過去の市況(2004年10月)

01日の東京市場は、 ドル円は9月の日銀短観が改善したことを受けて110.18から109.81まで弱含んだが、押し目買い意欲も強く、中国筋によるオプション絡みの防戦買いに支えられて、夕方にはショート・カバー気味に110.39まで上昇した。 一方ユーロドルは、1.2450−1.2525ではオプションのトリガーが並んでいるようで、1.2450への上値トライに慎重な雰囲気から1.2439から1.2404まで弱含んた。 ユーロ円も136.55から136.98でレンジ的推移。 ポンド円は、199.05から199.65での動向。オージー円は、朝方の高値80.05から一時79.70まで弱含んだ。ロンドン市場では、イギリスの9月製造業購買担当者景気指数(PMI)が52.2に低下したことや、ブレア英首相が不整脈の治療で手術するとの報道から、ポンド売りが強まった。 ポンドドルは1.8082から1.7930まで下落し、ユーロポンドは0.6860から0.6915−20まで上昇した。ユーロドルは、さすがにポンドドルの下落に引っ張られ、1.2425から1.2385まで下落した。 一方ドル円は、110.60まで上昇して、ユーロ円も137.23まで上昇したが、 その後はドル円が110.15−20まで利食いに押され、ユーロ円も136.64まで下落となった。またポンド円は、ポンドドルの下落に199.42−50から197.75−85まで大きく下落。 オージー円も79.67−77まで下落となった。NY市場では、G7を控えてのポジション調整の動きや、米9月ミシガン大消費者信頼感確報や比較的良好だった米9月ISM製造業景気指数を受けて、ドルの買い戻しが先行したが、G7で為替に関する重大な声明があるとは期待しておらず、引けでは高値を消して引けている。マーケットではもっぱら原油価格が話題になると見越している。ユーロドルは、1.2387−93から1.2418−23へ上昇。ポンドドルも1.7931−35から1.7995−00まで値を回復して、ドル円では、クロス円の買い戻しから110.10−15から110.55−60まで上昇となった。 ユーロ円も136.60−65の安値ゾーンから137.19−24. ポンド円も197.57−67の安値から198.90まで、オージー円も80.33まで上昇してNY市場を引けている。

4日の東京市場は、早朝からG7の声明に特別大きな変化はなく、 一部ドル安誘導の懸念でドル・ショート気味になっていたマーケットのドル買戻しや、中国人民元の変動相場制移行に関して具体的なタイムテーブルが示されなかったことなどから、ドル円は110.53から110.93まで上昇となった。 しかしながら、原油価格の落ち着きや日経平均株価の大幅高を受けて、 ドル円の上昇は限定的となり、 欧州勢参入後は、110.52まで弱含んだ。 一方ユーロドルも1.2403から1.2353まで下落したことで、ユーロ円は137.33から136.66まで弱含み、オージー円も80.26から79.76、ポンド円も199.00から198.15まで下落となった。 しかし、ドル円の下落が110円ミドルを割るような大きなものとなっていないため、クロス円の下落も限定的となっている。 海外市場でもG7での声明内容に特に驚きがなかったことから、マーケットにドル買い安心感が出たようで、G7前からのポジション調整が主流となった。 また、この日今週のECB理事会で「利上げ無し」との思惑が広がったユーロが大きく売られる展開となった。 ユーロドルは、1.2257まで大きく下落となり、ユーロ円も136.06まで下落となった。 一方この影響からポンドドルは、比較的しっかりとなり、下落も1.7825までと、ユーロポンドドル相場は、0.69095から0.6873まで下落した。 また、ドル円では、一時111.20まで上昇する局面もあったが、111.25のストップ・ロスを付けられずに再び110円台へ押し戻された。 また、ポンド円では、197.58の安値まで下落。 オージー円は79.76−80.26で一日レンジ的推移となった。

5日の東京市場では、 ドル円は、日経平均株価が堅調な推移となったことやユーロ円の売り圧力から、110.98から110.68まで下落したが、 原油価格が50ドル台へ乗せていることや、ユーロ円が135.80のストップをつけられずに下落できなかったことから、 ショート・カバー気味に111円手前まで上昇。 ユーロ円も136.38から135.87まで下落も、 欧州勢参入後は、136.38まで買い戻された。 ユーロドルも1.2292から1.2263までユーロ円の下落に連れ安だが、動意は薄い展開。オージー円は80.07から79.62へ一時下落する局面もあったが、総じて小動き。 ポンド円も198.14から197.60まで弱含んだが、 再度198円台を回復して198.40近辺まで上昇している。 日経平均株価は結局11,300円を維持できずに、11,281.83のプラス2.20円で引けている。ロンドン市場でも、クロス円の買い戻しが強まる展開が継続した。 ドル円は、111.05まで上昇となり、ユーロ円も136.47−53まで上昇。 ユーロドルも1.2265−70の下値を固めて1.2300−05レベルへ上昇した。 また、オージー円もドル円の上昇から、80.15−20へ上昇となり、ポンド円は、ポンドドルが1.7880−85から1.7800まで下落となったことで、引き続き197.60から198.10でのレンジ的推移を継続した。NY市場では、ドル円は110.96、 ユーロドルは1.2304、ポンド・ドルは1.7848、ユーロ円は136.51でを開始。9月のISM非製造業景気指数が56.7に低下して、予想を下回ったことやチャレンジャー社による9月の人員削減予定数は大幅増加し、8カ月ぶりの高水準となったことが、ドルの圧迫材料となった。 また8日発表の雇用統計を控えて、弱気なセンチメントを与えるとの見方が広がったが、それほど大きな動きとはなっておらず、通貨によってまちまちの動向。 ユーロドルは、1.2330へ上昇となったが、ポンドドルは、ユーロポンドがアジアの安値0.6860台から0.6910台まで上昇していることで、1.7801−05まで下落となった。 またドル円は、NYMEX原油先物価格が、供給逼迫懸念から51.29ドルまで上昇したことや引き続き堅調なクロス円の上昇を受けて、一時111.35まで上昇となり、ユーロ円も137.00、 オージー円はオージードルが0.7255まで上昇したことで80.60まで直近の高値を上抜けて上昇、ポンド円は198.40まで上昇した。 

 6日の東京市場では、昨晩NYで原油高騰から、クロス円を中心に円売りが継続した流れを引き継いで、ドル円は111円台の取引となったが動意は薄い展開となった。 朝方は海外で51ドル台まで上昇した原油が、 50台へ下落したことから、一時111.00丁度まで売り込まれたが、押し目買い意欲に反発、欧州勢参入後はユーロドルの下落に111.32まで強含みの展開となった。 ユーロドルは、ユーロポンドの売りから、1.2322から1.2284まで弱含みとなり、 ポンドドルは英国9月の住宅価格(ハリファックス)が上昇したことを受けて、英中銀金融政策委員会での利上げ観測が高まり1.7795から1.7890付近まで上昇した。 また、この影響からポンド円は、197.88から一時198.90−00の高値まで上昇となったが、一方ユーロ円では137.01から136.65まで小緩んだ。 オージー円は、RBAの金利据え置きにも関わらず、モデル系やモメンタム系の買いで80.27から80.58で底堅い動きとなった。ロンドン市場では、ポンドドルが、一転イギリスの8月鉱工業生産が前月比−0.8%と予想外に落ち込んだことで、ポンド売りに転換、ユーロポンドは0.6875から0.6905付近まで反発となり、 ポンドドルは、1.7888から1.7773まで大きく下落となった。 ユーロドルもかなりまとまった量のユーロ売りが出るとの噂から、1.2297から1.2266まで下落となり、ユーロ円も136.90から136.35−40まで下落した。 また、ドル円は111.40から111.08まで弱含みとなったことで、ポンド円も一転して、 197.54−60まで大きく下落となった。 またオージー円も80.40−45から80.08−15付近へ弱含んだ。 NY市場では、ドル円は111.11、ユーロドルは1.2289、ポンドドルは1.7828、ユーロ円は136.51で取引を開始。 特別重要な経済指標の発表が予定されていないことから、複数のFRB関係者の講演が注目された。ユーロドルは、欧州からの流れを引き継いで1.2246まで下落となったが、中東筋からの大口のユーロ買いやイラク臨時政権がサドル氏の率いる反政府軍とは停戦合意に達していないと伝えたことなどから、買い戻されユーロドルは、1.2310付近へ上昇となった。 しかし、ポンドドルは、引き続きユーロポンドの買いが強く、 1.7820−25から1.7745−50へ下落とロンドンの安値を下回った。 また、ドル円は引き続き原油価格が堅調に51ドル台で取引されていることから、 一時111.45−50へ上昇したが、111.50のオプションの防戦に伸び悩んでいる。この影響からユーロ円は、ロンドンの安値から大きく反発となり、一時137円付近まで上昇。 ポンド円は197.75−85から198.15−25で比較的レンジ的推移となり、オージー円は、オージードルが0.7250−55を回復したことで、80.69まで上昇した。ファーガソンFRB副議長は、「米個人貯蓄率のさえない見通し、改善する公算は小さい」、セントルイス地区連銀のプール総裁は、「FOMC声明をFRBの厳格なコミットメントと取らないことが重要」と発言したが、特に大きな影響を与えていない。

7日の東京市場では、ドル円は、原油価格の続伸を受けて111.44まで上昇したが、111.50のオプションの防戦や本邦輸出企業からのドル売り意欲で上げ渋り、 午後には8月日本の景気動向指数速報の改善を受けて円買い気味となり、夕方には米系証券筋からの投げ売りで111.00のストップ・ロスをヒットして、110.97の安値まで下落したが、 110円台では、押し目買い意欲から反発となっている。 また、オージー円は、オージードルが豪州雇用統計の改善を受けて、0.7266まで上昇したことで、 80.30から80.72まで上昇した。 ユーロドルは、1.2272から1.2314で強含みだが、ユーロ円は136.88から136.53まで下落。 ポンド円は、ポンドドルの1.7778から1.7835でのレンジ取引を受けて、197.70から198.20で同様にレンジ的推移を継続している。海外市場では、金曜日に発表になる米雇用統計待ちで、全般的に様子見からレンジ的推移となった。 ロンドン市場では、英中銀金融政策委員会は、政策金利を4.75%に据え置くことを決定。 ECB理事会も金融政策を据え置いたが、大方の予想通りの結果ということで、マーケットにインパクを与えず、米新規失業保険申請件数は33.5万件と前週の37.2万件から回復したが、この数字にも反応が薄く、米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ理事が、「米経済が仮に減速すればFRBは利上げサイクルを一時的に停止する可能性がある」と発言したことがドルの上値を抑える格好となった。ユーロドルは、1.2274から1.2309、ドル円は111.04から111.36、ポンドドルがそれでも比較的動いたが、1.7764から1.7845と1.78台を回復してNY市場を引けた。 また、ユーロポンドも0.68915から0.6912での推移となっている。 またクロス円では、ユーロ円が136.50から136.95、ポンド円が197.55から198.33での推移で、引き続き197.50をホールドして、198円台で堅調にNY市場を終了。 また、オージー円では、オージードルが 一時0.7288まで上昇したことで、80.98まで上昇してNY市場を引けている。

8日の東京市場では、米国9月の雇用統計の発表を控えて午前の取引は、動意に乏しい展開であったが、ブッシュ米大統領と中国の胡錦涛国家主席が7日、柔軟な為替制度への移行に関する中国の取り組みについて協議したとの報道から、中国人民元の早期切り上げ観測が急速に浮上して、 ドル円は、111.26から110.31まで大きく下落した。 また、同時にクロス円も総じて大きな下落となり、ユーロ円は136.75から136.05、ポンド円は198.25から197.00、オージー円も80.95から80.20まで下落となっている。 一方ユーロドルは1.2330のストップをつけて、1.2283から1.2342まで上昇している。 日本の8月機械受注は、前月比3.1%増となり、事前の市場予想の前月比5.7%増を下回ったが、円買い圧力が強くほとんど無視されている。また、CNNとCNBテレビは、フランスのパリのインドネシア大使館で爆発があったと報じたが、こちらもユーロ売りにつながっていない。海外市場でも雇用統計前のポジション調整が主流となり、一旦NY市場では、指標発表前にロンドンで安値をつけたドルの買い戻しが進んだ。 しかし、その後は9月の米雇用統計の非農業部門雇用者数は9万6000人増にとどまり、事前予想の14万8000人増を大きく下回ったことからドルが大きく売られる展開となった。 マーケットでは、米連邦準備理事会(FRB)が今年中の利上げを躊ちょするとの思惑やFFレートを2005年末まで2%に据え置くのではないかといった見方まで浮上している。 ユーロドルは、1.2285−90から1.2435へ急上昇、ポンドドルも1.7967、オージードルも0.7365の高値をつけた。 また、クロス円では、ドル円相場が110.70から109.30まで大きく下落となってことで、総じて軟調な展開となり、ユーロ円は135.80から136.40での推移。 ポンド円は、ロンドンで下値を支えていた197円を下回り、 196.11まで急落。 オージー円は、比較的小じっかりとなり80.70−80まで上昇も80円前半からミドルでNY市場を引けている。 

11日のアジア市場では、東京市場が休日のため小動きであったが、 ドル円はクロス円共々頭の重い展開が継続した。 ドル円は、109.59から109.19まで下落、 ユーロ円もポジション調整とみられる売りが優勢となり、135.92から135.52まで下落して、ユーロドルも1.2419から1.2395で軟調な推移となった。 またポンドドルは、1.7927から1.7965でのレンジ推移であったが、ポンド円は、196.67−77から196.00近辺まで軟化した。 オージードルは、豪総選挙での与党勝利を受けて、一時買いが先行して、シドニー市場序盤に0.7380付近まで上昇したが、その後は材料出尽くしから売りが勝る状況となり、 0.7326まで薄商いの中大きな売り込まれ、この影響からオージー円ンも80.80から80.08−18まで弱含んだ。ロンドン市場では、イギリスの9月の卸売物価指数が、前年比+3.1%と8年ぶりの高水準となったことで、一時ポンド買いが強まり、ポンドドルは1.7970−75まで一時上昇したが、それ程大きな動きとなっていない。 一方ドル円は、ユーロ円が引き続き下落を加速して、135.22−27まで下落したことから、109.12−17まで下落となった。 この影響からユーロドルも1.2382−87の安値をつけた。NY時間では、コロンブス・デーで米債券市場が休日、 また特段指標の発表もないことから商いから動意が薄い展開であったが、 ドル円は109.13、 ユーロドルは1.2371の安値まで下落。 ユーロ円も135.20、 ポンド円も195.85−95の安値まで下落となったが、 その後は下落が更に加速しなかったことからポジション調整的に、ドル円は109.40−45、ユーロ円も135.35−40、ポンド円もポンドドルが、1.7940から1.7986の高値をつけたことで196.65−75を回復してNY市場を引けている。また、 オージー円は、オージードルが0.7325−0.7358で小動きとなったことから、やはり80.05を安値に80円前半で小動きに終始した。

12日の東京市場では、ドル円では3連休明けということもあり、仲値不足の思惑や実際安値圏の109.25から本邦輸入企業からのドル買いで、短期筋のショート・カバーを誘い109.79まで上昇となった。 また日経平均株価が原油が53.70ドルをつけたことを嫌気して、値下がり銘柄1107と軟調に推移していることも円売り要因のひとつと見られる。 しかし、109.85では戻り待ちの売りが控えている模様から、 上値追いには慎重となっている。 また、ユーロ円も135.40から一時135.73まで上昇となったが、ユーロドル相場が利食いが優勢となり、 1.2390から1.2330の大口のストップ・ロスをヒットして、1.2310まで大きな下落となり、 ユーロ円も135.26まで下落となっている。 また、他のクロス円も朝方はドル円の上昇に堅調な展開であったが、欧州通貨でのドルの買い戻しに高値を消している。 ポンド円は、196.40から197.05−15まで上昇も、 196円ミドルゾーンへ下落、 オージー円も80.48へ上昇したが、80.15−20の朝方のレベルへ下落している。 マーケットでは、IMM通貨先物の投機筋のユーロの買い持ちが史上最大規模に膨らんでいることを気にしている。日経平均株価は大引け147.544円安の11,201.81円で終了している。海外市場では、ロンドン時間に、イギリスの9月の消費者物価指数が前年比+1.1%、ドイツの10月のZEW景気期待指数が31.3と両方とも予想を下回る数字となり、 先週金曜日のドル売り分を埋める形で、ドルが買い戻され、ユーロドルは1.2288、ポンドドルも1.7845の安値をつけた。 一方ドル円は、ロンドンで高値110.10まで上昇した後は、クロス円の売りに上値を消した後は109円後半での小動きに終始した。 特にユーロ円は135.02に安値まで下落となり、この所のしっかりとした相場を崩している。 また、ポンド円は、比較的レンジ的推移となり、196円の安値は維持している。 また、オージー円は、オージードルが豪州選挙後の高値から、0.74を越えられなかったことで調整色が強まり、0.7268まで下落したことで、堅調を保っていたオージー円も79.85近辺まで下落となった。 また、原油は54台の高値をつけたが、ドル円は原油の高騰にも大きく買われることはなかった。中国の国家外為管理局は、ウェブサイト上に声明を発表し人民元を早期に引き上げるとの観測は根拠のないもので、早期の利上げは無いことを表明した。 

 13日の東京市場では、 ドル円は8月の経常黒字が予想に反して増加となったことから円買いが優勢となり、一時109.50のストップ・ロスをつけて109.41まで下落となったが、一部機関投資家や本邦輸入企業の買いで、比較的堅調な反発となり、夕方にはショート・カバー気味に109.97まで上昇となった。 ユーロ円も135.25から134.80のストップ・ロスをつけて134.74まで下落となったが、 韓国政府がアルカイダによる韓国でのテロへの警戒を呼びかけたことなどから、ドル円の反発に下値トライ失敗との感じからショート・カバー気味に大きく135.55−60近辺まで上昇となった。 またユーロドルは全般的に小動きであったが、ユーロ円の買いから1.2309から1.2339へ上昇して堅調な展開を保っている。 ポンドドルは1.7892から1.7931で小動きとなったことから、ポンド円では、ドル円の上昇に195.92から197.02まで上昇、 オージー円も79.82から80.21まで上昇となった。ロンドン市場では、銅などの商品市況の軟調展開を受けて、オージードルやカナダドルの売りが目立ち始め、 オージードルは0.7282−87から0.7213−18まで下落となり、今週月曜日に議会を通過した海外利益免税法案によって、米国企業のレパトリが加速するとの見方や弱い欧州経済指標を受けてドル買い戻しの展開。 ユーロドルは、1.2325−30から1.2250−55へ下落となり、ポンドドルも1.7932−37から1.7865−70まで下落となった。 一方ドル円は109.75−80から110円手前でのレンジ的推移となったことから、クロス円が総じて下落となった。 特にオージー円は、オージードルの下落から79.20−30まで大きな下落となり、ユーロ円も東京の夕方の反発から134.73−78の直近安値圏まで下落となった。 ポンド円も196.45−55まで下落となったが比較的落ち着いた動向となっていた。NY市場は、ドル円は109.99、ユーロドルは1.2271、ポンドドルは1.7887、ユーロ円は134.95で取引を開始。序盤は、原油価格が54ドル台から51ドル台まで大きく下落となったことで、ドルは買い戻された。 また、商品相場の下落からオージードル、カナダドル、NZドルは弱い地合を継続した。 ユーロドルは、1.2225−30、ポンドドルは1.7840−45まで下落となり、 ドル円は一時110.20−25の高値をつけたが、その後はNYダウが1万ドルを割れて下落したことや下落していた原油価格が再上昇となったこと、スノー米財務長官による「米財政赤字問題、日々懸念している」とのコメントを受けて、急速にドルは売り込まれて、 ユーロドルはアジアの高値を越えて1.2358−63まで上昇、 ポンドドルも1.7912−17まで上昇となった。一方、ドル円では、下落が109.50−55に限定されたことで、クロス円は大きく反発となり、ユーロ円では135.55−60、ポンド円は197円近辺の東京の高値圏へ急速に値を回復した。 オージー円は、回復もオージードルの上昇が0.7270近辺に限定されたことで、 79.75−80近辺までの上昇に止まった。 金価格は415ドル台で引けている。

 14日の東京市場は、ドル円は米系証券筋からの売り仕掛けで109.56まで下落したものの本邦輸入企業からのドル買いで下げ渋り、日経平均株価の軟調推移、や原油先物の堅調推移を受けて109.87まで反発したが、 頭が重く欧州参入後は、109.49まで弱含みの展開となった。 またクロス円では特に、資源通貨が安くオージー円はこの日も戻りを79.70に限定して軟調な展開が継続している。 また、ユーロ円は本邦資本筋からの売りで135.58から135.23まで弱含んだ後、再度135.66まで反発。 ユーロドルが堅調なことが一因となっており、 ユーロドルは、1.2321から1.2373まで上昇した。 ポンド円もポンドドルの堅調さを受けて196.54から197.11まで強含んでいる。一方海外市場では、8月の米貿易赤字が史上2番目の水準に増大したことを受けて、ドルが売られる展開となった。8月の米貿易赤字は540億4000万ドルとなり、前月の修正値である505億5000万ドルからほぼ7%拡大し、市場予想の515億ドルを上回った。原油の輸入価格が23年ぶりの高水準を付けたことや中国からの輸入が過去最大となったことなどが赤字拡大要因となった。また、新規失業保険申請件数の増加や原油が54ドル台を回復して上昇したこともドル売りに拍車をかけた。 ユーロドルは、1.2421の高値、ポンドドルは1.8045の高値をつけて、ドル円は109.16まで下落となった。 一方クロス円では、ドル円が109円をホールドして反発に転じたことから、総じて堅調な展開となったが、ユーロ円は135.98の高値をつけるも、ポンド円はユーロポンドの売りから、ロンドン市場で197.30近辺の高値をつけた後は、196.43まで下落して、レンジ的推移を継続した。 また、この処商品市況が一部下落に転じたことで軟化していたオージードルが0.7330を回復したことで、オージー円は、80.27の高値を回復したが、引け値ベースでは、80円台を維持できていない。  

15日の東京市場では、ドル円は、5−10日要因で仲値が大幅に不足するとの観測から109.69まで強含んだものの、戻り売り圧力強く、外国債券の利受けに絡んだ円転需要から109.43まで弱含みの展開。 ユーロドルは、1.2379から1.2403、ポンドドルは、1.7955から1.7984で小動きなことから、クロス円も全般的に小動きとなった。 ユーロ円は135.63から135.93、 ポンド円は、196.65から197.08、オージー円も79.80から80.12でのレンジ的推移となった。ロンドン市場では、米国の一連の経済指標の発表を控えて、警戒感からか小動きながら、全般的にドル売りが優勢な状況。 ドル円は、109.65から109.26までじり安になり、 ユーロドルは1.2415、ポンドドルは、1.8005近辺まで強含みとなったが、クロス円は全般的にドル円の下落に軟調な展開となっている。 ユーロ円は135.86から135.45、ポンド円は197.08−18から196.42−50、オージー円も79.55−60へ下落となっている。 特に大きな材料はないが、米旅客機で不審物が発見されアムステルダム空港に引き返したとの報道があった。NY市場では、米9月小売売上高は予想の+0.7%を上回る+1.5%となり、ドルは主要通貨に対し一旦反発したが、10月NY州製造業業況指数は予想を下回り、更に前月分が下方修正され、ミシガン大消費者信頼感速報予想を大きく下回ったことから一転して大きくドルが売られる展開となった。 ドル円は109.49まで強含んだ後、108.80まで下落。 ユーロドルは1.2378ドルまで弱含み、その後オプション絡みのオファーやストップ・ロスをつけて、大きく8月ぶりの高値である1.2507まで上昇となった。ポンドドルも1.7962−67から1.8066まで上昇となったが、その後はグリーンスパンFRB議長の「現在の原油高は顕著だが、1970年代ほどには経済成長やインフレに影響しない」との発言を受けて、ドルは下落分の一部取り戻した。 ドル円が109.40近辺に値を回復したことで、クロス円では、ロンドンでの下げを取り戻し高値圏をつけた。 ユーロ円は135.44から136.39まで上昇、ポンド円も196.15から197.27、オージー円も79.50から80円前後を回復した。 またオージードルは0.7334まで上昇に止まっている。

18日の東京市場では、ドル円は、早朝に安値109.11を付けたものの、原油価格が55.33の高値を更新したことや日経平均株価が軟調推移となったことから下げ渋り、109.37まで反発となったが、その後は109.20台でほとんど動意がない状況。 ユーロドルも1.2468から1.2489で動けず、結果的にクロス円も小動きの状況。 ユーロ円は、136.23から136.42、ポンド円はポンドドルが1.8023から1.8049での小動きに推移したことで、やはり196.83から197.17での小動き、 オージー円も79.76から79.95でのレンジ的推移を継続している。 ドル円では、本邦輸入企業、アジア系中銀によるドル買いオーダーが109円割れで控えている見られている。ロンドン市場では、東京同様全体的に小動きの状態が継続しているが、ドル円では東京で109円をトライできなかったことから、ショート・カバー気味に、109.60近辺まで上昇、ユーロ円も136.64まで上昇となり、ポンド円も、197.40−50まで上昇した。 一方ユーロドルは動意の薄い展開から1.2460から1.2500の間で堅調な展開。 オージー円は、オージードルが0.73を割れて下落したことで、79.70から79.95でのレンジ的推移を継続した。独商工会議所は「独経済成長率は2004年が2.0%、2005年が1.5%」、「2005年のユーロ・ドル相場は1.30まで上昇することもあり得る。今後数カ月間の金利動向は変わらず」との見通しを示した。また独連銀10月月報は「第3四半期の独成長率は第2四半期から鈍化する公算」と発表した。 NY市場では、ドル円は109.49、ユーロドルは1.2470、ポンドドルは1.8017、ユーロ円は136.51、ポンド円は197.27で取引を開始。 注目の8月の対米証券投資は、プラス590億ドルと前回のプラス640億ドルを下回った。 この発表を受けて、ドル売りが膨み、ユーロドルは1.2535まで上昇したが、中東筋や欧州系銀行からのユーロ売りで値を維持できずに、1.2480へ下落した。 ポンドドルは、英国RICSが発表した9月の英国住宅価格指数は予想を下回り、住宅価格の下落ペースは9年ぶりに加速していることから、ポンド売りが強まり、1.7949まで大きく下落した。 この影響からユーロポンドは0.6960近辺へ上昇となった。 一方ドル円は、この流れで109.15まで弱含んだが、本邦の輸入筋からのドル買いで更なる下値トライとはなっていない。また、ユーロ円は、136.85−90まで上昇も、136.40−45へ下落。 ポンド円は、ポンドドルの急落から、196.30−40まで大きく下落となり、オージー円もオージードルが0.7251まで下げを拡大したことから、NY市場では一過性の下げとなり79.15−25まで値を下げている。

 19日の東京市場のドル円は、早朝の安値109.27から本邦資本筋からのオージー円の買いなどで仲値にかけて109.45まで強含んだものの、既に109円ミドルからは、戻り売り圧力も強く小康状態となった。 またユーロ円は136.56から136.22まで下落して頭の重い展開。 ユーロドルも、1.2497から1.2452まで下落となった。 ユーロドルは1.25台では中東筋、アジア筋からの売りオーダーが控えている模様。 ポンドドルは、1.7925から1.7974の推移となり、ポンド円も196.62から95.96へ軟調な推移。 オージー円も本邦の買いがあったことから割りとしっかりの展開だが、79.34から79.01まで下落となった。ロンドン市場では、 ドル円は、一部モデル系ファンドらの投げ売りが目立ち、108.70のストップ・ロスをつけて、更には108.50のオプション・トリガーもつけて、108.30−35まで急落となった。 この影響からクロス円も総じて値を崩し、ユーロ円も136.20のストップロスをつけて135.51まで下落となり、 ポンド円も195.20−30、オージー円も78.80−85へ下落した。 ユーロドルは、1.2520−25、ポンドドルは1.8030−35までドル円の上昇に連れた動向となっている。 この日のドル円の急落では、一部原油価格が下落したことを材料視したとの見方があるが、実体は定かではない。NY市場では、ドル円は108.65、ユーロドルは1.2508、ポンドドルは1.8019、ユーロ円は135.85で取引を開始。9月の米消費者物価指数(CPI)が予想を若干上回ったことから、今後の金利打ち止め感を修正する動きから、ドルは安値水準からは反発となったが、戻りは悪い状態が継続した。 また、米9月住宅着工許可件数も200.5万戸と予想を上回った。 一方カナダ中銀は政策金利を0.25%引き上げる事を決定したが、既に織り込み済みからカナダドルは大きく反応していない。ユーロドルは、1.2485−90から1.2529でのレンジ的推移、ポンドドルも1.7985から1.8058での推移となり、ドル円は、CPIの発表を受けてロンドンの安値から一時108.70−75まで反発も値を保てず、108.27まで下落後、安値圏での推移となった。 この影響から、クロス円もロンドンの安値を若干拡大するも、レンジ的推移となった。 ユーロ円は、135.51から135.85−90、ポンド円は、195.20−30から195.75−85でのレンジ取引となった。 また、オージー円は、オージードルが0.7300レベルを重くしたことで、79.20−25への反発から78.60−70まで値を下げている。 

20日の東京市場では、 5−10日要因や日経平均株価が弱含みに推移したこと、又昨晩海外で久々の安値をつけたことからドル円は、若干強含み108.68まで上昇したが、戻り売りが強く夕方には再度108.30の昨日のNYでの安値近辺をトライしている。 また、ユーロドルは、特別材料のない中、欧州系銀の断続的な買いに1.2530、50などのストップロスを巻き込んで1.2499から1.2570まで上昇した。 ポンドドルも1.8013から1.8080へ上昇している。 一方クロス円は総じてレンジ的推移だが、 ユーロ円は、135.54から夕方になってユーロドルの上昇に136.15をつけて、オージー円も78.62の安値から79.16へ上昇、ポンド円は195.30から195.90へ上昇している。ドル円では大口の買いが出るとの噂があったようだが、108円を割れると大口のストップとの思惑もあった模様。ロンドン市場では、ユーロドルの上昇が止まらない。 更に1.25台後半のストップ・ロスを飲み込んで、オプションのトリガーを上抜け1.2604−09まで上昇した。 一方ドル円も108.25のストップロスをつけて一時108.12まで下落となったが、108円の防戦に108.51まで反発。 この影響からユーロ円は、136.57−62まで大きく上昇となった。また、オージー円もオージードルが0.73を上抜けたことで、79.68−78まで大きく上昇となった。 また10月6−7日に開催された英中銀金融政策委員会の議事録が公表され、9対0で政策金利の据え置きが決定されたことが判明したが、マーケットにはインパクトを与えなかった。 ポンドドルは1.8071から0.8105でのレンジ的推移となり、 ポンド円も195.45−55から196.25−35でのレンジ的推移となった。 NY市場では、ドル円は108.41、ユーロドルは1.2590、ポンドドルは1.8080、ユーロ円は136.46で取引を開始。米国では重要な経済指標の発表は予定されていないため、欧州市場からの流れを引き継ぎユーロドルは1.2629の高値をつけたが、その後は利食いの押される展開。 ポンドドルもNY市場では1.8190まで急上昇となった。 一方ドル円では、108.10近辺が堅く、ほぼ108.12から108.40−45でのレンジ的推移となり、クロス円は更に堅調な上昇を見せてユーロ円は136.64、 オージー円は79.80、ポンド円も197円の高値をつけた。マーケットでは、ここ数ヶ月間続いたユーロドルの1.1950−1.2450のレンジ相場から上方ブレイクしたとの見方が出ている。また、アメリカ大統領選の前にテロ攻撃への懸念が高まっている。 

21日の東京市場のドル円は、本邦資本筋からの買いで108.41まで上昇した後、モデル系ファンド筋、米系証券筋から108円割れのオプション・トリガーを狙ったドル売りで下落。 しかもブッシュ米大統領が脳卒中で倒れたのではないかとの噂まで出て、107.64の安値をつけた。 ユーロドルはやはり同様に噂から1.2615まで上昇。 ユーロ円は136.38から135.38まで下落となった。 一方ポンドドルは、1.8160から1.8235まで堅調推移となり、ポンド円は195.47から196.90まで堅調な推移となり、 オージー円は79.24から79.65での動向となった。 海外市場では、引き続き米経済に対する先行きに不安感や膨張する経常赤字、大統領選挙の結果をめぐる不透明感からドルが売られる展開が継続となった。 特に予想より強い10月米フィラデルフィア地区連銀の製造業業況指数や週間新規失業保険申請件数なども無視された形となり、ユーロドルは、1.2587から1.2652、ポンドドルは1.8228から1.8310と直近の高値をつけて、ドル円相場は107.35の安値まで下落となった。 クロス円はこの影響から総じてドル円の下落に軟調地合もレンジ的推移となり、 狭いレンジで推移したが、ユーロ円は135.37の安値、オージー円は79.05、 一時ロンドンでイギリスの堅調な9月小売売上高を受けて197.10近辺の高値をつけたポンド円は、NYでは196.20−30近辺へ下落した。 またロンドン時間では、細川財務次官が「為替動向をよく見て必要に応じて適切に対処したい」と述べたことで、一時ドル円は107.85近辺まで上昇する局面もあったが、すぐ戻り売りに押された。 ドル円では、ストップ・ロスが107.25−30にあるとの指摘やユーロドルでは1.26ミドルに中東筋からの売りが散見されるとの話が出ている。 

22日の東京市場では、イェレン・サンフランシスコ地区連銀総裁の「一段の利上げが必要かどうかは経済指標次第」、「貿易赤字が膨大だが、ドルは比較的高い水準に止まっている」との発言を受けてドル円は、107.41まで弱含んだが、本邦輸入企業、本邦機関投資家からのドル買いオーダーで、107.76まで反発した。 注目された中国の1−9月期のGDPは、前年比+9.5%となり、依然として中国政府の目標を上回っており、人民元切り上げ圧力が継続するとの見方から、ドル円に売りムードを与えたが、 動意は限られた。 一方ユーロドルは1.2601から1.2639で堅調推移。 ユーロ円も135.51から135.99まで強含んだ。ポンドドルは1.8268から1.8318に上昇したことで、 ポンド円も196.21から196.97まで上昇したが、197.00が重い展開は継続している。 オージー円は、79.16から79.44で動意の薄い展開が継続している。ロンドン市場では、ユーロドルがECBのパラモ氏の「ユーロ高についてまったく懸念していない」との発言を受けて、一時1.2650近辺のストップロスをつけて、1.2660まで上昇したが、利食いのオファーに跳ね返された。 ポンドドルは、イギリスの第3四半期GDPが前期比で悪化したことから、利食い売りが優勢となり1.8300から1.8224まで下落した。一方ドル円は、107.45から107.76で小動きとなったことから、クロス円も総じて静かな動向となり、ユーロ円は、136.03まで上昇も、135.55−60まで下落。 ポンド円は、196.18から196.60での推移、オージー円は、79.20−25から79.50−55でのレンジ的推移となった。NY市場では、ドル円は107.63、ユーロドルは1.2631、ポンドドルは1.8269、ユーロ円は135.89で取引を開始。 重要な経済指標の発表がないことから、ポジション調整的な動向が主流となったが、最終的にはドルは売られてNY市場を引けた。 ユーロドルは、1.2687の高値をつけて、ポンドドルも1.8319まで上昇。 ドル円は107.18まで下落となり、ユーロ円は135.45−50から136円台へ上昇となったが、ポンド円は、ユーロポンドがアジアの0.6890−95から0.6950近辺まで上昇したことで、ポンドドルの上昇が限定されたことから、195.65−75まで一時下落となった。 一方オージー円は、やはりオージードルの上昇が0.7405に限られたことから、79.20から79.50の範囲でレンジ的推移を継続した。 

25日の東京市場では、週末に出たNYタイムス紙による、ブッシュ政権によるドル安誘導の思惑記事から、早朝からユーロドルは1.27を超えて上昇となった。 またユーロ円では、イタリアの電力公社株の大半を日本の投資家が購入するとの思惑から136.60まで上昇となり、ドル円も107.38まで上昇したが、売り遅れ筋の戻り売りから107.00のオプション・トリガーへの売り仕掛けで106.55まで急落となった。 ただし、このレベルからは、日経平均株価が大きく下落したこで、更に下値トライに慎重となった。 しかし、ユーロドルは1.2793まで大きく上昇となり、 ドルスイスは1.1986と1.20台を割り込み、ポンドドルは1.8403まで上昇、 オージードルも0.74後半へ上昇となり、ドル前面安となった。 ただし、この影響からはクロス円では比較的レンジ的推移ながら、まちまちとなり、オージー円は79.19から79.64でレンジ推移。 ポンド円は195.35から196.50で乱高下の展開。 ユーロ円も。 136.60から136円を割り込む下落となった。ロンドン市場では、ドイツの10月IFO業況指数が95.3に上昇したことを受けて、ユーロドルは、1.28のオプション・トリガーをつけて、1.2830まで上昇。 ドルスイスも1.1938まで下落となり、ポンドドルは1.8450、オージードルも0.7497まで上昇となり、 ドル円は106.50のオプション・トリガーをつけて106.22まで下落となった。 この影響からクロス円は総じて下落となったが、ドル円が106.65−70まで反発となったことから上昇に転じた。ユーロ円は135.88から136.45−50へ上昇、ポンド円も195.58−68から196.35−45、オージー円は79.35−40から79.75−80まで上昇した。また、ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相は「為替相場は今のところ欧州の経済ファンダメンタルズを反映している、ユーロ相場の現在のトレンドが継続すれば、いくつかの問題が起きるリスクがある」と述べ、 ウェーバー独連銀総裁「米経常赤字は注視されるべきで、その削減には米ドル相場だけでは十分対応できない、ユーロ高は原油高に対して、ある種の盾、となっているが、それは重要なことではない」と述べたがユーロドル相場の堅調な地合を崩すものとはならなかった。NY市場では、ドル円は106.64、ユーロドルは1.2789、ポンドドルは1.8406、ユーロ円は136.35で取引を開始。主だった指標の発表はなく、一旦ロンドンで安値をつけたドルは反発地合となったが、その後はロンドンの高値ゾーンとの間で軟調な展開を継続した。 ユーロドルは1.27656まで下落後再度1.2825−30へ上昇。 ポンドドルも1.8382へ下落後1.84台を回復して、オージードルは0.7457まで下落後再度0.75手前を試す展開となった。 一方ドル円では、ニューヨークにいる渡辺財務官の「ドル円の下落が急激すぎれば行動をとる」との発言を受けてか、106.45−50を下値に一時106.90近辺をトライも戻り売りに押された。 この影響からユーロ円は136.10−15から136.86まで上昇。 オージー円も79.80−90の高値をつけて、ポンド円は196.72−82へ上昇した。

26日の東京市場では、 ドル円は、昨日安値の106.22を海外でつけた後の戻り相場から、本邦通貨当局からの円高牽制発言もあり、106.55からショートカバー気味に107.00まで強含んだ。 しかしこのレベルでは、戻り売り圧力が強く、米系証券筋などの売りから、上値を抑えられている。 またユーロドルは、アジア筋からの買いで1.2772から1.2842まで上昇したが、1.2850のオプションの防戦売りから、上値は限定された。 ポンドドルは1.8394から1.8448、ユーロ円は136.45から堅調に136.98まで上昇、 オージー円も79.65から80.00まで上昇したが、ユーロ円、オージー円とも137円丁度、80円調度が上値を抑えている。 ポンド円は196.28から196.79でレンジ的な推移を継続している。ロンドン市場では、ドル円は、ショートカバーのドル買いで107.02まで上昇したが、引き続き米系証券からの戻り売り圧力が強く、上方ブレイクできない展開が継続した。しかし、値動き的にはその後の下落も106.70近辺に限定されて小動きな展開。 ユーロドルは、1.2782から1.2807でのレンジ的推移となったが、ポンドドルは英産業連盟の業況調査が悪化したことを受けて1.8400台から1.8345−50まで下落となった。 一方ユーロ円は136.40−45から136.85で若干軟調気味。 ポンド円は、ポンドドルの下落に196.48−58から196.03−13まで下落となり、オージー円は、オージードルが0.7450から0.7480での小動きから、やはり79.60−90でのレンジ的推移となった。NY市場では、ドル円は106.80、ユーロドルは1.2796、ポンドドルは1.8384、ユーロ円は136.58で取引を開始。コンファレンス・ボードが発表した10月米消費者信頼感指数が悪化となり当初ドルは売られたが、予想ほど弱い内容にならなかったことや、欧州委員会による弱気な経済見通しを受けて、ドルに買い戻しの動きが出た。また、シュレーダー独首相の「現在のユーロドル相場を懸念、仏大統領と協議」とのコメントもユーロドルに売りに繋がった。 ユーロドルは、1.2815−20へ上昇後、1.2325−30へ大きく下落となり、ポンドドルも1.8430−35まで上昇したが、1.8325−30へ下落。 ドル円は106.40近辺まで下落後、106.75−80へ上昇した。これを受けてユーロ円は、135.62−67まで大きく下落したが、136.30前後へ回復、ポンド円も195.40−50の安値から196円前後へ回復した。 またオージー円は、オージードルが0.7435から0.7485での推移となり、79.30−40まで下落後、79.70−80まで回復してNY市場を引けている。 

27日の東京市場では、ドル円は、イラクでアルカイダ系グループが日本人を拘束したとの報道や甲信越地方での地震を受けて、106.63からショート・カバー気味に107.16まで強含んだが、戻り売り圧力が強く106円台へ押し戻された。 またユーロドルは1.2770から1.2229まで弱含んだが、このレベルからは中東筋、アジア中銀の押し目買いニーズも強く、その後は1.2750で本日10億ユーロのオプションの期日をNYで迎えることから、この前後での揉み合いに終始している。 ユーロ円は、136.05から136.55で堅調な推移、オージー円は、79.46から79.85、 ポンド円は195.68から196.52でやはり堅調な推移となっている。ロンドン市場では、全般的にドル売りの流れとなり、ドル円は、一部報道で、自民党筋の「円高は原油輸入コストを低下させる、円高でただちに影響はない」との発言から106.35−40まで下落した。 一方ユーロドルは、1.2770−80のストップをつけて、1.2800近辺まで上昇、ユーロ円もドル円の下落から135.98へ値を下げたが、ユーロドルの上昇に136.35近辺へ上昇した。 ポンド円もポンドドルが1.8430近辺に上昇したことで、195.65−75から196.23−33、オージー円もオージードルが0.7500まで上昇したことで、79.40−50から79.85−90へ反発となった。 NY市場では、ドル円は106.62、ユーロドルは1.2790、ポンドドルは1.8412、ユーロ円は136.38で取引を開始した。注目の9月の米耐久財受注は、前月比0.2%増にとどまり、当初ドルは売られたが、資本財受注は大幅増となったことや米原油在庫統計で原油在庫が予想以上に増加したことが明らかになり、原油先物が急落したことを背景に、ドルは大きく買い戻される展開となった。 ユーロドルは、1.2814の高値から1.2695まで急落となり、ポンドドルも1.8440から1.8266へ下落、オージードルも0.7510から0.7441へ急落した。 一方ドル円は、一時106.22の直近の安値へ面あわせしたが、原油価格の下落が円にもプラスとの見方から、反発が106.80近辺に限られたことから、総じてクロス円は大幅な下落となった。 特にユーロ円は、135.22、ポンド円は195円を割り込んで194.45−50まで大きく値を下げた。 またオージー円は、79.18−28の安値をつけた。原油先物12月限は1バレル=53ドルを割り込んだ。 マーケットでは、ユーロ高に対する当局者の発言に神経質になっている。 この日、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのコンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁は、「ドルに対するユーロの変動は緩やかで、今のところ過度のボラティリティは見られない。 ECBは為替の過剰なボラティリティや急激な動きは好まない」と述べた。 また、ECBのトリシェ総裁は、この日ロンドンで講演を行ったものの、ユーロ高について発 を差し控えた。

28日の東京市場では、 ドル円では朝方9月の鉱工業生産指数が前月比-0.7%と予想+0.5%を下回ったことで、106.38から106.82まで上昇となったが、 モデル系ファンド筋からの戻り売りから、 原油価格の下落を引き続き材料にドル円は106.01まで下落となった。 一部FT紙が報じた武富士株に絡む円買いの思惑から、106.50割れでアジア筋からの大口のドル売りが観測された模様。 一方ユーロドルは、1.2680まで下落も、押し目買いから1.2747まで反発、ユーロ円はモデル系ファンド筋からの売り意欲が強く、135.57から134.85まで下落し、オージー円は、オージードルがNZの企業からのM&A絡みで、オージーキュイーが大きく買われたことから堅調に推移。 この影響で79.09から679.64での推移となった。 また、ポンドドルは、1.8263から1.8345での推移となったが、 ポンド円はドル円の下落に195.24まで上昇も194.22まで下落となっている。ロンドン市場では、東京の流れを引継ぎドル円が106円のオプショントリガーつけて、105.96まで下落となったが、欧州系銀行や米系証券らのショート・カバーが強まり106.50まで上昇となった。 しかし、中国人民銀行が1年物人民元貸出金利を5.31%から5.58%に引き上げを発表すると、ドルは全般的に買い戻しの展開となり、ドル円は106.98まで上昇となった。 一方ユーロドルは1.2631まで急落となり、 ポンドドルも1.8195へ下落。 特に中国経済と関係が深いと見られているオージードルは、0.7368までの急落となり、オージー円も78.68までの急落となった。 一方ポンド円は193.95−00へ下落、ユーロ円は134.82まで下落となったが、比較的下落は軽微に止まっていた。 ただし、その後は基本的に中国の利上げがドル安トレンドを変えるようなものではないとの見方から、ドルは急速に売り戻された。NY市場では、 ロンドンでドルが急反発から逆に急落となったことで、再び米経済指標や米国の膨れ上がる経常赤字、大統領選をめぐる不透明感などに、関心がシフトした。 また欧州中央銀行の関係筋が、「市場の動きが今以上に過剰にならない限りは、ユーロ高抑制のための介入はない」と発言したこともユーロを支援した。ユーロドルは1.2766まで上昇となり、ポンドドルも1.8355、 オージードルも0.7485まで値を回復して、ドル円はサイド106円を割り込んで、105.90の安値をつけたが、106円台前半に反発となったことから、クロス円は総じてロンドンの安値からは回復となり、ユーロ円は135.53、ポンド円は194.90−00、オージー円も79.40近辺まで急速に値を戻した。また、金曜日に発表になる第3・四半期の米国内総生産(GDP)発表を控え、ドルの保有を控える動きもあると言う。 

 29日の東京市場では、ドル円は、米系証券筋の売りで106.35から106.97まで下落したが、本邦輸入企業などの買いで下げ渋り、谷垣財務相の「注意して為替の状況を見守っていく、 ファンダメンタルズを反映すべきでそれを超えた動きには必要な措置をとる」との発言や日経平均株価の軟調推移を受けて106.39まで上昇も、戻り売り圧力が強くその後は106円台前半で揉み合いに推移した。 しかし、欧州勢の参入からユーロドルが1.2772まで買われた動きから、ドル円も105.86まで下落している。 一方ユーロ円では、135.10から135.54でのレンジ的推移であったが、夕方はドル円の下落に軟調な推移となている。 ポンド円も193.88から194.70での推移だが、同様に194円を現在脅かしている。 またオージー円はオージードルが0.7475まで上昇となり、78.92から79.38の推移で比較的堅調となっている。ロンドン市場では、ドル円は105.84の安値からショートカバーのドル買いで106.14まで反発したが、10月の財務省の為替介入額がゼロと発表されて、失望感から再度105円台へ突入となった。 一方ユーロドルはポジション調整とみられる売りで1.2772から1.2740−45まで弱含み、ユーロ円も一時134.92まで下落となった。またポンド円も193.78−88まで下落、オージー円も78.90台まで下落となった。NY市場は、ドル円は106.12、ユーロドルは1.2742、ポンドドルは1.8312、ユーロ円は135.18で取引を開始。米国第3四半期GDP速報値は、予想の4.3%を下回り3.7%となり、ドル売りとなったが、米10月シカゴ購買部協会景気指数が68.5と予想の59を上回り、ドルの買い戻しとなった。しかし、大統領選と10月の雇用統計の発表を来週に控え、米経常赤字に対する懸念や大統領選が前回のように長引く可能性についての懸念などから、結局ドルは軟調なレベルでNY市場を引けている。 ユーロドルは、一時1.2707まで下落も、1.2794まで上昇、ドル円も106.27まで上昇も105.77の安値をつけて、ユーロ円は135.56まで上昇となり、ポンド円もポンドドルが1.8374まで上昇したことから、194.70まで上昇となり、オージー円は、オージードルが0.7984まで上昇もレンジ的推移となり、ロンドン・NYを通じて78.95から79.35での推移となった。 

2004/10/29

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