週間Outlook過去ログ    



2005年07月31日
 先週は、全体的には材料難から保合相場となった。 本格的な夏休みに突入ということもあるが、テクニカル的には、今後ドル売りに転換する可能性が示唆されることからは注目される。 ただし、違和感が強いのがドル円で、先々週の113.73の高値から「人民元の切り上げ」のニュースで急落した分をほとんど埋めて112.88まで強い上昇となった。 この影響を受けてクロス円も堅調な展開となったが、 一部113.73で当面の天井を打ったとの見方が出る中、 非常に底堅い相場からは、この天井が本物であるかは注意して見なければならない。 不思議な展開と思われるが、 今週再度高値をクライマックス的に、トライする流れになる可能性も排除できないので注意が必要となりそうだ。 一方材料的には、今週は水曜日のRBAの理事会、木曜日のBOEのMPC, ECB理事会と金利関連に注目されるが、何と言っても金曜日の米雇用統計が最大の注目となりそうだ。 特に直近米経済指標が強い数値を示していることもあって、 8月9日のFOMCを控えて、 過去の2回程弱めの数値であったことから反動的な動きになるかは注目される。 
 テクニカル的には、ユーロドルは、先々週の良いサインにも関わらず、1.1965まで軟調な展開となったが、週末にはしっかりと値を戻したことから、短期を再度買いサインへ変えて、中長期もゴールデン・クロス。 ボリンジャー・バンドはバンド幅を縮小からエクスパンディングに変化させた。 特に1.1867−73の安値で下値をつけている可能性からは、日足のレジスタンスが位置する1.2175−80を越えることが出来れば強い上昇期待となり、上値の強い上ヒゲ・ゾーンとなる1.2250−90をも上抜ければ、横足からは1.2350がターゲットとなりそうだ。 またこの位置はフィボナッチ・リトレースメント(1.1870−1.3125)の38.2%に相当することからは、更にこれを超えると最大値として、50%となる1.2500を前に、日足の窓の上限となる1.2465−70近辺までの可能性もあり見ている。 またポンドドルは、ユーロポンドが0.7000を超えられずに軟調なことから、ポンドドルでも比較的しっかりとした動向となっている。 この影響から短期も買いサインに変わり、中長期の買いは継続となっていることやユーロドルの雰囲気からは、下落もあまり加速できそうもない。 今週はMPCがあることから、ここのでの利下げの有無が最大の注目となるが、利下げなき場合には、1.7080−1.7170のターゲットへの下落の実現は難しくなりそうだ。 ドルスイスも短期が再下落となり、中長期が反転下落気味。 日足のサポートとなる1.2835−40を割り込んでいることから、 今週下落が加速するかは注目される。 一方資源国通貨では、まちまちの展開となるが、ドルカナダは中長期に売りを残すも、下値の1.2020処がしっかりとなったことから短期は買いに変わっている。 一旦日足のレジスタンスを上回っていることからも、 突っ込み売りは出来ずレンジ推移か、 下落があれば買い方向が良い感じとなっている。 特に直近はドルの上昇に連動して上がる傾向があるようなので注意したい。 またオージードルは、0.7365−70をホールドして、短期・中長期とも買いサインとなっており、 上値の0.77前半に降りて来ているレジスタンス・ラインの上抜けが注目となり比較的底堅い相場が想定され、 NZドルは、短期の買いサインと中長期の売られ過ぎの位置を継続しており、先週政策金利を据え置いたこともあって、 保合気味の相場が継続しそうだ。 
 他方ドル円では、 短期の売りサインがはっきりとしているにも関わらず、底堅い展開が継続しており、中長期の下落傾向にも気迷いが出ている。 特に先週金曜日に112円をしっかりと割り込めなかったことはショッキングで、 113.73の高値で上値をつけたとの見方が良いのかどうか疑心暗鬼となりそう。 しかし、考えて見ると現状の相場の流れが第5波的のエクステンションであるとすると、 再度下落が再開されれば、21日の109.87の安値を割り込む下落に群がるリスクも強く、 引き続き買える状況とは見えない。 ボーナス時期の円売りが根拠とすれば、8月に突入すると需給的にも円買いが出易いことからは、じっくりと戻り売りが推奨される。 今週は111.30近辺と113.00近辺が正念場となりそうだ。 
 クロス円では、全般的にドル円がしっかりとしていることから、堅調な展開を継続している。 今後は、円売りに起因したこの堅調な相場が、ドル売り相場をベースにした上昇に取って変わっていけるかが、クロス円のトレンド維持に重要と見られる。 個別では、ユーロ円が乱高下気味な相場展開となっているが、 中長期はゴールデン・クロス。 既に130.60−80ゾーンで底値感が強いが、 137.22の高値までの上昇が急激で、短期は買われ過ぎからの売りサインを継続している。 見方としては、下値の買いと上値の戻り売りにレンジ相場の域は出ていないとの判断となり、直近投機的なトレードのターゲットとなっているが、 これに付いて行くことは推奨されない。 あくまでしっかりとしたレンジ感を持って逆張り的なスタンスが良いと見られる。 想定レンジとしては、132−3円から137−8円程度となる。 またポンド円だが、 非常に不可解な動向。 一時期に比べて値動きの乱高下は減ったが、 192.70処の急落から一過性の上昇となり、 短期・中長期とも買い気味のサインに変わってしまった。 しかも金曜日は強い日足のレジスタンスを前に、 192.70の安値をリバース・トップとして、 リバースH&Sのネック・ラインとなる197.70−80へ迫っていることからは、注意が必要となる。 今後のこのネック・ラインの197.70−80からレジスタンスとなる198.20処が上値をCapするとは見ているが、 Capされて下落となっても194円ミドルのH&Sの右肩で下値を支えられるか注目となる。 一方オージー円は、揉み合いを経て、 調整がほぼ完了した可能性となり、 短期・中長期ともしっかりとした買いサインとなっている。 85.65−70の直近高値を今後超えると、 87.50−88.00処が週足のチャンネルの上限としてターゲットとなる見込み。 またNZ円では、 短期がしっかりと買いサイン気味だが、中長期は未だ売りサインを残していることから、 揉み合いが続く感じとなり、 独歩高を続けて来たカナダ円は、 中長期が買われ過ぎにあって、短期が売りサインとなったことから、 既に93円前半が高値つきとなり、 スイス円は、短期が横ばいで、中長期は売られ過ぎとなり、下値の84円ミドルを割り込むリスクに薄いが、 引き続き88.15−20を超えていないことから、上昇はまだ先となりそうだ。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/07/25
 to  2005/07/29
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 111.13 112.88 111.25 112.49 売り 再上昇
ユーロドル 1.2065 1.2160 1.1965 1.2123 再上昇 GC
ポンドドル 1.7389 1.7613 1.7335 1.7579 再上昇 反転上昇
ドルスイス 1.2966 1.3062 1.2823 1.2894 再下落 反転下落
ドルカナダ 1.2192 1.2425 1.2152 1.2233 買い 売り
オージードル 0.7634 0.7645 0.7528 0.7566 買い 買い
NZドル 0.6849 0.6849 0.6775 0.6809 買い 売られ過ぎ
ユーロ円 134.29 136.40 134.19 136.37 売り GC
ポンド円 193.59 197.80
193.45
197.73 買い 反転上昇
オージー円 84.08 85.47 84.67 85.09 買い 再上昇
NZ円 76.33 76.86 76.19 76.56 買い 売られ過ぎ
カナダ円 91.31 91.96 90.59 91.96 売り 買われ過ぎ
スイス円 85.88 87.44 85.80 87.24 揉み合い 売られ過ぎ
週間の予定
from 2005/08/01
to 2005/08/05
8/01(月)=シドニー休場(バンクホリデー)、チューリッヒ休場(ナショナルデー)、トロント休場(市民の日)、(英) 7月マネーサプライM0、(米) 6月建設支出、7月ISM製造業景況指数

8/02(火)=(日) 7月マネタリーベース、(豪) 6月貿易収支、6月小売売上高、(スイス) 7月SVME購買部協会景気指数、(ユーロ圏) 6月生産者物価指数、(ユー口圏) 6月失業率、(米) 6月個人所得、6月個人支出、6月製造業受注指数、

8/03(水)=(豪) RBAキャッシュ・ターゲッ卜、6月住宅建設許可件数、(スイス) 7月消費者物価指数、(ユーロ圏) 6月小売売上高、(米) 7月ISM非製造業景況指数、7月米チャレンジャー企業人員削減数

8/04(木)=(日) 週間対外及び対内証券売買契約等の状況、(独) 6月製造業受注、(英) BOE政策金利発表、(ユーロ圏) 欧州中銀金融政策発表、(米)週間新規失業保険申請件数

8/05(金)=(日) 6月全世帯家計調査-消費支出、6月景気動向調査・速報、(英) 6月鉱工業生産指数、6月製造業生産高、(加) 7月失業率、 (米) 7月失業率、7月非農業部門雇用者数、6月消費者信用残高、(加) 7月Ivey購買部協会指数

2005年07月24日
 先週は、対欧州通貨では、モメンタムの反転からドルが調整売りを継続したが、円だけはクロス円共々週央まで売りを継続した。 ただし、113.73で高値をつけた後は木曜日の人民元の切り上げの突発ニュースに、円は急上昇となった。 今週は、この人民元の切り上げ問題をマーケットがどう消化していくかが注目となるが。 特に切り上げ幅が小幅だったことや通貨バスケットの構成比なども明らかになっていないことから、マーケットの疑心は継続すると見られる。 そういった意味での今週のドル円の位置は注目しなければならない。 一方材料的には、あまり大きなものはなく、金曜日の米第2四半期GDP・個人消費が注目となるぐらいで、8月9日のFOMC待ちとなりそう。 またドル円では、月末絡みの決済需要やポーナス商戦最終段階のクロス円の買いニーズの動向が注目される。 それからそろそろ夏休みシーズン突入で、商いが薄くなってくる時期なので、注意が必要となろう。 昨年のこの時期は、秋の米大統領選を控えて非常に静かな動向となったが、今年は相場が比較的上下に動いている状況からは、 薄い商いながら、相場の乱高下も予想されることから油断がならない。 
 テクニカル的には、ユーロドルは、短期・中期とも売られ過ぎから反転を明解にしており、先週は1.1950から1.2250のレンジ内であったが、これを切り上げていけるかが注目される。 買い推奨だが、1.2000と1.2250ブレイクが注目となろう。 ポンドドルは、中長期のサインは、買いへ転換も短期は再度売りサインとなっており、 ユーロポンドの動向次第となりそうだが、ユーロポンド自体は0.7000を超えられず買われ過ぎから調整のリスクがあることからは、やはりユーロポンドが0.7000を超えるかどうかで決まりそうだが、今週は来週8月4日のBOEのMPCを控えて、利下げの思惑が先行するか注目される。 ここで利下げが決定されるようならユーロポンドの0.7000超えや下げの甘い感じのするポンドドルの当面のターゲットとした1.7080−1.7170への下落が実現できるかも知れない。 一部英系証券では、5対4で利下げが否決された翌月の利下げの可能性が高いことを指摘していることも注目される。 ただし、こういった下落は短期の売られ過ぎや中長期の買い反転からは、達成感やユーロドルの買いサインと相まって、アク抜け感から買いへ転換できると見ており、ポンドドルではこういった下落ではじっくりと買い場探しが良いと見ている。 この辺の計算値では、ユーロポンド 0.7050 x ポンドドル 1.7080 = ユーロドル 1.2041、 ポンドドル 1.7080 x ドル円 111.00 = ポンド円 189.59は興味深い数字となる。 またドルスイスは、1.27を割り込むことが出来ないが、短期が売り、中長期は反転下落となっており、対ドル、対ポンドでの地政学リスクが更に高まるかが注目される。 一方興味深いのは、資源国通貨の動向で、ドルカナダは既に大分売られていることから、中長期は売りサインを継続するも短期は売られ過ぎゾーンで揉み合いとなっており、 1.20前半の安値を簡単に割り込める状況とも思われず、当面揉み合い気味。 下値の1.1950−80と上値の1.2400の次のブレイクがあるまではレンジ・トレードとなりそうだ。 他方オセアニア通貨は、比較的しっかりとした動向から、オージードルは、0.7365−70をホールドして、短・中長期とも買いサイン。 上値の0.77ミドルがキーとなる。 またNZドルは、短期は買いサインだが、中長期は売られ過ぎの位置にあり、今週木曜日の政策金利変更が、反転のきっかけとなるかは注目される。 また、先週人民元問題から急落となったドル円だが、短期は売りに変わり、中長期も反転下落となっているが、先週の113.73が第5波のトップとなるかが注目されるが、未だ下値の小第3波のトップとなる109.70−75や日足のサポート・ラインを守っていることからは、トレンドが変わってとは判断できない。 今週110円をしっかりと割れるか、上値の112.50−60を再度越えるかが注目点となりそうだが、110円を直ぐに割れなくとも、 112.50−60が上値を押さえ込むようなら、8月中旬の米国債の利払い期に向けて、徐々に軟調な展開となる可能性からは、突っ込み売りは推奨できないが、じっくりと戻り売りのスタンスが良いと見ている。 その場合では108.85−90の3波のトップや108.15の安値の下方ブレイクできるかが注目となるだろう。 
  クロス円では、ユーロ円が先週異常な買いとなり、137.22の高値をつけたが、人民元問題から急落となり、日足のネック・ラインを超えられず買われ過ぎがコンファームされて、今週は短期が既に売りサインに変わった。 ただし、下値は130.60−80がダブル・ボトム的なことからは、132.50−133.50を割れるまでは相場は大きく下落と見えず、 上値の135.50−136.00とのレンジ推移となりそう。 またポンド円は、中長期は売られ過ぎにあるも、短期の買いサインを反発中途で売りサインに変えて状況は悪い。 特にフィボナッチ・リトレースメント(189.55−205.35)の38.2%となる195.59や194.15−50のダブル・ボトム的な安値を割れていることからは、既に189.55へ向けての下落リスクからは、注意が必要となる。 またポンド円で特に問題となるのが、2004年から繰り返しているレンジ相場となる198円ミドルから205円(208円が一時あるが騙しとなっている)のブレイク。 誰も今回も同じとは思えないが、注目は週足のサポート・ラインが190円処に位置すること。 次にこの下方ブレイクがあると下落すると見ざるを得ないが、同時にポンドドルが1.69近辺を大きく割れるかに注目したら良いだろう。 ポンドドルでも1.69を割れると1.64−65などがターゲットとなることからは、 ポンド円でも189.50−199.00を割れるのは必死となりそう。 ただし、ポンドドルでは、そういった下落とはならないと見ていることからは、ベンチャー気味な戦略としては、しっかりと下値にタイト・ストップを置いて、こういった下落では買いを試みる方がリスク対比としても面白い戦略ではないかと思っている。  またオージー円、NZ円は短期がしっかりと買いサイン気味となっており、下落では買い妙味が継続しそう。 一方独歩高を続けて来たカナダ円だが、先週は90円台まで値を下げて、当面良いところに上昇した感じが強く、中長期は買いサインを継続するも短期は売りサインとなり、 89円台への突入が注目される。 スイス円は、先週地合が改善したと見られたが、ドル円の急落に短期が再度反転下落となってしまい、 引き続き88.15−20が超えられない。 84円ミドルを割れるまでは良いとしても、レンジ的な動向となりそうで、ドルスイスが1.27を割れるような展開とならないと上値期待は厳しそう。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/07/18
 to  2005/07/22
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 112.15 113.73 109.87 111.33 売り 反転下落
ユーロドル 1.2043 1.2260 1.1953 1.2065 買い 反転上昇
ポンドドル 1.7520 1.7616 1.7273 1.7389 反転下落 反転上昇
ドルスイス 1.2955 1.3062 1.2752 1.2966 売り 反転下落
ドルカナダ 1.2205 1.2245 1.2108 1.2192 揉み合い 売り
オージードル 0.7496 0.7686 0.7474 0.7634 買い 反転上昇
NZドル 0.6741 0.6883 0.6719 0.6856 買い 売られ過ぎ
ユーロ円 134.97 137.22 134.03 134.29 売り 揉み合い
ポンド円 196.50 196.95
192.63
193.59 反転下落 売れれ過ぎ
オージー円 84.04 85.67 83.86 84.98 買い 再上昇
NZ円 75.61 76.76 75.42 76.33 買い 売り
カナダ円 91.89 93.03 90.46 91.31 売り 買い
スイス円 86.56 87.87 85.62 85.88 再下落 売られ過ぎ
週間の予定
from 2005/07/25
to 2005/07/29
7/25(月)=(日)6月の全国百貨店売上高、(豪) 第2四半期生産者物価指数、(独) 6月輸入物価指数、(米) 6月中古住宅販売件数、国際復興開発銀行米ドル建て債(発行額7000万ドル)、国際復興開発銀行豪ドル建て債(発行額9億0300万豪ドル)

7/26(火)=(日) 6月企業向けサービス価格指数、(独) 7月IFO景況指数、(米) 7月消費者信頼感指数、グラムリッチ理事がホノルルで講演

7/27(水)=日銀金融政策決定会合、(NZ) 6月貿易収支、(豪) 第2四半期消費者物価指数、(ユーロ圏) 第1四半期経常収支・二次発表、 (米) 6月耐久財受注、6月新築住宅販売件数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、グラムリッチFRB理事がホノルルで講演

7/28(木)=(NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレート、6月住宅建設許可、(日)週間対外及び対内証券売買契約等の状況、6月大型小売店販売額・速報、6月小売業販売額・速報、(仏) 6月生産者物価指数、(独) 7月失業率、(米) 週間新規失業保険申請件数

7/29(金)=(日) 6月失業率、6月有効求人倍率、6月全国消費者物価指数、7月東京都区部消費者物価指数、6月鉱工業生産・速報、(独) 6月小売売上高指数、(仏) 6月失業率、7月消費者信頼感指数、(英) 6月マネーサプライM4・確報、6月消費者信用残高、7月GFK消費者信頼感調査、(ユーロ圏) 7月消費者物価指数・速報、7月業況判断指数、(スイス) 7月KOF先行指数、(加) 5月GDP、(米) 第2四半期GDP・速報値、(米) 第2四半期個人消費・速報値、7月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値、7月シカゴ購買部協会景気指数、サンフランシスコ地区連銀のイエレン総裁がオレゴン州で講演、ダラス地区連銀のフィッシャー総裁、ユタ州で講演

2005年07月17日
 先週は週初からドルが調整売りに押されたが、 結局週末には、ドルは底堅さを証明するように、堅調な位置で終了した。 特にドル円は底堅く、112円ミドルは超えていないが、クロス円ともども堅調な展開を継続した。 
 今週は、材料的には比較的に薄いが、月曜日の対米証券投資や木曜日のFOMC議事録が注目される。 特に対米証券投資は直近減少気味なことからは、思わぬインパクトを与える数字なら注意。 またグリーンススパンFRB議長が20日下院金融サービス委員会、21日上院銀行委員会で証言を行なう予定。 米金利や経済に対する発言には当然注意が必要だが、目新しさには不足する感じ。注意はこの両日がアストロでいう「満月」に相当することからも、人民元に対する言及があると最近堅調なドル円の波乱材料となるか注目したい。 その他ポンドでは、水曜日のBOE議事録、金曜日の英第2四半期GDP・一次発表、また最近堅調なカナダでは、水曜日の6月景気先行指数、金曜日の6月消費者物価指数などに注目したい。加えてイギリスでの爆弾テロをきっかけにイラクでも、テロが加速している。 あまり為替マーケットでは現状話題となっていないようだが、今後地政学リスクが再度テーマとなるか?、 ドルスイスの動向には注意しなければならない。 
 テクニカル的には、一旦大方ドルは、モメンタム的に短期・中期とも買われ過ぎから反落気味のサインにある。 この動向がダイバージェンスとなるかは注意しなければならないが、雰囲気的にはドルは高値をつけて、高値保合気味の週となりそう。 そういう意味で今週の動向は重要となりそうだが、次の一手の方向感に注目したい。 今週ドルが売られるなら、一旦高値をつけたと判断しても良さそうだ。 
 個別では、ユーロドル、ポンドドルとも中長期は引き続き売られすぎに位置にあり、そろそろ反落気味から、短期は買いサインに変わっている。 特ユーロドルは、先週1.2050を維持できなかったことはショッキングだが、最安値の1.1868からの反転で1.1955−60でウェッジを上抜けていることからは、未だ日足の窓の下限となる1.1985−90に維持からはサポートを描いて反転上昇の底固めの可能性が示唆される。 またポンドドルは、1.7312で下値を止めて、ターゲットとした1.7080−1.7170へ届かず下落が甘い感じが残るが、 1.7790から1.8000窓が残ることからは、こういった上抜けがあるまでは揉み合い的となりそう。 引き続きユーロポンドでは、0.6835−0.6910での揉み合い圏を形成しているが、0.69をしっかりと超えると0.70方向への上昇の可能性を見たい。 またドルスイスも短期は先週の反転を再度反落に変えて、 中長期は買われ過ぎから反落気味となっており、1.30がCapして1.27を割り込むと面白い展開となりそうだ。 ドルカナダは、先行して売られている分、短期は売られ過ぎの位置にいるが、再下落となっており、未だ下げたりない雰囲気。 1.1950−80の下方ブレイクは注意となる。 オージードル、NZドルは短期が道半端で、反転上昇となっているが、今ひとつ強い上昇力に欠けた感じ。 特にオージードルでは、0.7365−70の横足が下値をホールドしたが、上値は0.76をしっかりと超えないと明るさは見えない。 一方ドル円は、短期が先週買われ過ぎからデッド・クロスになったものの下落が甘い感じから、中長期も未だ買われ過ぎで反転していないことから、 唯一ドル・ブル感が残っているので注意。 ひょっとすると今一歩上値拡大のリスクが残るが、それであっても買われ過ぎは間違いないことからは、上昇があっても現状の高値となる112.60を一定幅上抜ける程度となるので、112.60を超えても、上値追いは止めた方が良いだろう。 下値は同時ダブル線のある110.75−80を割れるとムードが一転するので注意となる。 
  クロス円では、先週ユーロ円は先々週からの買いサインを受けて堅調な上昇となったが、既に136.25−50の日足の窓や137.00−30のネック・ラインを前に買われ過ぎとなっているので注意。 一旦良いところとの感じは強いが、下値はフィボナッチ・リトレースメントの134.40から133.50がポイントとなりそうだ。 ポンド円では、短期は買いだが、中長期に売りが残り、上昇も上値が重い感じ。 特に197円ミドルは、フィボナッチ・リトレースメント(189.55−205.35)の半値位置となることからは、ポンド円の試金石となっている。 またオージー円、NZ円は短期が中途半端な位置から反転気味だが、中長期に売りサインが残ることからは、やはりレンジ的な推移を継続すると見たい。 特にオージー円で85.00−30を超えるのは時期尚早感が強い。 一方独歩高を続けているカナダ円だが、当面ターゲットとした92−93円処に既に到達となり、短期は買われ過ぎから反転下落気味となっていることからは、これ以上の上値追いは注意となる。 またスイス円は、ようやく中長期が売られすぎとなり、短期が買いサインとなっていることから、出遅れ感や地政学リスクを考慮すると買っても良い状況なのかもしれない。 86円前半で買って見て、88.15−20を超えないなら止める形も、超えると89円方向への上抜けの期待感となる。  
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/07/11
 to  2005/07/15
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 112.18 112.43 110.75 112.15 反転下落 買われ過ぎ
ユーロドル 1.1966 1.2256 1.1959 1.2036 買い 売られ過ぎ
ポンドドル 1.7381 1.7787 1.7375 1.7520 GC 売られ過ぎ
ドルスイス 1.2994 1.3006 1.2701 1.2955 売り 買われ過ぎ
ドルカナダ 1.2190 1.2191 1.2021 1.2205 再下落 売り
オージードル 0.7420 0.7574 0.7418 0.7493 反転上昇 反転上昇
NZドル 0.6747 0.6870 0.6709 0.6741 反転上昇 売られ過ぎ
ユーロ円 134.27 136.05 134.07 134.97 買われ過ぎ 買い
ポンド円 196.98 197.68
194.77
196.50 反転上昇 売り
オージー円 83.23 84.53 83.09 84.04 反転上昇 揉み合い
NZ円 75.69 76.17 75.18 75.61 売られ過ぎ 売り
カナダ円 92.03 93.21 91.55 91.89 買われ過ぎ 買い
スイス円 86.34 87.26 86.18 86.56 買い 売られ過ぎ
週間の予定
from 2005/07/18
to 2005/07/22
7/18(月)=東京市場休場(海の日)、(ユーロ圏) 6月消費者物価指数、(米) 5月対米証券投資

7/19(火)=(日)日銀金融政策決定会合議事要旨、5月景気動向指数・確報値、(仏) 5月経常収支、(独) 7月ZEW景況感調査、(ユーロ圏) 5月鉱工業生産・季調済、(米) 6月住宅着工件数、6月建設許可件数

7/20(水)=(英) 6月マネーサプライM4・速報、BOE議事録、(ユーロ圏) 5月貿易収支、(加) 6月景気先行指数、5月卸売売上高、グリーンスパン米FRB議長、下院金融サービス委員会で証言

7/21(木)=(日) 6月通関ベース貿易収支、(スイス) 6月貿易収支、(ユーロ圏) 5月経常収支・季調前、(英) 6月小売売上高指数、(米) 週間新規失業保険申請件数、6月景気先行指数、7月フィラデルフィア連銀景況指数、FOMC議事録(6月30日) 、グリーンスパン米FRB議長、上院銀行委員会で証言

7/22(金)=(日)5月第3次産業活動指数、(豪) 第2四半期輸出物価指数、第2四半期輸入物価指数、(英) 第2四半期GDP・一次発表、(加) 6月消費者物価指数、5月小売売上高

2005年07月11日
 先週もドルは上昇を強めた。 特にポンドドルは、1.75を割り込み爆弾テロの影響もあって1.73台ロウへ大きく下落となった。 またユーロドルは、1.1868と安値を更新、ドル円はグレンイーグルズ・サミットで、中国元切り上げ問題に大きな進展もなく、112.60の高値をつけた。 今週も更にドル買いが加速するかが注目となるが、週末の米雇用統計では、数字が予想に反して悪かったことや週末の地政学リスクから、思った程ドル買いが進まなかった。 この引け味が今週どういった影響を与えるかは注目される。 材料的には、水曜日の5月米貿易収支や6月米財政収支が一番の注目となるが、 同日発表される米行政予算管理局が発表する年央経済見通しは注目したい。 その他では、6月米消費者物価指数、この処悪い数字の目立つ7月NY連銀指数やミシガン大センチメントも米金利の先行きを占う上では見ておかなければならない。 またドル以外で独歩を継続しているドルカナダでは、火曜日の政策金利の発表に注目となる。 
 テクニカル的には、中長期で超買われ過ぎの水準にあるドルに変化の兆しが出ても良い時期にあると見られ、 今週に以降にこういった変化が出るかが注目される。 特にユーロドルは、昨年4月26日の安値1.1759を前にチャート的にもウェッジを形成する可能性があることからは、短期が超売られ過ぎの中、 次の1.18前半と1.20前半の動向に注目される。 またポンドドルも売られ過ぎにあるが、昨年5月14日の1.7482を割り込んだことで、ユーロポンドが0.69を上抜けると0.7000−50ゾーンへ上昇の可能性が高く、上値が重い展開が継続する見込みから1.7080−1.7170を目指す展開が想定される。 ドルスイスも4月26日の高値1.3225を前に、未だ1.31を上抜けていないが、日足に非常に綺麗な第3波のエクステンションがあり、1.28を割り込まないと堅調な上昇が継続しそうだ。 また資源国通貨では、独歩高のドルカナダが堅調な経済指標を受けて、先週1.22ロウの底堅いレベルを割り込んだ。 今週は金利に関する波乱材料があるので注意は必要だが、イベント・フォローがあると1.1980−1.2060ゾーンがターゲットとなりそう。 オージードルは、短期・中長期とも売りサインが継続しており、0.7335−65がホールドして、重要な0.7450−00を割り込んでいるにも関わらず下落が進まないのが不思議だが、 リスク的には0.72処となる。 またNZドルは既に短期・中長期とも売られ過ぎにあるが、0.68ミドルを超えるまでは軟調な展開が継続しそうだ。 一方ドル円は、週末に瞬間的に重要な112.50を超えたが、上昇は加速していない。 ただし、引け味的には112円台を維持して、先週も111円ミドル・ゾーンが底堅いことからは、 ドル買い意欲に強さが実感されるが、テクニカル的には短期・中長期とも超買われ過ぎであることは間違いなく、 再度しっかりと112円ミドルを越えるか? 先に111円ミドルを割れるがで次の方向性が決まりそうだ。 
 クロス円では、引き続きまちまちの展開。 ユーロ円は、短期・中長期とも買いサインが出ており、 一旦130.60−80ゾーンで下値を止めたと見て良い感じ。 ただし、今後は下落以前の安値ゾーンであった134円ミドルから後半を上抜けるかが注目される。 またポンド円は、金利引下げ見通しから圧迫されており、短期・中長期とも売りサインを継続していることからあまり良い状況とは言えない。 過去一年以上189.55から205.35でのレンジ相場を継続しているが、この半値の位置が197円ミドルところにあり、直近の動向でも194.15から200.40で197円ミドルを中心値としていることからも、この半値に相当する197.30−45ゾーンが回復のキーとなる見込み。 こういった回復が出来ないなら、再度の190円方向のリスクも高く、買い戦略は注意しなければならない。 オージー円、NZ円は金利引き上げ期待が後退しており、短期・中長期とも売りサインが継続している。 またカナダ円は、唯一独歩高だが、既に92円台へ突入してスピード感が速い感じ。 チャート上の延長波は95円処を目指す流れだが、短期が買われ過ぎにあることからも注意が必要となる。スイス円は、84円ミドルをホールドしたことで、先週短期が買いサインに変わり、堅調な展開となった。 今後も87円前半の上抜けが、88円台への上昇のキーとなりそうだ。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/07/04
 to  2005/07/08
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 111.78 112.60 111.32 112.18 買われ過ぎ 買われ過ぎ
ユーロドル 1.1950 1.2045 1.1868 1.1966 反転下落 売られ過ぎ
ポンドドル 1.7670 1.7670 1.7312 1.7381 売られ過ぎ 売られ過ぎ
ドルスイス 1.2965 1.3076 1.2840 1.2994 再上昇 買われ過ぎ
ドルカナダ 1.2423 1.2475 1.2172 1.2180 再下落 デッドクロス
オージードル 0.7517 0.7517 0.7364 0.7420 売り 売り
NZドル 0.6802 0.6823 0.6691 0.6732 売られ過ぎ 売られ過ぎ
ユーロ円 133.44 134.40 132.55 134.27 買い 買い
ポンド円 196.94 197.38
194.48
194.98 売り 売り
オージー円 83.90 83.90 82.67 83.23 売り 揉み合い
NZ円 75.93 76.28 75.18 75.52 売り 売り
カナダ円 89.82 92.10 89.48 92.02 買われ過ぎ 買い
スイス円 85.72 86.87 85.56 86.31 買い 売られ過ぎ
週間の予定
from 2005/07/11
to 2005/07/15
7/11(月)=(日)参議院本会議、(仏) 5月鉱工業生産指数、(英) 6月生産者仕入指数、6月出荷価格指数、5月英貿易収支、(加) 6月住宅着工件数、ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁がリッチモンドでの行事で挨拶、ポートマン米通商代表とグティエレス商務長官が通商問題閣僚会議で訪中     

7/12(火)=(日)6月企業物価指数・速報、6月消費者態度指数、(仏) 5月貿易収支、(英) 6月消費者物価指数、6月小売物価指数、(加) 加中銀政策金利発表

7/13(水)=(NZ) 5月小売売上高指数、(日)日銀金融政策決定会合、5月貿易収支、5月経常収支、5月鉱工業生産・確報、5月設備稼働率・確報、7月金融経済月報・基本的見解、(仏) 6月消費者物価指数、(英) 6月失業率、(米) 5月貿易収支、6月輸入物価指数、6月月次財政収支.、サントメロ米フィラデルフィアがシカゴで講演、米行政管理予算局(OMB)が年央経済改定見通し発表、ボルテンOMB長官が記者会見、ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁が講演(オハイオ州)
 
7/14(木)=パリ休場(フランス革命記念日)、(日) 週間対外及び対内証券売買契約等の状況、7月金融経済月報・全文、(ユーロ圏) 第1四半期GDP・二次発表、(米) 6月消費者物価指数、6月小売売上高、6月実質所得、週間新規失業保険申請件数

7/15(金)=(米) 7月ニューヨーク連銀製造業景気指数、6月生産者物価指数、5月企業在庫、6月鉱工業生産、6月設備稼働率、7月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値

2005年07月03日
 先週は、ドル買い一色となった。 特にユーロドルは、1.1981の直近安値を週末に下回り、ドル円は111円の週足のレジスタンスを超えた。 ポンドドルは、このところ下値を支えていた1.80を割り込んだことからも、 FOMCという重大イベントをこなした後のドル買いの流れは無視できないものとなっている。 今週は週初月曜日は米国が休日であることから、動きづらいが米国勢無き市場で、更にドル買いが進むかは注目される。 特に最近は週末と週初の動きが重要な動向を示すことが多く、早朝のシドニー・ウェリントンから仕掛け的動向となるかは注目しなければならない。 ただし、週末には米雇用統計を控えていることからは、こういった動向も週央から週末では調整が入る可能性も高く、あまり付いていくことには疑問も残る。 ただし、ドルがテクニカル的にも強い局面を際立たせていることからは、こういった材料でのDipsでは、ドルを買う方向で検討した方が良いだろう。 また、その他では、木曜日にBOEとECBの金融政策の発表があり、この辺での利下げの思惑はドルの下値を堅くする可能性がある。 また水曜日から金曜日にかけては、スコットランドで開催される主要国(G8)首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)の行方も注目されるが、為替が特に議題の上る状況とは見えないが、会議には中国の胡錦濤国家主席も参加することから、人民元の切り上げ問題の再燃がドル円相場の波乱要因だが、こういった思惑で下げる局面では、ドル円は積極的に買いとなりそうだ。 
 テクニカル的には中長期ではドルが買われ過ぎ水準にあるが、未だ反転の兆しが見えず、今一歩ドル買いが継続しそうで、どこまで上値拡大できるかが注目される。 特にユーロドル、ポンドドル、ドルスイスでは、短期はドル買いサインがはっきりとしている。 ユーロドルは、1.1950を割り込んだことから、昨年4月26日の安値1.1759が視野に入る。 ポンドドルは、昨年5月14日の1.7482、 ドルスイスも4月26日の高値1.3225が今後の注目となる。 またオセアニアのオージードル、NZドルは、短期・中長期ともドル買いサインとなり、オージードルは0.74ミドルを割り込むと深刻で、NZドルは0.69を割り込んだことから、0.65までの下落リスクとなる。 ドルカナダだけが、中長期に強いドル売りサインを出しているが、短期はゴールデン・クロスとなり、ドルの買い戻しが出る可能性からは注意が必要となり、1.22前半が底堅いことから、1.2575−80を守れるかがポイントとなる。 ドル円は、短期・中長期とも中途半端な位置からドル売りサインをドル買いに変えていることからは、非常に強い形が見える。 111円を超えたことから、昨年7月29日の横足やフィボナッチ・プロジェクションからは、112.00−50ゾーンは注目される。 
 一方クロス円では、若干まちまちのサインとなっているので面白い。 ポンド円、オージー円、NZ円の高金利系は、短期が売りサインとなっているが、ユーロ円は先行していた分、買いサインに変わっており、 ユーロポンドの短期の買いサインと合わせてみても、ユーロ円は、今後しっかりとしそうだ。 ユーロ円では、上値の134.40−85の節目の上抜けができるかがキーとなる。 またカナダ円は、先週90円台へ突入して、唯一しっかりとした動向から、中長期的には買いサインとなっているが、 短期のサインは買われ過ぎで微妙な状況。少し様子見を見たほうが良いだろう。 88.50−89.00の維持が今後の上昇には必要と思われる。 また、予想外に売り込まれていたスイス円は、短期が買いサインに代わり、中長期が売られ過ぎにあることからは、ドルスイスの売りが先週先行したことからは、思ったよりしっかりするのかも知れない。 ただし、上値は86.80−87.20近辺の上抜けが出来ないと88円台への上昇は難しい。   
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/06/27
 to  2005/07/01
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 109.13 111.79 109.13 111.78 買い 買い
ユーロドル 1.2091 1.2122 1.1940 1.1959 反転下落 売られ過ぎ
ポンドドル 1.8226 1.8315 1.7673 1.7675 売り 売られ過ぎ
ドルスイス 1.2725 1.2979 1.2664 1.2965 再上昇 買われ過ぎ
ドルカナダ 1.2337 1.2429 1.2237 1.2423 GC 売り
オージードル 0.7694 0.7702 0.7495 0.7520 売り 売り
NZドル 0.7052 0.7093 0.6800 0.6839 売り 売り
ユーロ円 132.10 134.40 132.10 133.65 買い 売られ過ぎ
ポンド円 198.98 200.38
197.03
197.57 売り 売り
オージー円 83.86 84.67 83.76 84.05 売り 揉み合い
NZ円 77.01 77.57 76.09 76.45 売り 売り
カナダ円 88.42 90.60 87.31 89.99 反転上昇 買い
スイス円 85.78 86.58 85.77 86.23 買い 売られ過ぎ
週間の予定
from 2005/07/04
to 2005/07/08
7/4(月)=米国休場(独立記念日)、(日) 6月マネタリーベース、(豪) 5月貿易収支、(英) 6月マネーサプライM0、(ユーロ圏) 5月生産者物価指数

7/5(火)=(独) 5月小売売上高指数、(英) 6月外貨準備高、(ユーロ圏) 5月小売売上高、(米) 5月製造業受注指数、

7/6(水)=(豪) RBAキャッシュ・ターゲッ卜、(日) 5月景気動向調査・速報、(仏) 5月財政収支、(英) 5月鉱工業生産指数、5月製造業生産高、(独) 5月製造業受注、(米) 6月ISM非製造業景況指数、プール米セントルイス地区連銀総裁、「グリーンスパン議長退任後のFRBの金融政策」と題するパネル討論会出席(サンフランシスコ)、主要国首脳会議G8(8日まで、英グレンイーグルス)

7/7(木)=(日) 週間対外及び対内証券売買契約等の状況、(豪) 6月失業率、(スイス) 6月失業率、(英) BOE政策金利発表、(ユーロ圏) 欧州中銀金融政策発表、(加) 5月住宅建設許可、(米) 週間新規失業保険申請件数、(加) 6月Ivey購買部協会指数、

7/8(金)=(日) 6月マネーサプライM2+CD、(日) 5月全世帯家計調査-消費支出、5月機械受注、(独) 5月貿易収支、5月経常収支、(日) 6月景気ウォッチャー調査、(加) 6月失業率、(米) 6月失業率、6月非農業部門雇用者数、5月卸売在庫、5月消費者信用残高、ホーニグ米カンザスシティー地区連銀総裁、経済見通しについて講演(ネブラスカ州)

2005年06月26日
 引き続き先週もドルは堅調な流れを継続して、 ユーロドルは1.2240を上値に、遂に1.20を割り込んで下落となったが、 1.1981へ急速な下落から大口の買いにぶつかって急反騰となった。 一旦この位置が下値になるかは、今後の動向次第となるため、特に今週のユーロドルの動きには注意しなければならない。 またドル円は、108円を割れずに底堅い展開が継続しており、週後半は欧州通貨の売りで、厳しかったクロス円はドル円の堅調さに救われている感じ。 今後もこのドル円の堅調さが継続するのか? それともクロス円と一緒に下落するのかは注目される。 
 材料的には、30日(木)の米FOMCが最大の注目となるが、 利上げはコンセンサスだろうから、それは良いとして、据え置きのケースやその後の声明で、利上げ打ち止め感が出るようなら注意となる。 その他では1日(金)には日本の日銀短観が発表されるため、この辺がドル円の正念場となりそうだ。 また4日は米国が独立記念日で休日となるため、週末のロング・ホリデーを控えた動向には注意しなければならない。
 個別では、 ドル円は短・中長期ともサインが中途半端な位置で買いサインを継続していたが、何故か短期が反転下落となっているの不可思議。 109円後半が重いことが原因のようだが、108.50を割れたのに、下落が限定されていることも納得できず、あまりやる気が起こらない。 下げるなら、相応に下げてから反発すれば、逆に上抜けも可能と見れるが、上値ではしつこく売りが出ることも事実のようで、当面サイド・ライン的動向は仕方なさそうだ。 ユーロドルは、短期の買いサインが比較的早くから出ているのにダイバージェンス的に1.1981まで急落となった。 今週も短期は買いサインで、中長期は売られ過ぎもピークにあることから反転期待だが、既に第3波のエクステンションが1.2017で終了したと仮定すると1.1981が第5波のトップとなるか? 見極める必要となり、 まずは1.2160の上抜けが焦点。 これを超えて1.2300のダブル同時線を越えると、相応のアク抜け感が出る感じ。 ただし、1.2350から1.2465までの日足の窓ゾーンは当面Capされる可能性が高い。 ポンドドルは、引き続き1.80を維持して底堅い感じが継続しており、サインも早くから買い気味となっているが、チャートからは強い形状が見えず、強いて言うと1.80−1.84のレンジ相場的。 これを逆説的に考えるとユーロドルが反発に入った場合に、ユーロポンドが買われて、ポンドドルはそう上昇できない可能性となる。 またユーロポンドでは、チャートの重要なポイントとなる0.6550を今回は試せずに、0.66で下値を終了させるケースを想定したい。 上値は0.6750の上抜けがひとつのポイント。 ドルスイスも短期は売りとなっているが、チャートからは内部トレンド・ラインを形成して強い形が見える。 1.25ミドルがひとつの焦点となりそうだが、これを割れて1.24がターゲットも、1.22を割るのは当面厳しそうだ。 また上値は1.28ミドルを超えると1.32前半までが想定され、他がドル売りとなってもスイスが弱いイメージはぬぐえない。 ドルカナダは、いつも異質だが、早々と下落に入っていることから、既に短期を売られ過ぎにおいており、今後ドル売り気味となっても、ドルカナダではついて行かないケース可能性も想定されるが、一旦1.2220から1.2530でのレンジ的推移となりそうで、 これがインサイドに入ってくるなら1.2250−1.2500のレンジのイメージ。 下値の1.2220−50を割れるかが大きな注目となりそうだ。 一方オセアニアは、比較的堅調であったことから、逆にオージードルもNZドルも短期が反転下落となっており、チャート上も駄目な形。 オージードルは折角レジスタンス・ラインを上抜けたにも関わらず、上値つきが顕著で、0.78前半がトピッシュとなり0.77を維持できなかったことが大きい。 0.76割れまでは入る感じ。 NZドルは0.72がCapされて、最低良くて0.6950から0.7200のレンジ相場程度となりそうだ。
 またクロス円では、全体的に先々週までの堅調な動向から、厳しい感じに変わっている。 チャート上もテクニカル的に厳しい処に迫って、どうにかドル円の上昇に、騙し的に助けられた形だが、こういった動向が継続するかは疑問も多い。 個別では、ユーロ円は130.75の安値を更新したが、ユーロの反発に上昇となっているが、 サインは下落気味。 今後132円ミドル、133円ミドルを超えられるかで決まりそう。 ポンド円は、やはり短期を売りサインに変えて、日足のサポートを下方ブレイクしたが、下値を197円前半でホールドして、下落は加速していない。 ただし、194.10−20をリバース・トップとしたリバースH&Sの可能性からは、199.50−80ゾーンをネック・ラインとして、200円以上を期待する状況とは見えない。 当面197円ミドルから199円ミドル程度のレンジから、これを196円から197円ミドルのレンジに変えるかが焦点となり、その場合は195.50への瞬間的な再トライの可能性も見ておきたい。 またオージー円、NZ円は堅調な流れであったが、それぞれ85円、78.30で先週トップをつけて、調整は必死な状況。 短期のサインは売りサインで、中長期もあまりよくない。 オージー円では、83.00−30やNZ円では76円程度への下落も想定したい。 一方カナダ円は、先週以前からの堅調さから短期が既に買われ過ぎとなっていることからは、89円前半は注意しなければならない。 ただし、チャート上はチャンネルを守って良い形に見える。 ドルカナダ次第であることは間違いないが、ドルカナダが1.22前半を割れるかどうかで、面白い展開となりそうだ。 スイス円は、売りが先行したせいか、唯一短期が堅調な買いサインを出しているが、チャート上は駄目そう。 84円ミドルを割れるなら相場は崩れる可能性から注意が必要となる。 ただし、ドルスイスが売りサインになっていることからは、こちら次第となることからは、ドルスイスが1.28ミドルを超えないなら、スイス円でも未だ大きく下落できない可能性となるが、それでも上値は重そうで、あまり買うイメージが持てない。    
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/06/20
 to  2005/06/24
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 108.64 109.61 108.15 109.04 反転下落 反転上昇
ユーロドル 1.2227 1.2240 1.1981 1.2097 買い 売られ過ぎ
ポンドドル 1.8283 1.8331 1.8123 1.8245 買い 売られ過ぎ
ドルスイス 1.2618 1.2842 1.2615 1.2743 売り 買われ過ぎ
ドルカナダ 1.2292 1.2426 1.2267 1.2337 売られ過ぎ 売り
オージードル 0.7779 0.7809 0.7665 0.7694 反転下落 再反落
NZドル 0.7171 0.7187 0.7037 0.7052 反転下落 売り
ユーロ円 133.13 133.15 130.62 131.90 下落気味 売られ過ぎ
ポンド円 198.62 199.77
197.39
198.82 反転下落 売り
オージー円 84.51 85.02 83.66 83.86 売り 再下落
NZ円 77.90 78.34 76.70 76.89 反転下落 売り
カナダ円 88.32 88.98 87.68 88.40 買われ過ぎ 反転上昇
スイス円 86.19 86.19 84.84 85.58 買い 売り
週間の予定
from 2005/06/27
to 2005/07/01
06/27(月)=(独) 6月IFO景況指数、(ユーロ圏) 4月経常収支・季調前、(米)4月シカゴ地区連銀中西部製造業指数、国際決済銀行(BIS)中央銀行総裁会議(バーゼル)

06/28(火)=(NZ) 5月貿易収支、(日) 5月大型小売店販売額・速報、5月小売業販売額・速報、(米) 6月消費者信頼感指数

06/29(水)=(日) 5月鉱工業生産・速報、(仏) 5月生産者物価指数、(英) 5月消費者信用残高、5月マネーサプライM4・確報、(スイス) 6月KOF先行指数、(米) 第1四半期GDP・確報、第1四半期個人消費・確報

06/30(木)=(NZ) 5月住宅建設許可、(日) 週間対外及び対内証券売買契約等の状況、(スイス) 6月消費者物価指数、(仏) 6月消費者信頼感指数、5月失業率、第1四半期GDP・確報、(独) 6月失業率、(英) 第1四半期GDP・三次発表、6月GFK消費者信頼感調査、(ユーロ圏) 6月業況判断指数、6月消費者物価指数・速報、(日) 外国為替平衡操作の実施状況、(加) 4月GDP、(米) 5月個人所得、5月個人支出、コアPCE、 週間新規失業保険申請件数、6月シカゴ購買部協会景気指数、FOMC政策金利発表

07/01(金)=(日) 5月失業率、5月有効求人倍率、5月全国消費者物価指数、6月東京都消費者物価指数、日銀短観・大企業製造業業況判断DI、(豪) 5月住宅建設許可件数、5月小売売上高、(ユーロ圏) 5月失業率、(スイス) 6月SVME購買部協会景気指数、(米) 6月ミシガン大消費者信頼感指数-確報、(米) 5月建設支出、6月ISM製造業景況指数、米債市場は半日取引  

2005年06月20日
 先週はドルが堅調な地合も、週末にはこれまで積みあがったドル・ロングの巻き返しがおきたが、ドル円では、クロス円の買いからしっかりの展開となった。 また今朝方早朝には、週末の欧州連合(EU)首脳会議が紛糾したことで、ユーロを中心に大きくドルの買い戻しとなり、GAPを空けたが、その後は引き続き高値でのドル売りが出ているようだ。 今週もこういったドル・ロングのポジションがどれだけ掃けるかが注目となる。 特に今週は材料に薄く、米国では、20日の5月景気先行指数、後は23日の耐久財受注ぐらいで、翌週30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、テクニカルな面が全面に立ちそうだ。 後は21日のドイツのZEW景況感調査、22日の英BOEのMPC議事録ぐらい。
 個別では、ユーロドル、ポンドドルとも中長期を売られ過ぎにおいて、短期が買いサイン。 ユーロドルは、1.2350処を越えるかが注目となり、超える展開なら1.24ミドルが視野に入る。 ポンドドルは、1.8350から1.8435ぐらいのレジスタンス・ゾーンに注目となる。 ドルスイスは中長期を買われ過ぎにおいて、短期は売りサイン、1.2425−30を割れるとトレンドが崩れる形。 ドルカナダは短・中長期とも売りサイン転じており、1.22の下方ブレイクが注目される。 またオージードルも短・中長期とも買いサインで、しかも、既にレジスタンスを上抜けていることからは、上昇期待だが、0.7830−50ゾーンを上抜けると再度の0.80トライ期待となる。 NZドルは、短期は買いサインだが、l改善が遅れており、中長期は売りサインを継続している。 また、少し変なサインがドル円で、短期が売りサインの半端で反転上昇しており、中長期もサインが曖昧な状況。 この影響からか、クロス円では、ほとんどの通貨ペアで買い方に転じている。 ドル円では、107.77から108.45の日足の窓への突入が下落のステップとなりそうだ。 
 一方クロス円では、ユーロ円が短期は買いサイン、中長期が売られ過ぎゾーン。 131円台後半にサポートをおいて、揉み合い気味となりそう。 ポンド円は短期が買いだが、中長期には売りが残っている形。 199.30−50ゾーンの上抜けは注目したい。 またこのところ堅調なオージー円は、短期が既に買われ過ぎゾーンだが、中長期が買いサインに転じて、85.00−30ゾーンの高値ゾーンを上抜けるかが注目される。 またNZ円は、出遅れ気味から短期は買いサインでまだ若い。 スイス円、カナダ円も短期が買いサインに変わり、こういったサインが今週もドル円を下げづらくさせる見込みとなる。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/06/13
 to  2005/06/17
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 108.67 109.72 108.45 108.57 反転上昇 揉み合い
ユーロドル 1.2118 1.2289 1.2017 1.2286 反転上昇 売られ過ぎ
ポンドドル 1.8125 1.8310 1.8002 1.8308 買い 売られ過ぎ
ドルスイス 1.2690 1.2793 1.2567 1.2577 売り 買われ過ぎ
ドルカナダ 1.2517 1.2589 1.2284 1.2288 売り 売り
オージードル 0.7613 0.7781 0.7589 0.7780 買い 買い
NZドル 0.7058 0.7181 0.7035 0.7171 買い 売り
ユーロ円 131.68 133.47 131.17 133.38 買い 売られ過ぎ
ポンド円 196.96 199.28 196.36 198.74 買い 売り
オージー円 82.73 84.74 82.54 84.47 買われ過ぎ 反転上昇
NZ円 76.70 78.10 76.67 77.86 買い 反転上昇
カナダ円 86.84 88.40 86.54 88.32 反転上昇 反転上昇
スイス円 85.63 86.39 85.34 86.31 買い 売り
週間の予定
from 2005/06/20
to 2005/06/24
6/20(月)= (日) 日銀金融政策決定会合議事要旨、北城経済同友会代表幹事講演、「小泉構造改革:これまでの評価と今後の課題」、(スイス) 第1四半期鉱工業生産、(英) 5月マネーサプライM4・確報、(米) 5月景気先行指数、ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁、バージニア銀行協会で講演、米EUサミット(ワシントン)

6/21(火)=(スイス) 5月貿易収支、(独) 6月ZEW景況感調査、(加) 4月小売売上高、(米)オルソン米FRB理事、上院銀行委員会で証言

6/22(水)=(日) 5月通関ベース貿易収支、(英) BOE議事録、(ユーロ圏) 4月貿易収支、(加) 5月景気先行指数

6/23(木)=(NZ) 第1四半期経常収支、(日)週間対外及び対内証券売買契約等の状況、4月第3次産業活動指数、(米) 週間新規失業保険申請件数、5月中古住宅販売件数

6/24(金)=(NZ) 第1四半期実質GDP、(日) 5月企業向けサービス価格指数、(加) 5月消費者物価指数、(米) 5月耐久財受注、5月新築住宅販売件数

2005年06月11日
 先週の相場は、引き続きドルが堅調な地合を継続した。 どうにか1.22台を保っていたユーロドルは、1.23ミドルが重く、週末には遂に1.2160を下方ブレイクして、新値をつけた。 また少し意外感が強いがドル円は、クロス円の上昇を伴って大きく108円後半まで上昇となった。 この展開から今週もドルの堅調な相場が継続するかが注目となるが、今週はあまり大きな材料に薄い。 注目は15日(水)の対米証券投資と17日(金)の米第1四半期経常収支ぐらいだが、テクニカルな面で動きそう。 特に最近の相場を見ると、経済指標の発表前は警戒感からドル買いに慎重も、発表後は、安心感を伴ってドル買いとなるパターンが続いている。 このことから見てもファンダメンタルズ相場というよりは、トレンド相場の感となっており、全体的なドル買いのイメージが崩れるまでは、安易なドル売りは注意しなければならない。 
 個別では、ユーロドルとポンドドルは、中長期が既に売られ過ぎ。 短期はユーロドルが折角の売られ過ぎからの反発をダイバージェンス的に崩した形。 下値も後一歩の感が強いが、1.20台は必死の状況だろう。 ポンドドルは、金利据え置きにも関わらず、ユーロに利下げ圧力があるため、ユーロポンドの売りから堅調な展開を継続して、短期は買いサインを守っている。 またドルスイスとドルカナダは、やはり中長期はドルの買い過ぎレベル。 短期はドルスイスはユーロと歩調を合わせる形。 ドルカナダは、ポンドと歩調を合わせる形となっているのは興味深い。 また、オセアニアは、オージードル&NZドルとも中長期は売りを継続。 短期は買いサインとなっており、特にオージードルは、堅調な経済状況や米国の利上げ打ち止め感から堅調なイメージでいる。 一方ドル円は、中長期に売りサインを週末の急上昇で再反転させているが、少し疑問も多く様子を見たほうが良い。 未だ短期は売りサインとなっており、第5波を108.90手前でダブル・トップさせて、時間的に早すぎるが既にA下落が終了?とも思わせる動向。 騙して的な可能性もあり、注意したい。
 一方クロス円は、全般的に軟調ながら、ばらばらの展開。 特にユーロ円は弱く、既に短期は売られ過ぎゾーン。 130.70−75が下値を守れるかが注目となる。 一方ポンド円は、194.10−20の安値から堅調な反発地合となっており、短期は買いサインをコンファームした。 198、199.30−50処を目指せるか?注目される。 またオージー円は、短期を売りから中途で再上昇に変えて、日足レジスタンスを上回ったあことから良いシグナルが出ている。 ただし、戻りでは売りたい向きも多いことからは、上値追いは注意しなければならない。 その他はNZ円は短・中長期とも売りサイン。 カナダ円は、堅調であったことから、既に短期が売りサインに変わり、週末のドル円の上昇で反転気味で、スイス円は売られ過ぎにある。 兎も角クロス円では、週末のドル円の上昇を今週どう消化していくかがポイントとなりそうだ。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/06/06
 to  2005/06/10
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 107.69 108.69 106.50 108.67 売り 再上昇
ユーロドル 1.2236 1.2355 1.2107 1.2118 再下落 売られ過ぎ
ポンドドル 1.8152 1.8404 1.8109 1.8125 買い 売られ過ぎ
ドルスイス 1.2505 1.2701 1.2411 1.2690 再上昇 買われ過ぎ
ドルカナダ 1.2469 1.2597 1.2426 1.2517 売り 買われ過ぎ
オージードル 0.7562 0.7703 0.7553 0.7613 買い 売り
NZドル 0.6996 0.7169 0.6994 0.7058 買い 売り
ユーロ円 131.76 131.89 130.74 131.68 売られ過ぎ 売り
ポンド円 195.44 196.97 194.13 196.96 買い 売り
オージー円 81.42 82.81 81.32 82.73 再上昇 売り
NZ円 75.36 76.74 75.34 76.70 売り 売り
カナダ円 85.35 87.01 85.30 86.84 売り 売り
スイス円 85.96 86.06 85.38 85.63 売られ過ぎ 売り
週間の予定
from 2005/06/13
to 2005/06/17
6/13(月)=オーストラリア休場(女王誕生日)、(NZ) 4月小売売上高指数、(日) 第1四半期GDP・二次速報、4月鉱工業生産・確報、4月設備稼働率・確報、(英) 5月生産者仕入・出荷価格指数

6/14(火)=(豪)NABビジネス・サーベイ、(日) 日銀金融政策決定会合(〜15日)、(仏) 5月消費者物価指数、(英) 5月消費者物価指数、5月小売物価指数、RICS住宅価格、 (米) 5月生産者物価指数、5月小売売上高、リッチモンド地区連銀のラッカー総裁、サウスカロライナ州で講演、 バイズFRB理事、サウスカロライナ州で講演、セントルイス地区連銀プール総裁、ニューヨークで講演、マクファーレンRBA総裁講演

6/15(水)=(豪)6月消費者信頼感指数、(日) 日銀金融政策決定会合(14日〜発表)、6月金融経済月報・基本的見解、(英) 5月失業率、(米) 5月消費者物価指数、4月企業在庫、(米) 6月ニューヨーク連銀製造業景気指数、4月対米証券投資、5月鉱工業生産、5月設備稼働率、(英) 4月景気動向指数、 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)、 コーンFRB理事、ニューヨークで講演、ボストン地区連銀のミネハン総裁、同連銀主催行事で挨拶、OPEC臨時総会

6/16(木)=(豪)RBA月間リポート、(日)週間対外及び対内証券売買契約等の状況、(日) 6月金融経済月報・全文、4月機械受注、(スイス) スイス中銀金融政策発表、(英) 5月小売売上高指数、(ユーロ圏) 5月消費者物価指数、(米) 5月住宅着工件数、5月建設許可件数、(米)週間新規失業保険申請件数 、6月フィラデルフィア連銀景況指数、 ボストン地区連銀のミネハン総裁、同連銀主催の会議で挨拶、 カンザスシティー地区連銀ホーニグ総裁、景気見通しについて講演、クリーブランド地区連銀ピアナルト総裁が講演、EU首脳会議

6/17(金)=(日) 4月景気動向指数・確報値、(仏) 4月経常収支、(ユーロ圏) 4月鉱工業生産・季調済、(加) 4月卸売売上高、(米) 第1四半期経常収支、(米) 6月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値、EU首脳会議

2005年06月04日
 先週はドルの買戻し一色の週となった。 特にユーロドルの下落はすさまじくEU憲法批准投票の問題がユーロ売りの格好の材料とされた形。 この間の米国の悪い指標は完全に無視されていることからも、 ファンダメンタルズを無視して、双子の赤字や中国元切り上げのテーマが小康状態を保っている間に、「ユーロ安」がひとつのテーマとなったと言って良いだろう。 特に米国の雇用統計は悪く、 一部6月には米国の利上げも最終局面となるとの話しもある。 従って、こういった安易なドル売りはいずれしっぺ返しを喰らうと見られるが、 このようにスパイラル的な下落となれば、マーケットでは、戻りでのユーロ売りに安心感が蔓延し、 金曜日のように、戻りを売っておけば、「おいしい思い」が出来るうちは、こういったユーロ売りスタンスは、今週も変わらないと思われる。 ユーロの売りがマーケットに溜まって、こういったポジションが窮地に陥る状態となるまでは、この流れは止まらず、安易なレベルでの買い戦略は危険となる。 ユーロが下値をつけて、「こつん」と来てからでも買いは遅くはなく、その場合上値余地は比較的大きいだろう。 材料的には、今週米国では、週末の5月貿易収支、4月財政収支につきる。 またその他では、豪州、NZ、英国の金融政策会議が注目されるが、グリーンスパンFRB議長が2度程登場するので注意。 6日は中国人民銀行で開催される国際通貨会議(IMC)に、衛星通信を通じて講演があるらしいく、9日は経済見通しについて上下両院経済合同委で証言するとのことだから、中国元問題や金利に関する発言には目が離せない。 更に週末はロンドンでG7財務相・中銀総裁会議があるが、まさかユーロの問題は出ないと思うが、中国元の問題が出る可能性は残るが、マーケットがそろそろ飽きて来ているから、グリーンスパンやG7でのドル円の下落では買場にされるリスクもありそう。
 個別では、中長期はユーロドル、ポンドドルは売られ過ぎにあり、短期は売られ過ぎから反転気味。 ダイバージェンスに気をつけなければならないが、最低突っ込んで売る状況ではなく、トレンドからは反転を待っての戻り売りが基本となるが、 ユーロドルでは、フィボナッチと横足からは、1.2125−45、1.2040−60を一旦のターゲットと見ている。 この位置ではベンチャー買いも。 ポンドドルは、ユーロポンドの売りから、しっかりとしているが、不気味な感じ。 今後1.8075を割れると1.77台へ突入の可能性となるので注意。 またドルスイスとドルカナダは、中長期は未だ買いだが、短期は買われ過ぎで、反転下落気味。 オージードルとNZドルは、中長期は未だ売りサインを継続しているが、短期はオージードルは買いだが、NZドルは、既に反転下落となっている。 両通貨とも今週の金利政策に注目が集まるが、オージードルは、0.7430−50の維持が注目される。 またドル円は、中長期、短期とも買われ過ぎから反転下落気味。 実際相当しっかりとしているが、特に108.90で上値を抑えられて、ダブル・トップ気味の日足チャートからは、106.00−55を割れると下落が拡大する形となる。 
 一方クロス円では、 すべてが中長期にが売りサインで、短期も直近の売られ過ぎからの反発を駄目にして、売りサイン気味となっている。 特にユーロ円は既に大きく下落となっており、 今後130.50−131.00ゾーンが一旦のターゲットとなり、上値は133円ミドルが回復の目処。 またポンド円は、195.50−198.00で揉みあっていたが、そろそろ下落を開始する雰囲気となり、194.50を割れると、190円台が再度見える可能性となる。 またオージー円は未だしっかりとしているが、81円を次に割れると注意。 NZ円は75.30−50が鬼門。 カナダ円は、87円前半がトピッシュだが、85円処は堅い感じ。 スイス円は、85円を割れると83.50が鬼門となりそうだ。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/05/30
 to  2005/06/03
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 107.97 108.87 107.45 107.69 反転下落 反転下落
ユーロドル 1.2575 1.2575
1.2177 1.2236 反転下落 売られ過ぎ
ポンドドル 1.8241 1.8258 1.8077 1.8152 反転下落 売られ過ぎ
ドルスイス 1.2305 1.2598 1.2315 1.2525 反転下落 買われ過ぎ
ドルカナダ 1.2542 1.2628 1.2423 1.2469 売り 買い
オージードル 0.7633 0.7634 0.7443 0.7562 買い 売り
NZドル 0.7146 0.7146 0.6958 0.7001 再下落 売り
ユーロ円 135.75 135.75 131.67 131.76 売り 売り
ポンド円 196.95 197.34 195.21 195.44 反転下落 売り
オージー円 82.37 82.37 81.12 81.42 反転下落 売り
NZ円 77.10 77.10 75.28 75.38 反転下落 売り
カナダ円 86.04 87.12 85.64 86.36 反転下落 売り
スイス円 87.67 87.67 86.26 85.94 反転下落 売り
週間の予定
from 2005/06/06
to 2005/06/10
6/6(月)=ニュージーランド休場(女王誕生日)、(スイス) 5月失業率、(加) 4月住宅建設許可、5月Ivey購買部協会指数、欧州議会会議(〜9日)、グリーンスパンFRB議長、中国人民銀行で開催される国際通貨会議 (IMC)で講演。衛星通信を通じて会合に参加、ダラス地区連銀のセミナーにフィッシャー総裁が参加

6/7(火)=(日) 4月全世帯家計調査-消費支出、(仏) 4月財政収支、(米) 4月消費者信用残高、EU財務理事会、バイズFRB理事、シカゴで講演、ダラス地区連銀のセミナーにフィッシャー総裁が参加、グラムリッチFRB理事、ミルウォーキーで講演

6/8(水)=(豪) RBAキャッシュ・ターゲット、(日) 5月マネーサプライM2+CD、4月景気動向調査・確報値、5月景気ウォッチャー調査、(加) 5月住宅着工件数、(米) 4月卸売在庫、グラムリッチFRB理事、ミルウォーキーで講演、バイズFRB理事、ボストンで講演

6/9(木)=(NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレート、(日) 4月貿易収支、4月経常収支、週間対外及び対内証券売買契約等の状況、 (豪) 5月失業率、(日) 5月消費者態度指数、(独) 4月貿易収支、(独) 4月経常収支、(英) 4月鉱工業生産指数、4月製造業生産高、BOE政策金利発表、(米) 週間新規失業保険申請件数、シカゴ地区連銀主催のコンファレンスで、モスコウ総裁が開会挨拶、グリーンスパンFRB議長、経済見通しについて上下両院経済合同委で証言、インテル業績中間報告

6/10(金)=(日) 5月企業物価指数・速報、(仏) 4月貿易収支、4月鉱工業生産指数、(ユーロ圏) 第1四半期経常収支、(加) 5月失業率、(米) 4月貿易収支、5月輸入物価指数、5月月次財政収支、フィラデルフィア地区連銀のサントメロ総裁、ワシントンで講演 、G7財務相・中銀総裁会議(ロンドン、〜11日)

2005年05月30日
 先週はドルがしっかりとした地合が継続した。 ユーロドルは、1.25を若干割れ、 ポンドドルも1.82を割れた。 ただし、ドル円は、比較的狭い範囲の動向となり週間でも107.25から108.30と1円05銭しか動いていないのは驚きとなった。 その分ユーロ円が軟調な展開となったが、そのユーロ円も4月29日の134.40以降は、134.85から136.25で、ほぼ135円台をメインとしたレンジ相場を1ヶ月近くも継続している。 いずれどちらかの方向性となるとは思われるが、ユーロドルがチャートの節目を割れてくるかが最大の注目となると思われる。
 今週の材料はなんと言っても、週末の米雇用統計に注目が集まるが、今回は前回が良すぎただけに、17万程度のNFPの予想。 あまり良い数値とは見えず、良かったり、悪かったりの繰り返しのようだ。 また、その他は、月曜日が英米が休日なことから、火曜日からほんちゃんの動向と見られるが、月曜日早朝から、ほぼ織り込みと見られていたEUのフランス国民投票の結果で、売り込まれたのは意外感が強い。 ただし、月曜日の早朝の動きは騙しとなることもあるので注意が必要となる。 その他は、豪州が第1四半期経常収支、GDPの発表があるので、0.75を割れなかったオージードルの動向は、ドルカナダの今週の第1四半期GDPの発表と兼ね合わせても注意しなければならない。 また、ユーロ圏は、火曜日のドイツの失業率や木曜日のECB理事会が波乱含み。 金利を下げるということはないと思うが、最近英国が利下げの思惑から、ユーロポンドが上昇を強めていることから、この辺の相場展開は見ておきたい。
 個別で見ると、欧州通貨は全般的に中長期が売られ過ぎの中、 ユーロドルは短期が売られ過ぎから反転気味。 1.2450−1.2500を死守できるかがすべてとなりそう。 ポンドドルは、ユーロポンドの買いから、まだ売られ過ぎで揉み合い中。 ドルスイスも買われ過ぎから反転下落となっている。 ドルカナダは、既に1.27台から下落基調であることから、既に売りサインとなっている。 またオセアニアは、中長期はまだ売りを継続。 短期は、反転上昇気味となっている。 一方ドル円は、中長期がそろそろ反転下落を開始しているが、短期は買われ過ぎを上昇中。 今一歩上値拡大の余地が残るところだが、108円後半では、ダブル・トップ気味となるかが注目される。
 クロス円は、全体的に中長期は売りで、短期はすべて買い気味のサイン。 ただし、上昇が進んでいるカナダ円は既に、買われ過ぎだが、 オージー円、NZ円は上値余地がありそう。 ただし、注目はユーロ円で、ストキャスティクスのサインの割には、上値が重く、レンジ相場の中、 134.65−70と136.25−50のブレイクがあると方向感となる見込み。 またポンド円も、196−198円のレンジ的な相場から、195.55−60と198円ミドルの上下のブレイクから方向感と見ている。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/05/23
 to  2005/05/27
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 108.16 108.30 107.25 107.97 買われ過ぎ 反転下落
ユーロドル 1.2558 1.2630
1.2494 1.2579 反転上昇 売られ過ぎ
ポンドドル 1.8271 1.8360 1.8188 1.8241 売られ過ぎ 売られ過ぎ
ドルスイス 1.2366 1.2380 1.2245 1.2305 反転下落 買われ過ぎ
ドルカナダ 1.2662 1.2693 1.2512 1.2540 売り 買い
オージードル 0.7560 0.7645 0.7543 0.7633 反転上昇 売り
NZドル 0.7090 0.7164 0.7067 0.7154 反転上昇 売り
ユーロ円 135.83 136.02 134.93 135.79 買い 売り
ポンド円 197.54 197.68 196.08 196.95 買い 売り
オージー円 81.77 82.44 81.54 82.41 買い 売り
NZ円 76.63 77.23 76.27 77.21 売り 反転上昇
カナダ円 85.43 86.18 85.02 86.05 買い 売り
スイス円 87.65 87.92 87.23 87.71 買い 売り
週間の予定
from 2005/05/30
to 2005/06/03
5/30(月)=英国休場(レイト・メイ・バンク・ホリデー)、米国休場(メモリアル・デー)、(日) 4月鉱工業生産・速報、(加) 第1四半期経常収支

5/31(火)=(NZ) 4月住宅建設許可、(日) 4月失業率、4月有効求人倍率、(豪) 第1四半期経常収支、4月小売売上高、(スイス) 5月消費者物価指数、(仏) 4月失業率、5月消費者信頼感指数、(独) 5月失業率、(英) 5月マネーサプライM0、(ユーロ圏) 5月消費者物価指数・速報、 (ユーロ圏) 5月業況判断指数、(英) 5月GFK消費者信頼感調査、(加) 3月GDP、第1四半期GDP、(米) 5月シカゴ購買部協会景気指数、5月消費者信頼感指数

6/1(水)=(豪) 第1四半期GDP、(英) 4月マネーサプライM4・確報、4月消費者信用残高、(ユーロ圏) 第1四半期GDP、4月失業率、(スイス) 5月SVME購買部協会景気指数、(米) 4月建設支出、5月ISM製造業景況指数、スノー財務長官が講演

6/2(木)=(日) 5月マネタリーベース、週間対外及び対内証券売買契約等の状況、(豪) 4月貿易収支、4月住宅建設許可件数、(スイス) 第1四半期GDP、(ユーロ圏) 4月生産者物価指数、欧州中銀金融政策発表、(米) 第1四半期非農業部門労働生産性・確報、第1四半期単位労働費用・確報、週間新規失業保険申請件数、4月製造業受注指数、スターン・ミネアポリス地区連銀総裁、銀行に関する著書で討議参加

6/3(金)=(NZ) 4月貿易収支・改正、(英) 5月外貨準備高、(ユーロ圏) 4月小売売上高、(米) 5月失業率、5月非農協部門雇用者数、5月ISM非製造業景況指数、グラムリッチFRB理事、「住宅と住宅ローン」で講演(ワシントン)、オルソンFRB理事、「銀行業界の現状」について講演(テキサス州サンアントニオ)

2005年05月24日
今週はお休みさせて頂きます。
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/05/16
 to  2005/05/20
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 107.31 108.30 106.55 108.16 買い 買い
ユーロドル 1.2634 1.2691 1.2536 1.2558 売られ過ぎ 売られ過ぎ
ポンドドル 1.8506 1.8498 1.8304 1.8271 NA NA
ドルスイス 1.2237 1.2362 1.2143 1.2336 NA NA
ドルカナダ 1.2651 1.2734 1.2553 1.2662 NA NA
オージードル 0.7612 0.7616 0.7530 0.7560 NA NA
NZドル 0.7117 0.7145 0.7047 0.7090 NA NA
ユーロ円 135.58 136.19 134.51 135.83 買い 売り
ポンド円 198.58 199.01 195.57 197.54 買い 売り
オージー円 81.68 81.79 80.64 81.77 買い 売り
NZ円 76.38 76.70 75.40 76.68 NA NA
カナダ円 84.84 85.73 84.00 85.43 NA NA
スイス円 87.60 88.16 87.11 87.65 NA NA
週間の予定
from 2005/05/23
to 2005/05/27
5/23(月)=シンガポール休場(べサック・デー)、トロント休場(ビクトリア・デー)、(日) 5月金融経済月報・全文、スノー財務長官、公認会計士の会合で講演(ワシントン)、モスコウ・シカゴ地区連銀総裁、マネースマート週間開始で講演(シカゴ)、サントメロ・フィラデルフィア地区連銀総裁、公平性に向けたFRBの役割で講演(フィラデルフィア)

5/24(火)=(日) 3月第3次産業活動指数、(独) 第1四半期GDP・二次発表、(スイス) 4月貿易収支、(ユーロ圏) 3月貿易収支、(独) 5月ZEW景況感調査、 (加) 4月景気先行指数、(米) 4月中古住宅販売件数、(米) FOMC議事録(5月3日)、モスコウ米シカゴ地区連銀総裁、講演

5/25(水)=(日) 4月通関ベース貿易収支、(日) 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月5・6日分)、(独) 5月IFO景況指数、(英) 第1四半期GDP・二次発表、第1四半期個人消費・二次発表、(米) 4月耐久財受注、(加) 加中銀政策金利発表、(米) 4月新築住宅販売件数、上院銀行委、バーナンキFRB理事のCEA委員長指名公聴会、グイン・アトランタ地区連銀総裁、経済見通しで講演(アトランタ)

5/26(木)=フランクフルト休場(聖体拝受祝日)、(NZ) 4月貿易収支、(日) 週間対外及び対内証券売買契約等の状況、4月企業向けサービス価格指数、(米) 第1四半期GDP・速報、第1四半期個人消費・速報、週間新規失業保険申請件数、グイン・アトランタ地区連銀総裁、経済見通しで講演(アトランタ)、モスコウ・シカゴ地区連銀総裁講演、スノー米財務長官、上院銀行委で為替報告について証言、バイズ米FRB理事、新BIS規制について講演(ワシントン)、グラムリッチFRB理事が講演(パリ)

5/27(金)=(日) 4月全国消費者物価指数、5月東京都区部消費者物価指数、4月大型小売店販売額・速報、4月小売業販売額・速報、(仏) 4月生産者物価指数、(ユーロ圏) 3月経常収支・季調前、(スイス) 5月KOF先行指数、(米) 4月個人所得、4月個人支出、5月ミシガン大消費者信頼感指数・確報、イエレン・サンフランシスコ地区連銀総裁、韓国中銀主催のセミナー出席(ソウル)、ファーガソンFRB副議長、独連銀主催の夕食会で挨拶(ベルリン)、米国債券市場は短縮取引

5/30(月)=米国市場休場(メモリアル・デー)

2005年05月16日
 先週は、ドルの強い地合が継続した。 特に週末は、ドル円が107円ミドルに迫り、 ユーロドルは、1.26手前までの急落となり、当面こういった流れが継続する可能性が高い。 一方クロス円は、ドル円の短期の買いサインに、買い気味のサインとなるも、 欧州・資源国通貨が下落を強めることから、上値の重い展開が継続している。 
 今週は、ほぼ同じ環境から、全体的にドル買い気味が良い状況。 クロス円では、短期の買いサインにも関わらず、揉み合い的な相場が想定されるが、クロス円が買えるためには、ドル買い戻しが止まり、ドル円があまり下がらない流れとならないと厳しい。 また材料的には、今週はあまり強いものはないが、月曜日の対米証券投資、それから、先週小売売上高が大幅増であったことから、火曜日の米4月生産者物価と水曜日の米消費者物価などのインフレ指数に注目が集まると見られる。
 個別では、ドル円は、スピード感が速い感じがするが、107.55−60の上抜けが注目される。 この上抜けからは、再度108円台が視野に入るが、上値でついて買うことは躊躇されることは変わらない。 短期の買いサインを受けて買うなら、やはりDips待ちとなる。 ユーロドル、ポンドドルは、短期・中長期とも売りサインだが、短期はそろそろ20%台の売られ過ぎ。 ユーロドルは、1.2450処が最大の注目となり、ポンドドルは、1.85を割れたことで、1.8075−1.8150が視野に入るので注意。 またドルスイスも短・中長期とも買いサインから、1.2260の高値を上抜けると1.25を目指す可能性となる。 ドルカナダは、1.2775−1.2800が見えて、オージードルは、0.76を割れると、0.7450−0.7500、NZドルは0.7075−80がキーとなるが、両国の失業率格差からは、AUD/NZでは、AUDの勝ち気味の戦略が良い。
 一方クロス円では、保合気味ということもあるが、ユーロ円は短期の買いサインも、上値は136.50、137.10−30を超えないと厳しく、 134円ミドルを割れると133.00−50が視野となる。 ポンド円は、197.50−199.50のレンジ的推移だが、197.50はキー・ゾーン。 割れると194円ミドルがターゲットとなるが、維持できれば、H&S気味に201−2円へ上昇できる形。 またオージー円は、保合気味が継続となり、 81円を維持ならとの感じから、NZ円は、75.50への下落リスクが残る。  カナダ円は保合気味から84−86円推移が想定され、スイス円も87円前半から88円前半での推移となりそうだ。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/05/09
 to  2005/05/13
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 105.05 107.44 104.90 107.31 買い 再上昇
ユーロドル 1.2819 1.2915
1.2610 1.2634 売り 売り
ポンドドル 1.8902 1.8912 1.8485 1.8506 売り 売り
ドルスイス 1.2069 1.2252 1.1960 1.2237 買い 買い
ドルカナダ 1.2423 1.2654 1.2362 1.2651 売り 買い
オージードル 0.7750 0.7790 0.7600 0.7615 売り 売り
NZドル 0.7323 0.7337 0.7112 0.7117 売り 反転下落
ユーロ円 134.72 136.25 134.67 135.88 買い 売り
ポンド円 198.54 199.48 197.69 198.58 反転上昇 売り
オージー円 81.45 82.28 81.31 81.68 買い 売り
NZ円 77.03 77.41 76.31 76.38 売り DC
カナダ円 84.64 85.59 84.54 84.84 買い 反転下落
スイス円 87.08 88.18 87.08 87.60 GC 反転下落
週間の予定
from 2005/05/16
to 2005/05/20
5/16(月)=香港(釈迦誕生日)、フランクフルト、パリ、チューリッヒ休場(聖霊降臨祭月曜日)、(日) 4月企業物価指数・速報、3月貿易収支、(日) 3月経常収支、4月消費者態度指数、(米) 5月ニューヨーク連銀製造業景気指数、3月対米証券投資、(英) 3月景気動向指数

5/17(火)=(日) 第1四半期GDP・一次速報、3月鉱工業生産・確報、3月設備稼働率・確報、(英) 4月消費者物価指数、4月小売物価指数、(米) 4月生産者物価指数、4月住宅着工件数、4月建設許可件数、4月鉱工業生産、4月設備稼働率

5/18(水)=(英) 4月失業率、BOE議事録、(加) 3月卸売売上高、(米) 4月消費者物価指数、スノー米財務長官、鉄鋼業界の会合で講演(ワシントン)

5/19(木)=日銀金融政策決定会合(〜20日)、(日)週間対外及び対内証券売買契約等の状況、3月景気動向指数・確報値、(仏) 3月経常収支、(英) 4月小売売上高指数、(ユーロ圏) 4月消費者物価指数、3月鉱工業生産・季調済、(米) 米新規失業保険申請件数、4月景気先行指数 、5月フィラデルフィア連銀景況指数、アトランタ地区連銀主催住宅抵当に関する会合(アトランタ)、グリーンスパン米FRB議長、ビデオコンファレンスで講演、グイン同地区連銀総裁が講演、シカゴ地区連銀主催の決済システムに関する会合(シカゴ)、オルソン米FRB理事が講演、モスコウ米シカゴ地区連銀総裁が講演、バイズ米FRB理事、ボストン地区連銀主催の会合で講演(ボストン)

5/20(金)=日銀金融政策決定会合(19日〜発表)、(日) 5月金融経済月報・基本的見解、(仏) 第1四半期GDP・速報、(英) 4月マネーサプライM4・速報、(加) 4月消費者物価指数、3月小売売上高、ミネハン米ボストン地区連銀総裁が講演(ボストン) 

2005年05月08日
  先週も円の強い地合は継続したが、週末には改善した米雇用統計を受けてドル買いが進む中、特にユーロの弱さが際立ち、テクニカル的にも厳しい状況となっていることからは、今週以降のユーロドル、ユーロ円、ユーロポンドの動向には注目される。 また、その他でもモメンタム的には、全般的に円、ドルの強さが際立つことからは、 クロス円では厳しい状況が継続しそうだ。 また材料的には、今週は月曜日にBOEのMPCが予定されており、当初から「5月に利上げ」との見込みから、堅調さを保っていただけに、ここでの利上げ見送りは大きな失望となる可能性からは注意が必要となる。 また11日には、注目の米国の貿易収支、財政収支の発表。 12日には、このところの弱いユーロの原因を作っているドイツの第1・四半期GDP・一次発表の一時発表があるので、同日発表されるユーロ圏の 第1・四半期GDPと合わせて、ユーロの動向が注目される。 後はあまり大きな材料はないが、GW中に円高が比較的進んだドル円では、連休明けの本邦輸出、輸入企業の動向が注目される。 
  個別では、ユーロドルは1.30台で上値を抑えられ、短・中長期は売りサインを継続、 1.2730−35や1.26台トライのリスクとなる。 ポンドドルも短・中長期は売りを継続していることから、 1.87割れが注目となり、ドルスイスも短・中長期とも買いとなっている。 またオージードルとNZドルは、折角の買い気味のサインを駄目にして反転下落。 未だ大きく下値を拡大していないが、上値の重い展開が継続すると見られる。 一方異質なのがカナダ・ドルで、弱保合を継続していた分、直近は軟調気味な展開から、上値を重くして短期が売りサインに変わった。 1.2630−35の高値がトピッシュになると、面白い展開となりそうだ。 また引き続き中国人民元問題で、弱保合が続くドル円は、103.65−70のネック・ラインを前に、104.20の安値で下げ止まりの可能性。 短期のストキャスティクスが売られ過ぎで反転上昇へ変わっており、 当面戻りが目処となる。 106円から106円ミドルへの期待感となりそうだが、 107円ミドルが超えないようなら、引き続き下落リスクとなりそうだ。 
  一方クロス円は、直近の動向から、全て売られ過ぎの位置にあり、 特に欧州通貨&資源通貨がドル買いの地合となれば、ドル円がどこまで戻せるかが焦点。 ユーロ円は、日足のサポートの134.40−45がどうにか維持されているが、 137円前半のネック・ラインが逆レジスタンスとなると厳しい。 ポンド円は、中長期も反転下落となっており、保合が継続しているが、197円ミドルは、フィボナッチ・ポイントやサポートが位置して、今後の相場の維持のためには、非常に重要となりそう。 割れると194円ミドルが次のターゲットとなるので注意。 またオージー円、NZ円も状況は悪く、短期・中長期とも売りサイン。 豪州、NZとも金利据え置きを決定して、 今後も買い気が残るのかは、注目されるところ。 スイス円も短期は売られ過ぎにあり、 中長期も反転下落となり、地合は悪いが、 カナダ円は注目。 唯一カナダ・ドルが売りサインに変わったこともあり、カナダ円のみが、売られ過ぎから反転を示唆しており、買い戦略が面白そうな展開となっている。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/05/02
 to  2005/05/06
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 104.88 105.43 104.20 105.05 反転の兆し 売り
ユーロドル 1.2868 1.2990
1.2810 1.2819 売り 売り
ポンドドル 1.9066 1.9078 1.8888 1.8902 売り 売り
ドルスイス 1.1958 1.2088 1.1878 1.2068 買い 買い
ドルカナダ 1.2583 1.2628 1.2385 1.2420 売り 揉合い
オージードル 0.7810 0.7826 0.7720 0.7750 反転下落 売り
NZドル 0.7306 0.7374 0.7246 0.7332 DC 反転上昇
ユーロ円 135.10 135.74 134.40 134.66 売られ過ぎ 売り
ポンド円 199.96 200.92 197.91 198.54 売られ過ぎ 売り
オージー円 81.91 82.22 80.99 81.45 売られ過ぎ DC
NZ円 76.61 77.20 76.10 77.03 売り 売り
カナダ円 83.25 84.62 83.24 84.56 GC 反転下落
スイス円 87.65 88.06 86.87 87.03 売られ過ぎ 反転下落
週間の予定
from 2005/05/09
to 2005/05/13
05/09(月)=(NZ) 3月貿易収支・改正、(日) 日銀金融政策決定会合議事要旨(3月15・16日分)、(スイス) 4月失業率、(英) 4月生産者仕入・出荷価格指数、3月鉱工業生産指数、3月製造業生産高、BOE政策金利発表、(加) 4月住宅着工件数、(米) 3月卸売在庫、スノー米財務長官、コネティカット州業界団体との討論会出席

05/10(火)=(日) 週間対外及び対内証券売買契約等の状況、3月全世帯家計調査-消費支出、(独) 4月卸売物価指数、3月貿易収支、3月経常収支、ホーニグ・カンザスシティ地区連銀総裁が「金融政策と経済展望」のテーマで講演(デンバー)、フィッシャー・ダラス地区連銀総裁が講演(テキサス州)

05/11(水)=(日) 3月景気動向調査・速報、(独) 4月消費者物価指数、(仏) 3月鉱工業生産指数、(英) BOE四半期インフレレポート、(米) 3月貿易収支、4月月次財政収支、プール・セントルイス地区連銀総裁が「経済展望」について講演、グラムリッチFRB理事が講演(ワシントン)

05/12(木)=(NZ) 第1四半期失業率、(日) 4月マネーサプライM2+CD、(豪) 4月失業率、(独) 第1四半期GDP・一次発表、(仏) 3月貿易収支 、(ユーロ圏) 第1四半期GDP(米) 4月小売売上高、週間新規失業保険申請件数、ファーガソンFRB副議長がビデオ講演

05/13(金)=(NZ) 3月小売売上高指数、(日) 3月機械受注、4月景気ウォッチャー調査、(仏) 4月消費者物価指数、(米) 4月輸入物価指数、3月企業在庫、5月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値、グリーンスパンFRB議長がペンシルベニア大学ワートン校MBA卒業式で演説

2005年04月30日
  先週は、円買い一色の週となったが、特にユーロ円は週間で3.42銭も下落して、 マーケットの主導となった。 特にこの処の材料となっている中国の人民元問題がベースだが、 過剰反応的な印象は否めず、 早晩修正が訪れると見るのが妥当だろうが、 日本はゴールデン・ウィークの真っ最中ということもあり、 機関投資家の買いもお休み中とあれば、 クロス円では海外勢の餌食にされ易いので注意が必要となる。 また週末にはユーロ円の影響から、ドル円、ユーロドルとも左へ行ったのは興味深いが、 3極通貨の流れでは、円、ドル、ユーロの順番が明解となっており、 更にユーロドルが下落を強めるかは注目しなければならない。 
 今週の材料としては、 日本勢は2日と6日しか出て来ないが、 大方の企業は大型連休中の可能性もあり、未だ波乱含み。 米国では、3日火曜日のFOMCや6日に4月の雇用統計が発表となるので注意が必要だろう。 一応金利の引き上げは0.25%がコンセンサスで、この通りなら週末の雇用統計に向けては波乱は薄いだろうが、利上げ据え置きなんて事態があれば大注意。 また、テクニカル的にも円の独歩高が示唆され、クロス円は全て売りっ気、 対欧州・資源通貨では、全てドル買い気味となっていることも気にかかる。 今週の動向は重要となりそうで、ゴールデン・ウィーク中ながら、 ゆっくりと休み訳にもいかなそうだ。 
  個別では、ユーロドルは短期の買いサインを駄目にして、既に売りに変わり、 1.3125のフィボナッチ・リトレースメント(1.2766−1.3482)の50%で上値を抑えられた反動から、下値を1.27台でホールドできるかが、大きな注目となる。 またポンドドルは、ユーロポンドが軟調な展開から、 比較的堅調さを保ち1.90台を維持しているが、こちらも短期は反転下落となっていることから注意が必要となる。 ドルスイスもレンジ気味推移だが、短期は再度反転上昇気味となり、 継続強保合を継続しているドルカナダは、 1.25をしっかりと超えて来ている。 またオセアニア・ストレートは未だ短期は買いサインにいるが、 NZドルは既に買われ過ぎとなっている。 一方注目のドル円では、 中長期のサインを反転下落に変えて、 短期は既に売られ過ぎに突入しており、 103.70の108.90をトップとしたネック・ラインの動向が注目される。 これを割れれば再度の101円台。 ホールドなら104−107円内の動向と見るが良いと思われる。 
  一方クロス円は、人民元問題から総くずれとなっており、更に地合が悪化するか注意しなければならない。 特にユーロ円は、スピードが速い感じは強いが、 以前141.60から133.01まで大きく下落した悪印象が残り、 今回も既に137.30を割れたことから日足サポートと窓が位置する134.35−40から134.55−65の維持が注目となるが、 値ごろ感での参入は禁物となりそう。 ポンド円も202円の2波のトップを割れて、 200円処の日足サポートに迫り、未だ200円ブレイクとの確証は得られないが、 これを割れると199.30処の窓の下限から、再度197.50を目指すリスクとなるので注意が必要となる。 またオージー円、NZ円も状況は悪く、短期・中長期とも売りサインを継続しており、 特にNZ円は金利据え置きを決定した後としても、オージー円は今週水曜日に政策金利の発表があることからは、82円を割れた相場の今後の動向には注意しなければならない。 またスイス円、カナダ円も同じ状況だが、唯一カナダ円が売られ過ぎの位置にあるが、 カナダドルの状況からは、買いと言える状況とも見えない。 兎も角全体としては、クロス円が大きな波乱材料となっているので、外人勢主体の動向では更なる下落には注目したい。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/04/25
 to  2005/04/29
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 106.00 106.41 104.61 104.75 売られ過ぎ 反転下落
ユーロドル 1.3041 1.3078
1.2853 1.2872 反転下落 売り
ポンドドル 1.9118 1.9170 1.8990 1.9087 反転下落 売り
ドルスイス 1.1844 1.1980 1.1802 1.1867 反転上昇 買い
ドルカナダ 1.2348 1.2616 1.2303 1.2583 再上昇 買い
オージードル 0.7807 0.7839 0.7742 0.7810 買い 売り
NZドル 0.7321 0.7346 0.7199 0.7315 買われ過ぎ 売り
ユーロ円 138.23 138.23 134.81 134.84 売り 反転下落
ポンド円 202.93 202.65 199.72 199.94 売り 売り
オージー円 82.75 82.75 81.78 81.84 売り 売り
NZ円 77.58 77.58 76.09 76.61 売り 売り
カナダ円 85.63 85.63 83.15 83.25 売られ過ぎ 反転下落
スイス円 89.42 89.46 87.63 87.65 売り 反転下落
週間の予定
from 2005/05/02
to 2005/05/06
5/2(月)=香港、シンガポール(レーバーデーの振替)、ロンドン休場(アーリー・メイ・バンク・ホリデー)、(スイス) 4月SVME購買部協会景気指数、(米) 3月建設支出、4月ISM製造業景況指数

5/3(火)=憲法記念日(東京市場休場)、(豪) 3月住宅建設許可件数、(スイス) 4月消費者物価指数、(英) 4月マネーサプライM0、(ユーロ圏) 3月生産者物価指数、3月失業率、(米) 3月製造業受注指数、FOMC政策金利発表

5/4(水)=国民の休日(東京市場休場)、(豪) RBAキャッシュ・ターゲット、3月小売売上高、(ユーロ圏) 3月小売売上高、(ユーロ圏) 欧州中銀金融政策発表、(米) 4月ISM非製造業景況指数

5/5(木)=こどもの日(東京市場休場)、フランクフルト、パリ、チューリッヒ休場(アセンション・デー)、(豪) 3月貿易収支、(英) 4月外貨準備高、(加) 3月住宅建設許可、(加) 4月Ivey購買部協会指数、(米) 第1四半期非農業部門労働生産性・速報、第1四半期単位労働費用・速報、週間新規失業保険申請件数、英国選挙

5/6(金)=(日) 4月マネタリーベース、(仏) 3月財政収支、(加) 4月失業率、(米) 4月失業率、(米) 4月非農業部門雇用者数、3月消費者信用残高

2005年04月24日
  先週は、短期のドル買われ過ぎからドルが軟調気味な展開となった。 特にドル円がこのところの堅調な地合から、売りサインに従って107.50を切れて比較的大きな下落となったことからは、クロス円が総じて軟調な展開となった。 また欧州通貨は堅調も今一歩上値拡大には至っていないことからは、今週以降の動向が注目される。 特に今週は材料的には薄いが、日本のゴールデン・ウィーク突入前の週となることで、 週末人民元問題で下落を強めたドル円、クロス円には注目したい。
  個別では、 ユーロドルは短期の買いサインを継続しているが、 1.3125のフィボナッチ・リトレースメント(1.2766−1.3482)の50%で上値を抑えられていることからは、この上抜けが注目となる。 後はポンドドル、ドルスイスともドル売りサインは継続だが、 軟調な展開を継続しているドルカナダに短期の売りサインが出ていることは注目される。 1.1950−1.2000を目指す展開があれば面白いだろう。 またオージードル、NZドルも短期は買いサインとなっているが、 中長期の売りサインが気にかかるところ。 引き続き0.80、 0.75を超えるような強い上昇は現状難しいと見るのが良さそう。 一方ドル円では、短期の売りサインからしっかりと下落となり、 108.90から3.16銭下落の105.74に後少しと迫ったが、 日足のサポートが105.25−35処にあることからは、 フィボナッチ・リトレースメント(101.67−108.90)の38.2%が105.28となることもあり、この下方ブレイクがあるまでは、更なる下落とはならないが、 戻りが107.00−50を超えられないようなら、 ストキャスティクスに下値余地が十分残り、更なる下落リスクとなる可能性となる。 その場合103.70処はネック・ラインとしてH&S形成のリスク・ポイントだが、5月10日の位置が重要となりそうだ。 
  一方クロス円では、 先週はしっかりとした動向から、一転ドル円の下落に急落となった。 こういった影響から短期が総じて売りサイン気味になっているので、 今週は注意が必要となる。 特にユーロ円は、140円前半の日足のレジスタンスを上抜けたにも関わらず、 140.50でCapされた後は、比較的大きな下落となり、 138.30を下抜けたことから、 次はネック・ラインとなる137.30が鬼門となることは変わらない。 またポンド円は、短期の売りサインにも関わらず、奇妙に堅調な展開を継続していたが、 結局205.30処で上値を抑えられ、短期の売りサインをコンファームして、 中長期も買われ過ぎにあることから、 202円割れ、 更には200.80割れが注目される。 それからオージー円、NZ円は短期が売りサイン、 中長期も反転下落気味なことからは、 下値はしっかりとしているが、 あまり強い上昇を期待できる状況ではない。 一応両通貨とも金融政策決定が、今週、来週に控えていることからは、利上げがない場合は、少し怖い感じがする。  またスイス円は先週良いサインに変わったものが、既に反転下落となり、中長期の買いサインが反転下落気味。 カナダ円は、86円を下方ブレイクとなったが、短期がそろそろ売られ過ぎにゾーンとなっていることや、 ドルカナダの短期が売りサインに変わっていることからは、ここから更に売りのは少し厳しい感じとなっている。  
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/04/18
 to  2005/04/22
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 107.79 108.07 105.76 106.00 売り 買い
ユーロドル 1.2923 1.3125
1.2876 1.3065 買い 売り
ポンドドル 1.8926 1.9220 1.8887 1.9144 買い 反転気味
ドルスイス 1.1999 1.1967 1.1738 1.1844 売り 買い
ドルカナダ 1.2465 1.2497 1.2315 1.2348 売り 反落気味
オージードル 0.7672 0.7830 0.7634 0.7812 買い 売り
NZドル 0.7158 0.7328 0.7114 0.7321 買い 売り
ユーロ円 139.32 140.50 138.10 138.48 反転下落 買い
ポンド円 204.01 205.34 202.42 202.93 売り 買われ過ぎ
オージー円 82.80 83.25 82.03 82.81 売り 反転下落
NZ円 77.15 78.16 76.76 77.60 反落気味 反転下落
カナダ円 86.47 86.71 85.60 85.88 売られ過ぎ 反落気味
スイス円 89.79 91.07 89.44 89.77 売り 反落気味
週間の予定
from 2005/04/25
to 2005/04/29
04/25(月)=ウェリントン、シドニー休場 (アンザックデー休暇)、(日) 3月企業向けサービス価格指数、(独)4月消費者物価指数・速報、4月IFO業況指数、(米) 3月中古住宅販売件数、ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁が講演

04/26(火)=(日) 3月失業率、3月有効求人倍率、(日) 3月全国消費者物価指数、4月東京都区部消費者物価指数、(豪) 第1四半期生産者物価指数、(英)BCI工業トレンド・サーベイ、(米) 4月消費者信頼感指数、3月新築住宅販売件数

04/27(水)=(豪) 第1四半期消費者物価指数、(仏) 3月生産者物価指数、(米) 3月耐久財受注、

04/28(木)=日銀金融政策決定会合、(NZ) RBNZオフィシャル・キャッシュレート、3月貿易収支、(日) 週間対外及び対内証券売買契約等の状況、3月大型小売店販売額・速報、3月小売業販売額・速報、3月鉱工業生産・速報、(独) 4月失業率、(ユーロ圏) 第4四半期経常収支、 (米) 第1四半期GDP、第1四半期個人消費、週間新規失業保険申請件数、カンザスシティ連銀総裁講演

04/29(金)=みどりの日(東京市場休場)、(NZ) 3月住宅建設許可、(独) 3月小売売上高指数、(仏) 3月失業率、4月消費者信頼感指数、(英) 3月マネーサプライM4・確報、3月消費者信用残高、(ユーロ圏) 4月業況判断指数、4月消費者物価指数・速報、(英) 4月GFK消費者信頼感調査、(スイス) 4月KOF先行指数、(加) 2月GDP、(米) 3月個人所得・支出、第1四半期雇用コスト指数、4月ミシガン大消費者信頼感指数・確報、4月シカゴ購買部協会景気指数

2005年04月17日
 先週も、引き続きドルは堅調な展開が継続したが、 短期のテクニカル指標が買われ過ぎを示し、 保合の様相を強めた。 ユーロドルは1.30台へしっかりと乗せられずに、それまで下値を止めていた1.28を割り込んだが、 下落は加速せず、 ドル円では107円に迫る展開も、 107円が割れず、 その後108.56の高値まで上昇したが、 更に上値拡大は出来なかった。 今週はこういった相場がテクニカル指標の反転から、 調整的なドル売りが出てくるかどうかが注目される。 特に材料的には、週末に突発的にクローズアップされたG7での、 「中国人民元問題」がどの程度インパクトを与えるかは注目される。 また、これでクロス円が下落傾向を強めるようなら、 円買いの圧力が再燃すると見るのが妥当だろう。 一方今週の材料としては、 特別大きなものはないが、米国のインフレを見る上で重要な、19日(火)3月米生産者物価指数、20日(水)3月米消費者物価指数、21日(木)3月米景気先行指数などの発表が控えており、 FOMC議事録の結果が発表された今、 この内容を踏襲するものかは、注意してみておきたい。 
 個別では、 ユーロドルは1.28を割れても短期の買いサインは継続。 引き続き1.30台にしっかり乗せられるかが、下落リスクを軽減する道となりそう。 またポンドドルは、短期が買いサインで、 ユーロポンドの影響から比較的にしっかりとした動向を継続している。 未だ利上げ期待が残る相場なのだろうが、 中長期の売りサインに緩みが見えて、こういったサインが今週以降反転に転じれるかは興味を持って見たい。 特に下値は1.86前半の維持。 上値は1.9020越えが注目される。 ドルスイスは、短期の売り、中長期は買いを示し、このところの中東の安定化を睨んで、揉み合い気味。 1.1880と1.2270のブレイクがポイント。 ドルカナダは、弱い経済指標と金利据え置きをもとに、独歩高の状況だが、 そろそろ短期が買われ過ぎにあり、 更に上値を拡大するには少し厳しいが、 中長期のサインは売りの中途から反転上昇に変わり、 やはりあまり売りで攻める状況とは見られない。 1.1950−1.2000から1.2500−1.2700の上下のブレイクがポイントとなる。 またオージードルやNZドルは、利上げ期待感から、短期は買いを継続しているが、 中長期の売りサインはしっかりで、 資源関連相場の下落からか、 あまり良い状況ではなく、 0.80、0.75を超える相場を期待することは難しいようだ。 下値はオージードルは次の0.7620−40がポイント。 NZドルは0.7000−40がキーだろう。 それからドル円は、短期が売りサインとなり、中長期は未だ買いサインも買われ過ぎの位置にそろそろ突入の感じ。 先週107.14をホールドしてしっかりとビッド気味だが、 下落スピードは鈍いとしても、上値が重い展開となりそう。 今週107円前半や1波のトップとなる2月10日の上ヒゲゾーンとなる106.00−86に突入できるかが注目される。 
 一方クロス円では、 ドル円の堅調さからしっかりとした展開が継続しているが、 ユーロ円は、140円台が重く、 137円台が堅い展開は継続しており、 未だ短期・中長期は買いサインを継続していることからは、 レンジから抜け出すことは難しいとしても、 戦略的には下値では買いから攻めることが良さそう。 ポンド円は、 短期が売りサインに変わり、中長期も買われ過ぎの位置にあるにも関わらず、しっかりとした相場展開となっていることは少し気持ち悪いが、 205円を現状から上抜けると見るよりは、調整が先のような感じ。 202.50−204.50がメイン・レンジだが、 202.00−50を割れるとイメージが変わりそう。 逆に割れないとどうなるのかは、少し怖い感じもするが、 割れても199.30−200.00−200.30−200.80の日足の節目は一旦サポーティヴとなりそうだ。 またオージー円は、83.90の高値から調整を余技なくされているが、 短期が既に反転下落気味となり、 少しムードは悪い。 82.00−50割れは注意しなければならない。 一方来週に金利政策の発表が予定されているNZ円は、 未だしっかりだが、 中長期に反転下落気味のサイン。 78円を瞬間に超えた相場がトピッシュな上ヒゲを描いていることからは、 75.50処は引き続きクリティカル。 またスイス円は比較的良いサインで、短期が売りから反転上昇に変わり、 中長期も買いサインが継続しており、88.30−90.90のレンジ・ブレイクが注目され、 引き続き弱いサインのカナダ円は、短期の売りサインは継続しており、86.00−88.00のレンジ・ブレイクに注目となるが、86.00を割れるなら厳しい。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/04/11
 to  2005/04/15
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 108.23 108.56 107.14 107.79 売り 買い
ユーロドル 1.2932 1.3018 1.2766 1.2923 買い 売り
ポンドドル 1.8856 1.8973 1.8759 1.8926 買い 売り
ドルスイス 1.1973 1.2198 1.1897 1.1999 売り 買い
ドルカナダ 1.2291 1.2475 1.2240 1.2465 買われ過ぎ 反転上昇
オージードル 0.7717 0.7804 0.7650 0.7672 買い 売り
NZドル 0.7164 0.7265 0.7128 0.7158 買い 売り
ユーロ円 139.97 140.27 138.30 139.32 買い 買い
ポンド円 204.08 204.66 202.67 204.01 売り 買い
オージー円 83.53 83.90 82.72 83.80 反転下落 反転下落
NZ円 77.52 78.36 77.08 77.15 買い 反転下落
カナダ円 88.11 88.37 86.41 86.47 売り 買い
スイス円 90.40 90.84 88.90 89.79 反転上昇 買い
週間の予定
from 2005/04/18
to 2005/04/22
4/18(月)=(ユーロ圏) 3月消費者物価指数,、バイズFRB理事、「経済と資産管理」というテーマで講演

4/19(火)=(日) 2月景気動向指数・確報値、(仏) 2月経常収支、(英) 3月消費者物価指数、3月小売物価指数、(独) 4月ZEW景況感調査、(ユーロ圏) 2月鉱工業生産・季調済、(加) 2月卸売売上高、3月景気先行指数、(米) 3月生産者物価指数、3月住宅着工件数、3月建設許可件数、ガイトナーNY連銀総裁「金融統合とそれが国際協調に与える意味」 というテーマで講演(ニューヨーク)、プール米セントルイス地区連銀総裁が講演(テネシー州)、ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁が講演(ニューヨーク)

4/20(水)=(英) BOE議事録、3月マネーサプライM4・速報、(ユーロ圏) 2月貿易収支、(米) 3月消費者物価指数、地区連銀経済報告(ベージュブック)、ファーガソンFRB副議長が「経常赤字」のテーマで講演(ノースカロライナ州チャペルヒル)、ガイトナーNY連銀総裁が債券市場協会(BMA)で講演 (ニューヨーク)

4/21(木)=(日) 3月通関ベース貿易収支、週間対外及び対内証券売買契約等の状況、(スイス) 貿易収支、(英) 3月小売売上高指数、(加) 2月小売売上高、(米) 週間新規失業保険申請件数、3月米景気先行指数、4月米フィラデルフィア連銀景況指数、グリーンスパンFRB議長、財政問題について上院予算委員会で証言、モスコウ米シカゴ地区連銀総裁、同連銀主催のコンファレンス開会で挨拶、ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁が講演(ニューヨーク)、グラムリッチFRB理事が「社会保障・メディケア改革」のテーマ で講演(ペンシルベニア州チェスター)

04/22(金)=(日) 2月第3次産業活動指数、(豪) 第1四半期輸出物価指数、第1四半期輸入物価指数、(英) 第1四半期GDP・一次発表、(加) 3月消費者物価指数、コーンFRB理事が「米経済の不均衡」のテーマで講演 (ニューヨーク)

2005年04月04日
 先週は、引き続きドルの堅調な展開が継続したが、週末のユーロドルの動向は興味深い。 ユーロドルが下げ止まりを見せたかどうか、 今後の動向に注目されるが、特に材料的に今週は、火曜日の米貿易赤字、 3月22日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録の発表から、金曜日の対米証券投資と現在マーケットが方向感を見あぐねている、米国の双子の赤字と金利問題両方の材料が出ることから、今年の本流としてのテーマが再確認されるかが注目され、非常に重要な週となりそうだ。 一方テクニカル的には総体的に、ドルは買われ過ぎの位置にあり、 こういった影響から今週は材料前のポジション調整を含めて、ドル売りとなり易い。 ただし、こういった状況を経て、ドルが上昇を継続するなら、中長期のドル買いサインを信じるなら、 ドルは相当強いと言わなければならない。
 個別では、 ユーロドルは1.28をどうにかホールドして、短期が売られ過ぎでゴールデン・クロス。 後は上値のレジスタンスを越えればという感じで、特に1.30台ミドルの米雇用統計後の高値を上回るかは、重要なポイントとなる。 またポンドドル、オージードル、NZドルは短期が買いとなり、 ドルスイスは短期が売りに変わっている。 ただし、 ドルカナダの動向だけが注意で、 これは悪い経済指標を受けて、独歩安となっており、 今週開催される中銀金利政策発表で、 利上げが見送られると、 ドルカナダの買いに火がつく可能性があるので注意が必要となる。 それからドル円は、短期がやはり買われ過ぎから反転下落となり、 103.70から19日目の上昇で下落を開始した形。 下落の目処はエリオット的には1波のトップの106.86が注目されるが、 一目の計算値からは、 2波の下落と同幅なら105.74、 フィボナッチ・リトレースメント(103.70−108.90)なら、61.8%の106.13が算出され、 こういった下落となるかが注目される。 
 一方クロス円では、 ドル円が堅調さを保ったことから、堅調な展開となり、 ほぼカナダ円を除いて短期が買いサインだが、 ポンド円は、短期が買われ過ぎにおり、 205円を前に注意が必要なところ。 またオージー円、NZ円は、ポジションが掃けて堅調さが感じられるが、中長期は買われ過ぎのゾーンにある。 またユーロ円、スイス円は安定した位置におり、 買い余力がありそう。 ただし、カナダ円は、カナダドル高から短期は売りサインを継続していることからも、あまりしっかりとしたドル円にも関わらず、上値期待は薄くならざるを得ない。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/04/04
 to  2005/04/08
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 105.57 108。90 107.57 108.23 買われ過ぎ 買い
ユーロドル 1.2911 1.2941 1.2800 1.2932 GC 売り
ポンドドル 1.8803 1.8856 1.8677 1.8852 買い 売り
ドルスイス 1.2032 1.2143 1.1972 1.1974 売り 買い
ドルカナダ 1.2162 1.2317 1.2162 1.2282 買い 売り
オージードル 0.7705 0.7733 0.7630 0.7717 反転上昇 売り
NZドル 0.7088 0.7183 0.7020 0.7163 買い 売り
ユーロ円 138.86 140.16 138.65 139.97 買い 買い
ポンド円 202.43 204.49 202.13 204.08 買われ過ぎ 買い
オージー円 82.92 83.85 82.55 83.53 買い 買われ過ぎ
NZ円 76.24 77.78 76.10 77.52 買い 買われ過ぎ
カナダ円 88.62 89.12 88.11 88.11 売り 買い
スイス円 89.41 90.44 89.33 90.40 買い 買い
週間の予定
from 2005/04/11
to 2005/04/15
4/11(月)=(日) 2月貿易収支、2月経常収支・季調済、(仏) 2月鉱工業生産指数、(英) 3月生産者仕入価格指数、3月生産者出荷価格指数、グイン・アトランタ地区連銀総裁が講演(バージニア州)

4/12(火)=(日) 3月マネーサプライM2+CD、(独) 3月卸売物価指数、(仏) 2月貿易収支、(米) 2月貿易収支、(加) 加中銀政策金利発表、(米) FOMC議事録(3月22日)、3月月次財政収支、サントメロ・フィラデルフィア地区連銀総裁が講演(デラウェア州)、ガイトナーNY連銀総裁、プエルトリコ銀行協会で講演(プエルトリコ)

4/13(水)=(日) 3月企業物価指数・速報、(仏) 3月調和消費者物価指数、(英) 3月失業率、(米) 3月小売売上高、プール・セントルイス地区連銀総裁が講演(セントルイス)、スノー財務長官、下院金融サービス委員会で証言

4/14(木)=(NZ) 2月小売売上高指数、(日) 週間対外及び対内証券売買契約等の状況、(ユーロ圏) 第4四半期GDP・季調済、(米) 週間新規失業保険申請件数、2月企業在庫

4/15(金)=(日) 2月鉱工業生産・確報、2月設備稼働率・確報、3月消費者態度指数、(米) 4月NY連銀製造業景気指数、3月輸入物価指数、2月対米証券投資、3月鉱工業生産、3月設備稼働率、4月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値、バーナンキFRB理事、セントルイス地区連銀主催の会合で講演(セントルイス)

2005年04月04日
 先週は、引き続きドルの買い戻しが進み、 特に週末の金曜日の米雇用統計後の動向は注目される。 弱い指標にも関わらず、こじ付け的にドルが買い戻されたことから、下値の堅さが際立つ形。 今後もドルの買い戻しが継続すると見るのが無難となる。 ただし、短期の指標は、ドルカナダを除いて、ほとんどのペアでドルが買われ過ぎの状態からは、一方的にドル買いが進むとも見えないが、 中長期がドル買いを示唆する状況からは、ドルの下落では買戻しが良い状況となりそうだ。 一方材料的には、 今週はあまり米国では、グリーンスパン議長の講演や証言を除いて、大きな指標の発表がないことからは、テクニカル的に動きそうなことも、 ドル買いにはプラスとなろう。 後注目されるのは金利関連の決定が、豪州、英国、ECBとあるが、 金利引き上げ期待感の強い通貨ペアは、要注意となる。 
 個別では、 ユーロドルは、1.28ミドルから前半を割れると1.2732の直近安値が視野に入るので注意。 ポンドドルは、1.85割れが注目される。 また出遅れのドルカナダは、比較的率先して、ポジション調整が進んだ分軟調だが、 1.1975−80から1.2275−80のレンジのブレイクが注目され、 ドルスイスは既に1.2065−70はクリティカルなレジスタンスとなっている。 また0.80台に乗せられたかったオージードルは、0.7635−40が下値の焦点。 NZドルも0.70ミドルは既に重要なポイント。 ドル円も10820近辺が月足のレジスタンスが位置して、全て際どい処にあることからは、流れの変わる可能性からは注意が必要となりそうだ。
 一方クロス円では、 短期がほぼカナダ円を除いて売られ過ぎから、買いサインへ変わりそうで、ドル円の上昇が加速するのか? それとも欧州通貨が下値を固めるのかが注目されるが、買いが良い状況となっている。 特にポンド円は、短期、中長期ともサインが良い。  一方ユーロ円は、137.30−139.60でのレンジ的推移から、このブレイクからの方向感となりそうだ。 またオージー円は、今週金利政策の決定を絡めて指標の発表が多く、 注意が必要だが、 こういった指標を乗り越えられればという感じで見たい。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/03/28
 to  2005/04/01
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 106.36 107.79 106.36 107.55 買われ過ぎ 買い
ユーロドル 1.2958 1.3060 1.2857 1.2912 売られ過ぎ 売り
ポンドドル 1.8714 1.8977 1.8595 1.8822 反転上昇 反転下落
ドルスイス 1.1992 1.2085 1.1885 1.2027 買われ過ぎ 買い
ドルカナダ 1.2182 1.2265 1.2054 1.2141 買い 反転下落
オージードル 0.7715 0.7757 0.7667 0.7710 売られ過ぎ 反転下落
NZドル 0.7137 0.7157 0.7043 0.7088 売られ過ぎ 反転下落
ユーロ円 137.82 139.50 137.65 138.86 売り 買い
ポンド円 199.04 203.01 198.55 202.43 GC 買い
オージー円 82.06 83.16 82.06 82.92 売り 買い
NZ円 75.97 76.57 75.57 76.24 売り 買われ過ぎ
カナダ円 87.33 88.96 87.33 88.57 買われ過ぎ 買い
スイス円 88.65 89.92 88.56 89.41 反転上昇 買い
週間の予定
from 2005/04/04
to 2005/04/08
04/04(月)=(日) 3月マネタリーベース、(豪) 2月小売売上高、(英) 3月マネーサプライM0、(ユーロ圏) 2月生産者物価指数、(米)米国夏時間移行、グラムリッチ米FRB理事、貯蓄について講演、スノー財務長官が講演(ワシントン)

04/05(火)=香港休場(清明節)、日銀金融政策決定会合(〜6日)、(豪) 2月貿易収支、(日) 2月全世帯家計調査-消費支出、(スイス) 3月消費者物価指数、(英) 3月外貨準備高、グリーンスパンFRB議長、エネルギー問題についてビデオ講演(ワシントン)

04/06(水)=日銀金融政策決定会合(5日〜発表)、(豪) RBAキャッシュ・ターゲット、(日) 2月景気動向調査・速報、(日) 4月金融経済月報・基本的見解、(ユーロ圏) 2月小売売上高、(加) 2月住宅建設許可、(加) 3月Ivey購買部協会指数、グリーンスパンFRB議長、政府系機関の規制について上院銀行委で証言、ラトIMF専務理事、世界経済の安定について講演(ワシントン)

04/07(木)=(NZ) 2月貿易収支・改正、(日) 週間対外及び対内証券売買契約等の状況、(豪) 3月失業率、(日) 4月金融経済月報・全文、 (スイス) 3月失業率、(英) 2月鉱工業生産指数、(英) 2月製造業生産高、(英) BOE政策金利発表、(ユーロ圏) 欧州中銀金融政策発表、 (米) 週間新規失業保険申請件数、(米) 2月卸売在庫、(米) 2月消費者信用残高、スノー財務長官、政府系機関の規制について上院銀行委で証言、サントメロ・フィラデルフィア地区連銀総裁、金融政策について講演(ワシントン)、プール・セントルイス地区連銀総裁が講演(セントルイス)、ラッカー・リッチモンド地区連銀総裁が講演(ワシントン)

04/08(金)=(日) 2月機械受注、(独) 2月貿易収支、(独) 2月経常収支、(独) 調和消費者物価指数、(日) 3月景気ウォッチャー調査、(加) 3月失業率、(加) 3月住宅着工件数、グリーンスパンFRB議長、消費者金融について講演(ワシントン)、ピアナルト・クリーブランド地区連銀総裁が講演(ワシントン)

2005年03月27日
 先週は、全般的にドルの買い戻しが進み、 イースター休暇にも関わらずドルは高値引けとなった。  特にユーロドルは下落が一過性となり、ほとんど反発できていない状況からは、今週以降の買い戻しが出るかが注目される。 またクロス円では、欧州・資源通貨の下落に合わせて、やはり軟調な展開となったが、 それでもどうにか下値を止めている状況から、今後はドル円相場の動向に注目が集まると見られる。
 一方今週の材料としては、月曜日はまだイースター休暇の影響が残るが、火曜日には、米国の第4四半期GDPの確報値、金曜日は3月の米雇用統計の発表が予定目され、 FOMCの後の雇用統計ということもあり、金利選好が進んでいるドル相場のテーマが、本格的に経常収支から米経済の回復に移行するかは注意して見なければならない。 また、日本は3月末の本決算を睨んで、1日の金曜日には日銀短観の発表が大きな注目となる。 特に直近のドル円相場で見ると、ペイ・オフ絡みでの資産分散が下値を支えていると見られるが、24日に飛び込んできたニュースとして、「厚生労働省が、公的年金の市場運用で外貨建て資産を積み増す方針を固めた」との話が気にかかる。新年度入り後に、こういった円売りが本格的に入ってくるのかは注意して見ておく必要があるだろう。 またテクニカル的には、非常に注意が必要な時期にあるように思われる。 ドルストレートでは、ドル円も含めて全て短期がドル買いとなり、中長期もドル買い気味のサインが出ている状況からは、こういった状況が本格化するかどうか、注意して見なければならいない週となりそうだ。 特にユーロドルは1.3160−1.3200のサポートを割り込んで、更に重要な1.29前半の長期のトレンド・ラインを攻めており、ドル売り派には辛抱の時期とも取れるが、 このユーロドルを筆頭に、更にドル買いが大きく進むようなら、 大きな流れに変化が訪れる可能性が示唆されることからは、重要な決断をすべき時にあるかも知れない。 またドル円では、 堅調な上昇も実需の売りに阻まれて上値を大きく拡大していないが、 26日の満月も威ともせず、 日柄を見ると今年は例年と異なり、3月末を前にしっかりとした相場となったことから、日銀短観と絡んで、この反動が気にかかる。 特に3月31日は、一目均衡で見ると、106.86の高値から54日目となることからも、 堅調なドル円相場に変化が出るか注目している。
 一方クロス円でもドル高相場を受けて、 全般的に短期が、出遅れのカナダ円を除いて、全て売りサイン。 中長期は逆に買いサインの状況。 こういった長短にサインが相反する状況の判断は微妙だが、一旦戻り売りが出易い見込みからは、上値が重い展開が継続する可能性が示唆されるが、 ドル円の急落があると厳しい局面を見るかもしれない。 ただし、中長期的に欧州・資源通貨が買い直されれば、ドル円の下落が一過性となって下値を限定して、堅調な動向となる可能性からは、未だ大きな下落があれば、買い戦略を継続して見たい。  
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/03/21
 to  2005/03/25
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 104.74 106.58 104.67 106.36 買い 買い
ユーロドル 1.3314 1.3317 1.2929 1.2958 売り 売り
ポンドドル 1.9198 1.9200 1.8663 1.8714 売り 反転下落
ドルスイス 1.1647 1.2035 1.1642 1.1992 買い 反転上昇
ドルカナダ 1.2027 1.2194 1.1985 1.2182 GC 反転上昇
オージードル 0.7937
0.7937 0.7702 0.7715 売り 反転下落
NZドル 0.7426 0.7426 0.7123 0.7142 売り 反転上昇
ユーロ円 138.40 138.85 137.35 137.82 売り 買い
ポンド円 201.15 201.20 197.54 199.04 売り 買い
オージー円 83.10 83.23 81.52 82.06 売り 買い
NZ円 77.90 77.90 75.68 75.97 売り 買い
カナダ円 87.10 87.70 86.65 87.33 買い過ぎ 買い
スイス円 89.95 89.95 88.31 88.65 売り 買い
週間の予定
from 2005/03/28
to 205/04/01
3/28(月)=ウェリントン、シドニー、ホンコン、フランクフルト、パリ、チューリッヒ、ロンドン休場 (イースター休暇)

3/29(火)=(NZ) 2月貿易収支、(日) 2月失業率、2月有効求人倍率、2月大型小売店販売額・速報、2月小売業販売額・速報、(仏) 2月生産者物価指数、(米) 3月消費者信頼感指数
3/30(水)=(日) 2月鉱工業生産・速報、(仏) 2月住宅着工許可、(スイス) 3月KOF先行指数、(米) 第4四半期GDP・確報値、第4四半期個人消費・確報値

3/31(木)=(NZ) 2月住宅建設許可、(日)週間対外及び対内証券売買契約等の状況、(仏) 3月消費者信頼感指数、(仏) 2月失業率、第4四半期GDP・確報値、(独) 3月失業率・季調済、(ユーロ圏) 3月業況判断指数、3月消費者物価指数・速報、(英) 2月マネーサプライM4・確報、2月消費者信用残高、3月GFK消費者信頼感調査、(加) 1月GDP、(米) 2月個人所得、2月個人支出、週間新規失業保険申請件数、2月製造業受注指数、3月シカゴ購買部協会景気指数

4/01(金)=(日)日銀短観、(豪) 2月住宅建設許可件数、(独) 2月小売売上高指数、(ユーロ圏) 2月失業率、(スイス) 3月SVME購買部協会景気指数、(米) 3月失業率、3月非農業部門雇用者数、3月ミシガン大消費者信頼感指数・確報、2月建設支出、3月ISM製造業景況指数

2005年03月20日
 先週は、ドル売りの地合は継続したが、 ドルは安値を拡大せずに全体的に揉み合いの相場となった。 そんな中、ドル円は103円台後半がしっかりとしたことから、相対的にクロス円は堅調な流れを引き続いている。 今週だが材料的に22日のFOMCを除くと、その他材料に薄く月曜日の東京の休日と金曜日のイースター休暇を挟んで、営業日数が短いことから大きな動向とはなりづらいと見られる。 テクニカル的にも、ドル円を除いたドルストレートでは、短期はドルが売られ過ぎの状態から、 一旦ドルは下値を堅くしても中長期的にはドル売りサイン気味の状況は変わらず、再度ドルの高値確認が出来れば揉み合い相場が継続しそうだ。
 個別では、ユーロドルは1.35を越えらず、短期は売りサイン。 ただし、波動カウント的には良く、下値確認が出来ればという感じ。 1.3160−1.3200のサポートは注目される。 ポンドドルも短期は売りとなっているが、 1.91−93レンジのブレイクが注意となる。 またドルスイスも短期は売られ過ぎで揉み合いだが、1.1480近辺の下値を堅くして、 1.17を越えると1.1830近辺が試金石。 ドルカナダは短期がやはり売られ過ぎだが、下値の1.19後半と上値は1.2120−80の窓との上下のブレイクが注目となる。 一方オージードルとNZドルは、買われ過ぎにありながら、未だ買いが継続できる感じとなっているが、 特にNZドルは、0.72ミドルを越えて強い上昇波動にあり、0.75−76を目指す展開が想定される。 ただし、 オージードルは、0.78−0.80内でのレンジ的推移を継続しており、 0.80をブレイク出来ないと更なる上昇は厳しい。 ドル円は、日足的にサポートを割り込んだにも関わらず、下値が底堅い状況だが、基本的に未だ下落チャンネル内での緩やかな推移。 ただし、短期のサインが買いに変わりそうで、106円近辺まで上ヒゲを描くような思わぬ上昇があるかもしれないが、107.30を越えるまではこういった上昇では戻り売りが良い状況は変わらない。 
 一方クロス円では、全般的に短期が買われ過ぎで、中長期の買いサインは変わらないが、短期に売りサインが比較的はっきりと出ているポンド円、オージー円、スイス円が下値を拡大しないのは不思議な状況となっており、ダイバージェンス的な動向が示唆され安易な売りも難しい。 特にポンド円では202円、 オージー円では83円ミドル、 スイス円では91円の上抜けが出来るかどうかが注目となる。 またユーロ円は、短期の売りサインに反応したが、再度140円台を回復したことから、こちらも不透明感が漂うところ。 未だ140円台への高値警戒感から、下値の138.40−139.00処の維持が大きな注目となろう。 一方NZ円は、短期は買われ過ぎから再上昇となり、既に76円を堅くして、堅調な上昇波にあることから、80円方向を目指す可能性となり、 カナダ円も上昇チャンネルの上限を上抜けており、 87.60を越えられれば、上昇は88.60へ拡大する形となりそうだが、 ドルカナダが1.19後半を下方ブレイクしてくれるようなら可能性が高まると見られる。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/03/14
 to  2005/03/18
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 104.00 105.19 103.70 104.74 反転上昇 買い
ユーロドル 1.3458 1.3478 1.3264 1.3326 売り 反転上昇
ポンドドル 1.9202 1.9293 1.9100 1.9219 売り 反転上昇
ドルスイス 1.1502 1.1689 1.1525 1.1636 売り過ぎ 反転上昇
ドルカナダ 1.2063 1.2097 1.1978 1.2028 売リ過ぎ 反転上昇
オージードル 0.7930
0.7955 0.7859 0.7949 買い過ぎ 反転上昇
NZドル 0.7397 0.7461 0.7361 0.7444 買い過ぎ 反転上昇
ユーロ円 139.93 140.71 138.85 139.56 売り 買い
ポンド円 200.33 201.56 199.62 201.30 売り 買い
オージー円 82.47 83.26 82.08 83.26 売り 買い
NZ円 76.92 77.99 76.65 77.99 買い 買い
カナダ円 86.19 87.26 86.19 87.10 買い過ぎ 買い
スイス円 90.37 90.79 89.53 90.02 売り GC
週間の予定
from 2005/03/21
to 205/03/25
3/21(月)=東京市場休場、(スイス) 第4四半期鉱工業生産、(加) 1月卸売売上高

3/22(火)=(日)日銀金融政策決定会合議事要旨、(スイス) 2月貿易収支、(英) 2月消費者物価指数、2月小売物価指数、(加) 1月小売売上高、(米) 2月生産者物価指数、FOMC政策金利発表、(ユーロ圏)EU首脳会合

3/23(水)=(NZ) 第4四半期経常収支、(日) 1月通関ベース貿易収支、(独) 3月IFO景況指数、(ユーロ圏) 1月経常収支・季調前、(英) 第4四半期GDP・三次発表、第4四半期経常収支、BOE議事録、(ユーロ圏) 1月貿易収支、EU首脳会合 (加) 2月消費者物価指数、2月景気先行指数、(米) 2月消費者物価指数、(米) 2月中古住宅販売件数

3/24(木)=(NZ) 第4四半期GDP、(日) 1月第3次産業活動指数、(米) 2月耐久財受注、週間新規失業保険申請件数、2月新築住宅販売件数

3/25(金)=イースター休暇(ウェリントン、シドニー、シンガポール、香港、フランクフルト、パリ、チューリッヒ、ロンドン、トロント休場)、(日) 2月全国消費者物価指数、3月東京都区部消費者物価指数、2月企業向けサービス価格指数、週間対外対内証券売買契約等の状況

2005年03月13日
 先週も引き続きドル売りが継続したが、 ドル円相場は三角保合の下方をブレイクしたにも関わらず、クロス円が堅調さを保っていることから、底堅いというか、下落スピードの鈍い状況。 また金利絡みでは、NZドルが利上げをフォローに堅調に0.74ミドルへ迫ったが、オージードルはオージーNZの売りで0.80台が遠くて近い。 また利上げ見送りのポンドドルは、ユーロドルの上昇に比して、横ばい気味となった。 一方クロス円では総じて底堅いが、 オージー円、ポンド円は、上値が厳しくなっている。 ユーロ円の一人勝ちが際立った週となっている。 
 さて、今週だが材料的には薄い週となるが、 米国では火曜日に1月対米証券投資が発表される。 これは先週小泉首相が日本の外貨準備の分散化について、ポロっと漏らして大騒ぎになったが、 その後米国サイドから、海外中銀の米債投資に関するフォローアップ発言が相次いでおり、 米国側も内心はやぶさかでない様子が伺えて興味深い。 やはり減少しているようなことになれば、思惑を呼ぶ状況となるので注意。 また、 水曜日の米第4四半期の経常収支が発表されるが、これを過去発表された数値から悪いことは当たり前で、 季節調整などを絡めた数値が、どんな数字になるかが注目される。 そんな中特に注意なのは、日本サイドで、 今週は月曜日には、第4四半期GDP・二次速報、1月貿易・経常収支、1月鉱工業生産・確報、1月設備稼働率・確報、更には水曜日には1月景気動向指数・確報値が発表される。 こういった数字がどんな数値となるかは、不透明だが、 火曜日に来る日足の一目の雲のねじれ(だいたいNYの週末終値と同じレベルの103.95−00)と絡めて見ると、 動きの鈍いドル円相場に転機が訪れるかが注目される。 特に良い数値が発表されると(個人的には日本の景気が強いとは全く感じていないが)、出遅れ感が強いだけに、テクニカル指標のフォローに、 思いのほか円高が進む可能性には注意しなければならない。 一方高値圏にあるクロス円では、こういった円高の悪影響を受ける可能性が危惧される。 
 個別では、ユーロドルは短期は買われ過ぎで揉み合いを継続しており、1.35は試金石となりそうだ。 ポンドドルは金利の据え置きから、短期が売りに変わっており、上値も厳しい状況。 ドルスイスは、売られ過ぎから反発を再度下落へ変えて、 ドルカナダは売りサインがはっきりとしてきた。 また、 オージードルは買われ過ぎでの揉み合いから、NZドルも買われ過ぎにいる。 総じてこういった通貨ペアのサインはトレンドと異なり、短期は方向感をあまり示しているとは思われないが、 中長期はサインがほぼ反転となっており、 ドル売りが示唆されている。 全般的に上値追いは厳しいが、下落があればという感じだろうか。 またドル円は、短期の売りサインを継続しており、価格的に拡大しないのは未だ中長期の買いサインが残っているためと見られるが、こちらもそろそろ反転気味となっており、 大きな動きが出そうな雰囲気が感じられる。 
  一方クロス円では、全般的に短期が買われ過ぎにいるが、 中長期は買いサイン気味となっており、 あまりはっきりとしたサインとは言えないが、 ドル円の下落に調整すれば、買いが良いという感じの見方が良いだろう。 個別ではユーロ円は、短期の売りサインにも関わらず、堅調な展開から揉み合い気味。 140円を越えてからの状況が注目されるが、 上値追いは注意しなければならない。 またポンド円は、短期の売りサインが比較的はっきりとしており、ダブル・トップの202円をバックに199円ミドルのネック・ラインを下方ブレイクすると調整が拡大しそうだ。 この場合1月17日の安値189.52と3月8日の高値202.04で計算されたフィボナッチ・リトレースメントからは、 61.8%の197.26、 50%の195.78が下落の目処となる。 またオージー円も83円ミドルで上値を抑えられ、調整が比較的深かったことから単位の売りサインがはっきりとして来ている。 82円処のホールドは最大の注目となる。 またNZ円とスイス円は、短期は買われ過ぎで揉み合いから、上値はやはり追いないが、出遅れのカナダ円は、短期が買いサインに変わっており、 比較的買い余地が高いことからは、ドルカナダが1.20をしっかりと割って行くと面白い展開になるかもしれない。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/03/07
 to  2005/03/11
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 104.76 105.37 103.65 104.00 売り 買い
ユーロドル 1.3227 1.3482 1.3178 1.3458 揉み合い 反転上昇
ポンドドル 1.9228 1.9325 1.9116 1.9262 売り 反転上昇
ドルスイス 1.1694 1.1781 1.1483 1.1502 反転下落 反転下落
ドルカナダ 1.2316 1.2352 1.1993 1.2063 売り 反転下落
オージードル 0.7908
0.7987 0.7870 0.7930 揉み合い 反転上昇
NZドル 0.7329 0.7445 0.7321 0.7397 買い過ぎ 反転上昇
ユーロ円 138.70 140.07 138.37 139.93 揉み合い 反転上昇
ポンド円 200.59 202.04 199.56 200.33 売り 買い
オージー円 82.87 83.66 81.98 82.47 売り 反転上昇
NZ円 76.78 77.54 76.04 76.92 揉み合い 買い
カナダ円 85.08 86.75 84.90 86.20 反転上昇 買い
スイス円 89.59 90.37 89.32 90.37 揉み合い 売り
週間の予定
from 2005/03/14
to 205/03/18
3/14(月)=(NZ) 1月小売売上高指数、(日) 第4四半期GDP・二次速報、1月貿易収支、1月経常収支、1月鉱工業生産・確報、1月設備稼働率・確報、(英) 2月生産者仕入・出荷価格指数、(英) 1月景気先行指数、トリシェECB総裁、欧州議会経済金融問題委で証言、イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁が講演、バイズFRB理事、リスクマネジメントについて国際銀行協会(IIB)年次会合で講演(ワシントン)、スノー財務長官、財政収支に関する討論会出席(ワシントン)

3/15(火)=(仏) 2月調和消費者物価指数・速報値、(独) 3月ZEW景況感調査、(米) 3月NY連銀製造業景気指数、2月小売売上高、1月企業在庫、1月対米証券投資 、グリーンスパンFRB議長、社会保障問題について上院特別委で証言、スノー財務長官が講演(ワシントン)、スノー財務長官、国際金融システムについて下院金融サービス委で証言

3/16(水)=(日)日銀金融政策決定会合、1月景気動向指数・確報値、3月金融経済月報・基本的見解、(英) 2月失業率、(ユーロ圏) 2月ユーロ圏消費者物価指数、(米) 第4四半期経常収支、 2月住宅着工件数、2月建設許可件数、2月鉱工業生産、2月設備稼働率

3/17(木)=(日) 週間対外及び対内証券売買契約等の状況、3月金融経済月報・全文、(仏) 1月経常収支、(英) 2月小売売上高指数、(ユーロ圏) 1月鉱工業生産・季調済、(米) 週間新規失業保険申請件数、2月景気先行指数、3月フィラデルフィア連銀景況指数

3/18(金)=(英) 2月マネーサプライM4・速報、(米) 2月輸入物価指数、3月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値、ホルツエアキン議会予算局(CBO)局長、社会保障問題について講演(ワシントン)、グリーンスパンFRB議長が講演(ワシントン)



2005年03月06日
 先週は、比較的揉み合い相場の中、週末には強い米雇用統計にも関わらず、ドルが安値引けとなった。 週内の動きとしては、利上げを見送ったドルカナダは、堅調な保合を継続して、地政学リスクの薄れているドルスイスも更なる下値トライに慎重と言うか、 底堅い動向となっいる。 また保合相場を継続しているドル円は、上下をCAPされて堅調なことから、クロス円も総じてしっかりとした展開となり、利上げを実施したオージードルは、このところの悪い経済指標と絡めて、売り込まれるものの下値をホールドして値を保っており、NZが新値を更新したことからも、 オージードルでも0.80台を大きく突き破れるかが注目される。 兎も角全般的に大きな動向とはなっていないが、 週末の米雇用統計に対する反応を見ると、 ポジション的にはドルが期待感で買われた反動とは思われるが、 こういった流れが今週も継続するかが注目される。 材料的には、今週前半には主だった指標はないが、後半にはBOEのMPCが予定され、利上げ期待のあるポンドの動向が注目される。 また米国では、財政収支と貿易収支の発表が控えている。 特に米国の金利や景況感でドルが買われない相場であれば、やはり決めてはこの辺となるのかが重要視される。 一方テクニカル的には、全般的にストレートでは短期・中長期のサインはMixで、大きな方向感に繋がる予感に薄い状況からは、今週以降こういったテクニカル指標に変化が現れるかは注意しなければならない。 またクロス円では、全て短期は売りだが、ユーロ円、ポンド円、オージー円、NZ円では、買われ過ぎからの下落を既に反転気味としていることで、調整が早々と終了する可能性があるので、安易は売りには疑問が残る。
 個別では、ユーロドル、ポンドドルは短期が先週の買われ過ぎから反落だが、本格的な売りサインとはならず、既に反転気味。 今週上値を抑えている1.33や1.93を越えられるががポイントとなりそうで、 安易に売りは危険な感じ。 ドルスイスは、短期が先週の売られすぎから反転気味となり、ドルカナダは出遅れ感を修正できずに、短期が既に反転上昇となり、両ペアともサインは買いとなっており、 引き続き底堅い揉み合いを継続しそうで、 ドルカナダは1.22−25レンジからの離脱がポイントとなる。 一方オセアニア通貨のオージードルとNZドルは、 短期は買われ過ぎから軟調系だが、こちらも反転気味となっており、 中長期と兼ね合わせると更に強い上昇に変われるかが注目される。 また今週はNZは準備銀行のキャッシュ・ターゲットの発表がことからは、NZが先行できればという感じだろうか? 兎も角強い売りとは見られない。 またドル円は、引き続き保合相場の中、 今週も短期は売りサイン、中長期は買いを継続しているが、保合の上下のが今週は、サポートが104.39−70へ上昇、 レジスタスが106.05−105.85へ下落となり、範囲が狭まって来ることからは、そろそろレンジ・ブレイクがありそうで注目される。 
 一方、クロス円では、ユーロ円が先週3波のエクステンションを下方ブレイクするも、 下値を雲の上限で止めてしっかりとしたが、短期のサインはデッド・クロスからは140円越えには時期尚早感としても、 中長期に反転の兆しが見えることからは、下値は堅い感じとなりそう。 高値圏にあるポンド円は、202円から下落となるも、下値を200.00近辺でホールドして堅調な展開となっているが、 短期は売りを継続しており、 未だ上値に戻り売り意欲がありそうだ。 ただし中長期のサインは既に反転上昇となり、 今回の下落が過去1年のような状況(50−60日周期のでの上昇下落相場)と同様の動きとならない可能性を感じている。 また金利絡みのオージー円、NZ円は短期が売りは継続だが、実レートが堅調なことからは、既に反転上昇の可能性。 一方スイス円、カナダ円は、ベース通貨が軟調なことからは、短期は売りとなり、中長期も買いを支持するところにあらず、強く買い戦略を推奨できる状況ではない。
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/02/28
 to  2005/03/04
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 105.23 105.61 104.09 104.76 売り 買い
ユーロドル 1.3245 1.3279 1.3085 1.3237 反転下落 売り
ポンドドル 1.9197 1.9272 1.9052 1.9228 買い過ぎ 売り
ドルスイス 1.1616 1.1870 1.1578 1.1694 反転上昇 買い
ドルカナダ 1.2383 1.2495 1.2276 1.2315 反転上昇 買い
オージードル 0.7869
0.7946 0.7770 0.7909 売り 反転上昇
NZドル 0.7223 0.7361 0.7215 0.7328 買い過ぎ 反転上昇
ユーロ円 139.35 139.45 137.32 138.70 売り 売り
ポンド円 201.97 201.99 199.95 201.43 売り 反転上昇
オージー円 82.78 83.01 81.50 82.87 売り 反転上昇
NZ円 76.00 77.07 75.63 76.78 売り 反転上昇
カナダ円 84.97 85.10 83.89 85.08 売り 再下落
スイス円 90.53 90.57 89.05 89.59 売り 反転の兆
週間の予定
from 2005/03/07
to 205/03/11
3/07(月)=(NZ) 1月貿易収支・改正、 (スイス) 2月失業率、(加) 1月住宅建設許可、(米) 1月消費者信用残高

3/08(火)=(日) 2月マネーサプライM2+CD、(日) 1月全世帯家計調査-消費支出、(日) 2月景気ウォッチャー調査、(仏) 1月財政収支、 (加) 2月住宅着工件数、(米)プール・セントルイス地区連銀総裁が講演(フロリダ州)、バーナンキFRB理事、経済見通しについて講演(シカゴ)

3/09(水)=(日) 1月景気動向調査・速報、(英) 1月鉱工業生産指数、(英) 1月製造業生産高、(米) 地区連銀経済報告(ベージュブック)、財務省5年債入札、モスコウ・シカゴ地区連銀総裁、米経済見通しについて講演(シカゴ)

3/10 (木)=(NZ)RBNZオフィシャル・キャッシュレート、(日) 2月企業物価指数・速報、(日) 週間対内証券売買契約等の状況、(豪) 2月失業率、(日) 1月機械受注、(独) 1月経常収支、(独) 1月貿易収支、(仏) 1月鉱工業生産指数、(ユーロ圏)ECB月報、(英)BOE政策金利発表、(加) 第4四半期設備稼働率、(米) 週間新規失業保険申請件数、(米) 1月卸売在庫、(米) 2月月次財政収支、財務省10年債入札、グリーンスパンFRB議長、「世界化」について外交評議会年次会合で講演(ニューヨーク)、バーナンキFRB理事が講演(リッチモンド)

3/11(金)=(日) 2月消費者態度指数、(仏) 1月貿易収支、(ユーロ圏) 第4四半期経常収支、(加) 2月失業率、(米) 1月貿易収支、グリーンスパンFRB議長、銀行規制について米独立銀行家協会(IBAA)年次会合(テキサス州)にビデオ講演(ワシントン)

2005年02月26日
 先週ドルの弱い地合は継続となり、 ユーロドル、ポンドドルはほぼ高値引け。 ドルスイスは1.15ミドルまで突入となった。 一方資源国通貨は、商品市況の高騰と金利引き上げの期待感から堅調な展開も高値を維持できなかった。 またドルカナダは、資金流失の懸念から唯一弱保合を継続している。 ドル円は、週初に売り込まれるもクロス円のビッドが強く、 保合相場を継続し、買われ過ぎにいるユーロ円、ポンド円は更に高値を更新した。 資源国クロスは、堅調なのか、弱いのか分からない状況となっている。 今週は特に欧州通貨が堅調に上値を拡大するかが注目となるが、そうなると保合相場のドル円からはクロス円は相対的に堅調さを保つと見られる。 また材料的には全て週末の米雇用統計にターゲットが集まるが、目立たないがこのところ改善を示しているイニシャル・クレイムを反映する数字となるかが注目される。 その他はではカナダ、豪州、ユーロの金融政策決定会合が予定されており、金利の決定如何では波乱も予想される。 特にオージー相場は、期待感が強かっただけに注意が必要となりそうだ。 
 個別では、ユーロドル、ポンドドルは既に短期が買われ過ぎ、中長期は売りを継続している。 ドルスイスも急速な下落で、既に短期は売られすぎ、中長期は買いの状況。 また、出遅れているドルカナダは、やっと短期が売りサインとなり、 前回利上げを見送ったことから軟調な展開であったが、 米国の利上げに追従する可能性もあり、出遅れ感が修正されるかが注目となる。 また利上げ期待の強い割りに週末値を落としたオセアニア通貨のオージードルとNZドルは、 短期が既に反転下落気味。 逆に中長期は反転上昇とサインを異にしている。 特にオージードルは、2日に豪州準備銀行のキャッシュ・ターゲットの発表があり、 織り込みの分、それ以前にポジション調整が出易く、 利上げが見送られた場合には、失望から下げる局面があるだろうが、 波動的に0.7700−7800を維持するなら、逆に買場となりそうでベンチャー気味に買いでトライして見るのも一考となりそうだ。 またドル円は、今週も短期は売りサイン、中長期は買いを継続しているが、今週は下値のサポートとなる104.00−30と上値のレジスタスとなる106.10−30の上下のブレイクが注目となるが、 三角保合の中心値を105.10−15において、こういったレベルで揉み合いが継続しそうだ。
 一方、クロス円では、ユーロ円、ポンド円が短期は買われ過ぎゾーンを継続して、ユーロ円では、3波のエクステンションを継続しており139.35から140.40/60の窓を突き破れるかがポイントとなり、 ポンド円は、202.50の週足のレジスタンス、203.00の月足のレジスタンスを前に、一目均衡表の基本数値からは上昇が既に50日台のカウントにあり、注意が必要となる。 特に昨年の3月から189円ー205円内で、同様の動きを継続していることからは、 「またレンジ?」との思惑も出そうで、下げ始めると一過性との見方からは、積極的な売りが出る可能性となる。 ただし、203円を越えると買いに転換することからは、 「テクニカン」からは、こういった下落では、ベンチャー・ロングで攻めてみたい。 またスイス円も短期は既に買われ過ぎにいる。 一方金利絡みのカナダ円、オージー円、NZ円は短期が既に売りとなっているが、金利の動向次第となる。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/02/21
 to  2005/02/25
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 105.70 105.80 103.82 105.23 売り 買い
ユーロドル 1.3070 1.3274 1.3031 1.3245 買い過ぎ 売り
ポンドドル 1.8956 1.9197 1.8910 1.9194 買い過ぎ 売り
ドルスイス 1.1838 1.1855 1.1567 1.1619 売り過ぎ 買い
ドルカナダ 1.2320 1.2499 1.2235 1.2380 売り 買い
オージードル 0.7892 0.7958 0.7807 0.7865 反転下落 反転上昇
NZドル 0.7231 0.7300 0.7188 0.7223 反転下落 反転上昇
ユーロ円 138.10 139.39 137.12 139.35 買い過ぎ 売り
ポンド円 200.36 201.98 198.22 201.97 買い過ぎ 揉み合い
オージー円 83.42 83.57 82.22 82.78 売り 反転上昇
NZ円 76.39 76.79 75.60 76.00 売り 反転上昇
カナダ円 85.79 85.94 83.97 84.97 売り 反転上昇
スイス円 89.31 90.53 88.82 90.53 買い過ぎ 反転の兆
週間の予定
from 2005/02/28
to 205/03/04
02/28(月)= (NZ) 1月住宅建設許可、(日) 1月鉱工業生産・速報、1月大型小売店販売額・速報、1月小売業販売額・速報、福井日銀総裁講演、(豪) 1月貿易収支、(仏) 2月消費者信頼感指数、(英) 2月マネーサプライM0・速報値、(日) 外国為替平衡操作の実施状況、(ユーロ圏) 2月業況判断指数、1月消費者物価指数、(英) 2月GFK消費者信頼感調査、(加) 12月GDP、(米) 1月個人所得、1月個人支出、(米) 1月新築住宅販売件数、2月シカゴ購買部協会景気指数、オルソンFRB理事が講演、スノー米財務長官が講演

03/01(火)=(日) 1月失業率、1月有効求人倍率、(豪) 第4四半期経常収支、(仏) 1月住宅着工許可、(独) 2月失業率・季調済、(英) 1月マネーサプライM4・確報値、1月消費者信用残高、(ユーロ圏) 1月失業率、2月消費者物価指数・速報、(スイス) 2月SVME購買部協会景気指数、(加)中銀政策金利発表、(米) 1月建設支出、2月ISM製造業景況指数、モスコウ・シカゴ地区連銀総裁が講演、サントメロ・フィラデルフィア地区連銀総裁が講演、ラッカー・リッチモンド地区連銀総裁、インフレターゲットと金融政策について講演

03/02(水)=(豪) RBAキャッシュ・ターゲット、(日) 2月マネタリーベース、(豪) 第4四半期GDP、(ユーロ圏) 1月生産者物価指数、第4四半期GDP・季調済、(米)グリーンスパンFRB議長、予算と経済見通しについて下院予算委で証言、イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁、米経済見通しについて講演、グラムリッチFRB理事が講演

03/03(木)=(日) 週間対内証券売買契約等の状況、(豪) 1月小売売上高、(スイス) 第4四半期GDP、2月消費者物価指数、(ユーロ圏)欧州中銀金融政策発表、(米)週間新規失業保険申請件数、2月ISM非製造業景況指数

03/04(金)=(豪) 1月住宅建設許可件数、(ユーロ圏) 1月小売売上高、(米) 2月失業率、2月非農業部門雇用者数、2月ミシガン大消費者信頼感指数・確報、(加) 2月Ivey購買部協会指数、(米) 1月製造業受注指数、モスコウ・シカゴ地区連銀総裁が講演、スターン・ミネアポリス地区連銀総裁、業況感と見通しについて講演

2005年02月20日
 先週は、継続してドル高の修正局面となったが、ドル円では非常に下値が堅く、ドル円単体の影響か?それともクロス円の影響なのか? ドル円は安値を104.29でホールドして堅調な展開となった。 本当にそろそろ材料も出尽くしの感があり、マーケットは次のテーマをどこに絞り込むかが注目される。 基本的に、米国の双子の赤字、 中国元の切り上げ問題が今年の大きなポイントであることは変わらないが、 一旦両方とも小休止。 その次に来るのが米の金利引き上げだが、グリーンスパン議長の利上げ示唆発言にも関わらず、ユーロは堅調な展開となったことからは、米の金利引き上げも既に大きくマーケットに影響するかは疑問となる。 逆に利上げに停滞感が出ると危険となる。 また、週末はイラン問題で地政学リスクが取り沙汰されて、ドルスイスが下落したが、この辺に反応するところなどは、テーマが薄れてきている事の証だろう。 さて今週以降だが、こういった状況からは全体的にレンジ入りを想定して考えている。 ただし、短期はドル売り気味から、クロス円では、総じて買われ過ぎにいるのが気にかかる。 つまり欧州通貨の上昇にも関わらずドル円が堅調すぎて、いつかクロス円の利食いに下げる局面があるのか? または、ドル円が下げても欧州・資源通貨が買われて、クロス円が下げない展開となるのか? 今後も3月末の日本の決算を前に、 クロス円の動向には注目して置きたい。 
 個別では、ストレート・ペアはほぼ短期はドル売り、中長期はドル買いを継続しているが、オセアニアの両通貨ペアは、金利先高感を睨んで、 中長期が売りサインを途中で反転上昇に変えている。特にオージードルは、短期が買われ過ぎだが、中長期の買い点滅で、0.79の上方ブレイクが注目される。 またNZドルは、短期に買い余裕が見え、 週末の高値引けからは今後も堅調な展開となりそうだ。 またユーロドルは、今後1.31−1.32が試金石となりそうで、 この上方ブレイクに失敗なら、1.29−1.30を下値にレンジ的となりそう。 またドル円は、先週テクニカル的に短期が強い売りサインに変わるも値を下げていないダイバージェンス的動向となっており、 突っ込み売りには注意しなければならない。 思わぬ上昇があるかも知れず、そういった上昇をじっくり待ってからの売りが良いだろう。 106円ミドル、107.30がポイントとなることは変わらない。 
 一方、クロス円では、全て短期は買われ過ぎゾーン。 中長期はまちまちの展開だが、 未だ売りサインを継続しているのは、ユーロ円、ポンド円、スイス円となっているが、 ポンド円では、反転気味で、202.50−203.00は重要。 ユーロ円は、138.30−50が強いポイントだが、 更に上昇しても139円ミドルより上は厳しそう。 141.60までの上昇で、140円台のユーロ円がいかに高いレベルであることが実感された。 また中長期に明るさが出ているのが、オージー円、 NZ円、 カナダ円で、中長期の売サインが反転上昇となっており、 特にNZ円はゴールデン・クロスから一番のお勧めとなる。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/02/14
 to  2005/02/18 
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 105.61 105.88 104.29 105.64 DC 買い
ユーロドル 1.2868 1.3090 1.2868 1.3072 買い 売り
ポンドドル 1.8671 1.8978 1.8681 1.8943 反転上昇 売り
ドルスイス 1.2081 1.2110 1.1800 1.1830 反転下落 買い
ドルカナダ 1.2364 1.2453 1.2264 1.2326 売り 買い
オージードル 0.7857 0.7895 0.7786 0.7882 買い過ぎ 反転上昇
NZドル 0.7135 0.7245 0.7126 0.7231 買い 反転上昇
ユーロ円 135.80 138.30 135.39 138.08 買い過ぎ 売り
ポンド円 197.18 200.56 196.36 200.11 買い過ぎ DC
オージー円 82.96 83.43 82.04 83.26 買い過ぎ 反転上昇
NZ円 75.25 76.62 74.63 76.39 買い過ぎ GC
カナダ円 85.43 86.04 84.65 85.79 買い過ぎ 反転上昇
スイス円 87.31 89.45 87.00 89.31 買い過ぎ 売り
週間の予定
from 2005/02/21
to 205/02/25
2/21(月)=米国休場 (プレジデンツ・デー)、(独)2月独連銀月報、(加) 12月小売売上高

2/22(火)=日銀金融政策決定会合議事要旨(1月18・19日分)、(独) 第4四半期GDP・二次発表、 (スイス) 1月貿易収支、 (仏) 1月調和消費者物価指数・確報値、 (ユーロ圏) 12月経常収支・季調前、12月貿易収支、(加) 1月消費者物価指数、1月景気先行指数、(米) 2月消費者信頼感指数

2/23(水)=(NZ) 第4四半期生産者物価、(日) 1月通関ベース貿易収支、12月第3次産業活動指数、1月企業向けサービス価格指数、(独) 2月IFO景況指数、(英) BOE議事録、(米) 1月消費者物価指数、FOMC議事録(2月2日)

2/24(木)=(日) 週間対内証券売買契約等の状況、(米) 1月耐久財受注、週間新規失業保険申請件数

2/25(金)=(NZ) 1月NZ貿易収支、(日) 1月全国消費者物価指数、2月東京都区部消費者物価指数、(仏) 1月失業率、1月生産者物価指数、(英) 第4四半期GDP・二次発表、(スイス) 2月KOF先行指数、(加) 第4四半期経常収支、(米) 第4四半期GDP・速報値、第4四半期個人消費・速報値、1月中古住宅販売件数

2005年02月13日
 先週は、大きなイベントが終了してドル高が加速したが、特にドル円は上値を抑えていた106.20を越えて、107円手前まで躍進。 欧州通貨はそれ以前の安値圏での揉み合いが中心となったことで、クロス円が相対的に堅調な推移となった。 一旦懸念の米国の双子の赤字も短期的に改善が見えて、ドル売りに小休止的なムードが出たようだが、 テクニカル的にはそういったドルの買い戻しが進んだことで、 ポジションの改善が見えており、 今後はゆっくりとではあるが、ドル売りが再開しそうなムードが漂っている。 また注意したいのは米国の要人の直近の発言を見ると、昨年とは様変わりの様子で、 「米国の双子の赤字に対する楽観的論」や「アジア中央銀行の外貨準備&米債投資に対する容認」、 「金利の継続的な引き上げの示唆」等の発言が目立ってきており、どうも米国内に「更にドル安が進むと”まずいぞ”」という雰囲気が出ているような気がする。 特に再任されたブッシュ政権の新しいスタートをフォローアプする意味合いも大きいとは思われるが、こういったムードが出ること自体がドルの危機を助長するような気がしてならない。 またユーロ勢は、1.30を割り込んだユーロ相場に既に歓迎発言まで出してしまって、投機筋というのはそういう隙間を縫って、挑戦を挑むことは「歴史の常」であり、楽観的見方は非常に危険。 相場のテーマは、まだ終わっていないのである。
 個別では、ユーロドルは、1.27前半で4度下値を止めて、既に短期は売られ過ぎにあることからも調整的な反発となったが、 これが本格化するかがポイント。 1,2925−30の上抜けが注目となりそうだ。 ポンドドルは、先週の1.85−88の揉み合いで短期の買いサインを道半端で反転下落としているが、 これはユーロポンドの売られ過ぎが原因と見られる。 ただし価格的には金利先高感の台頭をバックにしっかり。 ドルスイスは先週急速に値を拡大したことで短期は既に買われ過ぎに突入。 未だ1.24の上値を維持していることからは、反転下落の可能性が示唆され、 ドルカナダも1.25を上抜けたが短期のサインがデッド・クロスとなっている。  またオージードルは、金利の先高感から短期の買いサインを継続。 懸念されていた中長期の売りサインも中途から反転上昇に変えて、 0.7900を越えると総ブルに変わる雰囲気。 NZドルはオージーにつられる形から、短期を反転上昇気味にしそうだ。 それらか注目のドル円だが、未だ短期・中長期の買いサインを継続しており、最低クロス円はしっかりそう。 ただし、単体ではモメンタム VS レジスタンスの戦況となっており、今後はこの一騎打ち。 実際上値の実需の売りをこなして、荷もたれ感が早期に出るか、 106円台には長くスティできなかったことからも、週初から105.30がまずは下値のポイントとなりそうだ。 
 一方クロス円では、相対的に未だ短期は買いが優勢な状況だが、買いが進んでいるポンド円、オージー円、NZ円は買われ過ぎに突入。 少し注意が必要で、特にオージー円は既に83円台ということからスピード感が速いが、 3月初旬の豪準備銀行の政策金利の発表がポイント。 この発表で利上げあるなしに関わらず、相場がその後も継続して上昇するなら相当強い相場になりそうだ。 また、ユーロ円、スイス円、カナダ円は、前述の3ペアに対して短期のサインが遅れている分、ようやく買いサインに転じられそうで上げ余地は十分に残る処となる。 
Weeky Outlook
Weekly Range
from 2005/02/07
 to  2005/02/11 
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 104.10 106.86 104.05 105.71 買い 買い
ユーロドル 1.2865 1.2904 1.2731 1.2866 売り過ぎ 売り
ポンドドル 1.8733 1.8756 1.8508 1.8685 反転下落 売り
ドルスイス 1.2123 1.2255 1.2038 1.2107 買い過ぎ 買い
ドルカナダ 1.2500 1.2584 1.2358 1.2365 DC 買い
オージードル 0.7670 0.7862 0.7612 0.7861 買い 反転上昇
NZドル 0.7093 0.7144 0.6960 0.7140 反転気味 反転上昇
ユーロ円 133.94 136.35 133.60 136.02 買い 売り
ポンド円 195.01 197.96 194.52 197.52 買い過ぎ 下落傾向
オージー円 79.84 83.21 79.84 83.10 買い過ぎ 反転上昇
NZ円 73.92 75.52 73.41 75.48 買い過ぎ GC
カナダ円 83.31 85.51 83.15 85.51 買い 売り過ぎ
スイス円 85.93 87.66 85.59 87.31 買い 売り
週間の予定
from 2005/02/14
to 205/02/18
2/14(月)=(NZ) 12月小売売上高指数、(日) 12月貿易収支、12月経常収支、12月鉱工業生産・確報、12月設備稼働率・確報、1月消費者態度指数、(英) 1月生産者仕入・出荷価格指数、12月景気動向指数、(米)フィラデルフィア地区連銀四半期エコノミスト調査、マンキュー米大統領経済諮問委(CEA)委員長、ナショナル・プレスクラブで講演、テーラー財務次官が講演(ワシントン)

2/15(火)=(独) 第4四半期GDP・一次発表、2月ZEW景況感調査、(英) 1月消費者物価指数、1月小売物価指数、(ユーロ圏) 第4四半期GDP・季調済、(米) 2月ニューヨーク連銀製造業景気指数、1月小売売上高、12月企業在庫、12月対米証券投資、 バーグステン国際経済研究所(IIE)所長が講演(ワシントン)

2/16(水)=(日) 第4四半期GDP・一次速報、12月景気動向指数・確報値、(英) 1月失業率、英中銀金融政策委員会の四半期インフレ報告、(米) 1月住宅着工件数、1月建設許可件数、1月鉱工業生産、1月設備稼働率、グリーンスパン議長議会証言が金融政策に関する半期報告書について上院銀行委で証言、スノー財務長官、政府税制改革調査会で講演(ワシントン)

2/17(木)=(日) 日銀金融政策決定会合、週間対外及び対内証券売買契約等の状況、2月金融経済月報・基本的見解、(仏) 12月経常収支、 (英) 1月小売売上高指数、(ユーロ圏) 12月鉱工業生産・季調済、(米) 1月輸入物価指数、週間新規失業保険申請件数、1月景気先行指数、(米) 2月フィラデルフィア連銀景況指数、グリーンスパン議長議会証言金融政策に関する半期報告書について下院金融サービス委員会で証言 、カナダ中銀のドッジ総裁講演

2/18(金)=(日) 2月金融経済月報・全文、(独) 1月調和消費者物価指数、1月生産者物価指数、(仏) 第4四半期GDP・速報、(英) 1月マネーサプライM4・速報、(加) 12月卸売売上高、(米) 1月生産者物価指数、2月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値、米国債券市場は短縮取引、 オーストラリア中銀のマクファーレン総裁の議会証言

2005年02月05日
 先週は、材料の多い中レンジ的相場となっていたが、ブッシュ大統領の一般教書演説は、一応歳出削減という後ろ向きな姿勢にも関わらず、マーケットでは一応好感されたようだ。 また週末には米雇用統計の悪材料にも関わらず、大きくドルの買い戻しが進んだが、グリーンスパン議長の発言があったとしても、1.3050からの怒涛の売りには少し驚かされた。 戻り売りの強さが感じられ、 ユーロドルは重要な1.2920−30を割り込んでしまった。 またドルスイスも1.2140に迫り、ドルカナダは1.2465を上回り1.25近辺まで上昇と、 テクニカル的にもドルは非常に重要なポイントにあることは間違いない。 今後もこういった傾向が続くかどうか注意しなければならない。 また一方ドル円では、そういった中、 比較的円の堅調が目立つ推移となり、 G7では、中国元の切り上げが、早期に実現しないという見方にも関わらず、この話題が今後もマーケットの重要なテーマになることが裏づけられている。 その分週初から堅調であったクロス円に利食いが先行した形となった。 また、そういったドルの買い戻し相場の中、 相対的な高金利通貨が底堅いという感じがしている。 つまり、2.5%の金利を基準にポンド、オージー、NZが選好され、その次にドルとなり、これに対して、低金利のカナダ、スイスは売り込まれている。 
 さて今週は、 未だG7の声明が出ていないが、あまり代わり映えするとも思えない。注目は月曜日の米議会への予算教書の提出、木曜日には12月米貿易収支、1月財政収支の発表が控えている。 まあ、これで大きな材料が終了して、一定の方向感が決まることからは、今後こういった材料を飲み込んでドルがどういう方向感を示すかに注目したい。 実際の材料如何に関わらず、「ポジション先に在りき」で、相場は進む方向に、進むと見た方が良いだろう。 また、蛇足だが、本日の日経新聞の「ロシアが通貨バスケット導入」の記事には注目している。 これは今までドルにだけリンクさせていたルーブル相場を、今後はユーロにもリンクさせるというもので、当初はドルVSユーロが9対1の比率だが、今後貿易ベースで比重の高いユーロの比率を5割以上に高めるとの話だ。 未だマーケットがこの話を織り込んでいるかどうかは分からないが、こういった流れが今年の主流になることは間違いなさそうだ。 
 個別では、ユーロドルは、折角の短期の買いサイン転換を、既に週末の下落で反転下落に変えている。 また1.2925−30を割れたことで、トレンド的には崩れており、 フィボナッチ・リトレースメントの1.2829や更に下落が継続すると重要な月足のサポートの1.2450−1.2500ゾーンへ突入の可能性となるので、注意が必要となる。 ただし、ストキャスティクスは引き続き売られ過ぎにあることからは、状況的にはスピードは加速しない見込み。 兎も角1.30後半に落ちて来るレジスタンスの上抜けが、回復の焦点となりそうだ。 またポンドドルは、ユーロポンドの売りから短期は未だ買いサインを継続しており、 こういった面からもあまりユーロドルが単体で更に下落とは見えない。 ドルスイスも短期が売れれ過ぎゾーンからの売りサインを途中で反転上昇に変え、 カナダドルは短期・中長期の買いサインを継続している。 ただし、短期は既に買われ過ぎゾーンに突入となっている。 またオージードルは、下落が鈍く、未だ短期の買いサインを継続、NZドルは短期が反転下落している。 オージードルでは、今年利上げの期待感が高まっていることから、比較的NZに対して堅調な姿を見せている
 一方クロス円では、相対的に未だ短期は買いが優勢な状況から中長期はほぼ売りサインだが、チャートの節目で頭の重い展開を露呈した。 ユーロ円は短期の買いサインにも関わらず、135.80を越えられず、ポンドドルも197.30を前に失速となった。 また、堅調なオージー円も短期の買われ過ぎゾーン突入から81.10−15を前に調整となっている。 カナダ円は、売られ過ぎから短期がゴールデン・クロスとなっているが、 今後のカナダドル相場如何となりそうだ。 また、スイス円は早くも短期の買サインが反転下落となり、 NZ円も短期は買われ過ぎにいる。 クロス円では、先週前半までの、欧州通貨&資源通貨の堅調 VS ドル円の底堅さから、 堅調を保っていたが、一転して、欧州通貨&資源通貨の軟調 VS ドル円の軟調に変わりつつあるのか、今週も動向に注目したい。 
Weeky Outlook
Weekly Range
  from 2005/01/31
  to  2005/02/04
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 103.48 104.75 103.30 104.09 買い 買い
ユーロドル 1.3042 1.3094 1.2864 1.2867 反転下落 売り
ポンドドル 1.8877 1.8923 1.8731 1.8757 買い 売り
ドルスイス 1.1877 1.2120 1.1850 1.2112 反転上昇 買い
ドルカナダ 1.2392 1.2501 1.2308 1.2495 買い過ぎ 買い
オージードル 0.7749 0.7789 0.7672 0.7700 買い 売り
NZドル 0.7123 0.7153 0.7081 0.7101 反転下落 売り
ユーロ円 134.95 135.80 133.79 133.94 買い 売り
ポンド円 195.01 197.02 194.70 195.24 買い 気迷い
オージー円 80.05 80.88 79.85 80.15 買い過ぎ 売り
NZ円 73.57 74.38 73.53 73.92 買い過ぎ 反転上昇
カナダ円 83.38 84.27 82.97 83.31 GC 売り過ぎ
スイス円 87.03 87.33 85.83 85.93 反転下落 売り
週間の予定
from 2005/02/07
 to  2005/02/11
2/07(月)=(スイス) 1月失業率、(加) 12月住宅建設許可、(米) 予算教書提出、12月消費者信用残高

2/08(火)=(日) 1月マネーサプライM2+CD、12月全世帯家計調査-消費支出、1月景気ウォッチャー調査、(仏) 12月財政収支、(独) 12月鉱工業生産・速報、(加) 1月住宅着工件数

2/09(水)=シンガポール、香港、中国休場 (旧暦新年)、(英) 12月鉱工業生産指数、12月製造業生産高、(米) 12月卸売在庫

2/10(木)=シンガポール、香港、中国休場 (旧暦新年第2日)、(日) 週間対内証券売買契約等の状況、1月企業物価指数・速報、(豪) 1月失業率、12月機械受注、(独) 12月経常収支、12月貿易収支、(仏) 12月鉱工業生産指数、(ユーロ圏)ECB月報、(英)BOE政策金利発表 (米) 12月貿易収支、週間新規失業保険申請件数、1月月次財政収支

2/11(金) 東京市場休場(建国記念の日)、香港、中国休場 (旧暦新年第3日)、(NZ) 第4四半期失業率、(独)1月卸売物価指数、(仏) 12月貿易収支、第4四半期GDP・予想



2005年01月30日
 先週も引き続きマーケットの見方が交錯する形となっているが、 レンジ的には若干落ち着いた形となった。 ただし、円相場は中国元の切り上げ問題に一喜一憂となり、 カナダが金利据え置きを決定したことから、ドルカナダは弱保合を継続して、週末には1.2465の12月22の高値に面あわせとなった。 またその反面と言ってはなんだが、米ドルの利上げを睨んで、高金利通貨選好が如実に出た感じとなり、ポンド、豪ドルはしっかりとした展開。 ドルスイスは地政学リスクを気にする形となっている。 
 さて今週はついに重大なイベントがスタートするが、 2日のブッシュ大統領の一般教書演説&FOMC、 4日は米雇用統計とG7と今後の為替市場の方向感を左右する重大なポイントとなりそうで、注目しなければならない。 特に週末に発表された米第4四半期のGDPは+3.1%と減速傾向を示したのに、 マーケットが強く反応しなかった事には違和感を覚えているが、FOMCでの0.25%の利上げは織り込み済みとして、その後の声明でGDPの減速と絡んで、今後の利上げに躊躇するような文言があれば、欧州通貨中心にドル売りの流れが再開されそうな雰囲気となる可能性からは注意したい。 また、G7では多分中国がこの段階で、直ぐに切り上げを受け入れるとは思われないことから、特段の話がなければドル円では、思惑が強かった分買戻し気味となると見ている。 従って、そういう状況となるとドル円が買われ、欧州通貨・資源国通貨も買われる流れが想定され、クロス円では堅調に上昇というシナリオが一番良いのかなと考えている。 特に今まで相場のけん制材料となったいた時期に突入することからは、これが終了すれば、「またひとたびのの道」となるかは注目される。
 個別では、ユーロドルは、保合から短期は売られ過ぎゾーンで揉み合いとなっており、反発への時期待ち。 1.2925−30の昨年2月の高値の維持が最大の焦点だが、未だ忍耐が必要な状況。 ポンドドルは短期の先週のゴールデン・クロスを受けて堅調な展開を継続している。 またドルスイスも短期が買われ過ぎゾーンの揉み合いから反転下落が明解となりそうで、1.2000を越えていなことからは、 一旦上値がホールドした形となる。 一方ドルカナダはやはりサインが短期、中期とも買いを継続しており、 唯一ドルがブリッシュな形となり未だ上値を抑えている1.2460−1.2500レベルの上抜けがあると、 相場のトレンドが崩れる形となるので注意したい。 またオージードル、NZドルは高金利通貨志向から、しっかりとした展開で短期の買いをより高めている。 ただし、中長期は未だ売りサインを継続していることから、スピードはゆっくりとした感じとなりそうだが、中長期が道半端から反転上昇できれば、相場の強いサインとなりそうで、注目される。 また特に注目されるのはドル円で、短期が乱高下気味のサインとなって、先週の売りから再び反転上昇となり買いサイン気味となっているが、既に102円台が堅い感じとなっており、安易に下値で突っ込み売りは推奨されない。 特にG7と絡めると結果次第では買い戻される可能性もあるので注意。 
 クロス円では、短期の買い転換を受けて比較的堅調となったが、未だ上値のしこりが強い感じ。 ただし、ドル円、ユーロドルのサインからは、堅調さが伺える。 ポンド円は、短期は買いで、中長期の気迷い気味の売りサインを再び、買いに変えていることからは、189.50処の安値から再びしっかりとした反転に入りそうな雰囲気。 オージー円、NZ円は短期買い、中長期売りを継続だが、上値では、しこりが多く、戻り売りが出易い。 またスイス円も短期のサインを買いの反転させている。 一方カナダ円は、短期・中長期の売りから先週軟調なカナダドルの影響から、82円台まで下落となったが、 今週は既に短期が売られ過ぎとなっており、反発の兆しが若干見えることからは、カナダドルが1.25を越える展開とならなければ、一旦反発の波動に入る可能性もあり、突っ込み売りは避けるべき。 ただし、他のクロス円のようにしっかりと戻りような展開とは見えず、上値が重い思い状況となりそうだ。 
Weeky Outlook
Weekly Range
 
rom 2005/01/24
 to  2005/01/281
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 102.70 104.35 102.37 103.27 反転上昇 GC
ユーロドル 1.3055 1.3125 1.2944 1.3037 売られ過ぎ 売り
ポンドドル 1.8783 1.8919 1.8626 1.8881 買い 売り
ドルスイス 1.1845 1.1975 1.1779 1.1865 売り転換 買い
ドルカナダ 1.2140 1.2465 1.2142 1.2389 買い 買い
オージードル 0.7701 0.7798 0.7628 0.7752 買い DC
NZドル 0.7144 0.7192 0.7087 0.7123 買い 売り
ユーロ円 134.00 135.48 133.62 134.63 買い 売り
ポンド円 192.78 195.33 193.61 195.01 買い 買い転換
オージー円 78.93 80.31 78.83 80.05 買い 売り
NZ円 73.35 74.08 73.19 73.57 買い 売り
カナダ円 84.04 84.72 82.76 83.38 売られ過ぎ 売り
スイス円 86.63 87.60 86.51 87.03 買い転換 売り
週間の予定
from 2005/01/31
 to  2005/02/04
1/31(月)=(NZ) 12月貿易収支・速報値、(仏) 1月消費者信頼感指数、(英) 1月GFK消費者信頼感調査、(加) 11月GDP、(米) 12月個人所得 、12月個人支出、12月新築住宅販売件数、1月シカゴ購買部景気指数

2/01(火)=(豪) 12月貿易収支、(独) 1月調和消費者物価指数、(英) 12月マネーサプライM4・確報値、12月消費者信用残高、(ユーロ圏) 12月失業率、(スイス) 1月SVME購買部協会景気指数、(米) 12月建設支出、1月ISM製造業景況指数

2/02(水)=(豪)RBAキャッシュ・ターゲット、(日) 1月マネタリーベース、(独) 1月失業率、(ユーロ圏) 12月生産者物価指数、(米)一般教書演説、FOMC政策金利発表

2/3(木)=(日)週間対内証券売買契約等の状況、(豪) 12月住宅建設許可件数、(スイス) 1月消費者物価指数、12月貿易収支、(ユーロ圏)欧州中銀金融政策発表、(米) 週間新規失業保険申請件数、12月製造業受注指数、1月ISM非製造業景況指数

2/04(金)=(豪) 12月小売売上高、(日) 12月景気動向調査・速報、(ユーロ圏) 1月消費者物価指数・速報、(ユーロ圏) 12月小売売上高、 (独) 12月製造業受注・速報、(加) 1月失業率、(米) 1月失業率、1月非農業部門雇用者数、1月ミシガン大消費者信頼感指数・確報、(加) 1月Ivey購買部協会指数、ロンドンG7

2005年01月22日
 先週も乱高下相場が続き、マーケットの見方が交錯する形となった。 ただし、週前半に大きく売り込まれたクロス円が週後半には相応の反発となり、 一旦落ち着きを取り戻したと思われる。 またユーロドルは、クロスを含めて大幅に下落となったが、週末の引け地合は良く、 当面底値着きの感じも出ている。 ただし、引き続き2月前半の数々のイベントを控えて、思惑が交錯することからは、注意が必要となる。 今週少し落ち着いた状況となれば、イベント待ちの雰囲気が出て、後はイベントの結果次第となるだろう。 2月前半のブッシュ大統領の一般教書演説では、今週の大統領就任演説で、財政問題に言及がなかったことからも、一般教書演説で、この問題に触れないケースや具体的な方策を打ち出せないとドル売りが再開せざるを得ない。 FOMCでは、0.25%の利上げは既に織り込み済みとなり、 週末に出たグリーンスパン議長の「現在の慎重なペースでの利上げに満足しており、より積極的な政策を好んでいない」という話は少し象徴的な意味合いを持つと見られる。 未だそろそろ利上げを一旦小休止するという見方は変えていない。 やはりそういうケースとなると、 失望のドル売りはインパクトが強いだろう。 またG7では、やはり今週米のメドレー・グローバルが「中国、旧正月後に人民元を切り上げる可能性」とのリポートを発表して、非常にショッキングであった。 実際どういった情報ソースからこういった話が出て来たか不明だが、個人的にはこの話にはついて行きたくない。 ただ、そういったケースでは、ファースト・リアクションは米の貿易赤字減少期待から、ドル買いに繋がると見ている。 それから加えておくと、 米国のホーム・インベスメント・アクト(HIA)に関して指針が出た。 「米国企業は恒久的に海外で保有してきた資金を2005課税年度中に、通常の35%ではなく5.25%で還流することが出来る」というものだが、今まではIRSを気にして、実際に資金を還流させた企業は極めて少かったようで、指針がはっきり出たことから、「マーケットはHIAの影響を過小評価しており、第一四半期末か第二四半期の初めに大規模な資金フローが発生しはじめる」との某英銀行系のリポートが出ている。 今後この辺にも注意しなければならない。 また、2月中旬は例年米国債の大規模な利払いがあり、ドル円相場を圧迫する要因となるので注意。 兎も角未だ気の抜けない相場となりそうだから、今週も短期張りが中心となりそうで、しっかりと利食って2月前半に備えておきたい。 今後の展開次第では、状況がはっきりしてからでもポジショニングは遅くないと思われる。
 個別では、ユーロドルは、1.2922を安値に短期が反転上昇となり、1.2925−30の昨年2月の高値を守っていることは、エリオット的には好感される。 ポンドドルも既に1.85をホールドして短期はゴールデン・クロス。 ドルスイスも短期は反転下落となり、オージードル、NZドルも売られ過ぎから反転上昇の兆しとなっている。 ただし、ドルカナダだけが、未だ短期・中長期とも買いサインを継続しているのは不思議な状況だが、今週のカナダ中銀の金利政策の変更を見越して、据え置きが予想されていることが影響していると見られる。 下値の1.1950−1.2000がサポートされて、上値の1.2500手前とBOX相場入りしそうな雰囲気となっている。 この辺の次のブレイクでは注意が必要となる。 またドル円は、週末の反転も104円を越えられず、失速となり短期的の売りは継続しているが、中期はか弱いながら、ゴールデン・クロスとなっている。 また加えると長期は未だ売りサインを継続しているが、こちらも売られ過ぎには近く、 100−101円台を直ぐに壊して行く相場とは見えない。 基本的に戻り売りながら、突っ込み売りは避けて、下値ではしっかりと買い戻して置くような、売り回転を利かせるトレードが理想的な状況は変わらない。 
 一方クロス円では、ユーロ円が133円をどうにかホールドして、134円ミドルを上抜けたことは明るい。 一旦短期は反転上昇の気配を醸し出して、135円をしっかり越えられればという感じ。 またポンド円も売られ過ぎから短期を買いに変えて、189円ミドルからあっけかんとした上昇となったが、 194.50−195.00を越えないとレンジ的推移となりそうだ。 オージー円は、77円処で下値を止めて、 反発がH&Sのネック・ラインの78.50−60を越えて、79円を既に越えたことは意外感が強い。 まさか直ぐに80円を越えるとは考えていないが、短期は買いサインに変わり、下げづらい展開となるか注目している。 またNZ円、スイス円も短期のサインを反転させており、底堅い展開に戻る感じとなっている。 ただし、カナダ円だけが、カナダドル同様サインが未だ売りを継続している。 カナダの金利据え置き予想から、米加の金利差の拡大はマイナスの影響が強いため、もう少し状況を見る必要がある。 現状は他のクロス円に比して回復が遅れる状況とならざるを得ないと見られ、 85.30近辺の上抜けが注目される。 
Weeky Outlook
Weekly Range
 
from 2005/01/17
  to  2005/01/21
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 102.02 103.92 101.67 102.65 売り GC
ユーロドル 1.3112 1.3129 1.2922 1.3038 反転上昇 売り
ポンドドル 1.8707 1.8829 1.8525 1.8781 GC 売り
ドルスイス 1.1800 1.1967 1.1770 1.1855 反転下落 買い
ドルカナダ 1.2174 1.2367 1.2122 1.2212 買い 買い
オージードル 0.7590 0.7711 0.7505 0.7690 反転上昇 売り
NZドル 0.6993 0.7144 0.6907 0.7144 買い 売り
ユーロ円 133.77 134.85 133.01 133.92 反転上昇 売り
ポンド円 191.06 194.25 189.52 192.78 買い 反転上昇
オージー円 77.45 79.40 76.97 78.93 買い 売り
NZ円 71.35 73.76 70.85 73.35 GC 売り
カナダ円 83.83 84.68 83.30 84.04 売り 売り
スイス円 86.54 87.20 86.21 86.63 反転の兆 売り
週間の予定
from 2005/01/24
 to  2005/01/28
1/24(月)=(豪) 第4四半期生産者物価指数、(日)日銀金融政策決定会合議事要旨、(加) 11月小売売上高、 グイン米アトランタ地区連銀総裁、経済見通しについて講演、トリシェECB総裁、経済記者クラブで講演

1/25(火)=(豪) 第4四半期消費者物価指数、(仏) 12月住宅着工許可、(加)中銀政策金利発表、(米) 1月消費者信頼感指数、12月中古住宅販売件数、ホーニグ・カンザスシティー地区連銀総裁、「金融政策と経済見通し」について講演(オクラホマ州)、ホルツエアキン米議会

予算局(CBO)局長、2005年予算と経済見通しについて記者会見(ワシントン)

1/26(水)=オーストラリア休場、(日) 12月通関ベース貿易収支、12月企業向けサービス価格指数、(独) 1月IFO景況指数、(ユーロ圏) 11月経常収支・季調前、(英) 第4四半期GDP・一次発表、BOE議事録、 (ユーロ圏) 第3四半期経常収支

1/27(木)=RBNZオフィシャル・キャッシュレート、(日)週間対内証券売買契約等の状況、12月大型小売店販売額・速報、12月小売業販売額・速報、(米) 12月耐久財受注、週間新規失業保険申請件数

1/28(金)=(日) 12月失業率、12月有効求人倍率、12月全国消費者物価指数、1月東京都区部消費者物価指数、12月鉱工業生産・速報、(仏) 12月生産者物価指数、12月失業率、(スイス) 1月KOF先行指数、 (米) 第4四半期GDP、第4四半期個人消費

2005年01月15日
 先週は、先々週の強いドルの買い戻しから若干の調整的な週となったが、 目だったのは、クロス円を含めて円買いが大幅に強まったことだろう。 特にドル円では、新規に売りポジションを作るような動向が見えたが、 これによってクロス円では、ユーロ円を筆頭に買い持ちポジションが大きく修正された形となり、円の上昇をサポートとした。 全般的にはクロス円では、超売られ過ぎゾーンにあり、こういった状況が修正されるかが今後の注目となる。 また、ストレートでは、欧州通貨は、そろそろ売られ過ぎゾーンにあるが、 今年商品市況の好調を見込まれていた資源国通貨では、売りのサインが主流となっており、未だ反発の兆しが見えない状況となっている。 特段今週では、大きなイベントがなく、 2月前半のブッシュ大統領の一般教書演説、FOMC、G7などを睨んで思惑が未だ交錯しそうだが、 少し落ち着いた雰囲気になってくれるのではと考えている。
 個別では、ユーロドルは、短期が売れ過ぎに突入しており、 中長期は売りサインとなり、フィボナッチ・リトレースメントの1.3025−30の維持と上値の日足の窓の下限である1.3310−15の上下のブレイクが注目となる。 ポンドドルも短期が売られ過ぎとなり、 中長期は反転下落を開始しており、 1.8600と1.9100の上下が注目され、 ドルスイスも短期が買われ過ぎに突入しており、 中長期は買を継続。 上値の1.1900から1.2000は未だ守られている。 一方資源国通貨は堅調であった分、 短期のサインはまた売り余地が残り、 ドルカナダは短期が急激に売りから、中立圏で再度反転上昇、 下値の1.19台を固めて、1.2500とのせめぎあいとなりそうだ。 オージードルは、短期は先々週から売りであったが、中長期とも買われ過ぎゾーンから反転下落となり、 価格的にはしっかりとしているが、上値は重くなりそう。 NZドルは0.70を割り込んだ状態から、0.69前半で下値を止めて、短期は売られ過ぎゾーンにあり、中長期は売りを継続している。 またドル円は、短期的に強い地合であったが、 上値を105円前半に限定して急速なサインの変化。 短期が道半端で売りに変わり、中長期もゴールデン・クロスを手前に下落傾向。  日足のダブル・ボトムである101.83−91を若干も割り込んだことからは、軟調な推移となる可能性も、未だ101円台を大きく崩すようには見えない。 
 一方クロス円では、ユーロ円が引き続き大幅な下落を継続しており、134円を割り込んで下げの目処が立たないが、 短期は超売られ過ぎゾーンとなり、 曖昧な中長期サインは反転下落を明解にしている。 短期的な売られ過ぎからは、反発もあろうが、 本格的な上昇をユーロが再開しないと戻り売りの餌食にされそうだ。 難しい局面にあり、 安易な参入は危険と見られる。 またポンド円も短期が超売られ過ぎゾーンにも関わらず、下落を継続しており、 中長期も買いサインを反転させて、192.00−80ゾーンの日足の窓や超長期トレンド・ラインも下回る状況。 次の190円割れでは、実は恐ろしい状況となりそうで、 注意が必要となる。  またオージー円は、重要な日足のネック・ラインであった78円ミドルを割り込んで早々と77円前半に到達となったが、未だ売り余地となり、比較的堅調であったカナダ円も短期がデッド・クロスから売りに変わり、状況は悪い。 ただし、 NZ円とスイス円はそろそろ短期が売られ過ぎに突入している。 兎も角もクロス円では総崩れの状況からは、 相対的に売られ過ぎとなっていることから、突っ込む売りは推奨されないが、戻り売りが出易く、 ドル円の下げ止まり期待があれば反発となろうとも、 欧州通貨・資源国通貨が、当面レンジ的推移となれば、 強い上昇は期待できず、戻りがあれば希望的観測を抱かずにしっかりと売っておくことが良いだろう。 
Weeky Outlook
Weekly Range
 
from 2005/01/10
  to  2005/01/14
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 104.77 104.82 101.78 102.05 反転下落 上昇中止
ユーロドル 1.3054 1.3293 1.3054 1.3110 売り過ぎ 売り
ポンドドル 1.8712 1.8940 1.8639 1.8722 売り過ぎ 反転下落
ドルスイス 1.1845 1.1871 1.1627 1.1799 買い過ぎ 買い
ドルカナダ 1.2315 1.2335 1.1947 1.2182 反転上昇 買い
オージードル 0.7575 0.7697 0.7547 0.7585 売り 反転下落
NZドル 0.6948 0.7087 0.6930 0.6993 売り過ぎ 売り
ユーロ円 136.77 137.06 133.37 133.77 売り過ぎ 反転下落
ポンド円 196.02 196.31 190.06 191.06 売り過ぎ 反転下落
オージー円 79.30 79.42 77.12 77.45 売り 売り
NZ円 72.77 72.94 71.12 71.35 売リ過ぎ 反転下落
カナダ円 85.03 85.68 83.61 83.83 デッドクロス 売り
スイス円 88.44 88.63 86.17 86.54 売り過ぎ 売り
週間の予定
from 2005/01/17
 to  2005/01/21
1/17(月)=(日) 12月消費者態度指数、米国休場(キング牧師誕生日)

1/18(火)=(日) 日銀金融政策決定会合(〜19日)、11月景気動向指数・確報値、(仏) 11月経常収支、(英) 12月消費者物価指数、12月小売物価指数、(ユーロ圏) 11月鉱工業生産・季調済、(加) 12月景気先行指数、(米) 1月ニューヨーク連銀製造業景気指数

1/19(水)=(日)日銀金融政策決定会合(18日〜発表)、1月金融経済月報・基本的見解、(英) 12月失業率、(加) 12月消費者物価指数、(米) 週間新規失業保険申請件数、(米) 12月消費者物価指数、12月住宅着工件数、12月建設許可件数、地区連銀経済報告(ベージュブック)

1/20(木)=(日) 週間対内対外証券投資、1月金融経済月報・全文、(ユーロ圏)ECB月報、12月消費者物価指数、11月貿易収支、(米) 12月景気先行指数、1月フィラデルフィア連銀景況指数

1/21(金)=シンガポール休場、(NZ) 11月小売売上高指数、(日) 11月第3次産業活動指数、(豪) 第4四半期輸入物価指数、第4四半期輸出物価指数、(仏) 12月消費者物価指数・確報値、 (英) 12月マネーサプライM4・速報値、12月小売売上高指数、(加) 11月卸売売上高、(米) 1月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値

2005年01月09日
 年初から買戻し勢いの強いドルの上昇が止まらない。 遂に週末にはユーロドルは注目していたフィボナッチのリトレースメント・ポイントを割り込んで下落となり、ユーロ円は一気に節目と見られた137.05−10から137円ミドルを割り込んでいる。 しかし、この動向からすぐにトレンドが変わったと見るのは時期尚早だが、ドルに下げづらいムードが残り、今週も米11月の貿易収支や12月財政収支の発表を期にドルの買い戻しリスクが継続するかもしれない。 従って当面は中途半端な位置でのドル売りは少し見合わせて、じっくりとドルの高値を待つスタンスを継続したい。 
 個別では、ユーロドルは、短期が売り転換となり、中長期もデッド・クロスから10月19日の上昇を開始した1.2452から12月30日の高値1.3670で計算されたフィボナッチ・リトレースメントの50%を割り込んだが、フィボナッチ・リトレースメントの50−100BPの騙しは良くあること。 これでついて売りに入るとやられるリスクが高く、個人的にはどちらかといえば、買いからの戦略で迎いたい。 ポンドドルも中長期は反転下落を開始して日足の節目となる1.8600−70ゾーンへ突入しているが、短期がそろそろ売られ過ぎとなり、今後はベンチャー気味でも、 1.8515−20をバックにDipsでの買い場探し。 ドルスイスは短・中長期とも買いとなり、1.1900から1.2000が上値の重要なポイントとなりそうだ。 またドルカナダも短期を買いに変えて、前回上抜けに失敗した1.2490−1.2500の上抜けが重要で、下値は1.20ミドルがポイント。 オージードルは、未だ中長期が買いを維持しているが、短期は売りに変わり、0.7450−0.7500の維持から上値は0.7800が重くなりそうだ。 一方ドル円は、ユーロドルやユーロ円の下落に引っ張られている側面が強いように感じるが、日足の107.30と106.20を引いたレジスタンスが既に105.05−10に降りて来ており、チャート上は、上抜けの準備状態。 この上抜けからは、105.75−80の節目と9月28日の高値111.74から12月2日の安値101.83で計算したフィボナッチ・リトレースメントの38.2%にあたる106.23が大きな注目となり、 50%の107.29を超えてくると雰囲気が変わる可能性となるが、現状からら110円を越えるイメージに薄く引き続き上昇では戻り売りスタンスを継続したい。 ただし、下値は103円ミドルを割り込めないと厳しい。 
 一方クロス円では、ユーロ円が思わぬ大きな下落となってしまい、短・中長期とも売り気味のシグナルだが、 流石に大きな流れのサポートとなる135.50−136.00はサポートされると見ている。 ただし、これを割れると最終サポートが134円前半に位置する状況から、これを割れるまでは買い場探し見ている。 またポンド円では、短期がそろそろ売られ過ぎゾーンにあり、中長期が買いを継続していることからは、194−5円ゾーンでは、192.50をバックに買いを検討してみたい。 一方オセアニアは、オージー円、NZ円とも短期的には売り転換となり、上値の81円、75円が越えられずに、状況は悪い。 下げがどこまで加速するかが注目となるが、オージー円の78円ミドルのネック・ラインやNZ円の71.50−72.00処が注目される。 またカナダ円は短期が買いを維持しているが、 日足チャートでは、11月前半の90円手前の高値がとピッシュで、形状は悪い。 86円を越えられない場合には、81.60−70への下落リスク。 スイス円も短・中長期とも売りサインで、85円はひとつの試金石となる。 
 こうやって全般的に見ると、今週からは欧州通貨・資源通貨が対ドルでどこで下げ止まれるかが大きなポイントとなり、クロス円では、そういった下げ止まりが見られれば、欧州通貨について反転できる可能性となると思われる。 従ってドル円では、逆に現在上昇を押さえ込んでいる分だけ、下げも甘い可能性から、比較的レンジ的な推移となる可能性が高いと見ている。 ただし、欧州通貨・資源通貨が下げ止まらないようなら、クロス円も下落を加速することとなりそうで注意となる。
Weeky Outlook
Weekly Range
 
from 2005/01/03
  to  2005/01/07
CCY Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 102.55 105.17 102.36 104.77 買い転換 反転上昇
ユーロドル 1.3580 1.3581 1.3025 1.3054 売り転換 デッドクロス
ポンドドル 1.9191 1.9198 1.8645 1.8712 売りすぎ 反転下落
ドルスイス 1.1381 1.1886 1.1375 1.1845 買い転換 買い
ドルカナダ 1.2008 1.2393 1.1999 1.2315 反転上昇 買い
オージードル 0.7808 0.7833 0.7538 0.7575 反転下落 買い
キューイードル 0.7175 0.7183 0.6927 0.6948 売り転換 売り転換
ユーロ円 139.26 139.30 136.58 136.77 売り 反転下落
ポンド円 196.90 197.28 195.10 196.02 売り過ぎ 買い
オージー円 80.13 80.37 79.14 79.30 売り転換 デッドクロス
キュウィー円 73.52 73.80 72.72 72.77 売り 買い
カナダ円 85.37 85.66 84.62 85.03 買い 売り
スイス円 89.95 90.23 88.24 88.44 売り 売り
週間の予定
from 2005/01/10
 to  2005/01/14

2005年01月04日
 年初のアジア市場から荒れ相場となっている。 年末に1.3670の高値をつけたユーロドルは、1.3385まで急落となり、ポンドドルも1.8981へ下落。 ドル円は103.48まで急上昇となった。 商いが閑散ということもあるが、実需取引や年末年初の大きなポジションの調整に絡んだ動向がきっかけになっていると思われる。 兎も角先週はクリスマス明けの市場で、動意が薄いと思いきや大きくドルが売られたが、その反動が既に出たケースだろう。 さてこれから仕切りなおしだが、注目はやはり、ユーロドルが既に高値をつけたかどうか? また、年初から本年のアジア通貨高を見越した円買いが出ているようだが、これが今後どこまで続くかとなる。
 ただし、テクニカル的には、引き続き短期はドル売りがメインだが、全般的に中長期はドルの売り過ぎにあることは変わらない。 特にドルスイスやドルカナダでは、中長期のサインが強く反転上昇となっており、短期ドル売り、中長期ドル買いのサインとなっていることから、判断に迷うところ。 全体のサインがMix気味なことからは、少し注意が必要となる。 しかし一方では、オージードルやNZドルでは出遅れ感からか、短期買い、中長期買いとなっており、通貨別にサインはまちまちの状況からは、方向感が全体的に見出しづらい。 今しばらくは様子見が良い状況となっている。
 また、クロス円では、141.60まで上昇したユーロ円が急落となり、ポンド円も198.50−200.00レンジから急落となり、 短期は売りサイン、中長期は買いサインとなり、現状は辛抱処と見れる。 オージー円、NZ円はサインは短・中長期とも良いのに、価格的に全然上値を越えられないフラストレーション状態。 カナダ円は短期は買いだが、中長期は売りとやはりMix. スイス円は、短・中長期ともサインは良くない。 
 参考までに、下記に2004年の主要通貨ペアの年間レンジ(独自調べ)を掲載しておく。
Y2004 Open High Low Close Difference
USD/JPY 107.35 114.90 101.83 102.63 13.07
EUR/USD 1.2545 1.3670 1.1759 1.3554 0.1911
GBP/USD 1.7830 1.9553 1.7486 1.9185 0.2067
USD/CHF 1.2446 1.3230 1.1287 1.1406 0.1943
USD/CAD 1.2965 1.4000 1.1715 1.2025 0.2285
AUD/USD 0.7510 0.8007 0.6778 0.7808 0.1229
EUR/JPY 134.68 141.60 125.82 139.10 15.78
GBP/JPY 191.45 207.99 189.78 196.90 18.21
AUD/JPY 80.63 85.28 74.25 80.13 11.03
Weeky Outlook
Weekly Range
 
from 2004/12/27
  to  2004/12/31
Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 103.65 104.30 102.32 102.63 売り 反転上昇
ユーロドル 1.3528 1.3670 1.3513 1.3554 買い 反転下落
ポンドドル 1.9235 1.9417 1.9121 1.9185 売り 買い
ドルスイス 1.1435 1.1449 1.1287 1.1406 売り 買い
ドルカナダ 1.2305 1.2324 1.1961 1.2025 売り 買い
オージードル 0.7688 0.7840 0.7682 0.7808 買い 反転上昇
キューイードル 0.7169 0.7243 0.7114 0.7175 買い 反転上昇
ユーロ円 140.22 141.60 138.80 139.10 売り 買い
ポンド円 199.37 200.05 196.04 196.90 売り 買い
オージー円 79.73 80.66 79.71 80.13 買い 反転上昇
キュウィー円 74.26 74.68 73.52 73.52 売り 買い
カナダ円 84.25 85.95 84.10 85.37 買い 売り
スイス円 90.69 91.75 89.66 89.95 売り 反転下落
週間の予定
from 2005/01/03
 to  2005/01/07
1/3(月)=東京、ニュージーランド、オーストラリア、英国、カナダ市場休場、(スイス) 12月SVME購買部協会景気指数、(米) 11月建設支出、12月ISM製造業景況指数、 ラッカー・リッチモンド地区連銀総裁、経済見通しについて講演(ノースカロライナ州)

1/4(火)=(仏) 第3四半期GDP・確報値、(独) 12月失業率、(英) 11月マネーサプライM4・確報値、11月消費者信用残高、12月マネーサプライM0・速報値、(米) 11月製造業受注指数、FOMC議事録(12月14日)

1/5(水)=(日) 12月マネタリーベース、週間対内対外証券投資、(米) 12月ISM非製造業景況指数

1/6(木)=(独) 11月小売売上高指数、(仏) 12月消費者信頼感指数、(ユーロ圏) 11月生産者物価指数、(米) 週間新規失業保険申請件数、ホーニグ米カンザスシティ地区連銀総裁、経済見通しについて講演(カンザスシティー)、福井日銀総裁、ジャパン・ソサエティーで講演(ニューヨーク)

1/7(金)=(日) 週間対内対外証券投資、(豪) 11月小売売上高、11月住宅建設許可件数、(日) 11月全世帯家計調査-消費支出、(スイス) 12月失業率、(仏) 11月財政収支、(ユーロ圏) 11月小売売上高、11月失業率、(独) 11月製造業受注・速報、(加) 12月失業率、12月Ivey購買部協会指数、(米) 12月失業率、12月非農業部門雇用者数、11月消費者信用残高、サントメロ・フィラデルフィア地区連銀総裁&バーナンキ・FRB理事がパネル討論会出席、ファーガソン・FRB副議長が講演

1/9 (日) = イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁が「雇用なき回復についてのFRBの最新の展望」について講演、コーンFRB理事がパネル討論会出席


2004年12月25日
 先週は、クリスマス休暇前ということで、商い的には閑散としても、ドル売りが早くも再開されてしまった。 今週も週初はボクシング・デー等で未だ休暇中の市場が多いが、この雰囲気からは、既に年末年始に向けたドル売りがスタートしそうなムードが漂っている。 ただし、注意しなければならないのは、 短期の指標は大方調整を完了してドル売りが再開となっているが、全般的に中長期はドルの売り過ぎにあり、 今後のドル売りはあまり長続きしない可能性が示唆されている。 確かにトレンドとしては、ドル売りが継続と見ることが順当だが、もしストキャスティクスを信じるなら今後の年末週と年初週のドルの下落は、中長期的ではドルの買い場となっていることになる。 これは未だダイバージェンス的な動向からは確定できるものはないが、材料的に来年1月後半の米国の一般教書に向けて、ブッシュ政権が「万が一」にも本格的な米国の財政赤字削減に取り組むとの可能性を考慮すると、一旦月央に向けてドルが買い戻される可能性が危惧される。 ただし、そこで具体的な方策が示されなければ、逆に大きなドル売りが再開されることになるが、それまでは一旦年始年末にかけてのドル下落では、突っ込んでドルを売りことは危険となる。 また積極的なら早期にはドル売りから、年末年始の下落でドルを買い戻して、更にはドル・ロング・メイクとなり、1月末の予算教書前のドル上昇局面では、 ドルの売り直しというポジションが考えられる。 また例年年末年始には、外国法人が海外で稼いだ利益を本国送金する時期でもあり、 この戦略が正しくなくも、あまり突っ込んでドルを売ることは推奨されない。
 個別で見るとドル円は、短期の買戻しは終了して、売りサインへ変わり、中長期は売られ過ぎで反転上昇の兆し。 引き続き101−2円台が勝負となりそうだ。 一方ユーロドルも、短期の売りサインを買いへ転換して、1.35を上回っている。 ただし、短期はストキャスティクスのダブル・トップの可能性もあり、中長期も反転下落の兆しを継続しており、1.40は時期尚早の感。 またポンドドルは短期の売りサインから先週急落となったが、下値をどうにか止めている。 ただし、短期jは売りを継続しており、 中長期には未だ買い余力を残す展開となっており、 直近高値の1.9595と戻り安値の1.9098のブレイクが注目される。 ドルスイスは、短期をやはり売りサインへ変えて、中長期は、反転上昇の気配。 また一部先行しているドルカナダは、1.2500を越えられず短期は反転下落の可能性となっており、未だ下落は進んでいないが、再開されるリスク。 オージードルも短期を買いに転換して、中長期の買いは継続。 NZドルも短期を買いに転換だが、中長期は売りを継続しており、0.7280を超えられず上値は重い感じとなっている。
 一方クロス円では、ユーロ円は、140.54からの調整を138.55で止めて、140円台へ再突入。短期は売りを継続しているが、中途半端な位置で反転の兆しから、中長期の曖昧なサインが上昇波動入りの可能性を示唆している。 ポンド円は、 先週短期の買いのサインに変調から、急落となったが、198円ミドルが下値を支えている。 短期は売りがはっきりとした形だが、中長期は逆に買いサインをはっきりとさせており、興味深い。 195.00−197.50をホールドなら中長期的に買いが推奨されると見ている。 またオージー円は、短期の買いサインにも関わらず全く上昇できない状態が継続している。 中長期は売りとなっていることから、今後現状から早期に上昇して短期の買いサインをはっきりとさせないと少しピンチ。 未だ様子見が良い状況。 NZ円も同じような状況から、短期が売り、中長期も売りを継続。 カナダ円は先週売られ過ぎから短期に買い転換の可能性が示唆されていたが、これは上昇が失敗となっており、 売られ過ぎで揉み合いを継続している。 短期的な上昇は時期尚早な雰囲気。 またスイス円も短期の売りを継続しており、中長期も売りに変わり、上値が重い感じが強い。 
 こうやって見るとクロス円では、全般的にユーロ円を除くとあまり良いサインはない。 ポンド円の中長期の買いサインがせめてもの救いだろうか、 その他にはあまり方向感はなく、 年末年始ということもあり、 積極的なポジションを取る状況とは見られない。
Weeky Outlook
Weekly Range
 
from 2004/12/20
  to  2004/12/24
Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 104.20 104.69 103.46 103.65 売り転換 反転の兆し
ユーロドル 1.3306 1.3548 1.3298 1.3528 買い転換 反転下落
ポンドドル 1.9418 1.9509 1.9098 1.9235 売り 買い
ドルスイス 1.1571 1.1577 1.1401 1.1435 売り転換 反転の兆し
ドルカナダ 1.2270 1.2464 1.2220 1.2305 反落の兆し 買い
オージードル 0.7630 0.7709 0.7614 0.7688 買い転換 売り
キューイードル 0.7135 0.7186 0.7089 0.7160 買い転換 売り
ユーロ円 138.65 140.36 138.55 140.22 反転の兆し 上昇の兆し
ポンド円 202.31 203.39 198.54 199.37 売り 買い
オージー円 79.40 80.05 79.13 79.73 買い転換 売り
キュウィー円 74.30 74.91 73.85 74.23 売り 売り
カナダ円 84.79 85.30 83.53 84.25 揉み合い 売り
スイス円 90.05 90.98 90.05 90.69 売り 反落の兆し
週間の予定
from 2004/12/27
 to  2004/12/31
12/27(月)=ニュージーランド、香港、英国、カナダ休場(クリスマスの振り替え)、オーストラリア休場(ボクシングデーの振り替え)、(日) 11月企業向けサービス価格指数

12/28(火)=ニュージーランド、英国、カナダ休場(ボクシングデーの振り替え)、(日) 11月失業率、11月有効求人倍率、11月全国消費者物価指数、12月東京都区部消費者物価指数、11月鉱工業生産・速報、11月大型小売店販売額・速報、11月小売業販売額・速報、(米) 12月消費者信頼感指数

12/29(水)=(仏) 11月住宅着工許可、(スイス) 12月KOF先行指数、 (米) 11月中古住宅販売件数、

12/30(木)=(スイス) 12月消費者物価指数、(日) 外国為替平衡操作の実施状況、(英) 12月GFK消費者信頼感調査、(米) 週間新規失業保険申請件数、12月シカゴ購買部協会景気指数

12/31(金)=東京市場休場(大晦日)、 (仏) 11月失業率

2004年12月19日
 先々週からのドルの買い戻しは、先週も継続しており、大方の短期の指標はドル買いに変わっている。 ただし、先行するドルカナダがそろそろ大分買われ過ぎに突入しているのは興味深い。 今後もこの辺の動向が注目となる。 ただし、環境的には今週はクリスマス休暇ということで、来週初頭までは商い的には閑散な状況が続くと見られ、 大きな動向とはなりづらい。 そういった訳で、今週はレンジ的推移となりそうだが、 そういった環境からドル売りのポジションが掃けていけば、 来週から年末へ向けての新しいステップとなる可能性もあるので、注目したい。
 個別では、ドル円は、先々週に急速に買い戻された106.20から105.80を戻り高値に103.45まで調整となったが、 どうも104円台程度で相場は落ち着きそうだ。 特に短期は買いを継続しており、 下げづらい展開は継続するが、中長期は売られ過ぎゾーンだが、未だ反転とはならず、戻り売り圧力の強い相場は継続すると見られる。 ユーロドルは、短期は売りサインへ変わり、中長期も反転の兆しを継続しており、引き続き1.3450−1.3500は厳しい状況。 下値の1.3150−1.3200近辺とのレンジ的推移が想定されるが、1.3080近辺の下方ブレイクでは、相場が更に下落と成る可能性から注目となる。 またポンドドルも短期は売りサインで、中長期には未だ買い余力を残す展開。 1.9200近辺を維持できれば強い形。 ドルスイスは、短期が買いサインから、中長期の売りは継続しているが、 1.1400を維持して直近高値の1.1680近辺を上抜けると上昇が加速して、1.1870−1.1900を目指す可能性となる。 一方大きく買われているドルカナダは、短期がそろそろ買われ過ぎゾーンへ入り、 1.2400を越えて強いレジスタンスの位置する1.2500を目指すかどうかが大きな注目となる。 一方下値は1.2250がキー。 オージードルは、やはりそろそろ売られ過ぎ。 ただし、中長期は売りになっており、 今後も不透明感を強めそうだが、 短期は0.7670−0.7700を越えて来ると上昇できる形。 NZドルは、短期が売りサインから中長期もデッド・クロスとして売りサインだが、0.6980−0.7280の次のブレイクが注目となる。 
 一方クロス円では、ユーロ円は、140.54の高値後、案の定の調整となって、 短期を買われ過ぎゾーンから売りへ転換。 中長期の曖昧なサインを継続している。 138.30前後は注目される。またポンド円も204−5円を前に、 足踏み状態というのか、 他のクロス円が調整した割りにはしっかりとした展開。 ただし、 短期の買いのサインに変調に兆しが出ている。 中長期は買いを継続。またオージー円は、大分売られ過ぎから79円台での揉み合いだが、一旦出した買いサインを79円割れの一時的な下落で、曖昧なものしている。 オージードル次第だろうが、オージードルが今週以降上昇が出来れば、どうにかという感じだろう。 NZ円も同じ状況から、75円のクリアな上抜けがポイントとなることは変わらない。 カナダ円は大分売られ過ぎから短期の買い転換の可能性が示唆される。 またスイス円は売りを継続しており、中長期にも売り転換の可能性が示唆される。 
Weeky Outlook
Weekly Range
 
from 2004/12/13
  to  2004/12/17
Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 105.30 105.80 103.45 104.18 買い 売られ過ぎ
ユーロドル 1.3220 1.3444 1.3187 1.3307 売り 反転下落
ポンドドル 1.9128 1.9553 1.9076 1.9419 売り 買い
ドルスイス 1.1630 1.1639 1.1386 1.1599 買い 売られ過ぎ
ドルカナダ 1.2265 1.2408 1.2186 1.2288 買い 買い
オージードル 0.7513 0.7668 0.7480 0.7622 売られ過ぎ 売り
キューイードル 0.7038 0.7203 0.6972 0.7131 売り 売り転換
ユーロ円 139.20 140.54 138.32 138.64 売り転換 揉み合い
ポンド円 201.25 203.68 200.67 203.31 反落の兆し 買い
オージー円 79.05 80.01 78.64 79.40 反転の兆し 売り
キュウィー円 74.05 75.01 73.89 74.30 反転の兆し 売り
カナダ円 85.85 86.09 84.07 84.78 買い転換 売り
スイス円 90.67 91.52 89.96 90.05 売り 反落の兆し
週間の予定
from 2004/12/20
 to  2004/12/24
12/20(月)=(独) 11月生産者物価指数、(スイス) 第3四半期鉱工業生産、(英) 11月マネーサプライM4・速報値、(加) 10月卸売売上高、(米) 11月景気先行指数

12/21(火)=(NZ) 第3四半期経常収支、(スイス) 11月貿易収支、(ユーロ圏) 10月貿易収支、(加) 10月小売売上高、11月景気先行指数

12/22(水)=(NZ) 第3四半期GDP、(日) 11月通関ベース貿易収支・季調済、10月第3次産業活動指数、日銀金融政策決定会合議事要旨(11月17・18日分)、(仏) 11月生産者物価指数、11月消費者物価指数、(ユーロ圏) 10月経常収支、英中銀金融政策委員会議事録発表、(米) 第3四半期GDP・確報値、第3四半期個人消費・確報値

12/23(木)= (日)東京市場休場(天皇誕生日)、(NZ) 11月貿易収支・速報値、(英) 第3四半期GDP・三次発表、第3四半期経常収支、(加) 10月GDP、(米) 11月個人所得・支出、11月耐久財受注、週間新規失業保険申請件数、12月ミシガン大消費者信頼感指数・確報値、11月新築住宅販売件数

12/24(金)=(日) 週間対内対外証券投資(約定ベース)

2004年12月12日
 先週は、この所のドル安相場がクリスマス休暇を前に大きく調整となった。 単純にはあくまで調整の域を出ていないことから、今後も来年に向けてドル安が継続する見られるが、 少し注意しなければならないのは、テクニカル的には、今までのドルの売られ過ぎからの調整が未だ残る数値となっており、 一部先行するドルカナダなどから、今しばらくドルの買戻しが続きそうな展開となっている。 あまり安易にドル売りと単純には行かないようだ。 
 個別では、ドル円は、101.83−91でダブル・ボトム的な状況から、104.40/45から105.20の日足の窓を上回り、金曜にには106.20まで上昇となり、 大きく反発となった。 この影響から短期のサインは木曜日から売られ過ぎゾーンでの揉み合いから抜け出し、買いサインへ転換している。 ただし、中長期は売られ過ぎゾーンで、未だ売りサインを継続しており、 107.25−30を超えるまでは、売りが良い状況。 ユーロドルは、短期は買われ過ぎゾーンから反転下落となり、今後更に下落を強めるとデッド・クロスから売りサインに変わる可能性。 中長期も反転の兆しが出ており、 1.3080近辺の下方ブレイクが注目となる。 一方ポンドドルは、確かに短期は反転下落となり、 売りに変わる可能性だが、中長期には未だ買い余力を残す展開。 ドルスイスは、短期の売られ過ぎゾーンから買いサインに変わり、中長期の売りは継続している。 しかし、先週出ていた資源通貨の変化は、現実のものとなり、ドルカナダは、短期の買いサインを有効にして、今週も買いが継続、 中長期は買い転換してしまった。 またオージードルも0.75を下方ブレイクして短期の売りを有効として、中長期にも反転下落の可能性を示している。 カナダドル、オージードルでは、今週も下落を強めるかが大きなポイントとなりそうだ。 
 一方クロス円では、ユーロ円は、140円に迫る堅調な上昇となり、短期は買いサインを継続、 中長期のサインは何故か未だ曖昧なサイン。 しかし、トレンドが出る予感があり、確かに140円はサイコロジカル的には厳しいが、 更なる大きな上昇となりそう。 安易な売りは禁物で、下落があれば買いが好まれる。 またポンド円も202.50の重要なポイントに迫り、 この影響から短期は買いのサインを継続。 中長期は買い転換となり、 ユーロ円同様トレンドの出始める可能性が示唆される。 やはり安易な売りは禁物で、下落があれば買いが好まれる。 またオージー円は、先週も軟調な展開が継続しており、どうにか78.50−60を維持しているが、短期の売りサインを継続。 中長期も反転下落を継続しており、 売りサイン気味。 少しオージー円、ポンド円がしっかりとしていることから、このサインの信憑性に疑問も残るが、戻りが重い展開が継続すると見られる。 NZ円は、オージー円に比べてしっかりとしているが、短期のサインの反転下落の兆し、 中長期の売りは変わらない。 
Weeky Outlook
Weekly Range
 
from 2004/12/07
  to  2004/12/11
Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 102.04 106.20 101.91 105.22 買いサイン 売られ過ぎ
ユーロドル 1.3450 1.3470 1.3139 1.3225 反転下落 反転の兆し
ポンドドル 1.9434 1.9508 1.9015 1.9143 反転下落 買われ過ぎ
ドルスイス 1.1326 1.1684 1.1308 1.1603 買いサイン 売られ過ぎ
ドルカナダ 1.1915 1.2333 1.1910 1.2254 買い 買い転換
オージードル 0.7816 0.7824 0.7443 0.7510 売り 反転の兆し
ユーロ円 137.20 139.89 137.12 139.15 買い 揉み合い
ポンド円 198.30 202.35 198.00 201.25 買い 買い
オージー円 79.75 80.01 78.55 79.05 売られ過ぎ 売り転換
キュウィー円 73.59 74.59 73.30 74.05 反転の兆し 売り
週間の予定
from 2004/12/13
 to  2004/12/17
12/13(月)=(日) 10月鉱工業生産・確報、10月設備稼働率・確報、(英) 11月生産者仕入・出荷価格指数、11月生産者物価指数、(米) 11月小売売上高、10月米企業在庫

12/14(火)=(NZ) 10月小売売上高指数、(英) 11月消費者・小売物価指数、(米) 10月貿易収支、 11月鉱工業生産、11月設備稼働率、米FOMC政策金利発表

12/15(水)=(日)日銀短観、10月景気動向指数・確報値、(英) 11月失業率、(米) 12月NY連銀製造業景気指数、(英) 10月景気先行指数

12/16(木)=(日)週間対内対外証券投資(約定ベース)、(仏) 10月経常収支、スイス中銀金融政策委員会、(英) 11月小売売上高指数、 (ユーロ圏) 11月消費者物価指数、(米) 第3四半期経常収支、11月住宅着工件数、11月建設許可件数、週間新規失業保険申請件数、12月フィラデルフィア連銀景況指数、米FOMC議事録(11月10日)

12/17(金)= (日)日銀金融政策決定会合、12月金融経済月報・基本的見解、(独) 12月IFO景況指数、(ユーロ圏) 10月鉱工業生産・季調済、(加) 11月消費者物価指数、(米) 11月消費者物価指数

2004年12月05日
 先週の週初は調整気味も結局、週末はドルが安い流れは継続した。特にユーロドル、ポンドドル、ドルスイスは週末に新値を更新。 ドル円は101.83の安値を週央につけたが、一旦其処からは大きく反発したが、再度の安値圏で引けている。 今週もドル安の流れは継続するだろうが、 ユーロドルは1.35−36、ポンドドルは1.95、ドル円も100−101円を前に、クリスマス前にそろそろ調整が出るのかは注目される。
 個別的には、ドル円は短期は売られ過ぎゾーンでの揉み合いを継続、中長期は売られ過ぎゾーンへ突入。 介入の行方だけが注目となりそう。 ユーロドルは、短期は買われ過ぎゾーンで揉み合い、中長期は買われ過ぎゾーン。 ポンドドルも1.9140を越えて、短期はやはり買われ過ぎゾーンから上離れの感。 中長期は、未だ買い余力を残す展開。 ドルスイスは、短期の売られ過ぎゾーンでの揉み合いを継続して、 中長期の売りを継続している。 全般的に煮詰まり感はあるが、未だ下落を示唆するものではなく、Rallyでのドル売りは継続されると見られる。 ただし、興味深いのは資源通貨には変化の兆しが出ていることで、ドルカナダは、短期が買いサインに変わり、中長期も転換の可能性を示唆。 先々週の安値1.1715を守った。 またオージードルは、0.79台から急落となり、0.77処をどうにか維持しているが、短期を売りサインは変えて、中長期は未だ買われ過ぎゾーンにある。 今後この辺の資源通貨の動向がどういった相場展開となるかは、ドルの今後を占う上で注目される。 
 一方クロス円は、若干ドル円が下値に膠着感があることから、オージー円を除いて相対的にしっかりとした展開となった。 ユーロ円は、137円台が重いことは変わらないが、短期は買いサインを継続、 中長期のサインは曖昧な状況で、引き続きレンジ相場の域を出ていない。 一方ポンド円は、ポンドドルの躍進から、大きな上昇となり、 199円に迫った。 この影響から短期はしっかり買いとなり、 中長期も買い転換しそう。 ただし、194円近辺を越えてから一過性の上昇となっており、 200円を再度越える相場になるかは注目される。 またオージー円は、短期を売りサインに、中長期も売りサインに変わり、 今後戻りが悪い相場が続く可能性が高い。 またNZ円は、短期を買いとして、中長期の売りは変わらないが、 比較的しっかりとした動向が想定される。 特に今週は豪州とNZの政策金利の発表が予定されており、NZが利上げ打ち止めとなると、AUD/NZがどういう動向となるかは注目される。
Weeky Outlook
Weekly Range
 
from 2004/11/29
  to  2004/12/04
Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 102.60 103.61 101.83 102.08 売られ過ぎで揉合 売られ過ぎ
ユーロドル 1.3289 1.3461 1.3229 1.3450 買われ過ぎで揉合 買われ過ぎ
ポンドドル 1.8943 1.9441 1.8851 1.9437 買われ過ぎ 買われ過ぎ
ドルスイス 1.1390 1.1560 1.1299 1.1306 売られ過ぎで揉合 売られ過ぎ
ドルカナダ 1.1774 1.2008 1.1783 1.1907 買い転換 転換の可能性
オージードル 0.7898 0.7903 0.7695 0.7818 売り 買われ過ぎ
ユーロ円 136.32 137.56 136.05 137.33 買い 揉み合い
ポンド円 194.36 199.06 193.91 198.41 買い 買い転換
オージー円 81.03 81.07 79.19 79.79 売り 売り転換
キュウィー円 73.55 74.26 73.13 73.57 買い 売り
週間の予定
from 2004/12/06
 to  2004/12/10
12/06(月)=(英) 10月鉱工業生産指数、10月製造業生産高、(独) 10月製造業受注・速報、(加) 10月住宅建設許可、11月Ivey購買部協会指数

12/07(火)=(NZ) 10月貿易収支・確報値、(日) 10月全世帯家計調査-消費支出、10月景気動向調査・速報、(独) 12月ZEW景況感調査加中銀政策金利発表、(米) 10月消費者信用残

12/08(水)=豪RBAキャッシュターゲット、(日) 第3四半期GDP・二次速報、(日) 11月マネーサプライM2+CD、(日) 10月景気ウォッチャー調査、(スイス) 11月失業率、(加) 11月住宅着工件数

12/09(木)=RBNZオフィシャル・キャッシュレート、(日) 10月貿易収支、(日) 10月経常収支、週間対内対外証券投資、(豪) 11月失業率、(日) 10月機械受注、(独) 10月貿易収支、10月経常収支、10月鉱工業生産・速報、BOE政策金利発表、(米) 11月輸入物価指数、週間新規失業保険申請件数、10月卸売在庫、

12/10(金)=(日) 11月企業物価指数・速報、(豪) 10月貿易収支、(日) 11月消費者態度指数、(仏) 10月貿易収支、11月消費者物価指数・速報値、10月鉱工業生産、10月製造業生産指数、(ユーロ圏) 第3四半期経常収支、(米) 11月生産者物価指数、12月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値、11月月次財政収支

2004年11月27日
 先週の相場は、堅調にドルが売られたが、週末にはポジション調整的なドルの買い戻しが入り、比較的大きな動きとなったが、 結果は引き続きドルは安値圏で引ける展開となり、 トレンドが変わるような動きでないことが確認された状況。 今後も未だ到達していないドルの安値レベルに向かって堅調にドルは下落する見込みとなる。 
 個別的には、ドル円相場は102.15の安値をつけて、短期は売られ過ぎゾーンでの揉み合いから、中長期は売りを継続。 今後101.30の2000年の安値ゾーンや100.00のサイコロジカルまでの下落は十分想定される。 個人的には、101円ミドル近辺で止まる可能性を見ている。 ユーロドルは、先週1.3330の高値とつけて、一旦週足のチャンネルの上限に到達したことから、急落となったが引け値ベースでは値を回復しており、短期のサインは買われ過ぎゾーンから再上昇。 中長期も買い余力を残すことから、 更に1.35−1.36を目指す展開は継続すると見られる。 こちらもユーロドルの特性からは、1995年の高値1.3520−30を手前に1.3450ぐらいで止まる可能性で見ている。 ポンドドルも今年2月18日の高値1.9140を前に反落となったが、 短期はやはり買われ過ぎゾーンから再上昇。 中長期は、ユーロポンドの売りから、未だ買い余力を残す展開。 ドルスイスは、短期を売られ過ぎゾーンで揉み合いとして、 中長期も売りを継続していおり、 こちらも1995年の1.11−1.12を目指す展開が想定される。 ドルカナダも、短期を売られ過ぎゾーンで揉み合いを継続。 中長期は超超売られ過ぎゾーンで0%に近づき、完全なダイバージェンス。 30年のトレンド・ライン・サポートである1.25を割れたことから、150年間のトレンド・サポートである1.1000を目指す展開が想定されている。 またオージードルは短期が売られ過ぎゾーンからデッド・クロス。 中長期も買われ過ぎゾーンに突入していることから、 0.8007の再高値を前に、上昇スピードは鈍い。 しかし、これもダイバージェンスとなっている可能性からは、このサインを信じるよりはトレンドを見たい。 ただし、大手外国銀行系の今年の高値予想でも、 0.83程度が一般的なことから、金価格の上昇を背景としても、1996年の高値0.8215近辺までが限界なのか? ドル安の他の通貨の影響次第となりそうだ。
 一方クロス円は、ストレート通貨がトレンドが出て躍進していることから、総じてサイド・ライン的な動向となっている。 本来ドル円の介入期待があれば、しっかりとする見込みがあったことから、介入無しの状況からは、比較的大きく下落する局面もあり、 今後ポジション的には戻りがあっても、あまり期待感が持てない。 兎も角ドル円が100−101円を割り込むような展開になるかが注目される。 個別では、 ユーロ円は134円処で騙し的に下値を止めて反発となったことから、短期の売りを買いに買えている。 中長期は売りを継続。 また、ポンド円は、191円処で不用意に下値を止めて反発からやはり、短期を買いに変えて、中長期が売りを継続となっており、 少し不透明感が高まるところ。 あまり長い方向感でトレンドするよりは、短期的な鞘取りに撤する方が良いだろう。 またオージー円は、オージードルと同様なサインとなっているが、81.50−70をクリアに越えるまでは上値拡大が出来ない。 あまりこういった状況が継続すると少し厳しい感じは否めない。 またNZ円はAUD/NZDの売りから、軟調なサインだったが、 短期を買いに変えて、中長期は売りを継続。 しかし、実際にはレンジ的推移から、こちらも75円をクリアに上抜けないと厳しい状況となっている。
Weeky Outlook
Weekly Range
 
from 2004/11/22
  to  2004/11/26
Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 103.05 103.73 102.15 102.60 売られ過ぎで揉合 売り
ユーロドル 1.3025 1.3330 1.2975 1.3295 買われ過ぎで再上昇 買われ過ぎ
ポンドドル 1.8585 1.9036 1.8522 1.8940 買われ過ぎで再上昇 買い
ドルスイス 1.1577 1.1697 1.1334 1.1392 売られ過ぎで揉合 売り
ドルカナダ 1.1935 1.1974 1.1715 1.1775 売られ過ぎで揉合 売られ過ぎ
オージードル 0.7847 0.7946 0.7774 0.7905 デッド・クロス 買われ過ぎ
ユーロ円 134.42 136.57 134.19 136.41 買い転換 売り
ポンド円 191.46 195.03 190.98 194.29 買い転換 売り
オージー円 80.82 81.49 80.38 81.07 デッド・クロス 買われ過ぎ
キュウィー円 73.07 73.92 72.90 73.55 買い 売り
週間の予定
from 2004/11/29
 to  2004/12/03
11/29(月)=(豪) 第3四半期経常収支、(英) 10月マネーサプライM4・確報値、11月マネーサプライM0・速報値、10月消費者信用残高、11月GFK消費者信頼感調査、(加) 第3四半期経常収支

11/30(火)=(NZ) 10月住宅建設許可、(日) 10月失業率、10月有効求人倍率、10月鉱工業生産・速報、(豪) 10月小売売上高指数、10月住宅建設許可件数、(スイス) 11月消費者物価指数、(仏) 10月住宅着工許可、10月失業率、11月消費者信頼感指数、(日) 外国為替平衡操作の実施状況・為替介入額、(ユーロ圏) 11月消費者物価指数予想、(加) 9月GDP、第3四半期GDP、(米) 第3四半期GDP・速報値、第3四半期個人消費・速報値、11月消費者信頼感指数、11月シカゴ購買部協会景気指数

12/01(水)=(豪) 第3四半期GDP、(独) 10月小売売上高指数、(ユーロ圏) 第3四半期GDP・季調済、10月失業率、(米) 10月個人所得、10月個人支出、(スイス) 11月SVME購買部協会景気指数、(米) 10月建設支出、(米) 11月ISM製造業景況指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、イエレン・サンフランシスコ地区連銀総裁、米経済見通しについて講演(アリゾナ州フェニックス)

12/02(木)=(日) 11月マネタリーベース、週間対内対外証券投資、(独) 11月失業率、(ユーロ圏) 10月生産者物価指数、欧州中銀金融政策発表、(米) 週間新規失業保険申請件数、(米) 10月製造業受注指数、バーナンキ米FRB理事が講演(ワシントン)、マンキュー米大統領経済諮問委(CEA)委員長が講演(ワシントン) 

12/03(金)=(ユーロ圏) 10月小売売上高、(加) 11月失業率、(米) 11月失業率、11月非農業部門雇用者数、11月ISM非製造業景況指数、フィラデルフィア地区連銀コンファレンス(サントメロ同地区連銀総裁、ミネハン・ボストン地区連銀総裁、トゥンペルグゲレルECB専務理事、マクティア米ダラス地区連銀総裁らの講演予定)

2004年11月21日
 先週の相場は、ドルの全面安となった。 特にドル円相場は105円を簡単に割り込んで、今年3月31日の安値103.40を割り込んだことから、週末には102.70まで下落が拡大して、クロス円も総じてオセアニアを除いて相崩れとなった。 今後もトレンドが出ている可能性があり、確かにスピード感が速く、調整する局面も想定されるが、 流れはドル売りのため、 中途半端な位置でのドル買いは、リスクが高く、「コツン」とくるまで状況を待つ方が得策。 また、 短期的には上下があるだろうから、買い戦略も考慮される局面があっても、こういった場合でもタイト・ストップが理想的となる。 
 一方個別では、ドル円は。 短期が売られ過ぎゾーンで反発となっているが、既にダイバージェンスの可能性。 中長期は十分売り余地を残している。 そのため、今後101.30から100.00のサイコロジカルまでの下落局面があるかもしれない。兎角ドル円では、介入期待が出易いが、 こちらがどのレベルで入るかは、お役所の考えることで、全く不明。 介入期待のロング・メイクはお勧めしない。 逆に介入が入ってからの戻りは絶好の売り場との認識で良いと見られる。 またユーロドル、ポンドドル、オージードルは短期が売られ過ぎゾーンから反転下落、 中長期は買いサインとなっているが、これは短期が既にダイバージェンスとなっていることから、参考にはできない。 また、ドルカナダ、ドルスイスも短期は売られ過ぎゾーンから反転、中長期も売れ過ぎゾーンだが、これもダイバージェンス気味から、サインを無視すべき状況となっている。 ユーロドルは、1.35−36、 ポンドドルは1.9140の最高値を目指す可能性となる。 
 一方クロス円は、ユーロ円とポンド円が大きく下落を継続している。 ユーロ円は短期を売りサインへ変えて、中長期の買いサインから反転下落。 138円29への上昇に対する意外感が継続している。 特に134円ミドルの日足サポートを割り込んでいることから、下落リスクだが、138円へ上昇した時が、騙しなので、今度の下も騙しかも知れない。 あまり突っ込んで下で売りには躊躇する。 また、ポンド円は、短期のサインを売りサインへ反転下落。 中長期も売りサインへ変わる状況と先週までの買いを全く崩した形となっており、スピード感は早いが、193円ミドルのダブル・ボトムを崩したことから、189.65−190.00が次の注目となる。 またオージー円とNZ円は他のクロス円の下落に関わらず堅調な推移を継続した。 しかし、オージー円は短期が買われ過ぎゾーンで反転下落。 中長期が買われ過ぎゾーンへ突入。 NZ円は短期が売られ過ぎから反発、中長期は買われ過ぎゾーンからデット・クロスとMIXな感じが残っており、 両通貨ペアとも上値が重いことも事実。 他のクロス円が大きく下落していることから、今後こちらでも影響を受ける可能性が残り注意は必要な状況と見られる。 ただし、AUD/NZDは、ストキャスティクスの展開からは、そろそろ上昇がストップする可能性はありそう。  
Weeky Outlook
Weekly Range
 from 2004/11/15
 to 2004/11/19
Open High Low Close ShortTerm LongTerm
ドル円 105.57 105.70 102.70 103.13 売られ過ぎ 売り
ユーロドル 1.2974 1.3075 1.2916 1.3025 買過ぎから反転下落 買い
ポンドドル 1.8565 1.8639 1.8440 1.8570 買過ぎから反転下落 買い
ドルスイス 1.1715 1.1819 1.1580 1.1620 売過ぎから反転上昇 売り
ドルカナダ 1.1926 1.2090 1.1903 1.1940 売過ぎから反転上昇 売られ過ぎ
オージードル 0.7695 0.7864 0.7681 0.7839 買過ぎから反転下落 買われ過ぎ
ユーロ円 136.97 137.10 134.05 134.34 売り 売り転換
ポンド円 195.99 196.11 190.93 191.46 買過ぎから反転下落 売り
オージー円 81.24 81.64 80.60 80.82 買過ぎから反転下落 買われ過ぎ
キュウィー円 73.23 74.00 73.01 73.07 買い転換 売り転換

2004年11月14日 Weekly Outlook
 ドル円は週初から、105.50を割り込み105.28へ下落。 ただし、その後は107.30までストキャスティクスのゴールデン・クロスを受けて反発となったが、 再度週末には同レベルまで下落するということから、短期的なサインを既に曖昧とした。 このレベルのダブル・ボトムを形成できるかどうかが今週の最大の注目となるが、そのためには早期に107円を越えるような状況とならないと難しい。 もし駄目な場合は、105円を前に神経質な揉み合いの展開となりそうだが、 こういったレベルから反発があっても直ぐ上値を叩かれるような、今年8−9月に109円を前に揉みあったような状況と同じような展開となるのではと考えている。 ただし、当然中長期は売りサインを継続している。 ユーロドルは1.3006の高値を実現して、 その後は乱高下気味だが、 短期のサインは買われ過ぎゾーンで揉み合い中。 未だ下落の示唆とは行かないが、 気迷い気味なことから、早期に1.3000を大きく越える展開は想定しずらい。 暫くは揉み合いか? また中長期は買いを継続している。 ポンドドルも今まの出遅れを回復して同じような状況。 これはユーロポンドが0.7000を前に小康状態を保っていることが原因で、 今後この0.7000を越えると再び世界が変わるので案外注意は必要と見られる。 またドルスイスも短期は売られ過ぎゾーンで気迷い気味で、次の方向感を探る状況。 ドルカナダは売られ過ぎゾーンで売りサインを継続で、中長期が売られ過ぎゾーンにあることは変わらない。 オージードルも遂に短期が買われ過ぎゾーンにそろそろ突入だが、こちらも出遅れ感から、中長期に買い余力があることからまだまだ上昇できる感じとなっている。
 一方クロス円は、ユーロ円があれまの138.29まで上昇となり、大きな三角保合の140.90から引かれた週足のレジスタンスを上回ったことはショッキング。 しかし、その後136円台まですぐ下落してしまうとは、未だ騙し的動向なのか、実体は不明だが、サインは短期、中長期とも買いとなっており、安易な売り戦略は推奨されない。 ポンド円は、短期のゴールデン・クロスからの198.00処の日足レジスタンスを試して、 すぐに195.30近辺へ下落と三角保合となりそうな上下のレジスタンス&サポートを既にやってしまった感じとなり、 今後この上下のブレイクが注目となる。 ただし、短期、中長期は買いサインを継続していることから、 ベンチャー気味だが、193円後半のダブル・ボトムをバックに買いが良いと見られる。 オージー円は、先週日足の重要なポイントである81.50−70をトライ。 短期・中長期とも買いサインを継続していることから、 次の82.50を目指す展開から、買いが継続できる。 NZ円は短期の売られ過ぎから、先週も75円を越えることが出来ずに頭の重い展開となっているが、短期はゴールデン・クロスとなり、そろそろ売られ過ぎが捌けてきた感じ。 しかし、逆に中長期が売りサインに転換しそうなことが気にかかる。 従って少し様子見が良い状況から、 引き続き75円前後の上抜けが実現するかに注目される。 


2004年11月07日 Weekly Outlook
 懸念の米大統領選を終了して、先週の相場は乱高下もあったが結局ブッシュ大統領の再選ということから、何も状況は変わらないと言う米国の構造問題から、ドル売りが週末には決定的な形となった。 特に30万という強い米雇用統計のNFPの数字にドルが反落したことは、ドルの弱さが実感されることとなり、今週は週初のシドニー・ウェリントンから波乱万丈がありそうだ。 既にユーロドルは今年の高値の1.2927を越えて、ドルスイス8年ぶり安値の1.17台、カナダドルも12年間で最低水準の1.19台へ下落している。今後もドル売りの流れは継続しそうで、ドルのロング・ポジションは早期に処理した方が良いだろう。 一方クロス円では、比較的ストレート通貨が動き出したことで、レンジ的ながらドル円にどうしても介入警戒感が強まることで下落スピードが遅行することから、小じっかりとなるが、実際パフォーマンスが悪くなるので、やるならストーレートがベター。
 個別では、ストレート通貨がポンドドルを除いて、ほとんど短期は超ドルの売られ過ぎゾーン。 しかし、トレンドが出ている形から、あまりこれについていくのは危険で、モメンタムよりもトレンド重視に見方を変更する姿勢が必要だろう。 特に今後は十分ストキャスティクスに煮詰まり感が出るまで、ドルの買い戻しは待つ方が得策と見られる。 ドル円は、短期は売り過ぎからゴールデン・クロス気味、中長期は売りサイン。 ユーロドルは短期が買われ過ぎからデッド・クロスで中長期は買いサイン。 ポンドドルは、ユーロポンドが高いため、短期の買いサインに余裕があり、中長期身は買いサインからゴールデン・クロスとなっている。ドルカナダはやはり短期・中長期とも超売られ過ぎゾーンを継続。戻りの1.2300−50が焦点。 ドルスイスは、短期は売られ過ぎゾーンで揉み合い、中長期には売りに余裕だが、1.2150−1.2200が戻りの焦点となる。 オージードルも短期はデッド・クロスから反転。 中長期には未だ買いに余裕を持っている。
 一方クロス円では、ユーロ円は、短期は売りサインで中立圏で揉み合い形状だが、中長期は中立圏を逆に買いサインに転換しており、興味深い。 未だ短期的に頭が重いとしても、ユーロドルにトレンドが出ていることから、あまり売り戦略は推奨されない。 138円を越えるような動きがあれば注意となる。 ポンド円は、短期のゴールデン・クロスからの買いサインを受けて上昇も、上値が重く一番出遅れ気味。197.50−198.00が試金石となる。 また、中長期は売りサインを継続しているが、反転の可能性を示唆している。オージー円は、短期・中長期とも買いサイン。 引き続き81.50を一旦のターゲットと見たい。 NZ円は短期がそろそろ売られ過ぎになって来ており、先週の頭の重さをコンファームしており、中長期は買われ過ぎで反転から、未だ売りサインへの転換を拒む状況となっている。特にNZドルでは、利上げ打ち止め感がマーケットに浸透すると少し危ない雰囲気だが、ドル安トレンドのためどうにか高値圏で保合を継続している。


2004年10月30日 Weekly Outlook
 遂に来週に米大統領選を控えて、今週はドル安傾向を継続した。 一時ポジション調整的に中国の利上げを材料のドルが買われる局面もあったが、大きな流れを変えるには至らなかった。 今後大方の意見としても、米大統領選がドル安の流れを変えるとは見て居らず、逆にどういう結果になろうとも、選挙後は今まで思い切ってドルを売れなかった向きが、不安材料がなくなって本格的にドルを売る姿勢に傾いてくる可能性があり注意したい。 
 個別で見るとドル円では、短期は売られ過ぎゾーンで、堅調に下値を拡大した。 特に戻りが107円ミドルを越えずに上値の重さを実感することとなったが、特にサイコロジカル面で左右され易いドル円相場では、105円はひとつの試金石となると思われます。 これは、先週の週末の105円台突入後のスローな下落のドル円相場を見ても判る通り、「介入はない」と思いながらも、どこかで期待するような気持ちが反映されることが多いからです。 多分105円では、短期の売られ過ぎから一旦膠着感を示すとは思われますが、そういう場合は少し注意した方が良いでしょう。 実際介入という実弾が入っても、もしドル安というトレンドが始まっているなら、戻りは一過性となり、そういった上昇は絶好の戻り売り場となります。また、中長期のサインも売りを明解にしています。 一方ユーロドルでは、下値への戻りを1.26前半に限定して週末は先週と同様に高値引けとなり、短期のサインを買われ過ぎの中、着実にサインを拡大しており、中長期も中途半端な位置からだが、買いサインを継続している。 またポンドドルは、ユーロポンドに買い意欲から、ユーロに遅れていることで、短期の買いサインに余裕があり、中長期を売りサインから買いサインに転換させた。 ドルスイスは1.20を割り込んで、短期は売られ過ぎゾーン、中長期は買いサインからデッド・クロスに転換。 ドルカナダは、30年の長期サポートである1.25近辺を先週割り込んで下落を継続、短期・中長期とも超売られ過ぎゾーンは変わらない。 しかし、ドル・スイス、ドル・カナダに関しては全体的に超売られ過ぎゾーンにあることや、ユーロドルやポンドドルが未だ新値レベル達していないうちに、先に新値に到達していることから、一気に下値を拡大するというより、安値圏での揉み合いを当面続けると見られ、突っ込み売りは避けた方が良いと見られる。 また一部外銀では、ドルカナダに関して、30年のトレンド・ライン・サポートを割り込んだことで、次は150年のサポートである1.1000を目指す展開との指摘もある(ジム・ロジャーズがドルカナダの売りを推奨しているようだ)。 またオージードルは、短期の買われ過ぎゾーンからのデッド・クロスを再度買いサインに変えて、中長期は買いサインに弾みをつけている。  
 一方クロス円では、比較的レンジは小動きだが、ドル円の下落に軟調な展開となった。 ユーロ円は、短期は売りサインを継続、中長期は中立圏での揉み合いを継続しているが、比較的小じっかりの状況。 ポンド円は、短期の売られ過ぎゾーンから、水準訂正できずに軟調な展開を継続してしまった。特に195円処を割り込んだことは罫線分析からはマイナスの影響となっているが、こちらも大きく値を拡大していない。 ただし、192.50への下落の可能性は残っている。 オージー円は、短期が売りを継続して、やはり上値の重い展開となり、79円を割り込む状況。 ただし、中長期は強い上昇示唆しており、短期のストキャスティクスの改善待ちの感。 また、NZ円は短期売りサインから、中長期も買われ過ぎゾーンからデッド・クロスとなり、一部利上げに打ち止め感が出ている模様からは、今後値を下げる可能性が示唆される。一部外銀でAUD/NZの1.1200をターゲットとした買い推奨が出ている。 またクロス円での全体的な流れとしては、短期的にはドル円の売りに下落傾向を強めているが、今後ドル安のトレンドなら、ドル円の下落スピードが鈍る分、割としっかりとなる可能性から、今後の下げでは買いを推奨したい。
 兎も角注意すべきことは、今年一年が割りとレンジで推移したことから、大分レンジ相場に目が慣れてしまっていることから、今後トレンドの変更となるかをはっきり確認しなければならない。 トレンドの変更になれば、それを確認してからでも付いて行く事は遅くないと思われる。 では、それをどうやって確認すれば良いかという事だが、ユーロドルの1.2900−40越えがひとつの示唆となるだろう。  


2004年10月24日 Weekly Outlook
 先週、ドルは軟調地合を継続して、全面安的な動向となった。特に注意したいのは週末に全て直近の高値をつけていることで、こういった動向からトレンドが出ている可能性が示唆されるケースが過去の事例から見られるので、注意しなければならない。 ただし、米大統領選の11月2日の投票を前に、結果が出る前に本来的にそう大きな動向となるかは不透明で、 今週末までにポジション調整が出る可能性も残るのであまり、気楽についていけない。 また、選挙前にケリー優勢をあまり織り込むと反動も予想され、どちらが勝つとしても、実体経済への影響は来年以降となることから、乱高下の可能性も考慮しておきたい。
 個別で見るとドル円では、短期のデッド・クロスから早々と107.02の安値まで迫り、既に売られ過ぎゾーンに突入となりスピード感が速い。 全ては107円の維持に注目が集るが、一旦個人的にはここからの調整的な反発を期待している。 ただし、中長期のなだらかな売りサインは継続しており、戻り売りが良い状況は変わらない。 ユーロドルでは、既に一部1.24ミドルを越えたことから上昇トレンドが出たとの指摘があるが、確かにエリオット的な見方からは、現在1.2027から第3波のエクステンションに突入している可能性が取って見られる。 この場合通常はエクステンションにどこまで上昇するかの定説はないが、日足の横足から見ると最高値圏のダブル・トップである1.2898から1.2940までは、主だった強いポイントがなく、1.2705−10、1.2765−75が軽いポイントとして指摘できる程度。 この波が3波のエクステンションとの確証が得れた場合には、1.13台から1.29台へ1600BP程度拡大した時と同等の流れとなると仮定すれば、最高値の1.2940を越えると、1.20台から1600BP伸びて1.36まで上値が拡大する可能性も指摘できるので、米大統領選後もドル安の流れが継続するなら注意が必要となる。 一方ポンドドルは、短期が買いサインとなり、中長期の売りサインに反転の兆し。 ドルスイスは遂に1.2140の安値を下回り、短期は売られ過ぎゾーンに突入、中長期は買いサインが反転して、デッド・クロスへ向かう方向を目指し、ドルカナダは、短期・中長期とも超売られ過ぎゾーンは変わらないが、若干反転気味となり、ダイバージェンスの可能性が示唆されることから、ストキャスティクスの動向に惑わされてはいけない状況。 またオージードルは、買われ過ぎゾーンからデッド・クロスしていたことで、0.74を重くしたが、下落を途中で中止して、今後0.74を越えると強い上昇に変わりそうだ。 
 一方クロス円では、ストレート通貨に動向が出て来たこと、特にドル円が下落を開始したことから、比較的レンジ的動向の週となったが、今週もあまり状況は変わっていない。 ただし、ポンド円のみ短期的に売られ過ぎゾーンにあることから、水準訂正的な反発の兆しが出ている。 ユーロ円は、短期売りの中長期の中立圏での曖昧さは変わらない。 オージー円は、短期が売りを継続して、やはり上値の重い展開だが、いま少しの辛抱という感じはする。 また、NZ円は短期売りサインから、中長期も買われ過ぎゾーンから売りサインとなり、下落が示唆される。 
 従って全体的に見ると、ドルは売られ過ぎゾーンに入って来ており、米選挙選を前に調整的なドルの買い戻しが出る可能性は高いと見られるが、方向的には、ドル売りの流れが強く、未だそういったドルの買い戻しでは、ドルの売り場となりそうだ。 また、選挙戦の結果を予想することは不可能であり、マーケットがその結果に対してどう動くかも不透明感が強いため、基本的には週間ではトレードを控えることも一考となる。また、今週末で夏時間が終了するので注意してください。


2004年10月17日 Weekly Outlook
 先週は、比較的ドルの軟調な地合が継続していたが、特に週末には、確固たる材料もない中、大きくドルが売られることとなった。この動向を見るにテクニカル要因に起因するというよりは、今まで米大統領選を睨んで、マーケットはブッシュ優勢の思惑から、ケリーの巻き返しにリスクを感じて来ているのではないかと推測される。 しかし、それであってもこういった動向がテクニカル要因にも大きな影響を与えることから、11月2日に迫った大統領選を控えて、ドルの調整が今後もする可能性もあり注意が必要となる。
 そこでドル円では、短期は先々週のデッド・クロス入りから軟調な展開となり、戻りを110.22に限定して、週末には遂に109円を割り込んだ。 ただし、週末に下値をホールドした日足のトレンド・ライン・サポートの最終である109.75がを維持したことから、未だ本格的な円高の再来とは断定できない。 しかし、今週も短期は売りサインを継続しており、中長期は緩やかな売り傾向を示すことから、軟調な展開が予想され、 今週のこの日足サポートの位置である108.79から108.94の下方ブレイクが今週は大きな注目となり、これを下方ブレイクして108.10、107.02の安値を目指す展開があるかどうかが注目される。 個人的には案外そう下げないという見方を持っているが、それであっても頭の重い展開が継続することは間違いないため、戻り売りが優勢とならざるを得ないだろう。 下値は108.10までは仕方ないとしても、107.02を割れると大きく円高に振れる可能性が高まる。 一方ユーロドルでは、1.25のサイコロジカルなポイントを越えて、短期は買われ過ぎゾーンからデッド・クロスとなった週間の動向から、再び中途半端な位置から反転となっている。 中長期ではサインを反転気味の気迷いを継続しているが、サイン的には安心して100%買いと言い切れない。 ただし、1.2462を越えてレンジ・ブレイクとなったことから、再度1.25ミドルに注目が集ることから、下値の1.2300から1.2350へ下落があれば買い志向が好まれる。 またポンドドルは、短期が反転となり買いサインとなりそうだが、中長期の売りサインは継続。 ドルスイスは短期の売りサインを継続して、更に1.23に迫る状況から中長期の買いサインに気迷いを見せている。 引き続き1.2140−1.2200の下値が注目される。 ドルカナダは、短期・中長期とも超売られ過ぎゾーンは変わらない状況で、現状1.2487の安値が下値を支えているが、1.27−1.28が上値を抑えると1.2350程度への下落の可能性は残るが、 やはり売りで攻めるのは短期を除いて推奨されない。オージードルは、短期が買われ過ぎゾーンでデッド・クロスとなり、中長期の買いサインは継続中なため、0.75を前に上値の重い展開となっているが、下げがあれば0.72近辺が勝負場となりそう。 
 一方クロス円では、ユーロ円が今回の下落波動が134.50の手前で反発となり、下落が中途半端な印象が強く、本来的には133円台まで下落すべき状況と見られる。 また中長期のサインは引き続き気迷いを継続しており、見えづらい状況だが、133−137円のレンジが当面続きそうだ。 ポンド円は、短期・中長期とも売りサインを継続しているが、 そろそろ売られ過ぎゾーンに近づいている。 194−5円への下落では、買いも考慮したいところ。 オージー円は、81円で上値を抑えられ、短期の買われ過ぎを反映した形から、現状は79円前半までの下落。 未だ短期は売りサインを継続しており、上値は重い展開が継続だが、中長期の買いサインは継続しており、78円ミドルでは買いが推奨される。 またNZ円は、 短期がデッド・クロスとなって、中長期も買われ過ぎゾーンにあるが、価格的にはしっかりの状況。 76円を越える状況となれば代ーバージェンス的動向となりそうだが、72円ミドルから73円前半が維持ならしっかりのチャートとなっている。


2004年10月10日 Weekly Outlook
 先週は、週末の米雇用統計を受けてドルは急落となった。 特にドル円は、112円が頭の重い展開から、マーケットがクロス円共々ロング気味に傾いていたことから、週後半には短期のサインをデッド・クロスさせ、日足のトレンド・ライン・サポートを割り込んで比較的大きな下落となった。 この影響から、短期サインは売りに再度変わリ、今後上値の重い展開が想定される。 ただし、注目はこの動向が本格的な円高の再来かどうかということだろうが、未だ日足ベースのパラレルなサポートが存在しており、この2本のラインを下方ブレイクするまではトレンドが完全に崩れたとは言いがたい。 このラインの今週の位置は、109.23−38(104.14=4月08日の安値から導かれる)、108.60−108.75(103.40=3月31日の安値から導かれる)となり、このレベルのホールドに注目したい。 また、ユーロドルは、週末の1.24台への上昇で短期が買われ過ぎゾーンから再上昇となり、中長期に再サインを反転気味にしている。 しかし、やはりこちらも未だトレンドが上昇に乗ったと断言できる段階ではなく、レンジ気味ながら1.2250−1.2300をサポーティヴにして、堅調な相場と見て置くぐらいが良いだろう。 兎も角再度1.24ミドルから1.25ミドルを越えるかが大きなポイントとなりそうだ。 一方ポンドドルは、引き続きユーロポンドでの売り圧力から短期を売りサインに買えて、中長期も売りサインを継続、1.7700−50をホールドだが上値の重さは変わらない。 ドルスイスは、短期のサインが気迷い気味に乱高下となっており方向感が掴みづらいが、短期的に売り圧力が強いだろうが、中長期は買いサインを継続しているため、短期的に売り攻めは良いとしても、あまり引っ張ることはお勧めできない。 上昇には短期的に1.2700を越えることが必要だが、未だ新値の1.2140−1.2200の下値は守られており、この辺がポイントとなろう。 また、ドルカナダは短期、中長期とも超売られ過ぎゾーンにあるにも関わらず、1.2680を下回り、新値を更新して1.2495まで下落となった。 引き続き売られ過ぎゾーンだが、ここまで来るとダイバージェンスとなる可能性や年内に2度の利上げありとの思惑から、買い攻めも注意が必要となり、1.27ミドルから1.28ミドルの回復が注目となる。 それから、金価格の堅調さを受けて、オージードルは短期・中長期とも買いサインで上値余地が比較的大きい。 
 一方クロス円では、ユーロ円が比較的しっかりだが、137円台を重くして短期をデッド・クロスさせ、中長期は引き続き中立圏で方向感のない展開。 ポンド円は、短期の買いサインの陰りを、しっかりとデッド・クロスから売りサインに変えて、中長期の売りサインを継続。 オージー円は、81円近辺まで上昇して短期はそろそろ買われ過ぎゾーン。 中長期は買いサインを堅調に継続となっており、今後81円ミドルの日足の窓の下限が注目されるが、このレベルに到達後、 調整的下落があれば買いの好機が現われるかもしれない。 またNZ円は、 短期を既に超買われ過ぎゾーンでデッド・クロスの可能性となっており、中長期も買われ過ぎゾーンにあることから、オージー円より下落リスクが高いと見られる。   


2004年10月03日 Weekly Outlook
先週は、10月初頭からドル安相場となったが、特に目立ったのは植民地通貨の動向で、ポンドが弱含みの中、特にカナダドルが安値を更新。 また、オージードルも堅調な相場となった。 一方ユーロドルが1.24を越えて上昇となったが、この所スピード感の遅かったユーロドル相場から見ると方向感が出るのかどうか、今後の展開が注目される。 既に短期は買われ過ぎゾーンに突入していることから、 少し注意は必要だが、中長期は先々週のデッド・クロスから先週に反転させた経緯から、遅行指数が未だ上向きを保っており、上値拡大の余地が残ることからダイバージェンス的動向となるのかが注目される。 トレンド・ライン・サポートは1.21に上昇して来ており、今後1.2250−1.2300をサポーティヴにすると更なる上昇期待となり、1.25−1.26を目指す相場となれば、雰囲気的には上昇ムードが高まると見られる。 またポンドドルは、短期は買いを継続しているが、ユーロポンドや対カナダ、対オージー相場からは、上値の重い展開が継続。 1.82を越えられずに、中長期は売りサインを継続しているが、これは利上げ期待が完全に遠のいた形から、他の高金利通貨との調整を進めているようだ。 今後もドル安相場なら、ひとり取り残されてレンジ的推移が継続する可能性となるが、ドル買いが出ると多分真っ先に落ちそうなので注意。 また、特に目立ったドルカナダは、1.2680の安値を更新しているが、サインは短期・中長期とも超売られ過ぎゾーンに突入してダイバージェンス的下落となっている。 更に下落とは思われないが、1.2850から1.2900では戻り売りが出易く急反発とはなりづらいだろう。 1.25がサイコロジカル的な下値のポイントとなり、攻撃的なら、ここは買い攻めも考えて見たいところだが、新値ということで注意したい。 またドルスイスも短期は売りサインだが、中長期は買いサインを継続しており、比較的落ち着いている。 1.25を下方ブレイクしたが、未だ新値の1.2140−1.2200の下値は守られている。 またオージードルも0.72を越えたことから、短期が買われ過ぎゾーン。 中長期を先週の気迷いから買いサインに変えており、先高感が高まるが0.73ミドルを越えると上昇トレンドに乗ることが可能となる。
 一方ドル円は短期の買いサインを受けて上昇ムードが高まったが、結局112円台へ届かず、しかも週末には109円台へ突入となり、短期のストキャスティクスを反転下落気味に変えている。 中長期は未だなだらかな下落傾向を保ち、 クロス円に支えられている面が強い。 今後もレンジ的推移が継続すると見られるが、過去の109−111円レンジを80銭程度右にレンジ幅を変えた程度で見て置きたい。 また、クロス円では、ユーロ円、オージー円では、堅調な相場となり既に短期は買われ過ぎゾーンに突入。 中長期はユーロ円は不鮮明だが、オージー円はしっかり買いとなっている形。 唯一ポンド円が短期の買いサインに陰りを見せて、中長期の売りサインを継続している。 特にドルが売られる流れからは、ユーロ円、オージー円が堅調ならポンド円でも大きく下落とは成り難いだろうが、レンジ的推移と見て割り切った取引が良いだろう。 また、ユーロ円の上昇に一番疑問が残るが、この流れなら140円台を目指すのか?またそうでないのか? ユーロドル相場の上昇がポイントとなりそうだが、ユーロ円の140円にサイコロジカルな意味合いがあるなら、ドル円に下落圧力がかかる局面もあるので、注意しなければならない。


2004年09月26日 Weekly Outlook
 先週は大方短期のサイン通りの相場となった。 ドル円、欧州通貨+オセアニアが上昇して、更にクロス円も上昇するという全部「右」相場となった(当然、ドルスイス、ドルカナダは左だが)。 これは想定範囲の動向であるが、ただし、注意すべきは、大方の相場がオーバー・シュート気味にトレンド・ラインをブレイクしてしまっていることだろう。 この影響から、先週述べていた中長期のドル買いサインを全体的に不鮮明に変えてしまっている。 これをどう読むかということだが、先週述べた「今後中長期的にドル買い相場に転換するリスクを感じることとなった。 イメージ的には、10月以降となるだろうが、年末に向けてドル買い相場が再燃する可能性が示唆され、ユーロドルの1.1950割れは、ひとつの注意ポイント」は、この中長期サインのオール・ドル買い転換をベースに判断しているだけに、今週以降もドル安が更に継続するようなら、この見方に修正を迫られるケースもあるので注意したい。 
 それで個別だが、ドル円は、短期の買いサインを受けて上昇も111円を越えられずに一気に上値拡大できない状況から、中長期の売りサインが未だ影響する形。未だ本格的な中長期売りが拡大できない。 またユーロドルは、短期の買いサインから1.20前半と1.23前半の保合レンジの上限を越えたが、 プライスが伸びず、こちらも未だ本格的にトレンド変更とは言えない。 ただし、中長期が先週デッド・クロスしたにも関わらず、サインを反転させている。 もう少し上値期待が出るだろうが、騙し的な動向の可能性が高く、中長期では、売りが継続と見る方が良いだろう。 ポンドドルも、1.81手前へ堅調に上昇したが、ユーロポンドに利食いが強く出たことが大きな要因で、中長期は、しっかりと売りサインを継続している。 今週1.81を大きく越えていけるかが注目される。 ドルスイスは、短期の売りサインを継続だが、スピードが鈍る形。 中長期は買いサインを継続しており、ポイントは1.25のサポートの下抜けと、1.29の上抜けとなりそうだ。 ただし、下抜けがあってもドルスイスでは、1.2140から1.2200ゾーンが底堅いとの見方は変えていない。 オージードルは、短期の買いサインを継続、中長期は、デッド・クロス寸前で反転させられており、他の欧州通貨の中長期の気迷い形と異なり、今後短・中長期とも買いサインに大きく転じる可能性を秘めている。0.72ミドルゾーンの上抜けが注目される。ドルカナダは、短期・中長期とも売られ過ぎゾーンで反発の可能性が高いと見ていたが、先週注目された1.28ゾーンを割り込んでしまった。1.2680のダブル・ボトム・レベルを割り込むかどうかが今後のポイントとなる。 
 一方クロス円では、ポンド円、オージー円は短期の買いサインを継続しながら、中長期は売りサインを継続しており、状況は先週と変わらないが、こちらもポンド円は199.20−50のテクニカル・ゾーン、 オージー円も78円ミドルのレジスタンスを越えており、 少し上昇幅が大きい。この上昇を本格的回復と見るかは今だ不透明な状況となっている。 また、ユーロ円は、短期の買いサインから、上値を保合の上限となる136.70手前まで拡大したが、警戒感が漂っている。 しかし、中長期は気迷い気味に反転しており、まだしっかりとした展開が継続しそう。 NZ円は短期は買いサイン、中長期の売りサインを再上昇させているが、両方とも超買われ過ぎゾーンにあることから、あまりこれから追っかけてついて行くには疑問も多い。 しかし、全体的にはクロス円はしっかりが基準となり、日本の中間決算も終了することから、安易に売り戦略は危険な雰囲気となっている。 後は11月のヘッジ・ファンド前に、クロス円での大きな利食いが出るかが注目される。
 従って、全体的に見ると未だドル売りが継続する中、ドル円がしっかりなため、クロス円が上昇となっているが、未だ本格的な方向感に欠如する状況下は、今週もMIXと見て、あまり大きくポジションを積み増す状況とは思われない。 しっかり利が乗ったポジションは、安心せずに利食って置く方が良いだろう。 未だ中長期的なドル買いのリスクは残っていると見られる。 


2004年09月19日 Weekly Outlook
 全体に保合の相場継続している。 確かにマーケットは新規材料に欠けて、米国の金利引き上げも織り込み済みのムードから、米大統領選に向けた仕掛け的動向も未だ確固たる方向感やテーマを持っていないようで、行き場のない相場が継続している。 ただ、必ずマーケットは動くもので、現在はそのパワーを蓄積中であることは間違いないから、年末に向けてそろそろそれに備えた行動は必要だろう。 問題は、それがいつか? またどちらの方向か? 見定めることは非常に困難だということである。
 ドル円は、引き続き保合を継続している。 ただし、サインは短期買いの、中長期売りは変わらない状況。 特に保合のコンセンサスとなっている109.00−110.50、 また直近高値・安値で見ると108.76−110.70のブレイクに注意したい。ユーロドルは、短期の買いサインを受けて比較的堅調に推移したが、1.20前半と1.23前半の保合レンジは変わらない。 この中心が1.21ミドルアッパーで、週末もこのレンジで終了している。 ただし、 中長期のサインはデッド・クロスとなり完全に売りに変わっている。 今後1.23近辺は戻り売りで良いと見られる。ポンドドルは、それでも直近の売り込まれ方からは、比較的に安定して推移したが、サインはユーロドルとほぼ同じ形。1.77と1.81レンジのブレイクが今後の注目となる。 ドルスイスもユーロドルと同じ形で、1.25前半と1.28ミドルがポイントとなる。 一方オージードルは、短期の買いサインを継続だが、中長期を完全な売りサインに変えて注意が必要な状況。 特に下値は0.68ミドルの下方ブレイクが注目となる。 また、ドルカナダは、利上げ期待から唯一ドル売りサインを継続していたが、短期が売られ過ぎゾーンで、反転の兆し。 また、中長期も売られ過ぎゾーンで、短期の買い転換をきっかけに、買い転換する可能性が示唆され、今後の追加利上げ期待が遠のくなら、ドル買いに両方とも転じそうな雰囲気となり、ストーレートの通貨ペアの中では、最もドル買いが推奨される状況にある。 
 クロス円では、ユーロ円、ポンド円とも短期は買い、中長期は売りを継続している。 ユーロ円では、132−135円レンジが今の近いポイント。 ポンド円は、堅調だが199.20の直近の高値・安値の半値(193.65−204.76)に注目している。 一方オセアニア・クロスでは、 オージー円、NZ円とも短期は買いで良いが、中長期はオージー円が気迷いから、はっきりと売りに変わってきている。 またNZ円も短期は買いを継続だが、中長期は遂に反転下落となり、売りが示唆される状況。 オセアニア・クロスでは、 しっかりとした展開が続いていたが、 遂にユーロ円、ポンド円と歩調を合わせてきていることが気にかかる。
 従って、先週の相場は、先々週の「大きなドル安の流れに、変化が出る可能性が示唆」という相場から、落ち着いたムードであったが、先週の流れから今週を見ると、未だレンジ的にドル売り相場は短期的に継続しそうだが、 今後中長期的にドル買い相場に転換するリスクを感じることとなった。 イメージ的には、10月以降となるだろうが、年末に向けてドル買い相場が再燃する可能性が示唆され、ユーロドルの1.1950割れは、ひとつの注意ポイント。 またそんな中、ドル円では、中長期的に売りサインを継続しいることから、ドル買い相場となっても比較的上昇幅が少なく、クロス円では、欧州+オセアニア通貨のストレートの下落につれて、下落傾向を強めると見られる。今後10月以降に向けて、クロス円の短期的な上昇では、ポジションを軽くしておくことが推奨されることとなる。 


2004年09月12日 Weekly Outlook
ドル円は、短期的のゴールデン・クロスから週初は堅調にスタートも、値を維持できずに引き続きレンジ的相場を裏付ける結果になった。今週も引き続き短期は買いサインから、中長期は売りサインが曖昧な状態が継続している。 兎も角相場は109円と111円の上下をブレイクするまで方向感が出ないようだが、 それであっても109円台の滞空時間が長いのは気にかかる。 これをベースに考えれば、リスクは下にあると思われるが、如何せん日本の経済指標は、大方の見方と異なり、改善に停滞感があり、また株価も小康状態ということから、ドル円単体での動きは難しいようだ。一方ユーロドルは、金曜日は堅調な上昇となり、短期を買いに転換したが、中長期の売りサインは継続。 こちらも引き続き1.2000前半と1.23前半のブレイクまでは、レンジ相場との見方は変わらない。ポンドドルも、売られ過ぎから短期を買いサインに変えて、中長期は売りサイン。 ドルスイスは、短期を売り転換させて、中長期は買いを継続、 1.25の維持が注目される。大体主要欧州通貨は同方向の形となっている。
 また、オージードルは、早いスピードで短期を売りから、買いサインに変えたが、中長期に売りに転換しそうなムードを醸し出しており、主要欧州通貨に同調するのか、今後の動きに注目したい。 早期に大きく値を回復するような動向とならないと少し厳しい。ドルカナダで、カナダの利上げから、しっかり下落して1.2846と1.2800に近づいた。 未だ短期は売りサインを継続していることから、まだ下げはあるのかも知れないが、中長期は、超売られ過ぎゾーンから反転上昇の機会を伺っており、今後の下落での買場との認識は変わらない。 
 一方、クロス円では、ユーロ円では、131.80を安値に急速に値を回復して、短期を買いサインに変えているが、中長期の売りサインは継続。 ただし、大きな流れでの128円ー138円のレンジ相場という見方は変えていない。 ポンド円は、売られ過ぎゾーンから、193.65から反発。 トレンド・ライン分析からは、190.00−192.50を目指す動きが想定されたが、道半端で折り返してしまった。 ただし、中長期の売りサインは継続しており、この上昇を本格的な戻りと見るのは時期尚早で、199.50−200.50を上抜けるまでは、戻り売りが良いと見られる。 オージー円では、75円ミドルの週足サポートを割り込んだが、75円台を維持して、短期が売られ過ぎゾーンから、買いサインに転じたが、 反発も鈍い。 この影響から中長期の買いサインに気迷いを見せており、正念場にある。 早期に78円台を回復するような動きとならないと少し厳しい感じは継続しており、大きく戻ったら、売りからの戦略が良いと見られる。 また、今週はNZ円はお休みさせて頂きます。
 全体的に見ると、先週の「大きなドル安の流れに、変化が出る可能性が示唆」というのは、一旦危惧に終わり、相対的にレンジ相場ということを裏付ける結果となった。 ただし、興味深いのは、ドル円、オージー円、オージードル、ドルカナダを除くと、皆、短期は「右」、中長期は、「左」となっている。 つまり、今週も短期的動向では、全体的に上昇傾向としても、戻りではしっかりと利食いっておくことが必要なようだ。 


2004年09月05日 Weekly Outlook
ドル円は、109円をしっかりと割り込めず、ショートが溜まったことから、週末は110円ミドルを越える上昇となり、短期的にはストキャスティクスがゴールデン・クロスして買いサインに転じ、 中長期も売りサインを曖昧にしている。未だ中長期が完全に買いサインに転換したわけではないことから、大きな戻りでは、売り戦略は引き続き有効だが、111円前半を越えるような動向になれば、一旦保合の上値をブレイクすることになり注意が必要で、中長期的な売り場としては、112.50−113.00近辺なのかもしれない。 一方ユーロドルは、短期の売りサインは継続だが、中長期が反落傾向を強め、デッド・クロスを示唆する状況。 今週1.23も越えない相場となれば、両サインとも売りになるので注意が必要な状況。 ポンドドルの方は、短期が超売られ過ぎゾーン。短期的に反発も想定されるが、中長期はデッド・クロスとなり、今週の戻りでは絶好の売り場となりそう。 従って、ユーロポンドでは、先週つけた0.68台が一旦良いところから利食いが先行しそうな雰囲気となる。 ドルスイスは、短期・中長期ともドル買いを継続、今後1.29を越えると長期トレンド・ライン・レジスタンスを上方ブレイクする可能性。 オージードルは、短期が先週のデッド・クロスから、早々に20%台まで下落となり、少しスピード感が早い感じはすが、未だ下落余地があり、0.6800−0.6850ゾーンへは突っ込む感じ。 また、中長期はも反転下落の兆しとなっている。 特筆すべきはドルカナダで、先週売り込まれすぎの10%台から反発も再度の売り状態。 これは短期的にカナダの利上げが材料となっているが、中長期的には売られ過ぎゾーンにあることから、今後の利上げ期待で売られたところは、1.28近辺では、中長期的に買場となる可能性が高いと見ている。 上値はその後の1.31−1.32越えがポイントと見込み。
 一方、クロス円では、ユーロ円が131円ミドルまで売り込まれたが、戻りが早く短期が既に買いサインに変わる可能性。 ただし、中長期は下落傾向を鮮明にしており、 今後の戻りではやはり売りが好まれる。 ポンド円は売られ過ぎゾーンで、先週195.00から198.00でのレンジ相場となったが、中長期がデッド・クロス。 短期的な戻りも期待できるが、このまま下落を加速するなら、ダイバージェンスとなり、下落トレンドが出る可能性もあり注意。 少なくとも戻りがあれば売りからが良いようだ。 オセアニア系クロス円では、NZ円が短期の売リを継続さが、中長期は買いサインを維持しているが、オージー円では、短期が売られ過ぎゾーンに突入だが、中長期に疑問を投げかけるところ。 この売られ過ぎゾーンから、早期に78円台を回復するような動きとならないと少し厳しい。
 先週の展開から、全体的に見ると大きなドル安の流れに、変化が出る可能性が示唆され、 注意が必要な状況に見える。 ただし、辛うじて相場が支えられるなら、引き続きレンジ的相場が継続できるが、多分ユーロドルの1.19ミドル割れは、ひとつのきっかけとされるだろう。 従って全体的は欧州通貨安から、ドル円では上昇が鈍く、クロス円でも頭の重い展開が想定される。 


2004年08月29日 Weekly Outlook
先週は、少し考えさせる相場となった。 ドル円は、売りサインの通り売られるも109円を割り込めないという惨めな状態。 これは対欧州通貨(+オセアニア&カナダ)でドル買いとなっていることが起因しているが、 クロス円では売りになっていることで、上値も重い状況となっている。 しかし、引き続きドル円では、今週も短期・中長期とも売りサインが継続しているが、短期はそろそろ売られ過ぎゾーンにあることから、やはり突っ込み売りは危険な雰囲気。 ドル円はレンジと一言でいってしまえば簡単だが、109−111円で動きづらい状況が継続する可能性となる。 一方欧州通貨では、ユーロドルとポンドドルが短期をデッド・クロスさせて、売りサイン。 中長期はユーロドルは買いを継続だが、少し気迷い。 ポンドドルは、既に先々週から売りになっている。 特にドルが買い戻されたことで、ユーロクロスに利食いが先行したことに起因するが、ユーロポンドは、0.6800を前に失速しており、今後も0.66から0.68の保合が継続する見込み。 ただし、注意すべきは欧州通貨の先行指標であるドルスイスが、短期・中長期ともドル買いとなっていることから、全体的な流れはドル買いに傾き始めている。また、ドルカナダは、短期は買い転換、中長期は売りだが、既に10%台まで売り込まれており注意すべき状況。 オージードルは、短期がデッド・クロスして売りサインに変わっているが、中長期は未だ買いを継続している。 また、クロス円では、ユーロ円が短期が先週売りサインに変わったころから、大きく値を下げて中長期を気迷いにして、ポンド円も売りサイン通りの下落だが、202−204円の相場から、一気に196−198円の相場に入ったことで、短期はそろそろ売られ過ぎゾーン。 中長期は気迷い状態となっている。 またオセアニア系クロス円でも、NZ円が大きく買われ過ぎゾーンにあったことから先週売リ込まれて、やはり短期をデッド・クロス、オージー円も売りサインへデッド・クロスとなったが、両通貨とも中長期は引き続き堅調な買いサインを継続している。 
 全体的に見ると、相場は非常にMIXな状態。 特に今までのドル売り相場を修正するような動向となっており、材料的にはドル売り、テクニカル的にはドル買いと今後の方向感を探る状況。 11月の米大統領選を睨んで、相場がドル買いとなるかドル売りとなるか、またレンジなのか見えづらく、9月相場のスタートに備えて一旦休んで、方向感が出るまで待ちの姿勢が推奨される。また特にドル円では、クロス円の動向が重要だが、欧州通貨のに下げ止まりが見えれば、円の上昇が進むと見られる。 また、欧州通貨が下落となった場合も、9月の中間決算を前に、相対的に円が強い動向は今週も引き続きと見られ、上値の重い展開が継続すると考えている。 


2004年08月22日 Weekly Outlook
ドル円は、先々週末の売りサインの曖昧さから、しっかりと先週前半から売りサインを出して、今後も短期・中長期とも売りサインを継続。 特に一旦気迷いを示したことから、助走をつけて今後本格的に下げる雰囲気があるので注意。 一方ユーロドルは、相場自体は膠着にも関わらず、短期・中長期とサインはしっかり買いとなっている。 ただし、注意すべきは他の欧州通貨の動向だが、ポンドドルが、これも1.80−1.85のレンジ相場ではあるが、先々週短期をゴールデン・クロスに変えたにも関わらず、早くも短期・中長期の買いサインに気迷いを示し始めていること。 また、ドルスイスが短期は引き続き売りで良いが、 中長期に気迷いを見せており、買い転換の可能性が示唆される。 これは主にユーロクロスの影響と見られるが、全般的にユーロクロスの堅調さが、ユーロドル相場を支え、他の欧州通貨では、買いに少し気迷いが示されていて、このユーロの堅調さが本格的なものか? 少し様子を見る必要があると思われる。 また、ドルカナダは、短期・中長期とも売りサイン。 オージードルは、短期・中長期とも買いサインを継続となり、サインはしっかりとしている。
 それから、注意しなければならないのはクロス円で、 ユーロ円が短期的に先々週の買いサインを大きく変えてしまった。 特に短期はデッド・クロスとなり、上昇下落のスピードの速さから中長期には、買いサインを残す状況。 基本的なユーロ円のレンジ相場は継続する見込みでいるが、あまりにもあっけらかんとしていて、気味が悪い。 多分暫く落ち着いていた短期筋が、年末に向けてそろそろユーロ円での短期の鞘取りを開始した可能性があり、 比較的大きく乱高下の相場となるかもしれないので注意したい。 従って、引き続きユーロ円では、割り切った大きな上下の逆張りが戦略的に妙味があると思われ、特にレンジとしては、128円から138円の中で、131円から136円で見たい。 またポンド円は、今まで高値ゾーンで奇妙な保合を繰り返していたが、先週の下落で、はっきりと短期を売りサインにして、中長期の買いサインを気迷いとしている。 今後ポンド円では、ポンドドルの短期のサインの変化と絡めて、急速に状況が変わる可能性もあり、ポンド円特有の急下落には、一呼吸置いての対応が良いだろう。 特に9月を睨んでファンド筋からの利食いの出易い時期が近づいているのも気にかかり、198円前半は人勝負場所となり、195円なんていうこともあるかもしれない。 またオセアニア系クロス円では、 オージー円、NZ円とも中長期は引き続き堅調な買いサインであるが、短期はドル円の下落から、少し変化が生じている。 短期はオージー円では、若干の気迷いだが、NZ円は、大きく買われ過ぎゾーンにあることから、今後売りへ変わる可能性があるので、注意して見て行きたい。 
 全般的には、先週は円が強さを増し、クロス円がこの影響を強く受けた形。 対欧州通貨・オセアニアではドルは比較的保合となったが、特にユーロが強く、順位は円、ユーロ、ドルとなっている。 さて今週はこの流れが継続するか? 特に109円を瞬間割り込んだドル円がトレンド・ラインを切れて下落に群がるかが注目され、円の強さが対欧州通貨でのドル安を支えると見られる。


2004年08月15日 Weekly Outlook
 先週、短期がデッド・クロスとなったドル円は、110円前半の下値を固めて上昇。 デッド・クロスが全くワークせずに、ドル円はしっかりとした展開となった。 しかし、112.10の高値まで上昇したが、終値ベースで110台となったことから、短期のサインを買いサインに変えることなく、気迷いを示す状態。 また、中長期も売りサインの下落スピードを緩め、ドル円全体の売りサインを曖昧にしている。 この状況からは、ドル円では、一旦気迷い状態から、今後の方向感をハッキリせずに、次の展開を待つ状態。 今週以降109円台、112円台のどちらかに定着するかで、次の方向を決めるものと思われる。 一方ユーロドル、しっかりと短期・中長期の買いサインを継続。 特に1.23ミドルを上回ったことから、更なる上昇期待となる。 またポンドドルは、先週短期に残っていた売りサインをゴールデン・クロスにより買いサインに変えて、中長期の買いサインとともに、買いで良い状況。 また、ドルスイスも中長期サインが中途半端な位置から反転していたものを、しっかりと再下落波動に変えて、今後もクライマックス的な下落となる見込み。 ドルカナダは、継続売りサイン、オージードルは、買いサインを継続となる。
 また、クロス円では、ユーロ円が流石の大きな上昇から、今までずーっと売りサインで気迷いを示していた中長期サインをしっかりと買いに変えて、短期・中長期とも買いサイン。 ポンド円は、中長期の買いサインを維持しているが、短期のサインが不鮮明で現状買われ過ぎゾーンから下落中であるが、なにか上に行きたい雰囲気を所々に醸し出してはいるが、それなりの下落を伴わないために、上昇できない感じ。 本来的には早期に落としてしまえば、改善も早いと見れるが、引き続き204円が当面の重石となっているようで、この辺を早期に改善するか、逆に短期的ダイバージェンス的に下落するかで、この中途半端な状況が改善できると見ている。 また、オージー円は、短期・中長期とも買いサインを継続しており、ゆっくりとしたスピードで、大きく上昇できる余力を持っており、未だ買いでついていっても遅くない状況。 ただし、NZ円は、中長期が買いを継続だが、短期は値を大きく拡大し過ぎた事から、未だ売りに変わる状況ではないが、既に買われ過ぎゾーンにあるので注意となっている。 
 全体的に見ると、今週は欧州通貨+オセアニアは上昇期待で良いが、これに伴ってクロス円が堅調な展開となりそうで、ドル円では、下落はスピードが遅い可能性、またはレンジ的推移となる可能性となる見込み。 特にユーロ円の強さが際立つ状況から、ユーロ円が138円を目指す可能性が高いが、保合相場の想定からは、ユーロ円が更に上値拡大することは難しいと見られ、流石にユーロドルが1.25を上回るなら、ドル円もそれなりに下落する局面もとなれば、ユーロ円の上値追いは少し注意したい。 


2004年08月09日 Weekly Outlook
 先週、短期の買いサインを受けて、比較的しっかりとしたドル円は、実は木曜日に短期に売りサインが点滅するも、111.90まで上昇となったが、金曜日の雇用統計後の下落で、110円を割れて、デッド・クロス。 つまり木曜日の上昇は、ダイバージェンスとなった。 これでしっかりと短期が売りサイン、中長期の気迷いを再度売りサインに変えてドル円では、今後も売り戦略が良いことをコンファームした。 また、日足チャート形状からは、H&Sの形成もこれを裏付けると見られ、次に108円ミドルから後半に来る日足サポートの下方ブレイクからは、また再度円高のリスクとなる。 一方、欧州通貨も短期の売りサインを買いサインに変えて、中長期の買いサインとともに、気迷いを消した。 ただし、ユーロドルでは、チャート形状からは、1.2300−50ゾーンがキーとなりそうだ。 また、欧州通貨動向の先行指標となるドルスイスは、短期は買われ過ぎゾーンから、売りサインへ変更したが、中長期が先々週末に 「売られ過ぎゾーン突入前に反転上昇となっており、少し微妙な展開。 中長期が完全に売られ過ぎゾーン突入後の反転上昇でないことから、このサインを信じて買いに転換できるかは疑問が残る形となっている」と述べたが、やはりその通り、中途半端な位置で買いサインの転じたことから、この買いサインが騙しとなる可能性が示唆される。 ただし、今後ドルスイスでは、他の欧州通貨に比べて下落が先行しているだけに、ユーロドルやポンドドルに比べて、下落幅は中長期的に限定される可能性が考えられる。 ドルカナダは、短期を売りに変えて、中長期の売りを継続している。  
 一方、クロス円では、少しMixとなっているので、注意。 まずは、ユーロ円は、堅調な相場展開から132.80−85でボトムをつけて、週末に135円台へ迫り、短期を買いサインに変えたが、中長期はデッド・クロスとなり、少し複雑だが、短期的に135−136円台への上昇の可能性が示唆されるが、136円台は中長期的に売りで良い状況は変わらない。 つまり、短期的に強い相場に騙されては駄目だということ。 基本的にレンジ相場的に見る姿は変わらない。 また、高金利通貨としてのポンド円とオージー円が最近同様の動きとななっているが、オージー円では、短期は売りのまま、中長期は買いの気迷いを消した形から、 頭は重いがしっかりの展開を継続して、多分早晩はっきりと買いに転換しそう。 また、ポンド円では、短期は売りのままだが、少し不鮮明な感じ。 また中長期も上昇角が弱くなって来ており、当面レンジ的推移が継続しそうな雰囲気となっている。 後はNZ円では、短期が買いに変わり、中長期は買いを継続。 オージードルも短期を買いサインに変えて、中長期の気迷いを消して、買いサインを明確にしており、上昇傾向のサインが出ている。従って、前述したように、オージー円も現状短期のサインが売りを継続しているが、早晩買い転換すると見られる。 
 全体的に見ると先週正念場であったドル相場は、一時ドル高相場再来との雰囲気を醸し出したが、買い転換に失敗したことがほぼ確実な状況となり、 相場は一旦の気迷いから脱皮して今後、ドル売り相場を摸索すると見られる。 しかし、上値はしこりも多く一筋縄とは行かない状況から、完全にトレンドが転換したとは言い難い。 そのため、ストレート・ペアでは慌てずにじっくりとチャンスを待っても良いとは見られる。 また、クロス円では、相対的にしっかりが継続すると思われるが、ドル円の下落が加速する展開があれば、大きなDipsも想定しておいた方が良いだろう。 特に前述のようにドル円では、108円ミドルから後半と107.02の直近安値が鬼門だが、こういったレベルの下方ブレイクでは、スピードを増す可能性となるので注意が必要だろう。 


2004年08月02日 Weekly Outlook
 先週、 短期の買いサインを受けて、ドル円はしっかりとした上昇となった。 H&Sの観点からの上値のキー・レベルである112.30−35を若干上回り、 高値112.47までの上昇となった。 しかし、現状では、相場の上抜けは確定することはできず、未だ騙しの範疇で見ておいた方が良いだろう。 ただし、今後112円ミドルを越えればこの限りでなく、中長期サインが中立圏で気迷い気味の反転に変わってきていることもあり、今後の更なる上昇があれば、この中長期サインを売りサインから、完全に買いサインに変えて、ドル円相場を中長期的に買いに変化させる可能性が示唆される。 ドル円相場では、正念場の域にあると見て良いだろう。 またドル円の短期のサインは買いを継続しているが、買われ過ぎゾーンにそろそろ突入となっており、未だ売りサインに転換するような状況ではないが、上値拡大余地が残り、更なる上昇とならないとしても、少なくとも来週において下げずらい展開が想定される。 また、欧州通貨も短期の売りサインを継続して、着実の下落となったが、この影響から今まで中長期が買いサインであったものを微妙に、売りに転換する可能性を示唆する状況から、ドル円同様非常に微妙な位置にあり注意が必要。 やはり来週以降が正念場となりそうだ。 価格的には、ユーロドルの1.1950、 ポンドドルの1.80をしっかりと割り込む展開となれば、勝負あったの感じとなると見られる。 また、仮にユーロ、ポンドがそこまで下落とならないケースでは、 短期の売りサインが売られ過ぎゾーンに移行中であることから、レンジ的相場となる可能性で見ている。 また、欧州通貨動向の先行指標となるドルスイスは、短期は買われ過ぎゾーン突入、中長期は売られ過ぎゾーン突入前に反転上昇となっており、少し微妙な展開。 中長期が完全に売られ過ぎゾーン突入後の反転上昇でないことから、このサインを信じて買いに転換できるかは疑問が残る形となっている。 未だ今後の展開を見る必要があるようだ。 ドルカナダは単純な状況で、短期の買いと中長期の売りを継続している。  
 一方興味深いのはやはり、クロス円。 特にユーロ円では、短期の売りサインを継続して、週初は売られたが、135円台まで反発してしまった。 しかし、今後中長期が中立圏でデッド・クロスに入りそうな雰囲気から、今後大きく下げる予感が示唆されている。 逆にポンド円では、中長期が買いサインをより確かに上向きに変えて、短期の売りサインが再上昇の雰囲気と、上昇傾向のサインが出ている。 従って、ユーロポンド相場に未だ下げ圧力があり、0.6550への下落の可能性は残るものと見られる。 また、ユーロポンドの取り引きが出来ないなら、ユーロ円売りのポンド円買いというポジションも面白いかもしれない。 一方オージー円、NZ円は、短期売り、中長期買いを継続しているが、注意はオージードル相場が、短期の売りサインは引き続きとしても、欧州通貨につれて、中長期サインに気迷い的下落を示していること。 オージードルの中長期が売りに変わっても、オージー円で中長期の買いを継続できるのか? 疑問が残ることから、もう少し様子見が必要となる。
 兎も角、先週は短期のドル買いサインをコンファームして、ドルは堅調に上昇した。 しかもこの動向から、中長期サインもドル買いに転換するようなシグナルを醸し出しており、方向感は玉虫色。 相場は正念場の位置にあるように思われる。 従って今週以降の相場の動向には注意が必要と見られ、特に材料的にも相場が大きく転換するかどうか、確認してからの行動が望まれる。 


2004年7月24日 Weekly Outlook
 先週は、少し荒れた動きとなった。 特に買われ過ぎゾーンで注意が必要といっていたユーロドルとポンドドルが、それぞれテクニカル的に重要な1.25手前、1.88手前から反落となり、週末には急落となった。 この影響から短期のサインを買われ過ぎゾーンでデッド・クロスに変えて、売りサインに転換して、今後下値摸索が継続しそうな相場展開が想定される。 ただし、中長期のサインは未だに買いを継続していため、大きな下げがあれば、忍耐は必要かもしれないが、買いは継続できると見られる。 一方ドル円は、短期がはっきりと買いサインとなり、上昇圧力の強い相場となると思われる。 ただし、引き続き中長期の売りサインは継続中しているが、先週週末のサインでは、下落に気迷いを見せていることが気にかかる。 対欧州通貨でのドル買いがどこまで続くかにも拠るが、一旦111.50−112.00方向へ上昇の可能性で見るが、 ここから更に上値を拡大するかどうかによって、この中長期も買いサインに道半場で転換する可能性を残していると見るのが良いようだ。 そのため中長期的には再度の111.50−112.00の上値トライに失敗したことを確認してからの売り攻めが良いのかもしれない。 またドルスイスも短期は買い転換、 ドルカナダは先週の買いサインをコンファームしたケースだが、 ドルスイスの中長期の売りサインに警戒感が出ている。 これも今後の展開次第。 オージードルは、短期が売りサインに転換、中長期は買いサインのままで、0.70台が大きな正念場となる。
 また、クロス円では、オージー円、NZ円は短期を売りサインに変えて、戻り売りが出易いが、中長期は買いサインを継続と引き続き大きな下落があれば買いが継続できる形。 一方興味深いのは、 ポンド円、ユーロ円とも当然、オージー円、NZ円同様に短期は売りサインへデッド・クロスとなったが、中長期サインに変化が見られ、今まで中立圏で方向感のなかったポンド円とユーロ円では股開きの状態。 つまり、中長期でポンド円に買いサインの可能性が出たのにも関わらず、ユーロ円では中長期が売りサインに変わりそうなこと。 これを見ると、ポンド円では、買いを継続できるが、ユーロ円では、今後あまり買いからの戦略は推奨できない可能性となる。 この状況からは、ユーロポンドが下落する可能性が示唆されることとなる。 それで全体的に纏めて見ると、ドルは今週は堅調な展開が想定され、この影響から特に欧州通貨の軟調な展開から、 クロス円も軟調となりそうだが、このクロス円の軟調さがドル円の上昇を阻む形となり、実際上値の実弾売りも出易いことから、 ドル円では確かに108円台が硬くなりつつも、 上昇スピードはそう速くならないと見ている。


2004年07月19日 Weekly Outlook
 先週短期が買いサインを継続したドル円は、しっかりとした展開から110円台をつける動きとなった。 引き続き中長期は、はっきりとした売りサインであるため、今週、現在中立ゾーンまで上昇した短期の買いサインが上昇半端で折り返すか、更に上昇を維持するかがポイントとなる。 多分価格的には107.00−110.00のレンジのブレイクがあると、この方向感を決定つけると見られる。 中心の108.50近辺からの動きに注目したい。 また、この上下をブレイクなら、下は105.00−105.50、上は111.50−112.00まで値を拡大する可能性となるが、 中長期が売りサインであることから、111.50−112.00まで上昇は中長期的ポジションでは絶好の売り場となると見られる。 また、欧州通貨では、先週、少し気迷いを見せるも短期・中長期の買いサインを守り週末にはしっかりと上昇となった。 週末に上昇する場合に、トレンドが出ている可能性はあるが、実は短期サインは既に買われ過ぎゾーンに突入しており、今後高値揉み合いに入る可能性が示唆されている。 特にレベル的にもユーロドルの1.25前後、ポンドドルの1.87台は正念場と思われる。 従って中長期的に買いサインを継続しているユーロドルポンドドルは、大きな下落があれば買いは継続して良いが、短期的には今後の上昇ではポジションを軽くして様子を見るのが良いと見られる。 特にこの動きは先行しているドルスイスの短期買いサインが売りに変わりそうな変化を示していることが注目される。 また、ドルカナダは一風変わった動きを継続しているが、ストキャスティクスを売られ過ぎゾーンでゴールデン・クロスさせており、短期が買いサインにはっきり変わった。 それから注目はユーロ円やポンド円の短期が買われ過ぎゾーンに突入。 中長期のサインは未だ中立圏ではっきりとしない動向から、今後この短期の買いサインが売りに変わるような局面からは、中長期的にも売りに変わる可能性から注意したい。 多分このユーロ円とポンド円の短期の売り転換は、ユーロドルとポンドドルの下落によってもたらされ、中長期の転換はドル円の動向に影響を受けると見ている。 またオージー円、NZ円はDipsらしいDipsがなく買われ過ぎゾーンに突入しているが、スピード感が少し早い感じがする。 ただし、今後上値拡大の可能性を継続すると思われるが、調整的な下落の可能性も否定できない。 今週の動向は少し不透明感を漂わすものの、中長期からは十分買い継続が出来るもので、大きな下落があれば、「買う」というスタンスを堅持したい。
 全体的に見ると、今週は先週に比べてサインが曖昧になって来ているので注意した方が良いだろう。 特に先週ユーロドルがたかだか160BPしか動いていないように、夏休み相場的な展開も想定されるため、ポジションは要所要所でしっかりとした利食いを心がけたい。 また当面相場を休んで、次のはっきりとしたサインを待つのも得策と見られる。