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 最新

 1日の東京市場は、FOMC議事録で際立った方向感が出ない相場が続いたが、ドル円では投機的に113円のオプション・トリガーをつける動きが進み、一時112.42から113.07まで上昇した。 ただし、上値では本邦輸出企業の大量の売りが控え、直ぐに押し戻された。 またユーロドルは軟調な地合を継続したが、1.2752で下げ止まりを見せて、欧州時間には1.27後半へ上昇した。 ポンドドルは英国の化学工場での爆発報道を受けて1.8719から1.8606まで下落した。一方クロス円は総じて軟調な揉み合い気味の展開から、ユーロ円は144.33から142.73へ下落、 ポンド円も210.80から209.94へ値を下げ、オージー円もオージードルが米系ファンド筋の断続的な売りで0.7475まで下落したことで、84.82から84.24へ下落した。ロンドン市場では、東京市場の流れを受けてドル買い気味の展開が継続した。NY市場では、テクニカルにドル買いの動向が継続したが、下方修正された単位労働コスト確報値や米ISM製造業指数がほぼ1年ぶりの低水準となった事を嫌気して、ドルが売り直される展開となった。 ユーロドルは一時投機的にストップ・ロスをヒットして1.2722まで下落したが、その後1.2825へ反発。 ポンドドルも1.8568から1.8694へ上昇した。 またドル円は、112.62から113.38まで上昇したが、112.36まで急落となった。 一方クロス円は総じてサイド・ライン的な展開となり、ユーロ円は144.04から144.38、ポンド円は209.85から2210.87でのレンジ推移となったが、 オージー円やNZD円は軟調気味の推移となり、オージー円は83.96、NZD円は70.85の安値をつけた。

 2日の東京市場は、本邦資本筋からの買いでドル円は112.43から112.94まで上昇した。 ユーロドルは米雇用統計を控えて1.2796から1.2830で揉み合い気味の展開となり、 ポンドドルは1.8612から1.8673での推移となった。一方クロス円も総じて揉み合い気味で、 ユーロ円は144.06から144.59まで上昇、 ポンド円は209.78から210.34、 オージー円は83.93から84.31で推移した。 また昨日から下げを強めているNZD円は、70.86から70.36まで値を下げた。 ロンドン市場では、米雇用統計の発表待ちで取引手控えムードながらポジション調整的なドル売りが先行した。 NY市場では、米雇用統計で失業率は改善も、非農業部門雇用者数の伸びが予想外の悪化となり、イランの包括案への拒否意向からの地政学的リスクの高まりを受けてドル全面安となった。 ユーロドルは1.2801から1.2941まで上昇、 ただし上値はソブリン系のオファーに限定された。 またポンドドルも1.8622から1.8860へ値を上げ、 ドル円は112.90から111.32まで急落となった。一方クロス円はまちまちだが、ユーロ円は比較的堅調に144.05から144.73で推移、ポンド円も210.77の高値をつけたが、オセアニア通貨は引き続き崩れ気味で、オージー円は84.47から83.54へ下落、 NZD円も70.33まで値を下げた。

 5日の東京市場は、先週末の米雇用統計を受けてドル安地合から、ドル円は111.78から111.43まで下落したが、日本の株価の動向や下値でのショート・カバーから111.86まで反発した。 またユーロドルも1.2921から1.2980まで上昇したが、上値は実需筋の売りに押され、 ポンドドルは1.8816から1.8879で堅調に推移した。 一方クロス円は総じて堅調だが、特にユーロ円はユーロドルの上昇や0.50%のECB理事会での利上げを織り込む状況から、 144.26から114.92まで上昇し、ポンド円は210.10から210.85でレンジ推移を継続、オージー円は83.78から84.17で推移した。またスイス円は、中東の緊張を受けて92.80−90まで上昇となった。ロンドン市場では、ユーロ金利先高観からのユーロ・クロスを含めてユーロ買いが継続した。 NY市場では、予想通りのISM非製造業指数に反応が薄く、その後全米銀行家協会主催の国際通貨会議で、バーナンキ米FRB議長が「インフレは容認レンジ上限」とタカ派的発言を述べたことで、米金利に対する警戒感が強まりドルの買い戻しとなった。ユーロドルは、米コンサルト社のECBの利上げが25BPに留まるとのリポートもあって、1.2975から1.2905へ値を下げ、 ポンドドルも1.8863から1.8719へ値を下げた。 またドル円は、111.54から112.29まで上昇した。一方クロス円はまちまちとなったが、ユーロ円、スイス円は強く、ユーロ円は144.50から144.98へ上昇、スイス円も92.99まで値を上げた。 またポンド円はユーロポンドの買いから210.92から209.54へ値を下げ、オージー円は一時83.53の安値へ下落したがこの位置からは84円台へ急反発となった。

 6日の東京市場は、昨日のバーナンキFRB議長発言や日経平均株価の軟調推移を受けて、ドル円は112.11から112.52まで上昇したが、グラスリー米上院財政委員会委員長が、「ポールソン次期米財務長官は中国に対してより柔軟な人民元相場の導入を積極的に求める可能性が高い」と発言したことで、ドル売りが優勢となり112.06まで反落した。またユーロドルは1.2885まで下落したが、下値での買いニーズが強く、 1.2934まで上昇し、ポンドドルも1.8700から1.8772での推移となった。 一方クロス円はまちまちだが、ユーロ円は堅調に144.75から145.10へ上昇、ポンド円も209.89から210.61へ上昇したが、ウェストミンスター系クロス円は軟調地合を継続しており、オージー円は84.11から83.63へ値を下げ、カナダ円も101.61から101.23へ下落した。ロンドン市場では、ミュスカ仏財務省国庫経済政策局長の「ブルトン仏経済財務産業相がEU財務相会合でユーロの問題について話し合う予定」との発言をきっかけに、木曜日のECB理事会を控えてポジション調整のユーロ売りが徐々に強まった。 NY市場では、WSJ紙に記載されたプール米セントルイス連銀総裁のタカ派発言やワシントン系コンサルティング会社がドルに強気な内容のレポートを発表したとの噂からドルの買い戻しが強まった。 ユーロドルは1.2919から1.2808へ下落、 ポンドドルも1.8748から1.8592へ値を下げた。 またドル円は、112.13から113.57へ大きく上昇した。 一方クロス円は総じて堅調となり、ユーロ円は144.52から145.47の高値をつけて、史上高値となる145.51に迫る上昇なり、スイス円も93.28と高値を更新した。 またポンド円は、211.19へ上昇したが、オージー円は本日の豪州準備銀行のオフィシャル・キャシュ・レートの決定を前に、84.37まで上げた相場が、再度83.69−74まで値を崩した。

 7日の東京市場では、本邦輸出企業、マクロ系ファンドからの売りでドル円は113.40から112.92まで弱含んだが、日経平均株価の288円安の下落に113.51まで反発した。 ユーロドルは1.2838から1.1782まで下落、ポンドドルは1.8554から1.8635での推移となった。 一方クロス円は総じて揉み合いとなり、ユーロ円は144.92から145.38、ポンド円は210.35から210.95、豪州準備銀行が金利を据え置いたオージー円は83.69から84.01での推移となった。 ロンドン市場では、取引の手掛かり材料難から全体的に小動きになった。NY市場でも材料の薄い中、グイン米アトランタ連銀総裁の「おそらくコアインフレは容認水準を越えている可能性がある」等のタカ派的発言を受けて、6月の米金利引上げ観測が高まったことやトルコ中銀の大幅利上げを受けたリスク回避のドル買戻しが中心となった。 ユーロドルは1.2827から1.2760へ下落、ポンドドルも1.8647から1.8530へ下落した。 またドル円は113.04から113.69へ上昇した。 一方クロス円は総じて小動きだったが、 ユーロ円は一時利食いにロンドンで144.73まで下落したが、その後145.26まで反発、 ポンド円は、210.45−55から210.95−05での揉み合いで推移し、オージー円は起債絡みのビッドに支えられ83.68から84.20へ上昇した。

 8日の東京市場は、日本株大幅な続落から海外投資家による円売りの思惑や「米軍の空爆でアルカイダ指導者のザルウィル容疑者が死亡した」とのニュースを受けて、ドル円は113.38から堅調推移で、高値114.04まで上昇した。 ただし、この位置では本邦輸出企業から売りに上値を抑えられた。 ユーロドルも1.2808から1.2747まで軟調推移となり、ポンドドルも1.8572から1.8478まで下落した。 一方クロス円は総じて堅調で、ユーロ円は145.14から145.46で推移、ポンド円も210.48から211.60での動向となったが、このところを軟調を継続していたオージー円は、豪州失業率の改善を受けて、83.99から84.81まで大きく上昇した。またこの日ニュージーランド準備銀行は、政策金利を据え置いたが、金利引下げ懸念が遠のいたことで、NZD円も堅調に71.02から71.53へ上昇した。ロンドン市場では、ECB理事会待ちでポジション調整の動向が中心となったが、ドル円は114円のオプション・トリガーを早々とつけ、ポンドドルは、英4月鉱工業生産・製造業生産指数の低下を受けて売られた。NY市場では、注目のECB理事会で利上げが0.25%で決定されたが、その後のトリシェECB総裁の記者会見で失望感を誘ったことやアルカイダのザルカウィ容疑者死亡ニュース、新興市場を含めた世界的な株式相場の下落が続いていることから、 米債への質への投資の思惑などからドル買い一色となった。 ユーロドルは1.2776から1.2627まで大きく下落し、ポンドドルも1.8508から1.8372へ値を下げ、 ドル円は113.71から114.74の高値まで上昇した。 一方クロス円は当初堅調も、その後はドル円が上値を抑えられたことで急落となった。 ユーロ円は一時史上高値を更新して145.71まで上昇も、144.32まで急落した。 またポンド円は引き続きレンジ的な揉み合いから210.19から211.10で推移、オージー円は85.33まで上昇したが、その後は84.55−60まで値を下げた。 

 9日の東京市場は、 昨日の上昇から利食いが見られドル円は、114.25から113.72まで下落したが、押し目買い意欲も強く、下げ渋った。 またユーロドルは、1.2626から1.2660で揉み合い気味となり、ポンドドルも1.8415から1.8458で小動きとなった。 一方クロス円はまちまちの動きだが、ユーロ円は144.55から143.85まで値を下げ、 ポンド円も210.62から209.62へ下落したが、 オージー円は直近の堅調さを保ち84.44から84.91まで上昇した。ロンドン市場では、米国の4月貿易収支の発表待ちで取引手控えムードから、全体的に小動きの展開になった。NY市場では、米貿易赤字が650億ドルの赤字の予想を下回り、634億ドルの赤字となったことや輸入物価指数が予想を上回ったことから、ドル買いとなった。ただし、米株式市場の反落やイラク石油相の幹部が通勤の途中で誘拐されたとのニュースを受けて、更にドル買いが続くことはなかった。 ユーロドルは一時1.2595まで下落したが、その後中銀筋の買いに支えられて1.2684まで反発、1.2639で引けた。 またポンドドルは1.8368から1.8485での推移となり、 ドル円も貿易収支を受けて一時114.35へ上昇したが、その後113.55の安値をつけて114円前後で引けている。 一方ユーロ円は143.73から144.34、ポンド円は209.60−70から210.23−33での揉み合い気味推移となったが、ウェストミンスター系クロスは堅調な上昇となり、オージー円は85.44、 NZD円は72.26の高値をつけ、特にカナダ円は、4月カナダ貿易収支が予想を下回ったが、5月失業率が28年ぶりの水準に低下しとことから103.09の高値まで上昇した。

 12日の東京市場は、特に週末のG8でニュースがなかったことや日本の4月貿易黒字・経常黒字の減少を受けて、ドル円は一時114.32まで上昇したが、日経平均株価が堅調に推移したこともあって113.97まで反落した。 またユーロドルは1.2606から1.2652で先週の下落からは小動きで、ポンドドルも1.8382から1.8452での推移となった。 一方クロス円は総じて堅調な推移となり、ユーロ円は143.93から144.29で揉み合い気味、 ポンド円は209.82から210.44へ上昇し、オージー円も85.29から85.51まで上昇した。 また特にカナダ円が堅調で、102.95から103.53の高値まで上昇した。ロンドン市場では、材料難の中ドル買い気味に推移し、一時良好な英経済指標からユーロポンド売りが出た模様。 NY市場では引き続き先週からの米インフレ懸念をバックにドル買い戻し気味も、NY株安もあって更に大きくドル買いとはなっていない。 ユーロドルは、1.2627から1.2565の安値をつけたが、1.2618へ反発。 ポンドドルは1.8382から1.8470での推移となり、ドル円は小じっかりとして114.12から114.59まで上昇したが、上値では1000本と言われる本邦輸出企業の売りが上値を抑えた。 一方クロス円は比較的堅調な推移を維持して、ユーロ円は143.65から144.27、 ポンド円は210.93まで上昇し、オージー円も85.65の高値をつけた。 またこのところ上昇を強めているカナダ円は、フレアティ カナダ財務相の「5月雇用統計は、特筆すべき強さである。コアインフレが、懸念材料だがここ2年以上2%以下で推移してきた」との発言を受けて、ドルカナダが1.0962まで下落したことで、104.16の高値をつけた。

 13日の東京市場は、ドル円相場ではバーナンキFRB議長が中国人民元の柔軟性に言及したことを受けて、一時114.25まで下落したが、 福井日銀総裁による村上ファンドへの資金拠出問題を嫌気した東京株式市場の大幅下落を受けて114.78まで上昇した。ユーロドルは、1.2596から1.2558へ下落、 ポンドドルも1.8438から1.8389へ値を下げた。 またクロス円は総じて小動きながら、ユーロ円は143.89から144.27、ポンド円は210.49から211.09で堅調推移となったが、オージー円は85.40から84.65まで値を下げた。ロンドン市場では、英5月消費者物価の上昇とドイツ6月ZEW景気期待指数の予想以上の低下に、ユーロポンドの売りが強まった。NY市場では、予想を上回る5月米コア生産者物価指数(PPI)から追加利上げ憶測が高まり、世界同時株安や金価格の急落を受けた安全逃避のドル買いが中心となった。 ユーロドルは、一時中銀のビッドに下値を支えられる局面もあったが、1.2616から1.2530へ下落、ポンドドルも1.8456から1.8317へ値を下げた。 またドル円は114.31から115.45へ強い上昇となった。 一方クロス円はこの影響から全般的に堅調な推移となり、ユーロ円は日本株の下落から143.88から144.94へ上昇し、ポンド円は久々のレベルとなる212.11の高値をつけた。 またオージー円は一時ドル円の上昇に85.53の高値をつけたが、金価格が600ドルを割れて下落したことで、84.90まで値を崩した。

 4日の東京市場は、日経平均株価が反発したことや、本邦輸出企業からの断続的なドル売りで、ドル円は115.44から114.80まで下落した。 またユーロドルは、一時1.2533まで値を下げたが、オプションの防戦買いから1.2599まで反発し、ポンドドルは、1.8337から。18434での推移となった。 一方クロス円は総じて揉み合い気味で、ユーロ円は144.38から144.76、 ポンド円は211.05から211.72、オージー円は84.82から85.15での推移となった。 またカレン・NZ財務相が「第2・四半期のNZ経済成長はやや鈍化する見通し」と発言したが、NZD円は逆に71.30から71.90近辺まで上昇した。 ロンドン市場では、米国の消費者物価指数の発表待ちで、全体的に小動きとなったが、英失業率の悪化を材料に一時ポンド売りが強まった。 NY市場では、予想を上回った米5月消費者物価指数を受けてドル買いが一時強まったが、既に大分織り込まれていた面も強く、またテクニカル的なドルの売りポイントが近かったこともあって、その後急落となった。 ただし、金利先高感をベースにしたドル買い意欲も強く、 下値では下げ止まりを見せて、全体的にレンジの中間位置でNY市場を引けた。 ユーロドルはオプションの防戦買いや中東筋の買いで1.2533から1.649まで上昇後、1.2597で引け、 ポンドドルは1.8355から1.8500での推移、ドル円は115.41まで上昇後、アジア筋の大口の売りで114.46の安値まで急落したが、115.06で引けている。 一方クロス円は総じて堅調な展開を維持し、ユーロ円は144.54から145.18へ上昇、ポンド円は212.44の高値をつけた。 またオージー円は金価格の下げ止まりもあったが、84.59から85.15で軟調気味。 利上げ期待の高まっているスイス円は一時93.65まで上昇した。

 15日の東京市場は、ドル円は揉み合い気味の相場展開となったが、日経平均株価の上昇や人民元が1ドル8元を割り込んだことなどから、115.11から114.66まで一時下落した。ユーロドルも小動きで、1.2594から1.2633での推移、ポンドドルも1.8425から1.8477での推移となった。 一方クロス円も総じて揉み合い気味で、 ユーロ円は144.79から145.12、ポンド円は211.67から212.21、 オージー円は84.65から84.92での推移となった。 また日銀金融政策決定会合は、現行の金融政策維持を全員一致で決定し、スイス中銀は政策金利を0.25%引き上げた。ロンドン市場では、福井日銀総裁発を受けて、ドル円が若干上昇したことや英小売売上高を受けたポンド買い、スイス中銀の利上げなどの材料はあったが全般的には方向感に薄い小動きとなった。 NY市場でも、予想以上の新規失業保険申請件数の減少や強いNY連銀製造業指数を受けて、ドルが買われる局面もあったが、4月対米証券投資の大幅下落で、ドル売りなったが、これも相場の流れを変える程の大きな変動とはなっていない。 ユーロドルは1.2581から1.2660、ポンドドルは1.8446から1.8546、ドル円は114.64から115.23での推移となった。 一方クロス円も総じて揉み合い的だが、比較的しっかりとした動きとなり、ユーロ円は144.84から145.30、 ポンド円は212.80まで上昇し、オージー円も85.29へ上昇した。

 16日の東京市場は、日経平均株価の続伸や中国人民元の堅調推移を背景に、ドル円は114.88から114.55まで下落した。 ユーロドルは1.2625から1.2664、ポンドドルは1.8506から1.8551での推移となり、材料難から小動きに終始している。 一方クロス円も保合的で、ユーロ円は144.94から145.26、ポンド円は212.12から212.62、オージー円は85.10から85.34での推移となっている。 要人発言としては、福井日銀総裁が「当預残削減過程終了するとすぐにゼロ金利解除との考え方あるが、遮断して欲しい」と述べ、ユンケル・ルクセンブルグ首相兼財務相は「ユーロ相場、ユーロ圏の成長にとって問題となっていない」、プール・セントルイス地区連銀総裁は「米国は統計が示す以上のインフレ圧力に直面している可能性」と述べたが、大きく材料視されてない。ロンドン市場では、ドイツ系と見られる大口の買いや投信絡みの買いからドル円がは15.03まで上昇した。 その他は比較的小動きとなった。 NY市場では、米第1四半期経常赤字が予想以上に改善したことや6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想を上回ったこと、FRB高官の強気発言が下値を支え、ドル買いが中心となった。 ユーロドルは1.2672から1.2618へ下落したが、ロシアのパリクラブ返済前倒しのニュースを受けて下値を支え、 ポンドドルは1.8560から1.8472へ値を落とし、ドル円は114.62から115.20まで上昇した。 一方クロス円は総じて強く、 ユーロ円は145.15から145.67へ上昇し、ポンド円もM&A絡みの買いが下値を支え213.24の高値へ上昇、オージー円も金価格の下げ止まりから85.43へ上昇した。 またドルカナダは、経済指標もなくテクニカルな要因が中心と見られるが、原油価格の上げどまり感もあって1.1252まで急上昇となったことで、カナダ円だけが、102.21まで大きく値を下げた。

 19日の東京市場は、北朝鮮によるテポドン発射の可能性や外貨建て投信設定に絡む本邦資本筋からの円売りが強く、ドル円は115.10から115.50のオプション・トリガーをヒットして、 115.78まで上昇した。 ただし、上値は本邦輸出企業のドル売りオーダーや116.00のオプション・トリガーの防戦で抑えられた。 またユーロドルはドル円の売りにつられる形で、1.2654から1.2566まで軟調推移となり、ポンドドルも1.8523から1.8425での推移となった。 一方クロス円は総じて堅調な推移となり、 ユーロ円は145.65から145.86、 ポンド円は213.10から213.71、オージー円は84.97から85.31での推移となった。ロンドン市場では、材料難の中ドルが底堅い展開を継続した。 一方NY市場でも、指標発表に薄い中、方向感のない展開が継続したが、アジア市場からのドル買いもテクニカルな位置からは更に進む展開とならず、ドルの利食いが優先した。 ユーロドルは1.26が重くなり1.2599から1.2552まで下落、 ポンドドルも1.8485から1.8370へ値を下げた。 またドル円は115.75まで再反発となったが、オプションの防戦売りに阻まれて失望売りから115.16まで下落した。 一方クロス円も総じて高値をつけた後達成感から利食いが優勢となり、ユーロ円は145.74から144.85へ値を下げ、ポンド円も211.93まで一時下落、スイス円も92.77まで値を下げた。 その他オージー円は84.85から85.39で揉み合いとなり、カナダ円も102.52から103.16での推移となった。

 20日の東京市場は、5−10日要因からの本邦輸入企業の買いで、ドル円は115.37から115.64まで上昇したが、輸出企業や米系ファンドの戻り売りから下落に転じ、福井日銀総裁の金利引上げを示唆的する発言を受けて114.62まで下落は大きく拡大した。ユーロドルは、1.2582から1.2557まで弱含むも、引き続き中央銀行系のビッドに支えられその後は1.2597まで反発した。またポンドドルは1.8383か1.8459での推移となった。 一方クロス円はドル円の下落に軟調な推移となり、ユーロ円は145.32から144.34へ下落、ポンド円も212.72から211.52、オージー円も85.16から84.80へ値を下げた。ロンドン市場では、福井日銀総裁の「早めの意味はゼロ金利解除の時期を特定するものではない」との発言を受けて、東京で下落の進んだドル円、クロス円の買戻しが優勢となった。 NY市場では、米5月住宅着工件数が市場予想を上回ったことから、一時ドル買いとなったが、 総じて揉み合い的な動向の域を出るものとはならなかった。 ユーロドルは1.2538まで一時下落したが、中銀の買いに1.2616まで反発し、 ポンドドルは1.8371から1.8458へ上昇。 ドル円は115.29まで上昇したが、114.71へ値を落として揉み合い気味の展開となった。 一方クロス円は総じて東京の安値圏からは反発もやはり更なる大きな動向となっておらず、ユーロ円は144.19から144.76、ポンド円は211.30から212.22、 オージー円は84.69から85.21での推移となった。

 21日の東京市場は、昨日のからの日銀によるゼロ金利政策解除の思惑から、ドル宴は114.97から114.38まで値を下げたが、 押し目買い意欲が強いようで、その後は114.80−85まで反発となった。 ユーロドルは1.2576から1.2632まで堅調な上昇となり、 ポンドドルも1.8492から1.8470まで上昇した。 またクロス円は総じてドル円の下落に値を落としたが、その後は反発気味の展開となっており、 ユーロ円は114.69から114.44へ下落後、 144.95まで反発、 ポンド円は211.25から211.91での推移となっているが、オージー円は84.67から84.91で小動きに終始した。要人発言として、注目されたものは、小泉首相「福井日銀総裁は辞任すべきとは思わない」、「(ゼロ金利解除)日銀としてどう判断するかだ」、コステロ豪財務相「オーストラリアのインフレ率は、豪準備銀行のターゲットゾーン(2-3%)に収まっている」、トリシェ欧州中銀総裁「金融政策は緩和的」など。 ロンドン市場では、英中銀MPC議事録で6月前半に金利据え置きが決定されたが、利上げに投票したのがウォルトン委員1人に留まり、失望感のポンド売りとなった。 またトリシェECB総裁の議会証言でのタカ派的な発言が見られたことから、ユーロポンドの買いが強まった。 一方NY市場では、材料難の中テクニカル中心の動向となったが、総じてドル売り気味の展開となった。 ユーロドルは1.2611から1.2678へ上昇、ポンドドルは1.8410から1.8462の小動きに終始し、ドル円は一時115.23まで反発したが、ソン後は114.63まで下落する局面があった。 一方クロス円は総じてしっかりとなり、ユーロ円は中東筋からの買いで144.67から145.52まで強い上昇となり、ポンド円も一時212.20まで上昇したが、オージー円は軟調に84.37まで下落後、 85.00まで反発した。 またカナダ円が強い経済指標を受けて、104.05まで上昇した。

 22日の東京市場は、混沌とする材料が多い中、動きづらい展開となった。 ドル円ンは114.68を下値に動意の薄い展開であったが、欧州勢参入後115.25まで上昇した。 ユーロドルはリーカネン・フィンランド中銀総裁によるタカ派発言を受けて1.2659から1.2680まで上昇も上値を維持できず、 1.2633まで下落した。 ポンドドルは1.8415から1.8457での推移となった。 一方クロス円も総じてレンジ的だが、比較的堅調となりユーロ円は145.26から115.63へ上昇、ポンド円は211.59から212.19での推移、 オージー円も堅調な経済指標を受けて84.75から85.13まで上昇した。ロンドン市場では、英中銀金融政策委員会で唯一利上げを主張していたウォルトン委員が病死したとの声明を受けてポンド売りが強まり、全般的にドルの買戻しとなった。 NY市場では、6月29日のFOMCで0.50%の利上げが実施されるとの思惑が急速に高まり、 ドルが全面高となった。 ユーロドルは、1.2650から1.2551まで値を下げたが、アジア筋のオプション防戦買い、ロシアのパリクラブ債務返済に絡む買いに下げ止まりを見せた。 またポンドドルも1.8420から1.8263へ下落、 ドル円は福井日銀総裁の辞任の噂もあって、115.02から116.29まで大きく上昇した。 一方クロス円は総じて円安から堅調で、ユーロ円は145.40から146.30、 ポンド円は211.42から212.61、 オージー円も85.33まで上昇した。

 23日の東京市場は、海外市場でのドル円の急上昇からは、上値を116.25に小動きながら堅調な地合いとなったが、中国人民元切り上げが発表されるとの噂で、夕方には115.76まで反落した。 ただしこのニュースを中国人民銀行が否定したことを受けて、116円台へ押し戻された。 ユーロドルは1.2583から1.2561へ軟調な展開となり、ポンドドルも1.8311から1.8263へ値を下げた。 一方クロス円も総じて小動きだが、ユーロ円はドル円につれて146.11から145.73まで一時値を下げ、 ポンド円は211.92から212.42での推移、 オージー円は84.97から85.24での揉み合いとなった。 海外市場では、来週28−29日に控えるFOMCを前に、 一部50BPの利上げが噂される中、ドル買いが先行した。 一時ブッシュ政権がテロとの闘いの一環として銀行口座取引を精査していたこと明るみに出た他、マイアミでのテロ計画者逮捕が報じられたが、 これを無視する形でNY寄り付き後ドルは高値をつけた。 ユーロドルは独連銀のウェーバー総裁のタカ派的なコメントを無視して、1.2530以下に並ぶストップ・ロスをつけて1.2478まで下落したが、米5月耐久財受注が民間航空機及び部品の不振から2ヶ月連続マイナスとなったこと、「米系インべストメントバンクが新興市場相場で巨額の損失を被った」などのニュースや独輸出筋のドル売りが入り1.2534まで回復した。 ドル円はオプションの防戦をこなして116.60の高値まで上昇後、NY系シンクタンクが発表した「日銀のゼロ金利解除はまもなく」とのレポートを受けて、115.94まで弱含み局面もあったが、引け値では再度の116.60へ迫る反発で引けている。 一方クロス円は欧州通貨の下落とドル円の上昇で乱調気味となったが、ユーロ円は146.02から一時145.17まで下落したが、引けでは145.88へ反発し、ポンド円も一時大きく210.91まで下落したが、211円後半まで反発、オージー円も84.88まで下落したが、85.33へ上昇して高値圏で引けている。

 26日の東京市場は、週初から先週金曜日の強い上昇にも関わらず、ドル円は動意が薄い状況が続いた。 ただし上値では本邦信託銀行の売りが出た模様で、116.56から116.11までゆっくりとしたペースでの下落となった。 ユーロドルは、UAE中銀総裁の「外貨準備の10%をユーロへ変更」との発言やクアデン・ベルギー中銀総裁の「ECB、(8月初めの理事会の)電話会議による政策決定を排除する理由はない」との発言などから、中東筋の買いで1.2503から1.2585まで大きく反発した。 またポンドドルも1.8176から1.8245での推移となった。 一方クロス円では、ユーロ円がユーロドルの上昇から145.55から146.11まで強い上昇となったのを除くと、ポンド円は211.57から211.99、オージー円は85.04から85.31での揉み合い気味の相場となった。ロンドン市場では、小泉首相の福井日銀総裁を擁護する発言や水野日銀審議委員のゼロ金利解除を示唆する発言からドル円は下落気味に推移し、ユーロドルはトルコ中銀によるドル売り介入の発表などから底堅く推移した。 NY市場では、予想を上回る米5月新築住宅販売件数を受けて、一時ドル買いとなったがFOMCを前に、ドル売りが中心となった。 ユーロドルは、ECB関係者のタカ派発言を受けた1.2537から1.2605へ上昇、ポンドドルも1.8164から1.8245へ値を上げた。 ドル円は116.49へ上昇後116.09へ値を下げたが、総じてクロス円の買いに堅調な推移が継続した。 一方クロス円まちまちだが、比較的堅調な推移が継続して、ユーロ円は145.89から146.39へ上昇し高値を更新、ポンドも211.39か212.14へ値を上げたが、オージー円は85.43の高値後、一時84.89へ値を下げた。

 27日の東京市場は、木曜日の米FOMCを控えたドル買い持ちのポジション調整が中心となった。ドル円は116.30から115.86まで下落したが、福井日銀総裁が提出した金融資産の資料に、総裁夫人の保有株式に阪神電鉄株があったことをはやして、ショート・カバー気味に116円台を回復した。 ユーロドルは、1.2580から1.2615のストップをつけて、1.2619まで上昇、ポンドドルは1.8216から1.8259での推移となった。 一方クロス円は総じて堅調な展開を継続して、ユーロ円は146.48まで上昇したが、ストップをつけられず、 146.12まで反落した。 ポンド円は211.53から212.06、 オージー円は85.02から85.27での推移となった。 ロンドン外為市場では、ドイツの6月IFO業況指数の上昇を受けてユーロ買いが先行した。 NY市場では、米5月中古住宅販売が減少したことやメドレーレポートが米8月の利上げの可能性は不透明であると伝えたことで、ドル売りとなったがFOMCを前に更に大きな動向とはならなかった。ユーロドルは1.2617まで上昇したが、上値の売りをこなせず1.2562まで下落した。 ポンドドルは1.8187から1.8263での推移となり、ドル円は116.71のロンドンの高値から115.95に下落を限定して116円前半で揉み合いとなった。 一方クロス円は総じて堅調で、ユーロ円は146.07から146.65、ポンド円は211.44から212.38、オージー円は85.12から85.48での推移となった。 

 28日の東京市場では、FOMCを前に小動きとなったが、小泉首相の「福井日銀総裁が辞任しなくても良いという従来の考えに変わりはない」という発言を受けて、若干ドル売り気味となった。 ドル円は116.47から116.05まで弱含み、ユーロドルは1.2585から1.2553へ弱含みとなり、ポンドドルは1.8166から1.8237での推移となった。 一方クロス円は上値が重い展開となり、 ユーロ円は146.35から145.97へ値を下げ、ポンド円は211.99から211.37へ下落した。 または5月貿易赤字拡大を受けて、NZD円は70.41から69.18まで急落気味となり、オージー円もこれにつれて85.20から84.69へ値を下げた。ロンドン市場では、米FOMC待ちで全体的に静かな状動向も一時スイス6月KOF景気先行指数が予想を上回る上昇となったことからスイス・フラン買いが強まった。 NY市場では、主だった指標の発表がないことから、ポジション調整的となったが、FOMCでの利上げ観測を受けてドル買い気味の相場展開となった。 ユーロドルは、1.2574からストップをヒットして1.2516へ下落、 ポンドドルも1.8222から1.8145へ値を下げ、 ドル円は116.17から116.50まで上昇した。 一方クロス円は全般的に軟調気味となったが、ユーロ円は145.65で下げ止まりを見せて、146.27へ反発、 ポンド円は一時211.14の安値へ下落後211円後半へ反発した。 また大荒れとなったのは東京市場から5月貿易赤字の大幅悪化を受けて売り込まれたNZドルで、NZDドルが0.5928まで値を下げたことで、NZ円は一時68.97へ下落、 オージー円もこれにつられる形で、84.58まで値を下げた。

 29日の東京市場は、 FOMCを前に動意の薄い展開が続いたが、本邦輸入企業、外貨建て投信の設定、福井日銀総裁の進退問題が再燃したことによる円売りから小じっかりとなり、116.36から116.63まで上昇したが、上値は本邦輸出企業や本邦機関投資家の売りが抑えた。 ユーロドルは1.2537から1.2566で小動きとなり、ポンドドルも1.8162から1.8191での推移となった。 一方クロス円も揉み合い気味で、 ユーロ円は145.96から146.28、 ポンド円は211.41から211.88での推移となったが、オージー円は本邦機関投資家からの買いで84.69から84.95まで堅調推移となり、NZ円も昨日の急落からは69.17から69.51で大きく値を下げていない。ロンドン市場では、人民元が切り上げ後の最高値圏で引けたことから若干クロス円中心に円の買い戻しとなり、キング英中銀総裁がインフレ報告に関する公聴会で政策金利の変更を急がない方針を示したことを受けて、ポンド売りが強まった。 NY市場では、FOMCを控えて動きづらい展開となったが、FOMCでは、0.25%の利上げが発表され、声明文では「見通し次第では追加的な金融引き締めを行う可能性がある」とハト派的だったことや、一部50BPの利上げを期待していた向きも多く、 失望感が全面的にドル売りとなった。 ユーロドルは1.2520から1.2668まで上昇、 ポンドドルは1.8092から1.8298へ反発して、ドル円は116.55から114.85まで急落となった。 一方クロス円はこれを受けて軟調気味となり、ユーロ円は146.13から145.33へ下落、 ポンド円も211.92から209.97へ値を下げたが、この日オセアニア通貨は比較的しっかりとなり、オージー円は84.64から85.14、 NZ円は、68.94から69.71での推移となった。

 30日の東京市場は、 昨日の下落からは月末仲値不足もあって、115.23まで反発も日本の消費者物価指数や失業率の改善などから戻り売り意欲に押され、 114.45まで下落となった。 ユーロドルは1.2758から上値のストップを次々にヒットして、1.2733まで上昇、 ポンドドルはユーロポンドの買いもあって、1.8275から1.8357でユーロの上昇に比して軟調気味となった。 一方クロス円も総じて軟調な展開となり、ユーロ円は146.17から145.67へ下落、ポンド円も210.82から209.86へ値を下げた。 またオージー円は揉み合いを継続して、84.87から85.24での推移となり、昨日まで大きく売り込まれていたNZD円は、69.34から70.19まで大きく反発した。 ロンドン市場では、英第1四半期GDP確報値が予想を上回ったことなどから、ドルが軟調な展開を継続した。 NY市場でも、米コアPCE価格指数がインフレの落ち着きを示したことで、FOMC後のドル売りが継続した。ユーロドルは1.2704から1.2794へ上昇、 ポンドドルも1.8303から1.8499まで大きく上昇し、ドル円は反発を114.81に限定して、一時114.17まで値を下げた。一方クロス円は総じてしっかりの展開となり、 ユーロ円はポジション調整に145.63まで値を下げるも、 その後は146.45まで反発、 ポンド円は東京の安値から211.78まで強い上昇となり、オージー円は85.32、NZD円は70.24まで反発した。 ただし、カナダ円はドルカナダが上昇したことで、102.35まで一時値を下げた。

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