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 1日の東京市場は、朝方発表された10月消費者物価指数の伸びが予想を下回ったことで、 ドル円は115.88まで瞬間反発したが、 10月失業率が低下したことや米政府がアルカイダによるサイバー攻撃を警戒するよう金融機関に警告したの報を受けて、海外短期筋のドル売りが出て、 115.48まで値を下げた。 ただし、その後は下値にビッドもあることやクロス円の強い買いに支えられて、欧州勢参入後は、 116.08まで反発した。 またユーロドルは、1.3232から1.3280で堅調推移。 ポンドドルは1.9657から1.9748まで強い上昇となった。 一方クロス円はも大きく上昇し、ユーロ円は153.40から153.07へ値を下げるも、 その後は153.95の高値、 ポンド円も欧州勢の買いから227.15から229.00まで上昇、オージー円は91.11から91.78の高値、 NZD円は、 78.85から79.42まで値を上げた。  ロンドン市場では、週末や米経済指標を前に、利食いのドルの買い戻しとなった。 特に円の売りが厳しくポンド円やユーロ円での全般的に強まり、ポン円は、一時229円まで反発、 ユーロ円は153.97まで上昇、ドル円も116.38の高値へ買い戻された。 NY市場では、米11月ISM製造業指数が、景気の分岐点となる50を割り込み2003年4月以来の低水準となった事を受けて、ドル全面安となった。 ユーロドルは、一部のニュース・ソースが、ECB高官の発言として、「ユーロの現状水準は懸念せず、ユーロ・ドルの節目は1.50−1.55ドル」と報じたことから、1.3220から1.3349まで上昇し、 ポンドドルも1.9637から1.9848まで値を上げ、ドル円は114.97の安値まで下落した。 一方クロス円は、ユーロ円がユーロドルの上昇に、一時154.11の高値をつけたが、 ドル円の下落に153.45まで下落し、 153円後半へ戻して引けた。 またポンド円は、ロンドンの高値から228.10まで値を下げたが、やはり228.72へ反発して引けている。 その他ではオージー円が91.86の高値をつけた後は、90.85へ下落、 NZD円は、79.55から78.85へ値を下げ、 カナダ円は102.08から100.58まで急落となった。

 4日の東京市場は、本邦資本筋やショート・カバーからドル円は115.10から115.84まで反発した。韓国・南北境界線近くで爆発音があったとの報道も影響した。 ユーロドルは、1.3370まで上昇も利食いに押され、 1.3309へ下落、 ポンドドルも1.9835から1.9769まで値を下げた。 一方クロス円は堅調で、ユーロ円は153.74から154.18へ上昇、 ポンド円は、228.00から228.96での推移となり、 オージー円は、予想外に悪化した豪州10月住宅着工許可件数を受けて、91.16から90.69まで値を下げた。ロンドン市場では、材料難の中ポジション調整的なドル買いとなった。 NY市場でも重要な指標に薄いことから、揉み合い気味も、 ロンドンからはドル売り気味の展開。 ユーロドルは1.3282を安値に1.3343へ反発、ポンドドルは1.9726から1.9816での推移、ドル円は115.76から115.26まで値を下げた。 一方クロス円も揉み合いで、 ユーロ円は153.61から154.02、 ポンド円は228円台での推移で、 オージー円もアジア市場でのレンジ内での動向に限定された。

 5日の東京市場は、小動きで、ドル円は5−10日要因もあり、 115.42まで反発も上値は重く、 欧州勢参入後は、114.90のオプションの防戦を目指した仕掛け売りから、 114.84まで値を下げた。 ユーロドルは、1.3346から1.3310まで値をさげ、 ユーロ円の売りが圧迫している。 またポンドドルも1.9811から1.9762へ値を下げた。 一方クロス円もドル円の下落に値を下げており、 ユーロ円は153.90から152.95、 ポンド円は228.54から226.88、オージー円は91.07から90.50へ下落した。 福井日銀総裁「追加利上げについての話はなかった」、尾身財務相「利上げの話は一切なかった」、武藤日銀副総裁「利上げ時期などの話はしていない」との話が出たが、円売りには繋がらなかった。 ロンドン市場では、水野日銀審議委員のタカ派的発言を受けて円買戻しが進んだ。 NY市場では、予想下回る米第3四半期非農業部門労働生産性・単位労働コスト改定値やISMが悪いとの噂を受けて、ドル売りが進んだが、実際米11月ISM非製造業指数は、予想外に上昇し、ドルが買い戻された。 ユーロドルは、1.3364から1.3287へ下落、 ポンドドルも1.9808から1.9679まで値を下げ、 ドル円は一時114.43まで下落し、その後は115.19まで反発したが、 115円台を維持出来ずに終了した。 一方クロス円も大きく値を下げたが、 更に下落は進んでいない。 ユーロ円は153.13から152.61まで下落も、その後は153.28へ上昇、 ポンド円もポンド債償還利払い絡みの売りで一時226.33、 オージー円は90.07まで値を下げた。 

 6日の東京市場は、 西村日銀審議委員が利上げを示唆したことから、ドル円は一時114.99から114.53まで値を下げたが、更に下落は進んでいない。 ユーロドルは、1.3313から1.3342で堅調な推移で、ポンドドルも1.9708から1.9738での推移となった。 一方クロス円は総じて揉み合い気味の中、ドル円の下落で値を下げ、 ユーロ円は、153.10から152.70へ下落、ポンド円も226.85から225.88の安値をつけた。 またオージー円は、金利据置が発表されたが、織り込み済みで反応せず、豪州第3四半期国内総生産が予想を下回ったことで、90.55から90.14へ値を下げた。 西村日銀審議委員は、「市場と完全に一致しなくとも利上げありうる」と述べている。 ロンドン市場は、英10月製造業生産と鉱工業生産が予想に反して下落したことから、ドル買いが全般的に優勢となった。NY市場でも、週末の米雇用統計を睨んで、米11月ADP雇用統計が6月以来最大の伸びとなった事を受けてドル買いに安心感が広がった。 ユーロドルは、一時1.3255まで下落したが、その後1.3219まで反発。 ポンドドルも1.9730から1.9618まで下げたが、その後1.9713へ反発した。 またドル円は東京で安値をつけた後は、 114.71を下値に115.31まで値を回復した。 一方クロス円は、総じて軟調気味な揉み合となったが、ドル円の反発に安値圏から脱して終了している。 ユーロ円は152.45から153.17、ポンド円は225.74から226.87、 オージー円は、90.71まで一時反発も、戻り売りに押されて、90.42まで値を下げた。 ただし、NZD円は、RZNBが金利を据え置くも、追加利上げの可能性を排除しないとしたことで、ショート・カバーが強まり、 79.13まで急反発した。

 7日の東京午前の取引は、昨日の反発からは海外勢主導でドル売りの利食いが優勢となった。また午後になって中国人民銀行によるドル下落リスク警告を受けて更にドル売りが強まった。 ドル円は115.39から114.76へ下落、 ユーロドルは、1.3277から1.3324へ反発して、 ポンドドルは1.9653から1.9707へ上昇した。 一方クロス円は全般的に揉み合いだが、オセアニアr系は堅調な推移となった。 ユーロ円は153.28から152.87へ値を下げ、 ポンド円は226.05−78で推移した。 またNZD円は、NZ準備銀行が政策金利を据え置いたが、今後の利上げの可能性に言及したことで、79.13まで上昇したが、その後は78.82へ弱含んでおり、豪11月失業率が改善したオージー円は、90.34から90.76へ値を上げた。ロンドン市場は、ポジション調整のドルの買い戻しが先行したが、それ程大きな動きとならず、ECBの結果待ちの状況。NY市場では、ECBが政策金利を0.25%引き上げ、トリシェECB総裁が追加利上げを示唆した事から、一時ドル売りとなるも、ECBのインフレ見通しから利上げペースが鈍化するとの観測が強まり、ドルが買い戻されて引けた。 ユーロドルは1.3324から1.3275へ下落、ポンドドルも英中銀の金利据置を受けて、1.9712から1.9612へ下落。 ドル円は、114.77から115.29まで上昇した。 一方クロス円は、まちまちだが、ユーロ円は、152.61mで下落後、153.17へ反発。 ポンド円は、226.45から225.89へ値を下げたが、 オセアニア系クロス円は堅調で、オージー円は91.07、NZD円は79.62まで値を上げた。 またカナダ円はどうにか99.99で下値をホールドしている。

 8日の東京の取引は米雇用統計を控えて閑散。 ドル円は、朝方発表された日本の第3・四半期GDP改定値が、予想や速報値を下回ったことで、115.35まで強含んだものの、アジア系の中銀の売りが上値を抑えて、 115.13まで反落した。ただし、午後のには10月機械受注が予想を下回ったことで、115.41まで反発した。ユーロドルは、1.3271−90で小動き、ポンドドルや1.9602−37、ドルスイスも1.1947−74とほとんど動いていない。 一方クロス円も小動きながら、小じっかりでユーロ円は152.97−153.19、ポンド円は225.93−226.37、オージー円は90.72−94.06、NZD円は79.14−52、カナダ円は110.10−41、スイス円は96.29−48での推移となっている。 ロンドン市場は、米11月雇用統計待ちから、ややポジション調整とみられるドル買い優勢な展開となったが、NY市場では、一転大荒れ相場となった。 当初は堅調な米雇用統計の結果を好感してドル買いからスタートとなったが、下値でのドル売り意欲が強く、ドルは大きく下落となった。 ただし、その後はECBによるレート・チェックの噂やロシア中銀筋のドルの買い戻しが入り、ドルは米雇用統計発表後の高値を上回って上昇してNY市場を引けた。 ユーロドルは、1.3235まで下落後、一気に1.3365へ上昇したが、その後はIMM筋などの投げも伴い1.3190まで急落となった。 ポンドドルは1.9729から1.9514へ下落となり、ドル円は115.88から114.90へ下落後、時事通信社が日銀幹部の話として「日本の12月利上げは困難」と報じた事から大きくストップ・ロスを巻き込んで116.51まで上昇した。 一方クロス円は、金利引き上げ見通しが遠のいたことで、堅調な上昇となり、 ユーロ円は153.13から154.04へ上昇、 ポンド円は227.78の高値をつけ、オージー円は91.56、NZD円は80.36と今年2月以来の水準に上昇した。 またこの処軟調推移となったカナダ円も101.36まで値を戻している。

 11日の東京市場は、仲値不足や本邦資本筋からの買いで、 ドル円は116.16から116.96まで上昇した。 ユーロドルは、1.3203から1.3130まで下落したが、下値での買い意欲が強く、 1.3220まで反発し、ポンドドルも1.9470から1.9564での推移となった。 一方クロス円は、日銀による年内利上げ観測の後退を受けて、大方堅調な推移となり、 ユーロ円は利食いに一時153.23まで下落も、その後は154.07まで値を上げ、 ポンド円も226.96から228.01、オージー円も91.13から91.49で堅調な推移となった。ロンドン市場では、ユーロドルのショートカバーやドル円では、117円のストップ・ロスをつける動きから、ユーロ円が大きく上昇した。 NY市場では、日本の利上げ観測後退を受けて、クロス円を中心に円売りが進む中、グリーンスパン前FRB議長が「米経常赤字が削減するまでドル安は継続する」と発言した事を受けて、ドルは上げ止まりを見せた。 ユーロドルは1.3174から1.3263へ上昇、ポンドドルも1.9477から1.9595まで値を上げた。 またドル円は116.54から117.26まで上昇後、 116.73まで反落した。 一方クロス円は軒並み上昇となり、ユーロ円は153.93から154.88の高値、ポンド円は229.08、オージー円は91.80、 NZD円は80.56、カナダ円は102.01まで値を上げた。

 12日の東京市場は、本日の米FOMCや貿易収支を控えて、動意に薄い展開となった。 ドル円は116.71から116.99での推移となり、ユーロドルは1.3237から1.3269まで上昇後、ユーロ円の売りに1.3232まで反落した。 ポンドドルは1.9592から1.9624での推移。 一方クロス円は堅調な上昇となったが、利食いが頭を抑えた。 ユーロ円は145.72から155.05まで上昇し、 ポンド円は228.73から229.42、オージー円は91.60から91.95ま、NZD円は、80.33から80.59へ上昇した。ロンドン市場では、英11月消費者物価指数や独12月ZEW景気期待指数が予想を上回ったことを受けてドル売りが主流となった。NY市場では、米貿易赤字が5年ぶりの大幅な改善を示し、ドルの買い戻しとなったが、FOMCを前に更に進まず、実際のFOMCでは、金利の据置が発表され、更に声明の内容が、予想よりハト派的であったことから、ドル売りとなった。 ユーロドルは、1.3215から1.3293へ上昇、ポンドドルも1.9578から1.9715まで上昇した。またドル円は発表後瞬間117.25まで反発したが、その後は116.68まで値を下げた。 一方クロス円はロンドン時間に売られて後は堅調で、ユーロ円は154.56から155.30へ上昇、 ポンド円は230.33の高値、オージー円は92.04、NZD円は80.88まで上昇した。

 13日の東京市場は、材料難の中ドル円は、ユーロ円の上昇に連れ高となる形で、116.65から117.05まで上昇、ユーロ円は155.02から155.50まで値を上げ、ユーロ導入後の高値をまた更新した。ユーロドルも堅調で1.3266から1.3289で推移、ポンドドルは1.9690から1.9711の推移となり、ポンド円も昨日の高値を上抜け、229.90から230.62まで値を上げた。 その他オージー円は、91.78から92.23、NZD円は80.67から80.93、カナダ円は101.21−59での推移となっている。ロンドン市場は、英雇用統計の改善を受けたポンド買いが出たが、全体的にはドルの買い戻しが優勢で、ユーロポンドが特に下落傾向を強めた。 NY市場では、11月小売売上高が予想以上の増加となり、ドルの買い戻しが継続した。 ユーロドルは1.3270から1.3192へ値を下げ、 ポンドドルは1.9728から1.9606まで下落した。 またドル円は、クロス円の買いに支えられ116.96から117.65まで値を上げている。 一方クロス円は総じて堅調だが、まちまち。 ユーロ円は、155円ミドルが越えられずに155.46から154.95へ値を下げ、ポンド円は、ユーロポンドの売りから一時231.31の高値まで上昇した。その他オセアニアでは、日本の信託銀行が今後オセアニア通貨の投資を拡大すると見通しが広まり、オージー円は92.46、NZD円は81.33まで値を上げた。

 14日の東京市場は、材料難の中動意に薄いが、ドル円は、ポールソン米財務長官による人民元の柔軟性を求める発言を受けて、117.62から一時117.36まで下落したが、その後は117.66まで値を上げた。 本日から来週にかけて、外貨建て投信の設定が大量に予定されており、日本たばこによる英国のたばこ会社の買収打診も円売りの材料となっている。 一方ユーロドルは、1.3202から1.3229で堅調な推移で、 ユーロ円も一時155.08まで小ゆるんだが、 155.43まで反発している。 またポンド円は230.82から231.25、オージー円は92.24から92.43でやはり小動きに推移している。 ロンドン市場は、スイス中銀が2007年インフレ率予想を引き下げたことや日銀短観を睨んだクロス円の売りから、総じてドルの買い戻しが優勢となった。NY市場では、米新規失業保険申請件数やNY連銀製造業景気指数の改善、輸入物価の上昇を受けて、ドルが大きく上昇した。 ユーロドルは1.3254から1.3141へ下落。 ドル円は117.26から117.89まで値を上げた。 一方クロス円は利食いが優勢となり、ユーロ円は155.59から154.75、ポンド円は231.43から230.66、オージー円は92.47から91.91まで下落した。 

 15日の東京市場は、日銀短観が予想通りの内容であったことや外貨建て投信の設定に絡むビッドが支え、117.66から118.13まで上昇したが、 上値では利食いや輸出企業の売りが出て上げ渋った。 ユーロドルは、1.3139から1.3173で堅調推移となり、 ポンドドルは1.9602から1.9642での推移。 一方クロス円は個人投資家の利食いに押さえられたが、比較的下値は堅調な展開。 ユーロ円は154.82から155.25での推移、ポンド円は、日本たばこによる英たばこ大手ギャラハーの買収の話しから堅調で、 230.81から231.45まで上昇し、オージー円は92.03から92.46、NZD円は、80.93から81.45での推移となった。 ロンドン市場は、週末のポジション調整からドルの買い戻しが主流となった。 NY市場では、予想を下回る米CPIを受けて、一時ドル売りとなったが、10月対米証券投資や米11月鉱工業生産が予想を上回り、米景気の改善期待やユーロ円の大口の売りが相場を圧迫して大きくドルが対欧州通貨で買い戻されて終了した。 ユーロドルは、CPI発表後にロンドンの安値1.3098から1.3185まで急上昇したが、 この処散見されているロシア中銀の売りやユーロ円の売りがフォローして1.3060まで急落となった。来年2月のECBの利上げ期待が急速に萎んでいることが大きな要因と指摘されている。 またポンドドルも、1.9559から1.9665へ反発後、ユーロドルの急落に1.9500まで下落となり、ドル円は外貨建て投信の設定やM&A絡みの話しに、118.33まで上昇後、クロス円の売りに117.45まで急落したが、下値での買い意欲が強く、118.15前後に反発して引けている。 一方クロス円は、欧州系は急落したが、ウェストミンスター系は小じっかりとなった。ユーロ円は、一時155.50の高値後、ユーロドルの急落に米系の数千本の売りもあって、153.82まで急落後、154円ミドルを回復して引けた。 またポンド円も日本たばこの英タバコ会社買収の話しから一時231.81まで上昇も、その後は229.40へ急落、スイス円も97.92から96.25へ下落したが、オージー円は、92.01から92.46で小じっかり、 NZD円は、81.57へ上昇し、カナダ円は102.41の高値をつけた後101.45まで下落して、102円前後で引けている。 

 18日の東京市場は、来週のクリスマスを控えて動意が薄い展開。 朝方トルシェ欧州中銀総裁のコメントで「ドル安と米景気減速は世界の経済成長にとって大きなリスクではない」がドイツ紙から伝わり、一時ドルにビッドを与えたが大した動向となっていない。 また明日の日銀金融政策決定会合の結果待ちの雰囲気もあって、全体的に小動きとなった。 ドル円は117.86から118.14での推移、ユーロドルは、1.3076から1.3116へショート・カバー気味に上昇し、ポンドドルも1.9527から1.9580で推移した。 一方クロス円も動意が薄いが、先週金曜日の急落からは改善気味。 ユーロ円は154.33から154.66、ポンド円は230.24から230.70、オージー円は92.02から92.35での推移となっている。 海外市場では、米第3半期経常赤字が過去最大を記録したものの市場予測通りで、弱い住宅市場指数ににも特にドル売りで反応せず。先週末からのドル買い戻しが継続した。 ユーロドルは、1.3119から戻り売りに押され、1.3052まで下落。 ただし下値では押し目買い意欲やオプションの防戦が大量に控え、 1.31台を回復して引けた。 ポンドドルは、1.9435から1.9571での推移、ドル円は一時ユーロ円・ポンド円の売りから117.70まで下落したが、押し目買いに118.29まで反発。 上値は引き続き118.50まで控える輸出筋の売りに抑えられている。 一方クロス円は、軟調気味となるも下値を大きく拡大する状況ではなく、ユーロ円は154.10まで下落後、 154.78へショート・カバー気味に上昇、ポンド円も230.90から229.42の安値へ下落。 金曜日に安値に迫る下落となったが、下値は押し目買いに支えられた。 またオージー円は91.92から92.37で直近のレンジ内で小動きが継続した。

19日の東京市場は、日銀金融政策決定会合や福井総裁発言を前に、小動きながらポジション調整気味で、ドル円は118.22から117.82まで下落したが、福井日銀総裁発言が「(1月利上げ)予断もって臨ます」、「追加利上げに確信持てるまで今後の情報を丹念に点検」と伝わり、ハト派だったことから円売りが拡大して、118.27まで反発した。 一方ユーロドルは、中銀筋の買いオーダーが下値を支え、1.3084から1.3110で堅調推移となり、ポンドドルも1.9473から1.9501での推移となった。 一方クロス円も当初は軟調気味も、福井総裁発言から急反発となった。 ユーロ円は、154.37から155.01まで上昇、ポンド円も229.68から230.53、NZD円も81.33から81.68まで値を上げた。 ただし、オージー円は未だ上値の利食いのオファーに阻まれ、91.99から92.27で現状上値を拡大できていない。 ロンドン市場は、福井日銀総裁のハト派的な発言を受けて、クロス円中心に円売りが継続した。 また独12月IFO業況指数が予想を大幅に上回ったことを受けたユーロ買いが市場を先導した。 NY市場ではい、一時11月PPIが1974年来の上昇率となったことで、ドル買いとなったが、米11月住宅着工許可件数が、過去9年来の最低水準に落ち込みドルは結局売られて終了した。ユーロドルは、1.3116から1.3216へ上昇、ポンドドルも1.9529から1.9701へ上昇となったが、ドル円はクロス円のビッドに支えられて、 117.83から118.32での揉み合い推移となった。 一方クロス円は軒並み今年の高値を更新する上昇となった。 ユーロ円は155.05から155.89へ上昇、ポンド円は232.69、オージー円は92.65、NZD円は82.30の高値まで上昇した。

 20日の東京市場は、5−10日要因や投信設定のクロス円の買いから、ドル円は117.99から118.26まで上昇したが、引き続き本邦輸出企業から売りオーダーや中国筋のオプション・トリガーの防戦で上値を抑えられて揉み合い気味。 一方ユーロドルは、ユーロ円の買いもあって、1.3196から1.3243まで堅調推移となり、ポンドドルも1.9693から1.9745でしっかりとした。 一方クロス円は、ショート・カバー気味に上昇を強めて、ユーロ円は155.80から156.39の高値をつけ、ポンド円は英たばこ大手ギャラハー買収に絡んだ買いの思惑から、232.37から233.21まで上昇し、コステロ豪財務相の2007年度見通しで、豪経済の強気が示されたオージー円は92.51から92.71へ上昇した。 またNZ第3四半期経常収支が、−45.8億NZドルと第2四半期から大幅に悪化したNZD円は、82.15まで売られるも、その後82.52の高値まで反発している。 ロンドン市場では、トリシェECB総裁の議会での証言は、新味性にかけ材料とならず、相場は小動きの保合となった。 NY市場でも、 材料難の中比較的動意は薄かったが、年末を控えた実需的なドル買いがドルの下値を支えた。 ユーロドルは、1.3233から1.3160まで下落、ポンドドルも1.9732から1.9619へ値を下げ、ドル円は直近上値が重かったレベルを越えて、118.52の高値をつけた。 一方クロス円は、総じて利食いが優先気味で、ユーロ円は156.26から155.86へ下落、ポンド円も233.24の高値からは232.40まで値を下げた。 ただし、ウェストミンスター系のクロス円は堅調で、オージー円は93.20、カナダ円は103.33の高値をつけたが、 NZD円は一時82.58の高値をつけるも、早朝のNZ第3四半期GDPが悪い数字で、急落気味となった。

 21日の東京市場は、動意の薄い展開も、 ドル円では11月の日本の貿易黒字増加を受けて、118.31まで弱含んだが、押し目買いに118.50まで反発した。ユーロドルは、1.3170から1.3215で堅調推移。 ポンドドルは1.9649から1.9680で小動きとなった。 一方クロス円は調整気味も総じて堅調な展開を維持しており、ユーロ円は155.92から156.42まで上昇、ポンド円は、232.47から232.96、オージー円は92.86から93.13での推移となった。 ただし、NZの第3四半期国内総生産が予想を下回ったNZD円は、82.02から82.50で乱高下気味な展開となった。ロンドン市場は、クリスマス休暇を控えて利食いのユーロ売りが強まった。特にユーロ円は藤井財務次官の「為替は経済のファンダメンタルズを反映すべき」との発言を受けて155.60まで値を下げた。 またNY市場でも、予想を上回る米第3四半期期GDPデフレータの確報値を受けてドル買いが先行したが、予想外にマイナスとなった米12月フィラデルフィア連銀景気指数が続きドルの上値を抑えた。 ユーロドルは、1.3210から1.3141まで下落。 ポンドドルも1.9698から1.9559へ値を下げ、ドル円は一時ロンドンで117.95まで値を下げたが、その後は118.53まで上昇した。 一方クロス円は全般的にこの処の上昇からは利食いが優先した。 ユーロ円はロンドンで156.28から155.60まで下落したが、155.90に反発して引け、ポンド円は231.53の安値、オージー円は92.62の安値まで一時下落した。

 22日の東京市場は、ドル円では仲値での外貨建て投信設定の買い玉を受けて小動きながら堅調で、118.22から118.50での推移なった。 ユーロドルは、1.3172−1.3209、ポンドドルは、1.9616−50での推移。 クロス円も小じっかりで、揉み合いだが欧州勢参入後はビッドが強まった。 ユーロ円は155.82−156.29、ポンド円は231.86−232.41、オージー円は92.70−93.05、NZD円は82.33057での推移となった。また午後に日銀金融政策決定会合議事要旨が公表されているが、12月は全員一致で現状の金融政策継続が決定されており、内容にサプライズはないため、動意に乏しい展開が続いている。 ロンドン市場では、休暇を控えて動意の薄い中クロス円の買いが優勢となった。 NY市場では、米コアPCE価格指数は鈍化したが、ミシガン大学消費者信頼感指数が上方修正されたことを受けて、ドルの買い戻しが進んだ。 ただし基本的には年末、クリスマス休暇を控えたポジション調整が主流と見られる。 ユーロドルは、1.3213から1.3130のストップ・ロスをつけて1.3109へ下落、ポンドドルも1.9683から1.9560へ値を下げた。 またドル円は、直近上値を抑えていた118円ミドルを越えたことで、ストップ・ロスが誘発されて118.31から118.97まで上昇したが、119円のオプションの防戦に上値を抑えられた。 一方クロス円は総じて堅調も利食いに上値を押さえられた。 ユーロ円は156.40まで上昇も、155.92まで下落、 ポンド円は、232.27から232.98での推移となったが、オセアニア系は堅調を維持し、オージー円は直近高値93.20へ再上昇、NZD円は、NZDクロスでのNZD買いが強まり、83.26の高値まで上昇した。

25日の外為市場は、海外市場がクリスマスで休場のため、東京でも閑散な取引となったが、福井日銀総裁が先日のハト派的な発言を繰り返したことから、円売り気味の相場展開は継続した。また海外市場でもほとんど動意は出なかった。ドル円は118.73−94レンジ、ユーロドルは、1.3106−1.3154、ポンドドルは、1.9560−1.9610での推移。 クロス円もユーロ円が155.76−156.12、オージー円は92.92−93.23での推移となったが、海外で一時ポンド円は233.45−50レベルの計算値上の上値があった模様。 

 26日の東京市場は、予想通りの11月コア消費者物価指数や仲値不足を受けて、ドル円は118.72から119.00まで上昇したが、119円処は未だオプションの防戦で抑えられている。 またユーロドルは、欧州が未だクリスマス休暇で1.3120−42、ポンドドルは1.9580−98での小動き。 一方クロス円は、この薄商いの中、軒並み堅調で、ユーロ円は、156.00から156.30へ上昇したが、上値は戻り売りに押された。 ポンド円も232.62から233.08へ値を上げた。 またオセアニア通貨が元気で、オージー円は83.10から93.50、NZD円が83.01から83.59とそれぞれ直近高値を上回っている。 その他はカナダ円が102.47−70、スイス円は97.40−56での推移となっている。 海外市場では、欧州勢が未だクリスマス休暇でることやNY市場も休暇ムードが残り、全般的には小動きも、米12月リッチモンド連銀製造業指数の大幅な悪化にも全く反応せず、ドルの買い戻しが優勢となった。ユーロドルは、1.3090まで下落、ポンドドルも、1.9517の安値へ下落し、ドル円は、中国人民銀行・周小川総裁による「人民元切り上げは緩やかとなる」との発言から、119円の防戦をつけて、 119.23の高値まで上昇した。 またクロス円は総じて揉み合いの域を出ていないが、ユーロ円は156.35の高値から、ユーロ債の償還絡みの売りの思惑で155.96へ下落。 ポンド円は233.11から232.58へ値を下げた。 またオセアニアも利食いが優勢となり、オージー円は93.53から93.03、NZD円は83.67から82.97まで値を下げた。

 27日の東京市場は、本邦輸出企業からのドル売りや時事通信の「1月の日銀金融政策決定会合で0.25%の利上げ案が議題に上る見通し」との報を受けて、ドル円は119.22から118.58まで下落した。 ただし、更に下値を拡大していない。 またユーロドルは、ドルの下落に1.3096から1.3172まで堅調な上昇となり、ポンドドルも1.9530から1.9636へ値を上げた。 一方クロス円は揉み合い気味で、ユーロ円は156.20から155.80まで下落したが、その後156.23へ反発。 ポンド円も232.28−94、オージー円は92.96−93.35、NZD円は83.10−51での推移となった。 ロンドン市場は、クリスマス休暇ムードが残り、動意が薄い展開となった。 NY市場では、UAEが「07年9月までに外貨準備におけるユーロ割合を現在2%から10%に引き上げる」と表明した事や日本の利上げ観測の再燃にドル売りとなったが、予想を上回る新築住宅販売でドルの買い戻しとなった。 ユーロドルは、1.3175から1.3113へ下落。 ドル円は118.28まで位位置値を下げたが、その後は118.88まで反発となった。 一方クロス円も総じて軟調気味となったが、下値は支えられている。 ユーロ円は156.25から155.44、ポンド円は、231.56、オージー円は92.72まで一時値を下げた。

 28日の東京市場は、11月の鉱工業生産速報が予想を下回ったことで、ドル円は118.61から118.92まで上昇したが、上値は輸出筋のオファーが控え抑えられた。 ユーロドルは、1.3131から1.3106まで弱含みとなったが、更に大きな動向となっていない。 ポンドドルは1.9556−1.9584の小動きでの推移となっている。 一方クロス円も調整的な状況が継続しており、ユーロ円は155.72−92、ポンド円は232.06−53、オージー円83.04−43での揉み合い推移となっている。海外市場では、ロンドン時間からクロス円中心に投機的な買いが強まった。またユーロドルは、メルシュ・ルクセンブルク中央銀行総裁の「政策金利は低水準で、緩和的である」との発言が後押しして堅調な推移となった。 しかしながらNY市場に入ると米12月シカゴ購買部協会景気指数が前月の50割れから回復し、米11月中古住宅販売件数が2ヵ月連続で前月を上回ったことから、ドルの買い戻しが進んだ。 ユーロドルは、1.3202の高値まで一時上昇も、その後は1.3130まで大きく値を下げたが、下値は欧州勢の買いに支えられた。 またドル円も一時118.52へ値を下げるも、その後は119.04の高値まで上昇。 上値は休暇を控えた輸出の売りに抑えられた。 一方クロス円は、ユーロ円がロンドン市場から買い遅れ気味の仕掛け買いから、156円ミドルのストップ・ロスをつけて、156.73まで上昇。 ポンド円も233.59の高値、オージー円は93.98、NZD円が83.98と軒並み今年の高値を更新した。

 29日の年内最終の東京市場は、月末・年末要因の仲値不足からドル円は118.89から119.05まで強含んだが、本邦輸出企業からの売りで、118.47まで反落した。 またユーロドルは、スロバキア中銀による買いの噂から1.3138から1.3184へ上昇、 ポンドドルも1.9613から1.9662で堅調推移となった。 一方クロス円は軒並み堅調で、年末のこの時期に不透明だが、投信の買いが入っている模様で底堅い動きが継続した。 ユーロ円は156.30−64、ポンド円は233.15−62で堅調推移となり、 オージー円は93.87−94.15と9年ぶりの高値、NZD円は、83.74から84.20と1年ぶりの高値を更新した。 ロンドン市場では、年末で動意がみられず全体的に小動きの状態が続いた。 NY市場では、主だった経済指標の発表がない中、ロンドン・フィキシングでの年末絡みのユーロ買いで、ユーロが堅調な推移となった。 ユーロドルは、1.3152から1.3206へ上昇、ポンドドルは1.9570から1.9654での推移となり、ドル円は引き続き堅調なクロス円を受けて、118.80から119.18で揉み合い的な推移となった。 ただし、上値では休暇向けの本邦輸出企業の売りが相当量控えているとの話があり、更に上値を拡大できていない。 一方クロス円総じて堅調を継続。 ユーロ円がキャリー・トレード絡みの買いから156.49から157.19へ上昇し高値圏で引けたが、ポンド円は233.89の高値をつけるも、ユーロポンドの買戻しから高値圏を維持できずに引けている。 またオセアニア・クロスは利食いに押される局面もあったが、総じて高値圏で堅調。 オージー円は、93.55まで一時下落したが、94円手前に反発。 NZD円も84.13の高値から83.52へ下落したが、84円手前で引けいるが、カナダ円は、ドルカナダが一時1.1670まで上昇したことで、102.73から101.98まで下落した。


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