過去の市場概況              ★ SAVE The Yen ★

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2006年 12月 11月 10月 09月 08月 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月
2007年 02月 01月

 最新

 1日の東京市場は、海外商品系投資顧問のショートカバーや米系証券のユーロ円の買いで、ドル円は118.45から118.87まで上昇したが、アジア筋や本邦機関投資家からの売りで、118.14まで反落した。 ユーロドルは1.3206から1.3240で揉み合い気味の推移が継続し、ポンドドルは1.9584から1.9649での動向となった。 一方クロス円も引き続き上下運動が激しいが、ユーロ円は156.71から157.28まで上昇後、ユーロ債償還に伴う売りで、156.10まで値を下げた。 またポンド円は231.42から233.48、 オージー円は92.80から93.56、NZD円は82.55から83.33、カナダ円は101.02から101.55、スイス円は96.80から97.48での推移となった。 海外市場では、海外株式市場やNY株式市場の下落にキャリートレードの解消が継続した。ただし、米ISM製造業指数が良好だったことから、ドルは下げ止まりを見せた。 ユーロドルは、ユーロ円の売りに1.3141から1.3155まで下落、ポンドドルは、英2月製造業PMIが予想を上回ったこともあるが、 1.9535から1.9646での推移。 ドル円は118.46から116.96まで大きく下落となった。 一方クロス円も軒並み大きく下落となり、ユーロ円は156.75から154.55、ポンド円は229.48、オージー円は91.76の安値まで下落となった。

【経済指標&要人発言】
日・対内外証券投資(2/18-24)
対外債券投資:3345億円の流入超
対内債券投資:6956億円の流入超
対内株式投資:6187億円の流入超

藤井財務次官
「株価動向、経済指標の一つとして関心持っており十分注意したい」
「景気は息の長い回復を維持している」

ユーロ圏・2月製造業PMI:55.6(予想55.6、1月55.5)
英・2月製造業PMI:55.4(予想53.0、1月53.2←52.8)
ユーロ圏・2月消費者物価指数速報:前年比+1.8%(予想+1.9%、1月+1.9%)

温家宝中国首相
「国有銀行の改革が完了するには、5年以上かかる」
「安定的な中国株式市場のための基盤は、まだしっかりしていない」
「外貨準備運用のリターン向上を目指す」
「人民元改革は、経済・社会情勢・中国企業の能力次第」
「海外に投資する中国企業への財政的な支援を強化する」

渡辺財務官
「日本経済の回復、民間部門主導で持続可能」
「日本政府は日銀に信頼を置いている」
「円キャリートレードと、その巻き戻しの影響を注視している」
「日本の金利はノーマルな水準に戻っていく」
「円キャリートレードの規模、1兆ドルではなく数十兆円に近い」
「キャリートレードの急激な巻き戻しは混乱を越し得るが、簡単には巻き戻せない」
「G7で議論したように投資家は油断すべきでない、双方向のリスクを認識すべき」
「短期間の急激なキャリートレードの巻き戻しはネガティブインパクト与える」
「香港・上海株式市場の下落は中国経済への警戒感を反映」
「G7各国は株式市場の混乱は長期化する可能性は低いとの認識共有」
「為替は経済のファンダメンタルズを反映すべき」
「今週の為替の動きは円キャリーの巻き戻しではない」
「日本の外貨準備の構成を変えるつもりはない」
ロマックス英中銀副総裁
「英中銀の1月利上げに反対したことは、後悔していない」

米・前週分新規失業保険申請件数:33.8万件(予想32.5万件、前回33.1万件←33.2万件)
米・1月個人所得:前月比+1.0%(予想+0.3%、12月+0.5%)
米・1月個人消費支出(PCE):前月比+0.5%(予想+0.4%、12月+0.7%)
米・1月コアPCE価格指数:前月比+0.3%(予想+0.2%、12月+0.1%)、前年比+2.3%(予想+2.3%、12月+2.2%)
米・チャレンジャー2月人員削減数(前年比):-3.9%、84014人(前回−39.1%)
米・2月ISM製造業景気指数:52.3(予想50.0、1月49.3)
米・1月建設支出:前月比-0.8%(予想-0.5%、12月+0.6%←-0.4%)
加・10-12月期経常収支:前期+30億加ドル(予想+62億加ドル、前期+58億加ドル←+51億加ドル)

ポールソン米財務長官
「米国経済は堅調」
「市場動向に注視している」
「経済は緩やかな拡大ペースに移行する過程にある」
「中国の人民元改革ペースには不満」
「議会の保護主義への傾斜に懸念している」

 2日の東京市場は、1月消費者物価指数が予想ほど上昇しなかったことで、ドル円は117.55から117.83まで強含んだが、戻り売り意欲に押され、上海総合株価指数が軟調スタートとなったことから、117.48まで反落となった。ただしその後は上海株が反発気味となったことで下げ止まりを見せている。 ユーロドルは、1.3164から1.3189で小動き、ポンドドルも1.9539から1.9580での推移となった。 一方クロス円も昨日の急落からは不気味な小康状態で、ユーロ円は154.70から155.14、ポンド円は229.54から230.58での推移となったが、オージー円は92.56から91.98へ下落、NZD円も81.75から81.17へ値を下げている。 原因は不明だが、欧州時間に入ってから売りが出たところを見ると起債償還絡みの可能性もあり注意。 ただし、カナダ円は100.07で下げ止まりを見せて100.45へ堅調な反発気味となっている。 ロンドン市場は、クロス円を中心に円の買い戻しが継続した。 NY市場でも、米株式市場の下落を受けて、リスク回避の円キャリートレード手仕舞い売りが続き、 円が堅調な推移となった。 ユーロドルはサイド・ライン的な動向が継続し、ユーロ円の売りに1.3142まで下落したが、その後は来週のECB理事会を控えて1.3201へ反発、 ポンドドルは1.9414から1.9559でユーロポンドの買い戻しを受けて軟調推移となった。 またドル円は117.79から一時日銀のレートチェックの噂に買い戻される局面もあったが、 結局116.42まで下落して、116.80前後で引けた。 一方クロス円も総じて安値を更新し、ユーロ円は155.14から153.60へ下落、ポンド円は226.58の安値、オージー円は91.21、NZD円は80.15の安値まで下落。 特にカナダ円は、12月6日以来の100円を割り込んで99.03の安値まで急落となった。

【経済指標&要人発言】
日・1月消費者物価指数:総合指数:前年比0.0%、(除く生鮮):前年比0.0%、(除く食料・エネルギー):前年比-0.2%
日・1月失業率:4.0%(12月4.0%)
日・1月全世帯消費支出:前年比実質+0.6%、(季節調整済み)前月比実質+1.4%
日・2月マネタリーベース:前年比-21.1%
豪・1月小売売上高:前月比+0.9%
豪・第4・四半期経常赤字:-150.96億豪ドル(第3・四半期-126.03億豪ドル)
独・1月小売売上高:前月比-5.1%、前年比-1.4%

尾身財務相
「株・為替、変動しているが具体的な水準についてはコメントしない」
「経済ファンダメンタルズは順調な回復過程にある」
「物価安定のもとで順調な経済発展続いている」
「ポールソン米財務長官とは世界・日本経済など全般の話したい」

大田経済財政政策担当相
「円高は大きな影響はないとみている」

ユーロ圏・1月生産者物価指数:前年比+2.9%(予想+3.0%、12月+4.1%)

中国国家外為管理局
「2006年の中国の対外債務、14%増加」
「2006年の中国の対内債務、16%増加」
「中国、銀行などに対し短期対外債務の削減を要請」
「中国、外国銀行のインターバンク市場参入規制を緩和へ」
「中国、外貨スワップビジネスを拡大へ」
「中国、人民元建て債の発行規制を緩和へ」

米・2月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値:91.3(予想93.5、速報93.3、1月96.9)
加・10-12月期GDP:前期比+1.4%(予想+1.0%、前期+2.0%←+1.7%)
加・12月GDP:前月比+0.4%(予想+0.5%、11月0.3%←0.2%)

ポールソン米財務長官
「米経済は、私の経験上の中でも強い」
「米国経済は継続可能なペースへの移行過程」
「消費、輸出は強い」
「市場にはいつも変動があるもの」
「市場はかならずしもファンダメンタルズを反映するとは限らず」
「中国は資本市場を拡大する必要」
「中国人民元を更に柔軟化する必要」

渡辺財務官
「われわれはエッセンでの7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)において共通の原則で合意したので、その文言や認識を繰り返す」
「一斉に円のキャリートレードを巻き戻している兆候はみられなく、過度の懸念はない」

ノワイエ・フランス中銀総裁
「ECBはインフレ抑制に必要なあらゆる措置を講じる」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「3/8に開かれるECB定例政策委員会において予想されている3月の政策金利引き上げはほぼ確実に実施されるだろう」

ECB高官筋
「ECBは3月以降に利上げをするかどうか決定していない」
「トリシェECB総裁は3月以降の金利政策の方向を示唆をしない可能性」

ラトIMF専務理事
「市場のボラティリティ続かない可能性、下向きリスクを考慮すべきECB高官筋」
「米サブプライム住宅ローン市場に注視」

 5日の東京市場は、東京、上海、インド株式市場の下落を受けて、投資家からの円キャリートレード手仕舞いが活発化した。 ドル円は116.78から115.18へ急落、ユーロ円も154.10から15.32、ポンド円は226.91から221.44、オージー円は、99.24から97.75へ総崩れとなった。 一方ユーロドルもユーロ円の売りに1.3213から1.3120まで下落、ポンドドルも、1.9394から1.9332まで値を下げた。 ロンドン市場では、一旦ショートカバー的な円売りが出たが、戻り売り圧力が強くドル円は東京安値を下回り115.16まで値を下げた。 NY市場では、米株式市場のスタートが反発気味となったことから、円の売り戻しとなったが、予想を下回る米2月ISM非製造業指数や戻り売り意欲が強く、結局NY株式市場が下げに転じると円の買戻しが続いた。 ドル円は115.16かrた116.24まで一時反発したが、115円ミドル付近で終了した。 ユーロ円も150.89から152.37まで反発となったが、151円前半に下落して引けた。 その他ポンド円は221.28から223.85、オージー円は89.19から89.96まで反発も、引け際には88.95まで売り込まれた。 一方欧州通貨もクロス円の売りに軟調気味で、ユーロドルは、1.3156から1.3072へ下落、ポンドドルも一時1.9186へ下落も、1.9283まで買い戻された。

【経済指標&要人発言】
日・10-12月期全産業設備投資:前年比+16.8%

ユーロ圏・2月サービス部門PMI:57.5(予想57.7、1月57.9)
仏・2月サービス部門PMI:58.9(予想58.5、1月58.8)
独・2月サービス部門PMI:57.2(予想57.9、1月58.3)
英・2月サービス部門PMI:57.4(予想59.0、1月59.2)

安倍首相
「(ポールソン米財務長官と)成長戦略・改革の方向性について話をした」
「米財務長官には日本経済はゆるやかな回復軌道にあると説明した」

中川自民幹事長
「(円高・株安)市場の動きにいちいちコメントしない、さまざまな複合要因ある」
「日本の経済ファンダメンタルズはよいと思っている」

米・2月ISM非製造業指数:54.3(予想57.3、1月59.0)

尾身財務相
「株安に関し、実態経済はひっかりしているので余り心配の必要なし」
「具体的な水準は市場に任せる」
「米財務長官を北朝鮮問題も含め密接に連携していくことで合意」
「ポールソン米財務長官と日米の経済状況は順調との見方で一致」

渡辺財務官
「(株式市場)を注意深く監視すべきだが、深刻な懸念はない」
「市場は全般的にしっかりと機能している」 

ポールソン米財務長官
「為替相場は市場が決定する」
「日本経済はデフレから脱却しつつあるようだ」
「尾身財務相と円に関して若干協議」
「日米関係は現在が最も良好」

プール米セントルイス地区連銀総裁
「価格安定は連銀の最優先課題」
「米住宅ブーム終焉の余波」
「安定した物価は完全雇用を実現助長」
「1-2%のコアPCEが容認水準」
「連銀政策は1.5%のコアPCEインフレを目標とする必要」
「景気後退の兆しはない」

ウォルシュ米連銀理事
「市場は、高い変動率ながら順調に稼動」
「米国経済は非常に弾力性がある」
「金融市場はかなりのショックも吸収可能」

クロズナーFRB理事
「米経済見通しに大きな変化なし」
「金融市場は順調に起動」
「連銀は極めて綿密に市場を注視」
「指標は住宅市場の安定を示している」
「住宅市場の安定は連銀の見通しを裏づけ」

バローゾ欧州委員会委員長
「株安は深刻な脅威でない」

オクダ・エジプト中銀総裁
「04年には外貨準備の90%以上がドルで占められていたが、現在は58%程度」

IMF
「07年英国経済成長率は2.9%の見通し」
「昨年8月以来の英中銀利上げは適切」
「英中銀、賃金動向次第では利上げの必要も」

 6日の東京市場は、早朝からシカゴ筋や個人投資家のマージン・コールからの円売りポジションの投売りで、円が買われる展開となったが、下値ではオプションやショート・カバーの買いが控え、結局東京株式市場や上海株式市場が、堅調に上昇したことで、ドル円、クロス円に買い安心感が広がった。 ドル円は一時115.22まで下落も、アジア筋の115円オプションの防戦買いに守られて、116.57まで強い上昇。 ユーロ円も150.74から152.86、ポンド円も221.05から224.83へ上昇した。 一方ユーロドルは、ユーロ円の買いもあって、1.3081から1.3116へ上昇、ポンドドルは、1.9188から1.9296での推移となり、その他オージー円は88.47から90.26、NZD円は77.38から79.28、カナダ円は97.45から98.90と全て右へ倣えの上昇となった。ロンドン市場は、日本や中国の株価反発を受けた円売りが継続した。NY市場でも、NY株の上昇から続き、また米第4四半期期単位労働コスト改定値の上昇を受けて、根強い賃金インフレ懸念から一時ドル買いとなるも、1月製造業新規受注が軟調で更にドルを買う動きとはなっていない。 また既に明日のECB理事会や週末の米雇用統計を控えて、動意としては薄い展開となった。 ユーロドルは、1.3088から1.3232での推移。 ポンドドルは1.9230から1.9323で、ドル円は116.21から116.74での推移となった。 一方クロス円は軒並み堅調な上昇となり、ユーロ円は152.13から153.20、ポンド円は225.48、オージー円は90.46の高値まで値を上げた。

【経済指標&要人発言】
ユーロ圏・1月小売売上高:前月比-1.0%(予想-0.4%、12月+0.3%)
ユーロ圏・10-12月期GDP改定値:前期比+0.9%(予想+0.9%、速報+0.9%、前期
+0.6%←+0.5%)、前年比+3.3%(前期+2.7%)

ポールソン米財務長官(NHKインタビュー)
「競争力ある、開かれた金融市場で円は取り引きされている」
「中国の経済実態は良好だ」
「上海を訪れた際には、金融市場を一段と開かれたものにすることの重要性を訴えたい」

欧州委員会
「第2四半期のユーロ圏経済成長率見通しを引き上げ」
「第2四半期見通しを前期比0.5-0.9%へ(前月時点0.4-0.9%)」
「第1四半期0.4-0.8%、第3四半期0.3-0.9%は前月発表と変わらず」

米・10-12月期非農業部門労働生産性改定値:前期比+1.6%(予想+1.6%、速報+3.0%)
米・10-12月期単位労働コスト改定値:前期比+6.6%(予想+3.2%、速報+1.7%)
米・1月製造業受注指数:前月比-5.6%(予想-4.3%、12月+2.6%←+2.4%)
米・1月中古住宅販売保留:前月比-4.1%(予想-1.2%、12月+4.5%←+4.9%)
加・1月住宅建設許可件数:前月比+11.3%(予想+1.4%、12月-9.0%←-7.8%)

カナダ中央銀行:政策金利4.25%で据え置き

グリーンスパン前FRB議長
「米景気後退の可能性は33%」

バーナンキ米FRB議長
「ファニーメイとフレディマックの資産は住宅金利を下げず」
「ファニーメイとフレディマックの資産構成はリスク要因」
「議会はファニーメイとフレディマックの資産抑制」
「ファニーメイの資産は低所得層の住宅購入を支援する」

プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁(投票権無)
「連銀のインフレ抑制姿勢の不透明感は負担を伴う」
「インフレ期待は一段と抑制」
「明確な目標は連銀の不透明感を解消」
「グローバル化は連銀の金融政策に影響は少ない」

ブルトン仏経済財務産業相
「ECBの利上げに脅威はない」

カナダ中銀
「インフレリスクはバランス」
「カナダ経済は1/18の見通しに沿っている」
「経済は07年、08年容量に近い」
「07年前半の総CPIは1%を若干上回る予想」
「インフレ見通しは変わらず」
「インフレは08年初め2%の目標水準に戻る」
「コアインフレは08年を通し2%前後を維持するべき」
「最近の金融市場の変動は見通しに影響せず」
「カナダ中銀は全員一致で据え置き決定」
「4.25%の政策金利はインフレ目標に沿う」

 7日の東京市場は、NY株式市場の上昇を受けて、早朝から円売り気味の展開となったが、東京株式市場が軟調推移となったことや米系証券筋、本邦機関投資家からの利食いの売りで、 ドル円は116.90から116.21まで下落した。ユーロドルは、1.3110から1.3142で小幅な動向で、ポンドドルは1.9273から1.9358でポンド円の動きに左右された。 一方クロス円もドル円上昇当初は上昇も、その後は一時急落気味となった。ただし、下値では押し目買い意欲が値を支えた。 ユーロ円は153.55の高値から152.44まで下落、ポンド円も226.22から223.86まで一時下落し、オージー円は第4四半期豪州GDPが予想を上回り、89.96から90.85まで上昇も、その後は90.05までドル円の下落に値を下げた。その他NZD円は79.06−80.02、カナダ円は98.75−99.43、スイス円は94.94−95.49での推移となった。 ロンドン市場は、ECBB理事会や週末の米2月雇用統計の発表を控えて、模様眺めとなり小動きの状態が続いた。NY市場では、米2月ADP全米雇用報告の民間部門雇用者増加数が悪化したことやハト派的な米地区連銀経済報告を受けてドル売りとなった。 ユーロドルは、1.3113から1.3187へ上昇、ポンドドルも1.9270から1.9344へ値を上げ、ドル円は当初米株式市場の上昇を好感して堅調な推移となったが、上値を116.62に限定して、115.99まで値を下げた。 一方クロス円も総じて堅調から値を崩した。 ユーロ円は152.66から153.43、ポンド円は224.25から225.15、オージー円は89.96から90.74での推移となった。  またNZが政策金利を0.25%引き上げたが、織り込み済みもあり、ボラード・NZ準備銀行総裁が、「円の上昇はNZにとり重要」と述べたこともあり、NZD円は、79.80から78.65まで値を下げた。

【経済指標&要人発言】
豪・第4四半期GDP(四半期比)前回 +0.3% 予想 +0.5% 今回 +1.0%
豪・GDP 前回 +2.2% 予想 +2.0% 今回 +2.8%

ロシア・外貨準備高:3153億ドル(3/2時点)
独・1月鉱工業受注:前月比-1.0%(予想+0.4%、12月-0.2%)

独IFOチーフエコノミスト・フライク氏
「07年独成長率、12月時点の予想の1.9%を上回る可能性」
「最近の株式市場の下落は大きな懸念要因ではない」
「ECBは3.75%を超えて利上げする必要はない、様子みるべき」

米・週次MBA住宅ローン申請指数(3/2):前週比+7.3%(前回+3.2%)
米・2月ADP全米雇用報告:前月比+5.7万人(予想+10万人、1月+12.1万人←+12.6万人)
米・週次在庫統計(3/2時点)
 原油在庫:前週比-485万バレル(予想+180万バレル、前回+142万バレル)
 留出油在庫:同比-133万バレル(予想-275万バレル、前回-379万バレル)
 製油所稼働率:85.8%(予想85.6%、前回85.9%)
米・1月消費者信用残高:前月比+64億ドル(予想+65億ドル、12月+50億ドル←+60億ドル)
メキシコ・12月総設備投資:前月比+3.3%(予想+4.6%、11月+6.0%)
南ア・2月末ネット外貨準備高:237.4億ドル(予想237.5億ドル、1月232.7億ドル)

NZ準備銀行:政策金利7.50%に0.25ポイント引き上げ

米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「景気は大部分の地区で緩やかな成長、ダラス、NY、セントルイス、ボストン地区ではやや減速」
「住宅市場は引き続き軟調ながら安定の兆候もいくらか見られる」
「雇用市場は引き続き拡大」
「いくつかの地域で賃金インフレが上昇」
「インフレ圧力にはあまり変化見られず」
「小売りは堅調だが、自動車販売は不振」
「住宅、自動車関連業界は弱いが、製造業は安定または拡大している」

モスコウ米シカゴ連銀総裁
「最近の変動は経済見通しに不透明感をもたらしている」
「連銀は世界経済市場の影響に注視している」
「個人消費は好調継続」
「最近の経済指標は軟調基調」
「住宅市場の強弱まちまちな指標は下振れリスク」
「07年、08年の米経済見通しは引き続き拡大」
「最大の懸念はインフレ」
「引き続き追加利上げが必要となる可能性」
「雇用市場は逼迫」
「賃金インフレ懸念」
「現時点で見通しを大幅に変える事は無い」
「先週の市場は順調に稼動した」

グリーンスパン前FRB議長
「キャリートレードは引き続き強く、終了していない。いずれ反転する必要がある」
「米住宅在庫リセッション」

渡辺財務官
「キャリートレードだけが過去の円安の原因ではない」
「投資家はリスクを若干低く織り込んでいる」

パラ・ベネズエラ中銀総裁
「外貨準備金のドル縮小計画を推進」

ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁
「追加利上げ必要」
「NZドルは商品価格に伴い上昇」
「3%を小幅下回るCPIには満足せず」
「円の上昇はNZにとり重要」

 8日の東京市場は、全人代終了後の人民元切り上げ観測、NZの利上げ後の材料出尽くし感からのNZD円売りや昨日から続いている米系大手証券の売りでドル円は早朝から、116.06から115.55まで急落気味となった。 ただし、この位置では本邦輸入企業、本邦資本筋や中国筋からの買いで下げ渋りとなり、東京株式市場や上海株式市場の堅調に推移から、ショートカバーを誘発して116.83まで大きく反発となった。 一方ユーロドルは1.3166から1.3182で小動き、ポンドドルは1.9280から1.9345での推移となった。 またクロス円もドル円同様早朝から急落となったが、その後は大きく反転した。ユーロ円は、152.99から152.25まで下落後、153.92へ反発。 ポンド円も222.82から225.89、オージー円も89.61の安値から90.77へ上昇し、NZD円は、78.10まで急落後、79.76まで上昇となった。 ロンドン市場では、ドル円、クロス円の買い戻しが継続した。また堅調な英2月住宅価格を受けて、ポンドが買われたがユーロポンドの売りから、ユーロドルは下落気味となった。 NY市場では、ECB理事会で利上げが決定されたが、トリシェECB総裁記者会見が弱気との見方からドルの買い戻しとなった。ユーロドルは、1.。3171から1.3116へ下落、ポンドドルも英中銀が据え置きを決定したことから、1.9351から1.9274まで下落し、ドル円は116.62から117.49まで強い上昇となった。一方クロス円も総じて堅調な上昇が継続し、ユーロ円は153.41から154.30、ポンド円は226.88、オージー円は91.30、NZD円は80.55の高値をつけた。

【経済指標&要人発言】
国内・2月景気ウォッチャー
現状ID 前回:47.2 今回:49.2
先行ID 前回:50.9 今回:52.1

英・ハリファックス2月住宅価格:前月比+1.8%(1月+1.3%)
独・1月鉱工業生産:前月比+1.9%(予想+0.5%、12月+0.1%←-0.5%)

英中銀金融政策委員会:政策金利を5.25%に据え置くことを決定

中国人民銀行
「一部の輸出企業への貸出金利割引を8日付けで廃止」

米・前週分の新規失業保険申請件数:32.8万件(予想33万件、前回33.8万件)
加・2月住宅着工件数:19.62万戸(予想22万戸、1月24.85万戸←24.93万戸)
加・1月新築住宅価格指数:前月比+0.3%(予想+0.2%、12月0.0%)

ECB理事会:政策金利0.25ポイント引き上げ3.75%に決定
デンマーク中銀:政策金利0.25ポイント引き上げ4%に決定

トリシェECB総裁
「本日の利上げはインフレリスクを反映したもの」
「時期を得た、堅固な行動が必要」
「ECBはリスクを非常に綿密に監視」
「ECB金利は引き続き緩和的」
「最近のユーロ圏経済拡大はかなり強い」
「強い経済は07年も継続」
「50べーシスポイントの協議はしなかった」
「金利は穏やか(moderate)」
「Moderate(穏やか)というのはappropriate(適切)という意味でない」
「成長のリスクはかなり均衡」
「長期成長リスクは引き続き下方」
「インフレリスクは上方」
「ECBはすべての市場を非常に綿密に監視」
「全員一致で利上げ決定」
「金利がピークに達したと言及しているわけでない」
「グリーンスパン前FRB議長より連銀予想を信頼」
「連銀の米景気判断は適切」
「為替に関してはエッセンG7の声明に沿う」
「為替はファンダメンタルズに沿うべき」

ECB
「07年成長2.1−2.9%へ上方修正(前回1.7−2.7%)」
「08年成長1.9−2.9%へ上昇修正(前回1.8−2.8%)」
「07年インフレ率1.5−2.1%(前回1.5−2.5%)」
「08年インフレ率1.4−2.6%(前回1.3−2.5%)」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「円上昇はG7の警告を反映」
「短期的なインフレは抑制されている」
「ECBは金利に関して中期的な見通しを重視している」
「ECBの利上げは経済を妨げない」

タリサ・タイ中銀総裁
「過度のバーツ変動には介入も辞さず」

 9日の東京市場は、全般的に今夜の米貿易収支や米雇用統計を控えて全般的に小動きとなった。 ただし、ドル円では、外貨建て投信設定や米系ファンド筋、米系証券筋からの買いで117.09を下値に底堅い動向から、117.49の高値と上値は輸出企業の売りに押さえられた。 またユーロドルは1.3130から1.3158での推移、ポンドドルは、1.9284から1.9332での推移となり、クロス円は全般的に堅調を維持した。 ユーロ円は153.86から154.53へ上昇、ポンド円も225.85から226.94、オージー円は91.02から91.59まで値を上げた。 ロンドン市場は、米雇用統計や貿易赤字の発表を前に、小動きながら短期筋からショート・カバーで、ドル円、クロス円は堅調な推移となった。NY市場では、堅調な米雇用統計や貿易赤字の縮小を受けて、ドルの買い戻しが進んだが、特に直近売り込まれていたドル円、クロス円の反発が目立った。 ユーロドルは、1.3160から1.3087へ下落、ポンドドルも1.9342から1.9269まで値を下げたが、それ程大きな動向でなない。 しかしながらドル円は117.18から118.38まで大きく上昇し、特に118円上昇後も底堅い動きを継続した。 一方クロス円も軒並み強い上昇を実現して、ユーロ円は154.15から155.18、ポンド円は228.74の高値、オージー円は92.42、NZD円は81.75まで反発。 特に目立ったのは好調なカナダの雇用統計を受けて、カナダ円が一時101.10の高値まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
日・1月機械受注(船舶・電力を除く民需):前月比+3.9%、前年比+2.6%(前月比予想+0.5%、12月-0.7%)
仏・1月貿易赤字:-27.6億ユーロ
独・1月貿易黒字:157億ユーロ(12月148億ユーロ)
独・2月卸売物価指数:前月比+0.4%、前年比+3.0%

金人慶財政相
「中国、外貨準備の管理体制を2分割することを決定」
「外貨準備の管理、シンガポール政府投資機関を手本に」
「中国政府が中銀から外貨購入目的で人民元建て債を発行との噂は事実無根」

独・1月貿易収支:+157億ユーロ(予想+150億ユーロ、12月+148億ユーロ)
仏・1月鉱工業生産:前月比-0.3%(予想+0.1%、12月+1.1%)
仏・1月貿易収支:-27.6億ユーロ(予想-26億ユーロ、12月-25.8億ユーロ)
英・1月鉱工業生産:前月比+0.1%(予想+0.2%、12月-0.1%)
英・1月製造業生産:前月比-0.2%(予想+0.2%、12月+0.2%)

ウェーバー独連銀総裁
「ECB、経済データ次第でいつでも行動する用意ある」
「ユーロ圏経済成長はより堅調で広範囲にも」
「政策金利は引き続き経済成長を後押し」
「最近の株式相場下落は調整だった」

米・2月非農業部門雇用者数:前月比+9.7万人(予想+10万人、1月+14.6万人←+11.1万人)
米・2月失業率:4.5%(予想4.6%、1月4.6%)
米・2月平均時間給:前月比+0.4%(予想+0.1%、1月+0.2%)、前年比+4.1%(予想+3.9%、1月4.1%←4.0%)
米・1月貿易収支:-591億ドル(予想-597億ドル、12月-615億ドル←-611.8億ドル)
 対中国:212.7億ドル(前月比+11.9%)、対日本:64.9億ドル(同-12.8%)
 対カナダ:68.7億ドル(同比+23.3%)、対中南米:22.1億ドル(同比+1.2%)
 対メキシコ:45.8億ドル(同比-8.5%)、対EU全体:65.0億ドル(同比-27.9%)
 対ドイツ:33.4億ドル(同比-20.2%)、対OPEC:93.1億ドル(同+18.6%)
米・1月卸売在庫:前月比+0.7%(予想+0.0%、12月-0.5%)
加・2月雇用者数:前月比+14200人(予想+3000人、1月+88900人)
加・2月失業率:6.1%(予想6.2%、1月6.2%)
加・1月貿易収支:+63億カナダドル(予想+49億カナダドル、12月+50億カナダドル)

ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁(投票権無)
「価格予想は高水準で抑制される可能性がある」

コーン米FRB副議長
「政策金利決定においてインフレ予想は決定的」
「低水準、安定したインフレが期待を抑制」

バイズ米FRB理事
「米経済は強く、雇用の拡大も強い」
「強い雇用市場が個人消費の基盤」
「サブプライム住宅ローン市場の最悪期はおそらくまだ来ておらず、強い雇用市場にもかかわらず、もう一段の株式市場の下落を導く可能性がある」
「連銀はサブプライム住宅ローン市場を綿密に監視していく」

 12日の東京市場は、早朝からクロス円中心に仕掛け的な上値トライがあったが一過性となり、日本の第4・四半期国内総生産(GDP)の上方修正を受けて、一時円が買われ動向となった。 ただし、こちらも下値での買い意欲が強く、円は軟調な推移が継続した。ドル円は118.40から118.00まで下落も、その後は118.50へ上昇。 ユーロ円も一時115.75の高値をつけたが、154.80へ下落後、再度155円ミドルへ反発した。 またユーロドルはユーロ円の上昇に1.3110から1.3156で堅調推移。 ポンドドルは1.9323から1.9377での動向となり、ポンド円は228.14から229.64へ上昇し、オージー円も92.06から92.67へ値を上げた。ロンドン市場では、ロシア勢のポンド買いやユーロ買いが強まったが、逆に対円では円買いが強まりドル円、クロス円が下落となった。 NY市場では、米サブプライム住宅ローン貸付業者の一つが経営破たんに陥る可能性が高まったことから、ドル売りとなり、更には安全志向からキャリー・トレードのアンワインドが米系ファンドから出たが、押し目買い意欲にドル円、クロス円は下げ止まりを見せた。 ユーロドルは1.3128から1.3202へ上昇、ポンドドルも1.9253から1.9434へ値を上げ、ドル円は118.48から117.22まで大きく値を下げた。 一方クロス円も急落気味も下値で下げ止まりを見せて、比較的堅調な反発を実現した。 ユーロ円は154.22まで下落後155円台を回復、ポンド円は225.85の安値から227円台、オージー円も91.59の安値から82円台を回復した。

【経済指標&要人発言】
英・2月生産者物価指数・産出:前月比+0.3%、前年比+2.2%(予想:前月比
+0.2%、前年比+2.1%、1月+0.3%、+2.1%)
英・2月生産者物価指数・投入:前月比+1.3%、前年比-1.0%(予想:前月比
+0.6%、前年比-0.9%、1月-2.0%、-1.7%)
英・1月住宅価格(地域・地方政府省):前年同月比+10.9%(12月+9.9%)

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「将来的にインフレリスクは依然として存在」
「ECBの利上げ、成長を阻害していない」
「金融政策はインフレリスクに前もって対応することが賢明」

ハミリOPEC議長(UAEエネルギー相)
「(今週の総会)われわれは非常に柔軟だ。需給要因を検討するだろう」

ロシア経済省
「2007年のGDP伸び率予測を6.2%に上方修正(従来6.1%)」

独DIW経済研究所
「第1四半期の独成長率は0.5%をわずかに下回る見込み(前月予想をやや引き上げ)」

加・10-12月期労働生産性:前期比+0.3%(予想+0.1%、前期±0%←-0.1%)
米・2月財政収支:-1200億ドル(予想-1160億ドル、前年同月-1192億ドル)

トリシェECB総裁
「最近の調整、市場のリスクを認識させた」
「最近の調整は純粋な市場調整」
「世界成長は過去に比べて更に均衡している」
「経済ファンダメンタルズが市場の不振要因でない」
「市場がリスクを過小評価している兆候」
「市場の流動性は高い」
「インフレ期待の抑制が基本」
「市場の調整が経済を妨げる事はない」
「インフレ期待は世界的にしっかりと抑制されているものの、現状に甘んじる余地はない」
「調整は緩やかであるべきで、急激な調整はリスク」
「我々の責務は十分に警戒し用心する事」
「米経済は緩やかに減速」
「連銀の分析を信頼」
「米経済がリセッションに陥るとは考えていない」

コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「強い景気拡大が継続」
「原油価格の上昇、米国の景気減速が成長見通しのリスク」
「トリシェECB総裁の声明文言の変更は大きな意味を持たず、ECBは金融政策に関して事前約束はしない」

クロズナーFRB理事
「連銀は長期的インフレ期待を抑制させた」
「生産性の伸びと原材料価格がインフレ見通しに影響する」
「今後、堅調な生産拡大を予想」
「連銀は市場、変動を非常に綿密に注視」
「変動率は歴史的基準からすると引き続き低水準」

 13日の東京市場は、仲値不足を受けてドル円は117.42から117.78まで強含んだが、戻りに抑えられてじりじり下値を切り下げる展開から、117.26まで下落した。 ユーロドルは、1.3163から1.3196で若干ユーロ円の売りに押されるような展開。ポンドドルも1.9279から1.9331で小動きながら値を落としている。 一方クロス円は、早期には堅調な動向も総じて上値を戻り売りに抑えられて、値を崩している。 ユーロは155.29から154.38まで下落。 ポンド円も227.55から226.07まで値を下げ、オージー円は92.60から91.79、堅調な1月小売売上高だったNZD円は82.13から81.15まで比較的深い押しとなっている。 ロンドン市場では、良好な独やユーロ圏の3月ZEW景況指数を受けて、ユーロの買いが進んだ。NY市場では、予想を下回る米2月小売売上高に加え、昨年第4四半期の米住宅ローン不履行率の上昇観測やサブプライムの破綻懸念から、NY株式市場が200ドルを越える下落となったことで、リスク回避のキャリートレードの手仕舞い売りが加速した。 ドル円は117.48から116.21まで大きく下落となり、ユーロ円も154.72から153.37、ポンド円は224.06の安値、オージー円は90.76まで下落となった。 一方ユーロドルは比較的堅調に1.3155から1.3222まで上昇したが、更に強い動きとはなっていない。 

【経済指標&要人発言】
NZ・1月小売売上高:前月比+0.5%
中・2月CPI:前年比+2.7%
中・1-2月中国への海外直接投資:前年比+13.04%

カレンNZ副首相兼財務相
「ニュージーランド経済は回復しつつあり、第4・四半期の国内総生産(GDP)は、前期比+1.0%程度の伸び率になると予想」
英・1月貿易収支:-62.26億ポンド(予想-69億ポンド、12月-69.45億ポンド←-71.42億ポンド)
独・3月ZEW景気期待指数:+5.8(予想+3.3、2月+2.9)

OECD
「最近の株価の変動は、リスク評価の正常化を反映している可能性」
「現段階でFRBが利上げを再開する強い根拠はない」
「米コアインフレ率は安全圏を依然としてやや上回っている」
「日本ではデフレが残っている、日銀はインフレがしっかりプラス圏に定着するまで利上げすべきでない」
「ユーロ圏の物価見通しはかなり落ち着いている」
「ユーロ圏の金融緩和は過去数カ月でほぼ解除された」

国際エネルギー機関(IEA)
「先進国の原油在庫、ここ10年余りで最大の減少となる可能性」

周小川中国人民総裁
「中国のインフレ率はここ数カ月やや高すぎた」

中川自民幹事長
「2月利上げの説明はまだ不足、引き続き日銀に説明責任」
「従軍慰安婦問題、自民党として再調査する予定ない」

南ア・1月鉱工業生産指数:前月比-0.5%(12月+2.1%←+1.9%)、前年比+6.2%(予想+6.4%、12月+5.0%)
米・2月小売売上高:前月比+0.1%(予想+0.3%、1月±0%)
米・2月コア小売売上高(除く自動車):前月比-0.1%(予想+0.3%、1月+0.2%←+0.3%)
米・1月企業在庫:前月比+0.2%(予想+0.1%、12月±0%)

ポールソン米財務長官
「米企業統治めぐる規制、再検討する必要」

ウェーバー独連銀総裁
「インフレは来年2%以上に加速する可能性」
「景気の過熱は見られず」
「金利は引き続き緩和的」
「株式市場の下落を過剰に表現するべきでない」
「利上げペースに関して事前の決定は無い」
「追加利上げの可能性は除外できず」
「現在の金利が08年の成長を妨げる事は無い」
「政策金利は引き続き経済成長を刺激」
「政策金利はまだ適切な水準でない」
「ドイツ、ユーロ13カ国の経済状況は良好」

ドイツ連銀年次報告書
「ユーロ圏政策金利は一連の利上げ後も依然として比較的低水準」
「インフレリスク引き続き見られる」
「金融緩和政策を徐々に解除しているが、まだ引締め水準には達せず」
「ドイツのVAT(付加価値税)引き上げに伴う抑制効果で1-3月期の景気鈍化兆候がでてきたものの、これも克服できるはず」

米財務省のライアン次官補
「(サブプライムモーゲージ)を注意深く監視しており、モーゲージ市場全体の一部にかなりしっかりと抑制され、無論、資本市場全体の中で抑制されていると概ね感じている」

 14日の東京市場午前の取引は、NY株式市場や為替市場の影響を受けて、ドル円は115.88まで下落したが、この位置では本邦輸入企業フラット為替予約や本邦機関投資家からの押し目買い意欲で下げ止まりを見せて、116.40まで反発した。 ただし、東京、上海株式市場が大きく下落していることで、再度115.76まで下落となった。 ユーロドルは1.3183から1.3209での小動き、ポンドドルは、ロシア筋のポンド円の売りに1.9318から1.9227まで下落となった。 一方クロス円も総じて軟調な展開が継続した。 ユーロ円は152.89の安値から153.58まで反発も、その後は152.67まで値を下げ、ポンド円は224.78から222.60まで下落、 オージー円は90.41から91.10、NZD円は79.19から80.02、カナダ円は98.54から99.06、スイス円は95.11から95.63での推移となっている。ロンドン市場は、ドル円、クロス円のショートカバーとみられる買いが優勢になった。NY市場でも、予想以上の米経常赤字の縮小や米株式市場の力強い反発を受けて、円の売り戻しが続いた。ドル円は115.96から117.14まで大きく上昇し、ユーロ円も153.18から154.89、 ポンド円は226.83の高値、オージー円は92.14、NZD円は81.10、カナダ円は99.61、スイス円は96.31まで値を上げた。 一方欧州通貨もクロス円の影響か総じて堅調で、ユーロドルは1.3177から1.3246へ上昇、ポンドドルも1.9214から1.9371まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
ユーロ圏・1月鉱工業生産:前月比-0.2%(+0.4%、12月+1.2%←+1.0%)
英・2月失業者数増減:-3800人(予想-8500人、1月-13300人)、失業率:2.9%(1月2.9%)
英・11-1月平均所得伸び率:前年比+4.2%(賞与込み、予想+4.1%、前回+4.0%)
仏・2月EU基準消費者物価指数:前年比+1.2%(予想+1.4%、1月+1.4%)

アルムニア欧州委員
「07年初めEUの経済成長、独VATの影響で若干減速の見通し」
「07年のEU経済成長率、減速後は内需など背景に回復へ」

大田経済財政担当相
「景気回復持続で、企業から家計への波及は緩やかに進む」

米・10-12月期経常収支:-1958億ドル(予想-2035億ドル、前期-2294億ドル←-2256億ドル)
米・2月輸入物価指数:前月比+0.2%(予想+0.8%、1月-0.9%←-1.2%)、前年比+1.3%(予想+1.4%、1月+0.4%←+0.1%)
米・週次在庫統計(3/9時点)
 原油在庫:前週比+118万バレル(予想+200万バレル、前回-485万バレル)
 ガソリン在庫:同比-249万バレル(予想-238万バレル、前回-375万バレル)
 留出油在庫:同比-273万バレル(予想-208万バレル、前回-133万バレル)
 製油所稼働率:85.6%(予想86.3%、前回85.8%)
加・10-12月期設備稼働率:82.5%(予想83.5%、前期83.4%←84.2%)
加・1月新車販売台数:前月比-3.3%(予想-4.0%、12月+5.6%)
メキシコ・1月鉱工業生産指数:前年比+1.4%(予想+1.8%、12月+1.6%)

トリシェECB総裁
「為替に関してはエッセンのG7声明を支持」
「ECBは欧州連合(EU)高官の助言を聞き入れる事はできず」
「ユーロ圏の生産性には失望」
「ユーロ圏の生産性はおそらく上昇」
「3/8のECBの決定を支持」

 15日の東京市場は、5−10日の仲値不足観測を受けて、早朝からドル円は、ストップ・ハントの買いで117.02から117.58まで強い上昇となったが、上値は戻り売り意欲に押された。またクロス円も全般的に同様の動きで、ユーロ円は154.72から155.52へ一時上昇したが、その後は揉み合い的となっている。 その他ポンド円は226.18から227.48、オージー円は91.87から92.54での推移となった。 一方欧州通貨は引き続きサイド・ライン的で、ユーロドルは1.3214から1.3234、ポンドドルは1.9324から1.9390での推移となった。ロンドン市場では、特に目立った動きはみられず、ポジション調整程度の売り買いが主体となった。NY市場では、予想を上回る1月対米長期証券投資や米株式市場の続伸を受けて、キャリートレードの解消売りが一服気味となったが、米経済がスタグフレーションに陥る可能性が指摘されており、対欧州通貨ではドル売り気味となった。 ユーロドルは1.3194から1.3253へ上昇、ポンドドルも1.9309から1.9379へ値を上げ、ドル円も117.04から117.78まで上昇した。 一方クロス円は全般的に堅調で、ユーロ円は154.73から155.84、ポンド円は228.08、オージー円は92.88まで値を上げた。

【経済指標&要人発言】
ユーロ圏・2月消費者物価指数改定値:前年比+1.8%(予想+1.8%、1月+1.8%)
独・2月消費者物価指数確報値:前年比+1.6%(予想+1.6%、前回+1.6%)

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「力強い経済情勢を考えると金融政策は依然として緩和的」

ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「ECB、物価安定を確実にするため速やかに行動する決意」
「株式市場の下落は調整に過ぎない。調整は投資家への価格リスクのメッセージ」

ウェーバー独連銀総裁
「金融市場、最近の調整後もリスクが十分に織り込まれていない可能性」

アハマディネジャド・イラン大統領
「国連のイラン決議案、紙切れにすぎない」

3月月例報告
「基調判断を据え置き、景気は消費に弱さみられるものの回復」
「先行き判断変更なし、個人消費、雇用情勢、消費者物価、生産も判断据え置き」
「雇用情勢では、雇用者数を上方修正も、賃金を弱い表現に変更」

大田経済財政担当相
「春闘は改善みられるが、賃金・消費への反映はもう少しみたい」
「06年度デフレ脱却、1-3月期の指標見て判断」

米・2月生産者物価指数(PPI):前月比+1.3%(予想+0.5%、1月-0.6%)、前年比+2.5%(予想+1.9%、1月+0.2%)
米・2月コアPPI:前月比+0.4%(予想+0.2%、1月+0.2%)、前年比+1.8%(予想+1.7%、1月+1.8%)
米・3月NY連銀製造業業況指数:1.9(予想17.5、2月24.4)
米・先週分新規失業保険申請件数:31.8万件(予想33.0万件、前回33.0万件←32.8万件)
米・1月対米長期証券投資:974億ドルの買い越し(予想同700億ドル、12月同143億ドル←156億ドル)
米・1月対米証券投資トータル:746億ドルの買い越し(12月147億ドルの売り越し←110億ドルの売り越し)
米・3月フィラデルフィア連銀製造業業況指数:0.2(予想4.0、2月0.6)
加・1月製造業出荷:前月比-2.1%(予想-0.5%、12月+2.1%←+1.7%)

スイス中銀:政策金利25ベーシスポイント引き上げ3ヶ月物LIBORの目標レンジを1.75-2.75%(目標値は中央値2.25%)に決定
ノルウェー中銀:政策金利25ベーシスポイント引き上げ4%に決定
トルコ中銀:政策金利17.5%に据え置き決定

グリーンスパン前FRB議長
「サブプライム住宅ローン問題は小さな問題でない」
「もし価格が下落すれば、サブプライム住宅市場問題は拡大」
「住宅市場不振は消費に打撃及ぼしていない」
「米サブプライム問題、他のセクターに波及するリスク」

メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「政策金利は市場が予想する以上に上昇する可能性」
「我々は必要とされる事を全て実行」

センテンス英中銀金融政策委員会委員
「インフレを抑制するため個人消費の低下必要」
「英企業投資が回復の兆候を示している」
「不均衡の改善にはドル安が必要となる可能性」

スマギ欧州中銀専務理事
「全ての可能性を除外せず」

スイス中銀
「07年スイス経済成長予想2.1%、08年2%」
「おそらく追加利上げが必要」
「スイスフランは今のところインフレへの影響ないが、物価に影響を与える事とな
ると重要。スイスフランがインフレへ影響するには時間的ずれが生じる」

 16日の東京市場は、東京株式市場の下落を受けて、キャリートレードの解消懸念や1月第3次産業活動指数が過去最高を更新したこともあって、ドル円は117.59から116.75まで下落した。ユーロ円は早朝から買い仕掛けが入り、一時155.84まで上昇も、その後はドル円の下落に155.32まで弱含みに推移。 その他クロス円は昨晩の高値から調整的で、ポンド円は227.81から226.34、NZD円は81.81から80.93、カナダ円は99.86から99.30まで下落した。ただし、イーディー豪準備銀行総裁補が「インフレ見通しは理想的な状況より依然高い」、「景気拡大ペースは今年下期に一段と強くなる見通し」と述べたことで、オージー円は92.28から92.82まで上昇した。 一方ユーロドルは、1.33のオプションの防戦をつける動きから、1.3234から1.3316まで上昇、ポンドドルは1.9363から1.9414での推移となっている。 結局日経平均株価は、前日比116.24安の16.744.15円で控えている。ロンドン市場では、日本、中国の株式市場が下落したことを受けた円買いやスイスフラン買いから全般的にドル売りが強まった。 NY市場では、予想以上に強い米2月CPIや2月鉱工業生産を受けて、ドル買いとなるも、株式市場が失速したことから、ドルは軟調な動きでNY市場を引けた。 ユーロドルは、1.3296から1.3340へ上昇、ポンドドルも1.9399から1.9505の高値をつけて、ドル円は116.51の安値から117.01に反発を限定した。一方クロス円は総じて保合気味で、ユーロ円は155.22から155.87での推移、 ポンド円227.75まで反発も226.43へ下落し、オージー円は92.56から93.27の高値、NZD円も81.28から81.86まで一時上昇した。

【経済指標&要人発言】
日・第3次産業活動指数:前月比+1.6%(過去最高)
日・1月景気動向指数改定:先行40.9、一致45.0、遅行60.0(速報:先行35.0、一致55.6)
仏・1月経常収支:-28億ユーロ(12月-27億ユーロ←-29億ユーロ)

ウェーバー独連銀総裁
「ユーロ圏の物価上昇圧力が高まっており、07年末から08年にかけて2%を大きく上回る可能性がある」

米・2月消費者物価指数(CPI):前月比+0.4%(予想+0.3%、1月+0.2%)、前年比+2.4%(予想+2.3%、1月+2.1%)
米・2月コアCPI:前月比+0.2%(予想+0.2%、1月+0.3%)、前年比+2.7(予想+2.7%、1月+2.7%)
米・2月鉱工業生産:前月比+1.0%(予想+0.2%、1月-0.3%←-0.5%)
米・2月設備稼働率:82%(予想81.3%、1月81.4%←81.2%)
米・3月ミシガン大学消費者信頼感指数速報:88.8(予想90.0、2月91.3)

ラトIMF専務理事
「サブプライム住宅ローン返済不履行問題が更なる米景気減速をもたらしたとしても、他の国の経済拡大とで影響は相殺される」
「米国の経済は大変強く、堅調」
「世界経済は5%小幅下回る拡大」

シュタインブリュック独財務相
「ユーロ圏のインフレ率は第3・四半期に1.5%まで低下した後、2007年末に2%を上回る可能性」
「世界経済のファンダメンタルズは良好」
「市場は調整を迎えている」
「ユーロには満足」
「ヘッジファンドを監視する機関を明確にする必要」
「07年GDP成長は1.75%を上回る可能性」
「ユーロ圏には大きなインフレの危険性はない」
「金利、エネルギーが困難なリスク」

パラモ欧州中銀専務理事
「インフレは金融現象」
「中銀は時には資産価格への対策をとり得る」

 19日の東京市場は、中国人民銀行による政策金利引き上げを受けて、ドル円は116.56から116.25まで早朝に下落したが、本邦輸入企業からのドル買い圧力が強く、東京&上海株式市場が堅調に推移したこともあって、米系ファンド筋からの大口の買いやショート・カバーで117.45まで反発した。 ユーロ円も154.79から156.35まで反発。 ユーロドルは1.3287から1.3325で堅調推移となった。 その他クロス円も下げから堅調な反発となり、ポンド円は225.33から227.93、オージー円は92.27から93.46へ値を上げた。
 ロンドン市場では、材料難の中東京からの円売り地合が継続した。 NY市場でも、NY株式の堅調な上昇から、リスク懸念後退を受けて、円キャリー・トレードが再開されたとの思惑が強まり、円売りに安心感が広がった。ユーロドルは、揉み合い的で1.3280から1.3317での推移、ドル円は117.11から117.77まで反発し、ユーロ円も155.88から156.59へ上昇、ポンド円は229.14、オージー円は94.12の高値をつけた。

【経済指標&要人発言】
周小川中国人民銀行総裁
「現在のインフレ水準を懸念していない」
「輸出の伸び抑制策は、一部の輸出セクターを阻害するに過ぎない」

中国国家統計局局長
「貿易黒字削減には、中国人民元の上昇ではなく、天然資源の価格引き上げなど構造的な調整が必要」

英・3月住宅価格(ライトムーブ):前年比+12.2%(2月前年比+11.5%)

ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「ECB、金利はピーク付近ではない」
「ユーロ圏のインフレにとって賃金交渉が最大のリスク」
「ECB、金利について基準となる水準はもっていない」

米・3月NAHB住宅市場指数:36(予想38、2月39←40)
加・1月卸売売上高:前月比-0.5%(予想-0.6%、12月+2.7%)
加・1月国際証券投資状況:37.64億カナダドルの売り越し(予想5億カナダドルの買い越し、12月30.53億カナダドルの売り越し)

周小川・中国人民銀行総裁
「中国経済はハードランディング回避の可能性高い」
「ドル下落は中国経済への大きな影響はない。ただ、ドル急落と米景気後退は中国の米国への輸出に響く可能性があり、中国の成長にとってマイナス要因」

シュタインブリュック独財務相
「欧州経済はかなり良好」
「07年ドイツ経済成長見通しは1.75%だが見通しを上回る可能性高い」

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「ECBは金利に関し事前約束はない」
「ECBは全ての経済データを分析、必要とされる行動をとる」
「ECBは価格圧力を抑制するため必要とされる事を実施」

ラジアー・米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長
「サブプライム住宅ローン市場不振は経済に波及せず」
「弱い住宅市場は本年の成長を押し下げる可能性」
「07年の米経済成長は3%前後」

 20日の東京市場は、休日前の5−10日要因から仲値不足の買いが入り、ドル円は117.30から118.02まで上昇したが、上値の売り圧力に118円台は維持できていない。 ユーロドルは1.3314から1.3276へ値を落とし、ポンドドルは1.9440から1.9466での推移。 一方クロス円もドル円の上昇に値を上げ、ユーロ円は156.10から156.97へ上昇、ポンド円は228.08から229.63、NZD円は82.42から82.82、カナダ円は99.70から100.16へ上昇した。 またオージー円は、10-12月期豪州住宅着工件数が減少したことで、オージードルが0.8030から0.7964まで値を下げ、一時94.35の高値をつけるも、その後は93.85まで値を下げた。 
 ロンドン市場は、イギリスの2月消費者物価の上振れをきっかけにポンド買いが強まり、ユーロポンドの売りからユーロドルは1.3271まで軟調推移となった。 NY市場では、予想を上回る米住宅着工件数を受けたドル買いも、周小川中国人民銀行総裁の「中国は外貨準備を一段と積み上げる意向を持たない」との発言や米サブプライム住宅ローン貸出業者の一つが米破産法11条の適用を申請したとのニュースからドル売りとなった。ユーロドルは1.3271から1.3323へ反発。ポンドドルは1.9433から1.9624へ値を上げ、ドル円は117.99から116.92まで大きく値を下げた。一方クロス円は、ドル円の下落の総じて軟調となったが、ユーロ円は156.85から155.60へ下落、ポンド円は一時230.78まで大きく上昇も、その後は228.97まで一時値を下げた。 またオージー円は93.61から94.45での揉み合い気味だが、良好のカナダ経済指標を受けて、カナダ円が一時101.10まで上昇した。また米コンサルティング社がレポートの中で「ECBは6月に利上げを実施後は利上げ休止する可能性」との見解を示したが、特にこの話題でユーロドルは売り込まれていない。

【経済指標&要人発言】
英・2月消費者物価指数:前年比+2.8%(予想+2.7%、1月+2.7%)
英・2月小売物価指数:前年比+4.6%(予想+4.3%、1月+4.2%)

リーカネン・フィンランド中銀総裁
「ユーロ圏の消費は予想以上に拡大する可能性」
「ユーロ圏の金融政策は依然として緩和気味」

独経済研究所(DIW)
「07年独GDP伸び率予想、2%前後に上方修正する可能性」

米・2月住宅着工件数:前月比+9%、152.5万戸(予想145万戸、1月139.9万戸←140.8万戸)
米・2月住宅着工許可件数:前月比-2.5%、153.2万戸(予想155万戸、1月157.1万戸)
加・2月消費者物価指数(CPI):前月比+0.7%(予想+0.3%、1月+0.1%)、前年比+2.0%(予想+1.6%、1月+1.2%)
加・2月コアCPI:前月比+0.5%(予想+0.3%、1月+0.1%)、前年比+2.4%(予想+2.1%、1月+2.1%)

周小川中国人民銀行総裁
「外貨準備を小規模削減する」
「中国は外貨準備を一段と積み上げる意向ない」

 21日のアジア市場は、東京市場が休場で、米FOMCを控えて尚更動意の薄い展開となった。ただし欧州勢参入後はクロス円の買いが優勢。 ドル円は117.20から117.36での小動きから、117.61へ上昇。 ユーロドルは1.3304から1.3324で小動き、ポンドドルは1.9614から1.9650での推移となった。 またユーロ円は156.05から156.58、ポンド円は229.87から230.84、オージー円は93.92から94.28へ値を上げ、NZD円は82.58から82.92、カナダ円は100.85から101.19、スイス円は96.68から97.00で堅調推移となっている。 ロンドン市場では、3月の英中銀金融政策委員会議事録で、一部の委員が利下げに投票したことが明らかになり、失望感からのポンド売りが強まった。 NY市場では、FOMCを控えて小動きとなったが、FOMCでは金利の据置が決定し、声明文では「追加引き締め」の文言が削除され、ハト派的な印象が強まりドルが全面安となった。 ユーロドルは、1.3290から1.3390へ上昇、ポンドドルも1.9556から1.9692へ値を上げ、ドル円は117.95から117.15まで下落となった。 一方クロス円は、総じて堅調推移となり、ユーロ円は156.35から157.47へ上昇、ポンド円は231.53の高値、オージー円は95.10の高値まで上昇となった。 

【経済指標&要人発言】
独・1月小売売上高改定値:前月比-4.3%(速報-5.1%)
スイス・2月貿易収支:+13.81億スイスフラン(1月+12.94億スイスフラン)

コステロ豪財務相
「豪ドル高、オーストラリアの輸出業者に打撃」
「豪ドルがオープンな市場で取引されることを認めるのが政府の方針だ」

独・1月小売売上高改定値:前月比-4.3%(速報-5.1%)
スイス・2月貿易収支:+13.81億スイスフラン(1月+12.94億スイスフラン)

トリシェECB総裁
「最新の経済データは堅調な経済成長を示唆」
「中長期的に物価安定の上方リスク」
「最近の利上げは、中長期的なインフレ期待が物価安定に沿った水準に引き続きしっかり抑制されることに貢献する」
「消費は、実質可処分所得の増加に伴い堅調さを増す」
「短期的な成長見通しのリスクは均衡」
「長期的な成長見通しのリスクは下振れ」
「インフレ率は春から夏にかけて低下しそう」
「インフレ率は年末に2%付近の見通し」
「原油価格と税、賃金がインフレリスク」
「民間部門の融資は依然として堅調」
「G7は為替の動向に今後も注意する」
「ユーロ圏の失業率は引き続き高すぎる」
「ユーロ圏の潜在成長率は2.25%付近」
「ユーロ圏のインフレは賃上げ反映し年内に上昇の公算」
「金融政策は引き続き緩和基調」

3/7-8英中銀金融政策委員会議事録
「政策金利の据え置きを8対1で決定」
「ブランチフラワー委員が0.25%の利下げを主張」
「リスクは均衡」
「金融市場の不安定さが、今月の金利据え置きの決定要因になった」

米・週次MBA住宅ローン申請指数(3/16):前週比-2.7%(前回+2.8%)
加・1月小売売上高:前月比-0.2%(予想-0.2%、12月+2.2%←+2.3%)
加・1月小売売上高(除自動車):前月比+0.3%(予想+0.2%、12月+1.9%←2.0%)
加・2月景気先行指標指数:前月比+0.7%(予想+0.4%、1月+0.5%)

米FOMC結果:FF金利の誘導目標水準5.25%に据え置き

米FOMC声明
「全会一致で政策金利据え置き決定」
「将来の政策変更はインフレと経済の見通し次第」
「経済は緩やかなペースで拡大」
「インフレは引き続き主要懸念」
「住宅市場は調整過程」
「最近の指標は強弱混合」
「コアインフレはいくらか上昇」
「原料使用の高い使用度がインフレ圧力を維持」
「インフレ圧力はいずれ低下」

ポールソン米財務長官
「外国資本の米債保有には満足」
「米経済は、消費が強く、インフレは抑制され健全」

ブラウン英財務相
「08、09年の英経済成長率は2.5-3.0%の見通し」
「08、09年の英インフレは2.0%に低下」

バーカー英金融政策委員
「我々の仕事は経済においてインフレを低水準に維持、安定させる事」

 22日の東京市場は、昨晩のFOMCの結果からは動意の薄い展開となったが、ドル円ではクロス円の利食い売りに軟調気味の展開となり、117.66から117.25まで値を下げた。 ユーロドルは、一時1.3412の高値まで上昇も、EU報告書「ECBが利上げ継続すれば、経済成長が鈍化する可能性、追加利上げは景気を脅かす恐れ」との内容を受けて、1.3366まで下落した。 またポンドドルは、1.9662−95での小動きとなった。 一方クロス円は全般的に上値の重い展開で、ユーロ円は157.51から156.86、ポンド円は231.51から230.65、オージー円は95.03から94.51まで値を下げ、NZD円は83.52から83.00、カナダ円も101.75から101.37へ値を下げた。 福井日銀総裁が「当面、極めて低い金利水準による緩和を維持する」と述べたが大きな反応は出ていない。ロンドン市場では、日本の2007年公示価格の16年ぶり上昇を受けた円の買い戻しから、逆に円売り地合となった。また英2月小売売上高の上振れを受けてポンド買いが強まった。 NY市場では、予想を下回る米2月景気先行指数にもドル売りとならず、新規失業保険申請件数を受けた堅調な米雇用市場から、FOMC後のポジション調整的なドル買い戻しとなった。ユーロドルは1.3379から1.3311へ下落、ポンドドルも1.9726から1.9613へ値を下げ、ドル円は117.30から118.32まで上昇した。 またクロス円も東京引けの安値からは、堅調な上値拡大となり、ユーロ円は156.91から157.65へ上昇、ポンド円は232.23、オージー円は95.40、NZD円は84.30、カナダン円な102.18の高値をつけた。

【経済指標&要人発言】
日本
業況判断BSI大企業製造業-1Q:0.1
業況判断BSI全産業-1Q:6.2
通関ベース貿易収支-2月(季調済):6551億円

福井日銀総裁
当面、極めて低い金利水準による緩和を維持する
情勢の変化に応じ徐々に金利水準を調整する
市場はともすれば行き過ぎる、冷静に推移見たい
物価の上昇に過度に神経質と思われるのも良くない
少し物価上がると引締めバイアスと思われるの良くない

ドイツ財務省月報
力強い国内景気の拡大は継続の見通し
1-3月期の経済成長は予想上回る可能性も
米景気鈍化とユーロ相場上昇のリスクが見られる

EU報告書
ECBが利上げ継続すれば、経済成長が鈍化する可能性
ECBの追加利上げは景気を脅かす恐れ
ユーロ圏景気は4-6月期に再び加速が予想される
ユーロ圏景気は1-3月期に多少の減速も

尾身財務相
議決延長請求権が原則として行使しない立場、日銀に委任
NHK報道前に利上げ情報を知っていたわけではない

英・2月小売売上高:前月比+1.4%(予想+0.7%、1月-1.5%←-1.8%)
ユーロ圏・1月貿易収支:-78億ユーロ(予想+12億ユーロ、12月+32億ユーロ←+25億ユーロ)
ユーロ圏・1月鉱工業受注:前月比-0.2%(予想-1.0%、12月+2.8%)
南ア・10-12月期経常収支:-1430億ランド(予想-1280億ランド、前期-999億ランド)
南ア・10-12月期経常収支のGDP比:-7.8%(予想-6.8%、前期-5.7%)

藤井財務次官
「長期金利動向、引き続き十分注視していきたい」
「(長期金利)過度な上昇は持続的な景気回復に悪影響」
「(公示地価)かつてのバブルではなく、経済実態を反映した地価の動向」

米・先週分新規失業保険申請件数:31.6万件(予想32.4万件、前回32万件←31.8万件)
米・2月景気先行指数:前日比-0.5%(予想-0.3%、1月-0.3%←+0.1%)

ラッカー米リッチモンド連銀総裁
「信用市場の影響に関する研究は適切」

コーン米FRB副議長
「一部金融資産価格決定、完全には理解されていない」

クロズナーFRB理事
「デリバティブの驚異的な伸びは有用」

コール米連銀銀行監督規制局長
「連銀は、住宅ローン市場問題の拡大に懸念」
「サブプライムの借入者には難問に直面する可能性」
「サブプライム市場からスタンダード市場への波及はない」
「連銀はリスク管理、消費者保護の弱さを観察」

アルムニア欧州委員会委員
「EU各国は赤字削減を急ぐべき」

ジン独IFO所長
「ECBは追加利上げ行うべきでない」
「07年ドイツ成長率見通し1.9%、08年2.3%」

ジョーダン・スイス中銀理事
「追加利上げの必要性は後退」
「スイス経済は強く、07年GDP2%前後を予想」
「スイスフランの急激な、強い上昇は除外できず」
「スイス中銀はスイスフランや、政策金利の目標はない」

 23日の東京市場は、本邦輸出企業からのドル売りやユーロ債償還に絡んだ円買いなどで、ドル円は118.19から117.87へ堅調な推移となったが、下値では投信設定に絡んだドル買いから118.26まで反発した。またユーロドルは、1.3318から1.3338で揉み合い、ポンドドルは1.9628から1.9661での推移となった。 一方クロス円は総じて堅調なレベルを維持しているが、上値も更に拡大の状況ではない。 ユーロ円は157.07から157.64、ポンド円は231.49から232.30、オージー円は、95.05から95.30、NZD円は83.78から84.14、カナダ円は101.71から102.16での推移となった。 ロンドン市場では、本邦機関投資家の償還玉のクロス円売りが強まった。NY市場では、イランで英国海軍軍人が捕縛されたとのニュースに地政学的リスクからドル売りで反応となったが、2004年4月以来の高水準になった米2月中古住宅販売件数を受けて、ドルの買い戻しが進んだ。ユーロドルは1.3342から1.3282まで下落し、安値圏で引けている。 またポンドドルも1.9691から1.9589へ値を下げ、ドル円は117.40から118.13まで反発して高値圏で終了した。 一方クロス円は全般的に値を下げたが、更に大きく売り込む動向とはならなかった。 ユーロ円は、償還・利払いに絡む売りで157.26から156.42の下落したが、156.40にあると言われている大口のストップ・ロスをつけることはできなかった。 ポンド円はロシア勢の売り仕掛けから、230.46の安値へ下落したが、231.69へ反発して引けている。その他オージー円は94.63、NZ円は93.61、カナダ円は101.39、スイス円は96.70まで一時値を下げた。

【経済指標&要人発言】
日・対内外証券投資(3/11-17)
対外債券投資:57億円の流出超
対内債券投資:8684億円の流入超
対内株式投資:1051億円の流出超
日・1月全産業活動指数:前月比+0.7%

尾身財務相
「現時点で外為特会の通貨構成を大幅に変更する考えはない」

ユーロ圏・1月経常収支(季調済):+27億ユーロ(予想+22億ユーロ、1月+20億ユーロ)

渡辺財務官
「世界同時株安、ひとつ終止符が打たれ結果としていい方向に向かっている」
「米サブプライム問題、景気の足を引っ張ることにならない」
「(米FOMC声明)先のインフレや金利の見方がそう変わったとはみていない」
「4月G7で株安が議論になる感じはない」
「外貨準備の通貨分散・多様化は考えていない」
「4月G7ではマクロ経済の中で金融・為替市場の議論なされる」
「世界経済の不均衡問題、新たな提案をG7で順守するといった話にはならない」

ガスパリ・スロベニア中銀総裁
「現時点では、ECBの一段の金利調整についての話は時期尚早」
「インフレ期待は完全に後退してはいないが明らかに制御されている」
「ECB理事会メンバーの大半はインフレ見通しについて自分と同じ見方」
「現在の水準は適切だが、今年金利が4%になっても驚かない」

米・2月中古住宅販売件数:669万戸、前月比+3.9%(予想631万戸)、1月644万戸←646万戸
メキシコ・2月貿易収支:-5.13億ペソ(予想-8.36億ペソ、1月-17.09億ペソ)

メキシコ中銀:政策金利7%に据え置き

プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁
「インフレ期待は将来低下」
「イールドカーブの平坦化は継続する可能性ある」
「最近の価格指標は以前程元気付けられるものでない」
「見通しにおけるイールドカーブの重要性は低下」

ガイトナー米ニューヨーク連銀総裁
「サブプライム問題が信用市場の妨げとなる可能性はわずか」

ラトIMF専務理事
「日本の回復は体勢を立て直した」
「世界保護主義の上昇を公然と非難」
「世界不均衡が過小評価されているリスク」
「ユーロ圏の成長は堅調」
「世界経済成長予想5%」
「米サブプライム問題、他の経済分野に波及するリスク」
「家計は拡大しつつある金融リスクをとっている」
「米FRBの金融政策は適切」
「米経済は、インフレ圧力抑制され成長ペースが鈍化するなか、ソフトランディングに向かっている」

 26日の東京市場午前の取引は、比較的静かな動向も円の下値は底堅い様相。 ドル円は本邦輸出企業からの売りで118.14から117.79まで下落した後、 本邦資本筋からの押し目買いで118.24まで反発した。 ユーロ円やポンド円は、M&Aに絡んだ売りやユーロ債やポンド債の利金売りに、ユーロ円は156.93から156.30まで下落後下げ渋り、ポンド円は230.82から231.79での推移となった。 またオージー円は94.69から95.12、NZD円は2月NZ貿易収支を睨んで、乱高下気味となったが83.52から84.04での推移、カナダ円は101.25から101.72での動向となった。その他ユーロドルは1.3294から1.3254へ値を下げ、ポンドドルは1.9585から1.9602、ドルスイスは1.2181から1.2220での推移。ロンドン市場では、ビーニ・スマギECB理事の「為替レートに関する懸念は行き過ぎ」との発言をきっかけに、ドル円、クロス円での円売りが優勢となった。 NY市場では、米2月新築住宅販売件数が、2000年6月以来の低水準に落ち込み、更に在庫が約16年ぶりの水準へ増加したため、NYダウが一時100ドル近い下げを演じ、ドルが全面安となった。ユーロドルは、1.3257から1.3347まで上昇、ポンドドルも1.9589から1.9722へ値を上げ、ドル円は118.43から117.64まで値を下げた。ただし、下値では資本筋の買いが支えた。 一方クロス円は、投信売り出しに絡んだ本邦資本筋などの買いが強く、軒並み堅調な上昇となった。ユーロ円は156.63から157.49へ上昇、ポンド円は232.74の高値、オージー円は95.67の高値まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
NZ・2月貿易赤字:-1.27億NZドル(12ヶ月貿易赤字-57.79億NZドル)

日銀金融政策決定会合議事要旨(2月20-21日)
「低金利長期化期待定着すれば、息の長い成長を阻害する可能性」
「今回利上げ後も極めて緩和的な金融環境を維持」
「経済・物価情勢変化に応じて徐々に金利を調整」
「個人消費の夏場の落ち込みは一時的と確認」
「利上げは目先CPIマイナスの可能性念頭において先行き展望したもの」

アフマディネジャド・イラン大統領(国連安保理決議採択)
「イランは核開発を一秒たりとも停止せず」

ビーニ・スマギECB理事
「物価安定が欧州経済にとって重要」
「為替レートに関する懸念は行き過ぎ」
「ECB、インフレリスクに対応するため行動すべき」

ガスパリ・スロベニア中銀総裁
「ユーロ圏の金利が上昇しても驚かない」

リーカネン・フィンランド中銀総裁
「ユーロ圏の金利は依然緩和的」
「中期的には物価上振れリスクがある」
「3月の理事会以降のデータ、ECBの見通しを裏付けている」

モスコウ米シカゴ連銀総裁(北京)
「サブプライム融資の焦げ付き、他の住宅市場には波及しない」
「米住宅市場は安定化の過程にある」
「米経済には08年のインフレ低下につながる十分な緩みがある」

安倍首相
「後半国会は重要法案の成立目指す、景気回復を実感できるよう全力」

尾身財務相
「金融政策は日銀が決めること」
「(金融政策)具体的なコメントは控えるが順調な経済の発展支えてもらいたい」
「財務再建では金利上昇も視野に入れておかなければならない」
「(抜本的税制改正)秋に方向性が出れば来年の国会での法案提出目指す」

米・2月新築住宅販売件数:84.8万戸、前月比-3.9%(予想99.0万戸、1月88.2万戸←93.7万戸)

ハンガリー中銀:政策金利8%に据え置き決定
ルーマニア中銀:政策金利0.5%引き下げ7.5%に決定

バーナンキFRB議長
「中国による米国債の積み上げは問題でない」

シュタインブリュック独財務相
「ユーロ高は懸念せず」
「米住宅市場危機は、過大評価」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「ユーロ圏経済は力強い」
「インフレ、原油価格がリスク」
「為替に関してはG7声明に沿る」

アルムニア欧州委員会委員
「ユーロ圏政策金利は成長を妨げず」
「円は経済ファンダメンタルズに沿った動きとなる」

ソルべス・スペイン第2副首相兼経済財政相
「ユーロにとって重要な事はあまり急激に動かない事」

 27日の東京市場は、材料難から動意の薄い展開。 朝方こそ仕掛け的なユーロ円の買いが入ったが、その後は追従する向きもなく小動き。 ドル円は、118.05から118.36まで上昇したが、118.50アッパーに控える売りオーダーに警戒感が強く、117.87まで下落した。 ユーロ円も157.37から157.79と直近高値を更新するもその後は価格が萎んで157.19まで下落。、その他ポンド円は232.06から233.00、オージー円は95.40から95.77、NZD円は、84.54−80、カナダ円101.62−102.15で堅調推移となった。一方ユーロドルも1.3323−40、ポンドドルも1.9666−1.9702で動意が薄い。 モスコウ・シカゴ地区連銀総裁が、「インフレ高進、依然として景気減速よりも大きなリスク」、「インフレが高水準にとどまるリスクがある」と述べたが市場は全く反応していない。ロンドン市場では、独3月IFO業況指数が予想に対して、上振れたことを好感してユーロ買いが強まった。 NY市場では、昨年11月来の低水準に落ち込んだ3月米消費者信頼感指数やこれを受けた株式の下落を嫌気してドル売りとなった。 ユーロドルは、1.3331から1.3365へ上昇、ポンドドルも1.9621から1.9690へ値を上げ、ドル円は118.39から117.70まで値を下げた。 一方クロス円も全般的に高値をつけて調整的。 ユーロ円は一時オプションの防戦をつけて、158.02の高値まで上昇も、その後は157.24まで下落。 ポンド円はアジアの高値233円からは、231.46まで下落となり、オージー円も95.19へ値を下げ、NZD円は95.10まで上昇後、 84.65まで下落した。

【経済指標&要人発言】
独・3月IFO業況指数:107.7(予想106.5、2月107.0)
独・3月ザクセン州消費者物価指数:前年比+2.5%(2月+2.3%)

独IFO経済研究所エコノミスト・アッベルガー氏
「独VAT増税の影響、最悪局面を脱した可能性」

ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「ユーロ圏の金利、必ずしもピークに達していない」

キング英中銀総裁
「最新のデータは景気のまだら模様を示唆」
「不安定な相場が終わったとみるのは時期尚早」
「国内住宅価格の鈍化が始まった兆候みえる」
「国内製造業が力強くなっている兆候みえる」
「英インフレ率、2年以内に目標水準まで低下の見通し」

ピアナルト米クリーブランド連銀総裁
「最近の経済指標はまちまち」
「インフレ環境には依然リスクがある」
「インフレ圧力を引き続き注視している」
「住宅市場の調整が米経済の足を引っ張っている」
「1月と2月のインフレ指標は2006年終盤ほど良好ではない」
「インフレの数値目標設定がFRBのコミュニケーションに寄与すると思う」

中国国営企業・珠海振戎
「イランへの原油代金支払い通貨をユーロに変更」

独・3月バーデンウュルッテルベルク州消費者物価指数:前年比+2.0%(2月+1.9%)
米・3月消費者信頼感指数:107.2(予想108.5、2月111.2←112.5)
米・3月リッチモンド連銀製造業指数:-10(予想-5、2月-10)

連銀
「米東部時間28日午前9時半から予定されていたバーナンキ議長による議会証言を午前10時半(日本時間午後11時半)に変更」

サンドラ・ブラウンスティン米連邦準備理事会(FRB)消費者・地域担当局局長
「サブプライム住宅融資問題、今後1―2年続く可能性」
「住宅ローン市場の債務不履行、差し押さえ問題による消費者への影響は大きな懸念の一つ」
「連銀はサブプライム住宅ローン市場動向を綿密に監視」

28日の東京市場は、円が急騰気味の展開となった。 ドル円は本邦機関投資家からのレパトリ絡みの売り、イラン情勢緊迫化懸念を背景したロングの外しから、118.00から117.08まで下落した。ユーロドルは、イラン軍がペルシャ湾の米艦艇に向けて攻撃とのニュースで、早朝1.3370まで上昇も、その後はユーロ円の売りに押さえられる形で1.3327まで下落、ポンドドルも1.9676から1.9628へ値を下げた。 一方クロス円も、投信の買い期待で膨らんだ買いポジションの投げが続き軒並み大きく値を下げ、ユーロ円は157.56から156.38、ポンド円は231.89から229.93、オージー円は95.31から94.28、NZD円は84.63から83.43、カナダ円は102.01から101.25、スイス円は97.36から96.70まで下落した。ロンドン市場では、東京市場で円買い地合が継続した。また英第4四半期GDP確定値の下ぶれや経常収支の赤字幅拡大を受けて、ポンドが売られ、スイスの3月KOF景気先行指数が予想を上回り、一時スイスフラン買いとなった。NY市場では、予想を下回る2月米耐久財受注に加えて、バーナンキ米FRB議長が、「連銀はインフレバイアスを継続」する一方、「経済見通しの不透明感」を指摘したため、スタグフレーション懸念からNY株式市場が下げを拡大したことでドルが売られる展開となった。 ただし、対欧州通貨での下落幅は限定されており、円の独歩高の様相となった。 ユーロドルは、一時1.3375まで上昇も、1.3309へ反落、ポンドドルも1.9681から1.9599へ値を下げ、ドル円は117.47から116.38まで下落となったが、下値は本邦機関投資家のビッドが支えた。 一方クロス円も軒並み大きく値を落とし、ユーロ円は156.66から155.52へ下落、ポンド円は228.78、オージー円は93.81の安値をつけた。

【経済指標&要人発言】
英・ネーションワイド3月住宅価格:前月比0.4%(予想+0.7%、2月+0.6%←+0.7%)
独・4月GFK消費者信頼感指数:4.4(予想4.5、3月4.4)
NZ・2月住宅建設許可:前月比+5.8%
ユーロ圏・2月マネーサプライM3:前年比+10.0%(予想+9.8%、1月+9.9%)
英・10-12月期GDP確定値:前期比+0.7%(前期比予想+0.8%、前回+0.8%)
英・10-12月期経常収支:-127億ポンド(予想-90億ポンド、前期-105億ポンド←-94億ポンド)
独・3月ブランデンブルグ州消費者物価指数:前年比+1.9%(2月+1.9%)
独・3月ヘッセン州消費者物価指数:前年比+1.9%(2月+1.8%)
スイス・3月KOF景気先行指数:1.90(予想1.83、2月1.81←1.79)
南ア・2月消費者物価指数:前年比+5.7%(1月+6.0%)、コア前年比+4.9%(1月+5.3%)

米・2月耐久財受注:前月比+2.5%(予想+3.5%、1月-9.3%←-8.7%)
米・2月耐久財受注(輸送用機器除く):前月比-0.1%(予想+1.8%、1月-4.0%)
米・週次MBA住宅ローン申請指数:前週比-0.2%(前回-2.7%)
米・週次原油在庫:前週比-85万バレル(予想+200万バレル、前回+392万バレル)

ポーランド中銀:政策金利4%に据え置き

バーナンキ米FRB議長
「コアインフレは引き続き不快な高水準」
「緩やかな経済成長拡大見通し変わらず」
「インフレが支配的な政策懸念」
「見通しの不透明感が高まった」
「現在の連銀の姿勢はインフレを低下、成長を助長」
「FOMCが明らかにしたとおり連銀政策は経済指標次第」
「緩やかな経済成長を予想」
「住宅市場の弱さが成長の妨げ」
「サブプライム問題は抑制されそうだ」
「消費の上昇が景気を支える」
「インフレ予想は抑制」
「コアインフレは緩やかに低下」
「住宅市場、製造業不振の波及は今のところない」
「サブプライム問題が他の市場に波及している兆候はない」
「サブプライム問題を綿密に監視している」
「サブプライム住宅ローン問題の住宅市場への影響は緩やか」
「成長には両サイドのリスクがある」
「連銀はインフレバイアスから移行していない」
「連銀は金利に関するガイダンスを与える事を好まず」
「連銀は将来の金利見通しガイダンスを削除」
「FOMC声明は両サイドのリスクが影響」
「連銀の見通しは実質的には変化なし」

ポールソン米財務長官
「サブプライム市場を綿密に監視している」
「サブプライム市場の波及は抑制」
「外国資本の米債保有は懸念せず」
「中国は市場主導の通貨が必要」
「米国および世界経済は堅調」
「住宅の調整は終わりに近い」

トリシェECB総裁
「ECBはインフレリスクの上昇を予想」
「金利は緩和的」

 29日の東京市場は、本邦機関投資家からの大口の売りでドル円は117.18から116.67まで下落した後、117.53まで反発した。 ユーロ円は、外貨建て投信設定に絡んだ買いで155.35から156.55まで上昇、ユーロドルは1.3302から1.3331での小動き、ポンドドルは、1.9614から1.9658での推移となった。 その他クロス円では、ポンド円は229.07から230.77、オージー円は94.03から95.05、NZD円は82.79から83.35、カナダ円は100.59から101.25へ値を上げた。ロンドン市場では、ドル円、クロス円の買い戻しが続いた。 NY市場でも、米第4四半期GDP確定値が予想を上回り、NY株式も反発したことから、ドルの買い戻しとなった。ユーロドルは1.3354から1.3315まで値を下げ、ポンドドルは1.9618から1.9658での小動き、 ドル円は117.28から118.10まで強い上昇が実現した。 一方クロス円も軒並み強い上昇となり、ユーロ円は156.40から157.48まで上昇し高値圏で引け、 ポンド円は231.76、オージー円は95.33の高値をつけた。 またその他NZD円は84.45、カナダ円は102.00、スイス円は96.99まで値を上げた。

【経済指標&要人発言】
独・3月失業者数増減(季調済):-6.5万人(予想-4.0万人、2月-7.9万人)
独・3月失業率(季調済):9.2%(予想9.2%、2月9.3%)
独・3月失業者数(季調前):410.8万人(予想413.4万人、2月422.2万人)
南ア・2月生産者物価指数:前年比+9.5%(1月+9.8%)

台湾中銀:政策金利を0.125%引き上げ2.875%に

スイス中銀四半期報告
「スイス金融政策はなお緩和的、経済成長は潜在成長率に向け低下へ」

ガスパリ・スロベニア中銀総裁
「07年末までにECBの金利が4.25%に上昇すれば驚き」

藤井財務次官
「為替レートの過度な変動・無秩序な動きは望ましくない」
「現時点で、外準の通貨構成を大幅に変更する考えはない」
「為替介入、有無を含めてコメントしない」

米・10-12月期GDP確定値:前期比+2.5%(予想+2.2%、前回+2.2%)
米・10-12月期GDPデフレータ確定値:前期比+1.7%(予想+1.7%、前回+1.7%)
米・10-12月期個人消費確定値:前期比+4.2%(予想+4.2%、前回+4.2%)
米・10-12月期コアPCE価格指数確定値:前期比+1.8%(予想+1.9%、前回+1.9%)
米・先週分新規失業保険申請件数:30.8万件(予想32.0万件、前回31.8万件←31.6万件)
仏・2月失業率:8.4%(予想8.5%、1月8.5%←8.6%)
仏・2月失業者数変化:前月比-2.5万人(予想-1.4万人、1月-1.2万人←0.1万人)

イラン政府
「拘束中の英女性兵士の解放見送り」

スターン米ミネアポリス連銀総裁
「バーナンキ米FRB議長のインフレバイアスに関する評価に同意」
「在庫の変動は経済循環において重要度が低い」
「成長見通しを変えるほどの状況は見当たらない」
「サブプライム問題が市場全体に大きな影響を与える事は考え難く、拡大する理由も見当たらない」
「住宅市場全体におけるサブプライム市場の割合は小さい」
「工業生産の緩やかな上昇を予想」
「もし指標が予想外に弱い結果となった場合には政策見通しを変更させる」
「物事が全く違ったものとなれば、対応する準備がある」
「最低賃金上昇が雇用市場に与える影響は限られる」

ドッジ・カナダ中銀総裁
「米住宅市場の改善には時間がかかる可能性も」
「米住宅不振はカナダ輸出の回復を遅らす」
「貿易障壁は最も危険」
「経済見通しリスクは引き続き存在」
「2月インフレは予想を上回る」

 30日の東京市場の取引は、日本の2月コアCPIが予想より低かったことや仲値不足の思惑から、ドル円は118.20まで上昇したが、期末仲値での本邦輸出企業、本邦機関投資家からの大口の売りで117.47まで下落した。 ただし、下値では買い意欲が強く、118円手前まで反発した。またユーロドルは、1.3319から1.3349、ポンドドルは1.9597から1.9647で小動きの推移となった。一方クロス円も軒並み高値をつけた後に、ドル円の下落に値を崩すが、下値をつけた後は比較的堅調なレベルに再反発している。ユーロ円は157.48から156.64へ下落後、157.20−30へ上昇。 ポンド円は231.87から230.54まで下落して、231円台を回復となった。 またオージー円は95.42から94.82、NZD円は84.42から83.76へ一時下落して回復も高値圏を越えられないが、カナダ円だけは101.95から101.42まで弱含み後、102.29まで上昇している。 ロンドン市場では、米国の経済指標発表やバーナンキ米FRB議長の講演を待つムードから取引手控え気味となった。NY市場では、米2月コアPCE価格指数が予想以上に上昇した事を受けて、一時ドル買いとなったが、米商務省が中国製の紙製品の輸入に対して相殺関税を適用する仮決定を決め、米国の保護貿易主義への傾斜を嫌気してドルが全面安となった。またバーレーンからの退避勧告の噂(のちにホワイトハウスが否定)、加えてイラン中銀による石油輸出代金のドル建て決済全面停止の示唆もドル売りへの追風となった。その他米3月シカゴ購買部協会景気指数は、過去最大の上げ幅となり、2月建設支出は一年ぶりの伸び、3月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は、昨年9月以来の低水準となったが、全て飲み込まれてしまった。ユーロドルは、1.3288から1.3401へ上昇したが、1.33ミドルに弱含んで引けた。 ポンドドルは1.9548から1.9718へ上昇、ドル円は118.40の高値をつけるも、その後は117.21へ急落となり、117円後半で週末の市場を終了した。 一方クロス円は全般的に堅調を維持した。 ユーロ円は、一時157.58の高値をつけたが、156.87まで調整して、再度157円中盤へ回復。 ポンドドルは231.99の高値をつけて、高値圏で引け、オージー円は95.66、NZD円は84.60、カナダ円は102.76、スイス円は97.14の高値まで一時上昇した。 

【経済指標&要人発言】

独・2月小売売上高:前月比+0.9%(予想+0.9%、1月-4.3%)
仏・10-12月期GDP改定値:前期比+0.7%(速報+0.6%、7-9月期:+0.1%←0.0%)
仏・2月生産者物価:前月比+0.3%(予想+0.2%、1月+0.1%)
ユーロ圏・3月消費者物価指数速報値:前年比+1.9%(予想+1.9%、2月+1.8%)
ユーロ圏・2月失業率:7.3%(予想7.3%、1月7.4%)

ラトIMF専務理事
「欧州、サブプライム問題よりも過剰な信用の伸びを警戒すべき」

米・2月個人所得:前月比+0.6%(予想+0.3%、1月+1.0%)
米・2月個人支出(PCE):前月比+0.6%(予想+0.3%、1月+0.5%)
米・2月コアPCE価格指数:前月比+0.3%(予想+0.2%)、1月+0.2%←+0.3%、前年比+2.4%(予想+2.4%)、1月+2.2%←+2.3%
米・3月シカゴ購買部協会景気指数(PMI):61.7(予想49.2、2月47.9)
米・2月建設支出:前月比+0.3%(予想-0.6%、1月-0.5%←-0.8%)
米・3月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:88.4(予想88.5、速報88.8、2月91.3)
カナダ・1月GDP:前月比+0.1%(予想+0.2%、12月+0.4%)
カナダ・2月鉱工業製品価格:前月比+0.9%(予想+0.7%、1月+0.2%←-0.1%)
カナダ・2月原料価格指数:前月比+2.6%(予想+1.8%、1月-3.0%←-3.1%)

インド中銀:レポレートを7.75%、預金準備率を6.5%に引き上げ

米商務省
「中国製の紙製品の輸入に対して、相殺関税を適用する仮決定を下した」

国際通貨基金(IMF)
「ドル比率64.7%へ低下(第3四半期65.8%)」
「ユーロ比率25.8%へ上昇(第3四半期25.1%)」
「ポンド比率4.4%へ上昇(第3四半期4.3%)」
「円比率3.2%へ上昇(第3四半期3.1%)」

イラン中銀総裁
「米ドルでの輸出石油決済を全面停止する方針」
「外貨準備のうちドルを20%未満に削除しつつあり、ユーロと円を増やす方針」

バーナンキ米FRB議長
「住宅市場での最近の延滞や差し押さえ増加について、低所得層向け融資を単に拡大するだけでは、常に良好な結果につながるとは限らない」

トリシェECB総裁
米中の関税問題にはコメントしない
しかし、事態は注意深く見守っていく
ユーロの創造は雇用市場の手助けになった
構造改革がユーロ圏にとって重要
ECBは物価安定の維持に向へいかなることも実施へ
ECBへの信頼はインフレ期待を低水準に維持


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