過去の市場概況              ★ SAVE The Yen ★

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2005年 12月 11月 10月 09月 08月 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月
2006年 12月 11月 10月 09月 08月 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月
2007年 03月 02月 01月

 最新

 2日の東京市場は、3月日銀短観を受けてドル円は117.40から118.08まで上昇したものの、上値での売り圧力が強く、117円ミドルへ反落した。 ユーロドルは、早朝からユーロ円の仕掛け買いに1.3381で上昇したが、その後は1.3332まで値を下げた。 またポンドドルは1.9666から1.9718での推移となった。 一方クロス円は、まちまちも比較的堅調な動向が継続している。 ユーロ円は157.08から157.65へ上昇後、 156.95へ下落。 ポンド円は231.20から232.18での推移、NZD円は83.73から84.48、カナダ円は101.84から102.43での推移となった。またオージー円は2月豪州小売売上高の増加を受けて、95.01から95.79まで強い上昇が実現した。ロンドン市場は、材料難から取引手控え気味となり、全体的に小動きの状態が続いた。NY市場でも、予想を下回る米3月ISM製造業景気指数に、ドルが売られる場面もあったが、全体的に動意が薄く既に週末の米雇用統計待ちの雰囲気やイースター休暇ムードとなった。 ユーロドルは1.3346から1.3384での推移だが、ポンドドルは英MPCでの利上げ期待から1.9718か1.9800まで一時値を上げた。 またドル円は117.54から117.88で小動きに終始した。 一方クロス円は全般的に堅調を維持して、ユーロ円は157.12から157.59、ポンド円は一時233.11の高値、オージー円は96.32、NZD円は85.05の高値まで値を上げた。

【経済指標&要人発言】
日銀短観・大企業製造業業況判断-1Q:23
日銀短観・大企業製造業先行き-1Q:20
日銀短観・大企業非製造業業況判断-1Q:22
日銀短観・大企業非製造業先行き-1Q:23
日銀短観・大企業全産業設備投資-1Q:2.9%

豪小売売上高-2月:0.9%
住宅建設許可件数-2月:10.6%
住宅建設許可件数-2月(前年比):10.0%

内閣府審議官
日銀短観、企業部門好調で、景気が回復している姿を裏付けたもの

ヒルデブラント・スイス中銀理事
物価上昇のダイナミクスが緩和、金融政策は中立方向に傾くかもしれない

トリシェECB総裁
ECBの金融政策は緩和的
中期的なインフレに上振れリスク
緩やかな賃金上昇が雇用創出の鍵握る
発言内容の若干の変更は意図的だった
われわれは必要な措置を行う
ユーロ圏の政策金利水準はほどほど

塩崎官房長官
3月日銀短観受け、緩やかな景気拡大が続いているとの認識変わらない
大局的には企業部門の好調さが続いている

ユーロ圏・3月製造業購買担当者景気指数(PMI):55.4(予想55.7、2月55.6)
独・3月製造業購買担当者景気指数(PMI):56.9(予想57.5、2月57.2)
仏・3月製造業購買担当者景気指数(PMI):53.8(予想53.9、2月53.4)
英・3月製造業購買担当者景気指数(PMI):54.4(予想55.1、2月55.4)

ハーリー・アイルランド中銀総裁
「ユーロ圏の成長見通しは良好、物価リスクは上向き」

ウリュカェフ・ロシア中銀第1副総裁
「(ルーブル高抑制で)07年に700億-800億ドルのドル買い介入の可能性」

藤井財務次官
「(日銀短観)大局的にみれば企業部門の好調続き、景気回復している」

米・3月ISM製造業景気指数:50.9(予想51.1、2月52.3)

プール米セントルイス連銀総裁(投票権有)
「米経済は住宅市場の不振にもかかわらず堅調」
「エネルギー価格の安定でインフレは後退」
「向こう2年間の経済拡大見通しは潜在的成長ペースと同水準の3%」
「インフレ目標は、コアPCE1.5%の上下0.5%が好ましい」
「雇用が最大限に拡大するには価格を抑制させる事が必要」
「価格安定は経済のショックを軽減させる」
「最近の見通しに景気後退は含まれていない」
「連銀声明は完全な成功とはいえない」
「市場の連銀声明に関して異なる見解」
「景気後退リスクは1/3以下」
「物価が低下しないと政策当局は心地悪い」
「サブプライム問題の波及は比較的限定的」
「バーナンキ米FRB議長は行間でなく文面の解釈を望む」
「ISM統計は3%弱のGDP伸び率と一致」

バティア米通商代表部(USTR)次席代表/金鉉宗・韓国外交通商省通商交渉本部長
「米国が自動車部品と排気量3000cc以下の乗用車に課している関税を協定発効後直ちに撤廃。3000cc超の大型乗用車は3年以内、トラックは10年以内に撤廃」
「農産物分野では韓国側が牛肉の関税を15年で段階的に撤廃するほか、オレンジには季節関税を導入。その一方で、コメは協定から除外することで一致]

米財務省
「G7財務相・中銀総裁会合、4/13にワシントンで開催」

 3日の東京市場は、動意の薄い展開もクロス円の買いニーズが強く、円は軟調気味の展開から、欧州市場に入って大きく円が売られる展開となった。 ドル円は117.73から118.50のトリガーをつけて118.60へ上昇。 ユーロ円は上値のストップをつけて157.336から158.55まで値を上げ、ポンド円も232.82から234.76へ上昇した。 またこの処の堅調なオージー円は95.99から96.51、NZD円は84.94から85.39へ値を上げ、カナダ円も101.73から102.48まで上昇となっている。買いの主体は信託、証券筋が主体ということで新規の外債投資絡みとの憶測が強い。 ロンドン市場では、ドル円の上昇から全般的にドル買い戻しが進んだ。 NY市場では、米2月中古住宅成約指数は良い数字も為替市場は反応が薄かったが、これを好感した債券市場の利回り上昇や米株式市場の大幅高を受けて、ドル買いとなった。 ユーロドルは1.3375から1.3319まで下落。 ポンドドルは1.9796から1.9731へ値を下げ、ドル円は118.42から118.99まで値を上げた。 ただし、119円のオプションの防戦ラインは超えることができなかった。 一方クロス円は、日本の新年度入りに伴う新規外債投資の活発化の憶測から堅調な上昇となり、ユーロ円は158.29から158.85へ上昇。 ポンド円は235.11、オージー円は96.78、 NZD円は85.75の高値まで値を上げた。

【経済指標&要人発言】
日本・マネタリーベース-3月(前年比):-19.1%(予想:-19.7%)

尾身財務相
G7でどういう議論されるか、議題についてはコメント控える
全体として経済は順調との認識

大田経済財政相
日銀短観、全体的に弱くなっておらず景気の見方に変化はない
日銀短観の業況判断小幅低下、株安や米経済の不透明感を反映
IT関連のやや調整的な雰囲気見られる

豪経済指標
貿易収支-2月:-8.38億AUD
輸出-2月:185.46億AUD
輸入-2月:193.85億AUD

ユーロ圏・2月生産者物価指数:前月比+0.3%(予想+0.3%、1月+0.2%←+0.1%)、前年比+2.9%(予想+2.8%、1月+2.9%)
スイス・3月消費者物価

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「独VAT引き上げ、ユーロ圏への影響は予想以下」
「金融政策は引き続き緩和気味」
「ユーロ圏の経済成長は強い」

平野前日銀理事
「G7で円が狙い撃ちされる事態は考えにくい」
「物価は年央から来年にかけ上昇テンポ上がり、かなりはっきりしたプラス圏へ」

米・2月中古住宅成約指数:前月比+0.7%(予想-0.5%、1月-4.2%←-4.1%)

ブラジル中銀-地元経済紙
「ブラジルは外貨準備を米国資産以外の資産にも投資」

 4日の東京市場は、ドル円は119円のオプション・トリガーの防戦売りに負けて、118.69まで弱含みに推移したが、下値の買い意欲も強く、逆襲的に119.02まで上昇した。 ただし高値圏を維持できておらず揉み合いの様相となっている。 またユーロドルは、1.3318から1.3360で堅調気味、 ポンドドルは1.9719から1.9765での推移となっている。 一方クロス円は一時乱高下気味となったが、下値はしっかりとした感じ。 ユーロ円は158.10から158.66での推移、ポンド円は234.03から234.84、NZD円は85.05から85.62ので推移となっている。 また豪準備銀行が政策金利を据え置いたことで、オージー円は、一時96.72から95.69まで急落気味の展開となったが、その後は5月以降の利上げ期待が残り、96.70近辺まで反発した。 ロンドン市場は、独2月鉱工業受注が予想を上回ったことから若干のユーロ買いとなった。 NY市場では、4年ぶりの低水準に落ち込んだ米3月ISM非製造業景気指数を受けて、ドル売りとなったが、更に大きくドルを売り込むムードに薄く、 総じてレンジ的な保合範囲を超える動きとなっていない。 ユーロドルは1.3338から1.3382、ポンドドルは1.9718から1.9774での推移。 ドル円は一時119.09の高値をつけるも、その後は118.55まで値を下げた。 一方クロス円は総じて堅調な推移で、ユーロ円は158.38から158.96まで上昇も、159円のオプションの防戦売りに上値を阻まれた。 その他ポンド円は234.92を上値に揉み合い気味で、オージー円は、RBA理事会前の高値を更新して、97.21の高値まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
フレアティ・カナダ財務相
G7では円は特別な議題にならないだろう
人民元の柔軟性を継続的に求めていく必要
G7で前回同様、円を含む為替の議論があっても驚かず
住宅部門含む米経済の減速はリスクだが対処可能だ
円キャリー取引はG7にとって1つの懸念事項
日本経済の成長には勇気付けられる
為替の問題を含む政界的な不均衡問題は常に議論ある
人民元の柔軟化は正しい方向、さらに迅速な行動を

ハワード豪首相
オーストラリアの金利水準は依然として低い
豪中銀の政策決定は住宅購入者を喜ばせるだろう

武藤日銀副総裁
経済・物価情勢の変化に応じて徐々に金利水準を調整
極めて低い金利水準による緩和的な金融環境を当面維持
今後の政策対応、あらかじめスケジュールは持っていない
先行き物価上昇圧力は高まっていく
賃金の回復遅く、物価上昇しにくい可能性にも注意
個人消費、大きな伸び期待できなくとも緩やかな増加基調たどる
日本経済は今年度も潜在成長率やや上回るペースで息の長い成長続ける
日銀短観は企業部門の好調さ裏付ける内容、慎重な投資姿勢は維持
2月の利上げ、為替や円キャリー取引を直接ターゲットにしたものでない
人手不足感強まり、賃金の上昇圧力は次第に高まっていく
米国は景気後退とインフレという双方のリスクに注意必要

中国人民銀行幹部
中国、資本規制を段階的にさらに緩和へ

安部首相
米大統領と日米同盟の強化について協議したい
中東の平和と安定に協力進める基盤築きたい
イランの核問題解決に役割を果たしたい

ユーロ圏・2月小売売上高:前月比+0.3%(予想+0.5%、1月-0.8%←-1.0%)
独・2月鉱工業受注:前月比+3.9%(予想+0.6%、1月-0.3%←-1.0%)
ユーロ圏・3月サービス部門PMI:57.4(予想57.6、2月57.5)
独・3月サービス部門PMI:57.5(予想57.4、2月57.2)
仏・3月サービス部門PMI:59.2(予想59.0、2月58.9)
英・3月サービス部門PMI:57.6(予想57.4、2月57.4)

ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「今後の指標を注視すべき、必要なら直ちに断固たる行動をとる」

アルザジャリ・オマーン中銀総裁
「湾岸諸国中銀、米ドルペッグ制の維持で非公式に合意」

米・3月チャレンジャー人員削減数:前年比-24.6%(2月-3.9%)
米・週次MBA住宅ローン申請指数(3/30):前週比-3.2%(前回-0.2%)
米・3月ADP全米雇用報告:前月比+10.6万人(予想+11.0万人、2月+6.5万人←+5.7万人)
米・2月製造業受注指数:前月比+1.0%(予想+1.8%、1月-5.7%←-5.6%)
米・3月ISM非製造業景気指数:52.4(予想55.0、2月54.3)
カナダ・2月住宅建築許可:前月比-22.4%(予想-6.5%、1月+10.4%←+11.3%)
米・週次在庫統計(3/30時点)
原油在庫:前週比+431万バレル(予想+50万バレル、前回-85万バレル)
ガソリン在庫:同比-503万バレル(予想-15万バレル、前回-26万バレル)
留出油在庫:同比-8万バレル(予想-100万バレル、前回-70万バレル)
製油所稼働率:87.0%(予想87.6%、前回87.0%)

フィッシャー米ダラス連銀総裁(投票権無)
「サブプライム(信用度の低い借り手向け)融資問題は抑制されている一方、広範な住宅市場や経済全般に対する見通しを曇らせている」
「インフレは引き続き高すぎる」
「金融政策の現状に満足」
「低水準の米10年債利回りは米連邦準備理事会(FRB)がインフレを抑制するとの債券市場の確信を示している」
「インフレが和らぐ事を望む」
「必然的に住宅市場調整の影響を受けるが、インフレは依然経済にとって主要リスク」

アフマディネジャード・イラン大統領
「拘束されている15英兵に恩赦」

ブレア英首相
「イランによる英兵開放表明を歓迎」

コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「実質金利は引き続き低水準」
「欧州経済は回復基調」
「金利は引き続き歴史的低水準」

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「物価上昇圧力が見られる」
「価格リスクは低下していない」
「ユーロ圏経済は強い」
「景気見通しは半年前から比べかなり良好」
「価格リスクは明らかに上向き」
「豊富な流動性に懸念」

サバーハ・クウェート石油相
「石油輸出国機構(OPEC)が緊急会合を開く必要はない」

 5日の東京市場は、材料難の中動意が薄い展開も、週末の米国雇用統計やイースター休暇を控えて、ドル円ではポジション調整的な利食いが優先して118.78から118.49へ下落したが、その後は118.80へ反発となった。 またユーロ円も158.79から158.39へ下落後158.70へ反発した。 またユーロドルは1.3354から1.3377で小動き。 ポンドドルも1.9740から1.9767での推移。 その他のクロス円はポンド円が234.00から234.65、 オージー円は96.86から97.43、NZD円は85.30から85.67での推移となっている。 ロンドン市場では、中国の預金準備率引き上げのニュースにも円の反応は限定的。 また英2月の鉱工業生産と製造業生産が予想を下振れたことや英中銀が政策金利を据え置いたことから、ポンド売りが進んだ。 NY市場では、米週間新規失業保険申請件数が予想を下回ったことで、米雇用統計が良い数字になるとの思惑から一時ドル買いが進んだが、英中銀の金利据置を嫌気したユーロ・ポンドの買い戻しから、ユーロが独歩高の様相となった。 ユーロドルは1.3360から1.3442へ上昇、ポンドドルは1.9769から1.9671までは売り込まれたが、その後は1.9740へ反発となった。 一方クロス円もユーロ円主導の展開となった。ユーロ円は158.54から159.44まで強い上昇を実現したが、ポンド円は234.81から233.55まで値を下げた。 その他オージー円は97.00−38での揉み合い気味で、NZD円は86円の高値に上昇し、カナダ円が103.29まで値を上げた。

【経済指標&要人発言】
日・対内外証券投資(3/25-31)
対外債券投資:2779億円の流入超
対内債券投資:4602億円の流出超
対内株式投資:312億円の流入超

セイエール欧州産業連盟会長
「欧州中銀が政策金利を4%以上に引き上げた場合、限界に達する」

英・2月鉱工業生産:前月比-0.2%(予想+0.2%、1月0.0%←+0.1%)
英・2月製造業生産:前月比-0.6%(予想+0.3%、1月-0.2%)
独・2月鉱工業生産:+0.9%(予想-0.5%、1月+0.9%←+1.9%)

中国人民銀行:預金準備率を4月16日から0.5%引き上げ10.5%に

英中銀金融政策委員会:政策金利を5.25%に据え置くことを決定

グリアOECD事務総長
「米FRB、秋に利下げ実施の可能性」

藤井財務次官
「G7では幅広い世界経済の諸問題を議論」
「世界経済は大局的には力強い成長の流れにある」

米・先週分新規失業保険申請件数:32.1万件(予想31.5万件、前回31万件←30.8万件)
加・3月雇用者数増減:前月比+54900人(予想+5000人、2月+14200人)
加・3月失業率:6.1%(予想6.1%、2月6.1%)
加・3月Ivey購買部協会指数:67.3(予想62.4、2月60.5)

ウェリンク・オランダ中銀総裁
「堅調なユーロ圏経済はインフレリスク」
「金融システムにドル安リスクは年毎に拡大」
「米住宅市場の景気への影響小さく、最も可能性の高いシナリオはソフトランディング」

トリシェECB総裁
「物価安定はすべての中央銀行の使命」

 6日の東京市場は、海外市場のイースター休暇や米3月雇用統計の発表を控えて、全く動意の薄い展開となった。 ドル円は118.69から118.90、ユーロドルは昨晩の上昇からは、利食いで1.3432から1.3411に下落、ポンドドルは1.9694から1.9717で同様な推移となった。 一方クロス円も動意に薄く、ユーロ円は159.24から159.53、ポンド円は233.79から234.36、 オージー円は97.09から97.34でやはり動意は薄く、その他NZD円は85.75から85.95、カナダ円は103.01から103.18、スイス円は97.52−77で小動きの推移となった。 海外市場は、欧州市場がイースター休暇のため閑散な取引となったが、NYに入って、3月雇用統計が予想以上に好調な結果となったことから、債券利回りが上昇し、ドルが全面高となった。 ただし、米株式市場は休場で、債券市場も短縮取引のため、為替市場でも商いは薄く、午後は膠着状態で週末の取引を終了した。ユーロドルは1.3426から1.3364まで下落、 ポンドドルも1.9717から1.9637へ値を下げ、ドル円は118.73から119.39まで値を上げた。 一方クロス円はドル円の上昇に一時アジア時間の高値を更新したが、更に上値追いの状況とはなっていない。 ユーロ円は159.26から159.69の高値とユーロ導入以来の高値を更新。 ポンド円は233.72から234.74での推移、 オージー円は一時97.58、NZD円は86.22の高値をつけた。

【経済指標&要人発言】
尾身財務相
G7で円だけを特別に議論することはない
G7では為替も議論の対象になる
G7のテーマ・方向はまだ出ていない
日本を含めた世界経済動向やIMF改革などいろいろな問題を議論

塩崎官房長官
日中、日米首脳会談で温暖化問題も議題に
中国が単独開発したいという話はきていない-東シナ海ガス田について
東シナ海ガス田は共同開発するのが日中の基本認識

人民銀行当局者
中国は07年に流動性コントロールを強化へ
人民元の変動は適切
中国は07年に人民元の柔軟性を拡大へ

日本経済指標
景気先行指数-2月(速報値):30.0%
景気一致指数-2月(速報値):16.7%
一致指数2ヶ月連続50%割れ、足元判断を「弱含んでいる」に下方修正=内閣府

IMF
「07年の米GDP伸び率見通しを約2.2%に下方修正へ」
「日本の07年成長率を2.3%、08年は1.9%と予想」

イグナチェフ・ロシア中銀総裁
「ルーブルの実質実効為替レート、今年は4-5%上昇する見通し」

米・3月雇用統計
 非農業部門雇用者数:前月比+18.0万人(予想+12.0万人、2月+11.3万人←+9.7万人)
 失業率:4.4%(予想4.6%、2月4.5%)
 平均時間給:前月比+0.3%(予想+0.3%、2月+0.4%)
米・2月卸売在庫:前月比+0.5%(予想+0.4%、1月+0.6%←+0.7%)
米・2月卸売売上高:前月比+1.2%(1月-0.9%)
米・2月消費者信用残高:前月比+30億ドル(予想+50億ドル、1月+66億ドル←+64億ドル)

  9日の東京市場は、海外市場のほとんどがイースターマンデーで休場のため動意に乏しい展開となっている。ドル円は119.15から119.39、ユーロ円は159.30から159.60、ポンド円234.23−51、オージー円は97.27−45、NZD円85.92−86.29、カナダ円103.46−70での推移。 その他ユーロドルは1.3354−88、ポンドドル1.9539−50、ドルスイス1.2218−33での推移での推移となっている。 ドル円は119.40−50には大口の売りオーダーがあると思惑がある模様。 海外市場は、欧州市場がイースター・マンデーで休場の中薄商いが継続したが、NY市場でも休暇ムードから商いは盛り上がらなかった。 ユーロドルは1.3340から1.3379、ポンドドルは1.9593から1.9648、ドル円は119.19から119.39での小動きに終始した。 一方クロス円も全般的に動意薄となったが、総じて利食いが率先した感じ。 ユーロ円は159.26から159.61、ポンド円は233.74から234.47、オージー円は97.31から97.54での揉み合いとなっている。また米通商代表部がWTOに、中国の映画に関する著作権問題で10日にも訴状を提出する予定を発表した事で米保護主義傾斜の懸念を市場は感じている。

【経済指標&要人発言】
アティーヤ・カタール・エネルギー相
「ガス版OPEC構想について協議する」

日・3月景気ウォッチャー調査:現状判断DI50.8(2月49.2)、先行き判断DI51.3(2月52.1)

プーチン・ロシア大統領
「ルーブル相場の上昇に注意を払う必要」

ラトIMF専務理事
「欧州経済は堅調だが、長期的な課題(潜在生産力高め、高水準の失業者数減らす)は依然として存在」
「世界経済のリスク、半年前より低下」
「中国は柔軟な人民元の恩恵を受ける」

浜野内閣府審議官
「消費は強い動き示しているが賃金は引き続き弱含み」
「(月例経済報告)強弱それぞれの数字出ており精査して景気判断固めたい」

藤井財務次官
「(ユーロ・円史上最高値)具体的水準、日々の動きにはコメント控える」
「G7では金融市場・為替市場動向などいつもどおり総合的視点から議論」
「日本経済、民需に支えられた景気回復が続く」
「消費には持ち直しの動き、雇用情勢の改善の流れは変わらない」

アハマディネジャド・イラン大統領
「同国の産業レベルでのウラン抽出に成功した」

ゴードン・ジョンドロー国家安全保障会議(NSC)報道官
「イランの発表を非常に懸念」

米通商代表部(USTR)
「WTO(世界貿易機構)に中国の著作権侵害などに関する訴状を明日提出」

 10日の東京市場は、本邦輸出企業や本邦資本筋からの債券絡みの大口の売りで、ドル円は119.36から118.76まで値を下げたが、クロス円の買いニーズが強い119円台へ反発した。 一方ユーロドルも、ユーロ円の買いを受けて、1.3350からストップ・ロスをヒットして、1.3435まで急上昇、ポンドドルも1.9615から1.9710へ値を上げた。 一方クロス円は、キャリー・トレードと見られる買いが主流で、ユーロ円は159.05から159.90へ急上昇し、もう聞き飽きたと思うが(私も書き飽きた)、ユーロ導入後の高値を更新した。 またポンド円は233.64から234.70へ上昇、オージー円も97.27から強い上昇が実現して、98.11の高値、NZD円も85.73から86.36へ値を上げた。 ロンドン市場では、材料難の中クロス円が堅調な上昇となった。NY市場では、重要な経済指標の発表のない中、既に今晩のFOMC議事録を睨む展開となっているが、ミシュキン米連邦準備制度理事会(FRB)理事が「インフレが低下しなければ、FEDは行動すべき」と発言したが市場は反応できず、トルコのペガサス航空便がハイジャックされたとの話やマイヤミでの爆弾騒ぎなどを受けて、全般的にドル売りの様相となった。米商務省が、米国が中国に対し著作権問題で、WTOに実際提訴したと発表したことも悪影響を与えている。 ユーロドルは、1.3403から1.3457へ上昇、ポンドドルも1.9675から1.9751へ値を上げた。 ただし、ドル円は上値のオファーに阻まれ、119.29を高値に118.96まで下げる局面も見られたが、総じて揉み合いの範囲で終始した。 一方クロス円は、欧州通貨の上昇に高値を更新した。 ユーロ円は159.65から160.10の高値をつけたが、この位置での分厚いオファーに阻まれた。 またポンド円も235.37まで上昇したが、若干勢いに欠ける展開。 それよりオージー円がM&A絡みの話題で、オージードルが上昇したことで、98.44の高値、NZD円は2005年の高値87.10に面あわせとなった。

【経済指標&要人発言】
豪経済指標
ANZ求人広告件数-3月:1.9%
NAB企業信頼感指数-3月:10
NAB企業景況感指数-3月:17

塩崎官房長官
北朝鮮は拉致、核、ミサイルで建設的な対応を
拉致問題に誠意ある対応ないことなどから延期
6ヶ国協議を進めるためにも北への制裁継続必要
羽田-上海便、中国も前向きに検討してくれている

尾身財務相
全体としては平穏、無事な感じ
日本経済の将来に自信をもっていると説明
財政再建と経済活性化を両立すると説明へ
為替 :経済財政担当相 (更新:04/10 09:16)
消費は底を打った感がある
景気動向指数の一致指数の2ヶ月連続50割れ、注意必要だが以前の踊場とは違う
3、4月は注意してみている
消費動向は少し明るくなった
消費に明るい兆し出ているが、賃金は上がっていない

日銀金融政策決定会合
政策金利は予想通り「据え置き」
全会一致で決定。

財務省幹部
為替について関心がある方がいるかもしれない
日本の金融政策と絡めて円に焦点当たる状況でない
個別通貨が議題として取り上げられることはない
人民元改革、スピードでは各国議論あるが方向感としてはよい
米経済、どこかで何か問題が大きく生じつつあるとは思っていない
米サブプライム融資問題、影響は比較的限定的
人民元は方向感として良い感じに動いている
二月末の株価、為替調整はうまく消化されたと思う
米経済は良い意味で軟着陸状態に入っている
世界経済の下方リスクは減少している
米経済成長率は下がっているが日米欧の中で最も高い
保護主義が台頭しつつあることに懸念、中国が元凶というのは言いすぎ
産油国に集積された資金の有効利用も議論へ
世界経済、ダウンサイドリスクが減少しにくい状況にある
円に焦点を当て、議論をする状況ではない

スイス・3月失業率(季節調整前):3.0%(予想3.1%、2月3.2%)
独・2月貿易収支:+138億ユーロ(予想+154億ユーロ、1月+158億ユーロ)
仏・2月鉱工業生産:前月比+1.1%(予想+0.5%、1月-0.2%←-0.3%)

独財務省筋
「G7では為替政策について協議、大きなサプライズはない見通し」
「IMFは中国が為替柔軟化で前進したと認識、一段の措置が必要」
「IMF、保護主義の拡大と予想以上の米景気減速をリスクと認識」
「IMF、インフレ圧力と金融市場のボラティリティー拡大を潜在リスクと認識」
「IMF、無秩序な世界不均衡の解消も潜在的リスクと認識」
「IMF、世界経済は2007年にソフトランディングすると予想」

独財務省当局者
「中国、G7の世界経済に関する議論には参加しない」

中国
「一部鉄鋼製品の輸出税還付を削減」

ノートン米通商代表部報道官
「中国の映画や音楽、ソフトウェア、本などの海賊版の著作権問題に関し、世界貿易機関(WTO)に正式提訴」

ミシュキン米FRB理事
「FRBの政策措置は国内インフレを効果的に抑制」
「連銀はドルも含めて、資産価格に注視すべき」
「為替相場は鍵となる資産価格」
「インフレは望ましい水準を上回っている」
「インフレは緩和するであろう」
「インフレが緩和しなければ、連銀は対応をすべき」

フィッシャー米ダラス連銀総裁
「米経済は堅調に拡大してきた」
「われわれは順調に成長してきており、インフレ率を適度に抑制してきたが、われわれの一部が望んでいるほど低水準ではない」
「連銀はインフレに対してなすべき仕事がある」
「米経済は若干減速気味」
「米3月の雇用統計は強い」
「年内の米成長は加速するであろう」
「連銀の利上げの影響が出るには時間がかかる」
「インフレには特別な監視が必要となる」

IMF報告書
「あらゆる資産クラスのボラティリティーは上昇するリスクがあり、これがキャリ
ートレードの手仕舞いや円の急騰を招く可能性がある」

 11日東京市場の取引は、予想を下回った2月の機械受注を受けて、ドル円は119.31まで強含んだが、本邦輸出企業やオプション防戦に絡んだ売り圧力が強く、118.88まで下落となった。ただし、この位置からはクロス円の買いニーズに119円台を回復している。 またユーロ円も一時160.16まで上昇したが、この位置からは利食いが強まり、159.58まで反落も、その後は160.18と高値を更新した。 ユーロドルは1.3415から1.3441で揉み合い気味、ポンドドルは、英FT紙が、「英政府が、海外で得た利益の本国送金に対する課税の軽減措置を行うとの構想を持っている」との記事を掲載したことで、ポンド買いが強まり、1.9713から1.9815まで強い上昇となった。 これを受けてポンド円も234.58から236.07まで上昇となった。 その他オージー円は98.46から98.00、NZD円は86.97から86.45へ利食い売りに一時値を下げた。ロンドン市場では、材料の薄い中FOMC議事録の発表待ちながら、円は軟調気味な推移となった。 NY市場でもFOMC議事録待ちから、動意の薄い展開が継続したが、G7での為替政策に関して、今回はあまり牽制発言が出ておらず、円安牽制は話題にならないとの見方や、ジョンソンIMF調査局長が「キャリートレードは波乱要因とならない」との発言を受けて、円売りが継続した。 また午後に発表されたFOMC議事録は、タカ派的と取られ一時ドル買戻しが進んだが、当面は金融政策を動かすような状況となるとは見られず、全体的に保合の域を出ていない。 ユーロドルは、1.3442から1.3407へ下落、ポンドドルは、アジアからの英版本国送金法の成立を期待した買いから、英デイリー・テレグラフ紙が、FSAが米国同様、英サブプライム・ローン会社の調査を開始すると報に、投げ売りを誘い、1.9792から1.9734へ値を下げた。 またドル円は119.14から119.55まで上昇したが、上値のオファーに阻まれる展開が継続した。 一方クロス円は総じて堅調な動向を継続して、ユーロ円は159.93から160.43の高値に上昇、ポンド円は236.29、オージー円は98.63の高値まで上昇した。 また特にカナダ円が、ドルカナダが、1.14を割り込んだがことで、104.78まで強い上昇が実現した。 

【経済指標&要人発言】
ジョン・キーNZ国民党党首
NZドルは0.80台の可能性も
高金利がNZドル高に繋がる
NZの輸出業者は途方もない痛みを経験するだろう
われわれの前にはアジアからの資金流入の壁がある
政策金利のバイアスは横向き、もしくは上向きにある
中銀による如何なる介入も、通貨の上昇を止める事は出来ないだろう
海外資産の興味がNZドルに向いている以上、0.80台は目前だろう
0.80台は中銀が介入の権利を行使する可能性もあるが、私は反対だ
介入は最初こそ効果的だか、回数の経過と共にその効果は減少する
輸出業者による利益の回帰を受け、NZドルは自然的に調整する可能性も
時間の経過と共に金融政策の影響は波及し、RBNZは利下げに転じていくだろう

日本経済指標
機械受注-2月:-5.2%
機械受注-2月(前年比):-4.2%
経常収支-2月(季調済):1兆4866億円
貿易収支-2月:1兆1189億円

内閣府
基調判断を「一進一退で推移」に据え置き=機械受注で
3月機械受注が+3.4%なら、1-3月期受注は前期比+2.2%見通し達成
3月機械受注が-3.1%でも、1-3月期前期比横ばい達成
製造業の機械受注減、電機業界からの半導体製造装置受注減が寄与

豪経済指標
住宅ローン-2月:0.3%
投資貸付-2月:8.9%

豪貿易相
豪ドルの上昇は経済を反映している
豪ドルの上昇が貿易に悪影響を与えている

プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁
米金融政策は今後の経済指標次第
インフレ予測は一段と困難になっている
FRBは物価予想を十分安定させている
インフレ予想の安定でプレミアム低下
米経済、2ヶ月前に予想したほど強くない
消費・雇用は力強く、企業の設備投資は弱い
物価はわれわれの予想を上回っている
外国人のドル資産離れがあっても対処可能
イールドカーブはインフレ期待の安定によりフラット化
独・3月生産者物価:前月比+0.5%(予想+0.5%、2月+0.4%)
仏・2月貿易収支:-27.02億ユーロ(予想-27億ユーロ、1月-27.6億ユーロ)

リーカネン・フィンランド中銀総裁
「世界経済はやや減速する見通しだが欧州経済は改善している」

米・週次MBA住宅ローン申請指数(4/6):前週比-0.4%(前回-3.2%)
米・3月財政収支:-962.7億ドル(予想-850億ドル、前年同月-853億ドル)
米・週次原油在庫:前週比+68万バレル(予想+170万バレル、前回+431万バレル)
加・3月住宅着工件数:21.09万戸(予想21.5万戸、2月19.60万戸←19.62万戸)

FOMC議事録
「一段の引締めが必要となる可能性」
「“引締め傾斜”の文言削除は、不透明さが増したため」
「成長、物価へのリスクが声明変更に繋がった」
「インフレの緩和基調が継続するかどうか明言するのは困難」
「インフレ上昇リスクが若干増した」
「雇用市場は引き続きかなり逼迫」
「一部の企業は在庫縮小した」
「設備投資は驚くほど弱い」
「設備投資の低迷が継続可能性がリスク」
「本年後半に景気は回復を予想」

中国中銀/財務相報道官
「周小川中国人民銀行総裁と金人慶財務相はIMF、G7欠席、国内会議出席」

IMF
「世界経済07年成長予想4.9%で9月から変更なし」
「米景気減速の影響は限定だが、急激な米景気減速は潜在的リスク」
「日本07年GDP予想2.3%へ上方修正(2.1%)、08年1.9%へ下方修正(2.0%)。日本消費回復が輸出低下を相殺」
「米国07年GDP予想2.2%へ下方修正(2.9%)、住宅市場不振悪化を受けて。08年2.8%へ拡大加速」
「米連銀の政策金利据え置きは現在のところ適切」
「ユーロ13カ国07年、08年成長予想2.3%へ上方修正」
「ECBは一度以上の追加利上げが必要」
「ユーロ13カ国07年成長は米国を上回る」

ジョンソン・IMF調査局長
「人民元の上昇は中国経済の操作を容易にし、世界不均衡の解消を助ける」
「ユーロ通貨の上昇は欧州経済にとり今のところ懸念とならず」
「ユーロ圏の潜在的成長は上昇する可能性」
「キャリートレードに介入する必要なし」
「キャリートレードは一部で考えられているほど波乱要因とならず」

バーナンキ米FRB議長
「中国の外準は同国貿易黒字拡大に伴い増加」
「中国が根本的な外準移行の兆しはない」
「中国の米債売りは著しいリスクとならず」
「中国は人民元を更に柔軟化する意欲がある」
「強い人民元は輸出を削減」
「中国は国内成長主導に移行する必要」
「円相場は完全変動相場制に基づき、市場が決定」

ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁
「追加引締めが必要となる可能性」
「コアインフレは緩和していない可能性」

 12日の東京市場は、揉み合い気味ながら今晩のECB理事会を控えユーロ買いが強まった。 ドル円は119.22から119.52まで上昇、ユーロドルは1.3430から1.3478へ上昇し、ポンドドルは1.9728から1.9789での推移となった。一方クロス円は堅調な動向が引き続いているが、特にユーロ円は160.29から160.87まで強い上昇を示現し、オージー円も豪3月の就業者数は弱含んだが、98.20から98.73まで高値更新となった。 その他ポンド円は235.43から236.04、NZD円は86.60から86.99での推移となっている。ロンドン市場では、英2月貿易赤字の拡大を受けてポンド売りが優勢になった以外は小動き。 NY市場では、ECB理事会で、金利の据え置きが決定したが、トリシェECB総裁の記者会見で、6月までの利上げが示唆されたことでユーロ買いが強まった。ユーロドルは、1.3442から1.3505の高値まで上昇し、ポンドドルは1.9740まで下落後、1.9812まで反発した。またドル円は、119.47から118.80まで下落となったが、下値は厚いビッドが支えた。 一方クロス円は、トリシェECB総裁の「円は経済ファンダメンタルズを反映すべき」との発言を受けて調整的な状況となり、ユーロ円は160.77から160.18へ下落、ポンド円は236.11から235.17へ値を下げ、オージー円は98.20から98.77へ反発、NZD円も86.40から87.20へ円を上げた。 

【経済指標&要人発言】
英3月RICS住宅価格 :25.5%(予想:21%)
日・3月国内物価指数:前月比+0.3%、前年比+2.0%
日・対内外証券投資(4/1-7)
対内債券投資:1435億円の流出超
対外債券投資:6147億円の流出超
対内株式投資:4953億円の流入超
豪・3月失業率:4.5%、就業者数:+10500人(フル+31700人、パート-21200人)
英・1-3月住宅価格指数(RICS発表):+25.5(12-2月+24.8)
中・1-3月の中国への海外直接投資:前年比+11.56%
中・3月末外貨準備高:1兆2020億ドル(第1・四半期+1357億ドル)

モスコウシカゴ地区連銀総裁
米国内の保護主義ムードの高まりを警告
3月の堅調な雇用増加ペース、おそらく持続できない
高い雇用増加ペース、米経済が予想より堅調なことを示している可能性
07-08年に米インフレがゆっくりと低下する可能性が高い
インフレ上昇リスク、成長が過度に減速するリスクより大きい
政策の調整やその規模は経済指標次第
米コアインフレ率は1-2%が望ましい
第1四半期米GDP伸び率、年率2.25%付近かそれを下回る見込み
米生産性の伸びは低下、労働コスト上昇のリスクがある
米経済、年内は潜在成長率を下回り08年は潜在成長率付近と予想
米サブプライム問題、住宅市場の低迷長引かせる恐れあるが影響は抑制される

温中国首相
過去の不幸な歴史を総括し、明記する必要がある
過去の侵略戦争の責任はごく少数の軍事主義者が負うべきだ
中日の平和と有効は、両国の運命と国民幸福にかかわるもの
過去のプラスの経験、マイナスの教訓はいずれも貴重な財産
歴史からより深く、効果的に学ぶことができる

塩崎官房長官
温首相は日本の国連安保理常任理入りに理解示したと思う
中国の人権問題、日本なりのやり方で対応する
日中首脳会談の目的は達成された
中国首脳の国会演説、定期的にあってもおかしくない
日本は今後も平和貢献の歩みを続ける-歴史認識に関連して

韓国中銀:政策金利4.50%据え置き

英・2月貿易収支:-67.91億ポンド(予想-65億ポンド、1月-64.02億ポンド←-62.26億ポンド)
ユーロ圏・10-12月期GDP確定値:前期比+0.9%(予想+0.9%、前回+0.9%)、前年比+3.3%

中国外務省
「G7への中国不参加を確認」

藤井財務次官
「G7は世界経済の諸課題を議論、個別テーマや方向性はわからない」

米・先週分新規失業保険申請件数:34.2万件(予想32万件、前回32.3万件←32.1万件)
米・3月輸入物価指数:前月比+1.7%(予想+0.8%、2月+0.1%←+0.2%)、前年比+2.8%(予想+2.3%、2月+1.0%←+1.3%)
カナダ・2月新築住宅価格指数:前月比+0.5%(予想+0.3%、1月+0.3%)

欧州中銀:政策金利3.75%で据え置き決定
南ア中銀:政策金利9%で据え置き決定

トリシェECB総裁
「非常に注意深く(very closely)監視(monitor)」
「6月の見通しを変えるようなことは何も言わない」
「全会一致で政策金利据え置きを決めた」
「政策金利は引き続き緩和的」
「最近のデータはインフレリスクが上向きである事を示唆」
「時期を得た、堅固な対応」
「物価安定のためにすべき事は全て行う」
「短期的リスクはかなり均衡」
「長期的成長見通しのリスクは下方」
「保護主義、原油、不均衡が成長のリスク」
「中期的価格見通しは引き続き上向き」
「データがユーロ圏13カ国の強い経済を裏づけ」
「インフレは向こう数ヶ月は低下する可能性あるが、年末に向けて再び上昇」
「インフレは年末2%前後で推移する見通し」
「賃金上昇がインフレリスクとなる可能性」
「ECBはユーロ圏の賃金交渉を監視」
「円は経済ファンダメンタルズに沿うべき」
「過剰な為替変動は望まず」
「為替に関してはG7声明に固執」

アダムズ米財務次官
「IMFは通貨監視において、意義のある改革が必要」
「米国主催の米中経済討議を4/16に開催」
「中国は経済の均衡化必要」
「米住宅市場の不振は07年半ばには最悪期を脱するであろう」
「住宅市場の減速は抑制されている模様」
「米雇用が活気のある経済を示している」
「保護主義は米国を初め、各国にとってリスク」
「米国はIMFの速やかな改革を望む」
「中国はG7欠席理由を米中貿易摩擦のためとはしていない」

ラトIMF専務理事
「ECB政策金利は引き続き緩和的」
「欧州にはインフレ加速リスクがある」
「ECBの利上げは事前防御」
「ドルは更なる下落の見通し」
「中国人民元には更なる柔軟性が必要」
「ドルは対ユーロ以外でも下落する可能性ある」

 13日の東京市場は、 ワシントンG7を控えたポジション調整で、ドル円は119.18から118.53まで値を崩し、ユーロドルは、ECBの6月利上げ期待を背景に、1.3482から1.3534まで上昇。 ポンドドルも1.9783から1.9867へ上昇した。 一方クロス円は、早期には欧州通貨の上昇に値を上げたが、その後はドル円の下落や利食いに押される展開となっている。 ユーロ円は160.88まで上昇後、160.34へ下落。 ポンド円は235.31から235.91で乱高下気味。 オージー円は99円まで上昇後、上値の重さに98.66へ値を下げ、NZD円は、強い2月小売売上高に早朝から86.83から87.54まで上昇したが、その後は揉み合いとなっている。ロンドン市場は、東京市場午後からのG7前のポジション調整で、円やスイスフランの買い戻しが進んだ。 NY市場では、米経済指標は、2月貿易収支が予想を上回り、3月生産者物価指数は、指数自体は予想を上回るもコアが弱い数値となり、大きく反応できなかったが、その後の4月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が予想を下回ったことから、ドルは全般的に対欧州通貨では軟調なレベルで週末のNY市場を終了した。 しかしながら、対円では、ブラウン英財務相の「円キャリーはG7で協議されない」の述べたことやG7関係者の話として「独エッセンG7声明から為替部分は変更されない」との報が伝わり、G7で円安牽制は声明にもり込まれないとの見通しが強まり、円が大幅に売り込まれる展開となった。 ユーロドルは一時1.3555まで上昇後、週末の利食いで1.3486まで下落したが、1.3530前後に反発して引けた。 ポンドドルは1.9783から1.9886の取引。 ドル円はロンドン時間の118.22の安値から、一過性の上昇となり一時119.58の高値をつけたが、伊政府高官筋の「キャリートレードに関するリスクを見直す可能性ある」との発言をから119円20前後に弱含んで引けた。 一方クロス円もロンドン時間のポジション調整からは、直近高値を超える大幅の上昇を実現した。 ユーロ円は159.90まで下落後、161.46の高値まで上昇し、ポンド円は234.76から236.97の高値、オージー円は98.33から99.39、NZD円は88.10、カナダ円は105.09、スイス円は98.40まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
NZ・2月小売売上高:前月比1.9%(予想+0.5%)除く自動車:前月比+2.3%
1月:前月比+0.7%←+0.5%  除く自動車:前月比+1.2%←+1.0%
仏・3月消費者物価(EU基準):前年比+1.2%(予想+1.3%、2月+1.2%)

ハワード豪首相
「低失業率はインフレ圧力となっていない」

仏・3月消費者物価(EU基準):前年比+1.2%(予想+1.3%、2月+1.2%)
ユーロ圏・2月鉱工業生産:前月比+0.6%(予想+0.4%、1月-0.5%←-0.2%)

デップラーIMF欧州局長(独FT紙)
「ECBの利上げ、おそらく正当化できる」

仏中銀
「金融市場はリスクを過小評価すべきでない」

米・2月貿易収支:-584億ドル(予想-600億ドル、1月-589億ドル←-591億ドル)
 対中国:184.3億ドル(前月比-13.3%)、対日本:70.6億ドル(同比+8.6%)
 対EU全体:63.6億ドル(同比-2.1%)、対メキシコ:50.8億ドル(同比+10.9%)
 対カナダ:48.1億ドル(同比-29.0%)、対中南米:17.0億ドル(同比-22.9%)
 対OPEC諸国:70.4億ドル(同比-24.5%)
米・3月生産者物価指数(PPI):前月比+1.0%(予想+0.7%、2月+1.3%)、前年比+3.2%(予想3.0%、2月+2.5%)
米・3月コアPPI:前月比±0%(予想+0.2%、2月+0.4%)、前年比+1.7%(予想+1.8%、2月+1.8%)
米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数速報:85.3(予想87.5、3月88.4)
加・2月貿易収支:+48億カナダドル(予想+60億カナダドル、1月+58億カナダドル←+64億カナダドル)

G7関係筋
「今回の7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)声明で為替に関する文言の変更はない」
イタリア伊政府高官筋
「エッセンで示されたキャリートレードに関するリスクに関し、見直しがなされる可能性」

尾身財務相
「ポールソン米財務長官と米経済に関し本日会談」
「G7で、日本から為替を提起せず、為替に関する議論はオープン」
「米国経済の減速は懸念せず」

トリシェECB総裁
「ECBはインフレ期待を順調に抑制」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「通貨は経済ファンダメンタルズを反映すべき」
「ヘッジファンドには更なる透明度必要」
「為替に関してはエッセンG7声明を繰り返す」

ウェーバー独連銀総裁
「急激な無秩序な為替変動はあるべきでない」

メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「中期インフレリスクは引き続き上向き」
「ECBは時期を得た堅固な対応を継続」

ドッジカナダ中銀総裁
「カナダドル水準は適切」

ブラウン英財務相
「円キャリートレードはG7の主要議題でない」
「世界成長は更に均衡」
「サブプライム問題は世界的傾向でない」

IMFアジア太平洋局長
「中期的な円高見通し」

フィッシャー米ダラス連銀総裁
「インフレ期待に注視している」
「ダラス連銀の基準においてインフレは引き続き高すぎる」

《G7関連》
トリシェECB総裁
「円については、日本のファンダメンタルズが非常に心強く、これが為替市場にも反映されるだろう、また反映されるべきだという意見が出た」  
「G7声明は、円を名指ししなかったが、日本の景気回復など経済動向の意味するところが市場参加者に認識され、彼らのリスク評価に織り込まれることを引き続き確信している」。
ECBの政策金利について
「依然としてユーロ圏の経済成長を阻害していない」
「先の理事会で決めた政策金利の据え置きについては、金融政策は緩和的であり、金利は引き続き穏やかな水準にあるということをあらためて説明した」
「米国など巨額の貿易赤字を抱える国と中国などの黒字国の間に大きな不均衡が存在する」
「われわれが認識しているリスクには、おそらく市場でみられることになる調整が、スムーズで秩序だったものではなく、突然、急激に起きるというリスクが(含まれる)」
「バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長から、住宅市場の減速にもかかわらず、FRBが依然として今年の緩やかな経済成長を予測していると聞いて安心した」

要国の中央銀行、インフレ抑制を確保する金融政策運営が課題=IMF専務理事

ミロウ独財務次官独財務次官
「ユーロ高はG7の議論のポイントではなかった」
「G7は、(エッセンG7声明の為替に関する)文言を変更しないことだけでなく、それに関するコメントについても一致した」

カナダ中央銀行のドッジ総裁
「私に言えるのは、円に関するわれわれの見解は、前回(のG7)とまったく同じだということだ。取引を一方向に傾けることには非常に注意すべきだ」


日銀の慎重な金融引き締めは適切、中国はより柔軟な為替政策を=IMFアジア太平洋局長


国際通貨基金(IMF)のバートン・アジア太平洋局長
「日本経済が活力を取り戻すまで、日銀が慎重に金融引き締めを進めるのは正しい」
「不均衡を是正するため、より柔軟な為替政策が必要」
「日本について、コアインフレが再びマイナスに落ち込み、景気が足踏みするリスクがくすぶっている状況下で日銀がゆっくり金利の調整をしていこうというアプローチは、目先円を押し下げる要因になるにもかかわらず適切な戦略」
「日本の景気回復が再び失速し、デフレに陥るようなことがあれば、日本にとって、そして世界にとって非常に悪いことだ」
「金融政策が正常化されれば、日本、日本以外の貯蓄・投資のトレンドを考えて中期的に円が上昇すると予想できる」
「われわれは、とりわけ中国経済の観点から、より柔軟な為替政策がとられることが望ましいという考えを前からもっている」

フランスのブルトン経済財務産業相
「ユーロは強い、警戒が必要」=仏経済財務産業相
「ポールソン米財務長官から強いドルは米国の利益という発言を聞けて喜ばしい」

先行きの金融政策運営、経済・物価情勢の変化に応じて徐々に調整と説明=G7で日銀総裁

円を取り上げて問題があるとの意見はなかった=G7で尾身財務相

ポールソン米財務長官
世界的な通商・需要の不均衡縮小に向け、主要国は一段の措置を講じる必要がある
中国の為替の柔軟性の拡大と堅調な内需は不均衡是正に不可欠で、中国が現在、一段と迅速に措置を講じることが重要だ」

 東京市場は、ワシントンG7声明で、円安けん制が盛り込まれず、ドル円はシドニー市場で119.72の高値まで上昇したが、上値の戻り売り意欲に118.98まで下落となった。 ユーロ円も薄商いの中、162.43の高値まで上昇後、161.45まで下落となったが、その後再度162円台を一時回復して揉み合い気味となっている。 その他ポンド円は236.40から237.83、オージー円は99.20から99.89、NZD円は88.00から88.65、カナダ円は104.75から105.26での推移となっている。 またユーロドルは1.3536から1.3578、ポンドドルは1.9864から1.9893で堅調推移となった。 ロンドン市場は、英3月生産者物価指数が予想を上回ったことでポンド買いが強まった。 NY市場では、米3月小売売上高がわずかに予想を上回り、4月NY連銀製造業景況指数は予想を下回り、その後発表された2月対米証券投資が想を下回る状況から、強弱入り混じる経済指標に対欧州通貨では動きが取りづらい状況となったが、引き続きクロス円を中心とした円安が進む形となった。 ユーロドルは、1.3563から1.3532に値を落とし、ポンドドルは1.9872から1.9940まで上昇も、オプションの防戦に抑えられて1.9886下落。 ドル円は119.36からじりじりと119.86まで上昇した。 一方クロス円は総じて堅調で、ユーロ円は161.85から162.40、ポンド円は238.58の高値をつけたが、オージー円はアジアのレンジ内での揉み合い推移となった。

【経済指標&要人発言】
ライトムーブ住宅価格-4月:3.6%
ライトムーブ住宅価格-4月(前年比):15.0%

日本
鉱工業生産-2月(確報値):0.7%
鉱工業生産-2月(前年比/確報値):3.1%
設備稼働率-2月(確報値):106.3

ウェーバー独連銀総裁
1-3月の経済成長は非常に良好
ドイツ連銀がドイツの成長見通し上方修正
07年のドイツ個人消費は強い

グリーンスパン前FRB議長
世界経済の成長が米経済の緩衝材となる
世界の経済成長が米企業への需要を創出する
世界経済はポジティブな流れにある

独・3月消費者物価確報:前年比+1.9%(予想+1.9%、2月+1.6%)
英・3月生産者物価投入指数:前年比+0.7%(予想+0.2%、2月-1.0%)、産出指数:前年比+2.7%(予想+2.2%、2月+2.2%)
ユーロ圏・3月消費者物価指数改定値:前年比+1.9%(予想+1.9%、2月+1.8%)

大田経済財政担当相
「足元で消費は底打った、消費がまた落ちていくとは思っていない」
「デフレ脱却視野との認識に変化ない、1-3月期GDP見て判断」
「岩田日銀副総裁:需給ギャップ改善の中でいずれCPIは上がっていく」

内閣府幹部
「岩田日銀副総裁:中長期的に物価はプラスに向かっていく」

4月月例報告
「消費は持ち直し、景気は生産の一部に弱さみられるものの回復」(景気判断据え置き)
「消費は天候要因などが押し上げ、上方修正は05年8月以来」
「生産は、緩やかに増加、から横ばいに、下方修正は04年12月以来」

米・3月小売売上高:前月比+0.7%(予想+0.6%、2月+0.5%←+0.1%)、
米・3月コア小売売上高:前月比+0.8% (予想+0.9%、2月+0.4%←-0.1%)
米・4月NY連銀製造業業況指数:3.8(予想7.50、3月1.85)
米・2月対米長期証券投資:581億ドルの資金流入(予想同760億ドル、1月同988億ドル←974億ドル)
米・2月対米証券投資トータル:945億ドルの資金流入(1月同796億ドル←746億ドル)
米・2月企業在庫:前月比+0.3%(予想+0.3%、1月+0.2%)
米・4月NAHB住宅市場指数:33(予想35、3月36)

グリーンスパン前FRB議長
「世界経済拡大は強く、米景気減速を緩和」

プール米セントルイス連銀総裁
「経常収支における不均衡は世界的な高齢化傾向によって説明がつき、健全な経済調整メカニズムの一環だ」

フィッシャー米ダラス連銀総裁
「米財政赤字の大幅拡大が経済減速に繋がる可能性ある」
「イールドカーブのフラット化は、景気後退を示唆するものではなく、中銀への信頼のあらわれ」

プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁
「ECBインフレ目標は信任高めている」

ノワイエ・フランス中銀総裁
「ユーロはかなり魅力的になっている」

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「為替相場は経済ファンダメンタルズを反映すべき」
「ECBは時期を得た、確固たる対応を行う」
「ECBの金融政策は緩和的」

ロート・スイス中銀総裁
「スイスフランの対ユーロでの下落は強いスイス経済を反映していない」
「スイス安、失業率の低下が価格リスクを押し上げる可能性がある」

 17日の東京市場は、上値での本邦輸出企業や中国系、オプションの売りに警戒感が強く、ドル円は、福井日銀総裁が衆院財務金融委員会で、円キャリートレードと為替取引のリスクに言及したことや追加利上げに積極的な意見を述べたことから、119.82から119.12まで下落した。 ユーロドルは、1.3525から1.2548、ポンドドルは1.886から1.9925で小動き。 一方クロス円も調整色が濃く、ユーロ円は162.10から101.32、ポンド円は238.25から237.16、オージー円は99.74から99.13まで値を下げ、その他NZD円は88.60から87.93、カナダ円は105.81から105.15、スイス円は98.65から98.27までやはり値を落とした。 ロンドン市場は、英3月消費者物価指数の予想外の上昇を受けて、ポンド買いが優勢となった。特にポンドドルは大台となる2.000を越えて2.0034まで一時上昇となった。NY市場では、予想を下回る米3月コアCPIを受けて、ドル売りに追い風となった。 ユーロドルは1.3528から1.3595まで上昇、ポンドドルは、2.0075の高値をつけ、ユーロポンドは0.6761まで値を下げ、 ドル円は119.48から118.82まで下落となった。 一方クロス円は東京時間の下値トライからは、反発気味となり一時ドル円の下落が鈍かったことで、高値を更新する動きがあったが、その後はドル円の遅れた下落に反応して値を崩している。 ユーロ円は161.37から162.17まで上昇後、ユーロ債償還・利払いの売りで161.22まで下落。 ポンド円は英金利先高感が強まり、一時239.43まで上昇。 オージー円は99.13から100.04まで一時急反発となったが、その後は99円ロウに値を落とした。 

【経済指標&要人発言】
福井日銀総裁
「米経済や原油などを注視していく」
「生産・所得・支出などの前向き循環続き、息の長い景気拡大続く」
「物価は長い目でみて上昇基調」
「この後も緩和的環境続く」
「経済・物価状況の変化に応じて徐々に金利調整行う」

英・3月消費者物価指数:前年比+3.1%(予想+2.8%、2月+2.8%)(比較可能な統計
開始以来で最高水準)
独・4月ZEW景気期待指数:+16.5(予想+10.0、3月+5.8)(昨年6月以来の高水準)
ユーロ圏・2月貿易収支:-17億ユーロ(予想-50億ユーロ、1月-70億ユーロ←-78億ユーロ)

キング英中銀総裁
「3.1%の英CPI、エネルギー・食品価格の予想外の上昇を反映」
「生産余力への圧力が増加、企業は価格引き上げに自信を強めている」
「金融政策委員会はCPIの変動を注視、中期的な目標達成に向け金利を設定」
「英CPIは数カ月以内に低下する可能性」
「金融政策委員会、インフレ期待を2%の目標に安定させることが必要」
「金融政策委員会、CPIを目標に戻すよう金利を設定する」

ブラウン財務相
「英中銀金融政策委員会のアプローチは物価安定維持に向け適切」
「英政府は引き続き英中銀金融政策委員会の今後を見据えた決定を支持」

ブレア英首相、英産業連盟
「(ポンド2ドル乗せ)インフレ抑制効果がある一方、輸出企業の圧迫要因に」

クアデン・ベルギー中銀総裁
「ユーロ圏経済見通しは極めて明るく、利上げの可能性高い」

米・3月消費者物価指数(CPI):前月比+0.6%(予想+0.6%、2月+0.4%)、前年比+2.8%(予想+2.8%、2月+2.4%)
米3月コアCPI:前月比+0.1%(予想+0.2%、2月+0.2%)、前年比+2.5%(予想+2.6%、2月+2.7%)
米・3月住宅着工件数:151.8万戸(予想149.5万戸、2月150.6万戸←152.5万戸)
米・3月住宅着工許可件数:154.4万戸(予想151万戸、2月153.2万戸)
米・3月鉱工業生産:前月比-0.2%(予想+0.1%、2月+0.8%←+1.0%)
米・3月設備稼働率:81.4%(予想81.9%、2月81.6%←82.0%)
加・2月製造業出荷:前月比-0.2%(予想-0.2%、1月-1.9%←-2.1%)

プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁
「3月コアCPI低下好ましい、傾向続くかが問題」
「もし価格が低下しなければ、適切な対応を考える必要がある」
「本年米経済成長2.5-3.0%見通し」
「強い雇用、賃金拡大を予想」
「個人消費が07年経済を牽引」
「住宅市場は3、4ヶ月前よりリスク軽減」
「住宅市場不振が大きく経済へ波及する様相なし」
「サブプライム住宅ローン市場は引き続き懸念、連銀は監視」
「インフレは心地悪い高水準」
「インフレが低下する確信はまだない」
「連銀が物価監視する事は大変重要」

ガイトナー・ニューヨーク連銀総裁
「保護貿易主義は経済を妨げる」

アルムニア欧州委員会委員
「ユーロ圏の金融状況は依然好ましい水準」
「ユーロ水準に特に懸念無し」

ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「ECBは金利引き上げを必要とする」
「強いユーロに満足」

 18日の東京市場は、ドル円の上値の重さを嫌気した売りやクロス円の戻り売り意欲に、ドル円は、119.03から118.52まで値を下げた。 ユーロドルは、直近の堅調地合を受けて1.3567から1.3600のオプションのトリガーをつけて1.3604へ上昇、 ポンドドルも2.0064から2.0101まで上昇となった。 一方クロス円は全般的に上値の重い展開となるも、下値も底堅さを見せている。 ユーロ円はユーロ債の償還・利払いの円転で、 161.54から161.00まで下落もその後は161.63まで買い戻された。 ポンド円は238.00から238.93で揉み合い気味。 オージー円は99.57から99.15と値を落としたが、NZD円は、NZの追加利上げ観測から88.19から89.02へ上昇した。ロンドン市場は、4月開催の英中銀金融政策委員会議事録で、政策金利の据え置きが7対2で決定され、しかも反対の2人は利上げを主張したことや堅調な英3月雇用統計を受けて、ポンド買いが強まりポンドドルは、一時2.0133の高値まで上昇した。 NY市場では、主だった経済指標薄く、英中銀が高値圏でポンド売りを出したとの噂から、ドルの買い戻しが進み、またクロス円の利食いから円買い戻される展開となった。 ユーロドルは、1.3617から1.3557へ下落したが、再度1.36台を回復する堅調さで引けた。ポンドドルは2.0133から一時2.0015まで下落後、2.00後半へ反発した。 またドル円は一時118.11の安値まで下落したが、クロス円の買戻しに118.74まで反発となった。 一方クロス円はルクセンブルク首相兼財務相のキャリートレードに対する警戒発言を受けて、値を下げる展開が率先したが、その後は大きく下げを開始したレベルまで反発となった。 ユーロ円は160.42の安値から161.56へ反発。 ポンド円も一時ロンドンで238.98の高値をつけたが、その後は236.80まで下落したが、238円台を回復。 オージー円は98.38まで下落後、99円ミドルを回復して引けている。

【経済指標&要人発言】
NZ経済指標
消費者物価-1Q:0.5%
消費者物価-1Q(前年比):2.5%
食料品価格-3月:0.0%

豪経済指標
WestPac消費者信頼感指数-4月:-0.2%
(ニュージーランド準備銀行:インフレ・ターゲッティング政策1-3%)

日本経済指標
工作機械受注-3月(前年比/確報値):9.7%
為替 :日本経済指標 (更新:04/18 14:00)
景気先行指数-2月(確報値):27.3%
景気一致指数-2月(確報値):30.0%

アルムニア欧州委 (更新:04/18 16:20)
原油価格と保護主義は景気のリスクにも
米国のより顕著な景気減速はリスクだ

英・3月失業率:2.9%(予想2.9%、2月2.9%)
英・3月失業者数増減:前月比-9200人(予想-5000人、2月-3100人←-3800人)
英・12-2月平均所得伸び率:4.6%(予想4.2%、11-1月4.2%)
南ア・2月実質小売売上高:前年比+8.0%(1月+9.9%←+9.4%)

英中銀金融政策委員会会合議事録(4月会合分)
「7対2で金利据え置きを決定」
「ベズリー委員とセンタンス委員が利上げを主張」

独5大経済研究所(独FT紙)
「07年と08年の独経済成長率が2.4%になると予想」
「ECBが今年半ばに0.25%利上げすると予想」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相(ユーログループ議長)
「為替市場は、為替相場は経済ファンダメンタルズを反映すべき、というG7のメッセージを理解している」
「インフレリスク、ECBに一段の引き締め促す可能性」

大田経済財政担当相
「消費強くならない背景に賃金の伸び悩み、景気動向で最も注視」
「最大限の歳出削減・成長で2011年度の基礎的財政収支均衡は増税なしで達成も」
「今年は米経済悪くなく中国も成長続く、日本の景気回復は持続見通し」

米・週次MBA住宅ローン申請指数(4/13):前週比-2.5%(前回-0.4%)
加・2月国際証券投資:48.5億カナダドル買い越し(予想:15億カナダドル売り越し、1月:49億カナダドル売り越し←37.64億カナダドル売り越し)

イラン石油相
「OPEC、減産を完全に実施していないが臨時総会は不要」
「原油も防衛手段になり得る」

ウェーバー独連銀総裁
「07年ドイツ経済成長は2%を上回る可能性」
「ドイツ経済成長は緩やかなペースで拡大継続」
「経済の拡大はまだ成熟しきっていない」
「今のところインフレの大きな影響はない」
「景気拡大による価格リスクを軽視するべきでない」
「ドイツ潜在的成長が上昇した証拠はない」
「世界経済状況はかなり強い」
「予想される米景気減速が世界経済を妨げる事はない」

オルドネス・スペイン中銀総裁
「欧州金利は引き続き緩和的」
「欧州のインフレ率は年内に2%下回る見込み」

トリシェECB総裁
「クレジットデリバティブ業界、リスクを十分意識すべき」

ポールソン米財務長官
「タックスギャップ問題、徴収するのは困難」

 19日の東京市場は、日銀による5月利上げ観測や中国人民銀行による利上げまたは、中国人民元切り上げが発表されるのではないかとの噂から、円が急騰となった。 ドル円は118.69から117.61、ユーロ円は161.49から159.61、ポンド円は238.34から235.18、オージー円は99.48から97.42まで軒並み大きな下落となった。また欧州通貨もこの影響から軟調となっており、ユーロドルは1.3620から1.3561、 ポンドドルも2.0088から1.9987まで値を下げた。 ロンドン市場は、日本、中国の株式市場が下落したことを受けて米国株式市場も調整する可能性が高いとの見方から、円の買い戻しが継続した。 NY市場では、懸念された中国の利上げや人民元の切り上げの発表もなく、NY株式市場が下げ幅を縮小させたことで、安心感が広がり、円売りが再開された。ユーロドルは、1.3575から1.3614での推移、ポンドドルは1.9991から2.0044で揉み合い気味となったが、ドル円は117.70から118.58まで反発となり、クロス円もシュタインブリュック独財務相の「EU財務相会合で現在のユーロ水準を協議する可能性は低い」との発言を受けて、アジアの下落からは買戻しが進んだ。 ユーロ円は159.88から161.29まで反発。 ポンド円も235.50から237.45、オージー円も97.78から99.05まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
豪経済指標
消費者インフレ期待-4月:18.3%

日・第三次産業活動指数-2月:1.0%(予想:-0.5%)

独・3月生産者物価指数:前年比+2.5%(予想+2.7%、2月+2.8%)

ECB4月月報
「中期的な物価安定には依然、上方リスクがある」
「経済動向を注意深く監視、物価安定のため確固とした行動必要」

藤井財務次官
「日銀と政府の景気認識に差異はない」
「一部弱い指標あるが、全体として景気は順調に回復」

渡辺財務官
「現時点では、円は安過ぎることはない」
「国内的な観点からみれば、円について懸念することはない」
「円の動きは市場が決めている」
「日本経済は正しい軌道に乗っている」

中国国家統計局
「経済の均衡化では、巨額の貿易黒字に焦点を絞る」
「景気の過熱抑制措置をとるべき」
「中国、経済の健全性を確実にするため着実で一貫したマクロコントロールが必要」
「中国の2007年のインフレ目標は3.0%」
「食品価格の変化は注視に値する」
「中国、景気が過熱すれば金利を引き上げる必要がある」

温家宝中国首相
「中国、マネーサプライと信用の伸びが急速すぎる」
「中国は、物価安定に向けて努力する」
「中国、景気過熱を阻止するためタイムリーな措置をとる必要」
「中国、国境越えた資金の流れを強化する必要がある」
「中国、合理的でない輸出奨励策を撤廃する必要がある」
「住宅価格の急速な上昇を抑える措置が必要」

米・先週分新規失業保険申請件数:33.9万件(予想32.3万件、前回34.3万件←34.2万件)
米・3月景気先行指数:前月比+0.1%(予想+0.1%、2月-0.6%←-0.5%)
米・4月フィラデルフィア連銀製造業業況指数:0.2(予想2.0、3月0.2)
加・2月卸売売上高:前月比+0.8%(予想+0.1%、1月-0.7%←-0.5%)
加・3月消費者物価指数(CPI):前月比+0.8%(予想+0.6%、2月+0.7%)
加・3月コアCPI:前月比+0.3%(予想+0.2%、2月+0.5%)、前年比+2.3%(予想+2.3%、2月+2.4%)

シュタインブリュック独財務相
「今週末ベルリンで開かれる欧州連合(EU)財務相会合で、現在のユーロ高ドル安について協議されるする可能性は低い」

パラモ欧州中銀専務理事
「ユーロ圏金利は緩和的」
「インフレリスクは上昇」
「ユーロ相場動向に懸念せず」
「中期的インフレに関しては不透明」
「ECBの金融政策が成長を支援」
「原油価格、賃金、間接税がリスク」

スイス中銀
「3月末外貨準備ドル比率下げ、円引き上げ」

 20日の東京市場は、5−10日の仲値不足や上海総合株式指数の反発を受けて、ドル円は118.25から118.83まで上昇した。ユーロドルは、ユーログループ議長のユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相の「ユーロ高を懸念する必要ない」との発言を受けて、1.3608から1.3638まで上昇したが、更に強い上値拡大は出来ていない。またポンドドルは2.0020から2.0068で小じっかりとなった。 一方クロス円も総じて堅調で、ユーロ円は161.12から1661.96へ上昇、ポンド円も236.86から238.28まで値を上げ、オージー円も98.77から99.22まで値を上げた。 ロンドン市場では、欧米主要経済指標の発表の無い中、揉み合い気味となったが、英3月小売売上高の下振れを受けて、若干のポンド売りが出た。 NY市場でも、材料が薄い中要人発言にも反応は薄く全般的に揉み合いとなったが、ダウ平均株価が取引時間中に、史上最高値を一時更新した事を受けて、クロス円の買いが強まった。 ユーロドルは1.3586から1.3616で小動き、ポンドドルも1.9989から1.2052での推移となり、ドル円は118.54から118.97での推移となった。 一方クロス円はユーロ円が161.26から161.72、ポンド円が238.34まで上昇した。 また債券絡みのビッドから、オージー円が99.48、NZD円は88.87まで上昇。 カナダ2月小売売上高が強い数字となったカナダ円が105.95まで値を上げた。

【経済指標&要人発言】
豪経済指標
輸入物価指数-1Q:-1.7%
輸出物価指数-1Q:0.0%
新車販売台数-3月:1.0%
新車販売台数-3月(前年比):11.2% 7.9%

ウェーバー独連銀総裁
物価リスクの分析が必要-必要なら行動も
ドイツもユーロ圏の経済見通しも極めて明るい
好調な独景気は数年継続も
ECBは中期的なインフレリスクに対応が必要

スイス経済指標
生産者-輸入価格-3月:0.3%
生産者-輸入価格-3月(前年比):2.4%

ユンカー・ユーログループ議長
強いユーロでパニックになる必要ない
財務相会合で為替市場について協議へ
市場は一方向の相場の動き想定すべきでない

仏・3月消費支出:前月比+0.7%、前年比+6.3%(2月-0.5%)

尾身財務相
「為替は経済ファンダメンタルズを反映することが適当」
「世界経済は中国経済を含めて順調」

リッチモンド連銀幹部「3月の米コアCPIの伸び鈍化は好ましい」

ブッシュ米大統領「イランの核開発野心、中東での核競争誘発を懸念」

キング英中銀総裁
「英中銀、インフレ率を2%に戻すことを断固として決意」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相(ユーログループ議長)
「ユーロ高を懸念する必要ない」

英・3月小売売上高指数:前月比+0.3%(予想+0.5%、2月+1.6%←+1.4%)、前年比+4.8%

コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「ECBはユーロ高の動向を注視」

加・2月小売売上高:前月比+0.1%(予想-0.1%、1月-0.4%←-0.2%)
加・2月小売売上高(除く自動車):前月比+1.0%(予想+0.5%、1月+0.2%←+0.3%)

ポールソン米財務長官
「米中関係の緊迫化は当然」
「中国は通貨を上昇させているが、ペースが十分に速やかでない」
「市場が主導する為替(制度)を持たない国が世界には多くあるが、中国はその中でも市場主導型の為替(制度)を持たない最大の国だ」
「中国は速やかに人民元を更に引き上げると強く予想」
「中国の資本市場にとって変動性人民元は重要」
「中国が改革を促進させなければ更なるリスク」
「中国、米国の両国に保護主義の基調がある」
「米経済はかなり堅調で均衡」
「住宅市場はおそらく底か、底に近い」
「サブプライム問題は主要経済問題でない」

ミシュキン米FRB理事
「連銀は市場の信任を失わない事が必要」
「金融政策の変更は見通しの進展次第」
「連銀政策はインフレ抑制を促進」
「コアインフレは向こう数年で2%へ低下」
「根強いインフレの上昇を懸念」
「居住住宅の不振は持続する可能性」
「緩やかなGDP成長率の上昇を予想」
「中銀のインフレ警戒は重要」
「連銀はインフレを抑えるために出来る事を全て行う」
「住宅市場は最悪期を脱した可能性」
「中国の成長は米国にとってプラス」

米政府
「ドイツ在住の米国市民に、脅威が高まっていると警告」

トリシェECB総裁
「日本の経済は継続可能な拡大を示している」
「為替相場の過剰な変動は望まず」
「為替には両方向にリスクがある事を認識する必要」
「円は日本の経済を反映すべき」
「米国は引き続き強いドルが国益」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「短期的インフレは抑制されている」
「ユーロは強い景気回復を反映している」
「過剰な為替の変動は好まず」
「G7は日本の回復を認識」
「G7は強いドルは米国の国益にかなうとみている」
「強いユーロに狼狽する必要はない」
「欧州連合(EU)の成長は力強い」
「欧州の財政状況は改善しつつある」

ソルべススペイン第2副首相兼経済財政相
「過剰なユーロ相場の変動は懸念」
シュタインブリュック独財務相
「独政府、本年の成長見通しを少なくとも2%へ上方修正」

 23日の東京市場で、ドル円は118.66から一時119円トライとなったが、高値を119.01でつけて大台乗せに失敗となったことや東京株式市場の上昇、米格付け会社S&Pが日本の格付けを引き上げたことを受けて、118.23まで値を下げた。 一方ユーロドルも1.3607から1.3582へ値を下げ、ポンドドルも2.0052から1.9973へ下落した。 一方クロス円は投信の高額設定の思惑があるも、豪州の第1・四半期生産者物価指数の落ち込みを受けて、オージー円に利食いが入ったことやユーロ円の売り圧力が強く、全般的に値を崩している。 ユーロ円は161.82から160.58へ下落、ポンド円は238.30から236.32、オージー円は99.51から98.65へ下落となった。 ロンドン市場は、材料難から全体的に小動きな展開となったが、ドルの買い戻しが優勢になった。NY市場でも主だった経済指標が不在で、米サブプライム住宅ローン問題が経済に悪影響を与えるとの思惑を受けた債券利回り低下から、ドルの売り戻しとなった。ユーロドルは、1.3540の安値まで下落も1.3586へ反発、ポンドドルは1.9978から2.0027での推移となり、ドル円は、118.29から119.03まで反発後、 118円ミドルへ押し戻されてNYを引けた。 一方クロス円は東京時間での安値トライからは全般的に反発気味で、 ユーロ円は160.48から一時161.35へ上昇、 ポンド円は238.07、オージー円は99.09まで一時値を戻したが、高値圏を維持できずにNYを終了している。

【経済指標&要人発言】
豪・第1四半期生産者物価指数:前年比+2.8%、前期比0.0%変わらず(予想+0.6%・+3.5%)

【フランス大統領選第1回結果:5/6に決戦投票】
ニコラ・サルコジ:31.11%
セゴレーヌ・ロワイヤル:25.84%

【米格付け会社S&P】
日本の格付けを「AAマイナス」から「AA」に引き上げ

英・3月マネーサプライ:前年比+12.8%(予想+12.4%、2月+12.7%)

EU統計局
「06年のユーロ圏赤字、GDP比1.6%に改善(前年2.5%)」
「06年政府債務残高はGDP比69.0%に低下(前年70.5%)」

ガルガナス・ギリシャ中銀総裁(ギリシャ紙)
「ユーロ高によってインフレ圧力が軽減し、追加利上げを行う理由は遠のいた」

ギリシャ中銀
「ガルガナス総裁は、ユーロや金利について伝えられたような発言はしていない」

ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「ギリシャ紙に対するコメントを否定」

藤井財務次官
「財務省として外貨準備運用の投資会社設立を検討という事実はない」
「外貨準備運用は為替政策と密接な関係を保ちながら行うのが適当」

安倍首相(民放TV)
「消費税引き上げにはち密な議論が必要」

ハンガリー中銀:政策金利8%に据え置き

コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「ECBは物価リスクを引き続き警戒」

パパデモス欧州中銀副総裁
「市場予想を変えるつもりない」
「インフレリスクは引き続き上方」
「時期を得た、堅固な対応を確信」
「ECB政策は引き続き緩和的」
「ECBは全ての状況を注意深く、監視している」

トリシェECB総裁
「06年インフレ率は2.2%、ECBの目標2%を上回った」
「06年インフレは原油、商品価格が影響した」
「時期を得た、堅固な対応が必要だった」
「大幅な賃金上昇が価格リスク」
「マネーサプライの拡大が価格リスクを押し上げた」

 24日の東京市場は、ゴールデンウィーク前の本邦輸出企業からの駆け込み的なドル売りや豪州第1・四半期消費者物価指数が昨日に指標に続きインフレ懸念の後退を示す数字だったことを受けて、オージー円が急落となったことを受けて、ドル円は118.68から118.24まで値を下げた。 ユーロドルは1.3585から1.3548までユーロ円の売りに軟調気味で、ポンドドルも2.0012から1.9957へ値を下げ、直近堅調との見方に水を差す展開となった。 一方クロス円は総じて値を落とし、利食いが優先している。 ユーロ円はユーロ債の償還・利払いの円転売りもあり、161.10から160.23まで下落、ポンド円も237.40から235.96へ下落し、特にオージー円は98.83から97.43まで値を大きく下げた。 ロンドン市場では、材料が薄い中ドル円やクロス円の買い戻しが中心となった。NY市場では、米3月中古住宅販売件数が18年ぶりの下落幅、米4月消費者信頼感指数が9ヵ月ぶりの低水準に落ち込み、米4月リッチモンド連銀製造業指数が予想を下回り、ドルにオール・マイナス要因となり、ドル売りが強まった。 ユーロドルは1.3559から1.3644へ上昇、ポンドドルも1.9960から2.0046まで上昇したが、ユーロポンドの買いにその後は2.0近辺での揉み合い気味となった。 またドル円は一時118.95まで上昇も、その後は118.35へ下落となり、その後は118円ミドル近辺での揉み合いに終始した。 一方クロス円は総じて堅調な上昇が実現し、ユーロ円は160.68から161.78まで値を上げ、ポンド円も228.02へ一時上昇したが、オージー円はアジアの高値を超えることが出来ずに、97.43からの反発が98.40近辺で限定された。 その他目立ったのは、カナダ中銀が金利を据え置くも、声明で今年のインフレが引き上げられたことから、カナダ円は一時106.24の久々の高値まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
オーストラリア第1・四半期消費者物価指数 前期比+0.1%、前年比+2.4%

ユーロ圏・2月鉱工業受注:前月比-0.7%(予想+1.1%、1月-0.1%←-0.2%)

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「為替市場の過度な変動は望ましくない」
「為替に関するG7声明に付け加えることはない」

米・3月中古住宅販売件数:612万戸、前月比-8.4%(予想645万戸、2月668万戸←669万戸)
米・4月消費者信頼感指数:104.0(予想105.0、3月108.2←107.2)
米・4月リッチモンド連銀製造業指数:-11(予想-6、3月-10)
加・3月景気先行指数:前月比+0.4%(予想+0.5%、2月+0.7%)

カナダ中銀政策金利:現状4.25%で据え置き

カナダ中銀声明
「インフレは食品、ガソリン価格を受けて予想を上回る」
「インフレリスクはほぼ均衡、若干上向き」
「07年後半インフレは2%を上回るが08年央には2%に戻る」
「コアインフレは本年末までに2%へ低下」

キング英中銀総裁
「消費者物価指数(CPI)を目標値まで戻す断固たる決意」

ヒルデブラント・スイス中銀理事
「金利は中立化の過程」
「スイスフラン安は利上げを無効とする」
「スイス中銀はインフレ目標は持つものの、為替目標は持っていない」
「キャリートレードが後退するいくつかの要因がある」
「スイスフランが価格安定を脅かす事になると対処する」

 25日の東京市場は、朝方日本の3月貿易黒字が大幅に増加したことやゴールデンウィーク前の本邦輸出企業からの売りで、ドル円は118.59から118.27まで下落した。 ただし、動意は薄く更に追従する向きもなく小康状態が継続している。 一方ユーロドルは、1.3623から1.3653と堅調な上昇となり、上値のオプションの防戦を一時突破したが、こちらも直ぐに上値を追うようなパワーにかけている。 またポンドドルは、2.0015から2.0063での推移となり、クロス円も全般的に堅調な揉み合い範囲となっている。 ユーロ円は、ユーロ債償還・利払いの売りで161.78から161.26へ下落もその後値を戻し、ポンド円は236.88から237.46、オージー円は98.04から98.77での推移となっている。 ロンドン市場では、独IFO指数や英GDPの良い数字にドル売り気味となった。 NY市場では、予想を上回る米3月耐久財受注を好感して、一時ドル買いとなるも、予想を下回る伸びに留まった米3月新築住宅販売件数を嫌気してドルが売られた。ユーロドルは1.3623から1.3667まで一時上昇したが、1.3670の史上高値を越えることが出来ず、失速気味となった。 ポンドドルは2.0006から2.0061での推移、ドル円は118.40から118.85での揉み合いとなっている。 一方クロス円は総じて堅調な上昇となり、ユーロ円は161.62から161.99の高値まで上昇、ポンド円は238.00、オージー円は99.0まで値を上げ、カナダ円がドルカナダの1.12割れを受けて、106.60の高値と2006年8月の高値を越えて上昇した。

【経済指標&要人発言】
独・4月IFO業況指数:108.6(予想108.0、3月107.7)
英・1-3月期GDP:前期比+0.7%、前年比+2.8%(前期比予想+0.6%、前期+0.7%、前年比予想+2.8%、前期+3.0%)
南ア・3月消費者物価指数(CPI):前年比+6.1%(予想+6.2%、2月+5.7%)
南ア・3月コアCPI指数:前年比+5.5%(予想+5.5%、2月+4.9%)

独IFOエコノミスト・アッベルガー氏
「ユーロ高、独経済に悪影響を与えていない」

独産業連盟
「07年の独経済成長率、2.5%に達する可能性」

独政府経済成長見通し
「2007年は2.3%(従来1.7%)、2008年は2.4%」

米・3月耐久財受注:前月比+3.4%(予想+2.5%、2月+2.4%←+1.7%)
米・3月耐久財受注(輸送用機器除く):前月比+1.5%(予想+1.1%、2月-0.4%←-1.0%)
米・3月新築住宅販売件数:85.8万戸、前月比+ 2.6%(予想88.8万戸、2月84.8万戸)
米・週次MBA住宅ローン申請指数(4/20):前週比+3.6%(前回-2.5%)
米・週次原油在庫:前週比+207万バレル(予想-150万バレル、前回-99万バレル)

ノルウェー中銀:政策金利4%に据え置き
ポーランド中銀:政策金利25ベーシスポイント引き上げ4.25%に決定

米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「大部分の地区で成長は緩やかな拡大に留まっている」
「居住住宅市場は引き続き弱含み」
「雇用市場は引き続き逼迫」
「小売りはほとんどの地区で堅調」
「製造業は減速」
「自動車、住宅市場が不振」
「消費者物価は緩やかな上昇に留まり引き続き抑制されている」

メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「ユーロ圏政策金利の中立化はまだ終了していない」
「利上げが終了する準備が出来れば、市場に伝える」
「金利据え置きは追加利上げがないという事ではない」
「市場予想はECB見通しに沿っている」
「予想以上の成長は対処を要する」
「ECBが成長見通しを引き上げてもサプライズとはならない」

アルムニア欧州委員会委員
「ECB金融政策がユーロ圏の成長を助長」
「欧州連合(EU)はユーロ圏の景気回復の維持を確実にすべき」
「ユーロ圏各国は更なる構造改革が必要」
「世界不均衡を懸念している」

 26日の東京市場は、外貨建て投信設定に絡んだ円売りが強まり、ドル円は118.54から118.98まで上昇。 ユーロ円も161.67から162.32へ値を上げ、ユーロドルは1.3635から1.3655での小動きで、ポンドドルは2.0016から2.0060での推移となった。 その他のクロス円も総じて値を上げ、ポンド円は237.24から238.44、オージー円は98.76から99.16、カナダ円は106.23から106.58まで上げた。 また、ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁によるNZドル高を懸念する発言を受けて、88.64から88.00まで急落したNZD円は、その後3月の貿易収支が黒字だったことを受けて、88.79まで反発した。ロンドン市場では、外貨投信の設定から本邦からの円売りが目立つ展開となった。 NY市場では、予想を下回る米新規失業保険申請件数や週末の米GDPを睨んだポジション調整からドルの買い戻しとなった。 ユーロドルは、1.3670の上抜けに失敗したことから、1.3648から1.3583へ値を下げ、 ポンドドルは、東京市場で2.0060のオファーを崩せなかったことや英中銀・金融政策委員会のタッカー委員が「消費者物価指数(CPI)は急激に2%を下回る」との見通しを示したため、一時1.9892まで投げを伴って値を崩した。 またドル円は118.91から119.67まで上昇となった。 一方クロス円は、IMFのキャリートレード牽制発言にも関わらず、大きく値を崩してはおらず、総じて堅調な展開を継続した。 特にユーロ円は162.14から162.80まで一時値を上げ高値を更新。 ポンド円はロンドン時間の238.75の高値からは調整的となったが、下値は237.40を維持している。 またオージー円は、99.23から98.54へ値を下げ、ポラード総裁発言からイメージの悪いNZD円は87.87まで値を下げ、カナダ円が、カナダのインフレ見通しの引き上げもあって、一時106.85まで値を上げた。

【経済指標&要人発言】
独・ザクセン州4月消費者物価:前月比+0.3%、前年比+2.4%(3月+0.3%、+2.5%)
南ア・3月生産者物価指数:前月比+1.2%、前年比+10.3%(2月-0.1%、+9.5%)

シュタインブリュック独財務相
「ドイツ経済、国内外の需要が主導し堅調に拡大する見通し」

米・先週分新規失業保険申請件数:32.1万件(予想33万件、前回34.1万件←33.9万件)
仏・3月失業率:8.3%(予想8.4%、2月8.4%)
仏・3月失業者数変化:前月比-3.4万人(予想-1.9万人、2月-2.5万人)

ソラナ欧州連合(EU)共通外交・安全保障上級代表
「イランとの交渉は一般論で一部前進」

渡部財務官
「5/5に東南アジア諸国(ASEAN)プラス3(日中韓)財務相会議開催、外準拠出するプーリングを議論」

フィッシャー米ダラス連銀総裁(投票権無)
「利回り曲線に“謎”なし」
「経済統計の改定は金融政策に影響する」
「サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手への住宅融資)による影響が完全には表面化していない」
「他の分野で力強さがみられるため、米経済がリセッション(景気後退)に陥ることを防いでいる」
「サブプライム市場を非常に注意深く監視している」
「インフレ低下を裏付ける証拠が必要」

ミシュキン米FRB理事
「米国での保護主義に警告」
「市場開放が各国の発展に役立つ」

タッカー英中銀金融政策委員
「インフレは極めて急速に鈍化する可能性」
「インフレ期待は安定している」

カナダ中銀金融政策報告
「07年カナダGDP成長見通しを2.3%から2.2%へ、08年を2.8%から2.7%へそれぞれ下方修正」
「07年第1四半期の経済は潜在的水準を若干上回ったが、07年半ばから09年にかけて潜在的水準に戻る」
「インフレリスクは均衡か、若干上向き」
「09年までのカナダドル/ドルは86.5-89.5のレンジ相場を予想」
「米景気減速はカナダ成長を緩やかなペースに」
「コアインフレは年末までに2%まで低下」
「07年米経済成長見通しは住宅不振を受けて2.1%へ低下するが、08年2.8%、09年3.1%へ上昇」
「インフレは食料品、ガソリン価格を受けて予想を上回る」
「国内需要がカナダ成長の主な牽引役」
「CPIは、第4四半期の2.8%でピークをつけ08年半ばには2%へ低下」

ドッジ・カナダ中銀総裁
「カナダドルは商品相場動向に沿った動き」
「米景気減速が長引くリスクがある」
「08年で退任を考えている」

 27日の東京市場は、予想を下回った日本の3月コア消費者物価指数や3月鉱工業生産を受けて、円売りが優勢となり、ドル円は119.45から一時119.75まで上昇したが、本邦輸出企業からのドル売りや福井日銀総裁の「物価弱くても経済基調しっかりなら金利調整」との発言を受けて、119.32まで反落した。ユーロドルは、1.3586から1.3608での小動きで、ポンドドルは1.9866から1.9923での推移となった。 一方クロス円は総じて堅調も、更に上値追いに追従する向きに薄く、週末のポジション調整売りもあって、総じて揉み合い気味の展開。 ユーロ円は162.38から162.84へ上昇後、162.22まで値を下げた。その他ポンド円は237.32から238.32、オージー円は98.44から98.94、NZD円は87.88から88.59、カナダ円は106.35から106.67での推移となった。 ロンドン市場では、米国のGDPの発表を前に、欧州通貨を中心にドル売りが優勢になった。 NY市場では、米第1・四半期GDPが4年来の最低水準に落ち込み、 GDPデフレーターも91年来最高水準に達した事を受け、スタグフレーション懸念にドル売りが加速したが、予想を上回る米4月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値を受け、どうにかドルは下げ止まりとなった。 ユーロドルは、1.3683まで上昇後、1.3599まで下落し、ポンドドルは1.9901から2.0044まで上昇、ドル円は一時118.88まで下落後、ロンドン・フィキシングの買いで119.77まで反発した。 一方クロス円は総じて堅調な上昇となり、ユーロ円は162.35から163.25の高値、ポンド円は239.42、オージー円は99.47まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
日本
失業率-3月:4.0%
有効求人倍率-3月:1.03
全世帯家計調査 消費支出-3月(前年比):0.1%
東京都消費者物価指数-4月(前年比):0.2%
東京都消費者物価指数-4月(除生鮮/前年比):0.0%
東京都消費者物価指数-4月(除生鮮エネ/前年比):-0.2%
全国消費者物価指数-4月(前年比):-0.1%
全国消費者物価指数-4月(除生鮮/前年比):-0.3%
全国消費者物価指数-4月(除生鮮エネ/前年比):-0.4%

イエレン・サンフランシスコ連銀総裁
米景気拡大ペースは鈍化
リスクは成長減速とインフレ加速の双方
過度に利上げしないことが重要
インフレが今年緩やかに鈍化すると予想
インフレは依然自分が望む水準より高い
2007年の成長予測を下方修正
中立的な政策金利は生産性低下で以前より低い可能性
現行の金融政策で成長率・インフレの目標達成の見通し
モーゲージ問題が米経済全般に波及するとは予想せず

日本
鉱工業生産-3月(速報値):-0.6%
鉱工業生産-3月(前年比/速報値):1.6%
大型小売店販売額-3月(前年比):-1.1%
小売業販売額-3月:-0.7%
小売業販売額-3月(前年比):-1.3%

尾身財務相
全体として景気は順調な回復過程にあるとの認識変わらず
CPIの今後の見通し、何%と言及することは適切でない
国債金利、世界的動向見ると上がる可能性ある
基礎的財政収支目標達成には少子化対策・金利上昇を勘案すべき

塩崎官房長官
デフレからの脱却視野に入っている状況に変わりない―CPIで
経済は物価だけで測れるものではない
為替 :大田経済財政相 (更新:04/27 09:26)
生産はやや弱いが、大きな景気の基調は変わっていない
米国経済とIT関連在庫調整がリスク要因
景気の下ブレ要因をより注意している
デフレ脱却判断、CPI受けても変わりない
3月のコアCPIは前年比-0.4%、中身精査したい
デフレ脱却は視野に入っているが、後戻りしないか注意必要
消費は持ち直しているとの判断変えていない=家計調査

イエレン・サンフランシスコ連銀総裁
米経済、今年後半に成長加速する見込み
現在の状況では、政策に多大な柔軟性が必要
住宅市場の問題がマクロ面で大きく影響するとは思わない
住宅の差し押さえ件数は恐らく増加しよう―強く懸念
住宅価格や住宅着工件数の低迷を懸念
インフレ目標はFRB全体で決定する必要

日銀金融政策決定会合 (更新:04/27 14:07)
全員一致で据え置くことを決定

日銀展望レポート
コアCPI前年比は「中央値」:07年度は0.1%
コアCPI前年比は「中央値」:08年度は0.5%
実質GDP成長率は「中央値」:07年度は+2.1%、08年度は+2.1%
コアCPI前年比は「大勢見通し」:07年度は0.0%〜+0.2%
コアCPI前年比は「大勢見通し」:08年度は0.4%〜+0.6%
中長期的な物価安定の理解は0-2%程度の範囲内
実質GDP成長率「大勢見通し」:07年度は+2.0%〜+2.1%
実質GDP成長率「大勢見通し」:08年度は+2.0%〜+2.3%
国内企業物価指数「大勢見通し」:07年度は+0.7%から+0.8%
中長期的な物価安定の理解は大勢として概ね1%前後
国内企業物価指数「大勢見通し」:08年度は+0.8%〜+1.0%
わが国の経済は、生産・所得・支出の好循環メカニズムが維持
コアCPIはより長い目で見ると、プラス幅が次第に拡大
わが国経済は息の長い拡大が続くと見られる
経済・物価情勢の改善度合いに応じたペースで徐々に金利調整
経済情勢改善にもかかわらず物価が上昇しない可能性も
物価上昇圧力が弱いもとで、調整のペースはゆっくり
わが国経済は物価安定の下で持続的な成長を実現の可能性高い

中国外為管理局幹部
人民元相場メカニズムをさらに改善する
海外向け投資を奨励・拡大する
企業・個人に対する外貨規制を一段と緩和へ
国境をまたぐ短期の資本フローを注意深く監視する

福井日銀総裁
物価が目先弱くても、経済・物価が望ましい方向なら金利調整行う
経済拡大が順調に続く限り、物価上昇圧力徐々に高まる
2.1%成長でも低い金利水準据え置くと、シナリオを崩す
当面は極めて低い金利水準を維持
長い目で見た物価プラス基調の推移、政策委員間で一致
物価上昇率低くても、従来の金融政策シナリオと大きく異ならない
過去に比べて需給に対する物価感応度、少し弱くなってきている
利上げに際して、経済と物価を分解して判断はしない
潜在成長率は1.5-2.0%の範囲内
中長期的な物価安定と当面の物価の推移の議論は直結しない
短期的な物価の動き無視出来ないが、より大事なのは長い目で見た物価の動き
生産・所得・支出の好循環メカニズム維持されるもとで息の長い成長続ける

ノワイエ仏中銀総裁
ユーロ圏、十分抑制されたインフレ期待や比較的低い金利の恩恵受けている
不安定なマネーサプライ、ヘッジファンドや金融手法の拡大で一部説明できる

ユーロ圏・2月経常収支(季調前):-72億ユーロ(予想+20億ユーロ、1月-45億ユーロ←-60億ユーロ)
独・ノルトライン・ウエストファーレン州4月消費者物価:前年比+2.0%(3月+1.8%)
スイス・4月KOF景気成長指数:1.90(予想2.00、3月1.84←1.90)
日・3/29-4/25の為替介入額:ゼロ

ロート・スイス中銀総裁
「スイスのインフレ見通しは穏やか、必要なら利上げ」

米・1-3月期GDP速報値:前期比年率+1.3%(予想+1.9%、前期+2.5%)
米・1-3月期GDPデフレータ速報値:前期比+4.0%(予想+3.0%、前期+1.7%)
米・1-3月期個人消費速報値:前期比+3.8%(予想+3.5%、前期+4.2%)
米・1-3月期雇用コスト指数:前期比+0.8%(予想+0.9%、前期+0.9%)
米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:87.1(予想85.2、速報85.3、3月88.4)
加・4月業況判断:12(予想0、3月3.0←2.0)
独・4月消費者物価指数:前年比+1.9%(予想+1.7%、3月+1.9%)
独・4月EU調和消費者物価指数:前年比+2.0%(予想+1.8%、3月2.0%)

メキシコ中銀:政策金利0.25ポイント引き上げ7.25%
マレーシア中銀:政策金利3.5%に据え置き

ラジアーCEA委員長
「米経済成長を特に懸念せず」
「米雇用、賃金拡大は引き続き強い」
「設備投資の増加はかなり重要」

日米首脳会談
「北朝鮮が約束守らなければ厳しい姿勢で臨む必要で一致」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】

 30日のアジア市場は、東京市場休場の中、29日に発表された中国人民銀行による預金準備率引き上げや「トルコ軍がトルコ大統領選に政治介入する可能性を示唆」とのニュースを受けて、新興国の株式市場に悪材料との見方が強まり、早朝から円を買い戻す動きが強まった。 ドル円は119.49から119.15まで下落したが、その後は動意が薄い中119.63まで反発した。 一方ユーロドルは、1.2615から1.3657までドル円に下落につれて上昇後、トルコの政局不安が逆にユーロにマイナスとの見方やユーロ円の売りが圧迫して、1.3591まで値を下げた。 またポンドドルは1.9921から1.9968での推移。 ドルスイスは1.2030から1.2090での推移となった。他方クロス円では、キャリートレードに悪材料が出たことからGWを睨んだポジションの利食いが優勢となり、ユーロ円は163.07から162.41まで下落後、再度163円台を回復したが、高値圏は維持を維持できず、その他ポンド円は237.85から238.63、オージー円は98.66から99.04、NZD円は88.03から88.43、カナダ円は106.65から107.17、スイス円は98.80から99.24で同様の推移となった。ロンドン市場では、一時ポジション調整のドルの買い戻しが先行したが、英消費者信頼感指数の改善を受けてポンド買いからドルは上げ止まりを見せた。 NY市場では3月コアPCE価格指数の低下や予想を下回る4月シカゴPMIを受けてドル売りとなった。 ユーロ発足以来の史上高値更新ドルは、1.3589から1.3679高値をつけたが、直近の高値には届かなかった。 またポンドドルは1.9892から2.0032に上昇、ドル円は119.76の上昇から、119.31まで値を下げた。 一方クロス円は総じてトルコの大統領選挙をめぐる政治的混乱から、トルコ株が急落するも、NYダウが特に反応せずに堅調な展開が継続した。 ユーロ円は162.48から163.15へ値を上げ、ポンド円は239.05、オージー円は99.49まで再上昇となった。 また大きく目立ったのはカナダの堅調なGDPを受けて、ドルカナダが1.1048まで下落したことで、カナダ円が108.15の高値をつけた。

【経済指標&要人発言】
独・3月小売売上高:前月比-0.7%、前年比+0.5%(予想+0.8%、-0.3%、2月+0.9%、-1.6%)
ユーロ圏・3月マネーサプライM3:前年比+10.9%(予想+9.8%、2月+10.0%)
ユーロ圏・4月消費者信頼感指数:-4(予想-4、3月-4)
ユーロ圏・4月業況感指数:1.61(予想1.60、3月1.54)
ユーロ圏・4月消費者物価指数速報:前年比+1.8%(予想+1.8%、3月+1.9%)
英・4月GFK消費者信頼感指数:-6(予想-8、3月-8)

米・3月個人所得:前月比+0.7%(予想+0.6%、2月+0.7%←+0.6%)
米・3月個人支出:前月比+0.3%(予想+0.5%、2月+0.7%←+0.6%)
米・3月コアPCE:前月比±0%(予想+0.1%、2月+0.3%)、前年比+2.1%(予想+2.2%、2月+2.4%)
米・4月シカゴ購買部協会景気指数(PMI):52.9(予想54.5、3月61.7)
米・3月建設支出:前月比+0.2%(予想+0.4%、2月+1.5%←+0.3%)
加・2月GDP:前月比+0.4%(予想+0.2%、1月+0.1%)

イエレン米サンフランシスコ連銀総裁
「米経済が下振れする可能性があり、その影響は世界に波及しかねない」
「米経済成長には下振れリスクがあると思う。ただ、そうしたリスクにも関わらず、米経済が勢いを回復し、今年末までにトレンドの成長率に戻る可能性は高い、と考えている」
「インフレ水準がやや高いことを考えると、潜在成長率を下回る状況が続いていることは、インフレ圧力の後退につながる」

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「ユーロの上昇は、金融政策決定において重要な要因」
「ユーロ圏の07年前半の強い経済に自信」
「本年後半に関して言及するには時期尚早」
「価格圧力が上方する兆候が見られる」

尾身財務相
「日本の景気は堅調に回復」
「ブルトン仏経済財務産業相と共に、相場は市場が決定、通貨はファンダメンタルズを反映すべきとの意見で合意」


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