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2007年 04月 03月 02月 01月

 最新

 1日の東京市場午前の取引は、本邦が大型連休の谷間で、他のアジア市場、欧州市場もレーバーデーで休場のため閑散状態。 材料も薄く小康状態が継続している。 ドル円は119.36−60で揉み合い、ユーロドルは1.3624−62で若干軟調気味、ポンドドルは1.9987−2.0035で比較的堅調な推移となっている。 一方クロス円も同様で、ユーロ円が162.90−163.31、ポンド円が238.58−239.30、オージー円は98.93−99.27、NZD円88.27−72、カナダ円107.51−88での推移となった。 ロンドン市場は、材料難から取引手控え気味もドル売りが主導する形となった。 ただしNY市場に入ると強い米4月ISM製造業指数が発表され、ドルの買い戻しとなった。 ユーロドルは、1.3674から1.3590まで下落したが、下値では海外中銀や中東筋の買いに支えられた。 ポンドドルも2.0074から1.9981まで下落。 ブレア首相の退陣表明は特に材料となっていない模様。 またドル円は、シティバンクの日興コーディアル買収絡みの円買いが出ているとの噂から、一時119.07へ下落したが、ISM後は急は反発となり一時119.87まで上昇した。 一方クロス円は総じて堅調な動向を継続して、ユーロ円は162.80から163.27で揉み合い気味も、ポンド円は239.76の高値、オージー円は豪州準備銀行政策金利発表を前に3度の99.47まで値を上げた。 

【経済指標&要人発言】
日・3月現金給与総額:前年比-0.4%(4ヶ月連続減少)
中・4月購買担当者指数(PMI):58.6(3月56.1、2月53.1、1月55.1)

チャベス・ベネズエラ大統領
「国際通貨基金IMFと世界銀行から脱退する。」

経済・物価情勢の展望(展望レポート)
「消費者物価指数はラグを伴いつつ、上昇率を高めていく」

英・4月製造業PMI:53.9(予想54.0、3月54.2)
英・3月住宅価格(イングランド及びウェールズ地方):前月比+1.0%、前年比+8.3%

ブレア英首相
「来週自分の考えを明らかにする。最終的な見解となるだろう」
「私はいつもブラウン財務相は偉大に首相になると言ってきたし、そう信じている」

ババジャン・トルコ国務相(経済担当)
「トルコの負債、為替や金利の影響を乗り越えることが可能」

英王立統計局
「外国企業による英国企業買収総額、第1四半期は前期の約3分の1に急減」

英・4月製造業PMI:53.9(予想54.0、3月54.2)
英・3月住宅価格(イングランド及びウェールズ地方):前月比+1.0%、前年比+8.3%

ブレア英首相
「来週自分の考えを明らかにする。最終的な見解となるだろう」
「私はいつもブラウン財務相は偉大に首相になると言ってきたし、そう信じている」

ババジャン・トルコ国務相
「トルコの負債、為替や金利の影響を乗り越えることが可能」

英王立統計局
「外国企業による英国企業買収総額、第1四半期は前期の約3分の1に急減」

 2日の東京市場の取引は、GWの後半を控えて円が軟調な推移となった。またユーロドルが、上値の重さにストップ・ロスをつける動向から、1.3560まで下落。 ドル円も120円のバリア・オプションをつけて、120.15まで一時上昇した。ただし、その後はオプション絡みの利食いが出て、119.47まで下落したが、下げ止まりを見せて底堅い状況が継続してる。 一方クロス円の当初は堅調な動向も、一旦利食いに値を落とした。 ユーロ円は162.53へ値を下げ、ポンド円は238.64、豪州準備銀行が金利を据え置いてオージー円は98.62へ値を落とし、昨日高値を更新したカナダ円も107.52まで下落となった。ロンドン市場では、東京市場からのドルの買い戻しが継続した。 NY市場では、予想を下回る米4月ADP全米雇用報告を受けて、一時ドル売りとなったが、米3月製造業受注指数が予想を上回り、第1四半期GDPの上方修正期待が高まり、ドルは堅調なレベルで終了した。 ユーロドルは、欧州高官筋の「ユーロ高は懸念せず」との発言やパパデモス欧州中銀副総裁の「市場の利上げ観測を変えず」との発言を受けて、一時ショート・カバー的に1.3613まで値を上げたが、上昇もそれまでとなった。 ポンドドルは、1.9962まで反発後、1.9871まで下落した。 またドル円は一時119.98まで下押ししたが、買戻し意欲が強く、120.28の高値まで上昇した。 一方クロス円は総じて堅調な推移で、ユーロ円は162.80から163.39へ上昇、ポンド円は一時ロンドンで、239.59の高値をつけたが、その後は238.87まで徐々に軟化となった。またオージー円は99.26、NZD円は88.80へ上昇し、 カナダ円は108.50の今年の高値をつけた。

【経済指標&要人発言】
RBA政策金利
豪中銀は、政策金利を6.25%に据え置く事を決定

日本経済指標
マネタリーベース-4月(前年比):-12.2%

コステロ豪財務大臣
インフレ率は目標レンジの中ほど
予算は金利に低下圧力をもたらすだろう
インフレ抑制の継続が重要
予算は金利に上昇圧力をもたらすことはないだろう

リープシャー・オーストリア中銀総裁
ヨーロッパは米経済の減速を切り抜ける力が十分にある
原油価格と世界経済不均衡は大きな政策的問題だ
ECBの警戒は購買力やユーロの安定化を確実にするだろう

スイス経済指標 (更新:05/02 16:30)
SVME-購買部協会景気指数-4月:61.9

独・4月失業者数(季調済):前月比-9000人(予想-4万人、3月-6.5万人)
独・4月失業率(同):9.2%(予想9.1%、3月9.2%)
ユーロ圏・3月失業率:7.2%(予想7.2%、2月7.3%)(統計開始以来最低)
ユーロ圏・4月製造業PMI:55.4(予想55.7、3月55.4)
独・4月製造業PMI:57.0(予想57.3、3月56.9)
仏・4月製造業PMI:53.9(予想54.4、3月53.8)

米・4月ADP全米雇用報告:前月比+6.4万人(予想+10万人、3月+9.8万人←+10.6万人)
米・3月製造業受注指数:前月比+3.1%(予想+2.1%、2月+1.4%←+1.0%)

ルーマニア中銀:政策金利7.25%へ引き下げ

米財務省
「四半期定例入札(クオータリー・リファンディング)計画新規発行総額は320億ドル、内訳は3年債が140億ドル、10年債が130億ドル、30年債が50億ドル」
「3年債5月7日の入札を最後に発行停止」

関係筋
「ユーログループ会合、ユーロ・ドル高に懸念示さずG7声明踏襲へ」

ポールソン米財務長官
「米輸出は成長加速を継続」
「中国に関しては落胆を感じている」
「米中は、会話の中で明白な結果を求める」
「中国成長において輸出の役割は減少」
「中国は資本市場の開発に時間がかかる」
「対ドルでの人民元の上昇は非常に遅い」
「市場が設定しない通貨を保有している国で中国より大規模な国はなし」
「中国が人民元を管理している動きは自然でない」
「貿易不均衡はかなり早いペースで拡大している」
「中国貿易黒字を縮小させるため人民元で調整できる範囲は限られる」
「人民元は貿易にある影響を与えている可能性がある」
「中国の構造改革に焦点」
「中国は通貨に関して更なる改革が必要」
「議会での中国に関する懸念が拡大」

プール米セントルイス連銀総裁
「サブプライムの考案が失敗に終わったとは思わない。改良により、以前より広範な層へ融資を提供する市場が創設される。」

パパデモス欧州中銀副総裁
「失業率は更に低下する見込み」
「市場予想を変えるような事はしない」
「米経済の減速にもかかわらず、欧州は世界経済拡大の恩恵を受けている」
「力強い欧州成長は継続」
「企業のリストラと生産・労働市場の改革を背景に労働者の生産性が上がっていることから、インフレを抑えながらの成長加速が実現する可能性」
「域内需要はしっかりとしたペースでの拡大が見込まれ、それが今の経済の主たる牽引力となっている」
「欧州潜在的成長率は上昇」

NY連銀
「ファンド業界、98年以来最大のリスクに直面」

シュタインブリュック独財務相
「来週7日ブリュッセルで開かれるユーロ圏財務相会合(ユーログループ)で、ユーロが通常通り協議の中心になる可能性」

フランス中銀
「外貨準備の蓄積や資本動向の管理は、ある一部の国の輸出を支援する為替操作につながり、輸入国にリスクをもたらす、世界経済に望まれない保護主義の行動となる」
「国際通貨基金(IMF)は為替を一段と注視する必要」

キングBOE総裁
物価目標達成へ必要な措置をとる
インフレ期待の安定化は重要な成果
BOEの対話手法には改善の余地あり
労働者は今まで実質賃金支払の伸びの弱さを受け入れてきた
BOEはマネーにおいて需給ショックの識別をすべき

 3日のアジア市場は、東京勢が不在の中全体的に動意が薄いながら、ユーロ円が高値を更新した。一時バリアーオプションをつけて、153.62の高値まで上昇している。 ドル円は120.006−27で小動き。 ユーロドルは1.3591−1.3621まで一時上昇した。 その他目立ったところでは、ドルスイスが1.2096まで下落して、スイス円が99.27の高値をつけ、朝方カナダ中銀のドッジ総裁が「カナダドルが0.925米ドルまで上昇しても、為替介入は検討しない」と証言したことから、カナダ円が一時108.59の高値まで上昇した。  ロンドン市場は、米国の経済指標の発表待ちで全体的に小動きながら、利食いの円の買い戻しが若干優勢となった。NY市場では、第1・四半期労働生産性が予想を上回る伸びとなったほか、ISM非製造業指数や週間新規失業保険申請数など相次いで好調な経済指標が発表されたことを好感して、ドルの買い戻しに繋がった。 ユーロドルは、1.3625から1.3547へ下落。上値では海外中銀の売りが出ていた模様。 またポンドドルも1.9947から1.9856まで下落、ドル円は119.97から120.47まで値を上げた。一方クロス円は総じて、サイド・ライン的も小じっかりが継続した。 ユーロ円はアジア・ロンドンの高値となる163.60を上値に調整が163.13に限定され、ポンド円はほぼ239.00−60でのレンジ推移。 オージー円はロンドン・フィキシングでオージードルの大口の売りが出るとの噂に一時98.89まで値を下げたが、その後は99.26まで反発している。 その他カナダ円がまた上値を拡大して108.86の高値をつけている。

【経済指標&要人発言】
ドッジ・カナダ中銀総裁
「カナダドルが0.9250米ドル(1米ドル=1.0810カナダドル)まで上昇しても、為替介入は検討しない」

ヌアイミ・サウジアラビア石油鉱物資源相
「2009年時点で日量1250万バレルの生産能力拡大の目標に沿って進んでいる。省エネルギー傾向の高まりを受けて、1250万バレル以上の増産は不要」

カレンNZ副首相兼財務相
「NZドルは、ニュージーランド準備銀行が金融引き締めを終了するまでは下落する可能性は少ない」
「今年度と来年度の財政黒字増加を予想」

ユーロ圏・3月生産者物価指数:前月比+0.3%、前年比+2.7%(前月比予想+0.3%、2月+0.3%、前年比予想+2.8%、2月+2.9%)
英・4月サービス部門PMI:57.2(予想57.5、3月57.6)

スペイン中銀
「ユーロ圏の金利は緩和的」

米・第1四半期非農業部門労働生産性速報値:前期比+1.7(予想+1.0%、前回+2.1%←+1.6%)
米・第1四半期単位労働コスト速報値:前期比+0.6%(予想+4.0%、前回+6.2%←+6.6%)
米・週次新規失業保険申請件数:30.5万件(予想32.5万件、前回32.6万件←32.1万件)
米・4月ISM非製造業景気指数:56(予想53.0、3月52.4)

ユーロ圏年次報告
「07年経済見通しは過去数年より明るい。輸出回復が成長の後押し」
「力強いユーロ圏国内需要、輸出は継続する見通し」
「企業投資、個人消費の回復により、内需は力強い勢いが続く予想」
「明確な循環景気の回復基調にあり、力強い回復」
「ユーロ高が欧州輸出に与える影響はほとんどなかった」
「為替相場、世界不均衡、地政学的リスクが成長のリスク」
「金融の安定に対するリスクを回避すると共に、保護貿易主義的を最小限に留めるため、不均衡是正を確実にする事が重要」
「為替相場は経済のファンダメンタルズを反映すべき。無秩序な為替レートの動向は望ましくない」
「新興市場諸国については、特に中国など、大規模な経常黒字が拡大しつつある諸国では、効果的な為替レートの動きが望ましい」

アルムニア欧州委員会委員
「インフレは引き続き抑制」
「為替に関してはG7声明の文言を踏襲する」
「対ドルでのユーロ上昇は重要でなし」
「クロスの相場をみると、ユーロは歴史的トレンドを若干上回っている」
「現在のところ、ユーロ高は、経常収支を均衡に向かわせプラスの影響」
「将来、過剰な変動に懸念」

クワデン・ベルギー中銀総裁
「ユーロ圏13カ国の経済成長は引き続き力強い」
「中銀はインフレリスクを評価する必要がある」

米連邦準備理事会(FRB)関係者(WST)
「米国のインフレを一段と低下させるには、エネルギー価格の上昇、ドル安、失業率が予想に反し上昇しないことなど、さまざまな障害」

ポールソン米財務長官
「中国は人民元改革を更に速やかに行う必要がある」
「中国の成長において国内需要の役割は小さい」
「中国への主要メッセージは、改革のスピード加速」
「中国に関し実態のある結果が必要」
「対中での貿易赤字の縮小を望む」

 4日のアジア市場は、東京勢不在の中、米雇用統計を前に全体的に動意に欠ける展開となった。 ただし、午前中に発表された豪州貿易赤字が予想外に悪化、更に豪準備銀行が本日公表した四半期金融政策報告において、2007年のコアインフレ率見通しを2.75%から2.50%へと引き下げたことから、オージー売りが進みオージードルは、一時8.8237から0.8172まで一時下落。 オージー円も99.21から98.34まで値を下げた。その他ドル円は120.24から120.47での推移。 ユーロドルは、1.3558から1.3535まで下落後、欧州勢参入後1.3577まで上昇し、ポンドドルは、1.9852から1.9854での小動きとなった。 一方クロス円は総じて揉み合いも欧州通貨の下落に上値が重い展開となり、ユーロ円は163.26から一時162.86まで下落後、163.37へ回復。 ポンド円は238.80から239.35、NZD円は88.20から88.62、カナダ円は108.51から108.81での推移となった。ロンドン市場は、米国の4月雇用統計の発表待ちムードが強く、全体的に小動きとなった。 NY市場では、予想を下回る非農業者部門雇用者数を受けて、ドル売りとなったが、週末のポジション調整がドルの下値を支えた。 ユーロドルは、メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁の「インフレリスクは中期的に上向き」との発言を受けて、1.3546の安値から1.3611まで一時反発し、ポンドドルも1.846から1.9943へ上昇した。 ただし、ドル円は120.40から一時119.90まで下落したが、119円台はショート・カバー意欲に瞬間的に買い戻される展開が続いた。 一方クロス円は総じて揉み合い気味となったが、比較的に小じっかりの展開は継続した。 ユーロ円は163円まで下落したが、その後アジアの高値を上回り163.42まで上昇し、ポンド円は238.80から239.56での揉み合い的な展開を継続した。 またアジアで下落したオージー円は98.30の安値から98.74まで反発して、海外時間の高値圏で引け、 NZD円は、88.18から88.56、スイス円は一時99.33の高値をつけ、カナダ円はカナダ4月Ivey購買部協会指数が予想を上回り、ドルカナダが1.1035まで下落したことで、一時109.05の高値まで上昇したが、引けでは108.45まで下落して、安値圏で引けている。 

【経済指標&要人発言】
豪・3月貿易収支:-16.22億豪ドル(予想-9億豪ドル、2月-7.28億豪ドル)
ロシア・4月サービスPMI:57.4(3月56.9)

豪準備銀行四半期金融政策報告
「基調インフレ率見通し:2007年2.5%、2008年&2009年2.5%-3.0%」
「インフレ率は2007年央に向けて、2.0%割れまで下落見通し」
「豪ドル高でインフレ圧力抑制」

尾身財務相
「(日中財務相会議で)為替はファンダメンタルズを反映すべきと伝えた」

ユーロ圏・3月小売売上高:前月比+0.5%、前年比+2.6%(前月比予想+0.5%、2月+0.3%、前年比予想+2.4%、2月+1.2%)
ユーロ圏・4月サービス部門PMI:57.0(予想57.6、3月57.4)

スウェーデン中銀:政策金利据え置き(3.25%)

米・4月雇用統計
非農業部門雇用者数:8.8万人(予想+10.0万人、3月+17.7万人←+18.0万人)
失業率:4.5%(予想4.5%、3月4.4%)
平均時間給:前月比+0.2%、前年比+3.7%(予想+0.3%、+3.9%、3月+0.3%、+4.0%)
加・4月Ivey購買部協会指数:60.9(予想57.5、3月67.3)
メキシコ・4月消費者信頼感指数:106.3(予想106.0、3月106.5)

ラジアー米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長
「4.5%の失業率の米雇用市場は大変強く、44ヶ月の雇用拡大が継続している」
「非常にタイトな労働市場」
「住宅市場は明白に減速している。最悪期を脱したとは言えないが明るいニュースもある」

ガイトナー・ニューヨーク連銀総裁(投票権有)
「米国外の成長は上昇傾向」
「外準のユーロへの移行に問題なし」
「新興国は変動相場制を取り入れるべき」
「アジアが地域内通貨創設の可能性は少ない」

メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「ECBは賃金上昇だけに注目しているわけでない」
「インフレリスクは中期的に上向き」
「経済指標はかなり楽観的な見通し裏づけ」
「インフレの一時的低下は終了した模様」

ドッジ・カナダ中銀総裁
「キャリー取引はリスク、一方的な取引は常に危険」
「為替介入については、再開する考えはない」
「通貨は必要である動きをする」
「企業は強いカナダドルを調整している」

 7日の東京市場は、GW明けも動意の薄い展開で、特にロンドン市場も休場ということで動きづらい。 ドル円は上値の輸出企業の売りオーバーを嫌気して、120.21から119.79まで下落したが、下値は119.50付近の本邦輸入企業や資本筋のビッドを前に下げ止まりとなった。 ユーロドルは、1.3591から1.3612で小動きながらしっかり。 ポンドドルは1.9933から1.9974での動向となっている。 一方クロス円の揉み合い的で、ユーロ円は163.44から162.96へ下落、ポンド円は239.13から239.55での揉み合い。 オージー円は98.51から98.96まで値を上げた。日銀金融政策決定会合議事要旨(3/19-20)は、特に材料となっていない。欧州市場は、ロンドン市場が休場で小動きながら、ユーロ圏GDPの上方修正や独3月鉱工業受注の改善を受けてユーロ買いがやや強まった。 NY市場では主だった材料もなく静かな取引となったが、欧州連合財務相会合がブリュッセルで開催されており、ユーロ高官筋がユーロ高を支持するは発言を繰り返したことで、ユーロドルは一時1.3628の高値まで上昇したが、更に大きな動向とはなっていない。 またポンドドルは、1.9927から1.9976での推移。 ドル円は119.85から120.12での揉み合いとなった。 一方クロス円は総じて堅調も、やはりレンジ的な推移。 ユーロ円は163.11から163.41での推移。 ポンド円は239.10−15から239.60前後の動向が継続した。 堅調なのはオージー円で、一時99.09まで値を回復。 また、カナダ3月宅建設許可が事前予想を大幅に上回り、米アルコアが加アルミ大手のアルカンに対し敵対的買収を行なう方針を示したことで、カナダドル買いが強まり、カナダ円は109.03まで再上昇となった。

【経済指標&要人発言】
ウォーレン・バフェット氏
アジア通貨は今後上昇するだろう
日本でのこれまでの買収の努力は不成功
日本で多くの買収候補は見いだしていない

仏大統領選挙
ニコラ・サルコジ氏が勝利

中国人民銀行 周総裁
最近のインフレ統計、「意外ではない」
預金準備率、追加引き上げの余地

IMF副専務理事加藤氏
中国は経済過熱防止へさらに金融政策活用の余地がある
人民元の柔軟性拡大は需要のリバランス是正に寄与する
日本はデフレスパイラルに陥る環境と違う-CPI下落でも
日銀による緩和的な金融政策スタンスは適切、今後も継続へ
米経済の減速は世界経済見通しの枠内の動き

ASEAN+3財務相共同声明
外貨準備プール化で一致-金融支援で
各国が自ら運用-外貨準備プール化で
07年経済成長見通しは依然とし好調
リスク要因は主要国経済減速の波及
世界的不均衡や金融市場変動増もリスク

尾身財務相
外貨準備プール化は非常に大きな前進-地域協力強化で
日本は積極的に参加していく-外貨準備プール化
日本経済の将来にはしっかりとした自信を持っている
デフレ逆戻りも含め全く心配していない

中国財務相
外貨準備活用の投資会社の運用はまだ始まっていない

豪経済指標
AiG建設業指数-4月:47.9

ニュージーランド経済指標
人件費 民間セクター1Q:0.7%

日銀金融政策決定会合議事要旨(3/19-20)
「金利水準の調整、あらかじめスケジュール感を持って行うものではない。経済・物価情勢に応じて徐々に行うもの。」
「CPI、3月以降もしばらくは小幅マイナスになる可能性」
「今度も潜在成長率を上回る成長続けば、CPI上昇圧力は高まっていく」

周小川中国人民銀行総裁
「中国が設立を予定している外貨準備の運用機関は、依然として設立準備の段階」
「第1・四半期には、海外からの資金還流も外貨準備を押し上げる一因となった」

スイス・4月失業率:2.9%

独・3月鉱工業受注:前月比+2.4%(予想-0.5%、2月+4.3%←+3.9%)

欧州委員会半期経済報告
「07年のユーロ圏GDP伸び率、2.6%に上方修正」
「08年のユーロ圏GDP伸び率、2.5%に上方修正」
「07年、08年のユーロ圏インフレ率見通し1.9%」

米・3月消費者信用残高:前月比+135億ドル(予想+50億ドル、2月+56億ドル←+29.7億ドル)
カナダ・3月住宅建築許可:前月比+27.4%(予想+5%、2月-23.3%←-22.4%)

トリシェECB総裁
「世界経済は非常に勇気付けられる」
「経済は、最近の市場の荒い動きをも吸収」
「市場はリスクを過小評価している可能性」
「G10はユーロ・ドルに関する話し合いはしなかった」
「物価に関して安心している時間なし」
「最近の株式市場上昇には道理的な要因がある」
「市場には大きな調整リスク」
「為替に関してはG7声明を引き続き踏襲」

アルムニア欧州委員会委員
「ユーロは長期的トレンドを若干上回る」
「ユーロ高が直接輸出に影響を与えると結論づけられず」
「雇用市場はかなり良好な進展」
「インフレは若干低下」
「輸出拡大は強まる」
「次期四半期に失業率は明らかに低下」
「コアインフレは若干上昇し始めた」
「原油の第2次的影響は見られず」
「ドイツ付加価値税(VAT)の影響は予想より緩やかなもの」
「雇用市場の逼迫によるインフレの兆候が見られる」
「07年の見通しリスクは均衡」
「リスクは上向き」
「08年のリスクは下向きに傾斜」
「米国は貯蓄を上昇させる必要」
「中国などの新興国経済は国内需要を刺激するべき」
「急激な不均衡の調整は望ましくない」
「欧州金利は成長の妨げとならず」
「欧州は改革継続必要」
「欧州雇用市場の変換が速やかな成長を可能にする」

シュタインブリュック独財務相
「ECBの独立性は疑問なし」

ボス・オランダ財務相
「現在のユーロ水準に懸念は無し」

レインデルス・ベルギー財務相
「中国の人民元に関してさらに懸念」
「中国は人民元に関しまだやるべき事がある」

スキオッパ欧州中銀理事
「人民元に関してはG7声明を再確認」

ブルトン仏経済財務産業相
「欧州財務相はユーロにおける問題に関し話し合った」

 8日の東京市場は、材料難の中、本邦輸出企業からのドル売りでドル円は120.14から119.69まで値を下げたが、下値はクロス円を含めた外貨建て投信設定絡みの買いで下げ渋った。ユーロドルは、1.3594から1.3622で小動きながら強含みに推移し、ポンドドルは、1.9926から1.9962での動向。 一方クロス円はまちまちで、ユーロ円は163.38から162.98へ下落、ポンド円も239.40から238.91まで値を下げたが、オセアニア系クロスは、強い豪州3月の小売売上高を受けて急伸となり、オージー円は98.94から99.56まで値を上げ、NZD円も88.36から88.67へ上昇した。 ロンドン市場では、シュタインブリュック独財務相の「円相場は日本経済の回復を考慮すべき」との発言を受けて、円の買い戻しが進んだ。NY市場では、米3月卸売在庫が予想を下回り、全米リアルター協会発表の2007年中古住宅価格見通しを40年ぶりの前年比マイナスに下方修正したにも関わらず、FOMCを前にドル売りに群がらず、ポジション調整からのドル買い、円買いの流れが継続した。 ユーロドルは、1.3601から1.2517まで下落。 下値では東欧筋の買いが支えた。 ポンドドルは1.9949から1.9881へ値を下げ、ドル円は一時119.52まで下落したが、下値では公的資金の買いが支えて、120.04までショート・カバーで反発した。 一方クロス円も値を落としたが、NY引けにかけては、ショート・カバー気味に値を戻した。 ユーロ円は、中国人民銀行の外貨の預金準備率引き上げのニュースに163.14から161.91まで値を下げたが、162円ミドルへ反発して引け、ポンド円は238.19まで下落後238.80で引け、オージー円は99.05まで値を下げた後、99.53まで反発して引けている。

【経済指標&要人発言】
豪・3月小売売上高(季節調整済み):前月比+1.1%
南ア・4月末ネット外貨準備高:249.5億ドル(予想245億ドル、3月239.7億ドル)

中国国家情報センター
「中国の第2・四半期国内総生産(GDP)伸び率は+10.8%になる見通し」

インドネシア中銀:政策金利0.25%引き下げ8.75%

独・3月鉱工業生産:前月比-0.1%(予想+0.0%、2月+0.4%←+0.9%)

豪2007-08年度予算
「GDP見通しは06/07年度が2.5%、07/08年が3.75%」(両方据え置き)
「CPI見通しは06/07年度が2.75%(下方修正)、07/08年が2.5%(据え置き)」

関係筋
「中国人民銀行、外貨の預金準備率を5%に引き上げ」

シュタインブリュック独財務相
「円相場は日本経済の回復を考慮すべき」

米・3月卸売在庫:前月比+0.3%(予想+0.4%、2月+0.4%←+0.5%)
加・4月住宅着工件数:21.19万戸(予想21.5万戸、3月21.4万戸)

ロイタルト・スイス経済相
「スイスフランの現在の水準は快適」

全米リアルター協会(NAR)
「米住宅販売・価格見通しを再度下方修正、07年の中古住宅販売、629万戸(4月時点634万戸、06年実績648万戸)。新築住宅販売、07年が86万4000戸、08年が93万6000戸(06年実績105万戸)」
「07年の中古住宅価格(中央値)予想、1%下落の21万9800ドル(4月時点0.7%下落予想)」

米供給管理協会(ISM)
「07年の米製造・非製造業は拡大続ける見通し」
「07年製造業見通し、売上高は5.6%増、設備投資は5.8%増、設備稼働率は82.8%」
「07年非製造業見通し、売上高は2.1%増、設備投資は5.6%増、設備稼働率は84.8%」

 9日の東京市場は、昨日の中国人民銀行による外貨の預金準備率引き上げを受けて、上海株式市場の下落懸念から、ドル円は120.04から119.66まで値を下げたが、上海総合株価指数は、これを威ともせずに、史上最高を更新したことから、買い戻しとなった。 ユーロドルは、1.3536から1.3554で小動き。 ポンドドルは1.9885から1.9920での推移となった。 一方クロス円は、ドル円同様に下落となったが、更に下値を拡大していない。 ユーロ円は162.57から162.06まで下落、ポンド円も238.79から238.02へ値を下げ、オージー円も99.49から99.07まで下落した。 ただし、動意は全般的に薄く、既にポールソン米財務長官の為替操作国に関する議会証言や米FOMC待ちの状況となっている。ロンドン市場は、米FOMC待ちで取引手控えムードが強いなか、本日の英中銀の政策金利発表を控え、ポンド買いが優勢となり、全般的にポジション調整のドル売りが主流となった。 NY市場では、FOMCの発表を前にドルの買い戻しから、市場予想通り金利据え置きが発表され、 声明に関しては、引き続きインフレが主要懸念としたことや「今年前半の経済成長は緩やかなものになった」と追記されたことから、見方が交錯して発表後はほとんど動きが取れない状態となった。 ユーロドルは、1.3567から1.3519へ下落。ポンドドルは、1.9884から一時1.9999まで上昇したが、その後は1.9925まで大きく値を崩し、ドル円は119.63から120.15まで上昇した。 一方クロス円は堅調気味で、ユーロ円は162.14から162.51、ポンド円は239.53へ上昇し、オージー円は99.20−50での揉み合い気味の推移となった。

【経済指標&要人発言】
英経済指標
ネーションワイド消費者信頼感-4月:90

ニュージーランド経済指標
食品価格-4月:0.2%

ハワード豪首相
オーストラリアの経済成長は素晴らしい
豪予算で金利に上昇圧力が掛かる事はない
為替 :スペンサーRBNZ総裁補佐 (更新:05/09 06:16)
銀行貸し出しの利ざやは持続不可能な水準だった
低水準の利ざやは、現時点では神経質になる必要なし

尾身財務相
金融政策は日銀の専管事項
日銀幹部との経済状況の認識を共有するように努力している
物価安定の下での経済発展、日銀には金融政策面からサポートしてもらいたい
急激な引き締めによるバブル崩壊を教訓に日銀と連絡調整していく
金利水準自体は日銀に委ねている
日銀との意見調整は極めて順調にいっている

中国国家発改委研究機関
中国は適切な時期に金利引上げていくべきだ
中国は人民元の柔軟性を拡大すべきだ

独・3月貿易収支:+155億ユーロ(予想+145億ユーロ、2月+147億ユーロ←+138億ユーロ)

米・週次MBA住宅ローン申請指数(5/4):前週比+3.6%(前回+0.6%)
米・週次在庫統計(5/4)
原油在庫:前週比+551万バレル(予想+88万バレル、前回+117万バレル)
ガソリン在庫:同比+37万バレル(予想+15万バレル、前回-112万バレル)
留出油在庫:同比+163万バレル(予想+45万バレル、前回-20万バレル)
製油所稼働率:89.0%(予想89.3%、前回88.3%)

米・FOMC結果:FF金利の誘導目標水準5.25%に据え置き

FOMC声明内容
「政策金利の据え置き決定は全員一致」
「将来の金融政策はインフレ、経済成長見通し次第」
「インフレが引き続き主要な懸念事項」
「本年初めの経済成長は減速した」
「住宅市場の調整は進行中」
「経済は緩やかなペースで拡大する様相」
「インフレ圧力はいずれ緩和する」
「コアインフレは引き続き幾分上昇している」
「高水準の資源使用がインフレ圧力緩和の妨げとなる可能性」

ポールソン米財務長官
「国際経済は健全」
「米国は海外投資を歓迎」

ソーベル米財務省副次官補
「ポールソン米財務長官は今月開催される米中政府間戦略経済対話では、中国に対して人民元の変動幅の容認を更に加速するよう求める」
「中国は、政策目標として為替の柔軟化を容認してきたが、ペースは十分でない」
「円に関しては、需要と供給の度合いに反応、オープンで競争力ある市場によって決定されている」
「円安は日本経済の長期デフレの帰結、操作されていない」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「一段のユーロ高、ユーロ圏の輸出業者に悪影響を及ぼす可能性。ユーロ圏の経済成長全体への影響については重要視しない」
「円は経済のファンダメンタルズを反映していない」

ジョーダン・スイス中銀理事
「更なる追加利上げの可能性」

 10日の東京市場は、英MPC、ECB理事会を控え、全般的に揉み合いも円売り気味が継続した。ドル円は120.95から120.24へ一時上昇。 ユーロドルは、昨日の下落からは回復気味で1.3522から1.3564へ反発し、ポンドドルも1.9929から1.9962へ値を上げた。 一方クロス円は、オーストラリアの4月雇用統計が予想を上回ったことで、オージー円が100円台を回復したこともあり、総じて堅調な推移。 ユーロ円は、162.35から162.99へ値を上げ、ポンド円も239.17から239.68、オージー円は99.27から一時100.12の高値をつけた。ロンドン市場では、英中銀金融政策委員会の金利発表を控え、英国3月貿易赤字の拡大や鉱工業生産の下振れからポンド売りが強まり、全般的にドルの買い戻しが進んだ。 NY市場では、新規失業保険申請件数が予想外に減少したが、NYダウが150ドルを越える下落となり、この下落がアジア市場に波及するとの懸念から、キャリートレードの手仕舞い売りが進んだ。 ドル円は120.54から119.83まで下落、 ユーロドルは、ECBの金利据置後、トリシェECB総裁発言があまりタカ派と捉えられずに、1.3558から1.3465まで下落となった。 また0.25%の利上げがMPCで決定したポンドドルは、一時50BPの利上げ期待もあったことから、失望感に1.9945から1.9772まで大きく下落となった。 一方クロス円はNY午後になって、軒並み急落となった。 ユーロ円は163.02から161.58、ポンド円は239.77から237.16、オージー円も100.35から99.03まで値を下げた。 

【経済指標&要人発言】
ニュージーランド経済指標
失業率-1Q:3.8%

ポールソン米財務長官
国際経済は健全
米国へのより一層の海外投資を歓迎
海外勢による米国への投資減退を判断するのは時期尚早

福井日銀総裁
景気は緩やかに拡大している
輸出は増加を続けている
設備投資も引き続き増加している
雇用者数は堅調に増加している
景気は息の長い拡大続ける可能性高い
コアCPIはより長い目でプラス基調を続ける
2月利上げ後も極めて緩和的な環境維持されている
経済・物価情勢の改善の度合いに応じて徐々に調整
今後の推移に応じて極めて慎重ながら適切に金利調整
コアCPIは長い目で見て次第に拡大していく
金利調整のスケジュール観は持っていない
低金利期待定着すると円キャリー含め非効率的な投資
シナリオ通り進む限りある程度適切な金利調整
経済・物価情勢の改善度合いきめ細かく判断
ダウンサイドリスクを軽視しているわけではない
上下両方のリスクに丹念に点検していく

豪経済指標
失業率-4月:4.4%
労働参加率-4月:64.9%
新規雇用者数-4月:4.96万人

亀崎日銀委員
財政、金融政策一体となり経済発展に貢献すべき
恒常的な物価抑制要因が働いている

中村日銀委員
局面局面で情勢見て先入観持たずに判断したい

コステロ豪財務相
賃金上昇圧力に拍車がかからないよう注意する必要がある

中国外務省
国家主席が米大統領に貿易摩擦拡大阻止の必要性指摘

高橋内閣府統括官
デフレ脱却視野に入っているが、後戻りしないか注視必要

山本金融担当相
日銀がデフレ克服に向けて金融政策に取り組んでいることを高く評価

田中財務副大臣
日銀には景気回復を持続的なものとするため金融面から経済を支えて欲しい

福井日銀総裁
金利機能がより正常に働く方向にもっていく意味で正常化の過程
長期国債買い入れる場合は相当な制約感を持ってやらなければならない
日銀の長期国債保有、異常な領域に入り込んでいるとは思っていない
資産価格や為替相場も念頭におく必要-金融政策で
インフレターゲティングより「物価安定の理解」による金融政策運営が望ましい
実質金利は経済・物価情勢に比べかなり低水準
日銀が金利調整さぼればリスク高まる
実質実効為替レートもかなり円安
金融政策の効果波及には時間がかかる
今の金利水準据え置くと金融政策面から刺激効果強まる
政策変更ペースは経済・物価情勢の改善度合いに応じて決まる
金利調整のペースはゆっくり
生産・所得・支出の好循環メカニズム維持のもとで息の長い景気拡大続ける
金利調整の時期に関する情報配信は適当ではない
CPI、より長い目で見るとプラス幅が次第に拡大
賃金抑制と生産性上昇が物価を抑制
日本経済、潜在成長率を少し上回る成長がコンスタントに続く
米国経済、先行きは潜在成長率近辺で軟着陸する可能性

独・4月生産者物価指数:前月比+0.8%、前年比+2.9%(前月比予想+0.7%、3月+0.5%、前年比予想+2.8%、3月+3.1%)
仏・3月鉱工業生産:前月比+0.2%(予想+0.3%、2月+1.2%←+1.1%)
仏・3月貿易収支:-16.49億ユーロ(予想-27億ユーロ、2月-27.02億ユーロ)
英・3月貿易収支:-70.48億ポンド(予想-67億ポンド、2月-69.48億ポンド←-67.91億ポンド)
英・3月製造業生産:前月比+0.6%(予想+0.5%、2月-0.7%←-0.6%)、前年比+0.9%(予想+0.9%、2月+1.1%←+1.2%)
英・3月鉱工業生産:前月比+0.3%(予想+0.4%、2月-0.3%←-0.2%)、前年比-0.2%(予想0.0%、2月+0.3%)
英・4月住宅価格(Halifax):前月比+1.1%

英中銀:政策金利を0.25ポイント引き上げ5.50%に

英中銀声明
「中期的なインフレリスクは上振れに傾いている」
ブレア英首相
「6月27日付で首相を辞任する」

米・3月貿易収支:-639億ドル(予想-600億ドル、2月-579億ドル←-584億ドル)
 対中:172.4億ドル(前月比‐6.4%)、対日::70.5億ドル(同比‐0.1%)
 対カナダ:57.4億ドル(同比+21.7%)対メキシコ:67.1億ドル(同比+32.1%)
 EU全体:77億ドル(同比+21.3%)
米・4月輸入物価指数:前月比+1.3%(予想+1.0%、3月+1.5%←+1.7%)、前年比+1.9%、3月+2.8%
米・週次新規失業保険申請件数:29.7万件(予想32万件、前回30.6万件←30.5万件)
米・4月財政収支:+1777億ドル(予想+1550億ドル、前年同月+1188億ドル)
加・3月貿易収支:+46億カナダドル(予想+53億カナダドル、2月+52億カナダドル←+48億カナダドル)
加・3月新築住宅価格指数:前月比+0.3%(予想+0.5%、2月+0.5%)

ECB:政策金利3.75%で据え置き決定

トリシェECB総裁
「物価安定のため強い警戒が必要(strong vigilance)」
「金利は引き続き緩和的」
「中期的価格リスクは上向き」
「ユーロ圏13カ国の成長は良好」
「予想以上の賃金上昇はリスク」
「金利は緩和的」
「ECB政策は常に指標次第」
「6月以降、ECBは価格安定のために必要とされる事を行う」
「為替相場の過剰な変動は望ましくない」

ポールソン米財務長官
「強いドルは米国の国益にかなう」
「貿易赤字の最大の要因は、50%に達する貯蓄率や、中国の経済成長が大部分が輸出主導によるもので国内消費の成長に占める割合が十分でないという事実だ」
「中国の通貨について常に圧力をかけている」

 11日の東京市場の取引は、NY株の大幅下落から、東京株、上海株の連鎖安が懸念されたが、株価が下げ渋ったことで、円の買い戻しに歯止めがかかった形。 ドル円は119.71から120.02に反発。 119.65から厚い買いが下値を支えた。 ユーロドルは1.3462−89、ポンドドルは1.9771−1.9813での推移。 一方クロス円も総じてNYクローズからの突っ込みでつけた安値から反発地合となっている。 ユーロ円は161.28から161.75へ上昇、ポンド円は236.68から237.69、オージー円は98.57から99.56、NZD円は86.85から87.61、カナダ円は107.64から108.09、 スイス円は98.11から98.37に反発となった。 ロンドン市場は、中国の利上げ観測やロシア筋のポンド円の売りの噂から、急速に円が買い戻される局面となったが、結局中国の利上げは噂に留まり、円は売り戻される展開となった。 NY市場では、米4月小売売上高の予想外の低下を示し、一時ドル売りとなったが、米株式市場が大幅に反発したことやポールソン米財務長官が週末のG8に不参加を表明したことで、円は結局下落して引けた。 ドル円は119.47から120.23へ上昇し、ユーロドルは、1.3476から1.3532でユーロ円の買いに小じっかりの推移となった。 またポンドドルも、1.9772から1.9845まで値を上げた。 一方クロス円は、ロンドン市場で、急速な下値トライとなったが、下値での買い意欲も強く、その後は一昨日の下落前の水準まで大きく買い戻された。 ユーロ円は161.09から162.64へ上昇。ポンド円も236.45から238.44へ値を上げ、オージー円は100.11の高値まで上昇した。 

【経済指標&要人発言】
日本4月外貨準備高:9156億USD

東亜日報
米政府は朝鮮戦争の終結を宣言の用意

尾身財務相
為替レートはファンダメンタルズを反映すべき
為替はマーケット・メカニズムによって決まるべき、具体的水準はコメント控える
日本経済は物価安定の下で順調な回復過程にある
日銀には金融面から経済の発展支えて欲しい
具体的な金利水準は日銀が決めること

大田経済財政相
景気の基調に変化ない=景気動向指数で
前回踊り場を使った頃に比べると景気の基調はしっかりしている
ヘッジファンドの透明性や世界経済活性化など議題-G8

グリーンスパン氏
97年のアジア危機の再来を予想せず
アジアでは資産に関連した危機がより起きやすい
米国のリセッションの可能性は依然として約33%

米・4月生産者物価指数(PPI):前月比+0.7%(予想+0.6%、3月+1.0%)、前年比+3.2%(予想+3.1%、3月+3.2%)
米・4月コアPPI:前月比±0%(予想+0.2%、3月±0%)、前年比+1.5%(予想+1.8%、3月+1.7%)
米・4月小売売上高:前月比-0.2%(予想+0.4%、3月+1.0%←+0.7%)
米・4月小売売上高(除く自動車):前月比±0%(予想+0.6%、3月+1.1%←+0.8%)
米・3月企業在庫:前月比-0.1%(予想+0.3%、2月+0.2%←+0.3%)
加・4月失業率:6.1%(予想6.1%、3月6.1%)
加・4月雇用者数増減:前月比-5200人(予想+10000人、3月+54900人)

コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
ユーロ圏13ヶ国のインフレ動向はECBの見通しに一致している
ポルトガルは財政赤字削減の軌道に乗っている

ポールソン米財務長官
「中国は魅力的なリターンを求め米国債を購入している」
「外国資本の投資が雇用を創設」
「外国資本の投資が米経済成長にとって決め手となる」

米財務省
「ポールソン米財務長官が5/19にドイツで開催されるG8財務相会合欠席(病気以外の理由での欠席前例無し)、キミット副長官が出席」欠席の理由については22−24日開催の第2回米中戦略経済会議の準備のためと説明している。

 14日の東京市場は、日本の経常黒字が過去最大を記録、4月国内企業物価指数が98年2月以来の高水準を記録したにも関わらず、下落は120.04で限定されて、その後はクロス円の買いから120.35まで値を上げた。 ただし、動意は薄く強い方向感は未だ出ていない。 またユーロドルは1.3525から1.3551で堅調推移。 ポンドドルは1.9822から1.9845での小動きとなった。 一方クロス円は東京株式市場のプラスもあって、全般に堅調で、ユーロ円は162.43から162.95、ポンド円は238.05から238.64で推移。 またNZD円が早朝から堅調なニュージーランドの小売売上高を受けて、88.04から88.71まで上昇、オージー円もこれにつれる形で、100.93から100.32まで値を上げた。ロンドン市場は、手掛かり材料難から取引手控え気味となり、全体的に小動きの状態になった。 またNY市場でも、経済指標の発表のない中、本日の米国の経済指標を睨んだ展開が継続したが、NY株式が堅調となったために、円は売られ気味の展開を継続した。 ユーロドルは、1.3535から1.3558、ポンドドルは、1.9782から1.9839、ドル円は120.22から120.46での推移。 またクロス円も揉み合いで、ユーロ円は162.81から163.20、ポンド円は237.91から238.68、オージー円は100.10から100.44での推移となった。

【経済指標&要人発言】
日本経済指標
国内企業物価指数-4月:0.8%
国内企業物価指数-4月(前年比):2.2%
経常収支-3月(季調済):2兆2440億円
貿易収支-3月:1兆7820億円

豪経済指標
住宅ローン-3月:1.3%

日本経済指標 (更新:05/14 13:30)
企業倒産件数-4月(前年比):3.1%

英・4月生産者物価:
投入指数(季調後) 前月比+0.7%(予想+1.0%、3月+1.2%)、前年比-0.3%(予想0.0%、3月+0.7%)
産出指数(季調前) 前月比+0.5%(予想+0.5%、3月+0.6%)、前年比+2.5%(予想+2.5%、3月+2.7%)
英・3月住宅価格(政府):前年比+10.9%(2月+11.8%)
ユーロ圏・3月鉱工業生産:前月比+0.4%(予想+0.3%、2月+0.6%)

トルコ中銀:政策金利17.5%に据え置き決定

フィッシャー米ダラス連銀総裁
「一旦インフレが経済に影響与えると克服困難」
「米国経済は完全雇用の状態」

米フィラデルフィア連銀四半期エコノミスト調査
「07年第2・四半期の実質国内総生産(GDP)成長率見通し年率2.4%(前回調査時2.7%)、07年年通年成長率見通し2.0−2.9%」
「07年コア個人消費支出(PCE)価格指数上昇率見通し前年比2.0-2.4%のレンジ」
「07年失業率見通し4.6%(前回調査4.7%)」

 15日の東京市場は、低調な3月の機械受注を受けてドル円は120.33から120.54まで上昇したが、本邦機関投資家からの米国債償還・利払いに絡んだ売りもあって、120.13まで反落となった。 ユーロドルは、ドイツ第1・四半期国内総生産(GDP)が予想を上回ったことで、1.3539から1.3562まで堅調推移し、ポンドドルは1.9787から1.9826での推移となった。 一方クロス円も当初は堅調も、ドル円の下げに値を落とし気味。 ユーロ円は162.96から163.28へ上昇後、162.66へ下落、ポンド円も238.54から237.92、オージー円も100.29から99.90まで下落した。ロンドン市場は、ユーロ圏の1−3月期GDP速報値の上振れと英4月消費者物価が予想通りとなったことから、ユーロ買い、ポンド売りのフローが出た程度。 NY市場では、米4月消費者物価指数(CPI)や3月対米証券投資を予想を下回り、5月NY連銀製造業景況指数は予想を上回ったが、CPIの落ち着きを受けて、金利差縮小の思惑からドル売り気味の展開となった。 ユーロドルは、1.3528から1.3610まで強い上昇となり、ポンドドルも1.9748から1.9872へ値を上げた。 ドル円は、NY株が当初堅調に推移したことから、クロス円の買いを伴って堅調推移となったが、120.17から120.59での揉み合い推移となった。 一方クロス円は早出の欧州からロンドンでの下落からは、強い反発が実現した。ユーロ円は162.80から163.67とユーロ発足以来の史上高値更新を更新。 ポンド円も237.75から239.02へ上昇した。 またオージー円は99.87の安値から100.44を回復し、ドルカナダが1.1000のオプションの防戦をつけて、1.0965まで下落したことで、カナダ円は109.80の高値まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
英経済指標
RICS住宅価格-4月:28.9(予想:24.0)

日本
機械受注-3月:-4.5%
機械受注-3月(前年比):-5.8%

大田経済財政相
設備投資動向、需要側統計を見て総合的に判断
設備投資自体は今年度比較的高い位置からのスタート

内閣府
基調判断を「足元は弱含んでいる」に下方修正-機械受注で3月機械受注(船舶・電力除く民需)、05年5月以来22ヶ月ぶりの1兆円割れ

中国人民銀行金融政策委員
人民元高の容認、待つよりも早いほうがいい
中国の金融政策、インフレだけでなく不動産・株価もターゲットにすべき
中国経済はまだ過熱していない

ニュージーランド経済指標
非居住者国債保有率-4月:67.5%

独・1-3月期GDP速報値:前期比+0.5%(予想+0.3%、前期+0.9%)、前年比+3.3%(予想+3.1%、前期+3.5%)
仏・1-3月期GDP速報値:前期比+0.5%(予想+0.7%、前期+0.5%←+0.7%)
仏・4月EU基準消費者物価:前年比+1.3%(予想+1.2%、3月+1.2%)
英・4月消費者物価:前年比+2.8%(予想+2.8%、3月+3.1%)
ユーロ圏・1-3月期GDP速報値:前期比+0.6%(予想+0.5%、前期+0.9%)、前年比+3.1%(予想+2.9%、前期+3.3%)

グロース独経済技術相
「ドイツ経済、VAT増税の影響をうまく吸収している」

欧州委員会ユーロ圏成長見通し
「ユーロ圏GDP伸び率見通し、第2四半期は前期比0.4-0.9%、第3四半期は同0.4-0.9%、第4四半期は同0.2-0.8%」

中国外務省
「中米間の経済面での緊張、対話で解消できるよう望む」

G8声明草案
「世界のインフレ上昇圧力は緩和しつつある」
「G8は均衡のとれた成長や不均衡の秩序だった調整に向けた政策実施へ」
「高水準で不安定なエネルギー価格は依然警戒を要する懸念材料」

米・4月消費者物価(CPI):前月比+0.4%(予想+0.5%、3月+0.6%)、前年比+2.6%(予想+2.7%、3月+2.8%)
米・4月コアCPI:前月比+0.2%(予想+0.2%、3月+0.1%)、前年比:+2.3%(予想+2.4%、3月+2.5%)
米・5月NY連銀製造業景気指数:8.0(予想8.0、4月3.8)
米・3月対米長期証券投資:676億ドルの資金流入(予想同710億ドル、2月同581億ドル)
米・3月対米証券投資トータル:450億ドルの資金流入(予想同750億ドル、2月同1015億ドル←945億ドル)
米・5月全米ホームビルダーズ(NAHB)住宅市場指数:30(予想33、4月33)

独高官筋
「G8では為替は話し合われない」

メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「ユーロ圏GDPの結果を受けてECB見通しの上方修正の可能性」

ラトIMF専務理事
「金融市場の混乱、世界経済の成長を損なうリスク」
「ドルの価値はファンダメンタルズを反映していない」
「ユーロの価値は理にかなっている」
「外国中銀の外準移行はドルの脅威とはならず」
「中国は、2005年の為替政策よりも、より積極的な措置を講じなくてはならない」

関係筋
「ブッシュ米大統領は、連銀理事にラリー・クレーン氏(現President of global financial service、キャピタルワン)、エリザベス・デューク氏(現Senior executive vice president、TowneBank)を指名する可能性」

ドイツ政府筋
「18日からドイツのポツダムで開かれるG8財務相会合後の声明で、ヘッジファンドの行動規範という文言が盛り込まれる可能性は低い」
「(行動規範という)言葉が使われないとしても、ドイツがこの問題をあきらめたとは考えないでもらいたい」
「G8会合で為替に関する討議はない」
「中銀総裁は(今回の会合に)出席しないし、状況は前回ワシントンで開かれた(7カ国財務相・中央銀行総裁)会議以降、大きく変わっていないと思う」

全米住宅建設業者協会(NAHB)/ウエルズ・ファーゴ
「5月の住宅建設業者指数は30となり、前月の33から低下、15年ぶりの低水準を記録した2006年9月に並ぶ。融資基準の厳格化や相次ぐ契約解消が影響」**同指数はサブプライム融資(信用度の低い借り手への融資)をめぐる問題が表面化する前の2月に39となって以降、毎月低下を続けている。

NAHBの首席エコノミスト、デビッド・セイダーズ氏
「サブプライム融資セクターにおける危機はその他の住宅ローン市場や消費者心理に影響を及ぼしており、結果として住宅セクターの見通しは悪化の一途をたどっている」

同協会のカタルデ会長
「住宅建設業者は融資基準の厳格化や契約解消の影響を実感している」

経済協力開発機構(OECD)のグリア事務総長
「(多くの)国々が同一の通貨と金融政策を共有しているということは、通貨の価値を切り下げることができないということだ。通貨を通じた調整はできず、(調整の)唯一の方法はより競争力をつけるという実質的な側面にある」

中国銀行グループのエグゼクティブ・バイス・プレジデント、Zhu Min氏
「中国は急速な成長過程にある新興経済であり、好調な輸出や結果として生じる過剰流動性、株式市場の上昇を必然的に伴っている。株式市場の上昇には現実的な根拠があるが、一方で、根拠のない要因も一部に見られることは否定できない。リスクが次第に高まっている」」
**中国国内A株(人民元建て株式)市場は昨年初めから3倍以上に上昇し、現在は新興国市場の平均を上回る株価収益率をベースに取引されており、一部当局者からはバブル発生の可能性について懸念の声が上がっている

米財務省のズカレッリ報道官
「ポールソン財務長官が今週、米資本市場の競争力を高めるための追加的な措置を発表する」
「措置には、上場会社の会計監査改善などに向けた研究・勧告を行う委員会の設置が含まれる」
**発表時期についてはまだ決まっていないが、国内金融担当のスチール財務次官が同強化策の詳細について17日に説明する予定

 16日の東京市場は、ほとんど動意の出ない状況の中、ユーロ円の堅調さが目立つ相場展開となった。ドル円は米国債利金の円転観測で120.30から120.15まで下落したが、その後クロス円の買いで120.39へ上昇した。 ユーロドルは、ユーロ円の買いに1.3588から1.3610で堅調推移。 ポンドドルも1.9850から1.9872での推移となった。 一方クロス円は総じて底堅い動きとなっているが、特にユーロ円が、クアデン・ベルギー中銀総裁の「欧州と米国の成長格差を考えれば、ユーロ上昇は異常ではない」との発言もあって、163.34から163.80まで上昇した。 またポンド円は238.53から239.10、オージー円は、豪賃金価格指数が予想を下回ったことで、100.31から99.91まで軟調気味な推移となったが、NZD円は、88.53から88.86で堅調推移となっている。ロンドン市場は、英4月雇用統計が全体的に軟調で、英中銀のインフレ報告がハト派的と見なされポンド売りが強まり、全般的にドルの買い戻しとなった。NY市場では、良好な4月住宅着工件数や4月鉱工業生産を受けてドルの買戻し継続した。 ユーロドルは1.3602から1.3504へ下落。 ポンドドルも1.9868から1.9858へ値を下げ、ドル円は120.32から120.84まで上昇した。 一方クロス円は、カナダ財務省高官の「G8声明で為替に言及する見通し」の発言や甘利経産相の「金利はいずれキャリー取引の影響が縮小する水準にまで上昇する」との発言を受けて、今日の日本のGDPや金融政策決定会合を前に、ポジションの解消売りが継続した。 ユーロ円は一時M&Aの思惑から163.90の高値をつけたが、その後は163.12まで大きく調整し、ポンド円は239.39で上値を押さえられ、オージー円は金価格の下落もあって99.42まで値を落とした。 

【経済指標&要人発言】
NZ経済指標
生産者物価-1Q(投入高):-1.6%
生産者物価-1Q(生産高):-0.2%

豪経済指標
Westpac消費者信頼感指数-3月:7.5%

豪第1四半期賃金コスト指数
+1.0%(予想+1.3%)

英・4月失業率:2.8%(予想2.9%、3月2.9%)、
失業者数増減:前月比-15700人(予想-5500人、3月-14300人←-9200人)、
1-3月平均所得伸び率:+4.5%(予想+4.8%、12-2月+4.6%)
ユーロ圏・4月消費者物価改定値:前年比+1.9%(予想+1.8%、3月+1.9%)
独・4月消費者物価改定値:前年比+1.9%(予想+1.9%、3月+1.9%)

英中銀インフレ報告
「中期的なインフレリスクは上向き」
「英市場金利、07年第3四半期に5.7%になると予想。08年第3四半期に5.6%、09年第1四半期は5.5%に鈍化すると予想」
「インフレ率が2年で2%になると想定すれば、今後数カ月以内にもう1度利上げが必要」

キング英中銀総裁
「英中銀は必要に応じてさらなる行動をとる」
ロート・スイス中銀総裁(新聞)

「スイスフラン相場は経済ファンダメンタルズを反映していない」

米・週次MBA住宅ローン申請指数(5/11):前週比-0.8%(前回+3.6%)
米・4月住宅着工件数:152.8万戸、前月比+2.5%(予想149万戸、3月149.1万戸←151.8万戸)
米・4月建設許可件数:142.9万戸、前月比-8.9%(予想152.5万戸、3月156.9万戸←156.4万戸)
米・4月鉱工業生産:前月比+0.7%(予想+0.3%、3月-0.3%←-0.2%)
米・4月設備稼働率:81.6%(予想81.5%、3月81.2%←81.4%)
米・週次原油在庫統計:(5/11時点)
 原油在庫:前週比+106万バレル(予想±0万バレル、前回+551万バレル)
 ガソリン在庫:同比+176万バレル(予想+100万バレル、前回+37万バレル)
 留出油在庫:同比+99万バレル(予想+125万バレル、前回+163万バレル)
 製油所稼働率:89.3%(予想89.6%、前回88.9%)
加・3月国際証券等投資状況:46.56億カナダドルの資金流入(予想同42億カナダドル、2月同48.11億カナダドル←48.35億カナダドル)

ウェーバー独連銀総裁
「金融政策は更なる調整が必要」
「ECBは6月以降も必要とされる対応をする」

フラハーティ・カナダ財務相
「G8は人民元を議題とする見通し」

カナダ財務省高官
「G8声明で為替に言及する見通し」

甘利経産相
「金利はいずれキャリー取引の影響が縮小する水準にまで上昇する」

コーン米FRB理事
「連銀は資産価格安定のために金融政策を調整すべきでない」
「米サブプライム問題、現時点で安定性に影響せず」
フィッシャー米ダラス連銀総裁(投票権無)
「連銀メンバーは引き続きインフレに対して警戒している」

WSJ
「米債券運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)は、グリーンスパン前米連邦準備理事会(FRB)議長を経済分野のコンサルタントとして迎える契約」

 17日の東京市場は、第1・四半期国内総生産が予想を下回り、日銀金融政策決定会合で政策金利据え置きが決定されたことで、ドル円は120.68から120.97まで上昇したが、121円のオプションの防戦売りや福井日銀総裁発言を受けて上げ渋った。ユーロドルは、1.3513から1.3543で堅調推移。 ポンドドルも1.9762から1.9784での推移となった。 一方クロス円も昨日の下げからは堅調で、ユーロ円は163.21から163.80へ上昇、ポンド円は238.59から239.12での推移。 オージー円は99.42から99.89まで値を上げた。ロンドン市場は、ドル円は121円のオプショントリガーを試す展開なり、欧州通貨でもドルの買い戻しが進んだ。 NY市場では、この処軟調な新規失業保険申請件数が予想を下回ったことや更に予想を上回る5月フィラデルフィア連銀製造業業況指数を受けてドルが全面高となった。 ユーロドルは1.3539から1.3477まで下落。 ポンドドルも1.9792から1.9734まで値を下げ、ドル円は120.89から121.37まで上昇した。 一方クロス円は堅調も若干揉み合い的で、ユーロ円は163.40から163.83での推移。 ポンド円は239.61高値をつけたが、オージー円は99.50から100.00内での揉み合い気味の展開となった。

【経済指標&要人発言】
フィッシャー米ダラス連銀総裁
景気が減速しつつあるのは承知している
インフレに関して明るい兆候も見られる

尾身財務相
日本経済は物価安定の下、持続的な回復基調にある
日本経済の回復は継続し、今後も広がっていく
アジア経済の好調は2007年も続くだろう

日本
実質GDP-1Q(速報値):0.6%(予想:0.7%)
実質GDP-1Q(前期比年率/速報値):2.4%(予想:2.7%)
GDPデフレータ-1Q(速報値):-0.2%(予想:-0.4%)

内閣府
2007年度へのGDPのゲタは+1.2%
1-3月期GDP,消費のプラス寄与は外食・アルコール飲料・パソコンなど
1-3月期の民間企業設備投資、5期ぶりに減少
1-3月期民間企業設備投資、マイナスに寄与したのは電子通信機器・自動車など
06年度実質GDP、9年連続で名目GDP上回る

田経済財政相
デフレから脱却したとは言えない状態=1-3月期GDP受け
デフレ脱却は視野に入っているが、後戻りしないか注意
景気は生産の一部に弱さ見られるものの基調に変化なく回復している
設備投資は需要側の動きなどもう少し見たい
消費は持ち直しの動きが確実に見えてきている
一人あたり賃金伸びておらず、消費は力強い回復ではない
構造改革と緩和的な金融環境続け、デフレに後戻りしない環境作る必要

尾身財務相
GDP、そこそこの数字、悪いと思っていない
全体的に堅調な状況といえる
尾身財務大臣 (更新:05/17 12:52)
物価安定のもと、順調な回復過程をたどっている-GDPで
設備投資、活発に行われるだろう-GDPで
労働需給タイトで賃金上昇すると期待-GDPで

豪経済指標
週平均賃金-2月:1.1%
週平均賃金-2月(前年比):3.5%

カレンNZ財務相 (更新:05/17 11:34)
08年3月までの1年間の成長率を2.6%と予想
09年3月までの1年間の成長率を1.6%と予想

日銀金融政策決定会合 (更新:05/17 12:41)
現行の金融政策維持、全員一致で決定

日銀月報
足元の景気は緩やかに拡大している
先行きも緩やかな拡大を続けるとみられる
消費者物価の前年比上昇率は目先、ゼロ近傍で推移
消費者物価はより長い目で見るとプラス基調を続ける

福井日銀総裁
すべて判断後は物価マイナスでも利上げは可能
いったん物価上昇圧力ためると吸収しにくい
何が何でも物価マイナス下でやるわけではない
物価がいつからどの程度上がるかできるだけ手前で判断する
市場や企業は利上げを織り込んでおり金利調整は必要
生産から急激な景気の波がくるとはみていない
経済・物価情勢の改善度合いに応じたペースで徐々に金利調整する
方向性として物価上がるが上昇テンポは慎重な判断必要
ユニットレーバーコスト、日銀の見通しから外れているとはみていない
情勢判断に確信持つ限り緩やかに金利調整
資産価格は経済情勢を反映、十分見ながら金融政策判断する
参議院選挙というカレンダー上の予定に目を奪われると情勢を見誤る
長期国際買い入れは将来的には調整必要
目先すぐ調整必要ではない-長国買い入れ
長国減額の際は十分予見可能性を示す
GDPは全体として想定の範囲内
消費はしっかり、設備投資は高水準で横ばい-GDP
情勢の改善に応じたペースで徐々に金利調整
日本経済は物価安定の下、持続的成長の可能性高い
企業物価は最終財への価格転嫁、少し広がる
生産は先行きも前期比1%の伸び続く感触
ショックが起これば持続的成長より物価安定を優先し政策判断
生産・所得・支出の好循環メカニズム維持のもとで息の長い成長続ける
設備投資は順調に増加しているとの判断変えず
設備投資、高い水準で日銀判断と整合性とれている-GDPで

韓国中銀が、ウォン高抑制のため、ドル買い介入(約10億ドル)を実施

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「ユーロ圏には依然、物価上昇圧力が存在する」

欧州中央銀行(ECB)5月月報
「中期的に物価安定へのリスクが現実のものとならなうことを確実にするため、強い警戒が不可欠」
「好ましい経済環境を考慮すると、ECBの金融政策は引き続き緩和気味で、ECBの主要金利は穏やかな水準にあり、マネーと与信の伸びは力強く、ユーロ圏の流動性はあらゆる指標から潤沢」

米・週次新規失業保険申請件数:29.3万件(予想31.0万件、前回29.8万件←29.7万件)
米・4月景気先行指数:前月比-0.5%(予想-0.1%、3月+0.6%←+0.1%)
米・5月フィラデルフィア連銀製造業業況指数:4.2(予想3.0、4月0.2)
加・4月消費者物価指数(CPI):前月比+0.4%(予想+0.3%、3月+0.8%)、前年比+2.2%(予想+2.1%、3月+2.3%)
加・4月コアCPI:前月比+0.2%(予想+0.1%、3月+0.3%)前年比+2.5%(予想+2.4%、3月+2.3%)
加・3月卸売売上高:前月比+1.9%(予想+0.5%、3月+1.0%←+0.8%)

周小川総裁
「インフレ抑制措置として、主要金利を再度引き上げることを検討する可能性」
「人民元の柔軟性向上へ」

関係者
「米超党派議員、中国の為替慣行で政府に調査求める方針」

バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長
「サブプライム問題は経済全般に波及しない見通し」
「緩い融資基準が返済不履行の件数を押し上げ」
「07年、08年も引き続き返済不履行、差し押さえ増加を予想」
「金融システムがサブプライムの損失を吸収」
「プライベートエクイティへの融資にリスク」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「一部の企業にとり、ユーロ高が問題となっているが、特に主要な問題なし」

トリシェECB総裁
「価格安定のため全ての行動」
「ECBは機械的に金融政策を決定しているわけでない」
「ユーロ圏の景気拡大はかなり好調」
「市場は、リスクを十分に織り込んでいない」

パラモ欧州中銀専務理事
「ユーロ圏13カ国成長は第1四半期力強い」
「国内需要が成長を助長」
「ECBは価格安定にリスク」
「賃金上昇はインフレリスク」
「ECBは指標に基づき対応」
「急激な為替相場の動きは成長を妨げる」

グリーンスパン前FRB議長
「サブプライム問題は住宅市場の回復を妨げる」
「サブプライム市場の影響で先行き不透明」
「プライム住宅ローン市場は良好」
「在庫状況は順調」
「熟練労働者の需要は供給を上回っている」

 18日の東京市場は、材料難から動意の薄い展開となった。弱い第3次産業活動指数や3月景気先行指数・確報値にも反応は薄く、ドル円は121.22から121.37での推移。 ユーロドルは、1.3480から1.3502、ポンドドルは1.9738から1.9772で若干ビッド気味の展開。 一方クロス円は総じて底堅い動向を継続しており、ユーロ円は163.47から163.78で揉み合い気味も、ポンド円は239.29から239.81まで上昇した。その他オージー円は、99.53から99.91の推移だが、カナダ円が独走気味で、110.19から110.68へ高値を更新した。 ロンドン市場では、中国の人民元の対ドル変動幅拡大、金利引き上げ発表を受けて、急速に円が買い戻される展開となった。ドル円は一時121.39から120.69まで下落、ユーロ円も163.89から162.61まで急落した。 NY市場では、中国の発表を受けて、NY株式市場が最高値を更新。 リスク許容度が高まり、尾身財務相がシュタインブリュック独財務相との会談において、「ユーロ円に関する懸念が特に表明されなかった」と発言したことから、円に売り安心かが広がった。 また予想を上回るミシガン大学消費者信頼感指数を受けて、米金利引き下げ観測の後退を受けて、ドルが買い戻されたが、対欧州通貨ではドルはロンドンでの高値を維持できなかった。 ユーロドルは、1.3462まで下落後、短期筋のストップ・ロスをつけて1.3522まで反発。ユーロ円につられた面が強い反発となった。 ポンドドルは、英小売売上高の予想外の下落もあり、1.9779から1.9702まで下落したが、その後は1.9778まで反発した。 またドル円は、ロンドンの安値から、米金利の上昇もあって121.32まで反発。 ユーロ円も163.73まで上昇した。 その他クロス円は、同様の状況でポンド円は239.90の高値から237.83へ下落後、239円台を回復して引け、オージー円は、99.99の高値から99.18まで下落後、99円後半へ回復した。 また直近堅調なカナダ円は、堅調なカナダ3月小売売上高を受けて、ドルカナダが1.0887まで下落したことで、110.07から111.32まで強い上昇が実現した。

【経済指標&要人発言】
ポールソン米財務長官
中国に対し市場原理に基づく為替制度への移行を早めるよう説得している
元相場が完全に市場で決まったとしても、米国の巨額の対中貿易赤字は続く
人民元は上昇の必要
米住宅市場の調整は終わりに近い
米住宅市場の落ち込みは抑制されるだろう

ニュージーランド来訪者数-4月:-2.2%

日本
第三次産業活動指数-3月:-2.2%
東京地区百貨店売上-4月(前年比):-1.5%
全国百貨店売上高-4月(前年比):-1.3%
為替 :日本経済指標 (更新:05/18 14:00)
景気先行指数-3月(確報値):36.4%
景気一致指数-3月(確報値):10.0%

中川自民党幹事長
日銀にはデフレ脱却・持続成長戦略に沿った金融政策展開して欲しい
金利正常化だけが金融政策の目標ではない

大田経財担当大臣
政府と日銀、デフレ脱却に向けたマクロ経済政策の認識は共有
政府と日銀、政策運営の時間軸は異なる

山本金融担当大臣
ヘッジファンド、届け出もらうなど利用者保護にたった行政対応とっていきたい
ヘッジファンド規制、G8会合の議論の推移みてみたい

ノワイエ仏中銀総裁
為替に関して傍観しない
一部アジア諸国の為替の柔軟性不足を懸念

独・4月生産者物価指数:前年比+1.6%(予想+2.0%、3月+2.5%)
英・4月小売売上高:前月比-0.1%(予想+0.5%、3月+0.3%)

中国人民銀行
「人民元のドルに対する変動幅を拡大」
「変動幅の拡大は5月21日から実施」
「人民元の対ドルでの1日当たり変動幅は0.5%に」
「人民元を基本的に均衡のとれた水準で安定させる」
「他通貨での人民元の変動幅は変更せず」
「人民元相場の柔軟性を拡大する」
「今回の措置は人民元の著しい上昇を意味するものではない」
「1年物貸出基準金利を0.18%引き上げ」
「1年物預金基準金利を0.27%引き上げ」
「預金準備率の引き上げ幅は0.5%、6月5日から実施」

米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:88.7(予想86.5、4月87.1)
加・3月小売売上高:前月比+1.9%(予想+0.4%、2月+0.2%←+0.1%)
加・3月小売売上高(自動車除く):前月比+1.1%(予想+1.1%、2月+1.1%←+1.0%)

尾身財務相
「人民元の変動幅拡大、大いに歓迎すべきこと」
「更なる人民元柔軟性拡大を」
「シュタインブリュック独財務相との会談において、為替の話が少し出た」
「為替相場はファンダメンタルズを反映すべき」
「G8がユーロ・円に関して話合いを行うかどうかは明らかでない」
「世銀総裁後任人事、米国のリーダーシップが重要」
「フリーマーケットメカニズムの一番の根幹を壊すようなヘッジファンドの不適切な規制、あるいはそれに準ずることは適当でないと思っている」
「シュタインブリュック独財務相との会談で、為替の動きについての協議したもののあまりシリアスは話ではなかった。同財務相はユーロ高・円安に懸念を示した感じの話ではなかった」

米財務省報道官
「中国の人民元許容変動率拡大は有益な一歩」
「人民元許容変動率拡大は人民元拡大を容認に繋がる事が重要」
「人民元許容変動率拡大は、最終的な変動相場制への一歩」

シュタインブリュック独財務相
「中国の景気の強さを考えると、今回の決定は前向きな兆候」
「G7では為替レートは市場に沿った動きであるべきとの一般的な合意」

シューマー米上院議員
「中国は変動率拡大を使い人民元上昇の容認を」
「中国の更なる改革がないと制裁も」

ホーマー米財務省対中調整役
「対中経済対話では人民元に関して圧力をかける」
「人民元の上昇ペースは不十分」
「市場が人民元を決定するように中国は措置を加速」

 21日の東京市場は、週末のG8財務相会合で円安懸念が表明されなかったことや金曜日の中国人民銀行の政策金利引き上げでも、上海総合株価指数が史上最高値を更新したことから、円売りに安心感が広がり、ドル円は120.92から121.32まで上昇した。ユーロドルは、1.3532から1.3499へ軟調気味で、ポンドドルは1.9718から1.9747での小動きで推移した。一方クロス円は総じて堅調で、ユーロ円は163.48から163.94、ポンド円は239.00から239.44、オージー円は99.68から99.88での推移となったが、ドルカナダが30年ぶりの安値となる1.0851まで下落したことで、カナダ円は111.11から111.67まで上昇した。ロンドン市場では、欧米の主要経済指標の発表などがなく材料難のなか、全般的にドル買いが優勢になった。NY市場でも経済発表がなく、投機的な動きが中心となったが、NY株が堅調でドル円、ユーロ円は比較的堅調推移となった。 ユーロドルは、1.3510から1.3436へ下落、ポンドドルも1.9738から1.9677まで値を下げ、ドル円は121.27から121.63へ上昇した。 一方ユーロ円は163.85から163.25、ポンド円は239.10から239.61、オージー円は99.42から99.91での揉み合い推移が継続した。 

【経済指標&要人発言】
英ライトムーブ 住宅価格-5月:0.4% (前年比):13.1%

スイス経済指標
生産者-輸入価格-4月:0.9% 生産者-輸入価格-4月(前年比):2.6%


塩崎官房長官
「中国は人民元の一層の弾力的相場に向けて取り組み行っていくべき」
「外貨準備は、安全性と流動性と収益性を上げるように運用すべき」

カレン・ニュージーランド財務相
「所得税減税、インフレを加速させ中銀の利上げを招く」

英・4月マネーサプライ:前年比+13.3%(予想+12.4%、3月+12.8%)

パパデモスECB副総裁
「ユーロ圏の持続的経済成長の環境は整っている」
「物価安定を確実にするためECBは適切に行動する用意がある」
「ECBは強い警戒を続ける」

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「ECBの金融政策は予防的であるべき、原油高が懸念」

アルムニア欧州委員
「人民元の変動幅拡大を歓迎、さらなる拡大が必要」
「強いユーロは域内の輸出の打撃とはなっていない」
「ユーロは成長・雇用を支援し、インフレ率を抑制している」

ハンガリー中銀:政策金利8%に据え置き

独連銀月報
「ユーロ圏の物価安定リスク高まる」

ドッジ・カナダ中銀総裁
「米経常赤字は安定の兆し」
「ドル安は米国輸出を押し上げる」
「人民元の柔軟化の欠如は中国経済を妨げる」

 22日の東京市場は、材料難の中動意は薄いが、本日からワシントンで開催される第2回米中戦略的経済会合を控えて、ドル円では利食いが先行した。 またユーロドルは、本日発表の独ZEW景気期待指数が強い数字になるとの噂から堅調な推移となった。 ドル円は121.58から121.20へ下落、ユーロドルは、1.3452から1.3477まで値を上げ、ポンドドルは1.9705から1.9732での推移となった。 一方クロス円も全体的揉み合いだが、上値の重い展開となった。ユーロ円は163.63から163.26へ下落、ポンド円は239.57から239.10、 オージー円は99.91から99.60へ一時値を下げた。 またその他では、NZD円が88.36から88.70、カナダ円が111.67から112.06、スイス円が98.55−75での推移となっている。ロンドン市場では、、独5月ZEW景気期待指数が予想通りだったことから、ドル買いが全般的に優勢になった。NY市場では、第2回米中戦略経済会合が開かれており、事前に中国が輸入関税の引き上げを発表。 またポールソン米財務長官や呉儀中国副首相からの発言が出たが、市場を大きく動かす内容となっておらず、予想より悪化した5月リッチモンド連銀製造業指数にも反応は薄く、全般的にドルが底堅い動きとなった。 ユーロドルは1.4339から1.3472、ポンドドルは1.9706から1.9769、ドル円は121.36から121.60での推移となった。一方クロス円も全般的に保合で、ユーロ円は163.28から163.60、ポンド円は、英MPCを控えて、239.10から240.19まで値を上げたが、オージー円は99.51を安値に揉み合い気味の展開が継続した。

【経済指標&要人発言】
モスコウ・シカゴ連銀総裁
経済は2007年を通して改善する見込み
インフレは落ち着いているようだ
今年、失業率は若干上昇するだろう
住宅市場の低迷は消費に重大な影響を与えていない
インフレの更なる継続低下を望む
インフレ率は1-2%のレンジで推移する事を望む
労働市場は堅調

豪経済指標
新車販売台数-4月:-1.1%
新車販売台数-4月(前年比):8.0%

日銀会合議事要旨(4月9・10日分)
今後の金融政策運営、これまでの基本的な考え方を維持することが適当
市場は経済・物価認識や基本的考え方を消化してきている
今後の情報発信は政策の予測可能性にも配慮すべき
資源の稼動状況は高まる方向、CPIの上昇圧力は徐々に高まる
今後のCPIの動き、4月以降のサービス価格改定動向に注目=何人かの委員
資源価格動向と実体経済に及ぼす影響には引き続き注意必要
電子部品・デバイス在庫、調整が広範化するリスク小さい=何人かの委員
液晶は在庫調整が夏ごろまでずれ込む可能性=複数の委員
米経済、今年半ば以降潜在成長率近辺に軟着陸する蓋然性高い
物価安定の理解で今後の金融政策運営の方向性が明確に示されること期待

日本全国スーパー売上高-4月(前年比):-1.0

独・5月ZEW景気期待指数:+24.0(予想+24.0、4月+16.5)
ユーロ圏・3月貿易収支:+74億ユーロ(2月-13億ユーロ←-17億ユーロ)

内閣府幹部(月例経済報告関係閣僚会議)
「福井日銀総裁が、消費者物価のプラス、そう長くかかる話ではない、と発言」

5月月例経済報告
「景気は生産の一部に弱さみられるものの回復」(基調判断は据え置き)

独経済技術省月報
「ユーロ高、ドイツの輸出競争力を損なった」

サバハ・クウェート中銀総裁
「連動する通貨バスケットは投資相手国通貨などで構成」

アルスワイディUAE中銀総裁
「アラブ首長国連邦(UAE)は米ドルペッグ制を維持する」

ポールソン米財務長官
「人民元の変動率拡大は有益なステップ」
「中国は人民元の上昇ペースを速める必要」
「中国の速やかな改革を望む」
「中国の資本市場開放必要」
「われわれは忍耐強くなく、反中感情が強まっておりいる」
「反中感情を抑えるために行動が必要」
「資本循環を望む」
「世界経済状況は強い」
「歴史的にリスクプレミアムは低い」
「世界経済に勇気付けられる」
「米経済状況はかなり堅調」
「米住宅市場の低迷は他にはほとんど波及していない」
「住宅市場の調整はほぼ終了」

呉儀・中国副首相(通商担当)
「米中貿易に引き続き障害がある」
「相互の信頼を通し問題を解決すべき」
「米中は、断固として保護主義に反対」
「貿易問題を政治化させる事は明らかに容認できず」
「国内問題で相互に圧力を掛けることは良い結果をもたらさない」
「対立する姿勢は全てによくない」
「中国の目標は国際貿易においての均衡」
「中国は米国輸入の伸び要請」

ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁
「第1四半期の経済は低水準」
「年末までには成長基調が回復」
「われわれはコアインフレを1-2%の間に戻していく必要がある」
「インフレ期待の上昇を懸念」
「米金利、インフレ低下に向け現在は適正」
「雇用市場は現在逼迫」
「生産性拡大は引き続きかなり強い」
「住宅需要が底を打ったかどうかは明らかでない」
「投資家は、連銀のインフレが主要懸念である事を理解」
「個人消費は堅調」

トリシェECB総裁
「労組に向けインフレ抑制を堅持する姿勢」

メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「賃金動向を非常に綿密に監視している」
「ユーロ圏の物価リスクを注意深く監視」
「インフレは原油価格の低下を受けて夏には2%以下に低下するものの、10月からは再び2%以上に上昇すると予想する」

ロート・スイス中銀総裁
「スイスフラン安に特に警戒している」
「スイスフラン、雇用はインフレリスク」
「スイスフランは上昇可能」
「スイスフラン安を防ぐための介入の理由はない」

 23日の東京市場は、第2回米中戦略的経済対話の2日目を控えて小動きながらドルが堅調な推移となった。ドル円は121.51から121.78で強含み、ユーロドルは1.3463から1.3419へ下落。 ポンドドルも1.9756から1.9738へ値を下げた。 一方クロス円は総じて堅調で、ユーロ円は163.38から163.83へ上昇、ポンド円も英MPC議事録を前にショートカバーが支え、239.87から240.38へ上昇、オージー円は証券会社からの買いが支え、99.52から100.02に上昇した。また上海総合株価指数は、4175.44まで上昇して、史上最高値を更新した。ロンドン市場では、ドル買い先行でスタートしたが、英中銀金融政策委員会議事録が全員一致で金利引上げを決定していたことや、ユーロドルの6月利上げ打ち止め観測の後退から、一転ドル売りとなった。NY市場では、米中戦略的経済対話から、ポールソン米財務長官の発言が聞こえたが、総じて結果は玉虫色で、これを見越した資本筋や外貨建て投信の円売りが強まった。 ユーロドルは、1.3416へ下落後、1.3502へ上昇。 ポンドドルも1.9716から1.9895まで値を上げたが、ドル円は121.88で上値をオプションの防戦や輸出企業の売りに阻まれ、121.31まで下落となった。 一方クロス円は総じて強い上昇を実現して、ユーロ円は163.36から一時164.02の高値まで上昇したが、高値圏を維持できなかった。 ただし、ポンド円は、ユーロポンドの買いから、 強い上昇が実現して241.87の高値と今年つけた241.49を更新する動きとなった。 その他オージー円は100.38、カナダ円は112.49の高値をつけている。

【経済指標&要人発言】
ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁
数人のFOMC委員は物価水準に不満
米景気は年末までにトレンド成長になろう
米コアインフレ、統計的には大幅緩和の傾向はまだみられない
インフレ率、現在は2.25%付近で変動
サブプライム危機からの影響は限定的
インフレが後退するかどうかが核心となる問題
労働市場でなくFRBがインフレ抑制
緩慢な成長が物価押し下げの考えは誤解招く
4月CPIからみて、コアPCE価格指数は2.2%に上昇する公算
問題は、コアインフレが数四半期以内に容認可能な水準に緩和するかどうか
インフレ期待の急速な後退なければ、インフレ率が2%下回っても一時的となる公算
設備投資は今年勢いを増す見通し、一部で良好な兆し
上半期の成長率はトレンドを下回るが、年末までにはトレンド水準に

豪・Westpac先行指数-5月:0.2%

日・全産業活動指数-3月:-1.4%(予想:-1.4%)

塩崎官房長官
数値目標以前に温暖化停止へのコンセンサスを-G8
議論してみないと分からない-ポスト京都議定書の枠組み
日銀には政府の経済政策の真意をはかりながら連携してもらっている
政府・日銀の物価見通し、緩やかな上昇見ており認識に相違ない

ウェーバー独連銀総裁
物価安定にとってのリスクが最近高まっている
短期的にインフレが緩和したとしても、「われわれはまだやり終えていない」


ユーロ圏・3月鉱工業受注:前月比+2.7%(予想+1.1%、2月-0.6%←-0.7%)

5/9-10英中銀金融政策委員会議事録
「9対0で利上げを決定」
「一部委員は50bpの利上げも検討したが、過去の利上げ効果を見極めるべきと判断」
「経済が予想通り拡大すれば再び利上げの可能性があるとの考えで一致」

アルムニア欧州委員
「ユーロは依然、長期的な平均水準付近にある」

中国人民銀行副総裁
「中国の貿易問題を為替相場と結びつけるのは妥当ではない」
「中国、漸進的で管理可能な為替改革を進めていく」

米・週次MBA住宅ローン申請指数:前週比+1.6%(前回-0.8%)
加・4月景気先行指数:前月比+0.4%(予想+0.3%、3月+0.4)

グリーンスパン前米FRB議長
「中国株式市場、劇的な調整の可能性」
「明らかに上昇継続不可能」

ポールソン米財務長官
「人民元相場の柔軟性拡大で中国はいくつかの措置を講じた。今回の会合で、短期的な一段の柔軟性と、中期的な市場決定への為替相場への移行を要請した」
「呉儀中国副首相は中国が成長を均衡、消費を押し上げる事に同意」
「米中戦略的経済対話はこれからも継続」
「米中は長期的戦略の課程にある」
「エネルギー、環境、航空産業において進展」
「金融サービスにおいていくつかの進展」
「中国は外国証券会社封鎖を緩和」
「中国投資における制限を削減」
「中国は人民元柔軟化においていくつかのステップに同意」
「中国は米銀行が人民元建てクレジットカードの発行を認める」
「対話は中国の進展における最良の機会」
「米中戦略的経済対話では、明らかな具体的な成果得られた」
「人民元の交渉継続は極めて深刻」
「人民元の上昇速度は十分でない」
「中国の外準の積み上がりは人民元が更に上昇する必要性を表している」
「中国は人民元の対ドルでの変動幅を拡大したが、新規変動幅が有益に使用されるかが重要」
「米国は人民元に関して忍耐強くない」
「遅すぎる人民元改革はリスクを拡大」

呉儀中国副首相
「米中戦略的経済対話は成功に終わった」
「米中貿易における困難な状況に関しても協議」
「対話から具体的な成果」
「米中戦略的経済対話以前に2度にわたりブッシュ米大統領と胡錦濤(Hu Jintao)国家主席が対談している。」

周中国人民銀行総裁
「人民元の柔軟性を引き続き緩やかに拡大していく」

フラット米大統領副報道官
「呉儀中国副首相はブッシュ米大統領と対談」

 24日の東京市場は、上海総合株価指数が史上最高値を更新した後反落したことで、ドル円は121.65から121.40まで弱含みとなった。 ユーロドルは、1.3462から1.3429へ下落。 ポンドドルは1.9857から1.9881で小動きに推移した。 一方クロス円は、軒並み保合気味もやはりドル円の下落に調整的となっている。 ユーロ円は163.75から163.09へ下落、ポンドル円は241.11から241.66、オージー円は99.84から100.21での推移となっている。ロンドン市場では、独5月IFOO業況指数の悪化を受けて、ユーロ売りが強まった。 NY市場では4月新築住宅販売件数が14年来の伸びを示した事での米利下げ観測が後退。 ドルの買い戻しが出たが続かず、その後はNY株の下げもあってクロス円に利食いが出る展開となった。 ユーロドルは、1.3415から1.3460、ポンドドルは1.9831から1.9890での推移。 ドル円は121.24から121.68での動向となった。 一方クロス円は総じて下値模索で、ユーロ円は162.85かr163.37、ポンド円は240.74まで値をさげ、オージー円も99.26の安値をつけた。

【経済指標&要人発言】
中国人民銀行総裁
米議会は人民元上昇のペースに満足していない
米議員と人民元についての意見を交換した
中国の一部の輸出業者は人民元上昇の鈍化を望んでいる
米中は人民元を正しい方向に導くとの見方で一致
人民銀行は元の上昇ペース鈍化への圧力を受けている

ニュージーランド貿易収支-4月:-2.12億NZD
輸入-4月:33.9億NZD
輸出-4月:31.8億NZD

日本・通関ベース貿易収支-4月(季調済):1兆278億円

独経済指標
GDP-1Q(確報値):0.5%
GDP-1Q(前年比/確報値):3.6%
輸入-1Q(確報値):3.7%
輸出-1Q(確報値):-1.2%

スイス経済指標
雇用水準-1Q:370.8万人
失業水準-1Q(前年比):1.8%

藤井財務次官
現時点で外貨準備の通貨構成を大幅に変更する考えはない

独IFOネルブ氏
中国株式相場の上昇は早すぎる可能性も
アジア株式相場は非常に高水準だ
製造業部門は極めて堅調だ
企業はユーロ相場上昇にも対応できる
ユーロ相場は今年いっぱい現在のレンジ維持も

独・5月IFO業況指数:108.6(予想108.8、4月108.6)
独・1-3月期GDP確報値:前期比+0.5%、前年比+3.3%(10-12月期:前期比+0.5%、前年比+3.7%)

OECD経済見通し
「2008年の米GDP伸び率、今年の2.1%から2.5%に回復へ」
「米コアインフレ率が高止まり、失業率が低水準にとどまれば、一段の引き締めが適切」
「07年米金利は横ばいで推移、08年末までに2回利下げして4.75%に」
「ECBは今年、2回利上げして金利を4.25%にする見込み」
「ユーロ圏のGDP伸び率は07年に2.7%、08年に2.3%になる見込み」
「ユーロ圏のインフレ率は07年に1.8%、08年に2.0%になる見込み」
「日本の実質成長率、07年は+2.4%、08年は+2.1%」
「日本のCPI総合、07年は-0.3%、08年は+0.3%」
「日銀の政策金利は2008年後半まで現行0.50%で一定と予測」
「日銀はインフレが確実にプラスとなりデフレリスクなくなるまで、金利上げるべきでない」
「英国のGDP伸び率は07年に2.7%、08年に2.5%になる見込み」
「今年の英金利に関する中心シナリオは、5.5%に据え置き」
「07年と08年の中国GDP伸び率は10.4%になる見込み」
「中国はインフレ率が低いためマクロ経済政策をさらに引き締める必要はない」
「中国は財政政策を緩め、人民元の一段の上昇を容認すべき」

OECD
「投資家がリスクを再評価し、ユーロ圏と日本の金利が上昇すれば、キャリートレードの一段の巻き戻しを招く可能性がある」

米・4月耐久財受注:前月比+0.6%(予想+1.0%、3月+5.0%←+4.3%)
米・4月耐久財受注(輸送機器除く):前月比+1.5%(予想+0.6%、3月+1.5%←+1.4%)
米・週次新規失業保険申請件数:31.1万件(予想30.5万件、前回29.6万件←29.3万件)
米・4月新築住宅販売件数:98.1万戸、前月比+16.2%(予想86.0万戸、3月85.8万戸)

ブッシュ米大統領
「人民元高の容認や牛肉などの市場開放を中国に要請」
「呉副首相をはじめ(中国)代表団に対し強調したことの一つは人民元を上昇させるかどうか、われわれは極めて注意深く監視しているということだ」

ジョーダン・スイス国立銀行理事
「将来の政策決定のために必要となる全てのデータがそろっていない」
「政策金利決定は確実に予想できず」
「透明性は、変動を縮小」
「スイス中銀は為替動向に注視が必要」
「スイス中銀は、特に為替に関し目標があるわけではない」
「スイス金利は歴史的水準からすると容認できず」

スマギ欧州中銀専務理事
「ECBの信頼が低水準の金利に繋がっている」
「物価安定が成長押し上げの最善の方法」
「インフレへの安易なみくびりがリスク」
「断固とした対応がCPI見通し抑制の鍵」
「ユーロ圏金利は、成長が米国より強いのにもかかわらず、米金利より低い」

 25日の東京市場は、東京株式市場や上海総合株価指数の下落を受けて、円の買い戻しが進んだ。 ただし、下値では資本筋の買いが支えたことや、上海総合株価指数が反発して引けたことから、急速に値を戻す展開となった。 ドル円は121.5から120.85まで下落したが、その後121.40−45へ反発。 ユーロドルは、1.3411から1.3439での推移で、ポンドドルも1.9835から1.9878で、どちらかと言うとサイド・ライン的となった。 一方クロス円はドル円同様の動きで、急落から急反発と動きの荒い展開となった。 ユーロ円は163.10から162.20へ下落後、163.21へ上昇。 ポンド円は239.66まで下落後、241.32へ反発。 オージー円も98.94まで下落後、99.55まで反発となった。  ロンドン市場は、「北朝鮮が日本海に向け短距離ミサイルを数回発射」との報道をきっかけに円売りが強まった。NY市場では、4年来の最低水準に落ち込んだ米中古住宅販売件数を受けて、ドル売りとなったがロング・ウィーク・エンドを控えて更なる強いドル売りとはなっていない。 ユーロドルは、1.3428から1.3473まで上昇。 ポンドドルも1.9836から1.9871まで値を上げた。 一方ドル円はクロス円の買いに底堅く121.29から121.88まで値を上げた。 一方クロス円は、アジアでの下げからは、NY株式市場が堅調な動きとなったことから、軒並み高値圏へ値を上げた。 ユーロ円は162.93から163.80へ上昇。ポンド円は241.78の高値、オージー円は99.90、NZD円は88.48まで上昇。 またカナダ円は、ドルカナダが一時1.0777まで下落したことで、112.87の高値まで値を上げた。

【経済指標&要人発言】
日本
東京都消費者物価指数-5月(前年比):0.0%
東京都消費者物価指数-5月(除生鮮/前年比):0.0%
東京都消費者物価指数-5月(除生鮮エネ/前年比):-0.2%
全国消費者物価指数-4月(前年比):0.0%
全国消費者物価指数-4月(除生鮮/前年比):-0.1%
全国消費者物価指数-4月(除生鮮エネ/前年比):-0.2%

大田経済財政担当相
デフレ脱却視野に入っているが、まだ後戻りする可能性ないとは言えない
デフレに対する認識は変わらない
CPIはほぼゼロ近辺で推移、状況変わっていない

豪経済指標
コンファレンスボード景気先行指数-3月:0.5%

ミシュキンFRB理事
政策当局者はインフレから目を離してはならない
生産の統計は物価で誤ったシグナル発する恐れ
人口増加の減速と労働時間の短縮は潜在成長率の鈍化を示唆
インフレ期待抑制には大きなメリットがある
インフレが手に負えなくなれば、FRBは適切な措置を取る

中国の呉儀副首相
米中対話は相互の関心事項を協議
米中戦略経済対話は順調だった
米中は理解と信頼を深めるべきだ
中国は意図的に貿易黒字を認めない
中国は輸入促進策を実行してきた
中国世界第3位の輸入国
中国は輸入促進のため税率引き下げた
中国は2010年までに世界第2位に市場に
米貿易赤字は東アジアから中国にシフトした
米は中国へのハイテク製品売却を自由化すべきだ
規制緩和されれば、米国の対中輸出は増加
中国の対米貿易黒字は徐々に削減可能
人民元の大幅な上昇は中国経済に打撃与えよう

尾身財務相
物価安定のもとで順調な景気回復過程にあるとの判断は日銀も政府も変わらない
金融政策には景気回復順調に続くよう金融面から支えてほしい
具体的な金利水準は日銀の判断でありコメントしない
為替相場はファンダメンタルズ反映すべき、水準は市場に委ねるべき
04年以降の円売り介入なし、市場に過度の変動や無秩序な動きなかったため
日本経済全体を判断した上で日銀が決定している
日銀には、物価安定の下で順調な景気回復続くよう金融面から支えて欲しい
順調な景気回復が雇用拡大につながり、消費拡大もいずれ見込める
最近のヘッジファンド拡大、日本固有の事情とは因果関係ない
日本の金利水準がヘッジファンド拡大の要因ではない

福井日銀総裁
為替、資産価格への影響を十分念頭に置き金融政策
グローバルな影響を十分視野に入れ金融政策
自国の経済・物価情勢の先行きを判断して金融政策
しっかりモニターする必要-ヘッジファンド
ヘッジファンドにより資金の流動性高まる一方、システミックリスクの存在も

塩崎官房長官
物価動向は総合的に見てデフレからの脱却が視野に入っている
金融政策は日銀に任せる
引き続き指標の総合的なチェックをしていきたい

英・1-3月期GDP改定値:前期比+0.7%(予想+0.7%、前回+0.7%)、前年比+2.9%(予想+2.8%、前回+2.8%)
独・6月GFK消費者信頼感指数:7.3(予想6.0、5月5.7←5.5)
独・5月ザクセン州消費者物価:前年比+2.3%(4月+2.4%)
独・5月ヘッセン州消費者物価:前年比+1.7%(4月+1.7%)
独・5月ブランデルベルグ州消費者物価:前年比+1.9%(4月+1.7%)
独・5月ノースライン・ウェストウェリア州消費者物価:前年比+2.0%(4月2.0%)
独・輸入物価指数-4月:0.9%
独・輸入物価指数-4月(前年比):0.5%

安倍首相
「(北朝鮮のミサイル発射)日本の安全保障にとって重大な問題とは認識していない」
「北朝鮮が6者会合合意を守らなければ、いろいろな対応を考えなければならない」

センタンス英中銀金融政策委員
「英中銀、企業の価格決定力が高まりインフレ招くと懸念」

米・4月中古住宅販売件数:599万戸、前月比-2.6%(予想614万戸)、3月615万戸←612万戸

メキシコ中銀:政策金利7.25%に据え置き

米中経済戦略対話共同声明
「貿易と資本流入の不均衡是正を最優先課題と位置づける事で一致」
「中国は人民元に対する統制緩和を確約する」
「米国は財政赤字の削減を約束」

バーナンキ米FRB議長
「不適切な融資を減らすために連邦準備制度の持つ政策決定力をどのように活用できるかを検討」
「住宅ローンの貸し出し基準を引き上げる新しい規制は正当な融資の利用を抑制しないよう慎重にすべき」

シュタルクECB理事
「ECBは必要な時に行動。政策金利の事前約束はしない」

28日の東京市場は、ほとんどの海外市場が休場の中、動意の薄い展開となった。ドル円は121.82から121.62に弱含みとなったが、更なる動きとならず、ユーロドルは1.3445から1.3458、ポンドドルは1.9835から1.9847での推移。またクロス円も動意に薄く、ユーロ円は163.61から163.80、ポンド円は241.25から241.60、オージー円は99.58から99.70での推移となった。一方中国人民元は、1ドル=7.6476元と2005年7月の切り上げ以来の高値を更新し、上海総合株価指数も4283.93と史上最高値を更新した。海外市場は、ロンドン市場がバンクホリデー、NY市場がメモリアルデイと休場で、閑散取引の中ほとんど動きのない展開となった。 ユーロドルは、1.3451から1.3458、ポンドドルは1.9826から1.9841、ドル円は121.63から121.72での動向。 クロス円もほとんど動意が出ておらず、ユーロ円は163.64−76、ポンド円は241.18−54、オージー円は99.65−76での推移となった。

【経済指標&要人発言】
朝鮮日報
北朝鮮の金正日総書記が病気の可能性

日本・4月企業向けサービス価格指数(前年比):1.1%


福井日銀総裁
インドは最も急速に成長遂げつつある国の一つ
インドと中国は世界に対し大きな影響与えている
金融政策は各国と協調して効果上げる必要がある

共同通信社
松岡農相が自殺図る、安否は不明

尾身財務相
ふるさと納税、税の根幹にかかわる問題で慎重な対応必要
ふるさと納税、基本的な考え方は賛成
金利は世界全体の動向見ると、上がるという覚悟が必要
金利が高くなることを考慮必要
財政は厳しい状況にある
地方との税収格差を改良しなければならない

塩崎官房長官
松岡農水相は午後零時18分、意識不明の状態で発見された
松岡農水相は現在都内で治療中、一刻も早い回復を期待
農水相の臨時代理を置く方向で検討

NHK
自殺を図った松岡農相、死亡を確認

内閣府審議官
マイナスからプラスへの改善傾向が見えている
デフレからの脱却は視野に入っているが、後戻りする可能性ないか注視

フェレロワルトナー欧州委員会委員
「EUは中国に対して、対ユーロ圏での巨額の貿易黒字(2006年1300億ユーロ)是正に向け市場を一段と開放し、人権を巡る主要国際規約を批准するように要請」

アティーヤ・カタールエネルギー相
「世界の石油相場は需給バランスがとれており、原油相場の変動は米国での石油精製能力不足の結果である」

ウェーバー・ドイツ連銀総裁
「欧州中銀は潤沢な流動性環境下で一段と抑制的な金融政策を行う必要がある」

OPEC筋
「原油生産量を変更する理由は見当たらない」

イングベス・スウェーデン中銀総裁
「金利引き上げのペースが加速する見通し」

 29日の東京市場は、日本の4月失業率が3.8%に低下したことや機関投資家からの売りで、ドル円は121.79から121.28まで値を下げた。 ユーロドルは、1.3455から1.3420まで下落。 ポンドドルは1.9821から1.9855での推移となった。 一方クロス円も調整的な利食い売りに押され、ユーロ円は163.85から162.95、ポンド円は241.43から240.55、オージー円は99.74から99.12まで下落となった。 ただし、引き続き下値はバーゲン・ハンターの買いに支えられている。ロンドン市場は、東京市場からの円買いが一服となり、ユーロドルがロシア筋の買いの噂から大きくストップ・ロスをつけて上昇となり、欧州通貨の上昇にクロス円のバーゲン・ハンターが暗躍した。 一方NY市場では、強い米消費者信頼感指数を受けて逆にドルの買い戻しとなったが、中国が株式市場の過熱抑制措置として株式取引の印紙税率引き上げることを発表したことから、キャリートレード手仕舞いが進み、円の買い戻しでNY市場を引けた。ユーロドルは、一時1.3520まえ上昇したが、その後は1.3440へ下落。ポンドドルも、1.9899から1l9792へ値を下げ、ドル円は121.18から121.82の高値まで上昇後、121.50近辺まで値を下げた。 またクロス円は総じて高値を更新する動きも、高値圏を維持できていない。 ユーロ円は163.11から164.29まで上昇後、163.40へ反落。 ポンド円は、240.52から241.54での揉み合いで、オージー円は99.94の高値、スイス円も今年の高値を更新して99.63の高値をつけ、カナダ円はカナダ中銀が政策金利を据え置いたが、声明文で強いインフレを示唆したことから、次の利上げ期待が高まり、113.70まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
カレンNZ財務相
NZの経済成長は持続不可能なほど速い
政府は国内需要に依存している
消費は貯蓄を上回っている
需要の拡大、収入の増加が明確なインフレ圧力になっている
財政政策の緩和はインフレ圧力に繋がり、RBNZに利上げを促す
通貨は高止まりし、企業は影響を受けるだろう

日本
失業率-4月:3.8%(予想:4.0%)
有効求人倍率-4月:1.05(予想: 1.03)
全世帯家計調査 消費支出-4月(前年比):1.1%(予想:0.2%)
大型小売店販売額-4月(前年比):-1.7%
小売業販売額-4月:0.4%
小売業販売額-4月(前年比):-0.6%

総務省
雇用情勢の判断を「改善がみられる」に上方修正
小売業の基調判断を「概ね横ばい」で据え置き

福井日銀総裁
日本経済は生産・所得・支出の好循環維持され、息の長い成長続ける
少しずつ好影響が中堅・中小企業に波及しつつある
景気は引き続き緩やかに拡大している
景気は先行きも息の長い成長を続ける可能性高い
足元の物価を無視すると一度も言ったことない
OECDと基本認識に齟齬はない
足元の物価だけ見て中央銀行の責任まっとうできず

塩崎官房長官
2008年6月にG8エネルギー相会議を青森で開催
2008年4月にG8開発相会議を東京で開催
2008年アフリカ開発会議は5月28-30日
松岡前農水相の遺言は個人的なもの、政府として言及せず
税制改革でどういう議論なされるかは分からない
気候変動に関するG20閣僚対話は2008年3月14-16日

ウェーバー独連銀総裁
ユーロ圏の金利はまだ適切な水準になっていない
ECB、インフレ抑制のため必要なら引き締めの領域に入る用意

スイス経済指標
貿易収支-4月:6.3億CHF

ユーロ圏・3月経常収支(季調前):+88億ユーロ(2月-57億ユーロ←-72億ユーロ)
南ア・1-3月期GDP(季調済):前期比年率+4.7%(予想+4.9%、前期+5.6%)

独・5月消費者物価指数:前年比+1.9%(予想+1.9%、4月+1.9%)
EU・5月調和消費者物価指数:前年比+2.0%(予想+2.0%、4月2.0%)
米・5月消費者信頼感指数:108(予想105.0、4月106.3←104.0)

カナダ中銀:政策金利を現状4.25%で据え置き決定

中国財政省
「株式取引の印紙税率を現行の0.1%から0.3%に引き上げることを決定。30日から実行」

ロシア財務相
「6月のサミットで為替に関する協議はない見通し」

カナダ中銀
「インフレが2%以上で定着するリスクが上昇」
「短期的に利上げが必要となる可能性」
「4月CPI、コアインフレは予想を上回った」
「次回会合は7/10、見通しの公表は7/12」
「経済には予想以上に過剰な需要」
「第1四半期GDP成長は3.5%」
「米経済は予想に沿っている」
「インフレは予想を上回る」

経済協力開発機構(OECD)米国経済に関する年次報告
「生産とインフレのトレンドが鮮明となるまで、米FF金利誘導目標を現状の5.25%に据え置く事が妥当で、利下げは。エネルギーと食品を除いたコア物価指数の低下が確実となってから踏み切るべき」
「物価上昇ペースが減速しない場合、インフレ抑制のため“一段の引締め政策”を検討する余地も生じる可能性」
「米経済は“健全なペース”での拡大を続け、個人消費の伸び悩みを設備投資、輸出の伸びが補い、見通しは明るい」
「長期的には、政府は、医療費などの歳出を抑えない限り、財政危機に直面するリスク」

 30日の東京市場は、予想を下回った4月鉱工業生産速報を受けて、ドル円は一時121.75まで上昇したが、上海総合株価指数が軟調なスタートとなったことを受けて、121.29まで下落となった。 ただし、下値では金利差を見越した買い意欲が強く、上海株式指数も、4000ポイントの大台を維持しており、121.60台へ反発となった。 またユーロドルは、1.3458から1.3428で軟調な揉み合い、ポンドドルは。1.9766から1.9831での推移となった。 一方クロス円は一時値を下げるも下値は底堅い展開。 ユーロ円は163.70から163.05まで下落後、163.50台を回復、ポンド円は24110から240.21まで軟調推移となり、オージー円は弱い豪州4月小売売上高を受けて、99.69から99.15まで値を下げたが、一時的な下落で収まっている。ロンドン市場では、FOMC議事録を控えて全般に揉み合いの展開となった。 NY市場では、予想を下回るADP全米雇用報告を受けて、ドル売り気味となるも動向は限定的で、FOMC議事録も内容的に新味に薄く、相場を動かす要因とならなかった。 ユーロドルは、1.3406から1.3450、ポンドドルは、1.9733から1.9893での推移。ドル円は121.44から121.77で揉み合いとなった。 一方クロス円はマチマチの動向となり、ユーロ円は163.66から162.95へ一時下落、ポンド円は239.75へ値を下げたが、オージー円は起債絡みの買いや米系の買いに堅調で100.21、NZ円も88.85近辺の高値まで上昇した。また注目のカナダ円はロンドのン市場で、ドルカナダが1.07を割り込んだがことで、113.85まで値を上げたが、その後は利食いに押さえれて、112.95近辺へ値を下げた。

【経済指標&要人発言】
NZ経済指標
住宅建設許可-4月:0.7%

日本経済指標
鉱工業生産-4月(速報値):-0.1%
鉱工業生産-4月(前年比/速報値):2.3%

経済産業省 (更新:05/30 08:51)
『生産は緩やかな上昇傾向』との判断を維持

福井日銀総裁
中銀が世界的な不均衡の背景にある要因を検証することが重要
資産価格は時として経済ファンダメンタルズから離れ過剰な変動示す
資本フローを伴う無秩序な不均衡の解消は、金融の安定を阻害する可能性

豪経済指標
小売売上高-4月:0.1%

ムーディーズ
中国の格付け「A2」を格上げ方向で見直し
香港の格付けを引き上げ方向で見直し

ユーロ圏・4月マネーサプライM3:前年比+10.4%(予想+10.7%、3月+10.9%)、3カ月移動平均:+10.4%(3月+10.2%、参考レート4.5%)
南ア・4月消費者物価指数:前年比+7.0%(予想+6.5%、3月+6.1%)、コア指数:前年比+6.3%(予想+5.9%、3月+5.5%)→中銀ターゲットの3-6%を2003年8月以降初めて突破

ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「ECBの追加利上げ、ペースや幅含めあらゆる選択肢が考えられる」
「インフレリスクは上向き、ECBは強く警戒」

米・週次MBA住宅ローン申請指数(5/26):前週比-7.3%(前回+1.6%)
米・5月ADP全米雇用報告:前月比+9.7万人(雇用者数予想+11.5万人、4月+6.1万人←+6.4万人)
加・4月鉱工業製品価格:前月比+0.1%(予想+0.5%、3月+1.3%)
加・4月原料価格指数:前月比+3.3%(予想+1.0%、3月+1.9%)
加・1-3月期経常収支:+65億カナダドル(予想+70億カナダドル、前期+46.2億カナダドル←+30億カナダドル)
フランス・4月失業率:8.2%(3月8.3%)

ポーランド中銀:政策金利4.25%に据え置き
ノルウェー中銀:政策金利を4.25%へ引き上げ

米FOMC議事録(5/9)
「住宅市場の経済への悪影響は予想以上に継続」
「GDPは年内潜在的成長ペースを若干下回る」
「個人消費は更に緩やかなペースで拡大」
「成長、価格予想の変化はあまり無い」
「インフレは引き続き主要な懸念要因」
「コアインフレは引き続き高過ぎる水準」
「企業設備投資の不振は緩和」
「海外のインフレ圧力は上昇」
「ドル安は輸入価格への圧力を増強」
「雇用市場は引き続き逼迫」
「雇用市場はかなり強く、インフレ押し上げのリスクとなる」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「現在の対ドルでのユーロ安水準には満足」

プローディ伊首相
「来週のドイツで開催されるG-8においてユーロ高が議題となる可能性」

ブランチフラワー英中銀金融政策委員
「英賃金の大幅上昇は予想せず」
「インフレ期待の抑制を維持する必要がある」
「価格抑制が重要」「インフレに関してはタカ派」
「住宅価格の上昇が懸念となっていたが、上昇ペースは鈍化している」

 31日の東京市場は、当初上海総合株価指数の下落を受けて、円買い気味となるも結局上海総合株価指数の急反発からクロス円中心に円売り気味となった。 ドル円は121.69から121.46へ下落後、再度121.69へ反発。ユーロ円も163.42から163.03まで下落後、163.60まで上昇している。 一方ユーロドルは1.3423から1.3448、ポンドドルは1.9738から1.9770で小動き。 その他クロス円では、特にオセアニアの堅調が目立っており、オージー円は99.80から100.44、NZD円は、88.49から88.94まで上昇した。ロンドン市場は、米国の経済指標の発表待ちムードで全体的に小動となった。NY市場では、米1−3月期GDP・改定値が過去4年で最低水準に下方修正された事を受けて、一時ドル売りに傾くも、その後強い5月シカゴPMIを受けてドルの買い戻しとなった。ただし、本日の米雇用統計を前に、更に大きな動向なっていないが、円売りだけは継続となった。ユーロドルは、1.3433から1.3478まで上昇したが、その後1.3438まで下落。 ポンドドルは1.9744から1.9820まで一時上昇し、ドル円は121.53を下値に121.99の高値をつけた。 一方クロス円は軒並み堅調で、ユーロ円は163.41から163.96へ上昇、ポンド円は241.19の高値をつけ、オージー円は100.92、NZD円は89.82、カナダ円は114.05の高値まで上昇した。 

【経済指標&要人発言】
豪経済指標
貿易収支-4月:-9.62億AUD
輸出-4月:180.79億AUD
輸入-4月:190.41億AUD
民間設備投資-1Q:9.1%

西村日銀審議委員
国内投資や資産価格、過度なりすく許容の動きに常に注意
投資の実質コストを調整するため金利調整することが適当
先読み的見地から必要な措置をとることが適当
今年度後半から来年度にかけて物価感応度回復の可能性
CPIも今年度後半から来年度にかけしっかりした上昇へ
市場金利には緩やかな形で金利調整織り込まれていると思う
米国経済、設備投資の弱さ構造的なら減速が強まる可能性も
経済・物価の情勢の改善度合いに応じ徐々に金利水準の調整を行うとの慎重な態度が必要

ニュージーランド経済指標
NBNZ企業信頼感-5月:-48.2

日経済指標 (更新:05/31 14:00)
建設工事受注-4月(前年比):1.8%
住宅着工戸数-4月(前年比):-3.6%

ハワード豪首相
豪景気は力強く推移している
オーストラリアの貿易赤字は縮小を続けている
豪企業の設備投資は力強い

西村日銀審議委員
すぐ行動しないといけない状況ではない
われわれは一番良いタイミングをはかっている-政策変更
タイミング良いと思えばできる状況-政策変更
慎重にゆっくり対処することが望ましい-政策変更
余裕ある形で金融政策が可能
確信もてるなら政策変更するのが一般的な

スイス経済指標
GDP-1Q:0.8%
GDP-1Q(前年比):2.4%

英経済指標
ネーションワイド住宅価格-5月:0.5%
ネーションワイド住宅価格-5月(前年比):10.3%

独・5月雇用統計(季調済):失業者数増減:+3000人(予想-2.0万人、4月-8000人
←-9000人)、失業者数:385.5万人(4月385.2万人)、失業率:9.2%(4月9.2%)
ユーロ圏・5月消費者信頼感指数:-1(予想-4、4月-4)
ユーロ圏・5月消費者物価指数速報値:前年比+1.9%(予想+1.9%、4月+1.9%)

ドラーギ伊中銀総裁
「ユーロ圏の実質短期金利、依然過去20年間の平均下回っている」
「ECBの金融政策は依然として経済成長を支援」
「好調なユーロ圏の経済見通しと米景気減速への懸念がユーロ高の要因」

ウェリンク・オランダ中銀総裁
「ユーロ圏経済、力強く拡大」

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「ECBは必要なら断固として適切な時期に行動を取る」

渡辺財務官
「日本経済は非常にしっかりした回復軌道に乗っている」
「日本の外貨準備を直ちに高利回り通貨にシフトするつもりはない」
「キャリー取引の規模は誇張されている」
「市場関係者は一方向の賭けを懸念すべき」

呉暁霊中国人民銀行副総裁
「世界的不均衡是正には人民元の柔軟性拡大必要だが、主たる対応策ではない」
「貿易不均衡の是正には中国の国内消費拡大が必要」
「中銀の外貨準備におけるユーロの割合は増大する見込み」
「市場はドル建て外貨準備の減少を懸念すべきではない」
「外貨準備におけるドル資産を減らす計画はない」
「人民元の自由化、外部の圧力によって早まることはない」
「中国株式市場がより安定的に成長することを望む」

米・1-3月期GDP改定値:前期比+0.6%(予想+0.8%、速報+1.3%)
米・1-3月期GDPデフレータ改定値:前期比+4.0%(予想+4.0%、速報+4.0%)
米・1-3月期個人消費改定値:前期比+4.4%(予想+4.1%、速報+3.8%)
米・1-3月期コアPCE価格指数改定値:前期比+2.2%(予想+2.2%、速報+2.2%)
米・週次新規失業保険申請件数:31万件(予想31万件、前回31.4万件←31.1万件)
米・5月シカゴ購買部協会景気指数:61.7(予想54.0、4月52.9)
米・4月建設支出:前月比+0.1%(予想+0.0%、3月+0.6%←+0.2%)
加・3月GDP:前月比+0.3%(予想+0.2%、2月+0.4%)
加・1-3月期GDP:前期比+3.7%(予想+3.6%、前期+1.5%←+1.4%)

シュタインブリュック独財務相
「ドイツ輸出は他のユーロ圏各国に比べてユーロ変動による影響は少ない」

アルムニア欧州委員会委員
「世界経済は順調に回復」
「世界不均衡の短期的な巻き戻しは懸念せず」
「欧州経済は顕著」
「米国はソフトランディングを予想」
「米経済の欧州への影響は限定的」

スノー米報道官
「米財務次官にマコーミック大統領補佐官を指名」

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