過去の市場概況              ★ SAVE The Yen ★

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2006年 12月 11月 10月 09月 08月 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月
2007年 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月

 最新

 1日の東京市場は、NY株式市場の下落を受けてアジアの株式市場がほぼ全面安の展開となったことで、円キャリートレード手仕舞いが継続した。ドル円は118.72から117.60まで下落。ユーロ円も162.28から161.50へ下落し、ユーロドルは1.3683から1.3642まで軟調推移となった。 またポンドドルは2.0210から2.0314でやはり下落気味。 一方クロス円は、全て大きく値を崩している。 ポンド円は240.90から237.59、オージー円は100円を割り込み101.27から99.43へ下落、NZD円は90.50から88.55へ下落となった。ロンドン市場では、欧州主要株式市場の下落を受け、クロス円の売りが先行し、ドル円は117.88から117.65まで下落、ユーロ円は160.95から160.47まで下落したが、売りが一巡した後には買い戻しが優勢になり、ドル円は118.30まで、ユーロ円は161.52まで上昇した。ユーロドルは、1.3657から1.3638まで下落後、1.3672まで上昇、ポンドドルは2.0240から2.0208まで下落後、 2.0256まで上昇する展開となった。NY市場では、予想外の米6月住宅販売保留指数の上昇発表や取引終了にかけた米ダウの150ドル高への反発を受け、ドル円は、米ファンド筋主導の買いに118.34から119.00まで反発し、日中での高値圏での引けとなった。ユーロ円はショートカバーに一旦162.94まで上昇したが、払拭できないサブプライム市場の不安を受けたリスク回避のキャリートレード手仕舞いに161.62へ反落した。 ポンドドルは2.0254から2.0350まで上昇し、ユーロドルはユーロ円絡みの買いや低調な米7月ISM製造業景気指数を受けたドル売りに1.3710まで上昇後、リスク回避の強まりに1.3650へ反落し、安値圏の1.3670前後で取引を終えた。その他クロス円は、ポンド円が237.66から241.83の高値、オージー円が99.48から101.78の高値、NZD円が88.65から91.15の高値まで大きく反発となった。

【経済指標&要人発言】
英ネーションワイド消費者信頼感-7月:96(93)

豪経済指標
小売売上高-6月:1.4%(1.0%)
小売売上高-6月(インフレ調整/前期比)-2Q:-0.2%(0.3%)

貿易収支-6月:-17.51億AUD(-9.00億AUD)
輸出-6月:179.62億AUD(188.0億AUD)
輸入-6月:197.13億AUD(197.0億AUD)

尾身財務相
為替含め率直な意見交換をする-APEC財務相会合

コステロ豪財務相
APEC財務相会合では為替レートが議論される
アジア各国は依然リスクに直面している
世界経済のリスクを討議する
サブプライム問題を懸念
不均衡問題がアジア各国の脅威

ポールソン米財務長官
人民元改革で1日午後に中国国家主席と会談

イッシング元ECB理事
人民元と円相場は上昇の必要

フレアティ・カナダ財務相
カナダドルの強さは主に米ドルの弱さを反映したもの
米住宅市場の低迷がカナダに与える影響は対応可能
カナダの製造業者は為替相場で圧迫を感じている
世界市場での自国製品割高に「ストレス」-カナダドル高

韓国財政経済省国際金融局長
APECで日本と円安について協議
円に関してAPEC内で韓国への支持増える

ウェーバー独連銀総裁
独経済は非常に力強い。

南ア経済指標
Investec PMI-7月:57.7(予想:55.4)

田ADB総裁
アジア経済の成長は予想以上へ
日本を除くアジア成長率見通しを上方修正も

ユーロ圏・7月製造業PMI改定値:54.9(速報、予想54.8、6月55.6)
英・7月製造業PMI:55.7(予想54.0、6月54.7←54.3)
独・7月製造業PMI:56.8(予想56.8、6月57.3)
仏・7月製造業PMI:53.3(予想53.5、6月53.8)

安倍首相
「政治の空白を作らないようにしたい」
「赤城農相の辞任、内閣改造のタイミングに影響せず」
「赤城農相の辞任タイミング、今から思えば反省点あった」

ポールソン米財務長官
人民元上昇すれば中国・世界経済にとって一段と有益
中国は為替政策の方向性で合意、ペース面で見方に相違
人民元に対する米議会の懸念緩和に向けさらなる対応
住宅問題による市場への影響は概ね抑制

米・週次MBA住宅ローン申請指数(7/27):前週比-0.3%(前回-3.6%)
米・7月ADP全米雇用報告:前月比+4.8万人(予想+10万人、6月+14.3万人←+15万人)
米・7月ISM製造業景気指数:53.8(予想55.5、6月56.0)
米・6月住宅販売保留指数:前月比+5.0%(予想-0.6%、5月-3.7%←-3.5%)
米・週次原油在庫統計(7/27時点)
原油在庫:前週比-650万バレル(予想-100万バレル、前回-110万バレル)
ガソリン在庫:同比+58万バレル(予想+0万バレル、前回+79万バレル)
留出油在庫:同比+289万バレル(予想+125万バレル、前回+143万バレル)
製油所稼働率:93.7%(予想92.1%、前回91.7%)

ポールソン米財務長官
「人民元は更に速やかな上昇が必要」
「世界経済はいままで見た中で最高水準」
「米経済は健全」
「人民元高が中国経済を妨げている兆候はない」
「市場の変動には驚いた事はない」
「市場の再調整は警鐘」
「金融市場はリスクを再び織り込んでいる」
「全体的にサブプライム市場での損失は抑制」

クロズナーFRB理事
「サブプライム問題に対処するための追加措置が必要」

ウェーバー独連銀総裁
「短期的な景気押し上げを狙った金利政策は決して成功への手段ではない。持続しない」
「金融政策を財政政策に統合することはできない。独立した金融政策が必要」
「ドイツ系銀行の米不動産関連エクスポージャーは限定的。独銀行は不動産関連の損失に耐えられる」
「IKB問題は緩和された」

ドイツ財務省
「IKB問題、国内銀行セクター全般に影響せず」

関係筋
「独コメルツ銀など数行、IKB救済に乗り出す」

米財務省
「連邦債務は10月にも法定上限に達する可能性、国債発行に影響も」

IMF
「米経済はソフトランディング予想。07年2%成長見通し。08年2.8%」
「IMFの調べでドルは30%過大評価」
「米政府はドルが過大評価されているかどうか懐疑的」

 2日の東京市場は、NY市場での株式の上昇を受けたドル堅調地合いが継続したが、ドル円は邦銀の大口の売りで119.17から値を下げ、NYダウの先物が夜間取引で前日比マイナス転じたことから、118.33まで下落となった。 またユーロドルは、1.3652から1.3684で揉み合い推移となり、ポンドドルは、2.0288から2.0327での推移となった。 一方クロス円はドル円同様、高値圏が維持できずに、じりじりと値を下げた。 ユーロ円は163.00から161.57へ下落、ポンド円も242.18から240.16へ値を下げ、オージー円は、102.00から100.54、NZD円は91.46から90.03、カナダ円も112.85から111.78へ下落した。 ただし、全体的には強い方向感に欠ける取引となっている。 ロンドン市場では、欧州主要株式市場の上昇を受けて円売りが優勢気味になり、ドル円は118.69から118.91で、ユーロ円は162.20から162.46で底堅く推移した。ユーロドルは1.3556から1.3672で取引され、また、英中銀金融政策委員会の政策金利据え置きは、予想通りの結果として、特に目立った反応とならず、ポンドドルは、2.0286から2.0308ドルで推移した。 NY市場では、米株式市場の続伸を受けたリスク回避の動きの後退に、ドル円は、118.90から119.38まで上昇し、日中高値圏の119.20前後で取引を終えた。ユーロドルは欧州中央銀行(ECB)が政策金利を据え置いたことで一旦1.3651まで下落したが、下値は限定的で、その後トリシェECB総裁が9月利上げを示唆した事を受けて1.3706まで反発し、1.3700前後で引けた。 一方クロス円は軒並み堅調な上昇となり、ユーロ円は162.46から163.51まで反発し、ポンド円は233.13の高値、オージー円は102.63、NZD円は92.05、カナダ円は113.52まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
塩崎官房長官
米政府の人民元への発言についてはとやかく言わない
中国は為替政策の柔軟性の重要性を理解して行動してきた
中国経済の安定的な拡大が日本、世界にとって一番だ
中国経済の安定成長へ国際社会は可能な手伝いをしていく

コステロ豪財務相
世界の為替の不安定さについて議論した
豪ドルは最近大幅に上昇した
アジア各国は通貨の変動でリスクに直面
APECでは世界経済の中における役割を議論
APECは1997年のアジア危機に学ばなければならない
アジア地域の経済成長は依然速い
豪の株式市場は大きな調整を受けた
米経済の弱さが豪の金融市場に影響
為替、株式市場の変動は大きい
アジア各国は多くの課題に直面
APECはIMFの構造改革の必要性を認識

カレンNZ財務相
NZドルはピークをつけた、一段安の可能性
NZドルは中期的に一段と下落するだろう
NZドルの適正な水準とはなお距離
NZドル高が輸出に非常に深刻な影響与えてきた
NZドルは依然として正常な領域ではない
円キャリー取引に巻き戻しあり、NZドル下落
最近のNZドル安は明白な助け
NZ中銀はしばらくは金利据え置きと示唆

スイス経済指標
SVME-購買部協会景気指数-7月:63.0(予想:62.0)

ユーロ圏・6月生産者物価指数:前月比+0.1%、前年比+2.3%(前年比予想+2.3%、5月+2.4%←+2.3%)

英中銀金融政策委員会:政策金利を5.75%に据え置き決定
ECB理事会:政策金利を4.00%に据え置き決定

尾身財務相
「為替レート、具体的な数字についてコメントする立場にない」
「日本経済は全体として順調」
「APEC会合で円安についての具体的指摘はなかった」
「日中財務相会合で、人民元の一層の弾力化期待していると伝えた」
「米国からサブプライム問題では大きく悪化することないと説明あった」

ゼーリック世銀総裁
「世界的な信用収縮の影響による混乱は今のところない」

米・週次新規失業保険申請件数:30.7万件(予想31万件)、前回30.3万件←30.1万件
米・6月製造業受注:前月比+0.6%(予想+1.0%、5月-0.5%)

トリシェECB総裁
「物価安定のため“strong vigilance強い警戒”必要」
「賃金、原油価格が上方物価リスク」
「ECBは事前に金利決定はせず」
「市場の変動は注目に値。ECBは市場を綿密に監視する」
「年末の金利に関しての発言はしない」
「金利が緩和的かどうかは来月に伝える」
「市場の変動はリスク正常化」
「データは第2四半期の回復継続を示している」
「通貨供給量の増加が長期的インフレを確認」
「ECBはユーロ相場を他の要因と同様に考慮」
「データはユーロ13カ国のインフレリスクを裏づける」
「ECBはインフレに引き続き警戒している」

クロズナー米FRB理事
「中銀はサブプライム問題をかなり綿密に監視(monitoring subprime very very closely)」
「サブプライム問題による経済への影響拡大はない」
「連銀は重要なローン規制の変更を提示する」
「住宅ローンの更なる債務不履行や差し押さえを予想する」
「インフレを低水準で安定させることは繁栄を最大化する最良の方法」

デューク米次期FRB理事
「米サブプライム問題悪化の可能性高い」

ウェーバー独連銀総裁
「ドイツ銀行の危機説を事実無根」
「IKBドイツ産業銀行の問題は同行特有の問題」
「1931年の銀行危機と比べる一部の報道はばかげている」
「世界経済は引き続き強い拡大過程」
「ユーロ圏13カ国の経済は引き続き強い」

ノワイエ・仏中銀総裁
「金融政策の拡張は成長拡大を抑制」
「ユーロ高の仏経済への影響は不明確」

ソベル米財務副次官補
「ポールソン米財務長官は中国に人民元上昇即時行動を要請」
「人民元上昇求める法案は非生産的」
「米政府は通貨法案には反対」
「ポールソン米財務長官は中国に強いメッセージを伝えた」

 3日の東京市場は、米雇用統計を控えて動意の薄い展開となった。ただし東京株式市場が堅調に推移したことや仲値不足から、ドル円は一時119.07から119.32まで上昇したが、ラガルド仏財務相が「日本の当局者は円安について考えるべきだ」、「円安が特に問題だ」と述べたことや日銀関係者の話しとして、「日銀は現在、8月か9月に利上げを実施するポジションにある」との報が伝わったことで、119.06まで反落した。またユーロドルは、トリシェECB総裁発言が、新味に欠けポジション調整的に1.3714から1.3688まで値を下げた。 ポンドドルは2.0353から2.375での推移となっている。 一方クロス円も全般的に保合だが、上値は重い展開となっている。 ユーロ円は163.15から163.54へ上昇後。162.94へ下落。ポンド円は242.90から242.40へ値を下げ、オージー円も102.35から102.05、NZD円は91.76から91.39へ下落した。ロンドン市場では、米国7月雇用統計の発表待ちで動意に薄い展開となった。NY市場では、米7月非農業者部門雇用者数が、予想を下回り、7月ISM非製造業景気指数の悪化を受けた個人消費の鈍化懸念から、利下げ観測が強まりドルが全面安となった。ユーロドルは、1.3686から1.3820まで上昇、ポンドドルも2.0339から2.0461まで値を上げ、ドル円は119.29から117.95まで大きく下落となり、ドルスイスが質への逃避から1.2071から1.1867まで下落した。一方クロス円は、ベア・スターンズの格下げ見通しを嫌気して、NYダウが281ドル安まで売り込まれたことで、NY午後になって軒並み急落となった。ユーロ円は163.75から162.50へ下落し、ポンド円は240.65、オージー円は100.69、NZD円は89.74、カナダ円は、111.58まで下落したが、スイス円だが堅調なレベルを維持して引けた。 

【経済指標&要人発言】
コステロ豪財務相
豪州と日本はキャリー取引で議論しなかった
キャリー取引はAPEC会合で議論されたた
円キャリー取引は豪州にとって問題ではない
日豪自由貿易協定の交渉を継続

尾身財務相
通貨はファンダメンタルズを反映すべき
株式市場と為替レートについてはコメントしない

大田経済相
金融政策は日銀の専管事項-参院選結果の影響
原油価格の上昇がうまく価格転嫁出来れば年後半にあがる
価格転嫁出来ないなら中小企業への悪影響もある
金融面の影響が実体経済へ及ぼす影響を注視-サブプライム
日本の対米輸出は持ち直し、自動車輸出は底打ち

APEC財務相会合-共同声明
中国は消費の拡大を
米国は貯蓄の増大を
日本は改革と財政健全化の継続を
柔軟な通貨が必要な調整を可能に
世界の秩序ある不均衡是正が優先課題
保護主義の高まりは成長への脅威

韓国財政経済相
円安は経済状況に沿っていない
円キャリー取引は世界の不均衡を悪化させる
過度なキャリー取引は世界のマーケットに脅威

コステロ豪財務相
APECが世界経済をリード
財政を持続させる事が発展のカギ

カレンNZ財務相
中央銀行法の改正に動くつもりはない
インフレターゲットのレンジを広げる考えはない

キミット米財務副長官
引き続きサブプライム市場を注視
秩序あるリスクの再評価を目にしている

中国財政相
温暖化ガスの削減は重大な課題
人民元の柔軟性は増大している
人民改革で他の発言に従う事はない

尾身財務相
キャリー取引の討議は限定的だった
通貨はファンダメンタルズを反映すべき

キミット米財務副長官
柔軟な通貨が世界経済の柱
中国が人民元の柔軟化に向かっているのは疑いない
柔軟な人民元相場は中国の国益
米住宅市場には依然として弱さ見られる
住宅市場の弱さは数四半期続くだろう
ドーハ・ラウンドの決着が優先課題
環境問題は中国との対話の重要な部分

日本の財務省当局者
NZと日本は通貨について議論しなかった

ECBのビニスマギ氏
欧州は依然インフレリスクに直面
物価リスクが存在する、対処する必要
石油やユーロ、M3が物価リスク

スイス経済指標
消費者物価指数-6月:-0.6%(予想:-0.6%)
消費者物価指数-6月(前年比):0.7%(予想:0.7%)

ユーロ圏・7月サービス部門PMI:58.3(予想58.1、6月58.3)
ユーロ圏・6月小売売上高:前月比+0.4%(予想+0.7%、5月-0.7%←-0.5%)

仏中銀
「米サブプライム問題、欧州の金融機関に及ぼす影響は限定的」

米格付け機関S&P
「米国のサブプライム問題がアジアの銀行に与える影響は軽微」
「米証券大手ベアスターンズ信用格付け見通し「安定(Stable)」⇒「ネガティブ」に引き下げ」

米・7月非農業部門雇用者数:前月比+9.2万人(予想+13.0万人、6月+12.6万人←+13.2万人)
米・7月失業率:4.6%(予想4.5%、6月4.5%)
米・7月平均時間給:前月比+0.3%(予想+0.3%、6月+0.4%←+0.3%)、前年比+3.9%(予想3.8%、6月3.9%)
米・7月ISM非製造業景気指数:55.8(予想59.0、6月60.7)
加・6月住宅建設許可件数:前月比-0.4%(予想-9.7%、5月23.2%←21.4%)

 6日の東京市場は、シドニー市場でストップ・ロスのドル売りを誘発してドル円が 117.95から117.19まで下落したものの、本邦個人投資家からのドル 買いで下げ止まり、東京株式市場下落を受けた米系投資家の株のレパトリ観測で117.80まで反発した。 ユーロ円は、162.67から162.02まで下落後、162.96まで反発した。ユーロドルは、1.3770 から1.3840まで堅調に動き、ポンドドルは、2.0391から2.0459で推移した。 またその他クロス円では、オージー円は、100.77から99.85、ポ ンド円は、240.67から239.13でドル円同様下値トライから堅調な反発となった。ロンドン市場では、ポンドドルの下落をきっかけに全般的にドル買いが優勢になり、ドル円は117.56から117.97まで上昇となった。 NY市場では、米株式市場の大幅反発を受けたリスク回避の動きの後退に、ドル円、クロス円が大幅に上昇となった。ドル円は117.67からストップを巻き込み119.10まで上昇し、日中高値圏の118.90前後で引けた。ユーロドルはオプションバリアー防戦売りや欧米金利差の拡大を受けて1.3827から1.3781まで下落し、1.3795前後で取引を終え、ポンドドルは2.0328から2.0281まで下落した。一方クロス円は大幅上昇となり、ユーロ円は162.38から164.25まで上昇、ポンド円は、241.81の高値、オージー円は102.21、NZD円は91.12、カナダ円は113.28、スイス円は100円の高値まで一時上昇した。 

【経済指標&要人発言】
NZ経済指標
人件費-2Q:0.8%
人件費 民間セクター-2Q:0.7%

日本経済指標
景気先行指数-6月(速報値):80.0%
景気一致指数-6月(速報値):77.8%

内閣府
景気動向指数、基調判断は2ヶ月連続で「このところ改善」
景気先行指数の1年ぶりの50%超え、市況関連の好転が寄与

コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
賃金上昇は緩やか
ECBによる介入が可能か問われれば、全ての可能性ある
賃金はインフレ抑制をリスクにさらさず
物価圧力を判断する上でユーロ相場は重要
ユーロ高が石油高を相殺

英・6月鉱工業生産:前月比+0.1%、前年比+0.8%(前月比予想+0.1%、5月+0.6%、前年比予想+0.8%、5月+0.5%)
英・6月製造業生産:前月比+0.2%、前年比+0.9%(前月比予想+0.2%、5月+0.4%、前年比予想+1.0%、5月+1.0%)
独・6月鉱工業受注:前月比+4.6%(予想-0.5%、5月+3.0%←+3.2%)

福井日銀総裁(経済財政諮問会議後)
「(株安)市場は冷静に見たほうがいい」

内閣府試算
「07年度実質成長率を2.1%に上方修正、名目は2.1%に下方修正」
「07年度政府経済見通し、GDPデフレーターは0.0%に下方修正」
「07年度政府経済見通し、CPIは+0.0%に下方修正」

大田経済財政担当相
「デフレ脱却、後ずれしている」
「金融政策は日銀の判断、コメント控える」
「デフレ脱却は視野、脱却に向けて動いている流れは変わらない」
福井日銀総裁
「労働需給はタイト、物価上昇に反映すると見ている」
「福井日銀総裁:金利調整はゆっくり、あまりゆっくりやると資源配分にゆがみ」

 7日の東京市場は、連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて動意に乏しい展開の中、ドル円は本邦輸出企業からのドル売りで118.91から118.53まで軟調に推移し、ユーロ円も、日経平均株価が一時軟調な動きを見せた事により、164.18から163.54まで値を下げた。 またユーロドルは、1.3785から1.3816で推移し、ポンド・ドルは、2.0262から2.0333で軟調気味となった。 その他のクロス円では、オージー円が102.15から101.59、ポンド円は、241.60から240.57へ値を下げた。ロンドン外為市場では、米FOMC待ちで取引手控えムードが強く、全体的に小動きが続く展開となった。 NY市場では、FOMCで金利の据置が発表されたが、「金融市場はボラタイル、家計・企業の信用状況はよりタイトに」と声明に加えられたことで、クレジット問題に言及されたことを嫌気したNYダウが一時100ドルを越える下落。 ドル円、クロス円はこれを受けて急落となったが、その後FF金利先物が、インフレが主要懸念との発言をベースに上昇したことや株式市場が安値から200ドル近い反転となったことから、急速に円が売り戻された。ドル円は一時117.97まで下落したが、ショート・カバー気味に118.97まで反発し、ポンドドルは2.0273から2.0189まで下げ、ユーロドルは米利下げ観測が後退した影響から1.3797から1.3736へ下落した。一方クロス円では、リスク回避のキャリートレード手仕舞いに、ユーロ円は163.74から162.21まで下げたが、163円台後半を回復。 オージー円は、100.48まで下落後、101.90に反発したが101.55前後で終了し、ポンド円も238.57の安値から240.66まで反発後、240.20前後で取引を終えた。

【経済指標&要人発言】
英経済指標
NIESR GDP予想-7月:0.8%

豪経済指標
AiG 建設業指数-7月:48.8

経済財政白書
資産価格の大幅上昇、総合的な政策を視野に適切な備えが必要
海外経済動向や原油など素材価格高止まりのリスクに引き続き注意
今後の景気、生産の弱い動きや家計所得横ばいなどに留意必要
日銀に政府の政策や経済展望と整合的になるよう、物価安定と成長支えること期待
デフレ脱却視野に入っているが、後戻りする可能性ないか注視
GDPギャップ改善傾向だが、単位労働費用の低下続き物価上昇強まり見られず
安定的な物価上昇の実現にはしばらく時間がかかる
マクロ経済運営、成長と両立するのは安定的な物価上昇を定着させる必要

大田経済財政担当相
景気踊り場ではないとの見方を裏付け
景気回復基調は変わっていない

尾身財務相
経済は物価安定のもとで回復しており、デフレという実態ではない

8月月例経済報告
基調判断は据え置き、景気は「生産の一部に弱さがみられるものの回復」
輸出と雇用は上方修正、輸入は下方修正

大田経済財政担当相
世界的な需給逼迫による原油高など踏まえ金融政策を多面的に展開-福井日銀総裁
景気の回復基調はしっかりしている
新潟県中越沖地震の影響、復興状況など踏まえ十分注意する必要

内閣府幹部
米国株価の下落、米景気全体への影響は限定的-福井日銀総裁
日本株には米国の影響が多少見られる-福井日銀総裁
長期金利は一貫して安定した動きとなっている-福井日銀総裁
日本企業にとっては原材料高に円安も加わり厳しい状況-福井日銀総裁

クラニェツ・スロベニア中銀総裁
市場の混乱がユーロ圏の消費を抑制も
ECBは市場の動向を注視している
ECBの焦点は引き続き物価の安定
ECBは強い警戒態勢にある(strong vigilance)
ユーロ圏の成長は力強く、持続可能
市場の混乱無視すれば、政策は依然緩和的
政策金利は引き締め的になる必要があるだろう
金融政策には全ての選択肢が開かれている
強いユーロは経済を反映しており、インフレ抑制に寄与

コステロ豪財務相
CPI はRBAの目標範囲内
豪州は最大の景気拡大局面にある
ガソリン価格の低下が今期のCPI 抑制に寄与

SARB(南アフリカ準備銀)総裁
製造業部門の輸出が「ひどく」経常収支の赤字の一因に
高すぎる家計の負債が支払い不能に結びつく可能性も
利下げよりは利上げだろう
次回会合では利上げが実施される可能性
CPIXは上限を超えている
政策金利は引き下げではなく、引き上げバイアスに
金融政策委員会がどういう決定をするかはわからないが、利下げはしないだろう
家計債務が可処分所得の76%に上っている事、問題だ
利上げは消費を阻害

独・6月鉱工業生産:前月比-0.4%(予想+0.6%、5月+1.9%)

高橋内閣府政策統括官
「物価・経済情勢から判断して、日銀は説明責任を果たすべき」
「低金利が景気過熱リスクにつながっていく状況ではない」
「日銀と大局観としては経済・物価認識を共有、先行きの見方では差」
「日本経済のリスク要因は、原油価格や原材料価格上昇の影響・米経済の行方」
「米サブプライムローン問題、まだ深刻化の可能性も」

米・4-6月期非農業部門労働生産性速報:前期比+1.8%(予想+2.0%、前期+0.7%←+1.0%)
米・4-6月期単位労働コスト速報:前期比+2.1%(予想+2.1%、前期+3.0%←+1.8%)
米・6月消費者信用残高:前月比+132億ドル(予想+73億ドル、5月+159億ドル←+129億ドル)

米FOMC:FF金利の誘導目標水準を5.25%に据え置き決定

米FOMC声明
「主要懸念はインフレが予想通り緩和しない事」
「市場の変動は激しいが経済は拡大する可能性が高い」
「クレジット状況は家計、企業にとって引き締まってきた」
「住宅市場は調整過程にある」
「将来の政策は見通し、指標次第」
「コアインフレは徐々に緩和」
「金融政策の決定は全会一致」
「経済成長は堅調な雇用、賃金拡大に支えられる」
「強い世界経済が成長を支える」
「成長の下方リスクはある程度上昇」

ポールソン米財務長官
「先週の中国政府高官との会談では率直な話をした」
「米経済は低水準の失業率のもと、健全にある」
「保護主義の傾向が雇用を脅かす懸念」
「人民元は昨年かなり上昇した」
「いずれ人民元の変動性移行が必要」
「速やかな人民元に関しては制裁よりも、交渉を好む」

バッカス上院議員
「通貨制裁法案は通過する見通し」

 8日の東京市場は、7月の機械受注が予想を下回ったことで、ドル円は118.72から119.05まで上昇したが、119円台の売り圧力に一旦上値を抑えられたが、下値での買い圧力も強く、欧州勢参入後には119.24まで上昇した。 またユーロドルは、1.3758から1.3720へ下落、ポンドドルも、2.0234から2.0160へ値を下げた。 一方クロス円もドル円につれて上昇したが、上値では戻り売り意欲に抑えられたが、ドル円同様欧州勢参入後に値を上げている。ユーロ円は、163.11から163.75へ上昇後、163.30へ下落して163.90へ上昇。ポンド円は、240.88から239.88まで下落したが、241.13へ値を上げた。またオージー円は、豪州準備銀行による政策金利引き上げや追加利上げ示唆を受けて、101.32から102.21の高値まで上昇した。ロンドン市場では、欧州主要株式市場の上昇を受けてクロス円の買いが優勢になり、ドル円は119.18から119.30付近のストップロスをつけて119.40まで上昇した。クロス円では、ポンド円が、英中銀インフレ報告を受けた英金利先高観の強まりや、ロシア筋の買いの噂などもあり241.04から242.21まで上昇した。ニューヨーク市場では、ドル円は米株式市場の続伸に伴うリスク回避の動き後退や日本、インドネシアでの地震発生のニュースにストップを巻き込み119.15から119.84まで上昇し、119.75前後で取引を終えた。ユーロドルは中国の米国債売却の憶測などを受けたドル売りに1.3776から1.3826まで上昇し、1.3795前後で引け、ユーロ円は株高を受けた円キャリートレードの再開やアジア地政学的リスクに伴う円売りに164,42から165.40まで上昇した。ポンドドルは英利上げ観測やM&A絡みの買いを受けて2.0325から2.0398まで上昇した。その他のクロス円は、ポンド円は244.08、オージー円は103.42の日中高値を付けた。

【経済指標&要人発言】
豪準備銀行:オフィシャルキャッシュレートを+0.25%引き上げ6.50%へ
「インフレを抑制するためには、更なる金融引き締めの必要性」

RBA
経済指標は需要の増加示す-消費者信頼感高い
設備稼働率は高く、失業率は低い
基調インフレ率は予想より高い-借り入れ需要強まっている
第2四半期CPIは短期インフレ見通しを好ましくない方向に

日本経済指標
機械受注-6月:-10.4%
機械受注-6月(前年比):-17.9%

内閣府
7−9月期機械受注見通し達成には7月以降毎月前月比+4.6%が必要
機械受注の基調判断は「一進一退」に据え置き
7−9月期機械受注の前期比横ばい達成には7月以降+2.8%が必要

ハワード豪首相
豪経済の強い伸びがRBAの利上げへ
豪金利は依然として、労働党政権時代より低い

豪経済指標
住宅価格指数-2Q(前年比):9.2%
住宅価格指数-2Q:3.2%
住宅ローン-6月:1.1%

コステロ豪財務相
豪金利は景気の強さから上昇した
豪金利は依然として低い

日本経済指標
景気ウォッチャー調査-現状判断DI-7月:44.7
景気ウォッチャー調査-先行判断DI-7月:46.7

スイス失業率-7月(季調済):2.7%(2.7%)

独・6月貿易収支:+149億ユーロ(予想+172億ユーロ、5月+174億ユーロ)
仏・6月貿易収支:-30.11億ユーロ(予想-28億ユーロ、5月-30.15億ユーロ)

英中銀四半期インフレ報告
「英CPI、金利が市場予測に沿って上昇すれば2%の目標を若干上回ると予想」
「英金利は第3四半期に5.8%、第4四半期は5.9%に」
「英金利は08年第1四半期に6%に上昇し、08年第3四半期には5.9%となる見通し」
「今後2年で英GDPは2.5%程度に、予想に対するリスクは均衡」
「クレジット市場の混乱、成長に下方リスクもたらす恐れ」

中国人民銀行第2四半期金融政策報告
「主な優先課題は景気の過熱を防ぐこと」
「金融政策を緩やかなペースで引き締める方針を再確認」
「インフレ期待を抑制し物価安定を維持するため行動する」
「人民元の柔軟性を高め市場により大きな役割をもたせていく」
「人民元を妥当な水準で、基本的に安定を維持する」
「国際収支を均衡させるうえで、為替相場に積極的な役割を持たせる」
「中国経済は下期も力強い成長を維持する見込み」
「貿易黒字は下期もかなり高水準を維持する見込み」
「中国はインフレ圧力の高まりに直面している」
「現在のインフレは一時的要因によるものだけではない」
「経済が急速に成長し過熱する兆候がふえている」

米・週次MBA住宅ローン申請指数(8/3):前週比+8.1%(前回-0.3%)
米・週次原油在庫統計(8/3時点)
原油在庫:前週比-414万バレル(予想-275万バレル、前回-650万バレル)
ガソリン在庫:同比-172万バレル(予想+78万バレル、前回+58万バレル)
留出油在庫:同比+97万バレル(予想+178万バレル、前回+289万バレル)
製油所稼働率:91.3%(予想93.6%、前回93.6%)
米・6月卸売在庫:前月比+0.5%(予想+0.4%、5月+0.5%)

ポールソン米財務長官
「米経済は堅調」
「リスクは再評価されている」
「中国が債券を売却するとの考えはばかげている」
「中国は米資産投資を増やしている」
「中国の米債売りの懸念はなし」
「市場の動きを注視、警戒している」
「市場の下落は弱い経済により引き起こされたものでない」
「サブプライム市場の不振で経済見通しを変える事はない」

ブッシュ米大統領
「米経済のファンダメンタルズは強い」

スターン米ミネアポリス地区連銀総裁
「米国民はFRBのインフレ抑制への取り組みを支持」
「インフレは過去20年間にわたって抑制されてきた」

全米リアルター協会(NAR)
「07年の米住宅販売6ヶ月連続で販売見通しを下方修正。住宅価格については、従来の予想ほど大幅には下落しない」

 9日の東京市場のドル円は、お盆休暇入りする本邦輸出企業からの大量のドル売りオーダーが上値を抑え、サブプライム問題に絡んだ仏系銀行傘下のファンドの清算価格算出停止報道を受けて119.77から118.88まで下落した。ユーロ円は、165.28から163.73まで下落、ユーロドルも、1.3817から1.3753まで下落した。ポンドドルは、2.0314から2.0394で推移。オージー円は7月雇用統計を好感して一時103.64まで上昇後、102.16まで大きく下落し、ポンド円も244.02から241.75まで値を下げた。  ロンドン市場では、欧州主要株式市場の下落を受けてリスク回避の動きが強まり、ドル円は119.17から118.65まで下落するなど全体的に軟調な展開であった。ニューヨーク市場では、ドル円は信用逼迫懸念の強まりに伴う株安を受けたリスク回避の動きに118.88から118.15まで下落し、日中安値圏の118.20前後で取引を終えた。ユーロドルは米サブプライム問題の欧州への波及を嫌気したユーロ売りやユーロ円の下落に絡む売りに1.3735から1.3654まで下落し、1.3680前後で引け、ユーロ円はリスク回避の円キャリートレード手仕舞いが加速し161.53まで下落後、欧州中銀や米連銀による市場への流動性供給を受けて一旦162.97へ反発したが、結局、日中安値圏の161.60前後で引けた。ポンドドルは2.0211まで下落後2.0326まで反発した。その他のクロス円では、ポンド円は、241.49まで上昇した後反落し、239.07前後で引け、オージー円は、101.57まで上昇後反落、100.40前後で取引を終了した。

【経済指標&要人発言】
NZ経済指標
失業率-2Q:3.6%(3.7%)
雇用者数変化-2Q:0.7%(0.3%)
雇用者数変化-2Q(前年比):1.5%(1.1%)

中国外為当局者
中国の国際収支の不均衡、今年悪化する可能性が高い
人民元、中国の国際収支黒字を削減する唯一の手段ではない
経済的なショックを回避するには、段階的な改革ペースが不可欠
人民元改革、中国の雇用や輸出業者の利益に大きな打撃を与えていない

豪経済指標
失業率-7月:4.3%
新規雇用者数-7月:2.18万人
労働参加率-7月:65.0%

コステロ豪財務省
完全雇用に切迫している

韓国中銀:翌日物誘導目標+0.25%⇒5.0%

スイス経済指標
SECO 消費者判断-7月:15

仏BNPパリバ
資産担保証券(ABS)関連ファンド3つの資産凍結

ドイツ連銀
IKB(ドイツ産業銀行)救済パッケージの詳細について会合を開く

英・6月貿易収支:-62.66億ポンド(予想-65億ポンド、5月-62.91億ポンド)

ECB
「ユーロ圏の金融市場を注視、必要なら行動する用意がある」
「資金供給のため臨時オペ実施へ」
「市場に流動性供給、即日オぺで948.41億ユーロ」

ECB月報
「強い警戒が必要、市場のセンチメントの変化を注視」

独連銀
「サブプライム問題で損失出した独産業銀行の救済について議論」

鳩山民主党幹事長
「次期日銀総裁、竹中平蔵氏はノー」
「(武藤副総裁の昇格)透明性ある議論の結果、良いという結論も」

津田財務次官
「米サブプライム問題、今後どうなるか判然とせず推移見守りたい」

福井日銀総裁(6日諮問会議議事要旨)
「金融政策、フォワードルッキングな判断抜きにしては結果的に間違う」
「物価の急激な上昇は全く予見できないが基調は次第に固まっていく」

米・週次新規失業保険申請件数:31.6万件(予想31.0万件、前回30.9万件←30.7万件)
加・6月新築住宅価格指数:前月比+0.7%(予想+0.8%、5月+1.1%)
加・7月住宅着工件数:21.56万戸(予想22.3万戸、6月22.53万戸)

NY連銀
「翌日物レポで120億ドル供給、本日の合計240億ドル」

米財務省
「市場の注視を継続し引き続き警戒」

ブッシュ米大統領
「米経済のファンダメンタルズは強い」
「金融システムは市場を正常に戻すため十分な流動性がある」
「金融書類には更なる透明性が必要」
「一部の米国住宅購入者は住宅ローン事態を理解していない」
「米住宅市場はソフトランディング」
「ファニーメイとフレディマックを改革すべき」

カナダ中銀声明
「事態を綿密に監視、他国中銀と接触」
「カナダ金融システムを支えるため流動性供給」
「現在持ち上がっている問題に対処」
「市場を綿密に監視」
「通常の業務の一環とした動き」
「流動性需要に対応し14.55億カナダドルを供給」

ロシア中銀
「ルーブルの0.5%上昇を容認、インフレ抑制で」

 10日の東京市場は、昨晩のNY株の大幅下落を受けて、ドル円は118.35から117.72まで下落したが、下値では東京株式市場の下落から海外勢が日本株の利食いを出している模様で、こういった買いが支えた。ユーロドルは1.3649から1.3697まで堅調となり、ポンドドルも2.0168から2.0236へ上昇した。 一方クロス円はドル円同様大きく値を崩した。ユーロ円は161.83から160.81まで下落したが、ユーロドルの反発に値を保っているが、オセアニア通貨の下落が激しく、オージー円は100.68から99.04まで下落、NZD円も大きく値を下げ、88.96から直近安値を下回り87.24の安値まで一時下落した。またポンド円は、239.32から237.83へ値を下げた。 ロンドン市場では、東京市場からの円買いの流れが、ECBの流動性供給実施の発表を受けて、円が売り戻された。NY市場では、NYダウが150ドル安で開始。 引き続きサブプライム問題からの信用収縮懸念やファンド損失の憶測、FRBの緊急利下げの思惑を受けて、円が再度急騰したが、米FRBが同時多発テロ以来の声明を発表し、「必要となれば流動性供給の用意がある」と大規模な資金供給を実施したことから、NYダウが反発したことから、ドル円、クロス円の買い戻しが強まった。 ユーロドルは、ECBの流動性供給を好感して、1.3642から1.3705へ上昇、ポンドドルも2.0154から2.0270へ値を上げた。 またドル円は117.64から118.22に上昇後、117.21の安値をつけて、NYでは118.75までショート・カバーされて118円台で引けた。 一方クロス円は乱高下の展開となったが、結局直近安値を更新後は大きく買い戻される展開となった。 ユーロ円は一時159.98の安値まで下落したが162.62へ上昇、ポンド円も236.40の安値をつけて、240.52の高値、オージー円も98.54の安値から100.58まで一時値を上げた。 

【経済指標&要人発言】
日本経済指標
国内企業物価指数-7月:0.6%
国内企業物価指数-7月(前年比):2.1%

尾身財務相
世界経済は順調、日本経済も順調な成長続けている-米サブプライム問題で
米欧中銀の行動は迅速だった
日銀には金融面から経済を支えてほしい
特別な不安は感じていないが、事態の推移注意深く見守りたい
日銀も対応をきちんとやっている

塩崎官房長官
米国経済は基本的には緩やかな回復傾向、日本も順調に回復
株価含め経済全般を注視していく
金融政策は国内外の市場や実体経済を見ながら日銀が判断

コステロ豪財務省
豪株式市場はかなり高い水準からの調整
米サブプライム問題の影響は豪株式市場に影響
豪サブプライムローンの割合は非常に低い

日本
鉱工業生産-6月(確報値):1.3%(1.2%)
鉱工業生産-6月(前年比/確報値):1.1%(1.0%)
設備稼働率-6月(確報値):105.8
企業倒産件数-7月(前年比)15.6%
消費者態度指数-7月:44.6(46.0)
消費者態度指数-7月(一般世帯):44.4(46.0)

鳩山民主幹事長
竹中氏は日銀総裁に不適当との思いが多くの議員にある
次期日銀総裁候補、本人と国会で議論した上で判断
8月の利上げは金融当局が経済状況など見定めて判断を
8月の利上げ、判断そのものが極めて難しい局面にある

仏・6月鉱工業生産:前月比-0.5%(予想+0.4%、5月+0.5%←+0.4%)

ECB
「流動性供給のための短期オペ実施」(610.5億ユーロを供給)
「オペの期間3日の変動金利方式で実施」
「供給額の設定はない、市場の秩序確保が目的」

米・7月輸入物価指数:前月比+1.5%(予想+1.0%、6月+0.9%←+1.0%)、前年比+2.8%(予想+2.5%、6月+2.0%←+2.3%)
米・7月輸出物価指数:前月比+0.2%(予想+0.3%、6月+0.3%)
米・7月財政収支:-363億ドル(予想-325億ドル、06年7月-332億ドル)
加・7月雇用者数増減:前月比+1.13万人(予想+2万人、6月+3.48万人)
加・7月失業率:6.0%(予想6.1%、6月6.1%)

米連邦準備理事会(FRB)声明
「フェデラル・ファンド(FF)金利が市場で米連邦公開市場委員会(FOMC)が設定した誘導目標である5.25%に近い水準になるよう、公開市場操作を通じて必要な資金を供給していく」
「FRBは、金融市場が秩序だった機能をするよう流動性を供給している」
「現在、短期金融市場やクレジット市場の混乱により、金融機関は異例の資金需要に直面している」
「いつものように、FRBの割引窓口(discount window)を活用して資金を調達することができる」

FRB
「期間3日のオペ(公開市場操作)で、計380億ドルを市場に供給(1回目190億ドル、2回目160億ドル、3回目30億ドル)」

カナダ中銀
「流動性懸念の緩和と翌日物金利の誘導水準への低下を目的に計16億8500万カナダドルの資金供給を実施(1回目15億1500万カナダドル、2回目1億7000万カナダドル)」
伊中銀報道官
「銀行システムへの警鐘の必要な無い」
「市場の動向を綿密に注視」

ブラウン英財務相
「市場には常に問題が存在」
「英国政府は英経済を安定させている」

ブッシュ米大統領
「米経済状況を注視している」

IMF
「信用市場リスクの再評価の動きは管理可能」
「市場の動向を綿密に監視」
「ファンダメンタルズが強い世界経済成長を支える」
「信用市場での調整は理にかなった動き」

 13日の東京市場のドル円は、日本の四半期GDP1次速報値の下振れにはほとんど反応せず、大衆筋の夏休み入りのところが多く、閑散な取引となり、118.16から118.49での取引が続いた後、欧州勢の参入により118.00まで下落した。ユーロ円は161.75から162.21で推移後、161.27まで下落、ユーロドルは1.3683から1.37091で推移後、1.3654まで下落した。ポンドドルは2.0175から2.0239という動きとなった。なおその他のクロス円では、オージー円は、100.51から99.39、ポンド円は、239.70から238.14で推移した。ロンドン市場では、英7月生産者物価の下振れや、対ドルでのストップロスなどで売りが強まり、ポンドドルは2.0183から2.0086まで下落、ポンドの下落をきっかけにしたとみられるクロス円の売りが優勢になった。ニューヨーク市場では、ドル円は米株式市場の開始直後の上値は重く118.10まで弱含んだ後、予想を上回る米7月小売売上高を受けて一旦118.57まで押し上げたが、株式市場が反落したため118.25前後に軟化して引けた。ユーロドルはユーロ圏の速やかな追加利上げ観測の後退を受けて1.3663から1.3604まで反落し、日中での安値圏の1.3610で取引を終え、ユーロ円は新たなサブプライム住宅ローン会社の破産ニュースに米株式市場の反落、リスク回避や日欧の金利差縮小に161.87から160.80まで下落した。ポンドドルは英インフレ懸念の後退に2.0157から2.0112まで下落する展開となった。その他のクロス円はポンド円は238.45まで戻したものの237.95前後まで軟化して終了し、オージー円は100.07から99.57あたりまで推移しその前後で引けた。

【経済指標&要人発言】
中・7月消費者物価指数:前年比+5.6%(予想+4.9%)97年2月以来の高水準
日・4-6月期GDP1次速報値:前期比+0.1%、同年率+0.5%(予想:前期比+0.2%、同年
率+0.9%)、4-6月期名目GDPは前期比+0.3%、4-6月期民間企業設備投資は前期比
+1.2%、4-6月期GDPデフレーターは前年同期比-0.3%
日・6月経常収支:+1兆5203億円(5月+2兆1336億円)

豪中銀四半期報告
「07年の基調インフレ率予想を2.5%から3%に上方修正」
「07/08年のGDP伸び率予想を4.5%に引き上げ」
「インフレ率、07/08年度中は2-3%の目標レンジの上限付近にとどまる可能性」
「インフレ予想に対するリスク、上下両方向にある」

内閣府
「4-6月期GDPデフレーター、前年比-0.28%で1-3月期の-0.35%から改善」
「4-6月期GDPの伸び率変化は外需と消費の影響大きい」
「名目GDP伸び率が実質GDP伸び率上回るのは2四半期ぶり」
「4-6月期の消費鈍化、弱い雇用者報酬の影響大きい」

大田経済財政担当相
「(GDP)景気に大きな変化なく回復持続している」
「消費は伸び鈍化したが、持ち直し続いている」
「米経済・原油価格動向が景気に与える影響を注視」
「(サブプライム問題)金融市場への影響が実体経済に影響するか注視」
「サブプライム問題、今後の展開読みづらいが実体経済への影響は現段階で大きくない」
「金融政策、GDP含めて経済点検して日銀が決めること」
「景気の先行き、民需主導の回復続く」
「デフレ脱却視野に入っているが、確実とは言えない」

ECB
「ユーロ圏の短期金融市場の状況を引き続き注視している」
「流動性供給のための期間1日のオペ実施」
「短期金融市場の状況は正常化されつつある」
「流動性は潤沢に供給されている」

英・7月生産者物価・投入指数:前月比-0.5%(予想+0.7%、6月+0.6%)、前年比+0.0%(予想+1.3%、6月+2.1%)
英・7月生産者物価・産出指数:前月比+0.2%(予想+0.3%、6月+0.2%)、前年比+2.4%(予想+2.4%、6月+2.4%)
英・6月住宅価格(政府):前年比+12.1%(5月+10.8%)

ロシア中銀幹部
「通貨バスケット、ドルとユーロの比率を変更する計画当面ない」

ECB
「臨時オペで476.65億ユーロを供給」
「マネー市場の状況は正常化しつつある」

ローブ米大統領次席補佐官
「8月末で退任へ」

米・7月小売売上高:前月比+0.3%(予想+0.2%、6月-0.7%←-0.9%)
米・7月小売売上高(自動車除く):前月比+0.4%(予想+0.4%、6月-0.2%←-0.4%)
米・6月企業在庫:前月比+0.4%(予想+0.3%、5月+0.5%)

連銀
「オーバーナイトレポで20億ドル市場へ供給」

カナダ中銀
「6億7000万カナダドルを市場操作を通じ供給」

英中銀声明
「英中銀の市中銀行への資金供給の枠組みはこれまで通り、今後も毎日、適格担保に基づく上乗せ金利を適用し、参加銀行に開かれている」
「こうした資金供給の枠組みは、他の措置とともに混乱の発生した市場環境で金融
システムが対応できるよう支援するために設定されている」

 14日の東京市場は、ファンド筋からのリスク回避とみられる円の買い戻しが、クロス円にも影響し、ドル円は118.30から117.77まで軟調な推移となった。ユーロ円は160.99から159.90まで下落し、ユーロドルは1.3621から1.3565まで弱含みな展開であり、ポンドドルは、2.0127から2.0065まで下落した。その他クロス円は、オージー円は、99.62から98.66、ポンド円は、238.07から236.55と下落が目立った。 ロンドン市場では、クロス円は前半に緩んだものの、反発する動きが目立った。ポンドドルは、英での7月消費者物価指数の下振れを受けたポンド売りに、2.0086から一時1.9981まで下落し、ポンド円は237.22から236.18付近まで下落した。NY市場では、ドル円は7月生産者物価指数の強い伸びを受けた債券利回り上昇に伴い一旦118.52まで上昇したが、信用市場不安を嫌気した株式市場の大幅下落を受けて117.56まで反落し、ほぼ安値で取引を終えた。ユーロドルは、ユーロ円絡みの売りに影響され、1.3595からストップを巻き込みながら1.3531まで下落し、日中安値圏で引けた。ユーロ円は円キャリートレードの手仕舞いに160.97から159.11まで下落した。ポンドドルは英インフレ懸念の後退に2.0027から1.9965まで下落した。その他のクロス円は、ポンド円は、234.73まで、オージー円は98.10まで下落し、日中安値圏で取引を終了した。

【経済指標&要人発言】
独・4-6月期GDP速報値:前期比+0.3%(予想+0.4%、前期+0.5%)、前年比+2.5%(調整前)
仏・4-6月期GDP速報値:前期比+0.3%(予想+0.5%、前期+0.5%)
仏・7月消費者物価指数:前月比-0.3%、前年比+1.2%(前年比予想+1.3%、6月+1.3%)
日・6月第3次産業活動指数:前月比+0.1%(予想-0.2%)
NZ・4-6月期小売売上高:前期比-0.6%(前期+3.4%)、6月前年比-0.4%(5月+1.0%)
中・7月小売売上高:前年比+16.4%(予想+16.2%)

カレンNZ財務相
「NZドル下落、信用不安受けた市場混乱の恩恵」

ECB
「引き続きユーロ圏の短期金融市場の状況を注意深く監視する」

英・7月消費者物価指数:前月比-0.6%、前年比+1.9%(前年比予想+2.3%、6月+2.4%)
独・4-6月期GDP速報値:前期比+0.3%(予想+0.4%、前期+0.5%)、前年比+2.5%(調整前)
仏・4-6月期GDP速報値:前期比+0.3%(予想+0.5%、前期+0.5%)
仏・7月消費者物価指数:前月比-0.3%、前年比+1.2%(前年比予想+1.3%、6月
ユーロ圏・4-6月期GDP速報値:前期比+0.3%(予想+0.6%、前期+0.7%)、前年比+2.5%(予想+2.7%、前期+3.1%)
ユーロ圏・6月鉱工業生産:前月比-0.1%(予想-0.1%、5月+1.0%←+0.9%)

ECB
「引き続きユーロ圏の短期金融市場の状況を注意深く監視する」
「短期金融市場は正常に近い状態」
「臨時オペ実施」(77億ユーロを供給)

米・6月貿易収支:-581億ドル(予想-610億ドル、5月-592億ドル←-600.4億ドル)
対中国:211.6億ドル(前月比+5.7%)、日本:62.8億ドル(同比+6.0%)
カナダ:57.6億ドル(同比+11.1%)、メキシコ:63.8億ドル(同比+8.7%)
EU全体:91.8億ドル(同比+4.2%)、OPEC諸国:98.9億ドル(前月比-10.3%)

米・7月生産者物価指数(PPI):前月比+0.6%(予想+0.2%)、6月-0.2%、前年比+4.0%(予想+3.4%)、6月+3.3%
米・7月コアPPI:前月比+0.1%(予想+0.2%)、6月+0.3%、前年比+2.3%(予想+2.5%)、6月+1.8%
加・6月貿易収支:+53億カナダドル(予想+56億カナダドル、5月+59億カナダドル)

トルコ中銀:政策金利17.5%で据え置き

トリシェECB総裁
「マネー市場の状況は正常化している」
「市場の状況を引き続き監視」
「現在は神経質な時期にある」
「あらゆる関係者に冷静を保つよう求める」

ウェーバー独連銀総裁
「金融市場のリスク評価は正常化している」
「ECBの流動性供給は市場を助けた」
「ECBを含む各国中銀は金融市場を綿密に監視」
「欧州、ドイツの経済データは引き続き良好」
「力強い経済成長が継続」
「ドイツ銀行損失は限られている」
「IKBの問題は同行に限られている」
「ユーロ圏経済指標は基盤のある力強い成長を裏づけ」

カナダ中銀
「資産担保CP問題についてコメント控える」

 15日の東京市場は、米系筋のドル売りで、ドル円は、117.62から117.36に下落、その後本邦投資家らの買いで117.65まで戻したものの、ファンド筋のクロス円の売りに押され、117.00のオプションバリアーをつけて116.61まで下落した。ユーロ円は159.21から157.20まで下落し、ユーロドルも1.3539から1.3500のオプションバリアーをつけて1.3475まで下落した。ポンドドルは1.9971から1.9866まで下げる展開となった。その他のクロス円は、オージー円は、98.14から96.16、ポンド円は、234.85から231.66と下落が目立った。ロンドン市場では、前半に買い戻されたものの、欧州主要株式市場は下落推移が続いた事により全体的に軟調推移となった。NY市場では、ドル・円は米株式市場の上昇を受けたロンドンFixにかけたショートカバーなどに一旦117.60まで上昇したが、破たんの可能性を指摘された米住宅金融最大手のカントリーワイド社の株価急落などが嫌気され株式市場が下落に転じた影響から116.58に反落し、日中安値で引けた。ユーロドルはユーロ円の動向に連れて1.3504まで強含んだ後、投機的な売りに1.3439まで下落し、ほぼ安値で取引を終え、ユーロ円はリスク回避のキャリートレード手仕舞いが加速して158.61から156.70まで下落した。ポンドドルは1.9856まで下落後1.9959へ反発した。なおその他のクロス円は、ポンド円は234.53から231.84まで、オージー円は、97.05から95.59まで下落し日中安値圏で取引を終了した。

【経済指標&要人発言】
豪経済指標
Westpac 消費者信頼感指数-8月:-8.1%

中国国家情報センター
2007年のCPI 上昇率を4.0%程度と予想
インフレは依然コントロール可能な水準にある

豪経済指標
賃金コスト指数-2Q:1.1%(1.1%)
賃金コスト指数-2Q(前年比):4.0%(4.1%)

ハワード豪首相
豪州の賃金は力強いが、抑制されている

豪ベーシス・キャピタル・ファンド・マネジメント
「イールド・ファンド」の損失が資産額の80%を超える可能性
米住宅問題の影響を受け、正確な資産額の評価が不可能に

コステロ豪財務相
賃金は引き続き緩やかに推移
豪州の雇用拡大は力強い

中・7月鉱工業生産:前年比+18.0%(予想+19.2%、6月+19.4%)、1-7月:前年同期比+18.5%

大田経済財政相
「金融政策、日銀が経済・物価情勢や市場の状況をつぶさに点検し判断」
「(8月利上げ困難観測)日銀の専管事項、コメント控える」
「米サブプライム問題、波及度合いなど何ともいえず注視」
「米サブプライム問題、実体経済への影響は長い目でみていく必要」

尾身財務相
「(GDP)全体として経済の息の長い拡大基調は変わらない」
「(米サブプライム問題)完全に収まっていないが、大きなヤマ超えた」
「日銀には金融面から経済を支えて欲しい」
「米サブプライム問題、十分注意深く見守りたい」
「米サブプライム問題、金融当局が機敏に対応してくれた」
「株安についてはコメントしない」
「日本の金融機関やファンドが米サブプライム関連で資金を多く供給していた実態ない」
「米サブプライム関連で首相と話をした、特に支持はなかった」

山本金融担当相
「サブプライム問題、日本の金融システムに深刻な影響与えると承知していない」
「サブプライムに限らず、金融機関が適切にリスク管理に取り組むこと必要」
「(利上げ)日銀が責任持って判断する」
「金融監督の観点から金利動向は注視していく」

英・7月失業者数増減:-8500人(予想-1万人、6月-1.41万人←-1.38万人)
英・7月失業率:2.6%(予想2.7%、6月2.7%)
英・4-6月平均所得伸び率:3.3%(予想+3.5%、前回+3.5%)
南ア・6月実質小売売上高:前年比+6.4%(予想+8.7%、5月+9.2%←+9.0%)

8/1-2英中銀金融政策委員会議事録
「9対0の全員一致で政策金利の据え置きを決定」
「大方のメンバーは、金利をさらに引き上げる必要があるかどうかについてまだ見解が固まっていないことを強調した」

米・7月消費者物価指数(CPI):前月比+0.1%(予想+0.2%、6月+0.2%)、前年比+2.4%(予想+2.4%、6月+2.7%)
米・7月コアCPI:前月比+0.2%(予想+0.2%、6月+0.2%)、前月比+2.2%(予想+2.2%、6月+2.2%)
米・8月NY連銀製造業景気指数:25.1(予想18.5、7月26.5)
米・6月対米長期証券投資:1209億ドルの資金流入(予想同628億ドル、5月同1260億ドル←1261億ドル)
米・6月対米証券投資トータル:588億ドルの資金流入(予想同775億ドル、5月同1073億ドル←1059億ドル)
米・8月NAHB住宅市場指数:22(予想23、7月24)
米・週次原油在庫統計(8/10時点)
原油在庫:前週比-517万バレル(予想-250万バレル、前回-414万バレル)
ガソリン在庫:同比-106万バレル(予想-75万バレル、前回-172万バレル)
留出油在庫:同比+15万バレル(予想+125万バレル、前回+97万バレル)
製油所稼働率:91.8%(予想91.8%、前回91.3%)
カナダ・6月製造業出荷:前月比-1.8%(予想-0.2%、5月-0.2%←-0.1%)

米連銀
「70億ドルの緊急資金を市場に供給」

 16日の東京市場のドル円は、NY株式市場の続落を受けて東京株式市場も大幅安となったことで、リスク回避の円買いが相次ぎ、ドル円は116.74から115.71まで下落した。 ユーロ円も156.74から155.01まで下落、ユーロドルは1.3385から1.3448で上下し、ポンドドルは1.9807から1.9885で推移した。 なおその他のクロス円では、オージー円が、95.59から92.69、ポンド円は、232.60から229.82に一時急落となった。 ロンドン市場では、欧州主要株式市場の下落を受けてリスク回避の円買い戻しが継続され、全面安となった。NY市場では、ドル円は株式市場の大幅続落や予想を大幅に下回る米8月フィラデルフィア連銀製造業指数を受けて市場の混乱が拡大し、パニック的な売りに114.75からストップをつけて112.01まで下落したが、連銀の緊急会合の噂や株式市場の下げ幅縮小に上昇に転じ114.20前後に戻して引けた。ユーロドルはユーロ円絡みの売りに押されて1.3437から1.3381まで下落し、1.3425前後で取引を終えた。ユーロ円は株式市場の暴落を受けてファンド筋などのキャリートレード手仕舞いが加速し154.19から150.03まで下落した。ポンドドルは1.9876から1.9771まで下落し、その他のクロス円は、ポンド円は、一時221.43に下落した後、225.75まで反発、オージー円は、一時87.72に下落後、90.01付近まで戻して引けた。

【経済指標&要人発言】
FT
欧州委が格付け会社を調査へ、サブプライム問題への対応の遅さで

ハワード豪首相
豪経済は非常に力強い
豪州の金融状況は安定している
サブプライム問題は豪州に幾分かの影響を与えるだろう

豪経済指標
週平均賃金-5月:1.7%
週平均賃金-5月(前年比):4.6%

韓国財政経済省
株・為替・金融市場の注視を継続する
サブプライム問題への対策委員会を今日初めて開催する
信用収縮時には流動性を供給する
サブプライム問題対策委員会では、利下げは検討しない

NZ経済指標 (更新:08/16 12:00)
非居住者国債保有率-7月:69.8%

独・7月消費者物価指数改定値:前年比+1.9%(予想+1.9%、速報+1.9%、6月+1.8%)
日・5-11日の対内株式投資(報告機関ベース):3246億円の資本流出超
日・5-11日の対外債券投資(報告機関ベース):45億円の資本流入超
日・5-11日の対内債券投資(報告機関ベース):1兆2436億円の資本流入超

カレンNZ財務相
「NZドルは依然として過大評価されている」

NZ中銀
「金融市場を注意深く監視している」
「国内金融市場の資金は十分な水準」

コステロ豪財務相
「米クレジット問題の多大な影響あるが、豪銀行セクターの流動性は潤沢」

プール米セントルイス連銀総裁
「緊急利下げの必要ない」

ポールソン米財務長官(米WSJ紙)
「市場と経済、米景気後退を引き起こさず損失を吸収する十分な強さがある」
「市場のリスク再評価は不可避なことで、驚くべきことではない」
「市場参加者の損失を防いだり、リスクテイク抑制のために何らかの措置をとるべきではない」

韓国財政経済省高官
「国内金融市場の安定化のため、最大限の努力する」
「短期市場で信用収縮の兆候あれば、中銀がレポで資金供給する」
「韓国と日本が来週キャリー取引で協議の可能性」

竹中平蔵前総務相
「サブプライム問題、決定的に経済の根幹を揺るがすようなことはない」
「米成長率を1%程度押し下げる可能性、負の資産効果で」
「世界経済の米国依存高まり、影響の波及が大きい面は留意」
「(8月利上げ観測)日銀は利上げすべきでない」

英・7月小売売上高:前月比+0.7%(予想+0.2%、6月+0.4%←+0.2%)
独・7月消費者物価指数改定値:前年比+1.9%(予想+1.9%、速報+1.9%、6月+1.8%)
ユーロ圏・7月消費者物価指数改定値:前年比+1.8%(予想+1.8%、速報+1.8%、6月+1.9%)

サルコジ仏大統領(メルケル独首相への書簡)
「金融当局は金融市場の調整を非常に警戒すべき」
「金融当局が流動性について協調行動をとったことを歓迎」
「金融市場の動きが成長に長期的な影響を及ぼさないと確信」
「金融市場の透明性と効率性に注視することが重要」
「G7・中銀・IMFと問題を協議することを希望」

米・7月住宅着工件数:138.1万戸、前月比-6.0%(予想140.5万戸、6月147万戸←146.7万戸)
米・7月住宅着工許可件数:137.3万戸、前月比-2.8%(予想140万戸、6月141.3万戸)
米・週次新規失業保険申請件数:32.2万件(予想31.5万件、前回31.6万件)
米・8月フィアデルフィア連銀業況指数:0.0(予想9.0、7月9.2)

南アフリカ準備銀行
「政策金利9.5%から10.0%へ引き上げ」

NY連銀
「期間14日のレポオペで50億ドル供給」
「翌日物レポで120億ドル市場に緊急資金追加供給」

英財務省
「株式市場の下落を吸収できるに十分なほど経済は強い」

加政府関係者
「米・加・メキシコ首脳、市場の混乱について協議する可能性」

 17日の東京市場は、早朝からFRBの緊急利下げの噂などを受けて、海外勢のショート・カバーからドル円は114.65まで上昇したがが、戻り売りや損失確定の売りにより反転、アジアの株式市場の下落、欧州株式市場の下落スタートを受けて、午後に円買いが強まり一時111.60まで急落した。ユーロ円も153.90の高値後は、149.25まで一時下落、ユーロドルは、1.3433から1.3370まで弱含みに推移し、ポンドドルは1.9840から1.9653まで値を下げた。 その他クロス円は、オージー円が91.65から86.00、NZD円が80.25から74.22、カナダ円が106.64から103.39、ポンド円は227.44から219.27まで一時値を下げた。ロンドン市場では、欧州主要株式市場の動向に左右される展開が続き、ドル円は、112.65から113.96、ユーロ円は151.09から153.19で上下する激しい値動きとなった。NY市場では、米連邦準備理事会の緊急公定歩合引き下げを好感して米株式市場が反発し、リスク回避の動きの沈着化を受けて、ドル円、クロス円が大幅に買われた。 ドル円は113.11から114.92まで反発し、114.45前後で取引を終えた。 ユーロドルはウェーバー独連銀総裁の「欧州中銀は物価安定のため、いつでも必要なことを行う」との発言を受けたユーロ圏金利先高観やユーロ円絡みの買い戻しなどに1.3451から1.3546まで上昇し、1.3475前後で引け、金利差拡大期待からポンドドルも1.9795から1.9936まで値を上げた。一方クロス円は、大幅に上昇。 ユーロ円はリスク回避の動き後退によるショートカバーから152.67から155.30まで上昇し、ポンド円は、一時228.97の高値、オージー円は91.76の高値まで上昇した。 その他のクロス円では、カナダ円が108.49の高値まで上昇したが、NZD円は東京時間の高値を越えることができなかった。

【経済指標&要人発言】
日本の経済指標
景気先行指数-6月(確報値):72.7%(80.0%)
景気一致指数-6月(確報値):80.0%(N/A)
全国百貨店売上高-7月(前年比):-4.3%
東京地区百貨店売上-7月(前年比):-3.9%

コステロ豪財務相
豪株式市場は高水準から下落した
為替市場の変動は激しい
市場は米国のサブプライム問題にナーバスになっている
リスク志向は減退した
豪の銀行の資本は十分
力強い経済を維持するために必要な行動を取る
財政収支を維持する事が重要
豪の経済・労働市場は強い
幾つかの不動産融資業者は金利を引き上げるべきかもしれない
当局は市場を注視している
インフレはRBAのレンジ(2-3%)上限に近づいている
世界経済はサブプライム問題を受け失速するだろう
日本の金利上昇が世界的に有益だろう
日本の金利正常化は早ければ早いほど良い

スティーブンス豪準備銀行総裁
「米経済の下振れリスク高まったが、世界経済見通しは良好」
「サブプライム問題が銀行システムの中核に影響を及ぼす可能性は極めて低い」
「10日の資金供給オペ、キャッシュレートを中銀の目標に維持するのは目的」
「経済成長を減速させる一定の効果は歓迎」
「引き続き市場の動向を注意深くみていく」
「クレジット市場の動向により、見通しが一段と不透明に」
「市場の混乱にもかかわらず、利上げは正当化されるものだったと依然認識」
「豪経済は明らかに完全雇用状態、インフレを注視する必要」
「市場の混乱が世界成長に打撃となるか、判断するのは時期尚早」
「介入は小規模なものだった」
「市場が秩序を失った状況になれば、介入する用意ある」
「各国中銀と協調した動きはない」
「金融市場にファンダメンタルズの力が徐々に反映されていくと予想」
「日本の金利の正常化、早いほど世界経済にとって望ましい」
「米FRBが利下げした場合に利下げを検討するかどうかは疑問」
「市場のスプレッドが拡大した場合、政策に考慮する必要がでてくる」

豪準備銀行
「オーバーナイトの為替市場で若干の流動性回復を目的に介入実施」

篠原財務官
「為替市場を注視している」
「(為替)水準についてはコメントしない」

ラガルド仏財務相
市場の下落は激しい
市場への対応は世界的に実施すべき
ECBの信用収縮に対する対応は賞賛に値する

独・7月生産者物価指数:前月比-0.1%、前年比+1.1%(予想+1.4%、6月+1.7%)

ウェーバー独連銀総裁
「中央銀行は物価安定のため、いつでも必要なことを行う」
「中央銀行は、金融安定のため必要な措置をとる」

シュタインブリュック独財務相
「国際的なレベルで連絡をとりあっている」
「市場の混乱を抑えることが目的」
「G7、定例会合前に特別会合を開催する計画はない」

独財務省報道官
「市場の混乱について協議するG7/G8特別会合を開催する計画は現在のところない」
「G7/G8当局者は市場の混乱について連絡を取り合っている」

ダーリング英財務相
「英経済のファンダメンタルズは力強い」

米・8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報:83.3(予想88.0、7月90.4)
カナダ・6月卸売売上高:前月比+0.2%(予想+0.3%、5月+0.8%←+0.6%)

米連邦準備理事会(FRB):公定歩合を6.25%から5.75%に0.5ポイント引き下げる

連銀緊急声明
「成長への下方リスクが目に見えて(appreciably)高まっており、状況を監視している」
「金融市場の混乱による経済への悪影響を緩和するため、必要に応じて行動する用意がある」
「公定歩合を6.25%から5.75%へ引き下げ」
「金融市場の状況は悪化しており、信用状況のタイト化や不透明性の高まりが経済成長の持続を抑制する可能性がある」
「プライマリークレジット(優先信用供与)の公定歩合とフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準のスプレッドを50ベースポイントに縮めた」
「流動性がかなり向上するまで変更を継続」
「FF金利誘導目標は5.25%に据え置き」
「地区連銀に期間が最長30日の貸し出しの供与を認めることも決定」

ガイトナーNY連銀総裁
「連銀窓口貸し出しの利用は強さの兆候」

独経済技術省声明
「世界的に金融市場が混乱している中にあっても景気拡大継続の見通しは引き続き揺るぎない」
「金融市場の現在の調整は景気拡大に対して脅威ではない」

欧州中銀(ECB)
「連銀の行動にコメントなし」

英財務省
「G7、市場動向に反射的に反応しないことが重要」

カナダ中銀
「金融市場の動向を監視、他の中銀の措置についてコメントしない」

 20日の東京市場のドル円は、本邦輸出企業からのドル売りで114.65から113.68まで下落したが、その後東京株式市場の反発やクロス円の買い、長期輸入予約の買いを受けて115.43まで反発した。またユーロドルは、1.3473から1.3508で小動きに推移したが、ポンドドルは、1.9770から1.9881で堅調な上昇となった。一方クロス円は、NYダウ先物の反発を受けて堅調に推移し、ユーロ円は153.40から155.78、オージー円は、93.01から90.25、ポンド円は、229.44から224.82へ上昇した。ロンドン市場では、欧州主要株式市場の上昇を受けて、ドル円、クロス円の買いが先行したが、NY株式オープンを前に利食い売りが優勢となった。NY市場では、株価動向に連れた値動きとなり、ドル円は、115.26から114.15まで下落後、引けにかけてNYダウがプラスに転じたことから114.90前後まで反転して引けた。 またユーロドルはユーロ円絡みの売りに押されて1.3496から1.3460まで下落し、1.3475前後で取引を終え、ポンドドルは1.9896から1.9817での推移となった。一方クロス円は、ロンドンでの高値つきからは調整的となった。ユーロ円はリスク回避の動きが継続することで155.95から153.70まで下落した。その他のオージー円は93.19の高値をつけたが調整的で、ポンド円も229.56の高値は維持できずに、一時226.25−30まで調整した。

【経済指標&要人発言】
英経済指標
ライトムーブ住宅価格-8月:0.6%
ライトムーブ住宅価格-8月(前年比):12.8%

尾身財務相
市場の状況を注意深く見ている-為替相場
FEDは適切な対応を取っている
金融市場の動向を引き続き注意深く見守っていく

ロートSNB(スイス中銀)総裁
市場についてナーバスにはなってないが、懸念はしている
SNBは来月に政策金利を決定する-会合スケジュール通り
一方的な市場の動向はあり得ない
中央銀行の目標は市場変動の削除であってはならない

ヒルデブランドSNB理事
世界的な信用収縮を受け、スイス経済は失速する可能性
我々は過小評価してはいけない状況にある

コーンFRB副議長
サブプライム問題が消費に与える影響、おそらく緩やか
消費に重大な影響を与える可能性も排除は出来ない
利下げ、金利見通しについてはコメントしない
インフレ期待は十分抑制されている

NHK
中華航空機が那覇空港で炎上中

浜野内閣府審議官
金融政策運営は金融当局が適切に判断されるもの
米経済、ソフトランディングの方向の蓋然性強いとの考え方を変える状況にない
金融市場、まだ1日の動きで様子を見る必要
米経済の動向が日本経済に影響を与える段階ではない

スイス経済指標
生産者・輸入価格-7月:0.1%(0.3%)
生産者・輸入価格-7月(前年比):2.8%(3.0%)

英・7月マネーサプライ:前年比+13.0%(予想+12.6%、6月+12.9%)

独連銀8月月報
「ECBの金融政策、4%に利上げした後も依然緩和傾向にある」

津田財務次官
「(サブプライム問題)各市場の展開を一層注意深く見守りたい」
「日銀には市場の状況に応じた適切な対応を期待」
「株・為替が流動的であり、日銀も市場を注視してほしい」
「(為替)よく市場をウォッチし、適切に対応したい」
「為替水準には当局としてコメント控えたい」
「G7での緊急共同声明、そういう動きあること承知していない」
「海外当局と密接に連絡取りながら経済・金融市場動向を注視」
「日銀には景気回復を持続的なものとするよう金融面から支えてほしい」
「G7各国とは日頃から連絡取り合っている」

米・7月景気先行指数:前月比+0.4%(予想+0.4%、6月-0.3%)

連銀
「翌日物レポを通じて金融システムに35億ドルの資金を供給」

クリストファー・ドッド上院銀行委員長
「ワシントンの同議員の事務所においてバーナンキ米FRB議長、ポールソン米財務長官と明日現地時間10:00から会合を行う」

フレアティ・カナダ財務相
「カナダ経済が、カナダドル高や米住宅市場減速、熟練労働者の不足など複数の問題に直面している」
「カナダドルはこの(米ドル安の)衝撃を真っ向から受けている」
「市場はいくらか安定した。これはカナダ、他国にとって歓迎すべきニュース」

ECB
「現在の準備預金積み期間の初めの数週間で積み上がった大量の余剰準備を段階的に縮小していく方針」
「短期金融市場の最も短い期間物の正常化」

 21日の東京市場は、東京株式市場の上昇を受けてドル円は、114.61から115.24まで堅調な反発となったが、午後に東京株式市場が伸び悩んだことや英系金融機関がサブプライム・ローンに関連した損失を公表するとの噂から、ポンド円売りを中心にクロス円が下落を強め、ドル円も114.01まで下落した。 またユーロ円は155.38から153.54へ下落、ポンド円も229.08から2225.31まで下落となり、オージー円は92.90から91.06、NZD円は80.64から78.90、カナダ円は109.07から107.38まで下落となった。一方欧州通貨では、ユーロドルは、1.3460から1.3487でサイド・ライン的な動向も、ポンドドルは、噂を嫌気して1.9893から1.9764まで値を下げた。ロンドン市場では、英系のサブプライム問題の損失の噂や欧州主要株式市場の下落、独8月ZEW景気期待指数の予想を上回る下落を受けて、一時ドル円、クロス円が下値トライとなたったが、FRBの早期利上げ実施の噂から急速に買い戻された。NY市場では、当初NYダウがプラスでスタートとするも、その後はポールソン米財務長官の「市場混乱はしばらく継続する」との発言やラッカー米リッチモンド連銀総裁の「市場混乱を受けた連銀の利下げの必要はなく、金融政策は経済見通しに基づく必要がある」との発言を受けた利下げ観測の後退に、NYダウが下落。 結局ドル円、クロス円は値を消して終了した。ドル円は一時114.79まで上昇も114.16まで下落、ユーロドルは予想下回る独8月ZEW景気期待指数やユーロ円絡みの売りを受けて1.3518から1.3462まで下落し、ポンドドルは1.9852から1.9783での推移となった。一方クロス円は総じて行って来いの展開で、ユーロ円は133.07から155.18まで上昇も153.79まで下落、オージー円は、92.14−19まで上昇、ポンド円は、225.31の安値から228.02−12まで値を上げたが、結局226円台へ下落して引けた。

【経済指標&要人発言】
日本
全産業活動指数-6月:0.2%(0.3%)

尾身財務相
ポールソン米財務長官と電話会談を実施した
市場の状況を見極めていく事で意見一致
電話会談は今朝行った
為替は基本的にファンダメンタルズを反映すべき
具体的な為替水準には言及しない
日銀は全体の状況を見て適切に判断
サブプライム問題、全体として解決したとは言えない
しかし、落ち着いてきてはいる
G7会合を開催、もしくは声明を出す予定はない

カレンNZ財務相
NZの金融政策は経済成長に効果を与える
NZの金融政策に関する議論は大歓迎だ
NZドルは通常のレンジの上限にある
NZは物価の安定を注視

独・8月ZEW景気期待指数:-6.9(予想-1.0、7月10.4)
ユーロ圏・6月貿易収支:+78億ユーロ(予想+35億ユーロ、5月+17億ユーロ)

中国
「1年物預金基準金利を3.33%から3.6%に引き上げ」
「1年物貸出基準金利は6.84%から7.02%に引き上げ」

中国人民銀行
「利上げはインフレ期待抑制を目指したもの」

シュタインブリュック独財務相
「ドイツの銀行セクターはコントロールされた状況」

加・7月消費者物価指数(CPI):前月比+0.1%(予想+0.1%、6月-0.2%)、前年比+2.2%(予想+2.2%、6月+2.2%)
加・7月コアCPI:前月比+0.1%(予想+0.1%、6月+0.0%)、前年比+2.3%(予想+2.3%、6月+2.5%)
加・7月景気先行指数:前月比+0.4%(予想+0.3%、6月+0.3%)
加・7月小売売上高:前月比-0.9%(予想-0.5%、6月+2.6%)
加・7月小売売上高(自動車除く):前月比-0.3%(予想-0.3%、6月+2.1%)

英中銀
「上乗せ金利で市中銀行に3.14億ポンド貸し出し」

欧州中央銀行(ECB)
「総額2750億ユーロの7日物買いオぺを実施」

連銀
「翌日物レポで37.5億ドル市場に供給」

ポールソン米財務長官
「資本市場には圧迫、緊張」
「警戒を怠らない事は常に重要」
「市場の波乱は景気に影響」
「連銀は流動性問題に対応」
「米経済は力強い」
「コマーシャルペーパーを含め市場を綿密に監視」
「状況は弱い経済からもたらされたものではない」
「市場は時間をかけて自律的に調整する。それが起こるまでしばらくかかるだろう」
「状況は弱い経済からもたらされたものではない」

ラッカー米リッチモンド連銀総裁(投票権無)
「市場の混乱を受けた連銀の利下げは必要ない」
「連銀の金融政策は経済見通しに基づく必要がある」
「株式市場は政策判断の中心に位置せず」
「公定歩合引き下げへの反応、評価は時期尚早」
「最大の懸念事項は市場混乱が個人消費に与える影響」
「インフレが緩和しないリスクは引き続き存在」

ドッド米上院銀行委員長
「バーナンキFRB議長は全ての可能な手段を通じて対応」
「格付け会社の信用格付けの信頼性を調査する必要がある」
「FF金利引き下げは特に要請しなかった」
「バーナンキFRB議長はFF金利の引き下げを約束せず」
「バーナンキFRB議長は連銀の公定歩合引き下げ後の市場の動きに対して不満足な印象」

 22日の東京市場は、早朝からドル円、クロス円に投機的な売り仕掛けが入ったが、ストップをつけただけで終了した感じ。 その後は水曜日のショート・カバーも含めて米系証券からの買いがきっかけとなり、ドル円は113.99から115.07まで上昇した。 またユーロドルは1.3450から1.3494、ポンドドルは1.9808から1.9857で材料難から小動きに終始した。一方クロス円は、ドル円同様に早朝の下値トライ失敗後は、揉み合いながらも欧州時間に急騰した。 ユーロ円は153.36から155.24まで上昇し、オージー円は、90.86から92.42まで、ポンド円は、225.73から228.40の高値まで一時上昇となった。ロンドン市場では、欧州主要株式市場の上昇推移が続くなか、ドル円、クロス円の買いが優勢になった。ポンド円は、英7月CBI製造業受注指数が上振れしたこともあり堅調推移する展開となった。NY市場では、ドル円はリスク回避の動き後退や日本の8月利上げ見送り観測に伴う円売りを受けて115.47まで上昇し、株価の上昇幅の縮小に一旦114.82まで弱含んだものの、115.35前後に戻し日中高値圏で取引を終えた。ユーロドルは欧州中銀(ECB)声明で「金融政策の姿勢はトリシェECB総裁が8/2に表明したものに沿う」とした事でユーロ圏9月利上げ観測が再燃し1.3467から1.3552まで上昇し、1.3545前後で引け、ユーロ円は市場混乱の沈静化や日欧金利差の拡大観測を受けて155.07から156.25まで上昇した。ポンドドルは1.9862から1.9930まで上昇した。なおその他のクロス円は、ポンド円は、229.89前後に戻し日中高値で引け、オージー円は、92.86前後に戻して取引を終えた。

【経済指標&要人発言】
ファースト・マグナス・フィナンシャル
米住宅ローンのファースト・マグナス・フィナンシャルは米連邦破産法第11条の適用を申請

日本:通関ベース貿易収支-7月(季調済):8226億円(7530億円)

ヒルデブランドSNB(スイス中銀)理事
世界経済は堅調
UBS、クレディ・スイスの状況は良好だ
金融市場の状況は深刻
市場の調整はおそらく経済に影響
流動性の確保が優先
スイスフランの上昇は金融政策状況を引き締める

豪経済指標
Westpac先行指数-6月:1.0%

尾身財務相
サブプライム問題と石油が引き続き成長へのリスク
世界経済は堅調
サブプライム問題の市場への影響を注視
米国経済は緩やかに拡大している
日銀は適切な決定を下すだろう
日銀は経済状況全般を精査するだろう
投資家は一方的な動きに対しより警戒的に
日本と韓国の経済ファンダメンタルズは堅調
日本と韓国はサブプライム問題に関しより密接な連絡を
サブプライム問題は最悪期を過ぎたと改めて表明

日韓財務相声明
日本と韓国はIMFでの協調を強化する
各国の措置が世界市場の安定に役立つ事を希望
金融市場監視の継続の必要性で一致
原油高でも世界のインフレは総じて緩やか
各国中銀の時宜を得た措置を歓迎
世界と地域の経済成長は堅調
両国の財務相は米サブプライム問題で意見交換
韓国と日本は円キャリー取引で議論した

韓国国金局長
日韓は群集行動が市場を神経質にしたとの認識で一致
尾身財務相と円キャリー取引の抑制策強化で合意
日本は持続的な回復軌道にある
尾身財務相と金融市場の監視継続で合意
円キャリー取引の規模を試算する事は困難
韓国と日本はサブプライム問題がピークに達したと表明
日韓は必要な措置を取る事で合意

SARB(南ア中銀)総裁
エネルギー&食料品を除いたインフレ率は上向き
全般的に物価圧力が見られる
政策金利はインフレを抑制出来る

ドイツ財務省−8月月報
個人消費の堅調を受け、ドイツ経済は下半期も回復を継続
向こう数ヶ月、ドイツ経済は引き続きファンダメンタルズにサポートされるだろう
景気減速が第2四半期に限られる
ユーロの上昇が第2四半期の輸出を抑制する可能性

ユーロ圏・6月鉱工業受注:前月比+4.4%(予想+2.0%、5月+1.5%←+1.7%)
ユーロ圏・6月経常収支(季節調整前):+114億ユーロ(5月-140億ユーロ)
英・7月CBI製造業受注指数:+9(予想-3、7月-6)

リプスキーIMF筆頭副専務理事
「市場の混乱、世界の経済成長を圧迫」

ルエルプ独5賢人委員長
「07年の独GDP伸び率、最低2.5%に」

安倍首相
「インドとの通貨スワップ協定の基本枠組みで合意」

米・週次MBA住宅ローン申請指数(8/17):前週比-5.5%(前回+3.4%)
米・週次原油在庫統計(8/17時点)
原油在庫:前週比+189万バレル(予想-275万バレル、前回-517万バレル)
ガソリン在庫:同比-571万バレル(予想-80万バレル、前回-106万バレル)
留出油在庫:同比+136万バレル(予想+85万バレル、前回+15万バレル)
製油所稼働率:91.6%(予想92.0%、前回91.8%)

米連銀
「市場に20億ドル供給」

ECB
「金融システムの正常化のため追加措置として3ヶ月物レポで400億ユーロを市中銀行に供給」
「長期的なレポを通じて流動性を供給する事を決定」
「金融政策に関する姿勢はトリシェECB総裁が8/2に表明したものに沿う」

フィッシャー米ダラス地区連銀総裁(投票権無)
「中銀の仕事はリスクをとる投機家を守る事でなくシステムを守る事」

ラトIMF専務理事
「IMFは世界成長見通しを下方修正する可能性」

 23日の東京市場は、早朝から米銀、モデル系ファンドによるショート・カバーの円売りでドル円は115.30から116.08まで大きく上昇した。 ただし、上値は本邦輸出企業からやれやれの売りで抑えられた。 またユーロドルは、ユーロ円の買いもあり利上げ期待感から1.3538から1.3559で堅調推移。 ポンドドルは1.9927から1.9976で推移した。一方クロス円は大幅に値を上げた。ユーロ円がモデル系ファンドの買いで、156.17から157.33、ポンド円が229.68から231.56、オージー円が92.96から94.66へ上昇。NZD円も80.71から82.73、カナダ円は108.40から109.62の高値まで上昇した。ロンドン市場では、市場の流動性回復観測の強まりや主要国の株式市場が反発するなか、日銀の利上げ見送りや福井日銀総裁の利上げに前向きな姿勢ながらも慎重さもうかがえる発言を受け、ドル円、クロス円の買いが優勢となった。NY市場では、ドル円は根強いサブプライム問題、信用市場不安を受けた不安定な株式市場動向やリアルマネーの売りを受け、117.13から115.67まで下落し、116.35前後で取引を終えた。ユーロドルはユーロ円絡みの売りに押され1.3547まで反落し、1.3565前後で引けた。ユーロ円は株式市場の反落を受けたリスク回避の動き再開に159.11から156.87まで下落した。ポンドドルは2.0094から2.0027まで下落した。なおその他のクロス円は、ポンド円は、一時日中高値の234.89を付けたものの徐々に値を消し233.03前後で取引を終了し、オージー円は、日中高値95.98をつけた後、95.39前後で引けた。

【経済指標&要人発言】
WSJ
米BOAがカントリーワイドに20億ドルの投資へ
米カントリーワイドの株価が時間外取引で一時18%高

スペンサーRBNZ副総裁
圧力が続いているため、我々はインターバンク市場への流動性供給へ踏み出す
レポの担保としてバンクビルの受け入れを8月24日から開始

IMF専務理事
米経済は年内緩やかな拡大を続けるだろう
世界経済は今後も良好に推移する見通し
流動性収縮にはかなりの不透明性
現在の市場の混乱がリスクの再評価を促している
2007年、2008年共に世界経済は5%の持続成長の見込み
新興市場が世界成長を牽引
リスクバランスは下向きに傾斜

日銀、政策金利を据え置き決定
現状維持に賛成8人、反対1人
反対は水野委員
補完貸付金利は0.75%に据え置き
長期国債の買入額は月1兆2000億円に据え置き

尾身財務相
日銀の据え置き、評価して素直に受け止めたい
8人もいれば、反対する委員もいる−水野委員について
大きな流れとして山は越えた−サブプライム問題について
米国などと連絡を密にし、注視していく-サブプライム問題
今後検討は続けていきたい-法人税実行税率の引き下げについて
日銀は国内外の状況を見極めて結論を出した

日銀 金融経済月報
景気は「緩やかに拡大」、先行きも「緩やかな拡大を続ける」−判断据え置き
消費者物価は「より長い目で見るとプラス基調を続けていく」
「世界的な不透明感の高まり」に言及
物価は短期的にゼロ%水準で推移
世界成長に従い、輸出は上昇
サブプライム問題を受け、長期金利は下落
サブプライム問題が株価の下落をもたらした
CP・社債の発行環境は良好な状況にある
内外の需要拡大を受け、生産は上昇
国内需要は拡大を続ける見込み

独・4-6月期GDP:前期比+0.3%、前年比+2.5%(予想+0.3%、前期+0.5%)
個人消費-2Q(確報値):0.6%(0.5%)
政府支出-2Q(確報値):-0.2%(0.0%)
設備投資-2Q(確報値):2.5%(2.0%)
建設投資-2Q(確報値):-4.8%(-5.0%)
国内需要-2Q(確報値):-0.6%(-0.6%)
輸入-2Q(確報値):-0.9%(-1.0%)
輸出-2Q(確報値):0.9%(0.5%)

福井日銀総裁
シナリオに強い確信持てれば政策変更していく
低金利継続のリスクの問題意識はしっかり持っていく
単純に他国の金融政策の影響は受けない、独自判断で
見通しの蓋然性とリスク見極め適切な政策判断行う
現在の市場はリスク再評価の動き、ある程度時間がかかる
実体経済と金融市場の相互作用を総合判断=9月以降の利上げで
クレジット市場の機能停止、ほぐれるのは数週間では難しい
リスク再評価の中で流動性に問題があれば資金供給していく
市場の動揺・株安続けばマインド面に影響ある
市場環境変動しており、まだ不確定要因が頭にある
金融市場の動きが米経済に与える影響、注視が必要
経済や金融政策への認識、市場とのギャップはそう大きくない
クレジット市場の機能低下、現時点で企業金融に強い影響与え始めている兆候ない
サブプライム問題の企業金融やマインドへの影響を注視
巻き戻しリスクの種を抱えこまないような金融政策が望ましい
前回会合に比べ、経済実態の判断は多少前進しているかもしれない
円キャリーの巻き戻しは相当進んだ=為替で
生産の先行き、再び増加に転じること間違いない
日本の金融システムにダメージを与えるような状況にない=サブプライム問題で
FOMC声明の「成長を抑制する可能性」、注視していく

欧州中銀(ECB)
「期間91日の臨時オペで400億ユーロを市場に供給」

津田財務次官
「日銀が経済物価・市場状況分析し議論尽くした結果、そのとおり受け止める」
「サブプライム問題、マーケット状況はしっかり見極めていく」
「日銀には、引き続き金融面から経済を支えてほしい」
「財務省としても引き続き、経済・市場動向を慎重に見ていきたい」

ラガルド仏経済財務雇用相
「金融市場の透明性向上のため、国家の関与を強化する必要」

新規失業保険申請件数8/18:32.2万件(予想32万件、前回32.4万件←32.2万件)

米連銀
「14日物レポで緊急資金70億ドル、翌日物32.5億ドル、12日物レポで70億ドル、合計172.5億ドル市場に供給」

米連邦議会予算局(CBO)
「07年度の財政赤字昨年の2480億ドルから1580億ドルへ縮小する可能性」

米連銀
「連銀窓口貸し出しはこの1週間の平均は2001年9月来の最高水準」

 24日の東京市場は、東京株式市場が軟調に推移したこと、本邦機関投資家からのドル売り、フランス系ファンドがサブプライム問題で損失を出す可能性が報じられたことを受けて、ドル円は116.50から115.53まで下落した。ユーロ円も円の買い戻しが優勢となり、158.05から156.60まで下落となった。ただし、ユーロドルは、1.3554から1.3575で小動きとなり、ポンドドルも、1.9981から2.0055で推移に限定される。 またその他のクロス円では、ニュージーランドの7月の貿易赤字増加を受けて、NZD円が、83.46から81.89まで下落し、オージー円は、身近な抵抗線を抜け95.91まで上昇したものの94.37まで値を下げ、ポンド円は、日中高値である233.57を再度トライするも上抜けせずに一時230.84まで値を下げた。 ロンドン市場では、ドル円、クロス円の買い戻しが先行したが、その後欧州主要株式市場の下落推移を受けて売りが優勢になり、全般的に円は堅調な推移となった。NY市場では、予想を上回る米耐久財受注と新築住宅販売件数のを受けて、景気減速観測の後退に伴うドル買いにドル円は、115.74から116.47まで上昇し、高値圏で引けた。またユーロドルは欧米金利差縮小観測やユーロ円の上昇に引っ張られて1.3604から1.3683まで上昇し、高値圏で引け、ポンドドルも2.0007から2.0149で堅調推移となった。 一方クロス円は、米株価が堅調な上昇を実現し、リスク回避後退観測から堅調に上値を拡大した。 ユーロ円は157.18から159.29の高値まで上昇し高値圏で引け、ポンド円は234.68、オージー円は96.84、NZD円は84.02、スイス円は96.97の高値をつけた。

【経済指標&要人発言】
ラッカー・リッチモンド連銀総裁 (更新:08/24 07:25)
政策金利は経済・インフレに基づいて決定
市場安定化のために金利を利用するつもりはない

NZ
貿易収支-7月:-7.91億NZD(-6.50億NZD)
輸入-7月:34.3億NZD(33.0億NZD)
輸出-7月:26.4億NZD(26.5億NZD)

易・中国人民銀行総裁補佐
中国は流動性を抑制すべきだ
中国は資本勘定を開放する
インフレ率3%の政府目標を維持する
米国と中国の金利差を注視する

ドイツ
輸入物価指数-7月:0.3%(0.5%)
輸入物価指数-7月(前年比):0.4%(0.6%)

英・4-6月期GDP改定値:前期比+0.8%、前年比+3.0%(前期比予想+0.8%、速報+0.8%、前年比予想+3.0%、速報+3.0%)
英・4-6月期GDPデフレーター:前年比+3.8%(前期+3.2%)
ユーロ圏・8月サービス部門PMI:57.9(予想58.0、7月58.3)

フランス政府
「ECBに金融政策決定で景気への配慮を求めた」

ラガルド仏経済財務雇用相
「米FRB、日銀とECBは信頼回復のために行動した」
「すべての投資家がリスクの再評価を行った」
「格付け会社はリスクを過小評価していた」
「リスクが過小評価されていたことを考慮すれば市場の動き自体は悪くない」
「仏中銀などの情報によると、国内銀行のサブプライムリスクは非常に小さい」
「ユーロ相場は十分に評価されており、おそらく過大評価されている」

篠原財務官
「サブプライム問題に端を発したいろいろな調整がこれからも続くだろう」
「マーケットが乱高下するのは好ましくない、必要な場合には対応」
「マーケットの動きや実体経済への影響は相当注意深く見る必要」
「サブプライム問題、世界のマクロ経済全体に影響する状況ではないと思う」
「次回G7でサブプライム問題によるマーケットの状況は当然議論に」

米・7月新築住宅販売件数:87.0万戸、前月比+2.8%(予想82.0万戸、6月84.6万件←83.4万戸)
米・7月耐久財受注:前月比+5.9%(予想+1.0%、6月+1.9%←+1.4%)
米・7月耐久財受注(輸送用機器除く):前月比+3.7%(予想+0.6%、6月-1.2%←-0.5%)

メキシコ中銀:政策金利7.25%に据え置き

フレアティ加財務相
「信用収縮問題を注視する必要、カナダドル高は製造業に打撃」

ECB関係者
「22日声明は9月利上げを示唆するものではない」

NY連銀
「投資適格級の資産担保CPを担保として受け入れ」

 27日の東京市場は、先週末のNY株式の引けを好感して、ドル円は116.33から116.76まで上昇したものの116円台後半での戻り売り圧力が強く、東京株式市場が伸び悩んだことや、サマーズ元米財務長官による米経済のリセッション予測や英タイムズ紙による独ザクセン州立銀行のサブプライム損失報道で、116.11まで反落となった。 ユーロドルは、今夜のトリシェECB総裁講演を控えて1.3664から1.3685で小動き、ポンドドルは、ロンドン市場が休日ということで2.0142から2.0190でやはり動意の薄い展開となった。 一方クロス円は朝方仕掛け的な買いで軒並み上昇したが、総じて高値圏を維持できていない。 ユーロ円は159.68の高値から158.63まで下落、オージー円は、97.03の高値から96.12の安値、ポンド円は235.53から233.83へ一時下落となった。その他NZD円は83.90から84.86、カナダ円は110.37から111.11での推移となった。 ロンドン市場は、バンクホリデーのため休場で、欧州主要経済指標の発表もなく材料難から全体的に小動きとなった。NY市場では、米7月中古住宅販売件数が2002年11月来の低水準へ落ち込み、住宅市場の悪化が更にサブプライム問題に悪影響を与えるとの見方から、債券利回りの低下や株式市場の下落に伴って、円の買い戻しが進み、ドル円は116.25から115.86まで下落した。 またユーロドルはトリシェECB総裁の「8/2の声明は市場混乱前の姿勢である」との発言を受けて、ユーロ圏9月の利上げ期待が後退した事から1.3659から1.3635まで下落し、ポンドドルも2.0167から2.0120まで値を下げた。 一方クロス円もNY株の下げから調整が進んでいる。ユーロ円は、158.95から158.10へ値を下げ、ポンド円は233.10、オージー円は95.92、NZD円は83.06まで下落となった。

【経済指標&要人発言】
サマーズ元米財務長官
不動産・住宅問題により、米国リセッションのリスクは9・11の同時多発テロ以降最大に
リセッションが訪れると予測する根拠はまだない
ただ、危機が去ったとするのは時期尚早
容易な借り入れ環境に後押しされた消費支出が米経済を後押し
下降リスクは確実に上昇している

朝鮮日報
北朝鮮の金正日総書記が長男・金正男氏を後継者に指名か

米紙WSJ
ECBの政策当局者は欧州の景気下降を予想せず

尾身財務相
経済の活性化に伴い、財政状況も良くなりつつある
財政改革を放置して良いわけではなく、歳出歳入一体の改革が必要

大田経済財政担当相
次期日銀総裁にはマクロ経済の基本認識を共有できる方が望ましい
今後のマクロ経済運営、日銀と基本認識を共有し最新の注意で

ムーディーズ
米サブプライム問題は中国の銀行の格付けに影響せず

ユンカー・ユーログループ議長
米サブプライム危機、EU経済に非常に大きな影響及ぼすことない
ECBの危機への対応はが模範的だった
フランス以外のユーロ圏諸国は為替レート目標が必要と考えていない
ECBの優先課題は物価安定であるべき

安倍首相
「改革続行は不変の決意、信念」

額賀新財務相
「日本経済回復の勢いを加速させ、財政再建に取り組みたい」
「税財政改革、与野党でよく協議して国民の期待に応えたい」
「次期日銀総裁人事、適材適所の考え方に基づいて対処したい」
「(税制改革)真正面から逃げずに議論し、年金安定財源確保の努力必要」

渡辺新金融担当相
「(サブプライム問題)各国中銀の資金供給は対処療法、引き続き注意してウォッチ」
「サブプライム問題による為替の急激な変化、日本の実体経済に影響及ぼす可能性」
「日銀は政府と共通の認識持って金融政策を行ってほしい」
「格付け機関のチェックは真剣に取り組む必要ある」
「足利銀行の受け皿問題。私の地元だが政府の立場で判断する」

大田経済財政担当相
「経済成長を重視する安倍内閣の路線を堅持」
「第2の課題は景気回復を持続させ、デフレ脱却確実にすること」
「改革のエンジンとして、諮問会議の重要性は変わらない」

米・7月中古住宅販売件数:575万戸、前月比-0.2%(予想570万戸、6月576万戸←575万戸)

ECB
「期間7日物レポで1940億ユーロ供給」

NY連銀
「期間10日物レポで95億ドル供給」

ハンガリー中銀:政策金利7.75%に据え置き決定

イスラエル中銀:政策金利4%へ引き上げ決定

トリシェECB総裁
「8/2の声明は事前約束でない」
「8/2の声明は市場混乱前の姿勢」
「8/2以降、新たな金利判断は下していない」
「ECBは必要に応じて流動性を金融市場に供給してきた」
「次の金融政策の判断は9/6に示す」
「市場混乱の経済への影響に関する言及は差し控える」
「ユーロ13カ国の雇用生産性は緩やかに拡大」
「生産性拡大は構造的進歩の兆候となる可能性」
「雇用生産性は循環的に上昇する可能性」
「過去のユーロ圏生産性の成長は、米国の拡大に比べて落胆的であった」
「金融政策シグナルに関していう事はない」
「インフレ期待の抑制が最重要課題」

 28日の東京市場は、NY市場の軟調地合いを受けた米系ファンド主導の売り仕掛けで、ドル円は115.87から115.33まで軟化し、クロス円のこれにつれて値を落とした。ユーロ円は、大きく上に持ち直すと言う力も無くじりじりと158.12から157.16まで下落、ポンド円も233.11から231.30まで下落し、オージー円は豪ドル債償還に絡んだ売りで、95.94から94.67まで下値を大きく拡大した。 またユーロドルは、然したる材料もなく、ユーロ円の売りに1.3649から1.3618まで軟調な展開となり、ポンドドルも、2.0028から2.0091で軟調な推移となった。 その他NZD円は83.00から81.19、カナダ円は109.86から108.85まで値を下げた。ロンドン市場は、ドル円、クロス円に買い戻しが入り、ショート・カバー気味に上昇となったが、NY市場では、年後半にかけた米景気減速観測や大手投資銀行がサブプライム絡みの債務担保証券の投資で被った大口の損失を発表するとの噂、米系金融機関の投資評価の引き下げを受けた株式市場の大幅下落を受けて、円が急騰した。 ドル円は115.52から114.21まで下落し、日中安値圏の114.25前後で引けた。ユーロドルはユーロ圏利上げ観測の後退やユーロ円絡みの売りを受けて1.3670から1.3601まで下落し、ほぼ安値で取引を終え、ユーロ円はリスク回避のキャリートレード手仕舞いが加速することで157.85から155.39まで下落した。 またポンドドルは2.0136から2.0001まで値を下げ、ポンド円も232.74から228.47の安値まで下落し、オージー円は、95.70から93.14、NZD円は79.63、カナダ円は107.24まで下落した。

【経済指標&要人発言】
バッタリーノRBA副総裁
RBAは更なる流動性供給を視野に入れている
豪金融市場には引き続き圧力がある

デュグアイ・カナダ中銀副総裁
BOCはリスクの精査を実施
リスクは信用市場の”混乱”に移ったようだ
BOCの行動は新たな政策スタンスを指し示すものではない
7月以降の経済データは概ね予測に沿っている
リスク回避志向はかなり増大した
労働・住宅市場における国内需要は堅調
過去数週間、市場には大きな混乱が見られた

日銀政策決定会合議事録(7月11日/12日分)
下ブレ要因が顕在化する蓋然性高まっていない-水野氏
経済情勢は4月展望レポートを幾分上回る-水野氏
サブプライム問題が悪影響の可能性も-何人かの委員
委員は物価・経済に即して段階的に利上げを行う事に同意
サブプライム問題を注意深く見守る必要-何人かの委員
基本的な考えは変わっていない
日本経済は成長と物価安定を続ける見込み
米経済を注視する必要-何人かの委員
世界経済は概ね拡大を継続している
経済は成長しているが、失速も見える-何人かの委員
輸出は増大している
企業の収益率は高い
設備投資は上昇を続けるだろう
個人消費は堅調
個人消費は収入増と共に拡大する見込み
住宅・海外需要を背景に生産性は上昇する見込み
長期的に物価は上昇するだろう
短期的にCPI はゼロ近辺で推移

豪経済指標
コンファレンスボード景気先行指数-6月:0.4%

中国国家発改委
中国の消費者物価の上昇は大きな問題
政府の物価抑制策はある程度の効果があった

武藤・日銀副総裁
金融市場の大きな「揺れ」を抑制する必要
為替介入はインフレリスクを増大させるだろう
サブプライムによる市場の動揺なアジアにも影響
アジアへの流動性フローを注視する必要あり
流動性フローは物価安定に影響を与える可能性も

人民銀行総裁補佐
中国の米サブプライム問題へのエクスポージャーは限定的
中国の商業銀行、サブプライム問題に十分な引当金を積んでいる
中国の特別国債、人民銀行の緩やかな引き締め政策を支援

仏政府スポークスマン
ユーロは強すぎるのは望ましくない

SNBジョーダン理事
市場の混乱はスイス経済見通しに関し不確実性を高めた
米経済減速、クレジットクランチがスイス経済の主なリスク
堅調なスイス経済成長に過大な影響をもたらす兆しまだない
市場のボラティリティーはノーマルな状態へ戻った
スイス金融市場の大部分は正常だが、幾分かの信用不安は根強く存在

独・8月IFO業況指数:105.8(予想105.4、7月106.4)
ユーロ圏・7月マネーサプライM3:前年比+11.7%(予想+11.0%、6月+10.9%)
独・ノルトライン-ウエストファーリア州8月消費者物価:前年比+2.0%(7月+1.9%)
南ア・4-6月期GDP:前期比年率+4.5%(予想+4.4%、前期+4.7%)

独IFOエコノミスト
「米サブプライム問題の影響はあるが、独企業の見通しは崩壊してはいない」
「ECBは当面、利上げを見送るべき」

大田経済財政担当相
「(サブプライム問題)米経済はソフトランディングへ、悲観的になる必要ない」
「日銀には金融面から経済を支え、デフレ脱却への道筋をつけてもらう必要」
「サブプライム問題の日本経済への影響、現時点ではない」
「デフレ脱却に向けた歩みは止まっていない」
「賃金上昇は後ズレ、デフレ脱却時期はなんとも言えない」
「次期日銀総裁、マクロ経済運営の基本原則を共有できる人が望ましい」

独・バーバリア州8月消費者物価:前年比+2.0%(7月+2.0%)
独・ブランデンブルク州8月消費者物価:前年比+1.9%(7月+1.9%)
独・ヘッセ州8月消費者物価:前年比+1.6%(7月+1.6%)
独・バーデンヴェルッテムベルク州8月消費者物価:前年比+2.0%(7月+2.1%)
独・8月消費者物価指数速報:前月比-0.1%、(予想-0.1%、7月+0.4%)、前年比+1.9%(予想1.9%、7月1.9%)
独・8月調和消費者物価指数速報:前月比-0.1%(予想-0.1%、7月0.5%)、前年比2.0%(予想2.0%、7月2.0%)
米・8月消費者信頼感指数:105.0(予想104.0、7月111.9←112.6)

FOMC議事録
「第2四半期経済成長は第1四半期を上回る」
「住宅市場不況にもかかわらず本年前半の経済は緩やかなペースで拡大」
「いずれ市場は通常に戻ると予想する」
「インフレが緩和しないリスク懸念が引き続き他の懸念を上回る」
「消費は、第1四半期より減速しているものの賃金の上昇が緩やかなペースでの拡大を支えていく可能性」
「市場の混乱が企業の設備投資に与える影響は少ないと判断」
「サブプライム住宅ローン市場は流動性不足」
「状況を綿密に監視する必要がある」
「連銀は信用市場は急速に変化可能であることを認識」
「住宅市場の低迷はしばらく経済成長を押さえる」
「もし混乱が更に深まると政策での対応が必要となる可能性がある」
「生産性の減速がインフレを押し上げる可能性を懸念」
「コアインフレは向こう2年間にわたり徐々に低下」
「金融市場の緊張は経済成長に新たなリスクを加える」
「金融市場が更に悪化する可能性は否定できず」
「07年、08年GDP予想を下方修正」

 29日の東京市場は、ニューヨーク市場の軟調地合いを受けて、円買いが強まった。 ドル円は114.36から113.86まで下落したが、下値では外貨建て投信設定に伴う円売りや東京株式市場が下げ止まったことで114.58まで反発した。 ユーロドルは、ユーロ圏利上げ観測後退を受けて1.3610から1.3563まで下落後、1.3600まで反発し、ポンドドルは、1.9968から2.0040で推移した。一方クロス円は午前に大きく調整したが、午後は買い戻し優勢となっている。ユーロ円は155.52から154.53まで下落後、155.74と行って来いの水準まで反発、オージー円は、91.71の安値から93.20へ反発、ポンド円も227.42の安値から229.37まで上昇した。 ロンドン市場は、米国株価指数先物の上昇、欧州主要株式市場の上昇を受けてアジア筋などからドル円、クロス円の買い戻しが強まる展開になった。NY市場では、米株式市場が大幅上昇に上昇したことやバーナンキFRB議長のシューマー上院議員に宛てた書簡で「連銀は市場を監視、必要とあれば行動する」と回答したことが好感され、ドル円は114.67から116.26まで上昇した。またユーロドルもユーロ円絡みの買いに1.3624から1.3680まで上昇し、ほぼ高値で引け、ポンドドルは2.0116から2.0181まで上昇した。一方クロス円はNYダウの250ドル近い上昇を受けて、ショート・カバーも含めて大きく上昇した。ユーロ円はリスク回避後退に伴う円売りやロシア筋とされる買いなどを受けて156.32から158.96まで値を上げ、ポンド円は、234.52、オージー円は95.60の高値まで上昇。その他NZD円が82.40、カナダ円が109.72、スイス円が96.89の高値まで一時上昇となった。

【経済指標&要人発言】
中国人民銀行副総裁
人民銀はインフレ上昇を注視している
中国はインフレ安定のために一段の措置を取るだろう
中国財政相の交代を承知していない
年間のインフレ率は3%の目標を上回る恐れ

米商務省高官
サブプライム問題が向こう12ヶ月の間に米経済をリセッション入りさせる可能性低い
過去1年〜半年、米経済は下向きにシフトした
サブプライム問題、住宅や他の債権市場へと幅広く伝播してはいない
FOMCは9月と10月の定例会合で利下げの可能性
住宅問題が過ぎ去るのは来年初めか中盤頃か

独・9月GfK消費者信頼感指数:7.6(予想8.5、8月8.5)
スイス・8月KOF景気先行指数:2.06(予想2.13、7月2.09←2.13)

額賀財務相
「経済はまだ本格的な回復軌道に乗っていない、上昇気流に乗せる必要」
「今の時点でデフレをきっちり脱却したという状況ではない」
「金融政策が経済政策と整合性持った形で展開し、経済が安定することが望ましい」
「金融政策、判断間違えず経済の上昇気流を失うことがないようにする必要」
「次期日銀総裁、見識・経験・力量など総合的に判断」
「米サブプライム問題で、日本経済の動きに大きな変化はない」
「経済の安定的発展のため、一般的には急激な為替変動が起こらないよう努力するのは当然」
「為替介入のスタンス、行政の責任者としてコメント控える」
「外貨準備の積極運用論、リスクを伴う運用は慎重に考えて対応したい」
「(基礎年金国庫負担上げ)一時的な赤字国債発行は安定財源といえない」

安倍首相
「日本経済は力強い回復基調にある」
「株価動向については意見を述べるべきではない」
「様々な経済指標を注視していかなければならない」
「日銀や海外機関と情報交換を緊密に行っていく必要」

トゥンペルグゲレルECB理事
「国際金融市場は自身を取り戻す」

グロース独経済技術相
「ドイツ、銀行監督体制の変更が必要」

欧州委員会
「市場の混乱にもかかわらず、欧州のファンダメンタルズは健全」

米・週次MBA住宅ローン申請指数(8/24):前週比-4.0%(前回-5.5%)
米・週次在庫統計(8/24時点)
原油在庫:前週比-349万バレル(予想-60万バレル、前回+189万バレル)
ガソリン在庫:同比-367万バレル(予想-250万バレル、前回-571万バレル)
製油所稼働率:90.2%(予想91.6%、前回91.6%)

ポーランド中銀、政策金利を4.75%に引き上げ、市場予想通り

バーナンキFRB議長(書簡)
「連銀は市場を綿密に監視」
「FOMCは必要とあれば対応の用意があると示した」
「地区連銀は差し押さえを抑える努力をしている」
「変動性金利住宅ローンの金利動向を懸念している」
「政府支援住宅ローン会社の資産上限引き上げは不要」

シュタインブリュック独財務相
「危機拡大を妨げるため、全ての事が行われるべき」
「今のところ、危機拡大抑制には成功」

 30日の東京市場は、サブプライム関連の損失で、オーストラリアのヘッジファンドが破産法の適用を申請したこと、英系銀行の損失観測、輸出企業の月末を睨んだドル売りで、ドル円は116.24から115.21まで下落したが、下値では相変わらず、月末を睨んだ外貨建て投信設定の円売りで下げ渋った。 ユーロドルは、1.3681から1.3629へ値を落し、ポンドドルも2.0179から2.0114へ下落した。 一方クロス円は昨日の急上昇からの利食いもあり、総じて高値圏から調整となった。 ユーロ円は158.98から157.23へ下落。 ポンド円も234.54から231.89まで下落した。 またオージー円は、オーストラリアの第2四半期経常赤字が拡大したことやヘッジファンド破綻を受けて、本邦機関投資家からの売りが出て、95.71から93.61まで下落。NZD円は82.57から80.49まで値を下げた。ロンドン市場では、もみ合いが続いた後、サブプライム問題懸念からのクロス円の売りが、一時強まった。NY市場では、予想外に増加した新規失業保険申請件数を受けた米景気減速懸念に一旦ドル売りとなったが、その後は外貨建て投信設定絡みの買いや米株価が大きく下げなかったことから、ドル円、クロス円の買いが強まった。ユーロドルはオプション絡みの買いやユーロ円絡みの買いに1.3592から1.3659まで上昇し、ポンドドルは2.0075から2.0174まで値を上げ、ドル円は115.26から116.07へ上昇した。一方クロス円は、一時東京から下値を拡大するもその後は強い反発が実現した。 ユーロ円は156.78から158.46へ上昇。 ポンド円は23125から234.04へ値を上げ、オージー円も95.22の高値まで上昇し、カナダ円が110.03の高値をつけた。

【経済指標&要人発言】
NZ経済指標
住宅建設許可-7月:-15.5%

カレンNZ財務相
財政黒字がNZ経済の堅調さを維持
NZの輸出業者は回復力を示している
インフレ圧力は続いている
NZの金融機関にシステミックリスクは見られない
過度な市場変動は健全な金融機関に影響を与える可能性

豪経済指標
経常収支-2Q:-159.98億AUD(-157.00億AUD)
民間設備投資-2Q:6.3%(2.0%)

水野・日銀審議委員
日銀の見通しを修正する必要はない-サブプライム問題を受け
サブプライム問題が深刻な影響を及ぼす可能性は小さい
システミックリスクの可能性は小さい
金融市場がいつ落ち着きを取り戻すかは誰にもわからない
現在のパニックが落ち着けばおのずと解決の方向へ
日本の金融市場に与える影響はある程度限定
米国経済減速でも好調な世界経済で吸収
サブプライム問題の背景に日銀の低金利政策も
FRBの利下げで議論の前提変わる
想定外の景気悪化が起こるとしたら、米雇用情勢を基点に
今取り組むべき課題は金融市場のパニック的行動の沈静化
現時点でのFRBの適切な対応で十分な金融環境なら、市場に安定化に向かう見込み
サブプライム問題で日本の成長率やインフレ見通しに下方修正の必要ない
ボトムフィッシングの動きも出ており、広がりに注目
ファンダメンタルズから離れた金利水準を維持し続けると、市場不安定化のリスク

NZ経済指標
NBNZ 企業信頼感-8月:-33.8

水野・日銀審議委員−記者会見
9月会合での利上げ提案、今のところ白紙
サブプライム問題が日銀の金融政策を縛る事はない
日本のファンダメンタルズを揺るがす問題に発展する可能性低い
日本のファンダメンタルズはしっかりしている
先行き息の長い成長が続く可能性高い
日本に影響ないとは言わないが、直接的影響はない
放置すると副作用が出るほど日本の金利は低い
日本の金利は中立金利より遥かに低い
環境が整ったと判断すれば、直ちに利上げすべき
低金利政策、リスクに対する感覚のマヒを招いた
サブプライム問題に対する金融機関の対応、進んでいる

独・8月失業者数(季調済):前月比-1.5万人(予想-3万人)、375.5万人、失業率9.0%
英・8月住宅価格(ネーションワイド):前月比+0.1%、前年比+9.6%(7月+0.1%、+9.9%)
英・7月住宅ローン承認件数:11.5万件(予想11万件、6月11.5万件)
英・8月CBI流通業動向小売売上高指数:+15(予想+14、7月+18)
南ア・7月生産者物価指数:前年比+10.3%(予想+9.6%、6月+10.4%)

津田財務次官
「株価や為替の水準についてはコメントを控える」
「日本経済は息の長い成長続いている」
「株価・為替動向については様々な経済指標を含めて注意深くみていく」

ワイゼ独連邦雇用庁長官
「ドイツの労働市場、金融市場の混乱の影響はない」

米・4-6月期GDP改定値:前期比年率+4.0%(予想+4.0%、速報+3.4%)
米・4-6月期GDPデフレータ改定値:前期比+2.7%(予想+2.7%、速報+2.7%)
米・4-6月期個人消費改定値:前期比+1.4%(予想+1.5%、速報+1.3%)
米・4-6月期コアPCE価格指数改定値:前期比+1.3%(予想+1.4%、速報+1.4%)
米・週次新規失業保険申請件数:33.4万件(予想32.2万件、前回32.5万件←32.2万件)
加・4-6月期経常収支:+84億カナダドル(予想+81億カナダドル、前期+61億カナダドル←+65億カナダドル)
加・7月鉱工業生産価格:前月比-0.7%(予想-0.5%、6月-1.2%←-1.3%)
加・7月原料価格指数:前月比+3.9%(予想+0.5%、6月+0.6%)
仏・7月失業者数変化:前月比横ばい(予想-15000人、6月-34000人)
仏・7月失業率:8.0%(予想8.0%、6月8.0%)

NY連銀
「期間14日レポ、期間6日のレポを通しそれぞれ50億ドル、合計100億ドルの緊急資金を市場に供給」

ECB報道官
「トリシェECB総裁は、個人的理由により、明日からジャクソンホールで開かれるカンザスシティ連銀年次シンポジウムの出席をとりやめ代理としてトゥンペルグゲレル欧州中銀理事が出席」

 31日の東京市場は、ブッシュ政権がサブプライム問題で解決策を出すとの期待感から、円が軟調な展開となった。ドル円は外貨建て投信設定を受けて115.80から116.54まで上昇し、ユーロ円も157.90から159.34まで上昇した。またオージー円は、オーストラリアの7月の貿易赤字が予想を下回り、小売売上高が予想を上回ったことで94.35から96.11まで強い上昇となり、ポンド円は、高値も233.02から一時234.97の高値まで値を上げた。一方欧州通貨は小動きが継続しているが、ユーロドルは1.3625から1.3678で堅調推移、ポンドドルは、2.0129から2.0173での推移となった。ロンドン市場では、クロス円に利食いの売りが出たものの、ブッシュ政権がサブプライム問題で対策を発表するということで、改善策への期待感や欧州主要株式市場、米国株式指数先物が上昇推移した事で、ドル円、クロス円が堅調に値を上げた。NY市場では、弱い米7月PCEコアデフレーターや堅調な米7月個人所得、個人消費支出は材料視されず、バーナンキFRB議長が講演で、「必要とあれば対応する」としか発言せず、早期利下げを示唆しなかったことやブッシュ米大統領が「投機家を救済する意向を持たない」と明言したことで、為替市場は乱高下となった。 特にロンドン市場から期待感で買われていたドル円、クロス円は一時急落する局面もあったが、NYダウ株式が堅調な推移で終了したことから、更に売り込まれることはなかった。ユーロドルはFRB議長と米大統領の発言期待に、一時1.3720まで上昇したが、ユーロ円に絡んだ売りで1.3621まで反落して、ほぼ安値で引けた。またポンドドルは2.0233から2.0110まで下落し、ドル円は116.62の高値から115.48まで一時急落。 その後116円台へNYダウの回復で買い戻されたが、再度115円台へ押し戻されて115円後半で引けた。 一方クロス円は、ロンドンの堅調な上昇から乱高下気味も結局値を落として引けた。 ユーロ円は159.64から一時157.40の安値、ポンド円は235.49から232.76、オージー円は96.06から93.81へ下落、NZD円は、82.69から93.81、カナダ円は110.64から109.07、スイス円は97.04から95.69まで一時下落した。

【経済指標&要人発言】
日・7月消費者物価指数(総合):前年比0.0%、コア(除く生鮮):前年比-0.1%(6月-0.1%、6ヶ月連続低下)、(除く食料・エネルギー):前年比-0.5%(6月-0.4%)
日・7月失業率:3.6%(6月3.7%)
日・7月全世帯消費支出:前月比-1.2%
日・7月有効求人倍率:1.07倍(6月1.07倍)
日・7月鉱工業生産指数速報:前月比-0.4%(前月比予想-0.3%、6月+1.3%)
日・7月原油輸入:2130万キロリットル(前年比+7.1%)
7月鉱工業出荷:前月比-1.2%、在庫:前月比-0.3%
8月鉱工業生産予測:前月比+6.9%、9月-2.5%
豪・7月貿易収支:-7.56億豪ドル、輸出183.61億豪ドル、輸入191.18億豪ドル(6月-17.37億豪ドル)
豪・7月小売売上高:(季節調整済)前月比+0.9%、(季節調整前)前月比+1.7%
スイス・8月消費者物価指数:前月比-0.1%、前年比+0.4%(予想+0.8%、7月+0.7%)
独・7月小売売上高:前月比+0.3%、前年比-1.5%(6月前月比+1.2%、前年比-0.8%)

ブッシュ政権高官
「ブッシュ米大統領、サブプライムローンの借り手を救済する対策、改革の概要をとりまとめる」

ユーロ圏・8月消費者物価指数速報値:前年比+1.8%(予想+1.8%、7月+1.8%)
ユーロ圏・7月失業率:6.9%(6月6.9%)
ユーロ圏・8月景況感指数:110.0(7月111.0)
英・8月GFK消費者信頼感指数:-4(予想-8、7月-6)
日・財務省:7/30-8/29の為替介入額はゼロ(実施見送りは最長の3年5カ月)

米・7月個人所得:前月比+0.5%(予想+0.3%、6月+0.4%)
米・7月個人消費支出(PCE):前月比+0.4%(予想+0.3%、6月+0.2%←+0.1%)
米・7月コアPCE価格指数:前月比+0.1%(予想+0.2%、6月+0.2%←+0.1%)、前年比+1.9%(予想+2.0%、6月+1.9%)
米・8月シカゴ購買部協会景気指数(PMI):53.8(予想52.8、7月53.4)
米・8月ミシガン大学消費者信頼感指数確報:83.4(予想82.5、速報83.3、7月90.4)
米・7月製造業受注指数:前月比+3.7%(予想+3.3%、6月+1.0%←+0.6%)
加・4-6月期GDP:前期比年率+3.4%(予想+2.8%、前期+3.9%←+3.7%)
加・6月GDP:前月比+0.2%(予想+0.0%、5月+0.3%)

バーナンキ米FRB議長
「金融市場の混乱、経済に影響すれば必要に応じて行動」
「流動性供給のため更なる行動をとる用意」
「連銀には投資家を保護する責任はない」
「住宅市場低迷やサブプライム住宅ローン市場の混乱、信用逼迫の継続は経済成長を抑制する可能性」
「過去の統計は通常より役に立たないため、連銀はタイムリーな経済指標を注視する」

ブッシュ米大統領
「米市場は現在過渡期」
「住宅保有者援助における政府の役割は限られる」
「サブプライム借り手を支援するが、投機家を緊急援助する意向はない」
「米経済は、いかなる混乱にも乗り切るに十分力強い」
「借り手が持ち家を手放すことなく借り替えが可能になるよう、米連邦住宅局(FHA)の改革法案を可決するよう議会に訴え」
「FHA保証する住宅ローンへの借り替えを可能にするプログラム“FHAセキュア”をFHAが近く導入」
「新FHAプログラムにより、支払い難に陥っている多くの世帯がローンを借り替え、月々の支払いが可能になり、持ち家を維持できる」
「住宅ローンの貸し手と借り手が債務不履行回避に向け、協力していくことが必要」
「住宅保有者のローン借り換えを容易にするため、現行の住宅に関する税制の一時改正に向け、議会と協力」

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