過去の市場概況              ★ SAVE The Yen ★

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2005年 12月 11月 10月 09月 08月 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月
2006年 12月 11月 10月 09月 08月 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月
2007年 08月 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月

 最新

 3日の東京市場は、東京株式市場が軟調に推移したことでドル円は一時115.93から115.66まで軟調に推移したが、オージー円の買いで下げ渋りで、116.14まで反発した。ユーロ円も158.03から157.67まで下落後、158.50まで反発、ユーロドルは、1.3626から1.3652で小動で、ポンドドルは、2.0149から2.0208で推移した。 その他のクロス円では、オーストラリアの堅調な景況感を裏付ける経済指標を受けて、オージードルが0.8159から0.8238まで上昇、オージー円も、94.45から95.57まで堅調推移し、ポンド円は、ゆっくりとした動きを続けながら234.54から233.01で推移した。海外市場では、米国がレイバーデイの休日でニューヨーク市場が休場になることから取引手控えムードが強く、全体的に小動きになった。 ただしクロス円では一定の値動きがあったが、NY株が休場のため、更に大きな方向感となっていない。ドル円は115.79から116.11での推移、ユーロドルは、1.3655から1.3606まで値を下げ、ポンドドルも2.0209から2.0155まで軟調気味な推移となった。 一方ユーロ円は158.38を高値に一時157.53まで値を下げる局面があり、ポンド円も234.56を上値に、233.40の安値、オージー円は94.84、NZD円は81.10まで一時値を下げた。

【経済指標&要人発言】

ユーロ圏・8月製造業PMI改定値:54.3(速報値54.2、7月54.9)
英・8月製造業PMI:56.3(予想55.0、7月55.9)
仏・8月製造業PMI:52.5(予想52.9、7月53.3)
独・8月製造業PMI:56.0(予想56.2、7月56.8)

与謝野官房長官
「名目成長率上げればいいという悪魔的なインフレ政策は国民に迷惑」
「1.5-2.0%という長期金利が長期間続くのかという問題は議論必要」

津田財務次官
「企業部門の好調続いているとの認識は変わらない」
「(サブプライム問題)米経済の持続成長を期待、市場動向や指標を注視」
「(景気見通し)世界経済や設備投資、原油価格の推移に注意必要」
「日本経済は引き続き民需中心の回復たどると見ている」

アルム二ア欧州委員会委員
「ユーロ圏の利上げサイクルは終了に近づいている」
「中期的には金利は確実に低下するだろう」
「米国のモーゲージ危機により、信用の伸びが鈍化する可能性が大きい」
「2008年のユーロ圏成長、クレジット市場の混乱で若干鈍化する恐れ」
「2007年のユーロ圏成長率は2.7%となる可能性」
「欧州中銀は圧力をかけられず独自の決定をすべき」

ウェーバー・ドイツ連銀総裁
「銀行は、資産リストラ、サブプライムモーゲージへの投資維持により信用収縮の混乱を乗り切ることができる」

ニューヨーク外為市場は、米国がレイバーデイの休日のため休場

 4日の東京市場は、NYの休日明けで動意の薄い展開が続いたが、東京株式市場の下落やサブプライム関連の損失の噂を受けて、ドル円は116.00から115.36まで下落した。ユーロドルも1.3625から1.3602まで軟調に推移し、ポンドドルは、2.0155から2.0188での小動きとなった。 一方クロス円はドル円に準じる形で値を落とした。ユーロ円は、欧州系金融機関の資金調達懸念で158.00から156.90まで下落、ポンド円も234.12から232.43へ下落となった。また、予想を上回ったオーストラリアの第2・四半期国内総生産(GDP)を受けて、オージー円は95.85まで一時上昇したが、その後のドル円の下落に押されて94.88まで反落した。ロンドン市場では、サブプライム関連の損失の噂などを受けたドル円、クロス円の売りが継続され、一時買い戻しが入るも上値の重い状態が続いた。NY市場では、注目を集めた米8月ISM製造業景気指数が、予想を下回るも製造業や雇用が引き続き景気に貢献している事が示され、NY株が堅調に推移したことでドル円、クロス円が上昇した。 ドル円は115.44から116.43まで上昇し、ユーロドルはユーロ円の連らて1.3552の安値から1.3618へ反発し、ポンドドルも2.0076から2.0152まで上昇した。一方クロス円は、NYダウの100ドル近い上昇にロンドンの軟調なレベルから、大きく値を回復した。ユーロ円は156.55から158.42まで反発し、ポンド円は、231.99から234.43まで上昇。 オージー円も94.93から96.21の高値まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
日・8月マネタリーベース:前年比+0.7%
豪・第2四半期国内総生産(GDP):前期比+0.9%、前年比+4.3%(予想+0.5%、第1四半期+1.6%)

渡辺金融担当相
「サブプライムローン、金融機関の投融資の具体的な数字は持っていない」
「サブプライム投融資額、中間期に個々の金融機関が出す数字を注意深く見守る」
「サブプライム、日本の金融システムを直撃する事態にはならない」

コステロ豪財務相
「企業の投資見通しは依然前向き」
「インフレは穏やかな水準」

畢井泉中国国家発展改革委員会副主任
「中国経済は、現在は過熱していないが、景気過熱のリスクに直面している」

ユーロ圏・4-6月期GDP改定値:前期比+0.3%、前年比+2.5%(前期比予想+0.3%、前期+0.7%、前年比予想+2.5%、前期+3.2%)
ユーロ圏・7月生産者物価指数:前年比+1.8%(予想+1.7%、6月+2.2%)

欧州委員会
「第3四半期のユーロ圏GDP伸び率予測、前期比0.3%-0.8%」
「第4四半期のユーロ圏GDP伸び率予測、前期比0.2%-0.8%」
「08年第1四半期のユーロ圏GDP伸び率予測、前期比0.2%-0.9%」(以上前回予測と変わらず)

米・8月ISM製造業景気指数:52.9(予想53.0、7月53.8)
米・8月建設支出:前月比-0.4%(予想0.0%、7月+0.1%←-0.3%)

米連銀と規制取締り当局共同声明
「連銀は住宅ローン貸出し業者に問題をかかえる住宅保有者を援助するように要請」
「住宅ローンに関する交渉を奨励」
「住宅ローン貸し手に不履行リスクのある住宅保有者の身元確認を推進」
「元金の軽減やローン期限の変更などを推奨」

米公定歩合議事録(7/9-8/6)
「米経済が堅調な世界経済に支えられ緩やかに拡大すると予想」
「米住宅市場が引き続き米経済成長に下方リスクをもたらすと認識している」
「複数の理事が、金融状況が一部の借り手にとって幾分か緩和的でないと報告。ただ、経済全般は比較的健全」
「インフレは不透明」
「12地区連銀全てが据え置き要請」

独財務相
「ドイツはヘッジファンドの行動規範を望む」
「英米両国はヘッジファンドの透明性向上を受け入れ」
「国内経済のファンダメンタルズは健全」
「国内銀行はサブプライム危機に対応できる」
「世界中銀は危機にうまく対応」

ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁
「必要なら利下げを支持」
「利下げは自動的でない」

 5日の東京市場は、5−10日要因もあり、本邦資本筋の円売りでドル円は116.08から116.48まで堅調に上昇した後、オーストラリアのファンド破綻の噂、東京株式市場の大幅下落、米中首脳会談で為替相場が協議される可能性が伝えられたことで、海外勢中心に円の買戻しが優勢となり、一時115.64まで反落した。ユーロドルは、ユーロ円の売りに押されて1.3630から1.3569まで下落、ポンドドルも2.0161から2.0068まで値を下げた。 一方クロス円は軒並み朝方の上昇から急落気味で、ユーロ円は158.68まで上昇後、156.96まで反落、ポンド円は、234.79から231.90まで値を下げ、NZD円は、81.19から79.88、カナダ円は110.97から109.74へ下落となった。また豪州準備銀行が金利を据え置いたオージー円は当初堅調から、96.44の高値へ上昇したが、その後やはり他のクロス円同様94.67まで大きく値を下げた。 ロンドン市場は、東京の円の買いからは、売り戻し気味となるも円の下値は堅かった。NY市場では、予想以上に低調な雇用指標、01年9月来最低となった米7月中古住宅販売成約指数を受けて、ドル売り円の買い戻しが続いた、ユーロドルは、1.3573から1.3672へ上昇、ポンドドルも2.0050から2.0226まで値を上げ、ドル円は115.99から114.99まで下落した。一方クロス円は、米地区連銀経済報告が緊急利下げの必要性を示唆する内容とならなかった事を嫌気して、NYダウは143ドルの下げとなったことで、下値を拡大した。 ユーロ円は156.71から157.72へ反発も上値を押さえらて再度下落、ポンド円は231.90の東京安値を崩さなかったが、上値は233.35−40で限定された。 またオージー円は94.37、NZD円78.90まで値を下げた。

【経済指標&要人発言】
英・8月消費者信頼感指数:94(7月96、2006年12月以来の低下)
英・8月住宅価格指数(ハリファックス):前月比+0.4%

豪準備銀行:オフィシャルキャッシュレート6.50%で据え置き

ブッシュ米大統領「中国人民元の変動相場制、貿易収支の調整に役立つ」
ホワイトハウス高官「米中首脳会談で、為替相場が話題になる可能性」
渡辺金融担当相
「サブプライムの危機管理、財務省・日銀と連携しないとトータルな対応策できない」

ユーロ圏・8月サービス部門PMI改定値:58.0(予想57.9、速報57.9、7月58.3)
ユーロ圏・7月小売売上高:前月比+0.1%(予想+0.3%、6月+0.6%←+0.4%)
独・8月サービス部門PMI:59.8(予想58.0、7月58.5)06年6月W杯時以来の高水準
仏・8月サービス部門PMI:58.4(予想58.5、7月58.9)
英・8月サービス部門PMI:57.6(予想56.5、7月57.0)

OECD
「07年の米GDP伸び率見通しを2.1%から1.9%に下方修正」
「07年の日本のGDP伸び率見通しを2.4%に据え置き」
「07年ユーロ圏GDP伸び率見通しを2.7%から2.6%に下方修正」

OECDチーフエコノミスト・コティス氏
「FRBは9月に25bpの利下げを実施すべき」
「ECBは当面金利を据え置くべき」
「日銀はデフレを完全に払拭するまで利上げは控えるべき」
「ユーロ相場は高いが、ユーロ圏経済の強さを反映」

米・週次MBA住宅ローン申請指数(8/31):前週比+1.3%(前回-4.0%)
米・8月チャレンジャー社人員削減数:前年比+21.7%(7月+15.4%)
米・8月ADP全米雇用報告:前月比+3.8万人(予想+8.3万人、7月+4.1万人←+4.8万人)
米・7月中古住宅販売成約指数:前月比-12.2%(予想-2.0%、6月+5.0%)

カナダ中銀:政策金利を4.50%に据え置き

米地区連銀経済報告(7/17-8/17)
「5地区連銀が緩やか、又は適度な成長を示した。ボストン、アトランタ地区の景気
は強弱混合であり、ニューヨーク地区は拡大が継続。」
「ほとんどの地区連銀が市場混乱後の住宅市場不振は悪化したと示唆」
「複数の連銀が逼迫した信用市場が住宅市場見通しを不透明にしているとの見解を示した」
「住宅在庫が全般的に高水準となったことも明らかとなり、7地区で住宅市場の低迷が目先継続し、さらに落ち込む可能性もある」
「価格圧力状況の変化は見られないものの、食料品や医療保険の上昇が報告」
「不動産以外のセクターでは、調査期間における金融市場混乱の経済活動への影響は限定的と報告した」
「一部の地区が雇用状況の逼迫を報告するものの、賃金の上昇は緩やかで安定している」

スチール米財務次官
「クレジット市場の混乱は収束に程遠い」
「さらなる圧力が一段の問題やボラティリティ持続につながる可能性があり、政策担当者は引き続き警戒しなければならない」

ECB
「短期金融市場を綿密に監視」
「明日も変動率が持続すれば対応」
「秩序だった状況に向け支援する準備は整っている」

カナダ中銀
「市場の混乱が国内需要、輸出を弱める可能性がある」

 6日の東京市場は、昨日の流れを引き続いてドル円では115円割れのストップ・ロスへの売り仕掛けで114.81まで下落したが、利食いの買い戻し優勢となったことや東京株式市場が下げ渋ったこと、本邦輸入企業、アジア筋からのドル買いで115.57まで反発した。 またユーロ円は156.76から157.75まで反発し、ユーロドルは1.3637から1.3655での小動きで推移。 その他オージー円は、94.97から94.02に下落後、95.32へ反発。NZD円は79.47から78.49まで下落後、80.09まで反発し、ポンド円は、233.06から231.90まで下落後、233.89へ上昇した。ロンドン市場では、英中銀、ECBの政策金利発表、トリシェECB総裁会見や米雇用統計の発表を控え、様子見ムードが強かったが、ドル円は、クロス円では、中国の預金準備率の引き上げや「中国国家主席、米大統領に中国は為替制度改革を継続する」との報道に一時値を落とした。NY市場では、堅調なISM非製造業指数を受けて、クロス円の買い戻しが進んだ。 ドル円は欧州通貨の上昇に、114.94から115.50での揉み合いとなり、ユーロドルは、トリシェECB総裁が将来の利上げの可能性を示唆したことで、1.3644から1.3710まで上昇。ポンドドルも英中銀の据置も2.0142から2.0267まで値を上げた。 一方クロス円は、ロンドンの戻り安値からは堅調な反発となり、ユーロ円は157.01から158.24へ上昇し、ポンド円は233.96、オージー円は95.68、NZD円は80.11まで値を上げた。

【経済指標&要人発言】
英・7月製造業生産:前月比-0.3%(予想+0.2%、6月+0.1%←+0.2%)
英・7月鉱工業生産:前月比-0.1%(予想+0.2%、6月0.0%←+0.1%)
独・7月鉱工業受注:前月比-7.1%(予想-2.5%、6月+5.1%←+4.6%)

英中銀:政策金利を5.75%に据え置き

ECB
「臨時オペで422.45億ユーロを供給」

中国人民銀行
「預金準備率を9月25日から0.5%引き上げ(大手行12.5%)」
「預金準備率の引き上げはマネーと信用の急速な伸びを抑制するため」

温家宝中国首相
「中国は人民元の柔軟性を高めるため、為替制度改革を継続する」

米・8月ISM非製造業景気指数:55.8(予想54.8、7月55.8)
米・週次新規失業保険申請件数:31.8万件(予想33万件、前回33.7万件←33.4万件)
米・4-6月期非農業部門労働生産性改定値:前期比+2.6%(予想+2.4%、速報+1.8%、前期+0.7%)
米・4-6月期単位労働コスト改定値:前期比+1.4%(予想+1.6%、速報+2.1%、前期+3.0%)
加・7月住宅建設許可:前月比-11.3%(予想-3.3%、6月+0.1%←-0.4%)
加・8月Ivey購買部協会指数:58.5(予想56.0、7月54.6)

ECB:政策金利を4.00%に据え置き

NY連銀
「期間14日レポ70億ドル、期間7日レポ160億ドル、翌日物レポ82.5億ドルと合計312.5億ドル緊急資金を市場に供給」

トリシェECB総裁
「本日の決定は全会一致だった」
「あらゆる動向を非常に注意深く監視(monitor very closely)する。」
「“強い警戒strong vigilance」”を言及せず」
「明確に将来“strong vigilance強い警戒”の文言を使用する可能性」
「物価安定の中期的見通しが依然上方リスクに傾いていることを確認」
「金融政策は依然として緩和気味。」

ECB見通し
「07年成長見通し下方修正、2.2-2.8%(前回2.3-2.9%)、08年見通し1.8-2.8%に据え置き」

英中銀
「信用市場を注視、インフレは2%付近維持」

IMF
「信用収縮に伴う金融市場混乱に伴い08年世界経済見通しを下方修正」

プール米セントルイス連銀総裁(投票権有)
「景気後退(リセッション)の可能性が高まっている可能性があるとの認識」
「FRBは市場見通しにとらわれるべきでない」

 7日の東京市場は、米雇用統計待ちの雰囲気から静かな動向も、東京株式市場の軟調推移を受けて、円が徐々に買い戻される展開。 ドル円は、早朝ショート・カバー気味に115.65まで上昇したが、その後はクロス円の利食いもあって、一時114.93まで下落した。またユーロドルも1.3697から1.3663へ下落、ポンドドルも2.0248から2.0162へ値を下げた。 一方クロス円は、総じてドル円同様に動きで、ユーロ円は158.27から157.11まで下落、ポンド円は234.02から231.78まで値を下げて、直近堅かったレベルを割り込んだが、更に下落は進んでない。 またオージー円は、95.88から94.99、NZD円は、80.04から79.45、カナダ円は109.89から109.13まで値を下げた。ロンドン市場は、米8月雇用統計の発表待ちで、取引手控えムードが強く、全体的に小動きが続いた。NY市場では、8月非農業部門雇用者数が予想外に4年ぶりのマイナスとなり、株式市場が大幅下落。 米利下げ観測が高まりドル全面安となった。ユーロドルは、1.3673から1.3799まで一時上昇、1.3800のオプションの防戦に上値を阻まれた。 ポンドドルも2.0179から20.323へ上昇し、ドル円はクロス円の投げを伴い115.37から一旦、113.13まで大きく下落となった。一方クロス円も大きく値を崩し、ユーロ円は157.89から155.72の安値、ポンド円あ229.17、オージー円は93.18、NZD円は77.60、カナダ円は107.04、スイス円は95.27まで値を下げたが、一旦こういった位置では急速な下げからの買い戻しに支えられた。

【経済指標&要人発言】
日本・9月末外貨準備高:9321.57億ドル(+84.39億ドル)

日本・7月景気動向指数速報:先行指数70%、一致指数66.7%

南アフリカ・8月外貨準備高:271.47億ドル(+4.79億ドル)

独・7月貿易収支(季節調整後):+165億ユーロ(6月+150億ユーロ)
独・7月経常収支:+141億ユーロ(6月+164億ユーロ)
ロシア・1-7月貿易収支:+825億ドル

スウェーデン中銀:政策金利+0.25%⇒3.75%

周小川中国人民銀行総裁
「中国人民銀行は実質金利をプラスに戻すことを望む」
「実質金利は、月間CPIではなく、6-12ヶ月のCPIで判断すべき」

額賀財務相
「日銀は世界経済、市場動向見ながら適切に金融政策を判断すると期待」
「秋以降に消費税含む税制の抜本改革に取り組む、与野党でオープンな議論必要」

ビーニ・スマギ欧州中銀専務理事
「金融緩和は、市場の混乱が経済に与える影響次第」
「基本的な経済状況に変化なければ、金融政策は引き続き緩和的」
「損失の規模を判断するために、四半期決算を見守っている」
「長めのマネーマーケットは依然適切に機能していない、欧州中銀は介入の用意」
「市場には潤沢な流動性がある、銀行にはその資金を流通させる責任がある」

ブッシュ米大統領
「北朝鮮が核兵器プログラム放棄すれば、和平条約の提案を検討」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「弱いユーロよりも強いユーロを望む」

与謝野官房長官
「為替市場の安定に留意しながら、外貨準備を運用する必要」

トリシェ欧州中銀総裁
「金融政策スタンスは依然として緩和気味」

独・7月鉱工業生産:前月比+0.1%(前月比予想+0.8%、6月-0.2%←-0.4%)
【要人発言】
シュタルクECB理事
「ECBはインフレに絶えず警戒が必要」
メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁
「ユーロ圏では依然として物価に上振れリスク」
中国国家発展改革委員会・張曉強副委員長
「7月末時点の中国外貨準備、1兆4000億ドル近い(6月末1兆3300億ドル)」
ヒル米国務次官補
「米中ロの核専門家、9月11-15日の日程で北朝鮮訪問」

米・8月非農業部門雇用者数:前月比-4000人(予想+11万人、7月+6.8万人←+9.2万人)
米・8月失業率:4.6%(予想4.6%、7月4.6%)
米・8月平均時間給:前月比+0.3%(予想+0.3%、7月+0.3%)
米・7月卸売在庫:前月比+0.2%(予想+0.4%、6月+0.3%←+0.5%)
加・8月失業率:6.0%(予想6.0%、7月6.0%)
加・8月雇用者数:前月比+2.33万人(予想+1.8万人、7月+1.13万人)

ポールソン米財務長官
「8月の雇用者数減少は完全に予想外だったわけではない」
「統計は常に一直線に進むものではなく時には以外な数字もでてくる。米経済は、今年下期も拡大を続ける」

武藤日銀副総裁
「経済は堅調に拡大」
「情勢改善の度合いに応じたペースで徐々に金利調整」
「投資家はリスクを再評価」
「市場は背後にある世界経済の動きとともに注視」
「指標や情報、内外の金融市場を丹念に点検し判断」
「消費者物価は将来プラス幅が次第に拡大していく」

ラジアー・米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長
「米景気後退の可能性は低い」
「景気後退の可能性は常に存在する。われわれはその可能性が高いとは考えていない」
「米政府は依然雇用市場に対し“快適”と感じている。民間セクターでは新規雇用が創出され、賃金が上昇」

フランク米下院金融委員会委員長
「9/18の米利下げ要求」
「米雇用統計は、金融政策議論の終焉」
「利下げは意味のあるもの」

ラトIMF専務理事
「市場混乱は米経済見通しを押し下げる」
「調整過程は長引く可能性が高い」

トリシェECB総裁
「将来必要とあれば対応」
「経済成長拡大の基盤は今だに良好」

パパデモス欧州中銀副総裁
「ファンダメンタルズは良好」
「最近の金融市場の混乱はユーロ圏の中期的な経済成長に関する基本シナリオに影響を与えていない」
「リスク再評価、金融市場のボラティリティの高まりにより、中期的な経済見通しに不透明性が高まった」
「基本シナリオは変わらず」

ウェーバー独連銀総裁
「金融引締めは終了していない」

10日の東京市場は、先週末ニューヨーク市場でのドル安、円高地合いを受け継いで、早朝からドル円は113.27から112.60まで急速に値を下げた後、本邦輸入企業や本邦機関投資家による断続的な買いで、113.38まで値を上げた。またクロス円も本邦機関投資家によるクロス円の買いで、朝方の急落からは値を回復した。 ユーロ円は円キャリートレードの手仕舞いが加速し、155.94から155.15まで下落したが、その後156.36まで反発。 ポンド円も228.21まで下落したが、その後230.00まで上昇して、オージー円は93.27から92.20下落後、再度高値近辺に反発となった。 一方欧州通貨は小動きも堅調な推移で、ユーロドルは1.3767から1.3801、ポンドドルは、2.0265から2.0302で推移した。ロンドン市場では、ドル円、クロス円のショートカバーの買いが先行した。NY市場でもダウ100ドル高と上昇して始まったことから、ドル円、クロス円はショートカバーで上昇したが、ロックハート・アトランタ連銀総裁やイェレン・サンフランシスコ連銀総裁などFOMCメンバーが景気のダウン・サイド・リスクについて言及したことで、ダウが下落転じドル円、クロス円も朝方の上昇分を消す下落となった。ただし、結局ダウが小幅ながらプラスで引けたことから、更に売り込まれることはなかった。ドル円は一時114.01の高値をつけたが、その後113.24へ弱含み、ユーロドルは、欧米金利差縮小観測に伴う買いに1.3816まで上昇後、オプション絡みの売りに1.3781まで反落した。ポンドドルは、2.0271から2.0331で小動きとなった。 一方クロス円はドル円同様、高値圏での戻り売りに押された。ユーロ円は、157.36から156.07まで下落し、ポンド円も231.48から229.55−65へ値を下げ、オージー円は94.11の高値から93.10−15まで値を下げたが、総じて堅調なレベルで引けている。

【経済指標&要人発言】
日本・第2四半期国内総生産(2次速報値):前期比-0.3%、前期比年率-1.2%(速報前期比+0.1%、前期比年率+0.5%)、設備投資:前期比-1.2%、民間最終消費:前期比+0.3%、デフレーター:前期比年率-0.3%
日本・8月マネーサプライ:前年比+1.8%
日本・8月景気ウォッチャー調査:現状判断DI44.1(7月44.7)/先行き判断46.5(7月46.7)
NZ・第2・四半期生産者物価指数:投入前期比+1.3%、前年比+1.2%、産出指数前期比+1.2%、前年比+1.5%
中・8月生産者物価指数:前年比+2.6%
トルコ・第2・四半期国内総生産(GDP):前年比+3.9%

額賀財務相
「日本経済は大局的には大きな変化ない、景気回復基調は続くと期待」
「先行きは世界経済や原油価格の動向に引き続き細心の注意」
「為替市場に関してコメントするのは適当でない」
「サブプライム問題、日本経済に若干の影響もあり得る」
コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「クレジット市場の収縮は短期的」
パラモ欧州中銀理事「ユーロ圏のインフレリスクは依然として上向き」

周小川中国人民銀行総裁
「インフレについて懸念している」

英・8月生産者物価・投入指数:前月比-0.5%(予想-0.2%、7月-0.8%)、前年比+0.7%(予想+1.1%、7月-0.3%)
英・8月産出指数:前月比+0.1%(予想+0.2%、7月+0.3%)前年比+2.5%(予想+2.5%、7月+2.5%)
英・7月住宅価格(政府):前年比+12.4%(6月+12.1%)

ソルベス・スペイン財務相
「ユーロ圏の金利はピークに近い、低下する可能性も」

ノワイエ仏中銀総裁
「市場の混乱で不透明感増している」

ラトIMF専務理事
「IMF、日米欧の成長率を下方修正する見通し」
「市場の混乱による最大の影響を受けるのは米国」
「世界経済に及ぼす影響は危機の持続期間次第」

米・7月消費者信用残高:前月比+75億ドル(予想+80億ドル、6月+119億ドル←+131

イエレン米サンフランシスコ連銀総裁
「最近のデータはインフレ改善の兆候が現れている」
「経済にかなりの下方圧力が見られる」
「過去において金融混乱が速やかに後退した例もある」
「連銀は政策金利決定においてリスクを考慮する必要がある」
「金融政策は経済の先行き予想に焦点を置いてきており、今後もそうあるべき」
「もし雇用、住宅価格が低下するとリスクはかなり大きい」
「連銀は金融政策が経済に反映するのに遅効性がある事を注視すべき」
「住宅価格下落が金融市場混乱の一因」
「連銀は金融システムへの影響を監視」

ラジアー・米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長
「景気後退の確率は上昇していない」
「経済のファンダメンタルズは堅調」
「輸出が堅調となる可能性が高く、住宅市場低迷にもかかわらず消費は高まり、インフレ見通しが改善」

フィッシャー米ダラス連銀総裁
「米経済は住宅・金融市場混乱を乗り越えつつあるもよう」
「わが国経済はこれまでのところ、嵐を乗り越えつつあるようだ。嵐の今後の進路や適切な政策の道筋についてはまだ決まっていない」
「住宅市場以外では、逼迫した信用市場の大きな影響は見られず」
「連銀の仕事は投機家を保護する事ではない。システムが損われない状態を維持する事にある。」

ロックハート米アトランタ連銀総裁
「指標は雇用が6月以降弱まっている事を示した」
「雇用統計は良好な小売り指標を合わせて評価」
「差し迫ったドル売りリスクなし」

プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁
「心強いものではないが、この統計のみで政策金利引き下げにつながる可能性はない」

米セントルイス連銀
「プール総裁(投票権有)来年3月退任」

トリシェECB総裁
「基本的シナリオは潜在成長率並みの伸びを予想」
「成長見通しの不透明さは上昇」

11日の東京市場は、昨日のNYダウ、本日の東京株式市場が堅調に推移したことを受けて、ドル円は113.39から113.91まで堅調に推移とした。 ユーロドルは、1.3782から1.3810で小動き、ポンドドルも2.0242から2.0281での推移となった。 一方クロス円はドル円同様堅調な上昇となったが、流石に上値を直ぐに拡大できるような状況ではない。ユーロ円は156.31から157.15、ポンド円は229.58から230.86、オージー円は93.39から94.35、カナダ円は107.67から108.53、スイス円は95.42から95.94での推移となった。ロンドン市場では、欧州主要株式市場の上昇を受けてクロス円の買いが優勢となった。ただし英7月貿易赤字の拡大を受けて、一時ポンド売りが強まる場面もあったが、一時的となった。NY市場では、米貿易赤字の予想外の縮小や株式市場の上昇を受けて、ドル円、クロス円が買い戻されたが、ドルは安く引けている。 ドル円は113.46から114.38まで上昇し、ユーロドルはトリシェECB総裁のタカ派発言やユーロ円の買いを受けて、1.3886から1.3849まで上昇し、史上高値にあと少しに迫った。またポンドドルは2.0242から2.0336まで上昇後、2.0286へ反落した。 一方クロス円は、NYダウの上昇を受けてリスク回避の後退に軒並み値を上げた。 ユーロ円は、156.52からストップをつけて158.21まで上昇し、ポンド円は232.38の高値、オージー円は、95.43の高値まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
日・7月機械受注:前月比+17.0%(前月比予想+5.3%、6月-10.4%)
製造業:前月比+10.8%、非製造業:前月比+19.4%
中・8月消費者物価指数:前年比+6.5% 10年ぶりの高水準(食品価格+18.2%、除く食品+0.9%)
中・8月貿易収支:+249.7億ドル(輸出1114億ドル前年比+22.7%、輸入864億ドル前年比+20.1%)
中・8月原油輸入:1404万トン(前年比+18.8%)、1-8月1億1040万トン(前年比+15.3%)
独・8月卸売物価指数:前月比+0.5%、前年比+2.5%

ミシュキンFRB理事
「金融市場の混乱は景気の下振れリスク」
「FRBは、インフレを警戒しつつ需要が供給と下回らないよう注意する」
「家計支出や企業投資の縮小、米経済にとって重大な下方リスク」
「FRB、金融市場混乱による経済への悪影響緩和に向けて必要なら行動する用意」
「インフレ見通しリスク、成長下振れリスク増大を考慮すれば均衡してきている」
「インフレ、PCE上昇率で約2%のペースとの見込みに沿って推移すると予想」
「経済モデルでは、金融市場の混乱を把握できない可能性」
「現状では、経済情勢に関する報告や、資産市場が金融政策にとってカギ」
「クレジット問題の解決にどれだけ時間を要するかが大きな問題」
「連銀貸し出しを利用するのは不名誉なことではない」
「信用収縮にも関わらず、商業銀行は健全」

リーカネン・フィンランド中銀総裁
「物価安定に対するリスクは上向き」
「金融市場の正常化、何週間ではなく何カ月という問題」

シュタルクECB専務理事
「先週の金利据え置きは、追加利上げを断念したものではない」
「不透明感の高まりを考えれば、欧州中銀はまず様子を見たい」
「欧州中銀は、現在の動向について引き続き非常に警戒する必要」

英・7月貿易収支:-70.65億ポンド(予想-64億ポンド、6月-65.35億ポンド←-62.66億ポンド)

欧州委員会
「2007年のユーロ圏GDP伸び率見通しを2.6%から2.5%に引き下げ」
「2007年の英国GDP伸び率見通しを2.8%から2.9%に引き上げ」
「2007年のドイツGDP伸び率見通しを2.5%から2.4%に引き下げ」
「2007年のEUのGDP伸び率見通しを2.9%から2.8%に引き下げ」
「2007年のユーロ圏インフレ率見通しを1.9%から2.0%に引き上げ」

米・7月貿易収支:-592億ドル(予想-590億ドル、6月-594億ドル←-581億ドル)
 対中国:238.0億ドル(前月比+12.4%)、日本:80.1億ドル(同比+27.6%)
 EU全体:129.7億ドル(同比+41.2%)、カナダ:56.8億ドル(同比-2.9%)
 メキシコ:56.1億ドル(同比-12.0%)、OPEC諸国:108.6億ドル(同比+9.8%)
加・7月貿易収支:+37億カナダドル(予想+50億カナダドル、6月+43億カナダドル←+53億カナダドル)
加・8月住宅着工件数:22.65万戸(予想22万戸、7月21.56万戸)
加・7月新築住宅価格指数:前月比+0.9%(予想+0.6%、6月+0.7%)

バーナンキFRB議長
「世界的な余剰貯蓄に変化はなく、金利は低水準に抑えられている」
「巨大な米経常赤字の永続は不可能だが、主要懸念ではない」
「世界的な貯蓄過剰傾向が依然継続しているとの見方を示した。そのうえで、そうした過剰傾向が静まり、新興国経済からの金融資本流入が減少すれば、実質金利は上昇する」
「ここ数年の先進国経済の成長は貯蓄需要を押し上げ、実質金利上昇に寄与」
「期間プレミアムは、最近の市場ボラティリティで、これまでの低い水準から上昇」
「世界の不均衡は拡大」
「もし米国の対外赤字が継続するとドル回避」

トリシェECB総裁
「最近のデータは上向きのインフレリスクを示している」
「市場の変動が不透明性を高めた」
「金融政策決定までに新たな指標を見る必要がある」
「市場混乱は調整」
「不透明性の高まりにより9/6は政策金利据え置きを決めた」
「サブプライムは米国住宅市場において割合は小さい」
「ECBは価格安定に適した政策金利を設定すべき」
「ECBの責務は人々を救済する事でない」
「ECBはユーロ13カ国の成長は潜在的水準近辺を予想」

アルムニア欧州委委員
「欧州は成長サイクルのピークを過ぎた可能性」
「下振れリスクが増大しつつある」
「米景気減速が深刻になればEUに実質的な打撃」
「08年EU成長率は07年を下回る。08年見通しは下方修正の可能性」
「「米国が景気後退に陥るとは考えていない」

12日の東京市場は、昨晩の動きを反映して、円売り、ドル売りの流れが継続した。ドル円は一時114.40まで上昇したが、安倍首相が突然辞任表明をしたことを受けて、東京株式市場が下落したことから、一時113.78まで下落となった。ユーロドルは、1.3825から1.3850のオプションの防戦をつけて、ユーロ発足以来の史上高値を更新して1.3880の高値まで一時上昇し、ポンドドルは2.0294から2.0357で堅調推移となった。 一方クロス円も総じて強保合となったが、ドル円の下落に調整的に値を下げた。 ユーロ円は、ユーロ債償還絡みの売りもあって、158.28から157.78へ下落、ポンド円は232.51から231.43へ値を下げ、オージー円は95.47から94.97、NZD円は80.78から80.26、カナダ円は109.72から109.12まで下落した。ロンドン市場では、欧州通貨を中心にドル売りの流れが続いたが、全体的には材料難から上下を繰り返す展開となった。NY市場では、相次ぐECB関係者のタカ派発言を受けて、欧米金利差縮小観測に伴うドル売りと日本の政局不安を受けた円売りで、ドル安、円安相場が復活した。ユーロドルは、1.3844の安値からポルトガル中銀のコンスタンシオ総裁の「強いユーロはインフレ圧力を低下させる」との発言を受けて、1.3900のオプションバリアーを打ち負かし1.3915まで上昇。約1ヵ月半ぶりにユーロ導入来の最高値を更新した。またポンドドルは、イングランド銀行のキング総裁の「信用市場のひっ迫を受け成長が減速する可能性」との発言を受けて、ユーロポンドの買いが強まり、2.0366を高値に2.0288まで一時値を下げた。ドル円は113.89から114.38まで上昇したが、更に上値追いはできなかったが、クロス円は総じて堅調に上値拡大となり、ユーロ円は157.82から158.91まで上昇し、オージー円は96.33の高値をつけたが、ポンド円は、一時231.07まで下落となり、上値は232.29で限定された。

【経済指標&要人発言】
日・7月貿易黒字:+7843億円(前年比-17.6%)
日・7月経常黒字:+1兆8559億円(前年比+4.5%)(予想+1兆8150億円、6月+1兆5203億円)
日・8月国内企業物価指数:前月比0.0%、前年比+1.9%(予想前年比+1.8%、7月+2.1%)
日・8月対内債券投資:3兆8085億円の流入超(過去最高)
日・8月対外債券投資:6904億円の流入超
日・8月対内株式投資:1兆2709億円の流出超(過去最高)
日・8月消費者態度指数:44.0(7月44.4、4ヶ月連続低下)
日・第2・四半期国内総生産(GDP)ギャップ:+0.2%(0.6%から下方修正)
中・8月小売売上高:前年比+17.1%

安倍首相
「私が首相であることで野党との話し合いが難しい状況。自らけじめをつけること
で局面打開が必要と判断。新たな首相のもとでテロとの戦いを目指すべきと判断。」

小沢民主党代表
「総選挙、できるだけ早い時期に」

キミット米財務副長官
「米国は海外からの投資にオープンだが、安全保障上リスクとなる可能性のある取引は慎重に調査する」

英・8月失業率:2.6%(予想2.6%、7月2.6%)
英・8月失業者数増減:-4.2千人(予想-8千人、7月-6.7千人←-8.5千人)
英・5-7月平均所得伸び率:3.5%(予想3.4%、4-6月3.3%)
ユーロ圏・7月鉱工業生産:前月比+0.6%(予想+0.3%、6月0.0%←-0.1%)
中・8月マネーサプライM2伸び率:前年比+18.1%(予想+18.2%、7月+18.5%)

キング英中銀総裁
「市場の問題の原因は経済ではなく、リスク評価の失敗」

米・週次MBA住宅ローン申請指数(9/7):前週比+5.5%(前回+1.3%)
米・週次原油在庫統計(9/7時点)
原油在庫:前週比-701万バレル(予想-270万バレル、前回-397万バレル)
ガソリン在庫:同比-67万バレル(予想-50万バレル、前回-148万バレル)
留出油在庫:同比+179万バレル(予想+190万バレル、前回+225万バレル)
製油所稼働率:90.5%(予想92.0%、前回92.1%)

ポールソン米財務長官
「サブプライム(信用度の低い借り手向け)住宅ローン市場の問題は、今後2年にわたり金利改定を控えているため、他の金融市場の問題と比べて調整に一段と時間がかかる」
「政府は、変動金利型サブプライム住宅ローンが来年高水準の金利に切り替わる住宅保有者の救済方法を模索中」
「住宅ローンの種類拡充必要」
「景気の強さが悪影響の緩衝材になる」

ドッジ・カナダ中銀総裁
「最近の信用市場混乱のリスクの再評価には、複雑な新型の証券などが絡んでいるため過去の危機よりも時間がかかる可能性がある」
「金融市場には更なる透明性が必要」
「われわれの金融政策の目的は、インフレを目標水準に維持することで、それは金融市場の安定に向けわれわれにできる最良の貢献だ」

コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「将来の金利決定は金融市場混乱の期間や経済への影響次第」
「市場混乱によるいかなる成長の減速はインフレを押し下げる」
「ECBが物価リスクを評価するためすべての指標を注意深く見極め」
「ユーロ高がインフレ圧力を緩和させるとの観点から、ユーロがインフレにとり“非常に重要”」
「米国の景気後退は予想しない」

リーカネン・フィンランド中銀総裁
「インフレリスクは上向き」
「ユーロ13カ国経済見通しは良好」

NY連銀
「翌日物レポで135億ドルを供給」

ECB
「期間90日の臨時オペを実施し、750億ユーロを市場に供給」

13日の東京市場は、東京株式市場の堅調推移を受けて、ドル円は114.10から114.58まで堅調に推移し、ユーロ円は158.56から159.13まで堅調に推移した。ユーロドルは、1.3925のオプション防戦売りで1.3910から1.3881まで軟調に推移し、ポンドドルは、2.0251から2.0287で推移した。なお、その他のクロス円は、オージー円は、95.70から抵抗線である96.35レベルのラインまで上値を試しながら96.14まで堅調に推移し、、ポンド円は、相変わらずのもみ合いで232.09から231.43の中で推移する動きが続いた。ロンドン市場では、ドル円、ユーロ円でショートカバーの買いが優勢になり、クロス円は全般的に上昇した。NY市場では、ドル円は予想を下回る米新規失業保険申請件数を受けて“雇用市場は思ったよりも弾力性がある”との見方が広がり、株高や債券利回り上昇に伴い114.44からストップをつけて115.50まで上昇した。ユーロドルはファンド筋の利食い売りや米金利上昇に伴う欧米金利差縮小を受けて1.3930から1.3863まで下落し、ユーロ円は株価上昇を受けたリスク回避の動き後退に159.11からストップを巻き込み160.48まで上昇した。ポンドドルは2.0236から2.0346へ上昇し、ドルスイスはスイス中銀の利上げを受けたスイスフラン買いに1.1803まで下落後、米金利上昇に伴い1.1890へ反発した。なお、その他のクロス円は、オージー円は97.18まで、ポンド円は、234.79までの日中高値をつけたが、引けにかけて利食いで値を消す展開となった。

【経済指標&要人発言】
ニュージーランド準備銀行:政策金利8.25%据え置き
「国内消費は鈍化し始めている」
「NZドル下落は、当面のインフレを押し上げる可能性」
「クレジット市場混乱の国内への影響は依然不透明」

日・対内外証券投資(9/2-8)
対内債券投資:959億円の流出超
対外債券投資:1兆3915億円の流出超
対内株式投資:439億円の流出超
ニュージーランド・7月小売売上高:前月比0.0%、前年比+5.7%(6月-0.4%/+4.8%)
英・6-8月住宅価格指数(RICS):-1.8(5-7月+10.8)2005年10月以来のマイナス
中・8月鉱工業生産:前年比+17.5%(7月+18.0%) 1-8月:前年同期比+18.4%
中・1-8月対中直接投資:前年比+12.8%
ロシア・9月外貨準備高:4171億ドル
仏・8月EU基準CPI:前月比+0.4%、前年比+1.3%

ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁
「現在の政策金利はインフレ・ターゲットと整合的」

ボーフィンガー独政府経済諮問委員会(5賢人委員会)委員
「ドイツ政府はユーロ高を抑制するための介入を支持することを検討する必要」

クアデン・ベルギー中銀総裁
「欧州中銀利上げ再開、不透明感拡大で判断難しい」

英中銀
「44億ポンドの追加資金を市場に供給」
「準備預金残高目標のレンジを、上下1%から上下37.5%に拡大」

ポールソン米財務長官(英紙)
「市場の混乱は米成長にペナルティーを与えるが、経済は底堅い」

メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁
「ECBは必要とあれば時宜を得て、断固とした行動をとる用意がある」
「金融セクターへの影響が現われるのは時間がかかる」
「10月半ばのECBの銀行貸出調査が金融環境の最初のデータ」

米・週次新規失業保険申請件数:31.9万件(予想32.5万件、前回31.5万件←31.8万件)
米・8月財政収支:-1170億ドル(予想-770億ドル、前年同月-647.2億ドル)
加・4-6月期設備稼働率:83.0%(予想83.2%、前期82.8%←83.0%)

スイス中銀:政策金利0.25ポイント引き上げ2.75%に決定
トルコ中銀:政策金利0.25ポイント引き下げ17.25%に決定
NY連銀:「翌日物レポを通じ50億ドル、期間7日のレポで110億ドル、期間14日のレポで50億ドルと、総額210億ドルの緊急資金を市場に供給」

下院金融委
「バーナンキFRB議長20日に住宅ローン問題で下院金融委で証言」

グリーンスパン前FRB議長
「バーナンキFRB議長は優れた手腕を発揮」
「サブプライム住宅ローンの重大さは、2005年終盤から2006年になるまで実際にはわかっていなかった」

トリシェECB総裁
「欧州には景気後退のリスク見られず」
「より広範囲な市場の調整の可能性」

シュタルクECB理事
「ここ数年間の経済成長は強い」
「最近の指標は07年2.5%の成長率を示している」
「成長見通しには下方リスクがある」
「市場混乱を受けてリスクは増大」
「資金供給は一時的」
「ECBの行動は銀行を救済する事を目標としているのではない」
「ECBの責務は物価安定を確実にする事」

ツァイトラー独連銀副総裁
「世界経済成長路線は失われていない」
「市場の混乱は速やかに終焉する事はない」
「ドイツの銀行セクター、市場混乱を乗り切れる状態にある」

スイス中銀
「インフレ抑制重視」
「成長の下方リスクはいくらか強まった」
「インフレは08年半ば2%へ上昇、07年インフレ見通し平均は0.6%」
「08年成長は減速する可能性」
「金融市場危機を受けてインフレ、成長見通しの透明度が低下」
「スイスフラン安、原油価格がインフレリスク」
「スイスフラン、原油価格を綿密に監視」
「スイスフランは引き続き低水準」
「「信用市場危機が成長を抑制するかどうかは不透明」

14日の東京市場は、英住宅大手ノーザン・ロックによる英中銀に対する緊急資金要請報道を受けて、ドル円は115.08から114.51まで下落した後、東京株式市場が堅調に推移したことと、中国筋主導の買いが支え115.40まで反発した。 またユーロドルは1.3863から1.3895まで堅調に推移し、ポンドドルは、早朝から値を落としたが、一時2.0230まで反発も、結局2.0156まで値を下げた。 一方クロス円も早朝の急落から、一時大きく反発と乱高下気味となった。 ユーロ円は159.72から158.77まで下落したが、欧州勢からの買いが集まり160.25まで一時反発し、ポンド円は230.98から233.29、オージー円も95.57から97.14で大きく上下に動く展開が続いた。 ロンドン市場は、調整の円の買い戻しが優勢になったが、英利下げ観測の浮上でポンド売りが優勢になった。NY市場では、米8月小売売上高が悪化したことを受けて、NYダウは100ドル近い下げからスタート。一時円の買い戻しが拡大したたが、その後発表された米9月ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を上回り、ダウがプラス圏へ反発。円も売り戻された後、来週のFOMCや大手証券会社の決算を控えて、模様眺めの円安地合で週末の取引を終えた。 一方欧州通貨では、英ノーザンロックがイングランド銀行に金融支援を要請したとのアジアからの報道が全般的に上値を抑える展開となった。ユーロドルは、1.3893を高値に1.3844へ下落。ポンドドルは、ユーロポンドが0.69台へ乗せたことで、2.0187から2.0055まで値を下げた。 ドル円は114.36を安値に115円台を回復。 一時東京高値の115.40に迫る上昇となったが、この位置を越えられずに115円台前半で引けた。 またクロス円は、同様に一時下押しするも、再度高値圏に反発となったが、一応このレベルで上値は抑えられた。ユーロ円は、158.86へ下落後、160.15へ上昇。 ポンド円も一時230.20まで値を下げたが、その後は231.90へ反発。 オージー円は、96.10から97.22へ上昇、NZD円も81.45から82.57へ値を上げ、ドルカナダが1.0300を割り込んだことからカナダ円は、1111.05を安値に112.12まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
日・7月鉱工業生産確報:前月比-0.4%(速報値-0.4%)、製造業稼働率指数:前月比-1.3%、製造工業生産能力指数:前年比+1.4%
中・1-8月の都市部固定資産投資:前年比+26.7%
独・8月CPI改定値:前月比-0.1%、前年比+1.9%
仏・7月経常収支:-22億ユーロ

権韓国財政経済相
「急激なウォン高には介入で対応する」

英政府
「英中銀に対してノーザン・ロックへの金融支援を承認」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相(ユーログループ議長)
「米国のサブプライム問題のユーロ圏への悪影響は、2007年は大きくないが、2008年への影響度合いはもうすぐ判明する」

ユーロ圏・8月消費者物価指数改定値:前年比+1.7%(予想+1.8%、7月+1.8%)

中国人民銀行
「1年物預金金利、貸出金利とも0.27%引き上げ(9/15から実施)」
「インフレや景気過熱の抑制が狙い」

福井日銀総裁(内閣府幹部経由)
「米サブプライム問題で世界の金融市場やや不安定化、いくばくか日本の市場にも影響」

大田経済財政担当相
「いまの景気は踊り場とはみていない」

グロース独経済技術相
「ユーロ高と市場の混乱が今後とも続くと懸念」

米・8月小売売上高:前月比+0.3%(予想+0.5%、7月+0.5%←+0.3%)
米・8月小売売上高(除く自動車):前月比-0.4%(予想+0.2%、7月+0.7%←+0.4%)
米・8月輸入物価指数:前月比-0.3%(予想+0.3%、7月+1.3%←+1.5%)、前年比+1.9%(7月+2.8%)
米・4-6月期経常収支:-1907.9億ドル(予想-1900億ドル、前期-1971億ドル←-1925.8億ドル)
米・8月鉱工業生産:前月比+0.2%(予想+0.3%、7月+0.5%←+0.3%)
米・8月設備稼働率:82.2%(予想82.0%、7月82.2%←81.9%)
米・7月企業在庫:前月比+0.5%(予想+0.3%、6月+0.4%)
米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:83.8(予想83.0、8月83.4)
加・7月製造業出荷:前月比+2.3%(予想+1.0%、6月-2.0%←-1.8%)
加・4-6月期労働生産率:前期比+0.2%(予想+0.4%、前期+0.7%)

NY連銀
「週末越レポを通し30億ドルを市場に供給」

ポールソン米財務長官
「強いドルは米国の国益に叶う」
「海外の成長加速が米輸出を促進」
「世界経済はかなり強い」
「市場はリスクを再評価」
「米経済はかなり堅調」
「中国の改革のペースには耐えられず」
「金融混乱時の貿易戦争は経済に打撃となる」
「貿易保護主義は経済を一層悪化させる」

トリシェECB総裁
「ECBは価格安定に必要とされる事を実施」
「インフレリスクは上向き」
「政策は引き続き緩和的」
「市場は調整の過程」
「為替はG7声明にそる」
「為替市場での過剰な動きは歓迎せず」
「日本は継続可能な回復基調」
「円はファンダメンタルスを反映すべき」

シュタインブリュック独財務相
「ユーロ安よりユーロ高を好む」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「更なるユーロ高は懸念」

ラガルド経済財務雇用相
「円、人民元水準は貿易にとって問題」

 17日のアジア市場は、東京が休日ということもあり、午前は動意の薄い展開も円絡みでは一定の値幅が出ており、特にウェスト・ミンスター系クロス円はビッドが優勢気味。 また欧州勢参入後は、朝方に発表された英ライトムーブ住宅価格指数の内容の悪さに、ポンド売りが強まり、欧州主要株式市場の下落を受けてクロス円の売りが強まった。 ユーロドルは、1.3853から1.3888で軟調気味。 ポンドドルは、2.0085から1.9982まで下落し、ドル円は115.41から114.79へ下落した。 一方クロス円は、ユーロ円が160.26から159.18へ下落、ポンド円は231.65から229.53まで大きく調整した。 またオージー円は97.53の高値をつけたが、その後96.60へ下落。 NZD円は82.44の高値から81.67へ値をさげ、カナダ円は、ドルカナダが1.0240まで値を下げたことで、一時112.51の高値をつけたが、やはりその後は111.63まで下落となった。ロンドン市場では、欧州主要株式市場、米国株式指数先物の下落推移を受けて、クロス円の売りが優勢になった。ただしNY市場では、軟調スタートとなった米株式市場が、下げ幅が縮小した事で一時ショート・カバー的に円売りが出たが、FOMCを前にポジション調整が強まり、特にクロス円は軟調な推移で引ける展開となった。ユーロドルは予想を下回る米9月のNY州製造業業況指数を受けて1.3889まで上昇したが、ユーロ円の売りに1.3849へ反落した。またポンドドルは英住宅ローン大手ノーザン・ロック社問題を受けた英信用逼迫不安にポンド売りが強まり2.0028から1.9916まで下落し、ドル円は114.66から115.28での揉み合いに推移した。 一方クロス円は乱高下気味の展開となったが、ユーロ円はNYダウに連れて、159.03から159.94まで上昇後159.19へ反落し、ポンド円はユーロポンドの買いが圧迫して、一時228.87の安値まで下落した。 また当初堅調だったオセアニア通貨は、一時利食いに大きくした押しした。 オージー円は、96.15−20から96.86−91へ上昇後、95.52まで急落。 その後96.25−30へ反発した。 またNZD円も81.34−39から82.19−24まで上昇後、80.73−78へ急落して81.51−56へ上昇して、揉み合い圏で引けている。 

【経済指標&要人発言】
クシュネル仏外相
「(イランの核問題をめぐり)対イラン戦争の可能性に備える必要がある」

グリーンスパン前米FRB議長
「米リセッションの確率は、3分の1をやや上回る」(米WSJ電子版)
「FRB、インフレ抑制には政策金利を2ケタにする必要も」(米USAトゥデー紙)

アジア開銀
「2007年の日本を除くアジアの成長率、8.3%に上方修正(6カ月前予想7.6%)」
「2008年の予想も7.7%から8.2%に引き上げ」

ユーロ圏・7月貿易収支:+46億ユーロ(予想+68億ユーロ、6月+76億ユーロ)

ポールソン米財務長官
「市場の混乱、しばらく続く見通し」
「市場混乱に警戒重要だが、過剰反応をしない事が重要」
「連銀の市場への対応を信頼」
「米経済は引き続き成長拡大すると自信」

ラガルド仏経済相
「米財務長官とは人民元が過小評価されているとの認識で一致」
「ポールソン長官は強いドルを支持する意向をあらためて示した」
「ユーログループ内に対立はない」

ダーリング英財務相
「ノーザン・ロックの危機打開にあらゆる選択肢検討」
「(クレジット市場の)問題の根は海外市場、特に米国だ。英国では、経済は力強く、低金利、低インフレだ」
「米英は金融システムの規律強化が必要との認識で一致」
「英中銀に支援要請した英金融機関、ノーザン・ロックのみ」
「ノーザン・ロックの全預金を保護する方針」

スペイン中銀
「スペインの金融機関、ECBに緊急支援求めていない」

米・9月NY州製造業業況指数:14.7(予想20.25、8月25.06)
加・7月証券取扱高:+15.02億カナダドル(予想-15億カナダドル、6月-43.3億カナダドル←-45.21億カナダドル)

ロート・スイス中銀総裁
「金融政策に現在はバイアスなし」
「経済のリスクは下方」
「金融市場の混乱は将来のインフレ加速リスクを縮小」
「金利は適切」
「スイスフラン安が価格を押し上げる事を懸念している」
「市場混乱は不透明性を強めた」
「米住宅市場問題は拡大、長期化すると見通す」
「特に米国で経済減速ペースの可能性が拡大」
「国内銀行の資本状態は十分。金融危機のために第3・四半期業績は、第1、第2・四半期ほど良好ではない可能性がある」

グリーンスパン前米FRB議長
「ユーロ基軸通貨になる可能性」
「ECBは国際的な機関に発展」

 18日の東京市場は、東京株式市場の下落を受けて、FOMCを前にクロス円のポジション調整の売りが先行した。一部利下げが0.25%に止まると、NYダウが失望感から下落するとの思惑が働いている模様。 ドル円は、115.14からクロス円の売りに圧迫されて、114.79まで下落。 ただし、この位置ではビッドに支えられた。 ユーロドルは、ユーロ圏財務相が緊急会合を開催するとの噂から、欧州中銀による緊急利下げ可能性が取り沙汰されて、1.3873から1.3828まで下落、ポンドドルは、英ノーザンロック問題が足かせとなり1.9938から1.9883まで値を下げたが、その後英中銀による臨時資金供給の報を受けて、1.9942まで反発した。一方クロス円は、ドル円、欧州通貨の下げから値を下げたが、その後は買い戻し気味となった。ユーロ円は159.67から158.80まで下落後、159円台へ反発。 ポンド円は229.60から一時228.21の安値へ値を下げた。またオージー円は、オーストラリアの地方銀行による豪準備銀行への金融支援要請の噂で値を下げ、95.99から94.98まで下落したが、その後は豪準備銀行による否定を受けて下げ止まった。ロンドン市場では、クロス円全般の買い戻しをきっかけにショートカバーの買いが強まり、安定した上昇が見られた。NY市場では、FOMCで金融市場混乱、経済全般への悪影響を阻止する事を狙いに政策金利と公定歩合を共に0.50引き下げたことから、ドル売りとなったが、株式市場の300ドル近い大幅高を受けて、リスク回避の動きが後退したことことから、クロス円中心に円売りが拡大した。 ドル円は114.95から116.39まで上昇し、ユーロドルは欧米金利差の縮小観測やユーロ円絡みの買いに1.3858から1.3989まで上昇して、ユーロ導入来の最高値を更新したが、上値は1.4000のオプションの防戦に阻まれた。 またユーロ円はリスク後退を受けたショートカバーに159.33から162.56まで上昇。ポンドドルは1.9920から2.0151まで上昇して、ポンド円は、234.24まで急騰した。 またその他のクロス円では、オージー円が99.11、NZD円が82.49、カナダ円が114.77、スイス円が98.40まで値を上げた。

【経済指標&要人発言】
日・7月第3次産業活動指数:前月比-0.5%(予想-0.5%)
日・6月末家計金融資産:1555兆3989億円(過去最高)(参考米6月個人金融資産57.86兆ドル)
スウェーデン・第2四半期国内総生産:前期比+0.9%、前年比+3.5%(速報値+1.0%、+3.6%)

スティーブンス豪準備銀行総裁
「8月利上げ以降、景気減速の兆しはほとんどみられない」
「信用収縮で信用状況が厳しくなっているが、十分かどうかは不明」
「米国の見通しは弱含んだ、世界成長は予想を下回る可能性」
「豪とアジア、今のところ信用収縮を上手く克服している」
「強い豪経済に追加的抑制要因加わるのは歓迎できる」

豪準備銀行
「地方銀行が資金を求めているとの噂は誤り」

大田経済財政担当相
「金融政策は日銀が日本経済の情勢を点検し判断」
「米国小売りは、明示的にサブプライムの影響を受けていない」

シュタインブリュック独財務相
「金融市場の混乱にも関わらず、2008年にかけて経済成長持続を予想」
「G-7では、金融市場の透明性が重要な議題になる見通し」
「G-7では、政府系投資ファンドについては議論されない見込み」

英・8月消費者物価指数:前月比+0.4%、前年比+1.8%(予想前月比+0.4%、前年比+1.9%、7月前月比-0.6%、前年比+1.9%)
独・9月ZEW景気期待指数:-18.1(予想-15.5、8月-6.9)

フランツ独欧州経済センター(ZEW)所長(5賢人委員)
「ユーロ高が独経済成長率を抑制する可能性」

メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁
「ノーザン・ロックは悲惨だが典型的銀行危機ではない」

OPEC筋
「原油価格が80ドル維持すれば、追加増産を協議する可能性」

米・8月生産者物価指数(PPI):前月比-1.4%(予想-0.2%、7月+0.6%)、前年比+2.2%(予想+3.2%、7月+4.0%)
米・8月コアPPI:前月比+0.2%(予想+0.1%、7月+0.1%)、前年比+2.2%(予想+2.2%、7月+2.3%)
米・7月対米長期証券投資:192億ドルの資金流入(予想同1000億ドル、6月同973億ドル←1209億ドル)
米・7月対米証券投資トータル:1038億ドルの資金流入(予想同600億ドル、6月同344億ドル←588億ドル)

米FOMC結果:FF金利の誘導目標水準0.5ポイント引き下げ4.75%に決定、米公定歩合
0.5ポイント引き下げ5.25%に決定

米FOMC声明
「本年上半期の経済成長は緩やか」
「本日の利下げは金融市場の混乱から発生しうる経済への広範な影響阻止が狙い」
「信用市場の逼迫は住宅市場の不振を悪化させ、経済成長を抑制させる可能性」
「金融状況は前回の会合から見通しをめぐる不透明性を上昇させた」
「引き続き経済見通しを評価、物価安定と持続的経済成長の促進のため必要に応じて措置を講じる」
「FF金利引下げは全会一致」
「コアインフレは緩やかに改善」
「インフレリスクはある程度継続。引き続き注意深く警戒」

ダーリング英財務相
「市場を安定させるため、あらゆる措置をとる」
「英中銀は金融システムに資金を供給する必要があった」
「本日の措置はシステムを増強させる」
「英国はもし更なる問題が生まれた場合には他の銀行を支持」
「現在の国内政策金利は低水準」
「英国経済はかなり強く、安定」
「英国経済は世界で最も強い」

ウェーバー独連銀総裁
「本年後半は高水準のインフレを予想」
「史上最高値を更新した原油価格動向を懸念」
「クレジットコストの上昇がインフレリスクを緩和させたが、リスクは引き続き上向き」
「経済は引き続き良好」

ゴードン・ブラウン英首相
「銀行に対して出来る事は全て実行する」
「英国経済は安定」
「米国住宅市場問題は拡大」

 19日の東京市場は、東京株式市場が堅調推移したことで、昨日からの円売りが継続した。ドル円は115.72から116.09まで上昇したが、ファンド筋からの利食いが上値を抑え、福井日銀総裁が追加利上げの可能性を示唆したことで、一時115.68まで値を落とした。 ユーロドルは、1.3988から1.3962へ調整的な下落となり、ポンドドルは2.0079から2.0172での推移となった。 一方クロス円は、利食いに押される局面があるも総じて堅調なレベルを維持している。 ユーロ円は161.55から162.28、ポンド円は232.44から233.81、オージー円は98.20から99.10、NZD円は83.61から84.92、カナダ円は114.04から114.88で推移した。ロンドン市場では、クロス円は小動きな状態が続いたが、ユーロやポンドのクロス円とドルストレートに調整が入り軟化する動きも見せた。NY市場では、ドル円はリスク後退に伴う米債券利回り上昇の買いに115.72から116.33まで上昇し、ユーロドルは約12年ぶりに米8月住宅着工件数のパッとしない発表を受け、ドル売りが入り一旦1.3984まで上昇したが、またもや1.4000の防戦売りをこなせず1.3936へ反落した。またポンドドルはハト派英中銀金融政策委員会議事録を受けた英利下げ観測にポンド売りが強まり1.9951まで下落後、クロス絡みの買いに2.0030へ反発した。 一方クロス円は総じて保合の感じとなった。 ユーロ円は株価上昇を受けたリスク回避の動き後退に伴う買いに161.38から162.45まで上昇し、ポンド円は、231.16まで値を下げる展開となり、その後は揉み合い気味の展開。 オージー円は、米金利の引き下げにより、高金利通貨として人気が集まり、日中高値の99.67まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
日銀金融政策決定会合:8対1(水野日銀審議委員利上げ主張)で現状の金融政策維持決定

独・8月生産者物価指数:前月比+0.1%、前年比+1.0%(前年比予想+1.0%、7月+1.1%)

福井日銀総裁
「現在の金利水準は相当低い、据え置き期待定着するとリスク再発生も」
「日本経済は物価安定のもと、息の長い成長続ける」
「経済が標準シナリオ通りなら、政策金利の調整必要」

9月日銀金融経済月報
「足元の景気は緩やかに拡大」(判断を据え置き)
「先行きも景気は緩やかに拡大を続けるとみられる」(判断を据え置き)
「CPIは目先ゼロ近傍で推移、より長い目でみるとプラス基調を続けていく」
「輸出は海外経済が全体として拡大するもとで増加を続けていく」(基本的判断維持)

コステロ豪財務相
「大手銀行は、住宅ローン金利を引き上げるいかなる理由もない。政策金利は動いていない。」

英中銀
「期間3カ月の資金の入札実施へ、差し入れ担保の対象拡大」
「モーゲージも担保の対象に加える」
「期間3カ月の入札、最初の実施は来週で規模は100億ポンドの見込み」

9/5-6英中銀金融政策委員会議事録
「全会一致(9対0)で政策金利(5.75%)の据え置きを決定」
「金融市場混乱の影響は、どの程度の期間続くか、どのような形で広がるか次第になる。この点はまだ非常に不透明だ」
「銀行のバランスシートの調整が行われれば、追加流動性需要は後退し、短期金利も低下すると予想」
「消費は、第2四半期の予想から若干弱含み、住宅市場は緩やかな減速基調」
「インフレは、2%付近で推移すると予想」

米・週次MBA住宅ローン申請指数(9/14):前週比+2.4%(前回5.5%)
米・8月消費者物価指数(CPI):前月比-0.1%(予想+0.0%、7月+0.1%)、前年比+2.0%(予想+2.1%、7月+2.4%)
米・8月コアCPI:前月比+0.2%(予想+0.2%、7月+0.2%)、前年比+2.1%(予想+2.2%、7月+2.2%)
米・8月住宅着工件数:133.1万戸、前月比-2.6%(予想135.0万戸、7月136.7万戸←138.1万戸)
米・8月住宅着工許可件数:130.7万戸、前月比-5.9%(予想135.0万戸、7月138.9万戸)
加・8月消費者物価指数(CPI):前月比-0.3%(予想+0.1%、7月+0.1%)、前年比+1.7%(予想+2.1%、7月+2.2%)
加・8月コアCPI:前月比+0.1%(予想+0.2%、7月+0.1%)、前年比+2.2%(予想2.3%、7月2.3%)
加・8月景気先行指数:前月比+0.3%(予想+0.3%、7月+0.4%)
米・週次原油在庫統計(9/14時点)
原油在庫:前週比-387万バレル(予想-203万バレル、前回-701万バレル)
ガソリン在庫:同比+42万バレル(予想-100万バレル、前回-67万バレル)
留出油在庫:同比+156万バレル(予想+123万バレル、前回+179万バレル)
製油所稼働率:89.6%(予想90.0%、前回90.5%)

NY連銀
「翌日物オぺで97.5億ドル緊急資金市場へ供給」

バーナンキ米FRB議長
「政府系住宅金融機関、投資上限内で保有資産構成の調整可能」

ポールソン米財務長官
「国債発行上限引き上げ承認するよう議会に訴え」
「米国に対する完全な信頼と信用は国家の資産、世界金融システムの礎」

グロース独経済技術相
「明らかに連銀の利下げはユーロ高もしくはドル安を意味する可能性がある」
「ドルが過度に下落すれば、ドイツの輸出経済や輸出による収益に影響を及ぼすかもしれない」

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「インフレリスクは上方」
「インフレ抑制のため必要とされる全ての策を講じる」
「ユーロの急激な動きは歓迎せず」

 20日の東京市場は、材料難の中、当初は動意の薄い展開も欧州市場に入って、ユーロドル主導でドル売りが進んだ。 ユーロドルは、1.3957から1.4000のオプションのトリガーの買い仕掛けで、一時1.4066まで上昇。 その後も1.40台での推移を継続している。 またドル円は、116.09から115.28まで一時値を落とし、ポンドドルは1.9980から2.0082へ上昇し、ドルスイスは、1.1730まで値を下げた。 一方クロス円は、まちまちの展開も欧州通貨の動きに堅調さは維持されている。 ユーロ円は161.82から162.40に値を上げ、ポンド円は231.27から232.22、オージー円は99.12から99.84まで上昇し、NZD円は、ニュージーランドの第2・四半期経常赤字を受けて、85.49まで上昇した。ただし、カナダ円はドルカナダが1.00台後半が堅いため、114.60を上値に114.14まで値を下げた。 ロンドン市場では、ユーロドルがポジション調整の売りに押され、ポンドドルは、英8月小売売上高の結果を受けて買い気味となった。 NY市場では、欧米金利差縮小やサウジアラビアのドルペッグ制廃止の憶測に伴うドル売りと日米金利差縮小観測やクロス円の利食いに円が急騰した。 NY株はマイナス推移もゴールドマン・サックスの決算が予想を上回ったほか、米新規失業保険申請件数が堅調だったため下落幅は小さく、珍しくドル円、クロス円相場はNYダウに連動して動くことはなかった。 ユーロドルは、1.4024から1.4099まで上昇。 ポンドドルは2.0034から2.0146まで値を上げ、ドル円は115.65から113.98まで一時大きく下落した。 またクロス円も軒並み値を崩し、ユーロ円は162.37から160.69へ下落、ポンド円は232.26から229.48、オージー円は99.87から98.51、カナダ円は115.06から113.89、NZD円は85.65から84.12へ下落した。 またドルカナダが、30年ぶりの安値となるパリティ割れの0.9992の安値をつけた。

【経済指標&要人発言】
福井日銀総裁
「世界経済は全体として拡大している。世界経済の先行きリスク要因を念頭に置いておく必要」
「わが国の景気は先行き、息の長い成長が続く可能性が高い」
「米国経済は先行き景気の先行きリスクが高まっている」
「金融政策は経済・物価情勢の改善度合いに応じて適切に行っていく」
「わが国の金融機関にサブプライム問題で大きな問題はない」
「見通しの蓋然性とリスクを見極めた上で適切に判断」

マコーミック米財務次官(国際問題担当)
「中国が中国人民元上昇を容認すれば、国内経済成長に寄与」

イラン政府報道官
「原油相場は、過大評価されていない」

英・8月小売売上高:前月比+0.6%、前年比+4.9%(前月比予想+0.1%、7月+0.7%、前年比予想+4.0%、7月+4.4%)
南ア・7月実質小売売上高:前年比+4.9%(予想+6.1%、6月+7.1%←+6.4%)

キング英中銀総裁(議会公聴会証言)
「英国の銀行は今のところ資本は十分にある」
「前週末の出来事や信頼感への影響を考慮して、3カ月の資金供給を決定した」
「銀行システムの安定は脅威にさらされていない」
「われわれはモラルハザードに対する懸念と、週初から生じている銀行システム全般にかかる重圧についての懸念のバランスをとっている」

津田財務次官
「景気回復を持続的なものにするため日銀は経済を金融面から支えてほしい」
「米サブプライム問題、直接的な日本の金融システムへの影響あまり心配ない」
「サブプライム問題、G7でも議論になる」

英・8月小売売上高:前月比+0.6%、前年比+4.9%(前月比予想+0.1%、7月+0.7%、前年比予想+4.0%、7月+4.4%)
南ア・7月実質小売売上高:前年比+4.9%(予想+6.1%、6月+7.1%←+6.4%)

キング英中銀総裁(議会公聴会証言)
「英国の銀行は今のところ資本は十分にある」
「前週末の出来事や信頼感への影響を考慮して、3カ月の資金供給を決定した」
「銀行システムの安定は脅威にさらされていない」
「われわれはモラルハザードに対する懸念と、週初から生じている銀行システム全
般にかかる重圧についての懸念のバランスをとっている」

津田財務次官
「景気回復を持続的なものにするため日銀は経済を金融面から支えてほしい」
「米サブプライム問題、直接的な日本の金融システムへの影響あまり心配ない」
「サブプライム問題、G7でも議論になる」

 21日の東京市場は、昨晩の円の急騰からは、一転して本邦輸入企業のフラット為替予約や外貨建て投信の円売りが下値を支え、円は軟調な展開となった。 ドル円は114.54から115.11まで上昇。 ユーロ円も161.15から162.13まで値を上げた。またユーロドルは、1.41のオプション・トリガーへの買い仕掛けで、1.4062から一時1.4121まで値を上げた。またポンドドルは、2.0085か2.0120、ドルスイスは、1.1679から1.1729でドルが軟調な推移となった。一方クロス円では、ポンド円が230.12から231.56、オージー円は98.83から100.14、NZD円は84.50から85.80に上昇した。またドルカナダが、フレアティー・カナダ財務相の「カナダドル高、カナダの強いファンダメンタルズを反映」との発言に、1976年以来の安値0.9983まで下落したことで、カナダ円は114.32から一時115.43まで上昇した。 ロンドン市場では、クロス円は、ドル円でのロシア筋などのドル買いをきっかけにショートカバーの買いが強まり、上昇する展開となった。 NY市場では、これといった経済指標の発表がない中、円売り、ドル売りが進んだ。 米株式市場がハイテク関連の決算や配当引き上げなどの好材料に反応し、堅調な推移となっている。 ドル円はショート・カバーを巻き込み115.86まで上昇後、米債券利回りの低下や利食い売りを受けて115.27へ反落した。 ユーロドルはユーロ圏景況感の低下や週末の買い持ちの手仕舞い売りに1.4042まで下落後、押し目買いやユーロ円絡みの買いに1.4096まで反発し、ポンドドルは、一週間ぶりに2.0128から2.0214まで上昇した。一方クロス円は、米株式市場の上昇や外貨建て投信設定絡みの買いを受けて堅調に推移。 ユーロ円は161.82から162.84まで上昇し、ポンド円は233.70の高値をつけた。また直近高金利通貨への資金流入が続いており、オージー円は100.16、NZD円は86円、カナダ円は116.05まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
日・7月全産業活動指数:前月比-0.4%(107.1)
日・対内外証券投資(9/9-15)
対内株式投資:6027億円の流出超
対内債券投資:6845億円の流入超
対外債券投資:4496億円の流入超

フレアティー・カナダ財務相
「カナダドル高、カナダの強いファンダメンタルズを反映」
「カナダドルの急上昇によってカナダの製造業者に悪影響」

周小川中国人民銀行総裁
「中国は米国の利下げによって制約を受けることはない」

ユーロ圏・7月経常収支(季調前):+33億ユーロ(6月+126億ユーロ←+114億ユーロ)
ユーロ圏・9月製造業PMI:53.2(予想53.9、8月54.3)
ユーロ圏・9月サービス部門PMI:54.0(予想57.5、8月58.0)

ラガルド仏経済財務雇用相
「ECB、来月の理事会でユーロ高を協議すべき」

ビーニ・スマギECB理事
「ECB総裁とユーログループの議長だけが為替レートについてコメントすべき」

ミシュキン米FRB理事
「景気の悪化は常に金融の動揺を伴う」

グリーンスパン前米FRB議長
「米国の住宅価格はさらに下落する見込み」

篠原財務官
「サブプライム問題に伴う市場の混乱、来年4月のG7にかけて議論」
「外為市場、一時に比べボラティリティ落ちたが依然として高い」

加・7月小売売上高:前月比-0.8%(予想+0.0%、6月-1.1%←-0.9%)
加・7月小売売上高(自動車除く):前月比-0.3%(予想+0.3%、6月-0.2%←-0.3%)

NY連銀:週末越えレポで30億ドルの資金供給
メキシコ中銀:政策金利7.25%に据え置き

ポールソン米財務長官
「強いドルは米国の国益に叶う」
「通貨の価値は市場が決定すべき」
「市場混乱は米経済成長への警鐘」

コーン米FRB副議長
「インフレ目標の設定、期待を安定させる」
「利下げは金融市場混乱の悪影響阻止が狙い」

ウォルシュFRB理事
「銀行、ファンドを損失から安易に保護する事のないよう慎重」
「2重の目標達成のため必要に応じて行動する」
「米国経済には弾力性がある」
「連銀は現時点での指標に焦点を当てており、現時点の経済が連銀政策を導く」
「金融市場における最近の動向で経済見通しをめぐる不透明性が高まった」

トリシェECB総裁
「金融政策について新たに述べることはない」
「ユーロは欧州統合を助けた」
「ユーロは成功」
「国際普及目指すキャンペーンは無し」
「市場の調整は無視できず」
「市場の調整はリスク評価」

シュタインブリュック独財務相
「ユーロ高にもかかわらずドイツ経済は力強い」

ロート・スイス中銀総裁
「価格安定は最優先課題」
「金融政策はインフレ脅威に対応する事」
「スイスフランはユーロの恩恵を享受、最近のユーロ高を懸念せず」
「スイスには流動性の問題はない」
「ユーロ圏、スイスのインフレは緩和的」

フラハーティ・カナダ財務相
「対ドルでのカナダドルの上昇は強いカナダ経済、ドル安の影響」
「カナダドルの価値は市場で決定している」

コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「ユーロ高はインフレ抑制に役立つがユーロ圏の成長にとってリスクが高まる」
「我々は新たな指標に基づき政策決定」

アハマディネジャド・イラン大統領
「イランと米国が戦争に向かっていると考えるのは間違いだ。どうして戦争の必要があるのか」

トリシェECB総裁
「ECBにとっての最優先事項は物価の安定」
「次回の理事会では今後発表される経済統計を検証する」

グリーンスパン前米FRB議長
「金融市場には依然として恐怖感が残っている」

24日のアジア市場は、東京市場休場のため閑散取引のなか、全般的にドル売り、円買いが優勢となった。 ドル円は115.42から114.83まで軟調推移。 ユーロドルは、1.4087から1.4130へ上昇し、ポンドドルも2.0204から2.0320まで値を上げた。 一方クロス円は若干上値が重い感じから利食いが優勢となった。 ユーロ円は162.58から162.16、ポンド円は233.51から232.69、オージー円は100.13から99.50、NZD円は、85.92から85.38、カナダ円は115.57から114.87、スイス円は、98.54から98.00まで値を下げた。ロンドン市場では、週初で材料難の中、揉み合いに終始した。またNY市場でも主だった経済指標の発表がなく、本日以降発表される住宅市場の指標の悪化懸念やダウが安いことを受けて、ドル円、クロス円では売りが強まった。ユーロドルは、10月ワシントンG7で、ユーロ高が議題となるとの憶測やユーロ債償還絡みの売りで、1.4123から1.4067まで値を下げ、ポンドドルも2.0274から2.0205まで調整した。 一方クロス円は、上値の重い展開となったが、ユーロ円は162.45から161.51へ下落。ポンド円は231.77、オージー円は99.37、NZD円は85.35まで下落したが、NYダウが61ドル程度の下げに止まっていることから、更に大きな売りに晒されることはなかった。

【経済指標&要人発言】
ユーロ圏・7月鉱工業受注:前月比-4.0%(予想-3.0%、7月+4.5%)

安倍首相
「健康問題が辞任の最大の理由、一議員として新総裁を支える」

ラトIMF専務理事
「信用収縮の影響は、2008年に最も大きくなる可能性」

ハンガリー中銀:政策金利25ベーシスポイント引き下げ7.50%に決定
イスラエル中銀:政策金利4%に据え置き

IMF
「世界経済は底堅い」
「ある程度の減速は予想」
「世界経済成長への下振れリスク、著しく上昇」
「信用市場の波乱、長期化する可能性高い」

フィッシャー米ダラス連銀総裁
「容認できない景気減速を回避するために9月18日の利下げに踏み切った」
「FRBはいずれの方向にも再び動く可能性がある」
「ドル相場は金利格差を反映」
「米景気は力強さ増す」
「利下げは景気浮揚に繋がる、必要なら追加利下げも」

トリシェECB総裁
「ECBは金融市場に警戒継続」

ノワイエ・仏中銀総裁
「ドルの急速な変動は世界経済成長に深刻な悪影響を及ぼしかねない」
「為替レートの過剰な変動、無秩序な動きは経済成長にとり望ましくない」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「為替相場を注意深くフォロー、過度の変動を歓迎しない」
「為替相場は経済ファンダメンタルズを反映しなければならないと考えている」

センタンス金融政策委員
「英信用市場状況を注意深く監視」
「金融市場の混乱は明らかに成長、インフレ均衡リスクに影響」
「英CPIの低下は歓迎」
「英消費は鈍化の兆候」
「対ドルでのポンド上昇は輸入コストを緩和」

ヒルデブランド・スイス中銀理事
「スイス経済は力強いが、最近の市場混乱が楽観見通しに影を落としている」
「市場混乱の経済への影響を述べるのは時期尚早」
「8月初めから経済に不透明さが増している」
「スイス経済に下方リスク」
「将来の金融政策は価格安定を維持するため必要とされる対応」
「金融政策は98年に比べて余裕に欠ける」

ロート・スイス中銀総裁
「成長に下方リスク」
「07年の経済成長に満足」
「第2四半期の成長鈍化を予想」

25日の東京市場のドル円は、午前中の東京株式市場が弱含みに推移したことや中国人民銀行による人民元切り上げ観測が高まったことで、114.99から114.57まで軟調に推移した。ユーロ円も、ユーロ債償還などから161.80から161.21まで軟調に推移し、ユーロドルは、G-7会合で、議長国であるドイツが率先してユーロ高に関する協議を進めると言う可能性浮上を受けて1.4090から1.4061まで軟調に推移した。ポンドドルは2.0226から2.0093まで下落する展開となった。なお、その他のクロス円は、ポンド円は、232.39から230.32まで下落し、オージー円は、99.78から、しばらく維持していた99.40付近の支持線をブレイクし、98.85まで下落した。ロンドン市場では、欧州通貨を中心にドル売りが継続、クロス円の売り買いが交錯するなかで、もみ合う展開となったが、欧州主要株式市場、米国株式指数先物は下落推移が続いたことで軟調推移となった。NY市場では、ドル円は5年来で最低水準に落ち込んだ米8月中古住宅販売や2年来で最低水準となった米9月消費者信頼感指数を受けて、ドル売りとなった。 ドル円は一時114.03まで下落したが、株式市場が上昇に転じた事で114.88銭まで反発した。ユーロドルは弱い米経済指標や自動車最大手GMの全米ストを嫌気したドル売りに1.4065からオプションバリアーをつけて1.4155まで上昇しユーロ導入来の最高値更新し、ユーロ円は米株式市場の反発に連られる形で161.04から162.42まで上昇した。またポンドドルは2.0095から2.0210まで上昇し、クロス円では、オージー円は米株式市場の反発と高金利通貨としての人気を集め98.43から100.29まで上昇し、ポンド円は、229.77から232.00まで値を上げた。

【経済指標&要人発言】
日・8月企業向けサービス価格指数:前月比-0.5%、前年比+1.0%(7月前年比+1.4%)
独・8月輸入物価:前月比-0.7%、前年比-0.6%(7月前月比+0.3%、前年比+0.4%)

日銀金融政策決定会合要旨(8月)
「経済・物価見通し確信した時点では金利調整先送り適当ではない」
「米経済は、市場機能が低下した状態が長続きすれば企業金融の影響避けられない」
「米経済は、住宅価格や株価動向次第では個人消費の落ち込みなど問題がより深刻化の可能性」
「米サブプライム問題が日本の金融システム・経済に与える影響は限定的」
「利上げ先送りはファンダメンタルズから離れた金利水準を長く維持することになりかねない-水野日銀審議委員」

バタリーノ豪中銀副総裁
「直近の利上げ、センチメントや借り入れにはほとんど影響せず」
「豪経済のファンダメンタルズは依然として非常に強い」
「市場は世界成長の見通しについて楽観的」
「国内の家計の負債は今後一段と増加する見通し」

ライス米国務長官
「米国は、さらに多様なイラン制裁を検討」

独・9月IFO業況指数:104.2(予想105.0、8月105.8)

独IFOチーフエコノミスト・ネルプ氏
「9月独IFO業況指数の低下、金融市場の混乱が影響」

額賀財務相
「景気本格化させ、国家財政再建に全力尽くす」
「高齢者医療の負担増凍結、与野党合意理解するが財源論必要」

米・9月消費者信頼感指数:99.8(予想104.5、8月105.6←105.0)
米・8月中古住宅販売件数:550万戸、前月比-4.3%(予想560万戸、7月575万戸)

グロース独経済技術相
「ユーロ・ドルの急上昇を懸念している」

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「欧州経済は堅調」
「経済成長見通しリスクは下方だが、力強い成長は引き続き継続している」

センタンス英金融政策委員
「英経済は比較的強い」
「英インフレは変動的となる可能性」

ドッジ・カナダ中銀総裁
「4.5%の政策金利は適切」
「金融市場の透明性を求める」
「市場の混乱は国内需要、輸出を弱める可能性」
「カナダドルは予想のレンジ以上に急激に上昇」
「米ドルの下落が加ドルに影響」

BIS調査
「世界外国為替取引、1日平均3兆2000億ドルに拡大」
「通貨デリバティブの取引は1日2兆1000億ドルに拡大」
「1日の為替取引に占める新興市場の比率は20%に上昇」
「1日の為替取引に占めるドルの比率低下」

NY連銀
「米国での通貨取引、82%増」
「通貨デリバティブ取引164%増」

26日の東京市場は、動意が薄い展開も外貨建て投信設定やクロス円の買いが下値を支え、ドル円は114.54から115.10まで堅調に推移した。ユーロドルはユーロ導入後の高値となる1.4163まで上昇したが、強い買い材料にかけて1.4121まで反落した。またポンドドルは、2.0162から2.0208での推移となった。 一方クロス円は、総じて堅調で、ユーロ円は162.11から162.63まで上昇、ポンド円は、231.22から232.19までしっかりとした足取りで日中高値を更新しながら推移、オージー円は、99.88から100.40まで上昇して、直近上値を抑えていた100.20レベルを超える上昇が実現した。ロンドン市場では、東京市場でドル円、クロス円が堅調推移した動きが継続し、その後も下支えとなる買いが入ったため、もみ合いながら堅調に推移した。NY市場では、米8月耐久財受注が予想を下回ったため、一時ドル売りとなったが、自動車最大手GMの労組による全米ストの解決を好感し、株価が上昇したため、円売りが強まった。ドル円は115.24まで弱含んだものの、その後115.75まで上昇。 ユーロドルはあまり良くない耐久財受注を受けて1.4140まで上昇したが、売りに押されて1.4114へ弱含み、ポンドドル2.0193から2.0138まで下落したが、欧州通貨では動意の薄い展開となった。 一方クロス円では、リスク回避の動きが後退したことで、全般的に堅調に推移した。 ユーロ円は、162.40から163.44まで値を上げ、ポンド円は、抵抗線を意識しながら233.27まで上昇。 オージー円は最近の高値を更新しながら101.36まで値を上げた。 

【経済指標&要人発言】
日・8月貿易収支:+7432.38億円、前年比+287.6%(予想:+2428億円、7月+6664.89
円、前年8月+1917.66億円)、対米黒字:+7192億円、前年比+15.0%、対EU黒字:
+3146億円、前年比+27.5%、対中赤字:-1465億円、前年比-44.4%
NZ・8月貿易収支:-9.45億NZドル(8月-8.13億NZドル)
独・10月GFK消費者信頼感指数:6.8(予想7.0、9月7.4)

プロッサー・フィラデルフィア地区連銀総裁
「FRBは、今後数ヶ月の景気減速をすでに予測している」
「インフレ指標には勇気付けられるが、引き続き警戒が必要」
「利下げは、モラルハザードのリスクやインフレ期待を高める」
「FRBは、利下げはしたがインフレへの警戒は解いていない」
「FRBの利下げは、見通しの変化を踏まえた決定」

英・4-6月期経常収支:-90.5億ポンド(予想-113億ポンド、前期-107億ポンド)
英・4-6月期GDP確定値:前期比+0.8%、前年比+3.1%(前期比予想+0.8%、前回
+0.8%、前年比予想+3.0%、前回+3.0%)

ゲルトフィンガー全米自動車労組委員長
「GMと労働協約交渉で暫定合意」

ラガルド仏経済財務雇用相
「ユーロの管理に関する議論は有益」

大田経済財政担当相
「日本経済はしっかりしている、踊り場入りの可能性は高くない」
「2011年度基礎的財政収支黒字化目標、守らなければならない」
「改革の停滞は許されない、市場の信認のためにもメッセージを出していく」

米・8月耐久財受注:前月比-4.9%(予想-3.1%、7月+6.1%←+5.9%)
米・8月耐久財受注(輸送機器除く):前月比-1.8%(予想-1.0%、7月+3.4%←+3.7%)
米・週次在庫統計(9/21時点)
原油在庫:前週比+184万バレル(予想-215万バレル、前回-387万バレル)
ガソリン在庫:同比+53万バレル(予想-33万バレル、前回+42万バレル)
製油所稼働率:86.9%(予想88.6%、前回89.6%)

ノルウェー中銀:政策金利25ベーシスポイント引き上げ5%に決定

クアデン・ベルギー中銀総裁
「為替相場の過剰な動きは好ましくない。」
「ECB見通しでは成長の継続と根強いインフレリスクを予想」
「理事会メンバーはこの見通しをめぐる不透明性が大幅に高まっていることを認識している。われわれは現在のところ様子を見守りつつ、とりわけ適切な決定を下す前に今後発表されるすべての指標を見極めなければならない」

シュタインブリュック独財務相
「ユーロ高が経済を圧迫する事はない」
「強いユーロは弱いユーロよりも好ましい」

ライアン米米財務次官補
「投資家は金融派生商品の評価を一段と適正に行うべき」
「金融市場の混乱について、支払うべき代償があること、乗り切るまでに多少の時間がかかることに疑問の余地はない」
「全世界的に経済成長が非常に強いときだ。米経済は強く、代償は適度なもので、今年下半期にも成長期間が再び始まるだろう」
「8月にひっ迫したクレジット市場が緩和し始めている兆候がすでに現れている。ここから事態は好転していくと思う。(コマーシャルペーパー市場の)収縮は乗り切ったと楽観視している」

27日の東京市場は、米株価の上昇でリスク回避への不安が後退し、東京株式市場も大幅に上昇したことで、円売り気味の展開が継続した。ドル円は115.38から115.69まで上昇し、ユーロドルも1.4124から直近抵抗線をブレイクして1.4166まで値を上げた。またポンドドルも、2.0139から2.0245まで堅調推移となった。 一方クロス円は外貨建て投信や個人投資家の買いで、堅調な上昇となった。 ユーロ円は、163.05から163.76に値を上げ、ポンド円も、232.45から234.08まで大きく上昇した。また直近堅調なオージー円は、100.95から101.86へ高値を更新した。ロンドン市場は、クロス円が利食い売りが出たが、下値での買いに支えられた。NY市場では、米8月新築住宅販売件数が大幅に減少するとの噂に、ドル売りが加速したが、実際悪い指標が発表される織り込み済みやドル・ショートの買戻しが優勢となった。ユーロドルは、1.4190まで一時上昇もその後は1.4133へ反落したが、ドイツのインフレが6年来の高水準となった事を受けて下げ止まりを見せた。 ポンドドルは、2.206から2.0285まで上昇後、2.0215へ下落した。 またドル円は115.12まで下落したが、その後は115.89の高値をつけた。 一方クロス円では、NYダウが保合気味なことから、高値圏到達後は保合気味となった。 ユーロ円は163.21から163.98まで上昇、ポンド円は234.51の高値をつけたが、オージー円は101.97の高値と101.45−50の安値圏での神経質な展開が継続した。

【経済指標&要人発言】
独・8月雇用者数:3973.3万人(+1.9万人)、失業者数(季節調整前)354万人(-16.2万人)
英・9月住宅価格(ネーションワイド):前月比+0.7%、前年比+9.0%
NZ・8月住宅建設許可:前月比5.8%(7月-15.5%)
NZ・第2四半期経常収支:-8.2%(対GDP比)第1四半期対GDP比-8.5%

須田日銀審議委員
「あまりゆっくりと金利調整を行うと、経済過熱のリスク高まる」
「金利調整、ある程度早めに漸進的に対応することが望ましい」
「流動性問題に対して疑心暗鬼の時は、見ていることを選びたい」
「米サブプライム問題、だんだん見えてくると私の不透明感がかつてより薄らいでいる」
「標準シナリオから外れるような形で経済動くとは見ていない」

ロシア中銀
「ルーブルの対通貨バスケット相場、年内に変更する計画はない」(現在の比率は0.55ドル対0.45ユーロ、ロシア中銀は2004年11月18日「ルーブルの実質レートは、ユーロ60%強、ドル30%強の通貨バスケットに連動」すると決定)

コステロ豪財務相
「米サブプライム問題の影響、今後さらに広がる」

中国国家発展改革委員会
「8月末の中国外貨準備は1.40兆-1.41兆ドル」(7月末1兆3800億ドル)

独・9月雇用統計(季調後):失業率8.8%(予想8.9%、7月9.0%)
独・9月失業者数:前月比-5万人の369.4万人(予想-2万人)
独・ヘッセン州9月消費者物価指数:前年比+2.3%(8月+1.6%)
独・ブランデンブルグ州9月消費者物価指数:前年比+2.4%(8月+1.9%)
独・ザークニー州9月消費者物価指数:前年比+2.6%(8月+2.0%)
独・バーデンヴェルッテムベルク州9月消費者物価指数:前年比+2.5%(8月2.0%)
独・ババリア州9月消費者物価指数:前年比+2.5%(8月2.0%)
ユーロ圏・8月マネーサプライM3:前月比+11.6%(予想+11.6%、7月+11.7%)
南ア・8月生産者物価指数:前年比+9.4%(予想+9.9%、7月+10.3%)
英・CBI9月流通業動向調査小売売上高指数:+12(予想+12、8月+15)

トリシェECB総裁
「為替市場の過度の変動は成長の阻害要因」
「不透明感あるが、ユーロ圏経済に関する基本的な見方は変わらず」

OECD報告書
「英経済に減速リスク、利下げが必要になる可能性も」

谷垣自民政調会長
「基礎年金国庫負担上げ財源、消費税での対応との結論になるだろう」
「2011年度の財政健全化目標に向かって努力する」

米・4-6月期GDP確報値:前期比年率+3.8%(予想+3.9%、改定値+4.0%)
米・4-6月期GDPデフレータ確報値:前期比+2.6%(予想+2.7%、改定値+2.7%)
米・4-6月期個人消費確報値:前期比+1.4%(予想+1.4%、改定値+1.4%)
米・4-6月期コアPCE価格指数確報値:前期比+1.4%(予想+1.3%、改定値+1.3%)
米・週次新規失業保険申請件数:29.8万件(予想31.6万件、前回31.3万件←31.1万件)
米・8月新築住宅販売件数:79.5万戸、前月比-8.3%(予想83万戸、7月86.7万戸←87万戸)
独・9月消費者物価指数:前年比+2.5%(予想+2.3%、8月+1.9%)
独・9月調和消費者物価指数:前年比+2.7%(予想+2.5%、8月+2.0%)

NY連銀
「8/10以来最大規模の総額380億ドルの緊急資金を市場に供給」

ソルベス経済・スペイン財務相
「ECBの利上げサイクル延長の可能性、数カ月前より低い」

オルドネス・スペイン中銀総裁
「世界経済に力強さ」
「金融危機の広がりは顕著」
「物価のリスクはより現実的」
「ECBは物価安定にコミット」
「欧州経済は潜在的成長ペースで拡大すべき」
「金融市場危機の影響判断は時期尚早」
「世界経済の不透明性は増大」

 28日の東京市場は、東京株式市場が高く始まったものの、値を消す展開になった事で、クロス円に売りが集まり、ドル円は115.64から114.90まで下落した。ユーロドルは特に目立ったニュースはないが、先高感が強く1.4146から1.4183まで堅調推移し、ポンドドルは、2.0196から2.0295で推移した。一方クロス円は機関投資家や最近の上昇での利食い売りが入り、値を調整した。 ユーロ円は163.72から162.69まで下落、ポンド円は234.53から232.40まで値を下げた。またオージー円は、一時101.18まで値を下げたものの底値堅く、元の水準まで値を戻す展開となり、NZD円も86.60の安値から再度87円台へ乗せている。 ロンドン場は、一時クロス円での利食いの売りが出たが、その後はロンドン・フィキシングで大口のドル売りが出るとの思惑から、ドル売り、クロス円の買いの流れが継続した。NY市場では、注目の米8月コアPCE価格指数の伸びが引き続き連銀の容認レンジ内に留まった事から、FRBの追加利下げ観測が強まりドル売りが継続した。ユーロドルは、1.4164から1.4279の高値まで上昇。 ポンドドルは、一時英中銀が緊急会合との噂から利下げ期待が高まり、2.0233まで下押しする曲面もあったが、その後はユーロポンドの売りに支えられて2.0490の高値まで上昇し高値圏で引けた。 またドル円は、115.51を高値にじりじり値を下げ、114.67の安値をつけた。 一方クロス円は、欧州通貨の上昇にあまり強いと言えないNYダウに関わらず堅調な推移となった。ユーロ円は163.10から163.87へ上昇。 ポンド円は8月末以来の235円台に乗せて235.25の高値、オージー円は101.99、NZD円は87.35の高値まで上昇した。 またカナダ円は、ドルカナダが、9月21日の安値0.9938を下回って、0.9913まで下落したことで、115.97の高値をつけた。

【経済指標&要人発言】
日・8月消費者物価指数:総合前年比-0.2%、コア指数(除く生鮮)前年比-0.1%、コアコア指数(除く食料・エネルギー)前年比-0.2%
日・8月全世帯消費支出:前月比+0.4%、前年比+1.6%
日・8月完全失業率:3.8%、有効求人倍率:1.06倍
日・8月鉱工業生産速報:前月比+3.4%、日・8月鉱工業出荷:前月比+4.3%、在庫:前月比+0.3%
日・鉱工業生産予測:9月前月比-0.8%、10月前月比+4.1%
日・8月小売業販売額:前年比+0.5%
日・対内外証券投資(9/16-22):対外債券投資:1兆0756億円の流出超/対内債券投資:1兆1600億円の流出超/対内株式投資:1570億円の流出超
日・8月新設住宅着工戸数:前年比-43.3%(過去最大の下落)

NZ・第2四半期国内総生産(GDP):前期比+0.7%、前年比+3.2%(経常赤字:対GDP比-8.2%)
第1四半期GDP:前期比+1.2%、前年比+2.5%(経常赤字:対GDP比-8.5%)

独・8月小売売上高:前月比-1.4%(予想+0.4%、7月+0.6%←+0.3%)
仏・第2・四半期国内総生産(GDP):前期比+0.3%(速報+0.3%、前期+0.5%)

中国人民銀行(見通し発表)
「2007年:インフレ率4.6%、GDP伸び率+11.6%、貿易黒字2500億ドル」
「2008年上期:インフレ率約5.0%、GDP伸び率+10.8%」

ミシュキンFRB理事
「引き締め気味の金融政策とインフレ期待の抑制が、近年の低インフレに貢献してきた」
「欧州はドル相場に応じた柔軟性が必要」

アルム二ア欧州委員
「ドルの下落を懸念している」
「米国の通貨当局とドル高政策の一貫性に関して話し合いたい」
「ユーロ高はユーロ圏の輸出業者にとってはマイナスだが、原油価格上昇の影響を緩和」

ユーロ圏・9月消費者物価指数速報値:前年比+2.1%(予想+2.1%、8月+1.7%)
ユーロ圏・9月消費者信頼感指数:-5(予想-4、8月-3)
英・9月GFK消費者信頼感調査:-7(予想-6、8月-4)

日財務省
「8/30-9/26の為替介入額はゼロ」(実施見送り最長の3年6カ月)

米・8月個人所得:前月比+0.3%(予想+0.4%、7月+0.5%)
米・8月個人消費支出(PCE):前月比+0.6%(予想+0.4%、7月+0.4%)
米・8月コアPCE価格指数:前月比+0.1%(予想+0.1%、7月+0.1%)、前年比+1.8%(予想+1.8%、7月+1.9%)
米・9月シカゴ購買部協会景気指数(PMI):54.2(予想53.3、8月53.8)
米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:83.4(予想84.0、速報83.8)
米・8月建設支出:前月比+0.2%(予想-0.2%、7月-0.5%←-0.4%)
加・7月GDP:前月比+0.2%(予想+0.3%、6月+0.2%)
加・8月鉱工業製品価格:前月比-1.0%(予想-0.5%、7月-0.7%)
加・8月原料価格指数:前月比-2.8%(予想-1.2%、7月+4.0%←+3.9%)

NY連銀、3日物レポで47.5億ドルの資金を短期市場に供給

イエレン米サンフランシスコ連銀総裁
「米インフレ期待は十分に抑制されており、供給ショックの緩衝材となっている」

ロックハート米アトランタ連銀総裁
「インフレは容認できるレンジの上限」
「更なる混乱のリスクがあるものの、ソフトランディングを予想」
「インフレの緩和は利下げを可能にする」
「信用市場の状況は改善した可能性がある」
「次回の金融政策に関してはオープン」

プール米セントルイス連銀総裁
「金融市場は最近の混乱から回復し始めている兆候がみられる。しかしながら金融市場のもろさは明らかに引き続き問題。」
「市場は更なる利下げを期待すべきでない」
「今後の金融政策決定について先入観をもたない」

IMF四半期外貨準備報告
「円の外貨準備における比率、2.8%に低下(前回3.0%)」
「ドルの外貨準備における比率、64.8%に低下(前回64.9%)」
「ユーロの外貨準備における比率、25.6%に上昇(前回25.5%)」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「ファンダメンタルズの不均衡への対応が、G7で取り上げられる欧州関連の協議事項の一部であることに疑問の余地はない」

関係筋
「ECBは引き締めバイアス、利上げの切迫した動きはない」
グリーンスパン前米FRB議長
「景気後退の確率、50%未満ながら高まった」
「各国経済は柔軟性を高める必要」


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