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2007年 09月 08月 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月

 最新

 1日の東京市場は、9月日銀短観が予想を上回ったものの、クロス円主導で円売り圧力が強く、東京株式市場が強含みに推移したことで、円売りが拡大した。ドル円は114.69を下値に115.57まで上昇。ユーロドルは1.4283まで上昇して、ユーロ導入後の高値を更新したが、その後は利食いが勝り1.4220まで反落した。 またポンドドルは、2.0439から2.0494まで堅調に推移となった。 一方クロス円は軒並み上昇して上値拡大となった。 ユーロ円は163.74から164.40まで値を上げ、ポンド円も直近レンジの上限を上回り234.68から236.46へ上昇。 オージー円は、オージードルが18年ぶりの高値を更新した事もあり、101.86から102.82まで強い上昇となった。ロンドン市場では、シティグループが第3四半期の決算での大幅減益見通しを発表したことから、一時ドル売り、円買いが見られたが、クロス円の下値でのビッド意欲は強く下ヒゲで終わった。 NY市場では、シティの発表にもかかわらず、株式市場が上昇スタート。米9月ISM製造業景況指数が過去6ヶ月で最低水準となるも、予想とあまり違わずドル買い、円売りが継続した。 ユーロドルは一時1.4211まで下落したが、その後1.4248へ反発も小動きが続いた。 ポンドドルは、2.0377から2.0463での推移。ドル円は、115.37から116.08まで一時上昇した。 一方クロス円は、NYダウが200ドル近い上昇を演じたこともあって堅調に上値拡大となったが、一時ほどの強いダウとの連動性は見えなかった。 ユーロ円は164.08から165.07へ上昇、ポンド円は237.08、オージー円は103.62、NZD円は88.93、カナダ円は116.83、スイス円は99.30まで値を伸ばした。

【経済指標&要人発言】

日・日銀9月短観概要:大企業製造業DI+23(予想+22/前回+23)、12月予測+19
大企業非製造業DI+20(予想+21/前回+22)、12月予測+21
中小製造業DI+1、12月予測+3、中小非製造業DI-10、12月予測-11
2007年度大企業・全産業設備投資計画:前年度比+8.7%
2007年度大企業・製造業想定為替レート:1ドル=115.20円、下期1ドル=114.33円
中・9月PMI:56.1

福田首相(所信表明演説)
「2011年度の基礎的財政収支黒字化を確実に達成」
「消費税を含む税体系の抜本的改革を実現させるべく取り組む」
「改革と安定した経済成長は車の両輪、ともに進めていく」
「格差問題、改革の方向性は変えずに処方せんを講じていく」
「大企業と中小企業の調和のとれた成長を図る」
「重要政策課題は野党と誠意もって話し合い国政を進める」

町村官房長官
「消費税含む税議論、例年より早く議論が始まるだろう」
リープシャー・オーストリア中銀総裁
「欧州中銀は物価安定に全力を尽くす」

ユーロ圏・9月製造業PMI改定値:53.2(速報53.2、8月54.3)
独・9月製造業PMI:54.9(予想55.0、8月56.0)2005年12月以来の低水準
仏・9月製造業PMI:50.5(予想52.0、8月52.5)2005年5月以来の低水準
英・9月製造業PMI:55.1(予想55.6、8月56.1)6月以来の低水準
英・8月住宅ローン承認件数:10.9万件(予想11万件、7月11.5万件)

トリシェECB総裁
「われわれは現在、市場の大幅な調整とリスク再評価の局面にいる」
「高い変動率と動揺が、短期金融市場の機能を脅かした」
「米金融当局の強いドル発言に注目している」

グリーンスパン前米FRB議長
「突然の市場の変化、起こるべくして起こった出来事」
「証券化を伴わなければ、サブプライムの損失は米国に限定されたはず」
「投機的な勢いを抑える努力は事態を悪化させるのみ」
「サブプライム危機が通常の不動産市場に波及している明確な証拠はみられない」
「米住宅市場の在庫調整局面は始まったばかり」
「家計の悪化により、米消費支出やGDPは引き続き圧迫される見通し」
「金融市場の危機によって、複雑な投資商品への需要は低下するだろう」
「世界的信用収縮の最悪期は終わった可能性」
「中国株式市場、バブルの特徴がある」
「世界経済の行方、米住宅価格動向に依存」
「ドルは準備通貨としての優位を失いつつある」

額賀財務相
「福田首相と08年度予算や社会保障財源など議論、与野党協議も必要」

津田財務次官
「企業部門の好調さ続いている」
「日本経済、一部に弱さ見られるが引き続き回復」
「日本経済、先行きも息の長い回復続けること期待」

米・9月ISM製造業景況指数:52.0(予想52.6、8月52.9)、雇用指数:51.7(8月51.3)

NY連銀、翌日物レポで72.5億ドル供給

アルムニア欧州委員会委員
「ユーロ高について懸念」
「ユーロ圏経済は潜在的成長率にそう」
「為替相場の過度の変動は望ましくないとするG7声明を支持する」

ストラスカーンIMF次期専務理事
「世界経済は堅調」
「サブプライム問題の影響は劇的でない」

 2日の東京市場は、最近堅調に上値を拡大したクロス円に利食いの売りが優勢となった。特に機関投資家からの大口のオージー円がきっかけになったと囁かれている。ドル円は、クロス円の売り上値を抑えて、115.84から115.28まで下落。ユーロドルは、1.43の上値抜けに失敗したこともあり、ユーロ圏通貨当局者のよるユーロ高牽制発言がイメージの悪化を招き、1.4238から1.4180まで下落、ポンドドルも2.0443から2.0371まで値を下げた。一方クロス円は、総じてだらだらと利食いに値を下げる展開も押しが深まった。 ユーロ円は、ユーロ債償還に絡む利払いの円転売りで、164.88から163.67まで下落、ポンド円も236.77から234.95へ値を下げ、オージー円は、103.63から101.62、NZD円は、88.76から87.23まで大きく値を下る展開となった。ロンドン市場は、東京時間のクロス円の利食い売りが一巡したが、欧州通貨中心に、ユーロ高牽制懸念から強ドル売り気味の展開となった。NY市場では、一時NYダウが1万4107.47ドルと史上最高値を更新したが、米8月中古住宅販売保留が、2001年以来で最低に落ち込んだことから、ドルの上値を抑えた。 ユーロドルは、1.4202から1.4139まで下落。ポンドドルは、2.0374の安値からユーロポンドの売りで、2.0446まで値を上げたが、その後はこういった範囲で揉み合いとなった。またドル円は115.42から116.00まで上昇も上値は116円台の利食い売りに阻まれた。 一方クロス円は、ロンドン時間からの買い戻しからは、NYダウが結局マイナス圏で引けたことから、上昇にも一服感となった。ユーロ円は163.70から164.27での推移。 ポンド円は一時236.79と若干東京の高値を更新したが、その後235.93まで値を下げ、オージー円は反発を102.85−90に限定された。

【経済指標&要人発言】
日・9月マネタリーベース:前年比+0.7%
日・9月の実質実効為替レート:98.7(1973年3月=100.0)
スイス・9月消費者物価指数:前月比+0.1%、前年比+0.7%
スイス政府・国内総生産(GDP)2007年+2.6%、2008年+1.9%、インフレ率2007年+0.6%、2008年+1.2%

額賀財務相
「米国のサブプライム問題は落ち着きを取り戻しているが、注意深く見守る」

ユーロ圏・8月生産者物価:前月比+0.1%、前年比+1.7%(予想+1.7%、7月+1.8%)
ユーロ圏・8月失業率:6.9%(予想6.9%、7月6.9%)

町村官房長官
「長い目で見たときに消費税引き上げは避けて通れない課題」

米・8月住宅販売保留指数:前月比-6.5%(予想-2.1%、7月-10.7←-12.2%)

NY連銀、翌日物レポを通じ55億ドルを短期金融市場に供給

ノワイエ仏中銀総裁
「フランスの金融状況は引き続きかなり良好」
「フランス銀行のサブプライムリスクは限られ、問題となるような銀行はない」
「流動性危機はまだ終了していない」
「世界成長に不透明感が上昇」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】

 3日の東京市場は、材料難から動意に薄い展開も中東筋やロシア筋の投機的な買いが下値を支え、ドル円は115.56から116.25まで一時上昇した。ユーロドルは小動きながら1.4147から1.4187で堅調推移。ポンドドルは、2.0392から2.0435での推移となった。一方クロス円は、昨日のクロス円売りの先導役となったオージー円が、豪州の金利据置には反応せず、8月小売売上高が予想を上回ったことを受けて、堅調推移したことから、全般的に堅調を保ち、欧州勢参入後はショートカバー的に急騰した。 ユーロ円は163.60から164.85へ上昇、ポンド円もロシア勢の買いを受けて235.86から237.21へ値を上げた。 またNZD円は87.19から88.46、カナダ円は115.69から116.61での推移となった。ロンドン市場では、東京夕方のドル円、クロス円の買いが一服したことから、揉み合い気味の展開となった。 NY市場では、グリーンスパン前FRB議長の「市場混乱の最悪期は脱しつつある」との発言を好感して、リスク回避の懸念が後退したことから、円売りが強まった。ただし、その後はNYダウが前日比プラスに転じることができずに、利食いの売りに抑えれる展開となった。また欧州通貨は、英MPCやECB理事会を前に、予想より悪くないISM非製造業指数もフォローとなって、ポジション調整的なドルの買い戻しが続いた。ユーロドルは、一部ECBの利下げの噂もあって、売りが加速し1,4201から1.4083まで下落。ポンドドルも2.0416から2.0310まで下落となった。 またドル円は115.99から116.78まで上昇した。 一方クロス円は、一部直近高値を更新する動きがあるも高値圏を維持できていない。 ユーロ円は164.41から165.30へ上昇後、欧日金利差縮小観測に164.42へ反落した。 またポンド円は237.86、オージー円は103.83の高値をつけたが、その後は調整的な下落が進んだ。

【経済指標&要人発言】
豪準備銀行:オフィシャルキャッシュレートを6.50%で据え置き

豪・8月小売売上高:前月比+0.7%
豪・8月貿易赤字:-16.14豪ドル

イラン国営石油会社幹部
「原油価格が過去最高値圏に上昇している要因はドル安であり、石油輸出国機構(OPEC)が増産してもドルが持ち直さない限り、原油価格は高止まりする」

レインデルス・ベルギー財務相
「欧州中銀は政策金利を現行水準に据え置くべき。経済情勢が悪化した場合、利下げを検討すべき」

ユーロ圏・8月小売売上高:前月比+0.1%(前月比予想+0.4%、7月+0.4%)
ユーロ圏・9月サービス部門PMI改定値:54.2(速報、予想54.0、8月58.0)
独・9月サービス部門PMI:53.1(予想56.0、8月59.8)2005年6月以来の低水準
仏・9月サービス部門PMI:56.8(予想55.1、8月58.4)2005年11月以来の低水準
英・9月サービス部門PMI:56.7(予想56.8、8月57.6)1年超ぶりの低水準

プロディ伊首相
「ユーロ相場を懸念している」
「メルケル首相との会談でユーロへの懸念について議論した」

レインデルス・ベルギー財務相
「欧州にとって人民元とドルの連動性が問題」

米・9月チャレンジャー社人員削減数:前月比-9.7%、前年比-28.5%(8月+21.7%)
米・9月ADP全米雇用報告:前月比+5.8万人(予想+5.8万人、8月+2.7万人←+3.8万人)
米・9月ISM非製造業景気指数:54.8(予想55、8月55.8)
米・週次在庫統計(9/28時点)
原油在庫:前週比+114万バレル(予想-55万バレル、前回+184万バレル)
ガソリン在庫:同比-4万バレル(予想+55万バレル、前回+53万バレル)
留出油在庫:同比-117万バレル(予想+130万バレル、前回+153万バレル)
製油所稼働率:87.5%(予想87.0%、前回86.9%)

NY連銀:翌日物レポを通じ22.5億ドルの緊急資金を短期金融市場に供給

グリーンスパン前FRB議長
「2次的影響がない限り混乱の最悪期は脱しつつある」
「最悪期は終了していないかもしれない事から危険が去ったと言及するのは時期尚早」
「08年初旬に経済成長は底をつける可能性が高い」
「米景気後退の可能性は1/3から1/2へ拡大」
「政策当局者の為替市場操作は有益でも、生産的でもなかった」
「長期的に新興諸国通貨は上昇すべき」

ラガルド仏経済財務雇用相
「欧州各国、為替政策でフランスの立場に近づきつつある」

欧州経営者団体ビジネスヨーロッパ
「現在のユーロの為替レートが事業を圧迫しているとし、ユーロ圏各国政府に対して、米国・中国・日本に自国通貨上昇に向けた措置を求めるよう要請」

欧州G7筋
「ユーロ圏各国政府は為替に関してドル安と同様に円や人民元の下落についても懸念」
「(強いドル発言)以上のものは得られないかもしれないと理解している」

イラン
「ドル安を受けて、ドル建ての原油輸出を減らし、原油輸出の65%をユーロ建て、20%を円建てで決済、残る15%のドル建て分も他の通貨への移行を模索」

 4日の東京市場は、今夜のイベントを控えて、動意の薄い展開もドル円は116.54から116.77まで上昇したが、116.80のオプション防戦売りと、本邦輸出企業からのドル売りに阻まれ上値を抑えられて116.40まで反落した。ユーロドルは、1.4109から1.4078まで軟調に推移し、ポンドドルは、英中銀による利下げ観測記事を受けて、2.0329から2.0285まで下落した。一方クロス円は、総じてポジション調整的な利食いに抑えられる展開となった。 ユーロ円は、欧州中銀定例理事会を控えて164.60から163.98まで軟調に推移し、ポンド円も237.26から236.16まで下落した。またオージー円は、ユーロ円、ポンド円の軟調な動きに反応し103.28から102.40まで値を落とした。ロンドン市場では、ショートカバーのポンド買いが先行し、クロス円が欧州通貨の上昇で強含みに推移した。また英中銀が政策金利の据え置きを決定したことで、ポンド買いが継続した。NY市場では、ECB理事会で、金利の据え置きが決定され、トリシェECB総裁の記者会見の内容がハト派的と捉えられ、一時ユーロ売りが先行したが、その後はショート・カバー気味にドル売りが先行した。ユーロドルは、中東筋、アジアや東欧中銀の買いに支えられ、1.4068から1.4151まで上昇。 ポンドドルも2.0287から2.0428まで値を上げた。 ドル円は総じてドル売り相場の中、クロス円の買いに支えられて動きづらく、116.27から116.74での揉み合いに終始した。 一方クロス円は欧州通貨の上昇で堅調となったが、NYダウが1万4千ドルを維持できずに、更に上値を拡大するには至らなかった。 ユーロ円は、163.93から164.90での推移。 ポンド円は237.87、オージー円は103.65まで一時買われたが、直近高値を上回るには至っていない。 

【経済指標&要人発言】
日・対内外証券投資(9/23-29)
対内株式投資:2234億円の流入超
対内債券投資:901億円の流出超
対外債券投資:1兆2801億円の流出超
豪・8月建築許可件数:前月比-1.7%(予想-0.5%、7月+0.4%)
英・9月住宅価格(ハリファックス):前月比-0.6%(昨年12月以来の低下)

岩田日銀副総裁
「米景気の先行き減速リスクが高まっている」
「米景気、欧州景気減速強まると日本経済の下方リスクに注意が必要」
「資産価格も金融政策に重要な情報含み注視する」
「金融市場は次第に落ち着き取り戻しつつあるが、LBOなど一部はまだ正常化していない」
「米消費は、住宅価格下落でも株や所得の伸びで下支え可能」
「米景気減速による日本の対米輸出、今のところ影響は限定的」
「日本経済、企業部門堅調で個人消費も底堅く推移」
「株価下落と円高が継続した場合、景気見通しにマイナス」
「潜在成長率を上回れば、いずれ実力コアCPIも安定的に上昇の見通し」
「米国がリッセションになるとは考えていない」
「先行きの不確実性高まっても、われわれの考えが崩れる状況にはなっていない」
「メーンシナリオの数字は変わらなくてもリスクバランスがどう変わるかを吟味」
「流動性不安があるうちは、実体経済へのリスクを増加させる」
「物価と1-2年後のGDPギャップを見極める必要がある」
「中長期的には1%程度の物価上昇率が望ましい」
「07年度GDPは住宅減速で何がしかの影響あるが、08年度まで通してみれば従来と変わらず」

ロングワース・カナダ中銀副総裁
「カナダ中銀は、金利変更の前にカナダドルの上昇や、クレジットのタイト化が経済に及ぼす影響を検証する必要がある」

英中銀:政策金利を現行の5.75%に据え置くことを決定

欧州委員会四半期報告
「ユーロ圏経済、信用収縮による影響は緩やかで、下期の成長率は上向く」
「今年のユーロ圏の成長見通しは2.5%になると予想」
「現在の危機の動向や持続期間は予測が難しく、損失の規模や広がり次第」

津田財務次官
「外貨準備の運用、安全性と流動性の確保が一番の前提」
「外貨準備運用のあり方は今までと違いはない」
「(EUのユーロ高への懸念)為替は市場で決まること」
「為替市場動向は慎重に注視する」

米・週次新規失業保険申請件数:31.7万件(予想31万件、前回30.1万件←29.8万件)
米・8月製造業受注:前月比-3.3%(予想-2.6%、7月+3.4%←+3.7%)
加・8月住宅建設許可件数:前月比+1.4%(予想+1.6%、7月-10.6%←-11.3%)
加・9月Ivey購買部協会指数:56.0(予想60.0、8月58.5)

ECB:政策金利を現行の4.00%に据え置くことを決定

トリシェECB総裁
「インフレリスクは引き続き上向き」
「ECBは価格上昇リスクを抑制する準備がある」
「金融、信用市場の拡大は活発」
「見通しに不透明感が強まった」
「金融市場への影響には特別な注意が必要」
「金利決定には更なる情報が必要」
「ECBは状況を非常に綿密に監視(monitor very closely)」
「“緩和的”“中立的”“適切”とは言っていない」
「ECBはタイムリーで断固たる措置を実施」
「ECBはユーロ相場を含めすべての要素を考慮」
「過剰な為替変動は非生産的」
「米国の”強いドル”姿勢を評価」
「円相場はファンダメンタルズを考慮すべき」
「欧州議員や閣僚の発言には規律が非常に重要」
「ECBは行動する用意がある(ready to act)」
「政策が緩和的であろうとなかろうと金利を引き上げる可能性」
「経済成長シナリオを確認」
「主要メッセージは物価リスクに対し対応準備があるという事」
「ECBは引き続き市場を助けるため必要とされる事はすべて行う」

ミシュキンFRB理事
「連銀は金融市場動向を注視する」

フィッシャー米ダラス連銀総裁
「信用市場は8月より安定している」

フラハーティ・カナダ財務相
「ドッジ・カナダ中銀総裁の後任に元ゴールドマンサックスの銀行家Mark Carney氏を指名」

 5日の東京市場は、米国9月の雇用統計発表を控えて動意に乏しい展開となった。 ドル円は116.36から116.62まで小動きに終始し、ユーロドルは、ポジション調整的に1.4143から1.4113へ軟化した。 またポンドドルも2.0333から2.0405で軟調気味の展開となった。一方、クロス円でも材料に乏しく様子見の展開となっていうが、ウェストミンスター系は堅調な推移が継続している。 ユーロ円は、164.77から164.33、ポンド円は、237.58から236.70へ軟化したが、オージー円は、103.25から103.73へ値を上げ、NZD円は87.80から88.14、カナダ円は116.64から116.90へ上昇した。ロンドン市場では、米9月雇用統計の発表待ちで取引手控えムードが強く、全体的に小動きなもみ合いが続いた。NY市場では、予想以上に強い米雇用統計を受けてドル買いが一時強まったが、大口のドル売りがドルの高値で待ち受けており、その後はドルの投げ売りとなった。ユーロドルは米雇用統計発表後に一旦1.4032まで下落したが、中銀筋の大口の買いからショート・カバー気味に1.4158へ反発した。 またポンドドルも2.0304まで下落後、2.0443まで反発し、ドル円は、クロス円の買いを伴って116.42からオプションバリアーをつけて、117.29まで一時上昇したが、本邦輸出筋などの売りやユーロドル反発に絡んだ売りに上げ止まり、116.50まで下落後、117.00へ反発してこの付近で揉みあった。 一方クロス円は、NY株式市場の急騰を受けたリスク回避の後退を受けて、堅調に値を上げて高値圏で週末のNY市場の取引を終えた。ユーロ円は、164.26から165.39まで上昇し、ポンド円は、238.98の高値をつけた。 またオージードルが、1984年来の高値となる0.90004まで上昇したことで、オージー円は、105.19の高値に上昇し、ドルカナダが堅調なカナダ雇用統計を受けて、1974年来の0.9791まで急落したことで、カナダ円はサブプライム問題で暴落する前の高値を上抜け、119.33まで上昇して、高値圏で引けた。 

【経済指標&要人発言】
日・9月末外貨準備高:9456.01億ドル(+134.44億ドル)
日・8月景気動向指数:一致指数83.3%、先行指数30.0%

額賀財務相
「日本経済含め世界経済全体の基調は拡大」

ダーリング英財務相
「信用収縮は英経済に悪影響を与える」

カーニー次期カナダ中銀総裁 
「カナダ中銀が最優先すべき事はインフレを低く、安定的に保つこと。」
「インフレターゲット(2%±1%)を下げるかどうかの判断は時期尚早。」

OECD8月G7景気先行指数:105.5(7月106.3)
OECD8月日本景気先行指数:104.7(7月105.5)

仏大統領報道官
「ユーロの水準に関する議論はオープン」
「対ドルでのユーロの水準、生産性を著しく低下させてきた」
「ユーロとECBに関する仏大統領の姿勢に支持が増えつつある」

ジュイエ仏欧州問題担当閣外相
「ユーロ相場は注視すべき水準にある」
「為替は、経済担当閣僚とECBが共有する責任」

加・9月雇用者数増減:前月比+5.11万人(予想+1.75万人、8月+2.33万人)
加・9月失業率:5.9%(予想6.0%、8月6.0%)
米・9月非農業部門雇用者数:前月比+11万人(予想+9.4万人、8月+8.9万人←-4000人)
米・9月失業率:4.7%(予想4.7%、8月4.6%)
米・9月平均時間給:前月比+0.4%(予想+0.3%、8月+0.3%)
米・8月消費者信用残高:前月比+122億ドル(予想+95億ドル、7月+96億ドル←+75億ドル)

コーンFRB副議長
「景気は短期的な減速から堅調な成長に向かうことを予想する」
「インフレの緩和が利下げを可能にした」
「物価の監視を続ける必要がある」
「高い水準の雇用の伸びを予想する」
「利下げ幅が大きすぎると判明したら相殺する事もある」
「政策金利の決定は機敏に行う必要がある」
「50bpの利下げは市場を緩和させるため必要であった」
「ドルの下落、賃金コストがインフレを押し上げる可能性」
「家計は底堅く、企業財務状態も良好」

ブッシュ米大統領
「米国経済は力強い」

ラガルド仏経済財務雇用相
「来週開かれる欧州財務相会合において対ドルでのユーロ高を抑えるためECBによるユーロ売り介入を協議すべき」
「欧州財務相はECBの独立性を尊重した上で8日に協議してECBに提案」
「ポールソン米財務長官はドルの下落速度を懸念している」

 8日のアジア市場の、東京市場が休場となり、米国もコロンブスデイの休日で取引が限定的になる可能性があり、模様眺めムードが強かったが、米雇用情勢の改善を受け景気減速懸念の後退からドル買い優勢の展開になった。ユーロドルは1.4153から1.4088まで値を下げ、ポンドドルは2.0426から2.0368まで軟調に推移した。ドル円は116.95から117.27まで堅調に推移した。一方クロス円は、取引が限定的であったためもみ合う展開が続き、ユーロ円は165.80から165.10までの動きで、オージー円は105.12から105.78、ポンド円は238.57から239.24での動向となった。ロンドン市場では、米景気減速懸念の後退を受けたドルの買い戻しが優先となった。 NY市場では、銀行の休日ということで薄商いの中、ラトIMF専務理事の「ドルは過小評価されている」との発言を受けてドル買いが進んだ。ユーロドルは、G7会合を今月半ばに控えてECBやユーロ圏政府高官からのユーロ高けん制発言への警戒感が強く、思惑的なユーロ売りに1.4114から1.4036まで下落し、ポンドドルは2.0405から2.0333まで軟調となった。 またドル円は、一時117.61まで上昇したが、その後は追従する向きに薄く117.19まで弱含んだ。 一方クロス円はユーロ高けん制発言によるユーロ売りやNYダウがマイナス推移となったことで、全般的に押される展開となった。 ユーロ円は165.60から弱含み、165円割れをきっかけに下げが加速し164.69まで下落した。オージー円は105.79から104.67まで、ポンド円は239.72から238.60まで下落した。

【経済指標&要人発言】
ラトIMF専務理事
「ドルは過小評価されており、市場の急激な変動招く可能性」

ビーニ・スマギECB理事
「ユーロ高是正に向けた行動、G7を待つ必要ない」

グリーンスパン前米FRB議長
「米ドル安、現時点で問題ではない」
「米経済は減速しているが、景気後退の確率は50%以下」

ウォーシュ米FRB理事
「クレジット市場は回復しつつあるが、依然懸念残る」

英・9月生産者物価指数:産出前月比+0.1%(8月+0.1%)、前年比+2.7%(8月+2.5%)
英・9月生産者物価指数:投入前月比+3.2%(8月-1.4%)、前年比+6.4%(8月+0.7%)
英・8月鉱工業生産:前月比+0.1%(予想+0.3%、7月-0.1%)
英・8月製造業生産:前月比+0.4%(予想+0.3%、7月-0.2%)
独・8月鉱工業受注:前月比+1.2%(予想+2.2%、7月-6.1%)

ノワイエ仏中銀総裁
「ECB、政策決定の際にユーロ高も考慮」

トリシェECB総裁
「(ユーロの上昇は行き過ぎかとの質問)先週の記者会見での発言に付け加えることも撤回することも何もない」

リーカネン・フィンランド中銀総裁
「ユーロ圏の中期的なインフレリスクは上向き」
「ユーロ圏の経済成長に対するリスクは下向き」

英・9月生産者物価指数:産出前月比+0.1%(8月+0.1%)、前年比+2.7%(8月+2.5%)
英・9月生産者物価指数:投入前月比+3.2%(8月-1.4%)、前年比+6.4%(8月+0.7%)
英・8月鉱工業生産:前月比+0.1%(予想+0.3%、7月-0.1%)
英・8月製造業生産:前月比+0.4%(予想+0.3%、7月-0.2%)
独・8月鉱工業受注:前月比+1.2%(予想+2.2%、7月-6.1%)

ノワイエ仏中銀総裁
「ECB、政策決定の際にユーロ高も考慮」

トリシェECB総裁
「(ユーロの上昇は行き過ぎかとの質問)先週の記者会見での発言に付け加えることも撤回することも何もない」

リーカネン・フィンランド中銀総裁
「ユーロ圏の中期的なインフレリスクは上向き」
「ユーロ圏の経済成長に対するリスクは下向き」

 9日の東京市場は、全体的に材料難の中、動意は薄くもドル円では、本邦輸出企業からの断続的な売りで117.49から117.05まで値を下げた。ユーロドルは、ユーロ圏財務相会合でのユーロ高是正懸念が上値を抑え、1.4058から1.4015まで値を下げたが、 1.4000のオプションの防戦が下値を支えた。 またポンドドルは、2.0327から2.0359での推移。 一方クロス円は、ユーロ債の償還売りや高値圏での利食いが上値を抑え全般的に調整となった。 ユーロ円は165.15から164.15へ値を下げ、ポンド円は239.35から238.00、オージー円は105.27から104.36、NZD円は89.74から88.88、カナダ円は119.10から118.48まで下落した。額賀財務相は、「(ユーロ高で)各市場の動向を見極めて対応することが大事」と述べている。ロンドン市場では、FOMC議事録を前にポジション調整的な動向もユーロドルやユーロ円に売りが強まった。NY市場では、FOMC議事録を前に、ロンドンとは逆にドルの売り戻しや円の買い戻しが続いたが、実際FOMC議事録が市場の予想ほど悲観的な内容でなく、インフレ懸念も存続していた事から一時ドルの買い戻しが出るも、結局ドルと円は軟調なレベルで引けることとなった。 ユーロドルはユーロ高の警戒感に伴う売りに1.4022まで下落後したが、ユーロ円への買いが集中した事により1.4115まで上昇し、ポンドドルはダーリング英財務相が08年の英成長率見通しを下方修正した事で2.0258まで下落後、2.0388へ反発した。 ドル円は米債券利回りの低下に伴うドル売りに一時116.80まで下落したが、FOMC議事録公表後の株価上昇を受けて117.27まで上昇した。 一方クロス円はNYダウの高値更新を受けて堅調な反発が実現した。ユーロ円は164.26から165.41まで上昇し、オージー円は105.56まで値を上げ、ポンド円は一時237.00まで下落したものの、239.08まで上昇する展開となった。

【経済指標&要人発言】
日・9月景気ウォッチャー:現状判断DI42.9
英・9月小売売上高:前年比+3.0%(8月+1.8%)
中・第3・四半期業況感指数:144.7(第2・四半期146.0)(指数は0-200で100が分岐点)
独・8月貿易黒字:153億ユーロ(予想+162億ユーロ、7月+165億ユーロ)
仏・8月貿易収支:-28.16億ユーロ(予想-33.5億ユーロ、7月-33.04億ユーロ)

額賀財務相
「為替市場は安定した形が望ましい」
「(ユーロ高で)各市場の動向を見極めて対応することが大事」
「日銀金融政策決定会合、景気回復を本格軌道に乗せるのと整合的になるように期待」

英・8月貿易収支:-68.53億ポンド(予想-68億ポンド、7月-74.15億ポンド←-70.65億ポンド)
独・8月鉱工業生産:前月比+1.7%(予想+0.5%、7月+0.2%←+0.1%)

トリシェECB総裁
「ユーロ圏のインフレ率、08年初めにかけて2%を大幅に上回る見込み」
「08年初め以降はインフレ率が鈍化する見込み」
「成長へのリスクは下向き」
「ECBの政策スタンス、物価安定の上方リスクに対処する用意ある」
「ECBはあらゆる動向を注意深く監視していく」
「前回の理事会以降、クレジット市場正常化の一時的な兆しがみられる」
「為替相場は経済ファンダメンタルズを反映すべき」
「G7で為替問題を協議する」
「中国含む新興国市場は効果的な為替の調整が必要」

加・9月住宅着工件数:27.82万件(予想22万件、8月23.27万件)

FOMC議事録
「全メンバーが50bpの利下げを支持」
「将来の金融政策は経済や市場、その他条件の展開次第」
「欧州の資金需要が米国市場の緊張を高めた」
「堅調な成長は09年まで期待出来ない」
「金融市場は引き続きもろい」
「差し押さえの増加が個人消費鈍化懸念を上昇」
「差し押さえ、返済不履行の増加は更に住宅市場を圧迫する可能性」
「賃金上昇、ドル安がインフレリスク」
「メンバーは引き通きインフレを懸念」
「利下げがインフレ見通しに影響する可能性は少なかった」
「経済の不透明さを表すためリスク評価を削除」

関係者
「G7が格付け会社に一段の透明性求める可能性」

米財務省
「7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)を10月19日に開くことを確認」

IMF
「08年米経済成長予想2.8%から1.9%へ下方修正」
「08年ユーロ圏経済成長予想2.5%から2.1%へ下方修正」

オルドネス・スペイン中銀総裁
「強いドルは米国の国益に叶う」

シュタインブリュック独財務相
「最近の為替変動は異常ではない。変動幅は過去20年間に経験したレンジ内に留まっている。」

ダーリング英財務相
「08年の英経済成長率見通しを3月時点での2.5-3.0%から2.0-2.5%へ下方修正し、09-10年は2.5-3.0%に上昇することを予想する」
「08年、09年インフレ見通しは目標水準」

プール米セントルイス連銀総裁
「金融市場は正常には回復しておらず、引き続きもろく、回復にどのくらい時間がかかるかわからない」
「雇用の強さにもかかわらず引き続きインフレリスクより成長リスクに懸念」
「住宅市場は08年まで安定しない可能性ある」
「米インフレ予想は抑制」

 10日の東京市場は、FOMC議事録を受けてNYダウが史上最高値を更新したことから、東京株式市場も堅調に推移し、円売り地合が継続した。ドル円は、117.07から117.43まで上昇したが、まとまったドル売りオーダーに上値を抑えられる展開となった。 ユーロドルは、1.4094から1.4130で堅調な推移となり、ポンドドルは、2.0367から2.0425での動きとなった。一方クロス円は総じて堅調で、ユーロ円は、165.15から165.77まで日中の高値を更新しながら堅調推移し、オージー円は、105.15から105.53まで、ポンド円は、238.43から239.50まで安定した動きで堅調に推移した。ロンドン市場では、東京からの流れを受けて、円が軟調な推移となり、大幅に改善した仏8月鉱工業生産を手がかりにユーロ買いが欧州勢中心に強まった。 しかしながらNY市場では、米株式市場がアルコアの決算を嫌気して、利食いに押されてマイナス・スタート。 またダイムラー・クライスラーと全米自動車労働組合の交渉が決裂したためストライキに突入するとの報道を受けて、ダウが一時150ドル近い下げを演じ、円が買い戻され展開となった。 ユーロドルはロシア勢やCTA筋による買いで、1.4172まで上昇したが、ユーロ円絡みの売りに1.4126へ反落し、ポンドドルはキング英中銀総裁のタカ派発言を受けた英利下げ観測の後退で一時2.0475の高値をつけたが、その後は2.0399まで反落となった。 またドル円は、一時117.54の高値をつけるも調整売りに116.97まで下落した。 一方クロス円は、リスク回避の動きの後退で安心買い広まったところに、株価下落を受けて利食い売りが進んだ。 ユーロ円は投信売り出しに絡む買いに166.25まで一時上昇したが、165.38へ反落、 オージー円は、105.63の高値から104.75まで下落し、ポンド円も一時240.37の高値をつけたが、その後は239円近辺へ値を下げた。 

【経済指標&要人発言】
豪・8月ハウジングファイナンス:前月比+1.6%(予想+1.1%、7月-4.1%)

シンガポール金融管理局:小幅金融引締め
「シンガポール・ドルの緩やか、かつ段階的な上昇を誘導」⇒シンガポールドルは、1997年8月以来の高値圏で推移

タイ中銀:政策金利3.25%据え置き「金利が底を打ったか、はっきりしない」

イッシング前欧州中銀専務理事
「中銀は為替相場を目標にすべきでない」

曽蔭権香港行政長官
「来年度予算で、個人(16.0%⇒15.0%)や企業向け(17.5%⇒16.5%)減税を実施」

IMF(仏紙)
「2008年世界経済成長率見通し:5.2%から4.8%に下方修正」
「米成長率見通し:2.8%から1.9%、ユーロ圏:2.5%から2.1%、独:2.4%から2%、仏:2.3%から2%」

ノワイエ仏中銀総裁
「ユーロ高は、避難通貨としての地位を示唆」
「ユーロへの新規参加国は、参加基準を厳密に遵守し、経常赤字を注視すべき」

ロシア中銀
「銀行に対する最低準備率を11日から3カ月にわたって引き下げる」
「銀行の流動性確保支援のため」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「人民元相場はユーロ圏にとっても深刻な問題」
「11月末までに自分やトリシェECB総裁、アルムニア欧州委員らが中国を訪問し、中国の財務相や人民元銀行総裁と会談する」

米・8月卸売在庫:前月比+0.1%(予想+0.3%、7月+0.2%)

ローゼングレン米ボストン連銀総裁
「弱いドルは潜在的なインフレ懸念」
「新金融商品における格付け機関に依存すべきでない」
「この1ヶ月、金融市場での回復が見られる」
「LIBOR(ロンドン銀行間出し手金利)は上昇、米信用市場を逼迫」
「一段の住宅価格下落は個人消費に打撃」
「信用市場のリスク逃避長期的影響なし」
「一般的にリスク資産を選好する姿勢の変化というよりもむしろ、これは流動性問題と一致する」

ポールソン米財務長官
「米国のモーゲージの60%を取り扱う大手モーゲージ・サービサー11社、モーゲージアドバイザー、投資家、業界団体が一丸となり、保有者が自宅を失わずにすむようにパートナーシップを結んだ」
「政府系住宅金融は混乱解消の一助となることが可能」

グリーンスパン前米FRB議長
「信用収縮、いずれ米経済に打撃与える」
「株価上昇が住宅資産価格の減少を相殺する可能性がある」
「米国が景気後退に陥る確率は50%を下回る」

グロース経済技術相通商担当顧問
「金融市場の混乱が通商上のリスクを著しく高めたにせよ、ドイツ経済にとっての重大な結果は、少なくとも今のところ認められない」

パラモECB専務理事
「流動性の緊張は市場から消えていない。状況は改善したが、今後数週間にわたり続く可能性は高い」
「為替替レートが経済ファンダメンタルズを反映すべき」
「ユーロ圏13カ国の成長リスクは、米サブプライム住宅ローン問題が欧州の信用市場へ波及した事で高まった」
「市場の混乱は短期的ではない」
「世界経済は偉大な力強さを見せており、アジア経済は米国の減速を相殺」

ドラギ・イタリア中銀総裁
「対ドルユーロ相場は異なるファンダメンタルズの違い反映」
「市場介入には強い抵抗」

 11日の東京市場のは、日本国債が格上げされた事や、日銀金融政策据え置きが決定され、東京株式市場が上昇したことを受けて、全般的に上昇した。ユーロドルは、1.4135から1.4197まで堅調推移し、ポンドドルは、2.0347から2.0426での推移となった。ドル円は、117.06から117.38まで安定した動きを見せた。一方クロス円は、東京株式市場の上昇に伴い、連れ高となり、ユーロ円は、165.56から166.51まで上昇し、オージー円は、9月失業率が33年ぶりの低水準となったことで、104.97から105.70まで値を上げ、ポンド円は、239.60から238.55で推移した。ロンドン市場では、欧州主要株式市場、米国株式指数先物は上昇推移が続いた事により、クロス円の買いで全般的に値を上げた。NY市場では、米貿易赤字の縮小や連日の米株価の好調を好感し、ドル買いが加速したが、その後の株価の急反落を受け、急速に円が買い戻された。ユーロドルは、英RBS連合による蘭ABNアムロ買収に絡む実弾が出ているとの思惑から1.4217まで上昇したが、強い米経済指標を受けて1.4156まで下落後、再度1.4241まで上昇した。またポンドドルはM&Aがらみからユーロポンドの買いが強まり、 2.0395から2.0310まで下落した。 ドル円は、117.17から117.79まで買いを集めたが、その後クロス円の急落に117.01まで反落した。 一方クロス円は、NYダウが一時14171.52と最高値を更新する上昇となったが、その後中国のネット株の業績下方修正を受けて、ハイテク中心に高値から180ドルの下落を実現したことから、高値到達後急落気味な展開となった。ユーロ円は167.63まで上昇後、166.02まで反落し、オージー円は106.64まで上昇後、105.25−30へ値を下げ、ポンド円も239.88から237.80まで下落となった。

【経済指標&要人発言】
日・8月経常黒字:+2兆810億円、前年比+42.1%(予想+2.15兆円、7月+1.856兆円)
日・8月貿易黒字:+8922億円、前年比+185.2%、所得収支黒字:+1兆4787億円、前年比+7.3%
日・8月機械受注:前月比-7.7%(前月比予想-6.0%、7月+17.0%)
製造業からの機械受注:前月比-8.6%、非製造業からの機械受注:前月比-7.6%
日・ 9月マネーサプライ:前年比+1.7%(予想+1.8%、8月+1.8%)
日・9月対内外証券投資

対内債券投資:6487億円の流出超
対外債券投資:3兆3034億円の流出超
対内株式投資:5803億円の流出超
英・7-9月住宅価格指数:-14.6、2005年9月以来の低水準(6-8月-3.3)
豪・9月失業率:4.2%(8月4.3%)、就業者数:前月比+13000人(フルタイム-17200人、パートタイム+30100人)
中・第3・四半期消費者信頼感指数:97.0(第2・四半期96.8)

日銀金融政策決定会合:賛成多数(8対1反対・水野日銀審議委員)で現状の金融政策を維持

米格付け会社ムーディーズ
「日本国債をA2からA1に格上げ。福田政権下での財政再建方針継続への期待を反映」

福井日銀総裁
「海外経済や国際金融市場に不確実性がある」
「欧米金融市場、いくつか改善の動き見られるが、全体としてはなお不安定」
「米調整長引けば、これまでより日本に強い影響出る可能性」
「クレジット市場、引き続き機能低下した状態」
「大きな基本シナリオ変わらなければ、金融政策のスタンスも変わらない」
「水野委員とほかの委員の景気見通しにそれほど差はない」
「金融市場の混乱、世界経済への影響極めて最小にとどまっている」
「見通しの蓋然性とリスクを見極めて、適切な金融政策行っていく」
「米景気の下振れリスクの認識は変わっていない」
「G7では不安定な国際金融市場と世界経済への影響で意見交換」
「今のところ経済・物価の動きは標準シナリオからそれないで動いている」
「物価が上昇し始めていることと経済の変調は連関している」
「今後の世界経済拡大続く見込みだが、不確定要素あり引き続き注視」
「携帯通話料の変更のCPIへの影響、政策にはニュートラル」
「米経済、引き続き景気・物価の両方の注意怠れない状況」

ユーロ圏・4-6月期GDP確定値:前期比+0.3%、前年比+2.5%(1-3月期:前期比+0.8%、前年比+3.2%)

トリシェECB総裁
「ECBとユーロ圏、市場は一方向の為替ポジションをとるリスク認識すべきとの見解」「米当局は強いドルが米国の利益との見解」
「ユーロ圏と世界の成長は依然として力強く推移」
「為替はファンダメンタルズを反映すべき」

加・8月貿易収支:+41億カナダドル(予想+38億カナダドル、7月+34億カナダドル←+37億カナダドル)
加・8月新築住宅価格指数:前月比+0.4%(予想+0.6%、7月+0.9%)
米・8月貿易収支:-575.9億ドル(予想-590億ドル、7月-590億ドル←-592億ドル)
対中国:225.27億ドル(前月比-5.3%)、日本:67.33億ドル(同比-16.0%)
EU全体:102.34億ドル(同比-21.1%)、ドイツ:43.0億ドル(同比-2.5%)
カナダ:53.12億ドル(同比-6.6%)、メキシコ:69.47億ドル(同比+23.6%)
 OPEC諸国:113.72億ドル(同比+4.6%)
米・週次新規失業保険申請件数:30.8万件(予想31.5万件、前回32.0万件←31.7万件)
米・9月輸入物価指数:前月比+1.0%(予想+0.9%、8月-0.3%、前年比+5.2%、8月+1.9%)
米・9月財政収支:+1116億ドル(予想+1000億ドル、前年同月+562億ドル)
米・2007年度財政収支:-1628.33億ドル、対GDP比1.2%(2006年度-2481.97億ドル)
米・週次原油在庫統計(10/5時点)
原油在庫:前週比-167万バレル(予想+108万バレル、前回+114万バレル)
ガソリン在庫:同比+168万バレル(予想-38万バレル、前回-4万バレル)
留出油在庫:同比-56万バレル(予想-78万バレル、前回-117万バレル)
製油所稼働率:87.8%(予想87.5%、前回87.5%)

南ア中銀:政策金利50bp引き上げ10.5%に決定
英中銀:英住宅金融会社ノーザンロックに追加資金融資
NY連銀:期日物14日物レポで60億ドル、期日7日物レポで200億ドル、翌日物オぺを通し95億ドルの緊急資金を市場に供給

ポールソン米財務長官
「強いドルは米国の国益にかなう」
「通貨の価値は基調的なファンダメンタルズに基づき市場で設定されるべき」

ウェーバー独連銀総裁
「ECBはインフレ抑制のため追加利上げ必要となる可能性」

クロズナーFRB理事
「信用収縮のリスク削減するため、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標の50ベーシスポイント引き下げが適切と判断」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「強いユーロは強い経済を反映」

12日の東京市場は、材料難の中東京株式市場が軟調に推移したことで、円が比較的堅調な推移となった。ドル円は117.50から117.14まで値を下げた。またユーロドルも1.4412から1.4179と軟調に推移し、ポンドドルは2.251から2.0343での推移となった。 一方クロス円では、総じて調整売りが先行した。 ユーロ円が166.88から166.12、ポンド円が238.84から237.39、オージー円が105.95から104.96、NZD円は90.72から89.94、カナダ円は120.38から119.62へ下落となった。 ロンドン市場では、クロス円の買い戻しに連れたかたちで、ドル円、欧州通貨とも底堅い推移となった。NY市場では、米9月小売売上高や生産者物価指数が予想以上に強かったため、米利下げ観測の後退にドルの買いが入るも総じて週末ムードの奇妙な静けさに包まれた。ただし、NY株式市場が上昇したため、クロス円はしっかりとした動きとなった。ユーロドル1.415まで下落後、1.4214まで上昇したが、上値のオファーに阻まれた。 ポンドドルは2.0269から2.0366まで上昇し、ドル円は、117.28から117.70まで上昇後、やはり戻り売りに上値を抑えられる展開となった。 一方クロス円は、NYダウの80ドル近い上昇に堅調な展開も、G7を控えてキャリートレードに対する警戒が出る可能性から、上値は抑えられた。 ユーロ円は167.12まで上昇後、166.22に反落する局面もあった。 その他ではオージー円が104.96から106.46、ポンド円は、237.44から239.47まで上昇し、カナダ円が、ドルカナダが0.9716と今年の安値を更新したことで、一時121.01の高値をつけた。

【経済指標&要人発言】
日・9月国内企業物価指数:前月比-0.1%、前年比+1.7%(前年比予想+1.9%、8月+1.9%)
日・対内外証券投資(9/30-10/6)
対内株式投資:2741億円の流入超
対外債券投資:5975億円の流出超
対内債券投資:520億円の流入超
日・9月消費者態度指数:6月比0.4ポイント悪化、判断「ほぼ横ばい」
NZ・8月小売売上高:前月比+0.2%、前年比+6.3%(予想+0.2%、7月+0.1%)
自動車除く:前月比+0.8%(7月-0.1%)
中・9月貿易黒字:+239.1億ドル(1-9月+1860.1億ドル)
中・9月原油輸入:1366万トン(1-9月1億2407万トン前年同期比+13.6%)
仏・9月消費者物価指数:前月比+0.1%、前年比+1.6%(前年比予想+1.7%、8月+1.3%)
仏・8月経常収支:-17億ユーロ(7月-21億ユーロ)

キミット米財務副長官
「最近のクレジット市場の混乱にも関わらず米国の成長見通しは良好」
「ドルは堅調な経済ファンダメンタルズを反映すべき」
「G-7(10/19)では、世界の経済不均衡が議論される」
「G-7も欧州連合財務相理事会も、中国人民元は公正な市場価値をもっと迅速に採用すべきと表明している」

ユーロ圏・8月鉱工業生産:前月比+1.2%(予想+0.2%、7月+0.7%)、前年比+4.3%(予想+2.0%、7月+3.9%)

キミット米財務副長官
「人民元に関するEU財務相の声明を大いに歓迎する」
「中国は市場原理に沿って人民元を見直すことが重要」
「中国は人民元に関する目標に合意、違いはそのペースにある」

シュタルクECB理事
「現在の高いリスク・プレミアムは過去のリスクの過小評価の修正」
「市場の混乱は経済の不確実性を高めた」
「ECBは結論を導くまで更なる情報収集が必要」
「インフレは2008年年頭にかけ2%越え、その後低下」
「物価リスクは上方」
「経済のリスクは下方、ただし2008年にかけ潜在成長率付近で拡大」

米・9月小売売上高:前月比+0.6%(予想+0.2%、8月+0.3%)
米・9月小売売上高(除く自動車):前月比+0.4%(予想+0.3%、8月-0.4%)
米・9月生産者物価指数(PPI):前月比+1.1%(予想+0.4%、8月-1.4%)、前年比+4.4%(予想+3.7%、8月+2.2%)
米・9月コアPPI:前月比+0.1%(予想+0.2%、8月+0.2%)、前年比+2.0%(予想+2.2%、8月+2.2%)
米・10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報:82.0(予想84.0、9月83.4)
米・8月企業在庫:前月比+0.1%(予想+0.2%、7月+0.5%)

ウェーバー独連銀総裁
「金融当局は米サブプライム住宅ローン市場の不振に過剰反応すべきでない」
「格付け機関の透明性を高める事が正しい判断であろう。格付け機関は投資家にリスクの認識を高めるため出来るだけ情報を提供すべき。」

コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「ユーロ高は原油価格の上昇を相殺」
「金利は引き続き歴史上最低水準」
「現在の金利は経済成長の障害とならず」

メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「市場は健全な回復を見せた」
「ユーロ圏の堅調な経済は、まだリスクに勝っている」
「市場の混乱は健全なリスク再評価」
「金融市場はまだ正常に回復していない」

 15日の東京市場は、今週末のG7会合でのユーロ高是正懸念、イタリア国債償還が控えているにもかかわらず、逆行する形からユーロが堅調な動向となった。 ユーロドルは1.4162から1.4215まで上昇し、ポンドドルは2.0319から2.0375での推移となった。またドル円は、東京株式市場が堅調に推移したことで117.42から117.83まで上昇した。 一方クロス円は、ドル円の堅調さや欧州通貨の上昇から堅調な動向となったが、NZD円は早朝のニュージーランド第3・四半期消費者物価指数が予想を下回ったことで91.45の高値から90.63まで一時軟化した。 その他ユーロ円は、166.43から167.29まで上昇し、ポンド円は、239.78から238.93で堅調推移、オージー円も106.16から106.59での推移となった。ロンドン市場では、クロス円の投機的な買いが強まった。NY市場では、10月NY州製造業指数が04年7月以来で最大となったが、ラトIMF専務理事の「ドルは過大評価されている」との発言を受け、ドル売りが集まった。ユーロドルは、1.4216から1.4243まで上昇したが、その後1.4193へ反落した。 ポンドドルは2.0364へ軟化後2.0438まで上昇する展開となった。またドル円は、クロス円の買いにストップをつけて117.95まで上昇したが、その後の米株の下落を受けてクロス円の売りに117.11まで値を下げた。 一方クロス円は、NYダウが一時170ドル近い下落となったことで比較的大きな調整となった。ユーロ円は167.70から166.30まで下落し、ポンド円は240.68から239円前半まで値を崩した。またこの日はウェストミンスター系クロス円の調整が深まり、オージー円は106.86から105.00、NZD円は88.92、カナダ円は119.82の安値まで大きな下落となった。

【経済指標&要人発言】
日・8月鉱工業生産指数確報値:前月比+3.5%(前月比予想+3.4%、速報+3.4%)
日・8月製造工業稼働率指数:前月比+5.1%
日・8月製造工業生産能力指数:前月比+1.2%
NZ・7-9月期消費者物価指数:前期比+0.5%、前年比+1.8%(前期比予想+0.6%、前期+1.0%)

トリシェ欧州中銀総裁
「日本円や新興国通貨の投機的な取引をしている為替トレーダーは、自分がとっているリスクを認識すべき」

胡錦濤国家主席(第17回共産党大会)
「国際収支均衡に向けて包括的措置をとる方針」
「中国人民元の為替メカニズムを改善していく」
「中国は人民元の交換性を徐々に促進していく」
「改革と開放こそが中国を発展させることができる」
「経済成長の牽引役として国内消費を拡大させる」
「成長促進における輸出や投資の依存度を弱める」
「都市と地方の間で依然、成長の不均衡が見られる」
「中国の生産性は依然低い、根強い構造問題がある」
「中国は国際競争力のあるコングロマリットの設立を奨励する」
「台湾との平和的統一を達成するため、あらゆる努力をする用意」

日銀地域経済報告
「地域の景気情勢、全9地域のうち3地域で下方修正」(3地域同時下方修正は報告が開始された2005年4月以来初)「住宅投資減少や企業の業況感悪化が主因」

鮫島日銀大阪支店長
「サブプライム問題や米国個人消費先行き心配の声も」
「中小企業の景況感は幾分慎重化」
「住宅投資はやや低調、個人消費の伸びもやや鈍化」

英・8月住宅価格(政府):前年比+11.4%(7月+12.4%)

仏中銀景気動向に関する報告
「第3四半期GDP伸び率0.6%の予想」
「9月業況感105(7月108)」
「今後数カ月間の経済活動は、全てのセクターで上向く見通し」

津田財務次官
「(サブプライム問題)金融商品に関するリスク管理や格付け問題が国際的な議論に」
「政府系ファンドについてはまだ議論熟していない」

加・9月景気先行指標指数:前月比+0.4%(予想+0.3%、8月+0.3%)
加・8月新車販売台数:前月比+2.8%(予想+3.0%、7月-2.4%←-2.7%)
米・10月NY州製造業業況指数:28.8(予想13.0、9月14.7)

ポールソン米財務長官
「大手米銀による救済基金設立、民間主導」

ラトIMF専務理事
「ドルは依然として過大評価されているようだ」
「一段のドル安の余地は依然としてある」
「ユーロは均衡のとれた価値に非常に近い」
「人民元の一段の柔軟性を認めるよう求める」

マクラフリン米財務省報道官
「主要貿易相手国の為替政策に関する報告書(為替報告)の半年に1度の公表が法定期限を過ぎることを確認」

トリシェECB総裁
「為替レートは基本的な経済のファンダメンタルズを反映すべきで、過度の不安定さや不規則な変動は経済成長にとって好ましくないと考える」
「米当局者が強いドルは米経済の利益になると発言したことに留意した」

サルコジ仏大統領
「人民元は人為的に過小評価されている」

グリーンスパン前米FRB議長
「ドル安により米輸出の需要増」
「米住宅市場の最悪期は脱していない」

 16日の東京市場は、材料難から動意の薄い展開も東京株式市場の下落や欧州参入後「G7会合で為替協議の可能性」との財務省幹部の発言を受けて、円が急速に買い戻される展開となった。ドル円は117.47から116.45まで下落する形から、クロス円は総じて大きく値を崩した。ユーロ円は166.97から164.92まで下落、オージー円は105.80から102.97、NZD円は89.66から86.35、カナダ円も120.38から118.82、ポンド円は、239.96から237.14まで大きく下落となった。一方欧州通貨もクロス円につれて値を下げる展開から、ユーロドルは、1.4227から1.4159、ポンドドルは2.0435から2.0435まで値を落とした。ロンドン市場は、クロス円が一時買い戻される展開もみえたが、G7会合への警戒感や欧州主要株式市場の下落を受けて、再び売りが優勢となった。NY市場では、米9月鉱工業生産は、市場予想どおりも8月対米証券投資が、予想外にマイナス693億ドルとなり、市場予想のプラス600億ドルから倍以上悪い数字となり一時ドル売りとなった。サブプライム発の信用収縮を受け海外勢、特に海外中銀が米国資産を大幅に売り越したことが大きな要因と見られる。また一時NYダウが100ドル近い下げとなりクロス円もアジアの安値を下回るレベルまで売り込まれたが、その後ダウが反発気味となったことから、ドル円、クロス円は値を回復した。ユーロドルは1.4144から1.4196まで上昇し、ポンドドルは2.0304から2.0389まで上昇した。ドル円は117.44から116.47まで下落したが、その後、押し目での買いで反発した。一方クロス円は、米株価続落を受け、下値トライとなったが、売れれ過ぎもありショート・カバー気味に反発して終了した。ユーロ円は166.92から164.85まで下落後165.76へ反発し、ポンド円は、239.87から236.75、、オージー円は105.75から102.80まで一時下落した。

【経済指標&要人発言】
独・9月消費者物価指数改定値:前月比+0.1%、前年比+2.4%(前年比予想+2.5%、8月+1.9%)
中・CPI(1-9月):+4.1%、除く食品:+0.8%
スイス・8月小売売上高:前年比+3.8%(7月+3.3%)

財務省幹部
「G-7では、世界経済動向の中で為替の評価について発言があるかもしれない」
「G-7では、最近の金融市場の変動、世界経済見通し、政府系ファンドなどを議論」

楼継偉・中国投資会長
「中国の国家ファンドは、世界市場の不安定要素にはならない」

周小川中国人民銀行総裁
「資産価格は中国の金利を決める主要な要因ではない」
「CPI上昇と商品価格の上昇が、利上げの主な要因」

中国証券当局
「株価が上昇しておりリスクが拡大している」

中国人民銀行規律検査委員会秘書
「中国人民銀行はインフレ抑制に向けて金利政策を活用」

トリシェ欧州中銀総裁
「金融市場は大きな調整に見舞われているが、ユーロ圏の経済成長は力強い」

バーナンキFRB議長
「金融市場の状況は改善したが、完全回復には時間を要する」
「FRBは事態を注視、円滑な市場・成長・物価安定の確保に必要な措置を講じる」
「金融市場への圧力、9月の政策決定が軽減させたが依然、かなり、残っている」
「金融市場の混乱、FRBの景気見通しに多大な影響を与えた」
「住宅セクターの一段の落ち込み、2008年初めにかけて景気の大きな足枷になる公算」
「住宅市場の落ち込みと信用収縮の家計・企業の支出に対する影響、判断するのは早計」
「住宅市場低迷の経済全般への波及に関する直接的証拠、現在のところ限定的」
「インフレ圧力が高まれば、FRBは9月にとった緩和政策を反転させる用意がある」
「最近のインフレ指標が良好なため、FRBは利下げによるインフレリスクは容認可能と認識」
「9月以降に出た限られたデータは、消費者物価の上昇が引き続き穏やかであることを示唆」
「ここ数週間に原油・商品価格が上昇し、ドルは下落している」
「ドル安によるインフレに与える影響は否定できない」
「モーゲージ取引が活発ではなく、価格付けが困難な状況」
「運用会社は可能な限り透明性を確保する必要」
「投資家が特定の資産を適正評価する方法を見出すまで暫く時間がかかる」
「成長減速見通しが、インフレ緩和期待を下支えしている」
「中央銀行は、確実にインフレを低水準に抑制しなければならない」
「信用危機、仕組み金融商品市場の弱点をさらけ出した」
「個人消費、ある程度の減速リスクに晒されている」

独・10月ZEW景気期待指数:-18.1(-22.0、9月-18.1)
ユーロ圏・9月消費者物価指数改定値:前年比+2.1%
英・9月消費者物価指数:前月比+0.1%、前年比+1.8%

コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「最近のユーロ高は大幅だが、過去をみれば前例がある」
「金融状況は数カ月前に比べて総じて引き締め的」

OPEC代表団
「OPEC、現時点では追加の増産を協議していない」

カナダ・8月製造業出荷:前月比-1.7%(予想-1.0%、7月+1.3%←+2.3%)
米・8月対米長期証券投資:693億ドル売り越し(予想600億ドル買い越し、7月195億ドル←192億ドル買い越し)
米・8月対米証券投資トータル:1630億ドル売り越し(予想650億ドル買い越し、7月943億ドル←1038億ドル買い越し)
米・9月鉱工業生産:前月比+0.1%(予想+0.1%、8月+0.0%←+0.2%)
米・9月設備稼働率:82.1%(予想82.2%、8月82.1%←82.2%)
米・10月NAHB住宅市場指数:18(予想19、8月20)

カナダ中銀:政策金利を4.50%に据え置き決定
トルコ中銀:政策金利50ベーシスポイント引き下げ16.75%に決定

ポールソン米財務長官
「住宅市場の調整、米経済に当面打撃与える見通し」
「経済の力強いファンダメンタルズにもかかわらず、住宅市場は依然低迷を続けており、そのことが個人的に米経済に対する現時点で最大のリスクと考えている」
「強いドルは国益に叶う」
「通貨価値は市場で決定。通貨はファンダメンタルズを反映すべき」

カナダ中銀
「インフレリスクは均衡か、若干下方」
「07年カナダ成長率予想2.5%から2.6%へ上方修正、08年成長予想2.6%から2.3%へ下方修正09年は2.4%から2.5%に上方修正した」

カナダ財務省関係者
「G7国営ファンドについて言及」

ハーリー・アイルランド中銀総裁
「ユーロ圏金融政策に関しては、更なる情報が必要」

 17日の東京市場は、週末のワシントンG7会合で、ユーロ高・円安是正の協議が行なわれるとの観測や東京株式市場の下落を受けて、本邦資本筋、ファンド筋からの円の買い戻しが続いた。 ドル円は117.07から116.18まで下落し、ユーロ円も165.97から164.58まで大きく下落となった。 またユーロドルは1.4157から1.4192で堅調推移。 ポンドドルも2.0303から2.0333とBOE議事録を前に小動きとなった。 その他クロス円では、ポンド円が237.78から235.87へ下落、オージー円が104.25から102.57、NZD円が87.88から86.13へ大きく下落となった。ロンドン市場では、インド株式市場が反転したことで、ドル円、クロス円では買い戻しが優勢になった。NY市場では、米住宅着工件数が14年ぶりの低水準に落ち込んだ事を受けドル売りが加速した。ユーロドルは1.4167から1.4230まで上昇後、1.4181へ反落し、ポンドドルは2.0323から10月英中銀金融政策委員会議事録と9月英雇用統計を受けて、2.0419まで上昇後、2.0344へ一時値を下落した。ドル円は、クロス円の買い戻しに117.20の高値をつけたが、その後NY株の下落に116.30まで下落した。一方クロス円は、NYダウが寄り前からJPモルガン・チェースの好決算を受けて上昇したことで、ロンドン市場からのクロス円のショート・カバーをフォローして、一時高値圏へ上昇した。 しかしその後はダウが一転マイナスに転じ、値を崩したことで、大きく売り込まれたが、引け際にダウが急速に買い戻されたことで、更に下落は加速しなかった。ユーロ円は166.48から164.94まで下落し、ポンド円は、238.81から236.65−75まで、オージー円は、104.93から102.70−80まで一時値を下げた。

【経済指標&要人発言】
日・8月第3次産業活動指数:前月比+1.3%
日・8月景気動向指数確報値:先行27.3%、一致85.0%、遅行40.0%(速報:先行30.0%、一致83.3%、遅行25.0%)

チダムバラム・インド財務相
「インド証券取引委員会による提案は資本流入抑制策の一環。現時点では資本流入を抑制することが重要。インド証券取引委員会による措置は機能している、警戒する必要はない。10/25付けで施行する方針」
「参加証書(Participatory Notes)を通じた投資を歓迎。参加証書は禁止していない、資金流入に上限を設定。」
「今回の措置は長期的には資本市場にとって好ましい」

エルドルアン・トルコ首相
「イラク北部への越境承認が即、攻撃を意味するわけではないが、正しい時期、正しい状況と判断されれば、我々は行動する。これは自衛の問題。」

町村官房長官
「長い目で見た時、消費税をずっと5%のまま据え置いていられると思っている人は、多分誰もいない」

キミット米財務副長官
「為替相場は、開かれた競争的な市場で決定されるべき」
「米国のファンダメンタルズは、住宅市場の減速にも関わらず堅調」
「中国は、ファンダメンタルズに対応した為替相場に移行すべき」

10/3-4英中銀金融政策委員会議事録
「8対1で政策金利の据え置きを決定」
「ブランチフラワー委員が25bpの利下げを主張」

英・9月失業率:2.6%(予想+2.6%、8月+2.6%)
英・9月失業者数増減:-12800人(予想-5000人、8月-8500人←-4200人)
英・6-8月平均所得伸び率:前年比+3.7%(予想+3.6%、5-7月+3.5%)

米・9月住宅着工件数:119.1万戸、前月比-10.2%(予想128.5万戸、8月132.7万戸=133.1万戸か上昇修正)
米・9月住宅着工許可件数:122.6万戸、前月比-7.2%(予想129.8万戸、8月132.2万戸)
米・9月消費者物価指数(CPI):前月比+0.3%(予想+0.2%、8月-0.1%)、前年比+2.8%(予想+2.8%、8月+2.0%)
米・9月コアCPI:前月比+0.2%(予想+0.2%、8月+0.2%)、前年比+2.1%(予想+2.1%、8月+2.1%)
米・週次原油在庫統計(10/12時点)

原油在庫:前週比+178万バレル(予想+75万バレル、前回-167万バレル)
ガソリン在庫:同比+277万バレル(予想+40万バレル、前回+168万バレル)

米地区連銀報告(ベージュブック)
「全地区で経済活動は拡大継続しているものの、そのペースは減速している」
「9月から10月にかけて経済成長は減速」
「製造業、サービスはともに拡大したが、住宅関連は引き続き減速」
「住宅販売は減速、中古住宅在庫は増加」
「多くの地区で貸し手は不動産中心に貸し出し基準を厳格化」
「一部地域では雇用拡大、他の地域では雇用逼迫」
「ドル安は米輸入をさらに高価にする」
「ほとんどの地域で価格圧力がみられる」

国際通貨基金
「ドルは中期ファンダメンタルズからみて過大評価」
「08年米経済見通しは7月の見通し2.8%から1.9%に下方修正」
「08年ユーロ圏経済成長2.4%から2.1%へ下方修正」
「07年日本の経済成長見通し2.6%から2.0%、08年2.0%から1.7%へ下方修正」

マコーミック米財務次官
「最近の金融市場の混乱がG7の中心議題」
「米国はG7でIMFの通貨監視プランに重点を置く」

トルコ議会議長
「イラク越境軍事作戦を可能にする法案を可決」

 18日の東京市場は、悪化した米住宅指標を受けて、月末のFOMCでの追加利下げ観測や引き続きG7会合でのユーロ高・円安是正懸念が残り、ドルは軟調な推移となった。 ユーロドルは、日米金利差拡大の思惑から1.4197から1.4254まで上昇し、ポンドドルは、2.0385から2.0428の推移となった。またドル円は、クロス円の上値が重く116.70から116.28まで続落となった。一方クロス円では、午前中の堅調な動向から戻り売りに押された。 ユーロ円は、ユーロドル上昇に連れて165.30から166.10まで上昇したが、その後は165.20−25まで値を落とした。またポンド円は、238.05から237.20、オージー円は104.34から103.38まで値を落としたが、特にNZD円は、カレンNZ財務相が「NZドルは過大評価」と発言したことで、87.76から87.02まで値を崩した。ロンドン市場は、周小川中国人民銀行総裁の「中国、人民元問題の協議のため人民銀行副総裁をEUに派遣」との発言や米バンク・オブ・アメリカの弱い決算発表を受けて、ダウ先物が急落したことから、円買い、ドル売り強まった。NY市場では、米株式市場の下落や新規失業保険申請件数が増加した事による雇用減速懸念を受けドルが売られる展開となった。ユーロドルは1.4240から1.4311まで上昇し、ユーロ導入来の最高値を更新後も高止まりし、ポンドドルは2.0396から2.0514まで上昇後、2.0432へ反落した。ドル円は、116.32から115.28下落したが、その後は株価の下げ幅縮小に連れて115.88へ反発した。一方クロス円は、全般的に米株価動向に連れて下落後、反発する動きを見せた。ユーロ円は、164.84まで下落後、165.60へ反発し、ポンド円は、236.20から237円前半でのもみ合いとなり、オージー円は102.73まで下落後104.00まで反発した。

【経済指標&要人発言】
日・(10/7週)対内株式投資:1709億円の流入超/対外債券投資:6247億円の流出超/対内債券投資:3512億円の流入超
中・9月消費者物価指数:前年比+6.2%

ロート・スイス中銀総裁
「フラン安はファンダメンタルズによって正当化されない。」
「スイスフラン安がインフレ見通しに悪影響を与えるなら利上げを躊躇わない」

カレンNZ財務相
「NZドルは依然やや過大評価されている」

ジョンソンIMF首席エコノミスト
「ドル相場の下落は、世界経済均衡化への正常な過程」

ホーニグ・カンザスシティー地区連銀総裁
「インフレリスクは鈍化している」
「ドル安の影響で米輸出への需要が高まっている」
「雇用や製造業など、住宅市場低迷を相殺する要因がいくつかある」
「金融市場は、最近落ち着いてきたが依然不安定さが残っている」
「米失業率は依然低い、消費は衰えていない」
「米経済の見通しは楽観的だが、同時に現実主義者でもある。危うい時代には引き続き警戒もしたい」
「FRBの金融政策見通しについて様子見、米景気動向次第」
「インフレ率は、総合とコアの両方をみている」
「米経常赤字は、深刻な問題」

中国国家発展改革委
「中国のインフレ率は、急上昇が続く見込み薄いが、高止まりする見通し」

英・9月小売売上高:前月比+0.6%、前年比+6.3%(前月比予想+0.1%、8月+0.7%←+0.6%)
英・9月マネーサプライM4速報値:前年比+12.8%(予想+12.5%、8月+13.5%)
ユーロ圏・8月貿易収支:+13億ユーロ(予想ゼロ、7月+57億ユーロ←+46億ユーロ)

ビジネスヨーロッパ
「円は日本の経常黒字をもっと反映すべき」
「人民元はかなり切り上げられる必要がある」

周小川中国人民銀行総裁
「中国、人民元問題の協議のため人民銀行副総裁をEUに派遣」
「中国、金融引き締めを強化する必要」

米・週次新規失業保険申請件数:33.7万件(予想31.4万件)
米・9月景気先行指数:前月比+0.3%(予想+0.3%)
米・10月フィラデルフィア連銀製造業業況指数:6.8(予想7.3、9月10.9)

ピアナルト米クリーブランド連銀総裁(投票権無)
「住宅不振の波及で雇用減速の可能性」
「住宅部門は引き続き非常に弱い」

ウェーバー独連銀総裁
「更なる追加利上げを除外するのは時期尚早」

バローゾ欧州委員会委員長
「EUは対中貿易赤字に非常に懸念」
「G7は中国人民元で進展を見せるであろう」

カナダ中銀金融政策報告
「09年のカナダインフレは低下」
「カナダドルの上昇は歴史的に見ても強い」
「全体、コアCPIは予想より早く08年後半には2%に戻る」
「インフレリスクは均衡」
「現行4.5%の政策金利はインフレ目標に見合う」
「07年のカナダ成長率予想を2.5%から2.6%へ上方修正、08年を2.6%から2.3%へ下方修正、09年を2.4%から2.5%へ上方修正」

ラトIMF専務理事
「ユーロは中期的ファンダメンタルズに反る」
「中国は、IMF、世銀と協力すべき」

 19日の東京市場は、東京・インド・中国株式市場の下落やクレジット関連のファンド解約観測、G7を控えたポジション調整から、円が堅調な推移となった。ドル円では115円のオプション・トリガーへの売り仕掛けから、本邦機関投資家、米銀による売りで115.62から114.85まで下落した。またユーロドルは、ユーロ導入後の高値1.4320をつけた後は、1.4265まで値を下げ、ポンドドルは、2.0421から2.0489での推移となった。 一方クロス円は軒並み売りに晒され、ユーロ円は165.33から164.20、ポンド円は236.53から234.84、オージー円は103.63から102.25、NZD円は87.30から85.55、カナダ円は118.71から117.79、スイス円は98.32まで値を下げた。為替に関する要人発言としては、フレアティー・カナダ財務相は、「G7で対中為替制度の文言を強める可能性」、額賀財務相は「G7では為替の問題も当然議論する」と述べている。 ロンドン市場では、G7財務相・中銀総裁会議を控えドル円、クロス円に、東京の下落からはショートカバーの買いがはいり堅調に推移した。NY市場では、米株式市場の大幅下落や追加利下げ観測に伴う金利低下の懸念に、ドル売りが加速した。ユーロドルは1.4306からストップをつけて1.4245まで下落したが、G7声明草案でユーロ高牽制が無かった為、1.4300水準まで反発し、ポンドドルは2.0524まで上昇後2.0458へ反落した。ドル円は、NYダウが米大手銀行ワコビアの悪い決算内容を受けて、下落スタートしたことで、115.73を高値に下落となったが、G7声明草案でドル安についても牽制されなかったことや中国元に対する切り上げが強まるとの思惑から、114.51まで下落して安値引けとなった。 一方クロス円は、株式市場が8月の市場混乱以降で最大の下げを記録したことで、一時東京の安値を下回るレベルまで下落となった。 ユーロ円は165.15から163.70まで下落し、ポンド円は、237.00から234.78、オージー円は、103.83から101.91まで急落し、そのまま日中安値圏で終了した。

【経済指標&要人発言】
日・8月全産業活動指数:前月比+1.0%
第3次産業活動指数:前月比+1.3%
鉱工業生産指数:前月比+3.5%
建設業活動指数:前月比-4.5%
公務等活動指数:前月比-0.1%

独・9月生産者物価指数:前月比+0.2%、前年比+1.5%

アルム二ア欧州委員会委員
「過度な為替変動は望ましくない」
「ユーロ高、ドル建ての商品価格を抑えるが、輸出業者には打撃」
「円相場はファンダメンタルズに沿っていない、円キャリートレード取引が影響」
「ユーロ圏経済は堅調」
「世界経済、金融混乱を無傷で乗り切れない」

福井日銀総裁
「為替はファンダメンタルズを反映すべき」
「金融市場の混乱は改善しているが、問題はおさまっていない」
「米経済は、不確実性を高めている。しばらく低成長の後、来年後半には潜在成長率に近づいていく」
「日本の金融政策に対する見方は変わらない」
「市場・経済の状況をその都度決定会合で判断する」

武藤日銀副総裁
「米サブプライム問題が日本の金融システムの安定性に大きな影響を及ぼすとは思わない」
「経済・物価情勢の改善度合いに応じたペースで徐々に金利水準の調整を行う」
「金融政策を適切に運営し、物価安定のもとでの持続的成長の実現に貢献」
「世界経済下ぶれリスクなど世界経済についての不確実性がある」

フレアティー・カナダ財務相
「G-7で対中為替制度の文言を強める可能性」

額賀財務相
「G7では為替の問題も当然議論する」
「サブプライム問題を受けG7で世界経済の今後について率直に意見交換」
「G7では日本が持続的成長に向け努力していることを説明する

英・7-9月期GDP速報値:前期比+0.8%、前年比+3.3%(前期比予想+0.7%、前期+0.8%、前年比予想+3.1%、前期+3.1%)

加・9月消費者物価コア指数:+2.0%(前年同月比予想+1.9%、8月+2.2%)

G7声明草案
「人民元の上昇加速要請」
「通貨はファンダメンタルズを反映すべき」
「通貨の過剰な変動は望まず」
「無秩序な通貨変動は望まず」
「為替市場の動きを注意深く監視」
「相場に関し適切な協力」
「市場混乱、原油高は成長を抑制」
「経済ファンダメンタルズは引き続き強い」
「金融政策は物価安定に対する警戒を継続すべき」
「銀行に対しイランとの取引リスクを警戒する事を助言」

バーナンキ米FRB議長
「連銀は経済指標に過剰に反応すべきでない」
「米経済の分析は非常に困難な局面にある」

プール米セントルイス地区連銀総裁
「連銀が長期的な信用を失ったという確証なし」
「国内銀行は市場混乱を乗り切っている」

ダーリング英財務相
「為替は市場に任せるのが最善」
「OPECに原油の増産、価格を下げる事を要請」
「G7は原油価格の最近の上昇を懸念」

呉暁霊・中国人民銀行副総裁
「中国の貿易黒字を削減するためには中国経済の構造改革必要」
「為替レートのみを調整することは、中国および世界経済にとって打撃」
「人民元の動きは一部が望むほど速やかでない可能性」
「中国にとり貿易黒字は有益でなし」

ウェーバー独連銀総裁
「原油価格は過剰な懸念せず」
「中期的な物価リスク」
「08年ユーロ圏成長2%を上回る見通し」

パラモ欧州中銀専務理事
「インフレリスクは上向き」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「ユーロ圏、アジア通貨安の負担ひきうけられない」

アルムニア欧州委員会委員
「ポールソン米財務長官との会合においてドルに関する話し合いは無し」

パドアスキオッパ・イタリア経済財務相
「G7は相場を話し合うが、相場を決定決しない」

 22日の東京市場は、G7の結果や先週末の大幅下落の影響でからドル売りが加速したが、特にドル円、クロス円では本邦機関投資家からの投売りが下落を加速した。 ただしその後は利食いの円売りから反転気味の展開となった。 ユーロドルは1.4310から1.4349まで上昇しユーロ導入後高値を更新したが、その後は1.4350のオプション防戦売りで1.4297まで反落となり、ポンドドルは、2.0471から2.0550まで推移した。またドル円は114.20から113.25まで大きく下落した後は、本邦輸入企業、本邦資本筋からのドル買いで114.32まで反発した。 一方クロス円は、ドル円同様大きく売られた後は、バーゲン・ハントの買いに支えられて反発となった。 ユーロ円は163.67から162.48まで下落後、163.75まで反発。 オージー円は、100.14から101.82、ポンド円は、232.21から234.43で推移した。ロンドン市場では、先週末のNY市場からのドル円、クロス円の売りが継続されたが、欧州主要株式市場は軒並み下落推移となったため、対欧州通貨でのドルの買い戻しが強まった。 NY市場では、主だった経済指標がない中、軟調スタートとなった米株式市場が上昇に転じた事から、ドル円、クロス円の買いが優勢となった。 ユーロドルは1.4314から達成感が出て1.4126まで急落気味の展開。 ポンドドルも2.0511から2.0259まで大きく値を下げた。 またドル円は113.51から114.63まで堅調に上昇し、ほぼ高値で取引を終えた。 一方クロス円では、欧州通貨安からリスク回避のキャリートレードの手仕舞い売りで、東京の安値を割り込んだが、NYダウが回復に転じたことで、全般的に上昇する形となった。ユーロ円は161.05へ弱含んだ後、162.59まで反発し、オージー円は、99.38から日中高値の101.87付近まで値を戻し、ポンド円は、230.32から232円後半まで買われる展開となった。

【経済指標&要人発言】
豪・第3・四半期生産者物価指数:前期比+1.1%、前年比+2.4%

マンデルソン欧州委員会委員
「中国は欧州連合との貿易不均衡是正に向け努力する必要がある」

グリーンスパン前米FRB議長
「8/9の市場の混乱は、起こるべくして起きた」

ビーニ・スマギ欧州中銀専務理事
「G-7のメッセージ、対ユーロでの人民元の再評価を求めるもの」
「欧州は強いユーロに対応する必要」

シュタルクECB理事
「インフレリスクは高まっている」

コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「ここ数日の動きは世界経済にとって好ましくない」

アルムニア欧州委員
「世界経済の不均衡は前例のない大きさ」

独連銀月報
「ドイツ経済、第3四半期の成長率は第2四半期を大幅に上回る見込み」

津田財務次官
「株・為替市場の動向をよく注視したい」
「世界経済のファンダメンタルズは引き続き力強い」
「金融市場変動について各国中銀などが適切に対応している」
「(人民元)日中財務対話などでG7声明に沿って働きかけたい」

御手洗日本経団連会長
「強い輸出企業なら100円から110円の間で十分やっていける」

岩田日銀副総裁(内閣府幹部経由)
「国際金融市場なお不安定、世界経済不確実性あり引き続き注視必要」
「日本経済の拡大支えるメカニズム、企業部門は健在」

10月月例経済報告
「基調判断据え置き、景気は一部に弱さみられるが回復」
「生産は上方修正、消費・住宅建設など下方修正」
「業況感を下方修正、原油高で中小企業の業況感が悪化」
「先行き、米国経済や原油価格動向の影響に留意が必要」

クロズナーFRB理事
「市場の機能回復に必要とされる対応」
「連銀は、経済に対する市場の影響を考慮すべき」

シュタインブリュック独財務相
「本年のドイツCPI平均は2.2%を予想。高い水準だが過剰ではない」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「ユーロは懸念せず、綿密に監視」
「ユーロはファンダメンタルズを反映すべき」

ウェーバー独連銀総裁
「ECBは価格安定のために必要な対応をとる」
「インフレリスクは上昇した」
「ECBは物価安定が危険にさらされた場合、行動する必要がある」
「ECBの利上げサイクル、市場混乱で中断したにすぎない」

 23日の東京市場は、材料難ながら、NY株の反発にも関わらず東京株式市場が軟調なスタートなったことで、保合となったが、その後株価が反発したことから、ドル円、クロス円と買い戻しとなった。 ユーロドルは、1.4171から1.4219まで堅調に推移し、ポンドドルも2.0305から2.0387まで上昇した。 またドル円は114.65から114.24まで下落後、欧州勢の参加から114.82まで値を戻した。 一方ユーロ円は、162.05から163.17まで上昇したが、フランス国債償還・利払いの売りが上値を抑え反落した。 ポンド円は、232.31から233.95へ上昇し、オージー円も101.22から102.46で堅調に推移した。ロンドン市場は、欧州主要株式市場の堅調な上昇やダウ先物上昇を受けてドル円、クロス円が堅調な推移となった。また欧州通貨もこれに呼応するように値を上げたが、米大手証券会社が巨額の損失を出すとの噂が悪影響を与えた模様。 NY市場では、米主要企業の好決算を受け、ダウがプラス・スタートとなったが、その後前日比マイナスに転じるとドル円、クロス円に利食いが優勢となったが、ダウが値を回復したことから、再び値を上げる展開となった。ユーロドルは1.4194から1.4280まで上昇後1.4233へ弱含み、ポンドドルは2.0362から2.0510まで上昇した。またドル円は、114.17から115.04まで値を上げた。一方クロス円は、米株価動向に連動する展開が続いた。ユーロ円は163.97まで上昇後、株価伸び悩みに162.98へ下落したが、結局高値圏に戻して引けた。オージー円は、一時102円を割れる下落があったが、その後日中高値103.32付近まで、しっかりと戻し、ポンド円も、日中高値の235.82付近まで上昇して取引を終えた。

【経済指標&要人発言】
額賀財務相
「株・為替はいろんな要素で動く、コメントは控えたい」
「サブプライム問題について、G-7ではきっちりメッセージが出された」

エバンズ・シカゴ地区連銀総裁
「FRBは、インフレで警戒を緩める余裕はない」
「住宅市場を除けば、米経済は前進している」
「米経済成長率、2008年後半には潜在成長率付近に回復」
「長引く米住宅市場の落ち込み、依然として個人消費のリスク」
「FRBによる9月の利下げは適切だった」
「FRBは特定の業界に焦点を当てた政策を行うことはできない」

ガネム・リビア石油公社総裁
「政治的緊張により、原油価格が100ドルに到達する可能性」

稲葉日銀理事
「為替安定のために過度に金融政策に頼るのは好ましくない」
「日銀は経済全体のリスクを早期に把握して予防的に対応すべき」

李勇・中国財政省事務次官
「IMFは、人民元を批判する前にやるべきことがある」
「IMFの為替監視は、相場水準では無く、各国の為替制度が中期的なマクロ経済政策に沿っているか見るべき」

関係筋
「トルコ外相バグダッドへ、クルド武装勢力の問題でイラク政府と協議」

ユーロ圏・8月鉱工業受注:前月比+0.3%(予想+1.0%、7月-2.6%←-4.0%)

中国人民銀行
「信用の伸びを抑制するため、引き締め措置を強化する」

米・10月リッチモンド連銀製造業景気指数:-5(予想7、9月14)
加・8月小売売上高:前月比+0.7%(予想+0.5%、7月-0.9%←-0.8%)
加・8月小売売上高(除自動車):前月比+0.3%(予想+0.3%、7月-0.4%←-0.3%)

ポールソン米財務長官
「人民元は十分速やかに上昇していない」
「人民元はファンダメンタルズを反映していない」
「人民元の上昇加速は中国の経済管理を助ける」
「対中貿易での緊張は高まっている」
「速やかな人民元の上昇を要請」
「もし中国が主要改革を行わないとリスクとなる」
「保護主義は米国の興味でない」
「米国にネガティブセンチメントがある」
「保護主義のセンチメントが上昇」
「中国や、他国の投資歓迎」
「人民元を調整する不自然な中国の動き」
「米国にネガティブセンチメントがある」
「保護主義のセンチメントが上昇」
「中国や、他国の投資歓迎」
「たとえ中国の進展が私を含む米国民が満足するに十分に速やかでないとしても、中国の改革を促進するため米中戦略経済対話の継続は必要。」

バーカー英中銀金融政策委
「国内経済成長のリスクは下振れ」
「住宅市場の大幅な減速は予想せず」
「ポンドの下落と原油価格はインフレ」
「金融市場での変動は軽減だが、まだ終了したわけではない」

グリーンスパン前米FRB議長
「住宅価格が落ち着くには時間がかかる」
「景気後退の可能性は5分5分を下回る」
「実際に米国が景気後退入りをする事は恐らくない」
「新築住宅価格は米国経済の問題」
「原油高を受けて原油の消費癖は徐々におさまる」
「信用市場は引き続き恐怖状態にある」
「中国の経済が米国を上回るとは考え難い」

フラハーティ・カナダ財務相
「カナダドル高は強いカナダ経済を反映」

 24日の東京市場は、中国国家発展改革委員会が「中国人民元は、15−20%切り上がるべき」との報告書を提出したとの報道や本日決算発表する米メリルリンチがサブプライム関連で25億ドルの追加損失を計上すると伝えたことで、円が大きく買い戻された。ドル円は114.96から114.21まで下落したが、一旦この位置ではビッドに支えられている。またユーロ円は、フランス国債の償還・利払いに絡んだ売りで、163.90から162.16まで下落。ポンド円も235.70から233,40、オージー円は予想を上回る第3・四半期コア消費者物価指数を受けて、11月の利上げ期待が高まり、103.80まで上昇したが、その後は利食いに102.10−15まで大きな下落となった。 またNZD円は、87.19から85.26、カナダ円は118.99から117.63と同様に下落となった。 一方欧州通貨では、ユーロドルが1.4268から1.4188までユーロ円の売りに押され、ポンドドルも2.0510から2.0428まで値を下げた。ロンドン市場は、材料難からメリル・リンチの決算発表を控えて揉み合気味の展開となった。 NY市場では、メリルリンチの決算発表が、一株利益は予想を下回るも損失自体は事前報道より縮小したため一時ドル円、クロス円のショート・カバーが出たが、9月中古住宅販売件数が1999年の統計開始以来の最低水準に落ち込んだ事からドル売りを誘った。 またダウが寄り付から200ドル近い下げとなり、ドル円、クロス円の売りが強まった。 ただし米緊急追加利下げの噂も出ており、これを受けてNYダウが前日比変わらずのレベルまで買い戻されると、ドル円、クロス円には買い戻しが入った。ユーロドルは、1.4205から1.4268での推移から高値圏で引け、ポンドドルは2.0452から2.0510での揉み合い気味の展開。 ドル円は114.61から113.81まで下落後、114.30前後に買い戻された。一方クロス円は比較的大きく値を下げるも、その分を取り返して反発となった。ユーロ円は163.31から161.70まで下落後、163円手前へに反発。ポンド円は232.89、オージー円は101.90の安値から103円台へ反発、NZD円も85.15へ下落したが、86円台に反発して引けた。

【経済指標&要人発言】
日・9月貿易黒字:+1兆6378億円、前年比+62.7%(予想+1.38兆円、8月+7353億円)

対米黒字:+7899億円(前年比-13.2%) 
対中赤字:-754億円(前年比-70.6%)
対アジア黒字:+1兆508億円(前年比+58.7%)
対EU黒字:5094億円(前年比+26.4%)

豪・7-9月期消費者物価指数:前期比+0.7%、前年比+1.9%(前年比予想+2.1%、前期+2.1%)

額賀財務相
「米経済、サブプライム問題で住宅に影響あるがそれ以外は堅調」
「今の時点で米ドル購入していくことは間違いない」

コステロ豪財務相
「豪準備銀行に対して金融政策に関する提言はしない」

中国国家発展改革委員会
「中国人民元は、15-20%切り上がるべき」との報道を否定

額賀財務相
「基礎的財政収支黒字化目標の達成は楽観できない」
「経済成長と財政再建は同時に達成しなければならない」
「(安定財源)中長期的に比較的公平で安定しているのが消費税」

トリシェECB総裁
「金融政策は、確実にインフレ期待を十分抑制する必要がある」

中国人民銀行当局者
「最近の人民元の変動は妥当」
「人民元、切り上げするより緩やかな上昇の方が適切」
「追加利上げについては様子見る」

ユーロ圏・10月製造業PMI速報値:51.5(予想53.0、9月53.2)
ユーロ圏・10月サービス部門PMI速報値:55.6(予想54.5、9月54.2)
ユーロ圏・8月経常収支(季調前):+7億ユーロ(7月+48億ユーロ←+33億ユーロ)

パラモECB理事
「一部銀行の日々の資金需要、ドルを中心に最近大幅に高まった」
「多くの金融機関、依然として銀行間市場で資金を出し渋っている」
「市場正常化の兆しでている、すでに正常化したケースもある」
「市場の信頼回復するには、資産評価の透明性欠如に対応する必要」
「ECB、インフレ率に機械的に対応しない」

トルコ軍関係者
トルコ軍、イラク領内のクルド武装組織を21-23日に攻撃

OPEC代表筋
「11月にさらに日量50万バレル増産すべき」

温家宝中国首相
「中国は引き続き過剰投資を抑制する」


【経済指標】
米・週次MBA住宅ローン申請指数(10/19):前週比±0%(前回+0.7%)
米・9月中古住宅販売件数:504万戸、前月比-8.0%(予想525万戸、8月548万戸←
550万戸)
米・週次原油在庫統計(10/19時点)
原油在庫:前週比-529万バレル(予想+96万バレル、前回+178万バレル)
ガソリン在庫:同比-193万バレル(予想+48万バレル、前回+277万バレル)
留出油在庫:同比-184万バレル(予想+25万バレル、前回+99万バレル)
製油所稼働率:87.1%(予想87.3%、前回87.3%)
【要人発言】
ポールソン米財務長官
「インドは経済改革ペースを加速させるべき」
「インドルピー高はファンダメンタルズを反映」
「第1の懸念事項は保護主義」
「米国経済は堅調」
クロズナーFRB理事
「住宅ローン調達へバランスの取れた保護策を」
「住宅ローン改革法案、信用収縮させることなく、悪質な融資を抑えなければなら
ない」
グリーンスパン前米FRB議長
「住宅価格はかなり大きく下落する可能性」
「米国は景気後退を回避する可能性」
「ドルは米貿易赤字をすでに織り込んでいる」
「ドルの下落は、米利下げ観測を反映」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】

 25日の東京市場は、材料難の中東京株式市場や上海株式市場が軟調な展開となったことから、円が堅調な推移となった。 ただし下値での買い意欲も強く更に下落は進んでいない。ユーロドルは、IFO景況指数を前に1.4248から1.4290まで堅調推移し、ポンドドルは、2.0462から2.0504まで値を上げた。 またドル円は114.28から113.88まで下落しが、この位置は維持されている。 一方クロス円では、フランス国債の償還・利払いの売りでユーロ売りが目立ち、ユーロ円は、163.00から162.45まで下落し、ポンド円は234.18から233.00まで値を下げ、オージー円も103.23から117.50まで値を下げたが、その後はドル円の下げ止まりから反転気味となった。ロンドン市場では、欧州主要株式市場が上昇する展開を受けてクロス円の買いが優勢になり、全般的に堅調に推移した。NY市場では、米9月耐久財受注の予想外の減少や米保険大手AIGがサブプライム関連で数十億ドルの評価損を計上するとの噂が広がりドルが売られた。また米9月新築住宅販売件数は、77万件と市場予想通りだったが、前月が大幅下方修正され、過去3ヶ月分も引き下げられた。ユーロドルは、一時1.4345まで上昇したが、1.4288へ弱含みとなり、ポンドドルは2.0553まで上昇後2.0475へ反落した。ドル円はNY株の堅調を受けて114.58まで上昇後、株価が100ドル近い下げとなり一時113.77の安値をつけた。 一方クロス円は、NY株の動向に連れる展開となり、ユーロ円は、164.02の高値から162.77へ下落し、ポンド円は235.12へ上昇後233.28−38へ下落、オージー円は、103.92の高値から102.93−00まで下落したが、引けにかけて高値圏まで値を戻した。

【経済指標&要人発言】
日・(10/14-20)対内債券投資:1532億円の流入超/対外債券投資:2563億円の流出超/対内株式投資:3231億円の流出超
日・9月企業向けサービス価格指数:前月比+0.7%、前年比+1.4%(8月+1.1%)
韓・第3・四半期国内総生産(GDP)推定値:前期比+1.4%、前年比+5.2%

中・第3・四半期国内総生産(GDP):前年比+11.5%(予想+11.5%、第2四半期+11.9%)
中・9月生産者物価指数:前年比+2.7%(前年比予想+2.7%、8月+2.6%)
中・9月消費者物価指数:前年比+6.2%(前年比予想+6.3%、8月+6.5%)
中・9月小売売上高:前年比+17.0%(前年比予想+17.1%、8月+17.1%)
中・9月鉱工業生産:前年比+18.9%(前年比予想+17.5%、8月+17.5%)
中・9月都市部固定資産投資:前年比+24.8%
ロシア中銀外貨準備高(10/19):4401億ドル

ニュージーランド準備銀行:政策金利8.25%据え置き
「コアのインフレ圧力は継続。NZドルは引き続き比較的高水準。強い商品相場が収入押し上げ。労働市場は引き続き逼迫。強いNZドルが輸出と観光を抑制。」

篠原財務官
「日本経済は持続的回復軌道に乗っている」
「日銀の金融政策決定、米景気減速の影響を考慮する必要」
「外貨準備高の構成を変更する意向はない」
「円キャリートレード、事実上消滅した」

中曽日銀金融市場局長
「海外市場での金融機関取引はまだ正常化していない」
「サブプライム問題の不透明感は払拭されていない」

中国国家統計局
「中国の経済成長は急速で、物価上昇も行き過ぎ」
「マクロ経済のコントロール政策は効果が出ている。中国は景気の過熱を回避した」
「中国の輸出関連投資は正しい方向に進んでいる」
「中国、第3四半期の70都市の不動産価格は前年比+8.2%」
「中国、2020年のGDP目標達成には年5.4%成長が必要」
「中国のインフレ圧力、労働・原油・穀物価格の影響で残っている」

独・10月IFO業況指数:103.9(予想103.8、9月104.2)
南ア・9月生産者物価指数:前月比-0.7%、前年比+9.4%(予想前年比+9.6%、8月+9.4%)

アルムニア欧州委員
「G7の為替に関するメッセージは非常に明解」

ドイツ政府
「2007年のGDP伸び率見通しを2.3%から2.4%に引き上げ」
「2008年のGDP伸び率見通しは2.4%から2.0%に引き下げ」

ギュル・トルコ大統領
「クルド武装組織の脅威をなくすために必要な措置をとる」

エルドアン・トルコ首相
「イラク越境攻撃の是非、決定するのはトルコ政府であって米政府ではない」

米・週次新規失業保険申請件数:33.1万件(予想32.0万件、前回33.9万件←33.7万件)
米・9月耐久財受注:前月比-1.7%(予想+1.5%、8月-5.3%←-4.9%)
米・9月耐久財受注(除く輸送用機器):前月比+0.3%(予想+0.7%、8月-1.8%)
米・9月新築住宅販売件数:77万戸、前月比+4.8%(予想78.0万戸、8月73.5万戸←79.5万戸)

ラトIMF専務理事
「ドルは過剰評価、緩やかな下落を予想」
「世界成長下方リスクは6ヶ月前に比べ上昇」

ダーリング英財務相
「政府・中銀・FSAを柱とする英国の規制枠組みを今後も維持」

ヒルデブランド・スイス中銀理事
「金融政策において価格安定が引き続き主な焦点」
「投資家はスイスフランのリスクに気付くべき」
「為替は一方向に動くものではない」
「スイス中銀は、もし為替相場がインフレを押し上げるようであれば対処する」
「スイス中銀の基盤シナリオのリスク上昇」
「スイス、ユーロ13カ国の成長サイクルはピークに達した」
「スイス経済は力強い」
「金融政策決定にあたっては指標や市場に注視」

 26日の東京市場は、低調な日本9月コア消費者物価指数や鉱工業生産を受けて、円売りが進んでいる。また堅調な東京やインド株式市場の動向をもこれをフォローした。 ドル円は早朝はポジション調整的な売りで、113.92の安値まで下落したが、その後は114.57まで上昇した。 またクロス円堅調な動きとなり、ユーロ円は、ユーロドルのオプションのトリガーをヒットしたことから、162.83から164.53へ上昇、ポンド円は233.58から235.34、オージー円は103.38から104.46、NZD円は86.64から87.70、カナダ円は117.85から118.92まで値を上げた。 一方欧州通貨も堅調な動きで、ユーロドルは、1.4350の防戦をつけて、1.4317から1.4375へ上昇。ポンドドルも2.0504から2.0562へ値を上げ、ドルスイスは、1.1664から1.1626へ一時値を下げた。 ロンドン市場では、週末の材料難から売り買いが交錯したが、対欧州通貨でドルが売られる展開が続いた。 NY市場でも米ムーディーズによる債務担保証券の格下げや来週のFOMCを控えて、金利差縮小の思惑、トルコのイラン空爆を懸念した原油高からドル売りが継続した。 ユーロドルは、東京夕方にオプションの防戦ラインを超えた後は、1.4358を底値に1.4395まで上昇、ユーロ導入来の最高値を更新し高値圏で取引を終えた。 ポンドドルは、ユーロポンドの買い戻しに2.0574から2.0488まで下落し、ドル円は、堅調な株価に114.46まで反発後、ユンケル議長の「G7でドルや円について合意が出来なかった」との発言が思惑を誘い、113.99まで値を下げた。 その他ドルカナダが、0.9590の今年の安値、オージードルが0.9187の今年の高値をつけた。 一方クロス円は、NYダウが、マイクロ・ソフトの好決算を受けてプラス100ドル・レベルでスタートしたことから堅調に値を上げたが、その後サブプライム問題から株価が値を消すと利食いに押された。 ただし結局ダウが134ドル高で引けると値を回復して終了した。 ユーロ円は164.58から163.94まで下落し、ポンド円は、235.26から233.72まで下落後、234.69まで反発した。またオージー円は、堅調な推移を継続し104.97の高値をつけてえ高値圏での引けとなり、その他NZD円が87.78、カナダ円が119.28の高値をつけた。 

【経済指標&要人発言】
日・9月消費者物価指数:総合前年比-0.2%、コア(除く生鮮)前年比-0.1%、コアコア(除く食料・エネルギー)前年比-0.3%
日・9月鉱工業生産速報:前月比-1.4%、鉱工業生産予測10月前月比+3.8%、11月前月比-0.7%
9月鉱工業出荷:前月比-1.9%、在庫前月比+1.0%
7-9月鉱工業生産速報:前期比+2.2%

コステロ豪財務相
「中国が変動相場制に移行すれば、金融市場に大規模な津波を齎す」

額賀財務相
「物価は安定推移が望ましい、デフレ脱却は完全ではない」

中国人民銀行金融政策委員会
「中国は流動性吸収が必要、中国人民元切り上げは投機を助長」

香港金融管理局
「香港ドル高を抑制するために、7.75億香港ドルを売却した」

ユーロ圏・9月マネーサプライM3:前年比+11.3%(予想+11.4%、8月+11.6%)

米・10月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:80.9(予想82.0、速報82.0、9月83.4)
加・10月業況判断:前月比-3.0(予想0、9月6.0)

メキシコ中銀:政策金利25bp引き上げ7.50%に決定

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「ユーロ高はユーロ安より好ましい」
「ユーロ高は一部で問題を創出」
「ユーロ高は全体として経済を妨げず」

アルムニア欧州委員会委員
「欧州経済、景気後退に向かっていない」

フラハーティ加財務相
「カナダドル高は全てがファンダメンタルズに沿ったものでない」
「カナダドル高にもかかわらずカナダ経済は弾力的」

メキシコ中銀
「価格上昇期待を緩和させるため利上げを決定」
「食料価格や税率の変更がインフレ圧力になる」
「インフレは09年末までに3%に達する」

ミシュキンFRB理事
「金融市場の状況は改善したが正常でない」
「金融危機の際には迅速な流動性供給が望ましい」
「銀行がモラルハザードにおちいらないようにすべき」

 29日の東京市場は、日銀金融政策決定会合や米FOMCを明日以降に控え、様子見の展開で緩やかな動きとなった。ただしユーロドル早朝から1.4400の防戦を越えて1.4436まで上昇し、ユーロ導入後の高値を更新した。ポンドドルは、2.0531から2.0580での推移となり、ドル円は114.01から114.32での小動きとなった。 一方クロス円では、堅調な欧州通貨とドル円の動向を受けて、堅調な推移が継続した。 ユーロ円は、164.38から164.86で推移し、ポンド円は、235.15から234.15でレンジで推移となった。またオージー円は、オージードルが23年ぶりの高値0.9263まで堅調推移した事により、104.76から105.79までの強い動きとなった。 ロンドン市場では、欧州主要株式市場の上昇を受けてクロス円の買いが優勢となった。NY市場では、本日から開催されるFOMCで、利下げ幅が0.25%に止まるとの噂から一時ドルが買い戻されたが、ドルの戻り売り意欲が強く頭を抑えられる展開となった。 ユーロドルは利食いの売りに1.4377まで下落したが、欧米金利差縮小に伴う買いに1.4431へ反発し、ポンドドルは2.0573へ下落後2.0643まで反発した。ドル円は、114.91まで上昇したが、114.57へ弱含む展開となった。 一方クロス円は、NY株式市場オープン前に利食いに押さえる局面もあったが、NYダウが堅調に推移したことから、堅調に値を維持した。 ユーロ円は、164.62から165.48まで上昇し、ポンド円は、233.70から236.79まで値を上げた。オージー円は、106.02の高値から調整となったが下値を105.30−35で支え、再度106円へ向かう上昇となった。

【経済指標&要人発言】
日・9月小売業販売額:前年比+0.5%、前月比-1.5%
英・10月住宅価格(ホームトラック):前月比-0.1%、前年比+4.4%、過去13ヶ月で
最低の伸び率(9月前年比+5.0%、前月比横ばい)
NZ・9月貿易収支:-5.44億NZドル(輸出30.05億NZドル、輸入35.49億NZドル)
8月-9.46億NZドル、2006年10月-2007年9月-62.56億NZドル

ポールソン米財務長官(ムンバイ)
「強いドルは米国の利益、為替レートは経済ファンダメンタルズに基づいて市場で決定されるべき」「中国は、市場原理に基づいた人民元相場に向けてさらに迅速に移行すべき」
「インドは経済の自由化や金融システムの整備を加速すべき」
「海外資金流入の制限は、インド経済の競争力を阻害する恐れ」

中国商務省高官
「2007年の中国の貿易黒字は、2500億ドルに達する見込み。」

英・9月マネーサプライ確定値:前年比+12.8%(8月+13.5%)
英・9月消費者信用残高:+13.5億ポンド(予想+9億ポンド、8月+11.14億ポンド)
英・9月モーゲージ承認件数:10.2万件(予想10.2万件、8月10.8万件)

佐藤金融庁長官
「国内金融機関のサブプライム損失、相対的に限定されている」

津田財務次官
「08年度予算、首相はメリハリのついた編成を指示」

ハンガリー中銀:政策金利7.50%に据え置き決定

アルムニア欧州委員会委員
「為替レートの動向、過度のボラティリティをめぐる懸念は当然ある」
「特に米当局が、ドル安の進行を傍観する政策であるとの印象を与えないよう、強いドル支持の姿勢を今後も公に維持することを希望する」

 30日の東京市場は、FOMCで政策金利の据え置きの可能性もありとの報道や東京株式市場が軟調な推移となったことで、ドル円、クロス円の利食いが強まった。ユーロドルは、1.4450の防戦を前にFOMC前の利食いも伴って1.4428から1.4374まで下落し、ポンドドルは、2.05682.から2.0632での推移となった。またドル円は、114.75から114.38まで軟調に推移した。 一方クロス円は、ユーロ円がユーロドル同様に165.50の防戦売りに、165.49から164.45まで下落し、ポンド円は、236.67から235.28へ値を下げ、オージー円も105.91から104.63まで値を下げる展開となった。ロンドン市場は、東京時間にドル円、クロス円が売り込まれた反動的な買い戻しが続いた。NY市場では、米10月消費者信頼感指数が2年来の最低水準に落ち込んだ事を受けてドルが売り込まれた。 また米株価がFOMCでの利下げが不透明となったことから下落したが、大きな下落とはならず、全波的にFOMCを前に小動きの展開となった。ユーロドルは、1.4386から1.4442まで上昇、ユーロ導入来の最高値を更新し、ポンドドルは、英MPC委員の利下げに否定的な発言から、英米金利差拡大の観測に2.0615から2.0703まで上昇した。ドル円は、114.52から一時115.03まで上昇したが、その後値を消す展開となった。一方クロス円は、総じて堅調な推移で、ユーロ円は164.89から165.87まで上昇。ポンド円は236.13から237.70まで大きく値を上げ、オージー円は、105.80まで上昇後は揉み合い的な展開となった。

【経済指標&要人発言】
日・9月完全失業率:4.0%(予想3.8%、8月3.8%)
日・9月有効求人倍率:1.05倍(予想1.06倍、8月1.06倍)
日・9月全世帯消費支出:前年比+3.2%(04年5月以来の高い伸び)、前月比+0.7%

インド中銀:預金準備率+0.50%⇒7.50%(11/10付け)、政策金利(レポレート):7.75%据え置き、リバースレポレート:6.0%据え置き、07/08年GDP伸び率見通し:8.5%に据え置き

バーカー英中銀金融政策委員
「英中銀にとって問題は、国内の経済情勢が大幅に変化し、利下げが必要になったかどうか、である」

額賀財務相
「全体としてはきっちりとデフレ基調脱していない」
「円レートは、日本の経済状況・ファンダメンタルズを反映すべきもの」
「外貨準備運用は、安全性と流動性大事にきっちりと利益上げるように実施」

豪農業資源経済局
「2007/8年の小麦収穫見通しを22%引き下げ、1210万トンへ下方修正」

ポールソン米財務長官
「強いドルに強くコミットしている」
「為替レートは、経済ファンダメンタルズに基づき、開かれた市場で決定されるべき」
「中国は、市場原理に基づく通貨の実現に向けやるべきことがある」
「米サブプライム市場は回復までに時間がかかる」

ラガルド仏経済財務雇用相
「強いユーロは、原油価格上昇の悪影響を相殺する」

独・10月失業率:8.7%(予想8.7%、9月8.8%)
独・10月失業者数増減(季調済):前月比-4万人(予想-3万人、9月-5万人)、失業者数(季調後):365.7万人

ウェリンク・オランダ中銀総裁
「インフレ見通しを懸念」
「ECBは状況を注意深く監視、インフレ期待に変化の兆しみられず」
「市場は正常に戻りつつあるが、すべての問題が解決済みではない」
「若干の成長減速みられるが、大幅なものにならないと予想」

ハミリOPEC議長
「OPECは原油高を懸念、首脳会議では増産を協議する予定はない」

米・8月S&Pケース・シラー住宅価格指数:前年比-4.4%(予想-4.2%、7月-3.8%←-3.9%)
米・10月消費者信頼感指数:95.6(予想99.0、9月99.5←99.8)
加・9月鉱工業製品価格指数:前月比-0.9%(予想-0.4%、8月-0.9%←-1.0%)
加・9月原料価格指数:前月比-0.9%(予想+0.7%、8月-2.9%←-2.8%)

スウェーデン中銀:政策金利を25bp引き上げ4.0%に決定

ウェーバー独連銀総裁
「ECBの主要目標は価格安定」
「為替水準に目標はない」
「市場混乱は政策の調整を更に困難にする」
「市場の緊迫は緩和されつつある」
「市場混乱でECB政策方針が変わる事はない」
「ユーロ13カ国の経済は力強い」
「成長は第3四半期に加速」
「市場混乱は経済を若干緩和するに過ぎない」
「08年経済は、潜在的水準近辺での拡大をする可能性」
「短期、中期的にインフレリスクは上向き」
「08年の平均インフレはECBの目標を突破する」

ロート・スイス中銀総裁
「スイスフラン安、物価安定の脅威となれば利上げが必要」
リーカネン・フィンランド中銀総裁
「ECBは判断を誤った銀行の救済は出来ず」
「米サブプライム不振の影響は長期化」

グリーンスパン前米FRB議長
「長期的なドル安を予想する」
「米貿易赤字は更なるドルの悪化を暗示している」
「ドル安は加速」
「中国は根拠なき熱狂の状態」
「中国バブルは破裂すると想定」

ブランチフラワー英金融政策委員
「過去最大規模の移民の増加が英国の賃金インフレを抑制」

フラハーティ加財務相
「07年カナダ経済成長予想2.5%、08年2.4%」

 31日の東京市場は、今夜の米FOMCをを控え、揉み合い気味の展開もクロス円中心に円売り、ドル売りが継続した。ユーロドルは、1.4428から懸念の防戦をクリアして1.4470まで上昇し、ユーロ導入後の高値を更新した。ポンドドルは、2.0668から2.0742まで値を上げ、ドル円は日銀の据置もあって114.61から114.81まで堅調に推移した。一方クロス円は、東京市場の終盤にかけて、欧州通貨の上昇に値を上げる展開となった。 ユーロ円は、165.40から165.95で堅調推移し、ポンド円は、236.85から237.93まで上昇、オージー円は105.20から105.95まで堅調な動きとなった。ロンドン市場では、FOMCを前に月末の投信の買いが下値を支えクロス円、ドル円が堅調な上昇となった。NY市場では、10月の全米雇用報告が予想を上回った事や米7〜9月期GDP速報値が大幅な伸びを示した事で、一時ドルが買われたが、ドル売り意欲が強く、大きな影響とはならなかった。 また注目のFOMCでは、0.25%の利下げが発表されたが、瞬間的なドル売りが出るものの、金利差の拡大からドル売りの流れは止まらなかった。 ユーロドルは1.4419まで下落したが、1.4508の高値をつけてユーロ導入来の最高値更新し、ポンドドルも2.0690から2.0822まで上昇し26年来の高値を更新した。またドル円は、115.51の高値から米株価がFOMCでの失望感から前日比マイナスに転じると114.92まで大きく値を崩したが、下値での買い意欲やNYダウが逆に前日比160ドル近い上昇を実現すると再び買い戻しとなった。一方クロス円は、金利差の拡大期待やNY株価につれて乱高下気味も大きく上値を拡大した。 ユーロ円は、キャリートレードが活発化し165.85から167.28の高値、ポンド円は、237円後半から240.16まで上昇し、オージー円は106.10から107.85の高値と今年の高値を上回るレベルまで上昇した。

【経済指標&要人発言】
豪・9月住宅着工許可件数:前月比+6.8%、前年同月比+4.2%
シンガポール・第3・四半期失業率1.7%
独・9月小売売上高:実質前月比+2.3%、前年比-2.2%、名目前月比+2.6%、前年比-1.2%

日銀金融政策決定会合:現行の金融政策維持決定8対1(水野日銀審議委員)

フレアティー・カナダ財務相
「最近のカナダドル上昇は、ファンダメンタルズよりも投機的な動きに基づいている可能性」

アリレザ・サウジアラビア国務相
「サウジアラビアが追加増産しても、原油価格の押し下げ効果はない」

福井日銀総裁
「グローバルな下振れリスク高まっておりしばらく続く」
「国際金融市場は不安定な状態が続いており、今後もしばらく続く」
「金利調整ペースは必ずしも遅くなるとは言えない」
「足元の下振れリスク強くても低金利継続による上振れリスク却下できず」
「低金利継続による資源配分リスクを希薄化してみるわけにはいかない」
「足元の下振れリスクをオーバーに考えると見誤る」
「サブプライム問題・金融市場変動、日本の金融情勢に及ぼす影響は限定的」
「予断を持たず機動的に金融政策を運営していく」
「CPIは微動だにしないが、人々がインフレ期待上げつつあることも理解して判断」
「原油・商品価格上昇、世界経済全体を市場がそれほど悲観視していないとも読める」
「8月の市場混乱以降、クレジット市場から原油・商品に資金が流れている可能性も」
「生活者と市場・エコノミストの物価観は二極分化している」

日銀10月の経済・物価情勢の展望(展望レポート)
「07年度のCPI見通し中央値0.0%(前回予測+0.1%)、08年度は+0.4%」
「07年度の実質GDP見通し中央値+1.8%(前回予測+2.1%)、08年度は+2.1%」
「ならしてみれば潜在成長率を幾分上回る2%程度の成長続く」
「07年成長率、国内住宅投資の振れで幾分下押し」
「海外経済や市場動向に変調生じれば日本経済にも影響」
「経済情勢の改善にもかかわらず物価上昇しない可能性も」
「家計部門の改善テンポは緩慢な状況が続いている」
「賃金はやや弱めの動き」
「低金利継続期待定着続くと非効率な資源配分につながるリスク」
「経済・物価情勢改善度合いに応じたペースで徐々に金利水準の調整行う」
「物価上昇圧力弱いもとで金利調整ペースはゆっくり」

ユーロ圏・10月消費者物価速報:前年比+2.6%(予想+2.3%、9月+2.1%)
ユーロ圏・9月失業率:7.3%(予想6.9%、8月7.4%←6.9%)
英・10月住宅価格(ネーションワイド):前月比+1.1%、前年比+9.7%(9月前月比+0.7%、前年比+9.0%)

ウェーバー独連銀総裁(欧州版WSJ紙)
「物価安定に対するリスクは増している」

米・10月ADP全米雇用報告:前月比+10.6万人(予想+6.0万人、9月+6.1万人←+5.8万人)
米・7-9月期GDP速報値:前期比年率+3.9%(予想+3.0%、前期+3.8%)
米・7-9月期GDPデフレータ速報値:前期比+0.8%(予想+2.0%、前期+2.6%)
米・7-9月期個人消費速報値:前期比+3.0%(予想+3.2%、前期+1.4%)
米・7-9月期コアPCE価格指数速報値:前期比+1.8%(予想+1.5%、前期+1.4%)
米・7-9月期雇用コスト指数:前期比+0.8%(予想+0.9%、前期+0.9%)
米・10月シカゴ購買部協会景気指数(PMI):49.7(予想53.0、9月54.2)
米・9月建設支出:前月比+0.3%(予想-0.5%、8月-0.2%←+0.2%)
米・週次原油在庫統計(10/26時点)
 原油在庫:前週比-万バレル(予想+40万バレル、前回-529万バレル)
 ガソリン在庫:同比-万バレル(予想-20万バレル、前回-193万バレル)
 留出油在庫:同比-万バレル(予想-100万バレル、前回-185万バレル)
 製油所稼働率:87.1%(予想87.6%、前回87.1%)
加・8月GDP:前月比+0.2%(予想+0.1%、7月+0.2%)

米FOMC:FF金利の誘導目標を0.25%ポイント引き下げ4.50%に決定
ノルウェー中銀:政策金利5%に据え置き決定
ポーランド中銀:政策金利4.75%に据え置き決定

FOMC声明
「成長、価格安定促進のため必要とされる対応を行っていく」
「連銀は9対1で利下げ決定」
「ホーニグ米カンザスシティ連銀総裁は政策金利据え置きを主張」
「経済成長は短期的に減速する可能性がある」
「今回の利下げ決定は経済への悪影響を未然に防ぐため」
「連銀は公定歩合も25べーシスポイント引き下げ5%に設定」
「金融市場の逼迫はいくらか緩和した」
「今回の利下げ後インフレ、成長のリスクがおよそ均衡」
「インフレに新たな上向きリスク」
「第3四半期の成長は堅調」
「住宅市場の鈍化加速予想」

クワデン・ベルギー中銀総裁
「もし市場の緊張が緩和すればECBは価格リスクに対応」

コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「最近のインフレ指数はかなり高い」

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