過去の市場概況              ★ SAVE The Yen ★

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2007年 12月 11月 10月 09月 08月 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月
2008年 04月 03月 02月 01月

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 1日の東京市場は、東京株式市場が軟調に推移したことで、ドル円は下落したが、その後の欧州勢のユーロ売りに反発する展開となった。欧州通貨は、ユーロドルは、ユーロ売りに下落する形となり、ポンドドルは、ユーロ売りポンド買いに上昇した。ユーロドルは、1.5644から1.5520まで下落し、ポンドドルは、1.9842から1.9909まで上昇した。ドル円は、104.03から103.54まで下落後、反発した。一方クロス円は、東京株式市場の軟調に下落するものの、ドル円の動向に連れ反発した。ユーロ円は、162.45から161.53まで、ポンド円は、207.05から205.73まで下落後、反発した。オージー円は、オーストラリア3月の住宅着工許可件数が予想を下回ったことを受けた豪ドルの売りに、98.11から97.23まで下落した。ロンドン市場では、投機的なユーロドルの売りが強まった。 NY市場では、先週の失業保険継続受給者数が04年4月以来で最大となった事で、一時ドル円の売りを誘ったが、その後の米4月ISM製造業指数が予想を上回った事を受けて反発となった。また欧州通貨は、米指標を受けたドル買いに下落する形とり、ユーロドルは、リアル・マネーの投売りから1.5546から1.5430まで下落し、ポンドドルは、1.9899から1.9713まで値を下げた。ドル円は、103.72まで下落後、株価の反発や米銀の買い戻しで104.60まで反発した。 一方クロス円は、軟調な欧州通貨につれて軟化したが、その後は良好な米指標やNYダウの13000ドル乗せに反応して値を戻す展開となった。ユーロ円は、161.77から160.61の間で上下し、ポンド円は、207.11から204.84まで下落後206.35−45へ反発し、オージー円は97.77から96.81まで下落後97.55−60まで値を戻した。

【経済指標&要人発言】
豪・3月住宅着工許可件数:前月比-5.7%(予想-1.0%、2月+0.1%)、民間部門住宅許可:前月比-2.8%
中・4月購買担当者指数(PMI):59.2(3月58.4)
米・4月モンスター雇用指数:174(3月167)⇒季節的要因

UAE中銀「翌日物レポ金利を0.25%引き下げ、2.00%へ」(米利下げの追随)

ブランチフラワー英中銀金融政策委員
「短期的な物価の上振れリスクが過度に注目されており、急激な景気の下振れリスクが無視されている」
「中期的にはインフレリスクがあるが、短期的なインフレに過度な注目が集まっている」
「生産のリスクが過小評価されている。生産は最終的には中期的なインフレに影響する」

津田財務次官
「日本経済は足踏み状態、下振れ要因注意深く見る必要」
「米経済、年後半に経済政策や利下げの効果あらわれること期待」

米・週次新規失業保険申請件数:38.0万件(予想36.0万件、前回34.5万件←34.2万件)
米・3月個人所得:前月比+0.3%(予想+0.4%、2月+0.5%)
米・3月個人消費支出(PCE):前月比+0.4%(予想+0.2%、2月+0.1%)
米・3月コアPCE価格指数:前月比+0.2%(予想+0.1%、2月+0.1%)、前年比+2.1%(予想+2.0%、2月+2.0%)
米・4月ISM製造業景気指数:48.6(予想48.0、3月48.6)
米・3月建設支出:前月比-1.1%(予想-0.6%、2月+0.4%←-0.3%)

NY連銀
「TSLF入札結果、貸出予定額250億ドルに対し応札額241.2億ドル、応札倍率0.96倍で札割れ」

バーナンキ米FRB議長-ドッド上院議員の返答
「FRBは常にあらゆる政策手段検討」
「市場安定化のペース予見不可能」

米財務省
「ポールソン米財務長官、バーナンキ米FRB議長は、2日にラガルド経済財務雇用相、バルニエ農業相と会合。世界および地域の経済・金融動向、マネーロンダリング対策といった一連の問題について協議する2国間の通常の取り組みの一環」

カタール中央銀行
「貸出金利とレポ金利を今後引き上げる可能性がある」

 2日の東京市場は、東京株式市場が強い上昇となったことでドル円、クロス円は上昇した。欧州通貨は、ユーロドルはユーロの売りに軟調推移となり、ポンドドルは、ユーロの売りに絡んだポンド買いに上昇した。ユーロドルは、1.5485から1.5440まで下落し、ポンドドルは、1.9726から1.9829まで上昇した。ドル円は104.33から懸念だった105円のオプションの防戦を一時上抜け105.05まで上昇したが、105円台は維持できなかった。 一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向に全般的に上昇した。ユーロ円は、161.40から162.33まで、ポンド円は、206.08から207.66まで上昇し、オージー円は、オーストラリア3月の小売売上高が予想を上回ったことを受け、97.69まで上昇したが、その後値を消す展開となった。ロンドン市場では、米雇用統計の発表を控え、ドル売りのポジション調整が主流となった。NY市場では、一転ドルが全面高となった。また米3月製造業受注も予想外に好調だったことや米株価が雇用統計や米欧中銀の協調追加流動性対策を好感して、大幅高でスタートしたこともドル買いをフォローしたが、NYダウが値を消したことや週末を控えた利食いのドル売りに、更なるドル買いは進まなかった。ユーロドルは、1.5498から1.5360まで下落し、ポンドドルは、1.9897から1.9705まで値を下げた。またドル円は、104.60から105円のオプションの防戦越えのストップ・ロスを巻き込み、一気に105.70まで上昇したが、上値に控える輸出企業の売りや株価の伸び悩みに軟化した。 一方クロス円も軒並み上昇した。ユーロ円は、161.79から162.63まで値を上げ、ポンド円も209.06の高値、オージー円は直近高値に面あわせとなる98.79まで上昇、その他NZD円が82.53、カナダ円が103.73の他か円をつけたが、スイス円は、信用不安が和らいだことで、99円台から更に上値を拡大することが出来なかった。 

【経済指標&要人発言】
日・4月マネタリーベース:前年比-2.8%
日・(4/20-26)対内株式投資:3013億円の流入超、対内債券投資:5880億円の流出超、対外債券投資:346億円の流入超
豪・3月小売売上高:前月比+0.5%(予想+0.3%、2月-0.1%)、第1・四半期小売売上高:前期比-0.1%
独・3月小売売上高:前月比-0.1%、前年比-6.3%(前月比予想+0.6%、2月-0.7%←-1.6%)
英・4月住宅価格(ハリファックス):前月比-1.3%

香港金融管理局(HKMA):米連邦準備理事会(FRB)に追随利下げ
「割引基準金利3.75%を0.25%引き下げ3.50%へ」

バデル・サード・クウェート投資庁(KIA)マネージングディレクター
「米銀大手シティグループや米証券メリルリンチへの出資を拡大する可能性」

リーカネン・フィンランド中銀総裁
「インフレ期待の抑制がカギ」

ユーロ圏・4月製造業PMI改定値:50.7(予想50.8、3月52.0)
独・4月製造業PMI:53.6(予想53.6、3月55.1)
仏・4月製造業PMI:51.1(予想51.5、3月51.9)

ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「任期満了に伴い、6月14日に退任」

フィヨン仏首相
「為替相場の過剰変動やユーロ高はすべての国にとってリスク」

米・4月非農業部門雇用者数:前月比-2万人(予想-8万人、3月-8.1万人←-8万人)
米・4月失業率:5.0%(予想5.2%、3月5.1%)
米・4月平均時給:前月比+0.1%(予想+0.3%、3月+0.3%)
米・3月製造業受注指数:前月比+1.4%(予想+0.2%、2月-0.9%←-1.3%)

FRB声明
「市場の流動性圧力は根強い」
「隔週実施TAF入札規模500億ドルから750億ドルへ引き上げ」
「ECBとの通貨スワップ協定を拡大200億ドル引き上げ500億ドル、スイス中銀60億ドル引き上げ120億ドル」
「TSLF担保対象を拡大、AAA格付けのABS追加」

ECB
「隔週実施のドル入札、供給額250億ドルに増額」
「流動性供給、必要である限り継続」

スイス中銀
「入札頻度、隔週に拡大」
「融資総額60億ドルから120億ドルへ拡大」
「必要である限り流動性供給」

英中銀
「FRBとの為替スワップ協定には参加せず、ドル資金は十分」

カナダ中銀
「FRBなどが拡充した流動性対策には参加せず」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「インフレ、原油が成長のリスク」
「為替市場が落ちついたものの、G7声明姿勢を保持」
「強いユーロ、過剰な為替変動は成長を損う」

 5日の東京市場は、東京市場が休場の為、閑散な取引の中、ドル円、クロス円はもみ合う展開となったが、欧州通貨は、先週末の売りからの利食いの買いに上昇する展開となった。ユーロドルは、1.5422から1.5477まで堅調推移し、ポンドドルは、1.9724から1.9785まで上昇した。ドル円は、105.49から105.15の間でもみ合った。一方クロス円は、東京株式市場の休場とドル円の動向にもみ合う展開が続いた。ユーロ円は、162.36から162.92まで、ポンド円は、207.54から208.33までの間でもみ合い、オージー円は、98.32から99.10まで上昇した。 ロンドン市場は、ロンドンがバンクホリデーのため、アジア市場に続いて動意の薄い展開となった。 NY市場は、米4月ISM非製造業総合指数が予想外に50を回復した事を受けて、ドルの買い戻しが進んだが、米債券利回りが下落したこと、モルガン・スタンレーの新たな雇用削減の報道やNYダウが利食いに値を下げたことから、ドル売り、円の買い戻しが進む展開となった。ユーロドルは、1.5500から1.5426まで値を下げたが、その後原油価格の最高値更新を受けて1.5520まで上昇した。 ポンドドルは、1.9768から1.9656までの間で上下した。またドル円は105.63まで上昇後、ストップを巻き込み104.74まで下落した。 一方クロス円は、米指標の良好に連れ全般的に上昇するものの、株式市場やドル円の動向に連れ反落した。ユーロ円は、163.10から162.33の間で上下し、ポンド円は、208.23から206.50まで下落後反発した。オージー円は、豪中銀の金融政策発表を前に、98.93から99.70の高値と堅調に値を上げた。

【経済指標&要人発言】
豪・第1・四半期住宅価格指数:前期比+1.1%、前年比+13.8%
NZ・政府ネット債務残高(3/31/2008):5.94億NZドル、GDP比0.3%

米・4月ISM非製造業総合指数:52.0(予想49.5、3月49.6)
米・4月ISM非製造業景気指数:50.9(予想52.0、3月52.2)

FRB四半期銀行調査報告
「80%の米銀は居住不動産における貸付基準を厳格化(90年調査開始以来最高ぺース)」
「55%の銀行が企業向け貸し出し基準を厳格化」
「過去3ヶ月間に個人、企業の借り入れ需要は減退」

トリシェECB総裁
「世界の成長は相当高い水準で続いている」
「世界的なインフレリスクは高い」
「G10は為替相場について協議しなかった」

ウェリンク・オランダ中銀総裁
「金融市場に改善が見られる」
「金融市場は引き続き脆い」

米著名投資家ウォーレン・バフェット氏
「米経済はリセッション(景気後退)にある」
「住宅問題が銀行の決算を“今後数年間にわたり”圧迫」
「銀行が抱える巨額の損失と評価損の計上は“決して”終わっていない。一段の痛みを経験することは間違いない」

 6日のアジア市場は、東京市場休場のなか、NY市場の株価が軟調に引けた影響から、円が堅調に推移した。 ドル円は、104.60へ下落後、ロンドン市場開始前にショート・カバー気味に105.13まで上昇したが、上値も限定された。ユーロドルは、1.5536まで上昇後、ユーロ円の売りに押されて1.5452へ下落、ポンドドルは、1.9749へ上昇後、1.9686まで値を下げた。 一方クロス円が総じて上値の重い展開で、ユーロ円は162.80から162.20へ下落、ポンド円も207.19から206.45へ値を下げた。ただし、オージー円は、豪貿易収支の赤字幅縮小、豪準備銀行が政策金利据え置きを決定したが、声明で現行の金融政策スタンスは適切としたことから、買い安心感につながり、98.89から99.33で堅調推移となり、NZD円は、82.23から82.62、カナダ円は103.41から13.98で底堅く推移した。ロンドン市場は、原油先物の続伸や欧州主要株式市場、NYダウ先物下落、ユーロ圏の4月サービス部門PMI改定値、3月生産者物価の上振れを受けて、ドル売りが優勢となった。 NY市場では、米政府系住宅金融大手ファニーメイが3四半期連続の赤字決算を発表したことでドル売りが強まったが、その後はファニーメイの資本規制緩和の観測を受けて、ダウがプラス圏に反発したことから、更にドル売りが進んでいない。ユーロドルは、1.5465から断続的にストップをつけて、1.5595まで強く上昇したが、この位置では利食いに押され、1.5519まで下落した。ポンドドルは、英4月サービス部門PMIが予想を下回ったことから、1.9635まで値を下げたが、その後は1.9774の高値まで上昇した。またドル円は104.02へ下落後、104.86へ反発した。一方クロス円は、ファニーメイ・ショックを受けて、ダウが寄り付から106ドル安を示現したことから、売りが強まったが、結局ダウが前日比プラス圏に突入すると買い戻しが強まった。ユーロ円は162.00の安値をつけたが、162.77まで反発。 ポンド円も205.54の安値に一時下落した。またオージー円は98.51の安値後、逆に強い買いが入り、99.61まで値を上げた。 

【経済指標&要人発言】
豪・3月貿易収支:-27.36億豪ドル(予想-29億豪ドル、2月-32.61豪ドル←-32.89億豪ドル)
スイス・4月消費者物価指数:前月比+0.8%、前年比+2.3%(前年比予想+2.4%、3月+2.6%)

豪準備銀行:政策金利オフィシャルキャッシュレートを7.25%で据え置くことを決定

ユーロ圏・3月生産者物価指数:前月比+0.7%、前年比+5.7%(前年比予想+5.6%、2月+5.4%←+5.3%)
ユーロ圏・4月サービス部門PMI改定値:52.0(予想51.8、3月51.6)
独・4月サービス部門PMI:54.9(予想54.6、3月51.8)07年10月以来の高水準
仏・4月サービス部門PMI:52.8(予想54.0、3月57.3)03年8月以来の低水準
英・4月サービス部門PMI:50.4(予想51.6、3月52.1)03年3月以来の低水準

加・3月住宅建設許可:前月比-4.5%(予想+1.2%、2月+0.8%←-1.0%)
加・4月Ivey購買部協会指数:57.6(予想54.0、3月59.0)

米連邦住宅公社監督局(OFHEO)
「連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)に課している自己資本の上乗せ分を現行の20%から15%に引き下げる方針」
「ファニーメイの直近の増資が完了次第引き下げる意向」
「ファニーメイが引き続きOFHEOの基準を十分に上回る資本水準の維持に取り組み、現在の規制順守にマイナスとなる重要な変化がないことを条件に9月に一段と引き下げる方針」

フィッシャー米ダラス連銀総裁
「個人的に、インフレを懸念」
「インフレが消費や企業活動の変化につながり、その結果、経済成長に一段と影響を与えるとともに、為替市場への圧力になるというマイナスの循環も懸念」

 7日の東京市場は、東京株式市場が上昇して始まるものの、後場にかけマイナスに推移したことに、ドル円は一時軟調に推移し、その後、上海市場の下落に値を戻す展開となった。欧州通貨は、ドル買ユーロ売りや英中銀金融政策委員会での利下げ観測台頭で下落する形となった。ユーロドルは、1.5539から1.5467まで、ポンドドルは、1.9733から1.9610まで下落した。ドル円は、104.65から105.14まで反発した。一方クロス円は、東京株式市場の動向に連れ全般的に軟調に推移した。ユーロ円は、162.89から162.32まで推移し、ポンド円は、206.87から205.82まで、オージー円は、99.62から99.16まで軟調に推移した。ロンドン市場では、ユーロ圏や英の経済指標の悪化受けた欧州通貨の売りに、ドル買いが優勢となった。NY市場では、米カンザスシティ連銀総裁のタカ派発言や米経済指標が予想を上回った事、ユーロ圏経済指標の悪化や英の利下げ観測に伴いドルの買い戻しが継続したが、株価の下落を受けて、円の買い戻しも進んだ。 ユーロドルは、1.5499から1.5366まで下落し、ポンドドルは、1.9648から1.9503まで値を下げた。ドル円は、105.47まで上昇後、104.61まで反落した。一方クロス円は、ユーロ、ポンドの売りやNYダウが206ドルの下落で引けたことから、全般的に下落する展開となった。ユーロ円は、163.07から161.02まで下落し、ポンド円は、206.59から204.28まで、オージー円は、99.85から98.40まで下落した。

【経済指標&要人発言】
英・4月消費者信頼感指数(ネーションワイド):70(3月77)2004年5月の統計開始以来の低水準
仏・3月貿易収支:-47.52億ユーロ(予想-30億ユーロ、2月-28.22億ユーロ←-27.65億ユーロ)

ニュージーランド準備銀行半期報告書
「クレジット危機が世界的な景気減速を引き起こせば、ニュージーランドの経済鈍化は、想定より深刻なものになる可能性がある」
「調整が想定より大きいリスクがある。金融システム全体、家計や法人にとって、状況悪化にもつながりかねない」

ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁
「現在の環境では、銀行は貸し出しにより慎重な姿勢で臨むべき。ただ信用が過度
に縮小すれば、景気減速がより深刻になり、家計と法人への圧力が強まるリスクがある」
「NZドルは長期的な平均と比べて依然として高水準。景気減速が長期化したり、市場がさらに混乱すれば、急落することもありうる。」

ホーニグ・カンザスシティー地区連銀総裁
「これまでの利下げ、景気減速の加速を防ぐには十分」
「利下げや財政刺激策を考慮すれば、景気減速は短期的にとどまる見通し」
「米経済は景気後退の瀬戸際、下半期の成長については楽観している」
「景気が回復すれば、時宜に叶った方法で利上げは必要」
「金融市場の混乱は、景気減速の主因ではない」
「インフレ圧力は深刻、一時的とみることはできない」
「インフレ心理、70年代後半-80年代前半以来の水準に拡大しつつある」
「インフレが米経済に定着する大きなリスクがある」
「金融市場の正常化にはしばらく時間がかかる」
「米国第2・四半期GDP伸び率は、引き続き1%を下回る可能性が高い」
「金融政策当局、コアインフレと同様に総合インフレを注視」
「景気支援、金融政策だけに頼ることはできない」
「ドル安は、米国が生産以上に消費していることの結果」
「米国の不均衡は、時間をかけて解消する必要がある」
「金融政策当局者として、インフレが最大の懸念要因」
「インフレが経済に定着した場合、インフレ押し下げのため相当な金融引き締めが必要になるリスクがある」

英・3月鉱工業生産:前月比-0.5%、前年比+0.2%(前月比予想-0.1%、2月+0.3%)
英・3月製造業生産:前月比-0.5%、前年比+0.6%(前月比予想0.0%、2月+0.4%)
ユーロ圏・3月小売売上高:前月比-0.4%、前年比-1.6%(前月比予想+0.2%、2月-0.2%←-0.5%)
独・3月鉱工業受注:前月比-0.6%(前月比予想+0.3%、2月-0.5%)

グーゼンバウアー・オーストリア首相
「オーストリア中銀の次期総裁にノボトニー氏(同国大手銀元CEO)」(リープシャー総裁任期2008年8月終了)

米・週次MBA住宅ローン申請指数(5/2):前週比+15.6%(-11.1%)
米・1-3月期非農業部門労働生産性速報:前期比+2.2%(予想+1.5%、前期+1.8%←
米・1-3月期単位労働コスト速報:前期比+2.2%(予想+2.5%、前期+2.8%←+2.6%)
米・3月住宅販売保留指数:前月比-1.0%(予想-1.0%、2月-2.8%←-1.9%)
米・3月消費者信用残高:前月比+153億ドル(予想+60億ドル、2月+65億ドル←+52億
ドル)米・週次原油在庫統計(5/2時点)
 原油在庫:前週比+565万バレル(予想+163万バレル、前回+385万バレル)
 ガソリン在庫:同比+79万バレル(予想+10万バレル、前回-148万バレル)
 留出油在庫:同比-11万バレル(予想+110万バレル、前回+113万バレル)
 製油所稼働率:85.0%(予想86.0%、前回85.4%)

クロズナー理事
「住宅差し押さえの急激な増加は緊急を要する問題」
「住宅の差し押さえ率の高い地域の安定化に向け、FRBが地域団体と協力していく方針」

欧州委員会
「スロバキアの2009年1月のユーロ導入を勧告」

欧州中央銀行(ECB)
「スロバキアのユーロ導入が実現した場合、より長期にわたりインフレを抑制することができるかどうか“相当な懸念”」

ストラスカーンIMF(国際通貨基金)専務理事
「中国の人民元、一段の上昇が必要」

 8日の東京市場は、FT紙報道の「欧米通貨当局者はドル高を望む」を受けて、ユーロ売りが強まった。また昨晩のNYダウの200ドル安から、日経平均株価も軟調推移。円の買戻しを誘っている。ユーロドルは、1.5406から1.5300のオプションの防戦を下抜け、一時1.5285まで下落。 ポンドドルは、英国立経済社会研究所の「英経済成長率が依然としてトレンド水準を下回っており、イングランド銀行は今月利下げを実施する根拠がある」との発表にも、ユーロポンドでの売りが強まり、1.9505から1.9540で小動きに推移した。 またドル円は104.95から103.66まで下落した。 一方クロス円も軒並み値を崩したが、特にユーロ円は161.26から159.05まで大幅下落。オージー円は、オーストラリア4月の失業率低下を受けて、98.79まで上昇後、97.29まで下落。NZD円は、ニュージーランド第1・四半期の失業率上昇を受けて、81.97から80.07まで下落した。その他スイス円が98.30の安値へ下落、カナダ円も102.67まで値を下げた。ロンドン市場は、東京で売り込みすぎたドル円、クロス円のショート・カバーが強まり、欧州通貨は、英中銀及びECBの政策金利発表を控え買戻しが優勢となった。 NY市場は、米新規失業保険申請件数が予想を下回った事を受け、ドル買いが出たが、英MPCやECB理事会は金利を据置、トリシェECB総裁が、インフレ抑制を最優先する姿勢を明確にした事で、ドル売りが強まった。ユーロドルは、1.5313から1.5443まで上昇し、ポンドドルは、1.9620まで上昇後1.9524へ反落した。またドル円は、104.44まで反発したが、戻り売り意欲が強く103.76まで下落した。 一方クロス円は、ロンドンの買い戻しからは、NYダウが52ドル高と堅調に推移したにも関わらず、上値の重い展開となった。ユーロ円は、160.41から159.17まで下落し、ポンド円は、204.45から202.40、オージー円は、98.46から97.49まで値を下げた。 

【経済指標&要人発言】
豪・4月失業率:4.2%、就業者数:前月比+25400人、1071.3万人(フルタイム+19000人、パートタイム+6300人)3月失業率:4.1%、就業者数1068.8万人
NZ・2008年第1・四半期失業率:3.6%(2007年第4・四半期:3.4%)
就業者数:前期比-1.3%、214.1万人(第4・四半期216.9万人)
失業者数:81,000人(第4・四半期77,000人)

韓国中銀「政策金利5.00%据え置き」

欧米当局者(5/8付けファイナンシャル・タイムズ)
「ユーロ・ドルの水準は、欧米両地域にとって容認できる水準ではない。ドルがユーロに対して上昇することを望んでいる。最近のドル上昇を歓迎している。」
「為替市場が欧米の中期的な経済の展望に着目せず、米国の短期的な経済の脆弱性、市場のストレスに注意を払いすぎている現状を懸念している」
「4月のG-7声明は、ドルについての共通認識に重大な変化があったことを示している」

英国立経済社会研究所
「英経済成長率が依然としてトレンド水準を下回っており、イングランド銀行は今月利下げを実施する根拠がある」

ノーザリ・イラン石油相
「現在の市場の状況が続けば、原油価格は1バレル=200ドルまで上昇する可能性がある」

独・3月鉱工業生産:前月比-0.5%(予想-0.5%、2月+0.2%←+0.4%)

英中銀:政策金利を5.00%に据え置くことを決定
ECB:政策金利を4.00%に据え置くことを決定

米・週次新規失業保険申請件数:36.5万件(予想37万件、前回38.3万件←38万件)
米・3月卸売在庫:前月比-0.1%(予想+0.5%、2月+0.9%←+1.1%)
加・4月住宅着工件数:21.39万戸(予想22.5万戸、3月24.3万戸)

トリシェECB総裁
「指標は、緩やかな成長が継続している事を示す」
「市場混乱の不透明性は引き続き高い」
「高水準のインフレは、長期化する見込み」
「価格期待の抑制は最優先」
「現在の金利はECBの目的達成を支援」
「経済状況は、引き続き軟調」
「ユーロ圏の経済ファンダメンタルズは健全」
「世界経済成長が外的需要を支援」
「雇用は大幅な伸びを示した」
「失業率は低下」
「主要リスクは、市場混乱や保護主義」
「ECBは全ての展開を綿密に監視」
「本日の政策金利維持は全員一致の決定」
「“VIGILANCE 警戒”の文言は、消滅していない。時期が来たら使用」
「価格安定のため必要とある事を実施」
「現在の政策はインフレ抑制」
「G7は通貨に関する文言を変更」
「米当局は強いドルを好む」
「金利据え置き以外の提案なし」

ポールソン財務長官
「信用危機は開始点より終点に近い」
「原油高は景気に逆風」
「成長は年末までに加速」
「強いドルは米国の利益にかなうとの考えを“常に”支持」
「米経済の長期的見通しは非常に力強い」
「米経済は今、困難な時期に直面している」
「第2次景気刺激策を論議するのは時期尚早」
「税還付は、米経済が困難な時期を乗り越え、景気を押し上げを支援」
「経済ファンダメンタルズが通貨に影響」

OPEC
「原油供給は不足していない」

 9日の東京市場は、米系ファンド筋からのドル円、クロス円の売りを受けて円が堅調な推移となった。ドル円は、103.96を高値に一時103.05まで下落した。またユーロドルは、ドイツ4月の卸売物価指数が予想を上回ったことを受けて、1.5393から1.5480まで上昇したが、ポンドドルは、ユーロポンドの買いが強まり、1.9500から1.9571まで値を上げたが、上値を限定して見合いとなっている。 一方クロス円は、東京株式市場の大幅安やアジアの株安に連れ全般的に下落する展開となった。ユーロ円は、160.05から159.31まで下落し、ポンド円は、203.28から201.31まで、オージー円は、98.17から96.87まで下落した。ロンドン市場では、欧州主要株式市場、米国株式指数先物の下落推移を受けて、ドル円、クロス円は下落した。NY市場は、予想上回る米貿易赤字の縮小に、ドルが反発する局面もあったが、米保険大手AIGの大幅赤字決算や米シティグループが非中核事業資産の売却計画を発表したことを嫌気して、株価が軟調に推移したことから、ドルは結局弱保合で引けた。ユーロドルは、1.5489まで上昇後、1.5422へ値を下げたが、1.54後半を回復して引け、ポンドドルは、1.9552から1.9460まで下落後1.9540まで反発した。ドル円は、103.16から102.61まで下落後、103.38へ反発したが、103円台を維持出来ずに終了した。一方クロス円は、アジア、ロンドン市場での売り込み過ぎから、米貿易収支を受けて反発するものの、NYダウが120ドル安で引けてことから、上値を抑えられて引けている。 ユーロ円は、159.66から158.60まで下落後、159.52まで反発、ポンド円は、201.65から199.80まで下落後、201.50レベルは反発、オージー円は、96.32から97.35レベル、NZD円は79.49から79.50レベルに反発したが、高値圏を維持出来ずに引けた。 

【経済指標&要人発言】
日・4月末外貨準備高:1兆0038億3600万ドル(前月比-117.51億ドル)
日・3月景気動向指数速報:先行指数20.0%、一致指数33.3%、遅行指数25.0%
中・4月生産者物価指数:前年比+8.1%、3月前年比+8.0%
中・4月貿易収支:+166.5億ドル(3月+134億ドル)
独・4月卸売物価指数:前月比+0.6%、前年比+6.9%(3月前月比+1.6%、前年比+7.1%)

豪準備銀行四半期金融政策報告
「2008年の基調インフレ率見通しを引き上げ、成長率見通しを引き下げ」
「内需の伸び鈍化見通しにより、長期インフレ率予想を引き下げ」
「基調インフレ率予想:2008年6月4.25%、12月4.00%、2009年3.25%、2010年2.75%」
「国内総生産(GDP)予想:2008年6月+2.50%、2008年+2.25%、2009年+2.50%、2010年+2.75%」
「消費者物価指数予想:2008年6月+4.25%、2008年+4.50%、2009年+3.25%、2010年+2.75%」

中国投資有限責任公司
「不安定な世界経済、前例のない投資機会を生み出している」

マコーミック米財務次官(国際金融担当)
「中国は中国人民元の上昇加速を維持し、金融部門の改革を推進すべき」

アイスランド中銀チーフエコノミスト
「アイスランド経済は危険な領域に、通貨安定が課題」

加・4月失業率:6.1%(予想6.0%、3月6.0%)
加・4月雇用者数増減:前月比+1.92万人(予想+1万人、3月+1.46万人)
加・3月貿易収支:55億カナダドル(予想+45億カナダドル、2月+48億カナダドル←+49億カナダドル)
米・3月貿易収支:前月比-5.7%、582億ドル(予想-613億ドル、2月-617億ドル←-623.2億ドル)
 対EU全体:74.9億ドル(前月比+9.0%)、カナダ:64.8億ドル(+0.3%)
 メキシコ:59.7億ドル(+8.6%)、日本:74.9億ドル(+8.9%)
 中国:160.8億ドル(-12.4%)、OPEC諸国:141.3億ドル(+6.7%)

リビア国営石油会長
「OPECは市場の安定を確実にする手段として増産という選択肢を検討するだろう」
「9月前に会合が開かれると予想する」
「私は会合を呼び掛けていないが、開催には賛成する」
「市場に影響を与えるには、日量50万バレル以上の増産が必要になる」

 12日の東京市場は、欧州最大の銀行英HSBCホールディングスの米消費者向け融資の評価損が、46億ドルに達すると発表されたことで、円の買戻しが進んだが、WSJが、4月のG7声明で急激なドル安を懸念する文言が盛り込まれたのは、米政府の要請によるものだった、米政府はドル下落阻止に取り組んでいる報じたことや下値での本邦輸入企業、本邦機関投資家などからのバーゲン・ハントの買いで、ドル円、クロス円は大きく反発するる展開となった。 また欧州通貨では、ユーロドルは、売りが優勢となり、ポンドドルは、ユーロポンドの売りに堅調に推移した。ユーロドルは、1.5486から1.5365まで下落し、ポンドドルは、1.9444から1.9526まで堅調推移となった。またドル円は、102.57まで下落後、値ごろ感からの売りのストップを断続的に巻き込み、103.80まで上昇する展開となった。 一方クロス円は、総じて本邦機関投資家や個人投資家の買いに支えれれて全般的に上昇した。ユーロ円は、158.65から159.76、ポンド円は200.17から202.27、オージー円は、96.37から97.39まで上昇した。ロンドン市場は、欧州主要株式市場、NYダウ指数先物の上昇に、ドル円、クロス円は堅調な上昇となった。NY市場では、主だった米指標に薄い中、米債券利回り低下に伴い、ドル円、クロス円は下落するものの、米株式市場の上昇に反発した。欧州通貨は、ECB関係者がインフレ期待を抑制する政策姿勢を強調した事に上昇する形となった。ユーロドルは、中東筋の買いで1.5395から1.5571まで上昇し、ポンドドルは、1.9473から1.9633まで値を上げた。ドル円は、104.04から103.27まで下落後、反発する展開となった。一方クロス円は、NYダウの130ドル高を好感して全般的に上昇したが、東京時間から大分上昇したこともあり、高値圏でのもみ合いとなった。ユーロ円は、159.75から161.53まで上昇し、ポンド円は、202.06から203.77まで、オージー円は、97.35から98.45まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
日・4月マネーサプライ:前年比+1.9%(予想+2.2%、3月+2.2%)
日・対内対外証券投資(4/27-5/3)対外債券投資:140億円の流入超/対内債券投資:
8591億円の流出超/対内株式投資:4172億円の流入超
豪・3月住宅ローン:-6.1%/3月投資貸付:-7.2%
中・4月消費者物価指数:前年比+8.5%(食品+22.1%、食品以外+1.8%)
中・4月貿易収支:+166.8億ドル(予想+148億ドル)
中・1-4月対中国直接投資:350.2億ドル、前年比+59.3%

周小川中国人民銀行総裁
「中国の金融政策は、経済成長や雇用よりも、インフレ抑制が依然として優先課題」

白川日銀総裁
「現在は景気の下振れリスクに最も注意して政策運営」
「原油上昇が持続的に景気悪化に波及すれば金利据え置きが適当」
「物価が上昇しても交易条件悪化に対応して利下げが効果的な場合も」
「リスクシナリオも十分綿密に検討する」
「日本経済は以前に比べて景気の下振れに対する頑健性が高い」
「インフレ圧力高まれば世界経済下振れし日本からの所得流出」
「米経済は当面停滞か、緩やかに後退する可能性高い」
「実質金利ゼロ%は極めて低い金利であることに留意」
「金融政策の決定は金融環境全体を分析することが不可欠」
「サブプラ問題解決、最終的には米住宅価格が下げ止まるかが大きなポイント」
「上下両方向のリスクを丹念に分析し機動的に政策を運営」
「米住宅価格は下げ止まる兆し見られない」
「国際金融・資本市場の動揺、なお続いている」
「国内CPIは、先行き物価安定の範囲内との評価可能」
「日本経済は当面減速、その後は緩やかな成長経路に戻る可能性高い」

英・4月生産者物価指数 
投入:前月比+2.4%、前年比+23.1%(前月比予想+1.6%、3月+1.7%←+1.8%)
産出:前月比+1.4%、前年比+7.5%(前月比予想+0.6%、3月+1.1%←+0.9%)
英・3月貿易収支:-74.37億ポンド(予想-75億ポンド、2月-75.87億ポンド←-74.87億ポンド)

中国人民銀行
「預金準備率を0.5%引き上げ20日から実施(大手銀行で16.5%に)」
「マネーと信用の伸びを抑制するための流動性管理強化が目的」

加・3月新築住宅価格指数:前月比+0.2%(予想+0.2%、2月+0.3%)
米・4月財政収支:+1593億ドル(予想+1600億ドル、前年4月+1776.7億ドル)

エバンズ・シカゴ連銀総裁(投票権無)
「現在の政策金利は緩和的で適切な水準」
「成長とインフレ見通しに対する両方のリスクがおおむね均衡」
「成長、インフレ両方に大きなリスク」
「連銀はインフレの観点から為替市場を監視」
「インフレは我々の多くが適性とみなす水準を上回る」

ラッカー米リッチモンド連銀総裁(投票権無)
「連銀、食品、エネルギーを含んだ総合インフレ注視すべき」

トリシェECB総裁
「インフレ期待は抑制されるべき」
「ECBはユーロ高を懸念」
「急激な為替変動を懸念」

パラモECB専務理事
「ECBは永久的に物価に警戒」
「価格期待安定が鍵」

 13日の東京市場は、動意の薄い中、東京株式市場の堅調にドル円、クロス円は堅調な展開も、欧州勢参入後は上値の重さに利食いが優勢となった。欧州通貨は、材料難の中堅調推移となった。ユーロドルは、1.5505から1.5566まで推移し、ポンドドルは、1.9487から1.9582まで上昇した。ドル円は、104.00から103.53まで軟調推移となった。一方クロス円は、もみ合いの展開後のドル売りに全般的に軟調推移となった。ユーロ円は、161.47から160.78までの推移となり、ポンド円は、203.28から202.08まで、オージー円は、98.39から97.99まで軟調推移となった。ロンドン市場は、欧州の景気減速懸念から欧州通貨の売りが強まり、クロス円と合わせて値を落とす展開となった。NY市場は、米4月小売売上高や米4月輸入物価指数の予想以上の上ぶれからドルが全面的に買い戻しとなった。 ただし、NYダウ自体は、マイナス圏の推移となり、対欧州通貨でのドル買いは限定的となったが、ドル円はクロス円の買い意欲から底堅い動きが継続した。ユーロドルは、米経済指標を受けて、1.5530から1.5430まで下落したが、下値ではアジア中銀筋からの買いに反発し1.5523まで上昇した。 ポンドドルは、強い英4月消費者物価指数を受けて、1.9592まで一時急騰したが、その後はユーロポンドの買い戻しから1.9420まで下落した。またドル円は、103.39から104.10−40のストップ・ロスをつけえて、大きく104.93まで上昇した。 一方クロス円は、欧州での下落から一転して、NYダウのマイナス推移にも関わらず堅調が続いた。 ユーロ円は160.15から162.35まで上昇し、ポンド円は201.56から204.20、オージー円は97.47から98.77まで値を上げた。 

【経済指標&要人発言】
英・4月小売売上高(既存店ベース):前年同月比-1.5%(3月前年同月比-1.6%)2005年以来の2ヶ月連続減少、(全店ベース):前年比+1.0%(3年ぶりの低い伸び)
英・2月-4月住宅価格指数(RICS)(季節調整後):-95.1(1978年以来の最低水準)1月-3月:-79.4
中・4月小売売上高:前年比+22.0%(3月+21.5%)統計開始以来最大
中・4月マネーサプライM2:前年比+16.94%
仏・3月経常収支:-25億ユーロ

ソルベス・スペイン経済・財務相
「欧州中銀にとって、現在は利下げは困難、2008年末は利下げしやすい」

イラン・ファルス通信報道
「イラン、来月から原油生産を日量40-100万バレル削減する計画」

英・4月消費者物価指数:前月比+0.8%、前年比+3.0%(前年比予想+2.6%、3月+2.5%)
英・3月住宅価格(政府):前年比+5.2%(2月+6.3%)

豪予算案政府見通し
「07/08年の平均GDP伸び率は3.5%・08/09年は2.75%・09/10年は3.0%と予想」
「07/08年のCPI上昇率は4.0%・08/09年は3.25%と予想」

国際エネルギー機関(IEA)5月石油市場月報
「08年の世界石油需要の伸びは日量103万バレルに(前回予想から23万バレル下方修正)」

米・4月小売売上高:前月比-0.2%(予想-0.1%、3月+0.2%)
米・4月小売売上高(自動車除く):前月比+0.5%(予想+0.2%、3月+0.4%←+0.1%)
米・4月輸入物価指数:前月比+1.8%(予想+1.7%、3月+2.9%←+2.8%)、前年比+15.4%(予想+15.0%、3月+14.9%←+14.8%)
米・3月企業在庫:前月比+0.1%(予想+0.4%、2月+0.5%←+0.6%)

バーナンキ米FRB議長
「TAF入札、増額の用意ある」
「金融市場の状況、正常から程遠い」
「流動性対策で市場の緊張は一部緩和」
「ベアー・スターンズの破たんはより広範な流動性危機に及んだ可能性」
「金融機関は、借入金による投機減や新規増資を推奨」
「規制当局は流動性のリスク管理を再検討中」

ピアナルト米クリーブランド連銀総裁
「連銀は、インフレ期待を注視」
「米国は、まだ危険から脱していない」
「成長リスクは下方、価格リスクは上方」
「コアインフレは、好ましい水準を上回る。インフレは私の見通しにおいてキーリスク」

ホーニグ米カンザスシティ連銀総裁
「インフレは容認できない水準」

フィッシャー米ダラス連銀総裁
「景気の悪化は深刻とはならないが、長期化」

イエレン米サンフランシスコ連銀総裁
「市場は、正常から程遠い。かすかな希望の痕跡が見られる」
「金融政策は経済成長改善、信用逼迫緩和のため、緩和的」
「現在の政策は適切」
「建設、住宅価格は、09年まで下落予想」
「70年代のようなスタグフレーションに陥る可能性は少ない」
「市場の利上げ見通しが正しい事を期待」

アルムニア欧州委員会委員
「インフレは深刻な問題、政府は一段の対応を」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「インフレは主要懸念」
「市場は、2週間前より、G7声明の表現変更をよく理解している」

 14日の東京市場は、東京株式市場が堅調に推移したことで、円が軟調な推移を継続した。また欧州通貨では、昨晩の強い米指標や英国の利下げ期待が続き、ドルの買い戻しが優先となった。 ユーロドルは、1.5483から1.5411まで軟調推移となり、ポンドドルは、下値トライから1.9392から1.9472で推移した。またドル円は、104.57から輸出の売りをこなして105.21まで上昇した。 一方クロス円は、東京株式市場の上昇から全般的に上昇した。ユーロ円は161.73から162.42、ポンド円は、302.36から204.17まで上昇したが、オージー円は、オーストラリアの第1・四半期賃金コスト指数が予想を下回ったことで、98.81から97.88まで下落した。ロンドン市場、米利下げ打ち止め観測の強まりや英4月失業者数の予想外の増加や英中銀インフレ報告で景気下振れリスクが指摘されたことを受けて、ドル買いが継続した。 NY市場では、一転米4月消費者物価指数の伸び鈍化したことを受けて、ドルが売りこまれたが、NYダウがフレディーマックの決算を好感して、一時168ドル高まで上昇したことで、ドル売りも限定的となった。ユーロドルは、ユーロドルは、1.5396から1.5487まで上昇し、ポンドドルは、1.9365から1.9474の間で上下した。またドル円は、104.80から105.38で揉み合い気味の展開が継続した。 一方クロス円は、NYダウが引けにかけての反落したこともあって、堅調ながらもみ合う展開となった。 ユーロ円は、162.02から162.90での推移となり、ポンド円は、203.80から204.97まで、オージー円は、97.86から98.58までの間で上下した。

【経済指標&要人発言】
日・3月経常黒字:+2兆8825億円、前年比-12.3%(予想+2.8兆円、2月+2兆4677億円)
日・4月国内企業物価指数:前月比+0.6%、前年比+3.7%(前年比予想+3.6%、3月+3.9%)
日・4月対外債券投資:7613億円の流入超
日・4月対内債券投資:1651億円の流入超
日・4月対内株式投資:1兆1843億円の流入超
中・4月鉱工業生産:前年比+15.7%(3月前年比+17.8%)
豪・第1・四半期賃金コスト指数:前期比+0.9%(予想+1.1%)、前年比+4.1%
仏・4月EU基準消費者物価確報値:前月比+0.4%、前年比+3.4%(前年比予想+3.4%、3月+3.5%)

エバンズ米シカゴ地区連銀総裁
「米金融政策は緩和的、下半期に経済成長が上向く見通し」
「米経済成長は今後も相対的に低迷へ、GDP伸び率は09年に潜在成長率付近に戻る見通し」
「経済成長のリスクは下向き、インフレリスクは上向き」
「商品価格、中期的には安定する見通し」
「信用状況は個人消費をしばらく制限する見通し」
「ドル安は米経済にとって明るい材料」
「住宅市場は引き続き低迷しているが、09年にかけ景気への影響が減少へ」
「依然として不透明感が高い状態が続いている」

イラン石油省高官
「イラン、原油輸出を削減する計画ない」

英・4月失業率:2.5%(予想2.5%、3月2.5%)、失業者数増減:+7200人(予想ゼロ、3月+3600人←-1200人)、1-3月平均所得伸び率:前年比+4.0%(予想+3.7%、12-2月+3.7%)
ユーロ圏・3月鉱工業生産:前月比-0.2%、前年比+2.0%(前月比予想-0.3%、2月+0.3%)
南ア・3月実質小売売上:前年比-1.7%(予想前年比+0.2%、2月+2.9%←+2.5%)

中国人民銀行四半期金融政策報告
「引き締め政策を維持する」
「インフレ抑制に一段と注意を払う」
「金利を適切に活用する」
「為替の柔軟性を拡大し、物価上昇を抑制する」

英中銀四半期インフレ報告
「市場予想通りに金利が低下すれば、今後2年にわたりCPIは2%の目標上回る」
「インフレは今年第3四半期に3.7%前後でピーク、2年後までに2.25%前後に低下へ」
「英金利は08年第3四半期に4.7%、同第4四半期は4.6%に」
「国内景気は下振れリスク、物価リスクは上振れ」

米・週次MBA住宅ローン申請指数:前週比+2.9%(前回+15.6%)
米・4月消費者物価指数(CPI):前月比+0.2%(予想+0.3%、3月+0.3%)、前年比+3.9%(予想+4.0%、3月+4.0%)
米・4月コアCPI:前月比+0.1%(予想+0.2%、3月+0.2%)、前年比+2.3%(予想+2.4%、3月+2.4%)
米・週次原油在庫統計(5/9時点)
原油在庫:前週比+18万バレル(予想+225万バレル、前回+565万バレル)
ガソリン在庫:同比-172万バレル(予想-22万バレル、前回+79万バレル)
留出油在庫:同比+134万バレル(予想+100万バレル、前回-11万バレル)
製油所稼働率:86.6%(予想85.6%、前回85.0%)

米財務省
「5/15現地時間4:00に半期為替報告書発表」

NY連銀
「15日のターム証券貸出入札は250億ドル規模」

ローゼングレン米ボストン連銀総裁
「米経済は著しく減速、金融機関への一段の重しに」

ボルカー元FRB議長
「FRBの証券市場への介入、政治問題化する恐れ」

オルドネス・スペイン中銀総裁
「ECBの金融政策はインフレ目標と整合性をとるべき」

ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「ECBの目標は一つ。価格安定を維持する事」
「低成長はインフレを2%に押し下げない可能性がある」
「第2四半期の成長は鈍化するが、まずまずの結果を予想」

 15日の東京市場は、材料難の中、米国債償還、利払い絡む円買いや本邦輸出企業からの売りにドル円、クロス円は下落した。 欧州通貨は、ドイツ第1・四半期国内総生産が予想を上回ったことで上昇する展開となった。ユーロドルは、1.5452から1.5547まで上昇し、ポンドドルは、1.9427から1.9489まで堅調に推移した。ドル円は、105.30から104.57まで下落した。一方クロス円は、堅調な東京株式にも関わらず、ドル円の下げにつれて連れ全般的に下落する展開となった。ユーロ円は、162.85から162.10まで下落し、ポンド円は、204.80から203.50まで、オージー円は、98.17から97.55まで下落した。ロンドン市場では、独GDPの上ブレを受けたユーロ買いも、堅調なユーロ圏GDPには反応できずに、逆に利食いのユーロ売りから、ポジション調整のドルの買い戻しが強まった。 NY市場では、米週間新規失業保険申請件数が、若干予想より悪く、5月NY連銀製造業景況指数、4月鉱工業生産が悪化したことで、一時ドル売りが進んだが、5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数の改善に伴い、ドルの買い戻しが強まった。 また寄り付マイナス・スタートとなったNYダウがプラス94ドル高で引けたことはドルにプラスとなったが、円に関してはこれにおいて買われる状況となっていない。 ユーロドルは、1.5529から1.5448まで下落し、ポンドドルは、ユーロポンドの売りから1.9405から1.9501での揉み合いとなった。 またドル円は105.15からストップをつけて104.43まで一時下落したが、更に下落は進んでいない。 一方クロスは、株価の堅調に関わらずドル円の下落に連れ軟調に推移した。ユーロ円は、162.95から161.67まで値を下げ、ポンド円は、203.14から204.68で揉み合い、オージー円は、来週の投信設定を睨んだオージー買いやAUD/NZDの買いが強まり、98.69まで堅調に上昇した。

【経済指標&要人発言】
日・3月機械受注(船舶・電力除く民需):前月比-8.3%(前月比予想-5.5%、2月-12.7%)
1-3月期機械受注:前期比+2.2%、4-6月機械受注期見通し:前期比-10.3%
3月製造業からの機械受注:前月比-7.0%、非製造業からの機械受注:前月比-9.5%
日・対外債券投資(5/4-10):9243億円の流出超
対内債券投資(5/4-10):273億円の流入超
対内株式投資(5/4-10):155億円の流出超
NZ・第1・四半期小売売上高:前期比-1.2%(2007年第4・四半期:前期比+0.3%)
3月小売売上高:前月比-1.2%(予想-0.4%、2月-0.6%)除く自動車:前月比-0.5%(2月+0.1%)
中・1−4月都市部固定資産投資:前年比+25.7%
独・4月消費者物価指数改定値:前月比-0.2%、前年比+2.4%(前年比予想+2.4%、3月+3.1%)
独・1-3月期GDP速報値:前期比+1.5%、前年比+1.8%(前期比予想+0.7%、前期+0.3%)
仏・1-3月期GDP速報値:前期比+0.6%(前期比予想+0.4%、前期+0.3%←+0.4%)

イェレン・サンフランシスコ地区連銀総裁
「米連邦準備理事会(FRB)の積極利下げにより、FF金利は十分引き下げられた。インフレが懸念要因」

ブラウン英首相
「イングランド銀行が追加利下げできることを希望」

ユーロ圏・1-3月期GDP速報値:前期比+0.7%、前年比+2.2%(前期比予想+0.5%、前期+0.4%)
ユーロ圏・4月消費者物価改定値:前年比+3.3%(速報、予想+3.3%、3月+3.6%)

ECB5月月報
「インフレ率は高止まり、景気の先行きは依然不透明」

独IFO経済研究所
「08年の独経済成長率、少なくとも2%に達する公算(2月時点予想1.6%)」

米・週次新規失業保険申請件数:37.1万件(予想37万件、前回36.5万件)
米・5月NY連銀製造業業況指数:-3.2(予想0.0、4月0.6)
米・3月対米長期証券投資:804億ドル買い越し(予想625億ドル買い越し、2月649億ドル買い越し←725億ドル買い越し)
米・3月対米証券投資トータル:482億ドル売り越し(予想675億ドル買い越し、2月489億ドル買い越し←641億ドル買い越し)
米・4月鉱工業生産:前月比-0.7%(予想-0.3%、3月+0.2%←+0.3%)
米・4月設備稼働率:79.7%(予想80.1%、3月80.4%←80.5%)
米・5月フィラデルフィア連銀製造業業況指数:-15.6(予想-19.0、4月-24.9)
米・5月NAHB住宅市場指数:19(予想20、4月20)

トルコ中銀:政策金利0.5%引き上げ15.75%に設定

米財務省半期為替報告
「07年下半期、通貨操作国無し」
「人民元の上昇を歓迎、継続が必要」
「中国は速やかな人民元上昇を容認すべき」
「ドルの下落は、弱い経済と低水準の金利に起因」
「中国の対外不均衡は過剰」
「中国のインフレは、人民元の厳密な操作による」
「対円の人民元上昇は更に緩やか」
「中国の不均衡は引き続き拡大」
「米国は中国に経済不均衡改善強化要請」

バーナンキ米FRB議長
「金融機関の資本増強継続を強く要請」
「連銀は、リスク管理に関する新たなガイダンスを検討」

トリシェECB総裁
「ユーロ圏の第2四半期成長率、第1四半期を下回る見込み」
「われわれは引き続き警戒し用心する必要」

ウェーバー独連銀総裁
「利上げの可能性は依然存在」
「6月のECB定例理事会は選択肢協議するよい時期」
「ユーロ圏成長は緩やかな鈍化に留まる」

ビーニ・スマギ欧州中銀専務理事
「ECBの最優先課題は価格安定である事は疑問の余地無し」

パパデモスECB副総裁
「市場危機は終了していない」

 16日の東京市場は、日本の第1・四半期国内総生産が予想を上回ったことへの円買いに、ドル円、クロス円は下落した。欧州通貨は、小幅での動きとなり、ユーロドルは、1.5437から1.5505まで堅調に推移し、ポンドドルは、1.9455から1.9523までの推移となった。ドル円は、104.92から104.16まで下落した。一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向に連れ全般的に下落した。ユーロ円は、162.13から161.27まで下落し、ポンド円は、204.22から202.99まで、オージー円は、98.97から98.30まで下落した。ロンドン市場では、押し目買いやクロス円の買い戻しに連れて、円売りが強まった。NY市場では、米4月住宅着工件数の予想外の増加を受けたドル買いも米5月ミシガン大学消費者信頼感指数の悪化や4月非農業部門雇用者数が大幅に下方修正されるとの噂が飛び交い、ドル全面安となった。ユーロドルは、1.5449まで下落後、1.55ミドルのストップ・ロスをつけて一時1.5602まで上昇、ポンドドルは、1.9443から1.9599まで値を上げた。 またドル円は、105.10まで上昇後、104円のストップを巻き込み103.52まで急落気味の展開となったが、引けでは104円台を回復した。一方クロス円も、NY寄り付までは堅調に上値拡大となったが、ダウが寄り付から100ドルの下げを演じてことやドル円の急落を受けて値を下げた。 ただし、ダウが結局マイナス幅を縮小して引けてころもあり、比較的堅調なレベルまで買い戻されて引けている。ユーロ円は、162.49から161.44まで下落後、162。39−44まで反発し、ポンド円は、204.45から202.64、 オージー円は、オージードルが今年の高値を更新して、0.9560まで上昇したことで、99.78の高値をつけたが、その後は利食いが強まり98.62へ下落後、再度99.52まで上昇して高値圏で引けた。

【経済指標&要人発言】
日・1-3月期実質GDP1次速報:前期比+0.8%、前期比年率+3.3%(予想前期比+0.6%、年率+2.5%)名目GDP:前期比+0.4%、前期比年率+1.4%2007年度:前年度比実質+1.5%、2006年度:+2.5%
1-3月期GDPデフレータ:前年同期比-1.4%(前年比予想-1.5%)
日・4月消費者態度指数:前月比-1.5、35.2
NZ・第1・四半期生産者物価指数:(インプット)前期比+2.3%、前年同期比+7.4%、(アウトプット)前期比+1.8%、前年同期比+6.1%
スイス・3月小売売上高:前年比-2.5%、(季節調整後前年比+9.7%)

トリシェ欧州中銀総裁
「ユーロ圏の失業率が高すぎるのは明らか」
「欧州中銀、ユーロ圏の賃金交渉に格別の関心を払っている」
「中期的な物価安定は恒久的に確保されるべき」

渡辺金融担当相
「大手銀行決算のサブプライム関連損失、予想の範囲内に収まっている」

ユーロ圏・3月貿易収支:-23億ユーロ(予想+5億ユーロ、2月+8億ユーロ)

トリシェECB総裁
「インフレ圧力は現在、非常に鮮明になってきている」
「各国中央銀行、物価安定維持に特に気を配るべき」

メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁
「第2四半期のユーロ圏成長率はやや鈍化する見込み」

コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「欧州がリセッションに陥るリスクはない」

ラガルド仏経済財務雇用相
「為替市場の過剰なボラティリティー、経済に悪影響」

英中銀
「モーゲージ証券と国債の交換、当初規模は500億ポンドとの推定確認」

スウェーデン中銀
「スカンジナビア地域の3中銀、アイスランド中銀とスワップ協定を締結」

国連
「08年世界経済成長率予測を1.8%に大幅下方修正、米住宅市場の悪化で(1月調査時3.4%)」

米・4月住宅着工件数:103.2万戸、前月比+8.2%(予想94.0万戸、3月95.4万戸←94.7万戸)
米・4月住宅着工許可件数:97.8万戸、前月比+4.9%(予想92.0万戸、3月93.2万戸←92.7万戸)
米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:59.5(予想62.0、4月62.6)

メキシコ中銀:政策金利7.50%に据え置き決定

ポールソン米財務長官
「資本市場に改善の兆候が見られる」
「米住宅市場の調整は更に悪化の可能性」
「年末までに米成長ペースは回復」
「連銀によるノンバンクへの貸し出しは困難な問題を創設」
「強いドルは米国の国益に叶う」
「通貨価値は経済ファンダメンタルズを反映」
「銀行は資本増強、貸し出しを継続する事が重要」

ロックハート米アトランタ連銀総裁
「経済は引き続き弱く、インフレ加速している事から金融政策には引き続き柔軟性が必要」
「弱い経済がインフレを緩和させると予想」
「米経済は弱いが、リセッションを回避する可能性」
「私の予想は08年下半期にいくらかの回復が見られる」
「賃金インフレはないが、インフレ期待が上昇しており、インフレには注視必要」
「市場混乱は終了していない」
「住宅市場は引き続き弱い」
「資産価格を調整する方針には慎重さが必要」

リーカネン・フィンランド中銀総裁
「インフレ期待抑制政策維持必要」

 19日の東京市場は、週初で材料難の中、全体的に小動きとなった。 ドル円は需給的な円売りが下値を支え、103.95から一時104.30まで上昇した。ユーロドルは、1.5603から1.5560まで下落し、ポンドドルは英・5/10までの1ヶ月間の住宅価格(ライトムーブ)が前年比+2.2%が強含みとなったが、反応が薄く1.9583から1.9590での推移となった。 一方クロス円も堅調気味な推移。ユーロ円は162.00から162.54、ポンド円は203.42から204.04、オージー円は、99.18から99.49、NZD円は80.17から80.60、カナダ円は103.97から104.56での動きとなった。ロンドン市場は、ユーロドルが上下に投機的に振れる展開となった。ドル円は、103.70のバンチャイのビッドに下値を阻まれ反発的となった。NY市場では,米4月景気先行指数が予想外に2ヶ月連続で上昇してことを受けて、ドルの買い戻しが強まった。ユーロドルは、欧州景気減速懸念や重要な今週の指標を前に戻り売り意欲が強く、1.5634から1.5486まで下落し、ポンドドルは、1.9621から1.9454まで値を下げた。またドル円は103.63から104.69まで値を上げた。 一方クロス円は、NYダウが一時150ドル近い上昇を実現したことで、堅調推移となったが、後場になってハイテク株中心に値を消したことやナスダックがマイナス転落したことで、利食い売りが強まった。 ユーロ円は、162.33まで上昇後、161.56まで下落し、ポンド円は、202.96から203.87、オージー円は、99.02から99.79で上下した。

【経済指標&要人発言】
英・5/10までの1ヶ月間の住宅価格(ライトムーブ):前年比+2.2%、過去最高

トリシェ欧州中銀総裁
「現在の経済環境はチャレンジング」
「物価安定が雇用を拡大する最善の方法」
「世界経済は持続的で著しい市場の調整に直面」

渡辺前財務官(5/17 スイス)
「ドルは中長期的には一段と下落する見通し。ユーロは一段と強含む見通し。」
「現在の円相場は、日本経済にとってそれほど有害ではない」

対日投資規制有識者会議
「魅力ある投資環境実現のため、法人税引下げを抜本的税制改革の中で検討すべき」
「M&Aの円滑化のため、早急に買収ルールを整備・明確化すべき」
「外資規制が必要な範囲と根拠を明確にし、オープンな姿勢を対外に示すべき」

独連銀5月月報
「独インフレは今後数カ月で加速、大幅鈍化は晩秋以降」

英財務省
「英中銀のロマックス副総裁が6月30日の任期満了時点で退任」

津田財務次官
「米景気後退懸念など下方リスクあり、景気の先行き慎重に見たい」
「6月のG8財務相会合、世界経済・開発・気候変動などが議論の柱」
「G8財務相会合ではFSF最終報告の進ちょく状況について報告行われる」

米・4月景気先行指数:前月比+0.1%(予想-0.1%、3月+0.1%)

ゴンザレスパラモ欧州中銀専務理事
「長期インフレ期待は抑制」
「現在の信用市場混乱改善のため銀行間相互の信頼回復必要」

ラガルド仏経済財務雇用相
「急激な為替相場の変動、世界経済にプラスにならない」

米著名投資家バフェット氏
「米国の政策が長期的なドルの価値を押し下げ」
「ユーロ高が欧州での買収の妨げとなる事はない」

 20日の東京市場は、日経新聞報道「ゆうちょ銀行、海外投資を本格化」を受けて円が軟調推移となったが、その後は対欧州通貨のドル売りに押される展開となった。 ユーロドルは、ドイツ4月の生産者物価指数上昇や独5月ZEW景況指数の発表を前に、買戻しが強まり、1.5504から1.5610まで上昇した。ポンドドルは1.9480から1.5572に上昇し、ドル円は104.49から103.72まで反落した。 一方クロス円は、ドルの下げに軟調気味も欧州通貨の買い戻しから、更に下落は進んでいない。 ユーロ円は、102.23から161.46へ下落後、162円台を回復した。またポンド円は203.60から202.65へ下落、オージー円は5月の豪中銀理事会議事録での「利上げ検討」報道を受けて、99.26から99.83まで上昇し、NZD円は80.72から80.24、カナダ円は105.29から104.74まで下落した。ロンドン市場は、独5月ZEW景気期待指数が、市場予想を下回ったが、独ZEWW経済研究所のフランツ所長が「近い将来にECBは利上げを行うと思う」と発言したことから、一斉にドルやユーロの買戻しとなった。 NY市場では、市場予想を下回る米4月生産者物価指数を受けて、ドル売りに弾みをつけた。 またNYダウが寄り付から211ドル安まで下落したことで、ドル売り、円の買い戻しが進んだ。 ユーロドルは、ロンドン市場で、独5月ZEW景気期待指数が下ぶれしたことから、1.5563まで瞬間売りこまれたが、リアル・マネーを中心としたユーロの買い戻しで、一時1.5681の高値まで値を上げた。ポンドドルは1.9541から1.9719まで上昇し、ドル円はショート・カバーが104.22で一巡した後は、103.45の安値まで下落した。またオージードルは、0.9618と東京時間の高値を若干更新した。 一方クロス円は、欧州通貨の上げにつれて値を上げたが、ダウの急落を受けて値を消している。ユーロ円は、161.78から163.07まで一時値を上げたが、163円台を維持できず、162.05−10まで下落、ポンド円も204.78の高値から203.69を安値に揉み合いとなり、オージー円も100円台へ突入して、100.05の高値をつけたが、その後は利食いに99.15まで下落した。

【経済指標&要人発言】
日・3月第3次産業活動指数:前月比+0.3%、1-3月期:前期比-1.0%、2月-1.6%
独・4月生産者物価指数:前月比+1.1%、前年比+5.2%(3月前月比+0.7%、前年比+4.2%)

日銀金融政策決定会合:現行の金融政策の維持を全員一致で決定

白川日銀総裁
「日本経済、景気減速の動きが明確になっている」
「消費者物価の上昇、インフレ予想と企業の価格設定を注視」
「所得形成の弱まりが国内民需の下振れにつながらないか注意」
「インフレの臨界点、最終的には中銀のブレーキのかけ方次第」
「景気の下振れリスクにウエート置く見方、現在も変わっていない」
「リスクを注視し、機動的に金融政策行うことが重要」
「物価動向、指数だけでなく背後にある経済の動きを注意深く見ながら判断」
「商品市況の上昇に対し利上げか利下げかの対応は各国の置かれた状況次第」
「ここ数カ月で国内企業金融環境が大きく変化したとはみていない」

5月日銀金融経済月報
「景気は減速している」(足元判断を据え置き)
「景気の先行きは、当面減速の後緩やかな成長経路をたどる」(判断据え置き)
「海外経済や国際金融資本市場の不確実性、原材料価格高の影響などに引き続き注意」
「CPIは石油製品や食料品の価格上昇などからプラスを続けていく」
「住宅投資は緩やかに回復している」(上方修正)

豪・5月豪中銀理事会議事録
「追加利上げについて多大な時間をかけて討議」
「需要が予想ほど鈍化しなければ金利の見直しが必要」
「内需の伸びが大幅に鈍化したさらなる証拠がある」
「金融政策の効果を見極めさらなる時間をかけることが適切」

IMF年次報告
「ニュージーランドは、経済の方向性が鮮明になるまで金利を据え置くべき」

独・5月ZEW景気期待指数:-41.4(予想-37.5、4月-40.7)

フランツ独ZEW所長
「ドイツの成長率、第2四半期はゼロ近くに落ち込む見込み」
「ECBは金融市場の危機が終息したことが確認できるまでは金利を据え置くべき」
「ECBは近い将来に利上げする」

米・4月生産者物価指数(PPI):前月比+0.2%(予想+0.4%、3月+1.1%)、前年比+6.5%(予想+6.7%、3月+6.9%)
米・4月コアPPI:前月比+0.4%(予想+0.2%、3月+0.2%)、前年比+3.0%(予想+2.9%、3月+2.7%)

コーン米FRB副議長
「米政策金利は適切な水準だが調整に備える必要」
「見通しは不透明」

米上院銀行委
「住宅対策法案を可決」 

 21日の東京市場は、東京株式市場が大幅続落した事やWSJ紙が「米系金融機関が第2・四半期決算で追加損失を計上する可能性」を報じられたことで、ドル円、クロス円の売りが強まった。 欧州通貨は、ドイツ5月のIFO業況指数発表前のポジション調整で反落する展開となった。ユーロドルは、1.5686から1.5635まで下落し、ポンドドルは、1.9628から1.9697までの推移となった。ドル円は、103.69から103.13まで下落した。一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向に連れ値を落とした。ユーロ円は、162.28から161.60まで下落し、ポンド円は、204.09から202.75まで、オージー円は、99.36から98.88まで下落した。ロンドン市場では、5月IFO業況指数の上振れやNY原油先物相場が130ドルを突破したことから、ユーロ買いが強まり、5月の英中銀金融政策委員会議事録で政策金利据え置き決定に反対が1名にとどまったことを受けて、ポンド買いも優勢となったが、ユーロポンドの買いに押されてポンドは思ったほど上昇できていない。 NY市場では、ロンドンからのドル売りが一服したが、FOMC議事録で、利下げ打ち止めを示唆したほか、2008年の米経済成長見通しが下方修正された事を嫌気した株安にドル売りが加速した。ユーロドルは、1.5632から1.5797まで一時上昇したが、1.5800の防戦に上値を阻まれた。 ポンドルは、1.9613から1.9734まで上昇し、ドル円は103.64から102.96まで下落したが、下値はアジア中銀のビッドに支えられた。 一方クロス円は、クロス円は全般的に値を上げたが、NYダウが下落を強めたことで値を消した。 ユーロ円は163.17から162.50−55へ下落後、再度高値圏を目指し、ポンド円は203.82−92から202.60−70へ下落し揉み合い気味。 オージー円は99.82−87レベルから一時99.10−15まで下落した。 

【経済指標&要人発言】
豪・5月消費者信頼感指数(ウェストパック・メルボルン研究所):89.8、前月比+2.7%、前年同月比-27.6%、4月87.4
スウェーデン・4月失業率:6.0%(3月6.3%)
スペイン・第1四半期国内総生産(GDP):前期比+0.3%、前年同期比+2.7%
独・5月ifo業況指数:103.5(4月102.4)

グリーンスパン前米FRB議長
「人民元などの主要アジア通貨は、生産性の違いという理由から、長期的に対ドルで上昇する。」
「長期的にみて、ユーロ・ドルの適切な水準は明らかでない。」
「原油、食品価格はバブル。」
「インフレはまだ抑制不可能な状態ではない。よりインフレ圧力が強まる方向にはある。」

独・5月IFO業況指数:103.5(予想102.0、4月102.4)

英中銀金融政策委員会議事録(5月会合分)
「政策金利の据え置きを8対1で決定」
「反対は、ブランチフラワー委員で0.25%利下げを主張」

MBA住宅ローン申請指数(5/16):前週比-7.8%(前回+2.9%)
米・週次原油在庫統計(5/16時点)
原油在庫:前週比-532万バレル(予想+30万バレル、前回+18万バレル)
ガソリン在庫:同比-76万バレル(予想+25万バレル、前回-172万バレル)
留出油在庫:同比+73万バレル(予想+143万バレル、前回+134万バレル)
製油所稼働率:87.9%(予想87.1%、前回86.6%)
加・4月消費者物価コア指数:前年比+1.5%(予想+1.3%、3月+1.3%)
加・4月景気先行指数:前月比+0.1%(予想+0.1%、3月0.0%)

米FOMC議事録(4月29-30日開催分)
「4月の利下げは、ぎりぎりの判断( close call)」
「急激な市場悪化で経済が混乱するリスクは低下」
「ほとんどのメンバーは成長は下方との見解」
「ほとんどの高官が上半期のマイナス成長を予想」
「低金利継続でFOMCは物価に寛容と認識されるリスクも」
「成長、インフレリスクは一段と均衡」
「雇用鈍化を受けた消費の抑制」
「成長と雇用の先行き見通しは引き続き弱い」
「インフレ期待の上昇を懸念」
「数人のメンバーは経済、金融市場見通しに著しい弱さがでない限り、短期的な経済鈍化、縮小を受けた緩和政策は適切でない可能性指摘」

FOMC予測
「08年の米経済成長率0.3-1.2%(前回1.3-2.0%)」
「08年第4四半期コアPCE価格指数2.2-2.4%(前回2-2.2%)」
「08年第4四半期米失業率5.5-5.7%」

ウォルシュ米FRB理事
「景気悪化しても利下げ要求に屈するべきでない」

 22日の東京市場は、東京株式市場の下落を受けて、米系ファンド筋からの円買いで円が堅調な推移となったが、「年金が大口の資金を債券市場から株式市場に移すという記事が出る」との噂に、円の売り戻しが進んだ。 ユーロドルは、1.5757から1.5814まで上昇し、ポンドドルも1.9699から1.9757に値を上げた。またドル円は103.10あら102.73まで値を下げるも、下値のビッドが強く、103.29まで上昇した。 一方クロス円は堅調な推移だが、ユーロ円は162.26から162.96まで上昇、ポンド円は202.70から203.87で揉み合い気味も、オージー円は、NZの減税策の発表で、AUD/NZDでNZドル買いが強まっており、98.94から99.48まで値を上げたが、上値の重い展開が続いている。ロンドン市場では、東京株式市場の下落からの急反発に、円では売り買いが交錯し欧州通貨は、英4月小売売上高の上振れを受けてポンド買いが優勢になった。NY市場では、米新規失業保険申請件数の予想外の減少や債券利回り上昇、米住宅価格が予想を上回ったことで、ドルの買い戻しが進んだ。ユーロドルは、1.5782から1.5693まで下落し、ポンドドルは、1.9684から1.9850の間で上下した。またドル円は、103.12から104.38まで強い上昇となった。 一方クロス円は、NYダウが堅調に推移したことやドル円相場が堅調に上昇したことで、全般的に上昇する展開となった。 ユーロ円は、162.51から163.87まで値を上げ、ポンド円は、203.54から206.57、オージー円は、98.92から99.81まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
日・4月貿易統計:+4850億円、前年比-46.3%(予想+7400億円、3月+1.114兆円)
対米貿易黒字:5776億円、前年比-11.5%、対EU貿易黒字:4064億円、前年比-3.2%、対中国貿易赤字:-1659億円、前年比-50.4%、対アジア貿易黒字:+7727億円、前年比+17.2%、
原油輸入:1兆3560億円、前年比+55.0%、輸入単価100.66ドル/バレル、輸入量:2127.6万キロリットル(1億3380万バレル)、前年比+10.0%
日・先週分対外対内証券投資(5/11-17)対外債券投資:2902億円の流出超/対内債券投資:1098億円の流出超/対内株式投資:3848億円の流入超

日・3月全産業活動指数:前月比+0.5%
中・4月原油輸入:1424万トン(1億0532万バレル)(前年比-4%)、1-4月5977万トン(前年同期比+10.0%)

カレンNZ財務相
「ニュージーランド経済は2009年にかけて減速が予想されるが、2010年にかけて回復する見込み:GDP予想2009年+1.5%、2010年+2.3%、2011年+3.2%」
「減税規模は、107億NZドル:2008/9年15億NZドル、2009/10年23億NZドル、2010/11年が31億NZドル」「減税による景気刺激は、2008/9年GDPの2.3%規模」
「個人所得税の段階的な引き下げを実施」

ノワイエ仏中銀総裁
「為替相場の変動が非常に急速で大きいため、世界経済のリスク要因になっている」
「ユーロの動きには異常が見られず、ドルの下落が最大の変化」

白川日銀総裁
「民間需要の下ぶれに注視」
「短期金利は潜在成長率などに比較して極めて低い水準」
「世界経済の下ぶれリスクは引き続き高い」
「世界的インフレリスクも高まっている」
「不確実性高く、政策にあらかじめ特定の方向持つこと適当でない」

ユーロ圏・3月鉱工業受注:前月比-1.0%(予想-0.4%、2月+0.2%←+0.6%)
英・4月小売売上高:前月比-0.2%(予想-0.5%、3月-0.2%←-0.4%)

アイスランド中銀:政策金利を15.50%に据え置き決定

日本政府5月月例経済報告
「景気回復はこのところ足踏み状態にある」
「輸出は伸びが鈍化している」
「住宅建設はおおむね持ち直してきたが、このところ横ばいとなっている」

米・週次新規失業保険申請件数:36.5万件(予想37.5万件、前回37.4万件←37.1万件)
米・1-3月期住宅価格指数:前期比-1.7%、前年比-3.1%(予想-1.3%、前期+0.3%←+0.1%)
米・3月住宅価格指数:前月比-0.4%(2月+0.4%←+0.6%)
加・3月小売売上高:前月比+0.1%(予想+0.3%、2月-0.8%←-0.7%)
加・3月小売売上高(自動車除く):前月比+0.0%(予想+0.4%、2月-0.4%←-0.3%)

ポールソン米財務長官
「強いドルが米国の政策、長期的な経済の強さを反映」
「米経済は長期的に競争力がある」
「長期的に米経済ファンダメンタルズは強い」
「米国は短期的にかなりの問題」
「米国には、経済支援する政策必要」
「強い世界経済が原油価格を押し上げ」
「原油高に短期的簡単な解決策なし」
「エネルギー価格における、投機家の影響は少ない」
「現在の高水準のエネルギー価格には不満」
「米経済の最大のリスクは住宅」
「GSE改革は住宅市場改善の鍵」
「住宅市場の調整は継続」

米債券運用会社ピムコのグロース最高投資責任者
「米当局はインフレを過小評価している」

クロズナーFRB理事
「住宅ローン市場の回復には時間がかかる」
「貸し手にローンの調整、差し押さえの抑制要請」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「ユーロ・ドル、数カ月間以内の大幅下落の可能性低い」
「欧州経済はリセッションに直面していない」
「原油、食品価格の高止まりを予想」
「08年成長見通し1.7%、09年1.5%」
「金融市場危機は少なくともあと2、3四半期は継続」

 23日の東京市場は、 英米市場が3連休に入ることもあり、材料難から小動きに推移した。ドル円は一時104.26の高値をつけたが、欧州勢参入後は利食いの売りが強まり、103.79まで下落した。 ユーロドルは1.5696から1.5741で揉み合い気味で、ポンドドルは、1.9814で上値をCapされて、1.9758まで値を下げた。 一方クロス円も同様だが、やはり週末の利食いが勝っている。 ユーロ円は163.86から163.25まで下落、ポンド円は206.24から205.25、NZD円は81.82から81.35、カナダ円は105.77から105.30、スイス円は101.03から100.74へ下落した。 唯一オージー円だけが、強含みで99.42を安値に99.85まで値を上げている。 ロンドン市場では、欧州主要株式市場やダウ指数先物の下落を受けて、ロシア系やアジア系ソブリンの円の買い戻しから、ドル円、クロス円は下落した。NY市場に入ると米債券利回りの低下を受けたドル売りが強まり、米4月中古住宅販売件数が市場予想より強く、一時ドルの買い戻しも出たが、寄り付からNYダウがマイナス幅を大きく広げたことで、ドルは軟調な推移で引けた。 ユーロドルは、1.5709から1.5795まで上昇し、ポンドドルは、1.9766から1.9850まで値を上げた。またドル円は、103.90から103.05まで値を下げたが、ロンドン市場やNY市場が3連休となることから、更に大きなドル売りには進まなかった。 一方クロス円は、まちまちな動きもダウが、145ドル安で引けたことから、全般的に上値を重くした。ユーロ円は、163.42から162.72まで下落し、ポンド円は、205.59から204.16、オージー円は、99.92から99.08値を下げ、カナダ円104.26まで下落し、NZD円は81.10の安値まで値を下げたが、スイス円は比較的堅調なレベルで引けた。

【経済指標&要人発言】
日・2007年末対外純資産:250兆2210億円(前年比+16.3%)過去最高・17年連続世界最高
対外資産残高:610兆4920億円(前年比+9.4%)、対外負債残高:360兆2710億円(前年比+5.0%)
(独:+107兆5715億円(2007年末)、中国:+78兆7510億円(2006年末)、香港:+61兆6548億円(2006年末)、米:-302兆0890億円(2006年末)
シンガポール・第1四半期国内総生産(GDP):前期比+14.6%、前年比+6.7%
シンガポール・4月消費者物価指数:前年比+7.5%、前月比+0.9%
インド・5/1時点の卸売物価指数:前年比+7.82%

日銀金融政策決定会合議事要旨(4/8-9)
「海外経済はダウンサイドリスク高まっているとの認識を共有」
「金融市場の緊張はいく分緩和したものの、依然として不安定な状況との認識で一致」
「米消費者マインドが一段と悪化、個人消費がさらに下振れるリスクに注意」
「米経済はやや長い目でみれば実体経済が上振れる可能性がある点も意識」
「世界的にアップサイドリスクを抱えている状況にあるとの見方で一致」
「日本の輸出にいずれ減速感が表れてくる可能性」
「先行き生産調整が深くなる可能性は低い」
「企業収益が伸び悩むなか、今後も家計の所得形成面で目立った改善期待しにくい」
「消費者のインフレ予想が高まっている点に注意」

ユーロ圏・5月製造業PMI速報値:50.5(予想50.5、4月50.7)
ユーロ圏・5月サービス部門PMI速報値:50.6(予想51.7、4月52.0)
独・5月製造業PMI速報値:53.5(予想53.2、4月53.6)
独・5月サービス部門PMI速報値:53.7(予想54.0、4月54.9)
英・1-3月期GDP改定値:前期比+0.4%、前年比+2.5%(前期比予想+0.4%、速報+0.4%)

米・4月中古住宅販売:489万戸、前月比-1.0%(予想485万戸、3月494万戸←493万戸)

白川日銀総裁
「景気と物価の両方向のリスクを注意深く見ていく」

アルムニア欧州委員会委員
「08年ユーロ圏見通し、リスクは物価に上向き成長には下向き」
「通貨の過剰な変動はだれにとっても有害」

グロス独経済相
「第1四半期ユーロ圏経済は非常に好調であった」
「ユーロ圏経済はすべての悪要因を処理する事はできない」
「米住宅ローン問題の影響が不透明」

センタンス英中銀金融政策委員
「英中銀見通しでリセッションは示されず」
「リセッションの可能性を完全には除外できず」

 26日の東京市場は、ロンドン、NY市場の休場を前に動意の薄い中、日経平均株価が320円安で終了するも、ドル円、クロス円がもみ合いを続ける奇妙な展開となった。 欧州通貨は、新規の材料に乏しくも堅調推移。 ユーロドルは、1.5748から1.5792までの推移となり、ポンドドルは、1.9791から1.9829までの動きとなった。またドル円は、103.41から103.13の間で揉み合いとなった。 一方クロス円は、東京株式市場が下落するものの同意が乏しく全般的にもみ合う展開が継続した。ユーロ円は、162.77から163.00まで推移し、ポンド円は、204.83から204.30、オージー円は、99.35から98.94での推移となった。 海外市場は、ロンドン、NY市場の休場や材料難を受けて、ポンドを除いて動意の薄い展開が続いた。 ユーロドルは、ロンドン時間に1.5742へ下ぶれしたが、その後は1.5785まで上昇、ポンドドルは、クロスでのポンド買いが強まり、1.9759を安値に1.9832まで値を上げ、ドル円は、103.333から103.50で小動きとなった。一方クロス円は欧州株の上昇を受けて、ユーロ円、ポンド円中心にビッド気味で推移。 ユーロ円が163.30、ポンド円が205.15の高値まで上昇し、スイス円も101.01の高値をつけている。また弱含みもオージー円は99.46、NZD円は81.52まで上昇したが、カナダ円は104.16まで下落した。

【経済指標&要人発言】
NZ・4月貿易収支:-3.34億NZドル(3月:-4400万NZドル)
2007年5月-2008年4月:-46.45億NZドル
英・5月住宅価格(ホームトラック):前年同月比-1.9%(8ヶ月連続低下、2005年11月以来最大の低下)、前月比-0.5%(4月前月比-0.6%)
スウェーデン・4月貿易黒字:+118億クラウン

ウォーレン・バフェット氏(独シュピーゲル誌)
「米国はすでにリセッション(景気後退)入りしており、その期間も深刻度も多くの専門家の予想を上回る」「世界が崩壊しても、企業投資は続ける」

トリシェ欧州中銀総裁
「急激で過度な為替の変動は懸念要因」
「現在の市場の調整を見守っている」

ガイトナー・ニューヨーク地区連銀総裁
「FRBはインフレリスクに効果的に対処する」
「主要国は金融市場の規律と監督のバランスをうまく取る必要がある」

トルコエネルギー省当局者
「イランとトルコを結ぶパイプラインで爆発、破壊行為の可能性」

中・4月時点の外貨準備:1兆7566億6000万ドル(前月比+745億ドル)

ロシア中銀
「インフレ抑制のため商業銀行の準備率を7月1日から引き上げる」(対外貨建てローン:5.5%から7.0%へ、対個人預金:4.5%から5.5%へ)
ウリュカエフ・ロシア中銀第1副総裁
「預金準備率引き上げによる商業銀行の負担は約200億ルーブル」

スロバキア中銀総裁
「最近のコルナ上昇のペースに驚いている」(5/7欧州委員会が2009年のユーロ参加
勧告)
ガイトナー・ニューヨーク地区連銀総裁
「米国の景気減速に世界経済が対応する力は増している」、
「特に米国に集中している幅広い圧力に対して、世界経済は今のところ大きな抵抗力があるように見受けられる」
「利下げは100%正しい決定だった」
「米国は、必要だが厳しい調整の過程にある。状況は国ごとに異なる。政策対応もそれぞれでなければならない。」

リープシャー・オーストリア中央銀行総裁
「ユーロ圏のインフレとの戦いで雇用者や労働組合、企業が責任を持つべき」
「物価安定がたまたま起こるということはない。すべての責任ある者に対し、物価安定を達成すべく、賃金交渉や価格設定を行うよう求める。」

ヘリル石油輸出国機構(OPEC)議長
「原油相場の上昇の原因はドル安」
「原油市場への供給は十分」
「金利とドルの価値が下落するなかで、原油価格が上昇するのは確実だ。」

 27日の東京市場は、東京株式市場の堅調推移を受けて円が軟調に推移した。ドル円は103.27から103.99まで上昇し、欧州通貨は、当初今夜の米住宅指標の悪さを懸念して買いが進んだが、上値の重さにドルの買い戻しが進み、ユーロドルは、1.5819から1.5726、ポンドドルは1.9845から1.9728へ値を下げた。一方クロス円は軒並堅調な上昇を実現し、ユーロ円は163.06から163.89、ポンド円は204.65から205.68、オージー円は99.20から99.82、NZD円は、RBNZ第2・四半期インフレ期待が、前回から上方修正されたことで、81.19から82.12まで大きく値を上げ、カナダ円は104.10から104.84、スイス円は、100.86から102.28まで一時上昇した。ロンドン市場は、独6月GFK消費者信頼感指数の下ブレを受けて、ドルの買い戻しが強まった。NY市場では、米第1・四半期S&P/ケースシラー住宅価格指数は悪化したが、これを無視する形で、米4月新築住宅販売件数の改善や利下げ打ち止めの示唆を受けた米債券利回りの上昇に、ドル買いが加速した。ユーロドルは、1.5776から1.5682まで下落し、ポンドドルは、1.9785から1.9729まで値を下げ、ドル円は、103.68から本邦機関投資家や輸出企業からの売りをこなして、104.35まで値を上げた。 一方クロス円は、NYダウの堅調を受けて、全般的に値を上げた。 ユーロ円は、163.37から163.90まで上昇し、ポンド円は、204.74から206.21まで、オージー円は、99.57から100.25まで上昇した。   

【経済指標&要人発言】
独・1-3月期GDP確報値:前期比+1.5%、前年比+1.8%(10-12月期:前期比+0.3%、前年比+1.6%)
独・6月GFK消費者信頼感指数:4.9(予想5.8、5月5.6←5.9)
日・4月企業向けサービス価格指数速報:前年比+0.5%、前月比+0.1%(3月前年比+0.4%)

白川日銀総裁
「国際金融資本市場の動揺はなお続いている、一時の過度な悲観論は後退」
「米経済年後半回復シナリオ、不確実性高く慎重にみている」
「米景気、最大の不確実性は住宅価格が底入れするかどうか」
「緊急時の米ドル建て証券の購入、円滑な資金供給や資産健全性に照らして判断」
「輸入原材料価格の上昇、予想インフレ率に火がつかないか重要なポイント」
「日本経済は、交易条件悪化による内需減少でしばらく減速局面続く」
「金融政策、現在は予め特定の方向を決めるのは適切ではない」
「どちらかというと下向きのリスク重視している」
「短期金利の水準は、潜在成長率からみて適切な水準にある」
「資産価格を金融政策の目標にすることは変動大きく難しい」

曾俊華香港財政長官
「米国でこれ以上利下げが行われれば、米ドルペッグ制を採用している香港でインフレリスクが高まる可能性」

周小川中国人民銀行総裁
「金融政策は四川大地震の復興支援を念頭におく一方、引き続きインフレ抑制を目指す」

グリーンスパン前米FRB議長
「米国のリセッション(景気後退)入りの可能性は払拭されていない」

南ア・1-3月期GDP:前期比年率+2.1%(予想+2.6%、前期+5.3%)

グロス独経済技術相
「ドイツ経済、原油高・ユーロ高・信用ひっ迫により打撃も」

米・3月S&P/ケース・シラー住宅価格指数:前年比-14.4%(予想-14.0%、2月-12.7%)
米・5月消費者信頼感指数:57.2(予想60.0、4月62.8←62.3)
米・4月新築住宅販売件数:52.6万戸、前月比+3.3%(予想52万戸、3月50.9万戸←52.6万戸)
米・5月リッチモンド連銀製造業指数:-3(予想1.0、4月0.0)

公定歩合議事録
「ボストン連銀は50bpの利下げに投じた」
「ニューヨーク、クリーブランド、アトランタ、サンフランシスコは25bpの利下げに投じる」
「フィラデルフィア、ミネアポリス、リッチモンド、シカゴ、セントルイス、カンサスシティ、ダラス地区連銀は公定歩合据え置きに投じる」

イエレン米サンフランシスコ連銀総裁
「成長を支援すべく政策金利は適切」
「銀行の貸し渋りは消費者を圧迫」
「連銀は、インフレに関し無関心でいるべきでない」
「弱い成長指標だけでは更なる利下げ正当化に十分でない」
「更なる利下げにはかなりの見通し変更必要」
「経済回復に従い、連銀は利下げを解除する必要」

ウェーバー独連銀総裁
「ユーロ圏の年内利下げ余地なし、利上げの選択肢残すべき」
「インフレ圧力が根強く成長が強いため年内に利下げするとの憶測は“希望的観測”」
「ドイツ、ユーロ圏の成長見通しはともに上方修正される見通し」

オーストリア中銀総裁
「ユーロ圏のインフレは依然としてピークに達していない可能性がある」
「インフレは今後も上昇する可能性があるものの、09年に鈍化すると予想する」
「2次的影響を回避することが非常に重要」
「最近の経済指標は成長鈍化を示唆している」
「経済への主要リスクは引き続き高水準にあるエネルギー価格とドル安」

国際通貨基金(IMF)のエコノミスト
「原油相場の安定のため慎重な金融政策が必要になる可能性がある」
「原油価格の更なる上昇、他の商品価格の高騰、財政状況の悪化や通貨価値の低下によって世界的景気後退が発生する恐れがある」

 28日の東京市場は、本邦輸出企業からのドル売りや東京株式市場の軟調推移に、ドル円、クロス円は下落した。欧州通貨は、断続的なドル売り上昇した。ユーロドルは、1.5666から1.5753まで上昇し、ポンドドルは、1.9734から1.9821まで値を上げた。一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向に連れ全般的に下落した。ユーロ円は、163.74から163.11の間での動きとなり、ポンド円は、206.07から205.20まで、オージー円は、100.07から99.54まで下落した。ロンドン市場では、米原油先物相場の下落を受けてドル買いが強まる展開となった。NY市場では米4月耐久財受注が予想より強く、ドル買いが強まったが、寄り付52ドル高のダウが一時マイナス25ドルに転落。 ドルの買戻しも更に進んでいない。ユーロドルは、1.5761から1.5608まで下落し、ポンドドルは、ユーロポンドの売りを伴い1.9705から1.9825まで上昇した。またドル円は、104.50から105.32まで上昇後、輸出企業の売りや105.50のオプションの防戦売りに、104.45−50まで反落した。一方クロス円は、米経済指標後のドル買いに伴い、全般的に上昇するものの、原油価格上昇を嫌気した、米株式市場の伸び悩みに頭を抑えられる展開となった。ユーロ円は、163.71から164.48まで上昇後、反落し、ポンド円は、206.00から207.74まで、オージー円は、99.90から100.88まで上昇後、もみ合った。  

【経済指標&要人発言】
豪・第1・四半期建設工事完了額:+2.3%(予想+2.0%)

トリシェ欧州中銀総裁
「米当局が強いドルが国益と強調したことは非常に重要」

米情報当局者
「アルカイダが大量破壊兵器を保有している兆候はない」

白川日銀総裁
「足もとの物価上昇率に目が行き過ぎると、必要な金融政策の対応が遅れる危険」
「多くのバブルはデフレの危険が意識される中で低金利持続後に発生している」
「バランスシートの毀損が激しい場合、金利の引き下げだけで十分緩和的な金融環境を作り出すことは非常に困難」

ユーロ圏・3月経常収支:-78億ユーロ(2月+81億ユーロ←+50億ユーロ)
南ア・4月消費者物価指数:前年比+11.1%(予想+10.8%、3月+10.6%)、コア指数:前年比+10.2%(予想+9.5%、3月+9.8%)

米・週次MBA住宅ローン申請指数:前週比-4.6%(前回-7.8%)
米・4月耐久財受注:前月比-0.5%(予想-1.5%、3月-0.3%)
米・4月耐久財受注(輸送用機器除く):前月比+2.5%(予想-0.5%、3月+1.7%←+1.5%)
非国防資本財受注(航空機除く):前月比+4.2%(3月-1.0%←+0.0%)

独・5月消費者物価指数(CPI):前月比+0.6%(予想+0.4%、4月-0.2%)、前年比+3.0%(予想+2.8%、4月+2.4%)
独・5月EU基準消費者物価指数(CPI):前月比+0.6%(予想+0.4%、4月-0.2%)、前年比+3.0%(予想+2.9%、4月+2.6%)

FRB
「ミシュキンFRB理事が8/31付けで退任、8/5のFOMC会合には参加」

マコーミック米財務省次官
「ポールソン米財務長官5/31からサウジアラビア、UAE、カタール歴訪」
「経済を圧迫している原油高騰や、イランのテロリスト資金援助問題を提起へ」

スターン米ミネアポリス連銀総裁
「経済は90-91年と同様の向かい風に直面」
「信用危機は除外できず」
「緩やかな成長、高水準の失業率を予想」
「インフレのペースは速すぎる」
「連銀は、物価上昇脅威にかなり敏感」
「利下げ反転はタイミングと影響力を考慮する事が鍵となる」
「連銀は、流動性に関し他国中銀と協力」
「資産価格は政策の目標とすべきでない」

アルムニア欧州委員会委員
「EUは引き続き米景気減速の影響を受ける」
「我々は強いインフレショックに直面。悪性インフレを引き起こさぬよう注視する必要がある」
「原油価格の上昇は懸念」

 29日の東京市場は、材料難の中、東京株式市場が堅調に推移していることから円が軟調な推移となった。 ドル円は104.61から105.20まで上昇、ユーロ円は163.59から164.23、 ポンド円は206.79から207.75、オージー円は100.58から101.01、NZD円は82.10から82.43、カナダ円は105.60から106.15での推移となった。一方欧州通貨では、昨日の地合を引続きドルの下値が堅い状況が続いている。 ユーロドルは、1.5638か1.5665へ上昇後、1.5564へ急落気味。 ポンドドルも1.9819から1.9675へ値を下げた。 ロンドン市場では、、独5月失業者数が予想より増加した事を受けて、ドルの買い戻しが継続し、NY市場でも、米1−3月期GDP改定値の速報値からの上方修正、米株価の上昇に、欧州市場からのドルの買い戻しが続いた。 ユーロドルは、1.5598から1.5485まで下落し、ポンドドルは、1.9803から1.9693で推移した。またドル円は、104.96からストップを付けて、105.70の5月2日の高値を越えて、105.88まで上昇した。一方クロス円は、米株式市場やドル円の動向に連れ全般的に上昇した。ユーロ円は、163.31から164.07で推移し、ポンド円は、207.06から208.98まで上昇、オージー円は、100.46から101.10で推移した。 

【経済指標&要人発言】
日・4月完全失業率:4.0%(予想3.9%、3月3.8%)
日・4月有効求人倍率:0.93倍(予想0.94倍、3月0.95倍)
日・4月全世帯消費支出:前年比-2.7%(前年比予想-0.9%、3月-1.6%)
日・4月消費者物価総合指数:前年比+0.8%、コア指数:前年比+0.9%(前年比予想+1.0%、3月+1.2%)
日・4月鉱工業生産指数:前月比-0.3%(前月比予想-0.3%、3月-3.4%)、5月予測値:前月比+4.7%、6月予測値:前月比-0.9%
英・5月消費者信頼感指数:-29(4月-24)1990年5月以来の低水準
豪・4月民間部門向けローン(豪準備銀行):+0.4%(3月+0.8%)、住宅ローン総額:+0.7%(3月+0.8%)

コーン米FRB副議長
「市場の機能はまだ正常とはほど遠く、リスクの物差しはなお異常に高い」
「中銀は恒久的ベースで信用を供給したり、マーケットメーカーとなったりすべきでない」
「市場が落ち着き次第、FRBは安全な資産の売買により準備の調整を再開すべき」
「プライマリーディーラーの流動性アクセスを拡大すれば、規制強化が必要になる」
「プライマリーディーラー向け規則改正の必要性については、一段の検討が必要」
「ターム物資金入札はなくすべきでない重要な手段、借り入れ問題の緩和につながった」

独・5月雇用統計(季節調整済)
 失業率:7.9%(予想7.8%、4月7.9%)
失業者数増減:+0.4万人(予想-2.0万人、4月-0.4万人←-0.7万人)
ユーロ圏・5月マネーサプライM3:前年比+10.6%(予想+10.3%、4月+10.6%←+10.3%)
南ア・4月生産者物価指数:前年比+12.4%(予想+11.7%、3月+11.9%←+11.8%)

米・1-3月期GDP改定値:前期比年率+0.9%(予想+0.9%、速報値+0.6%、前期+0.6%)
米・1-3月期個人消費改定値:前期比+1.0%(予想+1.0%、速報値+1.0%、前期+2.3%)
米・1-3月期GDPデフレータ改定値:前期比+2.6%(予想+2.6%、速報値+2.6%、前期+2.4%)
米・1-3月期コアPCE価格指数改定値:前期比+2.1%(予想+2.2%、速報値+2.2%、前期+2.5%)
米・週次新規失業保険申請件数:37.2万件(予想37万件、前回36.8万件←36.5万件)
米・週次原油在庫統計(5/23時点)
原油在庫:前週比-888万バレル(予想+0万バレル、前回-532万バレル)
ガソリン在庫:同比-326万バレル(予想+0万バレル、前回-76万バレル)
留出油在庫:同比+164万バレル(予想+100万バレル、前回+73万バレル)
製油所稼働率:87.9%(予想88.4%、前回87.9%)
加・1-3月期経常収支:+56億カナダドル(予想+29億カナダドル、前期+8億カナダドル←-5億カナダドル)

ECB
「インフレ期待に上昇傾向の兆候」
「永続的な高水準のインフレ期待は除外できず」
「物価期待の安定は、引き続き不可欠で最優先事項」

バーナンキ米FRB議長
「金融市場、正常には程遠い」

アルムニア欧州委員会委員
「ユーロ高、欧州にインフレ緩和の余地もたらす」

ヤンシャ・スロベニア首相
「ECBはうまく対応、強いユーロは原油価格に好ましい効果」

 30日の東京市場は、月末の仲値不足、外貨建て投信設定に絡んだ円売りで、円は昨日のからの軟調を継続したが、基本的には材料難から小動きとなっている。ドル円は105.73の高値から本邦輸出企業の売りで105.23まで値をさげた。ユーロドルは、ドイツ4月小売売上高の落ち込みを受けて1.5541から1.5469まで下落。 ポンドドルも1.9790から1.97636で軟調推移となった。 一方クロス円も小動きが続いたが、ユーロ円は、ユーロドルの下落から、164.02から163.10まで下落、ポンド円は、207.93から208.84、NZD円は82.13から82.46での推移となったが、豪州4月の民間部門向けローン、住宅ローン総額が減少したことで、オージー円は101.01から100.51まで値を下げた。ロンドン市場は、独4月小売売上高の下落、ユーロ圏5月消費者物価指数の上振れによる、ユーロの売り買いに連れドル円は上下した。NY市場では、米5月シカゴ購買部協会景気指数の4ヶ月連続50割れや、5月ミシガン大学消費者信頼感指数が最低水準に落ち込んだことを受けてドル売りが強まるものの、クロス円の買いに底値が堅く週末を受けて、狭いレンジでもみ合った。欧州通貨は、米経済指標を受けて、ショート・カバーの買戻しで上昇した。ユーロドルは、1.5461から1.5570まで上昇し、ポンドドルは、1.9684から1.9822まで値を上げた。またドル円は、105.33から105.74まで推移した。一方クロス円は、欧州通貨の上昇やダウが堅調だったことで、全般的に堅調推移となった。ユーロ円は、163.18から164.22まで上昇し、ポンド円は、207.67から特に引けにかけて買戻しが強まり209.31まで値を上げて高値圏で引け、NZD円は82.73の高値をつけた。ただし、オージー円は、上値の重さに嫌気した売りから、101.03から100.53まで下落し、カナダ円は、カナダ3月GDPのマイナスへの転落を受けて、一時105.89まで下落した。 

【経済指標&要人発言】
日・4月完全失業率:4.0%(予想3.9%、3月3.8%)
日・4月有効求人倍率:0.93倍(予想0.94倍、3月0.95倍)
日・4月全世帯消費支出:前年比-2.7%(予想-0.9%、3月-1.6%)
日・4月消費者物価総合指数:前年比+0.8%、コア指数:前年比+0.9%(予想+1.0%、3月+1.2%)
日・4月鉱工業生産指数:前月比-0.3%(予想-0.3%、3月-3.4%)、5月予測値:前月比+4.7%、6月予測値:前月比-0.9%
日・4月新設住宅着工戸数:年率戸数115.1万戸、前年比‐8.7%
日・4月大手建設工事受注:前年比‐8.4%、4月建築確認交付件数:前年比‐4.5%
英・5月消費者信頼感指数:-29(4月-24)1990年5月以来の低水準
豪・4月民間部門向けローン(豪準備銀行):+0.4%(3月+0.8%)、住宅ローン総額:+0.7%(3月+0.8%)
独・4月小売売上高(実質):前月比-1.7%、前年比-1.0%(前月比予想+0.6%、3月-1.9%)

コーン米FRB副議長
「市場の機能はまだ正常とはほど遠く、リスクの物差しはなお異常に高い」
「中銀は恒久的ベースで信用を供給したり、マーケットメーカーとなったりすべきでない」
「市場が落ち着き次第、FRBは安全な資産の売買により準備の調整を再開すべき」
「プライマリーディーラーの流動性アクセスを拡大すれば、規制強化が必要になる」
「プライマリーディーラー向け規則改正の必要性については、一段の検討が必要」
「ターム物資金入札はなくすべきでない重要な手段、借り入れ問題の緩和につながった」

トリシェ欧州中銀総裁
「賃金と物価のスパイラル的な上昇を懸念」
「ECBは、物価安定維持とインフレ期待抑制のためできることはすべて行う」
「原油・原材料・食品で世界的な価格ショックがみられる」
「価格の大幅な上昇が世界の人々に打撃を与えている」
「食品・エネルギー価格の上昇が、他の製品に波及しないよう注視する必要」

周小川中国人民銀行総裁
「中国の外貨準備増加は、貿易黒字やFDI以外にも要因がある」

ユーロ圏・5月消費者物価指数速報値:前年比+3.6%(予想+3.5%、4月+3.3%)
ユーロ圏・4月失業率:7.1%(予想7.1%、3月7.1%)

ウェーバー独連銀総裁
「最近の食品・原油高、ECBがインフレ目標を変える理由にならない」
「中銀は金融安定に寄与すべき」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相(ユーログループ議長)
「原油高の影響を緩和するために税制上の措置を使うべきではない」
「インフレリスク、過小評価すべきでない」

オーデル・スウェーデン金融市場担当相
「アイスランドの銀行システムに流動性問題はみられない」

米・4月個人所得:前月比+0.2%(予想+0.2%、3月+0.4%←+0.3%)
米・4月個人消費支出(PCE):前月比+0.2%(予想+0.2%、3月+0.4%)
米・4月コアPCE価格指数:前月比+0.1%(予想+0.1%、3月+0.2%)、前年比+2.1%(予想+2.1%、3月+2.1%)
加・3月GDP:前月比-0.2%(予想+0.0%、2月-0.3%←-0.2%)
加・1-3月期GDP:前期比年率-0.3%(予想+0.4%、前期+0.8%)
加・4月鉱工業製品価格:前月比+1.4%(予想+1.0%、3月+1.8%←+1.7%)
加・4月原料価格指数:前月比+5.1%(予想+2.8%、3月+6.7%←+6.6%)

ポールソン米財務長官
「原油価格の上昇は“大きな問題”」

ローゼングレン米ボストン連銀総裁
「住宅価格の下落は経済にとり主要リスクとなる」
「連銀の利下げは、08年下半期の景気を押し上げ」
「連銀は、資産市場バブルの危険調査すべき」

グリーンスパン前米FRB議長
「原油は長期的な上昇基調」
「原油価格の上昇は、一部投機の動き」
「物価抑制へ非常に引き締め的な政策必要」
「主要な問題は政治が利上げを容認するか否か」
「インフレ圧力下ではバブル発生なし」

シュタルクECB理事
「現在のインフレは容認できないほど高水準」

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