過去の市場概況              ★ SAVE The Yen ★

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2005年 12月 11月 10月 09月 08月 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月
2006年 12月 11月 10月 09月 08月 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月
2007年 12月 11月 10月 09月 08月 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月
2008年 05月 04月 03月 02月 01月

 最新

 2日の東京市場は、早朝から荒れた動きとなったが、その後は材料難から小康状態を保った。 ただし、欧州勢参入後は、英国最大手の住宅ローン専門会社が4億ポンドの増資を発表したことを蒸し返して、ポンド対ドル、クロスで大きく調整深めている。ユーロドルは、1.5579から1.5515まで下落し、ポンドドルは、1.9774から1.9645まで値を下げた。またドル円は、早朝に104.92まで下落したが、その後は105.54へ反発し、再度104.95まで下落となった。一方クロス円は、ポンド円の下落や米系ファンドの売りに連れて、全般的に下落した。特に日経平均株価の100円高とは逆に動きとなっている。 ユーロ円は、164.25から163.10まで下落し、ポンド円は、208.36から206.21、オージー円は、100.72から99.88まで値を落とした。ロンドン市場では、欧州主要株式市場、米国株式指数先物の下落推移に連れ、ドル円、クロス円は下落した。NY市場は、米5月ISM製造業指数が予想を上回り、一時ドルが買われるものの、格付け会社S&P社の米証券大手の格下げ発表による信用市場の懸念再燃に、ドル売り、円買いが強まった。ユーロドルは、1.5487まで下落したが、その後1.5590まで反発した。 ポンドドルは、英住宅金融機関大手の増資や損失拡大の発表が尾を引いて乱高下気味の相場だが、1.9596の安値からは1.9679まで反発した。またドル円は、105.11から104.02まで大きく調整したが、その後は104.60−65レベルに反発して引けた。 一方クロス円は、NYダウが一時200ドル近い下落となったことで、大きく値を下げた。 ユーロ円は163.31から162.08まで下落し、ポンド円は、204.65、オージー円は99.44、NZD円は81.62、カナダ円は103.87まで大きく下落した。

【経済指標&要人発言】
豪・4月小売売上高:前月比-0.2%(予想+0.2%、3月+0.5%)
豪・5月インフレ指標(TD-MIインフレ指数):前年比+4.5%、前月比+0.3%
基調インフレ指標:前年比+3.8%、前月比+0.5%
豪・第1・四半期企業在庫:前期比+0.9%
中・5月製造業購買担当者指数:53.3
韓・第1・四半期国内総生産(GDP)改定値:前期比+0.8%、前年同期比+5.8%

トリシェ欧州中銀総裁(仏オンラインメディア)
「インフレと市場について警戒を緩めるべきではない」

オルドネス・スペイン中銀総裁
「ECB、中期的な物価安定に向けできる限りのことを行う」
「ECB、すべてのユーロ圏加盟国の状況を考慮」

アルムニア欧州委員
「新たな金融ショックがない限り経済成長は2009年後半から上向く」
「最近の経済指標、それほど楽観できないという見通しを反映」

ユーロ圏・5月製造業PMI改定値:50.6(予想50.5、4月50.7)
独・5月製造業PMI改定値:53.6(予想53.5、4月53.6)
仏・5月製造業PMI改定値:51.5(予想51.3、4月51.1)
英・5月製造業PMI改定値:50.0(予想50.5、4月50.8)05年7月以来の低水準

IMF
「2008年のユーロ圏経済成長率見通しを1.4%から1.75%に上方修正」
「2009年のユーロ圏経済成長率を1.25%と予想」
「ユーロ圏のインフレ率、当面は3%超で推移する見通し」
「ECB、政策金利を当面4%で据え置くのが適切」

ポールソン米財務長官
「ドルが世界の準備通貨であるもっともな理由がある」
「米経済は世界で最もオープンで、資本市場は厚みがあり流動性が高い」
「ドル安や投機は、原油価格上昇の小さな要因に過ぎない」
「原油価格上昇は高水準の需要に起因、供給圧力は当面続く見込み」
「原油価格、世界経済や家計・企業に大きな重しとなっている」
「一部のクレジット市場、依然として適切に機能していない」
「市場が完全に回復するには数カ月かかる、紆余曲折がある見通し」

トリシェECB総裁
「非常に重要な市場の調整に直面しており、それは依然続いている」
「警戒を維持する必要」
「物価上昇は本当に問題をもたらしている」
「ユーロ圏全体の物価安定を維持する必要がある」
「物価安定は雇用創設、景気拡大に不可欠」
「ECBの使命は物価安定の維持」

ウェリンク・オランダ中銀総裁
「インフレの二次的影響を回避することが重要」

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「ECB、インフレ抑制のためにあらゆることを行う」

米・5月ISM製造業景気指数:49.6(予想48.5、4月48.6)
米・4月建設支出:前月比-0.4%(予想-0.6%、3月-0.6%←-1.1%)

ロックハート米アトランタ連銀総裁(投票権無)
「経済減速は深刻ではないが、回復には時間がかかる」
「一部の状況は改善しているが、深刻なリスクは存続」
「インフレ水準は心地がよくない」
「インフレ期待を注意深く監視」
「雇用市場は弱いが、崩壊しているわけでない」
「現在の連銀の金融政策は適切」
「住宅価格は更なる下落も」
「住宅市場が底を打ち始めている兆候」
「潜在的成長率は2.5-3.0%」

 3日の東京市場は、午前中は、日経平均株価の下落も、これを無視する形で円が軟調推移となったが、午後になったWS紙が、米大手証券リーマン・ブラザーズの第2・四半期の決算が大幅に減益になるとの見通しを報じたことで、円買い、ドル売りが強まった。 ユーロドルは、1.5521から1.5590まで値を上げ、ポンドドルは、1.9615から1.9678での推移となり、ドルは104.71から103.96まで下落した。 一方クロス円は、比較的上下が激しくなったが、結局ドル円の下げに値を落とした。 ユーロ円は、162.61から161.82へ下落、ポンド円も205.65から203.98まで値を下げた。またオージー円は、強い豪州4月住宅建設許可件数を受けて、100.19まで上昇したが、豪準備銀行がオフィシャル・キャッシュレートを据え置き、ハト派的な声明を受けて、99.28まで下落した。ロンドン市場は、信用問題懸念の再燃によるドル売りが強まった。NY市場は、一転バーナンキ米FRB議長が「ドル安の影響を注視」と発言したことを受けて、断続的にストップをつけて、ドルが全面高となったが、その後米5月自動車販売結果の低迷や昨日からの金融株の低迷を受けて、ダウが一時160ドル近い下落となり、ドルの上値は抑えられた。ユーロドルは、1.5629から1.5410まで下落し、ポンドドルは、1.9741から1.9606まで下落した。またドル円は103.87から105.57まで上昇した。一方クロス円は、一時ドル円の急騰に連れて上昇後、ダウの下落を受けて反落した。ユーロ円は、163.23まで上昇後、162.12まで反落し、ポンド円は、204.37から207.14まで、オージー円は、99.65から100.55まで上昇後、値を消す展開となった。

【経済指標&要人発言】
日・5月マネタリーベース:前年比-0.9%(3ヶ月連続マイナス)
豪・1-3月期経常収支:-194.92億豪ドル(予想-205億豪ドル、前期-187.16億豪ドル)
貿易・サービス収支:-80.19億豪ドル、輸出:569.13億豪ドル、輸入:649.32億豪ドル
豪・4月住宅建設許可件数:前月比+7.8%(前月比予想+0.2%、3月-5.7%)
スイス・5月消費者物価指数:前月比+0.8%、前年比+2.9%(14年半ぶりの高水準)

豪準備銀行
「オフィシャルキャッシュレート7.25%据え置き」
「利上げが需要の緩和に寄与」
「過去1年間のインフレは高水準」
「交易条件の改善が経済を支援する」
「現状の金融政策は当面適当」
「今後についてはかなりの先行き不透明感が残る」
「需要の伸びが今年減速すると判断」
「需要が予想通り減速しなければ見通しを見直す」
「昨年半ば以降、金融状況は大幅に引き締まっている」

カルーソ・米エネルギー情報局局長
「米ガソリン平均小売価格が、月内に1ガロン=4.10ドルの過去最高値をつける公算大きい」
ウリュカエフ・ロシア中銀第1副総裁
「2008年にいくつかの段階を経て、ルーブルの取引レンジを拡大していく方針」
ラッド豪首相「インフレとの戦いは長期戦」

独・4月鉱工業生産:前月比-0.8%(予想+0.2%、3月-0.8%←-0.5%)

独連銀
「インフレ見通しを2008年3.0%、2009年2.2%に上方修正」
「GDP伸び率見通しを2008年2.0%に上方修正、2009年1.4%に下方修正」

米・4月製造業受注指数:前月比+1.1%(予想-0.1%、3月+1.5%←+1.4%)

バーナンキ米FRB議長
「政策金利は成長促進と物価安定で適切な水準」
「成長促進と物価安定の責務を果たすため必要に応じて行動する用意がある」
「ドルの価値の変化がインフレとインフレ期待に及ぼす影響に注意」
「FRBと米財務省が引き続き為替市場動向を非常に注意深く監視(carefullymonitor)」
「住宅価格が安定するまで、成長リスクは引き続き下向き」
「現在の原油価格は成長に更なる下方リスク」
「インフレの上昇を懸念」

白川日銀総裁
「日本の金融状況はいまのところ極めて緩和的だが、過剰リスクの奨励につながり、将来の経済の振れを増幅させかねない」
「日本の経済は減速しつつある」
「消費者インフレ期待が上昇している可能性も」

トリシェECB総裁
「ECBは価格安定に焦点」
「コメントは、6/5の利上げのシグナルではない」
「インフレは長期的な金融現象」

米商品先物取引委員会
「農産物先物の情報開示ルール強化へ」

ラガルデ仏貿易相
「来週のG8財務相会合で原油高の協議」

 4日の東京市場は、東京株式市場が堅調に推移したことで、円は軟調な推移が継続したが、米系金融機関の追加損失の噂、本邦輸出企業からの売りで円が強含んだ。 ドル円は105.30から104.80まで下落、ユーロドルは、1.5418から1.5462での推移、ポンドドルは、英5月の消費者信頼感指数の低下を受けて、1.9638から1.9541まで下落した。 一方クロス円も全般的に値を下げ、ユーロ円は162.60から161.85、ポンド円は206.61から205.03まで下落したが、オージー円は、豪州第1・四半期国内総生産(GDP)が予想を上回ったことで、99.59から100.65まで値を上げた。 ロンドン市場では、米金融機関の損失観測や欧州主要株式市場、米国株式指数先物は下落推移にドル円、クロス円は軟調推移となった。NY市場は、米経済指標が予想を上回った事やバーナンキFRB議長のタカ派発言を受けたドル買いに、ドル円、クロス円は上昇した。欧州通貨は、強い米経済指標を受けたドル買いに下落した。ユーロドルは、1.5485から1.5418まで下落し、ポンドドルは、1.9581から1.9527まで値を下げた。ドル円は、104.53から105.40まで上昇した。一方クロス円は、ドル円の動向に連れ全般的に上昇するものの、米株式市場の下落に値を抑えられる展開となった。ユーロ円は、161.74から162.52まで上昇し、ポンド円は、204.50から205.93まで、オージー円は、100.31から101.17まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
日・1-3月期法人企業統計調査:設備投資・全産業(前年比-4.9%)、製造業(前年比+0.9%)、非製造業(前年比-7.8%)
豪・08年1-3月期実質国内総生産(GDP):前期比+0.6%、前年比+3.6%(前期比予想+0.3%、2007年第4・四半期+0.7%←+0.6%)
英・5月ネーションワイド消費者信頼感指数:69(予想67 4月70)

ジョージ・ソロス氏(ブルーンバーグTV)
「ドル安のため、連邦準備理事会(FRB)が利下げできる限界まで達した可能性がある」

額賀財務相
「インフレ期待高まる場合、マクロ経済政策運営は一段と厳しくなる」
「原油高が長期間継続すると各国の企業収益や個人消費に大きく影響」
「金融市場は落ち着きを取り戻しているように見える」
「金融市場の混乱が終わったと結論づけるのは時期尚早」
「基礎年金の国庫負担の引き上げ財源、消費税がひとつの焦点」

韓国財政経済省高官
「韓国ウォンの最近の急激な上昇を懸念」

トリシェ欧州中銀総裁
「世界は成長に対する制限の直面」

アルスウェイディ・アラブ首長国連邦(UAE)中銀総裁
「ドルペッグ制廃止や通貨切り上げの計画は無い」

ユーロ圏・4月小売売上高:前月比-0.6%、前年比-2.9%(前月比予想+0.2%、3月-0.9%←-0.4%)
ユーロ圏・5月サービス部門PMI改定値50.6(予想50.6、4月52.0)
独・5月サービス部門PMI改定値:53.8(予想53.7、4月54.9)
仏・5月サービス部門PMI改定値:50.5(予想50.7、4月52.8)
英・5月サービス部門PMI:49.8(予想50.4、4月50.4)

OECD経済見通し
「08年の米GDP伸び率見通しは1.2%、09年は1.1%」
「08年のユーロ圏GDP伸び率は1.7%、09年は1.4%」
「08年のユーロ圏CPI上昇率伸び率は3.4%、09年は2.4%」
「08年の中国GDP伸び率見通しは10.0%、09年は9.5%」
「米追加利下げは不要、経済安定すれば早急な利上げが必要」
「ECB、今後1年半政策金利を4.0%で据え置くと想定」
「日本の実質成長率、08年は+1.7%・09年は+1.5%」
「日本のCPI総合、08年は+0.9%・09年は+0.4%」
「日銀の政策金利は2009年半ばまで現行0.50%に据え置きと予測」

米・週次MBA住宅ローン申請指数:前週比-15.3%(前回-4.6%)
米・5月ADP全米雇用報告:前月比+4万人(予想-3万人、4月+1.3万人←+1万人)
米・1-3月期非農業部門労働生産性改定値:前期比+2.6%(予想+2.5%、速報値+2.2%)
米・1-3月期単位労働コスト改定値:前期比+2.2%(予想+2.0%、速報値+2.2%)
米・5月ISM非製造業総合指数:51.7(予想51.0、4月52.0)
米・5月ISM非製造業景気指数:53.6(予想50.7、4月50.9)
米・週次原油在庫統計(5/30時点)
原油在庫:前週比-480万バレル(予想+40万バレル、前回-888万バレル)
ガソリン在庫:同比+294万バレル(予想+83万バレル、前回-326万バレル)
留出油在庫:同比+227万バレル(予想+168万バレル、前回+164万バレル)
製油所稼働率:89.7%(予想88.4%、前回87.9%)

バーナンキ米FRB議長
「物価安定が連銀の最優先課題」
「インフレは我々が望む水準をかなり上回る。しかしながら、70年代ほどではない」
「ここ数ヶ月、長期的インフレ期待の上昇傾向が見られ、連銀にとってかなりの懸念」
「70年代の賃金悪循環の兆候は見られない」
「エネルギー価格の高騰は非常に厳しい問題」

ムーディーズ
「米MBIA、アムバックの保険財務力格付けを引き下げる方向で見直し」

 5日の東京市場は、海外勢のショートカバーのドル買いにドル円、クロス円は上昇した。欧州通貨は、ドル買いに値を抑えられる展開となった。ユーロドルは、1.5385から1.5456までの推移となり、ポンドドルは、1.9557から1.9492まで下落した。ドル円は、105.20から105.93まで上昇した。一方クロス円は、ドル円の動向につれ全般的に上昇する形となった。ユーロ円は、162.25から163.54まで上昇し、ポンド円は、205.48から206.58まで、オージー円は、100.51から101.15までの上昇となった。NZD円は、ニュージーランド準備銀行の年内利下げ観測台頭に下落し、82.00から80.65まで下落する展開となった。ロンドン市場は、ドル円の106.00のオプションを試す動きや独4月鉱工業受注の下振れから、ドル買いが先行した。 NY市場は、予想外に減少した米新規失業保険申請件数や米株式市場の大幅高に一時ドルが買われたが、その後理事会の記者会見で、トリシェECB総裁が7月利上げの可能性示唆したことで、大きくユーロ買い、ドル売りとなった。 ユーロドルは、1.5365まで下落後1.5602まで急反発し、ポンドドルは、1.9463まで下落後1.9597まで値を上げた。またドル円は、105.88から106.44まで上昇したが、ドルの買い戻しに一時105.55−60まで下落した。 一方クロス円は、NYダウの190ドル近い上昇から、カナダ円やNZD円を除いて、堅調な上値拡大となった。 ユーロ円は、163.21から165.27まで一時上昇し、ポンド円は、206.41から207.57、オージー円は、100.93から101.62まで値を上げた。 

【経済指標&要人発言】
日・対内対外証券投資(5/25-31)
対外債券投資:859億円の流出超
対内債券投資:2671億円の流入超
対内株式投資:2743億円の流入超
豪・4月貿易収支:-9.57億豪ドル(予想-17億豪ドル、3月-25.48億豪ドル)
米・5月モンスター雇用指数:166(4月174)
ロシア・5月消費者物価指数:前月比+1.4%(4月前月比+1.4%)
英・5月住宅価格指数(ハリファックス):前月比-2.4%、3-5月:前年同期比-3.8%

ニュージーランド準備銀行:政策金利8.25%据え置き
「インフレが根強く、金利を高水準に据え置くことが必要。金利は年内に低下すると予想」

ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁
「景気は予想を上回るペースで減速している。ニュージーランド経済は、テクニカル・リセッション(景気後退)に陥る可能性がある。」
「利下げの時期は、経済、インフレ、NZドル動向次第」
「NZドルが秩序無く急激に変動すれば、インフレと金融の状況に影響する」
「NZドルの急落は予想していた」

ロックハート・アトランタ地区連銀総裁
「米国は、1990年代の日本のような長期景気低迷に陥らないと予想」
「銀行に関する明瞭な情報の欠如が米国の金融システムを傷めている」

独・4月鉱工業受注:前月比-1.8%(予想+0.5%、3月-0.5%←-0.6%)
中・07年経常収支:+3718億ドル(2006年+2499億ドル)、資本・金融収支:+735億ドル(2006年+100億ドル)

英中銀:政策金利5.00%で据え置き決定
欧州中銀(ECB):政策金利4.00%で据え置き決定

米・週次新規失業保険申請件数:35.7万件(予想37.5万件、前回37.5万件←37.2万件)
加・4月住宅建設許可件数:前月比+14.5%(予想+0.5%、3月-4.6%←-4.5%)
加・5月Ivey購買部協会指数:62.5(予想59.0、4月57.6)

トリシェECB総裁
「物価安定リスクは一段と上昇」
「インフレは引き続き高水準」
「経済ファンダメンタルズは健全」
「物価安定が優先課題」
「ECBは全ての展開を注意深く監視」
「ECBは警戒体制を強化」
「ECBは時期を得た断固とした行動を行う」
「来月の利上げ可能性を排除しない」
「7月の利上げの可能性はあるが、定かではない」
「70年代のオイルショックとの類似点をみる」
「コアインフレはインフレ見通す上で信頼できず」
「ECBは中期的インフレ緩和する必要」
「本日、数名のメンバーは利上げを主張」
「バーナンキ米FRB議長のドルに関する発言は重要と受け取る」
「バーナンキ米FRB議長は強いドルは米国の国益になる事を認識」
「来月小幅の利上げの可能性」

ウェーバー独連銀総裁
「ユーロ圏経済は短期的に減速するが成長基調は損われていない」
「ECBは事前約束はしないが、センチメントは明らか」

S&P
「MBIA、アムバック財務力格付けAAに格下げ、ネガティブウォッチに指定」

ラッカー米リッチモンド連銀総裁
「連銀の投資銀行に対するローンは更なるリスク」
「連銀は、政策において一線を越えた」
「将来の救済において規制必要」

コーン米FRB副議長
「住宅市場はまだ底打ちしていない」
「住宅価格の下落に焦点」
「住宅ローン市場には引き続き緊張」
「住宅ローン市場の緊張が住宅価格に影響」

ECB予測
「08年成長率1.5-2.1%(1.3-2.1%)、09年1.0-2.0%(1.3-2.3%)」
「08年平均原油価格1バレル=113.3ドル、09年1バレル=117.7ドル」

6日の東京市場は、米雇用統計を前に材料難の中、揉み合い気味の展開となった。 ユーロドルは、7月のECBの利上げ期待が支え、1.5573から1.5618で堅調推移。 ポンドドルは、1.9543から1.9603での動向から、ドル円は、105.84の安値から、中曽日銀金融市場局長の「東京市場で外銀が円を調達し、自国通貨に換える動きみられる」との発言を受けて、一時米系ファンド筋による円売りが見られたが、上値は106.27で限定された。 またクロス円は、堅調な日経平均株価を受けて、値を上げたが、動意が薄いことは同じ。 ユーロ円は165.03から165.71まで上昇し、ポンド円は207.21から207.99へ値を上げ、オージー円は101.40から102.02、スイス円は101.92から102.22、NZD円は81.05から81.44、カナダ円は103.96から104.43での推移となった。 ロンドン市場では、米5月雇用統計の発表を控え、全体的に小動きとなった。NY市場は、非農業部門雇用者数は、市場予想より強い内容も、高水準となった米5月失業率や株式市場の急落にドルが大きく売られる展開となった。ユーロドルは、1.5574から原油価格の高値更新をフォローに1.5779まで200BPを超える上昇が実現し、ポンドドルは、1.9538から1.9734まで値をげ、ユーロポンドは0.8007まで上昇した。またドル円は、106.35から104.91まで株価を睨んで値を下げた。 一方クロス円は、NYダウの400ドル近い下落もまちまちの展開となった。特にリスク回避の動きからスイス円は103.12の高値をつけて、高値引けとなり、ユーロ円は、ユーロの上昇をフォローに165.27から166.17の高値をつけた後も下げを、165.47レベルに限定して、ポンド円は、208.09の高値から乱高下気味も結局、206.75まで下落し、オージー円は101.99から101.00まで値を下げ、NZD円は81.66から80.49へ下落、カナダ円は102.91まで下落し、安値圏で引けた。

【経済指標&要人発言】
日・5月末外貨準備高:9969.75億ドル(前月比-68.61億ドル)
仏・4月貿易赤字:-37.16億ユーロ
仏・4月末財政赤字:-450億ユーロ

中曽日銀金融市場局長
「東京市場で外銀が円を調達し、自国通貨に換える動きみられる」

額賀財務相
「為替やさまざまな指標を注意深く見守る」
「景気とインフレの問題を注意深く見守り、適切な政策考えたい」

独・4月鉱工業生産:前月比-0.8%(予想+0.2%、3月-0.8%←-0.5%)

独連銀
「インフレ見通しを2008年3.0%、2009年2.2%に上方修正」
「GDP伸び率見通しを2008年2.0%に上方修正、2009年1.4%に下方修正」

米・5月非農業部門雇用者数:前月比-4.9万人(予想-5.8万人、4月-2.8万人←-2万人)
米・5月失業率:5.5%(予想5.1%、4月5.0%)
米・5月平均時給:前月比+0.3%(予想+0.2%、4月+0.1%)
米・4月卸売在庫:前月比+1.3%(予想+0.3%、3月+0.1%←-0.1%)
米・4月消費者信用残高:前月比+89億ドル(予想+70億ドル、3月+131億ドル←+153億ドル)
加・5月雇用者数増減:前月比+0.84万人(予想+1万人、4月+1.92万人)
加・5月失業率:6.1%(予想6.1%、4月6.1%)

米ホワイトハウス
「5月失業率は高すぎるが米経済は景気後退の局面にない」

ウェーバー独連銀総裁
「ECBは市場に明確なメッセージを送った」
「市場はECBのメッセージをよく理解したようだ」
「現在のインフレ見通しは、物価安定を主要とした金融政策上容認できず」
「ユーロ圏経済サイクルは弾力的で力強い」

ビーニ・スマギ欧州中銀専務理事
「7月利上げの必要性、ECB理事会内で“十分なコンセンサス”」
「利上げは決定事項ではない」
「7月利上げは幅広く同意されている」

S&P
「格下げの可能性のある会社、過去最高」

メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「ECBの利上げ見送り、市場の混乱回避が狙い」

クロズナーFRB理事
「銀行は資本増強を継続する必要」
「米住宅市場の改善は、緩やかなペースに留まる」
「市場の逼迫は幾分緩和」

ブラード米セントルイス連銀総裁
「インフレ期待は上昇する可能性」
「米政策金利は適切に定められている」
「米経済は下半期に強まる」
「インフレは米経済概観の一部になるもよう」

ジョーダン・スイス中銀理事
「インフレ長期化を見極める必要がある」
「インフレリスクはやや上向き」
「原油高による2次的影響に懸念」

 9日東京市場は、早朝のオセアニア市場でドルが売られたものの、その後の本邦機関投資家からのドル買いに、ドル円、クロス円は上昇した。欧州通貨は、7月利上げ観測に堅調に推移しことに上昇した。ユーロドルは、1.5766から1.5844まで堅調に推移し、、ポンドドルは、1.9676から1.9721まで値を上げた。ドル円は、104.40から105.44まで上昇した。一方クロス円は、ドル円の動向に連れ全般的に上昇する展開となった。ユーロ円は、164.97から166.60まで上昇し、ポンド円は、205.81から207.52まで、オージー円は、100.48から101.41まで下落した。ロンドン市場は、ダウ先物上昇を受けて円が軟調推移。ドルはユーロの金利先高感からの買いが継続した。 NYでは、予想外に上昇した米4月住宅販売成約指数を受けて、一転ドルの買戻しとなったが、ポールソン米財務長官が「為替介入の選択肢は決して排除せず」と述べたことで、特に対ユーロでのドル買いが大きく進んだ。 また連銀高官が金融引締めの必要性を述べたこともドル買いをフォローした。ユーロドルは、1.5832まで上昇したが、1.5618まで下落。 ポンドドルは英5月生産者物価指数が+8.9%と市場予想の+7.9%大幅に上回り、1.9802まで買われたが、その後は1.9702まで下落した。 またドル円は、105.20からじりじりと上値を拡大して、106.36の高値まで上昇した。 一方クロス円は、ダウの上昇を受けて堅調な推移となったが、引けにかけて値を消したことで、利食いが強まった。 ユーロ円が167.15の高値まで上昇後、165.96へ反落、ポンド円は210.02高値後、209.19まで下落して、再度209.06まで上昇した。 またオージー円は101.79から100.63へ下落し、NZD円は81.22から80.50、スイス円は103.83の高値をつけた。 

【経済指標&要人発言】
日・4月景気動向指数(コンポジット・インデックス):先行92.8、一致101.7(予想:先行92.9%、一致102.1%、3月94.1%、110.9%)
日・5月マネーストック:M2前年比+2.0%、M3前年比+0.7%
独・4月貿易収支:+177億ユーロ(3月+153億ユーロ)

ハティビ・石油輸出国機構(OPEC)理事
「原油価格は、晩夏までに150ドルに到達する見通し」

ゴールドマン・サックス社
「原油価格が夏までに150ドルまで上昇する可能性がある」

国際決済銀行(BIS)四半期報告(6/8発表)
「米サブプライムモーゲージ債券の価値を推定する上でABX指数の価格を利用すると、AAA格の債券の損失は60%以上過剰に見積もられる可能性がある」

スウェイディ・アラブ首長国連邦(UAE)中央銀行総裁
「湾岸諸国が進めている通貨統合計画はインフレにより遅延する可能性があり、単一通貨の導入時期を2010年以降に遅延させる可能性がある」

英・5月生産者物価 投入指数:前月比+3.8%、前年比+27.6%(前月比予想
+2.7%、4月+3.2%←+2.4%)、産出指数:前月比+1.6%、前年比+8.9%(前月比予想+0.8%、4月+1.5%←+1.4%)

ロシア中銀
「リファイナンス金利を10.75%に引き上げ」
「期間1日のレポ金利を6.5%から6.75%に引き上げ、6月10日実施」
「預金金利を6月10日から0.25%引き上げ」

国際エネルギー機関(IEA)
「原油高騰の根本的な理由は需給ひっ迫」

米・4月住宅販売成約指数:前月比+6.3%(予想-0.5%、3月-1.0%)
加・5月住宅着工件数:22.13万戸(予想21.75万戸、4月21.39万戸)

ポールソン米財務長官
「為替介入の選択肢は決して排除せず」
「いかなる政策の選択肢も排除せず」
「米財務省と連銀は緊密に協力」
「長期的な米経済ファンダメンタルズは好ましい」
「経済ファンダメンタルズが根本的にドルを動かす」

ガイトナー・ニューヨーク連銀総裁
「連銀はドルを非常に注視している」
「通貨に無関心でいられる中銀はない」
「世界的に金融引締めが必要となる可能性」
「エネルギー価格は需要、供給不均衡が影響」
「商業銀行と同様の投資銀行への監督を推進」
「投資銀項に連銀加盟銀と同一の監督を」
「金融市場規制改革を速やかに実施する事が需要」

フィッシャー米ダラス連銀総裁
「ガイトナーNY連銀総裁の“引締め策が必要”とする意見に賛同」
「価格期待が一番の懸念」
「FRB、インフレ抑制を維持する決意」

トリシェECB総裁
「米政府のドル発言を極めて強い関心で注目」

パパデモス欧州中銀副総裁(ECB)副総裁
「ECBとFRB、物価安定に焦点」
「中期的価格、インフレ期待の安定や、賃金スパイクの回避は、中期的金融安定に貢献」

フレアティ加財務相
「8カ国財務相会議、原油価格が議題に」

ノワイエ仏中銀総裁
「金融政策は中期的物価安定に焦点をあてるべき」

 10日の東京市場は、バーナンキFRB議長がインフレ懸念について発言したことやブッシュ米大統領が「われわれはドルが強くなることを望んでいる」と発言したことを受けて、ドルの買い戻しが強まった。 ドル円は106.24から106.83まで上昇したが、107円のオプションの防戦に阻まれた。 ユーロドルは、1.5654から1.5557まで下落、ポンドドルも1.9758から1.9602へ値を下げた。一方クロス円は、総じて保合気味も、ユーロ円は166.53から166.03へ下落、ポンド円は209.62から210.78へ値を上げ、オージー円は100.83から101.38、NZD円は80.49から80.86での揉み合い推移となった。ロンドン市場でも、バーナンキ米FRB議長のインフレ懸念発言や米国のドル安牽制姿勢を受けたドル買いが継続した。 NY市場では、米4月貿易収支が、マイナス609億ドルの赤字となり、市場予想を上回る赤字幅となったが、ポールソン米財務長官がドル安牽制姿勢を繰り返したほか、米金利の上昇を受けて、ドルの堅調が維持された。 ユーロドルは1.5577から1.5441まで下落。ポンドドルも1.9625から1.9519まで値を下げ、ドル円は106.44から107.45まで上昇した。 一方クロス円は、まちまちの展開だが、ダウの一時90ドル近い上昇もあった、堅調な位置を維持している。ユーロ円は、ユーロの売りに一時165.53まで下落したが、その後は166.24レベルへ反発、 ポンド円も208.62へ下落後、209.95−00レベルへ値を戻した。またオージー円は101.81の高値をつけ、NZD円は、80.35−40から80.85−90での揉み合いを継続し、カナダ中銀が予想外に金利を据え置いたことで、カナダ円は103.33の安値から105.09まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
日・4月機械受注(船舶・電力除く民需):前月比+5.5%(前月比予想+3.2%、3月-8.3%)
製造業からの機械受注:前月比+1.9%、非製造業からの機械受注:前月比+8.8%
英・3-5月住宅価格指数(英王立公認不動産鑑定士協会RICS):-92.9(2-4月-94.7)
英・5月既存店小売売上高:前年比+1.9%
豪・4月住宅ローン:前月比-3.0%(予想-2.0%、3月-6.1%)
豪・4月投資貸付:前月比+1.4%(3月-7.2%)
中・5月CPI:前年比+7.7%

ブッシュ米大統領(6/10付けタイムズ紙)
「われわれはドルが強くなることを望んでいる」

バーナンキFRB議長
「最近のエネルギー価格上昇、インフレとインフレ期待の上振れリスク高めた」
「FRBは、長期のインフレ期待の定着に強く抵抗する」
「経済が大幅な下降局面に入るリスクは、過去1カ月間に低下」
「住宅低迷とエネルギー価格上昇、成長リスクが依然下向きであることを示す」
「インフレ期待を抑制しなければ、成長・インフレの不安定要因となる」
「インフレは高止まりしている、国際商品価格の上昇を反映」
「原材料コストの価格・労働コストへの転嫁、限定されている」
「このパターンが続くかどうかは保証できない、今後の進展を注視する必要」
「失業率の上昇などの指標、経済・雇用見通しに与えた影響は限定的」
「今四半期の経済活動は低迷する可能性が高い」
「年内の経済的逆風、利下げ・景気刺激策・住宅市場の影響緩和で相殺される」
「金融システムの機能回復の促進通じた景気支援が効果的」
「商品先物市場の価格予測の実績は芳しくない」
「商品価格、新興国の需要に大きく影響されている」
「経済の緩みがインフレを緩和する傾向がある、相関関係は以前ほど強くない」

英・4月鉱工業生産:前月比+0.2%、前年比+0.2%(前月比予想0.0%、3月-0.5%)
英・4月製造業生産:前月比+0.1%、前年比+0.1%(前月比予想0.0%、3月-0.5%)
独・5月生産者物価指数:前月比+1.4%、前年比+8.1%(前月比予想+0.7%、4月+0.6%)

ミロウ独財務次官
「大阪でのG8財務相会合、為替に関する協議の可能性は排除できない」
「G8の為替に関するスタンス、前回会合からの変化は予想せず」
「G8は原油高対策について協議へ」
「インフレ懸念は真剣に受け止めるべき」

米・4月貿易収支:-609億ドル(予想-599億ドル、3月-565億ドル←-582億ドル)
 対中国:-202.4億ドル(前月比-25.8%)、日本:-75.6億ドル(-0.9%)
 カナダ:-76.1億ドル(-16.5%)、メキシコ:-68.2億ドル(-14.2%)
 EU全体:-85.4億ドル(-14.0%)、中南米:-20.7億ドル(-49.0%)
 OPEC:-156.2億ドル(-10.5%)
加・4月貿易収支:+51億カナダドル(予想+58億カナダドル、3月+57億カナダドル←+55億カナダドル)

カナダ中銀:政策金利3%に据え置き決定

ポールソン米財務長官
「エネルギー価格は米経済低迷が長期化するリスクに」
「G8で米ファンダメンタルズがドルに反映すると表明」
「米国の長期的ファンダメンタルズは強い」
「住宅市場の調整は当分継続」
「いかなる政策の選択肢も排除せず」
「人民元柔軟化は引き続き必要」
「来週の米中経済対話では、エネルギー問題が焦点に」
「人民元はまだ、ファンダメンタルズを反映していない」

フィッシャー米ダラス連銀総裁(投票権有)
「FRBはインフレ容認せず、ドル安の影響について認識」

マコーミック米財務省次官
「原油、食料価格がG8の議題」
「通貨はG8公式な議題とならず」
「G8声明では通貨の言及はない」
「ポールソン米財務長官はG8で住宅市場の調整、金融市場混乱、エネルギー価格の上昇が引き続き米経済を圧迫すると表明」

OPEC事務局
「22日にサウジで生産者・消費者会議を開催」

カナダ中銀
「インフレリスクを綿密に監視」
「商品価格は予想以上に急激な上昇」
「政策金利は適度に緩和的」
「インフレリスクは小幅上向き」 

 11日の東京市場は、日本の第1・四半期国内総生産(GDP)が上方修正されたが、反応は限定的。 動意の薄い展開も午後になって、東京株式市場が堅調に推移していること、米系ファンド筋の6月末に向けたレパトリの買いやG7声明での100日ルールに適応した米系の資本増強の話から、円は軟調推移となった。ドル円は、107.30から107.76まで上昇、ユーロドルは、1.5445から1.5517まで堅調推移となり、ユーロ円は165.90から166.98まで上昇した。その他クロス円も堅調で、ポンド円は209.55から210.62、オージー円は101.34から101.96、NZD円は80.69から81.41まで値を上げた。ロンドン市場は、最近のドル買いに対するポジション調整にドルが売られた。欧州通貨は、英5月雇用統計の悪化に下落するものの、ドル売りに伴い反発した。NY市場は、金融機関の損失懸念の再燃や米株式市場の大幅下落に、ドルが売られる展開となった。欧州通貨は、ドル売りやキプロス中銀総裁のタカ派発言を受けて上昇した。ユーロドルは、1.5459から1.5587まで上昇し、ポンドドルは、1.9492から1.9668まで値を上げた。ドル円は、107.63から106.56まで下落した。一方クロス円は、米株式市場の大幅安やドル円の動向に連れ、全般的に下落した。ユーロ円は、166.70から165.67の間で上下し、ポンド円は、210.45から209.44まで、オージー円は、101.98から100.98まで下落した。 

【経済指標&要人発言】
日・1-3月期GDP2次速報値:前期比+1.0%、前期比年率+4.0%(予想+3.8%、1次速報+3.3%)
日・4月経常黒字:+1兆3809億円、前年比-29.6%(予想+1.63兆円、3月+2兆8825億円)
日・5月国内企業物価指数:前月比+1.1%、前年比+4.7%(前年比予想+4.1%、4月+3.7%)
日・5月対内債券投資:7034億円流出超/対外債券投資:2兆0283億円流出超/対内株式投資:9022億円流入超
NZ・第1四半期交易条件指数:+4.1%(輸出価格+4.5%、輸入価格+0.3%)
豪・6月消費者信頼感指数(ウェストパック・メルボルン研究所):84.7(-5.6%)
中・5月PPI:前年比+8.2%
中・原油輸入1-5月:7597万トン、5月1620万トン
中・4月貿易黒字:202.1億ドル
仏・4月経常収支:-30億ユーロ
仏・5月EU基準CPI:前月比+0.6%、前年比+3.7%

財務省幹部
「G-8声明に為替の話が出てくることを想定していない」
「マクロ経済の議論の中で為替の話は出るかもしれない」
「世界経済は依然として不確実な状況が続いている」
「金融市場の混乱、3月中旬を節目として欧米市場中心に若干良くなっている」
「昨夏以降の金融市場の混乱が終わりに近づいているとの見方は時期尚早」
「G-8アウトリーチ会合、一次産品価格含むマクロ経済動向や気候変動などを議論」
「オーストラリア、タイ、ブラジル、中国、韓国などが参加」

リッカネン・フィンランド中銀総裁
「インフレ期待が上昇し始めれば断固とした措置必要」

英・5月失業率:2.5%(予想2.5%、4月2.5%)、失業者数増減:+9000人(予想+8000人、4月+1.1万人←+7200人)、2-4月平均所得伸び率:前年比+3.8%(予想+4.1%、1-3月+4.0%)
英・4月貿易収支:-75.94億ポンド(予想-73.5億ポンド、3月-71.47億ポンド←-74.37億ポンド)

シュタルクECB理事
「複数回の利上げについては話し合っていない」
「インフレ期待を落ち着かせるために必要な措置はすべてとる」

米・週次MBA住宅ローン申請指数:前週比+10.9%(前回-15.3%)
米・5月財政収支:-1659億ドル(予想-1600億ドル、07年5月-677億ドル)
米・週次原油在庫統計(6/6時点)
原油在庫:前週比-456万バレル(予想-150万バレル、前回-480万バレル)
ガソリン在庫:同比+100万バレル(予想+145万バレル、前回+294万バレル)
留出油在庫:同比+228万バレル(予想+200万バレル、前回+227万バレル)
製油所稼働率:88.6%(予想90.0%、前回89.7%)
加・4月新築住宅価格指数:前月比+0.0%(予想+0.3%、3月+0.2%)
加・1-3月期設備稼働率:79.8%(予想80.8%、前期81.8%)

米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「4月末から5月経済活動は引き続き全体的に弱い」
「7地区が経済活動は減速、または不振、5地区が経済活動は安定と指摘」
「個人消費は3月から鈍化」
「住宅市場は弱い」
「輸出需要は増加」
「製造は全体的に弱まった」
「ほぼ全てのローンにおいて規制強化が見られる」
「賃金上昇は緩やか」
「消費者貸付けは引き続き減少」
「NY地区で消費者ローンの延滞の上昇が目立つ」

コーン米FRB副議長
「インフレ期待の安定不可欠、上昇兆候に対応」

ブラード米セントルイス連銀総裁(投票権無)
「インフレ期待の上昇を断固阻止する必要がある」
「インフレは好ましいレンジを上回っている」
「FRBは年後半インフレへの対処が必要」

オーファニデス・キプロス中央銀行総裁
「ECBはもし、価格期待が抑制しなければ行動の必要」
「データ次第では更なる金利措置排除せず」

 12日の東京市場は、本邦資本筋のドル買い、米系金融機関のレパトリ観測にドルが買い戻される展開となった。欧州通貨は、ユーロドルは、ラガルド仏経済財務雇用相発言を受けて下落し、ポンドドルは、ユーロ売りポンド買いの流れに堅調に推移した。ユーロドルは、1.5566から1.5393まで下落し、ポンドドルは、1.9508から1.9644まで上昇した。ドル円は、106.79から107.64まで上昇した。一方クロス円は、ユーロ円は、ユーロドルの下落に伴い、166.42から165.65まで下落し、ポンド円は、209.66まで210.23までの推移となった。オージー円は、オーストラリアの5月雇用情勢悪化を受けた、豪ドルドル売りに、101.40から100.50まで下落した。ロンドン市場は、ユーロドルの軟調推移やダウ指数先物の上昇を受けてドルが買われた。NY市場は、予想上回る米5月小売売上高や米5月輸入物価指数を受けた利上げ観測にドル買いが先行した。欧州通貨は、堅調な米指標を受けたドル買いに下落する展開となった。 ユーロドルは、1.5456から1.5379まで下落し、ポンドドルは、1.9547から1.9435まで値を下げ、ドル円は、107.42から108.08まで上昇した。 一方クロス円は、米株式市場やドル円の動向に連れ全般的に上昇した。ユーロ円は、165.85から166.67まで上昇し、ポンド円は、209.51から210.33まで、オージー円は、100.61から101.05まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
日・対内対外証券投資(6/1-7)対外債券投資:4048億円の流出超/対内債券投資:
2682億円の流入超/対内株式投資:3414億円の流入超
豪・5月失業率:4.3%、雇用者数-19,700人、フルタイム-10,400人、パートタイム-
9,300人(失業率予想4.2%、雇用者数予想+1.35万人、4月4.3%)
中・5月消費者物価指数:前年比+7.7%(食品+19.9%、非食品+1.7%)

韓国中銀:政策金利5.00%に据え置き

ラウリー米財務次官補
「政府系投資ファンド(SWF)との取引を阻止すべきではない」

ラガルド仏経済財務雇用相
「G-8会合(6/13-14:大阪)終了後に、欧州中銀の金利に関する見解が変わる可能性」

ユーロ圏・4月鉱工業生産:前月比+0.9%、前年比+3.9%(前月比予想+0.1%、3月-0.5%←-0.2%)

ウェーバー独連銀総裁
「ECB理事会、高度の警戒態勢にあり行動する用意」
「物価安定について、引き続き強い上方リスクがある」

ECB6月月報
「理事会はすべての動向を非常に注意深く監視しており、警戒を強めている」
「適切な時期に断固たる行動を取ることで二次的影響を回避し、中期的な物価安定リスクが実現しないことを確実にしていく」

英中銀四半期調査
「英国のインフレ期待が過去最高の4.3%に(2月調査3.3%、4月インフレ率3%)」

米・5月小売売上高:前月比+1.0%(予想+0.5%、4月+0.4%←-0.2%)
米・5月小売売上高(自動車除く):前月比+1.2%(予想+0.7%、4月+1.0%←+0.5%)
米・週次新規失業保険申請件数:38.4万件(予想37.0万件、前回35.9万件←35.7万件)
米・5月輸入物価指数:前月比+2.3%(予想+2.3%、4月+2.4%←+1.8%)、前年比+17.8%(予想+17.2%、4月+16.3%←+15.4%)
米・4月企業在庫:前月比+0.5%(予想+0.3%、3月+0.2%←+0.1%)

南ア中銀:政策金利0.50%引き上げ12%に設定

プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁(投票権有)
「金融政策はかなり緩和的」
「金利はかなり低水準」
「インフレ期待の上昇には先制的に対応する必要がある」
「6/9にバーナンキ米FRB議長は明白な言及をした」
「金利を上昇させる必要がある事は明白」
「利上げの金融市場への影響は懸念せず」
「問題はタイミング」
「経済は困難な状況を抜け出していない」
「ドル安は金利政策に対する問題提起」

 13日の東京市場は、日銀金融政策決定会合での政策金利据え置きや、白川日銀総裁のハト派的な発言を受け、円売りドル買いの展開となった。欧州通貨は、アイルランド国民投票でのリスボン条約批准否決懸念に上値が抑えられ、もみ合う展開となった。ユーロドルは、1.5485から1.5402まで推移し、ポンドドルは、1.9431から1.9487での推移となった。ドル円は、107.65から108.09まで上昇した。一方クロス円は、東京株式市場の動向に連れ、全般的にもみ合う展開となった。ユーロ円は、166.93から166.27まで推移し、ポンド円は、210.14から209.69まで、オージー円は、100.80から101.40の間で推移した。 ロンドン市場では、アイルランドのEU新基本条約に関する国民投票のが、反対票優勢との報道を受けて、ユーロ売りが強まった。NY市場では、米5月消費者物価指数が、市場予想より強い結果となり、一時ドル買いとなるも米6月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が、28年来の数字に落ち込みドルの売り戻しとなったが、G8声明の発表を前に、ポジション調整に終始した。 ユーロドルは、ロンドン市場で、1.5303で売り込まれた後は、1.5394反発、ポンドドルも1.9411から1.9514まで反発した。 またドル円は108.43まで上昇後、一時107.88まで下落したが、108円台へ戻して週末の取引を終了した。一方クロス円は、NYダウが一時165ドル高まで上昇も反応は鈍く、 ユーロ円は165.65まで下落後、166.47へ反発、 ポンド円は、ロンドン時間の高値圏となる210.81から209.95−05レベルへ調整、オージー円は101.25から101.67へ上昇して引けた。

【経済指標&要人発言】
日・4月鉱工業生産確報値:前月比-0.2%(速報値前月比-0.3%)
日・4月製造工業稼働率指数:前月比-0.7%
日・4月製造工業生産能力指数:前月比+0.3%
NZ・4月小売売上高:前月比+1.0%、前年同月比+4.1%、自動車除く:前月比-0.5%
3月:前月比-1.2%、前年同月比-1.0%、自動車除く-0.4%
中・5月小売売上高:前月比+21.6%
独・5月CPI改定値:前月比+0.6%、前年比+3.0%

日銀金融政策決定会合:現行の金融政策維持を全員一致で決定

ラガルド仏経済財務雇用相
「最近のドル高に満足。G-8財務相会合では為替を協議」

額賀財務相
「ポールソン米財務長官との会談、為替の議論あるかもしれない」

白川日銀総裁
「インフレ予想変化するかしないか、金融政策考えるより大事なポイント」
「景気下振れと物価上昇の両面のリスクを踏まえ金融政策を運営」
「足元の物価上昇踏まえると、予想インフレ率はたぶん上がっている」
「世界的なインフレ方向のリスクは一段と高まっている」
「為替相場のみ取り上げて評価せず、意識するべきは景気物価全体」
「供給ショックの下ではインフレターゲティングで金融政策の説明が難しい」
「長期国債買い切りオペ、差し迫って変更は考えていない」
「消費者のインフレ予想や企業の価格設定行動、より注意深く見ていく必要」
「10年の実質金利は必ずしも上昇しているとは判断できない」
「物価は上ぶれリスク、景気は内需の下ぶれリスクを指摘する声多かった」
「輸出の先行き、世界経済の減速判断に見合って減速する可能性」
「原油価格上昇は、ショックというより世界経済の構造変化の現れ」

クアデン・ベルギー中銀総裁
「インフレ期待抑制のため7月に小幅な利上げを行う可能性があるが、引き締め局面に入ることはない」
「トリシェ欧州中銀総裁の月例会見での発言を注意深く聞いて欲しい」
「トリシェ総裁は理事会の見解を伝えている。利上げの可能性が排除されているとは決して言っていないと思う」
「先週トリシェ総裁は引き締め局面の可能性というより、政策金利の小幅引き上げの可能性には言及していた」
「最近の動向とインフレ見通しは大きな懸念要因。
「高インフレが長期化すればインフレ期待の抑制は難しくなる」

スティーブンス豪準備銀総裁
「交易条件の改善を考えると、引き締め型の金融政策が不可欠」
「交易条件の改善、過去50年以上で最大の景気拡大要因」
「金融状況の引き締まりが内需に悪影響を与えている」
「需要緩和の規模と期間は依然として不透明」
「大半の国では、景気減速よりインフレが大きな問題」

米・5月消費者物価指数(CPI):前月比+0.6%(予想+0.5%、4月+0.2%)、前年比+4.2%(予想+3.9%、4月+3.9%)
米・5月コアCPI:前月比+0.2%(予想+0.2%、4月+0.1%)、前年比+2.3%(予想+2.3%、4月+2.3%)
米・6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:56.7(予想59.5、5月59.8)

アイルランド国民投票
「リスボン条約を否決」

仏独共同声明
「アイルランド国民選挙の決定に遺憾、承認工程の継続を求める」

シュタインブリュック独財務相
「EUには引き続きリスボン条約が必要」
「承認への工程を継続すべき」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「アイルランド選挙結果は、欧州に危機をもたらす」
「EU高官は承認への工程を継続すべきだとの意見で合意」
「短期的な情報に偏った市場は間違い」

バローゾ欧州委委員長
「アイルランド国民投票で否決されたリスボン条約は、全くなくなったわけでないと信じている」
「条約はまだ生きており、解決方法を見つける事に努力する」

G8関係筋
「G8財務相会合は、商品価格がインフレ加速させる可能性指摘」
「G8財務相会合は、商品価格が成長への試練になると表明」
「G8財務相会合は、政府は警戒し適切な行動へ表明」
「G8財務相会合は、政策選択する上状況は複雑化指摘へ」

額賀財務相
「米国の金融市場は落ち着いたが、まだ油断はできない」
「原油高や食料高など不安定要素が多い」
「世界経済をめぐるインフレ懸念を警戒する必要性」

ダーリング英財務相
「信用危機、商品価格インフレが英国を含み世界経済を阻んでいる」
「インフレは世界的協調行動を必要とする問題で、G8の主な議題となる」

ウェーバー独連銀総裁
「ECBはインフレ上昇を非常に懸念」
「インフレ期待の上昇を容認すべきでない」
「ECBはインフレに対する行動の用意があると明確にした」

パラモECB専務理事
「トリシェECB総裁の政策金利シグナルは7月会合に向けたもの」

グリーンスパン前FRB議長
「米FRB、インフレ高進回避のため金融引き締めが必要に」

 16日の東京市場は、東京株式市場の上昇を受けドル買いが先行しするものの、米系投資銀行の決算を控え限定的となった。 また欧州通貨は、欧州連合新条約「リスボン条約」批准否決に下落した。 ユーロドルは、1.5436から1.5345まで下落し、ポンドドルは、1.9460から1.9544までの推移となった。ドル円は、107.87から108.59まで上昇した。一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向に連れ全般的に上昇した。ユーロ円は、166.40から166.93まで上昇し、ポンド円は、210.29から211.95まで、オージー円は、101.46から101.83まで上昇した。ロンドン市場は、米系証券の四半期決算発表を控えドル売りが優勢となった。NY市場では、リーマン・ブラザーズの純資産額が減少したことや予想を下回る米6月NY連銀製造業業況指数を受けて、ドル売りが強まった。ただし、過去最低の記録に面合わせした米6月NAHB住宅市場指数を受けてのドル売りは限定的となった。 ユーロドルは、原油の高値更新を受けて、1.5378から1.5519まで上昇し、ポンドドルは1.9518から1.9688まで値を上げ、ドル円は108.49から107.93まで下落した。 一方クロス円は、欧州通貨の上昇にロンドン時間に高値つきとなったが、NY株価が寄り付から90ドル近い下げを演じたことで、売りが優先となるも、ダウの下げ幅縮小に買い戻された。 ユーロ円は166.79から167.69まで一時値を上げ、ポンド円は212.83の高値をつけたが、オージー円は、101.55−60から101.85−90での揉み合い気味となった。

【経済指標&要人発言】
NZ・第1・四半期製造業売上高:前期比+0.2%
中・5月鉱工業生産:前年比+16.0%

潘基文国連事務総長
「サウジアラビアは、7月から原油生産を日量970万バレルに引き上げ」

英産業連盟(CBI)
「2009年の英国内総生産(GDP)伸び率を1.7%から1.3%へ下方修正。1992年以来の低水準」

パパデモス欧州中銀副総裁
「物価の上方リスクは中長期的に継続」
「ユーロ圏のインフレ率は当面3%以上で継続」
「国内のインフレ圧力は高まっているものの、消費者レベルまでは到達していない」

ラガルド仏経済財務雇用相⇒額賀財務相
「円が高くなれば、ブルゴーニュ産ワインは一層安くなる。円が対ユーロで高くなれば大変良いこと」

アルム二ア欧州委員会委員
「ユーロ圏のインフレ率が従来予想を上回るリスクが高まっている」

トゥンペルグゲレルECB理事
「最近の高いユーロ圏インフレ率、警告のシグナル」
「経済成長は若干勢いを失っているが、一時的なものとみられる」
「金融市場や一般の人々はECBのシグナルを正しく解釈している」
「ECBは、高度な警戒態勢、中期的なインフレリスクが高まっている」
「ユーロのボラティリティが高まっている、成長・インフレへの影響を分析中」

ユーロ圏・5月消費者物価指数改定値:前月比+0.6%、前年比+3.7%(前年比速報、予想+3.6%、4月+3.3%)

政府6月月例経済報告
「基調判断、このところ一部に弱い動きがみられる」(3カ月ぶりに下方修正)
「輸出・生産・企業収益の判断を下方修正、IT関係生産財が在庫調整」

白川日銀総裁
「世界的なインフレリスクの高まりも市場不安定化しているひとつの要因」
「国際金融市場は小康状態だったが、このところ振れの大きい不安定な状況」

津田財務次官
「引き続き為替市場の動向に注視していく」
「(インフレ抑制)各国中銀が引き続き適切な対応なされると思っている」

大田経済財政担当相
「景気後退とは見ていない」
「景気下振れリスクは前月より高まっている」
「米経済、年後半にゆるやかに持ち直すと想定」

米・6月ニューヨーク連銀製造業業況指数:-8.7(予想-2.2、5月-3.2)
米・4月対米長期証券投資:1151億ドル買い越し(予想633億ドル買い越し、3月796億ドル買い越し←804億ドル買い越し)
米・4月対米証券投資トータル:606億ドル買い越し(予想425億ドル買い越し、3月487億ドル売り越し←482億ドル売り越し)
米・6月NAHB住宅市場指数:18(予想19、5月19)

トルコ中銀:政策金利0.50%引き上げ16.25%に決定

ラッカー米リッチモンド連銀総裁
「米インフレは容認できない高水準ながら安定している」
「連銀はインフレ期待を強力に抑制すべき」
「米インフレ期待は安定的」
「成長下振れリスクは目に見えて縮小」
「為替市場での介入は間違い」
「金利変更のタイミングは困難」
「連銀はインフレに焦点、ドルではない」
「経済は緩やかなペースで拡大」

ウェリンク・オランダ中銀総裁
「中期的インフレ期待の安定が優先」

 17日の東京市場は、FRBによる早期利上げを否定するFT紙の観測記事やWJの「6月FOMCではほぼ据え置きが確実もインフ見通しが悪化しなければ、秋前に利上げする根拠はない」との記事を受けて、ドル売りとなった。ユーロドルは、1.5461から1.5552まで上昇したが、スマギ欧州中銀理事の利上げが0.25%で十分との話しを受けて、更に上昇できていない。 またポンドドルは1.9617から1.9898まで値を上げ、ドル円はソブリン系の売りが上値を押さえ、08.28から107.61まで下落した。 一方クロス円も昨日の高値からは利食いに調整気味となった。ユーロ円は167.84から167.08まで下落し、ポンド円は212.54から212.52、オージー円は、6月豪準備銀行議事録で金利据え置き観測が高まったことから、102.01から101.30まで値を下げ、NZD円は、81.29から81.60で上下に大きく振れた。ロンドン市場では、独6月ZEW景気期待指数の大幅下振れに、一時ユーロ売りが強まったが、更に下落は進まず、英5月消費者物価指数の上振れでポンドが買われるも、英中銀の政府宛書簡から利上げ観測後退により、こちらも大きなポンド買いとなっていない。 NY市場では、あまり良くない米5月経済指標にドルは軟調気味な展開で引けた。生産者物価指数は、市場予想より強かったが、住宅着工件数、鉱工業生産、設備稼働率は、市場予想を下回った。またゴールドマン・サックスの決算が予想以上だったことから、NYダウは寄り後、50ドル高まで上昇後、結局100ドルを超える下落で終了し、円の買い戻しを誘ったがあまり大きな動きとなっていない。ユーロドルは、1.5467から1.5527まで上昇、ポンドドルは、1.9470から1.9695で推移し、ドル円は107.75からショート・カバーで108.40まで上昇したが、その後は107.91まで下落した。一方クロス円は、総じて揉み合い気味で、ユーロ円は167.13から167.78、ポンド円は210.66まで値を落としたが、オージー円は一時102.07の高値まで上昇し、NZD円は81.68から81.26に下ヒゲを出し、カナダ円が堅調に106.25まで値を上げた。 

【経済指標&要人発言】
日・4月第3次産業活動指数:前月比+1.8%
中・1−5月都市部固定資産投資:前年比+25.6%

6月豪準備銀行議事録
「現在の金利、景気・インフレの抑制に十分な水準」
「需要が期待ほど鈍化しなければ、金融政策の見直しが必要」
「雇用の伸び鈍化が近く起こると予想」
「過去1ヶ月間に入手した経済指標、大半は需要の伸び鈍化を示す」
「原油価格は、第2・第3四半期の消費者物価指数を+0.25%押し上げ」
「賃金上昇率は、堅調な雇用市場にも関らず抑制されている」
「財政政策は、2008/09年に緩やかな縮小効果をもたらす可能性」

フィオリーナ・マケイン上院議員経済顧問
「マケイン氏が米大統領になれば、強いドル政策を推進し、介入という強力な薬を検討する用意がある」

渡辺前財務官
「為替介入には各国の協調必要だが、その結論に達するのは難しい」

スマギ欧州中銀理事
「18-24ヶ月以内にユーロ圏のインフレ率を目標の2%以下にするには、0.25%の利上げで十分」
「欧州中銀が米国の金利変更に追随を迫られないのは初めて」
「物価上昇は非常に不人気なため多くの政府が引き締めを容認している」

英・5月消費者物価指数:前月比+0.6%、前年比+3.3%(前年比予想+3.2%、4月+3.0%)
独・6月ZEW景気期待指数:-52.4(予想-42.0、5月-41.4)
ユーロ圏・4月貿易収支:+23億ユーロ(予想-14億ユーロ、3月-15億ユーロ←-23億ユーロ)

英中銀の政府宛書簡
「CPI上昇率は4%超える可能性があるが、2年後の目標達成に照準」
「CPI上昇率を2%の目標に戻すまでの金利の軌跡は不透明」

米・5月住宅着工件数:97.5万戸(予想98万戸、4月100.8万戸←103.2万戸)
米・5月住宅着工許可件数:96.9万戸(予想96万戸、4月98.2万戸)
米・5月生産者物価指数(PPI):前月比+1.4%(予想+1.0%、4月+0.2%)、前年比+7.2%(予想+6.8%、4月+6.5%)
米・5月コアPPI:前月比+0.2%(予想+0.2%、4月+0.4%)、前年比+3.0%(予想+3.0%、4月+3.0%)
米・1-3月期経常収支:-1764億ドル(予想-1730億ドル、前期-1672億ドル←-1729億ドル)
米・5月鉱工業生産:前月比-0.2%(予想+0.1%、4月-0.7%)
米・5月設備稼働率:79.4%(予想79.7%、4月79.6%←79.7%)
加・4月国際証券取扱高:97.51億カナダドル買い越し(予想40億カナダドル買い越し、3月52.96億カナダドル買い越し)

ポールソン米財務長官
「米中戦略経済対話の継続が重要」
「米中経済はエネルギー価格において試練に直面」
「通貨市場の開放は成長均衡を促進」

周中国人民銀行総裁
「米国との対話では米サブプライム問題からの教訓も協議」
「米中は通貨、金利、商品に関して協議」
「ドルの軟化は商品価格を押し上げる」

ホーマー米財務省中国担当特使
「中国は人民元の上昇を継続すべき」

スマギ欧州中銀(ECB)専務理事
「インフレECB許容範囲に抑えるには0.25ベーシスポイントの利上げで十分」

メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「7月3日ECB理事会での利上げ確実性あり得る」
「ECBは引締めサイクルを示してはいない」
「ECBはインフレに対して断固とした時宜を得た対応をとる」

 18日の東京市場は、東京株式市場が堅調に推移したことでドル円は上昇した。欧州通貨は、シュタルクECB専務理事の発言を受け上昇する展開となった。ユーロドルは、1.5474から1.5538まで上昇し、ポンドドルは、1.9504から1.9578まで堅調に推移した。ドル円は、107.87から108.24まで上昇した。一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向に連れ全般的に堅調な推移となった。ユーロ円は、167.05から168.05まで上昇し、ポンド円は、210.42から211.44まで、オージー円は、101.66から102.00まで上昇した。ロンドン市場は、欧州通貨を中心にドルの買い戻しが優勢になった。NY市場では、ドルが対円では軟調。対欧州通貨では揉み合いの展開となっている。 モルガン・スタンレーの決算がほぼ予想通りだった一方で、投資銀行収入などの減少が目立ち、米地銀のフィフス・サードが増資を発表したことを受けて、NYダウが寄り付から値を下げ、米2年債利回りの低下も悪影響を与えた。ユーロドルは、1.5463から1.5536まで上昇し、ポンドドルは、英MPC議事録後、1.9478まで売られた後は、1.9611まで上昇した。 またドル円は、ロンドンで108.44まで上昇後、株価の下落に107.72まで売り込まれた。 一方クロス円も全般的に揉み合いを継続したが、一部のペアは今年の高値を若干更新した。 ユーロ円は167.24から167.95で推移し、ポンド円は210.95−05を下値に、211.45−55の本日高値圏へ上昇し、オージー円が一時102.19の高値、スイス円が104.14と今年の高値をつけた。

【経済指標&要人発言】
シュタルクECB専務理事
「中期的な物価リスクが高まっており、物価安定維持のために必要なことは全て行う」

カレンNZ財務相
「ニュージーランドの経済成長は、エネルギーや食料価格の上昇により、予想を下回って収縮する可能性」

4月日銀金融政策決定会合議事録要旨
「景気下ぶれリスク高いが政策判断は景気・物価両方に注意払うことを説明」
「現在は需要・供給の二つのショックが持続的に続いていることが特徴」
「複合的ショックには政策対応が難しい」
「設備投資の増勢鈍化、6月短観で修正状況を注視」
「輸出価格引き上げの動きや海外経済減速が今後の輸出に与える影響を注視」
「緩和的金融環境が経済振幅拡大につながるリスク小さくなっている」
「金融と経済の負のフィードバックメカニズムに歯止めかかっていない」
「金融政策の観点からは景気下ぶれリスクにもっとも注意との認識を共有」
「下ぶれリスク薄れれば緩和的金融環境長期化が経済振幅拡大をもたらすリスク高まるとの見方で一致」
「物価安定の理解は、1%中心に上下0.5%、海外より低くて自然」

バラク・オバマ上院議員
「ドルは米経済の根本的な問題の兆候でもある。これらのいくつかが解決されれば、ドルはおのずと強くなるだろう」

周小川中国人民銀行総裁
「米中戦略的経済対話で、世界金融市場の安定にドルが果たす役割と、景気低迷に対処するその他の方法について協議した」

米サンフランシスコ連銀エコノミスト
「米経済、減税効果で向こう数カ月はプラス成長維持」

謝旭人中国財政相
「政府系ファンド、世界経済を安定化させる役割を果たす」

南ア・4月実質小売売上:前年比-0.3%(予想+1.8%、3月-1.5%←-1.7%)
英・6月CBI製造業受注指数:+1(予想-12、5月-10)

6月英中銀金融政策委員会議事録
「政策金利の据え置きは8対1で決定」
「ブランチフラワー委員が0.25%の利下げを主張」

ダーリング英財務相
「インフレ定着を回避するため、賃金の抑制が重要」

米・週次MBA住宅ローン申請指数:前週比-8.8%(前回+10.9%)
米・週次原油在庫統計(6/13時点)
原油在庫:前週比-124万バレル(予想-175万バレル、前回-456万バレル)
ガソリン在庫:同比-118万バレル(予想+85万バレル、前回+100万バレル)
留出油在庫:同比+262万バレル(予想+180万バレル、前回+228万バレル)
製油所稼働率:89.3%(予想89.1%、前回88.6%)
加・5月景気先行指数:前月比+0.2%(予想+0.2%、4月+0.0%←+0.1%)

ブッシュ米大統領
「海底石油資源の掘削解禁を議会に要請」
「米国民の生活を直撃しているガソリン高を緩和する上で国内での原油増産は必要な措置」
「民主党主導の議会に対し、早期の対応を求める」
「海底油田の主要部分へのアクセスを80年代から議会が禁止している。この措置は時代遅れで逆効果」
「アラスカ州自然保護地域でのエネルギー開発や製油所の増設が必要」

ポールソン米財務長官
「人民元の最近の上昇を歓迎」
「中国に更なる人民元の柔軟化を要請」
「人民元の柔軟化は中国のインフレコントロールに有益」
「ドル安はエネルギー価格を押し上げていない」
「経済の強さがドルの価値に反映」

王中国副首相
「米中両国は率直な議論を行った」
「米中協議は成功」

英中銀
「ギーブ英中銀副総裁は来年辞任」

キング英中銀総裁
「英中銀は、CPIを抑制し、目標水準回復に行動の準備」
「英国の経済成長は急激に減速」
「中銀はCPIの目標実現のため景気減速必要と判断」

 19日の東京市場は、米国金融機関のクレジットリスク懸念による東京や上海株式市場の下落にドルが売られる展開となった。欧州通貨は、ドル売り先行に上昇した。ユーロドルは、1.5524から1.5587まで上昇し、ポンドドルは、1.9580から1.9641まで値を上げた。ドル円は、107.88から107.42まで下落した。一方クロス円は、アジア株式市場やドル円の動向に連れ全般的に下落した。ユーロ円は、167.79から167.13まで下落し、ポンド円は、211.36から210.80まで、オージー円は、102.15から101.75まで下落した。ロンドン市場では、スイス中銀の政策金利据え置きを受けた失望のスイス売りが強まり、英5月小売売上高指数の大幅な上振れを受けたポンド全面高の状況から、ドル円は107.40台が底堅く、ショートカバー気味に反発となった。NY市場では、米5月景気先行指数が市場予想を上回り、新規失業保険申請件数や6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が悪化したが、特に対ポンドやカナダドルを除くとドルは、堅調気味な展開となった。 NYダウは、寄り付マイナス44ドルと12000ドルを一時割り込んだが、結局プラス圏で引けてドルをサポートした。 ユーロドルは、1.5538から1.5467まで一時下落したが、その後は1.5514に反発した。ポンドドルは、ユーロドルの売りを伴い、1.9618から1.9746まで上昇し、ドル円は107.46から108.07まで値を上げた。一方クロス円は、スイス円を除くと総じて堅調推移となった。ユーロ円がロンドン早朝に166.79まで売り込まれたが、その後は167.48へ値を回復、ポンド円は、213.28の高値まで値を上げ、オージー円が102.61、NZD円が82.31、カナダ5月消費者物価指数が予想を上回ったカナダ円が106.69まで上昇したが、スイス中銀の金利据置を嫌気したスイス円は、103.02の安値へ下落後、103.38−45レベルを戻り高値として安値圏での揉み合いとなった。

【経済指標&要人発言】
日・対外対内証券投資(6/8-14)対内株式投資:1537億円の流入超/対内債券投資:7328億円の流入超/対外債券投資:1759億円の流入超
日・4月全産業活動指数:前月比+0.8%(2ヶ月連続上昇)
スイス・5月貿易黒字:+18億7350万スイスフラン・過去最高(4月+15億3210万スイスフラン)
ロシア中銀:外貨準備高5515億ドル

スイス中銀:政策金利目標圏2.25-3.25%に据え置き
インフレ率2008年+2.7%、2009年+1.7%、2010年+1.3%、国内総生産(GDP)2008年1.5-2.0%

朱光耀中国財政次官補
「ドルの過度の下落は米国及び世界経済の利益にならず、米国が効果的な措置をとることを望む」
「中国は自主的、漸進主義、管理の原則に基づいて今後も為替制度改革を維持する方針」

フラットホワイトハウス報道官
「6/22にサウジアラビアで開催される国際会議(産油国・消費国)では、原油増産に関する発表があると予想していない」

ベネズエラ石油相
「サウジで開催される産油国・消費国の会合には出席しない」
「石油輸出国機構(OPEC)、9月の定例会合前に集まる必要はない」

英・5月小売売上高指数:前月比+3.5%、前年比+8.1%(前月比予想-0.1%、4月-0.3%←-0.2%)
南ア・1-3月期経常収支:-1946億ランド(予想-1765億ランド、前期-1577億ランド)

ロート・スイス中銀総裁
「9月の利上げの可能性は除外できない」

英財務省
「英中銀のビーン理事がロマックス副総裁(6月末退任)の後任に、ビーン理事の後任に英中銀職員のスペンサー・デール氏が就任する」

米・6月フィラデルフィア連銀製造業業況指数:-17.1(予想-10.0、5月-15.6)
米・5月景気先行指数:前月比+0.1%(予想+0.0%、4月+0.1%)
米・週次新規失業保険申請件数:38.1万件(予想37.5万件、前回38.6万件←38.4万件)
加・5月消費者物価指数(CPI):前月比+1.0%(予想+0.6%、4月+0.8%)、前年比+2.2%(予想+1.9%、4月+1.7%)
加・5月コアCPI:前月比+0.3%(予想+0.3%、4月+0.3%)、前年比+1.5%(予想+1.5%、4月+1.5%)
加・4月卸売売上高:前月比+1.4%(予想+0.8%、3月+0.7%←+0.6%)

ポールソン米財務長官
「米経済は困難な時期にある」
「米FRBに広範な権限付与すべき、安定化に寄与」
「企業は救済がいつでもうけられると考えるべきでない」
「原油価格の高騰は景気減速を長引かせる」

コーン米FRB副議長
「米FRB、証券向け窓口貸出制度の今後について検討中」

スマギECB専務理事
「価格安定のため、必要とあれば行動の必要」

ギーブ英中銀副総裁
「英住宅価格は更なる下落も」
「CPIは4%上回る可能性。更に上昇する可能性も」
「成長とインフレは短期的に悪化」

 20日の東京市場は、東京株式市場の続落や米格付け会社ムーディーズによるモノライン格下げに、ドルが売られる展開となった。欧州通貨は、ドル売りに伴い堅調のな推移となった。ユーロドルは、1.5492から1.5560まで堅調推移し、ポンドドルは、1.9701から1.9732で推移した。またドル円は、108.08から107.66まで下落した。一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向に連れ全般的に上値の重い展開となった。ユーロ円は、167.20から168.68まで推移し、ポンド円は、213.08から212.44まで、オージー円は、102.73から102.42までの推移となった。 ロンドン市場は、ダウ指数先物の下落を受けてドル売りが全般的に優勢となった。NY市場は、主だった経済指標のない中、イスラエルが、イランの核施設爆撃を視野に入れた軍事演習を実施したと報道を受けた地政学リスクの高まりや格付け会社のモノライン会社の格下げ、米地銀のクレジット・リスクの高まりを受けたNYダウの大幅安を受けて、ドルが全面安となった。欧州通貨では、ユーロドルが、OPEC議長が、OPECは生産量を引き上げるべきでないと述べたことと受けた原油価格の上昇で、1.5555から1.5652まで上昇し、ポンドドルは1.9705から1.9783の間で上下した。またドル円は107.98から107.12まで下落した。一方クロス円は、米株式市場の下落を受けて、総じて高値を消した。 ユーロ円は、168.13から167.29まで下落し、ポンド円は、212.93から211.75、オージー円は、102.83から102.15値を落とし、NZD円が81.54、カナダ円は105.09まで下落し、スイス円は一時104.07へ値を回復するもその後は、103円台へ押し戻されて引けた。

【経済指標&要人発言】
独・5月生産者物価指数:前月比+1.0%、前年比+6.0%(4月+1.1%、5.2%)

米格付け会社ムーディーズ
「米MBIAの保険財務格付けの見通しはネガティブ、A2に引き下げ」
「米アムバックの保険財務格付けの見通しはネガティブ、Aa3に引き下げ」

カーニー・カナダ中銀総裁
「エネルギー価格の上昇は、カナダ経済にとってプラス」
「カナダドル高によるインフレ抑制効果を注視」
「商品価格のかつてない上昇でインフレへの絶え間ない警戒が必要とされている」

独財務省6月月報
「ドイツのGDP伸び率、第2四半期に大幅鈍化の見通し」

イラン
「サウジでの会合で、OPECが産油量の変更で合意することはない」

加・4月小売売上高:前月比+0.6%(予想+0.6%、3月+0.0%←+0.1%)
加・4月小売売上高(自動車除く):前月比+1.1%(予想+0.6%、3月+0.1%←+0.0%)

メキシコ中銀:政策金利0.25%引き上げ7.75%に決定

バーニー・フランク下院金融委員会委員長
「ポールソン米財務長官は7月10日に金融規制変更の可能性について議会で証言する」

サウジアラビア石油相
「サウジアラビアは日量20万バレルの追加増産を行う」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「EU首脳会議では為替介入について協議せず」

シュタルクECB理事
「中長期のインフレ期待を断固安定させる事が絶対優先課題」
「最近の物価動向を懸念、ECBは警戒体制を高めている」
「ECBは2次的影響を回避する必要がある」
「ECBはインフレ期待を抑制するため必要とされる事を行う」
「ユーロ圏3.7%のインフレは容認できないほど高い」

スマギ欧州中銀専務理事
「サービス部門の生産性が改善しなければ利上げが必要」

ブラウン英財務相
「原油価格の上昇は欧州の最大の問題」
「世界にはエネルギー市場の更なる均衡が必要」
「英国のリスボン条約承認には時間がかかる」

リプスキーIMF筆頭副専務理事
「09年米経済見通しは2.0%(4月1.6%)へ上方修正」
「米経済の減速は恐れられていたよりも小幅に留まった」
「米金融政策は、景気回復を広く支援、据え置き維持が望ましい」
「ドルは中期的ドルファンダメンタルズに向けて下落」
「米経済はハードランディングを回避」
「為替相場は貿易不均衡と調和せず」
「FOMCは早期利上げが必要になる可能性も」
「米経済、本年横ばい」
「インフレ圧力は低下していくと予想」
「米経済の速やかな回復は明らかに可能」

 23日の東京市場は、東京株式市場の下落や米金融大手の人員削減見通し報道などに、ドルが売られるものの、本邦輸入企業のドル買い、株価下落幅縮小による買い戻しに反発した。欧州通貨は、週末のOPEC緊急会合を受けてドルの買い戻しから下落する展開となった。ユーロドルは、1.5636から1.5530まで下落し、ポンドドルは、1.9757から1.9656まで値を下げた。ドル円は、107.11から107.60まで上昇した。一方クロス円は、東京株式市場のマイナス推移や、ユーロ円、ポンド円の下落に連れ全般的に下落した。ユーロ円は、167.80から167.06まで下落し、ポンド円は、212.22から211.06まで、オージー円は、102.68から102.16まで下落した。ロンドン市場では、独6月IFO業況指数の下振れやユーロ圏6月PIM速報値の50割れをきっかけにユーロ売りドル買いが強まった。NY市場では、株価動向に連れて、ドル買いが先行した。欧州通貨は、冴えないドイツやユーロ圏の経済指標に下落した。ユーロドルは、1.5537から1.5468まで下落し、ポンドドルは、1.9664から1.9586まで値を下げた。ドル円は、107.54から108.08まで上昇した。一方クロス円は、米株式市場やドル円の動向に連れ全般的に堅調推移となった。ユーロ円は、166.87から167.61まで堅調に推移し、ポンド円は、211.15から212.06まで、オージー円は、102.37から102.75まで上昇した。

【経済指標&要人発言】
日・法人企業景気予測調査
大企業全産業4-6月期景況判断:-15.2(1-3月期-9.3)
08年度の全産業設備投資:前年比-0.9%
英・6月ライトムーブ住宅価格:前月比-1.2%、前年比+0.1%(5月前月比+1.2%、前年比+2.2%)
仏・6月製造業PMI:49.2(予想51.0、5月51.5)、6月サービス部門PMI:49.2(予想50.8、5月50.5)

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「ユーロ圏のインフレ動向は気掛かり、断固たる行動が必要」

ヌアイミ・サウジアラビア石油鉱物資源相
「増産の用意あるが、原油価格沈静化の可能性は低い」

独・6月IFO業況指数:101.3(予想102.3、5月103.5)
ユーロ圏・6月製造業PMI速報値:49.1(予想50.2、5月50.6)
ユーロ圏・6月サービス部門PMI速報値:49.5(予想50.5、5月50.6)

ヘリルOPEC議長
「原油の追加供給要求はなく、増産はできない」

独IFO経済研究所
アッベルガー氏「ユーロ圏に大幅な利上げ余地はない」
ネルプ氏「ECBは利上げを見合わせるベき」

ザジャリ・オマーン中銀総裁
「オマーン、ドルペッグ制を廃止する予定はない」

イスラエル中銀:政策金利0.25%引き上げ3.75%に決定

ハンガリー中銀:政策金利8.5%に据え置き決定

 24日の東京市場は、米国債入札を睨ん投信の買いで、円は軟調推移となったが、上値は輸出筋の売りに阻まれた。ドル円は107.78から、ストップをつけて108.24まで一時値を上げたが、その後は108円割れに反落した。 またユーロドルは、1.5492から1.5580までアジア筋の買いで堅調推移となり、ポンドドルも1.9626から1.9702へ値を上げた。 一方クロス円も総じて堅調な形から、ユーロ円は、167.31から168.25まで値を上げ、ポンド円は211.77から212.80、オージー円は102.52から103.18、NZD円は81.58から81.87、カナダ円は106.04から104.45、スイス円は103.13から103.72まで上昇した。 ロンドン市場は、米FOMCを控えて様子見ムードが広がるなか取引が控えられる展開となった。NY市場は、米4月S&P/ケース・シラー全米主要20都市住宅価格指数や米6月消費者信頼感指数の低下、米6月リッチモンド連銀製造業指数が予想を下回った事を受けドルが売られる展開となった。欧州通貨は、米指標の悪化に伴うドル売りに上昇する展開となった。ユーロドルは、1.5549から1.5622まで上昇し、ポンドドルは、1.9627から1.9725まで値を上げた。ドル円は、108.05から107.36の間で上下した。一方クロス円は、米株式市場やドル円の動向に連れ全般的に上下する展開となった。ユーロ円は、167.72から168.38で上下し、ポンド円は、211.67から212.87まで、オージー円は、102.79から103.35までの間で上下した。

【経済指標&要人発言】
独・7月GfK消費者信頼感指数:3.9(6月4.7)
仏・6月企業景況感:102(5月102)
仏・5月消費支出:前月比+2.0%

欧州連合加盟国
「イランに対して、大手銀行の金融資産凍結などを含む新たな制裁を科すことで合意」

欧州連合高官
「イラン最大の国営メリ銀行が金融資産凍結の対象となる」

ヘリル石油輸出国機構(OPEC)議長
「原油価格が中東の緊張やドル安を背景に、少なくとも年末まで高止まりする」

欧州委員会
「ユーロが対ドルでファンダメンタルズ以上に上昇したとの懸念が高まっている」

オトレンバ独経済技術省次官
「第2四半期の独GDPはゼロなら良い結果、ネガティブの可能性も」

バユク・スロベニア財務相
「ECB、インフレ対応ではあらゆる選択肢をオープンにすべき」

サイヤリ・サウジアラビア中銀総裁
「湾岸諸国の通貨統合計画、秋の会合で2010年の期限を見直す」

イラン核担当高官
「うわさに過ぎない。イランの核施設に対する攻撃はない」

米・6月消費者信頼感指数:50.4(予想56.4、5月58.1←57.2)
米・6月リッチモンド連銀製造業指数:-12(予想-6、5月-3)
米・4月連邦住宅公社監督局(OFHEO)住宅価格指数:前月比-0.8%(予想-0.4%、3月-0.6%←-0.4%)
米・4月S&P/ケース・シラー住宅価格指数:前年比-15.3%(予想-15.9%、3月-14.3%←-14.4%)

インド中銀:政策金利0.5%引き上げ8.5%に決定

ポールソン米財務長官
「世界経済は高エネルギー価格に圧迫されているが、米経済のファンダメンタルズは健全」
「米住宅市場は年末までに回復」
「住宅市場の問題は米国経済の最大の問題」
「年末までの米経済回復を楽観視」
「原油生産国は投資を拡大させる必要」
「原油価格の高騰に対する短期的な解決策はない。産油国は増産、消費国は代替エネルギーの積極的使用を求める」

グリーンスパン前米FRB議長
「政府の市場介入には慎重な見方」
「金融市場危機は09年まで継続する可能性」
「米経済はリセッションの瀬戸際、50%以上の確率」

ストラスカーンIMF(国際通貨基金)専務理事
「人民元はかなり過小評価」

 25日の東京市場は、本邦輸入企業からのドル買いが先行した。欧州通貨は、新規の材料に乏しく小動きな展開となった。ユーロドルは、1.5578から1.5537まで推移し、ポンドドルは、1.9660から1.9714までの動きとなった。ドル円は、107.66から108.06まで上昇した。一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向に連れもみ合う展開となった。ユーロ円は、167.62から168.05で推移し、ポンド円は、212.10から212.56まで、オージー円は、102.94から103.22までの動きとなった。ロンドン市場は、米FOMC声明待ちで取引手控えムードもトリシェ総裁が、欧州議会の議会証言で「中期的な物価安定に対する上方リスクはさらに高まった」との発言や英バークレイズ銀行の資本増強策を好感して、ドルが対円を除いて軟調な展開となった。NY市場では、米5月耐久財受注や新築住宅販売件数が、市場予想通りの結果となり、ドル売りも一服したが、米FOMCで、市場予想通り政策金利が据え置かれたが、声明において経済下方リスクよりもインフレ上方リスクの高まりを強調した影響から一時ドル買いが加速するものの、利上げの示唆がなかった為、その後はドル売り強まる展開となった。 ユーロドルは、1.5541まで下落後、1.5687へ強い上昇となり、ポンドドルは、1.9657から1.9769まで値を上げた。 またドル円は、108.42まで上昇後、107.68まで反落した。 一方クロス円は、NYダウがFOMC後、100ドルを超える上昇となったことで高値を更新したが、その後は上げ幅を縮小したことから、高値圏を維持できずに引けたが、総じて底堅いレベルが維持された。 ユーロ円は、167.91からユーロ導入来の最高値を更新する169.16まで上昇し、ポンド円は、212.39から213.34、オージー円は、103.10から103.61まで値を上げた。 

【経済指標&要人発言】
日・5月貿易収支:+3656億円、前年比-7.6%(予想+400億円、4月+4794億円)、対米貿易黒字:+4800億円、前年比-11.0%、対EU貿易黒字:+3433億円、前年比+14.4%、対中貿易赤字:-370億円、前年比-82.8%、原油輸入:1兆3030億円、前年比+53.4%、平均輸入価格107.61ドル/バレル
日・5月企業向けサービス価格指数:前月比+0.2%、前年比+0.6%(4月+0.1%、+0.5%)

米証券業金融市場協会
「米連邦準備理事会(FRB)は、米景気拡大ペースが加速するまで金利を据え置く見通し」

ユ・ライ・ブーン・ドバイ・ワールド最高投資責任者
「世界的な信用収縮で資産価格が下落したことを受け、欧米市場での積極的な不動産購入を目指している」

ハミリUAEエネルギー相
「いかなる生産決定もOPECの会合で行なわれるべき」

ユーロ圏・4月鉱工業受注:前月比+2.5%、前年比+11.7%(前月比予想-0.6%、3月-1.2%←-1.0%)
南ア・5月消費者物価指数:前年比+11.7%(予想+11.4%、4月+11.1%)
中・5月末外貨準備高:1兆7970億ドル(前月比+403億ドル)

トリシェECB総裁
「賃金と物価のスパイラル的な上昇のリスクがある」
「インフレはこれまでの予想以上に長く高止まりする見通し」
「米当局が強いドルが米国の利益にかなうと述べたことが重要」
「高度の警戒態勢をとっている」
「7月に金利を小幅動かす可能性がある」

ノワイエ仏中銀総裁
「現在の為替相場の環境には協調行動が必要」

マハディ・イラン外務次官
「EUから資産を引き揚げる」

米・週次MBA住宅ローン申請指数:前週比-9.3%(前回-8.7%←-8.8%)
米・5月耐久財受注:前月比+0.0%(予想+0.0%、4月-1.0%←-0.5%)
米・5月耐久財受注(輸送用機器除く):前月比-0.9%(予想-1.0%、4月+1.9%←+2.5%)
米・5月新築住宅販売件数:51.2万戸、前月比-2.5%(予想51万戸、4月52.5万戸←52.6万戸)
米・週次原油在庫統計(6/20時点)
原油在庫:前週比+80万バレル(予想-110万バレル、前回-124万バレル)
ガソリン在庫:同比-15万バレル(予想+0万バレル、前回-118万バレル)
留出油在庫:同比+282万バレル(予想+200万バレル、前回+262万バレル)
製油所稼働率:88.6%(予想89.5%、前回89.3%)

米FOMC会合:FF金利誘導目標水準2%に据え置き決定

FOMC声明
「経済活動は引き続き拡大、消費は堅調」
「更に弱まった雇用市場、住宅不振、エネルギー価格高騰が向こう数四半期経済の圧力となる可能性」
「連銀は、成長、物価安定を向上させるべく行動」
「金融市場は引き続きかなりの逼迫状況」
「9対1で据え置き決定。フィッシャー米ダラス地区連銀総裁が利上げに投じた」
「成長に下方リスクは存続するものの、やや縮小」
「インフレ、インフレ期待の上方リスクは上昇」
「インフレへの不透明性は高い」
「インフレは本年末、来年に減退を予想」

ウェーバー独連銀総裁
「物価安定に強い上向きリスク」
「新たな市場混乱も除外できず」

 26日の東京市場は、外貨建て投信設定に絡んだ円売りドル買いが進み、ドル円は上昇するものの、大手米銀の第2四半期決算での損失計上懸念から上値が重い展開となった。欧州通貨は、動意が薄い中での推移となった。ユーロドルは、1.5685から1.5628まで推移し、ポンドドルは、1.9715から1.9763までの動きとなった。ドル円は、107.71から108.19まで上昇した。一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向に連れ堅調に推移した。ユーロ円は、168.81からユーロ導入後の最高値169.47まで推移し、ポンド円は、212.74から213.49まで、オージー円は、103.33から103.66までの推移となった。ロンドン市場では、米利上げ観測後退からドルが売られる展開となった。NY市場でも、米第1四半期GDP・確報値が予想通り、第1Q・GDPデフレーター確報値や米5月中古住宅販売件数予想より強かったが、クライスラーが破産申請を行なったとの噂や米新規失業保険申請件数が3週連続で38万件台と弱い数字を示したことで、NYダウが急落。ドル全面安となった。ユーロドルは、1.5645から1.5768まで上昇し、ポンドドルは、1.9745から1.9895まで値を上げた。ドル円は、108.10から106.83まで下落した。一方クロス円は、米株式市場やドル円の動向に連れ全般的に下落した。ユーロ円は、169.35から168.01まで下落し、ポンド円は、213.94から211.95まで、オージー円は、103.64から101.94まで下落した。

【経済指標&要人発言】
日・先週分対内対外証券投資(6/15-21)対外債券投資:2177億円の流入超/対内債券投資:1兆3126億円の流出超/対内株式投資:342億円の流入超
NZ・第1四半期経常収支:-21.55億NZドル、季節調整後-35.27億NZドル、2007年4月-2008年3月経常収支:-137.87億NZドル、対GDP比7.8%
独・5月輸入物価:前月比+2.4%、前年比+7.9%(前月比予想+1.4%、4月+0.9%)
仏・6月消費者信頼感指数:-46過去最低(5月-42)
スペイン・4月住宅販売:前年比-7.1%(3月前年比-39%)
イタリア・6月企業信頼感指数:87.1(5月89.4)

中村日銀審議委員
「不確実性が極めて高い状況下ではあらかじめ特定の方向性持つこと適当でない」
「経済・物価情勢に応じて機動的に金融政策を運営」
「海外経済動向・インフレ圧力・国際金融資本市場の混乱は、先行き不確実性さらに高まっている」
「エネルギーや原材料価格・食料品価格は騰勢強めており、世界的インフレ懸念は高まっている」
「消費者のインフレ期待の変化や企業の価格設定姿勢の動向など注意してみていく必要」
「生活必需品値上がりによる実質所得の下押し、消費者行動がどう変化するか注意してみていく必要」
「所得形成の弱まりが国内民需の下振れにつながらないか注意深くみていく必要」
「物価の短期的変動などを金融政策ですべて吸収しようとすると、かえって経済変動のブレ大きくなる」
「実質短期金利はマイナスで、潜在成長率との関係でみて極めて低い水準」
「日本のコア消費者物価指数は、1.5%程度まで上昇する見通し」

財務省
(政府・与党が外国為替取引に課税する通貨取引税の導入に向け検討を始めたとの報道に対して)
「通貨取引税の導入、具体的に検討始めた事実はない」

ユーロ圏・5月マネーサプライM3:前年比+10.5%(予想+10.4%、4月+10.5%←+10.6%)
南ア・5月生産者物価指数:前年比+16.4%(予想+12.5%、4月+12.4%)

台湾中銀:政策金利を0.125%引き上げ3.625%に決定

コーン米FRB副議長
「エネルギー・食品価格の上昇はインフレを押し上げたものの、インフレ期待への影響はまだ軽微」
「住宅危機の影響への対処のさなかにある、市場はなお緊張状態」
「各国の政策担当者は、食品・エネルギー価格高が持続的インフレ高進につながらないよう監視すべき」

キング英中銀総裁
「今年はインフレ率が一段と加速する見込み」
「ポンドが下落し、輸入品価格を押し上げている」
「インフレ期待が高まっている兆しがある」
「指標によると、今年は景気が減速し成長率は低水準になる見込み」

津田財務次官
「(原油高対策)現段階で早期の補正予算は考えていない」
「外為取引への課税、具体的に検討していることはない」
「(FOMC)米経済成長と物価安定に役立つこと期待」
「(米金利据え置き)世界・日本経済への好ましい影響を期待」
「内外市場と経済指標を慎重に見る」

米・1-3月期GDP確報値:前期比年率+1.0%(予想+1.0%、改定値+0.9%、前期+0.6%)
米・1-3月期個人消費確報値:前期比+1.1%(予想+1.0%、改定値+1.0%、前期+2.3%)
米・1-3月期GDPデフレータ確報値:前期比+2.7%(予想+2.6%、改定値+2.6%、前期+2.4%)
米・1-3月期コアPCE価格指数確報値:前期比+2.3%(予想+2.1%、改定値+2.1%、前期+2.5%)
米・週次新規失業保険申請件数:38.4万件(予想38.0万件、前回38.4万件←38.1万件)
米・5月中古住宅販売件数:499万戸、前月比+2.0%(予想493万戸、4月489万戸)

ブッシュ米大統領
「北朝鮮のテロ支援国家指定、45日以内に解除」
「進展を歓迎」

リープシャー・オーストリア中銀総裁
「インフレは要警戒、ECB理事会で興味深い議論を行う」
「金融政策は価格安定が最優先課題となるべき」
「成長に関しては過度に悲観的ではない」

シュタルクECB理事
「インフレ期待が上昇傾向」
「インフレ高進の2次的影響、拡大の兆し」
「ECBは価格期待の断固とした抑制を望む」

中国人民銀総裁
「自然災害は経済成長に影響を与えていない」

 27日の東京市場は、昨日のドルの急落からは、一旦買い戻しが優勢となったが、NYMEX原油先物価格が、時間外取引で史上最高値となる141.71まで上昇したことで、再びドル売りが強まった。 ユーロドルは、1.5720から1.5765での推移となり、ポンドドルも1.9832から1.9895での推移となったが、ドル円は、本邦資本筋や投信設定の買いで一旦106.65から107.22まで上昇も上値の重さに嫌気した売りに押され、106.45まで反落となった。 一方クロス円も、早期には買い戻しが強まったが、日経平均株価の軟調を受けて、再度下値トライとなった。 ユーロ円は168.58まで反発後、167.66まで下落、ポンド円も212.93から211.25まで値を下げ、オージー円は証券系の買いで、101.86から102.81まで反発も、高値を維持出来ずに、102円近辺まで値を下げた。 またその他ではNZD円が、弱い第1・四半期国内総生産を受けて、80.45へ値を下げ、カナダ円は、106.01まで反発後、105.18へ下落した。 ロンドン市場は、再びドル売りの流れが再開し、英1−3月期GDP確報値の下方修正にも関わらず、ポンド買いが強まった。NY市場は、米5月個人所得の大幅な伸びを受け、ドル売りは一服したものの、株価の下落に伴い再び売られる展開となった。欧州通貨は、強い米指標に下落した後、独6月EU基準消費者物価指数の上昇を受け値を上げた。 ユーロドルは、1.5732から1.5794まで上昇し、ポンドドルは、1.9814から1.9953の高値まで値を上げた。 またドル円は、106.01で一旦下げ止まりを見せるも反発が106.46に限定されて、105.85まで一時下落した。一方クロス円は、米株式市場やドル円の動向に連れ全般的にもみ合う展開となった。 ユーロ円は、167.73から167.03で推移し、ポンド円は、210.59から212.15まで、オージー円は、101.74から102.45までの間で推移した。

【経済指標&要人発言】
日・5月消費者物価指数(総合):前年比+1.3%、(除く生鮮)前年比+1.5%、(除く食料・エネルギー)前年比-0.1%
日・5月完全失業率:4.0%、4月4.0%
日・5月有効求人倍率:0.92倍
日・5月鉱工業生産速報値:前月比+2.9%、予測値6月:前月比-0.9%、7月:前月比+2.2%
日・5月鉱工業生産出荷:前月比+2.1%、在庫前月比+0.5%
NZ・第1・四半期国内総生産(GDP):前期比-0.3%、前年同期比+1.9%(2007年第4・四半期:前期比+0.8%、前年比+3.5%)
NZ・5月貿易収支:-1.96億NZドル(4月-2.96億NZドル)2007年6月-2008年5月貿易収支:-48.13億NZドル
仏・5月生産者物価指数:前月比+1.3%、前年比+6.7%(前月比予想+0.6%、4月+0.8%←+0.7%)
仏・1-3月期GDP伸び率改定値:前期比+0.5%(速報+0.6%)

カレンNZ財務相
「国内総生産(GDP)伸び率鈍化にも関らず、経済の見通しは順調」

額賀財務相
「通貨取引税、具体的に財務省で勉強・検討していない」

ロシア中銀高官
「ロシア、外貨準備に占めるスイスフランの比率を引き上げへ」

アルムニア欧州委員
「ユーロ圏のインフレ、予想より長期間高水準にとどまる可能性」

オルドネス・スペイン中銀総裁
「ECB、複数回の利上げを計画していない」

米・5月個人所得:前月比+1.9%(予想+0.4%、4月+0.3%←+0.2%)
米・5月個人支出(PCE):前月比+0.8%(予想+0.6%、4月+0.4%←+0.2%)
米・5月コアPCE価格指数:前月比+0.1%(予想+0.2%、4月+0.1%)、前年比+2.1%(予想+2.1%、4月+2.1%)
米・6月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:56.4(予想56.7、速報56.7、5月59.8)
独・6月消費者物価指数(CPI):前月比+0.3%(予想+0.3%、5月+0.7%)、前年比+3.3%(予想+3.3%、5月3.0%)
独・6月EU基準消費者物価指数(CPI):前月比+0.4%(予想+0.3%、5月+0.6%)、前年比+3.4%(予想+3.3%、5月+3.1%)

米上院
「エリザベス・デューク候補をFRB理事に承認」

ムーディーズ
「米モルガンスタンレーを格下げ方向で見直し」

トリシェECB総裁
「アジア新興国経済の弾力性を認識」
「G7声明姿勢を支持」

周小川中国人民銀行総裁
「世界の金融政策、インフレに対処すべき」
「中国は徐々に人民元柔軟性を拡大」

メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「ECBは指標次第で各月政策決定する」
「物価抑制のため必要な事は全て行う」

パラモECB専務理事
「為替はファンダメンタルズを反映すべき」
「為替は過剰に変動すべきでない」
「ECBの利上げは可能性があるが確かでない」
「物価リスクは上昇」
「物価安定は引き続き主要課題」
「ECBは金融政策に関し事前約束せず」
「ECBは警戒体制を高めた」

 30日の東京市場は、週末の流れを引き継ぎ、ドルが軟調なスタートとなった。 特に対欧州通貨では、原油価格上昇が嫌気されドル売りが強まった。ユーロドルは、1.5772から1.5817まで上昇し、ポンドドルは、1.9924から1.9967までの推移となった。またドル円は、月末の仲値需要から106.47まで上昇したが、上値を重さを嫌気して、日本国債の格付け引き上げを囃し立ててて105.25まで大きく下落した。 一方クロス円は、東京株式市場やドル円の急落に連れて、全般的に値を下げた。 ユーロ円は、168.13から166.32まで下落し、ポンド円は、212.27から210.28まで、オージー円は、102.45から101.70まで下落した。 ロンドン市場では、東京市場からのドル売りが先行するものの、中国首相による米国へのドルの安定を求めるとの報道をきっかけに、一気に流れがドルの買戻しに転ずる展開となった。NY市場でも、予想外の米6月シカゴ購買部協会景気指数の上昇や株式市場の反発にドルが買われる展開となった。ユーロドルは、1.5836から1.5731まで下落し、ポンドドルは、1.9958から1.9881まで値を下げた。ドル円は、104.99から106.22まで上昇した。 一方クロス円は、米株式市場の反発からも、欧州通貨の下落で、まちまちの動きとなった。ユーロ円は、166.08から166.32まで値を上げ、ポンド円も209.44から211.67まで上昇したが、オージー円は、101.35から101.97へ上昇するも、最高値を更新したオージードルが、急落したことで、行って来いのレベルまで値を下げる局面もあった。 

【経済指標&要人発言】
英・6月GfK消費者信頼感指数:-34(5月-29)1990年3月以来の低水準
英・6月住宅価格(ホームトラック):前月比-1.0%、前年同月比-3.2%、9ヶ月連続低下
NZ・5月住宅建設許可:前月比-42.3%(4月+83.0%)

アティーヤ・カタールエネルギー相
「石油が供給過剰の状態だが、石油輸出国機構(OPEC)加盟国が減産するのは賢明ではない」

イラン革命防衛隊司令官
「イスラエルから攻撃を受けた場合、ペルシャ湾とホルムズ海峡の規制に動くと警告」

米格付け会社ムーディーズ
「日本国債の格付けをA1からAa3に引き上げ」

周小川中国人民銀行総裁
「利上げはインフレ対抗の選択肢のひとつ」

ポールソン米財務長官
「原油高に伴う問題への短期的な答えはない」
「強いドルは良いことで米国の利益と確信」
「米国の長期的な経済見通しは底堅い、最終的にはドルの価値に反映される」
「米国は金融システムの規制で誤りを犯し、クレジット危機の一因となった」
「米経済は、厳しい局面にあるが、米当局者は迅速な解決に向けて作業を進めている」

ユーロ圏・6月消費者物価指数速報:前年比+4.0%(予想+3.9%、5月+3.7%)

中国首相
「米国にドル安定のための措置をとるように要請」

ロート・スイス中銀総裁
「(6月に)金融引き締めの必要はないとの決断を下したが、われわれはいつでもこの決定を見直す可能性があり、9月の政策決定会合で、再評価する見通しだ」

米・6月シカゴ購買部協会景気指数:49.6(予想48.0、5月49.1)
加・4月GDP:前月比+0.4%(予想+0.3%、4月-0.2%)

IMF第1四半期外貨準備報告書
「外準におけるドルの割合は63%に低下」
「円は2.9%から3.1%へ上昇」
「ユーロは26.8%に上昇」

ポールソン米財務長官
「米FRBの役割拡大について2日に詳細を公表」

トリシェECB総裁
「物価安定は成長に必須」

アルムニア欧州委員会委員
「ユーロは過大評価されている」
「インフレは深刻な懸念」
「インフレの悪循環を回避する必要」
「2次的影響を回避する必要」
「市場を歪めないよう管理する必要がある」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「インフレはECBだけでなく、政府にとっても懸念材料」
「ECB理事会、インフレに対して正しい処置を取ると確信」

ヌアイミ・サウジアラビア石油鉱物資源相
「かなり長期にわたり、日量1100万バレルでの産出が可能」


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