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2008年 07月 06月 05月 04月 03月 02月 01月

 最新

 1日の東京市場は、米雇用統計を控えて、慎重な展開も東京株式市場の下落を受けて、リスク回避のクロス円の売りが強まった。 欧州通貨でも、クロス円の売りに連れて軟調推移となった。 ユーロドルは、1.5604から1.5550まで軟調推移し、ポンドドルは、1.9836から1.9756までの推移となった。またドル円は、107.93からじりじりと107.32まで下落した。 一方クロス円は、全般的に直近の堅調からの利食い売りが優先となり、ユーロ円は、168.34から167.70、ポンド円は、214.10から212.05まで下落し、オージー円は、豪9月利下げ観測報道を受けて、モデル系ファンドらの売りに101.65から100.38まで大きく下落した。ロンドン市場では、クロス円の買い戻しが目立つ展開を見せた。NY市場は、米7月非農業部門雇用者数の減少幅が予想を下回った事を好感しドルが買われ、株式市場が下落に弱気になるものの、予想を上回る米7月ISM製造業景気指数の発表後に再び買われる展開となった。欧州通貨は、良い米経済指標を受けた売りや中東情勢の緊迫を受けた原油価格の上昇に連れた買いに上下した。ユーロドルは、1.5514から1.5589で上下し、ポンドドルは、1.9791から1.9737まで下落した。ドル円は、107.28から107.70まで上昇した。一方クロス円は、米株式市場やドル円の動向に左右されもみ合う展開となった。ユーロ円は、166.99から167.60まで推移し、ポンド円は、212.03から213.07まで、オージー円は、100.83から100.05の間で推移した。

【経済指標&要人発言】
独・6月小売売上高指数:前月比-1.4%、前年比-3.9%(前月比予想-0.5%、5月+0.5%)

大田経済財政担当相
「日本経済、先行き不透明感強く警戒必要」

ウリュカエフ・ロシア中銀第1副総裁
「ロシアは今年米政府機関債の保有高を約40%圧縮した」

胡錦濤国家主席
「中国の優先課題は安定した急速な成長を持続させることと物価のコントロール」
「中国はマクロ経済コントロール策の強化と改善を続ける」
「五輪後に経済と政治の包括的改革を実施する」
「中国の発展は世界経済にとって脅威ではない」
「中国は覇権や拡大主義を追求しない」

ユーロ圏・7月製造業PMI改定値:47.4(予想、速報47.5、6月49.2)
独・7月製造業PMI改定値:50.9(予想50.9、6月52.6)
仏・7月製造業PMI改定値:47.1(予想47.3、6月49.2)
英・7月製造業PMI改定値:44.3(予想45.5、6月45.9)

米・7月非農業部門雇用者数:前月比-5.1万人(予想-7.5万人、6月-5.1万人←-6.2万人)
米・7月失業率:5.7%(予想5.6%、6月5.5%)
米・7月平均時給:前月比+0.3%(予想+0.3%、6月+0.3%)
米・7月ISM製造業景気指数:50.0(予想49.3、6月50.2)
米・6月建設支出:前月比-0.4%(予想-0.3%、5月+0.0%←-0.4%)

モファズ・イスラエル副首相
「イランが受け入れ難い核開発計画の大きな進展に向かっている」
「我々は全ての選択肢の準備を確かなものにする」

福田康夫首相
「この内閣の使命は政策を実現し、実行すること」
「改造内閣は物価高・景気低迷を解決していく決意」
「資源・食料など物価高騰は景気先行きを不透明にしている」
「国民本位の政治・行政改革へ新たな布陣を敷いた」
「消費税の引き上げ無しに財政再建は考えられない」

 4日の東京市場は、材料難の中、東京株式市場の下落、イランを巡る地政学的リスクにドルが売られるものの、中国の新疆自治区での国境警備隊への攻撃を受けた中国の治安上の懸念が高まったことで、特に対円でドルが買い戻される展開となった。ユーロドルは、1.5564から1.5596まで堅調推移し、ポンドドルは、今週の英銀決算を控えて不安要因から、1.9762から1.9685まで下落した。 またドル円は、107.46まで下落後107.86まで上昇した。一方クロス円は、ドル円の動向に連れ全般的に下落後の反発となった。ユーロ円は、167.32から168.14まで上昇し、ポンド円は、212.13から212.85まで、オージー円は、99.79から100.60まで上昇した。ロンドン市場は、クロス円の買い戻しに次ぎドルの買い戻しが目立つ展開となった。NY市場は、予想を上回る米コアPCE価格指数の上昇を受け、ドルが買われる展開となった。欧州通は、ユーロドルは、米経済指標を受けたドル買いや原油価格の下落に連れたユーロ売りに下落するものの、地政学リスクの高まりに反発し、ポンドドルは、最終的なドル買いユーロ買いに下落した。ユーロドルは、1.5554から1.5632まで上昇し、ポンドドルは、1.9717から1.9601まで下落した。ドル円は、107.79から108.29まで上昇した。一方クロス円は、米株式市場やドル円の動向に連れ全般的に堅調に推移した。ユーロ円は、167.97から168.79まで上昇し、ポンド円は、212.09から212.89まで、オージー円は、100.59から100.93まで推移した。

【経済指標&要人発言】
NZ・4-6月期民間賃金指数:前期比+0.8%(前期比予想+0.8%、前期+0.7%)
日・7月マネタリーべース:前年比-0.7%
豪・第2四半期住宅価格指数:前期比-0.3%、前年比+8.2%
韓・7月外貨準備高:2475.2億ドル(前月比-105.8億ドル)

米国国連担当スポークスマン
「イラン政府が、ウラン濃縮停止を求める国際社会の要求に応じておらず、関心さえ示していない。国連安保理には前回決議で求めた制裁強化という選択肢以外残されていない」

曾俊華香港財政長官
「香港ドルの対ドルペッグ制度を廃止する計画はなく、香港のインフレ高進の主な原因とはなっていない」

ユーロ圏・6月生産者物価指数:前月比+0.9%、前年比+8.0%(前年比予想+7.9%、5月+7.1%)

伊吹財務相
「現在の日本経済、コストプッシュ・スタグフレーションの危険が若干ある」
「(金融政策)景気下振れ対応は通貨供給量の増減しかない、適正な通貨供給を期待」
「輸出はやや落ち込んでくるという気がする」
「(為替介入)市場は極めてセンシティブ、答えれば財務相失格」

米・6月個人所得:前月比+0.1%(予想-0.2%、5月+1.8%←+1.9%)
米・6月個人消費支出(PCE):前月比+0.6%(予想+0.5%、5月+0.8%)
米・6月コアPCE価格指数:前月比+0.3%(予想+0.2%、5月+0.2%←+0.1%)、前年比+2.3%(予想+2.2%、5月+2.2%←+2.1%)
米・6月製造業受注指数:前月比+1.7%(予想+0.7%、5月+0.9%←+0.6%)

米政府
「イランは核問題に関する申し出に前向きな姿勢を見せなければ、更なる制裁に直面する」

ポールソン米財務長官
「中国は柔軟性のある為替相場が必要」
「人民元の上昇は高水準の原油価格の影響を抑制する可能性ある」

国際通貨基金(IMF)
「ECBの追加利上げはリスク」
「ECBの追加利上げに説得力のある実例がみられない」
「ECBは金利据え置きを決める価値がある」

 5日の東京市場は、材料難の中、軟調な株式や欧州通貨を受けて、円が全面高となっている。 ユーロドルは、資源株の下落や原油価格の下落を受けて、1.5578から1.5501まで値を下げ、ポンドドルも1.9628から1.9559まで下落した。 またドル円も108.32から107.68まで値を下げた。 一方クロス円は、利食いに押される展開。日本のお盆休みを前に、個人投資家の利食い売りが先導している。ユーロ円は168.65から167.08まで下落、ポンド円も212.45から210.55まで大きく下落し、オージー円は、ハト派的な内容となったRBA声明文を受けて、100.62から99.14まで下落となった。 その他カナダ円が103.28、スイス円が102.43、NZD円は77.95まで値を下げた。ロンドン市場では、東京市場からの流れを引継ぎドル円、クロス円での売りが継続した。NY市場では、予想を上回る米7月ISM非製造業景況指数や堅調なダウを受けて、ドルが全面高となった。ただし、FOMCで金利が据え置かれたが、利上げ票が前回同様に1票に止まったことから、更に大きなドル買いには群がらなかった。 ユーロドルは、原油価格が118ドル台まで下落したことで、1.5445まで下落。 ポンドドルも1.9521の安値をつけた。 またドル円は、クロス円の売りが被っており、揉み合い気味な展開が続いていたが、一時108.42の高値をつけた。一方クロス円は、NYダウが330ドルを超える上昇で引けたことから、ロンドンでつけた安値圏からは反発気味となったが、上値は重い状況は継続した。ユーロ円は、166.85の安値から167.64−69に上ヒゲを出す上昇となり、ポンド円は、乱高下気味だが、210.50−55を2度ホールドして、211.79−89へ一時値を上げ、オージー円は98.72の安値から99.24−29まで反発した。 

【経済指標&要人発言】
ボラードRBNZ(NZ準備銀)総裁
「さらなる利下げ余地がある」

与謝野経済財政担当相
予算措置が必要になることは議論の延長線上にあるが、まだそこまで考えていない=経済対策で
経済対策は、首相の考え方・構造改革・財政規律と整合的なものに

茂木金融担当相
総合経済対策、中小企業の対応は政府系金融機関が中心になる
民間金融機関の中小企業向け融資、実態調査を進めて必要な措置をとりたい
補正予算、経済対策を考える中で必要かどうかは検討していくことになる

伊吹財務相
基礎的財政収支の黒字化目標、閣議決定が変更にならない限り残っていく
基礎的財政収支黒字化に向け努力することが財務相としての責務
米も日本と同様にコストプッシュスタグフレーションの危険、日本の輸出への影響を懸念

RBA(豪準備銀行)
RBAは政策金利を事前予想通り7.25%に据え置く事を決定
声明
金融状況は大幅に引き締まっている
政策はより制約的でない方向に向かう余地が高まっている
見通しにはかなりの不確実性がある
需要は引き続き抑制される可能性のほうが高い
インフレはいずれ低下へ
金融状況の引き締め・燃料コストの上昇・資産価格の下落が需要を抑制

麻生自民幹事長
プライマリーバランスの目標年度、ずらす事を協議する必要
プライマリーバランス目標のために景気悪くなる選択肢、取るべきでない
景気は後退していると思う

保利自民政調会長
党としての経済対策、骨格だけでも今週中に作りたい
政府の原油高対策、手持ち財源だけでは足りないという感触
手持ち財源で足りなければ補正予算につながる=原油高対策で
基礎的財政収支の黒字化目標、先送りしろとは言えない

英経済指標
鉱工業生産-6月:-0.2%(0.2%)
鉱工業生産-6月(前年比):-0.6%(-1.2%)
製造業生産高-6月:-0.5%(0.2%)
製造業生産高-6月(前年比):-1.3%(-0.5%)
*前回修正
鉱工業生産:-0.8%→-0.9%
鉱工業生産(前年比):-1.6%→-1.7%
製造業生産高(前年比):-0.8%→-0.9%

英スタンダード・チャータード
上期、税引き前利益は31%増の25.86億ドル
上期、営業利益は33%増の69.87億ドル

ユーロ圏経済指標
小売売上高-7月 :-0.6%(-0.6%)
小売売上高-7月(前年比):-3.1%(-1.3%)
*前回修正
小売売上高:1.1%→0.5%
小売売上高(前年比):0.3%→-0.1%

ムボヴェニSARB(南ア準備銀)総裁
インフレ見通しを注視している
インフレテーゲットを堅持する
インフレがターゲット(3-6%)外に留まり続ける事を強く懸念

FRB(連邦準備制度理事会)
本日の会合でデューク新理事が投票権を行使する
*デューク氏は6月28日米上院に理事を承認された

米経済指標
ISM 非製造業景況指数-7月:49.5(48.7)
*構成項目( )は前回
雇用指数:47.1(43.8)
新規受注:47.9(48.6)
支払価格:80.8(84.5)

FOMC、政策金利を2.00%で据え置き
FOMC(連邦公開市場委員会)、予想通り政策金利を2.00%で据え置く事を決定

FOMC声明文
インフレリスクは重大な懸念
成長に対する下向きリスクは継続している
インフレは「高水準」
インフレ期待は拡大している
インフレ見通しには高い不透明性ある
据え置きは10対1で決定
フィッシャー・ダラス連銀総裁が据え置きに反対
フィッシャー総裁は利上げを主張
金融市場には引き続き重大なストレスある
成長促進、物価安定達成のため必要に応じて行動する
信用逼迫、住宅市場調整、エネルギー価格上昇が成長を抑制
インフレは今年末から来年にかけて低下と予想
緩和的な金融政策、流動性供給措置が成長を促進
労働市場は更に弱まった

 6日の東京市場は、東京株式市場が堅調に推移したことや米国債入札に絡んだドル買いが目立つ展開となった。欧州通貨は、英国7月の消費者信頼感指数、正規雇用指数の落ち込みを受けて下落後、値を戻す展開となった。ユーロドルは、1.5450から1.5517まで推移し、ポンドドルは、1.9528から1.9596までの動きとなった。ドル円は、108.22から108.55まで上昇した。一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向に連れ全般的に上昇した。ユーロ円は、167.31から168.23まで上昇し、ポンド円は、211.41から212.44まで、オージー円は、99.05から99.68まで上昇した。ロンドン市場では、日本の景気悪化懸念や独6月製造業受注の悪化を受けて、ドルの買戻しが継続した。またNY市場では、フレディマックの減配を受けて、NYダウが寄り付から下げを強めたが、これを無視する形で、ドルが全面高なった。ユーロドルは、1.5398まで下落、ポンドドルも1.9467まで値を下げ、ドル円は、108.55−60のテクニカルな大口のストップを誘発し、更に109円の防戦を上抜けて、一時109.89まで大きく値を上げた。一方クロス円もダウの下落を無視して、底堅い動きから、NYダウがプラス圏に反発して引けると高値を目指す動きとなった。 ユーロ円は、169.32まで値を上げ、ポンド円が213.94、オージー円は、断続的に証券系からの売りで値を落としたが、99.05の安値圏を守って、99.83まで上昇。NZD円が78.31まで値を下げた後は、。78.83の高値まで上昇し、カナダ円が104.83.スイス円が103.64まで上昇した。  

【経済指標&要人発言】
日・6月景気動向指数速報:一致指数101.7、前月差-1.6、先行指数91.2、前月差-1.7(5月CI確報 一致:前月差+1.6)
英・7月消費者信頼感指数(ネーションワイド):51(6月62)統計開始以来の最低水準
英・7月正規雇用指数:44.1(6月48.2)
豪・6月居住用物件向けローン:前月比-3.7%(予想-2.1%、5月-6.9%)

オバマ米上院議員
「ドル安がガソリン価格高要因になっており、ドル相場が上昇すれば、燃料価格高の問題も」

茂木金融担当相
グローバルな金融市場の緊張は継続し複雑化、高い警戒水準を維持

ドイツ6月製造業受注 :-2.9% (0.4%)
ドイツ6月製造業受注指数(前年比):-6.1% (-4.7%)
*前回修正
製造業受注:-0.9%→-1.4%
製造業受注指数(前年比):-2.0%→-2.5%

米フレディマック
第2四半期、純損失は8.21億ドル
第2四半期、希薄化後の1株損失は1.63ドル
第2四半期、クレジット関連損失の引当金は25億ドル
6月30日時点の中核的自己資本は推定371億ドル

独政府筋
第2四半期の独GDPはおそらく0.75-1.5%縮小した
2008年政府成長見通しの1.7%は依然現実的
独GDP成長の最近の冷え込み、持続的低迷の始まりではない

カナダIvey購買部協会指数-7月:65.5(61.0)雇用指数:46.3(58.2)

IMF(国際通貨基金)
2008年英経済見通しを1.75%→1.4%に下方修正
2009年英経済見通しを1.75%→1.1%に下方修正
消費者物価指数は長期間2%超えて推移する可能性
利下げはほとんど視野に入っていないと見る
英ポンドは均衡水準へと向かっている
英ポンドは依然通貨高サイドにある

イランOPEC(石油輸出国機構)理事
原油市場は供給過剰状況にある
第4四半期には冬季需用により供給過剰は吸収されるだろう
原油価格の下落に伴ない、市場はファンダメンタルズを注視していく

 7日の東京市場は、本邦輸出企業からのドル売りや短期筋の利益確定のドル売りが目立つ展開となった。欧州通貨は、ドル売りに対しての買いに上昇した。ユーロドルは、1.5401から1.5484まで堅調に推移し、ポンドドルは、1.9472から1.9514までの動きとなった。ドル円は、109.81から109.32まで下落した。一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向に連れ全般的にもみ合う展開となった。オセアニア通貨は、オーストラリア7月の就業者数が予想を上回ったことや、ニュージーランドの第2四半期就業者数が予想を上回ったことで一時上昇するものの、ドル売りに押され上値の重い展開となった。ユーロ円は、168.64から169.44まで、ポンド円は、212.94から213.80まで推移し、オージー円は、99.32から99.95まNZD円は、78.45から78.98までの推移となった。NY市場では、英MPCやECB理事会では、金利が据え置かれたが、トリシェECB総裁が、理事会後の記者会で、ユーロ圏経済の成長下方リスクに言及したことで、ユーロ中心にドルの買い戻しが進んだ。 また、米6月中古住宅販売保留指数が、市場予想を上回ったこともドル買いをフォローしているが、昨日同様寄り付から大きく値を下げたNYダウを市場は若干無視した動きから、ドル円は揉み合いをつづけた。ユーロドルは、原油が118ドルの安値圏で推移していることもあって、1.5350のオプションのバリアーをヒットして、一時1.5310まで下落。ポンドドルも1.9421の安値、ドルスイスは、1.0638の高値まで上昇した。 ただし、ドル円は、109.13を安値に、109.64−69へ一時値を戻した。 一方クロス円は、ダウが224ドル安で引けたことから値を下げる展開となり、ユーロ円は一時167.60の安値、スイス円は102.96、ポンド円は、212.46、オージー円は99.55−60から99.09まで下落、NZD円は78.05、カナダ円は103.85まで値を下げて引けた。 

【経済指標&要人発言】
ニュージーランド経済指標
失業率-2Q:3.9% (3.8%) *前回修正3.6%→3.7%

日本経済指標
機械受注-6月:-2.6%(-9.5%)
機械受注-6月(前年比):9.7%(2.5%)

内閣府
機械受注の基調判断を「このところ弱含んでいる」に実質据え置き
7-9月期機械受注見通し達成は毎月前月比-2.2%でも可能

豪経済指標
失業率-7月:4.3%(事前予想4.3%)
労働参加率-7月:65.3%(事前予想65.3%)
新規雇用者数-7月:1.09万人(事前予想0.5万人)
*前回修正
失業率:4.2%→4.3%

米保険最大手AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)
2008年第2四半期の赤字決算(約53.6億ドルの赤字)

独経済指標
貿易収支-6月:197億EUR(事前予想155億EUR)
経常収支-6月:185億EUR(事前予想120億EUR)
輸入-6月:-0.1%(事前予想1.8%)
輸出-6月:4.2%(事前予想1.8%)
*前回修正
貿易収支:144億EUR→143億EUR
経常収支:75億EUR→77億EUR
輸入:0.7%→0.5%
輸出:-3.2%→-3.4%

スウェーデン経済指標
財政収支-7月 :515億SEK
消費者物価指数-7月:-0.1%(事前予想-0.1%)
消費者物価指数-7月(前年比):4.4%(事前予想4.4%)
消費者物価指数-7月(コア):-0.3%(事前予想-0.2%)
消費者物価指数-7月(前年比/コア):3.2%(事前予想3.3%)

ノルウェー経済指標
鉱工業生産-6月:-0.7%
鉱工業生産-6月(前年比): 5.9%
鉱工業生産-6月(製造業):-1.2%(事前予想-1.3%)
鉱工業生産-6月(前年比/製造業):4.7%(事前予想5.3%)

8月月例経済報告
基調判断を「景気はこのところ弱含んでいる」に下方修正
景気は後退局面入りした可能性がある
景気の先行きは「当面、弱い動きが続くと見られる」
輸出・生産・雇用情勢の判断を下方修正」

与謝野経済財政担当相
日本経済は楽観できない
米経済など各国経済はそう長い時間かけず戻ると予想、それに伴い日本経済も戻ると確信
月例経済報告の結果で、経済対策がドラスティックに変わるとは想像していない
日本経済の体質はしっかりしている、内在的なマイナス要因はない
長い間続いた順調な歩みが曲がり角にきた=日本経済で
当面、個人消費の回復は見込みにくい

杉本財務次官
景気の先行きは当面弱い動き、引き続き経済動向を注視
経済対策の財源、まずは執行中の08年度予算で対応する

内閣府幹部
商品市況の下落、需給緩和によるものか金融要因か慎重に見る必要−日銀総裁

南ア経済指標
SACOB景況感指数-7月:92.8

独経済指標
鉱工業生産-6月:0.2% (0.8%)
鉱工業生産-6月(前年比):1.7% (1.5%)
*前回修正
鉱工業生産:-2.4%→-1.8%
鉱工業生産(前年比):0.8%→1.1%

南ア
製造業生産-6月:0.9%
製造業生産-6月(前年比) :6.1%(3.5%)
*前回修正 製造業生産:-3.8%→-3.2% 製造業生産(前年比):0.7%→1.1%

BOE(英中銀)政策金利
BOEは政策金利を事前予想通り5.00%に据え置く事を決定 *声明なし

ECB(欧州中央銀行)政策金利
ECBは政策金利を事前予想通り4.25%に据え置く事を決定

カナダ経済指標住宅建設許可-6月:-5.3%(-1.0%)*前回修整1.1%→2.0%

米週間新規失業保険申請件数:45.5万件(42.0万件)

トリシェECB(欧州中銀)総裁-記者会見
最新のデータ、7月の利上げを正当化している
当面インフレは2%を超えて推移
インフレリスクは依然上向き
マネーとクレジットの伸びは堅調
データは2008年半ばのGDPが軟化すると示唆
ECBはインフレ期待を抑制する
現在の政策金利、物価安定達成に寄与
ECBは状況を注意深く注視(monitor)
原油価格が成長を抑制
成長率の変動性を考慮しないといけない
成長減速は世界経済の失速を反映
世界経済成長が輸出への需用をサポート
商品価格により見通しに不透明性ある
労働コストが上昇しているデータある
インフレは2009年にかけて緩やかに低下へ
賃金動向に非常に強い懸念持つ
賃金動向を注意深く注視(monitor)
金融分析は物価の上振れリスクを示唆
短期金利の上昇・住宅市場の低迷が、家計の借り入れを圧迫
企業向け融資は非常に活発
ユーロ圏のファンダメンタルズは健全だ
経済見通しには高い不透明性ある
中期的な物価安定リスクは高まっている
現在の政策は目的達成に寄与
域内の幾つかの国、2008年の財政目標達成出来ないリスク
銀行のローン提供に著しい制約みられず
最新のデータ、ユーロ圏の成長鈍化見通しを確認
振れの大きい四半期データに惑わされてはならない
世界成長は鈍化しているが底堅さを維持する見通し
新興国の成長が世界経済に寄与へ
エネルギー・食料品高で家計の購買力は低下
成長に下振れリスクがみられる
金融市場の緊張が経済に与える影響、これまで以上になる可能性
世界不均衡に起因する無秩序な展開の可能性も、成長のリスク
インフレは懸念要因
二次的影響の回避が引き続き重要
中長期のインフレ期待をしっかり抑制し続けることを強く決意
最新のデータは7月の利上げを正当化するものだ
インフレ期待の低下が我々の正しさを示している

トリシェECB(欧州中銀)総裁-質疑応答
9月に新たな見通し示す予定
成長に対するリスクは顕在化しつつある
成長リスクの健在化はサプライズではない
第2、第3四半期の成長率は特に弱くなる可能性
ECBは政策についてバイアス持っていない(no bias)
ECBは決して事前約束はしない
ECBは常にインフレに対し必要な事を行なっていく
原油価格の変動は大きい
商品価格のピークは非常に異常だった
第1四半期から第2四半期への成長はテクニカル的な調整ある
第1、第2四半期の成長をまとめてみる必要ある
原油、世界経済の減速が成長を抑制
経済データの弱まりがリスクの顕在化を示す
ECBは”物価安定”という一つの目標を持つ
最新のデータは経済の落ち込みを示している
物価リスク精査のため全てのデータを注視している
ECBは年央の景気の落ち込みを織り込んでいる
速過ぎるインフレは成長の可能性を低下させる
重大な市場の調整は続いている
ECB議事録の公開はパラドックスを生み出す
ECBは事前約束をしない
ECBは必要な措置を取っていく
今はバイアスを持っていない(no bias)=市場の金利見通しについての質問
第2・第3四半期が弱いと常に言ってきた、それ以降は憶測できず
石油・食料品価格は依然として不安定
今後の商品価格を予測するのは非常に困難
原油価格のピークは均衡水準を反映したものでなかったと考える
引き続き、短期金融市場の状況を非常に注意深くみていく
需要や為替の水準は、インフレ見通し分析の一部
インフレ期待や他のあらゆるデータが7月の利上げが正しかったことを確認
市場の調整は続いている
市場動揺の局面があるとみており、油断してはならない
流動性供給などに関するフレームワークはよく機能している

米中古住宅販売保留-6月:5.3%(-1.0%) *前回修整-4.7%→-4.9%

FRB(連邦準備制度理事会)
8月22日にバーナンキFRB議長がジャクソン・ホール・シンポジウムで講演
予定テーマは「変革しつつある金融システムの中での安定性の維持」

米6月消費者信用残高:143億USD(63億USD) *前回修整78億USD→81億USD

 8日の東京市場は、ユーロドルの下落をきっかけにしたドル買いの展開となった。 ユーロドルは、トリシェ発言からのユーロ圏景気減速懸念を継続して、1.5336から1.5280にあった大口のストップ・ロスをつけて、 1.5140まで下落し、ポンドドルは、ユーロ売りポンド買いに1.9258から1.9441での推移となった。またドル円は、109.30から109.95まで上昇した。 一方クロス円は、ユーロ売りに連れ全般的に下落した。ユーロ円は、167.81から166.46、ポンド円は、212.72から211.28、オージー円は、99.27から97.82まで値を下げた。 8日のロンドン市場は、原油先物価格の下落を受けて、ドル買い、クロス円の売りが継続した。ファニーメイの決算悪化が伝えられたが、反応はなかった。 NY市場は、米第2四半期非農業部門労働生産性・速報値は、予想のより弱い結果、6月卸売在庫が、市場予想より強く出たが、指標自体は材料死されず、原油価格の下落やNYダウの反発を受けて、テクニカルなドルの買戻しが相場を支えた。ユーロドル断続的に、1.51、1.5050のオプションの防戦やストップ・ロスを誘発して、一時1.4997の安値まで下落した。 またポンドドルは、1.9148まで下落、ドル円は。110.00のオプションの防戦をつけて、110.37まで上昇、ドルスイスも1.0837の高値をつけた。 一方クロス円は、ダウの300ドルの上昇にマチマチの展開となった。 ユーロ円は166円を上値に165.32まで下落、ポンド円は210.83まで下落後、211.80−85へ反発、オージー円は97.59から98.40近辺に値を上げ、NZD円は76.80−85から77.75-80まで上昇した。 またカナダ円が弱い7月就業者数を受けて102.72の安値、スイス円が101.74、ランド円が14.20まで値を下げた。 

【経済指標&要人発言】
保利自民党政調会長
経済対策の財源、政府案がまとまってからの話
党内議論の過程で対策規模膨れ上がってくる要素ある=経済対策で
世界経済動向みて対策必要との議論あった=与謝野経済財政担当相との会談で

日本
7月景気ウォッチャー調査(現状判断DI):29.3(28.8)
7月景気ウォッチャー調査(先行判断DI):30.8
7月企業倒産件数(前年比):12.9%

スイス7月失業率(季調済):2.5%(2.5%)

英RBS(ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド)
上期、クレジット関連の評価損59億ポンド計上後の税引き前損失が6.91億ポンド
中核的自己資本比率は5.7%
上期、実質ベースの利益は3%減の51億ポンド

ウェリンク・オランダ中銀総裁
ECB理事会は、インフレを非常に懸念
ECB理事会、利上げしないと広く合意

カナダ7月失業率 :6.1%(予想6.2%)
カナダ7雇用ネット変化率月:-5.52万人(0.5万人)

米ファニーメイ
第2四半期、1株損失は2.54ドル

米第二・四半期非農業部門労働生産性(速報値):2.2%(2.5%)
米第二・四半期単位労働費用(速報値):1.3%(0.6%)*前回修整単位労働費用:2.2%→2.5%

ゴンザレスパラモECB(欧州中銀)理事
金融市場の緊張は2009年まで続く
短期金融市場のボラティリティーは低い
銀行間における流動性状況は改善した

ウェリンク・オランダ中銀総裁
ECB(欧州中銀)は全ての選択肢をオープンにしている
オランダのインフレ率が5%に達するとは思わない
ECBの金融政策は”引き締めサイド”にある
オランダのインフレ率は2009年始めに4%超える見込み
インフレの抑制が最優先課題だ
ユーロ圏では賃金コストが加速している
ユーロ圏経済は明らかに減速している
利上げが不十分ならECBは行動するだろう

米6月卸売在庫:1.1%(0.6%)*前回修整0.8%→0.9%

フラハティ・カナダ財務相
カナダの雇用減の一要因は世界経済の減速だ
カナダ経済のファンダメンタルズは引き続き堅調
世界経済の動向は政府ではコントロール出来ない

 11日の東京市場は、オセアニア時間から仕掛け的なユーロ売りが出て、ドル買いが強まった。 特にユーロドルは、対スイスフランで米系証券のユーロ売りが出た模様で、 1.5018から一時1.4908まで下落したが、 その後は買戻し意欲が強まり、リープシャーオーストリア中銀総裁の「金利の先行きに方向性ない 」や「インフレリスクは弱まっていない」との発言を受けて、1.5045まで反発した。 またポンドドルも1.9109へ下落後、1.9210まで反発し、ドル円は、輸出企業に売りで、110.40から109.62まで下落後、本邦輸入企業のドル買いや東京株式市場が堅調に推移したことによるクロス円の買い戻しで、109円台を一時回復した。 一方クロス円は、ヘッジファンド筋からの仕掛け売りで、全般に値を下げた後は、欧州通貨の反発に値を戻した。ユーロ円は165.37から163.65まで下落し、165円前半に反発した。またポンド円は、209.71まで下落後、211.54へ上昇、オージー円は、97.86から96.96したが、豪準備銀行が、インフレの落ち着きを示しが、成長率の見通しを上方修正したことで98.08へ上昇し、NZD円は、76.74まで下落後、77.65へ上昇、カナダ円も102.65の安値まで一時下落したが、その後は103.39まで値を上げた。 ロンドン市場では、ドルの売り戻しが中心となった。 NYでは、NYダウが、S&Pのファニーメイの格下げを受けて、50ドル安でスタートしたが、一転ドルが全面高を継続した。 NYダウは、結局48ドル高まで回復し、原油相場が一時112ドル台へ下落したこともドルの買い戻しをフォローした。 ユーロドルは、ロンドン市場で、1.5084まで買い戻された後は、1.4280まで下落、ポンドドルも1.9255から1.9068まで下落した。 またドル円は、東京時間の安値を若干更新して109.55まで値を下げたが、その後は再度高値圏の110.40にワンタッチする上昇を実現した。 一方クロス円は、ダウの上下や戻り売りに、揉み合い気味の展開。 ユーロ円は、164.26から165.00−05まで反発後、164円割れに迫る下落となり、ポンド円も211.01−09から210.09−17レベル、オージー円は98.25を高値に97.05付近に下落した。 

【経済指標&要人発言】
中・7月生産者物価指数:前年比+10.0%
中・7月貿易黒字:252.8億ドル
中・原油輸入:7月1379万トン、1-7月1億432万トン、前年同期比+8.3%
シンガポール・第2四半期国内総生産(GDP):前期比年率-6.0%(季節調整前)、前年比+2.1%
独・7月生産者物価指数:前月比+1.4%、前年比+9.9%(前月比予想+0.5%、6月+0.9%)

豪準備銀行四半期金融政策報告
「コアインフレ率見通し:2008年4.5%、2009年3.25%、2010年2.75%」
「総合消費者物価指数見通し:2008年に5%で頭打ち、2009年は3.25%まで低下、2010年は2.75%まで低下」
「国内総生産(GDP)伸び率見通し:2008年2.00%、2009年2.5%、2010年2.75%」
「より引き締め的でない金融政策へ移行の可能性」
「世界成長見通しのさらなる悪化、国内経済の主な下振れリスク」
「国内経済は減速、いずれインフレ率の大幅な低下につながる」
「就業者数は、当面、年率0.75%程度の増加が続く見通し。失業率は上昇する見通し」
「貿易面から需要拡大につながれば、インフレの上昇リスクがある」

リープシャーオーストリア中銀総裁
金利について満足する余地はまったくない
バイアスや事前のコミットはない、将来の行動はデータ次第
インフレは懸念すべき水準
先週の金利決定には明確なコンセンサスがあった
経済がスタグネーションに陥っているとは言い難い、ファンダメンタルズは依然健全
インフレ抑制に原油価格の下落は歓迎できる、ただどのくらい長い期間継続するか言えない

ノルウェー経済指標
消費者物価指数-7月:0.7%(0.2%)
消費者物価指数-7月(前年比):4.3%(3.8%)
消費者物価指数-7月(コア):0.2%(-0.2%)
消費者物価指数-7月(前年比/コア):2.9%(2.6%)
生産者物価指数-7月:2.3%
生産者物価指数-7月(前年比):31.9%

英経済指標
生産者仕入価格-7月:-0.6%(1.0%)
生産者仕入価格-7月(前年比):30.1%(29.8%)
生産者出荷価格-7月:0.4%(0.6%)
生産者出荷価格-7月(前年比):10.2%(10.3%)
生産者物価指数-7月(コア):0.3%(0.4%)
生産者物価指数-7月(前年比/コア):6.7%(6.5%)
商品貿易収支-6月:-76.84億GBP(-74.00億GBP)
*前回修正
生産者仕入価格:2.1%→2.7%
生産者仕入価格(前年比):30.3%→30.8%
生産者物価指数(コア):0.3%→0.4%
生産者物価指数(前年比/コア):6.4%→6.7%
商品貿易収支:-74.94億GBP→-73.99億GBP

メドベージェフ・ロシア大統領
南オセチアでの軍事行動は終結が近い

カナダ経済指標
新築住宅価格指数-6月:0.1%(0.1%)
住宅着工件数-7月:18.65万件(21.0万件)*前回修整 21.78万件→21.59万件

格付け機関 S&P
ファニーメイの優先株、劣後債格付けを共に「AA-」→「A-」に引き下
見通しは「ネガティブ」
フレディーマックの優先株・劣後債格付けを「A-」に引き下げ
見通しは「ネガティブ」

格付け機関 ムーディーズ
南アフリカ国営電力公社エスコムの格付けを「A2」→「Baa2」に引き下げ

FRB(連邦準備制度理事会)
米・外銀は幅広い分野で貸出基準を引き締め
過去3ヶ月で企業・個人のローン需用は減少
65%の米銀が消費者向貸出の基準を引き締め(前回調査では30%)
2009年上半期まで貸出基準の厳格化続きそう

 12日の東京市場は、原油や金価格の続落、ユーロの続落を受け、ドル買いとなるものの、本邦輸出企業や本邦機関投資家からのドル売りに上値の重い展開となった。欧州通貨は、米系投資銀行筋による売りに下落した。ユーロドルは、1.4928から1.4815まで下落し、ポンドドルは、1.9123から1.8971まで値を下げた。ドル円は、110.33まで上昇後、109.86まで軟化した。一方クロス円は、東京株式市場の下落や欧州通貨の下落に連れ全般的に値を下げた。ユーロ円は、164.32から163.26まで下落し、ポンド円は、210.60から208.85まで、オージー円は、97.40から96.14まで下落した。  ロンドン市場では、ロシア大統領がグルジア攻撃の中止命令を出したとの報道を受け、グルジア絡みでの売りが目立っていたユーロを中心にドルが売り戻され、信用リスクの回避からクロス円にも買い戻しが入った。 一方NY市場では、米6月貿易収支が、予想を下回る赤字となったが、大きな反応はなく、対欧州通貨ではドルの買い戻しが出たが揉み合い気味の推移となり、NYダウが寄りつきから100ドルを超える下落となり、円はクロス円を含めて買い戻しとなった。 またスターン・ミネアポリス連銀総裁が信用不安や景気後退のリスクについて言及したことやフィッシャー・ダラス連銀総裁のハト派的な発言もドルやダウにマイナスの影響を与えた。 ユーロドルは、原油の上昇もあって1.4964の高値まで反発後、1.4884まで下落。 1.49台前半に反発して引けている。 ポンドドルは1.9080−85から1.8952までじりじりと下落し、ドル円は一時110.36まで反発したが、15日の米債償還・利払いに向けた円買いが入り、米月次財政収支の悪化やダウの下落を受けて、109.23まで下落した。一方クロス円もロンドンの買い戻しからは、ダウの一時180ドル近い下落を受けて、総じて値を崩した。 ユーロ円は東京引け後に、モデル系ファンドの買いを受けて164.42の本日高値まで上昇したが、その後は本邦投資家の売りを受けて163.04へ下落、ポンド円は209.73−81から207.16まで値を下げ、オージー円は、96.65−70から95.43、NZD円は、76.52−57から76.02、スイス円は100.50まで下落し、カナダ円は、カナダ6月貿易収支の改善を受けて103.32への上昇から、102.61と値を消した。

【経済指標&要人発言】
日・7月国内企業物価指数:前月比+2.0%、前年比+7.1%(前年比予想+5.7%、6月+5.6%)
日・6月鉱工業生産確報値:前月比-2.2%(前月比予想-2.0%、速報-2.0%)
日・6月製造工業稼働率指数:前月比-1.7%
日・6月製造工業生産能力指数:前月比横ばい
英・5-7月住宅価格指数(RICS):-83.9(6月-86.9)
中・7月消費者物価指数:前年比+6.3%(食品CPI+14.4%、非食品+2.1%)
ニュージーランド・7月住宅販売件数:前月比+4.3%
仏・7月EU基準CPI確報値:前月比-0.3%、前年比+4.0%(前年比予想+4.1%、6月+4.0%)

ブッシュ米大統領
「ロシア軍がグルジアの民間空港への爆撃を近く開始する証拠がある」
「ロシアはグルジアの危機を終わらせる時」

ビーニスマギECB(欧州中銀)専務理事
欧州経済は予想以上に急速に減速している
今後数四半期は低迷局面が続く可能性
インフレに対する警戒を弱めないことが必要
経済統計の多くが成長見通しの悪化を示唆
市場安定には時間がかかるかもしれない
一つの銀行の信用喪失が”悪影響”を引き起こす可能性

経済企画協会
景気転換点をすでに過ぎたとの見方はエコノミスト37人中34人

英経済指標
消費者物価指数-7月:0.0%(-0.3%)
消費者物価指数-7月(前年比):4.4%(4.2%)
消費者物価指数-7月(前年比/コア):1.9%(1.7%)
小売物価指数-7月:-0.1%(-0.4%)
小売物価指数-7月(前年比):5.0%(4.8%)
小売物価指数-7月(前年比/コア):5.3%(5.2%)
DCLG 住宅価格-6月(前年比):0.6%(1.5%)

メドベージェフ・ロシア大統領
グルジアでの軍事行動中止を決定
グルジアでの軍事行動中止の決定を確認-ロシア大統領府

ウェーバー独連銀総裁
独の中期的な成長見通し、あまりに悲観的になる理由はない
秋に弱まる見込みだが、リセッションには陥らない
人々の嫌がる最近のインフレ率の定着、放置すべきでない
独政府の成長プログラムは必要ない考える
金融市場問題は来年になっても続くだろう
2008年独成長率は2%をちょうど下回ると予想、2009年は約1%
独消費は高いエネルギーと食料品価格によってひどく低下
ユーロ圏インフレは今年か来年にECBの目標以下に低下すると予想しない

カナダ経済指標
国際商品貿易-6月:58億CAD(57億CAD)*前回修整 55億CAD→52億CAD

米貿易収支-6月:-568億USD(-620億USD)*前回修整 -598億USD→-592億USD

シュタインブリュック独経済相
第2四半期の独経済、1%の落ち込みの可能性

スターン・ミネアポリス連銀総裁
原油価格の下落はインフレ圧力の緩和に繋がる
インフレはヘッドライン、コア共に低下する可能性
原油価格は依然高い水準にある
最近の価格下落は主要な景気刺激策となるには不十分だ
信用市場の逆風は沈静化する前に拡大する可能性も
如何なるリセッション(景気後退)宣言も際どい判断のものだ
米経済を取り巻く状況は混在している
米経済がトレンドを回復するには時間を要するだろう
米経済に対し我慢強くならなければならない

IMF(国際通貨基金)
サウジアラビアは通貨統合が遅れた場合、ドル・ペッグ制を廃止すべき
原油生産拡大に伴ないサウジの2008年実質GDPは5%に達する見込み

米経済指標
月次財政収支-7月:-1028億USD(-900億USD)

フィッシャー・ダラス連銀総裁
下半期の米経済、ゼロ成長を割り込む可能性
米経済は執拗な”貧血”に直面している
現在の危機は貯蓄やローン危機よりも大きな問題だ

 13日の東京市場は、東京株式市場の下落、米国債償還・利払いに絡んだ円買いがドル売りが目立つ展開となった。欧州通貨は、ドル売りに反応し堅調に推移した。ユーロドルは、1.4885から1.4980まで上昇し、ポンドドルは、1.8922から1.9032まで値を上げた。ドル円は、109.38から108.35まで下落した。一方クロス円は、東京株式市場の下落に連れ全般的に下落した。ユーロ円は、163.08から161.62まで下落し、ポンド円は、207.34から205.20まで、オージー円は、95.40から93.10まで下落した。 ロンドン市場では、英四半期インフレ報告で、英成長に下振れリスクがあるとの見解が示されたことやインフレに大幅な上振れリスクがあることから、スタグフレーション懸念が高まったことで、ポンドドル売りが特に強まった。 NY市場では、米7月輸入物価指数の上昇や原油先物の反発で、ドルが売られる局面があったが、独4−6月期GDPがマイナス成長との観測もあり、対欧州通貨では、保合気味の展開となり、ドル円、クロス円は水曜日のバリュー替わりを受けて、NYダウの下落にも大きく買い戻された。 ユーロドルは、1.4935から1.4840まで下落後、1.4946へ反発となり、ポンドドルは、2006年10月以来の安値となる1.8640まで下落後も、反発が1.8730−35に限定された。 またユドル円は、東京での安値108.35から反発したが、109.09−14レベルで上値をCapされて、108.51−56まで下落後、ロンドンフィキシングから、大きな上昇となり、109.75の高値をつけた。 一方クロス円は、ロンドン市場の安値から大きな反発となり、特にポンド円は、202.54まで値を下げた後、205.37−45へ反発、ユーロ円も161.40から163.87へ上昇し、スイス円は101.53から101.02、オージー円は96.24、NZD円は77.37まで値を上げた。 

【経済指標&要人発言】
本日発表予定だったNZ第2四半期生産者物価は8月19(火)に変更された。

NZ建設大手のフレッチャー・ビルディング
「NZの住宅市場は更に減速する見込み」
「2009年以降の見通しを示すには市場は不透明過ぎる」

カレンNZ財務相
NZ経済は今年後半に回復示する見込み

IMF高官
IMF、為替相場が経済ファンダメンタルを反映していない国々と協議へ

ロウRBA(豪準備銀)総裁補佐
住宅ローンの未払い金は低水準から増加する可能性
住宅ローンの未払い金は他の多くの国よりも低水準
豪金融システムは十分な資金に裏打ちされ健全
住宅ローン市場への政府介入はない

日本経済指標
実質GDP-2Q(速報値):-0.6%(-0.6%)
実質GDP-2Q(前年比/速報値):-2.4%(-2.3%)
名目GDP-2Q(速報値):-0.7%(-0.8%)
GDPデフレータ-2Q(前年比/速報値):-1.6%(-1.5%)
国際収支-経常収支-6月(季調済):1兆2907億円(1兆800億円)
国際収支-貿易収支-6月:2521億円(2970億円)
*前回修正
実質GDP(速報値):1.0%→0.8%
実質GDP(前年比/速報値):4.0%→3.2%
名目GDP(速報値):0.5%→0.2%

豪経済指標
Westpac消費者信頼感指数-8月:9.1%

与謝野経済財政担当相
景気の現状は弱含んでいる=4-6月期GDPで
前期の伸びが高かったことの反動が出た可能性=4-6月期GDPで
GDPのマイナス、長期的に続く対外的要因で起きたと判断
生活者支援、経済対策で大事な柱となる
有効な経済対策が打てるよう最大限努力
個人消費は下向きの横ばいと解釈すべき

豪経済指標
賃金コスト指数-2Q:1.2%( 1.0%)
賃金コスト指数-2Q(前年比):4.2%(4.1%)

中国国家統計局
7月の中国小売売上高、前年比+23.3%(予想:+22.2%)

ノルウェー経済指標
小売売上高-6月:-0.2%(0.2%)
小売売上高-6月(前年比):0.1%(1.0%)

英経済指標
失業率-7月:2.7%(2.6%)

伊吹財務相
日本は今コストプッシュスタグフレーションの状況にある
日本の輸出は大変厳しい状況=4-6月期GDPで

南アフリカ経済指標
実質小売売上高-6月(前年比):-2.6%(-3.4%)
*前回修正-3.6%→-3.4%

ユーロ圏経済指標
鉱工業生産-6月:0.0%(0.1%)
鉱工業生産-6月(前年比):-0.5%(0.2%)
*前回修正
鉱工業生産:-1.9%→-1.8%
鉱工業生産(前年比):-0.6%→-0.4%

BOE(英中銀)四半期インフレ報告
金利が現在の水準を維持すれば、インフレは今後2年間で中銀が目標とする2%を下回る
インフレは今年5%を若干上回る水準でピークに、インフレリスクは上向き
来年辺りまでGDPは総じて横ばい、2年後までに2.4%前後に急速に回復へ
主要なインフレリスクは、インフレ期待が賃金や価格決定に影響すること
住宅市場は5月の予想よりも弱く、信用状況はより引き締められている

BOE(英中銀)キング総裁
住宅投資のデータは相当な減速を指し示している
ポンド実効為替レートは輸出回復をサポート
インフレは目標を著しく上回っているが一時的だろう

ノルウェー中銀政策金利
ノルウェー中銀は政策金利を事前予想通り5.75%に据え置く事を決定

ノルウェー中銀声明
インフレは加速している
戦略は6月から変わっていない
6月に設定した戦略を変える理由ない
向こう数年、インフレは高止まりする可能性
クローネは予想よりも下落した
ユーロ圏経済には急激な減速の可能性ある
10月29日まで金利は5.25-6.25%で推移
基礎インフレは3.5%に近い水準だ
ノルウェー経済には減速の兆候見える
スウェーデン中銀は9月に政策金利を引き上げる可能性あると見る

米経済指標
7月小売売上高:-0.1%(-0.1%)
7月小売売上高(除自動車):0.4%(0.5%)
7月輸入物価指数:1.7%(1.0%)
7月輸入物価指数(前年比):21.6%(20.5%)
*前回修整
小売売上高:0.1%→0.3%
小売売上高(除自動車):0.8%→0.9%
輸入物価指数:2.6%→2.9%
輸入物価指数(前年比):20.5%→21.1%

米経済指標
6月企業在庫:0.7%(0.5%)*前回修整 0.3%→0.4%
ゲドレム・ノルウェー中銀総裁
住宅市場は正常化している

 14日の東京市場は、昨日の急速なショート・カバーの円売りからは、利食いが優勢となったが、欧米の消費者物価指数やユーロ圏のGDPの発表を控えて、円は軟調な動きを継続した。 またドイツの第2・四半期GDPの結果を受けて、欧州時間からユーロが買い戻された。 ユーロドルは、グルジア情勢懸念、ユーロ圏のGDPががマイナス成長に落ち込むとの見通しから1.4931から1.4950まで下落したが、その後は1.49台に反発した。 またポンドドルは、1.8716から1.8619まで値を下げたが、やはりその後はとな1.87台へ反発し、ドル円は109.03から109.61まで上昇した。 一方クロス円は総じて利食いから反転している。 ユーロ円は、162.50から163.50へ上昇、ポンド円は203.40から204.95、オージー円は94.55から96.18、NZD円は76.00から77.19、カナダ円は102.53から103.34、スイス円は100.39から100.97へ上昇した。 ロンドン市場は、無難な数字となったドイツ、ユーロ圏の第2・四半期GDPを受けて、ユーロの買い戻しから、クロス円も買い戻しが中心となった。 NY市場では、米7月消費者物価指数が、予想より強かったが、米週間新規失業保険申請件数が、45万件と悪化してことや米銀ワコービア傘下の再保険会社が、破産保護を申請したとの報道で、一時ドル売りで反応したが、すぐに買い戻された。NYダウが寄り付からマイナス82ドルでスタートしたことも嫌気されたが、その後はダウがプラス132ドルへの回復を受けて、ドルの買い戻しが強まった。ユーロドルは、指標後1.4952まで上ヒゲを出す動きとなったが、ロンドン・フィキシングからユーロ売りが強まり、原油が高値を維持できなかったことで、1.4777まで下落した。 ポンドドルも1.8787を高値に、1.8660−65まで値を下げたが、直近安値は守られた。またドル円は109.32から109.99まで値を上げた。 一方クロス円は、NYダウの反発にも反応が薄く、ロンドン市場で本日の高値をつけた後は揉み合いを継続している。ユーロ円は163.72の高値から162.23まで値を下げ、ポンド円は205.87から204.50−55、オージー円は96.28から95.28−33へ下落した。 また南ア中銀が金利を据え置いたランド円は、14.09の高値から13.96まで値を下げたが、更に大きく失望売りとはなっていない。 

【経済指標&要人発言】
日本第三次産業活動指数-6月:-0.8%(-0.3%)

バタリーノRBA(豪準備銀)副総裁
銀行の貸し出し金利は下落方向に
信用危機の最悪期を脱した
政策金利の引き下げをインフレが落ち着くまでは待てない
インフレを目標値まで戻す自信

豪経済指標
消費者インフレ期待-8月:4.9%

中国国家統計局
7月の中国鉱工業生産、前年比+14.7%(予想:+15.9%)

スイス経済指標
SECO消費者判断-7月: -17(-4)

独経済指標
消費者物価指数-7月(確報値):0.6%(0.6%)
消費者物価指数-7月(前年比/確報値):3.3&(3.3%)
消費者物価指数-7月(EU基準/確報値):0.7%(0.6%)
消費者物価指数-7月(前年比/EU基準/確報値):3.5%(3.4%)
GDP-2Q(速報値):-0.5%(-0.8%) 前期修正1.5%→1.3%
GDP-2Q(前年比/速報値):1.7%(1.6%)

ウェーデン経済指標
鉱工業生産-6月:0.6%(-0.3%)
鉱工業生産-6月(前年比):-1.5%(-1.0%)
工業受注-6月(前月比):4.7%
工業受注-6月(前年比):1.6%

ECB第3四半期専門家調査
2008年ユーロ圏消費者物価指数は3.6%(第2四半期調査は3.0%)
2009年ユーロ圏消費者物価指数は2.6%(第2四半期調査は2.2%)、中期的に2.0%(第2四半期調査は1.9%)
2008年ユーロ圏GDPは1.6%(第2四半期調査は1.6%)、2009年は1.3%(第2四半期調査は1.6%)
原油・食料品・商品価格・賃金からの物価上振れリスク見られる
厳しい金融環境・住宅市場の減速・ユーロ高・高いエネルギー価格により2009年の成長は弱い

ユーロ圏経済指標
消費者物価指数-7月:-0.2%(-0.1%)
消費者物価指数-7月(前年比):4.0%(4.1%)
消費者物価指数-7月(コア):1.7%(1.8%)
GDP-2Q(速報値):-0.2%(-0.2%)
GDP-2Q(前年比/速報値):1.5%(1.5%)

独連銀
第2四半期GDP成長は強い原油価格によって大いに妨げられる
高いエネルギーコストは第2四半期に消費者支出を妨げる
独商品への他のEUからの需要は第2四半期に大きく弱まる
独経済は今後数ヶ月間の落ち込みを乗り切るだろう、大きく悲観する必要ない

新規失業保険申請件数:45.0万件(43.5万件)前月修正 45.5万件→46.0万件

米経済指標
消費者物価指数-7月:0.8%(0.4%)
消費者物価指数-7月(前年比):5.6%(5.2%)
消費者物価指数-7月(コア):0.3%(0.2%)
消費者物価指数-7月(前年比/コア):2.5%(2.4%)

SARB(南ア準備銀)、政策金利を据え置き決定
SARB、政策金利を12.00%で据え置く事を決定

ムボヴェニSARB(南ア準備銀)総裁
インフレは第3四半期に13%でピークに
2009年の平均インフレ率は7.2%
2010年の平均インフレ率は5.9%
インフレは2009年第1四半期に大幅に低下する見込み
原油価格は9月に大きく下げるだろう
インフレに起きている問題を把握する事が重要
食品価格が高止まりするリスクある
第2四半期の経常赤字は縮小する見込みだ
南ア準備銀はインフレへの懸念を明らかにしている
景気には幾つか緊張の兆候ある

米ホワイトハウス
FRB(連邦準備制度理事会)はインフレを注視し続ける事を約束
米経済が上向くにはもう少し時間が必要
長期的なファンダメンタルズの健全性を確信している

ウェーバー独連銀総裁
原油価格の高騰が経済成長の可能性を抑制する
景気減速がインフレを低下させると見るのは時期尚早
現在の政策金利が物価安定達成に寄与
ECB(欧州中銀)はインフレリスクを注視している
独、ユーロ圏経済は”経済的乾期”にありリセッション(景気後退)ではない独、ユーロ圏経済の状況は依然良好だ
インフレは非常に緩やかに低下するが2%は割り込まないだろう

カーンSARB(南ア準備銀)政策委員
委員会は今回の据え置きに満足している
インフレはまもなくピークを迎えるだろう

シュタルクECB(欧州中銀)理事
経済状況を劇的だと表現する理由ない
景気減速によりインフレが充分に低下する保証ない
ECBは7月の会合で必要なら行動する用意あると明らかにしている
原油価格上昇による間接的な影響見え始めている
7月の利上げ後もインフレ期待は充分低下していない

スターン・ミネアポリス連銀総裁
米経済は緩やかながら拡大している
米経済には大きな不透明性がある
「大き過ぎて潰せない」の問題が悪化している
信用市場の問題好転するまで景気は難色
米経済のファンダメンタルズには柔軟性と信頼性ある
失業率は当面悪化するだろう
住宅市場の調整は続いている
金融市場の減速は90年台初頭と比べれば良い

ラガルド仏経済相
仏国経済は第3四半期に困難に直面

スターン・ミネアポリス連銀総裁−質疑応答
地域の中小銀は市場の混乱にうまく対処している

NY連銀
米金融当局は為替市場で介入を実施していない

 15日の東京市場は、材料難の中原油価格の下落や5−10日要因からドルが堅調な推移となった。ユーロドルは、引き続きユーロ圏の景気減速懸念が足を引っ張り、1.4826から1.4719まで下落、ポンドドルも1.8701から1.8541まで値を下げた。またドル円は、109.63から110.48までじりじりと値を上げた。 一方クロス円は、欧州通貨の下落とドル円の反発に右往左往する形。 ユーロ円は162.00から163.13まで上昇後、値を下げ、ポンド円は、205.72から204.36まで下落後揉み合い気味で、オージー円は94.58から95.72、NZD円は76.35から77.04、カナダ円は、102.77から103.40、スイス円は100.04から100.64での推移となった。 ロンドン市場は、週末に向けたドル・ショートの買戻しから、ドルが堅調に推移した。 NY市場では、米8月NY連銀製造業景況指数や米7月鉱工業生産が予想より強く、米8月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値が、ほぼ予想通りに終わったが、ドルは高値圏で保合気味の推移となった。ロンドン市場で、ドルの買戻しが強まった面が強く、対ユーロを除くと更なる強いドル買いには、材料不足となった。 ユーロドルは、1.4698の安値からの反発が1.4753−58に限定され、原油価格の111ドル台への下落を受けて、1.4700を再度割り込み1.4659の安値まで売り込まれて1.46台後半で週末の取引を終了した。 ポンドドルは、1.8515の安値から1.8683まで上昇後、1.8569−74へ値を下げたが、ユーロポンドの売りに支えられて1.86台ミドルを回復して比較的堅調を維持して引けている。 またドル円はロンドンで、110.67の高値をつけた後は、狭い値幅で上下しながら、110.22−27まで一時値を下げ、110円ミドルで引けた。 一方クロス円はマチマチの展開だが、米指標後に高値を目指した後は、揉み合い気味のNYダウを受けて、調整的と動きが強まった。 ユーロ円は163.00−05レベルを高値に、 161.88まで下落、 ポンド円は、東京時間夕方の204円ミドルでの底固めから、206.51まで強い上昇となったが、その後一時204.80−85に下ヒゲを出した後は、206円台へ回復して引け、オージー円は96.03まで上昇後、95.25−31から95円後半での引けと成り、その他ではNZD円が77.72から77.07−12、カナダ円は、強いカナダ6月製造業出荷を受けて、104.35まで上昇後、103.56−61へ値を落とし、スイス円も100.90から100.39−44へ一時下落した。 

【経済指標&要人発言】
ニュージーランド経済指標
小売売上高-6月:0.9%(0.0%)
小売売上高-6月(除自動車): 0.0%(-0.8%)
小売売上高-2Q :-1.5%(-1.8%)
*前回修正
小売売上高:→-1.2%→-1.1%
小売売上高(除自動車):0.7%→0.8%

中国国家統計局
1-7月の中国都市固定資産投資、前年比+27.3%(予想:26.9%)

シンガポール経済指標
小売売上高-6月:0.0%(0.0%)
小売売上高-6月(前年比):-3.2%(-0.2%)

ノルウェー経済指標
貿易収支-7月:374億NOK (385億NOK)

中国人民銀行
人民元相場を、基本的に安定的で妥当で均衡のとれた水準に維持する
国内外の状況の変化に応じて金融政策を微調整する
中国の金利改革を推進する
優先課題は安定的な成長の維持とインフレ抑制
流動性管理を強化するためさまざまな手段を活用する
下半期の中国経済は安定的で急速な成長を維持する見込み
急速な投資や消費を後押ししている要因は依然存在
中国の貿易黒字は非常に高い水準が続く見込み

香港特別行政政府
第2四半期の香港GDP伸び率は前年比+4.2%(予想:+5.6%)
第2四半期の香港GDP伸び率は前期比マイナス1.4%
2008年の香港GDP伸び率見通しを、従来の5%近くから4-5%に修正

カナダ経済指標
製造業出荷-6月:2.1%(1.0%)前月修正 2.7%→2.2%
新車販売台数-6月:-1.0%(0.0%)

米NY連銀製造業景気指数-8月:2.8(-4.5)
新規受注:-2.2(8.3)
雇用指数:-4.5(-6.3)
支払価格:65.2(77.9)

米6月対米証券投資
ネット長期TICフロー-6月:534億USD 前月修正(600億USD)670億USD→832億USD
ネットTICフロー合計-6月:511億USD 前月修正 -25億USD→123億USD

米経済指標
鉱工業生産-7月:0.2%(0.0%)*前回調整 0.5%→0.4%
設備稼働率-7月:79.9%(79.8%)*前回調整 79.9%→79.8%

米ミシガン大学消費者信頼感指数-8月(速報値):61.7(62.0)
現状指数:69.3(73.1)
期待指数:56.8(53.5)
1年先インフレ期待:4.8(5.1)
5年先インフレ期待:3.2(3.2)

フラハティ・カナダ財務相
カナダの経済ファンダメンタルズはG7の中で最良だ

エヴァンス・シカゴ連銀総裁
成長に対するリスクは増大した
2008年の米経済は非常に振るわぬ状態だろう
景気減速、インフレ上昇が難題だ
実質成長率は2010までに2.5-3%の潜在成長率に近づく
インフレに対するリスクが拡大しており、懸念だ
景気減速がサイクル的なものか原油価格に起因するのかは把握困難
現在の政策金利は特に引き締め的ではない
金融市場には依然ストレスがある
インフレ期待を示す指標は依然不快な水準だ
過度に長期間の低金利はインフレ期待にリスクもたらす

IMF(国際通貨基金)
経常赤字、インフレの状況を考慮するとスペインには追加景気刺激策の余地ない
深刻な景気減速避けるため、スペインはリソースの再配分を

エヴァンス・シカゴ連銀総裁-質疑応答
税還付は景気の更なる回復をもたらすだろう
ファニーメイ、フレディーマックは住宅市場安定に取って重要な存在
インフレには明確な上方リスクがある

ロックハート・アトランタ連銀総裁
原油価格の下落がインフレ動向の大きな手助けとなる
下半期の経済は非常に弱い
成長には下振れリスクがある
住宅市場の調整は続いていくだろう
インフレの上昇を懸念している
景気減速はインフレを抑制する一要因だ
エネルギー&食品価格の下落受け、インフレは下半期に低下へ
金融政策の状況に満足している
金利決定に関し如何なる可能性も除外しない
利上げ・利下げ双方の議論には道理ある

 18日の東京市場は、早朝からユーロドルの売り仕掛けが入ったが、これに失敗。NYMEX原油先物価格が、メキシコ湾の熱帯性低気圧による供給懸念で、時間外取引で堅調に推移したことから、ドルが売り戻された。ユーロドルは、1.4645から1.4768まで上昇、ポンドドルは、1.8626から1.8722での推移となり、ドル円は、米国債償還・利払いに伴う機関投資家の大口売りで、110.55からて109.97まで下落したものの、東京株式市場が堅調に推移したことで110.30−35まで反発した。 一方クロス円も早朝の動きを除くと堅調で、ユーロ円は161.82から162.65まで上昇し、ポンド円は、205.30から206.21で揉み合い気味、オージー円は95.44から96.44まで上昇し、NZD円も77.55から78.43へ値を上げた。NY市場は、材料難の中ドル売りが一服となったが、週初の揉み合い的な相場展開となった。 ユーロドルは、1.4687の安値からの反発が1.4745−50で限定されて、原油相場の伸び悩みを受けて再度この安値圏に下落。 ポンドドルも1.8722から1.8631−36まで値を下げたが、東京の安値圏は維持した。 またドル円は、一時110.37まで反発後、109.96まで下落したが、110円割れからは直ぐに値を戻す展開となった。一方クロス円は、ロンドン市場から反発的となるも、NYダウが一時200ドルを超える下落となったことで、値を落とした。 ユーロ円は、162.38から161.68まで下落、ポンド円も205.05の安値、オージー円は、96.45から95.39、NZD円は78.99まで上昇したが、78.00へ値を下げ、カナダ円が103.33まで下値を拡大、スイス円も100.17まで下落した。

【経済指標&要人発言】
英経済指標
ライトムーブ住宅価格-8月:-2.3%
ライトムーブ住宅価格-8月(前年比): -4.8%

日本経済指標
景気先行CI指数-6月(確報値):91.3%
景気一致CI指数-6月(確報値):101.6%

スイス経済指標
実質小売売上高-6月(前年比):0.7%(3.2%)

ユーロ圏経済指標
貿易収支-6月(季調済):-30億EUR(10億EUR)*前回修正:-15億EUR→-10億EUR

独連銀
ユーロ圏の中期的な物価安定のリスクはさらに上昇
ユーロ圏の低成長は自動的に物価圧力を弱めないだろう
ユーロ圏のインフレ期待は物価安定と一致する水準以上のまま
ドイツのインフレ率は低下する可能性があるが、2%をかなり上回ったまま

カナダ経済指標
国際証券取扱高-6月:72.47億CAD(60億CAD) *前回修正:107.17億CAD→106.30億CAD

フィヨン仏首相
景気減速はサプライズではない
仏がリセッション(景気後退)入りするとの見方は適切でない
今年の仏の経済成長は堅調だ
ECB(欧州中銀)の決定はユーロ/ドルレートの変革に寄与した
原油・商品市場が経済環境に変化もたらした
2008年は財政目標を維持
最近の為替変動はECBに向けた仏の批判をサポートするもの

米経済指標
NAHB住宅市場指数-8月:16(16)

 19日の東京市場は、東京株式市場の下落を受けてドル売りが先行するものの、アジア系ファンドからの買いに反発した。欧州通貨は、ユーロドルは下落し、ポンドドルは、ユーロ売りポンド買いに堅調に推移した。ユーロドルは、1.4703から1.4630まで下落し、ポンドドルは、18612から1.8652まで堅調に推移した。ドル円は、110.23から109.67まで下落後110.33まで反発した。一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向に連れ全般的に上下した。ユーロ円は、161.85から161.01まで、ポンド円は、203.82から205.38までの動きとなった。オージー円は、豪準備銀行による早期利下げ示唆を受けて95.73から94.74まで軟調に推移した。ロンドン市場では、東京午後からタカ派で知られるベスリー英中銀委員の利上げに慎重な論調を受けポンド売りが優勢となったが、米国政府系住宅金融会社への公的資金投入の可能性を示唆する報道や元IMF幹部が米国大手金融機関破綻の可能性に言及したことで、ドル売りが強まった。 NY市場では、米生産者物価指数が事前予想を大きく上回ったことで、インフレリスクが高まり、金融株を中心にNYダウが下落を強めたことで、ドル売りが継続した。 ユーロドルは、カナダの石油精製施設に対する供給懸念を受けて、原油が上昇を強めこともあり、1.4639を安値に、1.47台での短期ストップ・ロスを誘発して;、1.4794まで上昇した。ポンドドルは、1.8679まで値を上げ、ドル円は109.55まで下落した。 一方クロス円はNYダウの下落傾向にも、欧州通貨の買い戻しから堅調な推移となり、ユーロ円は160.86から162.40まで上昇し、ポンド円も204円処から、205.72に上ヒゲを描いた。またオージー円は、95.89、NZD円は78.51に上昇した。

【経済指標&要人発言】
ニュージーランド経済指標
生産者物価-2Q(投入):5.6% (2.6%)
生産者物価-2Q(生産):3.5%(2.1%)

フィッシャー・ダラス地区連銀総裁
中国の成長は今より膨大なエネルギー需要への弾みとなる可能性

RBA(豪準備銀)議事録
景気低迷に対応するため、引き締め政策を緩めることが必要になる可能性
早期の利下げもあり得る
高インフレが賃金上昇に繋がるリスクあるが、明確な証拠はない
インフレ低下は当面は明確に示されない可能性が高い
内需とインフレ見通しは依然としてかなり不透明
交易条件が国民所得、消費を後押し
GDPは第2・第3四半期にさらに減速していく可能性
明らかにインフレが低下する状況はまだ先と見られる
世界経済の状態は広く悪化していると見える

日銀政策決定会合
日銀は政策金利を0.50%で据え置く事を決定。決定は全員一致
経済・物価見通しと上下両方向のリスクを丹念に点検しながら機動的に政策運営
「景気へ停滞」、足元の判断を下方修正
「輸出」の鈍化を追加
「先行きは当面停滞、その後緩やかな成長経路に復していく」
「物価の先行きは、当面上昇率がやや高まった後徐々に低下」、判断変わらず
世界経済・国内民需に下振れリスク
世界的インフレ圧力は高い状況続いている
景気下振れリスク薄れれば緩和的金融環境長期化によるリスク高まる

ベスリーBOE(英中銀)政策委員
インフレは来年低下し2009年末までに2%に近づく見通し
現在の経済環境でインフレを2%の目標に維持するのは「容易でない」
英国の賃金インフレに対し警告
政策金利はインフレの脅威が過ぎるまで適切な水準に維持されるべき

独経済指標
生産者物価指数-7月:2.0%(0.7%)
生産者物価指数-7月(前年比):8.9%(7.5%)

ロートSNB(スイス国立銀行)総裁
8月がインフレのピークの可能性
原油価格の下落や予想以上の景気減速がみられる
金融システムは2次的影響を容認できる水準に抑えるのに十分な柔軟性がある
我々の物価安定の責務を遂行する為に必要な政策決定をしなければならないかもしれない

白川日銀総裁
日銀が景気について判断を大きく変えたわけではない
回復時期のイメージは従来より後ずれ
経済が大きく落ち込む可能性は小さい
基本的なメカニズムの考え方、変わっていない
スタグフレーションの可能性は高くはない
実質GDPや生産の2四半期連続のマイナスで景気停滞を確認できた
資源価格上昇の一服感は世界経済の安定につながる
日本の企業金融の環境は全体として緩和的
世界経済減速の輸出への影響、リスクとして認識していたが段段とデータとして裏付けられるように
CPIは当面2%台で推移するとの見通しあるが、しばらくなかった事で注意が必要
米経済は実体経済と金融のマイナスの相乗作用の収束が見えない
現在、物価面で2次的効果発生しているとは判断していない
米景気は今年下半期停滞を余儀なくされる見通し
国際市況下落、この傾向が定着するかまだ不透明
景気に関する認識は政府との間に大きな差はない

ユーロ圏経済指標
ZEW景況感調査-8月:-55.7(-65.0)

独経済指標
ZEW景況感調査-8月:-55.5(-62.0)
ZEW景況感調査-8月(現況):-9.2(10.0)

独ZEW(欧州経済センター)
改善は経済の悪化への懸念が限られたものであることを示す
原油価格やユーロの下落がドイツの状況に対する懸念を緩和

独ZEW・フランツ氏
ECB(欧州中央銀行)は利下げをすべきでない
ECBが仮に動くとしたら、上向きであるべき
2008年のドイツの成長は約2%の見通し
ドイツの2-2.5%の賃上げは正当
ユーロ圏にリセッション(景気後退)の兆候は少しもみられない

南アフリカ経済指標
GDP-2Q(前年比):4.5%(4.0%)

米経済指標
生産者物価指数-7月:1.2%(0.5%)
生産者物価指数-7月(前年比):9.8%(9.3%)
生産者物価指数-7月(コア):0.7%(0.2%)
生産者物価指数-7月(前年比/コア):3.5%(3.2%)
住宅着工件数-7月:96.5万件(96.0万件)
建設許可件数-7月:93.7万件(97.0万件)
*前回修正
住宅着工件数:106.6万件→108.4万件
建設許可件数:109.1万件→113.8万件

カナダ経済指標
卸売売上高-6月:2.0%(0.7%)前回修正:1.6%→1.5%

フィッシャー・ダラス連銀総裁
米住宅市場の調整はまだ終わっていない
景気はゆっくりとしたペースで減速する見込み
景気は2009年に回復軌道に乗るだろう
原油・食品価格の上昇は行き過ぎだ
景気減速がインフレを弱めるだろう
信用市場はいまだ嵐の中にある
FEDは金利・信用市場・成長に関する職務を果たしている
インフレへの対処に失敗すれば、FEDは信任失う

フィッシャー・ダラス連銀総裁−質疑応答
インフレをコントロール外にするのは危険だ
ドルの回復はサプライズではない
ドルがインフレに与える影響を取り上げるのは時期尚早だ
FEDの一連の行動がリスクプレミアムを縮小させた
高インフレなき成長の達成が必要だ
幾つかの予測よりも早い段階で利上げが必要となる可能性

ポールソン米財務長官
米中関係は非常に重要だ
中国には持続可能な成長が必要だ
中国の経済成長が世界経済のカギとなる
中国経済の拡大は米国にとって脅威ではない
中国人民元は引き続き重要な課題だ
人民元の上昇、完全には満足していない
人民元の上昇ペースは加速している
人民元の更なる上昇に関し常に働きかけている

大手米系シンクタンク
「ECB(欧州中銀)は次回の会合で非常にタカ派な見通しを示す」

米ホワイトハウス
現時点では第2の景気刺激策の検討ない
経済、特にエネルギーセクターを注視
エネルギー価格の更なる下落を望む

SEC(米証券取引委員会)
数週間以内に新たな空売り規制の提案を行なう可能性
これまでの空売り規制は非常に効果的だった

ラッカー・リッチモンド連銀総裁
インフレには依然リスクある状況
コア・インフレが上昇し続けないよう留意する必要
コア・インフレは1.5%水準で推移する可能性
現在の政策金利水準は極めて低い
インフレ期待は安定しているようだ
住宅市場は来年初めに底打ちすると期待
住宅市場の見通しは非常に困難
インフレは向こう数ヶ月で緩やかに低下
ドル高でも輸出が米経済を押し上げると期待
年後半の経済成長率は1%水準で不振を継続
コア・インフレは低下する前に一段の上昇ある可能性

 20日の東京市場は、5、10日の仲値不足でドル買い展開となった。欧州通貨は、ユーロドルは、ドル売り先行に軟調推移し、ポンドドルは、ユーロ売りに堅調推移した。ユーロドルは、1.4807から1.4737まで軟調推移し、ポンドドルは、1.8604から1.8684まで堅調推移した。ドル円は、109.62から110.14まで堅調に推移した。一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向に連れ全般的に堅調推移となった。ユーロ円は、162.09から162.57まで堅調推移し、ポンド円は、204.60から205.11まで、オージー円は、95.46から95.99まで堅調推移となった。海外市場では、ウォールストリート・ジャーナルが米財務省当局者が米住宅金融公社フレディマック幹部と会合すると報じたため、国営化観測が高まりドル売りが先行した。ただし、原油価格が、週間原油在庫が大幅積み増しとなったことを受けて112ドル台へ下落したことやダウがプラス圏に反発したことから、更にドル売りは進んでいないが、クロス円の売り圧力を含めて、円が堅調な推移となった。ユーロドルは、1.4690から1.4766へ反発後、1.4672へ下落、ポンドドルは、ロンドン開始後、英8月CBI製造業受注指数が、前月より弱い結果となったことを受けて、1.8536−41まで下落後は、高値の1.8631−36との間で上下する展開となり、ドル円は110.28のロンドンの高値から109.72まで一時値を下げ、109円台後半で引けた。一方クロス円は、ダウの反発にも欧州通貨の下落を受けて軟調推移となった。 ユーロ円が161.48まで値を下げ、ポンド円はロンドン市場の安値204.14から204.90へ上昇後、204.26へ再度値を下げ、オージー円も96.04の高値後、95.50−55レベル、NZD円は、78.40−45から77.96−01、カナダ円は104.03に大きく上ヒゲを出した後、本日の安値圏となる103.14まで下落、スイス円は直近安値となる99.70に面合わせる下落となった。 

【経済指標&要人発言】
日本経済指標
全産業活動指数-6月:-0.9% (-0.9%)

豪経済指標
Westpac先行指数-6月:0.1%

8月日銀金融経済月報
生産は弱めに推移、現状判断を下方修正
生産は当面弱めに推移、先行き判断を下方修正
輸出は増勢が鈍化、判断を下方修正
輸出は海外経済の減速からごく緩やかな増加にとどまる、先行き判断を下方修正
個人消費は弱めの動き、現状判断を下方修正
設備投資は横ばい、現状判断を下方修正
国内民間需要は伸び悩む可能性が高い、先行き判断を下方修正

BOE(英中銀)議事録
8月の英金融政策委員会、7人が据え置き支持・1人が利上げ・1人が利下げを主張
ベスリー委員が0.25%の利上げを主張、ブランチフラワー委員が0.25%の利下げを主張
利上げ・利下げ・据え置き、いずれの決定も個々のリスクがある
短期的なインフレの上向きリスクは7月以降に若干緩和
原油価格の下落は公共料金引き上げ圧力の緩和・賃金の伸びの抑制・インフレ期待を低下させる可能性
利上げは賃金決定者に強いシグナルを送るだろうが、深刻な減速の恐れ
利下げは経済減速を緩和しCPIが目標以下にまで低下するリスクを軽減するが、金融政策委員会の焦点に問題を引き起こすだろう
成長にダウンサイドリスクがあるが、予防的な利上げはインフレ期待を抑制=ベスリー委員
経済活動と中期的なCPIのダウンサイドリスクは大きい=ブランチフラワー委員

ユーロ圏経済指標
建設支出-6月: -0.6%
建設支出-6月(前年比) : -2.4%
*前回修正
建設支出: 0.2%→0.1%
建設支出(前年比) : -1.1%→-1.6%

カナダ経済指標
景気先行指標指数-7月:0.0%(0.1%)
小売売上高-6月:0.5%(0.4%)
小売売上高-6月(除自動車):1.4%(0.6%)
*前回修正
小売売上高:0.4%→0.3%
小売売上高(除自動車):0.4%→0.6%

マッド・ファニーメイ(米連邦住宅抵当金庫)CEO
ファニーメイは米財務省に支援求めていない
(フレディーマック(連邦住宅金融抵当金庫)の幹部と米財務省高官が会談を実施かとの噂を否定)

米財務省
ファニーメイ、フレディーマックとは定期的に連絡取っている
FRB(連邦準備制度理事会)、OFHEO(連邦住宅公社監督局)とも連絡取っている

OECD(経済協力開発機構)
2008年のノルウェーGDP(石油・海運除く)は3.3%、09年は1.5%の見込み2008年のCPI は3.6%、09年は2.5%の見込み
ノルウェーの政策金利はピーク付けた見込み
中銀は警戒態勢を維持すべき

スターン・ミネアポリス連銀総裁
ベアースターンズやGSEへの対処は適切だった
ファニーやフレディーに対する財務省の過度な支援期待を懸念
多くの金融機関の状態は引き続き健全だ
向こう数四半期の経済成長は非常に緩やかなものだろう
インフレは原油価格の下落に沿って低下するだろう
原油価格が下落し続ければ、コア・インフレも低下へ
力強い成長へと回帰する前に緩和的な金融政策を解除する必要
インフレが予想通りの低下を見せなければ金利を動かす必要も
ファニー、フレディーを閉鎖するに適切な時期ではない
影響が市場を越えて波及する事を防ぐ必要
FRBは金利を策定するに困難な環境にある
FRBは2つの目標をいずれも達成出来ていない
金利決定には忍耐強さが必要

 21日の東京市場は、東京株式市場が弱含みに推移し、原油先物価格の強含みにドル売りが加速した。 ユーロドルは、1.4732から1.4834まで上昇し、ポンドドルは、1.8606から1.8693まで値を上げた。ドル円は、109.86の高値から109円を割れると邦銀筋からの大口のストップ・ロスを巻き込み108.64まで下落した。 一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向に連れ全般的に大きく値を下げた。 ユーロ円は、162.20から160.90まで下落し、ポンド円は、204.57から202.97まで、オージー円は、95.94から94.90まで下落した。ロンドン市場では、ドル売りが続く中、円が堅調な推移となった。 またNY市場では、米新規失業保険申請件数は、予想より強かったが、8月フィラデルフィア連銀製造業指数、7月景気先行指数の両指標が悪く、ドルが全面安となった。原油価格の122ドル台への反発やダウのマイナス圏での推移も悪影響を与えた。ユーロドルは、ロンドンの安値1.4747−52から引けにかけて1.4902の高値をつけた。ポンドドルも1.8607から1.8790まで値を上げ、ドルスイスは1.0837まで値を下げ、ドル円は、108.15−20レベルで邦銀のビッドのぶつかり、108.66−71までショート・カバーを誘ったが、再度米指標後に、108.13の安値まで下落後、108.70−75へ反発して、108円40台で引けた。 一方クロス円は、ロンドンの安値トライ後は、ダウのマイナス推移にも関わらず、買戻しが進んだ。ユーロ円は160.19の安値から161.64−69へ上昇、ポンド円は201.79から203.78−86、スイス円は99.02から99.93−98、オージー円は94.14から95.45−50、NZD円は77.18から78.15−20へ反発した。 またカナダ円は原油価格の上昇にドルカナダが、1.0423まで下落したことで、一時東京の高値を超える104.02まで値を上げた。

【経済指標&要人発言】
日本経済指標
通関ベース貿易収支-7月(季調済): 1724億円 (3510億円) 前回修正1386億円→1219億円

豪経済指標
新車販売台数-7月 :-3.4%
新車販売台数-7月(前年比): -4.1%

RBNZ(NZ準備銀)
ニュージーランドの金融システムは健全でよく機能している

ウェリンク・オランダ中銀総裁
流動性供給措置は適切な対応だったが、いつまでも続けられず
銀行はECB(欧州中央銀行)の流動性供給に過度に依存すべきでない

日本経済指標
工作機械受注-7月(前年比/確報値): -8.9%

スイス経済指標
生産者-輸入価格-7月:0.5%(0.3%)
生産者-輸入価格-7月(前年比):4.9%(4.6%)
貿易収支-7月:23.7億CHF(20.0億CHF)

スウェーデン経済指標
失業率-7月:5.8%(5.9%)

イギリス経済指標
小売売上高指数-7月:0.8%(-0.2%)
小売売上高指数-7月(前年比):2.1%(1.8%) *前回修正:-3.9%→-4.3%
総合事業投資-2Q(速報値):-1.9%(-0.7%)
総合事業投資-2Q(前年比/速報値):1.9%(3.1%)

スイス経済指標
ZEW景況感調査-8月:-79.6%

カナダ経済指標
消費者物価指数-7月:0.3% (0.4%)
消費者物価指数-7月(前年比):3.4% (3.4%)
消費者物価指数-7月(コア):0.1% (0.2%)
消費者物価指数-7月(前年比/コア):1.5% (1.6%)

英フィナンシャル・タイムズ紙
「米リーマン・ブラザーズが株式の50%を売却するための秘密会談を行ったが合意に達しなかった」

米経済指標
新規失業保険申請件数:43.2万件(44.0万件)前回修正:45.0万件→44.5万件

オーベルク・スウェーデン中銀副総裁
7月での見通し、引き続き大きな変更なかった
今年のGDPは予想よりも弱い可能性
上半期の生産性は下落傾向にあったが、拡大に向かうだろう生産性に対する賃金コストの割合は予想よりも拡大
原油・商品価格の下落は将来的なインフレを押し下げる
スウェーデンの政策金利は依然比較的低い水準にある

米経済指標
フィラデルフィア連銀指数-8月:-12.7(-12.6)
新規受注:-11.9(-12.1)
支払価格:57.5(75.6)
雇用指数:-1.1(-7.3)
景気先行指標総合指数-7月:-0.7%(-0.2%)*前回修整:-0.1%→0.0%


リープシャー・オーストリア中銀総裁
ユーロ圏経済はリセッション(景気後退)から程遠い
2008年のユーロ圏GDPは6月の見通しの下限か
インフレは安定水準を超えており懸念だ
原油価格の下落が継続的なものか不明
インフレがピーク付けたかどうかはハッキリしない
インフレは下半期、2009年を通して下落すると予想
2008年のインフレは6月に示された3.2-3.6%のレンジか
ECB委員会は投票の輪番制導入を延期するだろう
4%のインフレ水準に安心など出来ない

 22日の東京市場は、材料難の中、週末のポジション調整や昨晩のドル売り相場からはドルの買戻しが進んだ。 ユーロドルは、1.4909に高値後は、一定の達成感から1.4850まで下落。ポンドドルは、1.8796から1.8671まで値を下げ、ドル円は、本邦輸入企業、本邦資本筋やアジア中銀の買いで、108.33から109.20まで一過性の上昇となった。 一方クロス円も総じて堅調となったが、欧州通貨の売りに上値は抑えられた。 ユーロ円は、161.45から162.38、ポンド円は203.30から204.58、オージー円は95.19から95.89、NZD円は77.88から78.38、カナダ円は103.74から104.58、スイス円は、99.70から100.28まで一時値を上げた。ロンドン市場では、「韓国産業銀行が米リーマン買収の可能性を表明」と伝えたことから、時間外で米リーマンの株価が上昇。ダウ先もも大幅高となり、ドル買いが強まった。NY市場でも、主だった経済指標の発表のない中、NYTダウの堅調な上昇やバーナンキ米FRB議長の「商品価格とドルのトレンドはインフレ緩和に寄与するだろう」と発言、原油相場の週末のポジション調整の売りからドルが一段高となった。 ユーロドルは、1.4861−66レベルを高値に、1.4759まで下落、ポンドドルも、英第2・四半期GDP・改定値が、予想を下回り、1.8611−16を上値に、1.8505と15日の安値を若干下回った。 またドル円は、109.00−05を安値に、109.30−35を上抜けると大口のストップ・ロスを誘発して、110.15まで上昇して、110円台で引けた。一方クロス円は、マチマチの展開だが、総じてドル円やダウの上昇を受けて、値を上げたが高値は維持できずに、堅調なレベルでの推移となった。 ユーロ円は、161.84−89を下値に、163.11まで上昇、ポンド円も202.75−85から204.43−53へ上昇したが、オージー円は95.73−78を上値に95.17まで値を下げ、NZD円は77.80−85から78.42、スイス円は、99.84−89から100.45で堅調推移となった。またカナダ円が、材料の内中、ドルカナダが1.0421まで値を下げたことで104.26−31を下値に105.30まで強い上昇となった。

【経済指標&要人発言】
7月日銀決定会合議事要旨
70年代におけるインフレ許容的政策を教訓にすべき-何人かの委員
輸出の減速の度合いに留意-何人かの委員
米個人消費が今後弱まる可能性に注意-何人かの委員
グローバルなインフレ圧力の高まり、金融引締めが不十分な国もある-何人かの委員
欧州経済はさらに減速の可能性-複数の委員
賃金は目立って上昇しておらず、二次的物価上昇の動きは見られていない-多くの委員
企業収益悪化の現状では当面賃金抑制スタンスが続く-何人かの委員
四半期毎の日銀経済見通しの公表、かえって市場の混乱招く可能性も-何人かの委員

WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)
米フレディマック、プライベートエクイティや他の投資家への株式売却を模索
米フレディマックの投資家探し、政府救済で株価が無価値になる懸念から困難に直面

茂木金融担当相
証券税制、日本の個人金融資産1500兆円の特徴を踏まえて改正要望したい

与謝野経済財政担当相
首相・財務相らと補正予算のようなものに向かって作業することで一致
総合経済対策に伴う赤字国債発行の是非、財政当局が判断
総合経済対策は、ばらまきにはしない

伊吹財務相
総合経済対策で国債発行を想定していることはない

英経済指標
GDP-2Q(改定値):0.0% (0.1%)
GDP-2Q(前年比/改定値):1.4%(1.5%)
個人消費-2Q(改定値):-0.1%(0.5%)
輸出-2Q(改定値):-0.5%(0.4%)
輸入-2Q(改定値):-1.4%(-0.3%)

ユーロ圏経済指標
経常収支-6月(季調済):-82億EUR *前回修正:−73億EUR→−55億EUR

ユーロ圏経済指標
鉱工業新規受注-6月:-0.3% (-1.1%)
鉱工業新規受注-6月(前年比):-7.4% (-6.3%) 前回修正(鉱工業新規受注:−3.5%→−5.4%)

一部通信社
「韓国産業銀行が米リーマン・ブラザーズの買収も選択肢の一つと表明」

リープシャー・オーストリア中銀総裁
インフレ期待を低水準に抑制する必要
ECB(欧州中央銀行)はエネルギーと食品によるインフレを具体的に解決できない
インフレについて必要なことを行う
入手データを入念に分析する

バーナンキFRB(連邦準備制度理事会)議長
中期的な物価安定達成のために必要応じて行動する
商品価格の下落、ドルの安定は心強い
インフレ見通しには高い不透明性ある
商品価格が反発しなければ、インフレは今年・来年にかけ低下へ
ドルの安定性拡大もインフレ低下に寄与
米経済は当面潜在成長率を下回り、これがインフレ低下に寄与
金融市場の混乱はまだ終わっていない
現在の経済・金融政策を取り巻く環境には課題ある
経済成長減速、失業者増加の危機にある

格付け機関 ムーディーズ
ファニーメイとフレディーマックの優先株式の格付けを「A1」→「BAA3」に引き下げ
両社とも更に引き下げる可能性ある

カナダ財務省財政報告書
2008年の実質GDP見通しを1.7%→1.1%に下方修正
2008年の名目GDP見通しを3.5%で据え置き
財政関連の指標は当初の見通しに一致している

フラハティ・カナダ財務相
世界的な景気減速がカナダ経済に影響している
カナダは経済的嵐のただ中にいる

ウェーバー独連銀総裁
金融安定には金融政策と規制の両方を視野に入れるべき

トリシェECB(欧州中銀)総裁
ECBの金融政策コンセプトは非常に深い金融分析にある

ドラギ・イタリア中銀総裁
物価の安定こそ、変動の激しい時期にある金融政策にとって最善の策
金融政策を策定する際、金融市場の”健全性”を無視してはいけない
金融政策は景気浮揚のメインツールにはなり得ない
向こう数年、リスクテイクは減少し、レバレッジの解消が進むだろう
痛みなしの調整はあり得ない

 25日の東京市場は、早朝から投機的なポンド売りが入り、ドルの買い戻しが進んだ。 グルジアでの爆発が影響したとも言われているが、この辺は不透明。 ただし、更なるドル買いには材料難で、東京株式市場が堅調に推移したことを受けてドル買いが優勢となった。ユーロドルは、英系の売りを受けて1.4792から1.4696まで一時下落したが、その後は1.4750−55まで反発した。ポンドドルは、1.8525から1.8406まで値を下げた。 またドル円は、109.81まで下落したが、5−10日の仲値不足もあり、110.29まで上昇した。 一方クロス円は、欧州通貨の下落に連れ全般的に値を下げた。 ユーロ円は、162.75から161.85まで下落し、ポンド円は、203.79から202.49、オージー円は、95.52から94.88まで下落した。ロンドン市場では、ロンドン市場がサマー・バンクホリデーで休場のため、閑散とした取引となった。 NY市場では、米7月中古住宅販売件数は予想より強かったが、ドル買いは限定的で、NYダウが寄り付から下げを加速したことで、ドル売り、円買いが強まった。 NYダウは一時260ドル安まで下落した。 ユーロドルは、1.4809まで上昇後、ユーロ円の売りに押されて、1.4740−45まで下落、ポンドドルも1.8581まで上昇後、1.8510−15まで下落した。またドル円は円は109.02まで値を下げたが、一旦本邦からの買いに支えられて反発となったが、その後は109.35−40を上値に揉み合いとなった。一方クロス円も総じて値を下げており、ユーロ円が161.23、オージー円が94.73、NZD円が77.39、カナダ円が103.88、ポンド円が202.36、とスイス円は、99.64まで下落した。 

【経済指標&要人発言】
*23日のコメント
メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁
原油価格の下落からインフレについて結論を出すのは時期尚早
*23日のコメント
トリシェECB(欧州中央銀行)総裁
市場の調整は依然として続いている
FRBのベアー・スターンズ救済後も金融市場は混乱の中にあると言える
FRB・ECB・BOEは極めて困難な状況下において市場の混乱に対し非常に良い対応をした

NZ・7月食品価格指数:前月比+0.6%

スワン豪財務相
「中国アルミによるリオ・ティントの少数株取得を承認」

ロバート・マンデル博士
「ユーロは過大評価されている」

保利自民政調会長
赤字国債良いとは言えないが、最後の手段として政府も考えるかもしれない=緊急経済対策で
緊急経済対策、2-3兆円の規模になる可能性
公明党提案の定額減税、我々としては難しいと思う

リム・フンキャン・シンガポール貿易産業相
シンガポール通貨庁はインフレと成長の適正なバランスを取ろうと努めている
通貨高は輸出の抑制効果の恐れ
政策スタンスは依然適切

スウェーデン経済指標
貿易収支-7月: 94億SEK 前回修正:82億SEK→ 90億SEK

白川日銀総裁
金融政策運営では金融緩和長期化がもたらすリスクへの注意必要
過去の金融活動の過熱は物価安定と低金利継続後に発生
今回の石油価格上昇による所得流出規模は過去の石油ショック上回る
石油ショックに対しとるべき基本的方向は二次的物価上昇の回避と産業構造転換
現在は景気の下振れ・物価の上振れリスクの双方に注意が必要な局面
日本経済は当面停滞するが、深い調整局面に陥る可能性は小さい
日本の金融環境は全体として緩和的、実質短期金利はマイナス

白川日銀総裁
景気回復の時期はいつだとは特定できない
金融政策のタイムラグ踏まえて政策を運営
物価の2次的上昇広がっていないが、もし広がれば景気を大きく下押し
五輪後の中国経済は減速しつつも高成長続くをみている
財政バランス改善の見込みないと市場が判断すれば長期金利が上昇=経済対策で

ビーンBOE(英中銀)理事
世界の景気減速は「かなり長期間継続する」可能性

IMF(国際通貨基金)
2008年の世界成長見通しを4.1%→3.9%に下方修正、2009年は3.9%→3.7%へ
2008年の米成長見通しは1.3%と変わらず、2009年は0.8%→0..7%へ
2008年のユーロ圏成長見通しは1.7%→1.4%へ、2009年は1.2%→0.9%へ

米経済指標
中古住宅販売件数-7月:500万件(490万件)前回修整:486万件→485万件

韓国の金融監督委員会
「KDB(韓国産業銀行)による米リーマンブラザーズ買収の可能性に懸念」

 26日の東京市場は、本邦輸入企業、アジア中銀による外貨準備調整に円は軟調推移となった。 欧州通貨では、ifo景況指数の発表を受けて、ドルの買い戻しが優勢となった。 ユーロドルは、米系ファンド筋からの売りで軟調に推移し1.4760から1.4669まで値をs下、ポンドドルは、ユーロ売りポンド買いに、1.8412から1.8533まで堅調推移した。またドル円は、109.14から109.83まで値を上げた。 一方クロス円は、ユーロ円の下落に連れ全般的に値を下げた。 ユーロ円は、161.36から160.80まで下落し、ポンド円は、202.60から201.69、オージー円は、94.51から93.56まで下落した。ロンドン市場では、独ifo景況感指数が、大幅悪化となったことで、ドル買いが進んだ。 NY市場では、米6月S&P/ケースシラー住宅指数が予想より強く、8月リッチモンド連銀製造業指数と7月新築住宅販売件数が予想を下回ったが、8月消費者信頼感指数が改善したことを好感する形。 ただし、全般的には米経済指標は、ミックス感が強く、ロンドン市場でのドル買いに反動的な売り戻しが主体となった。またFOMC議事録では、前回とあまり内容に変化がなく、大きな材料となっていない。 ユーロドル相場は、ロンドンでつけた1.4570の安値から、原油の反発もあり1.4673−78まで上昇、ポンドドルも1.8331の安値から1.8414−19まで値を上げた。 またドル円は、米経済指標発表前に、投機的な売りから一時大きく109.20に下ヒゲを出したが、その後109.93まで反発。 ただし、ロンドンの高値109.94には届いていない。 一方クロス円は、ダウのマイナスの寄り付から一時急落的に値を下げたが、その後はダウの反転もあって反発的。ユーロ円が一時159.93レベルまで下落したが、161.19−23レベルへ反発。 ポンド円も200.68へ下落後、202.17−25へ反発し、オージー円は、ロンドンの安値93.31の面合わせの後、94.16−21へ上昇、NZD円は、75.72−77から76.65−70、スイス円は、99.93、カナダ円は、105.41まで一時値を上げた。

【経済指標&要人発言】
NZ経済指標
貿易収支-7月:-7.81億NZD (予想-5.38億NZD)
輸入-7月:42.0億NZD (予想40.0億NZD)
輸出-7月:34.2億NZD (予想34.5億NZD)

日本経済指標
企業向けサービス価格指数-7月:1.3% (予想1.4%)

経団連筋
今後はある程度の利息が金利政策上も必要ではないか=笹川自民総務会長
為替 :御手洗経団連会長 (更新:08/26 10:36)
一刻も早く景気回復に結びつく対策を期待=緊急経済対策で

与謝野経済財政担当相
対策の規模、国費の投入、財源についてまだ固まっていない
借金してもやるべきことがあるかどうかで、物事は決まる=赤字国債発行で
総合経済対策、当初目標通り今週末決定へ
補正予算は臨時国会で成立させ迅速に執行へ

茂木金融担当相
27-30日の日程で米国出張、バーナンキFRB議長などと会談
サブプライム問題などグローバルな金融情勢について米当局者と意見交換
米市場は金融株中心に下落、今回訪問で直近状況を確認したい

伊吹財務相
月末にまとめる経済対策、事業規模や予算措置を示す必要
総合経済対策、08年度予算の前倒し含めて補正の話に当然なる
首相が赤字国債避けたいと言っており、意向実現するのが閣僚の義務=経済対策で

ニュージーランド経済指標
RBNZ(NZ準備銀)インフレ期待-3Q: 3.0%

独経済指標
GDP-2Q(確報値):-0.5% (予想-0.5%) 前回修正:1.5%→1.3%
GDP-2Q(前年比/確報値):1.7% (予想1.7%)
個人消費-2Q(確報値):-0.7% (予想-0.4%) 前回修正:0.3%→-0.4%
国内需要-2Q(確報値):-1.0% (予想-1.3%)前回修正 :1.9%→1.6%
輸入-2Q(確報値):-1.3% (予想-3.0%)前回修正:3.5%→3.2%
輸出-2Q(確報値):-0.2% (予想-1.0%)前回修正:2.4%→2.1%

独経済指標
GFK消費者信頼感調査-9月:1.5(予想2.0)前回修正:2.1→1.9

朝鮮中央通信
北朝鮮、核施設の無能力化を一時停止すると表明
北朝鮮、寧辺の核施設の復旧を検討へ
米国が核合意に違反した=北朝鮮

スウェーデン経済指標
生産者物価指数-7月:0.7% (予想0.4%)
生産者物価指数-7月(前年比):3.3% (予想3.0%)

独経済指標
IFO景気動向-8月:94.8 (予想97.2)
IFO現況評価値-8月:103.2 (予想104.8)
IFO予想値-8月:87.0 (予想90.3)

ネルブ独IFOエコノミスト
ユーロ安や原油安の影響は、まだ全ての独企業に及んでいない
リセッション(景気後退)の危険は見込んでいない
現在、2%の成長を予測
ECB(欧州中央銀行)は利下げを行う可能性が高まっている
投資は第3四半期に安定する見込み
ユーロの下落は輸出セクターを支援

フィッシャー・米ダラス地区連銀総裁
米GDPは下半期にゼロ成長となる可能性
米インフレが一時的か一段と持続的かの確率はほぼ五分五分

米経済指標
S&P/ケースシラー住宅価格-6月(前年比):-15.9%(予想-16.5%)

米経済指標
消費者信頼感指数-8月:56.9(予想53.0)前回修正:53.0万件→50.3万件
新築住宅販売件数-7月:51.5万件(予想52.2万件)

米リッチモンド連銀製造業指数-8月:-16(予想-10)
新規受注:-22(前回-17)
雇用指数:-12(前回-5)

米住宅価格指数-6月:0.0%(予想-0.4%)前回修正:-0.3%→-0.4%

シュタルクECB(欧州中銀)理事
国内景気の弱まりは一時的なものだろう
世界的な金融システムは改善しつつある
減速後、景気は徐々に回復へ
エネルギー価格の高騰が消費を抑制している
中期的なインフレリスクは増大した
ECBは現在最大の難問に直面している
ユーロ圏経済には最悪のシナリオはない
ECBは再度物価の安定に到達するだろう
消費者物価は緩やかに低下と予想
不健全な銀行が市場から淘汰される可能性は維持すべき
金融システムに危険が生じた時のみ、銀行救済は正当化される
ECBの利上げシグナルは2次的影響を許さない事を意味した

ロートSNB(スイス国立銀行)総裁
6月に示した景気分析を維持する
下半期の景気減速は上半期よりもハッキリとしたものとなろう
景気減速は続くが、他国ほどではないだろう
スイスには信用収縮は見られない
インフレは今夏でピーク付けたと思いたい
2次的影響のリスクは予想よりも拡大した
柔軟な経済、労働市場、競争力が2次的影響を緩和
インフレを取り巻く状況は落ち着きつつある
物価安定に戻りつつあると確信
中銀は恒久的に市場安定に奔走し続けるべきでない

ロングワース・カナダ中銀副総裁
米経済は第2四半期に予想したよりも幾分強い
第2四半期のカナダGDPは予想よりも幾分弱まった可能性
エネルギー価格の下落は2009年第1四半期に向けたインフレの低下を意味する
商品価格の下落は主に世界経済の失速に起因する
商品価格の下落はカナダドルの下落に大きな影響を与えている
カナダドルの下落、世界経済失速はカナダ経済にとって相反する影響に
カナダ中銀は引き続き総合インフレ、コアインフレを注視
カナダ経済は金融市場混乱の影響を受けている
カナダにおける家計債務の拡大は驚きだ
雇用、歳入の動向が家計債務を押し上げている
カナダの信用市場は問題に直面しているが他国に比べ良好だ

ロングワース・カナダ中銀副総裁-質疑応答
信用危機には全ての選択肢を考慮する必要
インフレ見通しに対する上下リスクは7月より変わっていない

FOMC(連邦公開市場委員会)議事録-8月5日開催分
委員会は概ね次の行動は利上げと見ている
米経済は向こう数四半期鈍化する可能性
ほぼ全員が景気の下振れリスクは継続し、年内景気は弱いと見る
インフレは向こう数四半期で緩やかに低下へ
向こう数ヶ月、非農業部門雇用者数は更に減少する可能性
消費者需用の減退、信用逼迫が企業投資へを抑制へ
エネルギー、商品価格の安定によりインフレは緩やかに
消費支出、輸出、金融機関をめぐる懸念ある
金融引締めしなければコアインフレは2009年に低下しない可能性ある
複数の委員、市場予想よりも早い金融引締めが必要かもしれないと懸念
金融市場の更なる悪化により成長に対する下向きリスク継続の可能性
多くの委員、現在の金融スタンスを特に緩和的と見ず

 27日の東京市場は、上値ストップ・ロスを狙った投機的なユーロドル買いをきっかけに、ドル売りが優勢となった。欧州通貨は、時間外での原油先物価格の上昇に連れ堅調に推移したが、基本的に材料があるわけではなく、上値も更に拡大できていない。 ユーロドルは、1.4634から1.4744まで上昇し、ポンドドルは、1.8368から1.8473まで値を上げた。またドル円は、109.73から108.90まで下落したが、オプションのガンマ・プレイに一旦下げ止まりを見せた。 一方クロス円は、東京株式市場やドル円の動向に連れ全般的に値を下げた。 ユーロ円は、160.79から160.25まで下落し、ポンド円は、201.72から200.96まで、オージー円は、93.91から93.56まで値を下げる展開となった。 NY市場では、米耐久財受注の改善やダウの上昇を受けて、一転東京市場、ロンドン市場でのドル売りから、ドルの買い戻しとなった。 ユーロドルは、ウェーバー独連銀総裁の利下げに否定的な見解を受けて、1.4774の高値まで上昇後、8月の独消費者物価指数(CPI)速報値の低下を受けて、1.4666まで下落した。ポンドドルも1.8489から1.8285まで下落。 ドル円は、109円割れのストップ・ロスをつけて108.70まで下落後は、逆に109.10−30ゾーンのモメンタム系ファンドのストップ・ロスをこなし、一時109.90の高値まで上昇した。 ただし、ダウが高値圏を維持できずに、現在はドルの売り戻しが進んでいる。 一方クロス円もダウの140ドル高を受けて、ロンドン時間の安値圏から一時大きく値を上げたが、高値圏からは利食いに押されている。 ユーロ円は、ロンドン時間の160.06の安値から161.52の高値をつけた後は、161.03−08へ調整、ポンド円は、200.51から202.26へ上昇し、オージー円は、93.53から94.51、NZD円は、76.13から77.12、カナダ円は104.07から104.98、スイス円は、99.34から99.96へ一時値を上げた。

【経済指標&要人発言】
ニュージーランド経済指標
NBNZ企業信頼感-8月:-20.5

独経済指標
輸入物価指数-7月 :0.6%(予想0.5%)
輸入物価指数-7月(前年比):9.3%(予想9.2%)

スウェーデン経済指標
製造業信頼感指数-8月:-12(予想-11)前回修正:-10→-11
消費者信頼感指数-8月:-16.5(予想-17.0)
景気動向調査-8月:85.5 前回修正:89.0→88.5

南ア経済指標
CPIX-7月: 2.5%(予想2.3%)
CPIX-7月(前年比): 13.0% (予想12.9%)

ウェーバー独連銀総裁
現在のECB金融政策はほぼ妥当、利下げ議論は時期尚早
年末から来年にかけ経済見通し改善すれば、行動が必要かどうか見極めるべき
景気鈍化でインフレ率が必然的に低下するとは限らない
金利水準は依然として中立というより緩和気味
今年から来年にかけてのECBスタッフ成長見通しはやや下方修正、インフレ見通しは上方修正が見込まれる

ビニ・スマギECB理事
金利引下げはインフレを助長
ECBによる7月の利上げはCPIを2%以下に低下させるため

米経済指標
耐久財受注-7月:1.3%(予想0.0%)前回修正:0.8%→1.3%
耐久財受注-7月(除輸送用機器):0.7%(予想-0.7%)前回修正:2.0%→2.4%

ロックハート米アトランタ地区連銀総裁
現在のFRB政策はインフレ全般の低下と一致
総合・コアインフレ、年内と09年にかけ低下の公算
原油価格の下落は幾らかインフレ圧力を後進させるだろうが部分的なもの
最新のCPI総合は”高く、厄介”
食料、エネルギー価格がほとんどを占め、幾つかは下落している
全般的な物価が予想通りに低下しなければ、インフレ期待は高く留まる可能性
CPIは今年平均4%を上回り、PCE価格指数は3.5%を超える見通し
最近の物価上昇は持続するよりも一時的と思われる
総合CPIは5.6%レベル、7月付近がピークだろう
高まるインフレリスクに注意し、どんな時でも政策変更可能な準備できている

パパデモスECB副総裁
先進国経済、成長の弱まりやインフレ圧力上昇に直面
ユーロ圏経済成長は今年大幅に鈍化した
経済活動は引き続き抑制される見通し
先進国世界のインフレリスクは上向き
新興国経済は健全、しかしインフレ進行は好ましくない
経済活動は依然として抑制される見通し、09年第4四半期に徐々に回復
09年成長は前に予想したよりも下回るだろう
市場混乱の影響は現在予想しているよりも大きくなる可能性
一段のエネルギー・食料品価格の上昇、排除できない
08年半ばの成長は低調をよそに、インフレ依然としてまだ高い
労働コストなど国内インフレ圧力激化の幾つかの兆候ある
インフレはかなりの期間、物価安定を上回る見通し
現在の政策金利、物価安定目標達成に貢献する見通し
強い一定の金融引締めにより賃上げ要求高まるだろう
原油価格急落にもかかわらず、さらなる上昇排除できない
物価安定のため必要な行動を取るだろう
信用リスクは上昇、一部は住宅市場によるもの
ユーロ圏の銀行の信用枠著しく低下している確証はない

ロックハート米アトランタ地区連銀総裁-質疑応答
住宅価格は更に15%近く下落するかもしれない
短期的なインフレはエネルギー価格に大きく左右される
FRBの安定的な行動を強く支持する
市場は依然脆弱だ
安定的なドルがインフレ緩和に繋がる

独経済指標
消費者物価指数-8月(速報値):-0.3%(予想-0.2%)
消費者物価指数-8月(前年比/速報値):3.1%(予想3.2%)
消費者物価指数-8月(EU基準/速報値):-0.4%(予想-0.2%)
消費者物価指数-8月(前年比/EU基準/速報値):3.3%(予想3.4%)

パパデモスECB副総裁
賃金スパイラルでは利上げが必要だろう
物価安定には上向きリスクがある
ECBは物価安定に向けて必要な事を行なっていく

ヒルデブランドSNB(スイス国立銀行)副総裁
銀行には透明性の向上が必要だ

スウェーデン国立経済調査研究所
スウェーデンの2008年GDP見通しを2.4%→1.7%に下方修正
2009年GDP見通しを2.0%→1.4%に下方修正
2008年消費者物価指数見通しを3.7%→3.8%に上方修正
2009年消費者物価指数見通しを2.9%→2.5%に下方修正

米財務省スポークスマン
ファニーメイ、フレディーマックに関して発表する事はない
*財務省が2社に関し何らかの発表をするとの噂が出ていた

28日の東京市場は、 NYタイムズの「英景気後退が鮮明になる」との記事を材料に、対ポンドでのユーロ買いが進み、ドルが軟調な推移となった。ユーロドルは、1.4710−15から1.4808まで上昇、ポンドドルは、1.8323−28から1.8401−06ので推移となり、ドル円は、109.63−68を高値に108.78まで下落した。一方クロス円は、午前の堅調から、一転ドルの下落を受けて値を落とした。 ユーロ円は、162.03の高値をつけたが、中東筋の売りに160.73まで下落し、ポンド円は、ユーロポンドの買いから、201.15−25を高値に199.82まで下落し、オージー円は、豪州第2四半期民間設備投資が予想以上に強い結果となったことから、94.93まで強含んだ。ロンドン市場では、 ドル円、ユーロ円の買い戻しが中心となった。 ユーロドルは原油価格の120台乗せから堅調推移となったが、NY市場で、米第2・四半期GDP・確報値が、前期比年率+3.3%と予想外に強い数字なり、ドルが全面高となった。 ユーロドルは、原油の反落もあり、1.4727から1.4812へ上昇後、1.4671まで下落、ポンドドルは、1.8240と直近安値を割り込み、ドル円は、一時108.81まで下ヒゲを出すも109.72まで上昇した。 一方クロス円は揉み合い気味で、ユーロ円は161.64へ上昇後、160.77へ値を下げ、ポンド円は、200円割れから、200.85−90まで上昇したが、再度安値圏の199.80−85へ下落、オージー円も94.83−88から94.15−20へ値を下げた。 NYダウは、モノラインMBIAが、再保険を引き受けたとの発表も市場に安心感を与え、200ドルを超える上昇で引けた。  

【経済指標&要人発言】
ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)
ステファン・スワッドCFO(最高財務責任者)が辞任
デイビッド・ハイジー氏が後任に決定
ロバート・レビンCBO(最高業務責任者)が辞任
ピーター・ニカレス氏が後任に決定

篠原財務官
協調介入の秘密合意との報道については「ノーコメント」=一部報道で
日本の為替政策に変更はない

豪経済指標
コンファレンスボード景気先行指数-6月:-0.5%

伊吹財務相
ファンダメンタルズを基本として、その時の状況を見ながら判断=為替の変動で

須田日銀審議委員
国際商品市況が調整局面あるからといってインフレリスクへの警戒怠るべきではない
景気がここにきて急に落ち込んだわけではない=基調判断下方修正で
過剰な在庫や設備を抱えておらず大幅な調整は想定していない
上振れ方向のリスクを意識しているのは世界的に緩和的な金融環境が背景にあるから
今のところインフレ率と賃金が相乗的に上昇するような二次的波及効果は顕在化していない
不断にインフレリスクと対峙しておくことが中央銀行としての重要な責務
景気とインフレのどちらを重視するかといった二者択一的な見方はしていない
人々のインフレ予想を上振れさせるリスクは高まっている
日銀の標準シナリオは従来のものから大きくぶれているわけではない
米経済の年後半の減速は避けられず、米国向け輸出は当面低調に推移する可能性
世界経済の成長率が鈍化していくもとで輸出全体の伸びは緩やかなものになっていくと予想
生産は3期連続で減少する可能性高いが、所得形成力が次第に回復していくにつれ再び増加基調に
国際商品市況は長い目でみれば緩やかな上昇トレンド、目先は世界経済減速で落ち着き取り戻す
CPIは2%を上回る時期がしばらく続く可能性あるが、次第に上げ幅を縮小
欧米金融機関の追加損失や自己資本不足に対する懸念根強い

須田日銀審議委員
景気上向いていくことにある程度確信持てたら行動起こすこと望ましい
私もバイアス持っているつもりはない=金融政策で
早めに余裕もって政策対応、どんどん利上げしなければいけない状況起こしたくない
金融政策は世界にどう影響与え、どう跳ね返ってくるかを考慮に入れながら運営

英経済指標
ネーションワイド住宅価格-8月:-1.9%(予想-1.5%) 前回修正:-1.7%→-1.5%
ネーションワイド住宅価格-8月(前年比:-10.5%(予想-9.6%)

スウェーデン経済指標
小売売上高-7月:-0.5% (予想0.6%)前回修正: 1.8%→1.7%
小売売上高-7月(前年比): 1.3%(予想1.4%)前回修正 :3.3%→3.0%

独経済指標
失業率-8月(季調済):7.6%(予想7.8%)
失業者数-8月:-4.0万人(予想-1.0万人)

ノルウェー失業率-8月:1.8%(予想1.8%)

南ア経済指標
生産者物価指数-7月: 2.7% (予想1.4%)
生産者物価指数-7月(前年比) : 18.9%(1予想7.4%)

米国立ハリケーンセンター
「グスタフ」が31日にメキシコ湾南部に進み、強いハリケーンに発達の見込み

新規失業保険申請件数:42.5万件 (予想42.5万件)

米経済指標
GDP-2Q(改訂値): 3.3%(予想2.7%)
個人消費-2Q(改訂値):1.7% (予想1.6%)
GDP価格指数-2Q(改訂値):1.2% (予想1.1%)
コアPCE-2Q(改訂値):2.1% (予想2.1%)

カナダ経経常収支-2Q:68億CAD(予想80億CAD)

ラジアCEA(米大統領経済諮問委員会)委員長
貿易は米経済にとって非常に重要な要素だ
FRBは信用危機に対し忠実に職務を遂行した
米経済は新興国を含めた海外諸国に依存している

ブランチフラワーBOE(英中銀)政策委員
政策金利はおそらくより早い段階に相当引き下げる必要
英経済は既に収縮している
英経済の収縮は数四半期続く見込み
失業率は上昇するだろう
失業者は年末までに200万人に達する可能性
ポンド安は輸出を促進させるが、景気回復の主要手段にはならず
先手を打って行動を起こす必要がある
我々は後手に回っている
8月インフレ報告で示された景気見通しは希望的観測だ

シュタインブリュック財務相
金融市場の混乱あるも独経済は堅調だ
中長期的な独経済見通しは短期的な見通しよりも良好だ
経済刺激策はECBに利上げを促してしまうかもしれない

ビーニスマギECB(欧州中銀)理事
4%というインフレ率は高すぎる
中銀はインフレ抑制に注視すべきだ
金利は引き締め的ではない
インフレは経済成長に悪影響与えている
為替 :ハーパー・カナダ首相 (更新:08/29 01:05)
カナダ経済のファンダメンタルズは依然堅調だ
テクニカルなものであり現実ではない-カナダ経済はリセッションか?との質問に対し
カナダの雇用者数は幾分弱含んでいるも、引き続き高水準だ

 29日の東京市場、日本の7月のインフレ率上昇、失業率低下、日本の総合経済対策への期待にドルが売られる展開となった。欧州通貨でも、動意が薄い中、英テレグラフ紙報道「ロシアが西側への石油輸出を制限する見通し」を受けた原油価格の堅調推移によりドル売りが優勢となった。 ユーロドルは、1.4687から1.4759まで上昇し、ポンドドルは、1.8260から1.8343まで値を上げた。ドル円は、109.57から108.68まで下落した。一方クロス円は、東京株式市場が堅調に推移するものの、ドル円の動向に連れ全般的に下落した。ユーロ円は、161.08から160.35まで下落し、ポンド円は、200.33から198.80まで、オージー円は、94.54から93.86まで下落した。ロンドン市場では、主だった材料のない中、クロス円の売りが強まった。 NY市場では、米7月個人所得が、市場予想より弱い結果、個人消費支出やPCEコアデフレーターは、予想通りの結果となり、その後発表された米8月シカゴ購買部協会景気指数、8月ミシガン大信頼感指数・確報値と予想より強く、じりじりとドルの買戻しが進んだ。 レーバーデー前のポジション調整も影響しているが、NYダウが寄り付から下げを強めており、一時170ドル安まで下落したことで、クロス円に広範囲の売りが入った。 ユーロドルは、ロンドン突入後に1.4768の高値後は、14640まで下落、ポンドドルが1.8175の安値まで下落したが、ドル円は、108.30台の公的資金と見られる買いに支えられて、108.43−42の安値と108.97の戻り高値で右往左往した。 一方クロス円は、ダウの下落や欧州通貨の下げ、ドル円が109円台を回復できないことで、軒並クリティカルなレベルまで値を下げた。 ユーロ円が159.23、ポンド円が197.60、オージー円が92.97、NZD円が75.87、カナダ円が102.10、スイス円が98.51まで下落し、安値圏からは反発気味もそれ以前の安値を回復できずに引けている。  

【経済指標&要人発言】
日・7月消費者物価指数:総合前年比+2.3%、コア(除く生鮮)前年比+2.4%、除く食料・エネルギー前年比+0.2%(前年比予想:コア+2.3%、総合+2.2%、6月コア+1.9%、総合+2.0%)
日・7月完全失業率:4.0%(予想4.1%、6月4.1%)
日・7月有効求人倍率:0.89倍(予想0.90倍、6月0.91倍)
日・7月全世帯消費支出:前月比+0.9%、前年比実質-0.5%
日・7月鉱工業生産指数速報:前月比+0.9%(予想-0.5%、6月-2.2%)、8月予測値
前月比-2.9%、9月予測値前月比+3.4%
日・7月小売業販売額:前年比+1.9%
日・7月新設住宅着工戸数:前年比+19.0%、年率戸数114.4万戸
日・7月大手建設工事受注:前年比+42.3%
日・7月建設確認交付件数:前年比+55.0%
韓・7月経常収支:-18億ドル
NZ・7月住宅建設許可件数:前月比+4.7%(6月-18.8%)
豪・7月新築住宅販売:前月比-7.2%(6月+4.0%)
英・8月消費者信頼感指数:-36(7月-39)
インド・第2・四半期国内総生産(GDP):前年比+7.9%
スイス・2007年実質国内総生産(GDP):+3.3%へ上方修正(前回発表+3.1%)

与謝野経済財政担当相
「海外要因による物価上昇を大変憂慮している」
「物価上昇、まだ打ち止め感持てない」

政府筋
「総合経済対策の事業規模はおおむね11兆円・予算規模2兆円弱」

福田首相
「総合経済対策、補正予算編成で赤字国債発行は行わない」
「定額減税、年末の税制改革で財源を十分勘案して議論」

伊吹財務相
「総合経済対策、08年度補正予算、赤字国債出さない形で処理したい」
「第2次補正予算、可能性としてありえる」
「補正予算規模は1.8兆円程度」

ノルウェー経済指標
小売売上高-7月 :-0.6% (予想0.2%) 前回修正:-0.2%→-0.3%
小売売上高-7月(前年比):1.5% (予想2.7%) 前回修正:0.1%→0.0%

リープシャー・オーストリア中銀総裁
インフレの二次的影響のリスクが高まりつつある
インフレ期待を抑制するために責任を持って行動する必要がある

欧州経済指標
失業率-7月 :7.3% (予想7.3%)
消費者物価指数速報-8月(前年比) :3.8% (予想4.0%)
業況判断指数-8月 :-0.33 (予想-0.29) *前回修正:-0.21→-0.20
消費者信頼感-8月 :-19 (予想-20)
経済信頼感-8月 :88.8 (予想89.3)
鉱工業信頼感-8月 :-10(予想-9)
サービス信頼感-8月 :3 (予想1)

スイスKOF先行指数-8月: 0.68(予想0.83) 前回修正0.90→0.85

南ア貿易収支-7月: -143億ZAR(予想-38億ZAR)

米経済指標
個人所得-7月: -0.7%(予想-0.2%)
個人支出-7月: 0.2%(予想0.3%)
PCEデフレータ-7月(前年比): 4.5%(予想4.5%)
PCEコア・デフレータ-7月 :0.3%(予想0.3%)
PCEコア・デフレータ-7月(前年比): 2.4%(予想2.4%)
*前回修正
PCEデフレータ:4.1%→4.0%

カナダ経済指標
鉱工業製品価格-7月:0.4%(予想1.0%)前回修正:1.3%→1.6%
原料価格指数-7月:1.4%(予想0.2%)前回修正:4.4%→4.3%
GDP-6月:0.1%(予想0.2%)
GDP-2Q:0.3%(予想0.6%)
GDP-1Q前回修正:-0.3%→-0.8%
カナダ経済指標
鉱工業製品価格-7月:0.4%(予想1.0%)前回修正:1.3%→1.6%
原料価格指数-7月:1.4%(予想0.2%)前回修正:4.4%→4.3%
GDP-6月:0.1%(予想0.2%)
GDP-2Q:0.3%(予想0.6%)
GDP-1Q前回修正:-0.3%→-0.8%

米シカゴ購買部協会景気指数-8月:57.9(予想50.0)
新規受注:60.2(前回53.5)
雇用指数:39.2(前回45.9)

フラハティ・カナダ財務相
第2四半期の個人所得、労働市場の伸びが今後の経済成長をサポート
2008年の経済成長は緩やかなものに
経済ファンダメンタルズは堅調だ
経済見通しには不透明性あるが、他国に比べれば良好だ
カナダの住宅市場は健全だ
カナダの国内需要は米国の国内需要よりも強い
2008年の実質GDPはおよそ1%拡大する見込み

米ミシガン大学消費者信頼感指数-8月(確報値):63.0(予想62.0)


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