2008年09月21日更新
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Date コメント
2008年09月01日(月) クロス円の投売りが強まり円急騰も、福田総裁の突然の辞任発表やNYホリデーで買戻し
1日の東京市場は、ハリケーン「グスタフ」による米国メキシコ湾岸の石油精製施設の操業停止懸念で、原油価格が上昇したことをきっかけにしたドル売りが強まった。ただし、ユーロドルは、英サンデー・テレグラフ紙報道「米証券大手リーマン・ブラザーズが韓国産業銀行へ最大60億ドルの出資を仰ぐ方向で交渉中」との話や原油価格の反落、ユーロ円の売りやポンドの売りに値を崩し、1.4729から1.461まで下落、ポンドドルは、、ダーリング英財務相による英国経済への悲観的な見方や影の英中銀金融政策委員会で、0.50%の利下げを主張と伝えられたことで、売りが強まり、1.8015まで下落、ドル円は、108.70から107.62まで値を下げた。一方クロス円は、欧州通貨とドル円の下落を受けて、大幅に調整した。 ユーロ円は、159.62から157.65、ポンド円は194.15の安値、オージー円は91.81、NZD円は74.97、カナダ円は100.80まで下落した。ロンドン市場は、原油先物価格が時間外で、一時113ドル半ばまで下落したことから、対欧州通貨でドル買いが進んだ。 NY市場は、レイバーデーで休場であることから、落ち着いた動きとなったが、ハリケーン「グスタフ」の勢力が弱まっていること受けて、原油先物が一時110ドル台へ下落したことで、ドルの買い戻しが継続した。ユーロドルは、1.4582の安値、ポンドドルは、1.7987まで下落し、ドル円は福田首相の辞任の報もあって、一時108.38まで反発した。一方クロス円は、安値圏での揉み合いが続いており、ユーロ円が東京夕方の安値157.55から158.31−36へ反発を限定し、ポンド円は、194.15の安値から195.50−60、オージー円は92.36−41へ上昇後、本日の安値の91.73まで下落し、NZD円は、75.51−56、カナダ円101.50−55、スイス円は98.41−46に上値を限定して、東京時間の安値との保合となった。 
経済指標&要人発言 英・8月住宅価格(ホームトラック):前年比-5.3%
豪・4-6月期経常収支:-127.74億豪ドル(予想-165億豪ドル、前期198.42億豪ドル)
豪・8月インフレ指標(TDセキュリティーズ&メルボルン研究所発表):前月比
+0.1%、前年比+4.2%(7月前月比+0.4%、前年比+4.6%)
中・8月購買担当者指数(PMI):48.4(7月48.4)
独・7月小売売上高(実質):前月比-1.5%、前年比変わらず

ダーリング英財務相(8/30付英紙ガーディアン)
「英経済は過去60年間で恐らく最悪の下降局面に直面しており、予想以上に深刻で長期間続く」

ブラウン英首相(8/31付英紙オブザーバー)
「ロシア軍がグルジアの領土保全を認め紛争前の位置に撤退しない限り、欧州は断固たる対応を取るとメドベージェフ露大統領に伝えた」
スイスSVME購買部協会景気指数-8月:52.5(前回53.2)
英消費者信用残高-7月: 11億GBP(前回8億GBP)

サパテロ・スペイン首相
原油価格が安定したままならば、スペインのインフレは年末に4%を下回る可能性
原油安は利下げにつながる可能性

杉本財務次官
定額減税、価格転嫁にタイムラグある中で緊急措置必要と考えたと認識=経済対策で

パパデモスECB(欧州中央銀行)副総裁
金融の混乱はかなりの期間続くだろう
正常に戻るには市場参加者および政策決定者による行動を必要とするだろう
ユーロ圏の活動を取り巻く不確実性は高く、また増大
市場の混乱は欧州銀行の収益に影響
大手欧州系銀は市場の嵐に耐えている
住宅市場の状況を背景にクレジット市場のリスクは拡大
物価安定は経済成長にとって不可欠

福田首相
辞任を表明
先週末に辞任の決断をした
今が政治空白を作らない一番よい時期と判断

緊急首脳会議の声明草案
EU(欧州連合)・ロシア関係、岐路に差し掛かった
グルジア紛争を踏まえ、対ロシア関係評価を実施

クロズナーFRB(連邦準備制度理事会)理事
世界経済成長の鈍化はエネルギー・食品価格の圧力で複雑化している

シュタインブリュック独財務相
ユーロ/中国人民元はファンダメンタルズを反映していない
独と中国は世界的不均衡の削減を模索
中国中銀関係者と為替レートについて議論した
為替レートはファンダメンタルズを反映すべきだ

ホーニグ・カンザスシティ連銀総裁
コア・インフレは短期的に上昇する見込み
現在の市場危機への対処が長期的な物価安定に
市場経済を最善にするためには、金融機関の破綻は受け入れるべきだ
市場の透明性、企業統制を推し進めるべき

ユンカー・ユーログループ議長
為替状況は米国の強いドルへの取り組みに一致しつつある
ユーロは依然対ドルで過大評価されている
最近のドル高を歓迎する
状況は正しい方向へと向かっている
2008年09月02日(火) 豪州利下げも織り込み、8月ISM製造業景況指数が、市場予想より悪いがダウの反発を受けてドルは堅調
2日の東京市場は、原油価格の軟調推移を受けてドルの買い戻しが強まった。欧州通貨は、9月15日に予定されていた欧州連合とロシアの新パートナーシップ協定交渉が延期されたことで値を下げ、ユーロドルは、1.4617から1.4499、ポンドドルも1.8015から1.7851まで下落した。 またドル円は、本邦機関投資家からのドル買いが優勢となり107.77から108.54まで値を上げた。一方クロス円は、東京株式市場の軟調推移や個人投資家の投売りが出て全般的に下落した。 ユーロ円は、158.27から157.00まで下落し、ポンド円は194.77から192.55、オージー円は、予想通り豪州準備銀行が0.25%の利下げを発表したが、声明文に次回の利下げ文言がなかったことで乱高下気味となったが、結局92.46から90.33まで下落した。 ロンドン市場では、原油価格の下落を受けて、ドルの買い戻しが進んだ。 NY市場では、米7月建設支出や8月ISM製造業景況指数が、市場予想より悪く、逆にドル売りが進んだ。 ただし、NYダウが寄り付から240ドル近い上昇となったことで、一時円売りがクロス円中心に進んだが、その後マイナス圏に反落したことで、高値圏を維持出来ずに終了した。 ユーロドルは、1.4466の安値から1.4548まで上昇後、1.4495−00まで調整して引け、 ポンドドルは、1.7783の安値から、1.7885−90レベルに一時反発、ドル円は109円のストップ・ロスをつけて、109.19まで上昇したが、長期資本筋の売りを受けて108.50−55まで反落した。 一方クロス円は、軒並み同様なショート・カバーを受けてロンドンの安値から反発となった。ユーロ円が158.45、ポンド円が194.89、オージー円が。91.30−35、NZD円は、94.99−04レベル、カナダ円が102.11、スイス円が98.47まで一時値を上げた。
経済指標&要人発言 豪経済指標
住宅建設許可件数-7月 :-2.3% (予想0.5% ) 前回調整:-0.7%→2.2%
住宅建設許可件数-7月(前年比):-3.7% (予想-6.4%) 前回調整:−7.8%→−1.2%

白川日銀総裁
現在は景気の下振れリスク、物価の上振れリスクの双方に注意が必要な局面
物価の2次的効果が発生するリスクに注意する必要
景気下振れリスク薄れる場合には緩和的金融環境のもたらすリスクもある
上下両方向のリスクを見極め機動的に政策運営行う方針
日本経済が深い調整に陥る可能性は小さい
世界経済のある程度の減速は必要
金融緩和の長期化がもたらすリスクへの注意が必要


与謝野経済財政担当相
自民党総裁選の立候補、何も考えていない
麻生幹事長は、財政健全化目標年度先送りできないと理解

伊吹財務相
建設国債を発行してもできるだけ金額は抑える=補正予算で
為替 :茂木金融担当相 (更新:09/02 11:24)
金融機関に中小企業の金融円滑化求める文書を今日出す

豪経済指標
RBA(豪準備銀)政策金利 :7.00% (予想7.00%)

RBA(豪準備銀)
RBAは政策金利を0.25%引き下げ、7.00%にすることを決定
今後、需要とインフレの見通しを評価していく
金融の状況は非常にタイト
インフレは今後低下する見込み
家計需要は抑制され続ける見込み

豪政府)
中銀の利下げ、住宅購入者に一定の支援効果

白川日銀総裁
福田首相辞任が日本経済にどのような影響及ぼすか注視
企業倒産増加もあり、金融機関の与信動向に注意
米経済は下半期にかけて停滞と予想
国際商品市況下落、長期化すれば世界経済全体の減速が背景

スイス経済指標
消費者物価指数-8月:−0.3%(予想-0.2%)
消費者物価指数-8月(前年比):2・9%(予想3.1%)
GDP-2Q:0.4%(予想0.2%)
GDP-2Q(前年比) :2.3%(予想2.4%)

白川日銀総裁
財政バランス悪化すると経済に様々な問題が生じる
消費者物価は当面2%台半ば、来年には下がり物価安定圏に戻るだろう
二次的物価上昇の発生、最終的に決めるのは中央銀行の責任

シュタインブリュック独財務相
2008年のドイツ経済は1.7%成長の見通し、リセッション(景気後退)はない
インフレは中期的に深刻な問題だが、ドイツ特有ではない

ムボウェニSARB(南ア準備銀行)総裁
インフレ面で大きな難問がある
中央銀行はインフレ問題に対処するためにあらゆることを行っている

南ア経済指標
Naamsa自動車販売-8月(前年比): -30.3% 前回調整 :-19.7%→-19.9%

ユーロ圏経済指標
生産者物価指数-7月: 1.1%(予想1.3%) 前回調整:0.9%→1.0%
生産者物価指数-7月(前年比):9.0% (予想9.0%)

OECD(経済協力開発機構)
米GDP伸び率見通し、第3四半期は前期比年率+0.9%・第4四半期は+0.7%
日本のGDP伸び率見通し、第3四半期は前期比年率+2.4%・第4四半期は+1.4%
ユーロ圏のGDP伸び率見通し、第3四半期は前期比年率+0.4%・第4四半期は+0.8%
英国のGDP伸び率見通し、第3四半期は前期比年率-0.3%・第4四半期は-0.4%
ドイツのGDP伸び率見通し、第3四半期は前期比年率+0.0%・第4四半期は+0.1%
フランスのGDP伸び率見通し、第3四半期は前期比年率+0.2%・第4四半期は+0.6%
イタリアのGDP伸び率見通し、第3四半期は前期比年率+0.0%・第4四半期は+0.6%
カナダのGDP伸び率見通し、第3四半期は前期比年率+0.8%・第4四半期は+2.0%
G7のGDP伸び率見通し、第3四半期は前期比年率+0.8%・第4四半期は+0.7%

OECDチーフエコノミスト
FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策は適切
日銀は当面、利上げを控えるべき
ECB(欧州中央銀行)の「バイアスなし(no bias)」発言は正しい、政策スタンスは適切
ユーロ圏の基調インフレトレンド、米国以上に懸念要因
英国のインフレは、BOE(英中銀)の対応を困難にしている

ダーリング英財務相
現在の経済的困難を乗り越えると、いまだ楽観的
経済に関しての先週末のコメント、世界経済について以前に述べたことの繰り返しだ
ポンドは1年以上の間下落、通貨は常に変動する

米経済指標
ISM製造業景況指数-8月:49.9(予想50.0)
建設支出-7月:-0.6%(-0.5%)前回修正:-0.4%→0.3%
ISM製造業景況指数構成項目
新規受注:48.3(前回45.0)
雇用指数:49.7(前回51.9)
生産指数:52.1(前回52.9)
支払価格:77.0(前回88.5)

格付け機関 フィッチ
ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)の優先株式格付けを「A+」→「BBB-」に引き下げ
フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の優先株式格付けを「A」→「BBB-」に引き下げ

ジョーダンSNB(スイス国立銀行)理事
向こう数ヶ月でインフレは大幅に低下する可能性
インフレの低下によりSNBは様子見スタンスを継続出来る
2008年のGDP見通しは1.5-2.0%
2009年のGDPは大幅に低下する可能性
インフレは2009年春頃に2%以下へ
物価安定を脅かす事なく不必要な景気減速を回避する必要
スイスフランの対ユーロでの安定推移、対ドルでの下落は輸出とスイス経済にとって歓迎すべきサポートだ
最近の調整にも関わらず、商品・原油価格は依然高水準だ
ユーロ圏は米国よりも大きな景気減速に直面する可能性も
スイス経済の見通しは他国に比べると非常に良い
SNBの長期的な目標は物価安定を確実にする事だ
スイスのインフレはピークを付け、低下に向かうだろう
見通しには大きな不透明性がある
スイスにおける信用収束の兆候はわずかだ

FRB(連邦準備制度理事会)公定歩合議事録
ダラス連銀、カンザスシティ連銀が8月5日のFOMCの前に公定歩合の引き上げを要請
ダラス連銀、カンザスシティ連銀は6月26日、7月10日、7月24日に0.25%の公定歩合引き上げを要請
10の地区連銀は6月後半から7月にかけ公定歩合据え置きを要請
地区連銀は成長の下方リスクよりもインフレリスクに重きをおいた
利上げ派は投入コストの上昇が製品価格に転嫁される可能性を指摘
据え置き派は市場のストレス、住宅市場不振が成長を抑制すると指摘
利上げ反対派は確実に成長鈍化を確認するために今後発表される指標をモニターする必要
2008年09月03日(水) 悲観的なローゼングレン・ボストン連銀総裁発言とベージュブックを受けて、ドル売り戻し
3日の東京市場は、東京株式市場の堅調推移や原油価格の軟調推移を受けて、米系ファンド筋中心にドルの買い戻しが進んだ。 ユーロドルは、強い材料もなくテクニカル面から、戻り売りに晒され1.4532から1.4405まで値を下げ、ポンドドルは、1.7702から1.7840で小動きとなった。 またドル円は、108.43から109.09まで堅調に上昇した。 一方クロス円は、ユーロの軟調推移やオーストラリアの第2四半期国内総生産が予想を下回ったことで、オージー円に売りが集まり、全般的に下落した。ユーロ円は、158.04から156.93、ポンド円は、194.03から192.75、オージー円は、91.01から89.65まで値を下げた。 ロンドン市場では、東京の流れを引き続きドル買い、クロス円中心に円買いが強まった。NY市場では、米7月製造業受注指数は、市場予想より強い内容も大きく影響を与えず、アジア、ロンドンからのドル買いに反動的なドル売り、クロス円の買い戻しが出たが、特にローゼングレン・ボストン連銀総裁が米失業率上昇の可能性を指摘したことや米地区連銀景況報告(ベージュブック)では、「大半の地区で経済活動は低調であり、一部では価格圧力が緩和した」と表明されたことで、9月16日のFOMCや年内の政策金利据え置き観測が強まり、ドルは売り込まれた終了した。 ユーロドルは、1.4385の安値から1.4509へ上昇、ドル円は108.11まで下落した。 クロス円も全般的にロンドンの安値からは買い戻しが優勢となったが、軟調なダウは利食いに高値圏は維持できなかった。 ユーロ円は156.26から157.30−35へ反発、ポンド円は192.13から193.43まで上昇後、192円を割り込み、 オージー円は、89.59から91.22まで大きく一時反発となった。また金利据え置きを好感したドルカナダが1.0583まで下落して、カナダ円は一時102.64まで反発となったが、その後は101.75−80まで下落した。
経済指標&要人発言 英経済指標
ネーションワイド消費者信頼感−8月:52(予想49)前回修正:51→52

豪経済指標
GDP-2Q :0.3% (予想0.4%) 前回修正:0.6%→0.7%
GDP-2Q(前年比):2.7% (予想2.9%) 前回修正:3.6%→3.3%

シュタインブリュック独財務相
中国は米経済と金融混乱を懸念
中国は外貨準備の分散化に関心、依然ドルに焦点
世界的なインフレは現在の市場混乱より長引く

中国銀管会委員長
人民元政策を早急に研究し、元相場の方向性やペースをコントロールする必要

ユーロ圏経済指標
小売売上高-7月: -0.4%(予想-0.1%) 前回修正: -0.6%→-0.9%
小売売上高-7月(前年比): -2.8%(予想-2.1%)前回修正:-3.1%→-3.2%
GDP-2Q(改訂値):-0.2% (予想-0.2%)
GDP-2Q(前年比/改訂値): 1.4%(予想1.5%)

米経済指標
チャレンジャー人員削減数-8月(前年比):11.7%

BOC(カナダ中銀)政策金利
BOC(カナダ中銀)は事前予想通り政策金利を3.00%に据置

BOC声明
金利は依然として適切に緩和的
米経済の弱さと信用ひっ迫が米国の2009年の見通しを悪化させるリスクが増大
米経済と世界的な金融市場はこれまでのところ予測に沿って広範に展開
商品価格は想定したよりも弱い、価格は変動が激しいままと予想
商品価格の下落、対ドルでのカナダドル下落の大きな要因
世界経済の減速・カナダドルの下落はカナダの成長にとって拮抗作用
国内需要は減速したが依然として強い
7月の経済活動は予測よりもわずかに低下したが、依然として生産能力に近い
総合およびコアインフレが2009年下半期に2%に収束すると引き続き予測
最近のエネルギー価格の下落、総合インフレの一時的な急上昇が予測よりも小さくなることを意味

米7月造業受注指数:1.3% (予想1.0%) 前回修正1.7%→2.1%

欧州委員会
第2四半期の弱いGDPは第1四半期の強さの反動

リプスキーIMF(国際通貨基金)筆頭副専務理事
2008年の世界経済成長率は4.1%のIMF予測を下回る可能性がある
インフレ、商品・エネルギー高、金融市場の混乱が世界の成長にとって主要な脅威

地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)
大半の地区で経済活動は低調、業況は弱い・軟調・抑制
エネルギー・商品・食料価格高による物価圧力、ほとんど全ての地域で見られる
一部の商品・エネルギー関連商品価格、ある程度下落もしくは伸びが鈍化
投入価格の上昇で一部企業は販売価格引き上げ、賃金圧力は緩やか
製造業は弱い、一部の地区では減速している、他の地区は改善
複数の地区で輸出が製造業を押し上げた、しかし一部の製造業者は最近輸出の伸びが鈍化している
大半の地区で労働市場の環境は変化していないか幾分悪化
大半の地区で消費支出は低調、購入は必需品が中心
カンザスシティー地区を除き、住宅状況は弱まったか、もしくは軟調なまま
すべての地区でローン基準が引き締まっている
8月25日までのデータを基にフィラデルフィア地区連銀がまとめた

ローゼングレン米ボストン地区連銀総裁
低金利は信用収縮の影響で通常ほど刺激効果を発揮していない
2008年後半の米経済は弱くなると予想、失業率は6%を上回る可能性
米経済の逆風は1990年代初めよりも強い
逆風は望んだほど弱まっていない
流動性危機は信用危機へ変化した
FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げは貸出の縮小のいくらかを相殺した
緩衝装置として役立つのではなく、証券化は問題を悪化させた
銀行問題は法人向け融資に反映し始めている
経済減速と信用収縮はおそらくコアインフレを下げるだろう

アルムニア欧州委員
ユーロ圏は経済の深刻な減速に直面している
経済減速を深刻に受け止める必要
リセッション(景気後退)懸念は誇張されている
ドイツ経済は2008年に1.9%成長を達成することができる
2008年09月04日(木) トリシェECB総裁記者会見が新味にかけ、ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相の「ユーロは対ドルなどで過大評価されている」との発言を受けて、ドル全面高
 4日の東京市場は、英MPCやECB理事会を控えて、本邦機関投資家や本邦個人投資家、米系ファンド筋からのドル売り先行した。ユーロドルは、1.4470から1.4545まで上昇し、ポンドドルは、1.7707から1.7842まで値を上げた。またドル円は、108.43から107.85まで軟調に推移したが、107円台では、買い意欲が強い模様。 一方クロス円は、東京株式市場の動きにつれて一時値を下げたが、欧州通貨が堅調に推移したことやドル円の107円後半が底堅いこで、全般的に値を回復した。 ユーロ円は、156.47から157.95まで上昇し、ポンド円は、191.44から193.59まで、オージー円は、豪州7月貿易収支が赤字に転落したことで89.78まで下落後、90.98まで値を回復した。 NY市場はドル全面高。英MPC、ECB理事会では、金利が据え置かれたが、トリシェECB総裁の記者会見が新味にかけ、ユーロ相場をフォローしなかったことで失望感を買い、さらに予想より強い8月米ISM非製造業指数、ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相の「ユーロは対ドルなどで過大評価されている」との発言を受けて、ユーロ相場が急落となった。 NYダウの寄り付からの300ドルを超える下落となったが、ドル売りに繋がらず、クロス円の売りが更に欧州通貨を押し下げるという悪循環を生んでいる。ユーロドルは、一時1.4315まで下落、ポンドドルも1.7627まで値を下げ、ドル円は106.97で下落した。またユーロ円が153.26、ポンド円が189.24、オージー円が87.99、NZD円が71.89、スイス円が96.48、カナダ円が100.03まで急落気味となった。
経済指標&要人発言 タイムズ紙
三菱東京、米リーマン・ブラザーズ出資に関心

豪経済指標
貿易収支-7月 :-7.17億AUD(予想0.5億AUD) *前回修正:4.11億AUD→3.51億AUD

米共和党
マケイン氏を大統領候補に正式指名

ウェリンク蘭中銀総裁
金融危機の終息はまだ視野に入らず、あと数年続く見込み
蘭経済はここ数年よりも強い
蘭経済は労働コストが抑制されていれば、危機を切り抜けられる
政府による付加価値税引き上げの中止を歓迎

スウェーデン中銀
スウェーデン中銀は事前予想通り政策金利を0.25%引き上げ4.75%にする事を決定した
年内はレポレートを据え置くと予想
金利の引き上げは、明確な高インフレを防ぐため必要
ここ最近、食品とエネルギー価格が下落したと同時にインフレ期待が鈍化
コスト高の圧力により生産性が予期せぬほど弱い
経済活動は引き続き鈍化、労働市場は不活発化
資源の利用は依然として通常より高水準、しかし予想期間中には下落するだろう
今、金利を引き上げる事は、エネルギー価格、食品価格の上昇が他地域に拡がらないようにするため必要

英経済指標
HBOS住宅価格-8月:-1.8%(予想-1.8%)
HBOS住宅価格-8月(3ヶ月/前年比):-10.9%(予想-10.7%)

金融庁
6月末国内金融機関のサブプライム関連商品の保有額は9580億円、3月末は1兆0190億円
6月末国内金融機関のサブプライム関連商品の関連損失は8960億円、3月末は8500億円
6月末国内金融機関の証券化商品の保有額は23.5兆円、3月末は22.7兆円
6月末国内金融機関の証券化商品の関連損失2.5兆円、3月末は2.4兆円

南アフリカ経済指標
SACOB景況感指数-8月:90.5
経常収支-2Q :-1644億ZAR(予想-1710億ZAR)

独経済指標
製造業受注-7月: -1.7%(予想0.3%) *前回修正:-2.9%→-2.6%
製造業受注-7月(前年比): -0.7%(予想-2.2%) *前回修正:-6.1%→-6.0%

BOE(英中銀)政策金利
BOE(英中銀)は政策金利を事前予想通り5.00%に据え置く事を決定した。*声明は無し

ECB(欧州中銀)政策金利
ECB(欧州中銀)は政策金利を事前予想通り4.25%に据え置く事を決定した。

米経済指標
ADP雇用統計-8月:-3.3万人(予想-3.0万人)*前回修正:0.9万人→0.1万人

トリシェECB(欧州中銀)総裁-記者会見
インフレ率が物価安定水準を上回る状況が長期化する公算
インフレリスクは上方にある
マネーと信用の伸びはある程度鈍化している
最新のデータ、08年半ばの実質GDP伸び率減速を示す
成長の減速、第1四半期への反動も一因
広範囲なインフレの二次的影響を回避することが重要
商品価格も成長の減速の一因
中長期のインフレ期待をしっかり抑えることを強く決意
現在の金融政策スタンス、われわれの目的達成に貢献する
引き続き状況を非常に注意深く監視する
商品価格が投資の伸びや需要を冷え込ませている
原油価格下落、可処分所得に寄与する
世界の成長、比較的底固さを維持する見込み
世界の成長輸出と投資を支援する
08年ユーロ圏GDP伸び率見通しは1.1-1.7%、6月予測は1.5-2.1%
09年ユーロ圏GDP伸び率見通しは0.6-1.8%、6月予測は1.0-2.0%
08年ユーロ圏インフレ見通しは3.4-3.6%、6月予測は3.2-3.6%
09年ユーロ圏インフレ見通しは2.3-2.9%、6月予測は1.8-3.0%
理事会は経済見通しに関する不確実性を認識
成長の下振れリスクを認識
エネルギー・食品価格が再び上昇するリスクがある
市場緊張の実体経済への影響によるリスクもある
世界の不均衡も成長下振れリスクを示唆
インフレを懸念している
ユーロ圏の経済活動は弱い
インフレ、過去の世界的エネルギー・商品価格上昇による影響が大きい
賃金上昇率が加速している
インフレ率はかなりの期間高止まりし、2009年に徐々に鈍化へ
理事会、中期的に物価上振れリスクがあるとの見解
理事会は価格設定と賃金に格別の注意を払って監視している
賃金・物価スパイラルは雇用や競争力を損なう
金融市場、いまも緊張状態にある
マネー・信用の伸び鈍化、2005年以降の政策決定のインパクトを示す
マネーに関する分析は、依然として物価上振れリスクを示唆

米経済指標
非農業部門労働生産性-2Q(確報値) :4.3%(予想3.4%)
単位労働費用-2Q(確報値):-0.5% (予想0.1%)
新規失業保険申請件数 :44.4万件(予想42.0万件) *前回修正:42.5万件→42.9万件

トリシェECB(欧州中銀)総裁-質疑応答
われわれは、現在の金利を維持するという選択肢でまとまった
据え置き決定は全会一致
ECBにバイアスは無い(no bias)
理事会のムードは前回と同じ
決して予断はもたない
物価安定のために必要なことを行う
我々は物価安定のリスクに対処している
前回の理事会の見解通り=物価安定リスクについて
ECBは二次的影響を回避する必要性を特に主張
スタッフ予想では、マイナス成長は見込まれていない
成長について、理事会の見解は過去の声明と同様
われわれは第2・第3四半期が景気の谷と予想していた
景気は底を打った後、緩やかに回復する見込み
われわれの最重要メッセージは、広範囲な二次的影響の回避
二次的影響、広範囲ではないが一部にみられる
同様の立場だ=為替について
米国の強いドルを支持に非常に注目している=為替について
米国の強いドル支持表明を市場は信じている=為替について
米当局の見解をわたしも繰り返す=為替について
「繰り返して言うがバイアスはない(no bias)」=市場の年内据え置き観測について
我々は決して事前に約束しない
理事会を代表して意見を言うのはわたしだけ
2010年の物価安定実現を考えている
2010年の物価安定実現、具体的な時期には言及したくない
利上げによってわれわれの真剣さ信頼性を証明した
原油価格に関する見方は非常に慎重、不安定な動きを予想
原油の一段の上昇、だれにとってもマイナス
指数連動債とスワップに反映される市場のインフレ期待は、われわれが注目する要因
成長に関する過去のコメントに付け加えることはない、驚いてはいない
12%のヘアカット、あらゆる償還期限の資産担保証券に適用
一部の資産担保証券にはヘアカットの上積みがある
資産担保証券の格付けに関し、より高いディスクロージャー基準を望む
受け入れ担保のルール変更はリスク枠組みの改善が狙い、全体的性格は変わらず
受け入れ担保に関する新ルールは2009年2月に実施
受け入れ担保の新ルール、銀行の流動性オペ参加を阻むことはない
3カ月物と6カ月物のオペをそれぞれ継続することを決定
我々はFEB(米連邦準備制度理事会)と緊密に協力している
短期金融市場、まだ不自然な状況にある
各国中銀は自己満足している場面ではない
デフォルトリスクが高まったとは言っていない=受け入れ担保証券について

米8月ISM非製造業景況指数:50.6(予想49.5)

ユンカー・ユーログループ議長
2008年のユーロ圏の成長は1.0-1.3%の見通し
ユーロ圏経済は2009年前半にさらに減速する可能性、後半に上向く見込み
ユーロ/ドルの1.44ドル、1.60ドルよりも経済ファンダメンタルズをより良く反映
ユーロはドルや他通貨に対し、依然として実質的に過大評価

IMF(国際通貨基金)報道官
IMFは依然としてユーロがどちらかといえば高水準にあるとみている
ドルは中期的な均衡に近づいている

フィッシャー・米ダラス連銀総裁
向こう数四半期、米国の成長は貧血が続く可能性が高い
商品価格の下落にエキサイトし過ぎないようにする必要、持続しない可能性
住宅市場の調整が完全に終わったとは思っていない、道のりは長い
ここ数ヶ月、インフレのトレンドが加速したことは非常に明確
インフレは成長減速によって低下するかどうか、まだ結論は出ていない
最近のデータは第3四半期のスタートが弱いことを示すが、7月の製造業受注指数は良い驚き
住宅市場はまだ底をつけておらず、信用市場は脆弱、消費者と企業はディフェンシブ
保護貿易主義に抵抗する必要、両大統領候補はこのことを心に留めて欲しい

フィッシャー・米ダラス連銀総裁
原油安とドル高のインフレへの影響を言うには時期尚早
エネルギー・食品価格ショックが影響を与え続ける可能性は五分五分
GSE(政府系金融機関)に関してのコメントを控える
信用市場は回復しているが、過程は依然として道半ば
為替 :イエレン・米サンフランシスコ連銀総裁 (更新:09/05 03:33)
2008年後半の米経済は明らかに平均以下
現在のFFレート、「非常に緩和的」とは言えない
政策金利は経済の大きな逆風を反映するために調整する必要
金融環境はおそらく1年前よりも一段と抑制
商品価格下落でFOMC(米連邦公開市場委員会)の政策の選択肢が改善
第2四半期の強い成長はつかの間の可能性、金融システムがリスク
特に商品価格下落が広がれば、インフレの予後は明るい
インフレリスクが多少低下したことは明らか
コア・総合インフレ率は09年に「2%をやや上回る」水準に低下する見込み
インフレ期待は比較的上手く抑制
いくつかのセクターを除いて、賃金圧力上昇の報告はない
ドルの上昇につれて、米国は力の源泉として輸出に頼ることが出来ない
住宅価格は「しばらくの間」下落し続けるだろう
金融市場に混乱はまだ残っている、状態は脆弱

イエレン・米サンフランシスコ連銀総裁
さらなる利下げは可能性が低いが、完全に排除することは出来ない
利下げは「負の連鎖」が大幅に悪化した場合に余儀なくされる可能性
インフレが次第に低下することを適度に確信
原油価格がここまで非常に速く下落するとは予想していなかった
インフレ楽観論は原油安だけに頼っているのではない
海外経済の弱さは米国で同じ力で働いて反映する
2008年終わり頃に失業率は6%を超える可能性
政策金利に関して我々は我慢する余裕がある、現在の政策スタンスは均衡
FRB(米連邦準備理事会)の次の動きは利上げであり、利下げではないと依然考えている
労働市場の低迷はインフレの上向きリスク緩和の助け
金融市場の状況は依然として脆弱、FRBの流動性供給が役立つ
2008年09月05日(金) 米雇用統計の大幅悪化もドル売りは一時的、 GSEの救済策期待から引け際に円売り強まる
 5日の東京市場は、早朝シドニー市場から、昨日の海外市場の流れを受けて、大きく売り仕掛けが出て、個人投資家のマージン・コールや円キャリートレードの手仕舞い売りを誘う展開から、一時円が急騰した。 ただし、5−10日の輸入決済、本邦資本筋や個人投資家のバーゲン・ハントの買いや米系ファンド筋の買戻し、アジア中銀からのドル買いなどが入り、大きく逆に反発となったが、上値では、シコリ売りが多く、NYタイムズ紙の報道「中国人民銀行が保有する米ドル建て資産が減価しており、過小自己資本が際立つ状況」を受けて、リスク回避の動きが強まった。 ドル円は、107.23から105.67へ下落後、107.35まで反発。 ユーロドルも1.425から1.4212まで急落気味となったが、その後は利食いの買戻しが優先となり、1.43台へ反発し、ポンドドルは、1.7538から1.7684、ドルスイスは、1.1082から1.1180での推移となった。 一方クロス円は軒並み急落となったが、その後大きく反発も、結局高値圏を維持できていない。ユーロ円は153.35から150.60まで下落、ポンド円は、189.44から186.13、オージー円は88.18から85.79、NZD円は72.05から69.68、カナダ円は100.51から98.56で推移した。 ロンドン時間は、米雇用統計を前に、方向感に乏しい動きだが、ユーロドルはじりじりと下げ幅を拡大させた。 NY市場では、注目の米8月雇用統計の発表で、非農業部門雇用者数が、予想のマイナス7.5万人からマイナス8.4万人と悪い数字となり、同時に発表された失業率も前回の5.7%から6.1%に大幅に上昇したことで、一時大きくドルが売られたが、その後はショート・カバーのドル買戻しが優勢となった。また引け際にWSJが、米財務省は米住宅金融公社フレディマックなどに対し救済案を発表すると報じたため、円が急落して引けている。ユーロドルは、ロンドンの安値1.4196から1.4349へ一時大きく上昇したが、その後は1.4225−30レベルまで下落した。ポンドドルは、1.7570レベルから1.7743まで上昇し、ドル円は、直近安値を下回る105.53まで売り込まれた後は、106.91へショート・カバー気味に上昇後、106.25へ下落した後、引け際に107.74の高値まで買われて高値圏で引けた。市場では、FRBが緊急ミーティングを開催しとの噂や日銀のレート・チェックなどの噂が席捲した。 一方クロス円は、ドル円の動きに振らされる展開となったが、ダウがマイナス140ドルを下落してスタートしたことで、高値圏からは一旦利食いに調整となったが、やはりWSJのニュースを引けて、高値圏で引けることとなった。 ユーロ円は、150.65へ下落後、153.08−12へ上昇し、下値を151.60レベルでホールドして、153.69の高値引けとなり、ポンド円は、186.31−39から189.43−51へ上昇後、 187.77−85から190.34の高値をつけて引けた。 その他オージー円は、85.02から87.90−95、NZD円は70.26−31から72.08、カナダ円は99.06−11から101.43、スイス円は95.48−52から96.64へ上昇して引けた。 
経済指標&要人発言 日・8月外貨準備高:9967.41億ドル(前月比-79.17億ドル)
日・4-6月期設備投資(全産業):前年比-6.5%・(製造業)前年比+1.4%、(非製造業)
前年比-11.6%
韓・第2四半期国内総生産(GDP)改定値:前期比+0.8%、前年比+4.8%
南ア・8月末外貨準備高:310.02億ドル(7月313.38億ドル)

与謝野経済財政担当相
「法人企業統計で、日本経済を悲観的にみるのは間違い」

トリシェECB(欧州中銀)総裁
金融の安定、物価安定に代わるものでない
金融政策が適切なら、市場の混乱がマクロ経済に深刻な影響を及ぼすことはない
ECB、1970年代のあやまちを繰り返さないと強く決意
物価安定のために必要なことをすべて行う
あらかじめコミットすることは決してない
受け入れ担保基準の微調整は引き締め措置ではない
受け入れ担保基準の変更、金利とは関係ない

ノルウェー経済指標
鉱工業生産-7月: 1.2%
鉱工業生産-7月(前年比):1.9%
鉱工業生産-7月(製造業):0.1% (予想-0.2%)
鉱工業生産-7月(前年比/製造業):3.7% (予想4.0%)

独経済指標
鉱工業生産-7月(前月比/季調済) :-1.8% (予想-0.3%)*前回修正:1.7%→1.5%
鉱工業生産-7月(前年比/季調前) :-0.6% (予想0.9%) *前回修正:0.2%→0.1%

シュタルクECB(欧州中銀)理事
インフレは懸念すべき高い水準
過去のインフレリスクは現実となった
金融引締めを継続していく
金融政策への挑戦は強く、衰えてはいない
高騰する商品価格がインフレ期待に影響
物価の安定がいつも以上に必要とされ、重要視される
われわれは必要とされる流動的な政策をおこなう
安定した価格なしでは、持続可能な回復はありえない
第3四半期の経済成長は弱いようだ
欧州圏においては低い経済成長だ
経済成長の減速後、回復するのは2009年だろう

ノボトニー・オーストリア中銀総裁
引き続き中央銀行の目標である物価の安定確保に突き進む
今のインフレ率ははっきりと高すぎる、大丈夫だという根拠がない
二次的影響を何としても回避するため、敏感になる必要
インフレには絶えず警戒しなければならない
ユーロ圏の経済減速は政府の資産に悪影響を与える
商品市場への投機は部分的に終わった
誰もが給与が急降下するのは見たくない。
給与政策を指導するのは中央銀行ではない
ECBはユーロの目標為替価格を設定していない
為替レートは経済分析の一部だ、しかしマーケットの成長はより大切
フランスのECBへの提案は何も新しいことはない
ECBの優先事項は物価の安定

カナダ経済指標
失業率-8月: 6.1%(予想6.2%)
雇用ネット変化率-8月:1.52万人 (予想1.0万人)

ゴンザレス・パラモ ECB(欧州中銀)専務理事
金融市場は非常に大きな不確実性
流動性オペレーションが市場の緊張を緩和
ECBおよびFedのアクションは流動性リスクを含んでいた
インフレは上振れリスク
成長に関する不確実性は特に高い
成長にダウンサイドリスク
ECBは、目標より下にインフレを維持することが責務
特に、長期的なインフレ期待について懸念

ユンカー・ユーログループ議長
EU委員会の予測は経済が鈍化することを示した
賃金の二次的影響を回避する事が重要
賃金は、生産力増加に従って上昇する

ノボトニー・オーストリア中銀総裁
経済成長に多くの当惑させる出来事がみられる
経済成長に著しい下方リスクがあるという事が一般的な評価
インフレのトレンドは下方へ、しかし警報を解除する理由は少しもない
2010年より前にインフレが2%を下回るか近づくという明確な兆しはない
インフレ期待を抑制する必要がある、市場はECBを理解
金融市場の危機はまだ終わっていない

カナダIvey購買部協会指数-8月: 51.5(予想61.5)

米経済指標
失業率-8月: 6.1%(予想5.7%)
非農業部門雇用者数変化-8月: -8.4万人(予想-7.5万人) *前回修正:5.1万人→6.0万人
製造業雇用者数変化-8月: -6.1万人(予想-3.3万人) *前回修正:3.5万人→3.3万人
平均時給-8月 :0.4%(予想0.3%) *前回修正:0.3%→0.4%
平均時給-8月(前年比): 3.6%(予想3.4%)
週平均労働時間-8月: 33.7(予想33.6) *前回修正:33.6→33.7

オルファニデス・キプロス中銀総裁
インフレはECBに対して厳しい試練をもたらす
最近のインフレの数値は急速な改善を示していない
これまでの商品価格上昇の悪影響は残る
原油高は生産力に大きなマイナス効果
二次的なインフレ効果を容認している事は経済に計り知れない影響を与える
政策は二次的効果を容認すべきでない
原油高の結果、成長の減速はしばらくの間耐えなければならない可能性
ECB理事会は広範な二次的影響に対して断固とした立場をとる
ECBは上手く抑制したインフレ期待を維持し続ける必要

ゴンザレス・パラモECB(欧州中銀)専務理事
ECBがバイアスはない(no bias)事は非常に明らかだが、物価安定に必要なことを行う
第2のリスクの具体化を防ぐためにあらゆる事を行う
市場の混乱はすぐになくならないだろう
最近の市場の動きはECBの担保基準変更が原因ではない
市場は我々がどのように行動するか分かっている=トリシェECB総裁のメッセージが正確に解釈されたかの質問に
予期せぬ原料価格の急上昇からインフレリスクがみられる
ECBはデータを注意深く監視し続ける

オルファニデス・キプロス中銀総裁
一部経済に二次的影響の兆しがある
ユーロ圏全体では、現在のところ広範な二次的影響は依然としてみられない

欧州委員会
ECB(欧州中銀)のインフレとの戦いを支持する

フラハティ・カナダ財務相
8月の雇用の伸びに関するニュースは大歓迎
広範囲にわたる経済減速はカナダに影響を与えつづける
増税は経済の不確実性の中で容認し難いリスクになるだろう

ペリノ米大統領報道官
第2の景気刺激策を検討する必要はない

イエレン・米サンフランシスコ連銀総裁
2008年下半期の米経済は低迷
8月の失業率の上昇、経済の下振れリスクを強調
現在のFFレート、「過度に」刺激的ではない
政策金利は経済の相当な逆風を反映し調整する必要
FRB(米連邦準備制度理事会)は“無数・複雑・困難な”問題に直面
住宅価格は“しばらくの間”下落し続けるだろう
2008年09月08日(月) 米政府が政府系住宅金融機関(GSE)を公的管理下に置くと発表、円売りが大きく進む
8日の東京市場は、米政府が政府系住宅金融機関(GSE)(ファニーメイ&フレディマック)を公的管理下に置くと発表したことを受けて、円売りが大きく強まった。ドル円は108.01から109.05まで上昇、ユーロ円は153.78から157.92、ポンド円も192.56から195.63まで値を上げた。 一方欧州通貨では、この内容を嫌気して、クロス円の買いもあって総じて上昇した。ユーロドルは、1.4250から1.4430、ポンドドルは、1.7763から1.7975まで値を上げた。ロンドン市場では、東京時間に買戻しが強まった欧州通貨やクロス円が上昇幅を相殺する動きとなった。 NY市場では、主だった米経済指標の発表の無い中、ドル買い、円買い相場が続いた。 NYダウは、寄り付から米財務省がGSEを公的管理下に置くとのニュースを受けて、一時340ドル近い上昇を実現したが、既にアジアからこの材料が織り込まれていることやリーマン・ブラザーズの評価損の拡大リスクが取り沙汰されたこと、ユナイテッド・エアラインの破産申請の報道を受けて、上げ幅を縮小したことで、特にアジアで売り込まれた円に買戻しが強まった。 ユーロドルは、原油価格が104.70まで下げたことで、1.4093まで下落、ポンドドルも1.7471の安値をつけ、ドル円は108円割れのストップをヒットして、107.74まで一時値を下げた。 一方クロス円は、軒並み金曜日の終値を割れる下落に群がった。ユーロ円が151.68、ポンド円が188.50、オージー円が87.15、NZD円が71.66、カナダ円が100.70、スイス円が94.95まで値を下げた。 
経済指標&要人発言 日・8月マネーストック:M2前年比+2.4%、M3前年比+1.0%
日・8月景気ウォッチャー調査:現状判断DI28.3(前月比低下)、先行き判断DI32.0(前月比上昇)判断「景気の現状は厳しい」

ブッシュ米大統領
「米連邦住宅金融局(FHFA)は本日、両政府系住宅金融機関(GSE)が安全かつ健全に事業を継続し公的使命を全うすることは不可能で、金融システムおよび米経済に容認しがたいリスクをもたらしていると判断。両GSEの財務健全化、事業慣行の改革が、金融システムの健全性に不可欠」

周小川中国人民銀行総裁
「中国の投資家は米政府による政府系住宅金融機関(GSE)救済策を歓迎」

トリシェ欧州中銀総裁
「ユーロ圏経済、2009年には回復の見通し」

スティーブンス豪準備銀行総裁(議会証言)
「金融引き締めは、需要を抑制するため必要だった」
「家計は、消費や借り入れについて慎重姿勢をかなり強めている」
「豪金融セクターの問題、他の多くの国ほど深刻でない」
「世界の成長、短期的に減速すると予想」
「豪CPI伸び率、第3・第4四半期に5%程度でピークに到達へ」
「労働コストの伸びは抑制されている、その状態が持続へ」
「インフレ率が目標まで戻る見通しが改善している」
「今後利下げの余地が高まれば、それに対応して利下げする」
「金融緩和についてあらかじめコミットできない、毎月状況を見極めていく」
「リセッション(景気後退)とは思わないが、低成長は1-2四半期続くと予想」
「失業率は今後12-18ヶ月の間に、1%程度ほど上昇する可能性」
「成長に下振れリスクある一方で、設備投資からの上振れリスクもある」
「国内金利は、消費支出と借り入れが急速に冷え込んでいるため今後低下し、反転する可能性は小さい」

白川日銀総裁
米国の措置は世界的な金融システムの安定につながる


英経済指標
生産者仕入価格-8月:-2.0% (予想-1.2%)*前回修正:-0.6%→-1.4%
生産者仕入価格-8月(前年比): 26.0% (予想29.2%)*前回修正: 30.1%→29.3%

生産者出荷価格-8月:-0.6% (予想0.0%)*前回修正:0.4%→0.5%
生産者出荷価格-8月(前年比):9.7% (予想10.0%)*前回修正:10.2%→10.3%

生産者物価指数-8月(コア):-0.1% (予想0.3%)
生産者物価指数-8月(前年比/コア):6.4% (予想6.6%)*前回修正:6.7%→6.8%

ポールソン米財務長官
ファニーメイとフレディマックへの対策、納税者保護につながる
ファニーメイとフレディマック、構造上の不備あった
住宅市場とモーゲージ市場が米経済問題の中心

トリシェECB総裁
米住宅ローンを巡る動きは非常に重要、現状況下で歓迎
リスク再評価の過程は継続、リスクは依然存在し警戒が必要
インフレ、世界的に非常に高い水準
CPIは商品価格により異例の水準、2次的影響回避の必要
適度な緩和調整が原油価格に必要、過度の変動は良くない
各中銀は最も重要なインフレ見通しの安定に動意
グローバル成長は良好、しかし幾らか注意する必要
新興国経済の回復力は相当だが、幾らか減速している模様
中銀は金融市場を助けなければならないが、市場を歪めるべきでない
先週の担保変更、システムに影響与えていない
原油需要の上昇は世界的な経済の僅かな減速により緩和されるだろう

シュタルクECB専務理事
最近のユーロ圏インフレデータは懸念材料
経済見通しの不透明性は依然高く、下向きリスク拡大
最近の商品価格の軟化は外部価格圧力の幾らかの緩和を示唆
原油と食料品価格は依然かなり高い、2007年平均レベルを上回っている
先進諸国の住宅下降リスクはさらに長引き広がっている
ドーハラウンドの一時停止はグローバル経済成長の下方リスクもたらす
2008年下期、景気の先行指標は明白な世界的な成長の減速を示唆
世界的なインフレ圧力は増幅、依然世界経済にとって懸念要因
第3四半期のユーロ圏成長の勢いが減速していることは明らか
ユーロエリアの活動は2009年に向け徐々に回復へ向かう見通し
2008年後半から2010年まで経済は徐々に回復へ向かう見通し

カナダ7月住宅建設許可:1.8%(予想-1.0%)

財務省幹部
米財務長官はGSE支援策は住宅・金融市場の安定がカギと発言=G7財務相電話会談で
G7財務相は米政府のGSE支援策を歓迎

「米大手航空会社が破産か?との噂」

トゥンペルグゲレルECB(欧州中銀)理事
中銀間の協力は良好であり、更に密接になる必要も

シュタルクECB(欧州中銀)理事
物価安定の達成は可能であり、そう行動していく

格付け機関 ムーディーズ
ファニーメイ(米連邦抵当金庫)、フレディーマック(米連邦住宅金融抵当金庫)の政府管理下への移行、米ソブリン債への影響ない

ブッシュ米大統領
フレディー、ファニーの措置は市場安定に繋がると信じている

米経済指標
消費者信用残高-7月:45.6億USD(85億USD)*前回修正:143億USD→109.6億USD

フィッシャー・ダラス連銀総裁
米経済の減速には疑問の余地ない
米経済の”貧血”はまだ数四半期続く可能性
2008年09月09日(火) 韓国産業銀行がリーマンの買収から撤退、リーマンの格下げ懸念からダウ急落。 円買いドル売り強まる
9日の東京市場は、昨日の海外市場の流れを受け継いで、安い日経平均株価を受けて、クロス円の売りが優勢となった。 本邦機関投資家からの円買いも相場の下落を助長した。 また欧州通貨はクロス円の売りに圧迫される形で、ユーロドルは、1.4157から1.4046まで下落し、ポンドドルは、1.7505から1.7633までの推移となった。またドル円は、108.45から107.25まで値を一時下げた。一方クロス円は、断続的な売りに押され、日銀のユーロ円のレート・チェックの噂も威ともせず下落を強めた。ユーロ円は、153.08から150.86まで下落し、ポンド円は、190.68から187.91まで、オージー円は、強い8月豪州小売売上高を無視して88.51から86.09まで一時値を下げた。 ロンドン市場では、東京市場からの相場の反転的な動きから、米ファイザーが独バイエルを買収するとの話を受けて欧州通貨、クロス円に買い戻しが入った。 NY市場では、弱い米7月中古住宅販売保留、強い米9月IBD/TIPP景気楽観度指数や7月卸売在庫には反応が薄く、韓国産業銀行がリーマンの買収から撤退するとの観測を受けて、ダウがマイナス幅を広げたことで円の買い戻しが強まった。 また原油価格が102.71ドルまで下落したことやクロス円の売りに圧迫されて、欧州通貨も高値圏を維持できておらず、NY午後にS&Pが、米リーマンブラザーズの格下げの可能性を示したことで、ダウの下げ幅が拡大し、ドル円、クロス円は安値引けの展開となった。 ユーロドルは、1.4202から1.4060−65まで下落後、1.4227の高値をつけ後は、再度1.41近辺に下落し、ポンドドルは1.7520−25からじりじりと1.7706の高値まで上昇した。 またドル円は、ロンドンで108.15まで反発後、106.67まで下落した。 一方クロス円はダウの280ドル下げを受けて、一部では東京の安値を下回る下落となた。ユーロ円が153.55の高値から150.68、ポンド円は190.97から187.83、オージー円は88.35−40から85.49、NZD円は73.38から71.10−15、スイス円は95.85から94.66、カナダ円は101.95から100.29へ下落した。
経済指標&要人発言 豪・7月小売売上高(季節調整済):前月比+1.4%
英・8月小売売上高(既存店ベース):前年同月比-1.0%
独・7月貿易収支:+118億ユーロ(予想+175億ユーロ、6月+182億ユーロ)
英・6-8月住宅価格指数(RICS):-81(5-7月-83)

茂木金融担当相
「米GSEの公的管理、市場混乱の収拾に必要な措置が迅速にとられた」
「グローバルな金融市場は緊張が継続、高い警戒水準を維持する」
「追加的な公的資金、米当局が適切に判断することを期待する」
「日本の主要行と農林中金の6月末GSE債の保有額は約10兆円」

ウリュカエフ・ロシア中銀第1副総裁
「ロシア中銀の米政府系住宅金融機関(GSE)の保有は600億ドルを下回る水準に縮小。
引き続き減らす可能性が高いが、状況を全体的にみていく」

ヌアイミ・サウジ石油鉱物資源相
「原油市場はかなり均衡がとれており、在庫水準は健全な状態」

独経済指標
貿易収支-7月 :139億EUR(予想178億EUR)*前回修正:197億EUR→199億EUR
経常収支-7月 :118億EUR(予想153億EUR)*前回修正:185億EUR→189億EUR
輸入-7月 :7.4%予想0.3%) *前回修正:-0.1%→0.4%
輸出-7月 :-1.7(予想−1.0%)*前回修正:4.2%→4.1%

アルムニア欧州委員
インフレスパイラルの兆しがみられる、賃金抑制を求める
フランスだけがECB(欧州中銀)の政策金利の水準について問題視、EU(欧州連合)の財務相はその問題について議論していない
金融混乱は予想より長期化、改善の兆しはほとんどみられず
10日発表の欧州委経済見通し、08年下期と09年初めはあまりよくない
ユーロ圏インフレはおそらく8月がピーク、石油価格下落で圧力緩和
2次的影響リスクの過小評価はインフレのない成長押し上げを脅かす
ECBの独立性への信頼に問題はない、厳しい状況のなか良くやっている
インターバンク市場の機能ほとんど改善見られず、近い将来正常に戻るだろう
グローバル経済・金融問題へ協調した行動が必要
各行は2008年中期レポートですべての危機関連の評価を公開すべき
2009年の回復・2010年は潜在成長率に沿う成長を期待

経済企画協会
日銀の次回利上げ、91.3%の民間エコノミストが09年8月以降と予想
2.9%のエコノミストが、日銀の次回政策変更は利下げと予想
100%のエコノミストが景気転換点は過ぎたとの見方

スウェーデン経済指標
消費者物価指数-8月 :0.2%(予想0.0%)
消費者物価指数-8月(前年比):4.3%(予想4.4%)
消費者物価指数-8月(コア):0.1%(-0.1%)
消費者物価指数-8月(前年比/コア):3.2%(予想3.3%)

米経済指標
鉱工業生産-7月 :-0.4% (予想-0.1%)*前回修正:-0.2%→-0・1%
鉱工業生産-7月(前年比) :-1.9% (予想-1.4%) *前回修正:-1.6%→-1.7%
製造業生産高-7月 :-0.2% (予想-0.1%)*前回修正:-0.5%→-0.4%
製造業生産高-7月(前年比) :-1.4% (予想-1.1%)*前回修正:-1.3%→-1.5%

リプスキーIMF副専務理事
世界経済はここ数年でもっとも困難な状況にある
高価格、そして乱高下する商品価格は、第二次インフレのリスクを高める
世界のGDP成長率は、2008年後半で約3%、2009年には約4%に回復するだろう
経済成長率の鈍化、下落するオイル価格は、短期間でインフレ圧力を緩和するだろう
成長経済の中央銀行は金利を据え置くことが可能
エマージング諸国ではインフレが依然として深刻だ
一部のエマージング諸国の金融政策は、出遅れている恐れがある。引き締めが必要だ
さらなる柔軟な為替政策は一部のエマージング諸国では助けになることだろう
商品価格はどうも実質、高水準にとどまるようだ。根拠に乏しい投機筋が価格を押し上げている

カナダ経済指標
住宅着工件数-8月:21.1万件(予想19.0万件)

米経済指標
中古住宅販売保留-7月:-3.2%(予想-1.5%)*前回修正:5.3%→5.8%
卸売在庫-7月:1.4%(予想0.7%)*前回修正:1.1%→0.9%

FRB(連邦準備制度理事会)
リーマンブラザースの株価下落についてコメントしない

ダーリング英財務相
過度な報酬がトレーダーに過度なリスクを取らせるという教訓を学ぶ必要
官民での賃上げはインフレターゲットに一致する必要あり

格付け機関 S&P
リーマンブラザースの格付け見通しを「ネガティブ」に位置付け

グリーンスパン前FRB議長
住宅価格は今年後半か来年初めには安定すると予想
住宅価格が安定するまで危機がいつ終了するかわからない
商業銀行の破綻、通常の水準よりも多くなるかもしれない
金融危機が終了するとインフレ圧力は加速するだろう

米議会
9月24日にバーナンキFRB議長が議会証言を実施
信用危機や住宅不振、景気減速についてスピーチする予定
2008年09月10日(水) 米リーマン・ブラザーズ問題に揺れる相場
10日の東京市場は、早朝からNYダウの下落を受けた、投機的クロス円の売りが強まったが、韓国産業銀行が米証券大手リーマン・ブラザーズの経営権を6兆ウォンで取得するとの報道に、円が売り戻される展開となった。また欧州通貨では、トリシェ欧州中銀総裁のインフレ警戒発言を受けて上昇した。 ユーロドルは、1.4092から1.4180まで上昇し、ポンドドルは、1.7530から1.7679まで値を上げた。またドル円は、106.66から一時107.66まで値を上げた。 一方クロス円では、欧州通貨の動向に連れて全般的に堅調に推移した。ユーロ円は、150.51から152.50まで上昇し、ポンド円は、187.50から190.11、オージー円は、85.13から87.14まで値を上げた。 ロンドン市場では、米リーマン・ブラザースの6−8月期決算の悪化を受けて、一時ドル売り、クロス円の売りが活発化したが、NY市場では、米リーマン・ブラザースが一部部門の売却を発表したことやNYダウが値を保っていることで、ドル買い、円売りが進んた。 ユーロドルは、1.4150からロンドンフィキシングでの売りが強まり、1.40のオプションの防戦を突き破り、引け際に1.3989まで下落した。 ポンドドルは、1.7523まで値を下げたが、ユーロポンドの売りに比較的堅調な推移となり、ドル円は、米リーマン・ブラザーズの発表後、106.58まで急落したが、クロス円と絡めてショート・カバーが強まりV字回復となり、S&Pが「財政悪化を放置すれば日本国債の格付けを見直す」と発表したこともあり、107.94まで値を上げた。一方クロス円もロンドンで、ドル円の動きに同調したが、欧州通貨の売り圧力もあって、高値から値を消している。ユーロ円は、150.15まで急落後、150円のオプションの防戦に守られて、一時152.43まで反発したが、その後150.80−85レベルまで下落、ポンド円は、187.20まで下落後、189.76−82へ上昇、オージー円は、85.43−48から87.58、NZD円は71.06から72.38、カナダ円は99.50−55から100.87、スイス円は、94.35から95.49まで反発したが、その後は総じて安値圏まで調整を深める下落となった。 
経済指標&要人発言 日・7月経常収支:+1兆5318億円、前年比-17.3%(予想+1.31兆円、6月+4939億円)
日・8月国内企業物価指数:前月比-0.1%、前年比+7.2%(前年比予想+7.2%、7月+7.1%)
日・8月対内債券投資:2兆7663億円の流入超/日・8月対内株式投資:3936億円の流出超
日・8月対外債券投資:1兆8626億円の流入超
日・7月景気動向指数:CI一致指数速報前月差+0.9、103.3(予想102.5、6月102.4)、先行指数速報前月差+0.6、91.6(予想91.9、6月91.0)
英・6-8月国内総生産(GDP)(英国立経済社会研究所):-0.2%(5-7月-0.1%)
中・8月消費者物価指数:前年比+4.9%(14ヶ月ぶりの低水準)
中・8月生産者物価指数:前年比+10.1%/中・1-8月都市部固定資産投資:前年比+27.4%
中・8月貿易黒字:+286.9億ドル、1-8月貿易黒字:+1519.9億ドル
豪・9月消費者信頼感指数(ウェストパック):92.2

石油輸出国機構(OPEC)声明
「原油市場への供給は十分。」
「生産目標は日量2880万バレル。ドーハ合意にエクアドルの生産を加えた水準。」
「新しい生産目標、2008年7月の生産を日量52万バレル下回る水準」
「加盟国は今後40日間で生産量を調整する」
「次回OPEC会合は、12/17、アルジェリアで開催」
「インドネシアは加盟を停止、近い将来再加盟を期待」

韓国政府筋
「韓国産業銀行と米リーマン・ブラザーズが交渉を停止。進展がないため、しばらく中断。」

韓国産業銀行
「リーマン・ブラザーズとの協議、条件面で合意できず終了」

グリーンスパン前米FRB議長
「米住宅価格が下げ止まるまで金融危機は終らない。下げ止まりは、今年末あるいは2009年初めになる見込み」

ギーブ英中銀副総裁
「4.4%というインフレ率はまだピークではない。今後1、2カ月はさらに上昇する見込みで、おそらくは数カ月その状態が続くだろう」
「われわれの8月の予測では、今後1年はほとんどゼロ成長となり景気が大幅に減速することは確か。」

トリシェECB総裁
「短期金融市場には引き続き緊張みられる」
「インフレは年率で物価安定と一致した水準を上回っている」
「基調的なマネーの伸びのペースは強い」
「インフレは当面、高水準を維持する見込み」
「インフレは2009年に徐々に鈍化へ」
「インフレ見通しのリスクは上向き」

英経済指標
商品貿易収支-7月 :-76.67億GBP (-75.00億GBP)*前回修正:-76.84億GBP→-79.93億GBP

IMF
2009年の独GDP伸び率見通しを1%以下に引き下げ
2008年の独GDP伸び率見通しを1.4%から引き上げ
独経済は今年、景気後退に陥ることも「あり得る」
世界経済見通しからみて、ECBの金融政策は適切

欧州委員会
ユーロ圏のインフレはピークを打った可能性
ユーロ圏にインフレの2次的影響がある兆しは限定的
ユーロ圏、テクニカル的にはリセッションに陥ることはない
独・西・英はテクニカル的なリセッション入りも、仏と伊は陥らない見込み
08年ユーロ圏成長率見通しを1.7%から1.3%に下方修正
08年EU成長率見通しを2.0%から1.4%に下方修正
08年ユーロ圏インフレ率見通しを3.1%から3.6%に上方修正
08年EUインフレ率見通しを3.6%から3.8%に上方修正
08年独成長率見通しは1.8%、インフレ見通しは3.0%
08年英成長率見通しは1.7%から1.1%に下方修正、インフレ見通しは3.6%

ユンケル・ユーログループ議長
ユーロ圏にリセッションのリスクみられない
08年の成長は07年よりもやや強い
ECBスタッフ経済見通しはかなり適正
景気の減速循環は顕著になるだろう
インフレは鎮静化するだろうが、時間が掛かるかも知れない
これまで以上に経済政策での協調が必要だ
ユーロは依然として強い、まだ正常に戻っていない
不安定な為替は、ユーロ圏の成長に不利益となるだろう
原油市場のトレンドは経済の実態と一致していない
金融規制においてさらなる協調が必要だ。単一の監督機関ではだめだ
インフレと戦わなくてはならない
アメリカ政府がファニーメイとフレディマックに取った政策には驚いたが、喜んでいる
ユーロは実質ベースで依然過大評価されている

リーカネン・フィンランド中銀総裁
経済の成長には中期的な物価安定期待がカギ
賃金指数の急低下はインフレ圧力にとって致命的

アルムニア欧州委員
09年にEUのプラス成長を期待
成長シナリオリスクは僅かに下方に傾斜、インフレリスクは逆方向
国内需要の維持にとってインフレは一番の脅威
経済の減速はEUの構造改革の必要性を暗示
イタリア、フランスはEU圏の最大財政赤字としてとどまる
高いインフレは将来的な経済成長にとって大きな懸念だ

米リーマン・ブラザーズ
6-8月期、1株損失は暫定ベースで5.92ドル
資産運用部門の過半数株を売却する意向を表明
6-8月期の純収入は暫定ベースで29億ドル
商業用不動産資産の大部分を分離し新会社に移す方針
1株配当を0.05ドルに引き下げ
流動性のプールは420億ドル
Tier1比率は約11%に上昇
不動産資産のスピンオフは2009年度第1四半期に完了の見込み
約40億ドルの英移住用モーゲージ売却でブラックロックと正式に交渉中、数週間以内に完了へ
250億-300億ドルの商業用不動産をスピンオフする意向
資産運用部門について、複数の相手と「交渉が進んだ段階に」ある
6-8月期に1500人を削減
6-8月期の評価損はグロスで78億ドル・ネットで56億ドル
6-8月期の損失は39億ドル

米リーマンCEO
第2四半期以降クレジット市場の状況は「大幅に悪化」
資産運用部門について戦略的投資家と交渉を持った
株主価値を最大限にするため、あらゆる戦略的選択肢を検討へ
過去第2四半期の状況から脱するための正しい行程にある

カナダ経済指標
労働生産率-2Q:-0.2%(0.3%)
*前回修正
労働生産率:-0.3%→-0.6%

ジョーダンSNB(スイス国立銀行)理事
スイスの住宅市場が破綻するリスクは低い
スイスの信用市場は景気減速と共に逼迫の可能性も

「大手格付け機関が日本国債の格付けを引き下げるのでは?との噂」

リーカネン・フィンランド中銀総裁
ユーロ圏経済の減速は商品価格の高騰と金融市場混乱が原因
物価安定は持続的成長、不透明緩和に必要条件だ

ウェーバー独連銀総裁
独には信用収縮の兆候はない
独経済の減速は一時的なものだろう
独経済は快活で堅調だ

トリシェECB(欧州中銀)総裁
現在の金利スタンスで2010年頃には物価安定を達成
ユーロ圏の国民の懸念はインフレだ
物価安定に対するリスクが存在する
ハーパー・カナダ首相
カナダ経済は世界市場の混乱に立ち向かう
安定的な経済政策が最善の戦略だ
楽観的な政策は経済にとってリスクだ
政策には安定的な軌道が必要

格付け機関 S&P
第3四半期決算を受け米リーマンブラザースの格付け見通しを引き続き「ネガティブ」に
リーマンの損失は6月2日時点のS&Pの精査を大幅に上回る

格付け機関 ムーディーズ
リーマンブラザーズの格付け見通しは不透明
格付けは変更される可能性
見通し不透明の理由は現在の流動性問題
2008年09月11日(木) クロス円の投売り強まるが、米リーマン・ブラザーズの買収観測で買戻し。ユーロドルは1.3882の安値
11日の東京市場は、直近の地合を引き継ぎ、クロス円の投機売りや投売りが続いている。 東京株式市場の下落も影響しているが、ほとんど失望的な投げが投げを売る展開から、欧州通貨まで悪影響を受ける姿が継続している。ドル円は、107.87から107.03まで下落、ユーロ円は、150.72から150円のオプション・トリガーをヒットして、149.07まで急落となった。またユーロドルも1.4000から1.3924へ値を下げ、ポンドドルは、1.7475から1.7539での推移となった。またその他では、NZD円が、予想外のニュージーランド準備銀行による政策金利の0.50%の引き下げを受けて、71.34から69.10まで急落。堅調な雇用統計が出た豪ドル円も、影響を受けて86.41から84.88へ下落、ポンド円は188.97から187.28へ値を下げた。ロンドン市場は、クロス円の売りが先行、欧州通貨もドル円も連れ安となった。クロス円には、投資家筋、中東筋とさまざまな売りが出ていた模様。 NY市場では、米7月貿易収支が、622億ドルの赤字と予想より赤字幅拡大、週間新規失業保険申請件数も44.5万件と予想より弱い内容となり、ロンドン市場からのドル買いに巻き戻しが出たが、特に引け際に入ってきたBOAのリーマン・ブラザーズ買収の報を受けて、円売りが大きく進む結果となった。NYダウは、GSがリーマンの買収を否定したことで、一時の160ドル安から、結局160ドル高で引けた。 ユーロドルは、1.3882の安値から、早朝ドリシェ総裁の「我々は大きなインフレ・マグニチュードに直面」との話やユーロ円の買い戻しで、1.3997レベルに上げて終了した。ポンドドルも1.7449から1.7591、ドル円は106.07から107.17−21レベルまで一時値を上げた。 一方クロス円は、ロンドンで大きく下げた後は、ショート・カバーが継続。ユーロ円は147.52から149.99と結局この3円20銭下げて、2円50銭近く反発するという大相場となった。またポンド円が185.93から188.45−55、オージー円は84.08から東京の高値を上抜ける86.51、NZD円が68.53から70.30レベル、カナダ円が98.37から99.63−65、スイス円が93.05から94.85まで上昇した。 
経済指標&要人発言 日・7月機械受注:前月比-3.9%(前月比予想-4.3%、6月-2.6%)、製造業からの機械受注:前月比-10.4%、非製造業からの機械受注:前月比-2.4%
日・先週分対内対外売買(8/31-9/6)対内債券投資:1052億円の流入超
対内株式投資:3089億円の流出超/対外債券投資:8999億円の流出超
豪・8月失業率:4.1%(7月4.3%)、就業者数:前月比+14,600人(10,744,300人)、フルタイム:+7,500人(7,729,700人)、パートタイム:+7,200人(3,014,600人)

独・8月卸売物価指数:前月比-1.8%、前年比+7.4%

ニュージーランド準備銀行:政策金利を0.50%引き下げ(8.00%⇒7.50%)
ブラジル中銀:政策金利を0.75%引き上げ(13.00%⇒13.75%)
韓国中銀:政策金利5.25%据え置き

ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁
「政策金利低下の余地を見込む」
「景気減速がインフレを減速させるだろう」
「利下げはインフレ、NZドル相場に依存」
「成長抑制の期間、長引くと予想」
「ニュージーランド経済が、軽度のリセッション(景気後退)局面にあることは明白」

李成太韓国中銀総裁
「韓国のインフレ率は、かなりの期間高止まりする見通し」

ジョルダン・スイス国立銀行理事
「スイスの住宅ローン市場に信用収縮の兆しは見られない」

ソルベス・スペイン財務相
年末のインフレは4%弱だろう

パパデモスECB(欧州中銀)副総裁
世界経済減速は著しい、高いインフレが継続
ユーロ圏の経済減速は予想よりも急激
工業化した経済の減速は比較的強いエマージング諸国へも波及
ECBの重要な目標は、物価の安定化、そして二次的な影響を回避すること
現行の金融政策は、ECBのインフレの目標に貢献
綿密に動向を注視し、物価安定に必要なことを行う
欧州は関係の不均衡によって中国との貿易の利点を得ることができない
非関税障壁・ユーロ/人民元の為替レートは中国向けハイテク商品の輸出を妨げる
2008年の対ユーロでの人民元の上昇は貿易にとって「喜ばしい展開」
中国と欧州は世界的な減速・インフレ・金融市場から困難に直面
中国の成長は引き続き弾力がある、世界経済に明るい点
中国の「非常に強い」成長見通しは世界需要の不確実性によって陰り
中国のインフレ圧力は増している

メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
7月の利上げ前に存在したインフレリスクは持続
原油安は対ドルでのユーロ安によって相殺された
エネルギー価格による2次的な影響を回避することが不可欠
過去の原油高は賃金と物価の悪循環引き起こす可能性
2010年までにインフレは物価安定の水準に戻りそうもない、上向きのリスクがみられる
世界経済の減速・ユーロ高・原材料費高によって、ユーロ圏経済は減速
ユーロの為替レートはまだ高い
ユーロ圏の第2・四半期GDP縮小を過剰解釈すべきでない、次の四半期には成長が適度なものになる
金融市場の危機が終わりだと考えるのは時期尚早である
賃金と物価の悪循環は継続している

佐藤金融庁長官
日本の金融機関、GSE2社の株式を大規模に保有している状況にない

杉本財務次官
商品価格など落ち着いてきており、アジアのインフレ・経常収支にいい影響期待=アジア通貨安で
韓国の経済・金融政策は適切、アジア経済情勢を注視=アジア通貨安で
年金などの財源、特別会計準備金などの活用は慎重な検討必要

BOE(英中銀)
インフレ期待は5月調査の4.3%に対して8月に4.4%に続伸へ

キングBOE(英中銀)総裁
経済成長の見通しは悪化
インフレ率は前回の証言以降、上昇した
クレジット状況はタイト化、貸出条件は厳格化
インフレに関する書簡を来週提出することになる見通し
金融と信用の急激な収縮は経済を圧迫
CPIインフレの上昇は商品価格の急激な伸びを主に反映
インフレ圧力は商品価格の下落により悪化している
政府がモーゲージ市場に資金注入すれば、信用リスクは変化するだろう
先週の米国がファニー、フレディに対してとった行動は恐らく正しい

ラガルド仏財務相)
米経済回復の持続性に確信はない、第3四半期のデータをみる必要
フランスの不動産市場に軟化の兆しがみられる
フランスの不動産市場の緊張は米国ほどひどくなっていない

ブランチフラワーBOE(英中銀)政策委員
英インフレ率は来月あたり5%近くに達する見込み、その後低下へ
英経済は中心予想よりも落ち込みが激しくなる見込み
近いうちに失業が大幅に増加する見通し

ビーンBOE(英中銀)政策委員
今後1年間かそこらは恐らく経済は好転するよりはむしろ不活発
弱いポンドは恐らく純貿易を幾らか押し上げるだろう

南ア経済指標
製造業生産-7月:-0.4% 
製造業生産-7月(前年比):3.3%(予想4.1%)前回修正:6.1%→5.7%

米経済指標
貿易収支-7月:-622億USD(予想-580億USD)*前回修正:-568億USD→-588億USD
輸入物価指数-8月:-3.7%(予想-1.5%)*前回修正:1.7%→0.2%
輸入物価指数-8月(前年比):16.0%(予想20.2%)*前回修正:21.6%→20.1%
新規失業保険申請件数:44.5万件(予想44万件)*前回修正:44.4万件→45.1万件

カナダ経済指標
国際商品貿易-7月:49億CAD(57億CAD)*前回修正:58億CAD→56億CAD
新築住宅価格指数-7月:0.1%(0.1%)

ウェリンク・オランダ中銀総裁
ユーロ圏がテクニカル的なりセッション(景気後退)に陥る可能性排除出来ない
リーマンブラザーズの問題は決して良いものではない
景気減速がインフレ抑制もたらすと判断するのは時期尚早だ
景気はマーケットからの負の影響に直面している

FRB(連邦準備制度理事会)スポークスマン
リーマンブラザーズについてはコメントしない

米ホワイトハウス広報
リーマンブラザーズについてはコメントを控える

米財務省広報
市場参加者とは定期的に連絡を取り合っている
財務省は市場をモニターしている
リーマンブラザーズについてはコメントを控える

ボルク・スウェーデン財務相
政府はCPI 見通しを引き下げる可能性
政策金利は2009年末までに3.0%まで引き下がると見ている

レインデルス・ベルギー財務相
金融政策は原油価格の下落を考慮すべき
景気減速を強く懸念している
現時点ではリセッション(景気後退)を予想していない
ユーロの下落はファンダメンタルズを反映している

米経済指標
月次財政収支-8月:-1119億USD(予想-1071億USD)

コーンFRB副議長
住宅価格下落ペースの鈍化には勇気付けられる
住宅価格が底打ちしつつあるかどうかは不透明だ
住宅価格が安定しているという兆候はない
信用問題はまだ続くだろう
金融システムがより安全へと変化するには時間が必要

NY地区連銀
リーマンブラザーズの状況についてはコメントを控える

ラガルド仏財務相
ユーロ/ドルの1.40台割れを歓迎する

ゴールドマンサックス
リーマン買収の可能性を否定

トリシェECB(欧州中銀)総裁
市場の調整はまだ継続中だ
銀行は中銀の流動性対策に頼るべきでない
ECBは物価安定に必要な事をおこなっていく

バンク・オブ・アメリカ
コメントしない-リーマン買収で協議中と報道された事について

ワシントン・ポスト紙
米政府、リーマンの売却準備
米財務省・FRB、民間連合を通じてリーマン売却を計画している
リーマン売却、詳細はまだ決定していない

米財務省
市場を注視、市場参加者とは定期的に連絡とっている

米WSJ(ウォールストリート・ジャーナル)紙
米FRBと財務省は問題解決に向け米リーマン・ブラザーズと連携
米リーマン・ブラザーズの問題解決策、政府による救済は含まれない見込み
2008年09月12日(金) 米リーマン・ブラザーズの救済策が週末の発表との思惑から、円、ドルが売り戻される
 12日の東京市場は、トリシェ総裁のインフレ懸念発言や「BOAが米リーマン・ブラザーズ買収」、ワシントンポスト紙の「来週月曜日のアジア市場取引開始前に、FRBと米財務省がリーマン・ブラザーズの売却計画に関して発表予定」との報道を受けて、円が軟調な推移を継続した。また欧州通貨はそれでも上値が重い展開が続いたが、早出の欧州時間になると海外勢のクロス円の買い戻しが大きく入り、欧州通貨もこれにつれて大きく値を上げた。 ユーロドルは、1.4041まで上昇後、1.3973まで下落したが、その後はストップ・ロスをつけて1.4100まで上昇し、ポンドドルは、1.7542から1.7686、ドル円は、106.88から107.71まで値を上げた。またクロス円は軒並み一旦の調整から値を大きく値を上げている。ユーロ円は、149.58から151.65、ポンド円は187.59から190.40、オージー円は85.56から87.07、NZD円は69.33から70.76、カナダ円は99.36から100.77まで上昇した。 ロンドン市場では、米リーマン・ブラザーズが会見を行うと噂を受けて、買収などポジティブな結果への思惑が浮上。 クロス円の買い戻しが、ユーロドルやドル円を支える展開となった。 ただし、NY市場では、朝方発表された米8月小売売上高が予想外にマイナスに転じたことで、一時ドルの売り戻しが強まった。また寄り付からNYダウがマイナス140ドル安でスタートしたことで、クロス円に利食いが強まったが、ポールソン米財務長官関係筋からの「リーマン・ブラザーズ救済策に公的資金は投入しない」と話を受けて、週末の救済案発表がサプライズとなる可能性を見込んで、ドルや円が全面安となった。米経済指標としては、7月企業在庫が予想を上回り、9月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が、8カ月ぶりの水準へ大幅に改善したが、市場はこれを完全に無視した。 ユーロドルは、1.4041−46から、下値での国際機関の買い支えに、1.41ミドルや1.42のストップ・ロスをつけて、1.4233まで上昇。ポンドドルは、1.7595まで上昇し、ドル円は、一時106.73まで下落するも、この位置から急反発となり、その後はじりじりと上値を更新し、107.99の高値をつけて高値圏で引けた。 一方クロス円もドル円の押したタイミングでの下げからは、強い反転が実現している。 ユーロ円は150.59−64から153.56、ポンド円は189.02−10から193.75の高値、オージー円は86.22−27から88.96、NZD円は70.05−10から72.25、カナダ円は99.99−04から101.90、スイス円は94.05−10から95.56まで値を上げた。
経済指標&要人発言 日・4-6月期実質国内総生産(GDP)2次速報値:前期比-0.7%、前期比年率-3.0%(前期比年率予想-3.3%、1次速報-2.4%)設備投資:前期比-0.5%
日・7月鉱工業生産確報値:前月比+1.3%、製造工業稼働率指数:前月比+1.4%、製造工業生産能力指数:前月比+0.8%
NZ・7月小売売上高:前月比-0.8%、前年同月比+2.5%(6月前月比+1.0%、前年同月比+1.0%)
中・8月小売売上高:前年比+23.2%(予想+23.0%、7月23.3%)
中・8月鉱工業生産:前年比+12.8%(予想+14.5%、7月+14.7%)
中・8月マネーサプライM2伸び率:前年比+16.0%
仏・8月消費者物価指数:前月比-0.1%、前年比+3.5%


伊吹財務相
「欧州はロシアとの関係の先行き不安などがあり、ユーロが下落している」

シュタインブリュック独財務相
「ドイツは、リセッション(景気後退)に陥っていない」
黒田ADB(アジア開発銀行)総裁
アジア途上国の経済成長率見通し、4月発表時から下方修正の方向
アジア途上国の08年インフレ率は7%台前半に上方修正の見通し
アジア途上国の09年インフレ率は減速する見通し
アジア途上国の最大の政策課題はインフレ抑制
韓国の外貨準備、経済規模に比べて巨額で全く心配する必要ない=為替介入で
日本の経済成長率、08年7-9月期・10-12月期はプラス成長と予想

シュタインブリュック独財務相
ドイツはリセッション(景気後退)ではない

ラガルド仏財務相
インフレのピークは過ぎ去った
もしもユーロ圏がリセッションに入っていたとしたら?という問いに対して。「景況は上向きだ」

欧州経済指標
鉱工業生産-7月 :-0.3%(予想-0.2% )
鉱工業生産-7月(前年比) :-1.7%(予想-1.0%)

ウェリンク・オランダ中銀総裁
他の人々よりも実体経済についてやや悲観的だ
経済減速はもう少し長期間に渡る見通し
来年の下半期末までに経済が順調に回復すれば満足すべき
政策金利は適切、今変更する必要ない
第4四半期に成長の底となるのかどうかは不透明

トリシェECB総裁
インフレ率は物価安定の水準を上回っている、中期的にリスク
現在の金融スタンスは物価安定の達成に寄与する
インフレ期待抑制に断固とした姿勢取る
インフレのニ次的影響を回避する必要
最近の賃金スライドスキームはニ次的影響回避に有害

ユンケル・ユーログループ議長
ユーロ圏の株式見通しは予想よりも著しく減速
予想した減速は顕著となっていない
金融市場危機は終わっていない
成長は依然として低迷
弱いユーロを歓迎、しかし依然として過大評価されている
ユーログループはショックに対する共通の行動、対処していくことに同意
インフレに対し熱心に戦う必要
インフレの2次的影響を注視している

タッカーBOE(英中銀)委員
最もありえそうなことは、減速する経済が上昇するインフレリスクを回避することだ
ほとんどのニュースが経済成長の下落傾向とインフレについてだ
また、インフレ目標は警告サインを出している
総合インフレは将来恐らく上昇するだろう
中期的に、インフレに両方向の相当なリスクがある
収縮する信用市場、基盤経済の下落はインフレ圧力を弱めるだろう

米経済指標
生産者物価指数-8月:-0.9%(予想-0.5%)
生産者物価指数-8月(前年比) :9.6%(予想10.2%)
生産者物価指数-8月(コア) :0.2%(予想0.2%)
生産者物価指数-8月(前年比/コア) :3.6%(予想3.7%)
小売売上高-8月 :-0.3%(予想0.1%)前回修正:-0.1%→-0.5%
小売売上高-8月(除く自動車) :-0.7%(予想-0.2%)前回修正 :0.4%→0.3%

カナダ経済指標
設備稼働率-2Q:78.9% (予想78.8%) 前回修正:79.8%→79.6%

米経済指標
企業在庫-7月:1.1%(予想0.5%)*前回修正:0.7%→0.8%
ミシガン大学消費者信頼感指数-9月(速報値):73.1(予想63.9)

FT紙
米バンカメ、JCフラワーズ・中国投資とリーマンに対する共同買収の可能性を検討

米財務省関係者
ポールソン財務長官はリーマンへの公的資金注入を断固否定

ノボトニー・オーストリア中銀総裁
インフレには高い注意が必要だ
インフレの状況を深刻に受け止める必要がある
ECBは成長低下と物価上昇のジレンマには陥っていない
経済は深刻な減速に見舞われている
景気減速は深刻だが、リセッション(景気後退)ではない
インフレは2010年頃に2%へと減速するだろう
不透明要因が強い時こそECBは注意を高める必要
ECBの命題が「物価安定」である事は明らかだ

格付け機関 S&P
リーマンブラザーズの格付け見通しは不透明
身売りすれば「格上げ」の可能性
身売りしなければ「据え置き」か「数段階の格下げ」の可能性

ユンケル・ユーログループ議長
過度な為替変動は好まない
ユーロは依然過大評価されている
重大なリスクや如何なる種類のリセッション(景気後退)も予想していない

ゲドレム・ノルウェー中銀総裁
金融政策は当面「引き締め気味」となる可能性
高い設備稼働率の伸びがインフレを押し上げ
正常な水準の金利が成長を減速させている
海外の景気減速が国内経済に与える影響は不透明
2008年09月15日(月) 一転リーマン・ブラザーズは救済されず破産法申請から円買いが強まり、ダウの500ドル下げが追加パンチ
15日のアジア市場では、週末に米リーマン・ブラザーズの救済案が発表されるとの思惑から、円が買い戻された動きから一転、調整の失敗から、リーマンが破産法申請との話で、ドル売り、円買い強まった。 ただし、実際の米リーマン・ブラザーズが破産申請をしたと伝わるとドル売りに買い戻しも見られたが、その後はリスク回避のクロス円売りが強まり、ドル円、欧州通貨ともじりじりと値を下げている。 ユーロドルは、1.4482まで上昇後、1.43割れに下落。ドル円は、一時106.90近辺まで買われたが、105.26の安値まで下落後、反発を106円前半に限定して、105円に迫る下落となった。またユーロ円は、152.92を高値に、151円前半に下落、ポンド円は192.21を高値に、190円割れに下落、オージー円も87.68を高値に、86円近辺に値を下げた。 ロンドン市場では、NY市場を前に、リスク回避の円買いが継続。これが対欧州通貨でのドル買いを誘う動きとなった。 NY市場では、売り買い交錯。 既にアジア、ロンドン時間で、米リーマン・ブラザーズのチャプター11の11申請やバンク・オブ・アメリカによるメリルリンチ買収報道、保険会社AIGのFRBに対する支援と様相など悪い材料を織り込んだようで、弱い米8月鉱工業生産や9月NY連銀製造業景況指数も材料しされず、一時344ドルまで下げたNYダウが反発的となったことで、一時クロス円及びドルの買戻しを誘った。ただし、結局引け際にNYダウが500ドルを越す下落となり、ドル円、クロス円は安値圏に面合わせする下落となった。ユーロドルは、一時1.4085まで下落。なんと東京時間の高値1.4482から400BP近い下落となり、ポンドドルも1.7767の安値まで値を下げた。 またドル円は104.53の安値から106.38まで反発後、105円を割れて安値圏に迫る下落となった。 一方クロス円では、ユーロ円が148.57まで下落後、150.95へ上昇、再度148.55まで下落。 ポンド円は187.27から190.80へ上昇後、188.05−10へ下落、オージー円が84.37から86.16−21へ上昇後、84.29まで下落した。
経済指標&要人発言 NZ経済指標
製造業売上高-2Q:-0.6% 前回修正 :3.7%→3.0%

ニューヨーク・タイムズ紙
米リーマン・ブラザーズ・ホールディングス、破産法適用を申請する見通し=関係筋の話として

ウォール・ストリート・ジャーナル紙
バンク・オブ・アメリカ、メリルリンチの1株26ドル以上での買収で交渉中
バンク・オブ・アメリカとメリルリンチの統合交渉、最終段階で合意に至らない可能性も

米CNBC
バンク・オブ・アメリカ、メリルリンチを1株29ドルで買収へ

豪経済指標
新規住宅-2Q:-3.7% 前回修正 :-3.3%→-1.0%

FRB(連邦準備制度理事会)
金融市場支援のため融資制度の受け入れ担保拡大を発表
ターム証券貸し出しの入札を毎週実施に変更し規模も拡大

バーナンキFRB(連邦準備制度理事会)議長
FRBの措置は、市場の混乱を抑えることが目的
FRBは市場の状況に関し海外の当局と緊密に連絡をとっている

ポールソン米財務長官
金融市場安定化のためのSEC(米証券取引委員会)・FRB(連邦準備制度理事会)・市場参加者の行動を支持
市場の安定維持に向けて監督当局や議会と協力していく

日銀筋
FRBや各国当局と連携し、市場の動向を注視している

米リーマン・ブラザーズ
連邦破産法第11条の適用を申請

米バンク・オブ・アメリカ
メリルリンチを買収

ECB(欧州中銀)が緊急利下げ」との噂

スイス経済指標
実質小売売上高-7月(前年比):6.2% (予想2.3%)
生産者・輸入価格-8月:-0.5% (予想-0.2%)
生産者・輸入価格-8月(前年比):4.0% (予想4.3%)

ECB(欧州中銀)
ECBは金融市場の秩序に貢献する用意がある
ECBは金融市場を注意深く監視し続ける

SNB(スイス国立銀行)スポークスマン
SNBは金融市場の状況を注意深く監視する
SNBは金融市場へ十分かつ柔軟に流動性を供給する

リチャード・レイトン・あおぞら銀行CFO
米リーマン・ブラザーズのエクスポージャー、担保やヘッジでカバー・ネットの額は多くない
米リーマン・ブラザーズの影響、現段階で業績予想するかどうか言えない

ノルウェー経済指標
貿易収支-8月:411億NOK

米保険最大手AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)もFRB(米連邦準備制度理事会)に支援を要請

BOE(英中銀)
金融市場を注意深く監視している、市場安定に必要ならば行動する
3日物レポを実施、50億ポンドの資金を供給
短期金融市場の状況に対応した措置
各国中銀とともに市場の状況を注意深く監視している

独連銀・独連邦金融サービス監督庁・独財務省
国際的なパートナーおよびドイツの銀行と密接に連絡を取っている
ドイツ金融機関の米リーマン・ブラザーズへのエクスポージャーは管理可能

ユーロ圏経済指標
労働コスト-2Q(前年比):2.7% (予想3.4%)前回修正:3.3%→3.5%

米リーマン・ブラザーズ
あおぞら銀の保有債権額4.63億ドル、みずほCBは同3.82億ドル
新生銀や三菱UFJ、三井住友銀の保有債権額は2.3億-1.7億ドル

中国人民銀行
政策金利と預金準備率を引き下げ
人民元建て1年物貸出金利を0.27%引き下げ、預金金利は変わらず
預金準備率は小規模銀行が1%引き下げ、大手銀行は変わらず

トリシェECB(欧州中銀)総裁
米リーマン・ブラザーズに関してコメントしない

トリシェECB(欧州中銀)総裁
欧州は物価安定を実現させるためにECBを頼りにできる
物価安定は金融安定の必要条件、現在非常に重要な目標
現在の危機で自己満足の余地はない
我々は現在の金融状況の中で極めて警戒する必要

カナダ経済指標
新車販売台数-7月:-0.8% (予想-0.4%) 前回修正:-1.0%→-1.3%

米経済指標
NY連銀製造業景気指数-9月:-7.4 (予想1.0)

米経済指標
鉱工業生産-8月:-1.1%(予想-0.3%)前回修正:0.2%→0.1%
設備稼働率-8月:78.7%(予想79.6%)前回修正:79.9%→79.7%

IMF(国際通貨基金)
金融危機は終わっていない
公的資金はグローバル経済への脅威がある場合にのみ使用されるべき
米住宅価格が底打ちし回復すると信じるに足る理由ある
将来的な商品価格は今年ほど高くはないだろう
グローバル経済は2009年のある時点で回復に向かうだろう
グローバル経済は当初の予想より強いものだ

ハーパー・カナダ首相
米国の市場状況を非常に憂慮している
米国を取り巻くニュースは決して良くない
米国経済は減速を続けるだろう

ブッシュ米大統領
短期的には痛みあるが、長期的には金融市場は信頼に足る
調整には痛みが伴なう

メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
流動性供給を当然の保障と捉えてはいけない
コア・インフレは引き続き高水準だ

NY連銀スポークスマン
財務省や銀行幹部とAIGについての会合を主催中

シュタインブリュック独財務相
リーマン破綻の独への初期衝撃は限定的
金融市場危機が独財政に影響を与える事はないだろう
米国と密接に連絡を取り合っている

ポールソン米財務長官
米国市場は困難な状況に直面している
市場安定以上に重要な事はない
米金融システムは健全かつ底堅い
住宅市場の調整が金融システムにとっての課題
公的資金投入を安易に考えるべきでない
米金融システムは安全・健全であり預金者は懸念する必要ない
NY当局との協議は政府のつなぎ融資とは関係ない

ビーニ・スマギECB(欧州中銀理事
中央銀行は市場の沈静化に努める必要
欧州銀行は米国銀のような損失ない

ウォール・ストリート・ジャーナル
米政府がゴールドマン、JPモルガンにAIG向け融資を要請
要請した融資ファシリティーは700億〜750億ドル
2008年09月16日(火) FOMCでの金利据え置きが失望感もAIGの救済期待から円の売り戻し、ドル買いが進む
16日の東京市場は、アジア株式市場の大幅下落を受けてドル売りが加速した。欧州通貨は、ユーロドルは、クロス円の下落に連れ下落し、ポンドドルは、ドル売りユーロ売りに堅調に推移した。ユーロドルは、1.4323から1.4180まで下落し、ポンドドルは、1.7896から1.8011まで上昇した。ドル円は、104.82から104.61まで下落した。一方クロス円は、東京株式市場の大幅下落やドル円の動向に連れ全般的に下落した。ユーロ円は、149.42から147.60まで下落し、ポンド円は、188.64から185.64まで、オージー円は、84.55から81.39まで下落した。 NY市場では、ドルの買い戻しやクロス円の買い戻しが強まった。 CNBCがアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)に関する協議で、政府資金も検討しているとの報じたことを受けて、ダウが寄り付から140ドル近いマイナスから反転。 結局140ドル高で引けた。 また米FOMCでは金利が据え置かれて一旦失望も出たが、AIGの救済期待が市場を支えて、終始ドルが堅調、円が軟調な推移となった。 また予想通りの米8月消費者物価指数、非常に弱い米7月対米証券投資には反応していない。 ユーロドルは、一時1.4073まで下落、ドル円は106.39の高値まで上昇し、ユーロ円は150.50、ポンド円は190.03、オージー円は85.42、NZD円は70.53、カナダ円は99.66、スイス円は94.73まで上昇した。
経済指標&要人発言 独・8月消費者物価指数改定値:前月比-0.3%、前年比+3.1%(前年比予想+3.1%、7月+3.3%)
欧州連合基準消費者物価指数(HICP):前月比-0.4%、前年比+3.3%
日銀:2008年6月末の家計金融資産残高
「1503兆円:現金・預金784兆円、投資信託109兆円、株式・出資金143兆円、保険・年金準備金401兆円」

豪準備銀行議事録(9/2)
「金融政策はしばらく引き締め気味のスタンス必要の可能性」
「先の利下げ決定は、必要以上の需要低下を避けることが目的」
「インフレが目標に向けて低下する兆候はしばらく見られない可能性」

篠原財務官
「マーケットの状況をよく見ている」

白川日銀総裁
「適切な金融市場調整の実施を通じ、円滑な資金決済と金融市場の安定確保に努めていく」
「最近の米金融機関を巡る情勢とその影響を注視」

町村官房長官
「為替市場の状況を注視、米経済の国内への影響も注視」

与謝野経済財政担当相
「株安、円高、市場にまかせることが正しい」
「現在の2-3円の円高、市場が決めた変動として受け止めるべき」
「不自然な為替変動への対応、起きた段階で考える課題かもしれない」

伊吹財務相
「いかなる時もG-7、G-8間で連絡つく状況になっている」
「米国の財務当局とは緊密に情報交換している」

スイス経済指標
鉱工業生産-2Q:8.9%(予想5.1%) 前回修正:-9.3%→-9.4%
鉱工業生産-2Q(前年比):6.1%(予想3.0%) 前回修正:4.3%→4.2%

シュタインブリュック独財務相
ドイツでは金融市場混乱の影響は限定的

英経済指標
消費者物価指数-8月: 0.6%(予想0.5%)
消費者物価指数-8月(前年比):4.7%(予想4.6%)
消費者物価指数-8月(前年比/コア):2.0%(予想1.9%)
小売物価指数-8月:0.3%(予想0.4%)
小売物価指数-8月(前年比):4.8%(予想4.9%)
小売物価指数-8月(前年比/コア):5.2%(予想5.5%)
DCLG住宅価格-7月(前年比):-0.3% (予想-2.1%)

シュタインブリュック独財務相
米金融市場の危機はこれまでに見た中で最も大きい
ドイツでは金融市場の危機の影響は限定的
危機は終わっていない、実体経済に影響を及ぼすだろう
実体経済への影響範囲は銀行がどのくらい信用を制限したか次第
欧州の信用の伸びはほとんど影響を受けていない
第3四半期のゼロ成長を除外できない
2008年のドイツ経済見通しの1.7%を堅持
2008年のドイツのインフレは3%前後の見込み

独経済指標
ZEW景況感調査-9月: -41.1(予想-53.0)
ZEW景況感調査(現況)-9月:-1.0 (予想-15.0)

ユーロ圏経済指標
ZEW景況感調査-9月:-40.9 (予想-55.0)
消費者物価指数-8月:-0.1% (予想-0.2%)
消費者物価指数-8月(前年比):3.8% (予想3.8%)

独ZEW
調査は9月1日-15日に実施
ドイツ経済予測は原油およびユーロの下落によって改善

BOE(英中銀)
CPIはまもなく5%付近でピークを打つ見通し、2009年に入っても2%を上回って推移へ、特にポンド安が続くならば
向こう1年、インフレが高い理由について書簡をさらに書くことを予想
金融政策委員会は経済成長が抑制された時期が必要という考え
すでに進行中の経済減速はCPIを中期的に2%の目標以下に押し下げる可能性
インフレ高進が他の物価に波及するリスクと、目標以下に押し下げる景気減速リスクのバランスをとる必要
これまでのところインフレ目標のリスクは上手くバランスが取れてきた
今後の会合で金融市場を含み、動向を分析するだろう

米ゴールドマン・サックス
6-8月期、1普通株当り利益1.81ドル(アナリスト予想は1.75ドル)
6-8月期、収入は60.4億ドル(アナリスト予想は63.0123億ドル)
6-8月期、純利益は8.45億ドル

NY連銀
大規模な翌日物レポを準備へ
必要に応じて日中に追加オペする用意

カナダ経済指標
製造業出荷-7月:2.7% (予想0.5%)前回修正:2.7%→1.9%

米経済指標
消費者物価指数-8月:-0.1% (予想-0.1%)
消費者物価指数-8月(前年比):5.4% (予想5.5%)
消費者物価指数-8月(コア):0.2% (予想0.2%)
消費者物価指数-8月(前年比/コア):2.5% (予想2.6%)

NY連銀広報
AIGに関する協議は本日も継続する

米経済指標
ネット長期TICフロー7月:61億USD (予想550億USD)
ネットTICフロー合計-7月:-748億USD (予想440億USD)前回修正:511億USD→599億USD

佐藤金融庁長官
リーマン破たん、邦銀もある程度の損失を被る可能性ある
経営を揺るがすような巨大なエクスポージャーがあるところには接していない
リーマン破たんの問題、日本の金融システムに直接的にダメージ与える状況ではない
株式・為替市場や世界の実体経済、日本の金融システムに間接的な悪影響も

ポールソン米財務長官
本日予定されていたスピーチと議会証言を延期

米財務省
ポールソン長官のスケジュールキャンセルは市場動向把握に集中するため
講演はマコーミック副長官が代理で行なう

ウェーバー独連銀総裁
米国発の金融市場危機は今後数ヶ月続く可能性
金融市場危機は多くの課題を生み出した
独の金融市場は安定している
独の銀行には流動性問題ないようだ
市場参加者は冷静なようだ

FRB(連邦準備制度理事会)
コメントしない-CNBCによるAIG救済報道に対し

ヒルデブランドSNB(スイス国立銀行)副総裁
市場は自助努力で問題を解決せねばならない
SNBだけで金融市場安定を確約する事は不可能だ
謙遜と警戒をもって危機から学ぶ事が必要だ

米経済指標
NAHB住宅市場指数-9月:18(予想17)

ドラギ・イタリア中銀総裁
危機には協調行動が必要となる可能性
ユーロ圏の銀行は米国よりも健全だ
金融政策は物価安定に焦点を絞るべきだ
ユーロ圏の銀行の財務状況は健全だ

マコーミック米財務副長官
住宅市場の調整は必要であり、困難を伴なうもの
住宅市場が安定するまで時間を要する
市場には依然重大な課題が残っている
今年の米経済は緩やかに推移

FOMC
政策金利を2.00%で据え置く事を決定

FOMC(連邦公開市場委員会)声明文
成長促進、物価安定に向け必要な行動を取っていく
成長、インフレ双方のリスクに重大な懸念
今回の据え置きは全会一致で決定
今年、来年のインフレは緩やかなものに
インフレは依然高く、見通しは不透明
金融市場における緊張は大幅に増大した
雇用市場は一段と弱まった
家計支出の軟化を反映し経済成長は最近減速したようだ
信用市場の逼迫、住宅市場の収縮、輸出減速が成長を圧迫する可能性
大幅な政策緩和と流動性対策が緩やかな成長を促進へ
*ガイトナーNY連銀総裁は市場動向監視のためFOMCに参加せず
*カミングNY連銀筆頭副総裁がガイトナー総裁の代理で投票

関係者
FRB、AIGへの支援を再検討し融資を行なう可能性ある

米モルガン・スタンレー
第3四半期の一株当たり利益は1.32ドル(アナリスト予想は78セント)

ウェーバー独連銀総裁
金融市場にとって昨日は”困難な日”だった
独の銀行システムには懸念持っていない
独の銀行システムは健全だ
数日で市場は落ち着きを取り戻すだろう
今のところ懸念する理由ない
2008年09月17日(水) AIGの救済策も、、モルガン・スタンレーの合弁等更なる破綻懸念から円買い、ドル買いがつづく
17日の東京市場は、前日の荒れた相場を引継ぎ、早朝からFRBが、AIGに対して約850億ドルのつなぎ融資と引き換えに、株式の8割を取得するとのニュースを受けて、大きく円売りが強まった。 ただし、上値では利食いの売りが被さり、モルガン・スタンレーの合弁の話が、更なる破綻懸念の可能性に群がり、ドル円、クロス円の上値は限定された。 ドル円は、一時106.72の高値まで上昇したが、その後は105.75−80レベルまで値を落とした。 ユーロドルは、一時ユーロ円の買いにつれて1.4222まで上昇も、その後は1.4125−30まで下落。この位置から再度高値圏に面合わせする動きとなっている。 一方クロス円は、日経平均の上昇もあり、ヘッジ・ファンドの買い戻しが強まった。ユーロ円は148.23から151.57へ上昇後、149.70−75まで下落、ポンド円は187.32から190.81まで上昇後;、188.35−40まで下落、オージー円は、93.60から95.21まで上昇後、94.40−45まで調整した。その他では、NZD円が71.16、カナダ円が99.93、スイス円が95.21の高値まで一時上昇した。 NY市場では、米8月住宅着工件数が予想より弱かったことやFRBによるAIGの支援に対する不透明感、昨日のFOMCで金利引下げが失望に終わったことを受けて、ダウが寄り付から下げを加速。結局440ドルの下落で終了したことで、クロス円中心に円が買われて終了した。 またクロス円の売り圧力から欧州通貨も上値が重い展開が継続した。 ドル円は、一時104.38まで下落。既にAIGの結果を受けて東京市場でつけた高値106.72から2円30銭の下落となった。またユーロドルは、1.4384を高値に1.4095−00レベルへ下落した。一方クロス円も軒並み値を下げ、東京時間の上昇前の安値を更新している。ユーロ円は147.50、ポンド円が186.88、オージー円が81.58、NZD円が68.24、カナダ円が96.80、スイス円が93.14まで値を下げた。
経済指標&要人発言 豪・8月商品輸入:184.55億豪ドル(7月196.03億豪ドル)

日銀金融決定会合:現行の金融政策維持を全員一致で決定

日銀声明
「経済・物価見通しと上下両方向のリスクを丹念に点検しながら機動的に政策運営」
「景気は停滞(足元の判断を維持)」
「先行きは当面停滞続ける可能性が高いが、次第に緩やかな成長経路に復していく」
「国際金融市場の不安定さ増している」
「消費者物価は当面現状程度の上昇率で推移した後、徐々に低下」
「世界経済には下振れリスク、国内民間需要も下振れリスク」
「景気下振れリスク薄れる場合には緩和的金融環境の長期化が経済・物価の振幅もたらすリスク高まる」
「米国金融機関をめぐる情勢踏まえ円滑な資金決済と市場の安定確保に努めていく方針」

英バークレイズ
米リーマンの北米投資銀行・資本市場業務の買収で合意と発表
米リーマンのトレーディング資産を取得、現在の推定価値は400億GBP
米リーマンのトレーディング債務も取得、推定680億ドル
米リーマンのトレーディング資産・債務を現金2億5000万ドルで取得
リーマンの資産を総額17.5億ドルで取得へ

米連邦準備理事会(FRB)
「NY連銀がAIGに最大850億ドルの有担保融資を実施。期間24ヶ月、担保はAIGの全資産」
「AIGの無秩序な破綻、金融市場の状況を悪化させる可能性」
「米政府がAIG株の79.9%を受け取る。米政府は、普通・優先株への配当支払いを拒否する権限を持つ。」
「AIGの資産売却による収入で融資は返済される」
「AIGが一部事業を秩序だって売却し、経済を損わないようにすることが融資の目的」
「AIGへの融資、米財務省の全面的支持を得ている」

FRB高官
「AIGの経営陣、救済策の一環で退任へ」
「米政府はAIG株式の79.9%を保有へ、株式保有形態の詳細については後日決定へ」
「AIGの国有化を否定、依然として株主に実質的な支配権」
「AIGは金融市場に幅広く関与しているため救済が必要だった。」

ポールソン米財務長官
「FRBがAIG支援に向けとった措置を支持」
「金融市場は、困難な時期にある」
「市場の安定と秩序を確実にするためFRB・SECなど監督機関と密接に協力している」

ホワイトハウス
「ブッシュ米大統領、FRBとAIGの合意を支持」
「FRBの措置、市場の安定を促進し経済全般への悪影響を抑制するため講じられた」
スティーブンス豪準備銀行総裁
「家計債務、ここ数年の急拡大傾向に歯止めがかかる可能性」

ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相(ユーログループ議長)
「金融危機は一時的にも収束していない」
「欧州は景気後退に直面することはない」

白川日銀総裁
「今回のFRBの金融システム安定化策、ドル安定に寄与」
「政策波及にタイムラグあること念頭に政策判断」
「国内金融機関のリーマン関連損失、期間収益で吸収可能」
「日本の金融システムが脅かされる状況にない」
「中長期的・持続的成長確保のため、今回は現状維持が適当と判断」
「米金融問題解決に向け険しい道のりが続いている」
「欧米の短期金融市場の緊張感高まり、国際金融市場は不安定さ増している」
「米金融機関の損失処理にめど立たない状況」
「景気の下振れと物価の上振れ、双方に注意必要な局面に変わりない」
「米公的関与は金融市場の信認確保にとって重要な決定」
「FRBは最善の対応を行った」
「アジア諸国の外貨準備は豊富、危機的状況起きると思っていない」
「住宅価格の下落など米国の根本問題残っており、今後も調整が続く」
「景気の下振れリスクがさらに強まっているとは判断していない」
「システミックリスクには流動性供給で対応、公的資本注入は政府の判断」
「物価上昇の2次的影響が起きていると思っていない」

英BBCテレビ
英ロイズTSBとHBOSが合併を協議中
英HBOS
ロイズTSBと合併を協議中とのBBC報道にはコメントせず
英ロイズTSB
市場の観測にはコメントせず

ラガルド仏財務相
金融危機によるフランスの銀行への直接の影響は限定的
危機は金融市場を変化させるだろう
今年の財政赤字はGDPの3%未満になるだろう

BOE(英中銀)議事録
9月の英中銀金融政策委員会、8対1で据え置きを決定
ブランチフラワー委員が0.50%の利下げを主張
金融政策委員会は利上げや利下げの両方を検討、インフレ報告の見通しは大きな変化はない
インフレの主な上向きリスクは、ポンドの急激な下落
利上げの場合は、中期的なインフレ期待は取り除かれていないという証拠はほとんどないと判断
需要が鈍化することで景気のダウンサイドリスクが増している
利下げは金融政策委員会がインフレよりも経済活動により焦点を合わせていると市場が考える恐れがあり適切でないと判断
金融市場の動向は英国の信用環境が以前の予想以上に引き締まる可能性を増大
ブランチフラワー委員はイギリスの内需見通しは明らかに悪くなっており、インフレ期待のダウンサイドリスクは増していると論じた

英経済指標
失業率-8月:2.8%(予想2.8%)
製造業単位労働コスト-7月(前年比):1.9% 前回修正:1.6%→1.7%

欧州経済指
貿易収支-7月(季調済):-64億EUR(予想-35億EUR) 前回修正:-30億EUR→-35億EUR
建設支出-7月 : 0.1% 前回修正:-0.6%→-0.9%
建設支出-7月(前年比): -3.3% 前回修正:-2.4%→-3.0%

スイス経済指標
ZEW景況感調査-9月:-44.4

トゥンペル・グゲレルECB(欧州中央銀行)理事
どのような可能性も排除できない=今後の政策金利について
今後の政策金利については事前に約束しない
商品価格の下落は物価圧力を軽減するが、賃金と物価の連鎖的上昇を防ぐ必要

ストロスカーンIMF(国際通貨基金)専務理事
今後数週間で他の金融機関に問題が浮上する可能性を排除できない
金融の規制および監督の新しいシステムが必要
金融危機は世界経済のダウンサイドリスクを増大したが、2009年に回復する見通し
過去の金融危機の中で最悪かどうかを言うことは難しい

与謝野経済財政担当相
日本の金融システムは相対的に健全だが、景気がさらに下振れするリスクは存在する
現時点で日本の金融機関の経営に重大な影響は確認されていない
金融機関の過剰防衛や貸し渋り、きめ細かく監視
補正予算をなるべく早く通過させ、中小企業の経営に資するのが政治の責任
新たな経済対策で現在の状況に対応することは考えていない
世界的金融資本市場の不安定さに、日本は国際協調を惜しまない

オランダ中銀
各国中銀は一時的なインフレ急上昇に反応する必要ないが、インフレが持続するならば行動する必要
欧州の中ではスペイン・アイルランド・ポルトガルが住宅価格下落の最も高いリスクに直面
ベルギー・オーストリア・オランダは住宅価格下落のリスクは小さい
トレモンティ・イタリア経済相
世界金融危機は悪化する可能性

米経済指標
経常収支-2Q:-1831億USD(予想-1800億USD) 前回修正:-1764億USD→-1756億USD
住宅着工件数-8月:89.5万件(予想95.0万件)前回修正 :96.5万件→95.4万件
建設許可件数-8月:85.4万件(予想92.5万件)

カナダ経済指標
国際証券取扱高-7月:-55.94億CAD(予想55.00億CAD)前回修正:72.47億CAD→72.78億CAD

ディナロ米NY州保険局長
米AIGの保険政策は常に安全だった、今は一段と向上
米AIG、資本の必要性高まり支援がさらに必要となる可能性

独経済省
世界経済減速により見通しには不透明感ある
金融危機による影響の大きさも不透明だ

IMF(国際通貨基金)-G10関係筋
2008年の米経済成長率見通しを1.3%→1.7%に上方修正
2009年を0.8%で据え置き
ユーロ圏の2008年経済成長率1.7%→1.4%に下方修正
2009年を1.2%→0.7%に下方修正
2008年の世界経済成長率見通しを4.1%→4.0%に下方修正
2009年を3.9%→3.7%に下方修正
2008年09月18日(木) 各国中銀が資金市場の緊張緩和のため協調行動に出ると表明したことを受け、安心感が広がるが、ネガティヴ・スワップを受けてドル買い、クロス円の売りが続く
18日の東京市場は、米証券取引委員会(SEC)がヘッジファンドの空売りポジションを開示義務化するとの報道から買い安心感が広がり、ドル円・クロス円の買いが先行した。また午後には、各国中銀が資金市場の緊張緩和のため協調行動に出ると表明したことを受け、大幅に一時円が売られたが、買い一巡後は上値の重い展開となっている。ドル円は104.13から105.58まで一時上昇。ユーロドルは、1.4395から1.4280まで下落した。またユーロ円は149.00から151.11、ポンド円は188.79から191.85、オージー円は81.66から84.32まで一時値を上げた。NY市場では、ロンドン市場でのドル売り、円売りから、一転ドル買い、円売り相場の展開。モルガン・スタンレーがワコビアとの合弁交渉を行なっていることやその一方で中国投資公司による出資交渉を行なっていることが明らかになり、フィラデルフィア連銀製造業指数が予想外のプラスとなったことで、ドル買いをフォローした。ただし、米8月景気先行指数は、弱くドル買いも限定的。 また一時219ドル高となったNYダウを好感して売られた円は、ダウがマイナス39ドルまで緩んだことで利食いが優先となったが、午後にはWSJの観測記事として、米政府、銀行の不良債権を買い取りとの報道から、ダウが440ドルを超える上昇となり、ドルの買い戻しが更に強まった。ユーロドルは、原油の100ドル台の乗せを受けて、ロンドンで1.4543まで上昇した後は、値を落としドル円は、105.36−41まで反発後、急速に値を下げ一時103.97まで値を下げたが、その後105.80まで急上昇となった。またクロス円も、ダウの高値に合わせて、本日の高値圏をつけた後は調整的となったが、その後は大きく反発となった。ユーロ円が151.97まで上昇後、150.09−14まで下落、ポンド円も191.65−70レベルから189.64−69、豪ドル円は84.97の高値から82.90−95まで下落後反発した。
経済指標&要人発言 フラハティ・カナダ財務相
カナダは他の多くの諸国よりも上手くやっている
カナダにも世界市場混乱の影響は波及している
世界市場は多大な緊張を経験している
ポールソン米財務長官を始めとするG10諸国の高官と密に連絡取っている
カナダの金融システムは健全だ

関係筋
米ワシントン・ミューチュアルが身売りを模索
買い手候補はウェルズ・ファーゴ、JPモルガン、HSBC、シティなど

日本経済指標
第三次産業活動指数-7月:1.2%(予想0.4%)*前回修正: -0.8%→-1.0%

米SEC
ヘッジファンドと大口投資家にショートポジション開示を求めることを検討へ
1億ドル以上の有価証券運用している投資家に日々のショートポジション公表を検討へ

町村官房長官
日本経済の実態と関係なく動いているようにみえる=株価下落
為替 :Flash News アジア時間午前 (更新:09/18 09:52)
豪ドルが強含み。金の現物価格が約6週間ぶりの高値圏まで上昇している事や、原油価格の上昇を好感している。豪ドル/円は今週に入り87円台から81円台まで急落していた事もあり、商品高をきっかけとしたショートカバーが優勢。ただ、金融不安を背景にリスク回避姿勢が引き続き強い事から上値は限定的となりそうだ。

9月日銀金融経済月報
設備投資の判断を下方修正
先行き国内企業物価は当面上昇テンポが鈍化すると見られる
企業の資金繰り、中小企業の一部業種で悪化

日本経済指標
東京地区百貨店売上-8月(予想前年比):-4.1%
全国百貨店売上高-8月(予想前年比):-3.1%

日本経済指標
工作機械受注-8月(予想前年比/確報値):-13.9%

スイス経済指標
貿易収支-8月:(予想10.3億CHF) 14.3億CHF

兵頭損保協会長
AIG救済、資産売却などいろいろ変化を注視していきたい
米国の自動車販売落ち込みで日本の損保業界でも貨物保険などに影響も

ECB(欧州中銀)
ドル不足に対するため、FRB・SNB(スイス国立銀行)・日銀・BOE・BOC(カナダ中銀)と協調して資金供給を実施
翌日物資金最大400億ドルを供給へ
新たな協調措置は、世界市場の流動性改善を目的としたもの

日銀
FRBと600億ドルのスワップ協定を締結
ドル資金供給オペレーションの導入を決定
市場の状況に応じ、適切にドル資金を供給する方針

BOE(英中銀)
主要中銀の協調流動性供給策、短期金融市場のドルひっ迫に対応することが狙い
新たな協調措置、世界金融市場の流動性改善を目的としたもの
翌日物ドル資金を適格担保と引き換えに供給する
最初のドル資金供給は18日に実施、規模は400億ドル
FRBとスワップ協定を締結、FRBは英中銀にレポでドル資金提供

FRB(米連邦準備制度理事会)
暫定的為替スワップ協定の1800億ドル拡大を承認
日銀との間で最大で600億ドルの新たなスワップ協定を締結
すべての為替スワップ協定、期限は2009年1月30日

西村日銀副総裁
日本の金融システムの安定性に深刻な影響与えるとは見ていない
国際金融資本市場、むしろ不安定さを増している
経済・物価見通しと上下両方向のリスクを丹念に点検しながら機動的に政策運営
円滑な資金決済と金融市場の安定をしっかり確保することが日銀の責務

日銀
18日の臨時会合で無担保コールレートを0.50%前後で推移するよう促すことを決定

与謝野経済財政担当相
日銀のドル資金供給決定、タイムリーかつ国際協調に立った正しい決断
米経済、一年ぐらいは不況感が続くのはないか
金融不安、長い時間掛からず収束することを期待

アルムニア欧州委員
いつ市場が回復するかに対するはっきりした認識はない
経済の不確実性は低下していない
ユーロ圏のインフレの低下は続いている

伊吹財務相
国際通貨であるドルに対するある種の防衛策=ドル流動性対策で
今回のドル流動性対策、歓迎すべきこと
うかつに答える大臣はいない=ドル防衛の為替介入で
ドル流動性対策、市場介入の資金とは関係ない

英経済指標
小売売上高指数-8月:1.2%(予想-0.4%) 前回修正:0.8%→0.9%
小売売上高指数-8月(前年比):3.3%(予想1.6%)前回修正:2.1%→2.0%

白川日銀総裁
ドル供給オペは9月中めどにオファーを開始
今回のドル流動性対策、ドルも含め国際的な金融市場の安定に貢献
ドル供給残高は年末に向け最大500億ドル程度を想定
ドルオペの規模は1カ月物300億ドル程度・3カ月物は100億ドル程度
円相場が大きく下落しても担保割れ生じないよう掛け目を設定
今日の臨時会合、ドル調達圧力が円短期市場の圧力になること踏まえて開催
邦銀の外貨資金繰りは慎重な運用姿勢になっている
ドル資金供給対象は日銀オペの対象先
中銀としては流動性の混乱は断じて避けるべく対応

佐藤金融庁長官
日銀のドル資金供給決定、国際金融市場の安定に資するものとして歓迎
金融市場の緊張が高まっている状況、金融監督当局の国際連携も密度高く行われている

デールBOE(英中銀)政策委員
今のところリスクは絶妙なバランス、だからこそ9月の会合で据え置きに投票
現在の高いインフレ率が幅広い値上げへと波及することを懸念
ほぼ横ばいの生産および高インフレの時期を切り抜けならければならない
住宅市場の環境の悪化は、すでに引き締まった貸出環境をさらに悪化させ、そして消費者に打撃を与える可能性
金融政策委員会は高インフレが物価圧力をかけ続けるのを黙って見ていることはできない
さらなる住宅市場の調整が見込まれる、その過程は厳しいだろう

シュタルクECB(欧州中銀)専務理事
ECBは二次的影響を我慢できない

G7関係筋
経済状況に関する協議を定期的に行っているが、10月の定例会合前の緊急会合は予定していない

スイス経済指標
SNB(スイス国立銀行)政策金利:2.75%( 2.75%)

SNB(スイス国立銀行)
2008年のGDP成長は1.5-2.0%の見込み(前回と変更なし)
2008年のインフレは2.7%の見込み(前回の見通しは2.7%)
2009年のインフレは1.9%の見込み(前回の見通しは1.7%)
2010年のインフレは1.3%の見込み(前回の見通しは1.3%)
中期的なインフレの下落見通しは、SNBが金融政策を変更せずに据え置くことを可能とする
経済は力強さを維持しているが、引き続き減速
インフレ見通しについては依然として基本的に変更なし
2008年第2四半期、実質GDPは中期的な潜在成長率を若干下回った
インフレ見通しはかなり高く、そして持続性がある。しかし中期的な見通しは根本的には同じ
2008年の下半期、そして2009年の始めは、SNBの見通しは引き続き経済の低迷
インフレ見通しは特に不確実性を含んでいる
金融市場の混乱にも関わらず、スイスフランは安定している
SNBは慎重な態度がふさわしく、現在の金融政策を引き続き維持すると検討した

米CNBC
モルガン・スタンレー、ワコビアと正式な合併協議を開始
モルガン・スタンレー、引き続き中国政府からの資金調達に取り組む

米経済指標
新規失業保険申請件数:45.5万件(予想44.0万件)

カナダ経済指標
景気先行指標指数-8月:0.3%(予想0.0%)*前回修正:0.0%→0.1%
卸売売上高-7月 :2.3%(予想0.8%)

アルムニア欧州委員
ECB(欧州中銀)の目標は引き続き物価安定だ

米経済指標
景気先行指標総合指数-8月:-0.5%(予想-0.2%)
フィラデルフィア連銀指数-9月:3.8(予想-10.0)

モルガン・スタンレー関係者
モルガン・スタンレー、現在の問題乗り切るため複数の方策を検討
モルガン・スタンレーとワコビアの合併交渉は進展、一段と正式な段階へ
モルガン・スタンレーはワコビア以外とも交渉、出資

シュタインブリュック独財務相
金融市場の混乱は「非常に深刻な状況」
市場の混乱は大きな衝撃を引き起こしている
欧州の状況は比較的安定

カナダ統計局
本日発表した景気先行指標指数-8月を0.3%→0.2%に修正

ベズリーBOE(英中銀)政策委員
英国はエネルギー価格、信用市場の調整局面にある
調整の規模は半年以内には明らかになってくるだろう

ロートSNB(スイス国立銀行)総裁
危機は金融市場の構造に長期的に影響を与える
スイス経済は他の諸国よりも健全だ
スイス経済はリセッション(景気後退)から程遠い

英FSA(金融サービス機構)
金融株の空売りを年内禁止、持ち株公開を義務付けへ

ローゼンベルグ・スウェーデン中銀副総裁
スウェーデンの金融システムには満足している
インターバンク市場は機能している
スウェーデン中銀は市場を注視しており、必要なばら行動する

米財務省、FRB(連邦準備制度理事会)
コメントしない−RTC構想について

関係筋
ポールソン米財務長官が議会にRTC型の金融問題解決を提案
2008年09月19日(金) 米政府の金融安定化策の発表を受けて、円売り、ドル売りが進む
19日の東京市場は、米財務省の「ポールソン米財務長官とバーナンキFRB議長、信用危機への包括的な対応策を協議した」との報道から、米金融当局の金融危機対応策が早急に何かの形で現れるとの期待感からドルやクロス円が堅調に推移した。  ユーロドルは、1.4349から1.4157まで下落、ポンドドルも1.8189から1.7954まで値をさげ、ドル円は105.40から107.53まで上昇した。またクロス円も総じて値を上げ、特に一部では週初の高値も超える動きが見えた。ユーロ円が150.80から152.78、ポンド円が191.36から193.27、オージー円が84.49から87.23、NZD円が70.94から72.48、カナダ円が99.24から101.24まで値を上げた。 ロンドン市場では、「ポールソン米財務長官とバーナンキFRB議長は米金融機関の抱える非流動性資産の問題の包括的な方策を協議した」との報道から、ポールソン米財務長官の会見への期待感や米SECが金融関連株799社の空売り禁止措置を実施することを受けたダウ先物の上昇を受けて、円売り、ドル売りが大きく進んだ。NY市場では、ポールソン米財務長官の記者会見で、GSEがMBS(住宅ローン担保債)の購入を加速すること、財務省は住宅ローン担保債の購入を強化、FRBがMMFにABCP(資産担保コマーシャル・ペーパー)買い入れ用の資金供与を実施することが明らかになったが、一応不良債権買取機構の設立に関しては検討に止まったことで、利食いのドルの買い戻し、円の買い戻しが一時強まったが、NYダウが一時440ドルを超える上昇を実現したことで、クロス円は高値圏で引けることとなった。 ユーロドルは、ロンドンでつけた1.4151の安値から一時1.4499まで上昇、ポンドドルも1.7916から1.8387まで値を上げ、 ドル円は、ロンドンでの高値108.04から106.65−70まで大きく値を下げたが、その後はクロス円の買い戻しで107.43近辺まで反発して引けた。 一方クロス円も総じて高値から利食いに押されたが、引けにかけて急速に買い戻された高値圏で引ける結果となった。 ユーロ円は155.35から153.76−81まで下落後、155.54の高値、、ポンド円は197.03から195.13−21へ下落後、197.06の高値、オージー円は89.09から87.81−86へ下落後、89.72の高値、NZD円は74.07から72.98−03へ下落後73.99、カナダ円は102.28から101.34−39へ下落と、102.76の高値、スイス円は97.04から96.28−34まで調整後、97.32の高値圏で引けた。尚この日の対欧州通貨でのドル売りは、今週米ドル資金調達不安を受けて、一時ドルが大きく買い戻されたが、金融安定化策が実施されることで、この不安が取り除かれるとの見方から反動的なドルの売り戻しとなった。 また金融安定化策の実施において、ポールソン長官は「大規模な公的資金が必要となるだろう」と述べているように、中期的に住宅ローン担保債の購入は、米国の財務体質を大幅に悪化させることは間違いなく、ドルにネガティヴな材料であることは留意しておきたい。 
経済指標&要人発言 日・対内株式投資(9/7-13):4012億円の流出超
日・対外債券投資(9/7-13):7285億円の流入超
日・対内債券投資(9/7-13):8785億円の流入超
日・7月改訂景気動向指数CI一致指数:103.5(前月差+1.1)、先行指数:91.4(前月差+0.4)
NZ・第2・四半期経常収支:-39.1億NZドル、季節調整後:-46.2億NZドル(第1・四半期:35億NZドル)1-6月経常収支:-149.7億NZドル(GDP比8.3%)
独・8月生産者物価指数:前月比-0.6%、前年比+8.1%(前年比予想+8.4%、7月+8.9%)

米WSJ
米シティグループ、ワシントンミューチュアル買収を検討

財務省
「ポールソン米財務長官とバーナンキFRB議長、信用危機への包括的な対応策を協議した」
「流動性のない金融機関の資産について週末にかけ議会指導者と協議へ」
「立法措置や行政措置含めすべての選択肢を検討している」
「非流動資産が市場の混乱の原因」
「不良債権への包括的なアプローチを模索」
バーナンキFRB議長「危機解決に向けて議会との連携を期待」

ポールソン米財務長官
「市場のシステミックリスクへの対応策について検討している」

関係筋
「米証券取引委員会(SEC)、一部、もしくは全銘柄の一時的な空売り禁止を検討中」
「空売り禁止、金融市場に関する大統領作業部会で検討された選択肢のひとつ」

コックスSEC委員長
「英FSAと空売り乱用規制への協力に向け作業している」
「早ければ明日にでも空売り規制について追加発表する」
「緊急事態に対応するため数日中に追加措置発表する可能性高い」

ドッド米上院銀行委員会委員長
「米財務省の金融危機対応策、超党派的な立場で対応」

フランク米下院金融委員会委員長
「米財務省は非流動資産買い付け計画を提示、米議会は審議のため9/26の休会入り延期も」
「正式な機関設立に時間がかかり過ぎる懸念がある」

白川日銀総裁(参院財政金融委員会)
「米国の実体経済と金融の相乗作用の収束見えず、注視している」
「政策効果のタイムラグ考慮しながら、現状維持適当と判断した」
「(緊急利下げについて)金融政策はすべてのオプションを常に考えて判断」
「米住宅金融公社の債券保有しているが、保有額は公表せず」

9月月例経済報告
基調判断を「景気はこのところ弱含んでいる」に据え置き
景気の先行きは「当面、弱い動きが続くとみられる」
設備投資・輸入の判断を下方修正

与謝野経済財政担当相
欧米中心に過去に例をみない金融不安、国際協調を惜しまないことなど与党と一致
与党から追加の景気対策の要望はなかった
米国でのRTC(整理信託公社)構想、論理必然のこと
日本経済、7月より金融不安など悪い条件が追加された

SEC(米証券取引委員会)
投資家と市場を守るため金融株の空売りを一時的に禁止
空売り禁止の対象は金融株799銘柄
空売り禁止規則は直ちに実施し、10月2日午後11時59分まで適用
空売り規制、必要と判断すれば10日間延長する可能性

シュタインブリュック独財務相
世界的な金融危機への取り組みはこれまでのところかなり上手くいっている
米国の行動は金融市場の状況を安定させることを支援

ウィックマン・パラク・スウェーデン中銀副総裁
中銀は景気減速によって予測よりも大幅な利下げが必要になる可能性

米財務省
MMMFの保証プログラムを創設
NAVが1ドル割り込んだ場合、保証プログラムの適用対象と通知される

FRB(米連邦準備制度理事会)
MMFから資産担保CPを購入するための融資を金融機関に提供へ

ポールソン米財務長官
金融機関は経済を脅かす低流動性資産の除去プログラムが必要
プログラムは最大効果、納税者保護に十分な規模必要
プログラム作成に向け週末にかけ議会と協力
買取計画は数千億ドル規模となるだろう

ブッシュ米大統領
米国は必要な場合のみ、金融市場へと介入する

ハーパー・カナダ首相
カナダの金融システムは非常に強い
カナダの消費者はパニックに陥ってはいけない

シュタルクECB(欧州中銀)理事
ECBは柔軟性をもって流動性供給を行なう
信用市場の混乱は終わっていない
欧州の銀行システムは良好だ
ECBは現在の市場の問題に対処可能だ

エヴァンス・シカゴ連銀総裁
流動性供給が金利政策にどの程度の影響与えるのか理解する必要
金融市場がいつノーマルな状態に戻るのかはわからない
2008年09月22日(月) 米金融安定化策への不透明感からドル売り、円買いが強まる
22日の東京市場は、先週週末円が売り戻された流れからは、米金融安定化策の不透明感から、円が買い戻された。また原油価格の上昇を受けてヘッジファンド筋からの欧州通貨が買いもこれをフォローした。 ドル円は、107.25から106.22まで下落、ユーロドルは、1.4438から1.4576まで値を上げ、ポンドドルも1.8264から1.8440まで上昇した。一方クロス円は、利食い優先となるも下値でのビッド意欲から、全般的には保合的な推移となった。ユーロ円は、155.35から153.80へ値を下げ、その他ではポンド円が194.28から196.57、オージー円が88.18から89.53、NZD円が72.64から73.78、カナダ円は101.29から102.21での推移となった。 ロンドン市場は、方向感に乏しくも、原油の上昇を受けてユーロドルが躍進となった。NY市場では、ダウの大幅反落にも、対欧州通貨でのドル売りが進み、クロス円は逆行高となったが、結局ダウが370ドルと下げを加速したことで、ドル全面安、クロス円は高値圏を維持できなかった。 ユーロドルは、ロンドン市場の1.4541−46レベルから、原油価格の反転を受けて一時1.4867まで上昇。 ポンドドルも、1.8360レベルから1.8638へ値を上げ、ドル円は、当初の106円台での膠着から、下値を105.15まで拡大した。 一方クロス円は、欧州通貨の上昇に全般的に高値を更新した。ユーロ円が154.45から156.684へ値を上げ、ポンド円が195.21から197.13、オージー円は88.30−35から90.29、NZD円が72.89から74.08、カナダ円は本日安値圏となる101.17から103.14、スイス円が96.60−65から98.21、ランド円が13.55の高値まで上昇したが、利食いに押された。 
経済指標&要人発言 英・9月住宅価格(ライトムーブ):前月比-1.0%、前年比-3.3%(8月-4.8%)
日・7月全産業活動指数:107.3、前月比+0.8%(予想+0.8%)
中・8月原油輸入:1565万トン、前年比+11.54%、1-8月1億1998万トン、前年同期比+8.68%

豪経済指標
新車販売台数-8月: -3.5% 前回修正:-3.4%→-4.0%
新車販売台数-8月(前年比):-7.2% 前回修正:-4.1%→-4.5%

日銀金融政策決定会合議事要旨(8月18-19日分)
「米景気停滞が長期化する可能性ある」
「米金融機関の追加損失発生状況を注視する必要」
「米住宅価格底打ちの兆し見えない」
「国内景気の下振れリスクがより高まっている」
「7月の中間評価時より国内成長見通しは下振れている」
「成長経路に復する時期が後ずれするリスクにも注意」
「インフレリスクにも引き続き注意が必要」
「実質金利と潜在成長率の関係などにより政策金利水準の適切さを常に点検する必要」
「新興国需要を背景に今後原油価格が大きく低下する可能性は低い」
「引き続き国内物価上昇の2次的効果は見られていない」

ペローシ米下院議長(民)
「金融安定化策は、必要なセーフガードに欠ける」

米連邦準備理事会(FRB)
「米ゴールドマン・サックスと米モルガン・スタンレーが銀行持ち株会社に移行することを認可」

米格付け会社ムーディーズ
「ムベキ南アフリカ大統領の辞任表明は、政局不透明要因」

杉本財務次官
現時点で米政府から要請を受けたと承知していない=債券買い取り策で
現時点で米国と同様のプログラムは必要ない=金融不安対応で

トリシェECB総裁
スロバキアのインフレ圧力はユーロ導入に大きな懸念

麻生自民党新総裁
補正予算の成立阻止、常識的には考えにくい
経済は全治3年、消費税を考えるのはその先

佐藤金融庁長官
金融安定化策、現時点で米国から金融庁に具体的要請あったと承知していない
各国当局が自国の状況に応じて適確な対応とることが大事=金融安定化策について
現時点で日本の金融システムに深刻な影響を与える状況にない
個別金融機関の話、コメントは控える=野村・リーマンのアジア業務買収について
ゴールドマンとモルガンSの銀行移行、流動性確保の効果をもたらす
空売り規制、現時点で日本では直ちに制度を改める必要性は低い

アルムニア欧州委員
米国の対応策を歓迎
市場は支持している、米国の政策が信頼を高める事を望む
原油市場のボラティリティーは非常に高い
我々は原油価格を警戒すべき
銀行の資本再編成の過程は続く

カナダ経済指標
小売売上高-7月:0.1% (予想0.3%) 前回修正:0.5%→0.6%
小売売上高-7月(除自動車):0.4% (予想0.3%)前回修正 :1.4%→1.5%

シュタインブリュック独財務相
独と他のG7諸国は米国と同等のプランを行わない
米国のプランは市場安定に極めて重要な貢献をもたらす
独の信用危機を懸念することはない

G7
国際金融システムの一体性と市場の流動性保護に向けたコミットメントを再確認
G7、最近の国際市場について電話協議を開催
市場の流動性と円滑な機能の促進を共有することを再確認
米国がとった異例の措置を強く歓迎
米国による異例の市場安定化・信用不安対策を歓迎
国際記入システムの安定性を確保するためにあらゆる措置をとる用意がある
財務相・中銀・規制当局の間の非常に緊密な協力を継続することを確認

伊吹財務相
空売り規制で、これ以上新しいことは考えていない
米国スタイルの救済措置スキーム制度、日本に必要ない

茂木金融担当相
金融株の空売り規制の厳正な執行・相場操縦など不正行為の監視を徹底
市場動向を注視、仮に追加的措置が必要なら機動的に対応

ノボトニー・オーストリア中銀総裁
インフレは鈍化しているが、依然として我々の目標を上回っている
09年、欧州が低成長を経験する事を確信
我々は金融界の大きな混乱の状況に立たされている

「三菱UFJが米モルガン・スタンレーの普通株を最大20%取得へ(およそ9000億円)」

ギーブBOE(英中銀)副総裁
BOEにはインフレ安定という一つの目標がある
BOEはインフレ期待に対し常に警戒状態にあるべき
引き続き市場の沈静化に向け行動を起こしていく
銀行のバランスシートから派生する成長リスクに注視している
経済成長には引き続き下方リスクがある
食品、エネルギー価格がインフレを3ポイントを押し上げている

野村HD
リーマン・ブラザーズのアジア事業の買収と3000人超の雇用継承に合意
トレーディング資産・負債は対象外とする

ノボトニー・オーストリア中銀総裁
金融市場にはシステミックリスクの兆候はない
ECBには今バイアスはない
政策金利は適切な水準だ
賃金動向には幾分かの懸念を持っている
経済成長は2009年にかけて減速するだろう
インフレ水準は明らかに高過ぎる

トリシェECB(欧州中銀)総裁
各国の金融システムそれぞれが改革を進めていく必要
透明性の大幅な改善が必要だ
金融危機に対する注意が続けていく
2008年09月23日(火) バーナンキFRB議長とポールソン米財務長官の上院銀行委員会での公聴会が議会と不協和音
23日の東京市場は秋分の日で休場。アジア市場では、米財政赤字拡大懸念に伴うドル売りが継続される展開となったがその後反発した。欧州通貨は、小動きに推移した。ユーロドルは、1.4826から1.4709まで軟調に推移し、ポンドドルは、1.8504から1.8575まで推移した。ドル円は、105.17から105.67まで推移した。一方クロス円は、東京株式市場の休場にもみ合う展開となった。ユーロ円は、156.27から155.37まで推移し、ポンド円は、194.94から196.24まで、オージー円は、87.95から89.31まで推移した。ロンドン市場では、原油の下落からユーロ売りが強まったが、ドル円では方向感の薄い揉み合いとなった。 NY市場では、米7月住宅価格指数、9月リッチモンド連銀製造業指数とも市場予想より悪い内容となったが、特に反応せず、逆にポールソン米財務長官とバーナンキFRB議長の議会証言を前に、ポジション調整的なドル買い戻しが強まった。 ただし、その後バーナンキFRB議長とポールソン米財務長官の上院銀行委員会で証言が、不協和音に終わっているとの報道を受けて、ダウが下げ足を加速。プラス圏から160ドル安で引けたことで、クロス円の売りが強まった。ユーロドルは、1.4801−06レベルから1.4623へ下落、ポンドドルも1.8635の高値から1.8472まで値を下げ、ドル円は、一時リアル・マネーの買いでショート・カバー的に106.08まで上値を伸ばすも、その後105.21まで値を下げ、揉み合い気味に105円ミドルで引けた。 一方クロス円は、ダウが一時120ドル高とプラス圏を維持したことで、買い戻しが強まったが、結局ダウの下落で値を下げて引けた。ユーロ円は、155.27から154.55へ下落、ポンド円は194.54−62から196.59に上ヒゲを出しながらも揉み合い推移。 カナダ円は101.53から102.59へ上昇後、 101.44まで値を下げ、スイス円は97.40−45から97.93−98まで上昇後、97.05−10へ下落した。またオセアニア系では、特別な材料は聞こえていないが利食いに値を下げる展開が中心となり、オージー円は、89.20−25から87.59、NZD円も73.06から71.65まで値を下げた。
経済指標&要人発言 トリシェ欧州中銀総裁(9/23付けスロバキア経済紙)
「金融市場の混乱は進行中のプロセス」

シンガポール政府投資公社(GIC)
「過去20年間の実質運用利回りは4.5%。世界の投資環境は依然として厳しく、最悪期はまだ脱していない。」
「運用資産の34%は米国、35%は欧州、23%はアジア。」
「運用資産の44%は株式、26%は債券、23%は代替投資。」

南アフリカ経済指標
実質小売売上-7月(前年比):-4.6% (予想-2.5%) 前回修正:-2.6%→-1.5%

ゴンザレス・パラモECB専務理事
米当局はシステミックリスクに対し行動し、実体経済を支援
米国の金融救済案を尊敬し、理解している
ECB(欧州中銀)は3.8%のインフレは好ましくない
我々はインフレリスクについて警戒している
ECBの目標は中期的に物価を安定させる事

ソルベス・スペイン財務相
通常は、成長が減速している時にはECB(欧州中銀)は金利を下げる

クラニェツ・スロベニア中銀総裁
米国の政策によって市場は落ち着きを取り戻すだろう
ユーロ圏の経済活動は明らかに減速している

リーカネン・フィンランド中銀総裁
金融混乱の緩和への提案が早期に実施される事がベスト
米政府と当局の行動は金融の安定化を増幅させると確信
世界各銀の中銀の緊密な協調姿勢を好感

ユーロ圏経済指標
鉱工業新規受注-7月:1.0%(予想-0.6%)前回修正:-0.3%→-0.5%
鉱工業新規受注-7月(前年比):1.6%(予想-3.6%)前回修正:-7.4%→-7.2%

南ア経済指標
CPIX-8月:0.9%(予想0.7%)
CPIX-8月(前年比):13.6%(予想13.4%)

ポールソン米財務長官-証言原稿
市場の混乱鎮静化には個別対応を超えた措置が必要
市場から問題資産を除去することで安定性が高まり、納税者も保護される
無関係な条項を要求して、金融安定化法案の成立を遅らせるべきではない
住宅市場の調整が不安定の根本原因、流動性のない資産を除去すべき
市場の混乱は先週新たな水準に達し、経済全般に波及した

バーナンキ米FRB議長-証言原稿
金融市場、一連の措置にもかかわらず異例の緊張化にある
現在の危機に対処することが不可欠
金融状況が長時間改善しなければかなり悪影響
状況安定と「非常に深刻な結果」の回避に向け米議会の早急な行動が求められる
FRB、流動性の低い資産を買い取る財務省の提案を支持
規制の脆弱性は対処が必要、しかし迅速な改革は困難
金融の緊張は高い、最近著しく高まった

カナダ経済指標
消費者物価指数-8月:0.2%(予想-0.2%)
消費者物価指数-8月(前年比):3.5%(予想3.5%)
消費者物価指数-8月(コア):0.3%(予想0.1%)
消費者物価指数-8月(前年比/コア):1.7%(予想1.5%)

カーンSARB(南ア準備銀)政策委員
幾分の景気減速の兆候が見られる
賃金動向も減速しているようだ
今年度の平均賃金動向はインフレ水準を下回る

ムボヴェニSARB(南ア準備銀)総裁
国内銀行は世界危機に対しそれほど大きな損失なし
今年度の海外投資家は概して南ア国債を売り越しているようだ
国債の売り越しは経常収支に影響与える
CPI の計算変わってもインフレは上昇するだろう
インフレは引き続き予想を上回るだろう
食料、エネルギーを除いたコアインフレはターゲットを上回る
SARBの目標はインフレを目標圏内に押し戻す事だ

米経済指標
住宅価格指数-7月:-0.6%(予想-0.2%)前回修正:0.0%→-0.3%
リッチモンド連銀製造業指数-9月:-18(予想-12)

ウェーバー独連銀総裁
重要なのは信用市場危機から学ぶ事だ
経済は軟化局面に入っている
引き続きインフレを懸念している
経済減速がインフレ問題を消し去ってくれる事はない

バーナンキFRB議長
金融市場が回復しなければ経済は落ち込むと警告
救済プランがなければ失業率は上昇し、住宅市場は落ち込むだろう

シュタインブリュック独財務相
我々は深刻な銀行危機にうまく対処している
独の銀行システムが最悪の状態に落ち込む事はないだろう

バーナンキFRB議長
AIG救済は納税者保護が目的
「大き過ぎる金融機関は潰せない」との問題、深刻になっている
財務省による不良資産買取は「満期保有」価格で実施すべき
金融市場は極度の緊張状態にある
政府案を早期可決せねば甚大な影響が出る
2008年09月24日(水) GSへのバークシャー・ハザウェイの出資を好感も揉み合い
24日の東京市場は、東京株式市場の下げ止りや本邦証券会社や金融機関による米投資銀行への出資報道、バークシャー・ハザウェイ社のゴールドマン・サックスへの出資報道を受けて、円が軟調な推移となった。ドル円は105.36から106.35まで上昇し、ユーロ円は154.49から156.20まで値を上げた。一方ユーロドルは保合気味で、1.4636から1.4710、ポンドドルは1.8506から1.8585での推移となり、その他クロス円では、ポンド円が195.18から197.41、オージー円が87.43から89.15、NZD円が71.60から72.63まで堅調推移となった。ロンドン市場では、独9月ifo景況感指数が、前月値や市場予想よりも弱い結果となるもドルの売り戻しが進んだ。NY市場では、米8月中古住宅販売件数が予想より悪く、バーナンキFRB議長の議会証言が昨日に続いて行なわれているが特別の発言もなく反応は薄い状態となったが、材料難の中、ロンドン市場で売られたドルの買い戻しが中心となった。ユーロドルは、原油相場に振れる動きから、一時上値のストップ・ロスをつけて1.4747まで上昇後、1.4610まで下落した。ドル円は、ショート・カバー的に106.35の高値へ上昇後、上値のオファーに押されて、じりじりと下値を拡大したが、105.53まで下落後、下値のビッドに支えられて、再度106.29レベルまで反発した。 一方クロス円も、ダウが揉み合い気味の展開を続けていることから、一旦欧州通貨の上昇につれて高値圏まで上昇も利食いに押される展開となった。ユーロ円は、156.05レベルからユーロドルの売りに押されて154.88−93レベルへ下落、 ポンド円は197.44から195.63、オージー円は89.18の高値から88.24−29レベル、NZD円は、72.85から72.20−25での揉み合いとなり、スイス円は97.91から97.11−16へ値を下げ、カナダ円は102.60−65を上値に102.05−10レベルまで値を下げた。
経済指標&要人発言 日・7-9月期法人企業景気予測調査:大企業全産業景況判断-10.2

ブランチフラワー英中銀金融政策委員(9/24付け英ガーディアン紙)
「最近の金融市場の混乱で経済見通しが悪化したため、金利据え置き期間は過ぎた」

国際通貨基金(IMF)
「オーストラリアにはインフレの上振れリスクがあり、オーストラリア準備銀行は利上げを実施する必要があるかもしれない」
衆議院本会議
麻生自民党総裁を首相に指名

FRB(米連邦準備制度理事会)
豪・デンマーク・スウェーデン・ノルウェーの中銀と一時的なスワップ協定締結
スワップ協定の規模は総額300億ドル、うちスウェーデンと豪は各100億ドル

杉山全銀協会長
米国の金融安定化策、これで山を越えるかどうか分からない

スウェーデン経済指標
製造業信頼感指数-9月:-14(予想-14)
消費者信頼感指数-9月:-14.4(予想-18.0)
景気動向調査-9月:86.0(予想84.0)前回修正 :85.5 → 85.6

ユーロ圏経済指標
経常収支-7月(季調済):-17億EUR 前回修正 :-82億EUR→-61億EUR

独経済指標
IFO景気動向-9月:92.9(予想94.3)
IFO現況評価値-9月 :99.8(予想101.5)
IFO予想値-9月 :86.5(予想87.0)

独IFOネルブ氏
企業は輸出の減速を予想
第3四半期は弱くなるだろう、第4四半期は回復の兆しはないもよう
ECBは利下げする時期にある
数ヶ月以内にECBが利下げを示唆すると予想
原油価格の下落は独のセンチメントを助け、ECBの利下げを容易にする

麻生新首相
財務・金融担当相に中川昭一氏を起用
金融問題が世界中で関心呼ぶ中、財務と金融の兼務が機能的と判断
経済・財政担当相に与謝野氏を再任
経済財政担当相は財務・金融担当相とともに景気回復などにあたってほしい
明らかに今年に入り不景気、補正予算を是非審議してほしい
解散・総選挙の時期、民主党が審議に応じるか否かを勘案して決める
2011年度の基礎的財政収支の黒字化目標、今すぐ修正の閣議決定するつもりはない
前提条件が大幅に違ってきている=基礎的財政収支の黒字化目標で
基礎年金の国庫負担割合引き上げ、2009年4月から実施する

与謝野経済財政担当相
首相からは、当面景気対策に取り組むよう指示
骨太2006の方向性を変えることはない

中川新財務相・金融相
麻生新首相から経済対策に基づく補正予算の早期成立の指示受けた
内外景気・金融情勢は余談許さない、状況注視し適切な対応必要
2011年度の基礎的財政収支黒字化、何としても実現したい

ノルウェー中銀
ノルウェー中銀は政策金利を事前予想通り5.75%に据え置く事を決定した。
市場危機に関連した高い一定の不確実性みられる
10月末まで依然として金利のレンジは5.25-6.25%で推移
ノルウェー経済、成長減速の兆しがみられる
基調インフレはほぼ3.5%に近い水準
基調インフレは今後も依然高いままだろう
危機がどれくらい続き、インフレや経済にどう影響するのか断定することは困難

クラニェツ・スロベニア中銀総裁
ECBは経済減速のサインはあるが、リセッション入りしていないと見ている

仏ジュイエ欧州問題担当閣外相
EUは米国のような救済措置、想定していない
金融規定にさらなる透明性必要
欧州の銀行は健全
自由競争主義の考えが金融市場に広く普及するのは間違いと主張
アルムニア欧州委員
EUはまもなく信用格付けルールの見直しを提案する
EUはさらなる手段を模索する必要
金融危機は実体経済にインパクト与え、インフレによりさらに悪化が生じる
経済状況は不確実、インフレリスクは上向き、景気は下向き
我々は欧州とユーロ圏の経済成長は2009年も比較的弱くなると予想

米財務省
救済案の週内可決を期待している
米経済指標
中古住宅販売件数-8月:491万件(予想494万件)前回修正 :500万件→502万件

バーナンキFRB議長の議会証言
インフレの上振れリスクを引き続き懸念している
経済見通しに対する下向きリスクは重大な懸念だ
経済回復には安定した市場が不可欠だ
経済状況は幅広い分野で減退
下半期のGDPは潜在率をかなり下回るだろう
議会は深刻な事態を回避すべきだ
輸出が米経済に与える影響度は低下している
成長促進、物価安定確保に向け必要に応じ行動する
金融市場には世界的に異常な緊張がある
議会は早急に行動すべきだ
議会の行動なければ経済は非常に深刻な状態に陥るだろう
市場の緊張により成長見通しには高い不透明性ある
エネルギー価格が低位で安定すればインフレは今年・来年低下へ
インフレ見通しには高い不透明性がある
原油、商品価格の下落、夏場からのドル上昇がインフレ抑制に寄与
収入、信用の低下が個人消費に打撃
住宅販売は幾分安定しているが、売れ残りの多大な在庫ある

バーナンキFRB議長−議会証言質疑応答
市場には「問題は解決される」との信頼が必要
「大き過ぎて潰せない」金融機関の数が増加している
FRBが今年とった一連の行動は通常の職務からかけ離れたものだ
資産売却を実施する金融機関を罰するのは誤り
金融安定化策が連邦財政に与える影響を深刻に懸念している
金融安定化策が景気回復をもたらせば、早期の利上げもあり得る
安定化策がインフレに影響与えるとは思っていない
健全な金融機関に資本注入するのは逆効果だ
「大き過ぎて潰せない」企業の数を減らす必要
政府による高過ぎる価格での資産買取は支持しない
入札者が多いほど価格は財務省にとって有利になる可能性
市場は非常に大きな問題に直面している
適切なプログラム策定が「投売り価格」での資産売却を回避させる
モーゲージ市場がフリーズすれば住宅市場は更に落ち込む可能性も
自動車ローン市場は逼迫している
信用市場の悪化続けば雇用・住宅市場は落ち込むだろう
モーゲージ市場には不確かながら安定の兆候見える
金融安定化策は景気刺激策ではない
FRBは「物価安定」と「雇用確保」双方の命題を注視すべきだ
建設セクターはまもなく底打ちすると予想
金融市場が止まれば住宅市場の落ち込みは長期化・深刻化するだろう
戦後最も深刻な金融危機に直面している
中期的に見て経済は力強い
モーゲージ市場では透明性が大きな問題だ
FEDは市場の手助けとして出来る可能な事を行なっている

ノボトニー・オーストリア中銀総裁
危機が終わってもトレンドが急速に変化する事はないだろう
世界経済の見通しは悪化している
ユーロ圏にはクレジットクランチの兆候ない
市場の混乱は実体経済に影響を与えている

ハーパー・カナダ首相
カナダの建設・住宅セクターは米国よりも力強い
住宅市場は今年幾分か弱まった
カナダは米国と同じような状況にはない
カナダのファンダメンタルズは力強い
米国の経済状況を強く懸念している

ストロスカーンIMF(国際通貨基金)専務理事
金融市場危機による世界的な損失合計見通しを当初の1.1兆ドル→1.3兆ドルに修正

リプスキーIMF(国際通貨基金)筆頭副専務理事
世界的な景気後退は回避出来る
市場には引き続き強いストレスがある
人民元の上昇は中国に利益をもたらすだろう
世界経済見通しには強い下振れリスクがある
米ドルはファンダメンタルズから見た価値に近づきつつある
金融危機により世界経済見通しは下方修正される可能性
世界経済は2009年には回復を始めるだろう
先進諸国の当局者達は市場の機能・信頼性の回復に努めるべき
2009年に米国の住宅市場が底打ちするとの予想は理に適っている

中川財務・金融相
日本経済はデフレから脱却していない
早急に財政と金融を一つの行政に一体化するとは理解していない
経済対策を早急に実行したいが、それでダメなら必要に応じて対応

ポールソン米財務長官-議会証言原稿
支援策は最大限の効果を発揮すべきだ
信用市場の緊張が経済の幅広い分野に影響
経済に対し更なる決定的な行動が必要だ

イングベス・スウェーデン中銀総裁
スウェーデンの金融市場は米国の金融危機の影響を受けている
引き続きスウェーデンの銀行は力強く、金融市場の状況に満足している
スウェーデンは世界的な景気減速に良く耐えている
中銀は必要ならば更に行動を起こす用意がある

リッカネン・フィンランド中銀総裁
銀行は適切な資本を持つ事が重要
金融市場の混乱はまだ終わっていない
市場には依然不透明性がある
われわれは高い不透明性の中にある
ユーロ圏の経済成長は減速するだろう
ECBの目的は市場に潤沢な資金を供給する事だ
物価-賃金スパイラルを回避すべき
重い法律の策定そのものは解決策にあらず

NYSE幹部
米SEC(証券取引委員会)は空売り規制を30日間延長する見込み

バーナンキFRB議長(下院金融委員会) の質疑応答
経済成長こそが強いドルへの最善の戦略だ
信用市場の混乱続けば経済に大きな打撃
状況変わらなければ失業率は上昇し、経済成長は減速へ
銀行は多大な損失を抱え新たな圧力に直面している

「米著名投資家のバフェット氏がゴールドマン・サックスに50億ドルを出資する」

ポールソン米財務長官(下院金融委員会)の質疑応答
バーナンキFRB議長の強いドル戦略に同意する
金融市場が安定化せねば、経済状況は悪化へ
不安定な市場が雇用に多大な影響を与える
数ヶ月前よりも迅速な対応が必要になっている
市場に信頼を注ぎ込むには7000億ドル必要だ
7000億ドルは正しい数値だ
7000億ドルを直ぐに投入するわけではない

センタンスBOE(英中銀)政策委員
英経済は停滞している、恐らくリセッション(景気後退)にあるだろう
消費関連のデータは急激な減速のシグナルを発している
2008年下半期、2009年始めの経済は落ち込むだろう
英経済の減速は90年代のそれと比べるとマイルドだろう
BOEは景気減速によるデフレスパイラルを避けねばならない
市場の変動に過度に反応してはならない
BOEが8月発した見通しには合理性ある
英経済は2009年下半期に徐々に回復へ
信用市場の影響の中心は2009年下半期にかけ消失へ
市場混乱、商品価格の動向が更なるショックのリスクに
英のインフレの主要リスクは執拗だ
2008年09月25日(木) ブッシュ米大統領の演説が失望にドル売りとなるも、ドッド米上院銀行住宅都市委員会委員長の「米民主・共和両党が金融安定化法案で原則合意した」との発言から早期法案通過の期待感高まる
25日の東京市場は、ブッシュ米大統領の金融安定化策に対する演説が失望に終わり、ドルが売られる展開となった。欧州通貨は、ドル売り欧州通貨買い堅調に推移した。ユーロドルは、1.4603から1.4769まで上昇し、ポンドドルは、1.8459から1.8667まで値を上げた。ドル円は、106.32から105.47まで下落した。一方クロス円は、東京株式市場が下落するものの、ユーロドル、ポンドドルの買いに連れ全般的に堅調に推移した。ユーロ円は、155.14から155.98まで堅調推移し、ポンド円は、195.88から196.97まで、オージー円は、88.35から89.05まで堅調に推移した。ロンドン市場では、アジア市場での利食いから、ドル買い・円買いが強まった。NY市場では、一時弱い米8月耐久財受注や週間新規失業保険申請件数を受けてドルが売られる局面もあったが、 米金融安定化策に関する法案の議会通過の期待感が高まり、米国株式相場が寄り付から大幅に上昇したことを受けて、ドルが全面高となった。その後ドッド米上院銀行住宅都市委員会委員長が「米民主・共和両党が金融安定化法案で原則合意した」と述べて、NYダウは一時302ドル高まで上昇。円も軟調推移となったが、利食い売りに高値圏は維持出来ずに終了した。 ユーロドルは、1.4740まで上昇後、1.4562まで大きく値を下げ、ドル円は、105.61から107.03まで上昇した。 またクロス円は、欧州通貨の下落とドルの上昇ラグで、上下にブレる展開も、ユーロ円は155.36から156.35まで値を上げ、ポンド円は197.18、オージー円は89.37、NZD円は73.09、カナダ円は103.43、スイス円は98.13の高値を一時つけた。  
経済指標&要人発言 日・8月貿易収支:-3240.05億円(赤字)(予想-2900億円、7月+855.06億円)対米黒字:+3710.7億円(前年比-48.2%)、対EU黒字:+3327.21億円(前年比+6.2%)、対中黒字:+107.56億円 輸入:7兆3799億円(前年比+17.3%)原粗油:1兆8695.67億円(+64.3%)、石炭:3447.56億円(+121.2%)、液化天然ガス:4253.14億円(+53.1%)原油輸入量:2034.2万キロリットル(1億2793万バレル)(前年比-3.3%、7月2028.5万キロリットル、1億2757万バレル)、原油輸入価格:135.01ドル/バレル(7月131.52ドル)

日・8月企業向けサービス価格指数:前年比+1.4%
NZ・経常赤字対GDP比率:8.4%(2007年7月-2008年6月)、8.0%(2007年4月-2008年3月)
独・10月GFK消費者信頼感指数:1.8(予想1.3、9月1.6)

ブッシュ米大統領
米国は「深刻な金融危機」にある
市場は正常に機能しておらず、信頼感が大幅に失われいる
米金融システムの主要セクターが閉鎖の危機に直面
金融安定化策を可決しなければ、今後国民に負担増もたらす

豪経済指標
コンファレンスボード景気先行指数-7月 :0.0% 前回修正:-0.5%→0.5%

RBA(豪準備銀行)
金融システムを支援する米国の取り組みを歓迎
豪金融システムは他国よりもよりうまく混乱に対処
全体的にみれば住宅ローン延滞率は依然として歴史的標準より低い

ノボトニー・オーストリア中銀総裁
我々は物価安定に対して責任があり、利下げの余地はない
ECB(欧州中銀)は必要ならば資金供給で支援する用意がある

野田日銀審議委員
利下げの可能性、イエスともノーとも言えない
日本経済も09年のほうが減速感強まる
短期的には下振れリスクのほうが、クリアに見えている
国際金融資本市場の緊張感、先行き緩和していくとも考えにくい
米国金融機関の次の課題、資本調達の困難性の解決
ドル供給オペ札割れ、市場の準備不足と早目のドル調達が原因

南アフリカ経済指標
生産者物価指数-8月:0.5% (0.6%)
生産者物価指数-8月(前年比):19.1% (19.2%)

杉本財務次官
日本経済はこのところ弱含み、今後も動向を注視=貿易赤字で
財政健全化は持続的経済成長の手段、それ自体が目的ではない
特別会計の準備金や積立金、今後も可能であれば活用考える
米国中心に金融不安高まるなか、財務省と金融庁が連携する必要高まっている=財務・金融相兼務で

スウェーデン経済指標
生産者物価指数-8月:0.1% (予想-0.1%)
生産者物価指数-8月(前年比):3.8% (予想3.6%)
貿易収支-8月:14億SEK

与謝野経済財政担当相
金融政策にはメキメキとした効果はない=景気停滞で
消費税上げ、3年後でも1%ずつの段階的上げが政治的には限界
日本経済、向こう1年は我慢・その後明るい局面に移行

シュタインブリュック独財務相
米国は世界の金融システムでの超大国の座を失う可能性高い
世界的な金融危機は深刻、大きな傷跡残す
信用リスク軽減へ銀行に20%の自己資本比率を課すようG7に要請へ
ドルは基軸通貨としての役割を喪失してないが、他通貨の重要性が増している
世界に4つの巨大通貨がある-ドル、ユーロ、円、そして中国元

オルドネス・スペイン中銀総裁
世界的な金融情勢がスペイン経済の減速を加速させた
金融危機が長引けば、スペイン経済はより減速するだろう
スペイン経済の修正を避ける方針に対して警戒する
金融政策は長期に焦点を合わせ続けなければならない
ECBの方針はインフレを適度なレベルで保たなければならない
ECBがインフレ抑制をするという目標を忘れる事はネガティブな事
スペインはデフォルトを警戒するレベルにはありません
貸し倒れが上昇しており、スペインの銀行はリスク・コントロールを設定しなくてはならない
現状で融資の引き締めが可能かどうか言うのは難しい
2009-2010のスペインのインフレ率はユーロ圏の平均付近に
市場は、金利は比較的緩和方向と予想

ラガルド仏財務相
米と欧州金融機関、同一の会計処理を要求
欧州各国は米国発の金融危機による影響を受ける可能性
空売り規制の調整を独財務相と合意

ノワイエ仏中銀総裁
毎日、市場の流動性を注視し続ける
欧州は著しい経済減速に直面
インフレの押し下げと金融市場の安定が必要
欧州は米国規模の困難に陥っていない

ウェリンク・オランダ中銀総裁
先行き不安と市場の不安定性はしばらく続くだろう

米経済指標
耐久財受注-8月: -4.5%(予想-1.9%)
耐久財受注-8月(除輸送用機器):-3.0%(予想-0.5%)
新規失業保険申請件数:49.3万件 (予想45.0万件)

バーカー英中銀委員
金融引締めは当初予想したよりもさらに深刻
10月会合、最新データを受け非常に困難なものとなろう
最近の迫り来る金融危機は無用に大幅な景気低迷を引き起こす可能性
英各銀行が相当な期間にわたって制約されることは明らか
金融政策はショックを遮断できない、最悪の影響を緩和させるのみ
足もと困難な状況にある経済、BOEのインフレターゲット変更の理由とならない
BOEの枠組みに柔軟性をもつ事は極めて重要
2009年初期まで著しい賃金上昇リスク排除できないが、後退している

米経済指標
新築住宅販売件数-8月:46.0万件(予想51.0万件)前回修正:51.5万件→52.0万件

フランク米下院金融委員長
米民主党は金融安定化法案に合意
現在共和党と協議中

米民主党ホイヤー院内総務
金融安定化法案は近いうちに合意に達するだろう
今日中に成立する可能性もある

ゴンザレスパラモECB(欧州中銀)理事
金融危機が先行きの不透明さを高めている
金融市場はまだ”危機の途中”にある

サルコジ仏大統領
ドルの過少評価は慢性的なものだ
仏の製造業は過少評価された人民元の悪影響を受けている

米ドッド上院議員
米民主、共和両党、金融安定化法案に原則合意
成立に向け、議会が向こう数日以内に行動出来るよう期待する

カーニーBOC(カナダ中銀)総裁
商品市場の価格変動は続くだろう
米国の危機の一部は避けられない調整だ
米国の国内需要が落ち込む可能性は十分
米国の刺激策がカナダに対する商品需要を押し上げる事はないだろう
米国経済の回復が遅れる可能性ある
米国の危機はカナダにも影響与えている
カナダの銀行は他国に比べれば良い状況だ
必要に応じて市場に流動性を供給していく
米国の消費・経済成長動向を注視していく
住宅、企業のクレジット状況はノーマルだ

米WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)
米金融安定化法案は7000億ドルの基金を承認する見込み
即時利用可能となるのは2500億ドルの見込み
法案は経営者の高額報酬を制限し、ワラントは全ての企業に適用の見込み
2008年09月26日(金) 共和党がポールソン案を拒否、 米金融安定化法の成立が遅れるとの懸念から円買い強まる
26日の東京市場は、米金融安定化法の成立が遅れるとの懸念からドルが売られる展開となった。欧州通貨は、ユーロドルは、ユーロ圏金利低下観測から下落し、ポンドドルは、ユーロ売りドル売りに上昇する展開となった。ユーロドルは、1.4678から1.4566まで下落し、ポンドドルは、1.8339から1.8443まで上昇した。ドル円は、106.57から105.35まで下落した。一方クロス円は、東京株式場やドル円の動向に連れ全般的に下落した。ユーロ円は、155.76から153.48まで下落し、ポンド円は、195.85から193.10まで、オージー円は、89.02から86.82まで下落した。海外市場では、米第2・四半期国内総生産(GDP)の下方修正や米9月ミシガン大信頼感指数・確報値が市場予想を下回ったが、為替市場は反応薄。 米金融安定化法案(TARP)の動向を見極めたいとの雰囲気が強く、ドルが堅調な推移となった。 ユーロドルは、ロンドン時間の安値1.4555から1.4650−55へ反発後は、1.4570−80レベルと1.4655−60レベルの間で、原油価格に振れて神経質な上下を繰り返し、ドル円は、一時105.04の安値をつけたが、この位置からは急速にショート・カバーを誘い、106.15−20レベルまで上昇したが、上値は本邦輸出のオファーに遮られている。一方クロス円では、東京、ロンドンの安値圏からは反発となったが、ダウが寄り付から150ドルの安値まで下落したことで、一時利食いが優先となった。またその後引けベースでは、NYダウがプラス121ドル高で引けたが、反応は薄かった。 ユーロ円は153.45−50レベルから、一時155.24へ上昇後、154.60−65レベルと揉み合い気味。ポンド円は、195.69から194.78−86へ下落、195.83の高値をつけて引け、オージー円は89.34−39から87.72−77、NZD円は72.99−04から72.45−50、スイス円は97.70−75から97.23−28へ一時値を下げたが、揉み合い推移で週末の取引を終了したが、カナダ円は、101.52から順調に102.85まで値を上げた。
経済指標&要人発言 日・8月消費者物価総合指数:前年比+2.1%、コア指数(除く生鮮):前年比+2.4%(前年比予想+2.4%、7月+2.4%)、除く食料・エネルギー:前年比0.0%、コアコア指数:前年比+1.1%
対内債券投資(9/14-20):865億円の流出超
対内株式投資(9/14-20):153億円の流入超
対外債券投資(9/14-20):577億円の流入超
NZ・第2・四半期国内総生産(GDP):前期比-0.2%、前年比+1.0%(予想:前期比-0.6%、前年比+0.6%)
独・9月消費者物価指数速報値:(前年比予想+2.8%、8月+3.1%)

CNBC
米JPモルガン、預金に加えワシントン・ミューチュアルの支店も買収へ
米JPモルガン、10億ドル超でワシントン・ミューチュアル全体を買収の可能性

カレンNZ財務相
予想を上回るGDPデータは今年第4四半期に期待される回復の前にうれしいニュース

フィッシャー・ダラス地区連銀総裁
「金融システム崩壊のリスク踏まえると、利上げはやや緊急性を欠く」
「FF金利、流動性不足に対応する非常に効果的な手段では無い」
「不良資産の切り離しは必要といえるが、景気回復には不十分」

ゴンザレスパラモ欧州中銀理事
「現在のような金融危機ではインフレ期待の安定と金利政策に対する安定的なアプローチが重要」

西室財政審会長
日本経済の先行きは停滞見込まれるが、長い調整にはならない=西村日銀副総裁
国際的に金融市場の不安定さ増している、景気の下振れリスクに注意必要=西村日銀副総裁
欧米の期待インフレ率低下しているが、安定的という状況は共有されていない=西村日銀副総裁
日本の金融機関が世界の金融市場安定に貢献するのは望ましいこと=西村日銀副総裁

レインデルス・ベルギー財務相
フォルティスに関して、銀行監督当局や中銀と連絡を取り合っている

スイス経済指標
KOF先行指数-9月:0.62 (予想0.54)前回修正:0.68→0.73

中川財務・金融相
為替の急速な乱高下はプラスにならない
外貨準備を使った政府系ファンドの創設、現時点では慎重に対応した方がいい
政府系ファンド、効果的にお金使われるなら必要
日銀は景気を良くするため賢明な判断していると思う
各国が相談し、迅速に対応することが必要=米金融不安で
公的資金の資本注入は米国の判断次第、日本の経験伝えることで貢献
緊急経済対策で目的達成できなければ、それで打ち止めにしたくはない

ウェーバー独連銀総裁
G7は金融安定化フォーラムの議題にコミットしている

米経済指標
GDP-2Q(確報値): 2.8%(予想3.3%)
個人消費-2Q(確報値):1.2% (予想1.7%)
GDP価格指数-2Q(確報値):1.1% (予想1.2%)
コアPCE-2Q(確報値):2.2% (予想2.1%)

独経済指標
消費者物価指数-9月(速報値):-0.1%(予想-0.2%)
消費者物価指数-9月(前年比/速報値):2.9% (予想2.8%)
EU基準CPI-9月(速報値):-0.1% (予想-0.2%)
EU基準CPI-9月(前年比/速報値):3.0% (予想2.9%)

レイポールド・IMF欧州局局長代理
欧州は銀行の安定性で満足するべきではない
欧州は銀行業では最悪の場合を想定するはず
問題は欧州ではそれほど厳しくない可能性
ECBは金利を据え置くべき
ユーロ圏の住宅問題はいくつかの国に限定
欧州の為替レートは色々な影響があった
欧州経済は米国より回復するのは遅れる

米9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値):70.3(予想71.0)

ブラード米セントルイス連銀総裁
経済は大きなダウンサイドリスクに直面している
金融市場が落ちつけば、FRBはインフレ抑制に注力出来る
政策金利は異例なほど低い
低金利はいつか修正する必要ある
米経済は下半期に回復するも、上半期よりもペースはダウン
物価圧力は増大している
インフレ期待は多くの政策者の見通しに一致していない
消費の低迷は最近の経済推移の大きなテーマの一つ
新たなインフレ問題を伴なわず現在の混乱に立ち向かう事がカギだ
経済回復のタイミング、度合いは住宅市場の回復次第だ
高変動のインフレがマクロ経済環境の見通しを困難に

ビーニスマギECB(欧州中銀)理事
主要な問題は米国で起こっている

ブラード米セントルイス連銀総裁-質疑応答
現状の環境では「利下げ」は効果的でない
現在、問題に対し行動を起こす事が重要だ
インフレ動向を非常に懸念している

ホイヤー米下院民主党院内総務
金融安定化法案、米東部時間28日午後6時までの合意を期待している
2008年09月29日(月) 米金融安定化法案が下院で否決。 NYダウが700ドルを超える下落で、相場は大荒れ。 大きくドル売り、円買いが強まる
29日の東京市場は、米金融安定化法案が成立する可能性が高まったことで、本邦金融機関による円売りが強まり、対円中心にドル買いとなったが、その後はフォルティス銀行国有化、ドイツ系金融機関の損失計上の噂から、大きく欧州通貨が売られ、これに準じてクロス円も大きく値を下げる展開となった。 ユーロドルは、1.4635から1.4307まで大きく値を下げ、ドル円は、105.64から106.97まで大きく反発したが、本邦輸出企業や資本筋のレパトリ売りで、上げ渋った。 一方クロス円は当初ドル円の上昇に反発となったが、その後は欧州通貨の売りで急落気味。ユーロ円は155.19から152.05、ポンド円は195.41から191.81、オージー円は88.87から86.54まで下落した。 海外市場は、米金融安定化法案の下院の採決で、反対票が半数超えて否決されたことで、大荒れの相場展開となった。特にNYダウが735ドル安まで急落。円の買い戻しがクロス円共々大きく強まった。ユーロドルは、1.4585−90まで一時急騰。ポンドドルも1.8180−85まで上昇したが、その後クロス円の売りに値を消したが、ドル円は104.03まで下げ幅を拡大した。一方クロス円も大きく調整を深めた。 ユーロ円が150.14、ポンド円が188.11、オージー円が83.30、NZD円69.79、カナダ円99.62、スイス円95.60まで下落した。 特にマーケットは、値動きが荒く、ほとんど5−10BPで、上下に値飛びが激しくなり、ほとんどのインターバンクのディーラーは手を出せない状況となった。
経済指標&要人発言 NZ経済指標
貿易収支-8月 :(-7.5億NZD) 前回修正:-7.81億NZD→-8.08億NZD
輸入-8月 :(予想43.2億NZD) 前回修正:42.0億NZD→42.3億NZD
輸出-8月 :(予想35.7億NZD)

ブッシュ米大統領
米金融安定化法案、経済を崩壊から守るために必要な手段と資金を提供
米金融安定化法案、市場の信頼・安定回復に真剣であるとのメッセージ送る

ポールソン米財務長官
米金融混乱、当面続く
米金融システム、必要な規制の枠組みが欠けている
米金融安定化法案、金融市場の障害解消につながると確信
金融安定化法案、米国の金融システム・経済保全への努力を世界の投資家に示す

日本経済指標
大型小売店販売額-8月(前年比):-2.2% (予想-1.8%)
小売業販売額-8月(前年比):0.7% (予想0.3%)

西村日銀副総裁
新興国需要が変化なければ商品相場は上昇継続
日本経済が深い調整に陥る可能性は小さい
日本の金融市場の機能は引き続き良好
日本経済は停滞局面続いた後、再び緩やかな成長軌道に復するだろう
日銀としては、景気下振れリスクに注視していく
当面、商品市況上昇からくる全体的な物価への二次的影響はないだろう
インフレ期待の高まりには十分注意する必要
金融政策は日本だけでなく、世界情勢も考えて検討
日銀は全てのオプションを排除しない
為替 :中川財務・金融相 (更新:09/29 10:13)
米金融安定化法案の大筋合意を歓迎
米金融安定化策で金融問題がいい流れになること期待
一刻も早く補正を審議・成立させ、国・地方に役立ちたい
グローバル社会の一員として今後も各国と緊密に連携

中川財務相
国際金融市場の動揺などで世界経済は不透明感増している
米国はじめ欧州・新興国など世界経済全体で成長が鈍化
日本経済、このところ弱含み
資源・食料価格の動向、中小企業や雇用者に大きな影響
緊急経済対策にかかわる税制改正、特別減税含め今年の抜本改革で結論得る

麻生首相
経済対策、必要に応じてさらなる対応も弾力的に行う
経済立て直しは3段階で、当面は景気対策・中期的に財政再建
今年度内に定額減税を実施
補正予算の成立、焦眉の急
2011年度の基礎的財政収支黒字化目標、達成すべく努力
日本経済は全治3年、今は景気後退のうえ米国発の金融不安
社会保障財政をどう安定させるか、道筋を明確化すべく検討急ぐ
長寿医療制度、1年をめどに必要な見直しを検討

ストルテンベルグ・ノルウェー首相
米国の救済プランが市場金利を下げる事を期待
ノルウェーの銀行は米国よりも健全

関係筋
ING、フォルティスが保有するABNアムロのオランダ資産を買収へ

英財務省
英ブラッドフォード・アンド・ビングレーを国有化、一部をスペインの銀行サンタンデールに売却
英ブラッドフォード・アンド・ビングレーの英国およびマン島の個人向け預金業務・支店網をアビー・ナショナルに移管

クラニェツ・スロベニア中銀総裁
フォルティスの救済はユーロ圏の市場の動揺を避けるための良い案
ユーロ圏のインフレは2009年-2010年に低下するだろう

英経済指標
消費者信用残高-8月:12億GBP(12億GBP)
モーゲージ承認件数-8月:3.2万件(3.0万件)

佐藤金融庁長官
米金融安定化の大筋合意を歓迎
過大なレバレッジの解消に寄与、現実の効果出ること期待=米金融安定化策で
国内当局との連携強化で首相が判断=財務・金融の大臣兼務について
独立した2つの省庁の連携、財金分離と関係ない

米モルガンスタンレー
三菱UFJが90億ドル出資
三菱UFJ、1株25.25ドルで9.9%の普通株を取得へ
三菱UFJ、転換付永久優先株式も60億ドル合わせて取得
三菱UFJ、潜在株調整後のモルガンスタンレー出資比率は21%
三菱UFJ、モルガンスタンレーの出資比率を20%を意地する権利取得
為替 :Flash News 欧州時間午後 (更新:09/29 21:53)
円買いが優勢。米銀大手シティバンクが米ワコビアを買収するとのニュースを受け、取引開始前にワコビア株が大幅に下落した事を嫌気し、ダウ平均先物が下げ幅を拡大している。欧米での金融不安を背景にリスク回避志向の高まりから円が買われている。

ポールソン・米財務長官
ワコビア破たんならシステミックリスク、売却で市場混乱の可能性が軽減

ユーロ圏経済指標【ユーロ圏消費者信頼感(9月)】
(結果) -19
(予想) -19 (前回) -19

米経済指標【個人所得・支出(8月)】
*個人所得
(結果) 0.5%
(予想) 0.2% (前回) -0.6%(-0.7%から修正)(前月比)
*個人支出
(結果) 0.0%
(予想) 0.2% (前回) 0.1%(0.2%から修正)(前月比)

米経済指標【PCEデフレータ(8月)】
*PCEデフレータ
(結果) 4.5%
(予想) 4.5% (前回) 4.6%(4.5%から修正)(前年比)
*PCEコアデフレータ
(結果) 0.2%
(予想) 0.2% (前回) 0.3%(前月比)
(結果) 2.6%
(予想) 2.4% (前回) 2.5%(2.4%から修正)(前年比)

ウェリンク・オランダ中銀総裁
政府が銀行を救うならば、株価は上がるべき。
ECBが金融システム安定のためにさらなる方法をとるかはコメントしない。

白川日銀総裁
ドル供給増額、足元のドル市場の緊張の高まりに対応。
ドル市場の流動性はほぼ枯渇した状態。
ドル市場の緊張、しばらく続くと予想。
ドル供給オペは900億ドル程度を想定。
オペ頻度・期間に変更はない。
3ヶ月物は100億ドルから200億ドルに増額。
1ヶ月物は300億ドルで変わらず。
オペ先の拡充、新たに33金融機関が対象に。
米金融安定化策、不良資産の価格変動リスクの除去などに意味ある。
日銀としてはドル供給オペに対する需要は高いと判断=初回オペ札割れで。

ハーパー・カナダ首相
金融不安のなか、中銀の行動は米経済の支援に照準。
カナダ金融機関は米・欧にみられるような同様の問題ない。

ユンカー・ユーログループ議長
金融危機は欧州の成長に打撃、何ヶ月も懸念を生じさせるだろう。
金融危機に対する国際的組織の防御機構が必要。

ブラウン英首相
米下院の法案否決にとても失望している。
米国に断固たる行動取ることの重要性についてホワイトハウスにメッセージを送付。
英中銀はシステムの安定を確保するためあらゆる行動を取るだろう。
2008年09月30日(火) 期末を迎えた大口のユーロ売り、 FRB緊急利下げの噂を受けて円の売り戻しが強まる
30日の東京市場は、昨晩の米下院での金融安定化法案の否決やNYダウの大幅下落を受けた東京株式市場の急落を受けて、リスク回避の円買いが早朝から強まったが、月末、期末の仲値需要や邦銀筋からの大口の円売りで、どうに円の高値は維持された。また欧州通貨は、クロス円の動きに左右され手下落したが、下値は比較的しっかりとした動きとなった。ユーロドルは、1.4433から1.4338へ下落、ポンドドルも1.8116から1.7985まで値を下げた。またドル円は、104.45から103.50まで下落したが、その後はじりじりと反発。一時104.80まで値を上げた。 一方クロス円も同様な動きで、ユーロ円は150.32から148.84まで下落後、150.76まで反発、ポンド円は186.36の安値から189.51まで反発し、オージー円は82.14から84.49、NZD円は68.78から70.95、カナダ円は98.68から99.96値を上げた。 ロンドン市場では、FRBが緊急利下げとの思惑が広がり、ドル買い・クロス円の買いが先行した。 NY市場では、予想より弱い米7月ケースシラー住宅価格指数、強い米9月シカゴ購買部協会景気指数や9月消費者信頼感指数に反応は薄く、昨日の反動的なドル買いが強まった。ただし、NYダウが500ドルを超える上昇となったことで、ドルが強い上昇を示したが、クロス円は、欧州通貨の売りに、ロンドン市場での反発から上値を抑えられる展開となった。ユーロドルは、断続的ストップ・ロスをつけて、1.4008まで大きな下落。 ロンドン・フィキシングでのユーロポンドの大口の売りが悪影響を与えたようで、ポンドドルは、1.7758の下落に止まっている。 ユーロポンドは0.7845まで値を下げ、 ドル円はファンドの買い戻しが優勢で、一時106.52の高値をつけた。一方クロス円では、特にユーロ円がロンドンでの高値151.38から148.57まで大きく値を下げ、スイス円が95.80から94.32、オージー円が85.21から83.45−50、NZD円が71.57から70.68−73へ調整、ポンド円はNY市場で、191円の高値をつけたが、同様に188.05−15へ値を下げており、強いカナダ7月GDPを受けたカナダ円も100.79の高値をつけた後は99.50−55まで下落した。
経済指標&要人発言 日・8月完全失業率:4.2%(予想4.1%、7月4.0%)
日・8月有効求人倍率:0.86倍(予想0.88、7月0.89)2004年9月(0.86倍)以来の低水準
日・8月鉱工業生産指数速報:前月比-3.5%(前月比予想-2.9%、7月+1.3%)
=9月鉱工業生産予測値:前月比+1.6%、10月鉱工業生産予測値前月比-0.1%
=8月鉱工業生産出荷:前月比-3.8%、在庫前月比-0.2%
日・8月新設住宅着工戸数:前年比+53.6%、年率戸数113.0万戸
日・8月大手建設工事受注:前年比‐0.3%
日・8月建築確認交付件数:前年比+7.6%
豪・8月小売売上高(季節調整済):前月比+0.6%(予想+0.1%)
豪・8月住宅建設許可件数:前月比-3.7%(予想-1.0%)

ホイヤー米下院院内総務
「下院が10/2に再召集される。金融安定化法案の審議が行われるかどうかは未定」
「米国家庭の経済的安全を脅かす深刻な脅威に対する解決策を策定するため、超党派での努力を続ける」

ホワイトハウス
「ブッシュ米大統領は、本日米国東部時間午前8時45分(日本時間午後9時45分)に金融安定化法案に関する声明を発表」

ホーニグ・カンザスシティー地区連銀総裁
「状況は大きく混乱しているが、われわれは克服に向け努力」
「米経済は回復力が強い、危機から力強く立ち直ることが可能」
「高水準のインフレにも引き続き注意が必要」
「商品価格の高騰、完成品価格に上昇圧力を与えている」
「5.5%のインフレ率は高すぎる、長期的には経済に影響」
「商業銀行は、依然として人々の預金にとって非常に安全な場所」
「2009年にかけて米国の消費は弱まる見込み」
「住宅市場は当分の間、高水準の在庫によって低迷」
「FRB、ドルの価値の維持が目的」

与謝野経済財政担当相
米金融安定化法案の否決、大変憂慮。
補正予算の成立は、財政・国会の責任。
鉱工業生産低下など、日本経済が弱含みで推移していることの証左。
米金融安定化法案、よりよい結果が出ることを期待。
現段階で判断できないが、頭を軟らかくして考えなくてはいけない。

中川財務・金融相
金融問題の影響は米欧に比べて小さく、日本のマーケットは冷静な対応して欲しい。
米金融法案審議は途中段階、良い結論が出ることを期待。
米欧と緊密に連絡、米議会の成果を冷静に期待しながら見守っている。
10カ国中銀によるドル供給拡充策、連携が迅速に行われていること高く評価。
G7とは今も連携している、事態をよく見極めて対応するのが現時点での考え。
解散時期は首相の判断、今やるべきことは緊急対策と補正予算。

ユーロ圏経済指標
9月ドイツ失業者数
(結果) -29千人
(予想) -15千人 (前回) 千人(-40千人から修正)
9月失業率
(結果) 7.6%
(予想) 7.6% (前回) 7.6%

英第2四半期GDP・確報値
(結果) 0.0%
(予想) 0.0% (前回) 0.0%(前期比)
(結果) 1.5%
(予想) 1.4% (前回) 1.4%(前年比)

英第2四半期経常収支
(結果) -110億ポンド
(予想) -97億ポンド (前回) -55億ポンド(-84億ポンドから修正)

ユーロ圏9月消費者物価指数概算値速報
(結果) 3.6%
(予想) 3.6% (前回) 3.8%(前年比)

南アフリカ8月貿易収支
(結果) -51億ランド
(予想) -49億ランド (前回) -143億ランド

カナダ8月鉱工業製品価格
(結果) -0.2%
(予想) -0.3% (前回) 0.6%(0.4%から修正)(前月比)
カナダ8月原材料価格指数
(結果) -7.7%
(予想) -4.0% (前回) 1.6%(1.4%から修正)(前月比)
カナダ7月GDP
(結果) 0.7%
(予想) 0.2% (前回) 0.1%(前月比)

米6月S&Pケースシラー住宅価格
(結果) -16.3%
(予想) -16.0% (前回) -15.9%(前年比)

米9月シカゴ購買部協会景気指数
(結果) 56.7
(予想) 53.0 (前回) 57.9

米9月コンファレンスボード消費者信頼感指数
(結果) 59.8
(予想) 55.0 (前回) 58.5(56.9から修正)

ボルト仏予算相
フランスの銀行の悪いニュースは米国のものよりも少ない。
フランスの主な問題は経済減速だ。
問題はECBが利下げをすることではなく、流動性だ。

ゴンザレスパラモECB理事
金融市場の混乱は酷くなっている。
エクイティマーケットでボラティリティが高まっている。
優先課題は市場を安定的な流動性の中に戻すことだ。
インターバンク市場は身動きができなくなっている。
中銀の流動性オペレーションは緊張を緩和。
現在の混乱は国境を越える流動性フローが著しく損なわれる可能性。
市場参加者は財務省・当局・中銀が必要に応じて行動するという確約を心に留め
るべき。
来年の今頃に市場の状況は落ち着いていると確信。
市場のボラティリティは高水準のまま。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁
欧州の金融危機は「制御下にある」と信じている。
金融システムの崩壊はありえない。
欧州では金融システムの危機は見られない。
経済成長が金融危機の影響を受ける事を懸念する。

ブッシュ米大統領
金融支援法案の成立は終わらない。
状況は「緊急」、そして経済への損害は「苦痛が持続する」。
米経済、政府の行動が必要。

ラガルド仏財務相
欧州金融グループデクシアにシステミックリスクの脅威。
デクシアは火曜か水曜日にデフォルトに陥る可能性。
金融システム安定確保のためデクシアへの資本注入必要。

バローゾEU委員長
米国の危機は主として財政不均衡に起因。

仏サルコジ大統領
水曜日にオランダ首相と危機について議論

プロボポラス・ギリシャ中銀総裁
米救済策、大幅修正なければ混乱収束の一助となる見込み。

ロックハート・アトランタ連銀総裁
我々は非常に緊迫した市場の中にある、経済に深刻な打撃を与える可能性。
金融システム、9月に悪化が加速。
信用・銀行間市場、米内外で引き続きかなり緊張。
労働市場環境は弱い。
コマーシャルペーパー発行はますます困難になっている。
弱い成長は最近の好調な米輸出を広く脅かす可能性。
インフレは良くなっている。

トリシェECB総裁
市場はユニークな時期を体験している。
金融政策スタンスはインフレ期待抑制が狙い。
木曜日の金利決定への判断に関して言う事はない。
金融スタンスと流動性オペに明確な区別ある。


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