2008年07月07日更新
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2008年10月01日(水) 米金融安定化法案の修正から、可決期待が相場を支える
1日の東京市場は、米上院関係者の「米上院、預金保険上限引き上げを盛り込んだ金融安定化策を本日採決へ」との報道や日銀短観が予想を下回ったことで、円が売られる展開となったが、日経平均の上げ渋りやダウ先物が反落した事で、円売りも限定された。 また欧州通貨では、揉み合い気味ながら堅調な推移となった。ユーロドルは、1.4075から1.4165まで値を上げ、ポンドドルは、1.7785から1.7873まで上昇した。 またドル円は、106.54まで上昇後、105.69まで反落したが、再度106円台を回復した。 一方クロス円は、東京株式市場の上げ渋りにもみ合う展開となったが、水曜日のショート・カバー意欲が下値を支えた。ユーロ円は、149.40から150.58の間で推移し、ポンド円は、188.30から189.93、オージー円は、83.88から85.16、NZD円は70.49から72.02に強い上昇となり、カナダ円は99.30から100.58での推移となった。 ロンドン市場では、ドルの買い戻しが強まったが、NY市場では一転弱い米9月ISM製造業景況指数やダウの200ドルを超える下落を受けて、一時ドル売りが強まった。 ただし、米金融安定化法案の上院採決を控えて、ダウの下げ止まりもあり、更に大きなドル売りにとはならず、逆に欧州通貨では、今までユーロドルをロングしていた向きの投げ売りが強まり、ユーロが前面安で引ける展開となった。 一方クロス円は、ロンドン市場で堅調な高値をつけたが、NY市場でダウの下落を受けて値を下げ、株価に一喜一憂するも、結局軟調なレベルで引けた。ユーロドルは、一時英系の大口売りや対スイス・フランでのユーロ売りに1.3975まで下落したが、その後は1.4065−70レベルへ反発も、高値を維持できずに1.4000近辺に下落した引けた。 またドル円は、105.33の安値から106.07−11へ上昇したが、その後は戻り安値の105.60−70との保合気味の展開となった。 一方クロス円では、ユーロ円が147.53と本日安値を更新したが、149.24−29へ上昇、ポンド円は、185.96から185.85−95、オージー円は92.97の安値から94.18−23へ上昇したが、高値圏を維持できずに引けている。
経済指標&要人発言 上院関係者
米上院、預金保険上限引き上げを盛り込んだ金融安定化策を1日に採決へ

米WSJ
ブッシュ米大統領、自動車メーカーに対する250億ドルの融資計画を承認

日本経済指標
日銀短観-3Q(大企業製造業業況判断):-3 (予想-2)
日銀短観-3Q(大企業製造業先行き):-4(予想-3)
日銀短観-3Q(大企業非製造業業況判断 :1 (予想5)
日銀短観-3Q(大企業非製造業先行き):-1 (予想2)
日銀短観-3Q(大企業全産業設備投資):1.7% (予想2.5%)

関係者
米共和党下院指導部が金融安定化法案の修正案を支持、議会通過を確信

河村官房長官
日銀短観、景気の弱さや先行き不透明感を反映
日本経済の今後の動きを注視、補正予算の早期成立が重要

日本経済指標
自動車販売台数-9月(前年比):-5.3%

独経済指標
小売売上高指数-8月:3.1%(予想0.5%)前回修正:-1.5%→-1.0%
小売売上高指数(前年比):-3.0%(予想-2.6%)前回修正:0.0%→0.6%

麻生首相
日本として関係各国と緊密に連携=金融資本市場の混乱で
道路特定財源の暫定税率、現状維持が必要

ユンケル・ユーログループ議長
欧州の銀行セクターは米国より強い
欧州では米国型の救済策は必要ない
為替の過度な変動を望まない
2009年のユーロ圏成長率は1%を下回る見込み
すべての危機が解決するには、なお長期間要する
EU各国政府は大手銀行を破たんさせない

麻生首相
消費税引き上げ避けて通れないが、現在の経済状況では困難

トリシェECB(欧州中銀)総裁
米国は「世界の金融のために」金融安定化策を可決すべき

スイス経済指標
SVME購買部協会景気指数-9月 :47.8 (予想51.0)

ユンケル・ユーログループ議長
欧州中銀は明日の金利決定の際、あらゆる要因を考慮する見込み

バローゾEU委員長
欧州は金融危機に責任を持って取り組む
全てのEU機関は危機に取り組んでいる
欧州の対応は流動性だけではなく信頼性が必要
欧州のルールは柔軟性と責任で適用される
欧州のシステムは危機を切り抜ける
信用を完全に回復する必要性
構造改革の必要性

ユーロ圏経済指標
失業率-8月 :7.5% (予想7.3%)前回修正 :7.3%→7.4%

米経済指標
ADP雇用統計-9月:-0.8万人(予想-5.0万人)前回修正:-3.3万人→-3.7万人
チャレンジャー一時解雇者数-9月(前年比):32.6%

米ホワイトハウス
改正された財政的な金融安定化策の上院における「強力な支持」を期待する
今週、金融安定化法案を可決する事は、さらなる経済損失を抑えるために「非常に重要」

米経済指標
米ISM製造業景況指数-9月:43.5(予想49.5)
建設支出-8月:0.0%(予想-0.5%)

伊ベルルスコーニ首相
伊銀行システムは他国よりも健全
銀行システムにを心配する理由ないが、憶測について心配している
土曜日にパリで英・独・仏首脳らと危機について会合

ウォール・ストリート・ジャーナル
米上院の金融安定化法案、FDIC(米連邦預金保険公社)の無制限の借入を認める方向へ

ホワイトハウス
金融安定化法案は通過の可能性高めるため修正
FDICの上限引き上げ改正は重要な改善点
金融安定化法案は最終ラインを超えることが可能
米金融業会は再建し、正常な状態に戻ることできる

米下院民主党筋
米下院での金融安定化法案の投票は3日の公算大きい

ラガルド仏財務相
「そのようなことはない」と否定
(仏、3000億EURの欧州連合銀行救済案との報道に対して)
2008年10月02日(木) トリシェECB総裁が利下げの可能性の言及。 ユーロ売り強まる
2日の東京市場は、米上院で金融安定化法修正案が可決されたものの、ウォールストリートジャーナル紙報道によるFRBの追加利下げへの傾きを受けてドル円はは売られる展開となった。 ただし、対欧州通貨は、欧州中銀定例理事会での利下げ観測でドルが買われる変な相場展開となっており、理由は主にクロス円の投売りが主導と見られる。 またこの点もNYダウが利下げを好感する可能性があるので、不透明な投機的な動きで注意が必要となりそう。 ユーロドルは、1.4040から1.3855まで下落し、ポンドドルは、1.7726から1.7608まで下落し、ドル円は、106.29から105.34まで値を下げた。 一方クロス円は、東京株式市場やユーロ円の投機的な売りに連れて全般的に大きく下落した。ユーロ円は、148.70から146.08まで下落し、ポンド円は、188.05から185.59まで、オージー円は、84.15から82.11まで値を下げた。海外市場では、ECB理事会で、金利が据え置かれたが、トリシェECB総裁が「据え置きは全会一致、利下げのオプションも検討」とはっきりと利下げやユーロ圏の景気減速に振れたことで、対欧州通貨でのドル買いが進んだ。 一方円が絡みでは、NYダウが、米金融安定化法案の採決の不透明感や銀行の資金繰りの悪化を懸念して大幅に下落したことで、東京市場からの強含みを継続した。 ユーロドルは、一時1.3747の安値まで下落したが、その後は一時利下げの噂もあっただけに、ショート・カバーから1.3871−76レベルまで反発した。 またドル円は、ドル買い相場の中、クロス円の売りに圧迫され、じりじりと下値を拡大し105.09の安値まで売りこまれた。 一方クロス円は、ダウの一時300ドルを超える下落に継続的に値を下げた。 ユーロ円が144.88、ポンド円が184.73、オージー円が80.99、NZD円が68.92、カナダ円が97.35、スイス円が92.31の安値まで値を下げた。
経済指標&要人発言 日・先週分対外対内証券売買(9/21-27)
対内債券投資:1兆1177億円の流出超
対内株式投資:2368億円の流出超
対外債券投資:3610億円の流出超
日・9月マネタリーベース:前年比+0.9%
韓・9月末外貨準備高:2396.7億ドル(-35.3億ドル)
豪・8月貿易収支:+13.64億豪ドル(予想+2億豪ドル、7月-6.97億豪ドル)
印・8月貿易収支:-139.4億ドル(過去最大の赤字)
米・9月モンスター雇用指数:160(8月159)
英・9月ネーションワイド住宅価格指数:前月比-1.7%、前年比-12.4%(前年比予想-12.4%、8月-10.5%)

マコーミック米財務次官(国際金融担当)
「10/10開催予定のG-7先進7カ国財務相・中央銀行総裁会合では、世界の金融市場の混乱に焦点を当てる」

米証券取引委員会(SEC)
「金融株の空売り規制を延長」

ポールソン米財務長官
「米上院の金融安定化法案採決、経済を守るとの米国の決意示す」
「下院に金融安定化法案の早急な採決求める」

ブッシュ米大統領
「米上院での金融安定化法案可決、米国民の金融財政面での安心確保に不可欠」
「米経済は、金融安定化法案の今週の下院可決を必要としている」

ECB金利据え置き

トリシェECB総裁
「インフレ期待の抑制が必要」
「市場の混乱がインフレに与える影響を議論」
「直近のデータ、景気の軟化を明確に示唆」
「M3、信用の伸びは鈍化の兆し」
「物価安定の上ぶれリスクは低下した」
「状況を極めて注意深く見守る」
「経済の下押しリスクが拡大している」
「景気減速で物価上ぶれリスクが緩和」
「据え置きは全会一致、利下げのオプションも検討」
「政策確約しない、必要に応じて行動」
「ECBはいつでも行動を取ることができる」

IMF
「金融の混乱は本格的な危機へと変貌した」
「米経済、急速に落下する可能性高まっている」

ユーロ圏8月生産者物価指数
前月比 -0.5%(前回+1.3% 予想-0.4%)
前年比 +8.5%(前回+9.2% 予想+8.5%)

米週間新規失業保険申請件数:結果49.7万件(前回49.6万件 予想47.5万件)
米8月製造業新規受注・前月比:結果-4.0%(前回+0.7% 予想-2.5%)
2008年10月03日(金) 米9月雇用統計の悪化を受けてもドル売り進まず、米金融安定化法案の下院での可決が織り込み済みに、NYダウは年初来安値を更新し10310ドルまで一時下落。 
3日の東京市場は、東京株式市場の軟調推移に円買いがが先行するものの、米9月雇用統計、米下院での金融安定化修正法案の採決前のショート・カバーに反転した。 対欧州通貨でも同様に、クロス円の買い戻しもありショート・カバーが下値を支える動きとなった。 ユーロドルは、1.3772まで下落後、1.3905まで反発し、ポンドドルは、1.7605から1.7735まで値を上げた。またドル円は、104.86から105.48まで上昇した。 一方クロス円は、NYの安値を一時更新する動きがあったが、下げ止まりを見せて全般的に値を上げた。ユーロ円は、144.56から146.49まで反発し、ポンド円は、184.87から186.91、オージー円は、80.99から82.32まで反発した。ロンドン市場では、ウェルズファーゴとワコビアの合併が好感されたが、米雇用統計を前にポジション調整的なドル売りが若干強まった。 NY市場では、注目の米9月非農業部門雇用者数が、マイナス15.9万人と市場予想のマイナス9万人より、大幅に弱い結果となったが、ドル売りは限定的で、その後急速にドルの買いが強まり、米9月ISM非製造業指数が、予想を上回ったことで、NYダウが寄り付から300ドル高を示現して、序盤はドル買い、円売りが強まった。ただし、米金融安定化法案が可決と報じられると、急速に織り込み済みもポジション調整が強まり、ダウが、下げ足を加速、ドル売り、円買いで週末の取引を終了した。 ユーロドルは、雇用統計発表後、一時1.3875−80レベルまで上昇したが、逆に大きく直近安値を下回り1.3702の安値まで下落したが、その後は週末のショート・カバーやユーロ円の買い戻しを受けて1.3912まで反発。 1.38を割り込み戻り安値圏で引けた。 またドル円は同様に104.48まで下落したが、急速に買い戻しが入りISMや米金融安定化法案の成立期待感から106.15まで値を上げたが、結果を受けて105.10まで下落した。 一方クロス円も米雇用統計や欧州通貨の売りに一時本日の安値を更新したが、NYダウの反発に逆に本日高値をつけ、その後はダウの下落を受けて、利食いに押される展開となった。 ユーロ円は143.98の安値から146.86まで反発し、145.10レベルで引け、ポンド円は184.70から188.54の高値から186円台で引け、スイス円は92.14から94.06、カナダ円も96.86から98.65、オージー円は81.15から82.84、NZD円は69.08−13から70.76まで一時値を上げたが、再度安値圏まで下落した。 NYダウは今年の安値となる10310ドルまで下落し安値圏で引けている。 
経済指標&要人発言 豪・9月インフレ指標(TD-MIインフレ指数):前月比+0.4%、前年比+4.5%(8月前月比+0.1%、前年比+4.2%)(参考:豪準備銀行インフレ目標2-3%)

スイス・9月消費者物価指数:前月比+0.1%、前年比+2.9%(8月前月比-0.3%、前年比+2.9%)

トリシェ欧州中銀総裁
「成長は減速しており、リスクは下向き」
「経済の不透明感が非常に強い」
「欧州は危機に対して協調する必要」
「ポールソン米財務長官の提案は可決される必要」
「米連邦準備理事会(FRB)との関係は非常に緊密」
「政府は危機に対して可能な限り機敏であるべき」
「欧州連合(EU)は、危機対応で結束を維持するためあらゆる措置を講じるべき」

ブランチフラワー英中銀金融政策委員
「来週の英中銀金融政策委員会で利下げを要請する」

ブラード米セントルイス地区連銀総裁
「物価・景気見通しは不透明、大幅な下振れリスク」
「インフレ緩和が鮮明になるまで、金融緩和政策がインフレ期待を煽らないよう注意すべき」
「最近の市場の混乱は深刻だが、混乱が収まればFRBは物価に専心できる」
「市場混乱でも、政策担当者が物価安定の重要性を見失わないことが重要」
「米経済はさほど悪くならない可能性もあるが、低迷長期化のリスク」
「今金利を引き下げるのはおそらく正しい対応ではない」
「金融市場危機への対応で、金利はあまり効果的手段ではない」
「金融政策、来年のインフレに対処する姿勢を維持することが望ましい」
「まず金融危機に集中する必要がある」
「最近の失業保険申請件数、経済がリセッション水準にあることを示唆」
「その他の最近の米経済指標も若干弱含んでいる可能性」
「FF金利が1%に引き下げられれば、懸念される」

ホーニグ米カンザスシティー地区連銀総裁
「経済は現在不透明感が非常に強く、明確な見通しは示し難い」
「米経済は現在の難局を切り抜けていく」
「米コアインフレ率、歴史的にみて高すぎる」
「米国の消費は減速するが止まらない、消費はやや持ち直すだろう」
「企業のバランスシート、金融・自動車以外は良好」
「第3四半期の米GDPは非常に穏やかな伸びに、潜在成長率を大幅に下回る」
「米経済、バブル後の調整が必要」
「今時価会計を変更すれば、多くの問題が生じる」
「金融政策、市場が機能不全の時は、直ちに効果はでない」
「金融市場に信頼が戻るには時間がかかる」
「現在の金利、非常に景気刺激的な水準」
「金利を過度に長期間低すぎる水準に維持するより、できるだけ早く引き上げへ」

中川財務・金融相
世界中が良い方向に向かうよう連携とる必要=米金融不安で
米金融安定化法案の成立を期待

麻生首相
米景気は弱含み、下向きリスクあり動向注視
日本の総選挙時期は米大統領選挙時期とは全く別問題

米下院民主党院内総務
金融安定化法案、3日に下院本会議で採決へ

ビーニスマギECB(欧州中銀)専務理事
市場緊張の場合、迅速かつ積極的に政府が介入する必要
不良資産買い取りよりも株式の直接取得が望ましい

ユーロ圏経済指標
小売売上高-8月: 0.3% (予想0.1%) 前回修正:-0.4%→0.1%
小売売上高-8月(前年比): -1.8%(予想-2.4%) 前回修正:-2.8%→-1.8%

FSA(英金融サービス機構)
1人あたりの預金保護限度額を3.5万ポンドから5万ポンドに引き上げ

米ウェルズ・ファーゴ
米ワコビアとの合併で合意
合併の規模は151億ドル

米経済指標
失業率-9月:6.1%(予想6.1%)
非農業部門雇用者数変化-9月:-15.9万人 (予想-10.5万人) 前回修正:-8.4万人→-7.3万人
製造業雇用者数変化-9月:-5.1万人(予想-5.0万人)前回修正 :-6.1万人→-5.6万人
平均時給-9月:0.2% (予想0.3%)
平均時給-9月(前年比):3.4%(予想3.6%)
週平均労働時間-9月:33.6 (予想33.7)

米9月ISM非製造業景況指数:50.2(予想50.0)

ハーパー・カナダ首相
経済ファンダメンタルズは合衆国と相違
健全財政に集中的に取り組む、低い税金・インフレは経済を守る
カナダがパニックになってない限りは、引き続き強固だとはっきりするだろう
製造業セクターは世界の競争・米国の問題にさらされる
米経済、現状の問題をよそに強大な回復力がある

米下院
金融安定化法案が可決(263-171票)、大統領へ送付

バーナンキFRB議長
我々は与えられた力すべて利用し、信用市場の緊張緩和、力強い経済を促す
我々は危機対処に向けあらゆる手段を取る

ブッシュ米大統領
救済法案の承認を歓迎
米国は信用危機を阻止するため果敢に行動
法案は信用収縮の緩和に決め手となる
政府の介入は明らかに必要だった
法案による経済への完全な効果が出るまである程度時間がかかるだろう
米経済は引き続き深刻な問題に直面している

ホワイトハウス
ブッシュ大統領、金融安定化法案に署名
2008年10月06日(月) 米金融安定化法案が可決後も株価が下げ止まらず円急騰
6日の東京市場は、先週の米金融安定化法案が可決後のダウの下落を受けて、アジア株式市場が大幅下落するとの見通しから、早朝から投機的な円買いが強まった。 ドル円は105.50から102.85まで下落した。またユーロドルもユーロ円の売りや週末の欧州首脳会談で、各国の資金拠出による危機対応の基金設立などが纏まらなかったことで失望売りを誘い、1.3730から1.3550まで下落。ポンドドルも1.7719から1.7551まで値を下げた。またクロス円週初からギャップを空けて急落となった。ユーロ円が144.45から139.96、ポンド円が185.73から180.65、オージー円が81.16から76.52、NZD円は69.26から66.36、カナダ円は97.16から94.35、スイス円は90.37まで下落した。ロンドン市場は、欧州や米国の主要経済指標の発表が予定されておらず、材料に乏しい様子見ムードとなったが、一転NY市場では、NYダウが寄り付から大幅下落を開始。 4年ぶりに1万ドルの大台を割り込み、9525ドルまで、800ドルを超える急落となったことで、円が全面高となった。 また欧州通貨も引き続き金融不安を受けたドル買いが継続した。 ドル円相場は、2008年4月10日以来の100.24まで急落。その後は株価の戻り歩調を受けて、102.20−25レベルまで反発した。またユーロドルも1.3445の安値をつけたが、反発は1.3535−40レベルに限定された。 一方クロス円では、投げが投げを呼ぶパニック的な急落となった。 ユーロ円が135.05の安値まで下落後、138.29−34へ反発、ポンド円は174.00の安値から178.39−49へ上昇、オージー円は70.28から71.18−23、NZD円は61.88から65.45−50へ値を回復した。NYダウは結局前日比369ドル安の9955.50ドルで引けた。 
経済指標&要人発言 ドイツ政府
「ドイツ国内の民間銀行に預けられている個人預金を全額保護する」

ドイツ財務省
「保護される預金総額は5000億ユーロを超える見通し」

デンマーク
「銀行預金を全額保証、銀行破綻に備え清算ファンド設立」

ダーリング英財務相
「英中銀に対して利下げ圧力はかけない」

ノボトニー・オーストリア中銀総裁
「インフレ低下と景気減速が拡張的な金融政策への転換を検討する理由になる」

中国政府(10/5付け明報)
「米国の金融安定化措置を支援するため、新たに2000億ドルの米国債を買い入れる」
「第1段階として700億-800億ドル分を購入する予定」

シュタインブリュック独財務相
「銀行危機、個々の解決では必ずしも十分ではない」
「銀行間市場の問題は非常に懸念要因」

(加) 8月住宅建設許可 [前月比] (結果)-13.5% (前回)+1.8% (予想)-1.0%

(加) 9月Ivey購買部協会指数 (結果)61.0 (前回)51.5 (予想)51.0

ハーパー加首相
カナダは銀行セクターに危機を持っていない
現在カナダはリセッション(景気後退)ではない、経済に対し楽観的だ
カナダは他の国々と比べると比較的良い状況にある

ストロスカーンIMF専務理事
金融危機に関する欧州のG8首脳による発表は喜ばしい
欧州は危機に対する共同の防衛線を準備する必要
欧州諸国は相談せずに個々に行動すべきでない

藤金融庁長官
欧州で金融機関のカウンターパーティーリスク高まっている
欧州各国の金融機関の公的関与はシステミックリスクへの対応の強い意志
株価下落、日本の金融セクター全体の財務の健全性を大きく損なうものではない
米金融安定化法、速やかに適切な方向で実施されることを期待

杉本財務次官
世界の金融市場は依然として緊張状態が続いている
金融市場の動向注視し、内外当局と連携して適切に対応
米国市場・金融情勢は不安定だが、金融安定化法の実施で米国・世界経済安定に
つながると期待

クーパー英財務担当相
英国は金融危機に対してあらゆる選択肢を検討している
我々は必要に応じ徹底的な処置を講じる用意
我々は一般の人々および一般の預金者を無防備にしておくことができない
エヴァンス・シカゴ連銀総裁
執拗なインフレリスクがある
米経済は困難に直面している
米経済は2009年も不振を続けるだろう
コアインフレの2.6%は高過ぎる
インフレ見通しは依然リスクだ
米経済回復のタイミングを取り巻く状況は非常に不透明だ
金融市場の緊張が米経済に与える影響は不透明
インフレと成長見通しには高い不透明性がある
住宅市場不振が米経済へのリスク
経済不振、ドル高がインフレに与える影響注視
経済不振は今夏に予想した以上に悪い

ゼーリック世界銀行総裁
G7は機能していない、幅広い参加が必要
9月は新興市場にとっておそらく転換点だった
危機は新興市場にも広がっていくだろう
危機への対処は大規模で世界的である必要

エヴァンス・シカゴ連銀総裁-質疑応答
2009年の経済成長見通しを下方修正する可能性
2008年下半期の経済成長率は非常に低い可能性
インフレ期待は幾分低下するかもしれない
経済見通しは6月以降悪化している

バローゾ欧州委員
ユーロ圏政府は一致団結した行動が必要だ

ボネロ・マルタ中銀総裁
市場危機が経済に与える影響を予測するのは困難
ECBは2次的影響のリスクを警告した
ECBは適切に金利を決定していく
ユーロ圏経済は減速している
第3四半期GDPは減速幅を拡大する可能性

米財務省スポークスマン
ポールソン財務長官は本日バーナンキFRB議長、ガイトナーNY連銀総裁とマーケットの状況について会談

フィッシャー・ダラス連銀総裁
ドルの対ユーロレート、一方通行ではない
マーケットは幾分パニック状態にある
インフレには引き続き懸念を持っている
2008年10月07日(火) NYダウの1万ドル割れ、日経平均の1万円割れに円買いが進むも強調利下げ期待高まる。 FRBのCP買い入れも材料として弱い。 
7日の東京市場は、昨日のNYダウの1万ドル割れで円が大きく買い戻された動きを受けて、大荒れの相場展開となった。早朝からは日経平均株価の1万円割れ必須と思惑から円が買われたが、日経平均が株価が1万円の大台を割れるも思った程下落は進まず、円の売り戻しが強まった。 またサプライズ的に豪準備銀行が政策金利を予想を上回る1%の大幅利下げを実施したことで、欧米各国との協調利下げの思惑から、クロス円が大きく買い戻された。ユーロドルは、ユーロ円の強い買い戻しもあり、1.3481から1.3624まで上昇し、ポンドドルは、1.7409から1.7642まで値を上げた。またドル円は、本邦機関投資家のバーゲン・ハントの買いもあり101.27から103.30まで上昇した。 一方クロス円は、利食いの売り買いが交錯し乱高下的な激しい動きとなったが、概ね強い上昇を実現した。ユーロ円は、シカゴ投機筋の買い戻りから136.64から140.50まで上昇し、ポンド円は176.35から181.97、オージー円は、71.48から75.73、NZD円は83.30から66.22、カナダ円は91.70から94.11、スイス円は、88.17から90.38まで一時値を上げた。 ロンドン市場で、英金融株の軒並み下落を受けてポンド売りが強まった。 NY市場では、米FRBが特別局を新設し、コマーシャル・ペーパー市場からCPを買い取る方針を発表。 混乱によってほとんど機能不全に陥っているCP市場の梃入れ策を発表したことで、早朝からダウが上昇。 一時169ドル高まで値を上げたことで、クロス円の買い戻しが強まったが、その後NYダウが反落。 一時518ドル安値へ下落したことで、再度円の買い戻しが強まった。FOMCやバーナンキFRB議長の講演で、利下げの可能性が示唆されたが、市場はこれには全く好感しなかった。ユーロドルは、一時ショート・カバー的に上値のストップ・ロスを断続的にヒットして、1.3743まで上昇したが、その後は1.3666−71レベルへ下落。ポンドドルは、英銀の信用不安から英銀株の急落を受けて、売られた地合からは反発的で、1.7655−60へ上昇後、1.7428−33まで値を下げた。 またドル円も102.77−82から101.06へじりじり値を下げた。 一方クロス円では、ユーロ円がNY早朝のショート・カバー的な買いから141.08の本日高値をつけた後は、137.63−68へ下落。 ポンド円も181.29−39から176.55−65へ値を下げ、オージー円が75.21−26から71.32−37、NZD円が65.85−90から62.91−96、カナダ円が93.45−50から91.36−41、スイス円が90.26−31から88.79−84へ下落した。
経済指標&要人発言 日・9月末外貨準備高:9958.90億ドル(前月比-8.51億ドル)
日・8月景気動向指数CI一致指数速報:100.7前月差-2.8
日・8月景気動向指数CI先行指数速報:89.3前月差-2.1
NZ・第3四半期NZ企業信頼感指数(NZ経済研究所):19%(今後6ヶ月間の事業環境は悪化するとの差し引き回答)、第2四半期:64%

トリシェECB総裁
必要に応じて流動性を供給していく
これまで通り必要な全ての流動性を供給する用意ある
金融市場に関するリスクを過少評価していた
一部の民間利害関係者は現在のリスクを過大評価している可能性

FRB関係筋
米FRBと財務相、CP市場支援のための追加措置を実施する可能性

日銀金融政策決定会合:全員一致で現状の金融政策維持決定
豪準備銀行:政策金利引き下げ7.00%⇒6.00%
「異例の大幅利下げ、借り入れ金利を大幅に低下させるための措置」
「世界的な成長鈍化や市場状況、需要や生産へのリスクとなっている」
「リスクバランスの変化により、引き締め度合いを著しく緩める必要があった」
「今回の利下げが将来の政策金利の決定に影響しない」
「インフレ率は、2009年に緩和し始める」
「需要とインフレの状況を注視し、インフレ率を目標水準(2-3%)に戻すため必要な
政策措置をとる」

ブラード米セントルイス地区連銀総裁
「利下げは金融危機対応に正しい手段ではない」
「危機に焦点が集中し、インフレへの注目度が下がることを懸念」
「市場が極度に振れている状態での利下げはあまり効果がない」
「米連邦準備理事会(FRB)は金利を低水準に維持し、危機対応には他の手段を利用するべき」
「米金融政策は非常に緩和的、実質金利は70年代並みの低水準」
「インフレは70年代以来で最も不安定な状態」
「2008年下期の経済成長はおそらく非常に低水準、2009年には改善する見通し」
「過去2週間の混乱で成長の下振れリスクは高まった」

白川日銀総裁
「景気の下振れリスク高まっている」
「景気の回復時期は従来より先になる」
「景気の下振れリスクと物価上振れリスクの双方に目配り必要」
「金融政策での国際協調、政策波及のタイムラグを考慮しながら各国それぞれが判断」
「上下リスクのウエートのかけ方、展望リポートで点検して示す」
「ロンバート金利の見直し、政策金利とは別に変更すること論理的にありうる」
「国際金融市場の緊張高まる局面では中央銀行の本質的役割は流動性供給」
「無担保コールレートの目標からの一時的乖離あるが、ディレクティブには整合的」
「(協調利下げ)各国の経済・物価情勢から望ましくないことをやるべきではない」

ビーニ・スマギECB専務理事
「インフレの重要性が以前より薄れている、必要な決定を下す」
英ロイズTSB
BBC報道に関してコメントを拒否

英経済指標
鉱工業生産-8月:-0.6% (予想-0.1%)
鉱工業生産-8月(前年比):-2.3% (予想-1.9%)
製造業生産高-8月:-0.4% (予想-0.2%)
製造業生産高-8月(前年比):-1.9%(予想-1.6%)

英財務省
銀行システムの安定を維持するためあらゆる措置を講じると再度表明

英バークレイズ
英政府に資本注入を要請したことは「断じてない」
政府に資金を求めている3行のうち1行とのBBC報道にコメントを拒否

関係筋
英政府と銀行、資本再編の場合の仕組みについて今後2日間協議へ

白川日銀総裁
G7を前に国際金融市場の状況を麻生首相に説明
麻生首相からは金融市場安定に力を尽くして欲しいとの要請あった

独経済指標
製造業受注-8月:3.6% (予想0.5%)前回修正:-1.7%→-1.3%
製造業受注-8月(前年比):-7.6% (予想-4.7%)前回修正:-0.7%→-0.3%

南アフリカ経済指標
SACOB景況感指数-9月:89.9

コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
問題を抱えた銀行には国が介入することが重要
世界経済は回復力がある
原材料価格の展開を予測することは困難
深刻な世界的な景気後退を見込んでいない
ポルトガルは現代的かつ強固な金融システムを持っている

コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
いくつかの欧州経済はテクニカルリセッションにある
ポルトガルの銀行はうまく対応している
金融危機は実体経済に影響をもたらす
欧州ではインフレリスクは緩和

時事通信社
日本政府、G7で米政府に対し公的資金による資本注入の必要性を要請

オルドネス・スペイン中銀総裁
ユーロ圏成長の下振れリスクは高まった
インフレリスクは上向き、インフレは制御不能に陥る可能性
先週の理事会でECB(欧州中銀)は活動の鈍化・インフレリスクの後退を述べた
金融政策はインフレリスクを抑制し続ける必要がある
スペインの成長は2008年後半にマイナスとなり、2009年に弱さから回復する可能性

中川財務・金融相
公的資金による資本注入、米国が判断すること
麻生首相から、G7では日本としてのメッセージを世界に発信し連携密にするよう指示あった
麻生首相から、世界の金融・経済が緊迫状況に入りつつありきちんと対応するよう指示あった
日本経済を悪化させないことで世界に貢献、経済対策・補正予算をG7で説明する

クラニェツ・スロベニア中銀総裁
ユーロ/ドルのレートが現状のまま維持するならば、欧州にインフレ圧力を引き起こす可能性
今のところECB(欧州中銀)はマイナス成長について話していないが、成長はゼロに近い
2009年にユーロ圏のインフレは2%に近い可能性
金融危機は長く続くだろう

麻生首相
G7では皆で支えあう合意できるよう努力してもらいたい=金融危機で
欧州の金融環境は急激に乱高下、日本への影響を懸念
日本は金融機関に公的資金注入し危機乗り越えた、経験として堂々と語るべき
今の世の中は解散よりも景気対策

オルドネス・スペイン中銀総裁
多国間の企業に問題が拡散している
財務相会合は解決法を見いだすことにおいてほとんど成果がないように見える
問題は解決法によってもたらされる可能性、危機ではない
中銀は金融政策を協調する必要がある
危機に対し欧州の解決策を見つけるのは難しい
ECB(欧州中銀)が流動性を供給、加盟国の中銀ではない
ECB、利下げの可能性はインフレに基づくべき、金融危機ではない
無秩序なユーロ圏の預金の動きは銀行の問題を引き起こす可能性

バローソ欧州委員長
提案された預金保護金額は100000ユーロへの引き上げ
これまでのところ預金保護提案に関するコンセンサスはない

日銀
ドル流動性供給のスケジュールを追加公表
追加のドル供給オペは12月2日入札・期間3カ月・200億ドル
追加のドル供給オペは12月16日入札・期間1カ月・300億ドル
追加のドル供給オペは12月30日入札・期間3カ月・200億ドル
年末越える先日付入札は現段階では予定していないが、必要に応じて手段講じる用意

アルムニア欧州委員
EU財務相は常設の接触を持続する必要
EU財務相はシステミックリスクを回避し、実体経済に対し金融の影響を限定する必要がある

FRB(米連邦準備制度理事会)
ターム資金市場への流動性供給に向けCP資金ファシリティを創設

クアデン・ベルギー中銀総裁
金融危機はまだまだ続く
危機は当初考えていたよりも長く厳しい
大規模な流動性供給にも関わらず、市場の状況は著しく緊張したまま
金融の惑星は完全に危機の状態だ
ベルギーでは米国型のサブプライム危機はあり得ない
政策金利は特に米国ではあまりに長期間低すぎるままだ
信頼は銀行の間でほとんど完全に消滅

IMF(国際通貨基金)
銀行には世界規模で6750億ドル規模の資本注入が必要だろう
市場混乱は世界成長見通しにとって圧力だ
クアデン・ベルギー中銀総裁
金融危機がどの程度悪化するのかは予測不能だった
今回の金融危機は1992-1993年の危機よりも悪いものだ
国家レベルでの協力が必要だ
金融危機は実体経済に負の影響を与える
来年、ユーロ圏の多くの国は1%以下の経済成長となる可能性
最早「利下げ」の可能性は排除出来ない

英首相スポークスマン
ブラウン英首相、ダーリング財務相とキングBOE(英中銀)総裁と会談へ

スターン・ミネアポリス連銀総裁
今回の金融危機は経験した事がないほどだ
雇用は更に悪化し、消費も低迷するだろう
「ドル」についてはコメントしない

トリシェECB(欧州中銀)総裁
危機は金融システムの根幹へと到達した
国際経済にはリスクの過少評価が存在した
市場の調整は不可避だ
ECBは流動性確保にあらゆる手を尽くすが、限界もある
短期的な動向に惑わされてはならない

バーナンキFRB議長
マーケットの状況は成長にとって高い脅威となりそうだ
現在の政策が適切か考慮する必要ある
市場混乱、弱い経済指標は成長見通しの悪化、下振れリスク拡大を示す
インフレ見通しは幾分改善した
FRBは利下げを実施する用意がある
インフレ見通しには引き続き高い不透明性残る
市場の機能・流動性確保のためあらゆる手法を駆使する
金融市場の混乱は景気減速をもたらし、リスクを拡大させる
経済活動は2008年後半から2009年にかけ弱まる
金融市場の混乱鎮静化が重要だ
商品価格は異常な変動示しており、注視が必要
為替 :バユク・スロベニア財務相 (更新:10/08 00:57)
政府による今年の経済成長率予想は4.8%、来年は3.1%
インフレは減速している
銀行システムに破綻の兆候はない

ノボトニー・オーストリア中銀総
優先課題は流動性の確保だ
銀行救済は政府の仕事だ
ECBは中立だ
ECB、OENB(オーストリア中銀)による介入には限度ある

バーナンキFRB議長-質疑応答
現時点のインフレ水準は不快だ
世界経済の減速が商品価格に影響
インフレ見通しを注視する必要
コアインフレは幾分高い

FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録(9月16日開催分)
インフレ見通しに対する楽観はやや強まった
金融危機が成長阻害すれば政策的な対応必要に
経済動向は不振であり、下振れリスクは高まった
2009年の緩やかな景気回復を依然期待
金融市場の状況、景気への影響には高い不透明性ある
機能確保、信用市場圧力緩和のために金融機関は資本増大を
住宅価格の低下、減税効果の薄れから消費は減退
金利据え置きは2009年の緩やか景気回復に一致
原油価格の下落、景気不振の増大がインフレを抑制しているようだ
コアインフレが低下しない可能性を懸念

ブッシュ米大統領
厳しい局面だが、米国が立ち直るのは疑いない
信用危機悪化すれば米国は深度の景気後退へ
緊密な協調行動に向け欧州首脳陣と協議した

米経済指標
消費者信用残高-8月:-79億USD(予想50億USD)前回修正:46億USD→52億USD

ダーリング英財務相
銀行救済案の詳細は明日(8日)発表する

英政府
金融機関への資本注入を計画

ヒルデブランドSNB(スイス中銀)副総裁
全ての中央銀行はモラルハザードへの注意が必要
中央銀行だけでは安定性の保証は出来ない
2008年10月08日(水) 各国中銀が強調利下げを実施も株価の下支えは一時的。ドル円は3月来の100円を割り込む
8日の東京市場は、東京株式市場が900円を超える下げとなったことで、暴落的なドル円、クロス円の下落となった。一時英財務省の金融支援策で下げ止まりを見せる局面はあったが、機関投資家や個人投資家の投売りから、円が急騰となった。ドル円は、101.57から99.61まで下落、一時101.45−50まで反発する局面もあったが、その後も下げを継続した。ユーロ円は138.66から135.02まで下落後、138.83へ反発、 ポンド円は173.60から178.86まで一時値を上げた。 その他ユーロドルが1.3544から1.3690まで上昇、ポンドドルは1.7428から1.7655まで値を上げた。 ロンドン市場では、欧州勢からの円買いが強まり、ドルが98.60まで下落したが、特にオセアニア通貨が大幅下落となった。NY市場では、各国中銀の緊急協調利下げの報道を受けて、円が急速にショート・カバーで売り戻された。これを受けてNYダウが寄り付から180ドル高を示現したこともフォローとなったが、その後はダウが高値圏を維持できず、米銀のメキシコビジネス撤退が噂されるなか、ダウが引けにかけて下落幅を拡大。 結局ドル円、クロス円は軟調なレベルで引けることとなった。ドル円は、ロンドン市場での安値98.60から101.15まで上昇したが、その後は100円を割り込み、引け際に99円を若干割り込んだ。ユーロドルは、1.3756の高値をつけた後は保合が継続し、ポンドドルは、英政府による銀行への資金注入が、実際の配分等が不透明で、ポンドにマイナスのセンチメントを与えて、1.7582−87から1.7261まで下落し、ユーロポンド買いに繋がっている。一方クロス円は、乱高下の中、各国中銀の協調利下げの発表を受けて、大きくショート・カバーされた後は、NY株価の下落に再度調整を深める展開となった。 ユーロ円は134.15の安値から138.76反発後、135円近辺下落、ポンド円は177.44−54レベルへ上昇後、アジアの安値を下回る171.35まで一時値を下げ、スイス円も86.98まで下落した。 またオセアニアでは、オージー円が63.67から69.15−25反発後、65.55−65へ下落、NZD円も57.17から61.52−62へ上昇後、59.18−28まで値を下げた。 
経済指標&要人発言 日・9月上中旬貿易収支:-137億円(輸入原油価格:上旬124.5ドル/バレル、中旬119.6ドル/バレル)
日・9月景気ウォッチャー調査現状判断DI:28.0、前月比低下(8月28.3)
日・9月景気ウォッチャー調査先行き判断DI:32.1、前月比上昇(8月32.0)
豪・10月Westpac消費者信頼感指数:82(前月比-11%、-10.2)
豪・8月住宅ファイナンス:前月比-2.2%(予想-1.0%、7月-0.2%)
英・9月消費者信頼感指数(ネーションワイド):50(2004年5月統計開始以来の最低水準)

米大統領候補マケイン氏
不良化した住宅ローン債券買い取りを財務長官に指示するだろう=大統領候補者討論会で

米大統領候補オバマ氏
米国は大恐慌以来最悪の金融危機にある=大統領候補者討論会で
バフェット氏は財務長官として「極めて良い選択」になる=大統領候補者討論会で

ラッド豪首相
豪経済は困難な時期に直面している
RBA(豪準備銀)による利下げは断固とした決定だ

香港金融管理局(HKMA)
「10/9から、割引基準金利の算出方式変更で、3.50%から2.50%へ引き下げ」
イスラエル中銀:「主要貸出金利引下げ4.25%⇒3.75%」

白川日銀総裁
「(協調利下げ)日本の経済物価情勢点検して適切に判断」
「政策金利現状維持の背景に円高懸念があるわけではなく、あくまで経済物価情勢に基づくもの」
ノボトニー・オーストリア中銀総裁(10/7付けオーストリア紙)
「トリシェ欧州中銀総裁は、「今は」利下げしないと発言した。「今は」だ。」

日財務省幹部
「米欧の金融危機が実体経済に影響、G7で対応策を議論」
「金融機関への公的資金注入など90年代の日本の教訓を各国と共有する」
「公的資金注入、最終判断はそれぞれの国がやるべきこと」
「(協調介入・利下げ)G7があるから何かが起こるという性格のものでない」
「欧米金融危機、日本の金融機関への影響は比較的軽微」

英財務省
「銀行に金融支援を実施する」
「短期的に十分な流動性を供給することが支援策の目的」
「今回の特別流動性供給スキームで、銀行には少なくとも2000億ポンドが利用可能に」
「英国の銀行と住宅金融機関、今回の支援策で新たな資本が利用可能」
「銀行システムが中期的な貸出の維持に必要な資金を確保できるようにする」

(米)FOMC政策金利発表
政策金利を0.50%引き下げ1.50%とすることを決定。

(ユーロ圏) 欧州中銀金融政策発表
政策金利を0.50%引き下げ3.75%とすることを決定。

(英) BOE政策金利発表
政策金利を0.50%引き下げ4.50%とすることを決定。

(加) 加中銀政策金利発表
政策金利を0.50%引き下げ2.50%とすることを決定。

(スイス)中銀政策金利発表
政策金利を0.25%引き下げ2.50%とすることを決定。

中国人民銀行
金利の引き下げと預金準備率の引き下げを発表

(ユーロ圏) 第2四半期GDP・確報 [前期比] (結果)-0.20% (前回)-0.20% (予想)-0.20%
(ユーロ圏) 第2四半期GDP・確報 [前年比] (結果)1.40% (前回)1.40% (予想)1.40%

(独) 8月鉱工業生産 [前月比] (結果)3.40% (前回)-1.60% (予想)-0.30%

(日) 10月金融経済月報・基本的見解
景気は「停滞」に下方修正
設備投資は横ばいに下方修正
生産は当面、弱めに推移するだろう
輸出は鈍化し、先行きは緩やかな増加にとどまる

南アフリカ経済指標
製造業生産-8月:-2.1% (-0.5%)
製造業生産-8月(前年比):0.4% (1.4%)

IMF(国際通貨基金)
日本の成長率見通しは2008年0.7%・2009年0.5%、弱い世界需要で
米成長率見通しは2008年1.6%・2009年0.1%
米成長は2010年まで潜在水準に回復しないと予想、見通しへのリスクはした向き
信用収縮、米経済活動を圧迫し住宅価格下落を2010年まで長引かせる可能性
ユーロ圏成長見通し、2008年1.3%・2009年0.2%
英成長見通し、2008年1.0%・2009年マイナス0.1%
ユーロは最近の軟調さにもかかわらず高め、ポンドはすでに10%下落

ラガルド仏経済財務雇用相
リーマンを破綻させたことは世界の金融システムにとって間違いだった
中小企業の資金調達を確実にする事が最も重要なステップ

日銀
当座預金制度の運用含め金融調節面でさらに改善図る方策について検討するよう総裁が執行部に指示
6カ国中央銀行による政策決定を歓迎、これらの措置が経済と金融システムの安定確保に貢献すること期待
今後とも各国中銀と密接な連携とりつつ適切な金融調節を通じて金融市場の安定確保に全力尽くす
日本の金融市場は欧米と比べて相対的に安定した状態にある
日本の政策金利の水準は極めて低く、緩和的な金融環境が維持されている

麻生首相
G7で各国が金融決済システムをきちんと立て直すことができるかが勝負=株安/円高で
補正予算が参院を通過していない中、安易なことは言えない=追加景気対策で
衆院解散時期、政局より政策が重要

ECB(欧州中銀)
多くの加盟国でインフレ圧力は緩和し始めた
金融危機の最近の悪化は成長の下振れリスクを強めた
危機は物価安定の上方リスクを一段と弱めている
世界的な金融緩和は一部正当化される
インフレ期待は弱まり、物価安定は確保されたまま
物価と賃金決定で広範な2次的影響を回避することが必須
インフレ期待が我々の目的に沿ってしっかりと抑制されて中期的に物価安定を確保する
ことは、持続的な成長・雇用・金融安定に貢献するのを支援するだろう
ユーロ圏ではインフレの上方リスクが最近さらに弱まった

BOE(英中銀)
最近の金融市場の混乱は成長の下方リスクを増大した
インフレは向こう1-2ヶ月で5%以上にさらに上昇しそうだ
しかし、インフレはその後エネルギー価格下落につれて低下するだろう
賃金の伸びはこれまでのところ抑制され物価圧力は緩和した
金融政策委員会は成長の下方リスクとインフレの上方リスク、2つのリスクのバランスをとり続ける

中央銀行共同声明
協調利下げ、グローバルな金融環境をある程度緩和することが正当化される
エネルギーや原材料価格の下落など背景にインフレ圧力が緩和し始めている
インフレ期待は減衰しつつあり、物価安定に対する信頼は高い
国際的金融危機で経済成長の下方リスク高まっている、物価安定に対する上方リスクは低下

ロートSNB(スイス中銀)総裁
追加的な行動は常に可能だ
金利はまだ最低水準ではない

ハーパー・カナダ首相
カナダ中銀による利下げは経済を大きくサポートするだろう
為替 :ボネロ・マルタ中銀総裁 (更新:10/09 00:42)
協調利下げが信頼を回復させるだろう
今回の利下げは各国の協調姿勢を示した
ECBの0.50%利下げは強いメッセージだ
利下げに対する市場の反応は前向きだ
中銀、政府はそれぞれの役目を果たす

バローゾ欧州委員長
英国の銀行救済策を歓迎、EU(欧州連合)の指針と一致する
欧州委員会は英国の銀行救済策をできる限り早急に分析する

フラハティ・カナダ財務相
本日の各国中銀による協調行動を歓迎する
今週末のG7では金融危機に焦点当てられるだろう
カナダ中銀の利下げは経済をサポートするだろう
財務相らは数週間以内に再度会合持った方が良いだろう
カナダの銀行、金融システムは十分な資本有している
カナダのモーゲージ市場はサブプライムの影響少なく堅調だ
カナダの状況は良好だが、危機の影響はある
世界市場混乱の影響を免れている国はない
カナダは必要に応じて適切に行動していく
為替 :米財務省 (更新:10/08 23:35)
市場の流動性促進に向け複数証券をリオープンへ

フラハティ・カナダ財務相−質疑応答
カナダの銀行は他の諸外国より資本有している
更なる行動が必要となれば、適宜行動していく
カナダの諸銀行は各々金利を決定していくだろう
カナダには救済必要な金融機関ない
危機改善のカギは銀行に対する信頼回復だ
追加措置が必要かどうかは今はコメントしない
協調利下げは状況改善への第一歩だ
世界的に流動性供給が必要だ
カナダの雇用状況は依然良好だ
カナダ経済は緩やかに低下していくだろう

米経済指標
中古住宅販売保留-8月:7.4%(-1.0%)前回修正-3.2%→-2.7%

カナダ経済指標
住宅着工件数-9月:21.76万件 (20.5万件)前回修正:21.10万件→21.74万件

オルファニデス・キプロス中銀総裁
利下げが更なる金融市場混乱を抑制するだろう
ユーロ圏のインフレ圧力は緩和している
原油価格の下落がインフレ圧力を和らげる
中期的な物価安定確保が持続的な成長を促す
利下げが信頼回復に繋がるだろう
キプロスの銀行システムは健全であり懸念の必要なし

ポールソン米財務長官
グローバル市場には引き続き大きな緊張ある
政府は危機終了に向けあらゆる手を尽くす
新たな救済パッケージでも幾つかの銀行は破綻するだろう
G20による特別会合の開催を要求する
各国はそれぞれ独自の解決法を模索する必要
各国が引き続き協力していく事が重要だ
金融安定化法案開始するまで数週間かかる見通し
リーマンを破綻させた事は後悔していない
リーマンには買い手がいなかった
金融危機、経済に関する予想はしない
2008年10月09日(木) 米財務省、公的資金投入検討の報道を受けて円の売り戻し
9日の東京市場は、思ったほど日経平均株価が下げなかったことや下値での機関投資家の円売り意欲、更にはNYタイムズ紙の「米財務省、公的資金投入検討(株式市場へ)」との報道を受けて、円が大きく売り戻される展開となった。 ドル円は98.90から101.35まで一時上昇し、ユーロ円も134.96から139.11、ポンド円は170.90から174.99まで上昇した。また特にオセアニア通貨の反発が大きく、各国中銀の強調利下げから、金利妙味が高まった模様で、オージー円が65.75から71.16、NZD円が58.97から62.77まで上昇した。 一方欧州通貨は、引続きサイド・ライン的な動きもクロス円の引っ張られて値を上げている。ユーロドルは、1.3580から1.3736、ポンドドルは1.7173から1.7321へ上昇した。NY市場では、一時NYダウが前日比180ドル高を実現したことで円売りが進んだが、その後逆にダウが8500ドルを割り込む下落となったことで、ドル円、クロス円が急落となった。ドル円は一時101.49の高値をつけたが、101.50のオファーに阻まれ、101.60アッパーのストップ・ロスをつけられず、99.52まで値を下げた。 ユーロ円はロンドン市場で、139.70の高値をつけた後は、ユーロドルの下落に135.37まで下落。 ユーロドルは、1.3786の高値後、原油価格が86.50と続落したことで、1.3575−80レベルまで値を下げた。 また、ポンド円が176.40から169.86、オージー円が72.83の高値から67.66−71レベルまで下落した。
経済指標&要人発言 FRB(連邦準備制度理事会)
AIGに対し378億ドルの追加融資を決定

日本経済指標
機械受注-8月:-14.5% (予想-2.7%)
機械受注-8月(前年比): -13.0%(予想-2.3%)

豪経済指標
消費者インフレ期待-10月:4.4%
失業率-9月:4.3% (予想4.3%)
新規雇用者数-9月:0.22万人 (予想0.0万人)前回修正 :1.46万人→1.02万人
労働参加率-9月:65.1% (予想65.2%)前回修正 :65.2%→65.1%

内閣府
機械受注の基調判断、「減少している」に下方修正
機械受注の内閣府7-9月期見通し達成には9月が前月比32.2%増が必要

中川財務・金融相
協調利下げは金融危機の中で適切な対応、高く評価
協調利下げ、この金融不安・危機に必ず効果出る
厳しい状況で危機に立ち向かう上で成果出すことが各国の共通認識
日銀の判断を尊重したい=欧米中銀の協調利下げで

河村官房長官
麻生首相が追加の景気対策を与党に検討するよう指示
赤字国債発行、現在のところそういう考えは持っていない
金融市場の悪化、外需をはじめ日本の実体経済に大きな影響がおよぶ恐れ-麻生首相
景気の先行き不安、投資意欲の減退が深刻になりつつある-麻生首相
まとまり次第報告を受け、政府として対応考えたい=追加対策で

NYT紙
米財務省、多くの米銀の株式取得を検討

麻生首相
追加経済対策の財源、最初から赤字国債考えているわけではない

リーカネン・フィンランド中銀総裁
物価安定は金融政策の重要な目標

山口・公明政調会長
追加経済対策の財源、赤字国債に頼らないようすべき
08年補正予算が成立すれば、政府も追加経済対策の検討に入る

保利・自民政調会長
追加経済対策で赤字国債発行を是認しているわけではない
相当大型の第2次補正をやななければ対処しきれない
赤字国債出すべき状況にはないが、そのくらいの気持ち持ってやるべき
資本注入を米国も良く考えて欲しいとG7出席の中川財務相の要望

ビーニ・スマギECB専務理事
過去2週間にインフレ圧力は減退している
ECBは09年成長見通しを引下げ、インフレは09年末までに予想より早く2%に向かう
ECBの利下げや政府の措置を受け、銀行は資金の融通を再開するだろう
公的措置は役立つが、銀行セクターの再国有化の危険性

マニュエル南ア財務相
各地の銀行は世界的な金融危機に対処するための設備がよく整っている
金融危機はインフラ拡大のコストを押し上げる、ワールドカップ関連の支出を抑制すべき

リーカネン・フィンランド中銀総裁
金融危機はリスクプレミアムの上昇や貸出の引き締めを通じて実体経済に影響
金融危機はM&Aおよび他の大規模なプロジェクトに影響するだろう

独経済指標
貿易収支-8月:106億EUR (予想120億EUR) 前回修正:139億EUR→138億EUR
経常収支-8月:73億EUR(90億EUR) 前回修正:118億EUR→119億EUR
輸入-8月:-2.5% (予想-3.9%) 前回修正:7.4%→7.5%
輸出-8月:-0.5%(予想0.2%)
卸売物価指数-9月:-0.6% (予想-0.6%)
卸売物価指数-9月(前年比): 5.8%(予想5.8%)

日本経済指標
工作機械受注-9月(速報値):-20.7%

黒田ADB(アジア開発銀行)総裁
金融システム問題、米住宅価格の下落がいつ止まるかにかかっている
金融システム問題、アジアへの直接的な影響は限られる
株価下落が新興国の実体経済に与える影響を注視
アジアのインフレは最悪期を脱しつつある
アジアの実体経済、世界的景気減速の影響を受けざるを得ない
アジアの成長率は鈍化するが、今年と来年は比較的高い

スウェーデン経済指標
消費者物価指数-9月:1.0% (予想0.8%)
消費者物価指数-9月(前年比):4.4% (予想4.2%)
消費者物価指数-9月(コア):0.9%(予想0.7%)
消費者物価指数-9月(前年比/コア):3.4%(予想3.2%)

英経済指標
HBOS住宅価格-9月:-1.3%(予想-1.7%)
HBOS住宅価格-9月(3カ月/前年比):-12.4%(予想-12.5%)

ソルベス・スペイン財務相
スペイン国民は銀行セクターに対し大きな不安を抱いている
金融危機は重大な局面を迎えている
多くの国々で無秩序な銀行再編がみられる
協調利下げは非常に好ましい

英経済指標
商品貿易収支-8月:-81.98億GBP(予想-76.00億GBP) 前回修正:-76.67億GBP→-82.38億GBP

トレモンティ・イタリア財務相
イタリアで銀行が破たんする可能性はない
イタリア政府と金融当局は銀行資本および流動性が十分あると考える
イタリアはEU(欧州連合)の安定成長協定を尊重

アルムニア欧州委員
資産市場に異常なボラティリティがある
世界の金融システムの支払能力が問われている
金融危機は実体経済に打撃を与えている
成長見通しは弱まっている
2008年後半の経済指標は悲観的
経済見通しは異常な不確実性がある
リセッション(景気後退)リスクが中心的シナリオとなるかもしれない
原油変動のリスクは高まるかもしれない
危機がどれくらい続くかを言うのは簡単でない

ECB月例報告
インフレリスクは減退している
二次的波及の抑制が持続的に必要
金融危機がインフレの上振れリスクを縮小した
金融危機の深刻化が成長リスクを増大させた

オルドネス・スペイン中銀総裁
追加の協調利下げの可能性を排除せず
金利の決定はインフレに基づく
米リーマン・ブラザーズが破たんしてから、それほど高い金利の必要はない
インフレは弱まる見通し
ECBの利下げは全会一致
スペインの銀行は増加しているデフォルトに素早く対応する必要
スペインの銀行はコストを抑える必要

シュタルクECB専務理事
少なくとも数四半期は非常に弱い成長の見込み
金利の動きはECBの責務および戦略と完全に一致
現在のインフレ率は依然として高いが、インフレがより急速に低下を示す兆しがある
インフレの低下は原油価格のさらなる衝撃およびニ次的影響がないかによって決まる
米国の不動産市場の調整はまだ終わっていない

米経済指標
新規失業保険申請件数:47.8万件(予想47.5万件)前回修正:49.7万件→49.8万件

フラハティ・カナダ財務相
カナダ政府は経済が危機を乗り切るように行動
市場の混乱はカナダに波及し続けるだろう
G7首脳サミットを強く主張する
今週末にカナダは重要な役割を果たすだろう
カナダ政府は安定のために必要な行動をとる用意がある
カナダの銀行の健全性について懸念していない
懸念は信用枠に集中
カナダの銀行は世界的に強い位置にある
カナダ政府はさらなる措置をとることを検討している
問題は米国の家計および政府の過度の支出から生じた
カナダ政府は銀行の救済策を考えていない
カナダ政府はそれよりむしろ流動性を増加させる方法を探している

SARB(南ア準備銀)政策金利据え置き
SARB(南ア準備銀)、事前予想通り政策金利を12.00%で据え置く事を決定

ムボヴェニSARB(南ア準備銀行)総裁
インフレ見通しは不透明なまま
食品とガソリンを除けば、CPIXは8月に8.1%になっていただろう
CPIXは一般化されたインフレ圧力を反映
予測はインフレ見通しに緩やかな改善を見込むが、上昇のピークではない
インフレは今年第3四半期の平均13.3%でピークに達する
2009年のCPIXは平均すると6.9%の見通し
賃金コストの上向きトレンドはインフレ期待がうまく抑制されていない事示す
世界的な市場混乱はリスクバランスの変化をもたらした
原油安の影響はランド安によってある程度相殺
製造業部門は圧力をかけられたまま
世界的な危機が持続すると予想されることから高度のリスクと不確実性ある
為替レートはインフレリスクの一つ、それが回復することを望む必要
国内の銀行は世界的な金融危機が原因で中銀からの支援を求めていない
会合では利下げを議論しなかった
南アフリカの銀行の信頼感は安定したまま
経済成長は第2四半期に反発するがその後は緩やかに
世界経済の状況が南ア経済見通しに影響与える
国内投資の拡大が経済成長を押し上げると期待
短期的な指標を見る限り第3四半期成長は振るわずの可能性
経済成長は潜在成長率を下回るだろう

米経済指標
卸売在庫-8月:0.8%(予想0.4%)前回修正:1.4%→1.5%

ペリノ米大統領報道官
ポールソン財務長官は銀行への資本注入を積極的に検討している

スターン・ミネアポリス連銀総裁
米国の失業率は更に悪化する可能性ある
個人消費はおそらく減退していくだろう

米財務省関係者
”数週間以内”に銀行への資本注入を実施する計画
資本注入は健全な銀行に限る
注入は優先株式の購入によって実施
注入計画の策定はまだ終えていない

格付け機関 S&P
米GMの格付け見通しを「ネガティブ」に
GMは2009年中に深刻な流動性問題に直面する可能性ある
見通し引き下げは世界的な自動車市場の落ち込みを反映
2008年10月10日(金) 日経平均の9000円割れやNYダウの8000ドル割れを受けて、円が買い戻されるが週末のG7を前に買い戻しが入る。 欧州通貨では一時今年の安値を更新。 
10日の東京市場は、前日のNY市場の9000ドル割れを受けて、日経平均株価が9000円の大台を割り込んだことで、円買いが進む大荒れの相場展開が続いた。ただし、ブッシュ大統領が、日本時間21時25分に経済に関する声明を発表すると報道されたことや米国が、一時的に預金の全額保護などを検討するとの見通しから、ドル円、クロス円は買い戻される局面もあったが、上値の重い展開は継続した。 ドル円は。97.91ま下落したが、一時99.65−70レベルは反発。 その後は98.50−55まで下落後、99.55−60で反発して、再度98.50−55へ下落する揉み合いとなった。 クロス円も軒並み売り優勢の地合いとなり、ユーロ円が132.66の安値から135.86の高値、ポンド円は166.06の安値、オージー円が64.64、NZD円が57.96、カナダ円が84.68まで一時値を下げたが、スイス円は、一時8う6.59まで値を下げるも、リスク回避の買いで、88.66まで値を上げた。  NY市場では、週末のG7コミュニケを控えてドルが堅調な推移となった。米9月貿易収支は、予想より赤字拡大したが、大きな影響はなく、NYダウに振らされる展開となった。 NYダウは、寄り付から8000ドルを割込み、7582ドルの安値まで急速に売り込まれたが、その後プラス圏を一時回復。 再度8000ドル割れに下落したが、安値を維持して、結局プラス320ドルへ上昇後、マイナス128ドル・レベルで引けた。 ドル円、クロス円はダウに振らされる展開となったが、ドル円は。100.45へ上昇後、99.12へ下落、結局100.72の高値をつけて高値圏で引けた。ユーロ円は136.40の本日の高値をつけた後は、132.15の安値へ下落し、 135.44−49レベルに上昇して、135円近辺で引けた。一方欧州通貨は、序盤は堅調を維持していたが、ダウの8000ドルを割り込む局面で、クロス円の売りに押される形から、今年の安値圏に下落したが、その後急速に買い戻された。ユーロドルは原油価格の80ドル割れもあり、1.3258の安値をつけて、1.3458−63まで値を戻し、ポンドドルは東京でつけた今年安値となる1.6795から1.7178の高値まで上昇後、1.6860−65へ再下落後、1.7100−05まで回復して1.70台で引けている。 その他ポンド円が172.02−12から167.80−90レベルへ値を下げた後、本日高値の172.16へ上昇し、オージー円は、67.71−76から62.93−98へ下落後、66.05−10へ上昇、NZD円は60.82−98から58.48−53で推移、カナダ円は82.09−14へ下落後、85.91−96へ反発、スイス円は89.64−69から87.21−26へ値を下げ、88.83−88へ値を上げた。 
経済指標&要人発言 格付け機関 S&P
米フォードの格付け見通しを「ネガティブ」に
米フォードの格付けを引き下げる

ローゼングレン米ボストン連銀総裁
米経済、年内は潜在成長率をかなり下回る見通し
信用市場が十分機能することが成長にとって不可欠
米輸出は世界経済の減速とともに弱まる、住宅市場はまだ底を打っていない
政策立案者は効果的に対応することの重大性を把握する必要
最近の流動性逼迫問題は信用収縮により派生
貸出抑制は広範にわたる経済にとってばかにならない
政策金利見通しの話はしない
FEDの方策は信用市場の回復に役立つ
経済の減速は厳しい金融の逆風により悪化している
企業は経済見通しが明らかとなるまで支出を抑える
高い信用度ある多くの会社、資金の必要性にあえいでいる
金融システムの基本的仮定に不備が証明された
米国はあらゆる措置を検討すべき=欧州の公的資金投入受け

日銀政策会合議事録(9月16-17日開催分)
米欧金融機関、今後資本調達が困難になる可能性に注意-何人かの委員
国際金融市場で流動性が大きく低下-何人かの委員
米国では貸し出し態度いっそう慎重化が続く可能性-多くの委員
米投資銀の破綻で邦銀貸し出し姿勢への影響注視-ある委員
国内では設備投資や個人消費伸び悩む可能性高いとの見方で一致
メーンシナリオに変化ないが、回復時期後ズレ意識する必要-何人かの委員
ドル供給オペは邦銀ドル資金繰りの意図ではない-複数の委員
国際協調の中での措置であること、きちんと対外説明すること重要-ある委員
為替 :白川日銀総裁 (更新:10/10 07:32)
国際金融資本市場と世界経済の現状踏まえ、市場の安定化のため議論したい=G7で
市場はいろいろな動きある、一つの動きにコメントしない=米株急落で
金融市場で緊張高まっているので安定取り戻すよう運営
日本の金融機関は相対的に安定している

シンガポール経済指標
GDP予想値-3Q(前年比):-0.5% (予想0.8%)前回修正:2.1%→2.3%

シンガポール通貨庁
シンガポールドルをゼロ%上昇へ政策変更
過度の変動を抑制するため介入する用意ある
外部・内部のインフレ圧力は緩和
GDP成長見通しは今後潜在成長率を下回り続ける
08年CPI見通しは6-7%、2009年は2.5-3.5%

大証
日経平均先物の取引を一時停止、サーキットブレーカー発動

与謝野金融担当相
日本の金融機関が大きな打撃を受けるわけではない=サブプライム問題で
資本注入の法律を再登場させる必要があるほど、現時点で経営が悪化しているところはない
金融機能強化法復活、今のところ必要ないと判断
生保業界で大和生命以外に問題あるところ、まったくない
中川財務・金融相が各国と相談するのは意義あること=新興国向け緊急融資枠で
投資家は沈着冷静に判断していただきたい=株価急落で

河村官房長官
金融システムが一番安定しているのは日本、不安定にならないように対応考える
実体経済への影響最小限に食い止める努力する
株価維持のための税制、今後大きな課題になると思う

中川財務・金融相
各国支援のために資金・機能で大きく貢献する用意あると提案へ=G7で
公的資金注入に関して、米国が自国で対応することに期待

麻生首相
実体経済に影響与えるくらい下がっている
アイスランドなどにIMFを使ったらどうかという話を中川財務・金融相がG7でする

WSJ
米政府、一時的な銀行預金の全額保護を検討

スイス経済指標
失業率-9月(季調済):2.6%(予想2.5%)

ノルウェー経済指標
消費者物価指数-9月:1.5% (予想0.8%)
消費者物価指数-9月(前年比):5.3% (予想4.6%)
消費者物価指数-9月(コア):1.0% (予想0.8%)
消費者物価指数-9月(前年比/コア):3.1% (予想2.8%)
生産者物価指数-9月:-0.4% (予想-1.8%)
生産者物価指数-9月(前年比): 30.3%(予想28.5%)

独財務省報道官
現在、銀行の国有化を考えていない

ディ・ヴェルト(独新聞)
独政府は英スタイルの銀行救済プランを検討している
額は数千億ユーロの見通し

麻生首相
G8緊急サミット、G7の結果見た上で必要あれば主催する用意ある

カナダ経済指標
失業率-9月:6.1% (予想6.2%)
雇用ネット変化率-9月:10.69万人 (予想1.00万人)

ラガルド仏財務相
協調した行動が金融危機に対処する唯一の方法
協調は7ヶ国を超えて関与させる必要がある

カナダ経済指標
国際商品貿易-8月:58億CAD (予想44億CAD)前回修正:49億CAD→42億CAD
新築住宅価格指数-8月:0.0% (予想0.1%)


米経済指標
貿易収支-8月:-591億USD (予想-595億USD) 前回修正:-622億USD→-613億USD
輸入物価指数-9月:-3.0% (予想-2.5%) 前回修正: -3.7%→-2.6%
輸入物価指数-9月(前年比):14.5% (予想12.2%)前回修正 : 16.0%→18.7%

ユンケル・ユーログループ議長
市場の反応を大変懸念している
ユーロ圏がすでにリセッション(景気後退)だと思っていない
G7が銀行間貸出を保証すべきかどうかコメントしない
これまでのところユーロ圏の当局は市場の混乱にうまく対応している

アルムニア欧州委員
金融危機は実体経済に影響を及ぼし始めている
各国中銀の協調利下げは非常に重要な前進
対策はこれまでのところ十分ではない、我々はさらに行う必要がある
EU(欧州連合)では米国の救済策と同様の解決を選ぶのは困難

格付け機関 ムーディーズ
モルガン・スタンレーとゴールドマン・サックスの長期債券格付けを引き下げる可能性

カナダ中銀-カナダ企業景況感見通し
「米国経済には不透明性強い」
「企業の売上(前年比)は2003年以来初めて減少に転じた」
「売上は更に減速するだろう」

ダーリング英財務相
G7では市場の安定を約束させたい
各国政府が市場の安定化させる事は可能
G7の行動に注目する事は非常に重要だ

独政府高官
ディ・ヴェルト(独新聞) の報道は間違っていない

ストラスカーンIMF(国際通貨基金)専務理事
G7で何が話し合われているか、言うつもりはない
過剰な期待をしてはならない
更なる協調行動が必要だ
外国為替市場は危機には陥っていない

IMF(国際通貨基金)
世界市場混乱はアフリカ経済に間接的影響与えている
市場混乱がアフリカへの民間投資資金の流入リスクを拡大させている
アフリカ諸国にはより大きな安定策必要
信用市場の逼迫がアフリカでの資金ファンディングに影響
SARB(南ア準備銀)による金利据え置きは正しい判断だった

リプスキーIMF(国際通貨基金)筆頭副専務理事)
効果絶大な危機解決策を期待するのは非現実的だ
市場混乱は新興国に悪影響与え始めている
IMFはアイスランドと協議している

マニュエル・南ア財務相
南アフリカ経済は世界市場混乱に無関係ではいられない
米金融市場はポールソン財務長官を理解していない

ロックハート・アトランタ連銀総裁
米国は日本の「失われた10年」のような状況には直面しない

ブッシュ大統領
「危機解決へ向け、各国と協調して行動」
「連邦政府は包括的な戦略を構築」
「FRB新プログラムは短期市場を回復させる」
「多くの銀行はローンのための資本と能力に欠如」
「株式市場は不透明感と恐怖に支配されている」

ホワイトハウス
「米市場に介入する計画は存在しない」

IMF
「壮大な危機解決策を期待するのは非現実的」
「インターバンク取引、公的な保証が必要となる」

シュタインブリュック独財務相
「市場で下振れの連鎖が加速した」
米ホワイトハウス
「米国市場に干渉する計画はない」

フランス金融市場庁
「市場をクローズする計画はない」

ぺルルスコーニ伊首相
「市場閉鎖発言を撤回」
(プレスから聞いた、私は言っていない、”可能性はある”と答えただけ)
「世界の市場停止案が協議された」

ウェーバー独連銀総裁
「協調利下げ、必要なら追加行動取るの意志表示」
「世界の市場停止案が協議された」
「中銀の行動は世界的な取り組みの一つに過ぎない」
「各国中銀は必要とされるとき行動することを示した」

ノワイエ仏中銀総裁
「インフレは2009年半ばには2%を下回るだろう」
「利下げはECBの命題に一致する」
「原油価格の下落、成長減速が物価見通しを抑制」
「ECBは賃金動向、2次的影響を警戒し続けるべき」
「利下げ後の現在の金利は必要な金利水準に一致する」

G7当局者
「重要な銀行は破綻させないとの認識を示す可能性」
「G7は危機対策の原則をまとめる」
「G7は銀行間市場の自信を取り戻す策を模索」
「EUは12日にパリで首脳会談を開催」
「銀行が貸出再開するまで利下げ効果は限定的」
「破綻阻止に向けて行動を確約する可能性」

フラハティ・カナダ財務相
「政府は最大250億カナダドルの住宅ローンを買い取る方針」
「民間セクターの融資不足への対処が目的」

トレモンティ伊財務相
「G7声明は弱すぎるため、イタリアは声明に署名しない可能性ある」
「コミュニケには危機対応のための強いコミットメントが欠落している」
「声明のスタイルは非常に古すぎる、より強い確約を示す事が必要だ」
「声明には”強い約束”が欠けている」
「ECBには更なる追加利下げが必要となる可能性も」
「イタリアの銀行は破綻しない」

G7
「金融機関に対して流動性への広範にわたるアクセスを保証する」
「信用市場の連結解消に向けて必要な全ての措置を取る」
「破綻回避に向けて金融機関支援で合意」

ポールソン米財務長官
「我々はしばらくの間、不安定な動きに直面するだろう」
「G7は特定の企業について言及はしない」
「我々は流動性対策で追加措置を講じる必要ある」
「金融機関が公的資本を民間資本で保管する基準策定」
「金融機関の株式購入権限行使の戦略を構築」
「市場規制改革に向けさらに多くの措置が必要」

ドラギ伊中銀総裁
「G7は銀行間貸出に関して数日以内に是正策を取る」

トリシェ総裁
「中国に対し人民元の切り上げ加速を促す」
「行き過ぎた通貨変動は有害だ」
「インフレ期待安定で利下げが可能となった」
「我々は行動計画で完全に一致した」

白川日銀総裁
「金融機関の破綻阻止は金融システムリスク阻止のため」
「日本の経験から金融市場の安定が大切」
「国際市場の安定と信用確保のため迅速な措置を確認」


《7カ国財務大臣・中央銀行総裁の行動計画》=財務省
G7は本日、現下の状況は緊急かつ例外的な行動を必要とすることに同意する。我々は、世界経済の成長を支えるため、金融市場を安定させ、信用の流れを回復するために共同して作業を続けることにコミットする。我々は、以下のことに同意する。

1. システム上の重要性を有する金融機関を支援し、その破綻を避けるため、断固たるアクションを取り、あらゆる利用可能な手段を活用する。
2. 信用市場及び短期金融市場の機能を回復し、銀行及びその他の金融機関が流動性と調達資金に広汎なアクセスを有していることを確保するため、すべての必要な手段を講じる。
3. 銀行やその他の主要な金融仲介機関が、信頼を再構築し、家計や企業への貸出しを継続することを可能にするに十分な量で、必要に応じ、公的資金、そして民間資金の双方により資本を増強することができるよう確保する。
4. 預金者がその預金の安全に対する信頼を引き続き保つことができるよう、各国それぞれの預金保険・保証プログラムが、頑健であり一貫していることを確保する。
5. 必要に応じ、モーゲージその他の証券化商品の流通市場を再開させるための行動をとる。資産の正確な評価と透明性の高い開示、及び質の高い会計基準の一貫した実施が必要である。

これらの行動は、納税者を保護し、他国に潜在的な悪影響を与えないような方法で行われるべきである。我々は、必要かつ適切な場合には、マクロ経済政策上の手段を活用する。我々は、今回の混乱により影響を受ける国々を支援する上でIMFが果たす決定に重要な役割を強く支持する。我々は、金融安定化フォーラムの提言の完全な実施を加速し、金融システムの改革の差し迫った必要性にコミットする。我々は、この計画を完遂するため、協力を一層強化し、他の国々と協働する。
2008年10月13日(月) G7の5つの行動計画に懐疑的も、英独仏が具体的に相次いで包括的救済案を発表したことを好感
13日のアジア市場は、週末のG7行動計画の発表を受けて、一定の警戒感や東京株式の休場もあって、早朝は特別円買いは強まらなかったが、その後は具体的な金額、日程が明記されていないことに対して、アジア筋の懐疑的な見方から円の買い戻しが強まった。ただし、欧州時間では、英、ECBの早急な金融危機への具体的な対応策の発表を受けて、ショート・カバーが強まった。 ドル円は、101.20から99.56まで下落後、100円台後半に反発。ユーロ円は、134.20まで下落後、137.77まで上昇し、ユーロドルは、1.3430から1.3671まで上昇した。またポンドドルは、1.6950から1.7261、ドルスイスは、1.1240から1.1410での推移となった。 その他クロス円は、ポンド円が173.45から168.62へ下落、オージー円が68.77から65.10、NZD円は61.96から59.11、カナダ円は86.63から84.37まで一時値を下げた。海外市場では、英独仏が相次いで包括的救済案を発表したことを受けて、欧州株価が上昇。 NYダウも寄り付から上昇を強め、結局900ドルを超える上昇を示現して終了したことで円売りが大きく強まった。ただ、米インターバンクがコロンバス・デーで休日なこともあり、上昇スピードは鈍かった。ドル円は、102.18まで上昇、ユーロ円は138.38、ポンド円が177.52、オージー円が71.48、NZD円が63.22まで堅調に値を上げた。 一方欧州通貨では、ユーロポンドの売りが目立ち、ポンドドルは1.7441の高値まで上昇したが、 ユーロドルは1.3683を高値に、1.3467まで値を下げた。
経済指標&要人発言 NZ・8月小売売上高:前月比+0.4%、前年比-0.9%(前月比予想-0.2%、7月前月比-0.7%、前年比+2.5%)

日銀
「英中銀・ECB・スイス中銀、固定レートによる米ドル資金供給オペの実施を予定」
「FRBと英中銀・ECB・スイス中銀との米ドル・スワップ協定を増額へ」
「日銀も同様の措置の導入に向けて検討」

ラッド豪首相
「銀行預金を今後3年間全額保護する。豪銀行システムは健全」

クラークNZ首相
「銀行預金の全額保護」
ユーロ圏共同行動計画
「銀行間取引への政府保証」
「金融機関への資本注入」
「ECBによる一段の流動性供給」

ブラウン英首相
政府の多数は銀行に対する信頼を回復するために数日中に英国に続くだろう

スイス経済指標
生産者・輸入価格-9月:-0.5%(予想-0.3%)
生産者・輸入価格-9月(前年比):3.7%(予想3.9%)

シュタルクECB(欧州中銀)専務理事

英経済指標
生産者仕入価格-9月:-1.2% (予想-1.5%)前回修正:-2.0%→-3.2%
生産者仕入価格-9月(前年比):24.5% (予想19.8%)前回修正:26.0%→28.8%
生産者出荷価格-9月:-0.3% (予想-0.4%) 前回修正:-0.6%→-0.7%
生産者出荷価格-9月(前年比):8.5% (予想8.9%)前回修正:9.7%→9.1%
生産者物価指数-9月(コア):-0.1% 前回修正:-0.1%→-0.5%
生産者物価指数-9月(前年比/コア):5.4% (予想6.0%)前回修正 : 6.4%→5.6%

中川財務・金融相
日本はどうするか首相と相談=預金全額保護で
日本は欧米に比べ、金融システムそのものは健全

ビーニ・スマギECB(欧州中銀)専務理事
銀行株上昇は投資家が金融危機対策を信用に足るものと見ることを示す
共通のEU(欧州連合)の銀行救済はより良い解決法になるだろう
インフレリスクはみられない
ECBの金融政策はインフレと戦うことを第1の目標とし続ける必要
イタリアの国家財政は危機対策に影響を受けないだろう
ユーロは依然として強い通貨のままだ、過去2ヶ月は長期的なトレンドを示していない
ユーロ/ドルの1.55ドルは高すぎた
ユーロは現実的な水準に戻った、そのことは輸出業を支援するだろう

センタンスBOE(英中銀)政策委員
英国のGDPは恐らく今年第3・4四半期に縮小するだろう
深刻な英経済減速のリスクが高まった
例外的な金融システムの混乱や弱い経済はリスクバランスを著しく変える
中期的なインフレ圧力は後退した
CPIが中期的に2%まで低下するとさらに確信、目標以下にまで低下する可能性
2009年後半の景気回復は依然として妥当な期待のように思える
銀行システムに対する行動後に金融情勢が好転すると期待するのが妥当
銀行システムの改善は金融政策措置の必要性にかかる圧力を取り除く可能性
長期にわたり金融市場および銀行問題が続くならば、金融政策委員会はそのことを考慮に入れる必要

三菱UFJフィナンシャル・グループ
米モルガンスタンレーへの出資条件を変更、取得株をすべて優先株に
米モルガンスタンレーへの出資、78億ドルは転換型優先株、12億ドルは償還型優先株
転換型優先株の転換価格を31.25ドルから25.25ドルに引き下げ
優先株の利回りは10%、議決権比率は21%で変わらず

ECB(欧州中銀)-2008年欧州圏銀行調査
金融市場には多大なリスクが存在する
危機が銀行収益に与える影響は不透明だ

中川・財務相兼金融担当相
市場は米国の公的資金注入の具体的内容が明らかになる事待っている
明日(14日)の東京株式市場の上昇を期待している
ポンド/ドルは変化していない、ドル/円は少し戻しているようだ
米国から外貨準備による米債追加購入の要請はない
預金全額保護については今のところ考えていない

米財務省広報
財務省、FRB、金融機関首脳陣が市場安定について協議

米ホワイトハウス
G8会合を開催する可能性は依然ある
G8会合に関する具体的な事は決まっていない

ロートSNB(スイス国立銀行)総裁
中央銀行は協調行動が可能である事を示した
2009年のスイス経済は減速するだろう
2009年の具体的な見通しについてはコメント控える
全ての救済プランは一時的なものでなければならない
経済が悪化すれば追加利下げの可能性も
銀行は資本拡大、債務減少に努めるべきだ
スイスの銀行は他国にくらべ資本を有している
スイスフランは素晴らしいほどに安定している
経済は2009年に困難な状況に直面するだろう

ロイタルト・スイス経済相
スイス経済の今後は独経済が危機の影響をどの程度受けるのかによる
スイスの労働市場には大きな影響ないだろう
2009年の経済成長は1%かそれ以下となる可能性
テクニカル的リセッション(景気後退)の可能性も排除出来ない

ボラードRBNZ(NZ準備銀)総裁
利下げには多大な余地ある
2008年10月14日(火) 金融危機支援策の具体化を受けて、株式市場が反発、円売りが強まったが利食いに押される
14日の東京市場は、NYダウの大幅上昇を受けて、日経平均株価も買い気配でスタート。 1000円を超える上昇を実現したこと金融危機支援策が具体化して来たとの思惑が強まり、米系ファンドなどのショートカバー主導に円売りが大幅に強まった。 ただし、上値では利食い売りや本邦輸出企業からの円買いに上値を抑えられた。ドル円は、一時103.06まで上昇後、101.90−95へ下落、ユーロ円は、141円の高値から本邦機関投資家の売りで、139.01−06まで値を下げた。その他ポンド円が180.19、オージー円が73.37、NZD円が64.34、スイス円が91.01、カナダ円が90.75まで一時値を上げたが、同様の展開。 一方欧州通貨は、クロス円の動きに左右される展開で、ユーロドルは、1.3693の高値から1.3616−21へ調整し、ポンドドルは、1.7551−56の高値から1.7411−16へ値を下げた。NY市場では、寄り付からNYダウが400ドル高を実現したことで、円が軟調推移となったが、その後はダウが下落を加速。一時300ドルを超える下落となったことで、ドル円、クロス円に利食いが強まった。 欧州通貨はクロス円に振らされる展開が続いた、ユーロドルは、一時1.3769レベルまで上昇したが、1.3611へ下落、ポンドドルも1.7629から1.7426−31レベルへ値を下げた。またドル円は、102.96−01レベルへ再上昇も、ダウの下落に101.50まで下落した。 一方クロス円もNYオープンの上昇から値を下げた。 ユーロ円が141.74と本日高値を更新後、138.50と安値に下落、ポンド円も181.37から176.87−97レベルへ下落した。 その他オージー円が74.53、スイス円が91.27、NZD円が65.31、カナダ円が91.05まで上昇したが、高値を維持出来ず下落となった。 また日銀の流動性供給対策や米政府が、金融安定化法案に基づく、具体的な金融機関の救済計画を発表したが、反応は薄かった。
経済指標&要人発言 格付け機関 フィッチ
モルガン・スタンレーの格付け見通しを「ネガティブ」で据え置き
発行体デフォルト格付けを「AA-」→「A」に引き下げ

関係筋
米財務省、2500億ドル規模の銀行への資本注入を発表へ
米財務省、銀行間貸し出しの3年間保証を発表へ
米財務省、2009年までのFDICによる無制限保証を発表へ
米財務省、14日に対策を発表へ

米当局
日本時間14日午後9時30分に新たなクレジット市場救済策を発表
米財務長官とFRB議長、クレジット市場の「機能回復」に向けた取り組みを説明へ

英経済指標
RICS住宅価格-9月:-84.0%(予想-85.0%)前回修正:-81.0%→-82.0%

日本経済指標
国内企業物価指数-9月:-0.4% (予想-0.6%)
国内企業物価指数-9月(前年比):6.8% (予想6.6%)

財務省
政府保有株の市場売却、一時凍結を検討

中川財務・金融相
日銀の保有株の市中売却、一時凍結の検討も期待=談話
空売り情報開示の拡充を早急に検討・実施=談話
金融機能強化法の強化・活用で地域金融機関の円滑化を検討=談話
保険契約者保護のセーフティネット、2009年4月以降も政府補助を引き続き検討
中小企業金融の円滑化、10月15日に金融機関の代表者を集めて要請
さらに情勢の変化があれば、適時適切に対応できるよう常にあらゆる対応策を検討
追加的な経済対策、与党内の対策がとりまとまれば受け止めて対応
米欧の株価上昇はほっとしている、東京の上昇も期待

関係筋
米財務省、金融機関7行の優先株を各250億ドル取得へ
対称はバンカメ・ウェルズファーゴ・シティ・JPモルガン・ゴールドマン・Mスタンレー・バンクオブニューヨーク
バンカメ以外は、民間から各100億ドル調達する必要

与謝野経済財政担当相
信用不安が一歩ずつ解消するとの見方が欧米での株価上昇につながった
日本の金融機関で預金がき損することはない

豪経済指標
NAB企業信頼感指数-9月: -8
NAB企業景況感指数-9月: -1

関係筋
米財務省の計画、議決権のない株式と引き換えに銀行に資本注入する案盛り込む見通し
銀行への資本注入計画のコストは2500億ドルとなる可能性、半分は国内9行向け
米財務省、FDICに米銀・貯蓄金融機関が新たに発行するシニア優先債務を3年間保証する権限付与へ

河村官房長官
G7での対策に期待、与党は着実に次の景気対策を検討=市場動向で

バーナンキFRB議長
包括的で幅広い金融対策が必要な時が訪れた=WSJ紙
行動しなければ悪影響が及ぶ=WSJ紙
大部分の金融機関は信用供与が可能=WSJ紙
14日発表の対策で、より正常な市場機能が取り戻せる=WSJ紙
14日の発表、G7行同計画と一致した内容に=WSJ紙
政府は金融・景気回復の基盤を整える=WSJ紙
米経済、市場が安定を取り戻すまで最高の状態で機能しない=WSJ紙
米規制構造について、包括的見直しが不可欠=WSJ紙

日本経済指標
消費者態度指数-9月:31.8 (予想29.9)
消費者態度指数-9月(一般世帯):31.4

細田自民幹事長
選挙の時期は明示されていない
最もいい時期に解散して世論を問わなければならない
1次補正通ったら、2次補正検討していく
2次補正、年度内に実現したい
金融証券問題が安定化すれば、回復基調へ
追加的な予算措置、国際金融市場の状況で額が変わってくる
次期総選挙で自民は60議席減にとどめるのを最小限の目標にしたい

リッカネン・フィンランド中銀総裁
金融危機は終わっていない
市場金利は下落するだろう

中川財務・金融相
各国と連携をとって注意深く対応していかなければならない=株上昇で

麻生首相
追加景気対策は赤字国債出さずに対処

仏中銀
2008年第3四半期の仏GDP見通しを以前の+0.1%から-0.1%に下方修正

シュタルクECB理事
ECBの利下げは、市場への信用メッセージである
政府の金融機関への支援は一時的なものであるべき
金融市場の信用危機は中央銀行の流動性対策のみでは、解決できない
中央銀行は必要だと思われたときに行動する準備はできている
物価安定は経済成長の必須条件
中期的なインフレリスクは成長の鈍化と原油安によって緩和
2009年後半にインフレ率はECBの物価安定の水準にかなり近づくだろう
ECBは不良資産を担保として引き受けるつもりはない
ECBの利下げは中期的に効果があるだろう、パニック的な策ではなかった

日銀
きょう午後8時半から臨時金融政策決定会合を開催
午後10時から記者会見

英経済指標
DCLG住宅価格-8月(前年比):-3.4%(予想-1.1%)
消費者物価指数-9月:0.5% (予想0.3%)
消費者物価指数-9月(前年比):5.2% (予想5.0%)
消費者物価指数-9月(前年比/コア):2.2% (予想2.1%)
小売物価指数-9月:0.6% (予想0.5%)
小売物価指数-9月(前年比):5.0% (予想4.9%)
小売物価指数-9月(前年比/コア):5.5% (予想5.4%)

ユーロ圏経済指標
ZEW景況感調査-10月:-62.7(予想-57.5)
鉱工業生産-8月:1.1%(予想1.1%) 前回修正:-0.3%→-0.2%
鉱工業生産-8月(前年比):-0.7%(予想-1.8%)前回修正:-1.7%→-1.2%

独経済指標
ZEW景況感調査-10月:-63.0(予想-51.0)
ZEW景況感調査-10月(現況):-35.9(予想-15.0)

フランツZEW(欧州経済センター)所長
包括的な銀行救済策は状況を安定させる助けとなるだろう

独ZEWエコノミスト
銀行救済策後に出てきたものはセンチメント-50.0が回答の平均だった
銀行救済策は銀行を助けるが必ずしも経済成長を支援するとは限らない
2008年後半と2009年初めにドイツはテクニカルリセッションになるだろう
インフレ期待は低下した、ほとんどがECBは追加利下げをするとみている
金融危機によって経済成長の見通しは、劇的に悪化した
銀行救済策以来、個々のアナリストたちは市場予測の減速について、それほど言わなくなった
麻生首相
日銀副総裁人事、民主党は反対しないと思う
株価上昇はG7に対する市場の好意的な反応

温家宝・中国首相
金融危機が中国に与える影響は限定的で対処可能
中国は金融市場の安定を維持できると確信
成長を維持するため、柔軟で慎重な政策を続ける

GE幹部
GM(ゼネラル・モーターズ)、米FRBの緊急融資は打診していない
GM、破産は選択肢に入っていない

バローゾEU委員長
EUのサミットで、金融危機への対応において強化協調対策が取られることを期待する
トンネルの終わりの光が見える、しかしまだ金融危機は終わってはいない
EUは今一度、ヘッジファンドや、プライベートエクイティーについて規制を考えなければならない

ブッシュ米大統領
金融危機対応に向け前例のない積極的な措置を講じている
欧州の銀行支援に向けた措置は米国の完全な支持を得ている
米銀行への資本注入策は不可欠、短期的措置
FDIC(連邦預金保険公社)、銀行発行の大半の新規債を保証へ
FDIC、政府保証を全無利子の銀行預金に拡大へ
FRB(米連邦準備制度理事会)がCPの最終的な購入者となる新規プログラムを創設へ

カナダ経済指標
新車販売台数-8月:-2.3%(予想-1.0%)

米財務省
金融機関のシニア優先債務など2500億ドルで購入へ
最大購入額は各金融機関当り250億ドル
株式買取プログラム参加のための銀行の期限を11月14日に設定

日銀
固定レートによる米ドル全額供給オペの実施へ
株式売却を10月15日より当分の間停止
国債現先オペの対象に変動利付債・物価連動債・30年債を追加
CP現先オペ、頻度・金額面で積極活用を図る
2009年4月末までの時限措置として、日銀取引先のABCPを適格とする
年末越えターム物オペを早期に開始
FRBとの米ドル・スワップ、引き出し限度額を撤廃
現状の金融政策維持を全員一致で決定

FDIC(米連邦預金保険公社)
シニア・無担保銀行債務・無利子預金などを保証へ

ポールソン米財務長官
政府は資本注入受ける機関のワラントを取得
資本注入受ける金融機関は健全、景気支援のための措置
不確実性への懸念は人々に経済に対する信頼を失わせる可能性、これは容認できない
銀行への出資は必要、たとえほとんどのアメリカ人が反対だとしても

FRB(米連邦準備制度理事会)
10月27日からCP買い入れプログラムを開始する
買い入れの対象は、高格付けの米ドル建てのCP

白川日銀総裁
国内金融市場で金利のばらつきやレポ市場の流動性が低下
本日の対応策、一部で資金調達環境の厳しさみられるための対応
日本では銀行間取引の全額保護は必要と考えていない
米欧金融システム解決には、なお政策の積み重ねが必要
カウンターバーティーリスク解消には、資本注入も必要=世界の金融危機で
日本で預金の全額保護の必要性あるとは考えていない
準備預金への付利は資金の運用先提供する意味ある
G7後の金融市場、各国の施策を好感した動き

米財務省
9行に対する資本注入を数日以内に実行
資本注入による現行配当金の引き下げ要求せず
配当金の引き上げには一定の制限与える
注入限度額の2500億ドルは年内に使い切る

ユンカー・ユーログループ議長
株価上昇は金融危機が終わったことを意味しない
楽観論は大げさだ
金融市場の危機はまだ終わっていない

シュタインブリュック独財務相
2009年の経済成長率は0.2%の可能性
トリシェECB(欧州中銀)総裁
中銀の最優先課題は物価の安定だ
市場の調整は中央銀行にとって課題だ
協調利下げは危機によって正当化されている
インフレリスクは減少した
危機が物価の上振れ圧力を減少させた
銀行は透明性を高めなければならない
インフレ期待抑制のためあらゆる手段を講じる
ECBは物価安定を注視し続ける
成長減速がインフレに影響
インフレ期待の抑制が必要だ
変動は市場の通常の特質だ
為替に関するG7声明を堅持
成長に対する下向きリスクが表面化した
インフレ期待を抑制せず市場の過度な変動を助長してはならない

デューガン米通貨監督庁長官
新計画により4大国内銀行の資本比率は規制水準をかなり上回る
米9大銀行は計画の一環として米財務省に1250億ドルの優先株売却で合意

FOMC(連邦公開市場委員会)公定歩合議事録
カンザスシティ連銀が9月16日の会合を前に0.25%の公定歩合引き上げを要求
ダラス連銀が8月28日に0.25%引き上げを要求したが、その後据え置き要求に変更
その他の連銀は据え置きを要求

FRB(連邦準備制度理事会)
日銀との通貨スワップによるドルの無制限供給を承認

米9月次財政収支-9月:457億USD(予想450億USD)
2008年10月15日(水) 不安定な株式市場を受けて、機関投資家からのクロス円の投売りが上値を圧迫
15日の東京市場は、前日のNYダウの軟調を受けて、日経平均がマイナス圏で推移したことを嫌気して、円の買い戻しが強まった。特に機関投資家からクロス円の投売りが上値を圧迫したが、その後は日経平均株価が比較的堅調な推移から、前日比プラス99円の9547円で引けたことで、ドル円、クロス円にショート・カバーが強まった。 ドル円は、101.14まで下落後、101.92まで反発。ユーロ円は、139.36から136.95まで下落後、138.75−80レベルに反発し、ポンド円は175.90の安値から178.38まで上昇した。その他のクロス円ではm、オージー円が69.60、NZD円が62.00、カナダ円が86.68、スイス円が88.80の安値まで一時値を下げた。一方欧州通貨では材料難の中、堅調な推移となり、ユーロドルが1.3535から1.3629まで値を上げ、ポンドドルも1.7380から1.7495まで上昇した。 ロンドン市場では、欧州株やダウ先物が軟調となったことで円を買い、ドル売りが強まった。NY市場では、弱い米小売売上高やNY連銀製造業指数を受けて、円買いが続いたが、午前中はNYダウが300ドル安にも反応が薄く、比較的小じっかりとしていたが、午後に入ると、先行きの景気減速を織り込む形でNYダウが下げ足を加速。 500ドルと下げ足を加速すると急速に円の買い戻しが強まった。結局NY引けでは、前日比733ドル安の8577ドルまで売り込まれ、ドル円、クロス円は大きく下値を拡大した。 ドル円は101.75から99.87まで下落、ユーロ円は134.78、ポンド円が172.49、オージー円が65.71、NZD円59.54、カナダ円83.99、スイス円が88.09まで下落した。 一方欧州通貨もクロス円の下げにつれて、ロンドン時間の高値から値を落とした。 ユーロドルは、1.3688から1.3484へ下落、ポンドドルも1.7602から1.7264まで下落した。またベージュブックでは「9月の経済活動はすべての地区で低下」、「大部分の地区で製造業、雇用市場の状況が悪化」と米景気の悪化が示されたが、既にこういった材料が出る前に、ダウが大きく下落しており、これに反応したとは言えない。
経済指標&要人発言 日・8月経常収支:+9888億円(前年比-52.5%)
日・9月対内債券投資:6205億円の流出超/9月対外債券投資:77億円の流出超/9月対内株式投資:1兆1389億円の流出超
日・8月鉱工業生産確報値:前月比‐3.5%、速報値から変わらず
日・8月製造工業稼働率指数:前月比‐3.5%/日・8月製造工業生産能力指数:前月比‐0.1%
独・9月消費者物価改定値:前月比-0.1%、前年比+2.9%(前年比予想+2.9%、速報+2.8%、8月+3.1%)

ポールソン米財務長官(英FT紙)
「米救済策はシステム安定に向けた重要な一歩」
「救済策で金融圧迫が終了するとは言えない」
「モーゲージ資産買い取りも同時に進める」

イェレン米サンフランシスコ地区連銀総裁
「米経済はリセッション(景気後退)局面にあるようだ」
「第3・四半期の成長はおそらく横ばい、第4・四半期はマイナス成長の公算」
「米経済成長と雇用創出の停滞、数ヶ月ないし数年続く可能性」
「金融市場の混乱、世界の繁栄にとって深刻で直接的な脅威」
「インフレ圧力は著しく緩和している」
「金融セクターと経済全般とのつながりが悪化を助長している」
「前週の協調利下げ、成長やインフレ見通しを踏まえて強く支持した」
「利下げは万能の解決策ではないが、金融市場の緊張緩和に寄与」
「一部金融機関の資本、米財務省のMBS買い取り計画によって増強される見込み」

ブラード米セントルイス地区連銀総裁
「金利への過度の依存は現在の問題解決につながらず、インフレ加速させる可能性」
「金融市場の緊張が強まれば、景気低迷が長引く恐れ」
「信用危機が成長に与える影響は不透明だが、深刻な結果をもたらす可能性」
「米経済は第3四半期に大幅に減速した可能性、原油高が圧迫要因」
「市場の混乱はなお深刻だが、最大の不透明要因の一部は対処された」
「政府の対策が機能すれば、不況でなく景気低迷にとどまる可能性」
「政府の計画がきちんと実行されれば、日本の「失われた10年」のような事態は回避可能」
「住宅建設は循環的な底に近づいている、中古住宅販売は安定した」
「米政府の対策が失敗すれば、経済は長期的低迷に陥るリスク」
「直近の米雇用統計でリセッション(景気後退)リスクが高まった」
「米国の金利はすでに低水準、さらに金利を下げてもあまり効果はない」
「米住宅価格は不合理な水準ではない、大幅下落が必要との見方には同意しない」

白川日銀総裁
日本は極めて低金利で金融システムも安定=協調利下げで
準備預金付利は検討している課題の1つ、金融市場安定保つ1つの方法
日銀による株式買取再開は考えていない
日銀としては流動性供給に万全を尽くす

英経済指標
失業率-9月:2.9% (予想2.9%)
製造業単位労働コスト-8月(前年比):2.6% 前回修正:1.9%→2.4%

ブラウン英首相
対応の次の段階は問題が再び起こらないことを確認することだ
適切な監督および透明性を確認する必要がある
それは金融ショックにおける適切な早期警報システムを含む
IMFは現代の金融界のために再建する必要がある
金融問題に関する監督の団体が必要だ
世界の金融秩序再建が当面の課題
政府は英経済に雇用を創出するためにあらゆることを行う

ユーロ圏経済指標
消費者物価指数-9月:0.2% (予想0.1%)
消費者物価指数-9月(前年比):3.6%(予想3.6%)
消費者物価指数-9月(前年比/コア):1.9%(予想1.9%)

南アフリカ経済指標
実質小売売上高-8月(前年比):-5.5%(予想-5.1%)
米JPモルガン・チェース
第3四半期、純利益は5.27億ドル・1株あたり利益は0.11ドル
第3四半期、評価損はネットで36億ドル
第3四半期、ワシントン・ミューチュアル買収関連損失は6.4億ドル・1株0.18ドル
第3四半期の特別利益計上前の1株損失は0.06ドル

ポールソン米財務長官
金融システムにおいての不信は疑いようもなく経済に打撃を与えた
米国と世界が取った措置により、さらなる自信
金融システムに自信が戻りつつある

ユンカー・ユーログループ議長
日曜日のユーロ圏の決定後に市場は良い方向に動いている

ブランチフラワーBOE(英中銀)政策委員
英国の雇用者数は私が心配したよりはるかに悪い
失業者はクリスマスまでに200万人を超えるだろう

ノルウェー中銀
国際的な危機がノルウェー経済に以前と比べてより大きく影響している
経済の不確実性は異常に高い
ノルウェー経済の減速は以前と比べて速くより顕著
インフレは高いままだが、インフレを増幅させる力は弱まっている
2009年の世界成長見通しはかなり悪化
予定通りに10月29日の政策会合を開催する
現在ノルウェー経済はかなり大きな衝撃にさらされている
銀行間の信頼を回復するのは時間がかかるだろう
不確実性は通常と比べてより積極的な金融政策の必要性を示す

ノルウェー中銀政策金利:5.25% (据え置)

米経済指標
生産者物価指数-9月:-0.4%(予想-0.4%)
生産者物価指数-9月(前年比):8.7%(予想8.7%)
生産者物価指数-9月(コア):0.4%(予想0.2%)
生産者物価指数-9月(前年比/コア):4.0%(予想3.8%)
小売売上高-9月:-1.2%(予想-0.6%) 前回修正:-0.3%→-0.4%
小売売上高-9月(除自動車):-0.6%(予想-0.2%) 前回修正:-0.7%→-0.9%
NY連銀製造業景気指数-10月:-24.6(予想-10.0)

ブッシュ米大統領
長期的には経済は回復すると確信
銀行の株式を取得する計画は一時的で限定的
銀行は民間で管理され続けるだろう
異常な状況に直面している理由でとられた異例の手段

グーゼンバウアー・オーストリア首相
オーストリアは最後の手段として銀行を国有化する可能性

ゲドレム・ノルウェー中銀総裁
数四半期低成長が続くだろう
ここ最近のマネーマーケットには変動ある
インフレ見通しは大きく変化した
クローネ安が輸入物価に影響を与えるだろう
インフレ圧力は弱まった
追加的な政策変更の可能性ある
政府の予算および石油投資は危機の影響を緩和するだろう

ニーベリ・スウェーデン中銀副総裁
中銀は流動性供給を続けていく
スウェーデンの銀行は強い資本有している

ラインフェルト・スウェーデン首相
金融市場の問題はまだ片付いていない

米経済指標
企業在庫-8月:0.3%(予想0.4%)

米下院
10月20日(月)にバーナンキFRB議長が下院予算委員会で議会証言行なう予定

ブラウン英首相
英国のインフレは向こう数ヶ月の間に低下する見通し

ECB(欧州中銀)
受け入れ担保に関するルールを変更
2009年末まで適格担保の範囲を拡大
範囲は従来の「A-」→「BBB-」へ拡大
外為スワップでのドル資金の供給を開始へ
担保通貨も拡大へ
従来のドル、ユーロ、円、ポンド以外も受け入れへ

バーナンキFRB議長
景気が今すぐに回復するという事はない
信用市場の回復にはまだ時間要する
輸出は減少する可能性
金融市場の混乱は経済成長に対する脅威だ
米経済は潜在成長率を下回るだろう
危機解消に向けあらゆる手段を講じる
景気減速がインフレ圧力を緩和させる
我々は対処に必要なツールを有している
銀行救済は強固な金融システムの構築に繋がるだろう
住宅市場は依然景気減速の主要な原因だ
個人消費、設備投資、雇用は明確に減速した
危機終了まで警戒を怠らない
市場が安定しても景気が直ぐに回復するわけでない
インフレは上昇している
インフレ期待、輸入物価は安定もしくは低下
商品価格の下落は景気減速に対する幾分の緩和剤に
大手金融機関は依然強い
米経済は大きな脅威に直面している

G8首脳共同声明
世界的な金融危機に対し協調で取り組んでいく
最優先命題は市場の安定と信頼の回復だ

バーナンキFRB議長-質疑応答
事態に対し先制的に金融政策を講じてきた
FRBは1930年代のような重大な過ちを回避した
一つの教訓は「迅速な介入が重要」だという事
インフレ問題は緩やかに低下している
トリシェECB総裁とは継続的に連絡している
住宅価格の低下は不必要なサイクルを作り出す
住宅価格低下のサイクルを打破する必要ある
経済を強める事が住宅価格の回復に繋がる
われわれは迅速に行動した
行き過ぎた銀行統合は懸念だ
金融業界には多様性が必要
米国には「大き過ぎて潰せない」という厳しい問題がある
金融業界のインフラを強固にする必要
リーマンの破綻回避は不可能だった
金融安定化策は全てを解決するわけではない

米地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)
9月期の経済活動は全地区で弱まった
信用状況は全地区で逼迫
ほぼ全地区で個人消費は低下
大部分の地区で製造業は減速
雇用は減速した
賃金圧力は引き続き限定的
悲観的な経済見通しを示す地区が増加した
住宅関連材への需用は低い水準にある
多くの地区で住宅市場は弱まった
全地区に渡り経済見通しは暗い
多くの地区でコスト圧力が低下
9地区で製造業は減速
アトランタ地区は弱まった、ミネアポリスは横ばい、フィラデルフィアはやや上向きと報告
商業用不動産、建設部門は弱い、特にNY、サンフランシスコ、ダラス地区は最悪
住宅建築・販売は全地区に渡り弱い
大部分の地区で労働市場は悪化

サルコジ仏大統領
金融市場の危機はまだ終わっていない

格付け機関 S&P
オルトA住宅ローン担保証券2801億ドル相当を格下げする可能性ある

ブラード・セントルイス連銀総裁
小売のデータは第3四半期GDPが横ばいか幾分マイナスの可能性示す
商品価格の下落はインフレ低下に繋がる
景気減速がインフレを大幅に低下させるとは思わない
低金利+高インフレは良い組み合わせではない
ドルと原油価格に強い相関あるとは思わない

ムボヴェニ南ア中銀総裁
原油価格の下落はインフレ見通しを改善させる
中銀はジレンマに直面している
金融市場危機は厳しいものだ
2008年10月16日(木) NY株の再下落を受けて、日経平均が過去2番目の下落幅、円相場はボラタイルな動きが継続
16日の東京市場では、前日のNY株の大幅下落を受けて、円の買戻しが強まった。 ただし仲値に向けて米系の買戻しが入ったことや一時日経平均に買い戻しが入ったことで、円に利食いが強まったが、引けにかけて日経平均が再度1000円を超える下落で終了したことで、ドル円、クロス円は安値圏に迫る調整となった。特にクロス円では、機関投資家の継続的な売りが上値で観測された。 ドル円は99.26の安値から100.44まで上昇、ユーロ円も133.38から135.71まで値を上げ、ポンド円が170.40から174.25、NZD円は58.91から61.14まで値を上げた。またオージー円は、豪州中銀の市場介入の噂で、64.67から68.19まで一時上昇した。一方欧州通貨では、クロス円の反発に上値を伸ばしたが、その後はドルの買い戻しに晒された。ユーロドルが、1.3518から1.3346まで下落、ポンドドルも1.7353から1.7188まで値を下げた。 ロンドン市場では、米銀行の決算が予想ほどの悪化とはならず、ダウ先物が堅調推移となったことで、ドル円・クロス円が買い戻りが優勢となった。NY市場では、弱い米9月鉱工業生産やフィラデルフィア連銀指数を受けて、NYダウがマイナス380ドルまで下落すると一転ドル売り、クロス円の売りが強まったが、その後逆にダウが、プラス401ドル高まで上昇したことで、再び円売り、ドル買いが強まった。 ドル円は101.40の高値から100.17−22レベルへ下落後、101.74へ上昇、 ユーロ円は137.22の高値から134.14へ下落後、136.84まで値を上げた。 またその他クロス円では、ポンド円が176.23、オージー円が70.25、NZD円が62.86の高値まで上昇した。 一方ユーロドルは、指標後1.3540まで上昇も、その後は1.3375−80レベルへ下落後、揉み合いに推移し、ポンドドルは、ユーロポンドの売りが強まり、1.7155−60を安値に、東京時間の高値圏となる1.7350−55まで値を上げた。尚商品市況は、世界的な景気減速懸念を受けて大幅に値下がりしており、原油価格は、弱気の在庫統計もあり昨年8月以来となる70ドル割れ、金価格は800ドル割れを示現の安値を示現した。
経済指標&要人発言 スイス・8月小売売上高:前年比変わらず
インド・10/4時点の卸売物価指数:前年同期比+11.44%

コーン米FRB副議長
「資金調達への米利下げの効果、信頼感の一段の低下に圧倒されている」
「利下げは、長期的に資産価格を支援し資金調達コストを下げ消費・雇用を促す」
「市場が回復しても、慎重な貸し出し姿勢が長期化し資金調達コストはFF金利より割
高な状態が続く」「経済は2009年も標準以下の状況続く公算、終盤から2010年には回復へ」
「信用収縮が収まるにつれて、低金利はより緩和的環境を生み出す」
「インフレは低下基調となる公算が大きいようだ」
「コアインフレ、商品価格下落や経済の緩みにより鈍化する可能性」
「海外でのインフレ低下、ドル高が輸入価格上昇を抑制へ」
「見通しに対する不確実性が高く、今後の経済動向は金融市場の緊張緩和のペースによる」
「住宅市場の調整はさらに続く可能性が高い」
「住宅価格はさらに下落する公算、在庫は高止まりが続く見通し」
「最新の経済指標、弱さを増している」
「バブルに対処する最も有効な政策は、監督体制の改善」

曽蔭権香港行政長官
「香港の通貨ペッグ制を変更する時期ではない」
「米ドルとのペッグ制、現在も将来も適切な政策」
「香港はリセッション(景気後退)に陥っていない」

周小川中国人民銀行総裁
「中国は内需拡大のためさらなる対策をとる必要」
「中国の投資や消費の伸び、今のところ堅調に推移」

スイス財務省
「UBSとの間で長期の資本供与と非流動性証券などの清算について基本合意。UBSは多大な評価損のリスクから解放される。」

EUサミット声明草案
「EU全体を網羅する金融監督システムの構築が必要」
「各国の監督当局に、意見交換のため毎月会合を持つよう要請」
「ECB・ユーログループ・欧州委・議長国から成る金融危機対策のための組織を創設」
「需要減退や投資鈍化に対して必要な措置を講ずる」
「欧州の産業支援のため、年末までに欧州委が提言を発表へ」
「世界の金融システム改革に向け、域外との協力が必要」
「透明性・国際的な規制基準・国境を越えた監督に関する早期の国際的決定を求める」
「危機管理・早期の警告システムに関して早期の国際的決定を求める」
「金融危機に対するユーロ圏の行動計画を支持」

ECB
「ハンガリー中銀に対し50億ユーロの流動性を供給することに合意した」

クアデン・ベルギー中銀総裁
最近の銀行の混乱は1930年代以来最も深刻な危機、金融政策に難題をもたらす
ユーロ圏のインフレ圧力は緩和している
経済の見通しは弱まっている
必要な場合いつでもECB(欧州中銀)は断固として行動する

ムボウェニSARB(南ア準備銀行)総裁
世界的な経済減速が広範囲にわたり長期化する危険は極めて現実的
より政策の柔軟性が外的ショックの影響を和らげるために必要とされるだろう

ロートSNB(スイス中銀)総裁
経済は2009年に悪化するだろう
金利を決定する前に実体経済をみる必要がある

スイス10月ZEW景況感調査:-91.1

与謝野経済財政担当相
国際的金融危機で日本経済も困難に直面すると認識
国際的金融危機が萎縮効果持つ可能性
追加対策規模、第1次補正規模を上回るべきと主張する人が多い
定額減税、規模と財源を明確にすることが総理の指示
追加対策は著しい景気後退を回避するための対策

麻生首相
追加経済対策の財源、赤字国債には極力依存しない
追加経済対策、27日の週に取りまとめたい
金融危機の影響を受けること、覚悟しなければならない=追加経済対策で

独経済省
2009年ドイツGDP成長率見通しは0.2%(以前は1.2%)
見通しは危機による大混乱が拡大せず銀行システムの安定化を想定
見通しは金融危機によって高度の不確実性がある
原油価格は下落を拡大し、見通し以上に消費を押し上げる可能性

米メリルリンチ・第3四半期決算
第3四半期の継続事業ベースの純損失は51億ドル
第3四半期の継続事業ベースの1株損失は5.56ドル
第3四半期の1株損失は5.58ドル
第3四半期の評価損計上額はネットで57億ドル

グロス独経済相
株価下落は世界的なリセッション(景気後退)への懸念を反映
独経済の新たな成長見通しはユーロが1.42ドル・原油が1バレル95ドルを想定

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン・第3四半期決算
第3四半期の1株利益は0.72ドル

米シティグループ・第3四半期決算
第3四半期の純損失は28億ドル、1株損失は0.60ドル
第3四半期、SIV資産の評価損は20億ドル
第3四半期の収入は23%減の167億ドル
第3四半期に純資産が500億ドル減少
第3四半期の継続事業ベースの1株損失は0.71ドル

トレモンティ・イタリア経済相
金融危機は抑制され乗り超えている
市場の混乱は実体経済に対する懸念を反映

ユンカー・ユーログループ議長
銀行対策は欧州の全般的なリセッションを回避する助けとなるだろう

オルドネス・スペイン中銀総裁
米国とその他の国々の政府は、さらに政策の詳細を規定し、それらを実践に移す必要がある
低い経済の成長率はインフレリスクが低いということだ
スペインの銀行は再構築と経費削減が必要だ

リッカネン・フィンランド中銀総裁
10月8日の協調利下げでゆっくりとであるが、確実に市場の金利は下降している
10月8日の協調利下げは各国の中銀が緊密に協力しているということを示した
金利の引き下げ、流動性政策はうまくいっている

米9月消費者物価指数
消費者物価指数:0.0%(予想0.1%)
消費者物価指数(前年比):4.9%(予想5.1%)
消費者物価指数(コア):0.1%(予想0.2%)
消費者物価指数(前年比/コア):2.5%(予想2.5%)
週間新規失業保険申請件数:46.1万件(予想47.0万件)前回修正:前回47.8万件→47.7万件

カナダ経済指標
製造業出荷-8月:-3.7%(予想-0.9%)

米9月鉱工業生産:-2.8%(予想-0.9%)前回修正:-1.1%→-1.0%
米9月設備稼働率:76.4%(予想77.9%)

米8月対米証券投資
ネット長期TICフロー-8月:140億USD(予想300億USD) 前回修正:61億USD→86億USD
ネットTICフロー合計-8月:-4億USD 前回修正:-748億USD→-336億USD

FRB(連邦準備制度理事会)
ボーイング社のストが鉱工業生産を0.5%押し下げた
ハリケーンが鉱工業生産を2.25%押し下げた

ロートSNB(スイス中銀)総裁
SNBの対策は時間がかかるが、LIBORはゆっくりと良い方向に向かうだろう
我々はインフレが依然として2%を超えていることを十分承知している
成長のリスクは下方を向いている
あらゆる要素がインフレの低下が見込まれることを示す

ジョーダンSNB理事
金融市場の緊張はLIBORが目標に達することを難しくする
新たなSNBの対策は効果があるだろう

米経済指標
フィラデルフィア連銀指数-10月:-37.5(予想-10.0)
雇用指数:-18.0(前回-0.9)
新規受注:-30.5(前回5.6)

ブラード・セントルイス連銀総
低位で安定したインフレが経済成長にとって重要だ

ヒルデブランドSNB(スイス国立銀行)副総裁
問題は世界的に広がっている
UBSは破綻から程遠い
政府は金融市場の安定を約束している
インターバンク市場への影響はこれから見られるだろう
世界経済の失速がスイスにも影響する可能性
景気が失速してもスイス経済の状況は良好だ

ヒルデブランドSNB(スイス国立銀行)副総裁
問題は世界的に広がっている
UBSは破綻から程遠い
政府は金融市場の安定を約束している
インターバンク市場への影響はこれから見られるだろう
世界経済の失速がスイスにも影響する可能性
景気が失速してもスイス経済の状況は良好だ

スターン・ミネアポリス連銀総裁
物価、雇用は短期的に低下するだろう
銀行救済プランは信用市場凍結の解凍に役立つだろう

米経済指標
NAHB住宅市場指数-10月:14(17)前回修正:18→17

トレモンティ伊経済相
米国が11月に緊急G7会合を計画
会合では金融危機への対応を協議

ゴンザレスパラモECB(欧州中銀)理事
協調利下げは市場に落ち着きを与えた
インフレは低下している
2008年10月17日(金) 株価に一喜一憂も週末のショート・カバーに円は軟調な引け
17日の東京市場は、NYダウの反発を受けて東京株式市場が堅調に上昇したことで円売りが強まった。ただしその後はダウ先物が反落したことで、材料難から、高値圏を維持できずに調整的となっている。 ドル円は101.12から101.84まで上昇も利食い売りに押されて100.95まで下落した。 ユーロドルは、1.3517から1.3425へ軟調推移。ポンドドルも1.7380から1.7284へ値を下げた。一方クロス円もドル円同様の動きで、ユーロ円は、137.42から135.75へ下落、ポンド円は176.48から174.49、オージー円は70.98から68.18、NZD円は63.17から61.56、カナダ円が86.46から85.18、スイス円は89.76から88.84で下落した。ロンドン市場では、材料に乏しい中、ダウ先物が軟調推移となったことから円を買い戻す動きが強まった。NY市場でも米9月住宅着工件数や9月建設許可件数が予想より悪く、その後の米10月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値も弱い結果となったが、これには反応せず株式マーケットに一喜一憂するかたち。NYダウは寄り付から250ドル近い下落となったが、オプションの行使に絡む買いにダウが一時300ドルのプラス圏を回復。ドル円、クロス円に週末の買い戻しが強まった。ただし、その後はダウが再度マイナスへ転落。結局127ドル安で引けたが、ドル円、クロス円は比較的堅調なレベルで週末の取引を終えた。 ドル円は一時100.61まで下落したが、その後は101.82へ上昇、ポンド円は173.95から176.55、オージー円は67.80から71.34と本日高値を更新した。 その他では本日高値を手前に、ユーロ円が134.84の安値から137.30ま、NZD円は、61.20から63.10、カナダ円は84.33から86.24、スイス円は88.56から89.80まで値を上げた。一方欧州通貨では、ユーロポンドの買い戻しが強まり、ユーロポンドが0.7811まで上昇。ユーロドルは中東やソブリン筋の買いが支え1.3387から1.3497まで値を上げ、逆にポンドドルは1.7226と本日安値を更新した。 株式市場では、ウォーレン・バフェットのNYタイムズ紙への寄稿「アメリカを買え、私はそうしている」との記事が話題になった。 
経済指標&要人発言 日・8月第3次産業活動指数:前月比-1.4%
日・対内債券投資(10/5-11):8610億円の流出超
対外債券投資:7934億円の流入超
対内株式投資:347億円の流入超

ローゼングレン米ボストン地区連銀総裁
「住宅・金融市場の問題は経済全体に波及」
「経済・金融の状況は最近悪化した」
「企業の借り入れのための流動性を再構築することが非常に重要」

白川日銀総裁
「わが国金融機関、信用コストが増加している」
「日銀としては金融システム状況を注視していく」
「当面、海外経済の減速が明確化するもとで、景気は停滞続ける可能性高い」
「不確実性大きいがやや長い目でみれば次第に緩やかな成長経路に復していくと予想」
「先行き経済の不確実性は増大している」
「負の相乗作用強まれば、日本にも大きな影響」
「国内民間需要、さらに下振れる可能性も」
「上下両方向のリスク要因を丹念に点検しながら、それらに応じて機動的に金融政策運営行っていく」

中川財務・金融相
「わが国金融システムは相対的に安定しているが、高い緊張感もって対応する」
「金融機能強化法レベルアップし、できるだけ早期に成立はかりたい」
「中小零細企業に対し、金融機関は適切にリスクテイクをしてほしい」

ユーロ圏経済指標
貿易収支-8月(季調済):-61億EUR(予想-54億EUR) 前回修正:-64億EUR→-67億EUR
建設支出-8月:0.1%
建設支出-8月(前年比):-2.5%

ユンカー・ユーログループ議長
金融危機のトンネルの出口の明るい光を見つけることができない

シュタインブリュック独財務相
ドイツ経済は比較的強固なようだ

アルムニア欧州委員
金融機関は将来的に経済成長が減速するだろう
格付け機関はさらに綿密に公共負債を調べるだろう
特別な規制が今後、投資のレバレッジを小さくする

ノボトニー・オーストリア中銀総裁
ユーロ圏の経済成長見通しはさらに下方修正されるだろう
為替 :与謝野経済財政担当相 (更新:10/17 19:27)
社会保障制度、中福祉・中負担が国民のコンセンサス
自民党が考えている追加策、総需要政策としての公共事業含まれないと理解
法人税収は減収続く、年末に冷静・客観的に判断する=財政健全化目標で

トリシェECB総裁
当局は責任を果たしていると確信を持っている
マーケット関係者が取った措置を様子見しなければならない
危機への取り組みが前進していると自信

米経済指標
住宅着工件数-9月:81.7万件(予想87.8万件)前回修正:89.5万件→87.2万件
建設許可件数-9月:76.6万件(予想84.0万件)前回修正:85.4万件→85.7万件

格付け機関 S&P
UBSのカウンターパーティー格付けを引き下げる可能性

米10月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値):57.5(予想65.0)

米ホワイトハウス
18日にブッシュ大統領、サルコジ仏大統領、バローゾ欧州委員が3者会合
3者会合ではG8の日程は確定しない
新たな政策発表は行なわれない見通し

エヴァンス・シカゴ連銀総裁
景気減速は2009年も続く
生産・消費・雇用は非常に不振だ
景気減速がインフレ圧力緩和に繋がるだろう
夏季に比べ、インフレ懸念は和らいだ
景気回復には住宅・金融市場の回復が必要だ
市場の緊張は景気見通しに不透明性を与える
信用市場の状況が改善すれば成長に対するリスクは減少へ
世界経済軟化の中で輸出拡大のペース確保するのは困難

ハーパー・カナダ首相
経済協力の重要性は以前よりも高まっている
(サルコジ仏大統領との共同記者会見)

バローゾ欧州委員
本日のユーロ圏・カナダの会合は実り多いものだった

サルコジ仏大統領
危機に再度陥らないようなシステムが必要だ
ユーロ圏とカナダに必要なのは”強い声”だ
(ハーパー・カナダ首相との共同記者会見)

ムボウェニSARB(南ア準備銀行)総裁
市場が機能しなければ金利も機能しない
南アのインフレは2010年初期にかけて低下していくだろう
食品・原油価格とランド安を懸念している

ブラード・セントルイス連銀総裁
今年行なわれた利下げは先制的なものだ

エヴァンス・シカゴ連銀総裁-質疑応答
政策金利は歴史的にみて低水準だ
失業率の急伸はリセッションの典型だ
介入すれば株式保有者の多くは悪影響受けるだろう
迅速な景気刺激策は良い効果もたらす
2008年10月20日(月) ダウの堅調を受けて、円の売り戻し 
20日の東京市場は、週末のダウが久々に落ち着いた感じで引けたことを受けて、東京株式市場が堅調に推移したことで、円が軟調な推移となった。ドル円は、5−10日の仲値需要もあり、101.41から102.42まで上昇、ユーロドルも下値でのソブリン系の買いに支えられて1.3401から1.3531まで値を上げた。その他クロス円では、ポンド円が175.26から179.13、オージー円が69.79から71.98、NZD円は61.58から63.26まで値を上げた。ロンドン市場は、ユーロポンドの売りに伴なってユーロが値を下げる展開。 米企業からのドル買いが指摘されている。また円絡みでは、アジア市場で続いたドル円、クロス円のショート・カバーが一巡すると欧州通貨の売りに次第に小緩む展開となった。 NY市場では、予想より強い米景気先行指数が後押しとなり、欧州通貨売りが強まり、ダウが高値から値を消すと、クロス円もこれにつれれる展開となった。 ただし、引けにかけてNYダウが、予想外のアメックスの好決算を受けて411ドル高で引けたことで、買い戻しが入って終了した。ユーロドルは、一時1.3288、ポンドドルは1.7105の安値まで下落、ドルスイスが1.1524の高値まで上昇した。ドル円は、101.36−41レベルまで下落後、101円後半での揉み合いを繰り返したが、ダウの高値引けを受けて、102.07−12レベルまで値を上げた。 一方クロス円は、アジアの高値からは調整も比較的堅調な推移となった。 ユーロ円は134.80まで下落後、136.01−06まで上昇、ポンド円は173.60の安値まで下落後、175.02−12へ値を上げ、オージー円は70.26−31から71.82−87、NZD円は62.28−23から63.70−75と本日高値圏まで上昇した。
経済指標&要人発言
2008年10月21日(火) リーマン・ブラザーズやワシントン・ミューチュアルのCDS決済絡みのドル買い観測にドルが強含み
21日の東京市場は、東京株式市場の上昇に、当初は円が売られるものの、安値での円の買い戻し意欲が強く、クロス円の売りと合わせてその後は円が強含み展開となった。欧州通貨は、本日のリーマン・ブラザーズや今週のワシントン・ミューチュアルのCDS決済絡みのドル買い観測にドルが強含みとなった。ユーロドルは、1.3358から1.3236まで下落し、ポンドドルは、1.7195までユーロポンドの売りに上昇したが、その後は1.7088まで値を下げ、ドル円は102.16から100.98まで反落した。 一方クロス円は、堅調な株価にも欧州通貨の下落に値を下げる展開となり、豪準備銀行理事会議事録を受けてオージー円が、71.96から69.13まで大きく売られ、ユーロ円が136.39から133.77、ポンド円は、175.53から172.57まで値を下げた。ロンドン市場では、リーマン・ブラザーズのCDS決済に絡んだドル手当てのためのドル買いの噂がつきまとい欧州通貨売りの流れが継続した。また英10月CBI製造業受注指数の悪化からポンド売りが目立った。NY市場でもドル、円が全面高となった。 特にリーマンに絡んだドル買いが、ロンドン・フィキシングに向けて、大量に出るとの思惑から、ユーロが大きく下落。一時1.3051の安値まで値を下げた。 またポンドドルも1.6651まで下落、ドル円は反発が100.85−90に限定されて、100.09の安値まで値を下げた。 一方クロス円は、ダウや欧州通貨の下落に総じて大きく値を下げた。NYダウは、一時プラス圏を回復も、価格を維持できずに、結局231ドル安で引けたが、一応9000ドルは守られている。 ユーロ円が一時130.66の安値、ポンド円が166.75、オージー円が67.10、NZ円は60.55、スイス円が86.51の安値まで下落。特に予想幅より利下げが小幅となったカナダ円は、カナダ中銀が更なる利下げを示唆したことで、82.16まで大きく値を下げた。 
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2008年10月22日(水) CDS決済のドル買いやダウの下落を受けて、ドル買い、円買いが続く
22日の東京市場は、東京株式市場の下落を受けて、円買いが加速した。 欧州通貨は、ユーロ圏景況感の悪化懸念、追加利下げ観測や引き続きCDS絡みの清算のドル買いの思惑から、大きく下落した。 ユーロドルは、1.3077から1.2740まで下落し、ポンドドルは、1.6726から1.6204まで値を下げた。 またドル円は、100.57から98.87までやはり大きく下落した。一方クロス円も東京株式市場やドル円の急落につれて全般的にパニック的な売りとなった。ユーロ円は、131.47から126.95まで下落し、ポンド円は167.96から160.82、オージー円は、68.45から65.75まで下落した。海外市場では、東京、ロンドン市場と大荒れから、FRBが来週のFOMCを前に、緊急利下げに踏み切るとの噂から、一旦巻き戻しのドル売り、円売りが出たが、米企業の振るわない決算から500ドルを超える下落となったNYダウを受けて、ドルは堅調な推移から、円が全面高となった。 ユーロドルは、1.2917への反発からは、1.2797を下値に揉み合いとなり、英中銀の追加利下げの思惑が高まったポンドドルは、1.6130の安値ま下落した。 またドル円は、反発が99.31−36の限定されて97.23の安値まで下落、クロス円は全面安となた。 ユーロ円が124.65、ポンド円が157.75、オージー円は、豪中銀が豪ドル安を容認するとの見方から64.93の安値に下落し、NZD円はNZ準備銀行が2%の利下げを実施するとの噂から56.87、カナダ円は、商品先物価格の続落やオンタリオ州が今期5億カナダドルの財政赤字を計上する見通しとのことで77.25の安値、スイス円は83.77まで急落となった。
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2008年10月23日(木) 軟調な株価を受けて、円買い、ドル買いが継続
23日の東京市場は、NYダウの500ドルを超える下落を受けて、日経平均株価が大幅下落となったことから円が買われる展開が続いた。 対欧州通貨では材料難から揉み合い気味の展開。 ただし、ウォールストリートジャーナルが「ブッシュ米政権、約400億ドルの新たな住宅ローン借り手保護策を検討」とのニュースで、ショート・カバーが優勢となった。ユーロドルは、1.2726から1.2865で推移、ポンドドルも1.6159から1.6347での動向。ドル円は、98.71から96.85まで下落後、98.33まで反発した。 一方クロス円もドル円同様の動きで、ユーロ円が126.00から123.40まで下落後、129.29へ反発、ポンド円は156.97から156.97へ値を上げ、オージー円は63.87から66.12、NZD円はNZ中銀の利下げが1%の留まったことで、 57.08から59.03、カナダ円は76.85から78.21へ一時値を上げた。 海外市場は、アジア市場の流れをつい円の買い戻しが強まった。特にNYダウが一時270ドルの反発から下げに転じると下値のストップ・ロスをヒットする形で、ドル円、クロス円は急落となった。ただし、その後ダウがプラス170ドルで引けると急速に達成からンから買い戻しが強まった。 ドル円は、一時95.94まで下落。クロス円でもユーロ円が123.18、ポンド円は154.56、スイスフラン円は82.66、豪ドル円は62.66、NZD円は55.63まで本日安値を更新した。 またカナダ円も76.24まで値を下げたが、その後はドル円は97円半場に反発、ユーロ円も126円を回復した引けた。 一方ユーロドルは、1.2730−35の安値からは、1.2750−1.2900でのレンジ的推移だが、ユーロ円が上昇すると1.2938に上ヒゲをつける上昇となった。
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2008年10月24日(金) 日経平均が7600円台突入。 ドル円が今年3月の安値を下回り一時90.87の安値
24日の東京市場は、東京株式市場の7600円台までの大幅下落、ヘッジファンド、大手金融機関の損失計上の噂で円買いが加速した。欧州通貨でも、クロス円の下落に伴なうドル買いが大きく進んだ。 ユーロドルは、1.3007から1.2624まで下落し、ポンドドルは、1.6327から1.5832まで値を下げた。またドル円は、98.08から中東筋の売りで、95円のオプションの防戦をうけて、94.75まで下落した。一方クロス円も軒並大きく値を下げた。 ユーロ円は、127.30から119.97まで下落し、ポンド円は、159.92から150.29まで、オージー円は、66.18から60.10、NZD円は58.66から54.45、カナダ円は78.83から74.41まで下落した。 NY市場は、ドル円やクロス円では、ロンドンタイムの安値からの買い戻しが継続した。またNYダウ平均は寄り付き直後に503ドル安を示現したこともあり、8200ドルを下値に底堅い動きとなったこともあり、週末のショート・カバー中心の動きとなった。 ユーロドルは、1.2496の安値から1.2754−59まで反発後、1.2560−65まで下落、 ポンドドルは、1.5269から1.5940−45まで上昇し、ユーロポンドが0.7903まで下落した。またドル円は90.87からじりじりと94.85レベルまで値を戻した。 一方クロス円は同様な動きで、ユーロ円が113.79から120.10−15、 ポンド円が139.35から150.93−03、オージー円が55.13から59.03−08、NZD円が50.12から52.94−99、カナダ円は70.99から74.62−67、スイス円は78.77から81.32−73へ大きく反発した。
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2008年10月27日(月) G7声明を受けて円の売り戻し
27日の東京市場は、早朝から日本の個人投資家のマージン・コールの投売りや日経平均の下落を見越した投機的な円買いが強まったが、G7声明を受けて介入警戒感で、円が売り戻されたが、結局東京株式市場が大幅下落となったことや介入が全く入る気配がないことで、円買いが引続き優勢となった。 ユーロドルは、1.2687まで反発もユーロ円の売りに押され1.2420まで下落、ポンドドルも1.5876から1.5377まで値を下げた。 またドル円は91.88から94.50まで上昇もその後はじりじりと92円前半まで値を落とした。 一方クロス円も反発から戻り売りに晒され、ユーロ円は115.35から119.47まで上昇後、115円前半へ下落、ポンド円は149.85から142.82、オージー円は58.80から56.14、NZD円は52.76から50.26、カナダ円は74.21から71.71まで値を下げた。NY市場では、予想より強い米9月新築住宅販売件数を受け、一時200ドルを超える上昇となったNYダウを受けて、円の売り戻しが進んだが、結局マイナス圏で引けたことで、高値を維持できていない。ドル円は94.14−19の高値から92.40−45まで下落した。 またユーロ円は118.24−29、ポンド円は147.72−82、オージー円は57.71−76、NZD円は51.48−52、スイス円は81.57まで上昇したが、その後失速となり、ユーロドルも1.2581−86の高値から1.25前半に値を落とした。
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2008年10月28日(火) 日銀金融政策決定会合での利下げ観測や円売り介入への警戒感が円の上値を抑える、ユーロドルは今年の安値1.2329まで下落
28日の東京市場は、株式市場に一喜一憂する展開が続いたが、今週末の日銀金融政策決定会合での利下げ観測や円売り介入への警戒感がドル円の下値を支え、結局に日経平均株価が400円を超える上昇で終了したことで、急速にショート・カバーの円売りが強まった。ドル円は、92.48から96.20まで一時値を上げ、ユーロ円も117.30から114.45下落後、120.64まで急反発となった。 またユーロドルは、1.2329から1.2588まで上昇、ポンドドルも1.5402から1.5751まで値を上げた。その他クロス円は、ポンド円が142.78から151.28、オージー円が55.53から59.48、NZD円が49.99から52.97、カナダ円が71.23から74.74、スイス円が79.85から83.05まで上昇した。 ロンドン市場では、日経平均株価の上昇を受けて米株先物市場が大幅高となったことにつれて、ドル円、クロス円が堅調な動向となった。 NY市場でも、ダウが堅調に寄り付から320ドル高まで上昇したが、弱い米10月リッチモンド連銀製造業指数や10月消費者信頼感指数を受けて、ダウが前日比変わらずのレベルへ下落すると利食い売りが強まった。 ただし、その後はFOMCでの利下げ期待が下値を支え、結局9000ドルを超える900ドル高で引けたことで、ドル円、クロス円の買い戻しが大幅に強まった。 ドル円は、ロンドンの安値94.21−26レベルからストップ・ロスをつけて98.50の高値、ユーロ円は124.61近辺、ポンド円が156.25、オージー円が63.20、NZD円が55.47、カナダ円が76.58、スイス円が85.07、ランド円が9.40の高値まで一時値を挙げた。またユーロドルは、ドイツ銀行のクレジット・デリバティブ関連の巨額損失の噂で、1.2577−81から1.2445−50まで一時値を落としたが、その後ユーロ円の買いに1.2744の高値、ポンド円も1.5956の高値まで値を上げた。 
経済指標&要人発言
2008年10月29日(水) FOMCでの0.50%の利下げも織り込み済み
29日の東京市場は、金曜日の日銀金融政策決定会合で利下げ決定されるとの憶測やNYダウの大幅上昇で、円が大きく売られた流れからは、利食いが優勢となったが、下値では円売り介入のリスクの警戒感や米系ヘッジファンド主導の買い戻し意欲が控え、円は乱高下気味な展開となった。 またゼネラル・モーターズの決算延期が思惑を誘い、本邦輸出企業からも積極的な売りが出ていた模様。 一方欧州通貨では、材料難の中、クロス円の動向に左右される展開が続いたが、最終的には、テクニカル的な下値つきとの見方から堅調に上昇する展開となった。 ユーロドルは、1.2625から1.2845まで上昇し、ポンドドルは、1.5877から1.6217まで値を上げた。またドル円は、97.98から99.79まで上昇後、96.08まで反落と荒れの激しい動きとなり、ユーロ円は、127.30から121.42まで下落、ポンド円は159.55から153.34、オージー円は、64.79から60.90まで一時値を下げた。ロンドン市場では、FOMCを前に様子見ムードが高まったが、弱い英指標発表後のポンド売りからは、逆にユーロやポンドでの買い戻しが強まった。 NY市場は、対欧州通貨でドル売りの優勢が継続したが、NYダウが寄り付から上昇を示現したことで、円が軟調な推移となった。 注目の米FOMCでは、0.50%の利下げが発表されると、織り込みからダウが急落。 ドル円、クロス円も急速に利食いに押されたが、その後のダウが、300ドル近い上昇を実現したことで、一部ペアでは本日高値圏まで反発となった。しかしその後はダウの失速を受けて高値圏を維持できずに終了している。ユーロドルは、1.2676−81から1.2993まで一時値を上げ、ポンドドルは、1.6475の高値まで上昇した。 またドル円は乱高下気味な展開が続いたが、結局96.31−41を安値に97.98−03の高値まで上昇した。一方クロス円も総じて、割安感と戻り売りに右往左往する展開の中、ユーロ円は122.67−72から126.90−95ポンド円は161.20、オージー円66.55、NZD円58.12、カナダ円80.68、スイス円86.71の高値を一時つけた。 
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2008年10月30日(木) 機関投資家のヘッジの円買いがドル円、クロス円の上値を抑える。ユーロドルは米利下げから一時1.3300まで反発
30日の東京市場は、東京株式市場の上昇や明日の日銀金融政策決定会合での利下げ観測を受けて、円が軟調推移から、クロス円の買いや米国の利下げを受けたドル売りが強まった。 ドル円は、97.23から99.13まで昇したが、本邦輸出企業や投信からのヘッジ売りが上値を抑えた。またユーロドルは、マクロ系ファンド勢の買い戻しで1.2942から1.3300まで強い上昇、ポンドドルも1.6352から1.6670まで値を上げた。 一方クロス円は総じて堅調から、ユーロ円が125.90から131.05、ポンド円が159.07から164.96、オージー円は、バタリーノ豪中銀副総裁の「インフレ率が高い水準にあるため、金融政策の変更余地が制限される可能性がある」との発言を受けて64.42から67.92へ値を上げ、NZD円が56.38から59.14、カナダ円が79.33から82.97まで上昇した。 NY市場では、米7−9月期国内総生産・速報値が、市場予想のより強い内容となったが反応は限定的。相場はもみ合い気味となったが、NYダウがプラス220ドルから一時マイナス圏へ下落。 これに合わせてドル買い、円買いが一時強まった。 ただし、その後はダウが再度200ドル高を回復するとドル円、クロス円の買戻しが入った。ユーロドルは、1.3158−62レベルから、断続的にストップ・ロスをつけて1.2805まで下落。 ドル円は、97.41まで値を下げたが、邦銀のビッドに支えられて98.86まで一時値を戻した。 その他クロス円は、ダウの動きに同調して、ユーロ円が129.95−00から124.79、ポンド円が164.34−44から158.21、オージー円が68.02から64.57、NZD円が59.49から56.92、カナダ円が82.77から79.56、スイス円が88.01から84.90まで一時下落した。 
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2008年10月31日(金) 日銀の利下げが織り込み、利下げ幅が限られたこともあり株安から失望の円買いと月末のロンドン・フィキシングで大量のドル買い
31日の東京市場は、日銀金融政策決定会合で政策金利が0.50%から0.30%へ引き下げられるものの、既に織り込み済みや利下げ幅に対する失望感、日経平均が結局450円安で引けたことから、円の買い戻しが強まった。 また欧州通貨は、FOMC後の利食い売りやクロス円の売りに値を下げた。 ユーロドルは、ユーロドルは、1.2921から1.2665まで下落し、ポンドドルも1,6465から1.6117まで値を下げ、ドル円は、一時99.05まで上昇も、98円台のもみ合い後、96.35まで下落した。 一方クロス円も同様で、ユーロ円は、127.54から122.20、ポンド円は、162.36から155.11、オージー円は、67.29から63.07まで値を下げ、NZD円が58.42から55.42、カナダ円は82.34から78.46、スイス円は86.80から83.70まで下落した。ロンドン市場では、クロス円に週末の買戻しが優勢となった。 NY市場では、米9月個人所得が予想より強く、シカゴPMIが市場予想を下回り、ミシガン大10月消費者態度指数が市場予想を若干上回ったが、全般的に経済指標に対する反応は限定的。 週末を月末を控えたロンドン・フィキシングでの大量のドルの買いの噂に、ドルが堅調推移。 またNYダウがマイナスの寄り付きからじりじりと値を上げ、上下にふれる展開はあるも、結局一時300ドルに迫る上昇から、9200ドルを維持して引けたことで、円は軟調な推移が継続した。ユーロドルは、ロンドンの高値1.2800レベルから1.2665と東京時間の安値に迫る下落となったが、総じて揉みあい気味の展開。 ポンドドルは1.6280−85から一時1.6012まで大きく値を下げ、ドル円は99.13と東京時間の高値を一時上回ったが、クロス円の利食いに97.87まで下落し、その後は堅調なダウに支えられて、98円ミドルでの揉みあいとなった。一方クロス円は、東京、ロンドンの安値から、NY午前に向けて巻き返し気味に上昇ながら、利食いに押されて高値圏を維持できなかった。 ユーロ円が126.44の高値後、124.36へ下落、ポンド円が160.74へ上昇後、ポンドの下落に157.24−34へ一時下ヒゲを描く動きから、再度160.46−56へ上昇と荒れた動きとなったが、その他オージー円が65.97、NZD円が58.12、カナダ円が81.95、スイス円が85.70レベルの高値を一時つけ、比較的堅調なレベルで引けた。 
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